WO2024029548A1 - レジスト下層膜形成用組成物 - Google Patents

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Abstract

炭素-炭素二重結合、炭素-炭素三重結合、炭素-窒素二重結合、及び炭素-窒素三重結合からなる群より選択される一種若しくは二種以上の重合性多重結合を側鎖に有するポリマー(A)、及び溶剤を含む、レジスト下層膜形成用組成物。

Description

レジスト下層膜形成用組成物
 本発明は、レジスト下層膜形成用組成物、レジスト下層膜、積層体、半導体素子の製造方法、及びパターン形成方法に関する。
 従来から半導体装置の製造において、レジスト組成物を用いたリソグラフィーによる微細加工が行われている。前記微細加工は、シリコンウェハー等の半導体基板上にフォトレジスト組成物の薄膜を形成し、その上にデバイスのパターンが描かれたマスクパターンを介して紫外線などの活性光線を照射し、現像し、得られたフォトレジストパターンを保護膜として基板をエッチング処理することにより、基板表面に、前記フォトレジストパターンに対応する微細凹凸を形成する加工法である。近年、半導体デバイスの高集積度化が進み、使用される活性光線も、従来使用されていたi線(波長365nm)、KrFエキシマレーザー(波長248nm)、ArFエキシマレーザー(波長193nm)に加え、最先端の微細加工にはEUV光(波長13.5nm)又はEB(電子線)の実用化が検討されている。これに伴い、半導体基板等からの影響による、レジストパターン形成不良が大きな問題となっている。そこでこの問題を解決すべく、レジストと半導体基板の間にレジスト下層膜を設ける方法が広く検討されている。
 特許文献1には、ハロゲン原子を有するナフタレン環を含むリソグラフィー用下層膜形成組成物が開示されている。特許文献2には、ハロゲン化反射防止膜が開示されている。特許文献3には、レジスト下層膜形成用組成物が開示されている。
国際公開2006/003850号公報 特表2005-526270号公報 国際公開2020/111068号公報
 レジスト下層膜に要求される特性としては、例えば、上層に形成されるレジスト膜とのインターミキシングが起こらないこと(レジスト溶剤に不溶であること)、微細なレジストパターンを形成できることが挙げられる。
 本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、微細なレジストパターンを形成できるレジスト下層膜を形成可能なレジスト下層膜形成用組成物、並びに当該レジスト下層膜形成用組成物を用いた、レジスト下層膜、積層体、半導体素子の製造方法、及びパターン形成方法を提供することを目的とする。
 本発明者らは、上記の課題を解決する為、鋭意検討を行った結果、上記の課題を解決出来ることを見出し、以下の要旨を有する本発明を完成させた。
 すなわち、本発明は以下の態様を包含するものである。
 [1] 炭素-炭素二重結合、炭素-炭素三重結合、炭素-窒素二重結合、及び炭素-窒素三重結合からなる群より選択される一種若しくは二種以上の重合性多重結合を側鎖に有するポリマー(A)、及び溶剤を含む、レジスト下層膜形成用組成物。
 [2] 前記ポリマー(A)において、前記重合性多重結合が、エポキシ基と求核性官能基とが反応して得られる構造を有する連結基を介して、前記ポリマー(A)の主鎖に結合している、[1]に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
 [3] 前記求核性官能基が、カルボキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基及びチオール基からなる群より選択される一種若しくは二種以上である、[2]に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
 [4] 前記ポリマー(A)において、前記重合性多重結合が、イソシアネート基と求核性官能基とが反応して得られる構造を有する連結基を介して、前記ポリマー(A)の主鎖に結合しており、
 前記求核性官能基が、ヒドロキシ基、アミノ基及びチオール基からなる群より選択される一種若しくは二種以上である、
 [1]に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
 [5] 前記ポリマー(A)が、下記式(1)で表される構造単位を有する、[1]から[4]のいずれかに記載のレジスト下層膜形成用組成物。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000003
(式(1)中、Rは、水素原子又は炭素原子数1~10のアルキル基を表す。Lは、単結合又は連結基を表す。Lは、前記重合性多重結合を有する1価の基を表す。)
 [6] 前記式(1)で表される構造単位中のL-Lが、下記式(1a)、(1b)又は(1c)で表される構造を有する、[5]に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000004
(式(1a)~(1c)中、Rは、水素原子又は炭素原子数1~10のアルキル基を表す。*a及び*bは、結合手を表し、*aがポリマー(A)の主鎖側であり、*bがポリマー(A)側鎖の末端側である。)
 [7] 架橋剤をさらに含む、[1]から[6]のいずれかに記載のレジスト下層膜形成用組成物。
 [8] [1]から[7]のいずれかに記載のレジスト下層膜形成用組成物の硬化物である、レジスト下層膜。
 [9] 半導体基板と、
 [7]に記載のレジスト下層膜と、
を備える積層体。
 [10] 半導体基板の上に、[1]から[7]のいずれかに記載のレジスト下層膜形成用組成物を用いて、レジスト下層膜を形成する工程と、
 前記レジスト下層膜の上に、レジスト膜を形成する工程と、
を含む、半導体素子の製造方法。
 [11] 半導体基板の上に、[1]から[7]のいずれかに記載のレジスト下層膜形成用組成物を用いて、レジスト下層膜を形成する工程と、
 前記レジスト下層膜の上に、レジスト膜を形成する工程と、
 前記レジスト膜に光又は電子線を照射し、次いで、前記レジスト膜を現像し、レジストパターンを得る工程と、
 前記レジストパターンをマスクに用い、前記レジスト下層膜をエッチングする工程と、
を含む、パターン形成方法。
 本発明によれば、微細なレジストパターンを形成できるレジスト下層膜を形成可能なレジスト下層膜形成用組成物、並びに当該レジスト下層膜形成用組成物を用いた、レジスト下層膜、積層体、半導体素子の製造方法、及びパターン形成方法を提供することを目的とする。
(レジスト下層膜形成用組成物)
 本発明のレジスト下層膜形成用組成物は、ポリマー(A)、及び溶剤を含む。
<ポリマー(A)>
 ポリマー(A)は、側鎖に、重合性多重結合を有する。
 当該重合性多重結合は、炭素-炭素二重結合、炭素-炭素三重結合、炭素-窒素二重結合、及び炭素-窒素三重結合からなる群より選択される一種若しくは二種以上の重合性多重結合である。
 ポリマー(A)は、有機ポリマーである。
 ポリマー(A)は、ホモポリマーであってもよいし、コポリマーであってもよい。
 ポリマー(A)は、例えば、(メタ)アクリロイル基、ビニルアリール基(例えば、スチリル基)、ビニルオキシ基、アリル基などを前記重合性多重結合を有する基として、側鎖に有する。
 ポリマー(A)は、例えば、重合性不飽和結合を有する基を有する化合物の重合性不飽和結合が重合してなるポリマー(A-1)である。ポリマー(A-1)は、ホモポリマーであってもよいし、コポリマーであってもよい。
 重合性不飽和結合を有する基としては、例えば、(メタ)アクリロイル基、ビニルアリール基(例えば、スチリル基)、ビニルオキシ基、アリル基などが挙げられる。
 例えば、ポリマー(A)において、重合性多重結合は、エポキシ基と求核性官能基とが反応して得られる構造を有する連結基を介して、ポリマー(A)の主鎖に結合している。
 求核性官能基としては、例えば、カルボキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基及びチオール基からなる群より選択される一種若しくは二種以上が挙げられる。ヒドロキシ基は、フェノール性ヒドロキシ基であってもよいし、フェノール性ヒドロキシ基でなくてもよい。
 エポキシ基とカルボキシ基とが反応すると、以下の様に反応して、以下の構造(S1)が形成される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000005
(式中、*は、結合手を表す。)
 また、例えば、ポリマー(A)において、重合性多重結合は、イソシアネート基と求核性官能基とが反応して得られる構造を有する連結基を介して、ポリマー(A)の主鎖に結合している。この場合、求核性官能基としては、例えば、ヒドロキシ基、アミノ基及びチオール基からなる群より選択される一種若しくは二種以上が挙げられる。ヒドロキシ基は、フェノール性ヒドロキシ基であってもよいし、フェノール性ヒドロキシ基でなくてもよい。
 ポリマー(A)は、下記式(1)で表される構造単位を有することが好ましい。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000006
(式(1)中、Rは、水素原子又は炭素原子数1~10のアルキル基を表す。Lは、単結合又は連結基を表す。Lは、前記重合性多重結合を有する1価の基を表す。)
 炭素原子数1~10のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、シクロプロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、シクロブチル基、1-メチル-シクロプロピル基、2-メチル-シクロプロピル基、n-ペンチル基、1-メチル-n-ブチル基、2-メチル-n-ブチル基、3-メチル-n-ブチル基、1,1-ジメチル-n-プロピル基、1,2-ジメチル-n-プロピル基、2,2-ジメチル-n-プロピル基、1-エチル-n-プロピル基、シクロペンチル基、1-メチル-シクロブチル基、2-メチル-シクロブチル基、3-メチル-シクロブチル基、1,2-ジメチル-シクロプロピル基、2,3-ジメチル-シクロプロピル基、1-エチル-シクロプロピル基、2-エチル-シクロプロピル基、n-ヘキシル基、1-メチル-n-ペンチル基、2-メチル-n-ペンチル基、3-メチル-n-ペンチル基、4-メチル-n-ペンチル基、1,1-ジメチル-n-ブチル基、1,2-ジメチル-n-ブチル基、1,3-ジメチル-n-ブチル基、2,2-ジメチル-n-ブチル基、2,3-ジメチル-n-ブチル基、3,3-ジメチル-n-ブチル基、1-エチル-n-ブチル基、2-エチル-n-ブチル基、1,1,2-トリメチル-n-プロピル基、1,2,2-トリメチル-n-プロピル基、1-エチル-1-メチル-n-プロピル基、1-エチル-2-メチル-n-プロピル基、シクロヘキシル基、1-メチル-シクロペンチル基、2-メチル-シクロペンチル基、3-メチル-シクロペンチル基、1-エチル-シクロブチル基、2-エチル-シクロブチル基、3-エチル-シクロブチル基、1,2-ジメチル-シクロブチル基、1,3-ジメチル-シクロブチル基、2,2-ジメチル-シクロブチル基、2,3-ジメチル-シクロブチル基、2,4-ジメチル-シクロブチル基、3,3-ジメチル-シクロブチル基、1-n-プロピル-シクロプロピル基、2-n-プロピル-シクロプロピル基、1-i-プロピル-シクロプロピル基、2-i-プロピル-シクロプロピル基、1,2,2-トリメチル-シクロプロピル基、1,2,3-トリメチル-シクロプロピル基、2,2,3-トリメチル-シクロプロピル基、1-エチル-2-メチル-シクロプロピル基、2-エチル-1-メチル-シクロプロピル基、2-エチル-2-メチル-シクロプロピル基、2-エチル-3-メチル-シクロプロピル基、n-ヘプチル基、シクロヘプチル基、ノルボルニル基、n-オクチル基、シクロオクチル基、n-ノニル基、イソボルニル基、トリシクロノニル基、n-デシル基、アダマンチル基、トリシクロデシル基などが挙げられる。これらの中でも、メチル基が好ましい。
 Lが連結基の場合、連結基の炭素原子数としては、特に制限されないが、例えば、1~10が挙げられる。
 Lが連結基の場合、連結基としては、例えば、エポキシ基と求核性官能基とが反応して得られる構造を有する連結基、イソシアネート基と求核性官能基とが反応して得られる構造を有する連結基などが挙げられる。
 Lとしては、例えば、以下の連結基(L1-1)~(L1-11)が挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000007
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000008
(式中、*1は、式(1)中のRに結合する炭素原子に結合する結合手を表す。*2は、式(1)中のLに結合する結合手を表す。)
 Lは、重合性多重結合を有する1価の基である。当該1価の基は、重合性多重結合自体であってもよい。
 当該1価の基の炭素原子数としては、特に制限されないが、例えば、1~20であってもよいし、1~10であってもよい。
 Lとしては、例えば、以下の1価の基(L2-1)~(L2-81)が挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000009
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000010
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000011
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000012
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000013
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000014
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000015
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000016
(式中、*は結合手を表す。)
 連結基(L1-1)~(L1-9)と1価の基(L2-1)~(L2-7)との組み合わせとしては、例えば、以下の組み合わせが挙げられる。
 ・(L1-1)と(L2-1)との組み合わせ
 ・(L1-1)と(L2-2)との組み合わせ
 ・(L1-1)と(L2-7)との組み合わせ
 ・(L1-2)と(L2-3)との組み合わせ
 ・(L1-2)と(L2-4)との組み合わせ
 ・(L1-2)と(L2-7)との組み合わせ
 ・(L1-3)と(L2-3)との組み合わせ
 ・(L1-3)と(L2-4)との組み合わせ
 ・(L1-4)と(L2-7)との組み合わせ
 ・(L1-5)と(L2-1)との組み合わせ
 ・(L1-5)と(L2-2)との組み合わせ
 ・(L1-6)と(L2-1)との組み合わせ
 ・(L1-6)と(L2-2)との組み合わせ
