WO2024053058A1 - 回転電機 - Google Patents
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Abstract
複数の電磁鋼板が積層して構成される回転子コアと、当該回転子コアを支持するシャフトと、を有する回転子と、前記回転子の径方向外側に、所定の空間であるエアギャップを介して前記回転子と対向する固定子と、前記回転子および前記固定子を収納するハウジングと、を備える回転電機であって、前記ハウジングは、前記回転子および前記固定子との間に空気流路を形成し、前記シャフトは、前記空気流路と連通するシャフト流路を有し、前記回転子は、前記シャフトに接続され、かつ前記シャフトの回転と同期するポンプと、前記シャフト流路と前記エアギャップとを連通する径方向流路と、を有する。
Description
本発明は、回転電機に関する。
回転電機の製造において、高出力密度化・低グレード磁石の活用を実現するための手段の一つとして、回転電機を冷却する技術の一つである直接油冷構造が採用されている。直接油冷構造は、モータハウジング内に冷却油が排出されるが、そうすると、ロータとステータとの間のエアギャップに冷却油が侵入し、撹拌損失が発生し、モータ効率が低下する。そこで、エアギャップへの冷却油の侵入を抑制して、高冷却性能と高効率を両立する回転電機の開発が求められている。
特許文献1に記載の回転電機は、ロータ2の両側の端板2B、2Cの外周にファン16、17を設け、一方のファン16は空間12AよりギャップG内へ空気を送り、他方のファン17はギャップGからロータ2側方の空間12Bに空気を排出することで、モータが回転することによりロータ内に設けた穴に生じるポンプ効果により差圧を生じさせる構成を有していることが開示されている。
特許文献1の技術では、ギャップへの冷却油の浸入を抑制して撹拌損失を低減しているが、単純直線流路において冷却油浸入抑制に必要な圧力を生むには、モータの回転が低・中速域では撹拌損の低減効果が期待できず、モータの高速回転が必要である。そのため、モータの高速回転時には、冷却油の流量が多くなるため、ポンプ損失が大きくなる課題が生じる。
これを鑑みて本発明は、モータ回転速度の低速域から高速域にかけて、エアギャップでの冷却油の撹拌損失が生じることを抑制する回転電機を提供することが目的である。
複数の電磁鋼板が積層して構成される回転子コアと、当該回転子コアを支持するシャフトと、を有する回転子と、前記回転子の径方向外側に、所定の空間であるエアギャップを介して前記回転子と対向する固定子と、前記回転子および前記固定子を収納するハウジングと、を備える回転電機であって、前記ハウジングは、前記回転子および前記固定子との間に空気流路を形成し、前記シャフトは、前記空気流路と連通するシャフト流路を有し、前記回転子は、前記シャフトに接続され、かつ前記シャフトの回転と同期するポンプと、前記シャフト流路と前記エアギャップとを連通する径方向流路と、を有する。
エアギャップでの冷却油の撹拌損失が生じることを抑制する回転電機を提供できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施する事が可能である。特に限定しない限り、各構成要素は単数でも複数でも構わない。
図面において示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
(本発明の一実施形態と全体構成)
(図1)
回転電機1は、複数の電磁鋼板が積層して構成される回転子コア2と、当該回転子コア2を支持するシャフト6と、を有する回転子と、回転子コア2の径方向外側に、所定の空間であるエアギャップ8を介して回転子と対向する固定子3(固定子コア3)と、回転子および固定子3を収納するハウジング4と、を備えている。図示していないが、回転電機1の外部には、シャフト6と接続するギアが設けられている。以下では、ギア側を図面左側、反ギア側を図面右側として説明に用いる。
(図1)
