WO2024047705A1 - 吸引装置、基材、及び吸引システム - Google Patents

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Abstract

エアロゾル源を含む基材部(151)を備えるスティック型基材(150)を加熱してエアロゾルを生成する吸引装置(100)は、スティック型基材(150)を収容する収容部(140)と、収容部(140)に収容されたスティック型基材(150)における基材部(151)の一部分のみを加熱する加熱部(121)と、を備える。

Description

吸引装置、基材、及び吸引システム
 本開示は、吸引装置、基材、及び吸引システムに関する。
 従来から、例えば、香味成分が付与されたエアロゾルを生成し、生成したエアロゾルをユーザが吸引可能とする吸引器が知られている。このような吸引器は、典型的には、エアロゾル源を含んで構成された基材を、電気抵抗式又は誘導加熱式のヒータである加熱部(「加熱要素」とも称される)により加熱することで発生したエアロゾルをユーザに送達する。
 下記特許文献1には、装置の長さ方向に沿って離間した複数の電気ヒータによりエアロゾル形成基体を均一に加熱して、より多くのエアロゾル形成基体を気化させるようにした技術が開示されている。
日本国特表2019-521666号公報
 しかしながら、吸引器の技術開発の歴史は、まだ日が浅く、機能の面でさらなる向上の余地が残されていた。例えば、吸引器のユーザには、1つの基材を少しずつ使用して長く喫煙するといった、いわゆる「シガー」と同じような使用感を好む者もいるが、従来の吸引器では、このようなユーザのニーズを満たすことが難しかった。
 本開示は、1つの基材によって、より長く喫煙することを可能にする吸引装置、基材、及び吸引システムを提供する。
 本開示の一態様は、
 基材を加熱してエアロゾルを生成する吸引装置であって、
 前記基材は、エアロゾル源を含む基材部を備え、
 前記吸引装置は、
 前記基材部を収容する収容部と、
 前記収容部に収容された前記基材部の一部分のみを加熱する加熱部と、
 を備える、吸引装置である。
 また、本開示の一態様は、
 上記に記載の吸引装置で使用される基材であって、
 前記基材は、前記基材部を備え、
 前記基材部は、棒状の前記基材における長手方向一方側の端部である第1部分と、前記基材において前記第1部分よりも長手方向他方側に設けられた第2部分とを含み、
 前記加熱部は、前記第1部分と前記第2部分とのうち、前記第1部分のみを加熱し、
 前記基材は、前記第1部分と前記第2部分との境界を示す境界線をさらに備える、
 基材である。
 また、本開示の一態様は、
 基材と、前記基材を加熱してエアロゾルを生成する吸引装置とを含む吸引システムであって、
 前記基材は、エアロゾル源を含む基材部を備え、
 前記基材部は、棒状の前記基材における長手方向一方側の端部である第1部分と、前記基材において前記第1部分よりも長手方向他方側に設けられた第2部分とを含み、
 前記吸引装置は、
 前記基材部を収容する収容部と、
 前記収容部に収容された前記基材部の一部分のみを加熱してエアロゾルを生成する加熱部と、
 を備え、
 前記加熱部は、前記第1部分と前記第2部分とのうち、前記第1部分のみを加熱する、
 を備える、吸引システムである。
 本開示によれば、1つの基材によって、より長く喫煙することを可能にする吸引装置、基材、及び吸引システムを提供できる。
図1は、一実施形態の吸引システムを模式的に示す模式図である。 図2は、一実施形態の吸引装置の全体斜視図である。 図3は、一実施形態の吸引装置におけるパネルが取り外された状態を示す図である。 図4は、一実施形態の吸引装置における加熱プロファイルの一例を示す図である。 図5は、一実施形態の吸引システムの使用方法の一例を示す図である。 図6は、一実施形態の吸引装置による動作情報の通知の第1例を示す図である。 図7は、一実施形態の吸引装置が備える発光装置の他の一例を示す図である。 図8は、一実施形態の吸引装置による動作情報の通知の第2例を示す図である。 図9は、一実施形態の吸引装置が備える加熱部の他の一例を示す図である。 図10は、一実施形態の吸引装置が備える第1加熱部と第2加熱部との温度推移の一例を示す図である。 図11は、一実施形態の吸引装置において、一のエアロゾルの生成要求に基づく加熱時に用いられる第1加熱プロファイルと、その次のエアロゾルの生成要求に基づく加熱時に用いられる第2加熱プロファイルとの一例を示す図である。 図12は、一実施形態の吸引装置において、一のエアロゾルの生成要求に基づく加熱時に用いられる第1加熱プロファイルと、その次のエアロゾルの生成要求に基づく加熱時に用いられる第2加熱プロファイルとの他の一例を示す図である。
 以下、図面を参照しながら、本開示の吸引装置、基材、及び吸引システムの一実施形態について説明する。なお、以下では、同一又は類似の要素に同一又は類似の符号を付して、その説明を省略又は簡略化することがある。
<<1.吸引システムの構成例>>
 図1は、一実施形態の吸引システムを模式的に示す模式図である。図1に示す吸引システム1は、ユーザにより吸引される物質を生成し、生成した物質をユーザが吸引可能とするシステムであり、吸引装置100及びスティック型基材150を含んで構成される。
 吸引装置100は、ユーザにより吸引される物質を生成する装置である。以下では、吸引装置100により生成される物質が、エアロゾルであるものとして説明する。他に、吸引装置100により生成される物質は、気体であってもよい。
 吸引装置100は、電源部111、センサ部112、通知部113、記憶部114、通信部115、制御部116、加熱部121、収容部140、及び断熱部144を含む。
 電源部111は、電力を蓄積する。そして、電源部111は、制御部116による制御に基づいて、吸引装置100の各構成要素に電力を供給する。電源部111は、例えば、リチウムイオン二次電池等の充電式バッテリにより構成され得る。
 センサ部112は、吸引装置100に関する各種情報を取得する。センサ部112は、例えば、コンデンサマイクロホン等の圧力センサ、流量センサ、又は温度センサ等により構成され、ユーザによる吸引に伴う値を取得する。一例として、センサ部112には、ユーザの吸引により生じた吸引装置100内の圧力(すなわち内圧)の変化を検出する圧力センサ(「パフセンサ」とも称される)が含まれ得る。他の一例として、センサ部112には、ユーザの吸引により生じた流量を検出する流量センサが含まれてもよい。さらに、他の一例として、センサ部112には、加熱部121又は加熱部121周辺の温度を検出する温度センサ(「パフサーミスタ」とも称される)が含まれてもよい。
 また、センサ部112は、操作ボタン又はスイッチ等の、ユーザからの情報の入力を受け付ける入力装置により構成され得る。入力装置の一例としては、後述の操作ボタン22を挙げることができる。
 通知部113は、情報をユーザに通知する。一例として、通知部113は、制御部116の制御に従って、吸引装置100の動作に関する動作情報を通知する。動作情報としては、例えば、後述の加熱部121による加熱の開始時からの経過時間又は吸引回数(換言すると加熱部121による加熱終了までの残り時間又は残りの吸引回数)を示唆する情報や、加熱部121による加熱が終了したことを示唆する情報等を挙げることができる。このような動作情報をユーザに通知することにより、吸引装置100の利便性が向上する。なお、吸引装置100による動作情報の通知例については後述するため、ここでの詳細な説明を省略する。
 通知部113は、例えば、発光する発光装置、画像を表示する表示装置、音を出力する音出力装置、又は振動する振動装置等により構成され得る。発光装置の一例としては、後述の発光装置23aを挙げることができる。また、表示装置としては、例えば、液晶ディスプレイ、又はOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等が採用され得る。
 記憶部114は、吸引装置100の動作のための各種情報を記憶する。記憶部114は、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体により構成され得る。記憶部114に記憶される情報の一例としては、後述の加熱プロファイルを挙げることができる。
 通信部115は、有線又は無線の任意の通信規格に準拠した通信を行うことが可能な通信インタフェースである。かかる通信規格としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、BLE(Bluetooth Low Energy(登録商標))、NFC(Near Field Communication)、又はLPWA(Low Power Wide Area)を用いる規格等が採用され得る。
 制御部116は、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従って吸引装置100内の動作全般を制御する。制御部116は、例えばCPU(Central Processing Unit)、又はマイクロプロセッサ等の電子回路によって実現される。
 収容部140は、内部空間141を有し、内部空間141にスティック型基材150の一部を収容しながらスティック型基材150を保持する。収容部140は、内部空間141を外部に連通する開口142を有し、開口142から内部空間141に挿入されたスティック型基材150を収容する。例えば、収容部140は、開口142及び底部143を底面とする筒状体であり、柱状の内部空間141を画定する。収容部140には、内部空間141に空気を供給する空気流路が接続される。空気流路への空気の入口である空気流入孔は、例えば、吸引装置100の側面に配置される。空気流路から内部空間141への空気の出口である空気流出孔は、例えば、底部143に配置される。
 スティック型基材150は、基材部151と、吸口部152とを含む。基材部151は、エアロゾル源を含む部分である。吸口部152は、吸引の際にユーザによって咥えられる部分である。また、吸口部152は、ユーザによって咥えられるマウスピース(例えば後述のマウスピース152a)が装着される部分であってもよい。