 ・(L1-7)と(L2-5)との組み合わせ
 ・(L1-7)と(L2-6)との組み合わせ
 ・(L1-8)と(L2-7)との組み合わせ
 ・(L1-9)と(L2-7)との組み合わせ
 なお、(L1-1)と(L2-1)との組み合わせと、(L1-2)と(L2-3)との組み合わせとは同義である。(L1-1)と(L2-2)との組み合わせと、(L1-2)と(L2-4)との組み合わせとは同義である。
 また、式(1)で表される構造単位中のL-Lは、下記式(1a)、(1b)又は(1c)で表される構造を有することが好ましい。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000017
(式(1a)~(1c)中、Rは、水素原子又は炭素原子数1~10のアルキル基を表す。*a及び*bは、結合手を表し、*aがポリマー(A)の主鎖側であり、*bがポリマー(A)側鎖の末端側である。)
 なお、*bは水素原子との結合手であってもよい。
 式(1)で表される構造単位としては、例えば、以下の構造単位が挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000018
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000019
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000020
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000021
 式(1)で表される構造単位を含むポリマー(A)の一例は、例えば、下記のようにグリシジル(メタ)アクリレート系ポリマーに、重合性多重結合とカルボキシ基とを有する化合物(C1)を反応させて得ることができる。グリシジル(メタ)アクリレート系ポリマーは、ホモポリマーであってもよいし、コポリマーであってもよい。コポリマーとしては、例えば、グリシジル(メタ)アクリレートと2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとの共重合体及びグリシジル(メタ)アクリレートと2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートとの共重合体が挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000022
(式中、R、及びLは、それぞれ、式(1)中のR、及びLと同義である。)
 反応は、例えば、テトラブチルホスホニウムブロマイドなどの触媒存在下で行うことができる。
 重合性多重結合とカルボキシ基とを有する化合物(C1)としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、4-ビニル安息香酸、ソルビン酸、テトロル酸、チグリン酸、1-シクロヘキセン-1-カルボン酸、2-ベンジルアクリル酸、trans-けい皮酸、trans-4-メトキシけい皮酸、α-フェニルけい皮酸、フマル酸モノメチル、α-シアノけい皮酸、4-ニトロけい皮酸、3-ニトロけい皮酸などが挙げられる。
 式(1)で表される構造単位を含むポリマー(A)の他の一例は、例えば、下記のようにヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレート系ポリマーに、重合性多重結合とイソシアネート基とを有する化合物(C2)を反応させて得ることができる。ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレート系ポリマーは、ホモポリマーであってもよいし、コポリマーであってもよい。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000023
(式中、R、及びLは、それぞれ、式(1)中のR、及びLと同義である。R11は、2価の有機基を表す。R12は、単結合又は2価の有機基を表す。)
 R11は、例えば、炭素原子数1~4のアルキレン基である。
 R12は、例えば、単結合又は炭素原子数1~4のアルキレン基である。
 式(1)で表される構造単位を含むポリマー(A)の他の一例は、例えば、下記のようにヒドロキシ基又はアミノ基を有するスチレン系ポリマーに、重合性多重結合とイソシアネート基とを有する化合物(C2)を反応させて得ることができる。ヒドロキシ基又はアミノ基を有するスチレン系ポリマーは、ホモポリマーであってもよいし、コポリマーであってもよい。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000024
(式中、R、及びLは、それぞれ、式(1)中のR、及びLと同義である。R12は、単結合又は2価の有機基を表す。)
 R12は、例えば、単結合又は炭素原子数1~4のアルキレン基である。
 重合性多重結合とイソシアネート基とを有する化合物(C2)としては、例えば、以下の化合物が挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000025
 ポリマー(A)は、式(1)で表される構造単位以外の構造単位を有していてもよい。そのような構造単位としては、例えば、下記式(2)で表される構造単位、下記式(3)で表される構造単位などが挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000026
(式(2)中、Rは水素原子又は炭素原子数1~10のアルキル基を表し、Lは炭素原子数1~20の1価の基を表す。
 式(3)中、Rは水素原子又は炭素原子数1~10のアルキル基を表し、Arは、ベンゼン環又はナフタレン環を表し、Lはヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基又はアミノ基(-NH)を表す。Lはハロゲン原子、炭素原子数1~6のアルキル基、又は炭素原子数1~6のアルコキシ基を表す。m1は0~3の整数を表す。m2は0~5の整数を表す。ただし、m1とm2との合計は0~5である。m1が2又は3の場合、複数のLは同じであってもよいし、異なっていてもよい。m2が2~5の場合、複数のLは同じであってもよいし、異なっていてもよい。
 式(4)中、Rは水素原子又は炭素原子数1~10のアルキル基を表し、Lは炭素原子数1~10のアルキル基、及び炭素原子数6~40のアリール基から選ばれる1価の有機基を表し、前記アルキル基、及び前記アリール基が有する少なくとも1つの水素原子がヒドロキシ基、又は炭素原子数1~6のアルコキシ基で置換されていてもよい。
 式(2)におけるLの炭素原子数1~20の1価の基は、例えば、炭素原子数1~10のアルキル基、及び炭素原子数6~40のアリール基から選ばれる1価の有機基を表し、前記アルキル基、及び前記アリール基が有する少なくとも1つの水素原子がヒドロキシ基で置換されていてもよい。また、前記アルキル基は、炭素原子-炭素原子間に酸素原子が挿入されていてもよい。
 また、Lの炭素原子数1~20の1価の基としては、例えば、下記式(2-1)で表される基が挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000027
(式(2-1)中、L3aは、置換されていてもよい炭素原子数1~6のアルキル基、又は置換されていてもよい芳香族炭化水素基を表す。)
 L3aにおける芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基が挙げられる。
 L3aの置換されていてもよい炭素原子数1~6のアルキル基における置換基としては、例えば、ハロゲン原子、ヒドロキシ基などが挙げられる。置換基は1つであってもよいし、複数であってもよい。置換基が複数の時、複数の置換基は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
 L3aの置換されていてもよい芳香族炭化水素基における置換基としては、例えば、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素原子数1~3のアルキル基などが挙げられる。置換基は1つであってもよいし、複数であってもよい。置換基が複数の時、複数の置換基は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
 Rが示す炭素原子数1~10のアルキル基、並びにL及びLが示す炭素原子数1~10のアルキル基の具体例は、前述の通りである。
 Lにおけるハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられる。
 Lにおける炭素原子数1~6のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、シクロプロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基などが挙げられる。
 Lにおける炭素原子数1~6のアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などが挙げられる。
 m1は0~3の整数を表し、0であってもよいし、1であってもよいし、2であってもよいし、3であってもよい。
 m2は0~5の整数を表し、0であってもよいし、1であってもよいし、2であってもよいし、3であってもよいし、4であってもよいし、5であってもよい。
 L及びLが示す炭素原子数6~40のアリール基としては、例えば、フェニル基、o-メチルフェニル基、m-メチルフェニル基、p-メチルフェニル基、o-クロルフェニル基、m-クロルフェニル基、p-クロルフェニル基、o-フルオロフェニル基、p-フルオロフェニル基、o-メトキシフェニル基、p-メトキシフェニル基、p-ニトロフェニル基、p-シアノフェニル基、α-ナフチル基、β-ナフチル基、o-ビフェニリル基、m-ビフェニリル基、p-ビフェニリル基、1-アントリル基、2-アントリル基、9-アントリル基、1-フェナントリル基、2-フェナントリル基、3-フェナントリル基、4-フェナントリル基及び9-フェナントリル基などが挙げられる。
 Lにおける炭素原子数1~6のアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などが挙げられる。
 式(2)を誘導するために使用されるモノマーとしては、例えば、以下の化合物が挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000028
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000029
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000030
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000031
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000032
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000033
 式(3)を誘導するために使用されるモノマーとしては、例えば、以下の化合物が挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000034
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000035
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000036
 Meはメチル基を表す。
 式(4)を誘導するために使用されるモノマーとしては、例えば、以下の化合物が挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000037
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000038
 ポリマー(A)における式(1)で表される構造単位の割合としては、特に制限されないが、ポリマー(A)の全構造単位に対し、式(1)で表される構造単位のモル比率は、例えば、20モル%~100モル%であってもよいし、20モル%以上100モル%未満であってもよい。
 ポリマー(A)における式(2)で表される構造単位の割合としては、特に制限されないが、ポリマー(A)の全構造単位に対し、式(2)で表される構造単位のモル比率は、例えば、0モル%~80モル%であってもよいし、0モル%超80モル%以下であってもよい。
 ポリマー(A)は、式(1)で表される構造単位及び式(2)で表される構造単位以外のその他の構造単位を含んでいてもよい。その場合、その他の構造単位がポリマー(A)の全構造単位に占めるモル比率は、例えば、0モル%超20モル%以下である。
 ポリマー(A)は、例えば、ポリシロキサンではない。
 ポリマー(A)は、例えば、加水分解性シランの加水分解縮合物ではない。
 ポリマー(A)は、例えば、テトラカルボン酸二無水物と、2つのエポキシ基を有するジエポキシ化合物との反応生成物ではない。
 ポリマー(A)は、例えば、テトラカルボン酸二無水物と、2つのエポキシ基を有するジエポキシ化合物と、1つのヒドロキシ基を有するモノヒドロキシ化合物との反応生成物ではない。
 ポリマー(A)は、例えば、アルケニル基を有するイソシアヌル酸骨格を有さない。アルケニル基としては、例えば、炭素原子数3~6のアルケニル基が挙げられる。炭素原子数3~6のアルケニル基としては、例えば、アリル基が挙げられる。
 ポリマー(A)の分子量は特に限定されない。
 ポリマー(A)の重量平均分子量の下限は、例えば、500、1,000、2,000、又は3,000である。
 ポリマー(A)の重量平均分子量の上限は、例えば、100,000、50,000、30,000、20,000、又は10,000である。
<溶剤>
 レジスト下層膜形成用組成物に使用される溶剤は、ポリマー(A)等の含有成分を均一に溶解できる溶剤であれば特に限定は無いが、一般的に半導体リソグラフィー工程用薬液に用いられる有機溶剤が好ましい。具体的には、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールプロピルエーテルアセテート、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、4-メチル-2-ペンタノール、2-ヒドロキシイソ酪酸メチル、2-ヒドロキシイソ酪酸エチル、エトキシ酢酸エチル、酢酸2-ヒドロキシエチル、3-メトキシプロピオン酸メチル、3-メトキシプロピオン酸エチル、3-エトキシプロピオン酸エチル、3-エトキシプロピオン酸メチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、2-ヘプタノン、メトキシシクロペンタン、アニソール、γ-ブチロラクトン、N-メチルピロリドン、N,N-ジメチルホルムアミド、及びN,N-ジメチルアセトアミドが挙げられる。これらの溶剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