回転電機1は、複数の電磁鋼板が積層して構成される回転子コア2と、当該回転子コア2を支持するシャフト6と、を有する回転子と、回転子コア2の径方向外側に、所定の空間であるエアギャップ8を介して回転子と対向する固定子3(固定子コア3)と、回転子および固定子3を収納するハウジング4と、を備えている。図示していないが、回転電機1の外部には、シャフト6と接続するギアが設けられている。以下では、ギア側を図面左側、反ギア側を図面右側として説明に用いる。
ハウジング4は、回転子および固定子3との間に空気流路4aを有している。空気流路4aは、ハウジング4の上部から反ギア側へ連通するように流路が形成されている。シャフト6は、この空気流路4aと連通するシャフト流路6aを有しており、シャフト6の反ギア側から空気10を取り込むように流す構成になっている。また、回転子は、シャフト6に接続しかつシャフトの回転と同期するポンプ7と、シャフト流路6aとエアギャップ8とを連通する径方向流路2aと、を有している。なお、図1では、ポンプ7は複数の電磁鋼板同士の間に挟まれて配置されている例を示している。
ポンプ7は、シャフト6に接続されることでモータ回転と共に回転し、遠心力を発生させることができる。これにより、エアギャップ8とそれ以外のハウジング4の内部との間に差圧を発生させ、エアギャップ8への冷却油の浸入抑制に必要な圧力が得られるため、撹拌損を低減させる効果を得られる。また、このようなポンプ7を配置することで、高速域だけでなく低速域も含んだ広い速度域において、エアギャップ8への冷却油の浸入抑制が可能になり、かつ高速域でのポンプ損失を少なくすることができる。
空気流路4a内を空気が循環することにより、連通するシャフト流路6aおよび径方向流路2aを介してエアギャップ8からハウジング4内に向かう気流が発生する。このようにすることで、空気流路4a、シャフト流路6a、径方向流路2a内に侵入した冷却油を撹拌させて、エアギャップ8内への冷却油の浸入を抑制できる。たしかに、回転電機1のモータ回転数が上がると撹拌損も増加するが、風量が増加することで結果として撹拌損が低減できるため、回転電機1の冷却効率の向上、モータ効率の向上が実現する。
なお、ポンプ7の位置について、回転子に設ける場合は、エアギャップ8の長さの範囲内のどの位置に配置してもよい。また、ポンプ7は、電磁鋼板を積層して形成されるか、樹脂および圧粉磁心を混合して形成されていてもよい。ポンプ7は、樹脂および圧粉磁心を混合して形成されることで、単純な金属の塊で製作した場合の固定子の界磁による損失発生を回避する。
径方向流路2aは、回転子コア2の軸方向中央に形成される。シャフト流路6aは、軸方向においてシャフト6の端部から径方向流路2aの位置まで形成される。これにより、シャフト6の反ギア側からエアギャップ8まで空気が連通して流れる流路になっている。また、径方向流路2aは、回転子コア2の軸方向中央の位置に形成されることで、エアギャップ8の両端に向かう空気の流れを最小の流路で発生させ、エアギャップ8への冷却油侵入を抑制できる。
ハウジング4の内部には、空気流路4aに連通し、かつハウジング4において径方向外部側に形成される複数の流路穴12が形成されている。この複数の流路穴12のうち、回転電機1の外部に設けられるギアに近い側に形成される第1流路穴12a、ギアに対して第1流路穴12aよりも遠い側に形成される第2流路穴12bとする。第1流路穴12aと第2流路穴12bは、大きさが異なる。図面上では、第2流路穴12bが第1流路穴12aよりも大きく形成されている。このように、エアギャップ8を通る空気量がギア側と反ギア側で一致する様に穴の大きさを調整してそれぞれの空気流路4aの長さを考慮することで、圧損が管理されている。
(図2)
空気の流れ10は、前述したポンプ7の回転によって生まれる差圧によって発生する。図に示すように、ハウジング4内を循環する空気は、まず流路穴12a,12bからハウジング4の上部に形成されている空気流路4aに流入し、反ギア側に連通する空気流路4aを経由してシャフト流路6aに流入する。シャフト流路6aに流入した空気10は、径方向流路2aを経由して回転子と固定子3の間のエアギャップ8に流入する。このような空気10の循環があることで、エアギャップ8内への冷却油の浸入を抑制でき、空気流路4aやエアギャップ8に冷却用の油が残存する従来の課題を解消できる。