 エアロゾル源は、たばこ由来又は非たばこ由来の香味成分を含む。吸引装置100がネブライザ等の医療用吸入器である場合、エアロゾル源は薬剤を含んでもよい。また、エアロゾル源は、例えば、たばこ由来又は非たばこ由来の香味成分を含む、グリセリン及びプロピレングリコール等の多価アルコール、並びに水等の液体であってもよく、たばこ由来又は非たばこ由来の香味成分を含む固体であってもよい。
 スティック型基材150が収容部140に保持された状態において、基材部151の少なくとも一部は内部空間141に収容され、吸口部152の少なくとも一部は開口142から突出する。そして、開口142から突出した吸口部152(又は吸口部152に装着されたマウスピース)をユーザが咥えて吸引すると、図示しない空気流路を経由して内部空間141に空気が流入し、基材部151から発生するエアロゾルと共にユーザの口腔内に到達する。これにより、ユーザは、吸引装置100によって生成されたエアロゾルを吸引できる。
 また、スティック型基材150は、例えば、所定の方向(以下、「長手方向」と称する)に延びる棒状(より詳細には略円柱状)に形成され、その直径が一般的な紙巻きたばこの直径(例えば7[mm])よりも大きいものとされる。一例として、スティック型基材150の直径は、「シガー」とも称される葉巻きたばこの直径と同程度の10~20[mm]とされる。スティック型基材150は、シガーと同様に構成されてもよい。
 基材部151はスティック型基材150の長手方向における一方側に設けられ、吸口部152はスティック型基材150の長手方向における他方側に設けられる。以下では、スティック型基材150の長手方向一方側(すなわ基材部151側)の端部を、「前端部」とも称する。また、以下では、スティック型基材150の長手方向一方側の底面を、「前端面」とも称する。
 スティック型基材150が未使用(すなわち新品)の状態であるときに、基材部151は、第1部分151a及び第2部分151bを含む2以上の部分を有する。以下では、一例として、スティック型基材150が未使用の状態であるときに、基材部151は、第1部分151aから第6部分151fまでの6つの部分を有するものとする。
 第1部分151aから第6部分151fまでの各部分は、図1に示すように、スティック型基材150の長手方向において、L1の長さ(例えばL1=10[mm])ごとに基材部151を分割した部分である。また、第1部分151aから第6部分151fまでの各部分は、スティック型基材150の長手方向における一方側から、番号の若い順に連続して設けられる。すなわち、スティック型基材150が未使用の状態であるときの前端部は、第1部分151aとなる。
 また、スティック型基材150には、例えば、第1部分151aから第6部分151fまでの各部分の境界を示す境界線BLが設けられる。一例として、境界線BLは、基材部151の外周において、第1部分151aから第6部分151fまでの各部分の境界に対応する位置にプリントされる。このような境界線BLを設けることで、第1部分151aから第6部分151fまでの各部分の境界をユーザに案内でき、これら各部分をユーザが容易に把握することが可能となる。
 スティック型基材150は、前端面が収容部140の底部143と対向するように、開口142から内部空間141に挿入される。そして、スティック型基材150が吸引装置100に正しく取り付けられたとき、スティック型基材150の前端面は、収容部140の底部143と当接する。これにより、スティック型基材150の前端部(スティック型基材150が未使用の状態であるときには第1部分151a)は、後述の加熱部121と位置合わせされる。
 図1に示す例では、加熱部121は、フィルム状に構成され、収容部140の外周の一部を覆うように配置される。そして、加熱部121が発熱すると、収容部140に収容されたスティック型基材150の一部が外周から加熱され、エアロゾルが生成される。
 より詳細には、図1に示す例では、加熱部121は、収容部140の外周のうち、底部143側の端部のみを覆うように配置される。そして、図1に示すように、収容部140に収容されたスティック型基材150の長手方向と平行な方向における加熱部121の長さは、L2とされる。
 ここで、L2は、スティック型基材150において加熱される対象となる基材部151の長手方向の長さの1/2以下とされる。これにより、後述するように、1つのスティック型基材150によって、複数回分の喫煙を行うことを可能にする。より詳細には、L2は、例えば、基材部151の第1部分151a等の各部分の長さであるL1以下とされる。これにより、加熱部121は、収容部140に収容されたスティック型基材150の前端部のみを加熱できる。一例として、L2はL1と等しい。これにより、スティック型基材150の前端部の外周全体を効率よく加熱することが可能となる。
 断熱部144は、加熱部121から他の構成要素への伝熱を防止する。例えば、断熱部144は、真空断熱材、又はエアロゲル断熱材等により構成され得る。
 以上、吸引装置100の構成例を説明した。もちろん吸引装置100の構成は上記に限定されず、以下に例示する多様な構成をとり得る。
 一例として、加熱部121は、ブレード状に構成され、収容部140の底部143から内部空間141に突出するように配置されてもよい。その場合、ブレード状の加熱部121は、スティック型基材150の基材部151に挿入され、スティック型基材150の基材部151を内部から加熱する。他の一例として、加熱部121は、収容部140の底部143を覆うように配置されてもよい。また、加熱部121は、収容部140の外周を覆う第1の加熱部、ブレード状の第2の加熱部、及び収容部140の底部143を覆う第3の加熱部のうち、2以上の組み合わせとして構成されてもよい。
 他の一例として、収容部140は、内部空間141を形成する外殻の一部を開閉する、ヒンジ等の開閉機構を含んでいてもよい。そして、収容部140は、外殻を開閉することで、内部空間141に挿入されたスティック型基材150を挟持しながら収容してもよい。その場合、加熱部121は、収容部140における当該挟持箇所に設けられ、スティック型基材150を押圧しながら加熱してもよい。
 また、エアロゾル源を霧化する手段は、加熱部121による加熱に限定されない。例えば、エアロゾル源を霧化する手段は、誘導加熱であってもよい。その場合、吸引装置100は、加熱部121の代わりに、磁場を発生させるコイル等の電磁誘導源を少なくとも有する。誘導加熱により発熱するサセプタは、吸引装置100に設けられていてもよいし、スティック型基材150(例えば基材部151)に含まれていてもよい。
 また、吸引装置100は、液体のエアロゾル源を貯蔵する液貯蔵部と、当該液貯蔵部からウィック等により誘導されたエアロゾル源を加熱してエアロゾルを生成する加熱部(以下、「第4の加熱部」とも称する)と、をさらに含んでいてもよい。その場合、例えば、第4の加熱部により生成されたエアロゾルと空気との混合流体が内部空間141に流入するように構成し、この混合流体と、加熱部121により生成されたエアロゾルとがさらに混合されて、ユーザの口腔内に到達するようにしてもよい。また、吸引装置100に対して着脱可能なカートリッジが上記の液貯蔵部及び第4の加熱部を含むように構成され、このカートリッジがユーザに対して提供されるようにしてもよい。
<<2.吸引装置の外観的な構成例>>
 次に、吸引装置100の外観的な構成例について説明する。
 (1)パネルが取り付けれられた状態の吸引装置の一例
 図2は、一実施形態の吸引装置の全体斜視図である。図2に示すように、吸引装置100は、パネル10と、パネル10を着脱可能な本体ハウジング20と、本体ハウジング20に対してスライド可能(すなわち移動可能)なシャッター50とを備える。パネル10及び本体ハウジング20は別部材で構成される。
 パネル10は、吸引装置100の最外となるハウジング40(後述)の少なくとも一部を形成する覆蓋となる部材を主体に構成される。また、パネル10は、その表面(外側表面)に、表示部18及び操作部19を備える。表示部18は、光が透過可能な透明な素材で構成される。後述するように、吸引装置100内(後述の本体30内)には、通知部113の一例としての発光装置23aが設けられる。ユーザは、この発光装置23aからの光を、表示部18を介して、パネル10の外側表面から視認することが可能である。
 操作部19は、例えば、本体ハウジング20に向けて凹みを形成するように構成される。これにより、操作部19の位置をユーザに対して案内することができる。また、所定のマーク(目印)をパネル10の表面にプリントする等して、操作部19の位置をユーザに対して案内するように構成してもよい。
 本体ハウジング20は、吸引装置100の本体30を収容する。本体30は、例えば、図1に示した吸引装置100の各構成要素を含んで構成される。
 パネル10が本体ハウジング20に取り付けられることにより、吸引装置100の最外のハウジング40を構成する。例えば、ユーザは、自身の嗜好に合ったデザインのパネル10を取り付けることにより、吸引装置100の外観を自身の嗜好に合ったものとすることができる。また、吸引装置100は、パネル10を備えることにより、本体30が発熱したとしても外部に放出される熱を緩衝することができる。すなわち、パネル10は、例えば、本体30(例えば加熱部121)から生じる熱を断熱するように機能し得る。
 ハウジング40は、ユーザの手に収まるようなサイズとするのがよい。例えば、ユーザは、指先をパネル10の表面に接触させながら、吸引装置100を片手で保持する。そして、ユーザが指先で操作部19を押し込むことにより、操作部19が本体ハウジング20に向けてさらに凹むようにパネル10が変形する。このようなパネル10の変形の結果、操作部19の底部が、本体ハウジング20の表面に設けられた操作ボタン22(後述)と接触して、操作ボタン22が押下される。
 また、シャッター50は、本体ハウジング20に対する移動位置に応じて、開口142を閉鎖する閉鎖状態と、開口142を開放する開放状態とをとり得るように構成されている。ユーザは、シャッター50を操作して開放状態とすることで、スティック型基材150を開口142に挿入することが可能となる。また、ユーザは、シャッター50を操作して閉鎖状態とすることで、開口142から異物等が侵入するのを抑制することが可能となる。