 これらの溶剤の中でプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、乳酸エチル、乳酸ブチル、2-ヒドロキシイソ酪酸メチル及びシクロヘキサノンが好ましい。特にプロピレングリコールモノメチルエーテル及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートが好ましい。
<酸発生剤>
 レジスト下層膜形成用組成物に任意成分として含まれる酸発生剤は、熱酸発生剤、光酸発生剤何れも使用することができるが、熱酸発生剤を使用することが好ましい。
 熱酸発生剤としては、例えば、p-トルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ピリジニウム-p-トルエンスルホネート(ピリジニウム-p-トルエンスルホン酸)、ピリジニウムフェノールスルホン酸、ピリジニウム-p-ヒドロキシベンゼンスルホン酸(p-フェノールスルホン酸ピリジニウム塩)、ピリジニウム-トリフルオロメタンスルホン酸、サリチル酸、カンファースルホン酸、5-スルホサリチル酸、4-クロロベンゼンスルホン酸、4-ヒドロキシベンゼンスルホン酸、ベンゼンジスルホン酸、1-ナフタレンスルホン酸、クエン酸、安息香酸、ヒドロキシ安息香酸等のスルホン酸化合物及びカルボン酸化合物が挙げられる。
 光酸発生剤としては、例えば、オニウム塩化合物、スルホンイミド化合物、及びジスルホニルジアゾメタン化合物等が挙げられる。
 オニウム塩化合物としては、例えば、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェート、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムノナフルオロノルマルブタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムパーフルオロノルマルオクタンスルホネート、ジフェニルヨードニウムカンファースルホネート、ビス(4-tert-ブチルフェニル)ヨードニウムカンファースルホネート及びビス(4-tert-ブチルフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネート等のヨードニウム塩化合物、及びトリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、トリフェニルスルホニウムノナフルオロノルマルブタンスルホネート、トリフェニルスルホニウムカンファースルホネート及びトリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート等のスルホニウム塩化合物等が挙げられる。
 スルホンイミド化合物としては、例えばN-(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)スクシンイミド、N-(ノナフルオロノルマルブタンスルホニルオキシ)スクシンイミド、N-(カンファースルホニルオキシ)スクシンイミド及びN-(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)ナフタルイミド等が挙げられる。
 ジスルホニルジアゾメタン化合物としては、例えば、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(フェニルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(p-トルエンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(2,4-ジメチルベンゼンスルホニル)ジアゾメタン、及びメチルスルホニル-p-トルエンスルホニルジアゾメタン等が挙げられる。
 酸発生剤は一種のみを使用することができ、または二種以上を組み合わせて使用することができる。
 酸発生剤が使用される場合、当該酸発生剤の含有割合は、下記架橋剤に対し、例えば0.1質量%~50質量%であり、好ましくは、1質量%~30質量%である。
<架橋剤>
 架橋剤としては、特に制限されない。
 架橋剤としては、例えば、下記構造を2以上有する化合物が挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000039
(構造中、R101は、水素原子、炭素原子数1~4のアルキル基、又は炭素原子数2~6のアルコキシアルキル基を表す。*は、結合手を表す。)
 結合手は、例えば、窒素原子、芳香族炭化水素環を構成する炭素原子などに結合している。
 R101としては、水素原子、メチル基、エチル基又は下記構造で表される基が好ましい。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000040
(構造中、R102は、水素原子、メチル基、又はエチル基を表す。*は、結合手を表す。)
 架橋剤としては、メラミン化合物、グアナミン化合物、グリコールウリル化合物、ウレア化合物、フェノール性ヒドロキシ基を有する化合物が好ましい。これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
 メラミン化合物としては、ヒドロキシ基と反応することができる基を有するメラミン化合物であれば、特に限定されない。
 メラミン化合物としては、例えば、ヘキサメチロールメラミン、ヘキサメトキシメチルメラミン、ヘキサメチロールメラミンの1乃至6個のメチロール基がメトキシメチル化した化合物又はその混合物、ヘキサメトキシエチルメラミン、ヘキサアシロキシメチルメラミン、ヘキサメチロールメラミンのメチロール基の1乃至6個がアシロキシメチル化した化合物又はその混合物などが挙げられる。
 グアナミン化合物としては、ヒドロキシ基と反応することができる基を有するグアナミン化合物であれば、特に限定されない。
 グアナミン化合物としては、例えば、テトラメチロールグアナミン、テトラメトキシメチルグアナミン、テトラメチロールグアナミンの1乃至4個のメチロール基がメトキシメチル化した化合物又はその混合物、テトラメトキシエチルグアナミン、テトラアシロキシグアナミン、テトラメチロールグアナミンの1乃至4個のメチロール基がアシロキシメチル化した化合物又はその混合物などが挙げられる。
 グリコールウリル化合物としては、ヒドロキシ基と反応することができる基を有するグリコールウリル化合物であれば、特に限定されない。
 グリコールウリル化合物としては、例えば、テトラメチロールグリコールウリル、テトラメトキシグリコールウリル、テトラメトキシメチルグリコールウリル、テトラメチロールグリコールウリルのメチロール基の1乃至4個がメトキシメチル化した化合物又はその混合物、テトラメチロールグリコールウリルのメチロール基の1乃至4個がアシロキシメチル化した化合物又はその混合物などが挙げられる。
 また、グリコールウリル化合物としては、例えば、下記式(1E)で表されるグリコールウリル誘導体であってもよい。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000041
(式(1E)中、4つのRはそれぞれ独立にメチル基又はエチル基を表し、R及びRはそれぞれ独立に水素原子、炭素原子数1~4のアルキル基、又はフェニル基を表す。)
 前記式(1E)で表されるグリコールウリル誘導体として、例えば、下記式(1E-1)~式(1E-6)で表される化合物が挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000042
 式(1E)で表されるグリコールウリル誘導体は、例えば、下記式(2E)で表されるグリコールウリル誘導体と、下記式(3d)で表される少なくとも1種の化合物とを反応させることで得られる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000043
(式(2E)中、R及びRはそれぞれ独立に水素原子、炭素原子数1~4のアルキル基、又はフェニル基を表し、Rはそれぞれ独立に炭素原子数1~4のアルキル基を表す。)
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000044
(式(3d)中、Rはメチル基又はエチル基を表す。)
 前記式(2E)で表されるグリコールウリル誘導体として、例えば、下記式(2E-1)~式(2E-4)で表される化合物が挙げられる。さらに前記式(3d)で表される化合物として、例えば下記式(3d-1)及び式(3d-2)で表される化合物が挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000045
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000046
 ウレア化合物としては、ヒドロキシ基と反応することができる基を有するウレア化合物のであれば、特に限定されない。
 ウレア化合物としては、例えば、テトラメチロールウレア、テトラメトキシメチルウレア、テトラメチロールウレアの1乃至4個のメチロール基がメトキシメチル化した化合物又はその混合物、テトラメトキシエチルウレアなどが挙げられる。
 フェノール性ヒドロキシ基を有する化合物としては、例えば、下記式(111)又は式(112)で表される化合物が挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000047
(式(111)及び式(112)中、Qは単結合又はm2価の有機基を示す。
 R、R、R11及びR12はそれぞれ水素原子又はメチル基を示す。
 R及びR10はそれぞれ炭素原子数1乃至10のアルキル基、又は炭素原子数6乃至40のアリール基を示す。
 nは1≦n≦3の整数、n10は2≦n10≦5の整数、n11は0≦n11≦3の整数、n12は0≦n12≦3の整数、3≦(n+n10+n11+n12)≦6の整数を示す。
 n13は1≦n13≦3の整数、n14は1≦n14≦4の整数、n15は0≦n15≦3の整数、n16は0≦n16≦3の整数、2≦(n13+n14+n15+n16)≦5の整数を示す。
 m2は2乃至10の整数を示す。)
 Qにおけるm2価の有機基としては、例えば、炭素原子数1~4のm2価の有機基が挙げられる。
 式(111)又は式(112)で表される化合物としては、例えば、以下の化合物が挙げられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000048
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000049
 上記化合物は旭有機材工業(株)、本州化学工業(株)の製品として入手することができる。製品としては、例えば、旭有機材工業(株)の商品名TMOM-BPが挙げられる。
 これらの中でも、グリコールウリル化合物が好ましく、具体的にはテトラメチロールグリコールウリル、テトラメトキシグリコールウリル、テトラメトキシメチルグリコールウリル、テトラメチロールグリコールウリルのメチロール基の1乃至4個がメトキシメチル化した化合物又はその混合物、テトラメチロールグリコールウリルのメチロール基の1乃至4個がアシロキシメチル化した化合物又はその混合物が好ましく、テトラメトキシメチルグリコールウリルが好ましい。
 架橋剤の分子量としては、特に制限されないが、500以下が好ましい。
 レジスト下層膜形成用組成物における架橋剤の含有量としては、特に制限されないが、ポリマー(A)に対して、例えば1質量%~50質量%であり、好ましくは、5質量%~40質量%である。
<熱ラジカル重合開始剤>
 ポリマー(A)が有する重合性多重結合は、例えば、熱ラジカル重合開始剤の不存在下でも加熱によって重合する。そのため、レジスト下層膜形成用組成物は、熱ラジカル重合開始剤を含んでいなくてもよい。
 組成物中のポリマー、溶剤、架橋剤等の添加剤又はこれらに含まれる不純物が熱分解して発生するラジカルにより、重合性多重結合の重合が開始されることもある。
 熱ラジカル重合開始剤を含まないレジスト下層膜形成用組成物は、熱ラジカル重合開始剤を含むレジスト下層膜形成用組成物と比べて、保存安定性が優れる。そのため、レジスト下層膜形成用組成物における熱ラジカル重合開始剤の含有割合は少ない方が好ましい。レジスト下層膜形成用組成物における熱ラジカル重合開始剤の含有割合としては、ポリマー(A)に対して、0質量%~1質量%が好ましく、0質量%~0.5質量%がより好ましく、0質量%~0.1質量%が特に好ましい。
 熱ラジカル重合開始剤としては、例えば、過酸化物、アゾ系化合物、過硫酸塩などが挙げられる。
 過酸化物としては、例えば、アセチルペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシド、シクロヘキサノンペルオキシド、過酸化水素、tert-ブチルヒドロペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、ジ-tert-ブチルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、tert-ブチルペルオキシアセテート、tert-ブチルペルオキシピバレート、tert-ブチルペルオキシ-2-エチルヘキサノエート(tert-ブチル2-エチルヘキサンペルオキソエート)などが挙げられる。
 アゾ系化合物としては、例えば、2,2'-アゾビスイソブチロニトリル、2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)、(1-フェニルエチル)アゾジフェニルメタン、2,2'-アゾビス(4-メトキシ-2,4-ジメチルバレロニトリル)、ジメチル2,2'-アゾビスイソブチレート、2,2'-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)、1,1'-アゾビス(1-シクロヘキサンカルボニトリル)、2-(カルバモイルアゾ)イソブチロニトリル、2,2'-アゾビス(2,4,4-トリメチルペンタン)、2-フェニルアゾ-2,4-ジメチル-4-メトキシバレロニトリル、2,2'-アゾビス(2-メチルプロパン)などが挙げられる。
 過硫酸塩としては、例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウムなどが挙げられる。
 熱ラジカル重合開始剤は、市販品であってもよい。
<その他の成分>
 レジスト下層膜形成用組成物には、ピンホールやストリエーション等の発生がなく、表面むらに対する塗布性をさらに向上させるために、さらに界面活性剤を添加することができる。
 また、ポリマー(A)以外の任意のポリマーを添加することができる。例えば、国際公開2013/018802号公報記載のポリマーや、ヒドロキシアレーンを含むポリマーなどが挙げられる。
