WO2023203684A1 - 端末、無線通信方法及び基地局 - Google Patents

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聡 永田
ウェイチー スン
ジン ワン
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Abstract

本開示の一態様に係る端末は、第1の上りリンク(UL)チャネル及び第2のULチャネルのオーバーラップの解消を、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じ優先度を有するか否か、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じパネルに関連付けられるか否か、及び、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じ種類か否か、に基づいて判断する制御部と、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルの少なくとも1つを送信する送信部と、を有する。本開示の一態様によれば、複数パネルを利用してUL送信を行う場合であっても、UL送信を適切に制御することができる。

Description

端末、無線通信方法及び基地局
 本開示は、次世代移動通信システムにおける端末、無線通信方法及び基地局に関する。
 Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)ネットワークにおいて、更なる高速データレート、低遅延などを目的としてLong Term Evolution(LTE)が仕様化された(非特許文献1)。また、LTE(Third Generation Partnership Project(3GPP) Release(Rel.)8、9)の更なる大容量、高度化などを目的として、LTE-Advanced(3GPP Rel.10-14)が仕様化された。
 LTEの後継システム(例えば、5th generation mobile communication system(5G)、5G+(plus)、6th generation mobile communication system(6G)、New Radio(NR)、3GPP Rel.15以降などともいう)も検討されている。
 将来の無線通信システムにおいて、UEは、複数パネル(又は、複数ビーム)の1つを上りリンク(UL)送信に用いることができる。また、Rel.18以降において、ULのスループット/信頼性の改善のために、1以上の送受信ポイント(Transmission/Reception Point(TRP))に向けて、複数パネルを利用した同時UL送信(例えば、simultaneous multi-panel UL transmission(SiMPUL))がサポートされることが検討されている。
 しかしながら、複数パネルを利用したUL送信(例えば、同時UL送信)をどのように制御するかについては、十分に検討されていない。複数パネルを利用したUL送信が適切に行われなければ、スループットの低下など、システム性能が低下するおそれがある。
 そこで、本開示は、複数パネルを利用してUL送信を行う場合であっても、UL送信を適切に制御することができる端末、無線通信方法及び基地局を提供することを目的の1つとする。
 本開示の一態様に係る端末は、第1の上りリンク(UL)チャネル及び第2のULチャネルのオーバーラップの解消を、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じ優先度を有するか否か、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じパネルに関連付けられるか否か、及び、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じ種類か否か、に基づいて判断する制御部と、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルの少なくとも1つを送信する送信部と、を有する。
 本開示の一態様によれば、複数パネルを利用してUL送信を行う場合であっても、UL送信を適切に制御することができる。
図1は、プリコーダタイプとTPMIインデックスとの関連付けの一例を示す図である。 図2A-図2Cは、複数パネルを用いるPUSCH送信の一例を示す図である。 図3A及び図3Bは、優先度に基づくUL送信制御の一例を示す図である。 図4は、優先度に基づくUL送信制御の他の例を示す図である。 図5A-図5Cは、複数パネルを用いるPUSCH/PUCCHの同時送信の一例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係るPUCCH/PUSCHのオーバーラップの処理に関する一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係るPUCCH/PUSCHのオーバーラップの処理に関する他の例を示す図である。 図8は、同じパネルにおけるPUCCH/PUSCHのオーバーラップの解消の一例を示す図である。 図9は、ケース1に係るPUCCH/PUSCHの送信の一例を示す図である。 図10は、ケース2/3/4に係るPUCCH/PUSCHの送信の一例を示す図である。 図11は、一実施形態に係る無線通信システムの概略構成の一例を示す図である。 図12は、一実施形態に係る基地局の構成の一例を示す図である。 図13は、一実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示す図である。 図14は、一実施形態に係る基地局及びユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 図15は、一実施形態に係る車両の一例を示す図である。
(PUSCHプリコーダ)
 NRでは、UEがコードブック(Codebook(CB))ベース送信及びノンコードブック(Non-Codebook(NCB))ベース送信の少なくとも一方をサポートすることが検討されている。
 例えば、UEは少なくとも測定用参照信号(Sounding Reference Signal(SRS))リソースインジケータ(SRS Resource Indicator(SRI))を用いて、CBベース及びNCBベースの少なくとも一方の上り共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel(PUSCH))送信のためのプリコーダ(プリコーディング行列)を判断することが検討されている。
 UEは、CBベース送信の場合、SRI、送信ランク指標(Transmitted Rank Indicator(TRI))及び送信プリコーディング行列指標(Transmitted Precoding Matrix Indicator(TPMI))などに基づいて、PUSCH送信のためのプリコーダを決定してもよい。UEは、NCBベース送信の場合、SRIに基づいてPUSCH送信のためのプリコーダを決定してもよい。
 SRI、TRI、TPMIなどは、下り制御情報(Downlink Control Information(DCI))を用いてUEに通知されてもよい。SRIは、DCIのSRS Resource Indicatorフィールド(SRIフィールド)によって指定されてもよいし、コンフィギュアドグラントPUSCH(configured grant PUSCH)のRRC情報要素「ConfiguredGrantConfig」に含まれるパラメータ「srs-ResourceIndicator」によって指定されてもよい。TRI及びTPMIは、DCIのプリコーディング情報及びレイヤ数フィールド(”Precoding information and number of layers” field)によって指定されてもよい。
 UEは、プリコーダタイプに関するUE能力情報(UE capability information)を報告し、基地局から上位レイヤシグナリングによって当該UE能力情報に基づくプリコーダタイプを設定されてもよい。当該UE能力情報は、UEがPUSCH送信において用いるプリコーダタイプの情報(RRCパラメータ「pusch-TransCoherence」で表されてもよい)であってもよい。
 本開示において、上位レイヤシグナリングは、例えば、Radio Resource Control(RRC)シグナリング、Medium Access Control(MAC)シグナリング、ブロードキャスト情報などのいずれか、又はこれらの組み合わせであってもよい。
 MACシグナリングは、例えば、MAC制御要素(MAC Control Element(MAC CE))、MAC Protocol Data Unit(PDU)などを用いてもよい。ブロードキャスト情報は、例えば、マスタ情報ブロック(Master Information Block(MIB))、システム情報ブロック(System Information Block(SIB))などであってもよい。
 UEは、上位レイヤシグナリングで通知されるPUSCH設定情報(RRCシグナリングの「PUSCH-Config」情報要素)に含まれるプリコーダタイプの情報(RRCパラメータ「codebookSubset」で表されてもよい)に基づいて、PUSCH送信に用いるプリコーダを決定してもよい。UEは、codebookSubsetによって、TPMIによって指定されるPMIのサブセットを設定されてもよい。
 なお、プリコーダタイプは、完全コヒーレント(full coherent、fully coherent、coherent)、部分コヒーレント(partial coherent)及びノンコヒーレント(non coherent、非コヒーレント)のいずれか又はこれらの少なくとも2つの組み合わせ(例えば、「完全及び部分及びノンコヒーレント(fullyAndPartialAndNonCoherent)」、「部分及びノンコヒーレント(partialAndNonCoherent)」などのパラメータで表されてもよい)によって指定されてもよい。
 完全コヒーレントは、送信に用いる全アンテナポートの同期がとれている(位相を合わせることができる、適用するプリコーダが同じである、などと表現されてもよい)ことを意味してもよい。部分コヒーレントは、送信に用いるアンテナポートの一部のポート間は同期がとれているが、当該一部のポートと他のポートとは同期がとれないことを意味してもよい。ノンコヒーレントは、送信に用いる各アンテナポートの同期がとれないことを意味してもよい。
 なお、完全コヒーレントのプリコーダタイプをサポートするUEは、部分コヒーレント及びノンコヒーレントのプリコーダタイプをサポートすると想定されてもよい。部分コヒーレントのプリコーダタイプをサポートするUEは、ノンコヒーレントのプリコーダタイプをサポートすると想定されてもよい。
 プリコーダタイプは、コヒーレンシー、PUSCH送信コヒーレンス、コヒーレントタイプ、コヒーレンスタイプ、コードブックタイプ、コードブックサブセット、コードブックサブセットタイプなどで読み替えられてもよい。
 UEは、CBベース送信のための複数のプリコーダ(プリコーディング行列、コードブックなどと呼ばれてもよい)から、UL送信をスケジュールするDCI(例えば、DCIフォーマット0_1。以下同様)から得られるTPMIインデックスに対応するプリコーディング行列を決定してもよい。
 図1は、プリコーダタイプとTPMIインデックスとの関連付けの一例を示す図である。図1は、DFT-s-OFDM(Discrete Fourier Transform spread OFDM、変換プリコーディング(transform precoding)が有効である)で4アンテナポートを用いたシングルレイヤ(ランク1)送信用のプリコーディング行列Wのテーブルに該当する。
 図1において、プリコーダタイプ(codebookSubset)が、完全及び部分及びノンコヒーレント(fullyAndPartialAndNonCoherent)である場合、UEは、シングルレイヤ送信に対して、0から27までのいずれかのTPMIを通知される。また、プリコーダタイプが、部分及びノンコヒーレント(partialAndNonCoherent)である場合、UEは、シングルレイヤ送信に対して、0から11までのいずれかのTPMIを設定される。プリコーダタイプが、ノンコヒーレント(nonCoherent)である場合、UEは、シングルレイヤ送信に対して、0から3までのいずれかのTPMIを設定される。
 なお、図1に示すように、各列の成分がそれぞれ1つだけ0でないプリコーディング行列は、ノンコヒーレントコードブックと呼ばれてもよい。各列の成分がそれぞれ所定の数(全てではない)だけ0でないプリコーディング行列は、部分コヒーレントコードブックと呼ばれてもよい。各列の成分が全て0でないプリコーディング行列は、完全コヒーレントコードブックと呼ばれてもよい。
 ノンコヒーレントコードブック及び部分コヒーレントコードブックは、アンテナ選択プリコーダ(antenna selection precoder)と呼ばれてもよい。完全コヒーレントコードブックは、非アンテナ選択プリコーダ(non-antenna selection precoder)と呼ばれてもよい。
 なお、本開示において、部分コヒーレントコードブックは、部分コヒーレントのコードブックサブセット(例えば、RRCパラメータ「codebookSubset」=「partialAndNonCoherent」)を設定されたUEが、コードブックベース送信のためにDCIによって指定されるTPMIに対応するコードブック(プリコーディング行列)のうち、ノンコヒーレントのコードブックサブセット(例えば、RRCパラメータ「codebookSubset」=「nonCoherent」)を設定されたUEが指定されるTPMIに対応するコードブックを除いたもの(つまり、4アンテナポートのシングルレイヤ送信であれば、TPMI=4から11のコードブック)に該当してもよい。
 なお、本開示において、完全コヒーレントコードブックは、完全コヒーレントのコードブックサブセット(例えば、RRCパラメータ「codebookSubset」=「fullyAndPartialAndNonCoherent」)を設定されたUEが、コードブックベース送信のためにDCIによって指定されるTPMIに対応するコードブック(プリコーディング行列)のうち、部分コヒーレントのコードブックサブセット(例えば、RRCパラメータ「codebookSubset」=「partialAndNonCoherent」)を設定されたUEが指定されるTPMIに対応するコードブックを除いたもの(つまり、4アンテナポートのシングルレイヤ送信であれば、TPMI=12から27のコードブック)に該当してもよい。
(SRS、PUSCHのための空間関係)
 UEは、測定用参照信号(例えば、サウンディング参照信号(Sounding Reference Signal(SRS)))の送信に用いられる情報(SRS設定情報、例えば、RRC制御要素の「SRS-Config」内のパラメータ)を受信してもよい。
 具体的には、UEは、一つ又は複数のSRSリソースセットに関する情報(SRSリソースセット情報、例えば、RRC制御要素の「SRS-ResourceSet」)と、一つ又は複数のSRSリソースに関する情報(SRSリソース情報、例えば、RRC制御要素の「SRS-Resource」)との少なくとも一つを受信してもよい。
 1つのSRSリソースセットは、所定数のSRSリソースに関連してもよい(所定数のSRSリソースをグループ化してもよい)。各SRSリソースは、SRSリソース識別子(SRS Resource Indicator(SRI))又はSRSリソースID(Identifier)によって特定されてもよい。
 SRSリソースセット情報は、SRSリソースセットID(SRS-ResourceSetId)、当該リソースセットにおいて用いられるSRSリソースID(SRS-ResourceId)のリスト、SRSリソースタイプ、SRSの用途(usage)の情報を含んでもよい。
 ここで、SRSリソースタイプは、周期的SRS(Periodic SRS(P-SRS))、セミパーシステントSRS(Semi-Persistent SRS(SP-SRS))、非周期的SRS(Aperiodic SRS(A-SRS、AP-SRS))のいずれかを示してもよい。なお、UEは、P-SRS及びSP-SRSを周期的(又はアクティベート後、周期的)に送信し、A-SRSをDCIのSRSリクエストに基づいて送信してもよい。
 また、用途(RRCパラメータの「usage」、L1(Layer-1)パラメータの「SRS-SetUse」)は、例えば、ビーム管理(beamManagement)、コードブックベース送信(codebook:CB)、ノンコードブックベース送信(nonCodebook:NCB)、アンテナスイッチング(antennaSwitching)などであってもよい。コードブックベース送信又はノンコードブックベース送信の用途のSRSは、SRIに基づくコードブックベース又はノンコードブックベースのPUSCH送信のプリコーダの決定に用いられてもよい。
 例えば、UEは、コードブックベース送信の場合、SRI、送信ランクインジケータ(Transmitted Rank Indicator:TRI)及び送信プリコーディング行列インジケータ(Transmitted Precoding Matrix Indicator:TPMI)に基づいて、PUSCH送信のためのプリコーダを決定してもよい。UEは、ノンコードブックベース送信の場合、SRIに基づいてPUSCH送信のためのプリコーダを決定してもよい。
 SRSリソース情報は、SRSリソースID(SRS-ResourceId)、SRSポート数、SRSポート番号、送信Comb、SRSリソースマッピング(例えば、時間及び/又は周波数リソース位置、リソースオフセット、リソースの周期、繰り返し数、SRSシンボル数、SRS帯域幅など)、ホッピング関連情報、SRSリソースタイプ、系列ID、SRSの空間関係情報などを含んでもよい。
 SRSの空間関係情報(例えば、RRC情報要素の「spatialRelationInfo」)は、所定の参照信号とSRSとの間の空間関係情報を示してもよい。当該所定の参照信号は、同期信号/ブロードキャストチャネル(Synchronization Signal/Physical Broadcast Channel:SS/PBCH)ブロック、チャネル状態情報参照信号(Channel State Information Reference Signal:CSI-RS)及びSRS(例えば別のSRS)の少なくとも1つであってもよい。SS/PBCHブロックは、同期信号ブロック(SSB)と呼ばれてもよい。
 SRSの空間関係情報は、上記所定の参照信号のインデックスとして、SSBインデックス、CSI-RSリソースID、SRSリソースIDの少なくとも1つを含んでもよい。
 なお、本開示において、SSBインデックス、SSBリソースID及びSSBRI(SSB Resource Indicator)は互いに読み替えられてもよい。また、CSI-RSインデックス、CSI-RSリソースID及びCRI(CSI-RS Resource Indicator)は互いに読み替えられてもよい。また、SRSインデックス、SRSリソースID及びSRIは互いに読み替えられてもよい。
 SRSの空間関係情報は、上記所定の参照信号に対応するサービングセルインデックス、BWPインデックス(BWP ID)などを含んでもよい。
 NRでは、上り信号の送信は、ビームコレスポンデンス(Beam Correspondence(BC))の有無に基づいて制御されてもよい。BCとは、例えば、あるノード(例えば、基地局又はUE)が、信号の受信に用いるビーム(受信ビーム、Rxビーム)に基づいて、信号の送信に用いるビーム(送信ビーム、Txビーム)を決定する能力であってもよい。
 なお、BCは、送信/受信ビームコレスポンデンス(Tx/Rx beam correspondence)、ビームレシプロシティ(beam reciprocity)、ビームキャリブレーション(beam calibration)、較正済/未較正(Calibrated/Non-calibrated)、レシプロシティ較正済/未較正(reciprocity calibrated/non-calibrated)、対応度、一致度などと呼ばれてもよい。
 例えば、BC無しの場合、UEは、一以上のSRS(又はSRSリソース)の測定結果に基づいて基地局から指示されるSRS(又はSRSリソース)と同一のビーム(空間ドメイン送信フィルタ)を用いて、上り信号(例えば、PUSCH、PUCCH、SRS等)を送信してもよい。
 一方、BC有りの場合、UEは、所定のSSB又はCSI-RS(又はCSI-RSリソース)の受信に用いるビーム(空間ドメイン受信フィルタ)と同一の又は対応するビーム(空間ドメイン送信フィルタ)を用いて、上り信号(例えば、PUSCH、PUCCH、SRS等)を送信してもよい。
 UEは、あるSRSリソースについて、SSB又はCSI-RSと、SRSとに関する空間関係情報を設定される場合(例えば、BC有りの場合)には、当該SSB又はCSI-RSの受信のための空間ドメインフィルタ(空間ドメイン受信フィルタ)と同じ空間ドメインフィルタ(空間ドメイン送信フィルタ)を用いて当該SRSリソースを送信してもよい。この場合、UEはSSB又はCSI-RSのUE受信ビームとSRSのUE送信ビームとが同じであると想定してもよい。
 UEは、あるSRS(ターゲットSRS)リソースについて、別のSRS(参照SRS)と当該SRS(ターゲットSRS)とに関する空間関係情報を設定される場合(例えば、BC無しの場合)には、当該参照SRSの送信のための空間ドメインフィルタ(空間ドメイン送信フィルタ)と同じ空間ドメインフィルタ(空間ドメイン送信フィルタ)を用いてターゲットSRSリソースを送信してもよい。つまり、この場合、UEは参照SRSのUE送信ビームとターゲットSRSのUE送信ビームとが同じであると想定してもよい。
 UEは、DCI(例えば、DCIフォーマット0_1)内の所定フィールド(例えば、SRSリソース識別子(SRI)フィールド)の値に基づいて、当該DCIによりスケジュールされるPUSCHの空間関係を決定してもよい。具体的には、UEは、当該所定フィールドの値(例えば、SRI)に基づいて決定されるSRSリソースの空間関係情報(例えば、RRC情報要素の「spatialRelationInfo」)をPUSCH送信に用いてもよい。
 PUSCHに対し、コードブックベース送信を用いる場合、UEは、2個のSRSリソースをRRCによって設定され、2個のSRSリソースの1つをDCI(1ビットの所定フィールド)によって指示されてもよい。PUSCHに対し、ノンコードブックベース送信を用いる場合、UEは、4個のSRSリソースをRRCによって設定され、4個のSRSリソースの1つをDCI(2ビットの所定フィールド)によって指示されてもよい。RRCによって設定された2個又は4個の空間関係以外の空間関係を用いるためには、RRC再設定が必要となる。
 なお、PUSCHに用いられるSRSリソースの空間関係に対し、DL-RSを設定することができる。例えば、SP-SRSに対し、UEは、複数(例えば、16個まで)のSRSリソースの空間関係をRRCによって設定され、複数のSRSリソースの1つをMAC CEによって指示されることができる。
(複数パネル送信)
 Rel.15及びRel.16のUEにおいては、1つのみのビーム及びパネルが、1つの時点においてUL送信に用いられる(図2A)。Rel.17においては、ULのスループット及び信頼性(reliability)の改善のために、1以上のTRPに対して、複数ビーム及び複数パネルの同時UL送信が検討されている。
 複数ビーム及び複数パネルを用いる同時UL送信に対し、複数パネルを有する1つのTRPによる受信(図2B)、又は理想バックホール(ideal backhaul)を有する2つのTRPによる受信(図2C)、が検討されている。複数PUSCH(例えば、PUSCH#1及びPUSCH#2の同時送信)のスケジューリングのための単一のPDCCHが検討されている。パネル固有送信がサポートされ、パネルIDが導入されること、が検討されている。
 基地局は、UL TCI又はパネルIDを用いて、UL送信のためのパネル固有送信を設定又は指示してもよい。UL TCI(UL TCI状態)は、Rel.15においてサポートされるDLビーム指示と類似するシグナリングに基づいてもよい。パネルIDは、ターゲットRSリソース又はターゲットRSリソースセットと、PUCCHと、SRSと、PRACHと、の少なくとも1つの送信に、暗示的に又は明示的に適用されてもよい。パネルIDが明示的に通知される場合、パネルIDは、ターゲットRSと、ターゲットチャネルと、リファレンスRSと、の少なくとも1つ(例えば、DL RSリソース設定又は空間関係情報)において設定されてもよい。
(UL TCI状態)
 Rel.16 NRでは、ULのビーム指示方法として、UL TCI状態を用いることが検討されている。UL TCI状態の通知は、UEのDLビーム(DL TCI状態)の通知に類似する。なお、DL TCI状態は、PDCCH/PDSCHのためのTCI状態と互いに読み換えられてもよい。
 UL TCI状態が設定(指定)されるチャネル/信号(ターゲットチャネル/RSと呼ばれてもよい)は、例えば、PUSCH(PUSCHのDMRS)、PUCCH(PUCCHのDMRS)、ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel(PRACH))、SRSなどの少なくとも1つであってもよい。
 また、当該チャネル/信号とQCL関係となるRS(ソースRS)は、例えば、DL RS(例えば、SSB、CSI-RS、TRSなど)であってもよいし、UL RS(例えば、SRS、ビームマネジメント用のSRSなど)であってもよい。
 UL TCI状態において、当該チャネル/信号とQCL関係となるRSは、当該RSを受信又は送信するためのパネルIDに関連付けられてもよい。当該関連付けは、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、MAC CEなど)によって明示的に設定(又は指定)されてもよいし、暗示的に判断されてもよい。
 RSとパネルIDとの対応関係は、UL TCI状態情報に含まれて設定されてもよいし、当該RSのリソース設定情報、空間関係情報などの少なくとも1つに含まれて設定されてもよい。
 UL TCI状態によって示されるQCLタイプは、既存のQCLタイプA-Dであってもよいし、他のQCLタイプであってもよいし、所定の空間関係、関連するアンテナポート(ポートインデックス)などを含んでもよい。
 UEは、UL送信について、関連するパネルIDを指定される(例えば、DCIによって指定される)と、当該パネルIDに対応するパネルを用いて当該UL送信を行ってもよい。パネルIDは、UL TCI状態に関連付けられてもよく、UEは、所定のULチャネル/信号についてUL TCI状態を指定(又はアクティベート)された場合、当該UL TCI状態に関連するパネルIDに従って当該ULチャネル/信号送信に用いるパネルを特定してもよい。
(トラフィックタイプ)
 将来の無線通信システム(例えば、NR)では、モバイルブロードバンドのさらなる高度化(例えば、enhanced Mobile Broadband(eMBB))、多数同時接続を実現するマシンタイプ通信(例えば、massive Machine Type Communications(mMTC)、Internet of Things(IoT))、高信頼かつ低遅延通信(例えば、Ultra-Reliable and Low-Latency Communications(URLLC))などのトラフィックタイプ(サービス、サービスタイプ、通信タイプ、ユースケース、等ともいう)が想定される。例えば、URLLCでは、eMBBより小さい遅延及びより高い信頼性が要求される。
 トラフィックタイプは、物理レイヤにおいては、以下の少なくとも一つに基づいて識別されてもよい。
・異なる優先度(priority)を有する論理チャネル
・変調及び符号化方式(Modulation and Coding Scheme(MCS))テーブル(MCSインデックステーブル)
・チャネル品質指示(Channel Quality Indication(CQI))テーブル
・DCIフォーマット
・当該DCI(DCIフォーマット)に含まれる(付加される)巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)ビットのスクランブル(マスク)に用いられる(無線ネットワーク一時識別子(RNTI:System Information-Radio Network Temporary Identifier))
