WO2024048523A1

WO2024048523A1 - 空調設備管理装置および空調設備管理方法

Info

Publication number: WO2024048523A1
Application number: PCT/JP2023/030999
Authority: WO
Inventors: 青楊; 利幸田中; 慧小川
Original assignee: 東芝キヤリア株式会社
Priority date: 2022-09-01
Filing date: 2023-08-28
Publication date: 2024-03-07

Abstract

空調設備管理装置（１００Ａ）及び空調設備管理方法において、空調設備管理装置（１００Ａ）は、空調設備（１０）に通信可能に接続され、管理用ソフトウェア記憶部（２１）と判定部（２３３Ａ）と更新処理実行部（２３５）とを備える。管理用ソフトウェア記憶部（２１）は、空調設備（１０）の管理を行うための管理用ソフトウェアを記憶する。判定部（２３３Ａ）は、空調設備（１０）の動作状況に基づいて、空調設備（１０）に対する監視の必要度合いを判定する。更新処理実行部（２３５）は、管理用ソフトウェアを更新するための更新ソフトウェアが取得された状態で、判定部（２３３Ａ）において空調設備（１０）に対する監視の必要度合いが低いと判定されると更新ソフトウェアを用いて管理用ソフトウェアの更新処理を実行する。

Description

空調設備管理装置および空調設備管理方法

　　本発明は、空調設備管理装置および空調設備管理方法に関する。

　従来、多くの建物で、１台の室外機に複数台の室内機が接続されて構成されたマルチタイプの空調設備が用いられている。商業施設やオフィスビルなどの大型の建物には、このようなマルチタイプの空調設備を複数用いた空調システムが搭載されている。

　上述したような空調システムは、遠隔に設置された管理装置に通信可能に接続されている。この管理装置には、空調システム内の機器の制御や監視処理を行うための管理用ソフトウェアが搭載されている。管理装置はこの管理用ソフトウェアを用いて、空調システム内の室内機および室外機の動作を遠隔から制御したり、いずれかの室内機または室外機に異常が発生したときにこれを検知して管理者に報知したりする。

特開２０２０－９００４号公報

　上述したように空調システムの管理装置に搭載された管理用ソフトウェアは、更新が必要となる場合がある。しかし、管理用ソフトウェアの更新処理の実行中に、管理装置は管理対象の空調システムの監視等を行うことができない。そのため、従来の空調システムでは、管理装置の管理用ソフトウェアの更新処理の実行中に当該空調システム内で異常が発生した場合に管理装置がこの異常を検知できないという問題があった。つまり、従来の空調システムには、管理装置の管理用ソフトウェアの更新処理中に管理者が異常の発生を認識することができない、という問題があった。

　本発明は、空調システムの監視処理を適正に実行しつつ、自装置に搭載された管理用ソフトウェアの更新処理を実行することが可能な空調設備管理装置および空調設備管理方法を提供することを目的とする。

　本発明の実施形態に係る空調設備管理装置は、空調設備に通信可能に接続されるものであり、管理用ソフトウェア記憶部と判定部と更新処理実行部とを備える。前記管理用ソフトウェア記憶部は、前記空調設備の管理を行うための管理用ソフトウェアを記憶する。前記判定部は、前記空調設備の動作状況に基づいて、前記空調設備に対する監視の必要度合いを判定する。前記更新処理実行部は、前記管理用ソフトウェアを更新するための更新ソフトウェアを取得された状態で、前記判定部において前記空調設備に対する監視の必要度合いが低いと判定されると前記更新ソフトウェアを用いて前記管理用ソフトウェアの更新処理を実行する。

　本発明の実施形態に係る空調設備管理方法は、空調設備に通信可能に接続された空調設備管理装置が、前記空調設備の管理を行うための管理用ソフトウェアを記憶し、前記管理用ソフトウェアを更新するための更新ソフトウェアを取得した状態で、前記空調設備に対する監視の必要度合いが低いと判定したときに、前記更新ソフトウェアを用いて前記管理用ソフトウェアの更新処理を実行する。