 界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル等のポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタントリステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等のノニオン系界面活性剤、エフトップEF301、EF303、EF352((株)トーケムプロダクツ製、商品名)、メガファックF171、F173、R-30(DIC(株)製、商品名)、フロラードFC430、FC431(住友スリーエム(株)製、商品名)、アサヒガードAG710、サーフロンS-382、SC101、SC102、SC103、SC104、SC105、SC106(AGC(株)製、商品名)等のフッ素系界面活性剤、オルガノシロキサンポリマーKP341(信越化学工業(株)製)等を挙げることができる。
 これらの界面活性剤の配合量は、レジスト下層膜形成用組成物の全固形分に対して通常2.0質量%以下、好ましくは1.0質量%以下である。
 これらの界面活性剤は単独で添加してもよいし、また2種以上の組合せで添加することもできる。
 本発明のレジスト下層膜形成用組成物が含む固形分、すなわち前記溶剤を除いた成分は例えば0.01質量%~10質量%である。
(レジスト下層膜)
 本発明のレジスト下層膜は、前述したレジスト下層膜形成用組成物の硬化物である。
 レジスト下層膜は、例えば、前述したレジスト下層膜形成用組成物を半導体基板上に塗布し、焼成することにより製造することができる。
 レジスト下層膜形成用組成物が塗布される半導体基板としては、例えば、シリコンウエハ、ゲルマニウムウエハ、及びヒ化ガリウム、リン化インジウム、窒化ガリウム、窒化インジウム、窒化アルミニウム等の化合物半導体ウエハが挙げられる。
 表面に無機膜が形成された半導体基板を用いる場合、当該無機膜は、例えば、ALD(原子層堆積)法、CVD(化学気相堆積)法、反応性スパッタ法、イオンプレーティング法、真空蒸着法、スピンコーティング法(スピンオングラス:SOG)により形成される。前記無機膜として、例えば、ポリシリコン膜、酸化ケイ素膜、窒化珪素膜、BPSG(Boro-Phospho Silicate Glass)膜、窒化チタン膜、窒化酸化チタン膜、タングステン膜、窒化ガリウム膜、及びヒ化ガリウム膜が挙げられる。
 このような半導体基板上に、スピナー、コーター等の適当な塗布方法により本発明のレジスト下層膜形成用組成物を塗布する。その後、ホットプレート等の加熱手段を用いてベークすることによりレジスト下層膜を形成する。ベーク条件としては、ベーク温度100℃~400℃、ベーク時間0.3分~60分間の中から適宜、選択される。好ましくは、ベーク温度120℃~350℃、ベーク時間0.5分~30分間、より好ましくは、ベーク温度150℃~300℃、ベーク時間0.8分~10分間である。
 レジスト下層膜の膜厚としては、例えば0.001μm(1nm)~10μm、0.002μm(2nm)~1μm、0.005μm(5nm)~0.5μm(500nm)、0.001μm(1nm)~0.05μm(50nm)、0.002μm(2nm)~0.05μm(50nm)、0.003μm(3nm)~0.05μm(50nm)、0.004μm(4nm)~0.05μm(50nm)、0.005μm(5nm)~0.05μm(50nm)、0.003μm(3nm)~0.03μm(30nm)、0.003μm(3nm)~0.02μm(20nm)、0.005μm(5nm)~0.02μm(20nm)、0.005μm(5nm)~0.02μm(20nm)、0.003μm(3nm)~0.01μm(10nm)、0.005μm(5nm)~0.01μm(10nm)、0.003μm(3nm)~0.006μm(6nm)、又は0.005μm(5nm)である。
 本明細書におけるレジスト下層膜の膜厚の測定方法は、以下のとおりである。
 ・測定装置名:エリプソ式膜厚測定装置RE-3100 ((株)SCREEN)
 ・SWE(単波長エリプソメータ)モード
 ・8点の算術平均(例えば、ウエハX方向に1cm間隔で8点測定)
(積層体)
 本発明の積層体は、半導体基板と、本発明のレジスト下層膜とを備える。
 半導体基板としては、例えば、前述の半導体基板が挙げられる。
 レジスト下層膜は、例えば、半導体基板の上に配される。
(半導体素子の製造方法、パターン形成方法)
 本発明の半導体素子の製造方法は、少なくとも以下の工程を含む。
 ・半導体基板の上に、本発明のレジスト下層膜形成用組成物を用いて、レジスト下層膜を形成する工程、及び
 ・レジスト下層膜の上に、レジスト膜を形成する工程
 本発明のパターン形成方法は、少なくとも以下の工程を含む。
 ・半導体基板の上に、本発明のレジスト下層膜形成用組成物を用いて、レジスト下層膜を形成する工程、
 ・レジスト下層膜の上に、レジスト膜を形成する工程
 ・レジスト膜に光又は電子線を照射し、次いで、レジスト膜を現像し、レジストパターンを得る工程、及び
 ・レジストパターンをマスクに用い、レジスト下層膜をエッチングする工程
 通常、レジスト下層膜の上にレジスト層が形成される。
 レジスト層の膜厚としては、200nm以下が好ましく、150nm以下がより好ましく、100nm以下が更により好ましく、80nm以下が特に好ましい。また、レジスト層の膜厚としては、10nm以上が好ましく、20nm以上がより好ましく、30nm以上が特に好ましい。
 レジスト下層膜の上に公知の方法(例えば、レジストの塗布、焼成)で形成されるレジスト膜としては照射に使用される光又は電子線(EB)に応答するものであれば特に限定はない。ネガ型フォトレジスト及びポジ型フォトレジストのいずれも使用できる。
 なお、本明細書においてはEBに応答するレジストもフォトレジストと称する。
 フォトレジストとしては、ノボラック樹脂と1,2-ナフトキノンジアジドスルホン酸エステルとからなるポジ型フォトレジスト、酸により分解してアルカリ溶解速度を上昇させる基を有するバインダーと光酸発生剤からなる化学増幅型フォトレジスト、酸により分解してフォトレジストのアルカリ溶解速度を上昇させる低分子化合物とアルカリ可溶性バインダーと光酸発生剤とからなる化学増幅型フォトレジスト、及び酸により分解してアルカリ溶解速度を上昇させる基を有するバインダーと酸により分解してフォトレジストのアルカリ溶解速度を上昇させる低分子化合物と光酸発生剤からなる化学増幅型フォトレジスト、メタル元素を含有するレジストなどがある。例えば、JSR(株)製商品名V146G、シプレー社製商品名APEX-E、住友化学(株)製商品名PAR710、及び信越化学工業(株)製商品名AR2772、SEPR430等が挙げられる。また、例えば、Proc.SPIE,Vol.3999,330-334(2000)、Proc.SPIE,Vol.3999,357-364(2000)、やProc.SPIE,Vol.3999,365-374(2000)に記載されているような、含フッ素原子ポリマー系フォトレジストを挙げることができる。
 また、WO2019/188595、WO2019/187881、WO2019/187803、WO2019/167737、WO2019/167725、WO2019/187445、WO2019/167419、WO2019/123842、WO2019/054282、WO2019/058945、WO2019/058890、WO2019/039290、WO2019/044259、WO2019/044231、WO2019/026549、WO2018/193954、WO2019/172054、WO2019/021975、WO2018/230334、WO2018/194123、特開2018-180525、WO2018/190088、特開2018-070596、特開2018-028090、特開2016-153409、特開2016-130240、特開2016-108325、特開2016-047920、特開2016-035570、特開2016-035567、特開2016-035565、特開2019-101417、特開2019-117373、特開2019-052294、特開2019-008280、特開2019-008279、特開2019-003176、特開2019-003175、特開2018-197853、特開2019-191298、特開2019-061217、特開2018-045152、特開2018-022039、特開2016-090441、特開2015-10878、特開2012-168279、特開2012-022261、特開2012-022258、特開2011-043749、特開2010-181857、特開2010-128369、WO2018/031896、特開2019-113855、WO2017/156388、WO2017/066319、特開2018-41099、WO2016/065120、WO2015/026482、特開2016-29498、特開2011-253185等に記載のレジスト組成物、感放射性樹脂組成物、有機金属溶液に基づいた高解像度パターニング組成物等のいわゆるレジスト組成物、金属含有レジスト組成物が使用できるが、これらに制限されない。
 レジスト組成物としては、例えば、以下の組成物が挙げられる。
 酸の作用により脱離する保護基で極性基が保護された酸分解性基を有する繰り返し単位を有する樹脂A、及び、下記一般式(121)で表される化合物を含む、感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
 一般式(121)中、mは、1~6の整数を表す。
 R及びRは、それぞれ独立に、フッ素原子又はパーフルオロアルキル基を表す。
 Lは、-O-、-S-、-COO-、-SO-、又は、-SO-を表す。
 Lは、置換基を有していてもよいアルキレン基又は単結合を表す。
 Wは、置換基を有していてもよい環状有機基を表す。
 Mは、カチオンを表す。
 金属-酸素共有結合を有する化合物と、溶媒とを含有し、上記化合物を構成する金属元素が、周期表第3族~第15族の第3周期~第7周期に属する、極端紫外線又は電子線リソグラフィー用金属含有膜形成組成物。
 下記式(31)で表される第1構造単位及び下記式(32)で表され酸解離性基を含む第2構造単位を有する重合体と、酸発生剤とを含有する、感放射線性樹脂組成物。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000051
(式(31)中、Arは、炭素原子数6~20のアレーンから(n+1)個の水素原子を除いた基である。Rは、ヒドロキシ基、スルファニル基又は炭素原子数1~20の1価の有機基である。nは、0~11の整数である。nが2以上の場合、複数のRは同一又は異なる。Rは、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。式(32)中、Rは、上記酸解離性基を含む炭素原子数1~20の1価の基である。Zは、単結合、酸素原子又は硫黄原子である。Rは、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。)
 環状炭酸エステル構造を有する構造単位、下記式で表される構造単位及び酸不安定基を有する構造単位を含む樹脂(A1)と、酸発生剤とを含有するレジスト組成物。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000052
 [式中、
 Rは、ハロゲン原子を有してもよい炭素原子数1~6のアルキル基、水素原子又はハロゲン原子を表し、Xは、単結合、-CO-O-*又は-CO-NR-*を表し、*は-Arとの結合手を表し、Rは、水素原子又は炭素原子数1~4のアルキル基を表し、Arは、ヒドロキシ基及びカルボキシル基からなる群から選ばれる1以上の基を有していてもよい炭素原子数6~20の芳香族炭化水素基を表す。]
 レジスト膜としては、例えば、以下が挙げられる。
 下記式(a1)で表される繰り返し単位及び/又は下記式(a2)で表される繰り返し単位と、露光によりポリマー主鎖に結合した酸を発生する繰り返し単位とを含むベース樹脂を含むレジスト膜。
(式(a1)及び式(a2)中、Rは、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基である。R及びRは、それぞれ独立に、炭素原子数4~6の3級アルキル基である。Rは、それぞれ独立に、フッ素原子又はメチル基である。mは、0~4の整数である。Xは、単結合、フェニレン基若しくはナフチレン基、又はエステル結合、ラクトン環、フェニレン基及びナフチレン基から選ばれる少なくとも1種を含む炭素原子数1~12の連結基である。Xは、単結合、エステル結合又はアミド結合である。)
 レジスト材料としては、例えば、以下が挙げられる。
 下記式(b1)又は式(b2)で表される繰り返し単位を有するポリマーを含むレジスト材料。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000054
(式(b1)及び式(b2)中、Rは、水素原子又はメチル基である。Xは、単結合又はエステル基である。Xは、直鎖状、分岐状若しくは環状の炭素原子数1~12のアルキレン基又は炭素原子数6~10のアリーレン基であり、該アルキレン基を構成するメチレン基の一部が、エーテル基、エステル基又はラクトン環含有基で置換されていてもよく、また、Xに含まれる少なくとも1つの水素原子が臭素原子で置換されている。Xは、単結合、エーテル基、エステル基、又は炭素原子数1~12の直鎖状、分岐状若しくは環状のアルキレン基であり、該アルキレン基を構成するメチレン基の一部が、エーテル基又はエステル基で置換されていてもよい。Rf~Rfは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であるが、少なくとも1つはフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。また、Rf及びRfが合わさってカルボニル基を形成してもよい。R~Rは、それぞれ独立に、直鎖状、分岐状若しくは環状の炭素原子数1~12のアルキル基、直鎖状、分岐状若しくは環状の炭素原子数2~12のアルケニル基、炭素原子数2~12のアルキニル基、炭素原子数6~20のアリール基、炭素原子数7~12のアラルキル基、又は炭素原子数7~12のアリールオキシアルキル基であり、これらの基の水素原子の一部又は全部が、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロゲン原子、オキソ基、シアノ基、アミド基、ニトロ基、スルトン基、スルホン基又はスルホニウム塩含有基で置換されていてもよく、これらの基を構成するメチレン基の一部が、エーテル基、エステル基、カルボニル基、カーボネート基又はスルホン酸エステル基で置換されていてもよい。また、RとRとが結合して、これらが結合する硫黄原子と共に環を形成してもよい。)
 下記式(a)で表される繰り返し単位を含むポリマーを含むベース樹脂を含むレジスト材料。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000055
(式(a)中、Rは、水素原子又はメチル基である。Rは、水素原子又は酸不安定基である。Rは、直鎖状、分岐状若しくは環状の炭素原子数1~6のアルキル基、又は臭素以外のハロゲン原子である。Xは、単結合若しくはフェニレン基、又はエステル基若しくはラクトン環を含んでいてもよい直鎖状、分岐状若しくは環状の炭素原子数1~12のアルキレン基である。Xは、-O-、-O-CH-又は-NH-である。mは、1~4の整数である。uは、0~3の整数である。ただし、m+uは、1~4の整数である。)
