WO2024024028A1

WO2024024028A1 - 車両前部構造

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Publication number: WO2024024028A1
Application number: PCT/JP2022/029118
Authority: WO
Inventors: リーントミヒャエル; ヤルノスンデル; 衆一郎山本; 隆最上
Original assignee: 三菱自動車工業株式会社
Priority date: 2022-07-28
Filing date: 2022-07-28
Publication date: 2024-02-01

Abstract

開示の車両前部構造（１）は、車両のランプユニット（３）を含む車両前部構造（１）である。ランプユニット（３）は、光源（２１）及び光源（２１）の前方を覆うアウターレンズ（１０）を備える。アウターレンズ（１０）は、前方に向かって突出した部分を車幅方向に延設してなる屈曲部（１１）と、前方に向かって下り勾配に傾斜した形状に形成され屈曲部（１１）の上方に配置される上面部（１４）と、屈曲部（１１）から下方に向かって延設される下面部（１７）とを有する。光源（２１）は、上面部（１４）に光を照射する上光源（２２）と、上光源（２２）とは異なる様態で下面部（１７）に光を照射する下光源（２５）とを有する。

Description

車両前部構造

　本件は、車両のランプユニットを含む車両前部構造に関する。

　従来、車両のランプユニット（車両用ヘッドライト）は、光源の前方がアウターレンズによって覆われた構造を有する。光源の具体例としては、ＬＥＤ（Light Emitting Diode，発光ダイオード）ランプ，ハロゲンランプ，ＨＩＤ（High Intensity Discharge，高輝度放電）ランプなどが挙げられる。また、アウターレンズの形状は、そのアウターレンズが取り付けられる部位の形状や周辺形状に応じて適宜設定される。例えば、美観を高めつつ車両走行時の空気抵抗を削減できるように、アウターレンズの外表面が滑らかな曲面状（流線形状）に形成された車両用ヘッドライトが知られている（特許文献１参照）。

特開2017-228417号公報

　近年、照明様態の異なる複数の光源を内蔵したランプユニットが開発されている。例えば、前照灯として機能する光源とは別個に、昼間走行灯（常時点灯ライト，デイタイムランニングライト，ＤＲＬ，Daytime Running Light）として機能する光源が内蔵されたランプユニットが知られている。あるいは、前照灯として機能する光源とは別個に、方向指示器（ウィンカー，ターンランプ）として機能する光源が内蔵されたランプユニットも知られている。

　上記のようなランプユニットは、外部（他車両や周囲の歩行者）に対して、車両の存在や転回方向などの情報をわかりやすく明確に表示できるものであることが好ましい。したがって、アウターレンズの構造や周辺形状は、美観や車両走行時の空気抵抗だけでなく、様態の違いや外部に対する視認性を考慮して設定することが好ましい。既存の技術ではこのような点が十分に考慮されているとはいえず、改善の余地がある。

　本件の目的の一つは、上記のような課題に照らして創案されたものであり、簡素な構成でランプユニットから発せられる情報をわかりやすく明確に表示できるようにした車両前部構造を提供することである。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用効果であって、従来の技術では得られない作用効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けられる。

　開示の車両前部構造は、以下に開示する態様または適用例として実現でき、上記の課題の少なくとも一部を解決する。
　開示の車両前部構造は、車両のランプユニットを含む車両前部構造である。前記ランプユニットは、光源及び前記光源の前方を覆うアウターレンズを備える。前記アウターレンズは、前方に向かって突出した部分を車幅方向に延設してなる屈曲部と、前方に向かって下り勾配に傾斜した形状に形成され前記屈曲部の上方に配置される上面部と、前記屈曲部から下方に向かって延設される下面部とを有する。前記光源は、前記上面部に光を照射する上光源と、前記上光源とは異なる様態で前記下面部に光を照射する下光源とを有する。

　開示の車両前部構造では、ランプユニットのアウターレンズにおいて、上光源が光を照射する上面部と、上光源とは異なる様態で下光源が光を照射する下面部の間に屈曲部が配置される。これにより、光の様態の違いをわかりやすく明瞭に区別して表現することができる。したがって、車両の外部に対するランプユニットの視認性を向上させることができ、簡素な構成でランプユニットから発せられる情報（車両の存在や転回方向などの情報）をわかりやすく明確に表示できる。

車両前部構造が適用された車両の正面図である。車両前部構造の分解斜視図である。車両前部構造の一部を拡大して示す斜視図である。ランプユニットに含まれるアウターレンズの斜視図である。ランプユニットに含まれる本体部の斜視図である。ランプユニットの縦方向断面図である。ランプユニットの水平方向断面図である。

　開示の車両前部構造は、以下の実施例によって実施されうる。実施例中の方向の定義に関して、車両前部構造を構成する部品や部位についての方向は、特記しない限り、車両に取り付けられた状態での方向を意味する。また、前後方向は車両の前進後退方向を基準にして定められ、その前後方向を基準にして（前進方向を向いて運転席に着座した運転者を基準にして）左右方向が定められる。上下方向は、車両が平坦な路面上に停止している状態を基準にして定められる。