図１は、第１～第４実施形態に係る空調設備管理装置を利用した空調システムを示す全体図である。図２は、第１実施形態に係る空調設備管理装置内の監視用ゲートウェイ装置の動作を示すフローチャートである。図３は、第２実施形態に係る空調設備管理装置内の監視用ゲートウェイ装置の動作を示すフローチャートである。図４は、第３実施形態に係る空調設備管理装置内の監視用ゲートウェイ装置の動作を示すフローチャートである。図５は、第４実施形態に係る空調設備管理装置内の監視用ゲートウェイ装置の動作を示すフローチャートである。

　以下、図面を用いて本実施形態に係る空調設備管理装置および空調設備管理方法について詳細に説明する。

　（第１実施形態の空調設備管理装置を用いた空調システムの構成）
　第１実施形態の空調設備管理装置を用いた空調システムの構成について、図１を参照して説明する。空調システム１Ａは、空調設備１０と、空調設備１０の管理を行う監視用ゲートウェイ装置２０Ａと、更新サーバ３０とを備える。本実施形態においては、監視用ゲートウェイ装置２０Ａと、更新サーバ３０とにより、空調設備管理装置１００Ａが構成される。

　空調設備１０は、所定の建物に設置され、複数の機器を有する。具体的に、空調設備１０は、第１室外機１１ａと、第１室外機１１ａに冷媒配管（図示せず）および通信線により接続されたｎ台の室内機１２ａ－１～１２ａ－ｎと、第２室外機１１ｂと、第２室外機１１ｂに冷媒配管および通信線により接続されたｎ台の室内機１２ｂ－１～１２ｂ－ｎと、第３室外機１１ｃと、第３室外機１１ｃに冷媒配管および通信線により接続されたｎ台の室内機１２ｃ－１～１２ｃ－ｎとを有する。

　以降、室外機１１ａ、１１ｂ、１１ｃのうちいずれであるかを特定しない場合には、室外機１１と記載する。また、室内機１２ａ－１～１２ａ－ｎ、１２ｂ－１～１２ｂ－ｎ、および１２ｃ－１～１２ｃ－ｎのうちいずれであるかを特定しない場合には、室内機１２と記載する。

　本実施形態においては空調設備１０が有する室外機が３台の場合について説明する。しかし、空調設備１０が有する室外機の数には限定されるものでない。空調設備１０が有する室外機は、１台、２台、または４台以上であってもよい。また、第１室外機１１ａ、第２室外機１１ｂ、第３室外機１１ｃそれぞれに接続される室内機の数も特に限定されない。

　監視用ゲートウェイ装置２０Ａは、空調設備１０内の第１室外機１１ａ、第２室外機１１ｂ、および第３室外機１１ｃに通信可能に接続され、管理用ソフトウェア記憶部２１と、一時記憶部２２と、第１ＣＰＵ（Ｆｉｒｓｔ　Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）２３Ａとを有する。管理用ソフトウェア記憶部２１は、空調設備１０の管理を行うための管理用ソフトウェアを記憶する。一時記憶部２２は、後述するように更新サーバ３０から取得される更新用ソフトウェアを一時記憶する。

　第１ＣＰＵ２３Ａは、空調設備管理部２３１と、更新用ソフトウェア取得部２３２と、判定部２３３Ａと、更新指示部２３４と、更新処理実行部２３５とを有する。

　空調設備管理部２３１は、空調設備１０内の機器（各室外機１１および各室内機１２）の動作状況情報を取得し、それぞれの機器の管理を行う。空調設備管理部２３１は、管理用ソフトウェア記憶部２１に記憶された管理用ソフトウェアを実行することで、第１室外機１１ａ、第２室外機１１ｂ、第３室外機１１ｃから、空調設備１０内の機器の動作状況情報を取得する。空調設備管理部２３１が取得した空調設備１０内の機器の動作状況情報は、空調設備管理装置１００Ａに接続される端末等に表示される。

　更新用ソフトウェア取得部２３２は、更新サーバ３０から送信された更新用ソフトウェアを取得し、一時記憶部２２に記憶させる。

　判定部２３３Ａは、更新用ソフトウェア取得部２３２で更新用ソフトウェアが取得されると、空調設備管理部２３１で取得された空調設備１０内の機器の動作状況情報を取得する。そして、判定部２３３Ａは、取得した動作状況情報に基づいて空調設備１０に対する監視の必要度合いを判定する。