 (2)パネルが取り外された状態の吸引装置の一例
 図3は、一実施形態の吸引装置におけるパネルが取り外された状態を示す図であり、具体的には、パネル10が本体ハウジング20から取り外されることにより露出する本体ハウジング20の外側表面を示している。すなわち、図3に示す本体ハウジング20の外側表面は、パネル10が本体ハウジング20に取り付けれられた状態であるときには、パネル10により覆われる。
 図3に示すように、本体ハウジング20の外側表面には、例えば、磁石21a、磁石21b、操作ボタン22、及び表示窓23が設けられる。また、本体ハウジング20の外側表面には、これらの他、例えば、パネル10の本体ハウジング20への取り付けを検出するセンサ等が設けられていてもよい。
 磁石21a及び磁石21bは、磁力(磁気的引力)により、パネル10を本体ハウジング20に吸着させる。これにより、パネル10が本体ハウジング20に保持される。より詳細には、パネル10を本体ハウジング20に取り付けた際に本体ハウジング20の外側表面と対向するパネル10の内側表面には、磁石21a及び磁石21bのそれぞれに対応する磁石(不図示)が設けられている。そして、このパネル10に設けられた磁石と、磁石21a及び磁石21bとが吸着することにより、パネル10が本体ハウジング20に保持される。磁石21a、磁石21b、及びパネル10の磁石は、例えば、永久磁石によって構成されるのがよい。
 操作ボタン22は、パネル10を本体ハウジング20に取り付けた際にパネル10の操作部19と対応する位置に設けられる。これにより、前述したように、ユーザは、パネル10の操作部19を介して、操作ボタン22を操作することができる。
 表示窓23は、本体30内に設けられた発光装置23aと位置合わせされた開口であり、発光装置23aからの光をパネル10の表示部18まで通過させる。これにより、前述したように、ユーザは、発光装置23aからの光を、パネル10の外側表面から視認できる。
 発光装置23aは、発光する発光部の一例であり、例えば、1つ又は複数の発光素子により構成される。発光装置23aの発光素子としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)が採用され得る。一例として、ここでは、発光装置23aは、発光色が互いに異なる複数のLEDを有し、青色、黄色及び赤色を含む複数の発光色で発光可能に構成されているものとする。
 発光装置23aは、所定の発光態様で発光することにより、ユーザに対して所定の情報の通知を行う。ここで、発光態様は、例えば発光色とすることができるが、これに限られず、点灯強度(換言すると輝度)の強弱や点滅周期の長短等であってもよい。発光装置23aが行う通知の一例としては、吸引装置100の動作に関する動作情報の通知を挙げることができる。動作情報の通知例については後述するため、ここでの説明を省略する。
<<3.吸引装置の動作例>>
 次に、吸引装置100の動作例について説明する。
 制御部116は、ユーザからのエアロゾルの生成要求に応じて、吸引装置100にエアロゾルの生成を行わせる。エアロゾルの生成要求は、例えば、加熱開始を指示する操作(以下、「加熱開始操作」とも称する)とすることができる。一例として、加熱開始操作は、操作ボタン22の押下とすることができる。他の一例として、加熱開始操作は、吸引装置100に対する吸引動作としてもよい。また、エアロゾルの生成要求は、吸引装置100に対する直接的な操作に限られず、例えば、スマートフォン等の吸引装置100と通信可能な他装置からの所定の情報の受信であってもよい。制御部116は、例えば、センサ部112又は通信部115によって取得された情報に基づき、エアロゾルの生成要求を検出できる。
 制御部116は、例えば、あらかじめ用意された加熱プロファイルに基づき加熱部121の温度を制御することにより、エアロゾルの生成を行わせる。ここで、加熱プロファイルは、加熱部121の温度の目標値である目標温度の時系列推移を規定した情報である。加熱プロファイルは、典型的には、スティック型基材150から生成されるエアロゾルをユーザが吸引した際にユーザが味わう香味が最適になるように設計される。よって、加熱プロファイルに基づき加熱部121の温度を制御することにより、ユーザが味わう香味を最適にすることができ、ユーザに対して質の高い喫煙体験を提供できる。
 図4は、一実施形態の吸引装置における加熱プロファイルの一例を示す図である。図4における縦軸は、加熱部121の温度[℃]をあらわす。図4における横軸は、時間[s]をあらわし、より具体的には、加熱プロファイルに基づく加熱部121の温度制御(以下、単に「加熱制御」とも称する)の開始時からの経過時間をあらわす。
 例えば、吸引装置100における加熱プロファイルでは、加熱制御開始時からの経過時間が0[s]以上tm1[s]未満(ただしtm1>0)である場合の目標温度は、T1[℃]とされる。また、加熱制御開始時からの経過時間がtm1[s]以上tm2[s]未満(ただしtm2>tm1)である場合の目標温度は、T2[℃](ただしT2<T1)でとされる。そして、加熱制御開始時からの経過時間がtm2[s]以上tm3[s]以下(ただしtm3>tm2)である場合の目標温度は、T3[℃](ただしT2<T3<T1)とされる。
 このような加熱プロファイルによれば、図4に示すように、加熱部121の温度を、加熱制御の開始に伴ってT1[℃]まで昇温させた後にT2[℃]まで一旦降温させ、その後、T3[℃]まで再度昇温させることが可能となる。そして、加熱制御開始時からの経過時間がtm3[s]となった場合には、加熱制御を終了させることができる。
 なお、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm3[s]となる前に、加熱制御開始時から行われた吸引回数が所定回数(例えば15回)となった場合には、その時点で加熱制御を終了させるようにしてもよい。
 ところで、吸引装置100において、十分な量のエアロゾルが発生すると想定される期間は、「吸引可能期間」とも称される。また、加熱制御が開始されてから吸引可能期間が開始されるまでの期間は、「予備加熱期間」とも称される。典型的には、加熱部121の温度が最初の目標温度(例えばT1[℃])に到達して加熱部121が十分に高温になったと想定される時期が、吸引可能期間の開始時期とされる。
 図4に示す例では、加熱制御開始時からの経過時間が0[s]からtm11[s]までの期間が予備加熱期間となっており、tm11[s]からtm3[s]までの期間が吸引可能期間となっている。ここで、tm11[s]は、加熱部121の温度がT1[℃]に到達すると想定される経過時間であるtm10[s]よりも大きく、T2[℃]への降温が開始される経過時間であるtm1[s]よりも小さい。
 加熱制御についてより詳述すると、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間に対応する目標温度と、加熱部121の実際の温度(以下、「実温度」とも称する)との乖離に基づき、加熱部121の温度を制御する。より具体的には、このとき、制御部116は、加熱部121の実温度の時系列推移が、加熱プロファイルにおいて規定された目標温度の時系列推移と同様になるように、加熱部121の温度を制御する。
 加熱部121の温度制御は、例えば、公知のフィードバック制御によって実現できる。例えば、制御部116は、電源部111からの電力を、パルス幅変調(PWM)又はパルス周波数変調(PFM)によるパルスの形態で、加熱部121に供給させる。この場合、制御部116は、電力パルスのデューティ比を調整することによって、加熱部121の温度制御を行うことができる。
 フィードバック制御では、制御部116は、実温度と目標温度との差分等に基づいて、加熱部121へ供給する電力、例えば上記デューティ比を制御すればよい。また、フィードバック制御は、例えばPID制御(Proportional-Integral-Differential Controller)であってもよい。若しくは、制御部116は、単純なON-OFF制御を行ってもよい。例えば、制御部116は、実温度が目標温度に達するまで加熱部121による加熱を実行し、実温度が目標温度に達した場合に加熱部121による加熱を停止し、実温度が目標温度より低くなると加熱部121による加熱を再度実行してもよい。
 加熱部121の温度は、例えば、加熱部121を構成する発熱抵抗体の電気抵抗値を測定又は推定することによって取得(換言すると定量)できる。これは、発熱抵抗体の電気抵抗値が、温度に応じて変化するためである。発熱抵抗体の電気抵抗値は、例えば、発熱抵抗体での電圧降下量を測定することによって推定(すなわち取得)できる。発熱抵抗体での電圧降下量は、発熱抵抗体に印加される電位差を測定する電圧センサによって測定(すなわち取得)できる。他の一例として、加熱部121付近に設置された温度センサ(パフサーミスタ)によって加熱部121の温度を測定するようにしてもよい。
<<4.吸引システムの使用方法>>
 次に、吸引システム1の使用方法の一例について説明する。図5は、一実施形態の吸引システムの使用方法の一例を示す図である。なお、図5では、図1に示した吸引システム1を簡略化して図示している。
 吸引システム1において、ユーザは、まず、未使用のスティック型基材150を吸引装置100に取り付ける。スティック型基材150が未使用の状態であるときの前端部は、前述したように第1部分151aとなる。このため、未使用のスティック型基材150が吸引装置100に取り付けられると、図5の(a)に示すように、加熱部121は、第1部分151aと位置合わせされる。この状態でユーザからのエアロゾルの生成要求(例えば操作ボタン22の押下)があると、加熱部121は、制御部116の加熱制御に従って、第1部分151aを加熱する。これにより、第1部分151aに含まれるエアロゾル源に基づくエアロゾルが生成される。
 一方、このとき、第1部分151aよりも吸口部152側(換言すると長手方向他方側)に設けられた他の部分、すなわち、第2部分151bから第6部分151fまでの各部分は加熱されない。これにより、第1部分151aよりも吸口部152側に設けられた他の部分も加熱されるようにした場合に比べて、当該他の部分に含まれるエアロゾル源が消費されるのを抑制できる。よって、第1部分151aの加熱を行ったとしても、第1部分151aよりも長手方向他方側に設けられた第2部分151b等に含まれるエアロゾル源を温存できる。
