WO2023223493A1 - 香味発生物品および喫煙システム - Google Patents

香味発生物品および喫煙システム Download PDF

Info

Publication number
WO2023223493A1
WO2023223493A1 PCT/JP2022/020808 JP2022020808W WO2023223493A1 WO 2023223493 A1 WO2023223493 A1 WO 2023223493A1 JP 2022020808 W JP2022020808 W JP 2022020808W WO 2023223493 A1 WO2023223493 A1 WO 2023223493A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
flavor
generating article
generating
sheet
folded
Prior art date
Application number
PCT/JP2022/020808
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
仁 丹保
朗 宮前
涼香 近藤
Original Assignee
日本たばこ産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本たばこ産業株式会社 filed Critical 日本たばこ産業株式会社
Priority to PCT/JP2022/020808 priority Critical patent/WO2023223493A1/ja
Publication of WO2023223493A1 publication Critical patent/WO2023223493A1/ja

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24DCIGARS; CIGARETTES; TOBACCO SMOKE FILTERS; MOUTHPIECES FOR CIGARS OR CIGARETTES; MANUFACTURE OF TOBACCO SMOKE FILTERS OR MOUTHPIECES
    • A24D1/00Cigars; Cigarettes
    • A24D1/20Cigarettes specially adapted for simulated smoking devices
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24FSMOKERS' REQUISITES; MATCH BOXES; SIMULATED SMOKING DEVICES
    • A24F40/00Electrically operated smoking devices; Component parts thereof; Manufacture thereof; Maintenance or testing thereof; Charging means specially adapted therefor
    • A24F40/20Devices using solid inhalable precursors

Definitions

  • the gist of a fourth aspect is that in any of the first to third aspects, the packaging material has a basis weight of 20 gsm or more and 200 gsm or less.
  • FIG. 1 is a schematic side view of a flavor-generating article 10 according to the present embodiment.
  • FIG. 2 is a sectional view taken along line AA in FIG.
  • FIG. 3 is a side view of the flavor-generating article 10 taken along arrow BB in FIG.
  • Flavor generating article 10 includes a first portion 30 and a second portion 20. The boundary between the first portion 30 and the second portion 20 is schematically indicated by a broken line BL.
  • the first portion 30 and the second portion 20 are arranged side by side along the longitudinal direction of the flavor generating article 10. In the illustrated example, the first portion 30 and the second portion 20 are arranged adjacent to each other in the longitudinal direction.
  • the flavor-generating article 10 is a stick-shaped article as a whole.
  • any commonly used fragrance can be used, such as essential oils, natural fragrances, and synthetic fragrances. Moreover, it may be liquid or solid, and its properties do not matter.
  • Suitable flavors include tobacco extracts and tobacco components, carbohydrates and sugar flavors, licorice, cocoa, chocolate, fruit juices and fruits, spices, Western spirits, herbs, vanilla, and flower flavors. These include selected fragrances or combinations thereof.
  • the type of flavoring agent is not particularly limited, and from the viewpoint of imparting a good smoking taste, for example, sweeteners (sugars (glucose, fructose, high fructose sugar, caramel, etc.)), acidulants (organic acids, etc.), and others. Examples include flavoring agents (materials that exhibit umami, bitterness, salty taste, etc.). In addition, lipids (wax, wax, fatty acids (short chain, medium chain, long chain fatty acids, etc.)) may be optionally added.
  • the tobacco sheet 34B may contain, for example, tobacco (corresponding to an example of a flavor-generating base material), polyhydric alcohol (corresponding to an example of an aerosol source), and the like.
  • Polyhydric alcohols may include glycerin, propylene glycol, sorbitol, xylitol and erythritol. These polyhydric alcohols can be used alone or in combination of two or more types in the tobacco sheet 34B. These polyhydric alcohols may also be added to the elastically deformable sheet 32 described above.
  • the tobacco sheet 34B can be formed into a sheet by mixing powdered tobacco and polyhydric alcohol with a binder.
  • the stopper 22 can prevent the elastically deformable sheet 32 from moving from the first portion 30 toward the second portion 20.
  • at least a portion of the stopper 22 of the second portion 20 is located on the same radius as the elastically deformable sheet 32 when viewed from the longitudinal direction.
  • at least a portion of the stopper 22 is positioned so as to contact the elastically deformable sheet 32 in the longitudinal direction.
  • the heater 120 when the heater 120 is pin-shaped, when the heater 120 is inserted into the through hole 36, the elastically deformable sheet 32 is compressed in the thickness direction, and the elastically deformable sheet 32 is attached to the circumferential surface of the heater 120. Can be touched or approached. Thereby, the flavor generating article 10 can be heated efficiently. Furthermore, since the heater 120 spreads the flavor-generating article 10, it is possible to prevent the flavor-generating article 10 from falling off.

Landscapes

  • Manufacture Of Tobacco Products (AREA)

Abstract

香味発生物品は、加熱により香味を発生する香味発生物品であって、香味発生基材および前記香味発生基材を包装するシート状の包装材を備える香味発生部を備え、前記香味発生部の少なくとも一つの端部において、前記包装材が折り込まれている被折込部が形成されている。