空気の流れ10は、前述したポンプ7の回転によって生まれる差圧によって発生する。図に示すように、ハウジング4内を循環する空気は、まず流路穴12a,12bからハウジング4の上部に形成されている空気流路4aに流入し、反ギア側に連通する空気流路4aを経由してシャフト流路6aに流入する。シャフト流路6aに流入した空気10は、径方向流路2aを経由して回転子と固定子3の間のエアギャップ8に流入する。このような空気10の循環があることで、エアギャップ8内への冷却油の浸入を抑制でき、空気流路4aやエアギャップ8に冷却用の油が残存する従来の課題を解消できる。
なお、図示していないが、ハウジング4は、空気流路4aに流入した冷却油をシャフト流路6aよりも前の段階でハウジング4内に戻すために、冷却油流路を形成していてもよい。これにより、空気流路4a内の残存する冷却油による空気流量の低下を抑制する。また、空気流路4aの入口は、シャフト6の側面や、回転子コア2に形成されていてもよい。空気流路4aの入口をシャフト6の側面に設けた場合は、シャフト6の端部に設けた場合に比べて、ハウジング4の構造を単純化でき、回転電機1のコスト及びサイズを削減できる。また、空気流路4aの入口を回転子コア2に設けた場合は、回転子コア2を冷却する冷却油の残存を低減させることができる。
(図3)
シャフト6は、ギア側にシャフト油路9を有している。シャフト油路9は、回転子コア2が有する油路と連通している。つまり、ギア側から供給される冷却油を流すシャフト油路9と空気流路4aと連通するシャフト流路6aを同一のシャフト6内に両立している。シャフト油路9および回転子コア2を通る冷却油は、回転子コア2を出た後に重力に従って、ハウジング4の下部に形成されるオイルパン4bの方向に流れていく。オイルパン4bは空気流路4aの一部でもあるため、冷却油は空気の循環による押し出しによって、ハウジング4の外部に冷却油が排出される。このようにして、ギア側から反ギア側まで回転電機1の油冷が行われる。このようにすることで、回転電機1において磁界が回転している部分の大きい発熱損失を低減できる。
シャフト6は、ギア側にシャフト油路9を有している。シャフト油路9は、回転子コア2が有する油路と連通している。つまり、ギア側から供給される冷却油を流すシャフト油路9と空気流路4aと連通するシャフト流路6aを同一のシャフト6内に両立している。シャフト油路9および回転子コア2を通る冷却油は、回転子コア2を出た後に重力に従って、ハウジング4の下部に形成されるオイルパン4bの方向に流れていく。オイルパン4bは空気流路4aの一部でもあるため、冷却油は空気の循環による押し出しによって、ハウジング4の外部に冷却油が排出される。このようにして、ギア側から反ギア側まで回転電機1の油冷が行われる。このようにすることで、回転電機1において磁界が回転している部分の大きい発熱損失を低減できる。
(第1変形例)
(図4)
空気流路4aは、例えば、溶接で固定子コア3を作成している限り溝13はできてしまうことから、固定子コア3が有する位置だし溝や溶接溝などの溝13によって形成されていてもよい。これにより、ハウジング4に設ける空気流路4aを少ない部品で構成でき、回転電機1のコスト及びサイズを削減できる。
(図4)
空気流路4aは、例えば、溶接で固定子コア3を作成している限り溝13はできてしまうことから、固定子コア3が有する位置だし溝や溶接溝などの溝13によって形成されていてもよい。これにより、ハウジング4に設ける空気流路4aを少ない部品で構成でき、回転電機1のコスト及びサイズを削減できる。
(図5)