 また、例えば、スティック型基材150の直径は、一般的な紙巻きたばこの直径よりも大きい。これにより、スティック型基材150の直径を紙巻きたばこの直径と同程度にした場合に比べて、スティック型基材150の長手方向の単位長さあたりに、より多くのエアロゾル源を含ませることが可能となる。よって、加熱部121がスティック型基材150の前端部のみを加熱するようにしても、十分な量のエアロゾルを生成することが可能となる。
 制御部116は、加熱部121による第1部分151aの加熱の開始時から、所定時間(例えば前述のtm3[s])が経過した場合に、加熱部121による第1部分151aの加熱を終了する。これに伴って、第1部分151aに基づくユーザの喫煙は終了する。なお、制御部116は、加熱部121による第1部分151aの加熱の開始時から、所定時間が経過する前に所定回数(例えば15回)の吸引が行われた場合には、その時点で第1部分151aの加熱(すなわち第1部分151aに基づくユーザの喫煙)を終了させてもよい。
 ユーザは、第1部分151aに基づく喫煙が終了すると、スティック型基材150を吸引装置100から一度取り外して、シガーカッター等を用いて第1部分151aを切除する。このとき、ユーザは、第1部分151aと第2部分151bとの境界を示す境界線BLを参考にするとよい。
 第1部分151aが切除されたスティック型基材150の前端部は、第2部分151bとなる。このため、第1部分151aが切除されたスティック型基材150が吸引装置100に取り付けられると、図5の(b)に示すように、加熱部121は、今度は第2部分151bと位置合わせされる。この状態でユーザからのエアロゾルの生成要求があると、加熱部121は、制御部116の加熱制御に従って、第2部分151bを加熱する。これにより、この場合には、第2部分151bに含まれるエアロゾル源に基づくエアロゾルが生成される。
 一方、このとき、第2部分151bよりも吸口部152側に設けられた他の部分、すなわち、第3部分151cから第6部分151fまでの各部分は加熱されない。これにより、第2部分151bよりも吸口部152側に設けられた他の部分も加熱されるようにした場合に比べて、当該他の部分に含まれるエアロゾル源が消費されるのを抑制できる。よって、第2部分151bの加熱を行ったとしても、第2部分151bよりも長手方向他方側に設けられた第3部分151c等に含まれるエアロゾル源を温存できる。
 そして、ユーザは、第2部分151bに基づく喫煙が終了したら第2部分151bを切除する。以下同様にして、ユーザは、喫煙が終了した部分を順次切除していくことで、その次の部分を新たな前端部とし、当該新たな前端部に基づく喫煙を行うことができる。これにより、図5の(c)に示すように、ユーザは、1つのスティック型基材150によって、第6部分151fに基づく喫煙まで順次行うことができる。そして、ユーザは、第6部分151fに基づく喫煙まで終了した場合には、スティック型基材150を交換することで、新たなスティック型基材150を使用した喫煙を行うことができる。
 このように、吸引装置100によれば、スティック型基材150の前端部のみを加熱できるため、前端部の加熱を行ったとしても基材部151の他の部分に含まれるエアロゾル源を温存できる。よって、前端部の加熱が行われたとしても、その後に他の部分に含まれるエアロゾル源に基づくエアロゾルの生成を行うことを可能にする。これにより、1つのスティック型基材150を少しずつ使用してより長く喫煙することが可能となる。したがって、例えば、シガーと同じような使用感をユーザに提供でき、このような使用感を好むユーザにとっての吸引装置100の商品性向上を図れる。
 なお、スティック型基材150をある程度切除していくと、図5の(c)に示すように、吸口部152の大半が収容部140に収容されるようになり、ユーザが吸口部152を咥えにくくなることも想定される。このような場合、ユーザは、吸口部152にマウスピース152aを装着すればよい。これにより、吸口部152の大半が収容部140に収容された状態であっても、ユーザは、マウスピース152aを介してエアロゾルを容易に吸引することが可能となる。
<<5.動作情報の通知例>>
 次に、吸引装置100における動作情報の通知例について説明する。
 (1)動作情報の通知の第1例
 前述したように、通知部113の一例としての発光装置23aは、制御部116の制御に従って所定の発光態様で発光することにより、吸引装置100の動作に関する動作情報をユーザに通知し得る。
 一例として、制御部116は、加熱部121による加熱が行われているときに、動作情報の通知として、発光装置23aの発光色を、加熱部121による加熱の開始時(すなわち加熱制御開始時)からの経過時間に応じて異ならせる。これにより、発光装置23aの発光色によって、加熱部121による加熱の開始時からの経過時間をユーザに示唆することが可能となる。そして、示唆された経過時間に基づいて、例えば、吸引可能期間となるまでの残り時間や、加熱部121による加熱が終了するまでの残り時間の目星をユーザがつけることが可能となり、吸引装置100の利便性が向上する。
 図6は、一実施形態の吸引装置による動作情報の通知の第1例を示す図である。ここでは、図4の説明と異なる部分を中心に説明することとし、図4の説明と共通する部分の説明は適宜省略又は簡略化する。
 例えば、図6に示すように、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間が0[s]以上tm10[s]未満である場合には、発光装置23aを赤色で発光させる。また、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm10[s]以上tm11[s]未満である場合には、発光装置23aを黄色で発光させる。そして、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm11[s]以上となると、発光装置23aを青色で発光させる。これにより、吸引可能期間となるまでの残り時間や吸引可能期間となったか否かを、発光装置23aの発光色によって直感的にわかりやすくユーザに示唆できる。
 また、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm11[s]となったときに、発光装置23aを青色で発光させると共に通知部113の振動装置を振動させるようにしてもよい。このようにすれば、吸引可能期間となったことを、発光装置23a及び振動装置によって直感的によりわかりやすくユーザに示唆できる。
 さらに、制御部116は、加熱部121による加熱が終了するまでの残り時間を、発光装置23aの発光色によって示唆するようにしてもよい。その場合、例えば、図6に示すように、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm11[s]以上tm20[s]未満である場合には、発光装置23aを青色で発光させる。また、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm20[s]以上tm21[s]未満である場合には、発光装置23aを黄色で発光させる。そして、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm21[s]以上且つtm3[s]以下である場合には、発光装置23aを赤色で発光させる。これにより、加熱部121による加熱が終了するまでの残り時間を、発光装置23aの発光色によって直感的にわかりやすくユーザに示唆できる。
 また、制御部116は、加熱部121による加熱が終了したとき、すなわち、加熱制御開始時からの経過時間がtm3[s]となったときには、動作情報として、加熱部121による加熱が終了したこと(換言すると、加熱された前端部が寿命に達したこと)を示す情報を通知してもよい。これにより、加熱部121による加熱が終了したことをユーザに対して示唆することが可能となり、吸引装置100の利便性が向上する。
 例えば、図6に示すように、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm3[s]となったときに、発光装置23aを赤色で発光させると共に通知部113の振動装置を振動させるようにしてもよい。これにより、加熱部121による加熱が終了したことを、発光装置23a及び振動装置によって直感的にわかりやすくユーザに示唆できる。
 なお、図6に示した例では、加熱部121による加熱が行われているときに、加熱部121による加熱の開始時(すなわち加熱制御開始時)からの経過時間に応じて、発光装置23aの発光色を異ならせるようにしたが、これに限られない。
 一例として、発光装置23aが複数の発光素子により構成されている場合、制御部116は、加熱部121による加熱が行われているときに、動作情報の通知として、発光装置23aにおいて発光させる発光素子の数を、加熱部121による加熱の開始時からの経過時間に応じて異ならせるようにしてもよい。これにより、発光装置23aにおいて発光させる発光素子の数によって、加熱部121による加熱の開始時からの経過時間をユーザに示唆することが可能となる。以下、このようにした場合の具体例について説明する。
 (2)動作情報の通知の第2例
 図7は、一実施形態の吸引装置が備える発光装置の他の一例を示す図である。図7に示すように、発光装置23aは、第1発光素子23a_1、第2発光素子23a_2、及び第3発光素子23a_3を含むように構成されてもよい。第1発光素子23a_1、第2発光素子23a_2、及び第3発光素子23a_3としては、例えばLEDが採用され得る。なお、第1発光素子23a_1、第2発光素子23a_2、及び第3発光素子23a_3のそれぞれの発光色は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
 図8は、一実施形態の吸引装置による動作情報の通知の第2例を示す図である。ここでは、図6の説明と異なる部分を中心に説明することとし、図6の説明と共通する部分の説明は適宜省略又は簡略化する。