・RRC(Radio Resource Control)パラメータ
・特定のRNTI(例えば、URLLC用のRNTI、MCS-C-RNTI等)
・サーチスペース
・DCI内の所定フィールド(例えば、新たに追加されるフィールド又は既存のフィールドの再利用)
 具体的には、PDSCHに対するHARQ-ACKのトラフィックタイプは、以下の少なくとも一つに基づいて決定されてもよい。
・当該PDSCHの変調次数(modulation order)、ターゲット符号化率(target code rate)、トランスポートブロックサイズ(TBS:Transport Block size)の少なくとも一つの決定に用いられるMCSインデックステーブル(例えば、MCSインデックステーブル3を利用するか否か)
・当該PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIのCRCスクランブルに用いられるRNTI(例えば、C-RNTI又はMCS-C-RNTIのどちらでCRCスクランブルされるか)
 また、SRのトラフィックタイプは、SRの識別子(SR-ID)として用いられる上位レイヤパラメータに基づいて決定されてもよい。当該上位レイヤパラメータは、当該SRのトラフィックタイプがeMBB又はURLLCのいずれであるかを示してもよい。
 また、CSIのトラフィックタイプは、CSI報告に関する設定(configuration)情報(CSIreportSetting)、トリガに利用されるDCIタイプ又はDCI送信パラメータ等に基づいて決定されてもよい。当該設定情報、DCIタイプ等は、当該CSIのトラフィックタイプがeMBB又はURLLCのいずれであるかを示してもよい。また、当該設定情報は、上位レイヤパラメータであってもよい。
 また、PUSCHのトラフィックタイプは、以下の少なくとも一つに基づいて決定されてもよい。
・当該PUSCHの変調次数、ターゲット符号化率、TBSの少なくとも一つの決定に用いられるMCSインデックステーブル(例えば、MCSインデックステーブル3を利用するか否か)
・当該PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIのCRCスクランブルに用いられるRNTI(例えば、C-RNTI又はMCS-C-RNTIのどちらでCRCスクランブルされるか)
 トラフィックタイプは、通信要件(遅延、誤り率などの要件、要求条件)、データ種別(音声、データなど)などに関連付けられてもよい。
 URLLCの要件とeMBBの要件の違いは、URLLCの遅延(latency)がeMBBの遅延よりも小さいことであってもよいし、URLLCの要件が信頼性の要件を含むことであってもよい。
 例えば、eMBBのuser(U)プレーン遅延の要件は、下りリンクのUプレーン遅延が4msであり、上りリンクのUプレーン遅延が4msであること、を含んでもよい。一方、URLLCのUプレーン遅延の要件は、下りリンクのUプレーン遅延が0.5msであり、上りリンクのUプレーン遅延が0.5msであること、を含んでもよい。また、URLLCの信頼性の要件は、1msのUプレーン遅延において、32バイトの誤り率が10-5であることを含んでもよい。
 また、enhanced Ultra Reliable and Low Latency Communications(eURLLC)として、主にユニキャストデータ用のトラフィックの信頼性(reliability)の高度化が検討されている。以下において、URLLC及びeURLLCを区別しない場合、単にURLLCと呼ぶ。
(優先度の設定)
 Rel.16以降のNRでは、所定の信号又はチャネルに対して複数レベル(例えば、2レベル)の優先度を設定することが検討されている。例えば、異なるトラフィックタイプ(サービス、サービスタイプ、通信タイプ、ユースケース等ともいう)にそれぞれ対応する信号又はチャネル毎に別々の優先度を設定して通信を制御(例えば、衝突時の送信制御等)することが想定される。これにより、同じ信号又はチャネルに対して、サービスタイプ等に応じて異なる優先度を設定して通信を制御することが可能となる。
 優先度は、信号(例えば、HARQ-ACK等のUCI、参照信号等)、チャネル(PDSCH、PUSCH、PUCCH等)、参照信号(例えば、チャネル状態情報(CSI)、サウンディング参照信号(SRS)等)、スケジューリングリクエスト(SR)、及びHARQ-ACKコードブックの少なくとも一つに対して設定されてもよい。また、SRの送信に利用されるPUCCH,HARQ-ACKの送信に利用されるPUCCH,CSIの送信に利用されるPUCCHに対して優先度がそれぞれ設定されてもよい。
 優先度は、第1の優先度(例えば、high)と、当該第1の優先度より優先度が低い第2の優先度(例えば、low)で定義されてもよい。あるいは、3種類以上の優先度が設定されてもよい。
 例えば、動的にスケジュールされるPDSCH用のHARQ-ACK、セミパーシステントPDSCH(SPS PDSCH)用のHARQ-ACK、SPS PDSCHリリース用のHARQ-ACKに対して優先度が設定されてもよい。あるいは、これらのHARQ-ACKに対応するHARQ-ACKコードブックに対して優先度が設定されてもよい。なお、PDSCHに優先度を設定する場合、PDSCHの優先度を当該PDSCHに対するHARQ-ACKの優先度と読み替えてもよい。
 また、動的グラントベースのPUSCH、設定グラントベースのPUSCH等に対して優先度が設定されてもよい。
 優先度に関する情報は、上位レイヤシグナリング及びDCIの少なくとも一つを利用して基地局からUEに通知されてもよい。例えば、スケジューリングリクエストの優先度は、上位レイヤパラメータ(例えば、schedulingRequestPriority)で設定されてもよい。DCIでスケジュールされるPDSCH(例えば、ダイナミックPDSCH)に対するHARQ-ACKの優先度は、当該DCIで通知されてもよい。SPS PDSCHに対するHARQ-ACKの優先度は、上位パラメータ(例えば、HARQ-ACK-Codebook-indicator-forSPS)で設定されてもよいし、SPS PDSCHのアクティブ化を指示するDCIで通知されてもよい。PUCCHで送信されるP-CSI/SP-CSIは所定の優先度(例えば、low)が設定されてもよい。一方で、PUSCHで送信されるA-CSI/SP-CSIは、DCI(例えば、トリガ用DCI又はアクティブ化用DCI)で優先度が通知されてもよい。
 ダイナミックグラントベースのPUSCHの優先度は、当該PUSCHをスケジュールするDCIで通知されてもよい。設定グラントベースのPUSCHの優先度は、上位レイヤパラメータ(例えば、priority)で設定されてもよい。P-SRS/SP-SRS、DCI(例えば、DCIフォーマット0_1/DCIフォーマット2_3)でトリガされるA-SRSは、所定の優先度(例えば、low)が設定されてもよい。
(CSI報告に関する優先度)
 Rel.15/16 NRにおいては、CSI報告(CSIレポート、CSIフィードバックなどと呼ばれてもよい)は、優先度の値(priority value)と関連してもよい。例えば、当該優先度の値は、関数PriiCSI(y,k,c,s)を用いて定義されてもよい。当該優先度は、CSI報告優先度、CSI優先度などと互いに読み替えられてもよい。
 例えば、PriiCSI(y,k,c,s)は、以下の式(1)で求められてもよい。
 (式1) PriiCSI(y,k,c,s)=2・Ncells・Ms・y+Ncells・M・k+M・c+
 ここで、yは、CSI報告の種類(A-CSI報告かSP-CSI報告かP-CSI報告か)及びCSI報告を送信するチャネル(上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel(PUSCH))又は上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel(PUCCH)))に基づく値であってもよい。
 例えば、PUSCHで伝送されるA-CSI報告であればy=0、PUSCHで伝送されるSP-CSI報告であればy=1、PUCCHで伝送されるSP-CSI報告であればy=2、PUCCHで伝送されるP-CSI報告であればy=3であってもよい。
 kは、CSI報告がL1-RSRP/SINRを含むか否かに基づく値であってもよい(例えば、CSI報告がL1-RSRP/SINRを含む場合、k=0であり、含まない場合、k=1)。cは、サービングセルインデックスであってもよい。sは、報告設定ID(reportConfigID)であってもよい。なお、L1-RSRP/L1-SINRは、異なるCSI報告に設定されてもよい。
 また、Ncellsは設定されるサービングセルの最大数の値(上位レイヤパラメータmaxNrofServingCells)、Mは設定されるCSI報告設定の最大数の値(上位レイヤパラメータmaxNrofCSI-ReportConfigurations)であってもよい。
 第1のCSI報告に関連するPriiCSI(y,k,c,s)の値が第2のCSI報告に関連するPriiCSI(y,k,c,s)の値より小さい場合、第1のCSI報告は第2のCSI報告に比べて優先度が高いことを意味してもよい。
 式1によれば、同じサービングセルにおける同じ報告量については、以下の順で優先される:A-CSI on PUSCH > SP-CSI on PUSCH > SP-CSI on PUCCH > P-CSI on PUCCH。
 もし2つのCSI報告を伝送することをスケジュールされる2つの物理チャネルの時間占有(time occupancy)が少なくとも1つのOFDMシンボルにおいてオーバーラップし、かつ同じキャリア上で送信される場合、2つのCSI報告が衝突する(collide)と呼ばれてもよい。
 また、Rel.15/16 NRにおいて、UEが2つの衝突するCSIレポートを送信することを設定され、かつCSIレポートタイプが異なる(言い換えると、これらのCSIレポートの上記yの値が異なる)場合には、これらのCSIレポートのうち両方がCSI on PUCCHである場合を除いて、より高いPriiCSI(y,k,c,s)を有するCSIレポートは送信されず、より低いPriiCSI(y,k,c,s)を有するCSIレポートが送信されてもよい。
 Rel.15/16 NRにおいて、UEが2つの衝突するCSIレポートを送信することを設定され、かつCSIレポートタイプが同じか、CSIレポートが異なる場合であって両方がCSI on PUCCHである場合には、両方のCSIレポートが多重されるか、PriiCSI(y,k,c,s)に基づいて一方のCSIレポートがドロップされてもよい。
(UL送信のオーバーラップ)
 UEは、複数のUL信号/ULチャネルがオーバーラップ(又は、衝突(collision))する場合、優先度に基づいてUL送信を制御してもよい。
 複数のUL信号/ULチャネルがオーバーラップするとは、複数のUL信号/ULチャネルの時間リソース(又は、時間リソースと周波数リソース)がオーバーラップする場合、又は複数のUL信号/ULチャネルの送信タイミングがオーバーラップする場合であってもよい。時間リソースは、時間領域又は時間ドメインと読み替えられてもよい。時間リソースは、シンボル、スロット、サブスロット、又はサブフレーム単位であってもよい。
 同一UE(例えば、intra-UE)において複数のUL信号/ULチャネルがオーバーラップすることは、少なくとも同一の時間リソース(例えば、シンボル)において複数のUL信号/ULチャネルがオーバーラップすることを意味してもよい。また、異なるUE(例えば、inter-UE)においてUL信号/ULチャネルが衝突することは、同一の時間リソース(例えば、シンボル)及び周波数リソース(例えば、RB)において複数のUL信号/ULチャネルがオーバーラップすることを意味してもよい。
 例えば、優先度が同じ複数のUL信号/ULチャネルがオーバーラップする場合、UEは、当該複数のUL信号/ULチャネルを、1つのULチャネルに多重(multiplex)して送信するように制御する(図3A参照)。
 図3Aでは、第1の優先度(high)が設定されるHARQ-ACK(又は、HARQ-ACK送信用のPUCCH)と、第1の優先度(high)が設定されるULデータ/UL-SCH(又は、ULデータ/UL-SCH送信用のPUSCH)がオーバーラップする場合を示している。この場合、UEは、HARQ-ACKをPUSCHに多重(又は、マッピング)してULデータとHARQ-ACKの両方を送信する。
 優先度が異なる複数のUL信号/ULチャネルがオーバーラップする場合、UEは、優先度が高いUL送信を行い(例えば、優先度が高いUL送信を優先し)、優先度が低いUL送信を行わない(例えば、ドロップする)ように制御してもよい(図3B参照)。
 図3Bでは、第1の優先度(high)が設定されるULデータ/HARQ-ACK(又は、ULデータ/HARQ-ACK送信用のULチャネル)と、第2の優先度(low)が設定されるULデータ/HARQ-ACK(又は、ULデータ/HARQ-ACK送信用のULチャネル)がオーバーラップする場合を示している。この場合、UEは、優先度が低いULデータ/HARQ-ACKをドロップし、優先度が高いULデータ/HARQ-ACKを優先(prioritize)して送信するように制御する。なお、UEは、優先度が低いUL送信の送信タイミングを変更(例えば、延期又はシフト)してもよい。
 2個より多い(又は、3個以上の)UL信号/ULチャネルが時間領域においてオーバーラップする場合、2つのステップにより送信が制御されてもよい(図4参照)。
 ステップ1では、優先度が同じUL送信でそれぞれ送信されるUL信号を多重する1つのULチャネルが選択される。図4では、第1の優先度(high)を有するSR(又は、SR送信用のPUCCH)と、HARQ-ACK(又は、HARQ-ACK送信用のPUCCH)が所定のULチャネル(ここでは、HARQ-ACK送信用のPUCCH)に多重されてもよい。同様に、第2の優先度(low)を有するHARQ-ACK(又は、HARQ-ACK送信用のPUCCH)と、データ(又は、データ/UL-SCH送信用のPUSCH)が所定のULチャネル(ここでは、PUSCH)に多重されてもよい。
 ステップ2では、優先度が異なるUL送信間で、優先度が高いUL送信を優先して送信し、優先度が低いUL送信をドロップするように制御してもよい。図4では、第1の優先度(high)を有するSRとHARQ-ACK送信用のPUCCHを優先して送信し、第2の優先度(low)を有するHARQ-ACKとデータ送信用のPUSCHがドロップされてもよい。
 このように、UEは、ステップ1により同じ優先度を有する複数のUL送信間の衝突を解決し、ステップ2により異なる優先度を有する複数のUL送信間の衝突を解決することができる。
(PUCCH及びPUSCHの衝突ハンドリング)
 以下では、Rel.16までに規定される、具体的な各種のULチャネル/信号のオーバーラップ時の処理(衝突(collision)ハンドリング)について説明する。
 UEは、PUCCHリソース(例えば、SR用のPUCCH)が、UCI(例えば、HARQ-ACK)を多重(マッピング)した後のPUSCH送信と時間的に重複しない場合、当該PUCCHリソースを利用してPUCCHを送信してもよい。
 UEは、PUCCHリソースがPUSCH送信と時間的に重複する場合、HARQ-ACK情報/CSI報告をPUSCHに多重(マッピング/ピギーバック)してもよい。このとき、UEは、SRを送信しなくてもよい。
 UEは、スロット内においてPUCCHと時間的にオーバーラップするPUSCHを送信しなくてもよい。
 複数のPUCCHがオーバーラップする場合、UEは、UCIの多重を行った後に、1つのPUCCHを選択する。当該1つのPUCCHがPUSCHと時間的に重複する場合、PUCCHとPUSCHとの衝突ハンドリングが行われる。
(SRS及びPUCCH/PUSCHの衝突ハンドリング)
 あるサービングセルにおける、優先度インデックス「1」のPUSCH送信(PUSCH transmission with a priority index 1)又は優先度インデックス「1」のPUCCH送信(PUCCH transmission with a priority index 1)と、SRS送信とが時間的に重複する場合、UEは、当該重複するシンボルにおいてSRSを送信しない。
 同じキャリアにおけるPUCCH及びSRSについて、セミパーシステント(SP-)SRS/周期的(P-)SRSが、CSI報告のみ、又は、L1-RSRP報告のみ、又は、L1-SINRのみ、を運ぶPUCCHと同じシンボルに設定される場合、UEは、当該SRSを送信しない。
 また、同じキャリアにおけるPUCCH及びSRSについて、UEは、SP-SRS/P-SRSが、HARQ-ACK、リンクリカバリ要求、及び、SRの少なくとも1つを運ぶPUCCHと同じシンボルに設定される場合、UEは、当該SRSを送信しない。UEは、非周期的(AP-)SRSが、HARQ-ACK、リンクリカバリ要求、及び、SRの少なくとも1つを運ぶPUCCHと同じシンボルにおいて送信されることをトリガされる場合、UEは、当該SRSを送信しない。これらのケースにおいて、PUCCHのシンボルと重複するSRSシンボルのみがドロップされる。
 同じキャリアにおけるPUCCH及びSRSについて、AP-SRSが、SP-CSI/P-CSI報告のみ、又は、SP-L1-RSRP/P-L1-RSRP報告のみ、又は、L1-SINRのみ、を運ぶPUCCHと同じシンボルに設定される場合、UEは、当該PUCCHを送信しない。
(SRS同士の衝突ハンドリング)
 リソースタイプ(RRCパラメータ「resourceType」)が「非周期的」にセットされたSRSリソースがトリガされるシンボルに、P-SRS/SP-SRSが設定されるケースでは、UEは、AP-SRSリソースを送信し、オーバーラップするシンボルにおけるP-SRS/SP-SRSをドロップし、オーバーラップしないシンボルにおけるP-SRS/SP-SRSを送信する。
 リソースタイプ(RRCパラメータ「resourceType」)が「セミパーシステント」にセットされたSRSリソースがトリガされるシンボルに、P-SRSが設定されるケースでは、UEは、SP-SRSリソースを送信し、オーバーラップするシンボルにおけるP-SRSをドロップし、オーバーラップしないシンボルにおけるP-SRSを送信する。
 なお、Rel.15/16において、複数のチャネル(例えば、PUSCH及びPUCCH、SRS及びPUCCHなど)の同時送信がサポートされないのは、UEの消費電力/ピーク電力対平均電力比(PAPR)の増大を抑制することが1つの理由として挙げられる。
(simultaneous multi-panel UL transmission(SiMPUL))
 将来の無線通信システム(例えば、Rel.18以降)において、ULのスループット/信頼性の改善のために、1以上の送受信ポイント(Transmission/Reception Point(TRP))に向けて、複数パネルを利用した同時UL送信(例えば、simultaneous multi-panel UL transmission(SiMPUL))がサポートされることが検討されている。
 複数パネルを利用した同時UL送信において、UEは、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)及び物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)の送信を行ってもよい。
 具体的には、複数パネルを利用した同時UL送信において、UEは、複数のPUSCHの同時送信を行うことが検討されている(図5A参照)。図5Aにおいて、PUSCH#1及びPUSCH#2は、それぞれ異なるパネルにおいて送信され、時間ドメインにおいて重複する。
 また、複数パネルを利用した同時UL送信において、UEは、複数のPUCCHの同時送信を行うことが検討されている(図5B参照)。図5Bにおいて、PUCCH#1及びPUCCH#2は、それぞれ異なるパネルにおいて送信され、時間ドメインにおいて重複する。
 また、複数パネルを利用した同時UL送信において、UEは、PUSCH及びPUCCHの同時送信を行うことが検討されている(図5C参照)。図5Cにおいて、PUCCH及びPUSCHは、それぞれ異なるパネルにおいて送信され、時間ドメインにおいて重複する。
 同じ時間ドメインにおいて、以下に記載する異なるタイプULチャネルのオーバーラップが発生することが考えられる:
 ・同じ優先度のPUCCHとPUCCHのオーバーラップ。
 ・同じ優先度のPUSCHとPUSCHのオーバーラップ。
 ・同じ優先度のPUCCHとPUSCHのオーバーラップ。
 ・異なる優先度のPUCCHとPUCCHのオーバーラップ。
 ・異なる優先度のPUSCHとPUSCHのオーバーラップ。
 ・異なる優先度のPUCCHとPUSCHのオーバーラップ。
 これらのタイプのオーバーラップを解消する順序が異なれば、送信されるチャネルも異なることが想定される。したがって、上記のタイプのうちのいずれのオーバーラップを、どのような順番で解消するかというルールを定義する必要がある。
 Rel.17では、異なる優先度をもつ複数(例えば、2つ)のPUCCH/PUSCH送信が(時間ドメインにおいて)重複する場合、UEは、まず、より小さい(低い)優先度インデックスのPUCCH/PUSCH送信の重複を解消する。
 このとき、異なる優先度のUCIの多重/マッピングがサポートされる場合、第一に、UEは、より大きい(高い)優先度インデックスのPUCCH/PUSCH送信の重複を解消する。
 第二に、UEは、異なる優先度インデックスのPUCCH送信の重複を解消する。
 第三に、UEは、異なる優先度インデックスのPUCCH及びPUSCH送信の重複を解消する。
 また、異なる優先度のUCIの多重/マッピングがサポートされない場合、UEは、特定のルールに従って、より小さい優先度インデックスのPUCCH/PUSCHをキャンセルする。
 なお、本開示において、優先度インデックスは、トラフィックタイプに対応してもよい。本開示において、PUCCH/PUSCHは、優先度インデックスに関連付けられ、UEに対して当該関連付けが設定/指示されてもよい。
 本開示において、優先度インデックスが高い(大きい)ほど、優先度が高いことを意味してもよいし、優先度インデックスが低い(小さい)ほど、優先度が高いことを意味してもよい。
 また、複数パネルを利用した同時UL送信では、PUCCH/PUSCHの送信はパネルに関連付けられることから、以下に記載するような、同じ時間ドメインにおけるULチャネルのオーバーラップの解消が必要となる:
 ・同じパネルに関連付けられる同じ優先度の複数のPUCCH。
 ・同じパネルに関連付けられる同じ優先度の複数のPUSCH。
 ・同じパネルに関連付けられる同じ優先度のPUCCH及びPUSCH。
 ・同じパネルに関連付けられる異なる優先度の複数のPUCCH。
 ・同じパネルに関連付けられる異なる優先度の複数のPUSCH。
 ・同じパネルに関連付けられる異なる優先度のPUCCH及びPUSCH。
 ・異なるパネルに関連付けられる同じ優先度の複数のPUCCH。
 ・異なるパネルに関連付けられる同じ優先度の複数のPUSCH。
 ・異なるパネルに関連付けられる同じ優先度のPUCCH及びPUSCH。
 ・異なるパネルに関連付けられる異なる優先度の複数のPUCCH。
 ・異なるパネルに関連付けられる異なる優先度の複数のPUSCH。
 ・異なるパネルに関連付けられる異なる優先度のPUCCH及びPUSCH。
 また、複数パネルを利用した同時UL送信では、PUCCH/PUSCHの送信が、1つ又は複数のパネルに関連付けられることが検討されている。1つのパネルにPUSCH/PUCCHが関連付けられる場合、異なるパネルに異なるPUCCH/PUSCHの送信が関連付けられる。
 本開示において、1つのパネルに関連付けられるPUCCH/PUSCHの送信は、シングルパネルのPUCCH/PUSCHの送信と呼ばれてもよい。本開示において、複数(例えば、2つ)のパネルに関連付けられるPUCCH/PUSCHの送信は、マルチパネルのPUCCH/PUSCHの送信と呼ばれてもよい。
 この場合、同じ時間ドメインにおける以下に記載するようなオーバーラップが想定される:
 ・シングルパネルのPUSCH/PUCCHとシングルパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップ。
 ・シングルパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップ。
 ・マルチパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップ。
 シングルパネルのPUSCH/PUCCHとシングルパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップについては、さらに、以下に記載するような、同じ時間ドメインにおけるULチャネルのオーバーラップの解消が必要となる:
 ・同じパネルに関連付けられる同じ優先度の複数のPUCCH。
 ・同じパネルに関連付けられる同じ優先度の複数のPUSCH。
 ・同じパネルに関連付けられる同じ優先度のPUCCH及びPUSCH。
 ・同じパネルに関連付けられる異なる優先度の複数のPUCCH。
 ・同じパネルに関連付けられる異なる優先度の複数のPUSCH。
 ・同じパネルに関連付けられる異なる優先度のPUCCH及びPUSCH。
 ・異なるパネルに関連付けられる同じ優先度の複数のPUCCH。
 ・異なるパネルに関連付けられる同じ優先度の複数のPUSCH。
 ・異なるパネルに関連付けられる同じ優先度のPUCCH及びPUSCH。
 ・異なるパネルに関連付けられる異なる優先度の複数のPUCCH。
 ・異なるパネルに関連付けられる異なる優先度の複数のPUSCH。
 ・異なるパネルに関連付けられる異なる優先度のPUCCH及びPUSCH。
 このとき、各PUCCH/PUSCHは、1つのパネルに関連付けられてもよい。
 シングルパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップについては、さらに、以下に記載するような、同じ時間ドメインにおけるULチャネルのオーバーラップの解消が必要となる:
 ・同じ優先度の、シングルパネルのPUSCHとマルチパネルのPUSCH。
 ・同じ優先度の、シングルパネルのPUSCHとマルチパネルのPUCCH。
 ・同じ優先度の、シングルパネルのPUCCHとマルチパネルのPUSCH。
 ・同じ優先度の、シングルパネルのPUCCHとマルチパネルのPUCCH。
 ・異なる優先度の、シングルパネルのPUSCHとマルチパネルのPUSCH。
 ・異なる優先度の、シングルパネルのPUSCHとマルチパネルのPUCCH。
 ・異なる優先度の、シングルパネルのPUCCHとマルチパネルのPUSCH。
 ・異なる優先度の、シングルパネルのPUCCHとマルチパネルのPUCCH。
 マルチパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップについては、さらに、以下に記載するような、同じ時間ドメインにおけるULチャネルのオーバーラップの解消が必要となる:
 ・同じ優先度の、マルチパネルのPUSCHとマルチパネルのPUSCH。
 ・同じ優先度の、マルチパネルのPUSCHとマルチパネルのPUCCH。
 ・同じ優先度の、マルチパネルのPUCCHとマルチパネルのPUCCH。
 ・異なる優先度の、マルチパネルのPUSCHとマルチパネルのPUSCH。
 ・異なる優先度の、マルチパネルのPUSCHとマルチパネルのPUCCH。
 ・異なる優先度の、マルチパネルのPUCCHとマルチパネルのPUCCH。
 しかしながら、PUSCH及びPUCCHのための複数パネルを用いる同時送信がサポートされる場合において、上述した重複するPUSCH/PUCCH送信についての動作が明確でない。これが明確でない場合、スループットの低下など、システム性能が低下するおそれがある。
 そこで、本発明者らは、複数パネルを利用してUL送信を行う場合であっても、UL送信を適切な制御方法を着想した。
 以下、本開示に係る実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。各実施形態に係る無線通信方法は、それぞれ単独で適用されてもよいし、組み合わせて適用されてもよい。
 本開示において、「A/B」及び「A及びBの少なくとも一方」は、互いに読み替えられてもよい。また、本開示において、「A/B/C」は、「A、B及びCの少なくとも1つ」を意味してもよい。