　更新指示部２３４は、判定部２３３Ａにおいて空調設備１０に対する監視の必要度合いが低いと判定されると、管理用ソフトウェアの更新が可能と判定する。そして、更新指示部２３４は、管理用ソフトウェアの更新指示を更新処理実行部２３５に送出する。

　更新処理実行部２３５は、更新指示を取得すると、一時記憶部２２に記憶された更新用ソフトウェアを用いて管理用ソフトウェアの更新処理を実行する。

　更新サーバ３０は、監視用ゲートウェイ装置２０Ａに通信可能に接続され、更新用ソフトウェア記憶部３１と、入力部３２と、第２ＣＰＵ（Ｓｅｃｏｎｄ　Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）３３とを有する。

　更新用ソフトウェア記憶部３１は、管理用ソフトウェアを更新するための更新用ソフトウェアを記憶する。入力部３２は、管理者の操作情報等を第２ＣＰＵ３３に入力する。第２ＣＰＵ３３は、入力部３２から入力された操作情報に基づいて、更新用ソフトウェア記憶部３１に記憶された更新用ソフトウェアを監視用ゲートウェイ装置２０Ａに送信する送信制御部３３１を有する。

　（第１実施形態の空調設備管理装置を用いた空調システムの動作）
　次に、本実施形態の空調設備管理装置１００Ａを用いた空調システム１Ａの動作について説明する。図２は、空調システム１Ａの動作時に監視用ゲートウェイ装置２０Ａが実行する動作を示すフローチャートである。

　空調システム１Ａの稼動中、監視用ゲートウェイ装置２０Ａの空調設備管理部２３１は、所定時間間隔で第１室外機１１ａ、第２室外機１１ｂ、第３室外機１１ｃから、空調設備１０内の機器（各室外機１１および各室内機１２）の動作状況情報を取得するとともに、管理用ソフトウェアを用いてそれぞれの機器の管理を行う。空調設備１０内の機器の動作状況は、空調設備管理装置１００Ａに接続される端末上の表示部等に動作状況情報として表示される。管理者は、表示部等に表示された情報を視認することで、空調設備１０内の機器の状態を認識することができる。また、表示部は、監視用ゲートウェイ装置２０Ａにも設けてよい。表示部には、液晶画面やLEDランプによる表示などを用いても良い。

　空調システム１Ａの稼動中、管理者が入力部３２から管理用ソフトウェアの送信を指示する操作を行うと、送信制御部３３１が更新用ソフトウェア記憶部３１に記憶されている更新用ソフトウェアを取得し、監視用ゲートウェイ装置２０Ａに送信する。

　監視用ゲートウェイ装置２０では、更新サーバ３０から送信された更新用ソフトウェアを更新用ソフトウェア取得部２３２が取得し（ステップＳ１の「YES」）、一時記憶部２２に一時記憶させる（ステップＳ２）。

　次に、判定部２３３Ａが、監視用ゲートウェイ装置２０Ａの空調設備管理部２３１で取得された最新の空調設備１０内の機器（各室外機１１および各室内機１２）の動作状況情報を取得する（ステップＳ３）。そして判定部２３３Ａは、取得した情報に基づいて、空調設備１０内のすべての機器が正常運転中であるか否かを判定する（ステップＳ４）。

　ここで、空調設備１０内のすべての機器が正常運転中であると判定すると（ステップＳ４の「YES」）、判定部２３３Ａは、空調制御における異常発生の可能性が低く、空調設備１０に対する監視の必要度合いが低いと判定する。

　判定部２３３Ａが空調設備１０に対する監視の必要度合いが低いと判定すると、更新指示部２３４は、管理用ソフトウェアの更新が可能と判定し、管理用ソフトウェアの更新指示を更新処理実行部２３５に送出する。

　更新処理実行部２３５は、更新指示を取得すると、一時記憶部２２に記憶された更新ソフトウェアを用いて管理用ソフトウェア記憶部２１内の管理用ソフトウェアを更新する（ステップＳ５）。