 例えば、図8に示すように、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間が0[s]以上tm10[s]未満である場合には、発光装置23aにおいて1つの発光素子(例えば第1発光素子23a_1)を発光させる。また、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm10[s]以上tm11[s]未満である場合には、発光装置23aにおいて2つの発光素子(例えば第1発光素子23a_1及び第2発光素子23a_2)を発光させる。そして、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm11[s]以上となると、発光装置23aにおいて3つの発光素子を発光させる。これにより、吸引可能期間となるまでの残り時間や吸引可能期間となったか否かを、発光装置23aにおいて発光させた発光素子の数によって直感的にわかりやすくユーザに示唆できる。
 また、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm11[s]となったときに、発光装置23aにおいて3つの発光素子を発光させると共に通知部113の振動装置を振動させるようにしてもよい。このようにすれば、吸引可能期間となったことを、発光装置23a及び振動装置によって直感的によりわかりやすくユーザに示唆できる。
 さらに、制御部116は、加熱部121による加熱が終了するまでの残り時間を、発光装置23aにおいて発光させる発光素子の数によって示唆するようにしてもよい。その場合、例えば、図8に示すように、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm11[s]以上tm20[s]未満である場合には、発光装置23aにおいて3つの発光素子を発光させる。また、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm20[s]以上tm21[s]未満である場合には、発光装置23aにおいて2つの発光素子(例えば第1発光素子23a_1及び第2発光素子23a_2)を発光させる。そして、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm21[s]以上且つtm3[s]以下である場合には、発光装置23aにおいて1つの発光素子(例えば第1発光素子23a_1)を発光させる。これにより、加熱部121による加熱が終了するまでの残り時間を、発光装置23aにおいて発光させる発光素子の数によって直感的にわかりやすくユーザに示唆できる。
 また、例えば、図8に示すように、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm3[s]となったときに、発光装置23aにおいて1つの発光素子(例えば第1発光素子23a_1)を発光させると共に通知部113の振動装置を振動させるようにしてもよい。これにより、加熱部121による加熱が終了したことを、発光装置23a及び振動装置によって直感的にわかりやすくユーザに示唆できる。
 なお、ここで説明した例では、加熱部121による加熱が行われているときに、加熱部121による加熱の開始時からの経過時間に応じて、発光装置23aにおいて発光させる発光素子の数を異ならせるようにしたが、これに限られない。例えば、制御部116は、加熱部121による加熱が行われているときに、動作情報の通知として、発光装置23aにおいて発光させる発光素子を、加熱部121による加熱の開始時からの経過時間に応じて異ならせるようにしてもよい。これにより、発光装置23aにおいて発光させる発光素子によって、加熱部121による加熱の開始時からの経過時間をユーザに示唆することが可能となる。
 より具体的には、例えば、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間が0[s]以上tm10[s]未満である場合には、発光装置23aにおいて第1発光素子23a_1を発光させるようにしてもよい。また、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm10[s]以上tm11[s]未満である場合には、発光装置23aにおいて第2発光素子23a_2を発光させるようにしてもよい。そして、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm11[s]以上となると、発光装置23aにおいて第3発光素子23a_3を発光させるようにしてもよい。これにより、吸引可能期間となるまでの残り時間や吸引可能期間となったか否かを、発光装置23aにおいて発光させた発光素子によって直感的にわかりやすくユーザに示唆できる。
 さらに、制御部116は、加熱部121による加熱が終了するまでの残り時間を、発光装置23aにおいて発光させる発光素子によって示唆するようにしてもよい。その場合、例えば、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm11[s]以上tm20[s]未満である場合には、発光装置23aにおいて第3発光素子23a_3を発光させるようにしてもよい。また、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm20[s]以上tm21[s]未満である場合には、発光装置23aにおいて第2発光素子23a_2を発光させるようにしてもよい。そして、制御部116は、加熱制御開始時からの経過時間がtm21[s]以上且つtm3[s]以下である場合には、発光装置23aにおいて第1発光素子23a_1を発光させるようにしてもよい。これにより、加熱部121による加熱が終了するまでの残り時間を、発光装置23aにおいて発光させる発光素子によって直感的にわかりやすくユーザに示唆できる。
 また、動作情報の通知に、発光装置23a以外のものを用いてもよい。例えば、画像を表示する表示装置を通知部113が含む場合、制御部116は、動作情報の通知として、表示装置に表示させる画像(すなわち表示態様)を、加熱部121による加熱の開始時からの経過時間に応じて異ならせるようにしてもよい。
 振動する振動装置を通知部113が含む場合、制御部116は、動作情報の通知として、振動装置の振動態様(振動パターン)を、加熱部121による加熱の開始時からの経過時間に応じて異ならせるようにしてもよい。
 音を出力する音出力装置を通知部113が含む場合、制御部116は、動作情報の通知として、音出力装置から出力させる音声を、加熱部121による加熱の開始時からの経過時間に応じて異ならせるようにしてもよい。
 また、以上に説明した各例では、加熱部121による加熱の開始時からの経過時間に応じて発光装置23aの発光態様等を異ならせるようにしたが、これに限られない。
 例えば、加熱部121による加熱の開始時(すなわち加熱制御開始時)から、所定回数(例えば15回)の吸引が行われた場合に、制御部116が加熱部121による加熱を終了するように構成する。このように構成した場合、加熱部121による加熱が行われているときに、制御部116が、加熱部121による加熱の開始時からの吸引回数に応じて発光装置23aの発光態様等を異ならせるようにしてもよい。これにより、加熱部121による加熱の開始時からの吸引回数を、発光装置23aの発光態様等によってユーザに示唆することが可能となる。そして、示唆された吸引回数に基づいて、例えば、加熱部121による加熱が終了するまでの残りの吸引回数の目星をユーザがつけることが可能となり、吸引装置100の利便性が向上する。
<<6.加熱部の他の一例>>
 次に、加熱部121の他の一例について説明する。図9は、一実施形態の吸引装置が備える加熱部の他の一例を示す図である。ここでは、図1の説明と異なる部分を中心に説明することとし、図1の説明と共通する部分の説明は適宜省略又は簡略化する。
 図9に示すように、加熱部121は、収容部140の外周の一部を覆う第1加熱部121aと、ブレード状の第2加熱部121bとを含むように構成されてもよい。
 図9に示す例において、第1加熱部121aは、図1に示した加熱部121と実質的に同一である。また、第2加熱部121bは、収容部140の底部143の略中心から内部空間141に突出するように配置される。
 図9に示すように、第2加熱部121bの突出方向(換言すると収容部140に収容されたスティック型基材150の長手方向と平行な方向)の長さは、L3とされる。ここで、L3は、例えば、基材部151の第1部分151a等の各部分の長さであるL1以下とされる。一例として、L3はL1と等しい。
 スティック型基材150が吸引装置100に正しく取り付けられたとき、第2加熱部121bは、収容部140に収容されたスティック型基材150の前端面の略中心を貫き、前端部(図9に示す仮想線αを参照)の内部に挿入される。これにより、第2加熱部121bは、収容部140に収容されたスティック型基材150の前端部を内部から加熱できる。
 図9に示す例において、加熱部121は、例えば、ユーザからのエアロゾルの生成要求があると、制御部116の加熱制御に従って、スティック型基材150の前端部を、第1加熱部121a及び第2加熱部121bにより加熱する。これにより、スティック型基材150の前端部を外周と内部との両方から加熱できる。よって、前端部全体を略均一に加熱することを可能にし、前端部に含まれるエアロゾル源を効率よく消費してエアロゾルを生成することを可能にする。
 特に、スティック型基材150の直径を一般的な紙巻きたばこの直径よりも大きくした場合には、第1加熱部121aと第2加熱部121bとのうちの一方のみでは前端部全体を均一に加熱するのが難しくなることも想定される。これに対し、加熱部121が第1加熱部121aと第2加熱部121bとを含むことで、スティック型基材150の直径を大きくしても、前端部全体を略均一に加熱することが可能となる。
 また、加熱部121が第1加熱部121aと第2加熱部121bとを含む場合、制御部116は、第1加熱部121aによる加熱と、第2加熱部121bによる加熱とのそれぞれの開始時期を異ならせるようにしてもよい。これにより、スティック型基材150の前端部の外周と内部とのそれぞれを選択的に加熱することが可能となる。以下、第1加熱部121aによる加熱と、第2加熱部121bによる加熱とのそれぞれの開始時期を異ならせるようにした場合の具体例について説明する。