 本開示において、アクティベート、ディアクティベート、指示(又は指定(indicate))、選択(select)、設定(configure)、更新(update)、決定(determine)などは、互いに読み替えられてもよい。本開示において、サポートする、制御する、制御できる、動作する、動作できるなどは、互いに読み替えられてもよい。
 本開示において、無線リソース制御(Radio Resource Control(RRC))、RRCパラメータ、RRCメッセージ、上位レイヤパラメータ、フィールド、情報要素(Information Element(IE))、設定などは、互いに読み替えられてもよい。本開示において、Medium Access Control制御要素(MAC Control Element(CE))、更新コマンド、アクティベーション/ディアクティベーションコマンドなどは、互いに読み替えられてもよい。
 本開示において、上位レイヤシグナリングは、例えば、Radio Resource Control(RRC)シグナリング、Medium Access Control(MAC)シグナリング、ブロードキャスト情報などのいずれか、又はこれらの組み合わせであってもよい。
 本開示において、MACシグナリングは、例えば、MAC制御要素(MAC Control Element(MAC CE))、MAC Protocol Data Unit(PDU)などを用いてもよい。ブロードキャスト情報は、例えば、マスタ情報ブロック(Master Information Block(MIB))、システム情報ブロック(System Information Block(SIB))、最低限のシステム情報(Remaining Minimum System Information(RMSI))、その他のシステム情報(Other System Information(OSI))などであってもよい。
 本開示において、物理レイヤシグナリングは、例えば、下りリンク制御情報(Downlink Control Information(DCI))、上りリンク制御情報(Uplink Control Information(UCI))などであってもよい。
 本開示において、インデックス、識別子(Identifier(ID))、インディケーター、リソースIDなどは、互いに読み替えられてもよい。本開示において、シーケンス、リスト、セット、グループ、群、クラスター、サブセットなどは、互いに読み替えられてもよい。
 本開示において、パネル、UEパネル、パネルグループ、アンテナグループ、UEアンテナグループ、UE能力値(UE Capability value)、UE能力値セット(UE Capability value set)、PUSCH設定に含まれる特定の(プール)インデックス、PUCCH設定に含まれる特定の(プール)インデックス、SRS設定に含まれる特定の(プール)インデックス、ビーム、ビームグループ、プリコーダ、Uplink(UL)送信エンティティ、送受信ポイント(Transmission/Reception Point(TRP))、基地局、空間関係情報(Spatial Relation Information(SRI))、空間関係、SRSリソースインディケーター(SRS Resource Indicator(SRI))、制御リソースセット(COntrol REsource SET(CORESET))、Physical Downlink Shared Channel(PDSCH)、コードワード(Codeword(CW))、トランスポートブロック(Transport Block(TB))、参照信号(Reference Signal(RS))、アンテナポート(例えば、復調用参照信号(DeModulation Reference Signal(DMRS))ポート)、アンテナポートグループ(例えば、DMRSポートグループ)、グループ(例えば、空間関係グループ、符号分割多重(Code Division Multiplexing(CDM))グループ、参照信号グループ、CORESETグループ、Physical Uplink Control Channel(PUCCH)グループ、PUCCHリソースグループ)、リソース(例えば、参照信号リソース、SRSリソース)、リソースセット(例えば、参照信号リソースセット)、CORESETプール、下りリンクのTransmission Configuration Indication state(TCI状態)(DL TCI状態)、上りリンクのTCI状態(UL TCI状態)、統一されたTCI状態(unified TCI state)、共通TCI状態(common TCI state)、擬似コロケーション(Quasi-Co-Location(QCL))、QCL想定などは、互いに読み替えられてもよい。UE能力値セットは、例えば、サポートされるSRSポートの最大数を含んでもよい。
 また、空間関係情報Identifier(ID)(TCI状態ID)と空間関係情報(TCI状態)は、互いに読み替えられてもよい。「空間関係情報」は、「空間関係情報のセット」、「1つ又は複数の空間関係情報」などと互いに読み替えられてもよい。TCI状態及びTCIは、互いに読み替えられてもよい。
 本開示において、ドロップ、中止、キャンセル、パンクチャ、レートマッチ、延期(postpone)などは、互いに読み替えられてもよい。
 本開示の各実施形態において、マルチTRPを用いるマルチDCIが設定されること、CORESETプールインデックス(RRCパラメータ「coresetPoolIndex」)が提供されないこと、サービングセルのアクティブBWPにおいて、1つ以上の第1のCORESETに第1の値(例えば、0)のCORESETプールインデックス(RRCパラメータ「coresetPoolIndex」)が提供され、かつ、1つ以上の第2のCORESETに第2の値(例えば、1)のCORESETプールインデックス(RRCパラメータ「coresetPoolIndex」)が提供されること、は互いに読み替えられてもよい。
(無線通信方法)
 PUCCH(例えば、UCI(例えば、SR/HARQ-ACK/CSI)のPUCCHリソース)とパネルとは、特定の方法に基づいて関連付けられてもよい。
 当該関連付けは、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC/MAC CE)を用いてUEに設定されてもよいし、DCIを用いてUEに指示されてもよいし、RRC/MAC CE/DCIを組み合わせてUEに通知されてもよい。
 パネルは、PUCCHリソースと関連付けられてもよいし、PUCCHリソースの空間関係情報/TCI状態と関連付けられてもよい。
 PUCCHとパネルとの関連付けは、PUCCHリソースと特定のパラメータとの関連付けを用いて行われてもよい。当該特定のパラメータは、パネルIDであってもよいし、CORESETプールインデックス/TRP IDであってもよい。
 PUCCHとパネルとの関連付けは、当該PUCCHに関連するUCI(例えば、SR/HARQ-ACK/CSI)と特定のパラメータとの関連付けを用いて行われてもよい。当該特定のパラメータは、パネルIDであってもよいし、CORESETプールインデックス/TRP IDであってもよい。
 PUCCHとパネルとの関連付けは、当該PUCCHのTCI状態/空間関係と特定のパラメータとの関連付けを用いて行われてもよい。当該特定のパラメータは、パネルIDであってもよいし、CORESETプールインデックス/TRP IDであってもよい。
 PUCCHとパネルとの関連付けは、当該PUCCHに関連するPDCCH(例えば、PUCCHをスケジュールするPDCCH(スケジューリングPDCCH))と特定のパラメータとの関連付けを用いて行われてもよい。当該特定のパラメータは、パネルIDであってもよいし、CORESETプールインデックス/TRP IDであってもよい。
 PUCCHと上記特定のパラメータとの関連付けは、スケジューリングDCI、及び、セミスタティックなPUCCH送信の設定の少なくとも一方において指示されてもよい。
 UCI(例えば、SR/HARQ-ACK/CSIレポート)とパネルとは、特定の方法に基づいて関連付けられてもよい。
 当該関連付けは、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC/MAC CE)を用いてUEに設定されてもよいし、DCIを用いてUEに指示されてもよいし、RRC/MAC CE/DCIを組み合わせてUEに通知されてもよい。
 パネルは、CSIレポート/SR/HARQ-ACKのPUCCHリソースと関連付けられてもよいし、CSI報告設定、SR設定、及び、HARQ-ACK情報に対応するPDCCH/PDSCH、の少なくとも1つと関連付けられてもよい。PUSCHにおけるCSIについて、パネルは、CSIレポートのPUSCH送信に関連付けられてもよい。 
 PUSCH送信とパネルとは、特定の方法に基づいて関連付けられてもよい。
 当該関連付けは、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC/MAC CE)を用いてUEに設定されてもよいし、DCIを用いてUEに指示されてもよいし、RRC/MAC CE/DCIを組み合わせてUEに通知されてもよい。
 パネルは、PUSCH送信(リソース)と関連付けられてもよいし、PUSCH送信のTCI状態/SRI/SRSリソースと関連付けられてもよいし、PUSCHにおけるCSI(非周期的(AP)/セミパーシステント(SP)CSI)と関連付けられてもよい。
 PUSCHとパネルとの関連付けは、PUSCHリソースと特定のパラメータとの関連付けを用いて行われてもよい。当該特定のパラメータは、パネルIDであってもよいし、CORESETプールインデックス/TRP IDであってもよい。
 PUSCHとパネルとの関連付けは、当該PUCCHのTCI状態/空間関係/SRIと特定のパラメータとの関連付けを用いて行われてもよい。当該特定のパラメータは、パネルIDであってもよいし、CORESETプールインデックス/TRP IDであってもよい。
 PUSCHとパネルとの関連付けは、当該PUSCHに関連するPDCCH(例えば、PUSCHをスケジュールするPDCCH(スケジューリングPDCCH))と特定のパラメータとの関連付けを用いて行われてもよい。当該特定のパラメータは、パネルIDであってもよいし、CORESETプールインデックス/TRP IDであってもよい。
 PUSCHと上記特定のパラメータとの関連付けは、スケジューリングDCI、及び、コンフィギュアドグラント(PUSCH)の設定の少なくとも一方において指示されてもよい。
 本開示において、PUCCH/PUSCHが同じ/異なるパネルに関連付けられること、PUSCH/PUCCHが同じ/異なる特定のパラメータ(パネルID/CORESETプールインデックス/TRP ID)に関連付けられること、は互いに読み替えられてもよい。
 本開示における各実施形態/態様/オプション/選択肢は、マルチTRPを用いるシングルDCI、及び、マルチTRPを用いるマルチDCI、の少なくとも一方を利用に適用されてもよい。
 PUCCH/PUSCHがシングルパネルに関連付けられるか、マルチパネルに関連付けられるかについて、UEに対し、上位レイヤシグナリング(RRC/MAC CE)/物理レイヤシグナリング(DCI)を用いて設定/指示されてもよい。
 PUCCH/PUSCHがシングルパネルに関連付けられるか、マルチパネルに関連付けられるかが、PUCCH/PUSCHに対して1つ又は複数(2つ)のTCI状態/空間関係が指示されるか否かによって、UEに対し設定/指示されてもよい。
 PUSCHがシングルパネルに関連付けられるか、マルチパネルに関連付けられるかが、PUSCHに対して1つ又は複数(2つ)のSRI/TPMIが指示されるか否かによって、UEに対し設定/指示されてもよい。
 PUSCHがシングルパネルに関連付けられるか、マルチパネルに関連付けられるかが、PUSCHに対して1つ又は複数(2つ)のCB(コードブック)/NCB(のオンコードブック)のSRSリソースセットが設定されるか否かによって、UEに対し設定されてもよい。
 本開示において、CORESETプールインデックス/TRP IDによる関連付けは、異なるTRPを異なるパネルに関連付けること意味してもよい。また、本開示において、TRPに対する関連付けは、パネルとの関連付けを意味してもよい。
 また、本開示の各実施形態/態様/オプション/選択肢は、マルチTRPを用いるマルチDCIが適用されるケースには適用不可能であってもよい。
 以下本開示の各実施形態及び各図面において、PUSCH/PUCCHが時間ドメインにおいて重複するケースを説明するが、当該重複は、PUSCH/PUCCHリソースが完全に重複することを意味してもよいし、少なくとも一部のPUSCH/PUCCHリソースが重複することを意味してもよいし、あるPUSCH/PUCCHリソースの時間リソースが、他のPUSCH/PUCCHリソースの時間リソースに完全に含まれることを意味してもよい。
 以下本開示の各実施形態において、複数のパネルについて、パネルの数が2つである場合を例に説明するが、パネルの数は3以上であってもよい。
 本開示において、PUSCH及びPUCCHの複数パネルを利用した同時UL送信がサポート/設定/有効化されることは、UEが、あるパネル/ビームを用いてPUCCHを送信し、別のパネル/ビームを用いてPUSCHを送信すること、を意味してもよい。
 本開示において、特定のタイムラインの条件が満たされる場合、UEは、PUCCHにおけるUCIをPUSCHに多重/マッピングしてもよい。当該特定のタイムラインの条件は、既存の仕様(Rel.15/16/17)に規定されるタイムラインの条件であってもよいし、PUCCHのUCIを異なるパネルに関連するPUSCHに多重/マッピングするケースのための新規タイムラインであってもよい。
 本開示において、解消(resolving)、処理、実行、プロセス、ハンドリング、は互いに読み替えられてもよい。本開示おいて、複数のULチャネルのオーバーラップを解消することは、当該複数のULチャネルの少なくとも1つをドロップ/キャンセル/延期し、その他のULチャネルを送信することを意味してもよい。
 第1のULチャネル(PUSCH/PUCCH)と第2のULチャネル(PUSCH/PUCCH)とが、同じ時間ドメインにおいてスケジュールされてもよい。
 UEは、第1のULチャネル及び第2のULチャネルが同じ優先度を有するか否か、第1のULチャネル及び第2のULチャネルが同じパネルに関連付けられるか否か、第1のULチャネル及び第2のULチャネルがシングルパネルの送信とマルチパネルの送信の重複か否か、第1のULチャネル及び第2のULチャネルがマルチパネルの送信同士の重複か否か、及び、第1のULチャネル及び第2のULチャネルが同じ種類のULチャネルか否か、の少なくとも1つに基づいて、第1のULチャネル及び第2のULチャネルのオーバーラップの解消を判断/制御してもよい。
<第1の実施形態>
 第1の実施形態において、シングルパネルのPUSCH/PUCCH(第1のPUSCH/PUCCH)と、シングルパネルのPUSCH/PUCCH(第2のPUSCH/PUCCH)と、の重複について説明する。
 UEは、特定のプロセスに従って、第1のPUSCH/PUCCHと第2のPUSCH/PUCCHとの重複のハンドリングを行ってもよい。
 当該特定のプロセスは、予め仕様で規定されてもよい。
 UEは、PUCCH/PUSCHが、同じ優先度を有するか否か、及び、同じパネルに関連付けられるか否か、の少なくとも一方に基づいて、PUCCH/PUSCHの重複のハンドリングを判断してもよい。
 当該特定のプロセスは、例えば、以下に記載するプロセスAからLの少なくとも1つを含んでもよい。
[プロセスA]
 同じ優先度を有する、同じパネルに関連付けられるPUCCH送信とPUCCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスB]
 同じ優先度を有する、同じパネルに関連付けられるPUSCH送信とPUSCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスC]
 同じ優先度を有する、同じパネルに関連付けられるPUCCH送信とPUSCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスD]
 異なる優先度を有する、同じパネルに関連付けられるPUCCH送信とPUCCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスE]
 異なる優先度を有する、同じパネルに関連付けられるPUSCH送信とPUSCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスF]
 異なる優先度を有する、同じパネルに関連付けられるPUCCH送信とPUSCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスG]
 同じ優先度を有する、異なるパネルに関連付けられるPUCCH送信とPUCCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスH]
 同じ優先度を有する、異なるパネルに関連付けられるPUSCH送信とPUSCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスI]
 同じ優先度を有する、異なるパネルに関連付けられるPUCCH送信とPUSCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスJ]
 異なる優先度を有する、異なるパネルに関連付けられるPUCCH送信とPUCCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスK]
 異なる優先度を有する、異なるパネルに関連付けられるPUSCH送信とPUSCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスL]
 異なる優先度を有する、異なるパネルに関連付けられるPUCCH送信とPUSCH送信のオーバーラップを解消する。
 なお、上記プロセスAからLは、プロセスAからプロセスLの順にハンドリングを行くことを示しているわけではないことを、当業者であれば容易に理解できる。
 上記プロセスA-Lの少なくとも1つが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、上記プロセスA-Lの少なくとも1つに該当するオーバーラップが発生することを想定/期待しなくてもよい。
 例えば、UEは、同じ優先度を有する、同じパネルに関連付けられるPUCCH送信とPUCCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスAが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、同じ優先度を有する、同じパネルに関連付けられるPUSCH送信とPUSCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスBが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、同じ優先度を有する、同じパネルに関連付けられるPUCCH送信とPUSCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスCが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、異なる優先度を有する、同じパネルに関連付けられるPUCCH送信とPUCCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスDが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、異なる優先度を有する、同じパネルに関連付けられるPUSCH送信とPUSCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスEが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、異なる優先度を有する、同じパネルに関連付けられるPUCCH送信とPUSCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスFが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、同じ優先度を有する、異なるパネルに関連付けられるPUCCH送信とPUCCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスGが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、同じ優先度を有する、異なるパネルに関連付けられるPUSCH送信とPUSCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスHが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、同じ優先度を有する、異なるパネルに関連付けられるPUCCH送信とPUSCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスIが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、異なる優先度を有する、異なるパネルに関連付けられるPUCCH送信とPUCCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスJが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、異なる優先度を有する、異なるパネルに関連付けられるPUSCH送信とPUSCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスKが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、異なる優先度を有する、異なるパネルに関連付けられるPUCCH送信とPUSCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスLが規定されなくてもよい。
 上記プロセスA-Lの少なくとも2つが、並列に処理されてもよい。言い換えれば、上記プロセスA-Lの少なくとも2つについて、同じタイミングで判断されてもよい。
 UEが同じパネルに関連付けられるPUSCH/PUCCHのオーバーラップの解消のプロセス(例えば、上記プロセスA/B/C/D/E/F)を行う場合、さらにパネルに関する処理の順序が規定されてもよい。
 当該パネルに関する処理の順序は、例えば、パネルIDに基づく順序であってもよい。例えば、UEは、パネルIDに昇順(又は、降順)に、PUSCH/PUCCHのオーバーラップを解消してもよい。具体的には、UEは、パネル#0(又は、#1)に関するPUSCH/PUCCHのオーバーラップを解消し、次いで、パネル#1(又は、#0)に関するPUSCH/PUCCHのオーバーラップを解消してもよい。
 UEが同じ優先度を有するPUSCH/PUCCHのオーバーラップの解消のプロセス(例えば、上記プロセスA/B/C/G/H/I)を行う場合、さらに優先度に関する処理の順序が規定されてもよい。
 当該パネルに関する処理の順序は、例えば、優先度/優先度インデックスに基づく順序であってもよい。例えば、UEは、優先度インデックスに昇順(又は、降順)に、PUSCH/PUCCHのオーバーラップを解消してもよい。具体的には、UEは、より高い(又は、より低い)優先度インデックスを有するPUSCH/PUCCHのオーバーラップを解消し、次いで、より低い(又は、より高い)優先度インデックスを有するPUSCH/PUCCHのオーバーラップを解消してもよい。
 UEは、第1に、同じパネルに関連付けられるPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行い、次いで、異なるパネルに関連付けられるPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。
 例えば、UEは、上記プロセスA、B、C、D、E、F、G、H、I、J、K、Lの順で、PUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。
 例えば、UEは、同じパネル及び同じ優先度に関するオーバーラップの処理、同じパネル及び異なる優先度に関するオーバーラップの処理、異なるパネル及び同じ優先度に関するオーバーラップの処理、異なるパネル及び異なる優先度に関するオーバーラップの処理、の順に、オーバーラップの処理を行ってもよい。
 このとき、UEは、同じ種類のチャネルのオーバーラップの処理、異なる種類のチャネルのオーバーラップの処理、の順に、オーバーラップの処理を行ってもよい。例えば、UEは、PUCCH及びPUCCHのオーバーラップの処理、PUSCH及びPUSCHのオーバーラップの処理、PUCCH及びPUSCHのオーバーラップの処理、の順に、オーバーラップの処理を行ってもよい。
 図6は、第1の実施形態に係るPUCCH/PUSCHのオーバーラップの処理に関する一例を示す図である。図6において、各パネル(パネル#0及びパネル#1)におけるPUSCH及びPUCCHの送信が示される。PUSCH及びPUCCHは、それぞれ高い優先度(HP)又は低い優先度(LP)を有する。
 図6に示す例において、UEは、第1に、同じパネルの同じ優先度を有するPUSCH/PUCCHのオーバーラップの解消を行う(上記プロセスA/B/C)。UEは、第2に、同じパネルの異なる優先度を有するPUSCH/PUCCHのオーバーラップの解消を行う(上記プロセスD/E/F)。UEは、第3に、異なるパネルの同じ優先度を有するPUSCH/PUCCHのオーバーラップの解消を行う(上記プロセスG/H/I)。UEは、第4に、異なるパネルの異なる優先度を有するPUSCH/PUCCHのオーバーラップの解消を行う(上記プロセスJ/K/L)。
 また、UEは、第1に、同じ優先度のPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行い、次いで、異なる優先度のPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。
 例えば、UEは、上記プロセスA、B、C、G、H、I、D、E、F、J、K、Lの順で、PUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。
 例えば、UEは、同じパネル及び同じ優先度に関するオーバーラップの処理、異なるパネル及び同じ優先度に関するオーバーラップの処理、同じパネル及び異なる優先度に関するオーバーラップの処理、異なるパネル及び異なる優先度に関するオーバーラップの処理、の順に、オーバーラップの処理を行ってもよい。
 このとき、UEは、同じ種類のチャネルのオーバーラップの処理、異なる種類のチャネルのオーバーラップの処理、の順に、オーバーラップの処理を行ってもよい。例えば、UEは、PUCCH及びPUCCHのオーバーラップの処理、PUSCH及びPUSCHのオーバーラップの処理、PUCCH及びPUSCHのオーバーラップの処理、の順に、オーバーラップの処理を行ってもよい。
 図7は、第1の実施形態に係るPUCCH/PUSCHのオーバーラップの処理に関する他の例を示す図である。図7において、各パネル(パネル#0及びパネル#1)におけるPUSCH及びPUCCHの送信が示される。PUSCH及びPUCCHは、それぞれ高い優先度(HP)又は低い優先度(LP)を有する。
 図7に示す例において、UEは、第1に、同じパネルの同じ優先度を有するPUSCH/PUCCHのオーバーラップの解消を行う(上記プロセスA/B/C)。UEは、第2に、異なるパネルの同じ優先度を有するPUSCH/PUCCHのオーバーラップの解消を行う(上記プロセスG/H/I)。UEは、第3に、同じパネルの異なる優先度を有するPUSCH/PUCCHのオーバーラップの解消を行う(上記プロセスD/E/F)。UEは、第4に、異なるパネルの異なる優先度を有するPUSCH/PUCCHのオーバーラップの解消を行う(上記プロセスJ/K/L)。
 なお、上記では、プロセスA-Lの順序に関する2例を示したが、プロセスA-Lの順序はこれらに限られない。言い換えれば、プロセスA-Lの順序は、任意の順序であってもよい。本開示では、簡単のために網羅的には記載しない。