　開示の車両前部構造には、ランプユニットが含まれる。ランプユニットの数は不問である。以下の実施例で説明されるランプユニットには、右ランプユニット（車両全体のうち車幅方向右側に配置されるランプユニット）と左ランプユニット（車両全体のうち車幅方向左側に配置されるランプユニット）とが含まれる。右ランプユニットの左側（車両正面視で右ランプユニットの右側）や左ランプユニットの右側（車両正面視で左ランプユニットの左側）は、車幅方向内側とも呼ばれる。同様に、右ランプユニットの右側（車両正面視で右ランプユニットの左側）や左ランプユニットの左側（車両正面視で左ランプユニットの右側）は、車幅方向外側とも呼ばれる。

［１．構成］
　図１は、実施例としての車両前部構造１が適用された車両の正面図、図２は、車両前部構造１の分解斜視図、図３は、車両前部構造１の一部（車両左前端部）を拡大して示す斜視図である。車両の前端部には、左右一対のランプ収容部２が設けられ、各々のランプ収容部２にランプユニット３及びシールド部材３０が取り付けられる。ランプ収容部２は、車両の前端部のうち車幅方向両端部の近傍において、車両の外表面をなすアウターパネルよりも内側に凹んだ形状に形成される。ランプユニット３及びシールド部材３０は、その凹みの内側に取り付けられる。

　車両のフロントガラスよりも前方には、フード４（ボンネット）が設けられる。フード４の下方には、例えば車両の駆動源（エンジン，モータなど），変速装置，熱交換器（ラジエータ，インタークーラ，空調用コンデンサ，空調用エバポレータなど），補機類が配置される空間が設けられる。この空間は、エンジンルームやモータールームと呼ばれる。ランプユニット３は、この空間よりも前方に設けられる。また、図１に示す車両の正面視において、ランプユニット３は、フード４の左右両端部の直下方に隣接するように配置される。

　車両の前端部のうち、左右のランプ収容部２に挟まれる部分（車両の正面部分）には、風が通過しうる網状に形成されたラジエータグリル５が設けられる。車両の走行時にラジエータグリル５を通過した走行風は、フード４の下方の空間内に導入され、例えば熱交換器を冷却するための冷媒として利用される。図１に示すラジエータグリル５の全体形状は、上底が下底よりも短い台形状である。ラジエータグリル５の上部（台形の上底の上方）には、上枠部４０が配置され、ラジエータグリル５とランプユニット３との間（台形の脚の側方）には、縦枠部４４が配置される。

　図２に示すように、ランプユニット３は、アウターレンズ１０と本体部２０とを備える。本体部２０は、光源２１及びこれに接続されるワイヤーハーネスが固定される部材であり、ハウジング部材である。また、アウターレンズ１０は、光源２１の前方を覆うように本体部２０に取り付けられる部材であり、透明または半透明の素材で形成されるカバー部材である。アウターレンズ１０は、光源２１への被水や異物の付着を防止しつつ、光源２１から照射される光を透過させて外部へ放射する機能を持つ。光源２１は、アウターレンズ１０の内側（車両後方）に配置される発光装置であり、例えばＬＥＤランプ，ハロゲンランプ，ＨＩＤランプなどを含む。光源２１とアウターレンズ１０との間には、光源２１から照射される光の進行方向，光量分布，偏光状態などを調節するためのインナーレンズ，ミラー，偏光板など（不図示）が介装されうる。

　図４は、ランプユニット３に含まれるアウターレンズ１０の斜視図、図５は、光源２１が取り付けられる本体部２０の斜視図である。また、図６は、ランプユニット３の縦方向断面図、図７は、ランプユニット３の水平方向断面図である。
　図４に示すように、アウターレンズ１０には、屈曲部１１と上面部１４と下面部１７と縁部５１とが設けられる。屈曲部１１には、第一屈曲部１２と第二屈曲部１３とが設けられ、上面部１４には、第一上面部１５と第二上面部１６とが設けられる。また、下面部１７には、第一下面部１８と第二下面部１９とが設けられ、縁部５１には、第一縁部５２と第二縁部５３とが設けられる。

　屈曲部１１は、前方に向かって突出した部分を車幅方向に延設してなる部位である。屈曲部１１は、面状に形成される上面部１４及び下面部１７の境界をなす稜線に相当する。アウターレンズ１０を車幅方向に対して垂直な平面で切断したときの断面形状は、屈曲部１１で「く」の字形に折れ曲がったような形状となる。屈曲部１１は、好ましくは車両外部から見たときに光らない部位（光源２１から照射される光がほとんど出射されない部位）として形成される。屈曲部１１の内表面に光の透過を抑制する加工や反射材などを配置することで、屈曲部１１を光らせないように（光源２１からの光が屈曲部１１を通過しにくくなるように）してもよい。