 図10は、一実施形態の吸引装置が備える第1加熱部と第2加熱部との温度推移の一例を示す図である。図10における縦軸は温度[℃]をあらわし、図10における横軸は時期をあらわす。また、図10において、時期t0は、ユーザからのエアロゾルの生成要求(例えば操作ボタン22の押下)があった時期である。そして、温度推移Taは第1加熱部121aの温度の時系列推移をあらわし、温度推移Tbは第2加熱部121bの温度の時系列推移をあらわす。
 図10に示すように、制御部116は、ユーザからのエアロゾルの生成要求があった場合に、第1加熱部121aと第2加熱部121bとのうちの一方による加熱と、他方による加熱とを順次行わせるようにしてもよい。図10に示す例では、制御部116は、第2加熱部121bによる加熱を、第1加熱部121aによる加熱よりも先に行わせている。
 より具体的に説明すると、制御部116は、エアロゾルの生成要求があった時期t0から第2加熱部121bを昇温させ、第2加熱部121bによる加熱を開始している。そして、制御部116は、時期t0後の時期t1から第1加熱部121aを昇温させ、第1加熱部121aによる加熱を開始している。ここで、時期t1は、時期t0から所定のtm51[s]が経過した時期である。なお、図10に示すように、制御部116は、第1加熱部121aによる加熱を開始する前に、第2加熱部121bを降温させてもよい。
 そして、制御部116は、第1加熱部121a及び第2加熱部121bによる一連の加熱を、時期t1後の時期t2において終了させている。ここで、時期t2は、時期t0から所定のtm52[s](ただしtm52>tm51)が経過した時期である。
 このように、第1加熱部121aと第2加熱部121bとのうちの一方による加熱と、他方による加熱とのそれぞれの開始時期をずらすことで、例えば、一の時期には前端部の外周付近に含まれるエアロゾル源を主に消費しながらエアロゾルを発生させ、他の時期には前端部の内部に含まれるエアロゾル源を主に消費しながらエアロゾルを発生させる、といったことが可能となる。これにより、前端部全体に含まれるエアロゾル源を適切に消費して、ユーザに対して質の高い喫煙体験を提供することが可能となる。
 また、ユーザからのエアロゾルの生成要求があった場合に、第2加熱部121bによる加熱を、第1加熱部121aによる加熱よりも先に行わせることで、エアロゾルの生成要求に対してエアロゾルをより早く生成することを可能にする。これにより、吸引装置100の利便性が向上する。
 より詳細には、第2加熱部121bは、スティック型基材150の前端部を内部から直接加熱するので、収容部140を介して加熱する第1加熱部121aよりも、前端部を効率よく加熱できる。このため、エアロゾルの生成要求に対して、第2加熱部121bによる加熱を先に行わせることで、第1加熱部121aによる加熱を先に行わせるようにした場合に比べて、エアロゾルが発生する温度まで前端部をより早く昇温させることが可能となる。よって、ユーザからのエアロゾルの生成要求があった場合に、第2加熱部121bによる加熱を先に行わせることで、エアロゾルの生成要求に対してエアロゾルをより早く生成することが可能となる。
 なお、ここでは、上記の観点から第2加熱部121bによる加熱が先に行われるようにしたが、第1加熱部121aによる加熱が先に行われるようにしてもよい。例えば、第1加熱部121aの温度の時系列推移が、図10における温度推移Tbがあらわすものとなるようにしてもよく、第2加熱部121bの温度の時系列推移が、図10における温度推移Taがあらわすものとなるようにしてもよい。このようにしても、前端部全体に含まれるエアロゾル源を適切に消費して、ユーザに対して質の高い喫煙体験を提供することが可能となる。
 また、ここでは、一のエアロゾルの生成要求があった場合に、第1加熱部121aと第2加熱部121bとのうちの一方による加熱と、他方による加熱とが順次行われるようにしたが、これに限られない。
 例えば、制御部116は、一のエアロゾルの生成要求があった場合に、第1加熱部121aと第2加熱部121bとのうちの一方による加熱を行わせるようにしてもよい。そして、制御部116は、当該一のエアロゾルの生成要求の次のエアロゾルの生成要求があった場合に、第1加熱部121aと第2加熱部121bとのうちの他方による加熱を行わせるようにしてもよい。
 このようにすることで、例えば、一のエアロゾルの生成要求(例えば1回目のエアロゾルの生成要求)があった場合には前端部の外周付近に含まれるエアロゾル源を主に消費しながらエアロゾルを発生させ、その次のエアロゾルの生成要求(例えば2回目のエアロゾルの生成要求)があった場合には前端部の内部に含まれるエアロゾル源を主に消費しながらエアロゾルを発生させる、といったことが可能となる。これにより、前端部を変えずに、2回分のエアロゾルの生成要求に対する喫煙をユーザに提供することが可能となる。換言すると、第1部分151aから第6部分151fまでの各部分で、それぞれ、2回分のエアロゾルの生成要求に対する喫煙をユーザに提供することが可能となる。よって、1つのスティック型基材150によって、より長く喫煙することを可能にする。
 また、このようにした場合、第1加熱部121aと第2加熱部121bとのうちの一方による加熱時(例えば1回目のエアロゾルの生成要求に基づく加熱時)と、他方による加熱時(例えば2回目のエアロゾルの生成要求に基づく加熱時)とでは、前端部に含まれるエアロゾル源の量が異なることが想定される。
 そこで、制御部116は、第1加熱部121aと第2加熱部121bとのうちの一方による加熱については、当該加熱の開始時から所定の第1時間が経過した場合に終了させるようにしてもよい。一方、制御部116は、第1加熱部121aと第2加熱部121bとのうちの他方による加熱については、当該加熱の開始時から所定の第2時間が経過した場合に終了させるようにしてもよい。ここで、第2時間は、第1時間よりも短い。これにより、第1加熱部121aと第2加熱部121bとのうちの一方による加熱が行われた後に他方による加熱が行われるときにも、ユーザに対して質の高い喫煙体験を提供することが可能となる。
 より詳細には、第1加熱部121aと第2加熱部121bとのうちの一方による加熱が行われた後に、他方による加熱が行われるようにしたとする。この場合、一方による加熱時よりも他方による加熱時の方が、前端部に含まれるエアロゾル源が少ないと考えられる。このため、他方による加熱を、一方による加熱と同じ時間行ったとしても、その途中で前端部に含まれるエアロゾル源が枯渇して、ユーザに対して質の高い喫煙体験を提供できないおそれがある。
 そこで、制御部116は、他方による加熱については一方による加熱よりも短い第2時間で終了させるようにすることで、前端部に含まれるエアロゾル源がほぼ枯渇したにもかかわらず、他方による加熱を継続させてしまうのを抑制できる。これにより、一方による加熱が行われた後に他方による加熱が行われるときにも、ユーザに対して質の高い喫煙体験を提供することが可能となる。さらに、前端部に含まれるエアロゾル源がほぼ枯渇したにもかかわらず、他方による加熱が継続されてしまって、電源部111の電力が浪費されるのを抑制できる。
 以下、第1加熱部121aと第2加熱部121bとのうちの一方による加熱時(例えば1回目のエアロゾルの生成要求に基づく加熱時)と、他方による加熱時(例えば2回目のエアロゾルの生成要求に基づく加熱時)とで、加熱する時間を異ならせるようにした場合の具体例について説明する。
 図11は、一実施形態の吸引装置において、一のエアロゾルの生成要求に基づく加熱時に用いられる第1加熱プロファイルと、その次のエアロゾルの生成要求に基づく加熱時に用いられる第2加熱プロファイルとの一例を示す図である。ここでは、図4の説明と異なる部分を中心に説明することとし、図4の説明と共通する部分の説明は適宜省略又は簡略化する。
 図11に示す第1加熱プロファイルPr1は、図4を用いて説明した加熱プロファイルと実質的に同一であり、T3[℃]を目標温度とした加熱を、加熱制御開始時からの経過時間がtm3[s]となるまで継続させることを規定した加熱プロファイルである。一方、第2加熱プロファイルPr2は、T3[℃]を目標温度とした加熱を、加熱制御開始時からの経過時間がtm21[s](ただしtm21<tm3)となった時点で終了させることを規定した点で、第1加熱プロファイルPr1と異なる。
 一例として、制御部116は、一のエアロゾルの生成要求(例えば1回目のエアロゾルの生成要求)があった場合には、第1加熱プロファイルPr1に基づき第1加熱部121aの温度を制御することにより、第1加熱部121aによる前端部の加熱を行わせる。なお、このときには、制御部116は、第2加熱部121bによる加熱を行わせない。
 そして、制御部116は、その次のエアロゾルの生成要求(例えば2回目のエアロゾルの生成要求)があった場合には、第2加熱プロファイルPr2に基づき第2加熱部121bの温度を制御することにより、第2加熱部121bによる前端部の加熱を行わせる。なお、このときには、制御部116は、第1加熱部121aによる加熱を行わせない。
 このように、一のエアロゾルの生成要求があった場合には第1加熱プロファイルPr1に基づき第1加熱部121aによる加熱を行わせ、その次のエアロゾルの生成要求があった場合には第2加熱プロファイルPr2に基づき第2加熱部121bによる加熱を行わせることで、第2加熱部121bによる加熱を第1加熱部121aによる加熱よりも短い時間で終了させることが可能となる。これにより、第1加熱部121aによる加熱が行われた後に第2加熱部121bによる加熱が行われるときにも、ユーザに対して質の高い喫煙体験を提供することが可能となる。
 なお、ここでは、一のエアロゾルの生成要求があった場合に第1加熱プロファイルPr1に基づく第1加熱部121aによる加熱が行われ、その次のエアロゾルの生成要求があった場合に第2加熱プロファイルPr2に基づく第2加熱部121bによる加熱が行われるようにしたが、これに限られない。一のエアロゾルの生成要求があった場合に第1加熱プロファイルPr1に基づく第2加熱部121bによる加熱が行われ、その次のエアロゾルの生成要求があった場合に第2加熱プロファイルPr2に基づく第1加熱部121aによる加熱が行われるようにしてもよい。