 露光により酸を発生し、酸の作用により現像液に対する溶解性が変化するレジスト組成物であって、
  酸の作用により現像液に対する溶解性が変化する基材成分(A)及びアルカリ現像液に対して分解性を示すフッ素添加剤成分(F)を含有し、
  前記フッ素添加剤成分(F)は、塩基解離性基を含む構成単位(f1)と、下記一般式(f2-r-1)で表される基を含む構成単位(f2)と、を有するフッ素樹脂成分(F1)を含有する、レジスト組成物。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000056
[式(f2-r-1)中、Rf21は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基又はシアノ基である。n”は、0~2の整数である。*は結合手である。]
 前記構成単位(f1)は、下記一般式(f1-1)で表される構成単位、又は下記一般式(f1-2)で表される構成単位を含む。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000057
[式(f1-1)、(f1-2)中、Rは、それぞれ独立に、水素原子、炭素原子数1~5のアルキル基又は炭素原子数1~5のハロゲン化アルキル基である。Xは、酸解離性部位を有さない2価の連結基である。Aarylは、置換基を有していてもよい2価の芳香族環式基である。X01は、単結合又は2価の連結基である。Rは、それぞれ独立に、フッ素原子を有する有機基である。]
 コーティング、コーティング溶液、及びコーティング組成物としては、例えば、以下が挙げられる。
 金属炭素結合および/または金属カルボキシラート結合により有機配位子を有する金属オキソ-ヒドロキソネットワークを含むコーティング。
 無機オキソ/ヒドロキソベースの組成物。
 コーティング溶液であって、有機溶媒;第一の有機金属組成物であって、式RSnO(2-(z/2)-(x/2))(OH)(ここで、0<z≦2および0<(z+x)≦4である)、式R’SnX4-n(ここで、n=1または2である)、またはそれらの混合物によって表され、ここで、RおよびR’が、独立して、1~31個の炭素原子を有するヒドロカルビル基であり、およびXが、Snに対する加水分解性結合を有する配位子またはそれらの組合せである、第一の有機金属組成物;および加水分解性の金属化合物であって、式MX’(ここで、Mが、元素周期表の第2~16族から選択される金属であり、v=2~6の数であり、およびX’が、加水分解性のM-X結合を有する配位子またはそれらの組合せである)によって表される、加水分解性の金属化合物を含む、コーティング溶液。
 有機溶媒と、式RSnO(3/2-x/2)(OH)(式中、0<x<3)で表される第1の有機金属化合物とを含むコーティング溶液であって、前記溶液中に約0.0025M~約1.5Mのスズが含まれ、Rが3~31個の炭素原子を有するアルキル基またはシクロアルキル基であり、前記アルキル基またはシクロアルキル基が第2級または第3級炭素原子においてスズに結合された、コーティング溶液。
 水と、金属亜酸化物陽イオンと、多原子無機陰イオンと、過酸化物基を含んで成る感放射線リガンドとの混合物を含んで成る無機パターン形成前駆体水溶液。
 光又は電子線の照射は、例えば、所定のパターンを形成するためのマスク(レチクル)を通して行われる。例えば、i線、KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、EUV(極端紫外線)またはEB(電子線)が使用される。本発明のレジスト下層膜形成用組成物は、EB(電子線)又はEUV(極端紫外線:13.5nm)照射用に適用されることが好ましく、EUV(極端紫外線)露光用に適用されることがより好ましい。
 電子線の照射エネルギー及び光の露光量としては、特に制限されない。
 光又は電子線の照射後であって現像の前に、ベーク(PEB:Post Exposure Bake)を行ってもよい。
 ベーク温度としては、特に制限されないが、60℃~150℃が好ましく、70℃~120℃がより好ましく、75℃~110℃が特に好ましい。
 ベーク時間としては、特に制限されないが、1秒間~10分間が好ましく、10秒間~5分間がより好ましく、30秒間~3分間が特に好ましい。
 現像には、例えば、アルカリ現像液が用いられる。
 現像温度としては、例えば、5℃~50℃が挙げられる。
 現像時間としては、例えば、10秒間~300秒間が挙げられる。
 アルカリ現像液としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、n-プロピルアミン等の第一アミン類、ジエチルアミン、ジーn-ブチルアミン等の第二アミン類、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン等の第三アミン類、ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルコールアミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、コリン等の第4級アンモニウム塩、ピロール、ピペリジン等の環状アミン類、等のアルカリ類の水溶液を使用することができる。さらに、上記アルカリ類の水溶液にイソプロピルアルコール等のアルコール類、ノニオン系等の界面活性剤を適当量添加して使用することもできる。これらの中で好ましい現像液は第四級アンモニウム塩の水溶液、さらに好ましくはテトラメチルアンモニウムヒドロキシドの水溶液及びコリンの水溶液である。さらに、これらの現像液に界面活性剤などを加えることもできる。アルカリ現像液に代えて、酢酸ブチル等の有機溶媒で現像を行い、フォトレジストのアルカリ溶解速度が向上していない部分を現像する方法を用いることもできる。
 次いで、形成したレジストパターンをマスクとして、レジスト下層膜をエッチングする。エッチングは、ドライエッチングであってもよし、ウェットエッチングであってもよいが、ドライエッチングであることが好ましい。
 用いた半導体基板の表面に前記無機膜が形成されている場合、その無機膜の表面を露出させ、用いた半導体基板の表面に前記無機膜が形成されていない場合、その半導体基板の表面を露出させる。その後半導体基板を公知の方法(ドライエッチング法等)により半導体基板を加工する工程を経て、半導体素子が製造できる。
 次に実施例を挙げ本発明の内容を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
 本明細書の下記合成例に示すポリマーの重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下、GPCと略称する)による測定結果である。測定には東ソー(株)製GPC装置を用い、測定条件等は次のとおりである。
 ・GPCカラム:Shodex KF803L、Shodex KF802、Shodex KF801〔登録商標〕(昭和電工(株))
 ・カラム温度:40℃
 ・溶媒:ジメチルホルムアミド(DMF)
 ・流量:1.0ml/分
 ・標準試料:ポリスチレン(東ソー(株)製)
<合成例1>
 ポリグリシジルメタクリレート(丸善石油化学(株)製)2.40g、メタクリル酸(東京化成工業(株)製)1.46g、ジブチルヒドロキシトルエン(東京化成工業(株)製)0.36g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.16gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート20g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル20gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、80℃で24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒に対する溶解性は良好である。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量10660であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1a)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000058
<合成例2>
 ポリグリシジルメタクリレート(丸善石油化学(株)製)2.40g、4-ビニル安息香酸(東ソー(株)製)2.51g、ジブチルヒドロキシトルエン(東京化成工業(株)製)0.36g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.16gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート25g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル25gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、80℃で24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒に対する溶解性は良好である。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量18391であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1b)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000059
<合成例3>
 ポリグリシジルメタクリレート(丸善石油化学(株)製)3.00g、プロピオン酸(東京化成工業(株)製)2.38g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.21gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート32g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル32gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、80℃で24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒に対する溶解性は良好である。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量10426であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(2a)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000060
<合成例4>
 ポリグリシジルメタクリレート(丸善石油化学(株)製)3.00g、安息香酸(東京化成工業(株)製)2.62g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.14gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート25g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル25gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、80℃で24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒に対する溶解性は良好である。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量18124であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(2b)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000061
<合成例5>
 ポリグリシジルメタクリレート(丸善石油化学(株)製)6.00g、ソルビン酸(東京化成工業(株)製)4.88g、ヒドロキノン(東京化成工業(株)製)0.02g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.46gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート16.7g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル16.7gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、100℃で24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒に対する溶解性は良好である。当該ポリマー溶液を室温に冷却後プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒を加え10質量%溶液とした。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量24300であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1c)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000062
<合成例6>
 ポリグリシジルメタクリレート(丸善石油化学(株)製)6.00g、アクリル酸(東京化成工業(株)製)3.14g、ヒドロキノン(東京化成工業(株)製)0.02g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.46gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート14.1g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル14.1gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、80℃で24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒に対する溶解性は良好である。当該ポリマー溶液を室温に冷却後プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒を加え10質量%溶液とした。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量21100であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1d)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000063
<合成例7>