　ステップＳ４において、空調設備１０内の中に正常運転中ではない機器があると判定したときには（ステップＳ４の「NO」）、判定部２３３Ａは、空調制御における異常発生の可能性が高く、空調設備１０に対する監視の必要度合いが高いと判定する。判定部２３３Ａが空調設備１０に対する監視の必要度合いが高いと判定すると、更新指示部２３４は更新指示を送出しない。判定部２３３Ａは、判定処理から所定時間が経過すると（ステップＳ６の「YES」）ステップＳ３およびＳ４の処理を再度実行する。判定部２３３ＡによるステップＳ３、Ｓ４、およびＳ６の処理は、更新用ソフトウェアの更新が実行されるまで、繰り返される。

　以上の第１実施形態によれば、空調設備内の機器が正常運転中であり、当該空調設備に対する監視の必要度合いが低いときに、当該空調設備を管理する空調設備管理装置内の管理用ソフトウェアの更新処理を適切に実行することができる。

　（第２実施形態の空調設備管理装置を用いた空調システムの構成）
　第２実施形態の空調設備管理装置を用いた空調システム１Ｂの構成は、第１実施形態で説明した空調システム１Ａの構成と同様である。このため、第２実施形態の空調システム１Ｂ、空調設備管理装置１００Ｂの各機能部に関する詳細な説明は省略する。

　（第２実施形態の空調設備管理装置を用いた空調システムの動作）
　次に、本実施形態の空調設備管理装置１００Ｂを用いた空調システム１Ｂの動作について説明する。図３は、空調システム１Ｂの動作時に監視用ゲートウェイ装置２０Ｂが実行する動作を示すフローチャートである。

　図３において、ステップＳ１１～Ｓ１３で実行される処理は、第１実施形態で説明したステップＳ１～Ｓ３の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。判定部２３３Ｂは、ステップＳ１３で最新の空調設備１０内の機器の動作状況情報を取得すると、取得した情報に基づいて、空調設備１０内のすべての機器が、圧縮機を含む室外機側が停止して室内ファンを含む室内機側が動作し続けているサーモオフ状態であるか否かを判定する（ステップＳ１４）。

　ここで、空調設備１０内のすべての機器がサーモオフ状態であると判定すると（ステップＳ１４の「YES」）、判定部２３３Ｂは、空調制御における異常発生の可能性が低く、空調設備１０に対する監視の必要度合いが低いと判定する。

　判定部２３３Ｂが空調設備１０に対する監視の必要度合いが低いと判定すると、更新指示部２３４は、管理用ソフトウェアの更新が可能と判定し、管理用ソフトウェアの更新指示を更新処理実行部２３５に送出する。

　更新処理実行部２３５は、更新指示を取得すると、一時記憶部２２に記憶された更新ソフトウェアを用いて管理用ソフトウェア記憶部２１内の管理用ソフトウェアを更新する（ステップＳ１５）。

　ステップＳ１４において、空調設備１０内の中にサーモオフ状態ではない機器があると判定したときには（ステップＳ１４の「NO」）、判定部２３３Ｂは、空調制御における異常発生の可能性が高く、空調設備１０に対する監視の必要度合いが高いと判定する。判定部２３３Ｂが空調設備１０に対する監視の必要度合いが高いと判定すると、更新指示部２３４は更新指示を送出しない。判定部２３３Ｂは、判定処理から所定時間が経過すると（ステップＳ１６の「YES」）ステップＳ１３およびＳ１４の処理を再度実行する。判定部２３３ＢによるステップＳ１３、Ｓ１４、およびＳ１６の処理は、更新用ソフトウェアの更新が実行されるまで、繰り返される。

　以上の第２実施形態によれば、空調設備内の機器がサーモオフ状態であり、当該空調設備に対する監視の必要度合いが低いときに、当該空調設備を管理する空調設備管理装置内の管理用ソフトウェアの更新処理を適切に実行することができる。

　（第３実施形態の空調設備管理装置を用いた空調システムの構成）
　第３実施形態の空調設備管理装置を用いた空調システム１Ｃの構成は、第１実施形態で説明した空調システム１Ａの構成と同様である。このため、第３実施形態の空調システム１Ｃ、空調設備管理装置１００Cの各機能部に関する詳細な説明は省略する。