 また、図11に示した例では、目標温度をT3[℃]として制御する時間のみを短くすることで、第2加熱プロファイルPr2に基づく加熱が、第1加熱プロファイルPr1に基づく加熱よりも短い時間で終了するようにしたが、これに限られない。例えば、吸引可能期間全体、すなわち吸引可能期間に含まれる各期間をそれぞれ短くすることで、第2加熱プロファイルPr2に基づく加熱が短い時間で終了するようにしてもよい。
 図12は、一実施形態の吸引装置において、一のエアロゾルの生成要求に基づく加熱時に用いられる第1加熱プロファイルと、その次のエアロゾルの生成要求に基づく加熱時に用いられる第2加熱プロファイルとの他の一例を示す図である。ここでは、図11の説明と異なる部分を中心に説明することとし、図11の説明と共通する部分の説明は適宜省略又は簡略化する。
 図12に示すように、第2加熱プロファイルPr2を、吸引可能期間全体が第1加熱プロファイルPr1よりも短くなるようにした加熱プロファイルとしてもよい。一例として、図12に示すように、第1加熱プロファイルPr1による吸引可能期間の長さをtm61[s]とすると、第2加熱プロファイルPr2は、吸引可能期間の長さがtm62[s]=tm61[s]×k(ただし0<k<1。例えばk=0.9)となるように、吸引可能期間に含まれる各期間をそれぞれ短くした加熱プロファイルとしてもよい。
 このように、吸引可能期間全体を短くして第2加熱プロファイルPr2に基づく加熱が短い時間で終了するようにすることで、第2加熱プロファイルPr2に基づく加熱時にユーザが味わう喫味を、第1加熱プロファイルPr1に基づく加熱時の喫味に近づけることができる。よって、第1加熱プロファイルPr1に基づく加熱が行われた後に第2加熱プロファイルPr2に基づく加熱が行われるときにも、ユーザに対して質の高い喫煙体験を提供することが可能となる。
 また、第1部分151aから第6部分151fまでのどの部分が前端部となっているかを、光学検知等の任意の方法により、制御部116が認識可能に構成してもよい。このようにすれば、第1部分151aから第6部分151fまでの各部分に対して、1回目のエアロゾルの生成要求に基づく加熱と2回目のエアロゾルの生成要求に基づく加熱とを適切に行うことが可能となる。
 また、制御部116は、第1部分151aから第6部分151fまでの各部分に対する、1回目のエアロゾルの生成要求に基づく加熱であるか2回目のエアロゾルの生成要求に基づく加熱であるかを示す動作情報を、通知部113(例えば発光装置23a)によりユーザに通知してもよい。具体的には、制御部116は、1回目のエアロゾルの生成要求に基づく加熱時には、1回目のエアロゾルの生成要求に基づく加熱であることを示す動作情報を発光装置23aの発光態様等により通知してもよい。また、制御部116は、2回目のエアロゾルの生成要求に基づく加熱時には、2回目のエアロゾルの生成要求に基づく加熱であることを示す動作情報を発光装置23aの発光態様等により通知してもよい。
 以上、本開示の吸引装置、基材、及び吸引システムの一実施形態について、図面を参照しながら説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前述した実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
 また、前述した実施形態で説明した吸引装置100の制御方法は、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータ(プロセッサ)で実行することにより実現できる。本プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶され、記憶媒体から読み出されることによって実行される。また、本プログラムは、フラッシュメモリ等の非一過性の記憶媒体に記憶された形で提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介して提供されてもよい。また、本プログラムを実行するコンピュータは、例えば、吸引装置100に含まれるもの(例えば吸引装置100が有するCPU)とすることができるが、これに限られず、吸引装置100と通信可能な他装置(例えばスマートフォン又はサーバ)に含まれるものでもあってもよい。
 本明細書等には少なくとも以下の事項が記載されている。括弧内には、前述した実施形態において対応する構成要素等を一例として示しているが、これに限定されるものではない。
 (1) 基材(スティック型基材150)を加熱してエアロゾルを生成する吸引装置(吸引装置100)であって、
 前記基材は、エアロゾル源を含む基材部(基材部151)を備え、
 前記吸引装置は、
 前記基材部を収容する収容部(収容部140)と、
 前記収容部に収容された前記基材部の一部分のみを加熱する加熱部(加熱部121、第1加熱部121a、第2加熱部121b)と、
 を備える、吸引装置。
 (1)によれば、収容部に収容された基材部の一部分のみを加熱できるため、当該一部分の加熱を行ったとしても基材部の他の部分に含まれるエアロゾル源を温存できる。よって、基材部の一部分の加熱が行われたとしても、その後に他の部分に含まれるエアロゾル源に基づくエアロゾルの生成を行うことを可能にする。これにより、1つの基材によって、より長く喫煙することを可能にする。よって、例えば、いわゆる「シガー」と同じような使用感をユーザに提供でき、このような使用感を好むユーザにとっての吸引装置の商品性向上を図れる。
 (2) (1)に記載の吸引装置であって、
 前記基材部は、棒状の前記基材における長手方向一方側の端部である第1部分(第1部分151a)と、前記基材において前記第1部分よりも長手方向他方側に設けられた第2部分(第2部分151b)とを含み、
 前記加熱部は、前記第1部分と前記第2部分とのうち、前記第1部分のみを加熱する、
 吸引装置。
 (2)によれば、棒状の基材における長手方向一方側の端部である第1部分のみを加熱できるため、第1部分の加熱を行ったとしても、当該第1部分よりも長手方向他方側に設けられた第2部分に含まれるエアロゾル源を温存できる。
 (3) (1)又は(2)に記載の吸引装置であって、
 前記吸引装置は、
 前記吸引装置の動作を制御する制御部(制御部116)と、
 所定の情報をユーザに通知可能な通知部(通知部113)と、
 をさらに備え、
 前記制御部は、前記吸引装置の動作に関する動作情報を、前記通知部を介して通知する、
 吸引装置。
 (3)によれば、吸引装置の動作に関する動作情報を、通知部を介してユーザに通知できるため、吸引装置の利便性が向上する。
 (4) (3)に記載の吸引装置であって、
 前記通知部は、発光する発光部(発光装置23a)を含み、
 前記制御部は、
 前記加熱部による加熱の開始時から、所定時間が経過した場合又は所定回数の吸引が行われた場合に、前記加熱部による加熱を終了し、
 前記加熱部による加熱が行われているときに、前記動作情報の通知として、前記発光部の発光態様を、前記加熱部による加熱の開始時からの経過時間又は吸引回数に応じて異ならせる、
 吸引装置。
 (4)によれば、発光部の発光態様によって、加熱部による加熱の開始時からの経過時間又は吸引回数をユーザに示唆することが可能となる。
 (5) (4)に記載の吸引装置であって、
 前記発光部は、複数の発光色により発光可能に構成され、
 前記制御部は、前記加熱部による加熱が行われているときに、前記動作情報の通知として、前記発光部の発光色を、前記加熱部による加熱の開始時からの経過時間又は吸引回数に応じて異ならせる、
 吸引装置。
 (5)によれば、発光部の発光色によって、加熱部による加熱の開始時からの経過時間又は吸引回数をユーザに示唆することが可能となる。
 (6) (4)に記載の吸引装置であって、
 前記発光部は、複数の発光素子(第1発光素子23a_1、第2発光素子23a_2、第3発光素子23a_3)により構成され、
 前記制御部は、前記加熱部による加熱が行われているときに、前記動作情報の通知として、発光させる前記発光素子の数又は発光させる前記発光素子を、前記加熱部による加熱の開始時からの経過時間又は吸引回数に応じて異ならせる、
 吸引装置。
 (6)によれば、発光部において発光させる発光素子の数又は発光させる発光素子によって、加熱部による加熱の開始時からの経過時間又は吸引回数をユーザに示唆することが可能となる。
 (7) (3)から(6)のいずれかに記載の吸引装置であって、
 前記制御部は、前記加熱部による加熱が終了したときに、前記動作情報として、前記加熱部による加熱が終了したことを示す情報を通知する、
 吸引装置。
 (7)によれば、加熱部による加熱が終了したときに、加熱部による加熱が終了したことをユーザに示唆することが可能となる。
 (8) (1)から(7)のいずれかに記載の吸引装置であって、
 前記基材部は、棒状の前記基材における長手方向一方側の端部である第1部分(第1部分151a)と、前記基材において前記第1部分よりも長手方向他方側に設けられた第2部分(第2部分151b)とを含み、
 前記加熱部は、前記第1部分を外周から加熱する第1加熱部(第1加熱部121a)と、前記第1部分を内部から加熱する第2加熱部(第2加熱部121b)とを含み、前記第1部分と前記第2部分とのうち、前記第1部分のみを前記第1加熱部及び前記第2加熱部により加熱する、
 吸引装置。
 (8)によれば、第1部分を外周と内部との両方から加熱できるため、第1部分全体を略均一に加熱することを可能にし、第1部分に含まれるエアロゾル源を効率よく消費してエアロゾルを生成することを可能にする。
 (9) (8)に記載の吸引装置であって、
 前記吸引装置は、前記吸引装置の動作を制御する制御部(制御部116)をさらに備え、
 前記制御部は、前記第1加熱部による加熱と、前記第2加熱部による加熱とのそれぞれの開始時期を異ならせる、
 吸引装置。
 (9)によれば、第1部分の外周と内部とのそれぞれを選択的に加熱することを可能にする。
 (10) (9)に記載の吸引装置であって、
 前記制御部は、エアロゾルの生成要求があった場合に、前記第1加熱部と前記第2加熱部とのうちの一方による加熱と他方による加熱とを順次行わせる、
 吸引装置。