Description

香味発生物品および喫煙システム
 本発明は、香味発生物品および喫煙システムに関する。
 従来、材料の燃焼をすることなく香味等を吸引するための香味発生物品が知られている。このような香味発生物品は、揮発成分を含む香味源を有し、香味吸引器と共に喫煙システムを構成する。香味吸引器は、エアロゾルを発生させるエアロゾル発生装置であり得る。香味発生物品は、香味吸引器の収容部に収容され、香味吸引器のヒータ等が香味源の内部に挿入されることで、香味源の内部から直接加熱され得る(特許文献1参照)。
日本国特表2021-502800号公報
 香味発生物品の加熱後に、喫煙システムのユーザ(以下、単にユーザと呼ぶ)が香味発生物品を収容部から取り出す際、ヒータに香味発生物品の一部が付着して当該一部を取り出せない場合がある。このため、特許文献1では、エアロゾル形成基体と加熱体が周方向に相対運動可能とする回転部を含むエアロゾル発生装置が提案されている。特許文献1のエアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置の複雑化または大型化等の問題点がある。
 本発明の目的の1つは、香味吸引器の複雑化または大型化の必要がなく、収容部に収容される香味発生物品の内容物の位置がずれることを抑制することである。
 第1態様によれば、香味発生物品が提供される。この香味発生物品は、加熱により香味を発生する香味発生物品であって、香味発生基材および前記香味発生基材を包装するシート状の包装材を備える香味発生部を備え、前記香味発生部の少なくとも一つの端部において、前記包装材が折り込まれている被折込部が形成されている。
 第1態様によれば、香味吸引器の複雑化または大型化の必要がなく、収容部に収容される香味発生物品の内容物の位置がずれることを抑制することができる。これにより、香味発生基材を適切に加熱できなくなる等、香味吸引器が正常に動作しなくなることを抑制することができる。
 第2態様は、第1態様において、前記被折込部は、前記少なくとも一つの端部の外周面に形成されている、ことを要旨とする。
 第2態様によれば、被折込部を容易に形成することができる。
 第3態様は、第2態様において、柱状の前記香味発生部の側面に前記包装材が配置されており、前記被折込部では、前記包装材が前記側面から前記香味発生部の内側に向かって折り込まれている、ことを要旨とする。
 第3態様によれば、香味発生部の側面に力を加えること等により、さらに容易に被折込部を形成することができる。
 第4態様は、第1態様から第3態様のいずれかにおいて、前記包装材は、20gsm以上200gsm以下の坪量を有する、ことを要旨とする。
 第4態様によれば、香味発生物品の内容物をしっかりと保持してその位置のずれを抑制するとともに、被折込部の形成が難しくなる等の過剰な量の包装材による悪影響を抑制することができる。
 第5態様は、第1態様から第4態様のいずれかにおいて、前記包装材は、複数の層を含む、ことを要旨とする。
 第5態様によれば、香味発生物品の内容物を複数の層の包装材によりしっかりと保持してその位置のずれを抑制することができる。
 第6態様は、第1態様から第5態様のいずれかにおいて、前記香味発生物品は、香味吸引器に挿入される際に最初に挿入される端部に、前記被折込部が形成されている、ことを要旨とする。
 後述するように、香味吸引器に最初に挿入される端部が配置されている側を上流側、その反対側を下流側とする。第6態様によれば、香味発生物品の内容物が上流側に移動することを抑制することができる。また、香味発生物品を収容部から取り出すときに、最も上流側の位置から内容物を保持するため、内容物が収容部に残存することを抑制することができる。これにより、収容部の清掃の頻度を低減させることができる等、香味吸引器のメンテナンスの必要性を低減させることができる。また、ヒータへの香味発生物品の内容物の付着を抑制することにより、加熱効率の悪化を抑制できる。
 第7態様は、第6態様において、前記香味発生物品において、長手方向に沿い、前記香味発生部と、前記香味発生部から放出された前記香味物質が通過する部分とが並んで配置されており、前記被折込部は、前記香味発生部において前記部分が配置されている側の端部に形成されている、ことを要旨とする。
 第7態様によれば、香味発生物品の内容物が下流側に移動することを抑制することができる。
 第8態様は、第1態様から第7態様のいずれかにおいて、前記少なくとも一つの端部は、複数の前記被折込部を有する端部を含む、ことを要旨とする。
 第8態様によれば、複数の被折込部により香味発生物品の内容物を保持することで、内容物の位置のずれをさらに抑制することができる。
 第9態様は、第8態様において、前記複数の被折込部は、前記香味発生部の長手方向に沿って延びる中心軸について軸対称な位置に配置される、ことを要旨とする。
 第9態様によれば、香味発生物品の内容物の位置のずれを、方向に依存した偏りを低減しつつ抑制することができる。
 第10態様は、第1態様から第9態様のいずれかにおいて、前記香味発生部には、ヒータを挿入可能な貫通孔が形成されている、ことを要旨とする。
 第10態様によれば、ヒータにより、香味発生部の内部から効率よく加熱することができる。また、このような内部加熱型のヒータでは、加熱された香味発生物品が内側に収縮しヒータに付着しやすいが、上述の態様により当該付着を効果的に抑制することができる。
 第11態様は、第10態様において、前記香味発生部は、前記貫通孔を囲む筒状の弾性変形シートを有し、前記弾性変形シートは、その厚さ方向に弾性変形可能である、ことを要旨とする。
 第11態様によれば、弾性変形シートの弾性により香味発生部とヒータとの接触または接近を促進し、香味発生部の内部から効率よく加熱することができる。また、当該接触または接近が促進されることで、加熱された香味発生物品がヒータに付着しやすいが、上述の態様により当該付着を効果的に抑制することができる。
 第12態様は、第1態様から第11態様のいずれかにおいて、前記香味発生物品は、たばこスティックである、ことを要旨とする。
 第12態様によれば、加熱式たばこの複雑化または大型化の必要がなく、収容部に収容されるたばこスティックの内容物の位置がずれることを抑制することができる。これにより、加熱式たばこが正常に動作しなくなることを抑制することができる。
 第13態様によれば、喫煙システムが提供される。この喫煙システムは、第1態様から第12態様のいずれかの香味発生物品と、前記香味発生物品を加熱するヒータを備える香味吸引器とを備える。
 第13態様によれば、喫煙システムの複雑化または大型化の必要がなく、収容部に収容される香味発生物品の内容物の位置がずれることを抑制することができる。これにより、喫煙システムが正常に動作しなくなることを抑制することができる。
一実施形態に係る香味発生物品を模式的に示す側面図である。 図1のA-A断面図である。 図1の矢視B-Bにおける香味発生物品の側面図である。 図1のC-C断面図である。 香味吸引器の要部をヒータの幅方向について示す断面図である。 香味吸引器の要部をヒータの厚み方向について示す断面図である。 香味発生物品が香味吸引器に収容される状態を示す断面図である。 香味発生物品が香味吸引器に収容される状態を示す断面図である。 香味発生物品が香味吸引器に収容される状態を示す断面図である。 香味吸引器に収容された香味発生物品を示す側面図である。 図10の矢視D-Dにおける香味発生物品の側面図である。 変形例1に係る香味発生物品を示す概略図である。 図12のE-E断面図である。 変形例2に係る香味発生物品を模式的に示す側面図である。 変形例3に係る香味発生物品のラッピングシートを模式的に示す断面図である。
 以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一の又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
 図1は、本実施形態に係る香味発生物品10の概略側面図である。図2は、図1のA-A断面図である。図3は、図1の矢視B-Bにおける香味発生物品10の側面図である。香味発生物品10は、第1部分30と、第2部分20とを備える。第1部分30と第2部分20との境界は破線BLで模式的に示す。第1部分30および第2部分20は、香味発生物品10の長手方向に沿って並んで配置されている。図示の例では、第1部分30と第2部分20は長手方向に隣接して配置されている。香味発生物品10は、全体としてスティック状の物品である。香味発生物品10は、長手方向に沿って延びる中心軸AXを軸とした円柱状に形成されている。香味発生物品10の形状は、後述する被折込部300を第1部分30に形成できれば特に限定されない。例えば、香味発生物品10の端面または長手方向に直交する断面が、楕円状または図11のような扁平状となっていてもよい。香味発生物品10は、第1部分30が加熱されることにより香味を発生させて、香味発生物品10を吸引するユーザに香味を提供するように構成される。香味発生物品10は、たばこスティックであることが好ましいが、加熱により香味を発生させれば特にこれに限定されない。
 第1部分30は、第1部分30の加熱により香味を発生する香味発生部として機能する。第1部分30は、柱状であることが好ましいが、これに限定されない。図2に示すように、第1部分30は、弾性変形シート32を含む。また、第2部分20は、第1部分30で生じた蒸気またはエアロゾルが通過するように構成される。この蒸気またはエアロゾルは香味物質を含む。この蒸気またはエアロゾルが第2部分20において冷却され、蒸気はエアロゾルとなり、エアロゾルはユーザに適した温度に向かって冷却され得る。このように、ユーザの吸引の際に空気が第1部分30から第2部分20へと流れることから、香味発生物品10において、長手方向に沿い、第1部分30が配置されている側を上流側、第2部分20が配置されている側を下流側と呼ぶ。
 第1部分30は、上流側端部351と、下流側端部352とを備える。上流側端部351には、被折込部300Aおよび300Bが形成されている。被折込部300Aと被折込部300Bとを区別せずそれぞれを指すときは、被折込部300と呼ぶ。被折込部300については後に詳述する。
 香味発生物品10は、後述する香味吸引器のヒータを挿入可能な貫通孔36を有し、貫通孔36は、筒状の弾性変形シート32によって少なくとも一部が囲まれ得る。ヒータにより香味発生物品10の内部から加熱する内部加熱型の構成にすることで、効率よく第1部分30を加熱することができる。図2に示すように、貫通孔36及び第1部分30は、中心軸AXを軸とした円筒状に形成されている。貫通孔36は、被折込部300が形成された上流側端部351と、下流側端部352に開口している。貫通孔36は、香味発生物品10の外部と、第2部分20の中空とを連通している。筒状の弾性変形シート32の径方向、すなわち中心軸AXを軸とした回転座標系の径方向を弾性変形シート32の厚さ方向と呼ぶ。