 同じパネルに関連付けられる同じ/異なる優先度を有するPUCCH/PUSCHのオーバーラップの解消に対して、Rel.17で規定されるルールが利用されてもよい。
 異なるパネルに関連付けられる同じ優先度を有するPUCCH及びPUCCHのオーバーラップの解消に対して、第1の特定のルールが利用されてもよい。
 異なるパネルに関連付けられる同じ優先度を有するPUCCH及びPUSCHのオーバーラップの解消に対して、第2の特定のルールが利用されてもよい。
 異なるパネルに関連付けられる異なる優先度を有するPUCCH/PUSCHのオーバーラップの解消に対して、第3の特定のルールが利用されてもよい。
 当該第1-第3の特定のルールについて以下で説明する。
 当該第1の特定のルールは、下記オプション1から6及び13の少なくとも1つに記載されるルール/方法であってもよい。
 当該第2の特定のルールは、下記オプション7から12及び13の少なくとも1つに記載されるルール/方法であってもよい。
 当該第3の特定のルールは、下記オプション13に記載されるルール/方法であってもよい。
《オプション1》
 UEがPUCCHの同時マルチパネル送信をサポートするとき、あるCC(セル)における1つのスロット内においてUEが送信してもよいPUCCHの数は、以下のオプション1-0及び1-1の少なくとも1つに従ってもよい。
[オプション1-0]
 UEは、複数(例えば、全て)のパネルにわたってあるCC(セル)における1つのスロット内において、最大M個(Mは特定の整数、例えば、2)のPUCCHを送信してもよい。
 このとき、複数(例えば、2つ)のPUCCHの少なくとも1つは、特定のPUCCHフォーマットに制限されてもよい。例えば、当該特定のPUCCHフォーマットは、シンボル数の比較的短いPUCCHフォーマット(例えば、PUCCHフォーマット0/2、ショートPUCCH)であってもよい。
 このPUCCHフォーマットに関する制限は、特定の上位レイヤパラメータが特定の条件に設定されないとき(例えば、RRCパラメータackNackFeedbackMode=separateとならないとき)のみに適用されてもよい。
[オプション1-1]
 UEは、あるCC(セル)における1つのスロット内において、トータルでN(Nは整数)個のPUCCHを送信してもよい。
 当該Nは、2より大きい整数であってもよい。
 例えば、2つのパネルにおいてPUCCH(同時)送信を行う場合、N=2×M(Mは特定の整数、例えば、2)であってもよい。また、例えば、X個のパネルにおいてPUCCH(同時)送信を行う場合、N=X×Mであってもよい。
 UEは、同じパネルに関連付けられるPUCCHについてあるCC(セル)における1つのスロット内の異なるシンボルにおいて、最大2つのPUCCHを送信してもよい。
 1つのスロット内の同じパネルに関連付けられる2つのPUCCHの少なくとも1つは、特定のPUCCHフォーマットであってもよい。例えば、当該特定のPUCCHフォーマットは、シンボル数の比較的短いPUCCHフォーマット(例えば、PUCCHフォーマット0/2、ショートPUCCH)であってもよい。
 このPUCCHフォーマットに関する制限は、例えば、マルチTRPを用いるマルチDCIが設定され、かつ、特定の上位レイヤパラメータが特定の条件に設定されないとき(例えば、RRCパラメータackNackFeedbackMode=separateとならないとき)のみに適用されてもよい。
《オプション2》
 もしUEが1つのスロット内においてCSIのための複数のPUCCHリソースを設定され、かつ、複数(例えば、2つ)のCSIレポートのための複数(例えば、2つ)のPUCCHが同じパネルに関連付けられる場合、UEは、以下に記載する選択肢2-A-1から2-A-3の少なくとも1つに従ってもよい。
 UEは、1つのPUCCHにおいて、同じパネルに関連付けられる複数(例えば、2つ)のCSIレポートを多重/マッピングしてもよい(選択肢2-A-1)。
 UEは、1つのPUCCHにおいて、同じパネルに関連付けられる複数(例えば、2つ)のCSIレポートを多重/マッピングしなくてもよい(選択肢2-A-2)。
 UEは、上記選択肢2-A-1及び2-A-2のいずれを適用するかを、上位レイヤシグナリング(RRC/MAC CE)を用いて設定されてもよい(選択肢2-A-3)。
 選択肢2-A-3において、当該設定は、パネルごとに行われてもよい。
 もしUEが1つのスロット内においてCSIのための複数のPUCCHリソースを設定され、かつ、複数(例えば、2つ)のCSIレポートのための複数(例えば、2つ)のPUCCHが異なるパネルに関連付けられる場合、UEは、以下に記載する選択肢2-B-1から2-B-3の少なくとも1つに従ってもよい。
 UEは、1つのPUCCHにおいて、異なるパネルに関連付けられる複数(例えば、2つ)のCSIレポートを多重/マッピングしてもよい(選択肢2-B-1)。
 UEは、1つのPUCCHにおいて、異なるパネルに関連付けられる複数(例えば、2つ)のCSIレポートを多重/マッピングしなくてもよい(選択肢2-B-2)。
 UEは、上記選択肢2-B-1及び2-B-2のいずれを適用するかを、上位レイヤシグナリング(RRC/MAC CE)を用いて設定されてもよい(選択肢2-B-3)。
 選択肢2-B-3において、当該設定は、パネルごと/パネルペアごとに行われてもよい。
[[態様2-1]]
 UEは、PUCCHの同時マルチパネル送信をサポートしてもよい。
 UEに対し1つのスロット内においてCSIのための複数のPUCCHリソースが設定されてもよい。
 本態様は、例えば、上記選択肢2-A-1及び2-B-1の組み合わせにおいて適用されてもよい。
 UEは、既存の仕様(例えば、Rel.16)で規定される動作に従ってもよい。
 例えば、UEは、CSI用の複数のPUCCHリソースリストに関するRRCパラメータ(例えば、multi-CSI-PUCCH-ResourceList)から、特定のルールに従って、1つのPUCCHリソースを決定してもよい。UEは、当該決定された1つのPUCCHリソースにおいて、複数(例えば、全て)のCSIを多重/マッピングしてもよい。
[[態様2-2]]
 UEは、PUCCHの同時マルチパネル送信をサポートしてもよい。
 UEに対し1つのスロット内においてCSIのための複数のPUCCHリソースが設定されてもよい。
 本態様は、例えば、上記選択肢2-A-2及び2-B-2の組み合わせにおいて適用されてもよい。
 UEは、以下のオプション2-2-0及び2-2-1の少なくとも1つに従ってもよい。
[オプション2-2-0]
 UEは、複数(例えば、全て)のパネルにわたって、CSIレポートのための複数(例えば、2つ)のPUCCHリソースを決定してもよい。
 UEは、任意のパネルに関連付けられたCSIレポートのうちの最大(最高)の優先度のCSIレポートに対応するPUCCHリソース(第1のリソース)を決定してもよい。
 UEは、任意のパネルに関連付けられた、第1のリソースを除く残りのリソースに対応するCSIレポートのうち、最大の優先度のCSIレポートに対応するPUCCHリソース(第2のリソース)を決定してもよい。
 第1のリソースが第1のPUCCHフォーマット(例えば、比較的短いPUCCHフォーマット、ショートPUCCH、PUCCHフォーマット2)である場合、第1のリソースを除く残りのリソースは、スロット内において第1のリソースと重複しないリソースであってもよい。このとき、当該残りのリソースは、任意のパネルに関連付けられていてもよい。
 第1のリソースが第2のPUCCHフォーマット(比較的長いPUCCHフォーマット、ロングPUCCH、PUCCHフォーマット3/4)である場合、第1のリソースを除く残りのリソースは、スロット内において第1のリソースと重複しない第1のPUCCHフォーマットのリソースであってもよい。このとき、当該残りのリソースは、任意のパネルに関連付けられていてもよい。
 上記第1及び第2のリソース以外のリソースは、ドロップされてもよい。
[オプション2-2-1]
 各パネルについて、UEは、CSIレポートのための1つのスロット内における複数(例えば、2つ)のPUCCHリソースを決定してもよい。
 各パネルについて、UEは、パネルに関連付けられたCSIレポートのうちの最大(最高)の優先度のCSIレポートに対応するPUCCHリソース(第1のリソース)を決定してもよい。
 各パネルについて、UEは、パネルに関連付けられた、第1のリソースを除く残りのリソースに対応するCSIレポートのうち、最大の優先度のCSIレポートに対応するPUCCHリソース(第2のリソース)を決定してもよい。
 第1のリソースが第1のPUCCHフォーマット(例えば、比較的短いPUCCHフォーマット、ショートPUCCH、PUCCHフォーマット2)である場合、第1のリソースを除く残りのリソースは、スロット内において第1のリソースと重複しないリソースであってもよい。このとき、当該残りのリソースは、同じパネルに関連付けられていてもよい。
 第1のリソースが第2のPUCCHフォーマット(比較的長いPUCCHフォーマット、ロングPUCCH、PUCCHフォーマット3/4)である場合、第1のリソースを除く残りのリソースは、スロット内において第1のリソースと重複しない第1のPUCCHフォーマットのリソースであってもよい。このとき、当該残りのリソースは、同じパネルに関連付けられていてもよい。
 各パネルについて、上記第1及び第2のリソース以外のリソースは、ドロップされてもよい。
[[態様2-3]]
 UEは、PUCCHの同時マルチパネル送信をサポートしてもよい。
 UEに対し1つのスロット内においてCSIのための複数のPUCCHリソースが設定されてもよい。
 本態様は、例えば、上記選択肢2-A-1及び2-B-2の組み合わせにおいて適用されてもよい。
 各パネルについて、UEは、1つのリソースにおいて同じパネルに関連付けられる複数(例えば、全て)のCSIレポートを多重/マッピングしてもよい。
 各パネルについて、当該1つのリソースは、パネルに関連するCSI用PUCCHリソースリストに関するRRCパラメータ(例えば、multi-CSI-PUCCH-ResourceList)から、特定のルールに従って決定されてもよい。このとき、UEは、以下のバリエーション2-3-1及び2-3-2の少なくとも1つに従ってもよい。
(バリエーション2-3-1)
 UEに対し1つのリソースのリストが設定されてもよい。当該1つのリソースのリストは、複数(例えば、全て)のパネルにわたるリソースを含んでもよい。各パネルについて、当該1つのリソースは、リスト内におけるパネルに関連付けられるリソースから決定されてもよい。
(バリエーション2-3-2)
 各パネルについて、UEに対し1つのリソースのリストが設定されてもよい。各パネルについて、当該1つのリソースは、パネルに関連付けられるリソースリストから決定されてもよい。
 態様2-3において、UEは、複数(例えば、2つ)のパネルに関連付けられる複数(例えば、2つ)のPUCCHリソースを、同時に送信してもよい。当該複数のPUCCHリソースの各リソースは、同じパネルに関連する1つ以上のCSIを含んでもよい。
《オプション3》
 本オプションは、例えば、UEに対してマルチTRPを用いるマルチDCIを設定され、かつ、特定の上位レイヤパラメータが特定の条件に設定されるとき(例えば、RRCパラメータackNackFeedbackMode=separateとなるとき)において適用されてもよい。
 同一スロットにおいて指示されるHARQ-ACK情報を含む複数のPUCCHリソースについて、UEは、各CORESETプールインデックス(coresetPoolIndex)について、1つのPUCCHリソースにおいて同じCORESETプールインデックスに関連付けられるHARQ-ACK情報を多重/マッピングしてもよい。
 UEは、異なるPUCCHリソースにおいて、異なるCORESETプールインデックスに対応する異なるHARQ-ACK情報をそれぞれ多重/マッピングしてもよい。
 UEは、同一スロットにおいて指示される複数のHARQ-ACK情報のそれぞれに対応するPUCCHリソース(複数のPUCCHリソース)が、同じCORESETプールインデックスに関連付けられるか否かに基づいて、当該PUCCHリソースが時間ドメインにおいて重複するか否かの想定を行ってもよい。
 UEは、以下のオプション3-0及び3-1の少なくとも一方に従ってもよい。
[オプション3-0]
 UEは、異なるCORESETプールインデックス(coresetPoolIndex)に関連付けられた複数(例えば、2つ)のPUCCHリソースが同じパネル又は異なるパネルに関連付けられるかどうかに関係なく、複数(例えば、2つ)のPUCCHリソースが(時間ドメインで)重複することを期待/想定しなくてもよい。
[オプション3-1]
 もし複数(例えば、2つ)のCORESETプールインデックスのそれぞれに対応するPUCCHリソースのそれぞれ(複数のPUCCHリソース)が、同じパネルに関連付けられる場合、UEは、当該複数のPUCCHリソースが(時間ドメインで)重複することを期待/想定しなくてもよい。
 もし複数(例えば、2つ)のCORESETプールインデックスのそれぞれに対応するPUCCHリソースのそれぞれ(複数のPUCCHリソース)が、異なるパネルに関連付けられる場合、UEは、以下の選択肢3-1-1から3-1-3の少なくとも1つに従ってもよい。
[[選択肢3-1-1]]
 UEは、異なるパネルに関連付けられるPUCCHリソースのそれぞれ(複数のPUCCHリソース)が(時間ドメインで)重複することを期待/想定しなくてもよい。
[[選択肢3-1-2]]
 UEは、異なるパネルに関連付けられるPUCCHリソースのそれぞれ(複数のPUCCHリソース)が(時間ドメインで)重複することを期待/想定してもよい。このとき、UEは、当該複数のPUCCHリソースを同時に(時間ドメインで重複して)送信してもよい。
[[選択肢3-1-3]]
 UEは、上記選択肢3-1-1及び3-1-2のいずれを適用するかを、上位レイヤシグナリング(RRC/MAC CE)を用いて設定されてもよい。
《オプション4》
[[態様4-1]]
 ポジティブなSRを含むPUCCHリソースと、HARQ-ACKを含む特定のPUCCHフォーマット(例えば、PUCCHフォーマット0)を用いるPUCCHリソースとが、(時間ドメインで)重複する場合、UEは、以下のオプション4-1-0及び4-1-1の少なくとも一方に従ってもよい。
[オプション4-1-0]
 UEは、SR用のPUCCHリソースと、HARQ-ACK用のPUCCHリソースとが、同じパネルに関連付けられるか異なるパネルに関連付けられるかに関わらず、HARQ-ACK用のPUCCHリソースにおいて、SR及びHARQ-ACKを多重/マッピングして送信してもよい。
[オプション4-1-1]
 SR用のPUCCHリソースと、HARQ-ACK用のPUCCHリソースとが、同じパネルに関連付けられる場合、UEは、HARQ-ACK用のPUCCHリソースにおいて、SR及びHARQ-ACKを多重/マッピングして送信してもよい。
 SR用のPUCCHリソースと、HARQ-ACK用のPUCCHリソースとが、異なるパネルに関連付けられる場合、UEは、以下の選択肢4-1-1-1から4-1-1-3の少なくとも1つに従ってもよい。
 UEは、HARQ-ACK用のPUCCHリソースにおいて、SR及びHARQ-ACKを多重/マッピングして送信してもよい(選択肢4-1-1-1)。
 UEは、SR及びHARQ-ACKを同一リソースにおいて多重/マッピングしなくてもよい(選択肢4-1-1-2)。このとき、UEは、SRをSR用PUCCHリソースにおいて送信し、HARQ-ACKをHARQ-ACK用PUCCHリソースにおいて送信してもよい。
 UEは、上記選択肢4-1-1-1及び4-1-1-2のいずれを適用するかを、上位レイヤシグナリング(RRC/MAC CE)を用いて設定されてもよい(選択肢4-1-1-3)。
[[態様4-2]]
 SRを含むPUCCHリソースと、HARQ-ACKを含む特定のPUCCHフォーマット(例えば、PUCCHフォーマット2/3/4)を用いるPUCCHリソースとが、(時間ドメインで)重複する場合、UEは、上述のオプション4-1-0及び4-1-1の少なくとも一方に従ってもよい。
[[態様4-3]]
 SRを含む第1のPUCCHフォーマット(例えば、PUCCHフォーマット0)を用いるPUCCHリソースと、HARQ-ACKを含む第2のPUCCHフォーマット(例えば、PUCCHフォーマット1)を用いるPUCCHリソースとが、(時間ドメインで)重複する場合、UEは、以下のオプション4-3-0及び4-3-1の少なくとも一方に従ってもよい。
[オプション4-3-0]
 UEは、SR用のPUCCHリソースと、HARQ-ACK用のPUCCHリソースとが、同じパネルに関連付けられるか異なるパネルに関連付けられるかに関わらず、SRをドロップし、HARQ-ACK用のPUCCHリソースにおいて、HARQ-ACK(HARQ-ACKのみ)を送信してもよい。
[オプション4-3-1]
 SR用のPUCCHリソースと、HARQ-ACK用のPUCCHリソースとが、同じパネルに関連付けられる場合、UEは、SRをドロップし、HARQ-ACK用のPUCCHリソースにおいて、HARQ-ACK(HARQ-ACKのみ)を送信してもよい。
 SR用のPUCCHリソースと、HARQ-ACK用のPUCCHリソースとが、異なるパネルに関連付けられる場合、UEは、以下の選択肢4-3-1-1から4-3-1-3の少なくとも1つに従ってもよい。
 UEは、SRをドロップし、HARQ-ACK用のPUCCHリソースにおいて、HARQ-ACK(HARQ-ACKのみ)を送信してもよい(選択肢4-3-1-1)。
 UEは、SRをSR用PUCCHリソースにおいて送信し、HARQ-ACKをHARQ-ACK用PUCCHリソースにおいて送信してもよい(選択肢4-3-1-2)。
 UEは、上記選択肢4-3-1-1及び4-3-1-2のいずれを適用するかを、上位レイヤシグナリング(RRC/MAC CE)を用いて設定されてもよい(選択肢4-3-1-3)。
[[態様4-4]]
 ポジティブなSRを含む特定のPUCCHフォーマット(例えば、PUCCHフォーマット1)を用いるPUCCHリソースと、HARQ-ACKを含む特定のPUCCHフォーマット(例えば、PUCCHフォーマット1)を用いるPUCCHリソースとが、(時間ドメインで)重複する場合、UEは、以下のオプション4-4-0及び4-4-1の少なくとも一方に従ってもよい。
[オプション4-4-0]
 UEは、SR用のPUCCHリソースと、HARQ-ACK用のPUCCHリソースとが、同じパネルに関連付けられるか異なるパネルに関連付けられるかに関わらず、SR用のPUCCHリソースにおいて、HARQ-ACKを送信してもよい。
[オプション4-4-1]
 SR用のPUCCHリソースと、HARQ-ACK用のPUCCHリソースとが、同じパネルに関連付けられる場合、UEは、SR用のPUCCHリソースにおいて、HARQ-ACKを送信してもよい。
 SR用のPUCCHリソースと、HARQ-ACK用のPUCCHリソースとが、異なるパネルに関連付けられる場合、UEは、以下の選択肢4-4-1-1から4-4-1-3の少なくとも1つに従ってもよい。
 UEは、SR用のPUCCHリソースにおいて、HARQ-ACKを送信してもよい(選択肢4-4-1-1)。
 UEは、このとき、UEは、SRをSR用PUCCHリソースにおいて送信し、HARQ-ACKをHARQ-ACK用PUCCHリソースにおいて送信してもよい(選択肢4-4-1-2)。
 UEは、上記選択肢4-4-1-1及び4-4-1-2のいずれを適用するかを、上位レイヤシグナリング(RRC/MAC CE)を用いて設定されてもよい(選択肢4-4-1-3)。
《オプション5》
 SRを含む特定のPUCCHフォーマットを用いるPUCCHリソースと、CSIを含む特定のPUCCHフォーマット(例えば、PUCCHフォーマット2/3/4)を用いるPUCCHリソースとが、(時間ドメインで)重複する場合、UEは、以下のオプション5-0及び5-1の少なくとも一方に従ってもよい。
[オプション5-0]
 UEは、SR用のPUCCHリソースと、CSI用のPUCCHリソースとが、同じパネルに関連付けられるか異なるパネルに関連付けられるかに関わらず、SRとCSIとをCSI用のリソースに多重/マッピングして送信してもよい。
[オプション5-1]
 UEは、SR用のPUCCHリソースと、CSI用のPUCCHリソースとが、同じパネルに関連付けられるか否かに基づいて、当該SR及び当該CSIの少なくとも一方のマッピングを判断してもよい。
 SR用のPUCCHリソースと、CSI用のPUCCHリソースとが、同じパネルに関連付けられる場合、UEは、SRとCSIとをCSI用のリソースに多重/マッピングして送信してもよい。
 SR用のPUCCHリソースと、HARQ-ACK用のPUCCHリソースとが、異なるパネルに関連付けられる場合、UEは、以下の選択肢5-1-1から5-1-3の少なくとも1つに従ってもよい。
 UEは、SRとCSIとをCSI用のリソースに多重/マッピングして送信してもよい(選択肢5-1-1)。
 UEは、SR及びCSIを同一リソースにおいて多重/マッピングしなくてもよい(選択肢5-1-2)。このとき、UEは、CSIをCSI用PUCCHリソースにおいて送信し、SRをSR用PUCCHリソースにおいて送信してもよい。
 UEは、上記選択肢5-1-1及び5-1-2のいずれを適用するかを、上位レイヤシグナリング(RRC/MAC CE)を用いて設定されてもよい(選択肢5-1-3)。
《オプション6》
[[態様6-1]]
 態様6-1は、CSIを含むPUCCHリソースが、HARQ-ACKを含むPUCCHリソースと重複する場合であって、かつ、HARQ-ACK用のPUCCHリソースと、CSI用のPUCCHリソースとが、同じパネルに関連付けられる場合について説明する。
 態様6-1において、UEは、以下の選択肢6-1-1から6-1-3の少なくとも1つに従ってもよい。
 UEは、CSIとHARQ-ACKとを1つのPUCCHリソースに多重/マッピングして送信してもよい(選択肢6-1-1)。
 UEは、CSIとHARQ-ACKとを同一リソースにおいて多重/マッピングしなくてもよい(選択肢6-1-2)。このとき、UEは、CSIレポートをドロップし、HARQ-ACKを1つのPUCCHリソースにおいて送信してもよい。
 UEは、上記選択肢6-1-1及び6-1-2のいずれを適用するかを、上位レイヤシグナリング(RRC/MAC CE)を用いて設定されてもよい(選択肢6-1-3)。
[[態様6-2]]
 態様6-2は、CSIを含むPUCCHリソースが、HARQ-ACKを含むPUCCHリソースと重複する場合であって、かつ、SR用のPUCCHリソースと、CSI用のPUCCHリソースとが、異なるパネルに関連付けられる場合について説明する。
 態様6-2において、UEは、以下の選択肢6-2-1から6-2-3の少なくとも1つに従ってもよい。
 UEは、CSIとHARQ-ACKとを1つのPUCCHリソースに多重/マッピングして送信してもよい(選択肢6-2-1)。
 UEは、CSIとHARQ-ACKとを同一リソースにおいて多重/マッピングしなくてもよい(選択肢6-2-2)。このとき、UEは、CSIをCSI用PUCCHリソースにおいて送信し、HARQ-ACKをHARQ-ACK用PUCCHリソースにおいて送信してもよい。
 UEは、上記選択肢6-2-1及び6-2-2のいずれを適用するかを、上位レイヤシグナリング(RRC/MAC CE)を用いて設定されてもよい(選択肢6-2-3)。
 上記選択肢6-1-1/6-1-2/6-1-3/6-2-1/6-2-2/6-2-3は、組み合わせて適用されてもよい。
 オプション6において、1つのPUCCHリソースにおいてCSI及びHARQ-ACKを多重/マッピングする場合であって、かつ、CSIのPUCCHリソースと、DCIを用いて指示されるHARQ-ACKのPUCCHリソースと、が重複する場合、UEは、当該DCIによって指示されるPUCCHリソースにおいてCSI及びHARQ-ACKを多重/マッピングして送信してもよい。
 当該DCIは、例えば、PDSCHをスケジュールするDCI(スケジューリングDCI)であってもよい。
 オプション6において、1つのPUCCHリソースにおいてCSI及びHARQ-ACKを多重/マッピングする場合であって、かつ、CSIのPUCCHリソースと、DCIを用いて指示されないHARQ-ACKのPUCCHリソースと、が重複する場合、UEは、CSI用のPUCCHリソースにおいてCSI及びHARQ-ACKを多重/マッピングして送信してもよい。
 当該HARQ-ACKは、例えば、スケジューリングDCIに対応しないHARQ-ACKであってもよいし、セミパーシステントスケジューリング(SPS)のPDSCHに対応するHARQ-ACKであってもよい。
《オプション7》
 あるPUSCH/PUCCHと、別のPUSCH/PUCCHとが同じパネルに関連付けられるとき、UEは、第1の値(例えば、0)のCORESETプールインデックスに対応するDCIによってスケジュール/トリガされるPUSCH/PUCCHと、第2の値(例えば、1)のCORESETプールインデックスに対応するDCIによってスケジュール/トリガされるPUSCH/PUCCHと、が(時間ドメインにおいて)重複することを期待/想定しなくてもよい。
 あるPUSCH/PUCCHと、別のPUSCH/PUCCHとが同じパネルに関連付けられるとき、UEは、以下の選択肢7-1から7-3の少なくとも1つに従ってもよい。
 UEは、第1の値(例えば、0)のCORESETプールインデックスに対応するDCIによってスケジュール/トリガされるPUSCH/PUCCHと、第2の値(例えば、1)のCORESETプールインデックスに対応するDCIによってスケジュール/トリガされるPUSCH/PUCCHと、が(時間ドメインにおいて)重複することを期待/想定しなくてもよい(選択肢7-1)。
 UEは、第1の値(例えば、0)のCORESETプールインデックスに対応するDCIによってスケジュール/トリガされるPUSCH/PUCCHと、第2の値(例えば、1)のCORESETプールインデックスに対応するDCIによってスケジュール/トリガされるPUSCH/PUCCHと、が(時間ドメインにおいて)重複することを期待/想定してもよい(選択肢7-2)。このとき、UEは、第1の値のCORESETプールインデックスに対応するPUSCH/PUCCHと、第2の値のCORESETプールインデックスに対応するPUSCH/PUCCHとを、同時(時間ドメインにおいて重複して)送信してもよい。
 UEは、上記選択肢1-1及び1-2のいずれを適用するかを、上位レイヤシグナリング(RRC/MAC CE)を用いて設定されてもよい(選択肢7-3)。
 なお、本オプションについては、PUSCHとPUCCHの重複だけでなく、PUSCHとPUSCHの重複、PUCCHとPUCCHの重複にも適用されてもよい。
《オプション8》
 UEは、当該PUSCH/PUCCHが、同一のパネルに関連付けられるか異なるパネルに関連付けられるかに基づいて、PUSCH/PUCCHの送信を判断してもよい。
 当該PUSCH及び当該PUCCHが、同一のパネルに関連付けられる場合、UEは、PUSCHの送信をドロップしてもよい。
 当該PUSCH及び当該PUCCHが、異なるパネルに関連付けられる場合、UEは、以下の選択肢8-1から8-3の少なくとも1つに従ってもよい。
 UEは、PUSCHを送信しなくてもよい(選択肢8-1)。UEは、PUSCHを送信しないと判断してもよい。
 UEは、あるパネルを用いてPUSCHを送信し、別のパネルを用いてPUCCHを送信してもよい(選択肢8-2)。
 UEは、上記選択肢8-1及び8-2のいずれを適用するかを、上位レイヤシグナリング(RRC/MAC CE)を用いて設定されてもよい(選択肢8-3)。
《オプション9》
 CSI(例えば、AP/SP-CSI)を含むPUSCHと、UCI(HARQ-ACK/SR/CSI)を含むPUCCHとが(時間ドメインにおいて)重複して設定されてもよい。
 UEは、当該PUSCH/PUCCHが、同一のパネルに関連付けられるか異なるパネルに関連付けられるかに基づいて、PUSCH/PUCCH(UCI)の送信を判断してもよい。
 当該PUSCH及び当該PUCCHが、同一のパネルに関連付けられる場合、UEは、(もしPUCCHのUCIにHARQ-ACKが含まれる場合、)PUSCHに当該HARQ-ACKを多重/マッピングし、PUCCHを送信しなくてもよい(ドロップしてもよい)。
 当該PUSCH及び当該PUCCHが、異なるパネルに関連付けられる場合、UEは、以下の選択肢9-1から9-4の少なくとも1つに従ってもよい。
