WO2023189946A1

WO2023189946A1 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

Info

Publication number: WO2023189946A1
Application number: PCT/JP2023/011239
Authority: WO
Inventors: 康博石井; 祐司野村; 健太加藤; 渚福井
Original assignee: 株式会社イシモク・コーポレーション
Priority date: 2022-03-28
Filing date: 2023-03-22
Publication date: 2023-10-05

Abstract

家具のレイアウトや再構成とメンテナンスを一貫して管理及び手配することができるファシリティマネジメントサービスを提供する。情報提供サーバ（１）は、家具情報取得部（５１）、パーツ認識部（５２）、家具構築可能性判断部（５３）、提案家具情報出力制御部（５４）を備える。家具情報取得部（５１）は共通パーツが組み合わされて構築された所定種類の家具を示す情報を基礎家具情報として取得する。パーツ認識部（５２）は基礎家具情報に基づいて所定種類の家具を構築している共通パーツを認識する。家具構築可能性判断部（５３）はパーツ認識結果に基づいて所定種類の家具を構築する共通パーツの少なくとも一部を組み合わせて構築可能な別種類の家具の有無を判断する。提案家具情報出力制御部（５４）は、存在すると判断された別種類の家具を示す情報を、提案家具情報として外部に出力することを制御する。

Description

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム

　本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。

　従来より、モジュール式家具自体は存在している（例えば特許文献１乃至３参照）。

特開昭６３－１４７４０９号公報特表２０１７－５１２１１２号公報実用新案登録第３２２４７８３号公報

　しかしながら、モジュール式家具を利用したファシリティマネジメントを実現したいという要望が近年挙げられているが、上述の特許文献１乃至３に記載の技術を含む従来技術では、かかる要望に応えることができない状況である。

　本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、家具のレイアウトや再構成とメンテナンスを一貫して管理及び手配することができるファシリティマネジメントサービスを提供することを目的とする。

　上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
　２種類以上の共通パーツの夫々が１以上組み合わされて構築された所定種類の家具を示す情報を、基礎家具情報として取得する家具情報取得手段と、
　前記基礎家具情報に基づいて、前記所定種類の家具を構築している前記共通パーツを認識するパーツ認識手段と、
　前記パーツ認識手段による認識結果に基づいて、前記所定種類の家具を構築している前記共通パーツの少なくとも一部を組み合わせることで構築可能な別種類の家具が存在するか否かを判断する家具構築可能性判断手段と、
　前記別種類の家具が存在すると判断された場合、当該別種類の家具を示す情報を、提案家具情報として外部に出力することを制御する提案家具情報出力制御手段と、
　を備える。

　また、本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムは、上述の本発明の一態様の情報処理装置に対応する方法及びプログラムである。

　本発明によれば、家具のレイアウトや再構成とメンテナンスを一貫して管理及び手配することができるファシリティマネジメントサービスを提供することができる。

本発明の一実施形態の情報処理装置を適用することで提供されるサービスの対象の共通パーツの一例を示す斜視図である。図１の共通パーツのうち、フレームとジョイントとを組み合わせた枠部材の構成例を示す図である。図２の枠部材とカバーとを組み合わせたパネルの構成例を示す図である。図３のパネルを複数組み合わせたボックスの構成例を示す図である。図４のボックスのパーツの組み換えにより変更可能な家具の例を示す図である。オフィス環境での家具のレイアウトの一例を示す図である。図６の家具のレイアウトから変更可能な家具とそのレイアウトの例を示す図である。オフィス環境において、本発明の情報処理装置の一実施形態の情報提供サーバからユーザ端末へ提供されるファシリティマネジメントサービスの一例を示す図である。部屋の模様替えの例を示す図である。従来のサービスと本サービスとの差異を示す図である。図１０の本サービスを提供するための情報処理システムであって、本発明の情報処理装置の一実施形態の情報提供サーバを含む情報処理システムの全体構成を示すブロック図である。図１１の情報処理システムのうち、本発明の情報処理装置の一実施形態の情報提供サーバのハードウェアの構成を示すブロック図である。図１２のハードウェアを有する情報提供サーバの機能的構成のうち、少なくとも本サービスを提供するための機能的構成を示す機能ブロック図である。図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第１手法を示す図である。図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第２手法を示す図である。図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第３手法を示す図である。ユーザに提示する手配パターンの例を示す図である。図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第４手法を示す図である。図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第５手法を示す図である。図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第６手法を示す図である。図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第７手法を示す図である。図２１のサーバによる第７手法のサービスの際にユーザ端末に表示されるユーザ画面を示す図である。図２１のサーバによる第７手法のサービスの際に点検・交換業者の端末に表示される業者画面を示す図である。図２１のサーバによる第７手法のサービスの際にリユースサイトの端末に表示される補修工程表を示す図である。図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第８手法を示す図である。図２５のサーバによる第８手法のサービスの際にユーザ端末に表示される要望入力画面を示す図である。図２５のサーバによる第８手法のサービスの際にユーザ端末に表示される提案画面を示す図である。図２５のサーバによる第８手法のサービスの際にユーザ端末に表示される備品情報入力画面を示す図である。図２５のサーバによる第８手法のサービスの際にユーザ端末に表示される他のユーザのオフィスの情報を提示する提示画面を示す図である。図２５のサーバによる第８手法のサービスの際にユーザ端末に表示される商品検索例の画面を示す図である。図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第９手法を示す図である。図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第９手法におけるパターン選択画面を示す図である。図１１のネットワーク構成において、第１０手法におけるユーザ端末への組み立て方法の提示画面を示す図である。図１１のネットワーク構成において、第１０手法における業者端末への組み立て方法の提示画面を示す図である。

　以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
　まず、図１乃至図７を参照して本発明の一実施形態の情報処理装置を適用することで提供されるサービスの対象の家具、即ち共通パーツで構築可能な家具について説明する。
　図１は、本発明の一実施形態の情報処理装置を適用することで提供されるサービスの対象の共通パーツの一例を示す斜視図である。

　図１に示すように、本実施形態では、ジョイントＰＡ、フレームＰＢ、カバーＰＣ等の複数種の共通パーツが存在する。これらのうち少なくとも２種類以上の共通パーツの夫々が１以上組み合わされて所定種類の家具（ボックス、机、キャビネット、パーテーション等）が構築される。
　ジョイントＰＡは、フレームＰＢを接続又は分離するためのパーツであり、外形が正六面体形状であり、夫々の面には、フレームＰＢのダボ（突起部）が嵌合される孔が配置されている。
　フレームＰＢは、角パイプ状で所定長の支持パーツ（骨組み用の部材）であり、長手方向の両端部にダボが突設されている。
　カバーＰＣは、フレームＰＢとジョイントＰＡを組み合わせて形成される骨組みを覆うパーツ（外面部材）である。

　例えばこれら３種類の共通パーツのうち、例えば図２（Ａ）に示すように、フレームＰＢ１乃至ＰＢ４とジョイントＰＡ１乃至ＰＡ４を組み合わせることで、図２（Ｂ）に示すように、正方形の枠部材ＧＡを構成することができる。

　また、図３（Ａ）に示すように、枠部材ＧＡ１乃至ＧＡ４を平面上に組み合わせることで、広い枠部材を構成することができる。
　そして、図３（Ｂ）に示すように、枠部材ＧＡ１乃至ＧＡ４からなる広い枠部材の上に、カバーＰＣ１乃至ＰＣ４を配置することで、図３（Ｃ）に示すように、１枚のパネルＧＢを構成することができる。

　さらに、図３（Ｃ）のパネルＧＢを１つの面として、図４に示すように、６つのパネルＧＢ１乃至ＧＢ６を夫々の辺部に組み付けることで、正六面体の台Ｆ１を構成することができる。図面上はパネルＧＢ１乃至ＧＢ３を明示するものとする。
　台Ｆ１に用いられるパネルＧＢの数は、４枚×６面＝２４枚である。２４枚のパネルＧＢから別種類の家具を再構成する場合は、図５に示すように、棚Ｆ２、机Ｆ３、パーテーションＦ４のような各種各様な種類の家具を構築することができる。

　例えば図６に示すように、椅子と机の組が８つ、サイドキャビネットＦ２１乃至Ｆ２４が４つ、パーテーションが２つで構成されるオフィスレイアウトＲＡに対して、レイアウト変更の対象部分ＴＡのサイドキャビネットＦ２１乃至Ｆ２４をパネル単位に分解し、分解したパネルの群を再構成することで、図７に示すように、椅子と机Ｆ３１、Ｆ３２の組を２つ増設し、パーテーションＦ４を１つ増設したレイアウト変更部分ＴＢを含むオフィスレイアウトＲＢへ模様替え（レイアウト変更）をすることができる。