　（第３実施形態の空調設備管理装置を用いた空調システムの動作）
　次に、本実施形態の空調設備管理装置１００Ｃを用いた空調システム１Ｃの動作について説明する。図４は、空調システム１Ｃの動作時に監視用ゲートウェイ装置２０Ｃが実行する動作を示すフローチャートである。

　図４において、ステップＳ２１～Ｓ２３で実行される処理は、第１実施形態で説明したステップＳ１～Ｓ３の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。判定部２３３Ｃは、ステップＳ２３で最新の空調設備１０内の機器の動作状況情報を取得すると、取得した情報に基づいて、空調設備１０内のいずれかの機器が保守管理のための動作中であるか否かを判定する（ステップＳ２４）。保守管理のための動作とは例えば、除霜運転、油回収運転、または冷媒回収運転等である。

　ここで、空調設備１０内のすべての機器が保守管理のための動作中ではないと判定すると（ステップＳ２４の「NO」）、判定部２３３Ｃは、空調設備１０に対する監視の必要度合いが低いと判定する。

　判定部２３３Ｃが空調設備１０に対する監視の必要度合いが低いと判定すると、更新指示部２３４は、管理用ソフトウェアの更新が可能と判定し、管理用ソフトウェアの更新指示を更新処理実行部２３５に送出する。

　更新処理実行部２３５は、更新指示を取得すると、一時記憶部２２に記憶された更新ソフトウェアを用いて管理用ソフトウェア記憶部２１内の管理用ソフトウェアを更新する（ステップＳ２５）。

　ステップＳ２４において、空調設備１０内の中にいずれかの機器が保守管理のための動作中であると判定したときには（ステップＳ２４の「YES」）、判定部２３３Ｃは、空調制御における異常発生の可能性が高く、空調設備１０に対する監視の必要度合いが高いと判定する。判定部２３３Ｃが空調設備１０に対する監視の必要度合いが高いと判定すると、更新指示部２３４は更新指示を送出しない。判定部２３３Ｃは、判定処理から所定時間が経過すると（ステップＳ２６の「YES」）ステップＳ２３およびＳ２４の処理を再度実行する。判定部２３３ＣによるステップＳ２３、Ｓ２４、およびＳ２６の処理は、更新用ソフトウェアの更新が実行されるまで、繰り返される。

　以上の第３実施形態によれば、空調設備内に保守管理のための動作中の機器があり、当該空調設備に対する監視の必要度合いが高いときを避けて、当該空調設備を管理する空調設備管理装置内の管理用ソフトウェアの更新処理を適切に実行することができる。

　（第４実施形態の空調設備管理装置を用いた空調システムの構成）
　第４実施形態の空調設備管理装置を用いた空調システム１Ｄの構成は、第１実施形態で説明した空調システム１Ａの構成と同様である。このため、第４実施形態の空調システム１Ｄ、空調設備管理装置１００Ｄの各機能部に関する詳細な説明は省略する。

　本実施形態においては、室内機１２はそれぞれリモートコントローラ（図示せず）に通信可能に接続され、利用者はリモートコントローラを用いて各室内機１２を操作することができる。利用者がリモートコントローラを用いて行う室内機１２の操作を、「手元操作」という。

　監視用ゲートウェイ装置２０Ｄの空調設備管理部２３１は、各室内機１２に関し、手元操作を許可するかまたは禁止するかの設定を切り替えることができる。

　（第４実施形態の空調設備管理装置を用いた空調システムの動作）
　次に、本実施形態の空調設備管理装置１００Ｄを用いた空調システム１Ｄの動作について説明する。図５は、空調システム１Ｄの動作時に監視用ゲートウェイ装置２０Ｄが実行する動作を示すフローチャートである。

　図５において、ステップＳ３１～Ｓ３３で実行される処理は、第１実施形態で説明したステップＳ１～Ｓ３の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。判定部２３３Ｄは、ステップＳ３３で最新の空調設備１０内の機器の動作状況情報を取得すると、取得した情報に基づいて、空調設備１０内のいずれかの室内機１２が、リモートコントローラによる手元操作の受付けを禁止するように設定されているか否かを判定する（ステップＳ３４）。