 UEは、(もしPUCCHのUCIにHARQ-ACKが含まれる場合、)PUSCHに当該HARQ-ACKを多重/マッピングし、PUCCHを送信しなくてもよい(選択肢9-1)。
 UEは、(もしPUCCHのUCIにHARQ-ACKが含まれる場合、)PUSCHに当該HARQ-ACKを多重/マッピングし、当該HARQ-ACKを除くUCIをPUCCHにマッピングしてもよい。UEは、あるパネルを用いて当該PUSCHを送信し、別のパネルを用いて当該PUCCHを送信してもよい(選択肢9-2)。
 UEは、(もしPUCCHのUCIにHARQ-ACKが含まれる場合であっても、)PUSCHに当該HARQ-ACKを多重/マッピングしなくてもよい。UEは、あるパネルを用いて当該PUSCHを送信し、別のパネルを用いて当該PUCCHを送信してもよい(選択肢9-3)。
 UEは、上記選択肢9-1から9-3のいずれを適用するかを、上位レイヤシグナリング(RRC/MAC CE)を用いて設定されてもよい(選択肢9-4)。
 なお、本オプションにおいて、PUSCHとPUCCHとが同じパネルに関連付けられる場合、UEは、既存の(Rel.15/16/17までに規定される)動作に従って、PUSCH/PUCCHの送信を行うことを判断してもよい。PUSCHとPUCCHとが異なるパネルに関連付けられる場合、UEは、あるパネルにおいてPUSCHを送信し、別のパネルにおいてPUCCHを送信することを判断してもよい。
《オプション10》
 CSI(例えば、AP/SP-CSI)を含まないPUSCHと、UCI(HARQ-ACK/SR/CSI)を含むPUCCHとが(時間ドメインにおいて)重複して設定されてもよい。
 UEは、当該PUSCH/PUCCHが、同一のパネルに関連付けられるか異なるパネルに関連付けられるかに基づいて、PUSCH/PUCCH(UCI)の送信を判断してもよい。
 当該PUSCH及び当該PUCCHが、同一のパネルに関連付けられる場合、UEは、(もしPUCCHのUCIにHARQ-ACK/CSIが含まれる場合、)PUSCHに当該HARQ-ACK及びCSIの少なくとも一方を多重/マッピングし、PUCCHを送信しなくてもよい(ドロップしてもよい)。
 当該PUSCH及び当該PUCCHが、異なるパネルに関連付けられる場合、UEは、以下の選択肢10-1から10-6の少なくとも1つに従ってもよい。
 UEは、(もしPUCCHのUCIにHARQ-ACK/CSIが含まれる場合、)PUSCHに当該HARQ-ACK/CSIを多重/マッピングし、PUCCHを送信しなくてもよい(選択肢10-1)。
 UEは、(もしPUCCHのUCIにHARQ-ACK/CSIが含まれる場合、)PUSCHに当該HARQ-ACK/CSIを多重/マッピングし、当該HARQ-ACK/CSIを除くUCIをPUCCHにマッピングしてもよい。UEは、あるパネルを用いて当該PUSCHを送信し、別のパネルを用いて当該PUCCHを送信してもよい(選択肢10-2)。
 UEは、(もしPUCCHのUCIにHARQ-ACKが含まれる場合、)PUSCHに当該HARQ-ACKを多重/マッピングし、当該HARQ-ACKを除くUCIをPUCCHにマッピングしてもよい。UEは、あるパネルを用いて当該PUSCHを送信し、別のパネルを用いて当該PUCCHを送信してもよい(選択肢10-3)。
 UEは、(もしPUCCHのUCIにCSIが含まれる場合、)PUSCHに当該CSIを多重/マッピングし、当該CSIを除くUCIをPUCCHにマッピングしてもよい。UEは、あるパネルを用いて当該PUSCHを送信し、別のパネルを用いて当該PUCCHを送信してもよい(選択肢10-4)。
 UEは、(もしPUCCHのUCIにHARQ-ACK/CSIが含まれる場合であっても、)PUSCHに当該HARQ-ACK/CSIを多重/マッピングしなくてもよい。UEは、あるパネルを用いて当該PUSCHを送信し、別のパネルを用いて当該PUCCHを送信してもよい(選択肢10-5)。
 UEは、上記選択肢10-1から10-5のいずれを適用するかを、上位レイヤシグナリング(RRC/MAC CE)を用いて設定されてもよい(選択肢10-6)。
《オプション11》
 複数(例えば、2つ)のCSIレポートが(時間ドメインにおいて)重複して設定されてもよい。当該複数のCSIレポートは、異なる優先度に関連する値(例えば、優先度の値を与える関数(例えば、PriiCSI(y,k,c,s))のy)を有してもよい。
 本オプションは、第1のCSIレポートと第2のCSIレポートとが重複し、第1のCSIレポートが特定の第1の値(例えば、2)のyに対応し、第2のCSIレポートが特定の第2の値(例えば、3)のyに対応するケースを除くケースに適用されてもよい。
 当該yは、CSI報告の種類(A-CSI報告かSP-CSI報告かP-CSI報告か)及びCSI報告を送信するチャネルの少なくとも一方に基づく値であってもよい。
 例えば、AP-CSIのPUSCHのyは第1の値(例えば、0)であり、SP-CSIのPUSCHのyは第2の値(例えば、1)であり、SP-CSIのPUCCHのyは第3の値(例えば、2)であり、P-CSIのPUCCHのyは第4の値(例えば、3)であってもよい。
 UEは、当該複数のCSIが、同一のパネルに関連付けられるか異なるパネルに関連付けられるかに基づいて、当該複数のCSIの送信を判断してもよい。
 当該複数のCSIが、同一のパネルに関連付けられる場合、UEは、優先度の低いCSIレポートを送信しなくてもよい。
 優先度は、優先度の値を与える関数(例えば、PriiCSI(y,k,c,s))に基づいて決定されてもよい。より高い優先度は、より低いPriiCSI(y,k,c,s)の値に対応してもよい。
 当該複数のCSIが、異なるパネルに関連付けられる場合、UEは、以下の選択肢11-1から11-3の少なくとも1つに従ってもよい。
 UEは、優先度の低いCSIレポートを送信しなくてもよい(選択肢11-1)。
 UEは、あるCSIレポートをあるパネルを用いて送信し、別のCSIレポートを別のパネルを用いて送信してもよい(選択肢11-2)。
 UEは、上記選択肢11-1及び11-2のいずれを適用するかを、上位レイヤシグナリング(RRC/MAC CE)を用いて設定されてもよい(選択肢11-3)。
《オプション12》
 PUCCHと、複数のPUSCHとが(時間ドメインにおいて)重複して設定されてもよい。当該複数のPUSCHは、UCIの多重/マッピングの条件を満たすPUSCHであってもよい。
 UEは、当該PUCCH/複数のPUSCHが、同一のパネルに関連付けられるか異なるパネルに関連付けられるかに基づいて、PUSCH/PUCCH(UCI)の送信を判断してもよい。
 当該PUCCH(UCIを含む)及び当該複数のPUSCHが、同一のパネルに関連付けられる場合、UEは、特定のルールに基づいて、複数のPUSCHから特定のPUSCHを選択/決定してもよい。当該特定のルールは、上記Rel.16/17において規定される制限におけるPUSCHであってもよい。UEは、当該選択/決定したPUSCHにUCIを多重/マッピングしてもよい。
 当該複数のPUSCHが同一のパネルに関連付けられ、かつ、当該PUCCH(UCIを含む)及び当該複数のPUSCHが、異なるパネルに関連付けられる場合、UEは、特定のルールに基づいて、複数のPUSCHから特定のPUSCHを選択/決定してもよい。当該特定のルールは、上記Rel.16/17において規定される制限におけるPUSCHであってもよい。UEは、当該選択/決定したPUSCHにUCIを多重/マッピングしてもよい。
 当該複数のPUSCHが、異なるパネルに関連付けられる場合、UEは、特定のルールに基づいて、複数のPUSCHから特定のPUSCHを選択/決定してもよい。UEは、当該選択/決定したPUSCHにUCIを多重/マッピングしてもよい。
 当該特定のルールは、以下の選択肢12-1から12-5の少なくとも1つであってもよい。
[選択肢12-1]
 まず、UEは、複数のPUSCHについて、パネルに関するIDに基づく選択/決定(第1の選択/決定)を行ってもよい。
 例えば、UEは、特定のパネルに関するID(パネルID)に対応するPUSCH、又は、特定の優先度に対応するPUCCHと同じパネルに関連付けられるPUSCHを選択/決定してもよい。
 当該特定のパネルに関するIDは、より低い(又は、より高い)パネルIDであってもよい。
 当該特定の優先度に対応するPUCCHは、より高い(又は、より低い)優先度に対応するPUCCHであってもよい。
 当該第1の選択/決定に基づくPUSCHについて、複数のPUSCHが存在する場合(すなわち、同じパネルに関連付けられるPUSCHが存在する場合)、UEは、当該PUSCHに対して、上記Rel.16/17におけるルール(例えば、PUSCHの種類に基づく選択/決定を第1に行い、サービングセルインデックスに基づく選択/決定を第2に行い、PUSCHの時間リソースに関する選択/決定を第3に行う)を適用してもよい。
[選択肢12-2]
 まず、UEは、複数のPUSCHについて、PUSCHの種類に基づく選択/決定(第1の選択/決定)を行ってもよい。
 例えば、複数のPUSCHについて、DCIによってスケジュールされるPUSCHかコンフィギュアドグラントPUSCHかに基づく優先度が適用されてもよい。例えば、DCIによってスケジュールされるPUSCHの優先度が、コンフィギュアドグラントPUSCHの優先度より高く(又は、低く)規定されてもよい。UEは、当該優先度に基づくPUSCHの選択/決定を行ってもよい。
 次いで、当該第1の選択/決定に基づくPUSCHが複数存在する場合、UEは、第1の選択/決定に基づくPUSCHについて、パネルに関するIDに基づく選択/決定(第2の選択/決定)を行ってもよい。
 例えば、当該第1の選択/決定に基づくPUSCHが複数存在する場合、UEは、当該選択/決定されたPUSCHから、特定のパネルに関するID(パネルID)に対応するPUSCH、又は、特定の優先度に対応するPUCCHと同じパネルに関連付けられるPUSCHを選択/決定してもよい。
 当該特定のパネルに関するIDは、より低い(又は、より高い)パネルIDであってもよい。
 当該特定の優先度に対応するPUCCHは、より高い(又は、より低い)優先度に対応するPUCCHであってもよい。
 さらに、当該第2の選択/決定に基づくPUSCHが複数存在する場合(すなわち、同じパネルに関連付けられるPUSCHが存在する場合)、UEは、PUSCHに対応するサービングセルインデックス(ServCellIndex)に基づく選択/決定(第3の選択/決定)を行ってもよい。
 例えば、当該第2の選択/決定に基づくPUSCHが複数存在する場合、UEは、当該選択/決定されたPUSCHから、特定のサービングセルインデックス(ServCellIndex)に対応するPUSCHを選択/決定してもよい。例えば、より小さいサービングセルインデックス(ServCellIndex)のPUSCHの優先度が、より大きいサービングセルインデックス(ServCellIndex)のPUSCHより高く(又は、低く)規定されてもよい。UEは、当該優先度に基づくPUSCHの選択/決定を行ってもよい。
 さらに、当該第3の選択/決定に基づくPUSCHが複数存在する場合、UEは、当該複数のPUSCHのうち、時間的に最も早い(又は、遅い)PUSCHを選択/決定してもよい(第4の選択/決定)。例えば、時間的に早いPUSCHの優先度が、時間的に遅いPUSCHの優先度より高く(又は、低く)規定されてもよい。
[選択肢12-3]
 まず、UEは、複数のPUSCHについて、PUSCHの種類に基づく選択/決定(第1の選択/決定)を行ってもよい。
 例えば、複数のPUSCHについて、DCIによってスケジュールされるPUSCHかコンフィギュアドグラントPUSCHかに基づく優先度が適用されてもよい。例えば、DCIによってスケジュールされるPUSCHの優先度が、コンフィギュアドグラントPUSCHの優先度より高く(又は、低く)規定されてもよい。UEは、当該優先度に基づくPUSCHの選択/決定を行ってもよい。
 次いで、当該第1の選択/決定に基づくPUSCHが複数存在する場合、UEは、PUSCHに対応するサービングセルインデックス(ServCellIndex)に基づく選択/決定(第2の選択/決定)を行ってもよい。
 例えば、当該第1の選択/決定に基づくPUSCHが複数存在する場合、UEは、当該選択/決定されたPUSCHから、特定のサービングセルインデックス(ServCellIndex)に対応するPUSCHを選択/決定してもよい。例えば、より小さいサービングセルインデックス(ServCellIndex)のPUSCHの優先度が、より大きいサービングセルインデックス(ServCellIndex)のPUSCHより高く(又は、低く)規定されてもよい。UEは、当該優先度に基づくPUSCHの選択/決定を行ってもよい。
 さらに、当該第2の選択/決定に基づくPUSCHが複数存在する場合(すなわち、同じサービングセルインデックスに対応するPUSCHが複数存在する場合)、UEは、第2の選択/決定に基づくPUSCHについて、パネルに関するIDに基づく選択/決定(第3の選択/決定)を行ってもよい。
 例えば、当該第2の選択/決定に基づくPUSCHが複数存在する場合、UEは、当該選択/決定されたPUSCHから、特定のパネルに関するID(パネルID)に対応するPUSCH、又は、特定の優先度に対応するPUCCHと同じパネルに関連付けられるPUSCHを選択/決定してもよい。
 当該特定のパネルに関するIDは、より低い(又は、より高い)パネルIDであってもよい。
 当該特定の優先度に対応するPUCCHは、より高い(又は、より低い)優先度に対応するPUCCHであってもよい。
 さらに、当該第3の選択/決定に基づくPUSCHが複数存在する場合、UEは、当該複数のPUSCHのうち、時間的に最も早い(又は、遅い)PUSCHを選択/決定してもよい(第4の選択/決定)。例えば、時間的に早いPUSCHの優先度が、時間的に遅いPUSCHの優先度より高く(又は、低く)規定されてもよい。
[選択肢12-4]
 まず、UEは、複数のPUSCHについて、PUSCHの種類に基づく選択/決定(第1の選択/決定)を行ってもよい。
 例えば、複数のPUSCHについて、DCIによってスケジュールされるPUSCHかコンフィギュアドグラントPUSCHかに基づく優先度が適用されてもよい。例えば、DCIによってスケジュールされるPUSCHの優先度が、コンフィギュアドグラントPUSCHの優先度より高く(又は、低く)規定されてもよい。UEは、当該優先度に基づくPUSCHの選択/決定を行ってもよい。
 次いで、当該第1の選択/決定に基づくPUSCHが複数存在する場合、UEは、PUSCHに対応するサービングセルインデックス(ServCellIndex)に基づく選択/決定(第2の選択/決定)を行ってもよい。
 例えば、当該第1の選択/決定に基づくPUSCHが複数存在する場合、UEは、当該選択/決定されたPUSCHから、特定のサービングセルインデックス(ServCellIndex)に対応するPUSCHを選択/決定してもよい。例えば、より小さいサービングセルインデックス(ServCellIndex)のPUSCHの優先度が、より大きいサービングセルインデックス(ServCellIndex)のPUSCHより高く(又は、低く)規定されてもよい。UEは、当該優先度に基づくPUSCHの選択/決定を行ってもよい。
 さらに、当該第2の選択/決定に基づくPUSCHが複数存在する場合、UEは、当該複数のPUSCHのうち、時間的に最も早い(又は、遅い)PUSCHを選択/決定してもよい(第3の選択/決定)。例えば、時間的に早いPUSCHの優先度が、時間的に遅いPUSCHの優先度より高く(又は、低く)規定されてもよい。
 さらに、当該第3の選択/決定に基づくPUSCHが複数存在する場合(すなわち、第1から第3の選択/決定後に、同じ時間ドメインにおいて重複するPUSCHが存在する場合)、UEは、第3の選択/決定に基づくPUSCHについて、パネルに関するIDに基づく選択/決定(第4の選択/決定)を行ってもよい。
 例えば、当該第3の選択/決定に基づくPUSCHが複数存在する場合、UEは、当該選択/決定されたPUSCHから、特定のパネルに関するID(パネルID)に対応するPUSCH、又は、特定の優先度に対応するPUCCHと同じパネルに関連付けられるPUSCHを選択/決定してもよい。
 当該特定のパネルに関するIDは、より低い(又は、より高い)パネルIDであってもよい。
 当該特定の優先度に対応するPUCCHは、より高い(又は、より低い)優先度に対応するPUCCHであってもよい。
[選択肢12-5]
 UEは、各パネルに対応するPUSCHに対して、上記Rel.16/17におけるルール(例えば、PUSCHの種類に基づく選択/決定を第1に行い、サービングセルインデックスに基づく選択/決定を第2に行い、PUSCHの時間リソースに関する選択/決定を第3に行う)を適用して、PUSCHの選択/決定を行ってもよい。
 UEは、複数のパネルを利用して、複数のPUSCHにUCIを多重/マッピングしてもよい。
《オプション13》
 オプション13では、第1のULチャネル(例えば、PUCCH)及び第2のULチャネル(例えば、PUSCH)が時間的にオーバーラップするケースを説明する。なお、第1のULチャネルはPUCCH以外のUL信号/チャネルであってもよく、第2のULチャネルはPUSCH以外のUL信号/チャネルであってもよい。
 UEは、PUSCHとPUCCHとについてマルチビーム/パネルの同時UL送信を行ってもよい。
 本オプションのPUSCHは、適宜PUCCHと互いに読み替えられてもよい。すなわち、本オプションは、PUCCH同士が時間的にオーバーラップするケースに適用されてもよい。
[オプション13-1]
 UEは、PUCCH及びPUSCHが時間的にオーバーラップするとき、当該PUSCH及びPUCCHの同時送信を行わなくてもよい。
 UEは、PUCCH及びPUSCHが時間的にオーバーラップするとき、既存の仕様と同様に、ドロップ/多重(マッピング)を行った後、PUCCH又はPUSCHのいずれか1つのチャネルを送信してもよい。
 ドロップ/多重(マッピング)、及び、1つのチャネルの決定/選択の少なくとも一方は、チャネルの種別(例えば、PUSCH又はPUCCH)、チャネルのコンテンツ/タイプ(データ/UCI/HARQ-ACK/CSI/SR)、チャネルのコンテンツの送信タイミング/周期性(P/AP/SP)、チャネルの優先度、の少なくとも1つに基づいてもよい。
[オプション13-2]
 UEは、PUCCH及びPUSCHが時間的にオーバーラップするとき、当該PUSCH及びPUCCHの同時送信を行ってもよい。
 UEに対し、PUSCH/PUCCH(又は、PUSCH/PUCCHのビーム/TCI状態/空間関係)と、パネルとの関連付けが設定されてもよい。
 UEは、複数のパネルのそれぞれ(複数のパネルのうちの1つのパネル)において、複数のチャネルを同時に送信しなくてもよい。つまり、UEは、複数のパネルのそれぞれにおいて、1つのチャネルを送信し、複数のパネルを用いて複数のチャネルを送信してもよい。
 UEは、PUCCH及びPUSCHが同じパネルに関連付けられる場合、既存の仕様と同様(上記オプション13-1と同様)に、ドロップ/多重(マッピング)を行った後、各パネルにおいて、PUCCH又はPUSCHのいずれか1つのチャネルを送信してもよい。
 各パネルにおいてドロップ/多重(マッピング)を行った後、異なるパネルにPUSCHとPUCCHとがそれぞれ関連付けられ、当該PUSCH及びPUCCHが時間的にオーバーラップするとき、UEは、PUSCH及びPUCCHの両方を送信してもよい。
[オプション13-3]
 PUSCHとPUCCHとがそれぞれ異なるパネルに関連付けられている場合、PUSCHとPUCCHとの同時送信に対する特定の制限(条件)が規定されてもよい。
 UEは、当該特定の制限を満たす/満たさない場合であって、PUCCH及びPUSCHが時間的にオーバーラップするとき、既存の仕様と同様(上記オプション13-1と同様)に、ドロップ/多重(マッピング)を行った後、PUCCH又はPUSCHのいずれか1つのチャネルを送信してもよい。
 特定の制限は、以下のオプション13-3-1から13-3-4に記載する制限の少なくとも1つであってもよい。
 特定の制限は、UCIのタイプに関連する制限であってもよい(オプション13-3-1)。UEは、PUCCH/PUSCHで送信される(運ばれる)UCIのタイプに基づいて、マルチパネルのPUSCH及びPUCCHの同時送信を制御してもよい。
 例えば、PUCCHがHARQ-ACK/SRを運ぶ(ように設定される)場合、UEは、PUCCH及びPUSCHの同時送信を行うよう制御してもよい。そうでない場合、UEは、PUCCH及びPUSCHの同時送信を行わなくてもよい。PUCCH及びPUSCHの同時送信を行わないとき、UEは、PUCCHをドロップしてもよいし、PUCCHで運ぶ情報をPUSCHに多重(マッピング)して、PUSCHのみを送信してもよい。
 特定の制限は、UL送信の送信電力に関連する制限であってもよい(オプション13-3-2)。UEは、同時送信の送信電力の制限の有無に基づいて、マルチパネルのPUSCH及びPUCCHの同時送信を制御してもよい。
 例えば、UL送信の送信電力が制限されない場合、UEは、PUCCH及びPUSCHの同時送信を行うよう制御してもよい。また、UL送信の送信電力が制限される場合、UEは、PUCCH及びPUSCHの同時送信を行わなくてもよい。PUCCH及びPUSCHの同時送信を行わないとき、UEは、PUCCHをドロップしてもよいし、PUCCHで運ぶ情報をPUSCHに多重(マッピング)して、PUSCHのみを送信してもよい。あるいは、UL送信の送信電力が制限される場合、PUCCH/PUSCHの送信電力を低減(パワースケーリング)してもよい。
 特定の制限は、同じパネルからの特定のタイプのUCIをPUSCHが運ぶか否かに関連する制限であってもよい(オプション13-3-3)。UEは、PUSCHを用いて同じパネルからの特定のタイプのUCIを送信するか否かに基づいて、マルチパネルのPUSCH及びPUCCHの同時送信を制御してもよい。
 例えば、PUSCHが、同じパネルにおいて設定/指示されるHARQ-ACK/CSIを含まない場合、UEは、PUCCH及びPUSCHの同時送信を行わなくてもよい。そうでない場合、UEは、PUCCH及びPUSCHの同時送信を行うよう制御してもよい。PUCCH及びPUSCHの同時送信を行わないとき、UEは、PUCCHをドロップしてもよいし、PUCCHで運ぶ情報をPUSCHに多重(マッピング)して、PUSCHのみを送信してもよい。
 特定の制限は、PUSCH/PUCCHのビーム(TCI状態/空間関係)に関連する制限であってもよい(オプション13-3-4)。UEは、PUSCH/PUCCHのビームに基づいて、マルチパネルのPUSCH及びPUCCHの同時送信を制御してもよい。
 例えば、PUSCHのビームとPUCCHのビームとが、設定に基づいて同時送信が可能なビームである場合、UEは、PUCCH及びPUSCHの同時送信を行うよう制御してもよい。そうでない場合、UEは、PUCCH及びPUSCHの同時送信を行わなくてもよい。PUCCH及びPUSCHの同時送信を行わないとき、UEは、PUCCHをドロップしてもよいし、PUCCHで運ぶ情報をPUSCHに多重(マッピング)して、PUSCHのみを送信してもよい。
 同じパネルにおける同じ/異なる優先度のPUCCH/PUSCHの重複を解消した結果、同じパネルにおいて、1つのPUCCH又はPUSCHのみが送信されることが必要である。例えば、図8に示すように、1つのパネル(図8ではパネル#0)において、重複を解消することで、PUSCH/PUCCHが時間ドメインにおいて重複することなく送信される(1つのPUCCH又はPUSCHのみが送信される)必要がある。
 異なるパネルにおける同じ/異なる優先度のPUCCH/PUSCHの重複を解消した結果については、以下のケース1からケース4のいずれかであってもよい。
(ケース1)
 1つのPUSCH又はPUCCHのみが送信されてもよい。すなわち、重複するPUCCH/PUSCHが存在しなくてもよい。
(ケース2)
 異なる(例えば、2つ)パネルに関連付く複数(例えば、2つ)のPUCCHが送信されてもよい。言い換えれば、1つのパネルに関連付くPUCCHと、別のパネルに関連付くPUCCHとが送信されてもよい。このとき、当該複数のPUCCHは、時間ドメインにおいて重複してもよい。
(ケース3)
 異なる(例えば、2つ)パネルに関連付く複数(例えば、2つ)のPUSCHが送信されてもよい。言い換えれば、1つのパネルに関連付くPUSCHと、別のパネルに関連付くPUSCHとが送信されてもよい。このとき、当該複数のPUSCHは、時間ドメインにおいて重複してもよい。
(ケース4)
 異なる(例えば、2つ)パネルに関連付くPUCCH及びPUSCHが送信されてもよい。言い換えれば、1つのパネルに関連付くPUCCHと、別のパネルに関連付くPUSCHとが送信されてもよい。このとき、当該PUCCH及びPUSCHは、時間ドメインにおいて重複してもよい。
 上記ケース1-4の少なくとも1つがサポート(許容)されてもよい。言い換えれば、上記ケース1-4の任意の組み合わせがサポート(許容)されてもよい。
 例えば、上記ケース1-4の全てがサポート(許容)されてもよい。また、例えば、上記ケース1、3及び4がサポート(許容)されてもよい。また、上記ケース1のみがサポと(許容)されてもよい。
 上記ケース1-4の少なくとも1つのサポートについて、UEに対し上位レイヤシグナリング(RRC/MAC CE)を用いて設定されてもよいし、UE能力情報(UE Capability Information)の報告に基づいて決定されてもよい。
 図9は、ケース1に係るPUCCH/PUSCHの送信の一例を示す図である。図9に示す例では、各パネル(パネル#0/#1)において、PUCCH/PUSCHのオーバーラップがない状態から、さらに、パネル#0及び#1におけるオーバーラップの解消を行う。この解消の結果、複数のパネル(パネル#0及び#1)にわたって、PUCCH/PUSCHのオーバーラップがない状態となる。
 図10は、ケース2/3/4に係るPUCCH/PUSCHの送信の一例を示す図である。図10に示す例では、各パネル(パネル#0/#1)において、PUCCH/PUSCHのオーバーラップがない状態から、さらに、パネル#0及び#1におけるオーバーラップの解消を行う。この解消の結果、複数のパネル(パネル#0及び#1)にわたって、PUCCH/PUSCHのオーバーラップがある状態が許容される。言い換えれば、同じ時間ドメインにおいて、複数のパネル(パネル#0及び#1)にわたって、複数(例えば、2つ)のPUCCH/PUSCHが送信されうる。
 以上第1の実施形態によれば、複数のパネルを用いるPUCCH/PUSCHの同時送信(特に、シングルパネル送信)を行う場合であっても、適切にPUCCH/PUSCHの送信の重複を制御することができる。
<第2の実施形態>
 第2の実施形態において、シングルパネルのPUSCH/PUCCH(第1のPUSCH/PUCCH)と、マルチパネルのPUSCH/PUCCH(第2のPUSCH/PUCCH)と、の重複について説明する。
 UEは、特定のプロセスに従って、第1のPUSCH/PUCCHと第2のPUSCH/PUCCHとの重複のハンドリングを行ってもよい。
 当該特定のプロセスは、予め仕様で規定されてもよい。
 UEは、PUCCH/PUSCHが、同じ優先度を有するか否か、同じパネルに関連付けられるか否か、及び、シングルパネルの送信とマルチパネルの送信の重複か否か、の少なくとも1つに基づいて、PUCCH/PUSCHの重複のハンドリングを判断してもよい。
 当該特定のプロセスは、例えば、第1の実施形態において記載したプロセスAからLと、以下のプロセスMからTの少なくとも1つを含んでもよい。
[プロセスM]
 同じ優先度を有する、シングルパネルのPUCCH送信とマルチパネルのPUCCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスN]
 同じ優先度を有する、シングルパネルのPUSCH送信とマルチパネルのPUSCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスO]
 同じ優先度を有する、シングルパネルのPUCCH送信とマルチパネルのPUSCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスP]
 同じ優先度を有する、シングルパネルのPUSCH送信とマルチパネルのPUCCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスQ]
 異なる優先度を有する、シングルパネルのPUCCH送信とマルチパネルのPUCCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスR]