ポンプ7の構成について説明する。ポンプ7は、複数の油路穴7cを有する羽根車形状の鋼板7bを、複数の油路穴7cを有する2枚の円形状の鋼板7aで挟んで形成される。このように、ポンプ7は3種類の電磁鋼板を積層して羽根車形状にすることで、鉄損が生じず、かつ安価に作成できる。なお、ポンプ7は小型化を目的としてシャフト6と一体で回転するものであれば、後述の図6で図示するように、回転子コア2の径方向外部側に設けてもよく、ポンプ7を磁気回路外に設置する場合は、そもそも鉄損が生じる恐れが無いため、プレスで作成できる。なお、ポンプ7は、1つの回転電機1に対して、1つ設けるだけで遠心の役割を果たすことはできるが、複数のポンプ7を設ける構成であってもよい。
ポンプ7の構成について説明する。ポンプ7は、複数の油路穴7cを有する羽根車形状の鋼板7bを、複数の油路穴7cを有する2枚の円形状の鋼板7aで挟んで形成される。このように、ポンプ7は3種類の電磁鋼板を積層して羽根車形状にすることで、鉄損が生じず、かつ安価に作成できる。なお、ポンプ7は小型化を目的としてシャフト6と一体で回転するものであれば、後述の図6で図示するように、回転子コア2の径方向外部側に設けてもよく、ポンプ7を磁気回路外に設置する場合は、そもそも鉄損が生じる恐れが無いため、プレスで作成できる。なお、ポンプ7は、1つの回転電機1に対して、1つ設けるだけで遠心の役割を果たすことはできるが、複数のポンプ7を設ける構成であってもよい。
(第2、第3変形例)
(図6)
ポンプ7は前述したように、磁気回路に影響がない位置に搭載してもよく、例えば図6(a)に示すように、シャフト6の反ギア側の端部にポンプ7を設けて、空気流路4aからシャフト流路6aに空気を導入してもよい。また、図示していないが、回転子コア2に設ける端板の代わりにポンプ7を設けて、回転子コア2の側面から循環空気を導入してもよい。
(図6)
ポンプ7は前述したように、磁気回路に影響がない位置に搭載してもよく、例えば図6(a)に示すように、シャフト6の反ギア側の端部にポンプ7を設けて、空気流路4aからシャフト流路6aに空気を導入してもよい。また、図示していないが、回転子コア2に設ける端板の代わりにポンプ7を設けて、回転子コア2の側面から循環空気を導入してもよい。
また、回転電機1の回転が逆回転のときの対応として、図6(b)に示すように、吐出方向の異なるポンプ7をそれぞれ回転軸上にそれぞれ設ける。この場合、空気が2つのポンプ7間で循環するのを防ぐために、空気流路4a上において2つのポンプ7の間の位置に逆流防止弁を設けてもよい。このように、互いに逆回転するポンプ7を設けることで、車のバック走行において最高速であっても、回転電機1内の空気の流れ10の変化に対応でき、同様に、低速域から高速域に至るまで撹拌損を低減できる。
(第4変形例)
(図7)
固定子コア3は、ステータ冷却流路14を有している。これは、ポンプ7を回転子に設けた場合に、ポンプ7および回転子コア2の径方向流路2aに対応する固定子3の磁気回路部分が無駄になってしまうため、このポンプ7の位置に対応し磁気回路部を削減し、代わりに第2空気流路としてステータ冷却流路14を設けた。これにより、固定子コア3および固定子コア3に挿入されたコイルに対して空気10を流すことで固定子を冷却できる。
(図7)
固定子コア3は、ステータ冷却流路14を有している。これは、ポンプ7を回転子に設けた場合に、ポンプ7および回転子コア2の径方向流路2aに対応する固定子3の磁気回路部分が無駄になってしまうため、このポンプ7の位置に対応し磁気回路部を削減し、代わりに第2空気流路としてステータ冷却流路14を設けた。これにより、固定子コア3および固定子コア3に挿入されたコイルに対して空気10を流すことで固定子を冷却できる。
また、固定子コア3は、挿入しているコイルやその形状を維持したまま空気10が通るように、例えば、異なる孔の形状を有した積層鋼板をそれぞれずらして重ねることでステータ冷却流路14を形成する。
以上説明した本発明の一実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)回転電機1は、複数の電磁鋼板が積層して構成される回転子コア2と、当該回転子コア2を支持するシャフト6と、を有する回転子と、回転子の径方向外側に、所定の空間であるエアギャップ8を介して回転子と対向する固定子と、回転子および固定子を収納するハウジング4と、を備える。ハウジング4は、回転子および固定子との間に空気流路4aを形成し、シャフト6は、空気流路4aと連通するシャフト流路6aを有する。回転子は、シャフト6に接続され、かつシャフト6の回転と同期するポンプ7と、シャフト流路6aとエアギャップ8とを連通する径方向流路2aと、を有する。このようにしたことで、エアギャップでの冷却油の撹拌損失が生じることを抑制する回転電機を提供できる。