 本実施形態において、弾性変形シート32は、その厚さ方向に弾性変形可能である。これにより、貫通孔36にヒータを挿入したときに、弾性変形シート32がヒータに対して厚さ方向に弾性変形して、ヒータに接触又は接近しやすくなる。このため、弾性変形シート32が香味発生基材を含む場合、又は弾性変形シート32の内側に香味発生基材を含むシートが存在する場合に、ヒータに対して香味発生基材を含むシートをより接触又は接近させることができるから、香味発生基材が効率よく加熱され得る。ここで、弾性変形シート32により貫通孔36に挿入されたヒータを押圧すると、香味発生物品10の内容物がヒータに付着し、香味発生物品10をヒータから取り外しても内容物がヒータ上に残存し続け加熱効率を低下させる問題がある。しかし、本実施形態に係る香味発生物品10では、後述する被折込部300により内容物の残存を抑制できるため、この問題の発生を抑制できる。
 図1及び図2に示す例において、弾性変形シート32は、非たばこシートであってもよい。非たばこシートは、非たばこ原料をシート状に形成したものを意味し、たばこ原料を含んでもよい。具体的には、弾性変形シート32は、パルプ繊維又は不織布等の非たばこ繊維から構成され得、エアロゾル源を含んでもよい。非たばこシートに用いられる非たばこ繊維には非パルプ繊維が含まれ得る。非パルプ繊維とはパルプ繊維以外の繊維である。パルプ繊維とは、木材等の植物から取り出されたセルロース繊維の集合体であり、通常は紙の原料として用いられる。パルプ繊維としては、古紙パルプ、化学パルプ、機械パルプ等が挙げられる。
 非たばこシートはバインダを含んでいてもよい。バインダは繊維同士等を結合するための接着剤である。バインダとしては、当該分野において公知のものを使用できる。非たばこシートは乳化剤を含んでいてもよい。乳化剤は親油性であるエアロゾル生成基材と親水性である非パルプ繊維の親和性を高める。乳化剤としては公知のものを用いることができるが、その例としては8~18のHLB値を有する乳化剤が挙げられる。
 エアロゾル源とは、加熱により気化し冷却されてエアロゾルを生成するあるいは霧化によってエアロゾルを生成する材料である。エアロゾル源としては公知のものを用いることができるが、その例としてはグリセリン、プロピレングリコール(PG)等の多価アルコール、トリエチルシトレート(TEC)、トリアセチン等が挙げられる。このエアロゾル源は、後述するたばこシート34Bにも添加され得る。
 非たばこシートは香味発生基材を含んでいてもよい。香味発生基材は、加熱により気体状の香味物質を放出する材料である。香味発生基材は、たばこ材料であることが好ましい。具体的なたばこ材料としては、乾燥したたばこ葉を刻んだもの、葉たばこ粉砕物、またはたばこ抽出物(水、有機溶媒、またはこれらの混合溶液による抽出物)等が挙げられる。葉たばこ粉砕物は、葉たばこを粉砕することにより得られる粒子である。葉たばこ粉砕物は、例えば、その平均粒径を30~120μmとすることができる。粉砕は、公知の粉砕機を用いて行うことができ、乾式粉砕でも湿式粉砕でもよい。したがって、葉たばこ粉砕物は葉たばこ粒子とも称される。本実施形態において平均粒径は、レーザ回折・散乱法により求められ、具体的にはレーザ回折式粒子径分布測定装置(例えば、堀場製作所 LA-950)を用いて測定される。また、たばこの種類は限定されず、黄色種、バーレー種、オリエント種、在来種、及び、その他のニコチアナ・タバカム系品種やニコチアナ・ルスチカ系品種等を用いることができる。非たばこシートにおける香味発生基材の量は、特に限定されないが好ましくは1~30重量%、より好ましくは10~20重量%である。
 香味発生基材には香料も含まれ得る。香料とは、香りや風味を提供する物質である。香料は天然香料であってもよいし合成香料であってもよい。香料として1種類の香料を用いてもよいし複数種類の香料の混合物を用いてもよい。香料として、喫煙物品において一般に使用される任意の香料を使用することができるが、その具体例は後述する。香料は、喫煙物品が好ましい香りや風味を提供することができるような量で、非たばこシートに含むことができ、例えば、その量は非たばこシート中、好ましくは1~30重量%、より好ましくは10~20重量%である。
 香料としては、例えば、精油、天然香料、合成香料など、通常使用される香料であれば、どのような香料でも使用可能である。また、液体でも固体でもよく、性状を問わない。好適なフレ-バ-としては、たばこエキス及びたばこ成分、糖質及び糖系のフレーバー、リコリス(甘草)、ココア、チョコレート、果汁及びフルーツ、スパイス、洋酒、ハーブ、バニラ、及びフラワー系フレーバー等から選ばれる香料、あるいはこれらの組合せが挙げられる。具体的には、イソチオシアネート類、インドール及びその誘導体、エーテル類、エステル類、ケトン類、脂肪酸類、脂肪族高級アルコ-ル類、脂肪族高級アルデヒド類、脂肪族高級炭化水素類、チオエーテル類、チオール類、テルペン系炭化水素類、フェノールエーテル類、フェノール類、フルフラール及びその誘導体、芳香族アルコ-ル類、芳香族アルデヒド類、ラクトン類等から選ばれる香料、あるいはこれらの組合せが挙げられる。
 例えば、「周知・慣用技術集(香料)」(2007年3月14日、特許庁発行)、「最新 香料の事典(普及版)」(2012年2月25日、荒井綜一・小林彰夫・矢島泉・川崎通昭編、朝倉書店)、及び「Tobacco Flavoring for Smoking Products」(1972年6月、R. J. REYNOLDS TOBACCO COMPANY)に記載されているような広範な種類の香料成分を使用することもできる。
 良好な喫味の付与の観点からは、香料は、例えば、アセトアニソール、アセトフェノン、アセチルピラジン、2-アセチルチアゾール、アルファルファエキストラクト、アミルアルコール、酪酸アミル、トランス-アネトール、スターアニス油、リンゴ果汁、ペルーバルサム油、ミツロウアブソリュート、ベンズアルデヒド、ベンゾインレジノイド、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジル、2,3-ブタンジオン、2-ブタノール、酪酸ブチル、酪酸、カラメル、カルダモン油、キャロブアブソリュート、β-カロテン、ニンジンジュース、L-カルボン、β-カリオフィレン、カシア樹皮油、シダーウッド油、セロリーシード油、カモミール油、シンナムアルデヒド、ケイ皮酸、シンナミルアルコール、ケイ皮酸シンナミル、シトロネラ油、DL-シトロネロール、クラリセージエキストラクト、ココア、コーヒー、コニャック油、コリアンダー油、クミンアルデヒド、ダバナ油、δ-デカラクトン、γ-デカラクトン、デカン酸、ディルハーブ油、3,4-ジメチル-1,2-シクロペンタンジオン、4,5-ジメチル-3-ヒドロキシ-2,5-ジヒドロフラン-2-オン、3,7-ジメチル-6-オクテン酸、2,3-ジメチルピラジン、2,5-ジメチルピラジン、2,6-ジメチルピラジン、2-メチル酪酸エチル、酢酸エチル、酪酸エチル、ヘキサン酸エチル、イソ吉草酸エチル、乳酸エチル、ラウリン酸エチル、レブリン酸エチル、エチルマルトール、オクタン酸エチル、オレイン酸エチル、パルミチン酸エチル、フェニル酢酸エチル、プロピオン酸エチル、ステアリン酸エチル、吉草酸エチル、エチルバニリン、エチルバニリングルコシド、2-エチル-3,(5または6)-ジメチルピラジン、5-エチル-3-ヒドロキシ-4-メチル-2(5H)-フラノン、2-エチル-3-メチルピラジン、ユーカリプトール、フェネグリークアブソリュート、ジェネアブソリュート、リンドウ根インフュージョン、ゲラニオール、酢酸ゲラニル、ブドウ果汁、グアヤコール、グァバエキストラクト、γ-ヘプタラクトン、γ-ヘキサラクトン、ヘキサン酸、シス-3-ヘキセン-1-オール、酢酸ヘキシル、ヘキシルアルコール、フェニル酢酸ヘキシル、ハチミツ、4-ヒドロキシ-3-ペンテン酸ラクトン、4-ヒドロキシ-4-(3-ヒドロキシ-1-ブテニル)-3,5,5-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、4-(パラ-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノン、4-ヒドロキシウンデカン酸ナトリウム、インモルテルアブソリュート、β-イオノン、酢酸イソアミル、酪酸イソアミル、フェニル酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、フェニル酢酸イソブチル、ジャスミンアブソリュート、コーラナッツティンクチャー、ラブダナム油、レモンテルペンレス油、カンゾウエキストラクト、リナロール、酢酸リナリル、ロベージ根油、マルトール、メープルシロップ、メンソール、メントン、酢酸L-メンチル、パラメトキシベンズアルデヒド、メチル-2-ピロリルケトン、アントラニル酸メチル、フェニル酢酸メチル、サリチル酸メチル、4’-メチルアセトフェノン、メチルシクロペンテノロン、3-メチル吉草酸、ミモザアブソリュート、トウミツ、ミリスチン酸、ネロール、ネロリドール、γ-ノナラクトン、ナツメグ油、δ-オクタラクトン、オクタナール、オクタン酸、オレンジフラワー油、オレンジ油、オリス根油、パルミチン酸、ω-ペンタデカラクトン、ペパーミント油、プチグレインパラグアイ油、フェネチルアルコール、フェニル酢酸フェネチル、フェニル酢酸、ピペロナール、プラムエキストラクト、プロペニルグアエトール、酢酸プロピル、3-プロピリデンフタリド、プルーン果汁、ピルビン酸、レーズンエキストラクト、ローズ油、ラム酒、セージ油、サンダルウッド油、スペアミント油、スチラックスアブソリュート、マリーゴールド油、ティーディスティレート、α-テルピネオール、酢酸テルピニル、5,6,7,8-テトラヒドロキノキサリン、1,5,5,9-テトラメチル-13-オキサシクロ(8.3.0.0(4.9))トリデカン、2,3,5,6-テトラメチルピラジン、タイム油、トマトエキストラクト、2-トリデカノン、クエン酸トリエチル、4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセニル)2-ブテン-4-オン、2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1,4-ジオン、4-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエニル)2-ブテン-4-オン、2,3,5-トリメチルピラジン、γ-ウンデカラクトン、γ-バレロラクトン、バニラエキストラクト、バニリン、ベラトルアルデヒド、バイオレットリーフアブソリュート、シトラール、マンダリン油、4-(アセトキシメチル)トルエン、2-メチル-1-ブタノール、10-ウンデセン酸エチル、ヘキサン酸イソアミル、1-フェニルエチル酢酸、ラウリン酸、8-メルカプトメントン、シネンサ-ル、及び酪酸ヘキシル等が挙げられ、特に好ましくはメンソールである。また、これらの香料は1種を単独で、又は2種以上を併用してもよい。