　ここで、図１乃至図７に示した共通パーツやオフィス家具の構成は、一例を例示したに過ぎず、特に限定されない。
　即ち、上述した一連の構成の少なくとも一部に共通パーツや家具が含まれていれば足り、このような構成を実現するためにどのような形状（デザインやレイアウト）を有するのかは特に図１乃至図７の例に限定されない。

　次に、図８を参照して、上記共通パーツで構成される家具のファシリティマネジメントサービス（以下「本サービス」と称す）について説明する。
　図８は、オフィス環境において、情報提供サーバからユーザ端末へ提供されるファシリティマネジメントサービスの一例を示す図である。

　図８に示すように、本サービスでは、ユーザの操作によりユーザ端末２からは、オフィス環境におけるレイアウト変更の依頼と共に、レイアウト変更の対象部分ＴＡを含む現在の基礎家具情報ＲＡが情報提供サーバ１に出力される。

　情報提供サーバ１では、２種類以上の共通パーツ（ジョイントＰＡ、フレームＰＢ、カバーＰＣ等）の夫々が１以上組み合わされて構築された所定種類の家具（例えばキャビネットの部分ＴＡ等）を示す情報を、家具情報取得部５１が基礎家具情報として取得する。

　続いて、パーツ認識部５２は、基礎家具情報（例えばキャビネットの部分ＴＡ等）に基づいて、そのキャビネットの部分ＴＡを構築している共通パーツ（ジョイントＰＡ、フレームＰＢ、カバーＰＣと夫々の数等）を認識する。

　家具構築可能性判断部５３は、パーツ認識の結果に基づいて、キャビネットの部分ＴＡを構築している共通パーツの少なくとも一部を組み合わせることで構築可能な別種類の家具が存在するか否かを判断する。

　提案家具情報出力制御部５４は、家具構築可能性判断部５３により別種類の家具（例えば机Ｆ３やパーテーションＦ４等）が存在すると判断された場合、当該別種類の家具（例えば机Ｆ３やパーテーションＦ４等）を示す情報（レイアウト変更部分ＴＢ）を含む提案家具情報ＲＢとして外部の依頼元のユーザ端末２等に出力することを制御する。

　このようにオフィス環境において、２種類以上の共通パーツで構成される家具の構成を情報提供サーバ１で管理し、ユーザにより選択されたレイアウト変更対象の家具（基礎家具情報）を受け付けたことに応じて、当該家具を構成する共通パーツで別の家具を構成可能である場合にその旨を提示するので、例えばオフィスに初期入居時には内装家具がセットアップされ、その後ユーザが使用時に家具を自由自在に再構成するといったレイアウト変更が可能なサービスを提供することができる。

　次に、図９を参照して部屋の模様替えの例を説明する。
　図９は、部屋の模様替えの例を示す図である。
　上述した図８の例は、オフィス環境の例であったが、個人宅等の部屋の模様替えにも本サービスを適用できる。
　即ち、図９に示すように、共通パーツで構築された壁面収納Ｆ５と家具がレイアウトされた部屋ＡＡから、家具や壁面収納Ｆ５を撤去して、部屋ＡＯだけの空間にした後で、共通パーツの組み直しで再構築した壁面収納Ｆ６と家具でレイアウトし直した部屋ＡＢへリノベーションすることができる。また、その逆（元のレイアウトに戻すこと）も可能である。

　次に、図１０を参照して、従来のサービスと本サービスとの違いについて説明する。
　図１０は、従来のサービスと本サービスとの差異を示す図である。
　図１０に示すように、従来のサービスは、メーカーが製造した家具製品（完成品）を倉庫に保管しておき、ユーザからメーカーに、家具の発注があると、倉庫の完成品をトラック等の車両に積み込みユーザ宅へ配送した上で、設置するまでの作業を行うセットアップサービスであった。
　従来のサービスの場合、工場で製造した完成品を倉庫に保管し、注文があった際に倉庫から完成品をトラック等に積み込み運ぶため、配送がロングスパン（長期間）でありかつ搬送サイズも比較的大きかった。
　また、ユーザも購入した家具を買い替える際には自宅やオフィスからの家具の搬出と廃棄の手間がかかり、その分が＋αのコストアップとなっていた。

　これに対して、本サービスは、１度目（１ｓｔ）、２度目（２ｎｄ）、３度目（３ｒｄ）等のように多数回の注文でメリットが増大する仕組みを構築している。
　本サービスの場合、サービス提供者は、例えば工場等で製造したパーツを倉庫又は車両自体に保管しておき、ユーザからサービス提供者に対して所定種類の家具の初めての発注があると（１ｓｔ）、当該所定種類の家具に使用するパーツをその状態（パーツ形態）のまま車両でユーザ宅へ配送し（パーツストック配送）、ユーザ宅内で所定種類の家具を組み立てる（宅内パーツセットアップ）サービス、いわゆる家具を搬送しない物流サービスを提供する。

　その後、ユーザからサービス提供者に、別種類の家具についての２回目の発注があると（２ｎｄ）、サービス提供者は、上述の所定種類の家具を構成している共通パーツ等のユーザ宅に存在するパーツ（宅内パーツ）で別種類の家具を再構築可能か否か判断し、再構築可能と判断した場合には、ユーザ宅内で別種類の家具を宅内パーツから再構築する。
　一方、サービス提供者は、宅内パーツのみでは別種類の家具を再構築不可能と判断した場合、さらに、パーツを載せた車両がユーザ宅の近隣にいるか否かを確認し、車両がユーザ宅の近隣にいる場合、その車両のドライバーに電話又は携帯端末によりパーツの配送を指示する。
　配送指示を受けた車両のドライバーは、宅内パーツとの差分のパーツをユーザ宅へ配送し（追加パーツ配送）、ユーザ宅内で別種類家具を宅内パーツと追加パーツから再構築する。
　この場合、ユーザ宅の近隣のエリアにいる車両が配送に向かうので、パーツがショートスパン（短期間）で配送可能になる。また、パーツについてもその数量が自宅の家具のパーツとの差分の量になるため、パーツの搬送サイズや搬送用の車両が小さなもので済む、という効果が得られる。

　さらに、３度目に、ユーザからサービス提供者に、不用になった家具（不要品）の引取連絡（これも「発注」と呼ぶ）があると（３ｒｄ）、サービス提供者は、車両を手配しユーザ宅に家具の引き取りに行き、家具を分解して共通パーツの状態で引き取り、工場又はパーツ配送用の車両に戻す。ユーザ宅に家具の引き取りに行く際には、顧客との接点ができるため顧客との商談や顧客のニーズを収集することができる。

　このように本サービスによれば、宅内パーツの組み換えで配送頻度や搬送距離を圧縮することができる。また、組み換え製品の設置作業の作業性を向上することができる。さらに、共通パーツ（標準パーツ）の配送により車両へ積載するパーツの積載率を向上することができる。また、不用品取引により営業機会を増やすと共に、顧客ニーズを収集することができる。

　次に、図１１を参照して本発明の情報処理装置の一実施形態に係る情報提供サーバを含む、情報処理システムについて説明する。
　図１１は、図１０の本サービスを提供するための情報処理システムであって、本発明の情報処理装置の一実施形態を含む情報処理システムの全体構成を示すブロック図である。

　図１１に示すように、実施形態の情報処理システムは、サービス提供者が管理する情報提供サーバ１と、ユーザ端末２－１乃至２－ｎと、を含むように構成されている。

　情報提供サーバ１と、ユーザ端末２－１乃至２－ｎとは、インターネット（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ）等のネットワークＮＷを介して相互に通信可能に接続されている。

　情報提供サーバ１は、ユーザ端末２－１乃至２－ｎからの要求に応じて家具に関する情報を提供する。具体的には、情報提供サーバ１は、本サービスのウェブサイトをインターネット上に提供する。
　情報提供サーバ１は、ユーザ端末２－１乃至２－ｎに上述の本サービスの機能を提供すべく、各種各様な処理を実行する。

　ユーザ端末２－１乃至２－ｎは、ユーザの操作により情報提供サーバ１に対して、基礎家具情報を含む家具や家具のレイアウト変更の要求（依頼）を送信し、要求（依頼）に対して情報提供サーバ１から提案される提案家具情報をユーザに提示する。
　なお、以下、ユーザ端末２－１乃至２－ｎの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「ユーザ端末２」と呼ぶ。