　ここで、空調設備１０内のすべての室内機１２が手元操作の受付けを禁止するように設定されてないと判定すると（ステップＳ３４の「NO」）、判定部２３３Ｄは、空調設備１０に対する監視の必要度合いが低いと判定する。

　判定部２３３Ｄが空調設備１０に対する監視の必要度合いが低いと判定すると、更新指示部２３４は、管理用ソフトウェアの更新が可能と判定し、管理用ソフトウェアの更新指示を更新処理実行部２３５に送出する。

　更新処理実行部２３５は、更新指示を取得すると、一時記憶部２２に記憶された更新ソフトウェアを用いて管理用ソフトウェア記憶部２１内の管理用ソフトウェアを更新する（ステップＳ３５）。

　ステップＳ３４において、空調設備１０内の中にいずれかの室内機１２が手元操作の受付けを禁止するように設定されていると判定したときには（ステップＳ３４の「YES」）、判定部２３３Ｄは、空調制御における異常発生の可能性が高く、空調設備１０に対する監視の必要度合いが高いと判定する。判定部２３３Ｄが空調設備１０に対する監視の必要度合いが高いと判定すると、更新指示部２３４は更新指示を送出しない。判定部２３３Ｄは、判定処理から所定時間が経過すると（ステップＳ３６の「YES」）ステップＳ３３およびＳ３４の処理を再度実行する。判定部２３３ＤによるステップＳ３３、Ｓ３４、およびＳ３６の処理は、手元操作の受付け禁止が解除され、更新用ソフトウェアの更新が実行されるまで、繰り返される。

　以上の第４実施形態によれば、空調設備内に、リモートコントローラによる手元操作の受付けが禁止されている室内機があるときを避けて、当該空調設備を管理する空調設備管理装置内の管理用ソフトウェアの更新処理を適切に実行することができる。このように構成することで、管理用ソフトウェアの更新処理中に空調設備管理部２３１による各室内機１２の制御が不可能になったときに、必要に応じて利用者が手元操作により室内機１２に適切な空調を実行させることができる。

　特願２０２２－１３９０６３号（出願日：２０２２年９月１日）の全内容は、ここに援用される。

　以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

Claims

　空調設備の管理を行うための管理用ソフトウェアを記憶する管理用ソフトウェア記憶部と、
　前記空調設備の動作状況に基づいて、前記空調設備に対する監視の必要度合いを判定する判定部と、
　前記管理用ソフトウェアを更新するための更新ソフトウェアが取得された状態で、前記判定部において前記空調設備に対する監視の必要度合いが低いと判定されると前記更新ソフトウェアを用いて前記管理用ソフトウェアの更新処理を実行する更新処理実行部とを備え、前記空調設備に通信可能に接続される空調設備管理装置。
　前記判定部は、前記空調設備内のすべての機器が正常に運転しているときには、前記空調設備に対する監視の必要度合いが低いと判定する、請求項１に記載の空調設備管理装置。
　前記判定部は、前記空調設備内のすべての機器がサーモオフ状態であるときには、前記空調設備に対する監視の必要度合いが低いと判定する、請求項１に記載の空調設備管理装置。
　前記判定部は、前記空調設備内のいずれかの機器が保守管理のための動作中は、前記空調設備に対する監視の必要度合いが高いと判定する、請求項１に記載の空調設備管理装置。
　前記判定部は、前記空調設備内のいずれかの機器が、利用者がリモートコントローラを用いて個別に行う操作の受付けを禁止するように設定されているときには、前記空調設備に対する監視の必要度合いが高いと判定する、請求項１に記載の空調設備管理装置。
　空調設備に通信可能に接続された空調設備管理装置が、
　前記空調設備の管理を行うための管理用ソフトウェアを記憶し、
　前記管理用ソフトウェアを更新するための更新ソフトウェアを取得した状態で、前記空調設備に対する監視の必要度合いが低いと判定したときに、前記更新ソフトウェアを用いて前記管理用ソフトウェアの更新処理を実行する、空調設備管理方法。