 ポリグリシジルメタクリレート(丸善石油化学(株)製)6.00g、テトロル酸(東京化成工業(株)製)3.66g、ヒドロキノン(東京化成工業(株)製)0.02g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.46gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート14.9g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル14.9gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、100℃で24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒に対する溶解性は良好である。当該ポリマー溶液を室温に冷却後プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒を加え10質量%溶液とした。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量21000であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1e)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000064
<合成例8>
 ポリグリシジルメタクリレート6.00g、チグリン酸(東京化成工業(株)製)4.16g、ヒドロキノン(東京化成工業(株)製)0.02g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.46gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート15.7g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル15.7gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、100℃で24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒に対する溶解性は良好である。当該ポリマー溶液を室温に冷却後プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒を加え10質量%溶液とした。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量5600であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1f)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000065
<合成例9>
 ポリグリシジルメタクリレート6.00g、1-シクロヘキセン-1-カルボン酸(東京化成工業(株)製)5.24g、ヒドロキノン(東京化成工業(株)製)0.02g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.46gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート17.3g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル17.3gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、100℃で24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒に対する溶解性は良好である。当該ポリマー溶液を室温に冷却後プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒を加え10質量%溶液とした。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量6000であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1g)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000066
<合成例10>
 ポリグリシジルメタクリレート6.00g、2-ベンジルアクリル酸(東京化成工業(株)製)6.74g、ヒドロキノン(東京化成工業(株)製)0.02g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.46gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート19.6g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル19.6gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、100℃で24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒に対する溶解性は良好である。当該ポリマー溶液を室温に冷却後プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒を加え10質量%溶液とした。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量6800であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1h)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000067
<合成例11>
 ポリグリシジルメタクリレート6.00g、5-ノルボルネン-2,3-ジカルボキシイミド(東京化成工業(株)製)6.78g、ヒドロキノン(東京化成工業(株)製)0.02g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.46gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート19.6g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル19.6gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、100℃で24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒に対する溶解性は良好である。当該ポリマー溶液を室温に冷却後プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒を加え10質量%溶液とした。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量4600であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1i)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000068
<合成例12>
 ポリグリシジルメタクリレート6.00g、trans-けい皮酸(東京化成工業(株)製)6.78g、ヒドロキノン(東京化成工業(株)製)0.02g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.46gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート18.7g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル18.7gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、100℃で24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒に対する溶解性は良好である。当該ポリマー溶液を室温に冷却後プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒を加え10質量%溶液とした。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量6400であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1j)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000069
<合成例13>
 ポリグリシジルメタクリレート6.00g、trans-4-メトキシけい皮酸(東京化成工業(株)製)7.41g、ヒドロキノン(東京化成工業(株)製)0.02g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.46gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート20.6g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル20.6gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、100℃で24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒に対する溶解性は良好である。当該ポリマー溶液を室温に冷却後プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒を加え10質量%溶液とした。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量6800であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1k)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000070
<合成例14>
 ポリグリシジルメタクリレート6.00g、α-フェニルけい皮酸(東京化成工業(株)製)9.32g、ヒドロキノン(東京化成工業(株)製)0.02g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.46gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート23.4g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル23.4gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、100℃で24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒に対する溶解性は良好である。当該ポリマー溶液を室温に冷却後プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒を加え10質量%溶液とした。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量6800であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1l)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000071
<合成例15>
 ポリグリシジルメタクリレート)6.00g、フマル酸モノメチル(東京化成工業(株)製)5.41g、ヒドロキノン(東京化成工業(株)製)0.02g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.46gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート17.6g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル17.6gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、100℃で24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒に対する溶解性は良好である。当該ポリマー溶液を室温に冷却後プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒を加え10質量%溶液とした。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量7500であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1m)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000072
<合成例16>
 70mol%グリシジルメタクリレートと30mol%2-ヒドロキシプロピルメタクリレートのランダム共重合ポリマー4.50g、ソルビン酸(東京化成工業(株)製)2.71g、ヒドロキノン(東京化成工業(株)製)0.01g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.27gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテル23.0gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、100℃で24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、溶解性は良好である。当該ポリマー溶液を室温に冷却後プロピレングリコールモノメチルエーテルを加え10質量%溶液とした。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量21400であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1c)及び下記式(2c)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000073
<合成例17>
 70mol%グリシジルメタクリレートと30mol%ヒドロキシエチルアクリルアミドのランダム共重合ポリマー5.46g、ソルビン酸(東京化成工業(株)製)3.10g、ヒドロキノン(東京化成工業(株)製)0.01g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.31gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテル26.6gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、100℃で24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、溶解性は良好である。当該ポリマー溶液を室温に冷却後プロピレングリコールモノメチルエーテルを加え10質量%溶液とした。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量18900であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1c)及び下記式(2d)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000074