　上面部１４は、屈曲部１１の上方に配置される面状の部位であり、前方に向かって下り勾配に傾斜した形状に形成される。上面部１４には、車幅方向に延びた形状の第一上面部１５と、上下方向に延びた形状の第二上面部１６とが設けられる。本実施例では、図４に示すように、第一上面部１５が上面部１４のうち車幅方向内側の部分に配置され、第二上面部１６が上面部１４のうち車幅方向外側の部分に配置される。また、第二上面部１６は、第一上面部１５に隣接して配置され、第一上面部１５の端部に接続される。第一上面部１５及び第二上面部１６の外表面は、滑らかに連続する曲面をなすように形成される。

　下面部１７は、屈曲部１１の下方に配置される面状の部位であり、屈曲部１１から下方に向かって延設される。下面部１７には、車幅方向に延びた形状の第一下面部１８（第一レンズ部）と、上下方向に延びた形状の第二下面部１９（第二レンズ部）とが設けられる。これにより、下面部１７の全体形状は、ほぼＬ字形（「へ」の字形）になっている。本実施例では、図４に示すように、第一下面部１８が下面部１７のうち車幅方向内側の部分に配置され、第二下面部１９が下面部１７のうち車幅方向外側の部分に配置される。また、第二下面部１９は、第一下面部１８に隣接して配置され、第一下面部１８の端部に接続される。第一下面部１８及び第二下面部１９の外表面は、滑らかに連続する曲面をなすように形成される。なお、第一下面部１８の上端辺は、屈曲部１１（第一屈曲部１２）である。

　本実施例の屈曲部１１には、図４に示すように、第一屈曲部１２と第二屈曲部１３とが設けられる。第一屈曲部１２は、第一上面部１５と第一下面部１８とに挟まれる部位であり、第二屈曲部１３は、第二上面部１６と第二下面部１９とに挟まれる部位である。第一屈曲部１２は、屈曲部１１のうち車幅方向内側の部分に配置され、第二屈曲部１３は、屈曲部１１のうち車幅方向外側の部分に配置される。また、第二屈曲部１３は、第一屈曲部１２の端部に接続して隣接するように配置される。第一屈曲部１２及び第二屈曲部１３の外表面は、滑らかに連続する曲面をなすように形成される。

　図４に示すように、縁部５１は、下面部１７の下部に形成される縁状の部位である。縁部５１の外表面は、下面部１７よりもランプ収容部２の内側（フード４の下方の空間に接近する方向）に凹んだ形状に形成される。また、縁部５１と下面部１７との境界は、車両前方に向かって峰状に突出した形状に形成される。この境界部分のことを稜線部５０と呼ぶ。稜線部５０の全体形状は、下面部１７の全体形状と同様に、ほぼＬ字形（「へ」の字形）である。

　縁部５１には、第一下面部１８の下方に位置する第一縁部５２と、第二下面部１９の車幅方向内側に位置する第二縁部５３（傾斜縁部）とが設けられる。第一縁部５２は、第一下面部１８の下端から車両後方かつ下方に向かって面状に延設される。第二縁部５３は、後述するシールド部材３０の第一傾斜面３１の車幅方向外側に隣接して配置される部位であり、第二下面部１９の車幅方向内側の端部から車両後方かつ車幅方向内側に向かって面状に延設される。言い換えれば、第二縁部５３は、車幅方向外側に向かって車両前方に傾斜する面状に形成される。第一縁部５２は、その表面がシールド部材３０によって覆われるため、車両の外部から見えない部分となる（図６参照）。これに対し、第二縁部５３は、その表面がシールド部材３０によって覆われないため、車両の外部から見える部分となる（図７参照）。

　図５に示すように、光源２１には、上光源２２と下光源２５とが含まれる。上光源２２は、上面部１４に光を照射する光源２１であり、下光源２５は、上光源２２とは異なる様態で下面部１７に光を照射する光源２１である。言い換えれば、上光源２２及び下光源２５は、光を照射する様態が互いに相違する。したがって、上面部１４及び下面部１７を透過する光の様態も互いに相違する。ここでいう様態とは、光源２１から照射される光に関して、車両の外部（他車両や周囲の歩行者）に対する見え方（光り方）の状態を意味する。例えば、光の色，輝度，照度，光るタイミング，光る部分の形状，光り方の様子（変動の周期，経時変動の期間）などが、ここでいう様態に含まれる。

　好ましくは、上光源２２及び下光源２５の各々に、異なる機能（言い換えれば、異なる役割や意味）が割り当てられる。例えば、前照灯の光源としての機能（ロービーム光源としての機能，ハイビーム光源としての機能），昼間走行灯の光源としての機能，方向指示器の光源としての機能，フォグランプの光源としての機能，車幅灯（スモールランプ）の光源としての機能などが、ここでいう機能に含まれる。

　なお、上光源２２及び下光源２５の光り方を相違させる代わりに、上面部１４及び下面部１７の組成や構造を相違させることで、光の見え方を変化させることも可能である。例えば、下面部１７が、上面部１４とは異なる様態で光を透過または反射させるように形成されてもよい。この場合、下光源２５が上光源２２とは異なる光り方をするものでなくてもよいし、下光源２５を省略して単一の光源２１で複数の光の見え方を実現してもよい。