 異なる優先度を有する、シングルパネルのPUSCH送信とマルチパネルのPUSCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスS]
 異なる優先度を有する、シングルパネルのPUCCH送信とマルチパネルのPUSCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスT]
 異なる優先度を有する、シングルパネルのPUSCH送信とマルチパネルのPUCCH送信のオーバーラップを解消する。
 なお、上記プロセスMからTは、プロセスMからプロセスTの順にハンドリングを行くことを示しているわけではないことを、当業者であれば容易に理解できる。
 本開示において、マルチパネルのPUSCH送信は、複数のパネルを利用して1つのPUSCHの送信を行うことを意味してもよい。本開示において、マルチパネルのPUCCH送信は、複数のパネルを利用して1つのPUCCHの送信を行うことを意味してもよい。
 上記プロセスA-Tの少なくとも1つが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、上記プロセスA-Tの少なくとも1つに該当するオーバーラップが発生することを想定/期待しなくてもよい。
 例えば、UEは、同じ優先度を有する、シングルパネルのPUCCH送信とマルチパネルのPUCCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスMが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、同じ優先度を有する、シングルパネルのPUSCH送信とマルチパネルのPUSCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスNが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、同じ優先度を有する、シングルパネルのPUCCH送信とマルチパネルのPUSCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスOが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、同じ優先度を有する、シングルパネルのPUSCH送信とマルチパネルのPUCCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスPが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、異なる優先度を有する、シングルパネルのPUCCH送信とマルチパネルのPUCCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスQが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、異なる優先度を有する、シングルパネルのPUSCH送信とマルチパネルのPUSCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスRが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、異なる優先度を有する、シングルパネルのPUCCH送信とマルチパネルのPUSCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスSが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、異なる優先度を有する、シングルパネルのPUSCH送信とマルチパネルのPUCCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスTが規定されなくてもよい。
 上記プロセスA-Tの少なくとも2つが、並列に処理されてもよい。言い換えれば、上記プロセスA-Tの少なくとも2つについて、同じタイミングで判断されてもよい。上記プロセスA-Tの少なくとも2つにおいて、処理の順序が規定されなくてもよい。
 UEは、上記プロセスA-Lの少なくとも1つを用いるオーバーラップの処理を行ってもよい。次いで、UEは、上記プロセスM-Tの少なくとも1つを用いるオーバーラップの処理を行ってもよい。
 UEは、上記プロセスA-Lの少なくとも1つを用いるオーバーラップの処理について、上記第1の実施形態に記載した少なくとも1つの方法に従ってもよい。
 上記プロセスM-Tの少なくとも1つを用いるオーバーラップの処理を行う場合、UEは、第1に、シングルパネルのPUSCH/PUCCHとシングルパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行い、次いで、シングルパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。
 また、上記プロセスM-Tの少なくとも1つを用いるオーバーラップの処理を行う場合、UEは、第1に、シングルパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行い、次いで、シングルパネルのPUSCH/PUCCHとシングルパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。
 例えば、UEは、上記プロセスM、N、O、P、Q、R、S、Tの順で、PUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。
 例えば、UEは、同じ優先度に関するオーバーラップの処理、異なる優先度に関するオーバーラップの処理、同じ種類のチャネルに関するオーバーラップの処理、異なる種類のチャネルに関するオーバーラップの処理、の順に、オーバーラップの処理を行ってもよい。
 なお、上記では、プロセスM-Tの順序に関する一例を示したが、プロセスA-Tの順序はこれらに限られない。言い換えれば、プロセスA-Tの順序は、任意の順序であってもよい。本開示では、簡単のために網羅的には記載しない。
 UEが上記プロセスM/N/O/P/Q/R/S/Tを行う場合、さらにパネルに関する処理の順序が規定されてもよい。
 当該パネルに関する処理の順序は、例えば、パネルIDに基づく順序であってもよい。例えば、UEは、パネルIDに昇順(又は、降順)に、PUSCH/PUCCHのオーバーラップを解消してもよい。具体的には、UEは、マルチパネルのPUSCH/PUCCHと、パネル#0(又は、#1)に関するシングルパネルのPUSCH/PUCCHと、のオーバーラップを解消し、次いで、マルチパネルのPUSCH/PUCCHと、パネル#1(又は、#0)に関するシングルパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップを解消してもよい。
 UEが上記プロセスM/N/O/P/Q/R/S/Tを行う場合、さらに優先度に関する処理の順序が規定されてもよい。
 当該パネルに関する処理の順序は、例えば、優先度/優先度インデックスに基づく順序であってもよい。例えば、UEは、優先度インデックスに昇順(又は、降順)に、PUSCH/PUCCHのオーバーラップを解消してもよい。具体的には、UEは、より高い(又は、より低い)優先度インデックスを有するPUSCH/PUCCHのオーバーラップを解消し、次いで、より低い(又は、より高い)優先度インデックスを有するPUSCH/PUCCHのオーバーラップを解消してもよい。
 以上第2の実施形態によれば、複数のパネルを用いるPUCCH/PUSCHの同時送信を行う場合であって、かつ、シングルパネルのPUCCH/PUSCHとマルチパネルのPUCCH/PUSCHとが重複する場合あっても、適切にPUCCH/PUSCHの送信の重複を制御することができる。
<第3の実施形態>
 第3の実施形態において、マルチパネルのPUSCH/PUCCH(第1のPUSCH/PUCCH)と、マルチパネルのPUSCH/PUCCH(第2のPUSCH/PUCCH)と、の重複について説明する。
 UEは、特定のプロセスに従って、第1のPUSCH/PUCCHと第2のPUSCH/PUCCHとの重複のハンドリングを行ってもよい。
 当該特定のプロセスは、予め仕様で規定されてもよい。
 UEは、PUCCH/PUSCHが、同じ優先度を有するか否か、同じパネルに関連付けられるか否か、シングルパネルの送信とマルチパネルの送信の重複か否か、及び、マルチパネルの送信同士の重複か否か、の少なくとも1つに基づいて、PUCCH/PUSCHの重複のハンドリングを判断してもよい。
 当該特定のプロセスは、例えば、第1の実施形態において記載したプロセスAからLと、第2の実施形態において記載したプロセスMからTと、以下のプロセスUからZの少なくとも1つを含んでもよい。
[プロセスU]
 同じ優先度を有する、マルチパネルのPUCCH送信とマルチパネルのPUCCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスV]
 同じ優先度を有する、マルチパネルのPUSCH送信とマルチパネルのPUSCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスW]
 同じ優先度を有する、マルチパネルのPUCCH送信とマルチパネルのPUSCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスX]
 異なる優先度を有する、マルチパネルのPUCCH送信とマルチパネルのPUCCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスY]
 異なる優先度を有する、マルチパネルのPUSCH送信とマルチパネルのPUSCH送信のオーバーラップを解消する。
[プロセスZ]
 異なる優先度を有する、マルチパネルのPUCCH送信とマルチパネルのPUSCH送信のオーバーラップを解消する。
 なお、上記プロセスUからZは、プロセスUからプロセスZの順にハンドリングを行くことを示しているわけではないことを、当業者であれば容易に理解できる。
 上記プロセスA-Zの少なくとも1つが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、上記プロセスA-Zの少なくとも1つに該当するオーバーラップが発生することを想定/期待しなくてもよい。
 例えば、UEは、同じ優先度を有する、マルチパネルのPUCCH送信とマルチパネルのPUCCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスUが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、同じ優先度を有する、マルチパネルのPUSCH送信とマルチパネルのPUSCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスVが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、同じ優先度を有する、マルチパネルのPUCCH送信とマルチパネルのPUSCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスWが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、異なる優先度を有する、マルチパネルのPUCCH送信とマルチパネルのPUCCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスXが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、異なる優先度を有する、マルチパネルのPUSCH送信とマルチパネルのPUSCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスYが規定されなくてもよい。
 例えば、UEは、異なる優先度を有する、マルチパネルのPUCCH送信とマルチパネルのPUSCH送信のオーバーラップを想定/期待しなくてもよい。このとき、上記プロセスZが規定されなくてもよい。
 上記プロセスA-Zの少なくとも2つが、並列に処理されてもよい。言い換えれば、上記プロセスA-Zの少なくとも2つについて、同じタイミングで判断されてもよい。上記プロセスA-Zの少なくとも2つにおいて、処理の順序が規定されなくてもよい。
 UEは、上記プロセスA-Lの少なくとも1つを用いるオーバーラップの処理を行ってもよい。次いで、UEは、上記プロセスM-Tの少なくとも1つを用いるオーバーラップの処理を行ってもよい。さらに、UEは、上記プロセスU-Zの少なくとも1つを用いるオーバーラップの処理を行ってもよい。
 UEは、上記プロセスA-Lの少なくとも1つを用いるオーバーラップの処理について、上記第1の実施形態に記載した少なくとも1つの方法に従ってもよい。
 UEは、上記プロセスM-Tの少なくとも1つを用いるオーバーラップの処理について、上記第2の実施形態に記載した少なくとも1つの方法に従ってもよい。
 上記プロセスU-Zの少なくとも1つを用いるオーバーラップの処理を行う場合、UEは、第1に、シングルパネルのPUSCH/PUCCHとシングルパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。UEは、第2に、シングルパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。UEは、第3に、マルチパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。
 また、上記プロセスU-Zの少なくとも1つを用いるオーバーラップの処理を行う場合、UEは、第1に、シングルパネルのPUSCH/PUCCHとシングルパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。UEは、第2に、マルチパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。UEは、第3に、シングルパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。
 また、上記プロセスU-Zの少なくとも1つを用いるオーバーラップの処理を行う場合、UEは、第1に、シングルパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。UEは、第2に、シングルパネルのPUSCH/PUCCHとシングルパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。UEは、第3に、マルチパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。
 また、上記プロセスU-Zの少なくとも1つを用いるオーバーラップの処理を行う場合、UEは、第1に、シングルパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。UEは、第2に、マルチパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。UEは、第3に、シングルパネルのPUSCH/PUCCHとシングルパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。
 また、上記プロセスU-Zの少なくとも1つを用いるオーバーラップの処理を行う場合、UEは、第1に、マルチパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。UEは、第2に、シングルパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。UEは、第3に、シングルパネルのPUSCH/PUCCHとシングルパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。
 また、上記プロセスU-Zの少なくとも1つを用いるオーバーラップの処理を行う場合、UEは、第1に、マルチパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。UEは、第2に、シングルパネルのPUSCH/PUCCHとシングルパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。UEは、第3に、シングルパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。
 例えば、UEは、上記プロセスU、V、W、X、Y、Zの順で、PUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理を行ってもよい。
 例えば、UEは、同じ優先度に関するオーバーラップの処理、異なる優先度に関するオーバーラップの処理、同じ種類のチャネルに関するオーバーラップの処理、異なる種類のチャネルに関するオーバーラップの処理、の順に、オーバーラップの処理を行ってもよい。
 なお、上記では、プロセスU-Zの順序に関する一例を示したが、プロセスA-Zの順序はこれらに限られない。言い換えれば、プロセスA-Zの順序は、任意の順序であってもよい。本開示では、簡単のために網羅的には記載しない。
 UEが上記プロセスU/V/W/X/Y/Zを行う場合、さらに優先度に関する処理の順序が規定されてもよい。
 当該パネルに関する処理の順序は、例えば、優先度/優先度インデックスに基づく順序であってもよい。例えば、UEは、優先度インデックスに昇順(又は、降順)に、PUSCH/PUCCHのオーバーラップを解消してもよい。具体的には、UEは、より高い(又は、より低い)優先度インデックスを有するPUSCH/PUCCHのオーバーラップを解消し、次いで、より低い(又は、より高い)優先度インデックスを有するPUSCH/PUCCHのオーバーラップを解消してもよい。
 以上第3の実施形態によれば、複数のパネルを用いるPUCCH/PUSCHの同時送信を行う場合であって、かつ、マルチパネルのPUCCH/PUSCH同士が重複する場合あっても、適切にPUCCH/PUSCHの送信の重複を制御することができる。
<補足>
 上述の実施形態の少なくとも1つは、特定のUE能力(UE capability)を報告した又は当該特定のUE能力をサポートするUEに対してのみ適用されてもよい。
 当該特定のUE能力は、以下の少なくとも1つを示してもよい:
 ・上記実施形態の少なくとも1つについての特定の処理/動作/制御/情報(例えば、シングルパネルのPUSCH/PUCCHとシングルパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理、シングルパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理、マルチパネルのPUSCH/PUCCHとマルチパネルのPUSCH/PUCCHのオーバーラップの処理、の少なくとも1つ)をサポートすること。
 ・同時マルチパネル送信をサポートすること。
 ・複数のPUSCHの同時マルチパネル送信をサポートすること。
 ・複数のPUCCHの同時マルチパネル送信をサポートすること。
 ・PUSCH及びPUCCHの同時マルチパネル送信をサポートすること。
 また、上記特定のUE能力は、全周波数にわたって(周波数に関わらず共通に)適用される能力であってもよいし、周波数(例えば、セル、バンド、BWP)ごとの能力であってもよいし、周波数レンジ(例えば、Frequency Range 1(FR1)、FR2、FR3、FR4、FR5、FR2-1、FR2-2)ごとの能力であってもよいし、サブキャリア間隔(SubCarrier Spacing(SCS))ごとの能力であってもよい。
 また、上記特定のUE能力は、全複信方式にわたって(複信方式に関わらず共通に)適用される能力であってもよいし、複信方式(例えば、時分割複信(Time Division Duplex(TDD))、周波数分割複信(Frequency Division Duplex(FDD)))ごとの能力であってもよい。
 また、上述の実施形態の少なくとも1つは、UEが上位レイヤシグナリングによって上述の実施形態に関連する特定の情報を設定された場合に適用されてもよい。例えば、当該特定の情報は、同時マルチパネルUL送信を有効化することを示す情報、特定のリリース(例えば、Rel.18)向けの任意のRRCパラメータなどであってもよい。
 UEは、上記特定のUE能力の少なくとも1つをサポートしない又は上記特定の情報を設定されない場合、例えばRel.15/16の動作を適用してもよい。
(付記)
 本開示の一実施形態に関して、以下の発明を付記する。
[付記1]
 第1の上りリンク(UL)チャネル及び第2のULチャネルのオーバーラップの解消を、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じ優先度を有するか否か、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じパネルに関連付けられるか否か、及び、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じ種類か否か、に基づいて、判断する制御部と、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルの少なくとも1つを送信する送信部と、を有する端末。
[付記2]
 前記制御部は、同じ時間ドメインにおいて、1つのULチャネルのみを送信すると判断する付記1に記載の端末。
[付記3]
 前記制御部は、同じ時間ドメインにおいて、複数のパネルを用いて、それぞれのパネルにおいて1つのULチャネルを送信すると判断する付記1又は付記2に記載の端末。
[付記4]
 前記制御部は、さらに、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが、それぞれシングルパネル送信及びマルチパネル送信のいずれかであるかに基づいて前記オーバーラップの解消を判断する付記1から付記3のいずれかに記載の端末。
(無線通信システム)
 以下、本開示の一実施形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、本開示の上記各実施形態に係る無線通信方法のいずれか又はこれらの組み合わせを用いて通信が行われる。
 図11、一実施形態に係る無線通信システムの概略構成の一例を示す図である。無線通信システム1は、Third Generation Partnership Project(3GPP)によって仕様化されるLong Term Evolution(LTE)、5th generation mobile communication system New Radio(5G NR)などを用いて通信を実現するシステムであってもよい。
 また、無線通信システム1は、複数のRadio Access Technology(RAT)間のデュアルコネクティビティ(マルチRATデュアルコネクティビティ(Multi-RAT Dual Connectivity(MR-DC)))をサポートしてもよい。MR-DCは、LTE(Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA))とNRとのデュアルコネクティビティ(E-UTRA-NR Dual Connectivity(EN-DC))、NRとLTEとのデュアルコネクティビティ(NR-E-UTRA Dual Connectivity(NE-DC))などを含んでもよい。
 EN-DCでは、LTE(E-UTRA)の基地局(eNB)がマスタノード(Master Node(MN))であり、NRの基地局(gNB)がセカンダリノード(Secondary Node(SN))である。NE-DCでは、NRの基地局(gNB)がMNであり、LTE(E-UTRA)の基地局(eNB)がSNである。
 無線通信システム1は、同一のRAT内の複数の基地局間のデュアルコネクティビティ(例えば、MN及びSNの双方がNRの基地局(gNB)であるデュアルコネクティビティ(NR-NR Dual Connectivity(NN-DC)))をサポートしてもよい。
 無線通信システム1は、比較的カバレッジの広いマクロセルC1を形成する基地局11と、マクロセルC1内に配置され、マクロセルC1よりも狭いスモールセルC2を形成する基地局12(12a-12c)と、を備えてもよい。ユーザ端末20は、少なくとも1つのセル内に位置してもよい。各セル及びユーザ端末20の配置、数などは、図に示す態様に限定されない。以下、基地局11及び12を区別しない場合は、基地局10と総称する。
 ユーザ端末20は、複数の基地局10のうち、少なくとも1つに接続してもよい。ユーザ端末20は、複数のコンポーネントキャリア(Component Carrier(CC))を用いたキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation(CA))及びデュアルコネクティビティ(DC)の少なくとも一方を利用してもよい。
 各CCは、第1の周波数帯(Frequency Range 1(FR1))及び第2の周波数帯(Frequency Range 2(FR2))の少なくとも1つに含まれてもよい。マクロセルC1はFR1に含まれてもよいし、スモールセルC2はFR2に含まれてもよい。例えば、FR1は、6GHz以下の周波数帯(サブ6GHz(sub-6GHz))であってもよいし、FR2は、24GHzよりも高い周波数帯(above-24GHz)であってもよい。なお、FR1及びFR2の周波数帯、定義などはこれらに限られず、例えばFR1がFR2よりも高い周波数帯に該当してもよい。
 また、ユーザ端末20は、各CCにおいて、時分割複信(Time Division Duplex(TDD))及び周波数分割複信(Frequency Division Duplex(FDD))の少なくとも1つを用いて通信を行ってもよい。
 複数の基地局10は、有線(例えば、Common Public Radio Interface(CPRI)に準拠した光ファイバ、X2インターフェースなど)又は無線(例えば、NR通信)によって接続されてもよい。例えば、基地局11及び12間においてNR通信がバックホールとして利用される場合、上位局に該当する基地局11はIntegrated Access Backhaul(IAB)ドナー、中継局(リレー)に該当する基地局12はIABノードと呼ばれてもよい。
 基地局10は、他の基地局10を介して、又は直接コアネットワーク30に接続されてもよい。コアネットワーク30は、例えば、Evolved Packet Core(EPC)、5G Core Network(5GCN)、Next Generation Core(NGC)などの少なくとも1つを含んでもよい。
 ユーザ端末20は、LTE、LTE-A、5Gなどの通信方式の少なくとも1つに対応した端末であってもよい。
 無線通信システム1においては、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))ベースの無線アクセス方式が利用されてもよい。例えば、下りリンク(Downlink(DL))及び上りリンク(Uplink(UL))の少なくとも一方において、Cyclic Prefix OFDM(CP-OFDM)、Discrete Fourier Transform Spread OFDM(DFT-s-OFDM)、Orthogonal Frequency Division Multiple Access(OFDMA)、Single Carrier Frequency Division Multiple Access(SC-FDMA)などが利用されてもよい。
 無線アクセス方式は、波形(waveform)と呼ばれてもよい。なお、無線通信システム1においては、UL及びDLの無線アクセス方式には、他の無線アクセス方式(例えば、他のシングルキャリア伝送方式、他のマルチキャリア伝送方式)が用いられてもよい。
 無線通信システム1では、下りリンクチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される下り共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel(PDSCH))、ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel(PBCH))、下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel(PDCCH))などが用いられてもよい。