　図１２は、本発明の情報処理装置の一実施形態の情報提供サーバのハードウェアの構成を示すブロック図である。

　図１２に示すように、情報提供サーバ１は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）１１と、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）１２と、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｙ）１３と、バス１４と、入出力インターフェース１５と、入力部１６と、出力部１７と、記憶部１８と、通信部１９と、ドライブ２０と、を備えている。

　ＣＰＵ１１は、ＲＯＭ１２に記録されているプログラム、又は記憶部１８からＲＡＭ１３にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
　ＲＡＭ１３には、ＣＰＵ１１が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。

　ＣＰＵ１１、ＲＯＭ１２及びＲＡＭ１３は、バス１４を介して相互に接続されている。このバス１４にはまた、入出力インターフェース１５も接続されている。入出力インターフェース１５には、入力部１６、出力部１７、記憶部１８、通信部１９及びドライブ２０が接続されている。

　入力部１６は、液晶等のディスプレイにより構成され、各種画像を表示する。
　出力部１７は、各種ハードウェア釦等で構成され、操作者の指示操作に応じて各種情報を入力する。

　記憶部１８は、ＤＲＡＭ（Ｄｙｎａｍｉｃ　Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）等で構成され、各種データを記憶する。
　通信部１９は、インターネットを含むネットワークＮＷを介して他の装置（ユーザ端末２－１乃至２－ｎ等）との間で行う通信を制御する。

　ドライブ２０は、必要に応じて設けられる。ドライブ２０には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア３１が適宜装着される。ドライブ２０によってリムーバブルメディア３１から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部１８にインストールされる。また、リムーバブルメディア３１は、記憶部１８に記憶されている各種データも、記憶部１８と同様に記憶することができる。

　このように、図１２の情報提供サーバ１の各種ハードウェアと、各種ソフトウェアとの協働により、情報提供サーバ１で後述する各種処理の実行が可能になる。その結果、サービス提供者は、ユーザに対し、上述の本サービスを提供することができる。

　図１３を参照して図１２のハードウェアを有する情報提供サーバの機能的構成について説明する。
　図１３は、図１２のハードウェアを有する情報提供サーバの構成機能的構成のうち、本サービスを実現する処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。

　図１３に示すように、情報提供サーバ１の記憶部１８の一領域には、家具情報ＤＢ２０１と、ユーザ情報ＤＢ２０２と、不動産情報ＤＢ２０３と、が設けられている。
　家具情報ＤＢ２０１には、家具に関する情報として、例えば家具の製品番号や寸法、価格等と、家具を構成するのに必要な共通パーツの数量等の家具構成情報と、共通パーツの情報（共通パーツ夫々の型番（固有の識別子）や家具の一部として使用された日等）と、在庫情報（どのサイト（倉庫や配送車等の場所）にどのパーツが何個あるか等）が記憶されている。

　ユーザ情報ＤＢ２０２には、家具の注文情報（家具、レイアウト、コンピュータグラフィックイメージ（ＣＧイメージ）等）と、家具を出荷した出荷先の顧客（ユーザ）の情報（顧客識別情報に紐付けられた住所、氏名、連絡先（電話番号、メールアドレス等））と、ユーザにより検索された不動産物件や家具の情報（検索結果）等が記憶されている。

　不動産情報ＤＢ２０３には、インターネット上に公開されている不動産サイトＦＪ等から取得された不動産物件に関する情報（物件の間取り図と寸法、住所、価格、物件の取り扱い会社の情報等）が記憶されている。

　また、図１３に示すように、情報提供サーバ１のＣＰＵ１１においては、本サービスを実現する処理が実行される場合に、家具情報取得部５１、パーツ認識部５２、家具構築可能性判断部５３、提案家具情報出力制御部５４、不動産物件情報取得部５５等が機能する。

　家具情報取得部５１は、図１に示したジョイントＰＡ、フレームＰＢ、カバーＰＣ等の２種類以上の共通パーツ夫々が１以上組み合わされて構築されたボックスＦ１、机Ｆ３、キャビネットＦ２、パーテーションＦ４（図５参照）等の所定種類の家具（ここでは例えばボックスＦ１とする）を示す情報を、基礎家具情報として取得する。
　具体的には、家具情報取得部５１は、ユーザ端末２から送信されてきたボックスＦ１の製品型番等の基礎家具情報を取得し、パーツ認識部５２に出力すると共に、顧客の情報の１つとしてユーザ情報ＤＢ２０２に記憶する。
　なお、不動産物件への家具の配置を考慮する場合は、家具情報取得部５１は、所定の不動産物件への配置に関するユーザの希望を示す情報（ユーザの希望が例えばボックスＦ１をパーテーションＦ４に変更してオフィスに配置する場合はボックスＦ１の情報等）を、基礎家具情報として取得する。

　パーツ認識部５２は、家具情報取得部５１により取得された基礎家具情報に基づいて、所定種類の家具（ボックスＦ１等）を構築している共通パーツを認識する。
　具体的には、パーツ認識部５２は、家具情報取得部５１から入力されたボックスＦ１の製品型番（基礎家具情報）をキーにして家具情報ＤＢ２０１を検索し、ボックスＦ１を構成（構築）する共通パーツの種別と数量を認識する。
　なお、不動産物件への家具の配置を考慮する場合は、パーツ認識部５２は、不動産物件情報及び基礎家具情報に基づいて、所定の不動産物件で使用可能な共通パーツを認識する。

　家具構築可能性判断部５３は、パーツ認識部５２による認識結果に基づいて、所定種類の家具（上記ボックスＦ１等）を構築している共通パーツ（ジョイントＰＡ、フレームＰＢ、カバーＰＣ等）の少なくとも一部を組み合わせることで構築可能な別種類の家具（例えば図５のキャビネットＦ２、机Ｆ３、パーテーションＦ４等）が存在するか否かを判断する。
　具体的には、家具構築可能性判断部５３は、ボックスＦ１を構成する共通パーツ（ジョイントＰＡ、フレームＰＢ、カバーＰＣ等）の数量以下で構築可能な別種類の家具（例えば図５のキャビネットＦ２、机Ｆ３、パーテーションＦ４等）の情報が家具情報ＤＢ２０１に存在するか否かを判定し、存在した別種類の家具のリストを生成する。
　なお、不動産物件（オフィスや自宅等）への家具の配置をユーザが希望する場合、家具構築可能性判断部５３は、不動産物件情報、基礎家具情報、及びパーツ認識部５２による認識結果に基づいて、共通パーツを組み合わせることで構築可能な１以上の家具の構成であって、不動産物件に配置可能な構成が存在するか否かを判断する。

　提案家具情報出力制御部５４は、家具構築可能性判断部５３により別種類の家具が存在すると判断された場合、当該別種類の家具（例えば図５のキャビネットＦ２、机Ｆ３、パーテーションＦ４のうち少なくとも１つ）を示す情報を、提案家具情報として外部に出力することを制御する。
　具体的には、提案家具情報出力制御部５４は、家具構築可能性判断部５３により生成された別種類の家具のリストと、元の家具を新たな家具に置き換えて再配置したレイアウト一覧を提案家具情報としてユーザ端末２に出力することを制御する。なお別種類の家具のリストのみやレイアウト一覧のみを送るだけでもよい。
　なお、不動産物件（オフィスや自宅等）への家具の配置をユーザが希望する際には、提案家具情報出力制御部５４は、不動産物件に配置可能な構成が存在すると判断された場合、当該構成を示す情報、及び前記不動産物件情報を、前記提案家具情報として出力する。
　具体的には、提案家具情報出力制御部５４は、家具構築可能性判断部５３により不動産物件に配置可能な構成が存在すると判断された場合、不動産情報ＤＢ２０３から物件不動産物件情報を読み出して、当該物件不動産物件情報及び当該構成を示す情報を、提案家具情報としてユーザ端末２に表示する。

　不動産物件情報取得部５５は、インターネット上に公開されている不動産サイトＦＪ等から不動産物件に関する情報（物件の間取り図と寸法、住所、価格、物件の取り扱い会社の情報等）を不動産物件情報として取得し、当該不動産物件情報を提案家具情報出力制御部５４へ出力すると共に、不動産物件情報ＤＢ２０３に記憶する。