　図５に示すように、本実施例の上光源２２には、第一上光源２３と第二上光源２４とが設けられる。第一上光源２３は、第一上面部１５に光を照射する光源２１であり、第二上光源２４は、第二上面部１６に光を照射する光源２１である。図６に示すように、第一上光源２３は、第一上面部１５の内側に配置され、第二上光源２４は、第二上面部１６の内側に配置される。第一上光源２３及び第二上光源２４は、ともに昼間走行灯（ＤＲＬ）及び方向指示器（ターンランプ）の光源としての役割を担うとともに、夜間においてはポジションランプ（車幅灯）の役割にもなる。点灯部分の形状は、第一上光源２３も第二上光源２４も面状である。第一上光源２３は、第一上面部１５のほぼ全体を面状に点灯（パネル状発光）させ、第二上光源２４は、第二上面部１６のほぼ全体を面状に点灯（パネル状発光）させる。図５に示す例では、第一上光源２３の点灯部分と第二上光源２４の点灯部分とが一体になっている。

　本実施例の下光源２５には、図５に示すように、第一下光源２６と第二下光源２７とが設けられる。第一下光源２６は、第一下面部１８に光を照射する光源２１であり、第二下光源２７は、第二下面部１９及び第二縁部５３に光を照射する光源２１である。第一下光源２６は、前照灯の光源としての役割を担い、第二下光源２７は、昼間走行灯（ＤＲＬ）及び方向指示器（ターンランプ）の光源としての役割を担うとともに、夜間においてはポジションランプの役割にもなる。

　点灯部分の形状は、第一下光源２６が面状であるのに対し、第二下光源２７が線状である。第一下光源２６は、第一下面部１８のほぼ全体を面状に点灯（パネル状発光）させ、第二下光源２７は、第二下面部１９の一部を線状に点灯（ライン状発光）させる。図５に示す例では、第二下光源２７が、第二屈曲部１３に対してほぼ平行な複数のラインを描くように、点灯部分の形状が設定されている。第一下光源２６及び第二下光源２７の各々の数は任意に設定可能である。図５に示す例では、第一下光源２６が二個（二面）設けられており、第二下光源２７が五個（五本）設けられている。

　本実施例における第一上光源２３，第二上光源２４，第一下光源２６，第二下光源２７の各々の役割（機能）及び点灯形状を、以下の表１に例示する。ここに示す役割及び点灯形状は、本実施例で設定されうる役割及び点灯形状の具体例の一つに過ぎない。光源２１の役割及び点灯形状は、表１に示されるものに限定されない。

　シールド部材３０は、ランプ収容部２の内側において、ランプユニット３の下方に隣接するように取り付けられる板状の部材である。シールド部材３０は、ランプユニット３よりもランプ収容部２の内側（フード４の下方の空間に接近する方向）に凹んだ形状に形成される。また、シールド部材３０は、第一下面部１８（第一レンズ部）の下方且つ第二下面部１９の車幅方向内側に配置される。図２，図３に示すように、シールド部材３０には、第一傾斜面３１と第二傾斜面３２と第三傾斜面３３とが設けられる。

　第一傾斜面３１は、車幅方向外側に向かって車両後方に傾斜する面状に形成される部位である。すなわち、第一傾斜面３１を水平な平面で切断したときの断面形状は、車幅方向外側に向かって車両後方に傾斜する形状とされる。また、第一傾斜面３１を車幅方向に対して垂直な平面で切断したときの断面形状は、例えば鉛直に近い形状に形成され、好ましくは前方に向かって下方に傾斜する形状とされる。

　第二傾斜面３２は、第一下面部１８（第一レンズ部）の直下において、第一傾斜面３１の上部に隣接して配置される部位である。第二傾斜面３２は、車両前方に向かって上方に傾斜する面状に形成される。すなわち、第二傾斜面３２を車幅方向に対して垂直な平面で切断したときの断面形状は、車両前方に向かって上方に傾斜する形状とされる。また、第二傾斜面３２を水平な平面で切断したときの断面形状は、例えば第一傾斜面３１と同様に、車幅方向外側に向かって車両後方に傾斜する形状とされる。本実施例の第二傾斜面３２は、図２，図３に示すように、車幅方向外側に向かうにつれて上下方向寸法が増大する三角形平面状に形成される。

　第三傾斜面３３は、第一傾斜面３１の下部に隣接して配置される部位である。第三傾斜面３３は、車両前方に向かって下方に傾斜する面状に形成される。すなわち、第三傾斜面３３を車幅方向に対して垂直な平面で切断したときの断面形状は、車両前方に向かって下方に傾斜する形状とされる。また、第三傾斜面３３を水平な平面で切断したときの断面形状は、例えば第一傾斜面３１や第二傾斜面３２と同様に、車幅方向外側に向かって車両後方に傾斜する形状とされる。

　図３，図６に示すように、第二傾斜面３２は、シールド部材３０が車両に固定された状態において、アウターレンズ１０の第一縁部５２の上に覆い被さるように設けられる。これに対して、第一傾斜面３１及び第三傾斜面３３は、シールド部材３０が車両に固定された状態において、アウターレンズ１０の第二縁部５３を露出させるように設けられる（図７参照）。したがって、第二縁部５３は、車両の外部から見える部分となる。第二下光源２７の点灯時には、その光が第二下面部１９及び第二縁部５３を透過し、外部へと放射される。