(2)ポンプ7は、複数の電磁鋼板同士の間に挟まれて配置される。このようにしたことで、エアギャップ8とそれ以外の部分との差圧を生じさせ、撹拌損を低減させる。
(3)シャフト流路6aは、軸方向においてシャフト6の端部から径方向流路2aの位置まで形成される。このようにしたことで、回転子を経由してエアギャップ8に空気10を送ることで、冷却油の撹拌損失を低減できる。
(4)径方向流路2aは、回転子コア2の軸方向中央の位置に形成される。このようにしたことで、エアギャップ8の両端に向かう空気の流れを最小の流路で発生させ、エアギャップ8への冷却油侵入を抑制できる。
(5)ハウジング4は、空気流路4aに流入した冷却油をハウジング4内に戻すための冷却油流路を有する。このようにしたことで、空気流路4a内の残存する冷却油による空気流量の低下を抑制する。
(6)空気流路4aに連通し、ハウジング4において径方向外部側に形成される複数の流路穴12のうち、回転電機1の外部に設けられるギアに近い側に形成される第1流路穴12aと、ギアに対して第1流路穴12aよりも遠い側に形成される第2流路穴12bとは、大きさが異なる。このようにしたことで、それぞれの流路穴12a、12bからシャフト流路6aまでの空気流路4aの長さを考慮して、圧損を管理できる。
(7)空気流路4aは、固定子が有する位置だし溝、もしくは溶接溝によって形成される。このようにしたことで、ハウジング4に設ける空気流路4aを少ない部品で構成でき、回転電機1のコスト及びサイズを削減できる。
(8)ポンプ7は、電磁鋼板を積層して形成されるか、樹脂および圧粉磁心を混合して形成される。このようにしたことで、単純な金属の塊で製作した場合の固定子の界磁による損失発生を回避する。
(9)空気流路4aの入口は、シャフト6の側面または回転子コア2に形成される。このようにしたことで、エアギャップ8の両端に向かう空気の流れを最小の流路で発生させ、エアギャップ8への冷却油侵入を抑制できる。
(10)固定子は、ポンプ7および径方向流路2aの位置に対応して形成される第2径方向流路14を有する。固定子コア3および固定子コア3に挿入されたコイルに対して空気10を流すことで固定子を冷却できる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や他の構成を組み合わせることができる。また本発明は、上記の実施形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず、その構成の一部を削除したものも含まれる。
1 回転電機
2 回転子コア
2a 径方向流路
3 固定子コア
4 ハウジング
4a 空気流路
4b オイルパン
5 コイルエンド
6 シャフト
6a シャフト流路
7 ポンプ
7a 円形状の鋼板
7b 羽根車形状の鋼板
7c 油路穴
8 エアギャップ
9 シャフト油路
10 空気(の流れ)
11 冷却油(の流れ)
12a、12b 流路穴
13 溝
14 ステータ冷却流路(第2径方向流路)
2 回転子コア
2a 径方向流路
3 固定子コア
4 ハウジング
4a 空気流路
4b オイルパン
5 コイルエンド
6 シャフト
6a シャフト流路
7 ポンプ
7a 円形状の鋼板
7b 羽根車形状の鋼板
7c 油路穴
8 エアギャップ
9 シャフト油路
10 空気(の流れ)
11 冷却油(の流れ)
12a、12b 流路穴
13 溝
14 ステータ冷却流路(第2径方向流路)
Claims (10)
- 複数の電磁鋼板が積層して構成される回転子コアと、当該回転子コアを支持するシャフトと、を有する回転子と、
前記回転子の径方向外側に、所定の空間であるエアギャップを介して前記回転子と対向する固定子と、