　このように構成される情報提供サーバ1では、図１のジョイントＰＡ、フレームＰＢ、カバーＰＣ等で構成する図５のボックスＦ１を、キャビネットＦ２等に再構成し、キャビネットＦ２を配置し直した家具のレイアウト図をユーザに提供することで、ユーザは、現在の家具をどのような家具に変更可能か、また変更後の家具をレイアウトした状態のオフィスや部屋の様子を容易にイメージすることができる。

　続いて、図１４を参照して本サービスにより提供できる第１手法を説明する。
　図１４は、図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第１手法を示す図である。

　この第１手法に適用される情報処理システムは、図１４に示すように、ユーザ端末２と、ユーザ端末２とインターネットＩＮを介して接続される情報提供サーバ１とを有する。
　情報提供サーバ１は、パーツ在庫ＤＢ６１と、パーツ構成例／実績ＤＢ６２と、コンピュータグラフィック／シミュレーション装置６３（以下「ＣＧ／シミュレーション装置６３」と呼ぶ）と、ユーザ行動ＤＢ６４との間で情報をやり取り可能に接続されている。なお、パーツ在庫ＤＢ６１、パーツ構成例／実績ＤＢ６２、ユーザ行動ＤＢ６４やＣＧ／シミュレーション装置６３は、情報提供サーバ１に含まれていてもよく、ネットワークを介して接続されていてもよい。

　パーツ在庫ＤＢ６１には、パーツの在庫情報が記憶されている。
　パーツ構成例／実績ＤＢ６２には、既存ユーザの家具の構成例が登録されている。
　ＣＧ／シミュレーション装置６３は、情報提供サーバ１からの、家具のレイアウト情報を含むシミュレーション要求に対して、コンピュータグラフィック（ＣＧ）で家具のレイアウトをシミュレーションし、そのシミュレーションしたＣＧを情報提供サーバ１へ返信する。ＣＧは、２次元イメージの他、３次元イメージであってもよい。
　ユーザ行動ＤＢ６４には、ユーザの検索行動と検索結果が、ユーザの嗜好情報として保管されている。

　情報提供サーバ１は、ユーザが選択した構成のパーツ所要量を計算する。情報提供サーバ１は、パーツ構成例／実績ＤＢ６２に登録されている構成例から、パーツ所要量が同じか、近似している構成例を抽出し、ユーザに構成例（パーツ組み換え例）とそのＣＧイメージ図を提示する機能を有する。

　この第１手法の場合、情報提供サーバ１は、本サービスに加入した会員であるユーザに向けてウェブサイトを公開する。
　ユーザは、ユーザ端末２からウェブサイトにアクセスしログインすると、ログインしたウェブサイトの画面の中に、家具及び家具レイアウトの変更申請用のボタンが表示される。
　ユーザによりボタンが押下されると、ユーザの現在の家具やレイアウト（上述の基礎家具情報の一例）の入力画面が表示される。

　入力画面において、ユーザにより、家具を設置する場所の空間環境情報と、家具の情報（上述の基礎家具情報の一例）が入力されると、情報提供サーバ１は、入力された情報に基づいてパーツ在庫ＤＢ６１、パーツ構成例／実績ＤＢ６２、ＣＧ／シミュレーション装置６３、ユーザ行動ＤＢ６４と情報をやり取りし、組み換え可能な家具とそのレイアウトを生成し、パーツ構成例と組み換え事例とそのコンピュータグラフィックイメージ図（以下「ＣＧイメージ図）と称す）とからなる情報（上述の提案家具情報の一例）をユーザ端末２に表示する。

　ここで、家具を設置する場所の空間環境情報は、例えば実現したいテイスト、圧迫感、床や壁・既存家具の色と素材、間取り、専有面積、間取り図・図面・写真等のうち少なくとも１つを含む。
　家具の情報は、実現したいテイスト、タイプ、色、個数、サイズ、素材、設置場所、レイアウト方法、圧迫感、予算、収納容量、設置組立サービス有無等のうち、少なくとも１つを含む。

　具体的には、情報提供サーバ１は、空間環境情報と家具の情報に基づいて、ユーザが選択した構成のパーツの所要量（共通パーツの種類と夫々の数量）を計算する。
　そして、情報提供サーバ１は、パーツ構成例／実績ＤＢ６２に登録されている構成例から、パーツ所要量が同じか、近似している構成例を抽出し、抽出した構成例（パーツ組み換え例）とそのＣＧイメージ図を含むパーツ組み換え例情報がユーザ端末２に表示することでユーザに提示する。

　このようにこの第１手法によれば、情報提供サーバ１において、所定の共通パーツで構成される家具の構成を管理する上で、ユーザにより選択された家具の情報を受け付けたことに応じて、家具を構成する共通パーツで別の家具を構成可能である場合にその旨を報知するので、入力画面上で、元の家具のレイアウトを、ブロック組み立て玩具のように様々な家具にフレキシブルに組み換えたシミュレーションを行いつつ模様替えに適した家具とそのレイアウトを決定することができる。
　即ち、第１手法の一具体例が、上述の図７及び図８の例である。

　次に、図１５を参照して本サービスにより提供できる第２手法を説明する。
　図１５は、図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第２手法を示す図である。なお、第２手法を説明するにあたり図１４の第１手法と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。

　この第２手法に適用される情報処理システムは、図１５に示すように、ユーザ端末２と、ユーザ端末２とインターネットＩＮを介して接続される情報提供サーバ１とを有する。
　情報提供サーバ１は、パーツ在庫ＤＢ６１と、パーツ構成例／実績ＤＢ６２と、ＣＧ／シミュレーション装置６３と、不動産情報ＤＢ６５との夫々の間で情報をやり取り可能に接続されている。

　不動産情報ＤＢ６５には、不動産情報（上述の不動産物件の一例）と利用情報が記憶されている。
　不動産情報としては、例えば希望エリア、家賃、間取り、建物種類、専有面積、築年数、設備情報、駐車場情報等が不動産情報ＤＢ６５に記憶されている。
　また、利用情報としては、例えば利用人数、家族構成、空間利用の用途と方針、収納容量等が不動産情報ＤＢ６５に記憶されている。なお、この場合、パーツ構成例／実績ＤＢ６２において、パーツ構成例と不動産情報、利用情報を予め結び付けて（対応付けて）おくものとする。

　この第２手法では、ユーザ端末２に表示された入力画面において、物件や利用の仕方（平米数、部屋数、利用人数、家族構成、用途）の情報（上述の基礎家具情報の一例）がユーザにより入力されると、情報提供サーバ１は、入力された情報を受け付け、パーツ構成例／実績ＤＢ６２に登録されている構成例から、類似する構成例を抽出する。

　続いて、情報提供サーバ１は、不動産情法ＤＢ６５を参照してＦｉｔ＆Ｇａｐして、抽出された構成例と対象不動産の差を補完し、新たな家具のレイアウトの構成例（パーツ組み換え例）とそのＣＧイメージ図を含むパーツ組み換え例情報（上述の提案家具情報の一例）をユーザ端末２に表示することでユーザに提示する。なお、Ｆｉｔ＆Ｇａｐとは、パーツ組み換えを行う際に、既存の家具のレイアウトとどれだけ適合（Ｆｉｔ）し、どれだけズレ（Ｇａｐ）があるかを分析することをいう。

　このようにこの第２手法によれば、情報提供サーバ１において、所定の共通パーツで構成する家具の構成を管理する上で、所定の不動産物件に入居するユーザから当該所定の不動産物件の入力を受け付けたことに応じて、所定の不動産物件において設定可能な家具のアレンジの組み合わせを提示するので、ユーザは、自身の不動産物件に合わせて、様々な家具をフレキシブルに組み換えたシミュレーションを行いつつ模様替えに適した家具とそのレイアウトを決定することができる。

　次に、図１６、図１７を参照して本サービスにより提供できる第３手法を説明する。
　図１６は、図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第３手法を示す図である。図１７は、ユーザに提示する手配パターンの例を示す図である。
　なお、第３手法を説明するにあたり図１４の第１手法と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。

　この第３手法に適用される情報処理システムは、図１６に示すように、ユーザ端末２と、ユーザ端末２とインターネットＩＮを介して接続される情報提供サーバ１とを有する。
　情報提供サーバ１は、パーツ在庫ＤＢ６１と、パーツ構成例／実績ＤＢ６２と、顧客注文データＤＢ６６夫々の間で情報をやり取り可能に接続されている。