 固体香料の種類は、特に限定されず、良好な喫味の付与の観点から、例えば、ココア粉末、キャロブ粉末、コリアンダー粉末、リコリス粉末、オレンジピール粉末、ハーブ粉末、フラワー粉末、スパイス粉、及び茶粉末等から選ばれる香料、あるいはこれらの組合せが挙げられる。
 また、香味発生基材は、清涼剤または風味料を含んでもよい。当該清涼剤の種類は、特に限定されず、良好な喫味の付与の観点から、例えば、メントール、カンファー、イソプレゴール、シネオール、ハッカオイル、ペパーミントオイル、ユーカリプタスオイル、2-l-メントキシエタノール(COOLACT(登録商標)5)、3-l-メントキシプロパン-1,2-ジオール(COOLACT(登録商標)10)、l-メンチル-3-ヒドロキシブチレート(COOLACT(登録商標)20)、p-メンタン-3,8-ジオール(COOLACT(登録商標)38D)、N-(2-ヒドロキシ-2-フェニルエチル)-2-イソプロピル-5,5-ジメチルシクロヘキサン-1-カルボキサミド(COOLACT(登録商標)370)、N-(4-(シアノメチル)フェニル)-2-イソプロピル-5,5-ジメチルシクロヘキサンカルボキサミド(COOLACT(登録商標)400)、N-(3-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)-2-イソプロピル-5,5-ジメチルシクロヘキサンカルボキサミド、N-エチル-p-メンタン-3-カルボアミド(WS-3)、エチル-2-(p-メンタン-3-カルボキサミド)アセテ-ト(WS-5)、N-(4-メトキシフェニル)-p-メンタンカルボキサミド(WS-12)、2-イソプロピル-N,2,3-トリメチルブチラミド(WS-23)、3-l-メントキシ-2-メチルプロパン-1,2-ジオール、2-l-メントキシエタン-1-オール、3-l-メントキシプロパン-1-オール、4-l-メントキシブタン-1-オール、メンチルラクテート(FEMA3748)、メントングリセリンアセタール(FrescolatMGA、FEMA3807、FEMA3808)、2-(2-l-メンチルオキシエチル)エタノール、グリオキシル酸メンチル、2-ピロリドン-5-カルボン酸メンチル、コハク酸メンチル(FEMA3810)、N-(2-(ピリジン-2-イル)-エチル)-3-p-メンタンカルボキサミド(FEMA4549)、N-(エトキシカルボニルメチル)-p-メンタン-3-カルボキサミド、N-(4-シアノメチルフェニル)-p-メンタンカルボキサミド、及びN-(4-アミノカルボニルフェニル)-p-メンタン等が挙げられる。清涼剤は単独で、または2種以上を併用してもよい。
 当該風味料の種類は、特に限定されず、良好な喫味の付与の観点から、例えば、甘味料(糖(グルコース、フルクトース、異性化糖、カラメル等))、酸味料(有機酸等)、その他呈味料(うま味、苦味、塩味を呈する素材等)等が挙げられる。その他、任意で、脂質(ワックス、ろう、脂肪酸(短鎖、中鎖、長鎖脂肪酸等))を添加し得る。
 たばこ刻中に香料、清涼剤、及び風味料が含まれる場合、一態様においてこれらの合計の含有量は、特に限定されないが、良好な喫味の付与の観点から、通常10000ppm以上であり、好ましくは20000ppm以上であり、より好ましくは25000ppm以上であり、また、通常70000ppm以下であり、好ましくは50000ppmであり、より好ましくは40000ppm以下であり、さらに好ましくは33000ppm以下である。また、別態様において前記合計量は、好ましくは2重量%以上、より好ましくは5重量%以上であり、好ましくは20重量%以下、より好ましくは10重量%以下である。
 弾性変形シート32は、85%以上95%以下の体積空隙率を有することが好ましい。これにより、香味発生基材を含むシート(弾性変形シート32又は後述するたばこシート34B)をよりヒータに対して適切に接触又は近接させることができる。弾性変形シート32の体積空隙率が85%未満であると、弾性変形シート32の反発力が強すぎ、香味発生物品10を変形させ難くなる。また、この場合、香味発生物品10の通気抵抗が上がりすぎる虞がある。弾性変形シート32の体積空隙率が95%超であると、弾性変形シート32の反発力が弱く、香味発生物品10を変形させた際に、香味発生物品10の内壁とヒータとの接触が弱くなり、デリバリに影響を与える虞がある。
 また、弾性変形シート32は、0mmHO以上150mmHO以下の通気抵抗を有することが好ましい。これにより、ヒータと弾性変形シート32との間に隙間が生じなくとも、ユーザの吸引時の通気抵抗を適切にすることができる。弾性変形シート32の通気抵抗が150mmHO超であると、吸引抵抗が高くなりすぎ、ユーザが吸引に不快を感じる恐れがある。なお、ここでの弾性変形シート32の通気抵抗とは、弾性変形シート32の長さ方向、即ち、図1における左右方向(空気の流れ方向)の通気抵抗を意味する。
 弾性変形シート32は、厚さ方向において所定の硬さを有することが好ましい。硬さをコントロールすることで、香味発生物品10を変形させやすく、且つ香味発生物品10とヒータとが密着し、加熱効率を向上させることができる。
 弾性変形シート32は、30g/m以上100g/m以下の坪量を有する非たばこシートであることが好ましい。これにより、香味発生基材を含むシートをよりヒータに対して適切に接触させることができる。弾性変形シート32の坪量が30g/m未満であると、直ぐに香味物質を出し尽くしてしまったり、弾性変形シート32が薄すぎて製造過程で破れ等が起きやすくなって、製造適性が悪くなったり、ヒータ挿入時に弾性変形シート32が破れたりする虞がある。弾性変形シート32の坪量が100g/m超であると、弾性変形シート32を曲げ難くなり、香味発生物品10を変形させ難くなる。また、この場合、熱容量が大きくなるため、香味発生物品10の昇温が遅くなり、最初のパフが可能になるまでの時間がかかる虞がある。
 上述したように、弾性変形シート32は、エアロゾル源又は香味発生基材を担持する非たばこシートであることが好ましい。これにより、弾性変形シート32がヒータに接触又は接近することにより効率よく弾性変形シート32が加熱されて、エアロゾル又は香味を発生させることができる。
 図2に示すように、香味発生物品10は、香味発生シート34を有することが好ましい。図示の例では、香味発生シート34は、弾性変形シート32の内側に位置して、筒状に形成され、弾性変形シート32と共に貫通孔36の少なくとも一部を画定する。これにより、弾性変形シート32が変形して弾性変形シート32がヒータに接触又は接近することで、弾性変形シート32の内側に位置する香味発生シート34をヒータに接触又は接近させることができる。その結果、効率よく香味発生シート34が加熱されて、エアロゾル又は香味を発生させることができる。これに限らず、本実施形態では、貫通孔36が、弾性変形シート32又は香味発生シート34の内面により画定され得る。これにより、貫通孔36にヒータを挿入したときに、弾性変形シート32又は香味発生シート34の内面がヒータに直接接触し得るので、弾性変形シート32又は香味発生シート34が効率よく加熱され得る。
 図2に示すように、香味発生シート34は、エアロゾル源又は香味発生基材を担持する非たばこシート34Aを含むことができる。これにより、非たばこシート34Aのエアロゾル源又は香味発生基材が効率よく加熱されて、エアロゾル又は香味等を発生させることができる。なお、非たばこシート34Aに担持されるエアロゾル源又は香味発生基材は、弾性変形シート32が担持し得る、上述したエアロゾル源又は香味発生基材とすることができる。
 また、図2に示すように、香味発生シート34は、たばこシート34Bを含むことができる。これにより、たばこシート34Bが効率よく加熱されて、エアロゾル又は香味を発生させることができる。図2に示す例では、たばこシート34Bは非たばこシート34Aの内側に位置するが、たばこシート34Bが非たばこシート34Aの外側に位置してもよい。
 たばこシート34Bは、例えばたばこ(香味発生基材の一例に相当する)と、多価アルコール(エアロゾル源の一例に相当する)等を含み得る。多価アルコールには、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、キシリトール及びエリスリトールが含まれ得る。これらの多価アルコールは、単独で、または2種以上を組み合わせて、たばこシート34Bに使用することができる。これらの多価アルコールは、上述した弾性変形シート32にも添加され得る。たばこシート34Bは、粉状のたばこ及び多価アルコールにバインダを混ぜることでシート状に形成され得る。バインダとしては、例えば、グアーガム、キサンタンガム、CMC(カルボキシメチルセルロース)、CMC-Na(カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩)、プルラン及びヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、メチルセルロース、ヒドロキシルメチルセルロース等を使用することができる。このバインダは、上述した弾性変形シート32にも添加され得る。
 また、たばこシート34Bには、パルプが加えられてもよい。パルプは、たばこシート34Bの強度を向上させ得る。他方、たばこシート34Bにはパルプが加えられなくてもよい。パルプを使用しない場合、その分だけたばこシート34Bにおけるたばこの割合が増加するので喫味の向上が期待される。
 たばこシート34Bに添加され得るバインダの重量%は、例えば、たばこシート34Bの重量に対して、好ましくは0%以上60%以下、より好ましくは0%以上10%以下である。たばこシート34Bは、例えば、多価アルコールが5%から40%、たばこが50%から90%、バインダが0%から10%、パルプが0%から10%の配合割合(重量パーセント)を有し得る。また、たばこシート34Bには、乳酸、パルミチン酸、又は安息香酸等の酸を加えてもよい。
 図2に示すように、香味発生シート34は、たばこシート34Bと非たばこシート34Aとを含むことができる。これに限らず、香味発生シート34は、たばこシート34Bと非たばこシート34Aのいずれか一方のみを含むことができる。