前記回転子および前記固定子を収納するハウジングと、を備える回転電機であって、
前記ハウジングは、前記回転子および前記固定子との間に空気流路を形成し、
前記シャフトは、前記空気流路と連通するシャフト流路を有し、
前記回転子は、前記シャフトに接続され、かつ前記シャフトの回転と同期するポンプと、前記シャフト流路と前記エアギャップとを連通する径方向流路と、を有する
回転電機。 - 請求項1に記載の回転電機であって、
前記ポンプは、複数の前記電磁鋼板同士の間に挟まれて配置される
回転電機。 - 請求項1に記載の回転電機であって、
前記シャフト流路は、軸方向において前記シャフトの端部から前記径方向流路の位置まで形成される
回転電機。 - 請求項1に記載の回転電機であって、
前記径方向流路は、前記回転子コアの軸方向中央の位置に形成される
回転電機。 - 請求項1に記載の回転電機であって、
前記ハウジングは、前記空気流路に流入した冷却油を前記ハウジング内に戻すための冷却油流路を有する
回転電機。 - 請求項1に記載の回転電機であって、
前記空気流路に連通し、前記ハウジングにおいて径方向外部側に形成される複数の流路穴のうち、前記回転電機の外部に設けられるギアに近い側に形成される第1流路穴と、前記ギアに対して前記第1流路穴よりも遠い側に形成される第2流路穴とは、大きさが異なる
回転電機。 - 請求項1に記載の回転電機であって、
前記空気流路は、前記固定子が有する位置だし溝、もしくは溶接溝によって形成される
回転電機。 - 請求項1に記載の回転電機であって、
前記ポンプは、前記電磁鋼板を積層して形成されるか、樹脂および圧粉磁心を混合して形成される
回転電機。 - 請求項1に記載の回転電機であって、
前記空気流路の入口は、前記シャフトの側面または前記回転子コアに形成される
回転電機。 - 請求項1に記載の回転電機であって、
前記固定子は、前記ポンプおよび前記径方向流路の位置に対応して形成される第2径方向流路を有する
回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2022/033753 WO2024053058A1 (ja) | 2022-09-08 | 2022-09-08 | 回転電機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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PCT/JP2022/033753 WO2024053058A1 (ja) | 2022-09-08 | 2022-09-08 | 回転電機 |
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---|---|
WO (1) | WO2024053058A1 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5644362A (en) * | 1979-09-14 | 1981-04-23 | Toshiba Corp | Outer rotor type motor |
JPH1118367A (ja) * | 1997-06-17 | 1999-01-22 | Ebara Corp | モータ |
JP2009022145A (ja) * | 2007-07-13 | 2009-01-29 | Aisin Aw Co Ltd | 回転電機の冷却構造 |
JP2016096612A (ja) * | 2014-11-12 | 2016-05-26 | トヨタ自動車株式会社 | モータ |
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2022
- 2022-09-08 WO PCT/JP2022/033753 patent/WO2024053058A1/ja unknown
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