　この場合、パーツ在庫ＤＢ６１には、サイト内在庫（宅内パーツ）配送車内在庫、物流拠点在庫、エリア在庫、メーカー生産の在庫情報（上述の基礎家具情報の一例）等が記憶されている。
　顧客注文データＤＢ６６には、顧客が過去に家具を注文したデータ（注文履歴）が記憶されている。

　この第３手法では、ユーザ端末２に表示された入力画面において、ユーザから家具／レイアウトの変更元の情報が依頼と共に入力されると、情報提供サーバ１は、ユーザの依頼内容に応じたパーツの所要量を算出し、当該パーツの所要量から必要パーツの手配パターン（上述の手配情報、即ち提案家具情報の一例）をいくつかリストアップしユーザ端末２に表示することでユーザに提示する。

　具体的には、図１７に示すように、サイト内在庫（宅内パーツ）、配送車内在庫、物流拠点在庫、エリア在庫、メーカー生産等の項目毎に、パターンＡ、パターンＢ、パターンＣ等のようにコストと納期が変わる手配パターンを提示する。この手配パターン提示では、必要パーツをどの在庫サイトで賄うかをユーザに選択してもらう。

　パターンＡは、主としてサイト内在庫（宅内パーツ）及び配送車内在庫のパーツで賄うパターンであり、リユース品の使用が多くなるものの納期とコストが低く抑えられる。
　即ち、このパターンＡでは、現状のパーツの使い回しや近隣（ユーザの系列店を含む）の在庫サイトを利用することで、本サービスを安く／早く利用することができる。
　パターンＢは、主として配送車内在庫及び物流拠点在庫のパーツで賄うパターンであり、納期と品質とコストのバランスが良いパターンである。
　パターンＣは、主として物流拠点在庫及びメーカー生産のパーツで賄うパターンであり、納期とコストが掛かるものの新品の使用が多く外装部分の見栄えが良くなるパターンである。
　これにより、ユーザとしては、コストを優先させるか、品質を優先させるか、納期を優先させるか等を所望に応じて選択することができる。

　具体的には、情報提供サーバ１は、顧客注文データＤＢ６６（注文履歴）から、ユーザサイト内（自宅等）のパーツ量を抽出する。新たな注文の家具のパーツ量に対して不足するパーツについては配送を手配する。ユーザ側の宅内で使い回せるパーツは、ユーザに組み換え情報を提示する。
　組み換えにより余剰するパーツが存在する場合は、回収又はユーザサイト内に在庫として保管することをユーザが選択（現状パーツを使い回しや、近隣（ユーザの系列店を含む）の在庫サイトを利用）することで本サービスを安く／早く利用することができる。
　ユーザによりいくつかの手配パターンの中から１つの手配パターンが選択されることで、情報提供サーバ１は、選択された手配パターンに基づいてパーツの手配を実行する。
　この場合、顧客の注文状況を分析することで、各サイト（場所）の在庫量の最適化を図ることができる。

　このようにこの第３手法によれば、情報提供サーバ１は、所定の共通パーツで構成する家具の構成を管理する上で、家具の設置サイト（設置場所という意味）を複数含む所定のエリアにおいて、所定の設置サイトにおいて家具の構成の変更を受け付けた場合、所定のエリアにおいて家具を構成する共通パーツの設置サイト間の移動量（共通パーツの数量と重量等）を最小とする新たなパーツ構成の家具に用いるパーツの手配パターンを生成しユーザに提示するので、ユーザは、現状パーツを使い回しや、近隣（ユーザの系列店を含む）の在庫サイトを利用することで、本サービスを安く／早く利用することができる。
　また、ユーザに対する手配パターンを複数提示し、その中からユーザが所望する手配パターンを選択してもらうことで、ユーザの要望に応じた納期、品質及びコストで本サービスを提供することができる。

　次に、図１８を参照して本サービスにより提供できる第４手法を説明する。
　図１８は、図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第４手法を示す図である。なお、第４手法を説明するにあたり図１４の第１手法と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。

　この第４手法に適用される情報処理システムは、図１８に示すように、ユーザ端末２と、業者端末ＧＳと、情報提供サーバ１とをインターネットＩＮを介して接続したものである。
　業者端末ＧＳには、共通パーツを運搬する業者の端末やサービス事業者（この例では家具（共通パーツ）の製造元のメーカーや工場等）の端末等が含まれる。
　情報提供サーバ１は、パーツ構成例／実績ＤＢ６２と、ＣＧ／シミュレーション装置６３と、顧客注文データＤＢ６６と、組み立てマニュアルＤＢ６７との夫々の間で情報をやり取り可能に接続されている。

　組み立てマニュアルＤＢ６７には、製品構成例毎の組み立て順番ガイド（デスク／キャビネット等の単位の資料）と、ジョイントユニット毎の締結ガイドΣが記憶されている。
　ジョイントユニット毎の締結ガイドΣは、パーツ単位の資料であり、基本組み立てパターンマニュアルという。
　組み立て順番ガイドとジョイントユニット毎の締結ガイドΣを足し合わせて、組み立て情報の資料を作成することができる。

　パーツ構成例／実績ＤＢ６２の夫々の家具やパーツ毎に、組み立てマニュアルＤＢ６７のガイドが紐付け（対応付け）られている。
　即ち、パーツ構成例／実績ＤＢ６２のパーツ構成例には、組み立てマニュアルＤＢ６７の、組み立てた家具の構成例毎の組み立て順番に関するマニュアルと、パーツのジョイント方法の単位の組み立てマニュアルが、構造体の構成に応じて参照できるよう登録されている。

　第４手法に適用される情報処理システムにおける情報提供サーバ１は、所定の共通パーツで構成する家具の構成サービスを手配するものであって、ユーザから家具の構成サービスの手配依頼を受け付けたことに応じて、家具を構成する共通パーツの組立て方法を示す資料（組み立てマニュアル等）を、構成サービスを提供する業者端末ＧＳ（事業者の端末）へ出力する機能（手段）を備える。

　この第４手法では、ユーザ端末２に表示された入力画面において、ユーザから家具の情報と環境情報とを含む設置組み立てサービスの依頼を受け付けたことで、情報提供サーバ１は、必要な組み立てマニュアルを集約し、ユーザの注文情報（家具／レイアウト／ＣＧイメージ）と共に、共通パーツを運搬する運搬業者やサービス提供者等の業者の業者端末ＧＳ、さらにはユーザ端末２へ表示することで、共通パーツから家具を組み立てる方法を業者とユーザに提示する。

　また、組み立てマニュアルの提示と共に、注文データも表示し、どの在庫サイトから共通パーツが手配されたかがユーザや業者に分かるように提示する。
　具体的には、サイト内在庫（宅内パーツ使いまわし）がＸＸ個、配送車内在庫がＸＹ個／物流拠点在庫がＹＹ個／エリア在庫がＸＺ個／メーカー発注がＹＺ個等と提示される。

　このようにこの第４手法によれば、情報提供サーバ１において、所定の共通パーツで構成する家具の設置組み立てサービスを提供する上で、ユーザから家具の設置組み立てサービスの手配依頼を受け付けたことに応じて、家具を構成する共通パーツの組立て方法を示す資料を、業者端末ＧＳ及びユーザ端末２のうち少なくとも業者端末ＧＳへ出力するので、業者端末ＧＳが搬送業者のものであれば、配送車内に共通パーツをストックしておくことで、家具の再構成の注文に迅速に対応することが可能になる。また、共通パーツをユーザ宅へ配送した際に、搬送業者が一人又は小人数で家具を端から順に短時間で組み立てることができるので、設置組み立てサービス全体としてコストを削減することができる。
　また、業者端末ＧＳがサービス提供者のものであれば、家具の組み換え時に、組み換え作業代行サービスを手配可能なファシリティマネジメントシステムを提供することができる。

　次に、図１９を参照して本サービスにより提供できる第５手法を説明する。
　図１９は、図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第５手法を示す図である。なお、第５手法を説明するにあたり図１４の第１手法や図１８の第４手法と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。

　この第５手法に適用される情報処理システムは、図１９に示すように、ユーザ端末２と、情報提供サーバ１とをインターネットＩＮを介して接続したものである。
　情報提供サーバ１は、パーツ在庫ＤＢ６１と、パーツ構成例／実績ＤＢ６２と、顧客注文データＤＢ６６と、パーツ毎の耐用年数ＤＢ６８と、パーツローテーションパターンＤＢ６９の夫々の間で情報をやり取り可能に接続されている。

　パーツ毎の耐用年数ＤＢ６８には、パーツ毎の耐用年数が記憶されている。
　パーツローテーションパターンＤＢ６９には、パーツ毎のローテーションパターンが記憶されている。