　なお、第一傾斜面３１における車幅方向内側の辺をなす内縁部は、第一下面部１８の車幅方向内側の端部から下方向かつ車幅方向外側に向かって斜めに延設される。また、第一傾斜面３１における車幅方向外側の辺をなす外縁部は、第二縁部５３の車幅方向内側の辺に沿うように、下方向かつ車幅方向外側に向かって斜めに延設される。第三傾斜面３３の上縁部は、第二下面部１９及び第二縁部５３の下辺に沿うように、車幅方向外側に向かって延設される。

　図３に示すように、ラジエータグリル５の上部には、上枠部４０が配置される。上枠部４０は、フード４の前端辺に沿って車幅方向に延在し、ラジエータグリル５の上端辺を支持する部位である。言い換えれば、上枠部４０は、ラジエータグリル５を囲む枠状の部位のうち、ラジエータグリル５の上部が固定される部位である。図１に示すように、車両の正面視における上枠部４０の位置は、例えばフード４の直下方であって、左右のランプユニット３の上端同士をほぼ水平に接続する位置に設定される。

　図３に示すように、上枠部４０には、上枠屈曲部４１と上枠上面部４２と上枠正面部４３とが設けられる。上枠屈曲部４１は、アウターレンズ１０の屈曲部１１と同様に、前方に向かって突出した部分を車幅方向に延設してなる部分である。この上枠屈曲部４１は、アウターレンズ１０の屈曲部１１をそのまま車幅方向内側に延長した位置に配置される。つまり、車両前部構造１において、上枠屈曲部４１と屈曲部１１とが滑らかに繋がるデザインが実現されるように、上枠屈曲部４１の位置が設定される。なお、上枠部４０を車幅方向に対して垂直な平面で切断したときの断面形状は、アウターレンズ１０を車幅方向に対して垂直な平面で切断したときの断面形状と同様に、上枠屈曲部４１で「く」の字形に折れ曲がったような形状となる。

　上枠上面部４２は、上枠屈曲部４１の上方に配置される面状の部位であり、前方に向かって下り勾配に傾斜した形状に形成される。上枠上面部４２は、アウターレンズ１０の上面部１４の表面をそのまま車幅方向内側に延伸させた位置に配置される。つまり、車両前部構造１において、上枠上面部４２と上面部１４とが滑らかに繋がるデザインが実現されるように、上枠上面部４２の位置が設定される。

　上枠正面部４３は、上枠屈曲部４１の下方に配置される面状の部位であり、上枠屈曲部４１から下方に向かって延設される。上枠正面部４３は、アウターレンズ１０の下面部１７の表面をそのまま車幅方向内側に延伸させた位置に配置される。つまり、車両前部構造１において、上枠正面部４３と下面部１７とが滑らかに繋がるデザインが実現されるように、上枠正面部４３の位置が設定される。

　ラジエータグリル５とランプユニット３との間には、縦枠部４４が配置される。縦枠部４４は、ラジエータグリル５を囲む枠状の部位のうち、ラジエータグリル５の左右端部が固定される部位である。縦枠部４４は、ラジエータグリル５の左右端部の形状に沿って延設される。縦枠部４４には、上枠正面部４３に繋がる面状に形成された縦枠正面部４５が設けられる。縦枠正面部４５は、上枠正面部４３の車幅方向外側の端部から車幅方向外側かつ下方に向かって直線状に延設される。つまり、縦枠正面部４５は、第一傾斜面３１における車幅方向内側の辺をなす内縁部に沿って、傾斜した直線をなすように設けられる。

　図２，図３に示すように、ランプ収容部２の下方には、下方面部４６とバンパー面部４７とが設けられ、ランプ収容部２の車幅方向外側には、フェンダー面部４８とフェンダーアーチ部４９とが設けられる。これらはいずれも、車両の前端部を構成するアウターパネルの一部であって金属板や樹脂で形成される。下方面部４６，バンパー面部４７，フェンダー面部４８，フェンダーアーチ部４９は、一体に形成されてもよいし、その一部（または全部）が別体に形成されてもよい。

　下方面部４６は、ランプ収容部２の下方に隣接する部位であって、シールド部材３０の下方に設けられる部位である。下方面部４６は、縦枠正面部４５に対して滑らかに接続される。下方面部４６を車幅方向に対して垂直な平面で切断したときの断面形状は、車両前方に向かって下方に傾斜する形状である。また、下方面部４６を水平な平面で切断したときの断面形状は、車幅方向外側に向かって車両後方に傾斜する形状である。好ましくは、下方面部４６が曲面状に形成され、下方面部４６の車幅方向外側の端部が、フェンダー面部４８に対して滑らかに接続される。