 図1および3に示すように、第1部分30の上流側端部351には、被折込部300が形成されている。言い換えれば、第1部分30は、折り込まれた上流側端部351を有する。ここで、端部とは、端面を含み端面から端面の外径程度の範囲を指す。ここで、端面が円でない場合、外径は、端面の中心を通る最大径とする。例えば端面が楕円の場合、外径は、楕円の長径とする。被折込部300は、第1部分30の包装材が折り込まれて形成されている部分である。包装材は、シート状であることが好ましい。図示の例では、香味発生物品10の外側面において、第1部分30および第2部分20にわたって配置されたラッピングシート21が折り込まれて被折込部300を形成している。
 被折込部300は、香味発生物品10に配置された内容物の位置のずれを抑制する。被折込部300は、第1部分30における弾性変形シート32または香味発生シート34の長手方向の移動を抑制し得る。これにより、ヒータに対して適切な位置に第1部分30の内容物が配置されなかったり、内容物が香味発生物品10から脱落することを抑制し、これらの原因により香味吸引器が正常に動作しなくなることを抑制することができる。
 本実施形態に係る被折込部300は、上流側端部351に配置されている。上流側端部351は、香味発生物品10が香味吸引器の収容部に挿入される際に最初に挿入される端部である。したがって、被折込部300が上流側の位置において香味発生物品10の内容物を保持するため、内容物が上流側に移動することを抑制することができる。また、香味発生物品10を収容部から取り出すときに、被折込部300が内容物を保持しつつ内容物と一緒に移動するため、内容物が収容部に残存することを抑制することができる。これにより、収容部の清掃の頻度を低減させることができる等、香味吸引器のメンテナンスの必要性を低減させることができる。また、ヒータへの香味発生物品10の内容物の付着を抑制することにより、加熱効率の悪化を抑制できる。本実施形態では内部加熱型のヒータを用いるため加熱された内容物が収縮してヒータに付着しやすいことから、より効果的に被折込部300が適用される。
 被折込部300は、上流側端部351の外周面に形成されている。これにより、被折込部300を容易に形成することができる。例えば、被折込部300は、外周面に配置されたラッピングシート21等の包装材に部材を押し当てたり、機械または人の手により包装材を折ったりすることで形成することができる。同様の観点から、柱状の第1部分30の側面に包装材が配置されており、被折込部300では、包装材が当該側面から第1部分30の内側に向かって折り込まれていることが好ましい。
 図3の例では、被折込部300は、ラッピングシート21が径方向に貫通孔36に向かって折り込まれた形状をしている。被折込部300Aおよび300Bには、それぞれ、折り目310Aおよび310Bが形成されている。被折込部300Aおよび300Bは、ブレード状の部材がラッピングシート21に当接して押圧することにより形成されたものである。折り目310Aおよび310Bは、線状または帯状の先端が当接することにより形成されたものである。線状または帯状の先端を有する部材の当接により被折込部300を形成する場合、幅の広い部材の場合と比べて、第1部分30の意図しない変形を抑制できるため好ましい。なお、被折込部300の形状は、香味発生物品10の内容物の位置のずれを抑制することができれば、特に限定されない。
 図示の例では、香味発生物品10は、2つの被折込部300Aおよび300Bを備える。このように、香味発生物品10は複数の被折込部300を備えることが好ましい。被折込部300が多いほど、香味発生物品10の内容物の位置のずれを強く抑制することができる。被折込部300が多すぎると、香味発生物品10の変形が大きすぎて吸引に悪影響を及ぼし得るため、被折込部300の数は、適宜10以下等にすることができる。複数の被折込部300は、中心軸AXについて軸対称な位置に配置されることが好ましい。これにより、方向に依存した偏りを低減しつつ、香味発生物品10の内容物の位置のずれを低減することができる。なお、香味発生物品10における被折込部300の個数は1つでもよい。
 被折込部300を構成する包装材の坪量は、20gsm以上であることが好ましく、100gsm以上であることがさらに好ましい。当該坪量が大きいほど、包装材の強度が高くなり、香味発生物品10の内容物の位置のずれを強く抑制できる。被折込部300を構成する包装材の坪量は、200gsm以下であることが好ましい。当該坪量が大きすぎると、被折込部300の形成が難しくなったり、香味発生物品10をコンパクトに形成できなくなったりする等の悪影響が生じ得る。なお、被折込部300を構成する包装材の上記坪量とは、後述の変形例3のように包装材が複数の層からなる場合には、重なり合う各層の坪量の合計とする。
 図4は、第2部分20の断面を模式的に示す図1のC-C断面図である。第2部分20は、筒状のラッピングシート21と、ラッピングシート21の内部に位置するストッパ22と、を有する。本実施形態において、第2部分20におけるラッピングシート21の坪量は、50g/m以上150g/m以下であることが好ましく、50g/m以上100g/m以下であることがより好ましい。弾性変形シート32の変形に対してラッピングシート21が適切な形状を維持する観点から、ラッピングシート21は、第2部分20から第1部分30まで延長することが好ましいが、これに限定されない。
 ストッパ22は、弾性変形シート32が第1部分30から第2部分20に向かって移動することを防止することができる。具体的には、本実施形態では、長手方向から見て、第2部分20のストッパ22の少なくとも一部が、弾性変形シート32と同一半径上に位置する。言い換えれば、ストッパ22の少なくとも一部は、弾性変形シート32と長手方向において接触するように位置する。これにより、ヒータが貫通孔36に挿入されたときに、ヒータによって第2部分20に向かう方向に弾性変形シート32に力が加えられても、ストッパ22が弾性変形シート32に接触して、弾性変形シート32の移動が防止され得る。このため、ヒータ挿入時に香味発生物品10が破壊されることが抑制され得る。本実施形態においては、ストッパ22は、その両端が筒状のラッピングシート21の内面の異なる位置に接続され、その端部間の長さがラッピングシート21の直径よりも長い紙であり得る。これに限らず、ストッパ22は、弾性変形シート32が第1部分30から第2部分20に向かって移動することを防止できる任意の形態を採り得る。例えば、ストッパ22は、その断面がラッピングシート21の任意の2点を結ぶ弦となるようなシートでもよい。なお、第2部分20は香味物質を通過させるフィルタ等をさらに備えていてもよい。
 次に、香味発生物品10を加熱するための香味吸引器について説明する。図5は香味吸引器100の要部をヒータ120の幅方向について示す断面図である。図6は、香味吸引器100の要部をヒータ120の厚み方向について示す断面図である。以下では、板状のヒータ120が延在する面に垂直な方向を厚み方向と呼び、厚み方向およびヒータ120の長手方向に垂直な方向を幅方向と呼ぶ。香味吸引器100は、香味発生物品10と共に喫煙システムを構成し得る。
 香味吸引器100は、筐体110とヒータ120とを備える。筐体110は、一端に開口112を有し、開口112を介して、開口112に挿入される香味発生物品10の少なくとも一部を収容する収容部として機能する。筐体110は、例えば、樹脂製であり、特に、PC(ポリカーボネート)、ABS(Acrylonitrile-Butadiene-Styrene)樹脂、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)または複数種類のポリマーを含有するポリマーアロイ等、あるいは、アルミ等の金属で形成され得る。ここで、筐体110は、筐体110の長手方向に直交する断面における断面積が、開口112近傍において最も小さくなるように構成されている。
 また、筐体110は、整形ガイド114と抑えリブ116とを有する。整形ガイド114は、開口112に設けられ、筐体110に挿入される香味発生物品10の断面形状を変形させる。抑えリブ116は、筐体110の内周面に設けられ、筐体110に挿入される香味発生物品10をヒータ120に向けて付勢し、香味発生物品10の形状を変形させる。整形ガイド114及び抑えリブ116の詳細な構成及び香味発生物品10を変形させる機能については、後述する。
 図示の例では、ヒータ120は、筐体110に収容された香味発生物品10に挿入され、香味発生物品10を内部から加熱する平板状のPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータである。また、ヒータ120は、筐体110に挿入される香味発生物品10の形状を、ヒータ120の形状に沿って変形させる。ヒータ120の香味発生物品10を変形させる機能については、後述する。ここで、整形ガイド114、抑えリブ116及びヒータ120は、筐体110に収容された後の香味発生物品10の形状を、筐体110に収容される前の香味発生物品10の形状から変形させるものである。なお、ヒータ120は、本実施形態のように抵抗加熱式のヒータ120に限らず、例えば、サセプタとして用いられる、誘導コイルによって誘導加熱されるヒータであってもよい。
 続いて、香味発生物品10を香味吸引器100に収容するとき、すなわち香味発生物品10を筐体110の一端側(下流側)から他端側(上流側)に向けて挿入するときの香味発生物品10と筐体110及びヒータ120との関係について説明する。図7から図9は、香味発生物品10が香味吸引器100に収容される状態を示す断面図である。なお、図7から図9では、香味発生物品10の弾性変形シート32及び香味発生シート34を、1つの環状シート33として示す。
 図7は、香味発生物品10が整形ガイド114を通過するときの状態を、ヒータ120の幅方向の断面、及び整形ガイド114の入口部118における、筐体110の長手方向に直交する断面について示す。図8は、香味発生物品10が抑えリブ116を通過するときの状態を、ヒータ120の幅方向の断面、並びに抑えリブ116の中間部及び他端側端部における、筐体110の長手方向に直交する断面について示す。図9は、香味発生物品10が筐体110の所定の収容位置に収容された状態を、ヒータ120の幅方向の断面、及びヒータ120の他端側端部近傍における、筐体110の長手方向に直交する断面について示す。