　この第５手法では、ユーザ端末２に表示された入力画面において、ユーザから家具の購入履歴の参照要求を受け付けたことで、情報提供サーバ１は、顧客注文データＤＢ６６の注文データから家具及びパーツの劣化度をチェック（家具の納品からの経過年月をチェック）する。

　情報提供サーバ１は、経過年月チェックの結果、予め設定されている所定の耐用年月が超過している家具及び／又はパーツが存在する、つまり家具及び／又はパーツが劣化していると判定した場合、ローテーションを検討するものとし、パーツローテーションパターンＤＢ６９を参照して、当該家具及び／又はパーツのローテーションパターンを作成する。
　具体的には、情報提供サーバ１は、パーツの設置位置と組み立て構造、種類、設置年数から、パーツをローテーションするか又は新規追加するかを判定する。

　情報提供サーバ１は、ローテーションパターンを作成すると、そのローテーション案が顧客の注文パーツの構成で可能か否かを判定する。

　情報提供サーバ１は、パーツが不足し、ローテーション案が成立しない、又はパーツがリペア／廃棄相当の耐用年数を超過したものであれば、新規のパーツを手配する案を提示する。
　即ち、情報提供サーバ１は、注文データから家具のパーツの使用年数を抽出して、パーツ毎の耐用年数ＤＢ６８を参照して夫々のパーツの耐用年数が所定の期間（耐用年数の閾値）を経過しているか否かを判定する。
　判定の結果、耐用年数が所定の期間（耐用年数の閾値）を経過しているパーツが存在した場合、情報提供サーバ１は、当該パーツのローテーションが必要と判定する。
　当該パーツのローテーションが必要と判定した情報提供サーバ１は、パーツローテーションパターンＤＢ６９を参照して当該パーツのローテーションパターンを生成し、そのローテーションパターンに従って次の家具の変更依頼のタイミングをユーザ端末２に表示することで、ユーザに提示したり、パーツの交換を推奨したりするメッセージを提示する（パーツ交換情報の報知）。

　このようにこの第５手法によれば、情報提供サーバ１において、所定の共通パーツで構成する家具の構成を管理する上で、ユーザから家具の使用履歴に関する情報を受け付けたことに応じて、家具を構成する共通パーツの劣化状況に基づいて共通パーツのローテーションパターンを提示するので、ユーザは、家具が劣化して破損する前にパーツの交換や新たな家具へのパーツの組み直し等の変更をすることができる。

　次に、図２０を参照して本サービスにより提供できる第６手法を説明する。
　図２０は、図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第６手法を示す図である。なお、第６手法を説明するにあたり図１４の第１手法と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。

　この第６手法に適用される情報処理システムは、図２０に示すように、ユーザ端末２と、メーカーサイトに設置されるメーカー端末８１と、物流センターに設置される物流センター端末８２と、配送車に搭載される配送車端末８３と、情報提供サーバ１とをインターネットＩＮを介して接続したものである。
　情報提供サーバ１は、パーツ在庫ＤＢ６１と、パーツ構成例／実績ＤＢ６２と、配送車ＤＢ７０とに、夫々のデータベースと情報をやり取り可能に接続されている。

　配送車ＤＢ７０には、配送車の車両に関する情報が記憶されている。車両に関す情報には、例えば個々の車両のナンバーや積載量を含む車両情報、車両の所属サイト（どの物流センターで車両が管理されているか等）が含まれる。

　この第６手法では、ユーザ端末２に表示された入力画面において、ユーザから家具の情報と環境情報とを含む設置組み立てサービスの依頼を受け付けたことで、情報提供サーバ１は、ユーザの依頼に対して、以下のいずれかの条件を最適化する手配プランを作成し、当該手配プランをユーザ端末２に表示する。
　条件としては、例えば移動量：コスト安い、積載率:コスト安い、移動距離：納期短縮等が含まれる。なお、具体的な手配プランについて、上述した図１７の手配パターンを用いるものとする。

　具体的には、情報提供サーバ１は、パーツ在庫ＤＢ６１を参照して各在庫サイトのパーツ在庫量を取得すると共に、配送車ＤＢ７０より、配送車に積載されているパーツの在庫量／積載率を取得する。ここで、記号／は「及び」を意味する。なお、この実施形態では在庫量と積載率の両方を取得したが、いずれか一方でよい場合もある。
　そして、情報提供サーバ１は、在庫サイトからパーツを手配する際に移動量／積載率／移動距離がそれぞれ最小乃至最大となるパーツの手配プランを生成する。
　情報提供サーバ１は、生成したいくつかの手配プランをコスト／納期と共にユーザ端末２に表示し、当該手配プランを顧客であるユーザへ提示する。

　情報提供サーバ１は、ユーザ端末２に表示された、いくつかの手配プランの中から、ユーザにより選択及び承認された手配プランに基づいて、パーツを手配／出荷を指示する。
　具体的には、情報提供サーバ１は、メーカー端末８１に対して、手配プランに含まれるパーツの生産及び出荷を指示し、物流センター端末８２に対して、手配プランに含まれるパーツの出荷を指示し、配送車端末８３に対して、手配プランに含まれるパーツの出荷を指示する。

　情報提供サーバ１からの指示により、各サイトに手配されたパーツが各サイトから配送車によりユーザ宅に配送され、作業者により家具の状態に組み立てられた後、宅内にレイアウトされる。

　このようにこの第６手法によれば、情報提供サーバ１において、ユーザからの依頼に対してコストを計算するにあたり、移動量／移動距離／積載率を反映し、価格・納期に反映し、ユーザ端末２にいくつかの手配プラン（パーツ手配方法）を表示し、ユーザによりパーツ手配方法が選択／承認されると、承認されたパーツ手配方法に従って各サイトにパーツを手配するので、ユーザの要望にあった配送方法でパーツをユーザ宅に配送し組み立てることができる。また、本サービスを提供する側にとっても、種類の少ない共通パーツの状態で家具を配送するため、家具の輸送に関する物流コストを低コストに抑えることができる。

　次に、図２１を参照して本サービスにより提供できる第７手法を説明する。
　図２１は、図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第７手法を示す図である。なお、第７手法を説明するにあたり図１４の第１手法や図１９の第５手法と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。

　この第５手法に適用される情報処理システムは、図１９の第６手法をさらに発展させたサービスの例である。図１９の第６手法の場合、ユーザから家具の使用履歴に関する情報を受け取って、家具を構成する共通パーツの劣化状況に基づいて共通パーツのローテーションパターンを提示することで、ユーザに対して、家具が劣化して破損する前にパーツの交換や新たな家具へのパーツの組み直し等の変更を促すといったサービスの例であった。つまりユーザ側の家具のパーツが劣化していた場合に当該パーツを交換した方がいい等とレコメンドを行う内容であった。

　この図２１の第７手法は、第６手法をさらに進めて、ユーザからの依頼又は定期点検等でレコメンドしたパーツを点検及び回収して、劣化したパーツを回収した場合にそのパーツを補修して、また商品として在庫化する、といったパーツのリユースサービスの例である。

　この場合、図２１に示すように、情報提供サーバ１は、図１９の構成に、点検・回収業者訪問ＤＢ１０１と、点検・回収結果ＤＢ１０２と、パーツ状態ＤＢ１０３と、検査・補修工程管理ＤＢ１０４とを備える。情報提供サーバ１とは異なる場所（他のサーバ等）に上記ＤＢが管理されており、情報提供サーバ１と夫々のＤＢとの間で情報をやり取り可能に接続されていてもよい。

　点検・回収業者訪問ＤＢ１０１には、点検・回収業者がユーザ宅又はユーザのオフィス等への訪問に関する情報が記憶されている。訪問に関する情報は、ユーザ宅への訪問日時、ユーザ宅の場所、訪問するユーザ宅の間取り等である。
　点検・回収結果ＤＢ１０２には、点検・回収業者がユーザ宅へ訪問して点検を行ったことで、劣化のため回収したパーツ（以下、「回収パーツ」と呼ぶ）の情報（回収パーツの個体を特定可能な識別情報や使用年数等）が記憶されている。
　パーツ状態ＤＢ１０３には、点検・回収業者により回収された回収パーツの状態に関する情報（使用済み回収パーツであること、劣化状態や劣化か所等）が記憶されている。
　検査・補修工程管理ＤＢ１０４には、点検・回収業者により回収された回収パーツをサービス提供者が検査し、補修可能な回収パーツについては補修するための工程管理情報が記憶される。なお、検査の結果、補修不可能な回収パーツについては、廃棄するスケジュール等が記憶される。