　バンパー面部４７は、下方面部４６よりも下方に位置する面状の部位である。バンパー面部４７を車幅方向に対して垂直な平面で切断したときの断面形状は、車両前方に向かって上方に傾斜する形状である。また、バンパー面部４７を水平な平面で切断したときの断面形状は、車幅方向外側に向かって車両後方に傾斜する形状である。好ましくは、バンパー面部４７が曲面状に形成され、バンパー面部４７の車幅方向外側の端部が、フェンダーアーチ部４９に対して滑らかに接続される。

　フェンダーアーチ部４９は、前輪のホイールハウスの外縁に沿って配置される面状の部位である。フェンダーアーチ部４９の全体形状は、半円弧状である。また、フェンダー面部４８は、フェンダーアーチ部４９とフード４との間に繋ぐように設けられる面状の部位であり、車両の前端部における側面をなす部位である。フェンダー面部４８は、ランプ収容部２の車幅方向外側に隣接して設けられる。

［２．作用，効果］
　（１）本実施例に係る車両前部構造１では、ランプユニット３が、光源２１及び光源２１の前方を覆うアウターレンズ１０を備える。アウターレンズ１０は、前方に向かって突出した部分を車幅方向に延設してなる屈曲部１１と、前方に向かって下り勾配に傾斜した形状に形成され屈曲部１１の上方に配置される上面部１４と、屈曲部１１から下方に向かって延設される下面部１７とを有する。また、光源２１は、上面部１４に光を照射する上光源２２と、上光源２２とは異なる様態で下面部１７に光を照射する下光源２５とを有する。

　上記の構成では、ランプユニット３のアウターレンズ１０において、上光源２２が光を照射する上面部１４と、上光源２２とは異なる様態で下光源２５が光を照射する下面部１７の間に屈曲部１１が配置される。これにより、光の様態の違いをわかりやすく明瞭に区別して表現することができる。したがって、車両の外部に対するランプユニット３の視認性を向上させることができ、簡素な構成でランプユニット３から発せられる情報（車両の存在や転回方向などの情報）をわかりやすく明確に表示できる。

　（２）本実施例では、図４に示すように、屈曲部１１が第一屈曲部１２を有する。また、上面部１４が第一屈曲部１２に沿って車幅方向に延びた形状の第一上面部１５を有し、下面部１７が第一屈曲部１２に沿って車幅方向に延びた形状の第一下面部１８を有する。また、図５に示すように、上光源２２が第一上面部１５に光を照射する第一上光源２３を有し、下光源２５が、第一下面部１８に光を照射する第一下光源２６を有する。

　このように、車幅方向に延びた形状の第一上面部１５及び第一下面部１８の間に第一屈曲部１２を配置することで、横長形状の照明領域を持つランプユニット３における光の様態の違いを明瞭に区別して表現できる。この構成は、俯仰方向よりも左右方向に光を広く照射することが求められる前照灯と前照灯以外の照明（例えば、昼間走行灯や方向指示器）とを明確に区別して表示したい場合に好適である。

　（３）本実施例では、図４に示すように、屈曲部１１が第二屈曲部１３を有する。また、上面部１４が第二屈曲部１３の上方で上下方向に延びた形状の第二上面部１６を有し、下面部１７が、第二屈曲部１３の下方で上下方向に延びた形状の第二下面部１９を有する。また、図５に示すように、上光源２２が、第二上面部１６に光を照射する第二上光源２４を有し、下光源２５が、第二下面部１９に光を照射する第二下光源２７を有する。

　このように、上下方向に延びた形状の第二上面部１６及び第二下面部１９の間に第二屈曲部１３を配置することで、縦長形状の照明領域を持つランプユニット３における光の様態の違いを明瞭に区別して表現できる。この構成は、前方だけでなく周囲の他車両や歩行者に対して自車両の存在を気付かせる効果が期待される昼間走行灯に適用するのに好適である。また、この構成は、昼間走行灯や方向指示器において、形状が異なる点灯部分を明確に区別して表示したい場合（例えば、点灯部分の形状を相違させることによって周囲の他車両や歩行者への注意を喚起したい場合）に好適である。

　（４）本実施例では、第二屈曲部１３が、第一屈曲部１２の端部に接続して配置され、第二上面部１６が、第一上面部１５の端部に接続して配置され、第二下面部１９が、第一下面部１８の端部に接続して配置される。例えば、図４に示すように、第一屈曲部１２と第二屈曲部１３とが隣接して連続的に形成され、第一上面部１５と第二上面部１６とが隣接して連続的に形成され、第一下面部１８と第二下面部１９とが隣接して連続的に形成される。

　このような構成により、ランプユニット３の照明領域の一体感を高めることができ、自然で違和感がなく照明の役割や意図を直感的に理解しやすい投光状態を実現できる。したがって、ランプユニット３の視認性をさらに改善できる。また、第一屈曲部１２と第二屈曲部１３とが隣接して連続的に形成されているため空気の流れが乱れにくく空気抵抗を小さくすることができる。なお、この構成は、第一上面部１５と第二上面部１６とを同一の様態で発光させたい場合（例えば、第一上面部１５及び第二上面部１６の全体を昼間走行灯や方向指示器として機能させたい場合）や、第一下面部１８と第二下面部１９とに同一の様態で発光させたい場合（例えば、第一下面部１８及び第二下面部１９の全体を前照灯として機能させたい場合）などに好適である。