<合成例18>
 ポリグリシジルメタクリレート(丸善石油化学(株)製)6.00g、メタクリル酸(東京化成工業(株)製)2.72g、2,2-ビス(ヒドロキシメチル)酪酸(東京化成工業(株)製)1.17g、ヒドロキノン(東京化成工業(株)製)0.02g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)1.34gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート22.0g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテル22.0gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、85℃で24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒に対する溶解性は良好である。当該ポリマー溶液を室温に冷却後プロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート混合溶媒を加え10質量%溶液とした。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量21900であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1a)及び下記式(2e)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000075
<合成例19>
 20mol%グリシジルメタクリレートと80mol%tert-ブトキシスチレンのランダム共重合ポリマー7.28g、メタクリル酸(東京化成工業(株)製)2.17g、ヒドロキノン(東京化成工業(株)製)0.01g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.49gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテル39.8gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、85℃で24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、溶解性は良好である。当該ポリマー溶液を室温に冷却後プロピレングリコールモノメチルエーテルを加え10質量%溶液とした。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量11400であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1a)及び下記式(2f)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000076
<合成例20>
 35mol%グリシジルメタクリレートと65mol%2-ヒドロキシプロピルメタクリレートのランダム共重合ポリマー5.36g、α-シアノけい皮酸(東京化成工業(株)製)1.97g、ヒドロキノン(東京化成工業(株)製)0.01g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.15gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテル29.7gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、リフラックスで24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、溶解性は良好である。当該ポリマー溶液を室温に冷却後プロピレングリコールモノメチルエーテルを加え10質量%溶液とした。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量5600であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1n)及び下記式(2c)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000077
<合成例21>
 35mol%グリシジルメタクリレートと65mol%2-ヒドロキシプロピルメタクリレートのランダム共重合ポリマー5.13g、4-ニトロけい皮酸(東京化成工業(株)製)2.20g、ヒドロキノン(東京化成工業(株)製)0.01g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.15gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテル30.0gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、リフラックスで24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、溶解性は良好である。当該ポリマー溶液を室温に冷却後プロピレングリコールモノメチルエーテルを加え10質量%溶液とした。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量8800であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1o)及び下記式(2c)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000078
<合成例22>
 35mol%グリシジルメタクリレートと65mol%2-ヒドロキシプロピルメタクリレートのランダム共重合ポリマー5.13g、3-ニトロけい皮酸(東京化成工業(株)製)2.20g、ヒドロキノン(東京化成工業(株)製)0.01g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.15gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテル30.0gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、リフラックスで24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、溶解性は良好である。当該ポリマー溶液を室温に冷却後プロピレングリコールモノメチルエーテルを加え10質量%溶液とした。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量7700であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1p)及び下記式(2c)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000079
<合成例23>
 50mol%グリシジルメタクリレート、30mol%2-ヒドロキシプロピルメタクリレート、及び20mol%1-アダマンチルメタクリレートのランダム共重合ポリマー3.94g、4-ニトロけい皮酸(東京化成工業(株)製)2.34g、ヒドロキノン(東京化成工業(株)製)0.01g、及びテトラブチルホスホニウムブロマイド(北興化学工業(株)製)0.15gを、反応容器中のプロピレングリコールモノメチルエーテル25.6gに加え溶解させた。反応容器を窒素置換後、リフラックスで24時間反応させ、ポリマー溶液を得た。当該ポリマー溶液は、室温に冷却しても白濁等を生じることはなく、溶解性は良好である。当該ポリマー溶液を室温に冷却後プロピレングリコールモノメチルエーテルを加え10質量%溶液とした。GPCにて分析を行ったところ、得られた溶液中のポリマーは標準ポリスチレン換算にて重量平均分子量17400であった。本合成例で得られたポリマーは、下記式(1o)、下記式(2c)、及び下記式(2g)で表される構造単位を有する。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000080
<実施例1>
 合成例1で得られたポリマー溶液(固形分7.91質量%)1.4gに、プロピレングリコールモノメチルエーテル33.6g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート15gを加えて希釈した。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例2>
 合成例2で得られたポリマー溶液(固形分7.68質量%)1.4gに、プロピレングリコールモノメチルエーテル34g、及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート15gを加えて希釈した。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例3>
 合成例1で得られたポリマー溶液(固形分7.91質量%)1.4gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.43g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.22g、プロピレングリコールモノメチルエーテル33g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート15gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例4>
 合成例2で得られたポリマー溶液(固形分7.68質量%)1.4gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.43g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.22g、プロピレングリコールモノメチルエーテル33g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート15gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例5>
 合成例5で得られたポリマー溶液(固形分10質量%)1.54gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.85g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、プロピレングリコールモノメチルエーテル87.9g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.3gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例6>
 合成例6で得られたポリマー溶液(固形分10質量%)1.54gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.85g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、プロピレングリコールモノメチルエーテル87.9g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.3gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例7>
 合成例7で得られたポリマー溶液(固形分10質量%)1.54gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.85g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、プロピレングリコールモノメチルエーテル87.9g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.3gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例8>
 合成例8で得られたポリマー溶液(固形分10質量%)1.54gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.85g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、プロピレングリコールモノメチルエーテル87.9g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.3gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例9>
 合成例9で得られたポリマー溶液(固形分10質量%)1.54gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.85g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、プロピレングリコールモノメチルエーテル87.9g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.3gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例10>
 合成例10で得られたポリマー溶液(固形分10質量%)1.54gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.85g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、プロピレングリコールモノメチルエーテル87.9g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.3gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例11>
 合成例11で得られたポリマー溶液(固形分10質量%)1.54gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.85g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、プロピレングリコールモノメチルエーテル87.9g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.3gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例12>