　以下、図２２乃至図２４を参照してこの第６手法におけるサービスの流れを説明する。
　図２２は、図２１のサーバによる第７手法のサービスの際にユーザ端末に表示されるユーザ画面を示す図である。
　図２３は、図２１のサーバによる第７手法のサービスの際に点検・交換業者の端末に表示される業者画面を示す図である。
　図２４は、図２１のサーバによる第７手法のサービスの際にリユースサイトの端末に表示される補修工程表を示す図である。

　この第６手法では、第５手法と同様に、情報提供サーバ１は、ローテーション案を作成し、当該ローテーション案をユーザ端末２に提示する。

　具体的には、情報提供サーバ１は、ユーザのオフィスの家具を変更するようにシミュレーションした結果のローテーション案について、例えばキューブというパーツが１６０個あり、フレームというパーツが２４０個あり、そのうち使用年数の関係からキューブの交換が必要となる場合に、ユーザへの当該パーツの納入時期と現在時刻を参照して、例えばパーツの耐用年数を超えている古いパーツが存在した場合、そのパーツの欄に点検「要」のステータスを付加し、ユーザ端末２に提示する。
　具体的には、図２２に示す画面１１０（以下「ユーザ画面１１０」と称す）をユーザ端末に表示する。
　ユーザ画面１１０には、ユーザのオフィスの家具のレイアウト図又は写真１１１と、家具を構成するパーツの情報１１２がパーツの種類毎に一覧表示される。

　ここで、ユーザ画面１１０の例えば「ＣＵＢＥ」というパーツの欄に「ｃｈｅｎｇｅ　ｒｅｑｕｉｒｅｄ」（要点検）等のメッセージが色付けされて表示され、ユーザは、この表示から家具を含めたパーツの点検が必要であることが分かる。

　ユーザ画面の（要点検）のメッセージを閲覧したユーザが、同画面に配置されている点検依頼ボタン等を操作して、例えばユーザ画面に提示された要点検のパーツを含む家具の点検依頼が行われると、情報提供サーバ１は、点検・交換業者を訪問させる旨のメッセージをユーザ画面に提供すると共に、点検・交換業者の端末へユーザのオフィス（現地）への訪問指示を送信する。

　なお、ユーザからの依頼だけでなく、例えば情報提供サーバ１が備えるユーザの家具の構成情報から定期点検のような形で点検に伺う旨の情報提供を実施してもよい。
　即ち、情報提供サーバ１は、ユーザが望む形で点検・交換業者を訪問させることをユーザ画面に提示する。

　点検・回収業者の端末において、情報提供サーバ１からの訪問指示を受け取ると、その訪問指示を画面に表示する。
　点検・回収業者は、業者画面に表示された訪問指示に従いユーザに連絡し訪問日程を調整し、決定した訪問日程を点検・回収業者訪問ＤＢ１０１に記憶する。

　そして、訪問日になり、実際に、点検・交換業者が、ユーザのオフィス（現地）に訪問し、自身が持ち込んだ端末を操作して、図２３に示す画面１２０（以下これを「業者画面１２０」と称す）を表示させる。

　業者画面１２０には、予め設定された点検項目１乃至Ｎ（この例では、ｉｎｓｐｅｃｔｉｏｎ１乃至ｉｎｓｐｅｃｔｉｏｎ６等）１２１と、ユーザのオフィスの場所を示す地図１２２と、ユーザのオフィスの家具の写真又はレイアウト図１２３と、パーツ一覧１２４とが表示される。
　点検・交換業者は、この業者画面１２０の点検項目（ｉｎｓｐｅｃｔｉｏｎ１乃至ｉｎｓｐｅｃｔｉｏｎ６）全てについて、点検を実施する。
　そして、点検の結果、点検・交換業者が劣化していると判断したパーツを交換し、最終的に交換したパーツの数量を業者画面１２０の該当するパーツの数量の欄に入力する。
　この業者画面１２０の例では、キューブ「ＣＵＢＥ」、１６０個のうち交換したのが３０個（Ｒｅｐｌａｃｅｄ３０ｐｃｓ）と入力されている。業者画面１２０に入力された点検・回収結果の情報（パーツ状態、パーツ交換情報（交換したパーツの情報）、パーツ交換前後の写真、レイアウト情報、使用環境情報等）は、点検・回収結果ＤＢ１０２に記憶されると共に、ユーザ画面１１０にも反映され、ユーザに提示される。

　点検・交換を終了した後、点検・交換業者は、交換したパーツ（キューブ３０個）を所定の補修場所（例えばリユースサイト等）に持ち帰り、パーツの劣化状態をチェックする。パーツの劣化状態をチェックした結果は、リユースサイトの端末から入力される。

　リユースサイトの端末から入力されたパーツの状態のチェック結果は、情報提供サーバ１によりパーツ状態ＤＢ１０３に記憶され、回収されたパーツの情報が管理される。なお、パーツの劣化状況をチェックした結果、パーツごとの耐用年数ＤＢ６８に予め記憶されているパーツリユースのための判断基準に満たないと判断されたパーツは、廃棄される。

　パーツの劣化状況をチェックした結果、リユース基準に満たしたパーツは、検査・補修工程に送られて、夫々の状態に応じた検査・補修が行われる。
　ここで、検査・補修工程では、送られてきたパーツの検査・補修スケジュールが情報提供サーバ１により組まれて、図２４に示す補修工程表１３０として検査・補修工程管理ＤＢ１０４に記憶される。以降、情報提供サーバ１により補修工程表１３０に従って、パーツの検査・補修の進捗状況（パーツ在庫として使用可能になる迄の日程等）が管理される。なお、上記の例では、点検・交換業者が回収してきたパーツについて説明したが、ユーザが自ら不要と判断して返品してきた家具のパーツ等も検査・補修の対象とされる。
　補修工程表１３０には、横軸上に、受入検査（ａｃｃｅｐｔａｎｃｅ　ｉｎｓｐｅｃｔｉｏｎ）、研磨塗装（ｐｏｌｉｓｉｎｇ　ｐａｉｎｔｉｎｇ）、外観検査（ｖｉｓｕａｌ　ｉｎｓｐｅｃｔｉｏｎ）、包装（ｐａｃｋｉｇ）等の各工程が順に配置され、夫々の工程の下部に、パーツの処理状況と、処理結果、コメント等が表示される。
　例えば受入検査工程におけるパーツの処理状況としては、修理数（ｒｅｐａｉｒ）として３０個（３０ｐｃｓ）、廃棄数（ｄｉｓｃａｒｄ）として０（０ｐｃｓ）、コメント（ｃｏｍｍｅｎｔ）記載なし等が表示される。
　検査・補修後のパーツは、倉庫に搬入されて、家具のパーツとして再使用可能なリユース品の在庫として管理される。

　このようにこの第６手法によれば、情報提供サーバ１において、ユーザのオフィスの家具についてのローテーション案をユーザに提示するだけでなく、実際に、点検・回収業者がユーザのオフィスに訪問して家具を点検し、劣化しているパーツを交換して持ち返り、そのパーツを検査・補修して在庫として再利用（リユース）する迄のリサイクル型のサービスを提供することで、新たな資源の使用を減らすことができる。
　このことは、温室効果ガスの削減、廃棄物の削減、コストの削減、消費者の意識向上等に寄与することができる。

　次に、図２５を参照して本サービスにより提供できる第８手法を説明する。
　図２５は、図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第８手法を示す図である。なお、第８手法を説明するにあたり図１４の第１手法や図１５の第２手法と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。

　この第８手法に適用される情報処理システムは、図１５の第２手法をさらに発展させたサービスの例であり、図１５の第２手法をベースにしている。
　図１５の第２手法は、ユーザから家具の要望（こんな数がいい、こんな雰囲気の家具がいい等の情報)を受けて、その要望に合うパーツ構成の家具や家具のレイアウトを提示するというシンプルな例であった。

　この図２５に示す第８手法は、家具やレイアウトを提示するだけにとどまらず、ユーザに対して、提案した家具と一緒に他の物品（備品）を設えましょうか？といった問い合わせを行い、ユーザから、家具を配置する現在の部屋の環境や要望する物品（備品）の情報を入力してもらい、ユーザの備品管理を行うサービスを提供する。