　（５）本実施例では、車両のラジエータグリル５の上部に上枠部４０が配置される。上枠部４０は、前方に向かって突出した部分を車幅方向に延設してなる上枠屈曲部４１と、前方に向かって下り勾配に傾斜した形状に形成され上枠屈曲部４１の上方に配置される上枠上面部４２と、上枠屈曲部４１から下方に向かって延設される上枠正面部４３とを有する。また、上枠屈曲部４１は、屈曲部１１を車幅方向に延長した位置に配置される。

　このように、上枠屈曲部４１と屈曲部１１とを揃えて一連なりの曲線（あるいは直線）をなすように配置することで、ランプユニット３の視認性を改善できる。また、上枠屈曲部４１がない場合と比較して、走行風の流れが乱れにくくなり、空気抵抗を小さくすることができる。さらに、アウターレンズ１０及び上枠部４０の上端が滑らかに連続するようなデザインになり、フード４の前端部との隙間がほぼ一定幅になるため、車両のフロントマスクを洗練された印象にすることができる。

　（６）本実施例では、ラジエータグリル５とランプユニット３との間に縦枠部４４が配置される。縦枠部４４は、上枠正面部４３に繋がる面状に形成されるとともに上枠正面部４３の車幅方向外側の端部から車幅方向外側かつ下方に向かって延設される縦枠正面部４５を有する。このような構成により、ラジエータグリル５とランプユニット３とを明瞭に区画することができ、ランプユニット３の視認性を改善できる。また、上枠正面部４３で受けた走行風をスムーズに車両下方かつ外方へと案内することができ、空気抵抗を小さくすることができる。

　（７）本実施例では、例えば表１に示すように、上光源２２及び第二下光源２７が昼間走行灯及び方向指示器として機能する光源であるととともに、夜間時においてはポジションランプとしても機能する光源である。一方、第一下光源２６は、前照灯として機能する光源である。このような構成により、昼間走行灯及び方向指示器及び車幅灯として点灯する部分と、前照灯として点灯する部分とを明瞭に区別して表現でき、ランプユニット３の視認性を改善できる。

　（８）本実施例では、例えば表１に示すように、第二上光源２４が第二上面部１６の全体を面状に点灯（パネル状発光）させ、第二下光源２７が第二下面部１９の一部を線状に点灯（ライン状発光）させる。このような構成により、面状に点灯する部分と線状に点灯する部分とを明瞭に区別して表現でき、ランプユニット３の視認性を改善できる。

［３．その他］
　上記の実施例はあくまでも例示に過ぎず、本実施例で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施例の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。また、本実施例の各構成は、必要に応じて取捨選択でき、あるいは、適宜組み合わせることができる。

　例えば、上記の実施例では、光源２１が本体部２０に固定されたランプユニット３を例示したが、光源２１をアウターレンズ１０に固定してもよいし、本体部２０を省略して車体に光源２１を固定してもよい。ランプユニット３は、光源２１及び光源２１の前方を覆うアウターレンズ１０を備えたものであればよい。少なくとも、アウターレンズ１０に屈曲部１１と上面部１４と下面部１７とを形成し、光源２１に上光源２２と下光源２５とを含ませるとともに、上光源２２と下光源２５とに異なる様態で光を照射させることで、上記の実施例と同様の作用効果を奏する車両前部構造１を実現できる。

　上記の実施例では、屈曲部１１が、第一屈曲部１２と第二屈曲部１３とを含むアウターレンズ１０を例示したが、第一屈曲部１２及び第二屈曲部１３のいずれか一方を省略してもよい。第一屈曲部１２及び第二屈曲部１３のいずれか一方を省略した場合、省略されなかった他方が実質的に屈曲部１１として定義される。上面部１４や下面部１７についても同様であり、第一上面部１５及び第二上面部１６のいずれか一方を省略してもよいし、第一下面部１８及び第二下面部１９のいずれか一方を省略してもよい。これらの場合、省略されなかった他方が実質的に上面部１４，下面部１７として定義される。

　第一屈曲部１２と第一上面部１５と第一下面部１８とを省略する場合には、これらの部位が形成されないアウターレンズ１０を形成してもよいし、第一上面部１５と第一下面部１８とが平面状に繋がった形状のアウターレンズ１０を形成してもよい。同様に、第二屈曲部１３と第二上面部１６と第二下面部１９とを省略する場合には、これらの部位が形成されないアウターレンズ１０を形成してもよいし、第二上面部１６と第二下面部１９とが平面状に繋がった形状のアウターレンズ１０を形成してもよい。

　上記の実施例では、第二屈曲部１３が第一屈曲部１２の端部に接続して配置された車両前部構造１を例示したが、第一屈曲部１２と第二屈曲部１３とを不連続に分離させて配置した構造を採用することも可能である。上面部１４や下面部１７についても同様であり、第一上面部１５と第二上面部１６とを不連続に分離させて配置してもよいし、第一下面部１８と第二下面部１９とを不連続に分離させて配置してもよい。