 (10)によれば、エアロゾルの生成要求に応じて、第1部分全体を略均一に加熱することを可能にし、第1部分に含まれるエアロゾル源を効率よく消費してエアロゾルを生成することを可能にする。
 (11) (10)に記載の吸引装置であって、
 前記制御部は、前記生成要求があった場合に、前記第2加熱部による加熱を、前記第1加熱部による加熱よりも先に行わせる、
 吸引装置。
 (11)によれば、エアロゾルの生成要求に対してエアロゾルをより早く生成することを可能にし、吸引装置の利便性が向上する。
 (12) (9)に記載の吸引装置であって、
 前記制御部は、
 一のエアロゾルの生成要求があった場合に、前記第1加熱部と前記第2加熱部とのうちの一方による加熱を行わせ、
 前記一のエアロゾルの生成要求の次のエアロゾルの生成要求があった場合に、前記第1加熱部と前記第2加熱部とのうちの他方による加熱を行わせる、
 吸引装置。
 (12)によれば、1つの基材によって、より長く喫煙することを可能にする。
 (13) (12)に記載の吸引装置であって、
 前記制御部は、
 前記一方による加熱については、当該加熱の開始時から第1時間が経過した場合に終了させ、
 前記他方による加熱については、当該加熱の開始時から第2時間が経過した場合に終了させ、
 前記第2時間は、前記第1時間よりも短い、
 吸引装置。
 (13)によれば、第1加熱部と第2加熱部とのうちの一方による加熱が行われた後に他方による加熱が行われるときにも、ユーザに対して質の高い喫煙体験を提供することが可能となる。
 (14) (1)から(13)のいずれかに記載の吸引装置で使用される基材であって、
 前記基材は、前記基材部を備え、
 前記基材部は、棒状の前記基材における長手方向一方側の端部である第1部分(第1部分151a)と、前記基材において前記第1部分よりも長手方向他方側に設けられた第2部分(第2部分151b)とを含み、
 前記加熱部は、前記第1部分と前記第2部分とのうち、前記第1部分のみを加熱し、
 前記基材は、前記第1部分と前記第2部分との境界を示す境界線(境界線BL)をさらに備える、
 基材。
 (14)によれば、吸引装置の加熱部によって加熱される第1部分と、加熱されない第2部分との境界をユーザに案内でき、これら各部分をユーザが容易に把握することが可能となる。
 (15) 基材(スティック型基材150)と、前記基材を加熱してエアロゾルを生成する吸引装置(吸引装置100)とを含む吸引システム(吸引システム1)であって、
 前記基材は、エアロゾル源を含む基材部(基材部151)を備え、
 前記基材部は、棒状の前記基材における長手方向一方側の端部である第1部分(第1部分151a)と、前記基材において前記第1部分よりも長手方向他方側に設けられた第2部分(第2部分151b)とを含み、
 前記吸引装置は、
 前記基材部を収容する収容部(収容部140)と、
 前記収容部に収容された前記基材部の一部分のみを加熱してエアロゾルを生成する加熱部(加熱部121)と、
 を備え、
 前記加熱部は、前記第1部分と前記第2部分とのうち、前記第1部分のみを加熱する、
 を備える、吸引システム。
 (15)によれば、収容部に収容された基材部の第1部分のみを加熱できるため、当該第1部分の加熱を行ったとしても基材部の第2部分に含まれるエアロゾル源を温存できる。よって、基材部の第1部分の加熱が行われたとしても、その後に第2部分に含まれるエアロゾル源に基づくエアロゾルの生成を行うことを可能にする。これにより、1つの基材によって、より長く喫煙することを可能にする。よって、例えば、いわゆる「シガー」と同じような使用感をユーザに提供でき、このような使用感を好むユーザにとっての吸引装置の商品性向上を図れる。
 1 吸引システム
 100 吸引装置
 113 通知部
 116 制御部
 121 加熱部
 121a 第1加熱部
 121b 第2加熱部
 140 収容部
 150 スティック型基材(基材)
 151 基材部
 151a 第1部分
 151b 第2部分
 23a 発光装置(発光部)
 23a_1 第1発光素子(発光素子)
 23a_2 第2発光素子(発光素子)
 23a_3 第3発光素子(発光素子)
 BL 境界線

Claims (15)

  1.  基材を加熱してエアロゾルを生成する吸引装置であって、
     前記基材は、エアロゾル源を含む基材部を備え、
     前記吸引装置は、
     前記基材部を収容する収容部と、
     前記収容部に収容された前記基材部の一部分のみを加熱する加熱部と、
     を備える、吸引装置。
  2.  請求項1に記載の吸引装置であって、
     前記基材部は、棒状の前記基材における長手方向一方側の端部である第1部分と、前記基材において前記第1部分よりも長手方向他方側に設けられた第2部分とを含み、
     前記加熱部は、前記第1部分と前記第2部分とのうち、前記第1部分のみを加熱する、
     吸引装置。
  3.  請求項1又は2に記載の吸引装置であって、
     前記吸引装置は、
     前記吸引装置の動作を制御する制御部と、
     所定の情報をユーザに通知可能な通知部と、
     をさらに備え、
     前記制御部は、前記吸引装置の動作に関する動作情報を、前記通知部を介して通知する、
     吸引装置。
  4.  請求項3に記載の吸引装置であって、
     前記通知部は、発光する発光部を含み、
     前記制御部は、
     前記加熱部による加熱の開始時から、所定時間が経過した場合又は所定回数の吸引が行われた場合に、前記加熱部による加熱を終了し、
     前記加熱部による加熱が行われているときに、前記動作情報の通知として、前記発光部の発光態様を、前記加熱部による加熱の開始時からの経過時間又は吸引回数に応じて異ならせる、
     吸引装置。
  5.  請求項4に記載の吸引装置であって、
     前記発光部は、複数の発光色により発光可能に構成され、
     前記制御部は、前記加熱部による加熱が行われているときに、前記動作情報の通知として、前記発光部の発光色を、前記加熱部による加熱の開始時からの経過時間又は吸引回数に応じて異ならせる、
     吸引装置。
  6.  請求項4に記載の吸引装置であって、
     前記発光部は、複数の発光素子により構成され、
     前記制御部は、前記加熱部による加熱が行われているときに、前記動作情報の通知として、発光させる前記発光素子の数又は発光させる前記発光素子を、前記加熱部による加熱の開始時からの経過時間又は吸引回数に応じて異ならせる、
     吸引装置。
  7.  請求項3から6のいずれか1項に記載の吸引装置であって、
     前記制御部は、前記加熱部による加熱が終了したときに、前記動作情報として、前記加熱部による加熱が終了したことを示す情報を通知する、
     吸引装置。
  8.  請求項1から7のいずれか1項に記載の吸引装置であって、
     前記基材部は、棒状の前記基材における長手方向一方側の端部である第1部分と、前記基材において前記第1部分よりも長手方向他方側に設けられた第2部分とを含み、
     前記加熱部は、前記第1部分を外周から加熱する第1加熱部と、前記第1部分を内部から加熱する第2加熱部とを含み、前記第1部分と前記第2部分とのうち、前記第1部分のみを前記第1加熱部及び前記第2加熱部により加熱する、
     吸引装置。
  9.  請求項8に記載の吸引装置であって、
     前記吸引装置は、前記吸引装置の動作を制御する制御部をさらに備え、
     前記制御部は、前記第1加熱部による加熱と、前記第2加熱部による加熱とのそれぞれの開始時期を異ならせる、
     吸引装置。
  10.  請求項9に記載の吸引装置であって、
     前記制御部は、エアロゾルの生成要求があった場合に、前記第1加熱部と前記第2加熱部とのうちの一方による加熱と他方による加熱とを順次行わせる、
     吸引装置。
  11.  請求項10に記載の吸引装置であって、
     前記制御部は、前記生成要求があった場合に、前記第2加熱部による加熱を、前記第1加熱部による加熱よりも先に行わせる、
     吸引装置。
  12.  請求項9に記載の吸引装置であって、
     前記制御部は、
     一のエアロゾルの生成要求があった場合に、前記第1加熱部と前記第2加熱部とのうちの一方による加熱を行わせ、
     前記一のエアロゾルの生成要求の次のエアロゾルの生成要求があった場合に、前記第1加熱部と前記第2加熱部とのうちの他方による加熱を行わせる、
     吸引装置。
  13.  請求項12に記載の吸引装置であって、
     前記制御部は、
     前記一方による加熱については、当該加熱の開始時から第1時間が経過した場合に終了させ、
     前記他方による加熱については、当該加熱の開始時から第2時間が経過した場合に終了させ、
     前記第2時間は、前記第1時間よりも短い、
     吸引装置。
  14.  請求項1から13のいずれか1項に記載の吸引装置で使用される基材であって、
     前記基材は、前記基材部を備え、
     前記基材部は、棒状の前記基材における長手方向一方側の端部である第1部分と、前記基材において前記第1部分よりも長手方向他方側に設けられた第2部分とを含み、
     前記加熱部は、前記第1部分と前記第2部分とのうち、前記第1部分のみを加熱し、
     前記基材は、前記第1部分と前記第2部分との境界を示す境界線をさらに備える、
     基材。
  15.  基材と、前記基材を加熱してエアロゾルを生成する吸引装置とを含む吸引システムであって、
     前記基材は、エアロゾル源を含む基材部を備え、
     前記基材部は、棒状の前記基材における長手方向一方側の端部である第1部分と、前記基材において前記第1部分よりも長手方向他方側に設けられた第2部分とを含み、
     前記吸引装置は、
     前記基材部を収容する収容部と、
     前記収容部に収容された前記基材部の一部分のみを加熱してエアロゾルを生成する加熱部と、
     を備え、
     前記加熱部は、前記第1部分と前記第2部分とのうち、前記第1部分のみを加熱する、
     を備える、吸引システム。
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