 図7に示すように、整形ガイド114は、テーパ部117と、入口部118とを有する。テーパ部117は、筐体110の一端側に向けて拡管されるように構成され、香味吸引器100への香味発生物品10の挿入を案内する。香味吸引器100の開口112の最大直径は、香味発生物品10の最大直径より大きく、開口112の最小直径は、香味発生物品10の最小直径より小さいことが好ましい。この場合、香味発生物品10が香味吸引器100の開口112に挿入されることで、香味発生物品10が開口112の形状に合わせて変形し得る。具体的には、香味発生物品10は、開口112の最小直径に合わせて変形されて、その断面が扁平に変形され得る。これにより、香味発生物品10の弾性変形シート32がヒータ120に接触又は接近して、香味発生物品10が効率よく加熱され得る。なお、ここでの開口112は、香味発生物品10が挿入される香味吸引器100の開口112うち、最小の断面積を有する部分であり得る。具体的には、ここでの開口112は、図7に示す例では入口部118であり得る。入口部118は、楕円形の断面を有し、長径が筐体110に収容された後の香味発生物品10の直径よりも大きく、短径が筐体110に収容される前の香味発生物品10の直径とほぼ同じ長さになるように構成されてもよい。また、入口部118は、内周長が香味発生物品10の外周長よりも短くなるように構成されてもよい。
 図8に示すように、ヒータ120は、先鋭形状を有し、他端側に向かうにつれて幅が広がるように構成されている。これにより、香味発生物品10が整形ガイド114を通過して挿入されるにつれて、香味発生物品10の形状がヒータ120の形状に沿って変形される。具体的には、ヒータ120は、第1面120A及び第1面120Aと対向する第2面120Bを有する板状ヒータであり、図8に示すように、ヒータ120が貫通孔36に挿入されたとき、弾性変形シート32と第1面120A又は第2面120Bとの間の距離が小さくなるように、弾性変形シート32が変形する。これにより、弾性変形シート32が変形して、弾性変形シート32がヒータ120の第1面120A又は第2面120Bに接触又は接近するので、香味発生物品10が効率よく加熱され得る。
 香味発生物品10の貫通孔36の直径が、ヒータ120の挿入方向と直交する最大長さよりも小さいことが好ましい。この場合、図8に示すように、ヒータ120が貫通孔36に挿入されることにより、貫通孔36がヒータ120によって押し広げられ得る。これにより、香味発生物品10の弾性変形シート32が変形し得る。図示の例のように、ヒータ120が板状である場合には、貫通孔36の断面形状がヒータ120によって扁平に変形し、これに伴い、弾性変形シート32が板状のヒータ120の主面に接触又は接近し得る。また、ヒータ120がピン状である場合には、貫通孔36内にヒータ120が挿入されると、弾性変形シート32が厚さ方向に圧縮されて、弾性変形シート32がヒータ120の周面に接触又は接近し得る。これにより、香味発生物品10が効率よく加熱され得る。また、ヒータ120が香味発生物品10を押し広げることで、香味発生物品10の脱落を防止することができる。
 抑えリブ116は、ヒータ120の厚み方向に沿って筐体110の内周面に設けられ、互いに対向する一対のテーパ面により構成されている(図6参照)。また、抑えリブ116は、筐体110の長手方向について、ヒータ120の幅が徐々に広がる領域と重なるように配置されている。ここで、抑えリブ116は、筐体110の他端側に向けて突出距離が徐々に長くなるように構成され、ヒータ120の幅が最大になる位置で、突出距離が最大になるように構成されている。このとき、テーパ面間の長さは、香味発生物品10の直径よりも小さくなるように構成されている。これにより、香味発生物品10が抑えリブ116を通過するとき、ヒータ120の幅方向に押し広げられた香味発生物品10を、抑えリブ116がヒータ120の厚み方向に付勢することで、香味発生物品10が扁平形状に変形される。また、抑えリブ116が香味発生物品10を付勢することで、香味発生物品10の脱落を防止することができる。
 香味発生物品10の貫通孔36の内周長は、ヒータ120の外周長以上であることが好ましい。これにより、図9に示すように香味発生物品10及び貫通孔36が変形しても、ヒータ120と香味発生物品10(貫通孔36を画定する香味発生物品10の内面)との間に隙間を生じさせることができるので、吸引抵抗の増加を防止し、且つ香味発生物品10で発生した香味又はエアロゾルをこの隙間を通じてより確実にユーザに送達することができる。
 図10は、香味吸引器100に収容された香味発生物品10を示す側面図である。図11は、図10の矢視D-Dにおける香味発生物品10の側面図である。図11では、香味発生物品10に挿入されたヒータ120を破線で模式的に示す。ヒータ120が挿入されたことにより、第1部分30は、板状のヒータ120が延びる方向に広がっている。被折込部300Aおよび300Bは、香味発生物品10の側面からヒータ120側に折り込まれている。これにより、弾性変形シート32または香味発生シート34等の香味発生物品10の内容物の長手方向のずれを抑制する。また、香味発生物品10が筐体110から取り出されるときには、被折込部300が内容物を保持し、内容物と一緒に移動することで内容物が筐体110に残存することを抑制する。なお、図示の例では、板状のヒータ120の延びる方向に被折込部300が配置されるとしたが、これに限定されない。抑えリブ116が配置されているヒータ120の厚み方向に被折込部300Aおよび300Bが形成されてもよい。
 次のような変形も本発明の範囲内であり、上述の実施形態若しくは他の変形と組み合わせることが可能である。以下の変形例において、上述の実施形態と同様の構造、機能を示す部位等に関しては、同一の符号で参照し、適宜説明を省略する。
(変形例1)
 上述の実施形態において、香味発生物品の第1部分の下流側の端部に被折込部が形成されていてもよい。
 図12は、本変形例に係る香味発生物品10Aを示す概略側断面図である。図13は、図12のE-E断面図である。香味発生物品10Aは、上述の実施形態の香味発生物品10と略同様の構成を有するが、上述の実施形態の第1部分30の代わりに第1部分30Aを備える点で香味発生物品10と異なっている。第1部分30Aは、第1部分30と略同様の構成を有するが、上述の実施形態の被折込部300Aおよび300Bの代わりに被折込部301Aおよび301Bを備える点で第1部分30とは異なっている。被折込部301Aと301Bを区別せずそれぞれを指すときは、被折込部301と呼ぶ。
 図12では、第1部分30Aは断面図により示され、第2部分20は側面図により示されている。被折込部301は、第1部分30Aの下流側端部352に形成されている。言い換えれば、第1部分30Aは、折り込まれた下流側端部352を有する。被折込部301は、第1部分30Aの側面からラッピングシート21が貫通孔36側に折り込まれて形成されている。したがって、被折込部301は、弾性変形シート32および香味発生シート34等の内容物が第2部分20側にずれることを抑制することができる。特に、香味発生物品10Aが筐体110に収容されるとき、貫通孔36に挿入されるヒータ120に引きずられて第1部分30Aの内容物が下流側にずれやすいが、被折込部301が内容物を保持しこのずれを抑制することができる。
 図示の例では、被折込部301Aおよび301Bは、それぞれ折り目311Aおよび311Bが形成されているが、香味発生物品10Aの内容物の位置のずれを抑制することができれば被折込部301の形状は特に限定されない。
 本変形例の香味発生物品10Aでは、長手方向に沿い、第1部分30Aと、第1部分30Aから放出された香味物質が通過する第2部分20とが並んで配置されており、被折込部301は、第1部分30Aにおいて第2部分20が配置されている側の端部に形成されている。これにより、香味発生物品10の内容物が下流側にずれることを抑制することができる。
 なお、香味発生物品の内容物の位置のずれを抑制することができれば、第1部分の上流側端部351および下流側端部352の少なくとも一方において、任意の位置に、任意の個数および形状の被折込部を形成することができる。上流側端部351および下流側端部352のそれぞれに、1または複数の被折込部を設けることができる。
(変形例2)
 上述の実施形態において、第1部分の端部に被折込部を3つ形成してもよい。
 図14は、本変形例に係る香味発生物品の第1部分30Bの上流側端部351Aを模式的に示す側面図である。上流側端部351Aには、中心軸AXに対して3回対称に3つの被折込部300C、300Dおよび300Eが形成されている。被折込部300C、300Dおよび300Eには、それぞれ折り目310C、310Dおよび310Eが形成されているが、被折込部300C、300Dおよび300Eの形状は特に限定されない。本変形例に係る香味発生物品は、ピン型ヒータ等の、長手方向に垂直な断面が円形状のヒータに好適であるが、これに限定されない。
(変形例3)
 上述の実施形態において、被折込部を構成する包装材は、複数の層を備えてもよい。
 図15は、本変形例に係るラッピングシート21Aを示す第1部分30の断面図である。ラッピングシート21Aは、弾性変形シート32の外側に配置され、第1層210A、第2層210Bおよび第3層210Cを備える。第1層210A、第2層210Bおよび第3層210Cは重なり合っている。ラッピングシート21Aが複数の層を有することにより、香味発生物品の内容物を複数の層の包装材によりしっかりと保持して内容物の位置のずれを抑制することができる。また、香味発生物品の製造の際にも、シートを重ね合わせることにより厚さを調節する方が、1枚の厚いシートを用いる場合よりも被折込部300を形成しやすい。また、異なる厚さのシートを準備する必要がなく、効率的な製造を行うことができる。例えば、合計200gsmの坪量の包装材を用いて被折込部300を形成する場合、坪量200gsmの1枚のシートを用いて形成することもできるが、100gsmのシート2枚を用いて形成する方が容易であり、好ましい。
 以上に本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
10,10A:香味発生物品
20   :第2部分
21,21A:ラッピングシート
22   :ストッパ
30,30A,30B:第1部分
32   :弾性変形シート
34   :香味発生シート
34A  :非たばこシート
34B  :たばこシート
36   :貫通孔
100  :香味吸引器
112  :開口
120  :ヒータ
210A :第1の層
210B :第2の層
210C :第3の層
300,300A,300B,300C,300D,300E,301,301A,301B:被折込部
310A,310B,310C,310D,310E,311A,311B:折り目
351,351A:上流側端部
352  :下流側端部
AX   :中心軸