 合成例12で得られたポリマー溶液(固形分10質量%)1.54gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.85g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、プロピレングリコールモノメチルエーテル87.9g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.3gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例13>
 合成例13で得られたポリマー溶液(固形分10質量%)1.54gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.85g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、プロピレングリコールモノメチルエーテル87.9g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.3gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例14>
 合成例14で得られたポリマー溶液(固形分10質量%)1.54gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.85g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、プロピレングリコールモノメチルエーテル87.9g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.3gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例15>
 合成例15で得られたポリマー溶液(固形分10質量%)1.54gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.85g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、プロピレングリコールモノメチルエーテル87.9g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.3gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例16>
 合成例16で得られたポリマー溶液(固形分10質量%)1.54gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.85g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、プロピレングリコールモノメチルエーテル87.9g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.3gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例17>
 合成例17で得られたポリマー溶液(固形分10質量%)1.54gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.85g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、プロピレングリコールモノメチルエーテル87.9g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.3gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例18>
 合成例18で得られたポリマー溶液(固形分10質量%)1.54gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.85g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、プロピレングリコールモノメチルエーテル87.9g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.3gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例19>
 合成例19で得られたポリマー溶液(固形分10質量%)1.54gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.85g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、プロピレングリコールモノメチルエーテル87.9g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.3gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例20>
 合成例20で得られたポリマー溶液(固形分10質量%)1.54gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.85g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、プロピレングリコールモノメチルエーテル87.9g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.3gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例21>
 合成例21で得られたポリマー溶液(固形分10質量%)1.54gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.85g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、プロピレングリコールモノメチルエーテル87.9g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.3gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例22>
 合成例22で得られたポリマー溶液(固形分10質量%)1.54gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.85g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、プロピレングリコールモノメチルエーテル87.9g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.3gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<実施例23>
 合成例23で得られたポリマー溶液(固形分10質量%)1.54gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.85g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、プロピレングリコールモノメチルエーテル87.9g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート9.3gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<比較例1>
 合成例3で得られたポリマー溶液(固形分18.45質量%)0.41gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.38g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.19g、プロピレングリコールモノメチルエーテル33g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート15gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
<比較例2>
 合成例4で得られたポリマー溶液(固形分40.20質量%)0.21gに、テトラメトキシメチルグリコールウリル(日本サイテックインダストリーズ(株)製)の5質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.40g、ピリジニウムフェノールスルホン酸の1質量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液0.22g、プロピレングリコールモノメチルエーテル33g及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート15gを加え溶解させた。その後孔径0.05μmのポリエチレン製ミクロフィルターを用いてろ過して、リソグラフィー用レジスト下層膜形成用組成物とした。
〔フォトレジスト溶剤への溶出試験〕
 実施例1乃至実施例23及び比較例1、比較例2のレジスト下層膜形成用組成物を、それぞれスピナーにより、半導体基板であるシリコンウェハー上に塗布した。シリコンウェハーをホットプレート上に配置し、215℃で1分間ベークし、レジスト下層膜(膜厚5nm)を形成した。これらのレジスト下層膜をフォトレジストに使用する溶剤であるプロピレングリコールモノメチルエーテル/プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート=7/3(質量比)の混合溶剤に浸漬し、それらの溶剤に不溶であることを確認した。
〔電子線描画装置によるポジ型レジストパターンの形成〕
 実施例1乃至実施例23及び比較例1、比較例2のレジスト下層膜形成用組成物を、スピナーを用いてシリコンウェハー上にそれぞれ塗布した。そのシリコンウェハーを、ホットプレート上で215℃、60秒間ベークし、膜厚5nmのレジスト下層膜を得た。そのレジスト下層膜上に、EUV用ポジ型レジスト溶液(メタクリルポリマー含有)をスピンコートし、110℃で60秒間加熱し、EUVレジスト膜を形成した。そのレジスト膜に対し、電子線描画装置(ELS-G130)を用い、所定の条件で露光した。露光後、90℃で60秒間ベーク(PEB)を行い、クーリングプレート上で室温まで冷却し、アルカリ現像液(2.38%TMAH)で現像した後、CDサイズ22nm、ピッチ44nmのライン・アンド・スペースパターンを形成した。レジストパターンの測長には走査型電子顕微鏡((株)日立ハイテクノロジーズ製、CG4100)を用いた。CDサイズ22nmにおいては実施例1~4、及び比較例1~2のいずれも倒れもしくは剥がれのないラインパターンを形成できた。
 上記レジストパターンの形成において、露光量を増やしてCDサイズ19nmのラインパターンの形成を行った。倒れもしくは剥がれのないラインパターンが形成できた場合は「良好」、ラインパターンの倒れもしくは剥がれが見られた場合には「不良」と評価した。評価結果を表1に示した。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000081

Claims (11)

  1.  炭素-炭素二重結合、炭素-炭素三重結合、炭素-窒素二重結合、及び炭素-窒素三重結合からなる群より選択される一種若しくは二種以上の重合性多重結合を側鎖に有するポリマー(A)、及び溶剤を含む、レジスト下層膜形成用組成物。
  2.  前記ポリマー(A)において、前記重合性多重結合が、エポキシ基と求核性官能基とが反応して得られる構造を有する連結基を介して、前記ポリマー(A)の主鎖に結合している、請求項1に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
  3.  前記求核性官能基が、カルボキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基及びチオール基からなる群より選択される一種若しくは二種以上である、請求項2に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
  4.  前記ポリマー(A)において、前記重合性多重結合が、イソシアネート基と求核性官能基とが反応して得られる構造を有する連結基を介して、前記ポリマー(A)の主鎖に結合しており、
     前記求核性官能基が、ヒドロキシ基、アミノ基及びチオール基からなる群より選択される一種若しくは二種以上である、
     請求項1に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
  5.  前記ポリマー(A)が、下記式(1)で表される構造単位を有する、請求項1に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-C000001
    (式(1)中、Rは、水素原子又は炭素原子数1~10のアルキル基を表す。Lは、単結合又は連結基を表す。Lは、前記重合性多重結合を有する1価の基を表す。)
  6.  前記式(1)で表される構造単位中のL-Lが、下記式(1a)、(1b)又は(1c)で表される構造を有する、請求項5に記載のレジスト下層膜形成用組成物。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-C000002
    (式(1a)~(1c)中、Rは、水素原子又は炭素原子数1~10のアルキル基を表す。*a及び*bは、結合手を表し、*aがポリマー(A)の主鎖側であり、*bがポリマー(A)側鎖の末端側である。)
  7.  架橋剤をさらに含む、請求項1から6のいずれかに記載のレジスト下層膜形成用組成物。
  8.  請求項1から6のいずれかに記載のレジスト下層膜形成用組成物の硬化物である、レジスト下層膜。
  9.  半導体基板と、
     請求項8に記載のレジスト下層膜と、
    を備える積層体。
  10.  半導体基板の上に、請求項1から6のいずれかに記載のレジスト下層膜形成用組成物を用いて、レジスト下層膜を形成する工程と、
     前記レジスト下層膜の上に、レジスト膜を形成する工程と、
    を含む、半導体素子の製造方法。
  11.  半導体基板の上に、請求項1から6のいずれかに記載のレジスト下層膜形成用組成物を用いて、レジスト下層膜を形成する工程と、
     前記レジスト下層膜の上に、レジスト膜を形成する工程と、
     前記レジスト膜に光又は電子線を照射し、次いで、前記レジスト膜を現像し、レジストパターンを得る工程と、
     前記レジストパターンをマスクに用い、前記レジスト下層膜をエッチングする工程と、
    を含む、パターン形成方法。

     
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WO2015178235A1 (ja) * 2014-05-22 2015-11-26 日産化学工業株式会社 ブロックイソシアネート構造を含むポリマーを含むリソグラフィー用レジスト下層膜形成組成物

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