　上記の実施例では、ラジエータグリル５の上部に上枠部４０が形成された車両前部構造１を例示したが、上枠部４０は省略可能である。同様に、上枠屈曲部４１，上枠上面部４２，上枠正面部４３も省略可能である。また、上記の実施例では、ラジエータグリル５とランプユニット３との間に縦枠部４４が形成された車両前部構造１を例示したが、縦枠部４４も省略可能である。同様に、縦枠正面部４５も省略可能である。

　本件は、車両前部構造の製造産業に利用可能であり、車両前部構造に含まれるランプユニットの製造産業や車両前部構造が適用される車両の製造産業にも利用可能である。

１　車両前部構造
２　ランプ収容部
３　ランプユニット
４　フード
５　ラジエータグリル
１０　アウターレンズ
１１　屈曲部
１２　第一屈曲部
１３　第二屈曲部
１４　上面部
１５　第一上面部
１６　第二上面部
１７　下面部
１８　第一下面部（第一レンズ部）
１９　第二下面部（第二レンズ部）
２０　本体部
２１　光源
２２　上光源
２３　第一上光源
２４　第二上光源
２５　下光源
２６　第一下光源
２７　第二下光源
３０　シールド部材
３１　第一傾斜面
３２　第二傾斜面
３３　第三傾斜面
４０　上枠部
４１　上枠屈曲部
４２　上枠上面部
４３　上枠正面部
４４　縦枠部
４５　縦枠正面部
４６　下方面部
４７　バンパー面部
４８　フェンダー面部
４９　フェンダーアーチ部
５０　稜線部
５１　縁部
５２　第一縁部
５３　第二縁部（傾斜縁部）

Claims

　車両のランプユニットを含む車両前部構造であって、
　前記ランプユニットが、光源及び前記光源の前方を覆うアウターレンズを備え、
　前記アウターレンズが、前方に向かって突出した部分を車幅方向に延設してなる屈曲部と、前方に向かって下り勾配に傾斜した形状に形成され前記屈曲部の上方に配置される上面部と、前記屈曲部から下方に向かって延設される下面部とを有し、
　前記光源が、前記上面部に光を照射する上光源と、前記上光源とは異なる様態で前記下面部に光を照射する下光源とを有する
ことを特徴とする、車両前部構造。
　前記屈曲部が、第一屈曲部を有し、
　前記上面部が、前記第一屈曲部に沿って車幅方向に延びた形状の第一上面部を有し、
　前記下面部が、前記第一屈曲部に沿って車幅方向に延びた形状の第一下面部を有し、
　前記上光源が、前記第一上面部に光を照射する第一上光源を有し、
　前記下光源が、前記第一下面部に光を照射する第一下光源を有する
ことを特徴とする、請求項１記載の車両前部構造。
　前記屈曲部が、第二屈曲部を有し、
　前記上面部が、前記第二屈曲部の上方で上下方向に延びた形状の第二上面部を有し、
　前記下面部が、前記第二屈曲部の下方で上下方向に延びた形状の第二下面部を有し、
　前記上光源が、前記第二上面部に光を照射する第二上光源を有し、
　前記下光源が、前記第二下面部に光を照射する第二下光源を有する
ことを特徴とする、請求項１または２記載の車両前部構造。
　前記第二屈曲部が、前記第一屈曲部の端部に接続して配置され、
　前記第二上面部が、前記第一上面部の端部に接続して配置され、
　前記第二下面部が、前記第一下面部の端部に接続して配置される
ことを特徴とする、請求項２を引用する請求項３に記載の車両前部構造。
　前記車両のラジエータグリルの上部に配置される上枠部を備え、
　前記上枠部が、前方に向かって突出した部分を車幅方向に延設してなる上枠屈曲部と、前方に向かって下り勾配に傾斜した形状に形成され前記上枠屈曲部の上方に配置される上枠上面部と、前記上枠屈曲部から下方に向かって延設される上枠正面部とを有し、
　前記上枠屈曲部が、前記屈曲部を車幅方向に延長した位置に配置される
ことを特徴とする、請求項１～４のいずれか一項に記載の車両前部構造。
　前記ラジエータグリルと前記ランプユニットとの間に配置される縦枠部を備え、
　前記縦枠部が、前記上枠正面部に繋がる面状に形成されるとともに前記上枠正面部の車幅方向外側の端部から車幅方向外側かつ下方に向かって延設される縦枠正面部を有する
ことを特徴とする、請求項５記載の車両前部構造。
　前記第一上光源が、昼間走行灯及び方向指示器として機能する光源であり、
　前記第一下光源が、前照灯として機能する光源である
ことを特徴とする、請求項２または請求項２を引用する請求項３～６のいずれか一項に記載の車両前部構造。
　前記第二上光源が、前記第二上面部の全体を面状に点灯させ、
　前記第二下光源が、前記第二下面部の一部を線状に点灯させる
ことを特徴とする、請求項３または請求項３を引用する請求項４～７のいずれか一項に記載の車両前部構造。