Claims (13)

  1.  加熱により香味を発生する香味発生物品であって、
     香味発生基材および前記香味発生基材を包装するシート状の包装材を備える香味発生部を備え、
     前記香味発生部の少なくとも一つの端部において、前記包装材が折り込まれている被折込部が形成されている、香味発生物品。
  2.  前記被折込部は、前記少なくとも一つの端部の外周面に形成されている、請求項1に記載の香味発生物品。
  3.  柱状の前記香味発生部の側面に前記包装材が配置されており、
     前記被折込部では、前記包装材が前記側面から前記香味発生部の内側に向かって折り込まれている、請求項2に記載の香味発生物品。
  4.  前記包装材は、20gsm以上200gsm以下の坪量を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の香味発生物品。
  5.  前記包装材は、複数の層を含む、請求項1から4までのいずれか一項に記載の香味発生物品。
  6.  前記香味発生物品は、香味吸引器に挿入される際に最初に挿入される端部に、前記被折込部が形成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の香味発生物品。
  7.  前記香味発生物品において、長手方向に沿い、前記香味発生部と、前記香味発生部から放出された香味物質が通過する部分とが並んで配置されており、
     前記被折込部は、前記香味発生部において前記部分が配置されている側の端部に形成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の香味発生物品。
  8.  前記少なくとも一つの端部は、複数の前記被折込部を有する端部を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の香味発生物品。
  9.  前記複数の被折込部は、前記香味発生部の長手方向に沿って延びる中心軸について軸対称な位置に配置される、請求項8に記載の香味発生物品。
  10.  前記香味発生部には、ヒータを挿入可能な貫通孔が形成されている、請求項1から9のいずれか一項に記載の香味発生物品。
  11.  前記香味発生部は、前記貫通孔を囲む筒状の弾性変形シートを有し、
     前記弾性変形シートは、その厚さ方向に弾性変形可能である、請求項10に記載の香味発生物品。
  12.  前記香味発生物品は、たばこスティックである、請求項1から11のいずれか一項に記載の香味発生物品。
  13.  請求項1から12のいずれか一項に記載の香味発生物品と、前記香味発生物品を加熱するヒータを備える香味吸引器とを備える喫煙システム。
PCT/JP2022/020808 2022-05-19 2022-05-19 香味発生物品および喫煙システム WO2023223493A1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2022/020808 WO2023223493A1 (ja) 2022-05-19 2022-05-19 香味発生物品および喫煙システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2022/020808 WO2023223493A1 (ja) 2022-05-19 2022-05-19 香味発生物品および喫煙システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2023223493A1 true WO2023223493A1 (ja) 2023-11-23