 また、無線通信システム1では、上りリンクチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される上り共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel(PUSCH))、上り制御チャネル(Physical Uplink Control Channel(PUCCH))、ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel(PRACH))などが用いられてもよい。
 PDSCHによって、ユーザデータ、上位レイヤ制御情報、System Information Block(SIB)などが伝送される。PUSCHによって、ユーザデータ、上位レイヤ制御情報などが伝送されてもよい。また、PBCHによって、Master Information Block(MIB)が伝送されてもよい。
 PDCCHによって、下位レイヤ制御情報が伝送されてもよい。下位レイヤ制御情報は、例えば、PDSCH及びPUSCHの少なくとも一方のスケジューリング情報を含む下り制御情報(Downlink Control Information(DCI))を含んでもよい。
 なお、PDSCHをスケジューリングするDCIは、DLアサインメント、DL DCIなどと呼ばれてもよいし、PUSCHをスケジューリングするDCIは、ULグラント、UL DCIなどと呼ばれてもよい。なお、PDSCHはDLデータで読み替えられてもよいし、PUSCHはULデータで読み替えられてもよい。
 PDCCHの検出には、制御リソースセット(COntrol REsource SET(CORESET))及びサーチスペース(search space)が利用されてもよい。CORESETは、DCIをサーチするリソースに対応する。サーチスペースは、PDCCH候補(PDCCH candidates)のサーチ領域及びサーチ方法に対応する。1つのCORESETは、1つ又は複数のサーチスペースに関連付けられてもよい。UEは、サーチスペース設定に基づいて、あるサーチスペースに関連するCORESETをモニタしてもよい。
 1つのサーチスペースは、1つ又は複数のアグリゲーションレベル(aggregation Level)に該当するPDCCH候補に対応してもよい。1つ又は複数のサーチスペースは、サーチスペースセットと呼ばれてもよい。なお、本開示の「サーチスペース」、「サーチスペースセット」、「サーチスペース設定」、「サーチスペースセット設定」、「CORESET」、「CORESET設定」などは、互いに読み替えられてもよい。
 PUCCHによって、チャネル状態情報(Channel State Information(CSI))、送達確認情報(例えば、Hybrid Automatic Repeat reQuest ACKnowledgement(HARQ-ACK)、ACK/NACKなどと呼ばれてもよい)及びスケジューリングリクエスト(Scheduling Request(SR))の少なくとも1つを含む上り制御情報(Uplink Control Information(UCI))が伝送されてもよい。PRACHによって、セルとの接続確立のためのランダムアクセスプリアンブルが伝送されてもよい。
 なお、本開示において下りリンク、上りリンクなどは「リンク」を付けずに表現されてもよい。また、各種チャネルの先頭に「物理(Physical)」を付けずに表現されてもよい。
 無線通信システム1では、同期信号(Synchronization Signal(SS))、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal(DL-RS))などが伝送されてもよい。無線通信システム1では、DL-RSとして、セル固有参照信号(Cell-specific Reference Signal(CRS))、チャネル状態情報参照信号(Channel State Information Reference Signal(CSI-RS))、復調用参照信号(DeModulation Reference Signal(DMRS))、位置決定参照信号(Positioning Reference Signal(PRS))、位相トラッキング参照信号(Phase Tracking Reference Signal(PTRS))などが伝送されてもよい。
 同期信号は、例えば、プライマリ同期信号(Primary Synchronization Signal(PSS))及びセカンダリ同期信号(Secondary Synchronization Signal(SSS))の少なくとも1つであってもよい。SS(PSS、SSS)及びPBCH(及びPBCH用のDMRS)を含む信号ブロックは、SS/PBCHブロック、SS Block(SSB)などと呼ばれてもよい。なお、SS、SSBなども、参照信号と呼ばれてもよい。
 また、無線通信システム1では、上りリンク参照信号(Uplink Reference Signal(UL-RS))として、測定用参照信号(Sounding Reference Signal(SRS))、復調用参照信号(DMRS)などが伝送されてもよい。なお、DMRSはユーザ端末固有参照信号(UE-specific Reference Signal)と呼ばれてもよい。
(基地局)
 図12は、一実施形態に係る基地局の構成の一例を示す図である。基地局10は、制御部110、送受信部120、送受信アンテナ130及び伝送路インターフェース(transmission line interface)140を備えている。なお、制御部110、送受信部120及び送受信アンテナ130及び伝送路インターフェース140は、それぞれ1つ以上が備えられてもよい。
 なお、本例では、本実施の形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、基地局10は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有すると想定されてもよい。以下で説明する各部の処理の一部は、省略されてもよい。
 制御部110は、基地局10全体の制御を実施する。制御部110は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路などから構成することができる。
 制御部110は、信号の生成、スケジューリング(例えば、リソース割り当て、マッピング)などを制御してもよい。制御部110は、送受信部120、送受信アンテナ130及び伝送路インターフェース140を用いた送受信、測定などを制御してもよい。制御部110は、信号として送信するデータ、制御情報、系列(sequence)などを生成し、送受信部120に転送してもよい。制御部110は、通信チャネルの呼処理(設定、解放など)、基地局10の状態管理、無線リソースの管理などを行ってもよい。
 送受信部120は、ベースバンド(baseband)部121、Radio Frequency(RF)部122、測定部123を含んでもよい。ベースバンド部121は、送信処理部1211及び受信処理部1212を含んでもよい。送受信部120は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、RF回路、ベースバンド回路、フィルタ、位相シフタ(phase shifter)、測定回路、送受信回路などから構成することができる。
 送受信部120は、一体の送受信部として構成されてもよいし、送信部及び受信部から構成されてもよい。当該送信部は、送信処理部1211、RF部122から構成されてもよい。当該受信部は、受信処理部1212、RF部122、測定部123から構成されてもよい。
 送受信アンテナ130は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるアンテナ、例えばアレイアンテナなどから構成することができる。
 送受信部120は、上述の下りリンクチャネル、同期信号、下りリンク参照信号などを送信してもよい。送受信部120は、上述の上りリンクチャネル、上りリンク参照信号などを受信してもよい。
 送受信部120は、デジタルビームフォーミング(例えば、プリコーディング)、アナログビームフォーミング(例えば、位相回転)などを用いて、送信ビーム及び受信ビームの少なくとも一方を形成してもよい。
 送受信部120(送信処理部1211)は、例えば制御部110から取得したデータ、制御情報などに対して、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤの処理、Radio Link Control(RLC)レイヤの処理(例えば、RLC再送制御)、Medium Access Control(MAC)レイヤの処理(例えば、HARQ再送制御)などを行い、送信するビット列を生成してもよい。
 送受信部120(送信処理部1211)は、送信するビット列に対して、チャネル符号化(誤り訂正符号化を含んでもよい)、変調、マッピング、フィルタ処理、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform(DFT))処理(必要に応じて)、逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform(IFFT))処理、プリコーディング、デジタル-アナログ変換などの送信処理を行い、ベースバンド信号を出力してもよい。
 送受信部120(RF部122)は、ベースバンド信号に対して、無線周波数帯への変調、フィルタ処理、増幅などを行い、無線周波数帯の信号を、送受信アンテナ130を介して送信してもよい。
 一方、送受信部120(RF部122)は、送受信アンテナ130によって受信された無線周波数帯の信号に対して、増幅、フィルタ処理、ベースバンド信号への復調などを行ってもよい。
 送受信部120(受信処理部1212)は、取得されたベースバンド信号に対して、アナログ-デジタル変換、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform(FFT))処理、逆離散フーリエ変換(Inverse Discrete Fourier Transform(IDFT))処理(必要に応じて)、フィルタ処理、デマッピング、復調、復号(誤り訂正復号を含んでもよい)、MACレイヤ処理、RLCレイヤの処理及びPDCPレイヤの処理などの受信処理を適用し、ユーザデータなどを取得してもよい。
 送受信部120(測定部123)は、受信した信号に関する測定を実施してもよい。例えば、測定部123は、受信した信号に基づいて、Radio Resource Management(RRM)測定、Channel State Information(CSI)測定などを行ってもよい。測定部123は、受信電力(例えば、Reference Signal Received Power(RSRP))、受信品質(例えば、Reference Signal Received Quality(RSRQ)、Signal to Interference plus Noise Ratio(SINR)、Signal to Noise Ratio(SNR))、信号強度(例えば、Received Signal Strength Indicator(RSSI))、伝搬路情報(例えば、CSI)などについて測定してもよい。測定結果は、制御部110に出力されてもよい。
 伝送路インターフェース140は、コアネットワーク30に含まれる装置、他の基地局10などとの間で信号を送受信(バックホールシグナリング)し、ユーザ端末20のためのユーザデータ(ユーザプレーンデータ)、制御プレーンデータなどを取得、伝送などしてもよい。
 なお、本開示における基地局10の送信部及び受信部は、送受信部120、送受信アンテナ130及び伝送路インターフェース140の少なくとも1つによって構成されてもよい。
 制御部110は、第1の上りリンク(UL)チャネル及び第2のULチャネルのオーバーラップの解消を、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じ優先度を有するか否か、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じパネルに関連付けられるか否か、及び、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じ種類か否か、に基づいて判断してもよい。送受信部120は、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルの少なくとも1つを受信してもよい(第1の実施形態)。
(ユーザ端末)
 図13は、一実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示す図である。ユーザ端末20は、制御部210、送受信部220及び送受信アンテナ230を備えている。なお、制御部210、送受信部220及び送受信アンテナ230は、それぞれ1つ以上が備えられてもよい。
 なお、本例では、本実施の形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、ユーザ端末20は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有すると想定されてもよい。以下で説明する各部の処理の一部は、省略されてもよい。
 制御部210は、ユーザ端末20全体の制御を実施する。制御部210は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路などから構成することができる。
 制御部210は、信号の生成、マッピングなどを制御してもよい。制御部210は、送受信部220及び送受信アンテナ230を用いた送受信、測定などを制御してもよい。制御部210は、信号として送信するデータ、制御情報、系列などを生成し、送受信部220に転送してもよい。
 送受信部220は、ベースバンド部221、RF部222、測定部223を含んでもよい。ベースバンド部221は、送信処理部2211、受信処理部2212を含んでもよい。送受信部220は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、RF回路、ベースバンド回路、フィルタ、位相シフタ、測定回路、送受信回路などから構成することができる。
 送受信部220は、一体の送受信部として構成されてもよいし、送信部及び受信部から構成されてもよい。当該送信部は、送信処理部2211、RF部222から構成されてもよい。当該受信部は、受信処理部2212、RF部222、測定部223から構成されてもよい。
 送受信アンテナ230は、本開示に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるアンテナ、例えばアレイアンテナなどから構成することができる。
 送受信部220は、上述の下りリンクチャネル、同期信号、下りリンク参照信号などを受信してもよい。送受信部220は、上述の上りリンクチャネル、上りリンク参照信号などを送信してもよい。
 送受信部220は、デジタルビームフォーミング(例えば、プリコーディング)、アナログビームフォーミング(例えば、位相回転)などを用いて、送信ビーム及び受信ビームの少なくとも一方を形成してもよい。
 送受信部220(送信処理部2211)は、例えば制御部210から取得したデータ、制御情報などに対して、PDCPレイヤの処理、RLCレイヤの処理(例えば、RLC再送制御)、MACレイヤの処理(例えば、HARQ再送制御)などを行い、送信するビット列を生成してもよい。
 送受信部220(送信処理部2211)は、送信するビット列に対して、チャネル符号化(誤り訂正符号化を含んでもよい)、変調、マッピング、フィルタ処理、DFT処理(必要に応じて)、IFFT処理、プリコーディング、デジタル-アナログ変換などの送信処理を行い、ベースバンド信号を出力してもよい。
 なお、DFT処理を適用するか否かは、トランスフォームプリコーディングの設定に基づいてもよい。送受信部220(送信処理部2211)は、あるチャネル(例えば、PUSCH)について、トランスフォームプリコーディングが有効(enabled)である場合、当該チャネルをDFT-s-OFDM波形を用いて送信するために上記送信処理としてDFT処理を行ってもよいし、そうでない場合、上記送信処理としてDFT処理を行わなくてもよい。
 送受信部220(RF部222)は、ベースバンド信号に対して、無線周波数帯への変調、フィルタ処理、増幅などを行い、無線周波数帯の信号を、送受信アンテナ230を介して送信してもよい。
 一方、送受信部220(RF部222)は、送受信アンテナ230によって受信された無線周波数帯の信号に対して、増幅、フィルタ処理、ベースバンド信号への復調などを行ってもよい。
 送受信部220(受信処理部2212)は、取得されたベースバンド信号に対して、アナログ-デジタル変換、FFT処理、IDFT処理(必要に応じて)、フィルタ処理、デマッピング、復調、復号(誤り訂正復号を含んでもよい)、MACレイヤ処理、RLCレイヤの処理及びPDCPレイヤの処理などの受信処理を適用し、ユーザデータなどを取得してもよい。
 送受信部220(測定部223)は、受信した信号に関する測定を実施してもよい。例えば、測定部223は、受信した信号に基づいて、RRM測定、CSI測定などを行ってもよい。測定部223は、受信電力(例えば、RSRP)、受信品質(例えば、RSRQ、SINR、SNR)、信号強度(例えば、RSSI)、伝搬路情報(例えば、CSI)などについて測定してもよい。測定結果は、制御部210に出力されてもよい。
 なお、本開示におけるユーザ端末20の送信部及び受信部は、送受信部220及び送受信アンテナ230の少なくとも1つによって構成されてもよい。
 制御部210は、第1の上りリンク(UL)チャネル及び第2のULチャネルのオーバーラップの解消を、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じ優先度を有するか否か、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じパネルに関連付けられるか否か、及び、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じ種類か否か、に基づいて判断してもよい。送受信部220は、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルの少なくとも1つを送信してもよい(第1の実施形態)。
 制御部210は、同じ時間ドメインにおいて、1つのULチャネルのみを送信すると判断してもよい(第1の実施形態)。
 制御部210は、同じ時間ドメインにおいて、複数のパネルを用いて、それぞれのパネルにおいて1つのULチャネルを送信すると判断してもよい(第1の実施形態)。
 制御部210は、さらに、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが、それぞれシングルパネル送信及びマルチパネル送信のいずれかであるかに基づいて前記オーバーラップの解消を判断してもよい(第2/第3の実施形態)。
(ハードウェア構成)
 なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
 ここで、機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、みなし、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。例えば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)、送信機(transmitter)などと呼称されてもよい。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
 例えば、本開示の一実施形態における基地局、ユーザ端末などは、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図14は、一実施形態に係る基地局及びユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の基地局10及びユーザ端末20は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
 なお、本開示において、装置、回路、デバイス、部(section)、ユニットなどの文言は、互いに読み替えることができる。基地局10及びユーザ端末20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
 例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサによって実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法を用いて、2以上のプロセッサによって実行されてもよい。なお、プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。
 基地局10及びユーザ端末20における各機能は、例えば、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004を介する通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
 プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(Central Processing Unit(CPU))によって構成されてもよい。例えば、上述の制御部110(210)、送受信部120(220)などの少なくとも一部は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
 また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、制御部110(210)は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
 メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Read Only Memory(ROM)、Erasable Programmable ROM(EPROM)、Electrically EPROM(EEPROM)、Random Access Memory(RAM)、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
 ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フレキシブルディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク(Compact Disc ROM(CD-ROM)など)、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、リムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、磁気ストライプ、データベース、サーバ、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
 通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(Frequency Division Duplex(FDD))及び時分割複信(Time Division Duplex(TDD))の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、上述の送受信部120(220)、送受信アンテナ130(230)などは、通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部120(220)は、送信部120a(220a)と受信部120b(220b)とで、物理的に又は論理的に分離された実装がなされてもよい。
 入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、Light Emitting Diode(LED)ランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
 また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
 また、基地局10及びユーザ端末20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor(DSP))、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、Programmable Logic Device(PLD)、Field Programmable Gate Array(FPGA)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアを用いて各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
(変形例)
 なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル、シンボル及び信号(シグナル又はシグナリング)は、互いに読み替えられてもよい。また、信号はメッセージであってもよい。参照信号(reference signal)は、RSと略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)、パイロット信号などと呼ばれてもよい。また、コンポーネントキャリア(Component Carrier(CC))は、セル、周波数キャリア、キャリア周波数などと呼ばれてもよい。
 無線フレームは、時間領域において1つ又は複数の期間(フレーム)によって構成されてもよい。無線フレームを構成する当該1つ又は複数の各期間(フレーム)は、サブフレームと呼ばれてもよい。さらに、サブフレームは、時間領域において1つ又は複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジー(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
 ここで、ニューメロロジーは、ある信号又はチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジーは、例えば、サブキャリア間隔(SubCarrier Spacing(SCS))、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(Transmission Time Interval(TTI))、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
 スロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボル(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM)シンボル、Single Carrier Frequency Division Multiple Access(SC-FDMA)シンボルなど)によって構成されてもよい。また、スロットは、ニューメロロジーに基づく時間単位であってもよい。
 スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(PUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(PUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
 無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。なお、本開示におけるフレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット、シンボルなどの時間単位は、互いに読み替えられてもよい。
 例えば、1サブフレームはTTIと呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
 ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各ユーザ端末に対して、無線リソース(各ユーザ端末において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
 TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
 なお、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロット又は1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
 1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(3GPP Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partial又はfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
 なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
 リソースブロック(Resource Block(RB))は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つ又は複数個の連続した副搬送波(サブキャリア(subcarrier))を含んでもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに基づいて決定されてもよい。
 また、RBは、時間領域において、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックによって構成されてもよい。
 なお、1つ又は複数のRBは、物理リソースブロック(Physical RB(PRB))、サブキャリアグループ(Sub-Carrier Group(SCG))、リソースエレメントグループ(Resource Element Group(REG))、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
 また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(Resource Element(RE))によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
 帯域幅部分(Bandwidth Part(BWP))(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジー用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
 BWPには、UL BWP(UL用のBWP)と、DL BWP(DL用のBWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つ又は複数のBWPが設定されてもよい。
 設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
 なお、上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレーム又は無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロット又はミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix(CP))長などの構成は、様々に変更することができる。
 また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースは、所定のインデックスによって指示されてもよい。
 本開示においてパラメータなどに使用する名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式などは、本開示において明示的に開示したものと異なってもよい。様々なチャネル(PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
 本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
 また、情報、信号などは、上位レイヤから下位レイヤ及び下位レイヤから上位レイヤの少なくとも一方へ出力され得る。情報、信号などは、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
 入出力された情報、信号などは、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報、信号などは、上書き、更新又は追記をされ得る。出力された情報、信号などは、削除されてもよい。入力された情報、信号などは、他の装置へ送信されてもよい。
 情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、本開示における情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、下り制御情報(Downlink Control Information(DCI))、上り制御情報(Uplink Control Information(UCI)))、上位レイヤシグナリング(例えば、Radio Resource Control(RRC)シグナリング、ブロードキャスト情報(マスタ情報ブロック(Master Information Block(MIB))、システム情報ブロック(System Information Block(SIB))など)、Medium Access Control(MAC)シグナリング)、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。
 なお、物理レイヤシグナリングは、Layer 1/Layer 2(L1/L2)制御情報(L1/L2制御信号)、L1制御情報(L1制御信号)などと呼ばれてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。また、MACシグナリングは、例えば、MAC制御要素(MAC Control Element(CE))を用いて通知されてもよい。
 また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的な通知に限られず、暗示的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって又は別の情報の通知によって)行われてもよい。
 判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真(true)又は偽(false)で表される真偽値(boolean)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
 ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
 また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line(DSL))など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
 本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用され得る。「ネットワーク」は、ネットワークに含まれる装置(例えば、基地局)のことを意味してもよい。
 本開示において、「プリコーディング」、「プリコーダ」、「ウェイト(プリコーディングウェイト)」、「擬似コロケーション(Quasi-Co-Location(QCL))」、「Transmission Configuration Indication state(TCI状態)」、「空間関係(spatial relation)」、「空間ドメインフィルタ(spatial domain filter)」、「送信電力」、「位相回転」、「アンテナポート」、「アンテナポートグル-プ」、「レイヤ」、「レイヤ数」、「ランク」、「リソース」、「リソースセット」、「リソースグループ」、「ビーム」、「ビーム幅」、「ビーム角度」、「アンテナ」、「アンテナ素子」、「パネル」などの用語は、互換的に使用され得る。
 本開示においては、「基地局(Base Station(BS))」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNB(eNodeB)」、「gNB(gNodeB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(Transmission Point(TP))」、「受信ポイント(Reception Point(RP))」、「送受信ポイント(Transmission/Reception Point(TRP))」、「パネル」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
 基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(Remote Radio Head(RRH)))によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
 本開示において、基地局が端末に情報を送信することは、当該基地局が当該端末に対して、当該情報に基づく制御/動作を指示することと、互いに読み替えられてもよい。
 本開示においては、「移動局(Mobile Station(MS))」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(User Equipment(UE))」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
 移動局は、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
 基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、無線通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体(moving object)に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。
 当該移動体は、移動可能な物体をいい、移動速度は任意であり、移動体が停止している場合も当然含む。当該移動体は、例えば、車両、輸送車両、自動車、自動二輪車、自転車、コネクテッドカー、ショベルカー、ブルドーザー、ホイールローダー、ダンプトラック、フォークリフト、列車、バス、リヤカー、人力車、船舶(ship and other watercraft)、飛行機、ロケット、人工衛星、ドローン、マルチコプター、クアッドコプター、気球及びこれらに搭載される物を含み、またこれらに限られない。また、当該移動体は、運行指令に基づいて自律走行する移動体であってもよい。
 当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのInternet of Things(IoT)機器であってもよい。
 図15は、一実施形態に係る車両の一例を示す図である。車両40は、駆動部41、操舵部42、アクセルペダル43、ブレーキペダル44、シフトレバー45、左右の前輪46、左右の後輪47、車軸48、電子制御部49、各種センサ(電流センサ50、回転数センサ51、空気圧センサ52、車速センサ53、加速度センサ54、アクセルペダルセンサ55、ブレーキペダルセンサ56、シフトレバーセンサ57、及び物体検知センサ58を含む)、情報サービス部59と通信モジュール60を備える。
 駆動部41は、例えば、エンジン、モータ、エンジンとモータのハイブリッドの少なくとも1つで構成される。操舵部42は、少なくともステアリングホイール(ハンドルとも呼ぶ)を含み、ユーザによって操作されるステアリングホイールの操作に基づいて前輪46及び後輪47の少なくとも一方を操舵するように構成される。
 電子制御部49は、マイクロプロセッサ61、メモリ(ROM、RAM)62、通信ポート(例えば、入出力(Input/Output(IO))ポート)63で構成される。電子制御部49には、車両に備えられた各種センサ50-58からの信号が入力される。電子制御部49は、Electronic Control Unit(ECU)と呼ばれてもよい。
 各種センサ50-58からの信号としては、モータの電流をセンシングする電流センサ50からの電流信号、回転数センサ51によって取得された前輪46/後輪47の回転数信号、空気圧センサ52によって取得された前輪46/後輪47の空気圧信号、車速センサ53によって取得された車速信号、加速度センサ54によって取得された加速度信号、アクセルペダルセンサ55によって取得されたアクセルペダル43の踏み込み量信号、ブレーキペダルセンサ56によって取得されたブレーキペダル44の踏み込み量信号、シフトレバーセンサ57によって取得されたシフトレバー45の操作信号、物体検知センサ58によって取得された障害物、車両、歩行者などを検出するための検出信号などがある。
 情報サービス部59は、カーナビゲーションシステム、オーディオシステム、スピーカー、ディスプレイ、テレビ、ラジオ、といった、運転情報、交通情報、エンターテイメント情報などの各種情報を提供(出力)するための各種機器と、これらの機器を制御する1つ以上のECUとから構成される。情報サービス部59は、外部装置から通信モジュール60などを介して取得した情報を利用して、車両40の乗員に各種情報/サービス(例えば、マルチメディア情報/マルチメディアサービス)を提供する。
 情報サービス部59は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサ、タッチパネルなど)を含んでもよいし、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプ、タッチパネルなど)を含んでもよい。
 運転支援システム部64は、ミリ波レーダ、Light Detection and Ranging(LiDAR)、カメラ、測位ロケータ(例えば、Global Navigation Satellite System(GNSS)など)、地図情報(例えば、高精細(High Definition(HD))マップ、自動運転車(Autonomous Vehicle(AV))マップなど)、ジャイロシステム(例えば、慣性計測装置(Inertial Measurement Unit(IMU))、慣性航法装置(Inertial Navigation System(INS))など)、人工知能(Artificial Intelligence(AI))チップ、AIプロセッサといった、事故を未然に防止したりドライバの運転負荷を軽減したりするための機能を提供するための各種機器と、これらの機器を制御する1つ以上のECUとから構成される。また、運転支援システム部64は、通信モジュール60を介して各種情報を送受信し、運転支援機能又は自動運転機能を実現する。
 通信モジュール60は、通信ポート63を介して、マイクロプロセッサ61及び車両40の構成要素と通信することができる。例えば、通信モジュール60は通信ポート63を介して、車両40に備えられた駆動部41、操舵部42、アクセルペダル43、ブレーキペダル44、シフトレバー45、左右の前輪46、左右の後輪47、車軸48、電子制御部49内のマイクロプロセッサ61及びメモリ(ROM、RAM)62、各種センサ50-58との間でデータ(情報)を送受信する。
 通信モジュール60は、電子制御部49のマイクロプロセッサ61によって制御可能であり、外部装置と通信を行うことが可能な通信デバイスである。例えば、外部装置との間で無線通信を介して各種情報の送受信を行う。通信モジュール60は、電子制御部49の内部と外部のどちらにあってもよい。外部装置は、例えば、上述の基地局10、ユーザ端末20などであってもよい。また、通信モジュール60は、例えば、上述の基地局10及びユーザ端末20の少なくとも1つであってもよい(基地局10及びユーザ端末20の少なくとも1つとして機能してもよい)。
 通信モジュール60は、電子制御部49に入力された上述の各種センサ50-58からの信号、当該信号に基づいて得られる情報、及び情報サービス部59を介して得られる外部(ユーザ)からの入力に基づく情報、の少なくとも1つを、無線通信を介して外部装置へ送信してもよい。電子制御部49、各種センサ50-58、情報サービス部59などは、入力を受け付ける入力部と呼ばれてもよい。例えば、通信モジュール60によって送信されるPUSCHは、上記入力に基づく情報を含んでもよい。
 通信モジュール60は、外部装置から送信されてきた種々の情報(交通情報、信号情報、車間情報など)を受信し、車両に備えられた情報サービス部59へ表示する。情報サービス部59は、情報を出力する(例えば、通信モジュール60によって受信されるPDSCH(又は当該PDSCHから復号されるデータ/情報)に基づいてディスプレイ、スピーカーなどの機器に情報を出力する)出力部と呼ばれてもよい。
 また、通信モジュール60は、外部装置から受信した種々の情報をマイクロプロセッサ61によって利用可能なメモリ62へ記憶する。メモリ62に記憶された情報に基づいて、マイクロプロセッサ61が車両40に備えられた駆動部41、操舵部42、アクセルペダル43、ブレーキペダル44、シフトレバー45、左右の前輪46、左右の後輪47、車軸48、各種センサ50-58などの制御を行ってもよい。
 また、本開示における基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、基地局及びユーザ端末間の通信を、複数のユーザ端末間の通信(例えば、Device-to-Device(D2D)、Vehicle-to-Everything(V2X)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述の基地局10が有する機能をユーザ端末20が有する構成としてもよい。また、「上りリンク(uplink)」、「下りリンク(downlink)」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイドリンク(sidelink)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りリンクチャネル、下りリンクチャネルなどは、サイドリンクチャネルで読み替えられてもよい。
 同様に、本開示におけるユーザ端末は、基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のユーザ端末20が有する機能を基地局10が有する構成としてもよい。
 本開示において、基地局によって行われるとした動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)を含むネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局、基地局以外の1つ以上のネットワークノード(例えば、Mobility Management Entity(MME)、Serving-Gateway(S-GW)などが考えられるが、これらに限られない)又はこれらの組み合わせによって行われ得ることは明らかである。
 本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
 本開示において説明した各態様/実施形態は、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Advanced(LTE-A)、LTE-Beyond(LTE-B)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4th generation mobile communication system(4G)、5th generation mobile communication system(5G)、6th generation mobile communication system(6G)、xth generation mobile communication system(xG(xは、例えば整数、小数))、Future Radio Access(FRA)、New-Radio Access Technology(RAT)、New Radio(NR)、New radio access(NX)、Future generation radio access(FX)、Global System for Mobile communications(GSM(登録商標))、CDMA2000、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、Ultra-WideBand(UWB)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切な無線通信方法を利用するシステム、これらに基づいて拡張、修正、作成又は規定された次世代システムなどに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE又はLTE-Aと、5Gとの組み合わせなど)適用されてもよい。
 本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
 本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素の参照は、2つの要素のみが採用され得ること又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
 本開示において使用する「判断(決定)(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。例えば、「判断(決定)」は、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。
 また、「判断(決定)」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。
 また、「判断(決定)」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。つまり、「判断(決定)」は、何らかの動作を「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。
 また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
 本開示に記載の「最大送信電力」は送信電力の最大値を意味してもよいし、公称最大送信電力(the nominal UE maximum transmit power)を意味してもよいし、定格最大送信電力(the rated UE maximum transmit power)を意味してもよい。
 本開示において使用する「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的であっても、論理的であっても、あるいはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。
 本開示において、2つの要素が接続される場合、1つ以上の電線、ケーブル、プリント電気接続などを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域、光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
 本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
 本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びこれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
 本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳によって冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
 本開示において、「以下」、「未満」、「以上」、「より多い」、「と等しい」などは、互いに読み替えられてもよい。また、本開示において、「良い」、「悪い」、「大きい」、「小さい」、「高い」、「低い」、「早い」、「遅い」、「広い」、「狭い」、などを意味する文言は、原級、比較級及び最上級に限らず互いに読み替えられてもよい。また、本開示において、「良い」、「悪い」、「大きい」、「小さい」、「高い」、「低い」、「早い」、「遅い」、「広い」、「狭い」などを意味する文言は、「i番目に」(iは任意の整数)を付けた表現として、原級、比較級及び最上級に限らず互いに読み替えられてもよい(例えば、「最高」は「i番目に最高」と互いに読み替えられてもよい)。
 本開示において、「の(of)」、「のための(for)」、「に関する(regarding)」、「に関係する(related to)」、「に関連付けられる(associated with)」などは、互いに読み替えられてもよい。
 以上、本開示に係る発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示に係る発明が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示に係る発明は、請求の範囲の記載に基づいて定まる発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に係る発明に対して何ら制限的な意味をもたらさない。

Claims (6)

  1.  第1の上りリンク(UL)チャネル及び第2のULチャネルのオーバーラップの解消を、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じ優先度を有するか否か、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じパネルに関連付けられるか否か、及び、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じ種類か否か、に基づいて判断する制御部と、
     前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルの少なくとも1つを送信する送信部と、を有する端末。
  2.  前記制御部は、同じ時間ドメインにおいて、1つのULチャネルのみを送信すると判断する、請求項1に記載の端末。
  3.  前記制御部は、同じ時間ドメインにおいて、複数のパネルを用いて、それぞれのパネルにおいて1つのULチャネルを送信すると判断する、請求項1に記載の端末。
  4.  前記制御部は、さらに、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが、それぞれシングルパネル送信及びマルチパネル送信のいずれかであるかに基づいて前記オーバーラップの解消を判断する、請求項1に記載の端末。
  5.  第1の上りリンク(UL)チャネル及び第2のULチャネルのオーバーラップの解消を、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じ優先度を有するか否か、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じパネルに関連付けられるか否か、及び、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じ種類か否か、に基づいて判断するステップと、
     前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルの少なくとも1つを送信するステップと、を有する端末の無線通信方法。
  6.  第1の上りリンク(UL)チャネル及び第2のULチャネルのオーバーラップの解消を、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じ優先度を有するか否か、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じパネルに関連付けられるか否か、及び、前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルが同じ種類か否か、に基づいて判断する制御部と、
     前記第1のULチャネル及び前記第2のULチャネルの少なくとも1つを受信する受信部と、を有する基地局。
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