Family

ID=88835075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2022/020808 WO2023223493A1 (ja) 2022-05-19 2022-05-19 香味発生物品および喫煙システム

Country Status (1)

Country Link
WO (1) WO2023223493A1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009507518A (ja) * 2005-09-14 2009-02-26 アール・ジエイ・レイノルズ・タバコ・カンパニー フィルタ付き喫煙品
WO2019110731A1 (en) * 2017-12-07 2019-06-13 Philip Morris Products S.A. Aerosol-generating article having rod with aerosol-generating substrate gripping means
WO2020213143A1 (ja) * 2019-04-18 2020-10-22 日本たばこ産業株式会社 加熱式たばこ
WO2020230577A1 (ja) * 2019-05-13 2020-11-19 日本たばこ産業株式会社 非燃焼加熱型香味吸引物品、及び、電気加熱型香味吸引システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009507518A (ja) * 2005-09-14 2009-02-26 アール・ジエイ・レイノルズ・タバコ・カンパニー フィルタ付き喫煙品
WO2019110731A1 (en) * 2017-12-07 2019-06-13 Philip Morris Products S.A. Aerosol-generating article having rod with aerosol-generating substrate gripping means
WO2020213143A1 (ja) * 2019-04-18 2020-10-22 日本たばこ産業株式会社 加熱式たばこ
WO2020230577A1 (ja) * 2019-05-13 2020-11-19 日本たばこ産業株式会社 非燃焼加熱型香味吸引物品、及び、電気加熱型香味吸引システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7372469B2 (ja) 香味吸引器用のカートリッジ
RU2765354C1 (ru) Курительное изделие с нагревом без горения и курительная система с нагревом без горения
WO2020100872A1 (ja) フィルターセグメント、非燃焼加熱喫煙物品及び非燃焼加熱喫煙システム
EP4144229A1 (en) Sheet for smoking article
JP7319481B2 (ja) 非燃焼加熱式香味吸引物品及び非燃焼加熱式香味吸引製品
EP3881688B1 (en) Cooling segment and method for producing same, noncombustible heating-smoking article and noncombustible heating-smoking system
WO2023223493A1 (ja) 香味発生物品および喫煙システム
WO2020100877A1 (ja) 非燃焼加熱喫煙物品及び非燃焼加熱喫煙システム
WO2022085072A1 (ja) 香味吸引器具及び香味吸引システム
WO2023089803A1 (ja) 香味発生物品及び喫煙システム
EP4268619A1 (en) Tobacco composition, tobacco-containing segment, non-combustion heating-type flavor inhaler, and non-combustion heating-type flavor inhalation system
WO2022208831A1 (ja) 非燃焼加熱式香味吸引物品及び非燃焼加熱式香味吸引製品
JP7369300B2 (ja) 香味吸引器用のカートリッジ及び香味吸引器
WO2020100876A1 (ja) 非燃焼加熱喫煙物品及び非燃焼加熱喫煙システム
RU2805908C1 (ru) Картридж для ароматического ингалятора и ароматический ингалятор
CN118284345A (zh) 香味产生物品及吸烟系统
WO2024111110A1 (ja) 非燃焼加熱型香味吸引システム
WO2024057517A1 (ja) 香味発生物品
EP4268629A1 (en) Heat-not-burn cigarette and electrically heated tobacco product
EP4268630A1 (en) Heat-not-burn tobacco product and electrically heated tobacco product
WO2024057518A1 (ja) 香味発生物品
EP4316274A1 (en) Non-combustion heating type flavor inhaler
EP4268631A1 (en) Non-combustion heating-type cigarette and electric heating-type cigarette product
WO2023100295A1 (ja) 非燃焼加熱型スティック

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 22942698

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1