　具体的には、ユーザにより、例えば収納棚が欲しい、さらにこの収納棚には、例えばＭ社で販売しているファイルボックスを１０個置きたい。という要望がユーザ端末２に入力される。
　これにより、情報提供サーバ１は、ユーザが欲しい家具が収納棚であり、収納棚にＭ社のファイルボックスが１０個収納される、とった情報を合わせて顧客備品在庫ＤＢ１４１に記憶する。

　このように、ユーザが要望する家具と、家具に関連してユーザが欲しい備品の情報をユーザに入力してもらい、ユーザの家具と、この家具に一緒に収納される物品の情報（例えばファイルボックスの名称や型番、販売元、写真、数量等）を顧客備品在庫ＤＢ１４１に登録する。

　この場合、ユーザは、物品の様々な購入先、例えばインターネットのＥＣサイト等から色々な商品を購入するたびに、その商品の情報がユーザ端末２から情報提供サーバ１に入力されることから、情報提供サーバ１には、顧客備品在庫ＤＢ１４１と、備品マスタＤＢ１４２とを用意する。

　顧客備品在庫ＤＢ１４１は、ユーザが持っている家具とその家具に実際に収納されている備品とを統合して管理するデータベースである。この顧客備品在庫ＤＢ１４１を用意することで、ユーザは、自ら所有する備品をインターネット上（情報提供サーバ１）で管理することが可能となる。
　また、顧客備品在庫ＤＢ１４１を備えることで、ユーザが所有する備品に応じたパーツの構成例を提示することができる。

　備品マスタＤＢ１４２は、ユーザが持つ備品に関連する他の備品（ユーザが購入しそうな他社販売の商品等）の情報（備品情報）を記憶するデータベースである。
　この備品マスタＤＢ１４２には、他のＥＣサイトの商品情報と情報を連携することで、他のユーザが購入した備品（商品）の情報が記憶される。備品（商品）の情報には、例えばメーカー／型番／名称、カテゴリ、商品写真、ＥＡＮコード等が含まれる。
　このようにユーザ以外の備品の情報を管理するための備品マスタＤＢ１４２を用意することにより、ユーザが新たに備品として加えた物品を入力し顧客備品在庫ＤＢ１４１に登録する際に、Ｍ社で販売されている商品の写真をいちいち撮ってその型番等をわざわざ入力することなく、Ｍ社と検索すれば、他のユーザが既に使っている、という形で、その商品の情報を備品マスタＤＢ１４２から読み出してユーザ端末２の画面に提示することができる。
　即ち、備品マスタＤＢ１４２のような市販商品のデータベースを持つことで、ユーザが備品を選択し易くし、かつ、他のＥＣサイトの商品情報と情報を連携することで、他のユーザが当該備品を購入し易くすることができる。また、備品マスタＤＢ１４２と顧客備品在庫ＤＢ１４１とを連携することで、同じ備品を所有する他ユーザの組み立て例もユーザに提示することができる。
　また、物品量や文書量が近しいユーザのパーツ構成と備品の組み合わせ情報が分かる。
　備品の購入サイトへの導線を引くことができる。また、単なる家具のレイアウト提示ページにとどまらず、同じ備品を持つユーザの交流サイトへ展開させることも可能である。

　以下、図２６乃至図３０を参照して第８手法のサービスの流れを説明する。
　図２６は、図２５のサーバによる第８手法のサービスの際にユーザ端末に表示される要望入力画面を示す図である。
　図２７は、図２５のサーバによる第８手法のサービスの際にユーザ端末に表示される提案画面を示す図である。
　図２８は、図２５のサーバによる第８手法のサービスの際にユーザ端末に表示される備品情報入力画面を示す図である。
　図２９は、図２５のサーバによる第８手法のサービスの際にユーザ端末に表示される他のユーザのオフィスの情報を提示する提示画面を示す図である。
　図３０は、図２５のサーバによる第８手法のサービスの際にユーザ端末に表示される商品検索例の画面を示す図である。

　この場合、ユーザが例えば現在のオフィス等に新たに収納棚等の備品を置きたいとして、サービス提供者にレイアウト案の提示を依頼する際に、ユーザがユーザ端末２の操作して情報提供サーバ１にアクセスすることで、図２６に示す要望入力画面１５０がユーザ端末２に表示される。

　この際、要望入力画面１５０には、部屋の環境情報の入力欄１５１と、部屋の間取り（写真や図面等）の表示欄１５２と、詳細情報の入力欄１５３とが配置されている。それぞれ入力欄にはプルダウンメニューが設けられており、表示されたメニューの中から選択して情報を入力できる。

　部屋の環境情報の入力欄１５１には、例えば現在の部屋の雰囲気、床の色、壁の色、部屋にある家具の色、部屋の広さ等が入力可能である。部屋の間取りの表示欄１５２には、部屋の写真や図面、間取りの３次元データ等をユーザ端末２のカメラ機能により撮影する等して入力できる。詳細情報の入力欄１５３には、追加する備品の雰囲気、備品のタイプ（例えば収納棚等の家具）、色、数量、設置場所、予算、設置組み立てサービスが必要か否か等が入力可能である。

　ユーザが、要望入力画面１５０に対して夫々の入力欄にユーザの部屋の情報と要望する備品（家具）の情報とを入力すると、情報提供サーバ１では、ＣＧ／シミュレーション装置６３により当該備品（家具）の情報に基づいてユーザの要望に合った備品（家具）のレイアウト案が生成されて、図２７に示す提示画面１６０に当該レイアウト案が表示される。

　提示画面１６０には、例えば備品（家具）の５つの例１６１と、選択された備品（家具）がオフィスにレイアウトされたイメージ図１６２と、他にオプションとして必要とするサービスの選択ボタン１６３とが表示される。この他、提示画面１６０には、組み立て方法の説明のリンク、パネル変更のリンク、サービスの利用料金（月額費用）等が表示される。

　このようにユーザ端末２の提示画面１６０にレイアウト案が提示されることで、ユーザは、自身のオフィスに新たな備品（家具）を配置したときのオフィスの状況をイメージすることができる。
　さらに、この第８手法では、図２８の備品情報入力画面１７０がユーザ端末２に表示される。

　備品情報入力画面１７０には、今回配置する備品（家具）以外にユーザが既存で持っている備品の情報を入力するための入力欄１７１が配置されている。この備品情報入力画面１７０にユーザが現在のオフィスにある備品の情報を入力することで、当該備品の情報とオフィスの環境情報とが情報提供サーバ１により顧客備品在庫ＤＢ１４１に登録される。

　図２８の備品情報入力画面１７０の例では、ファイルボックス１００個、ＰＣ１３台、ホワイトボード（Ｗ／Ｂ）１００台、椅子１５台、ＢＫファイルボックス４９個等の情報が入力され、顧客備品在庫ＤＢ１４１に登録される。

　続いて、情報提供サーバ１は、ユーザにより登録されたオフィスの環境情報と備品の情報を基に備品マスタＤＢ１４２を検索し、ユーザのオフィス環境と備品の情報に類似する他のユーザのオフィスの情報（備品を含む）を読み出し、図２９に示す提示画面１８０に、他のユーザのオフィスの情報として、「あなたが気になるプラン」１８１と、「あなたが気になる備品」１８２として表示し、ユーザに提示する。

　この例の「あなたが気になる備品」１８２としては、例えばシュレッダ、電子レンジ、金庫、コーヒーメーカー等が表示されており、これらの備品アイテムの中から所望のアイテム（例えばコーヒーメーカー等）を選択操作することで、図３０に示すように、入手可能なコーヒーメーカー等の備品のアイテムの一覧画面１９０が表示されるので、一覧画面１９０を閲覧したユーザは、好みに合うコーヒーメーカーを選択することで、当初要望していた家具と共に、コーヒーメーカーも揃えることができる。
　なお、他の例として、商品カテゴリの一覧画面を表示させて、一覧画面から商品のカテゴリを順に選択してゆくことで、商品を絞り込むようにしてもよい。

　このようにこの第８手法によれば、ユーザの顧客備品在庫ＤＢ１４１を備えることにより、家具自体が不要になった場合にも単純に企業の総務部の担当者等が「うちの会社にパソコンが何台あったか」等といったことを考えた場合に、本サービスを、在庫管理ツールとして利用することができる。この場合、サービス提供者が提供する家具を、ユーザが使わなくなったとしても在庫管理ツールとしてこのサービスを使い続けてもらうことができる、という効果を奏することができる。

　次に、図３１を参照して本サービスにより提供できる第９手法を説明する。
　図３１は、図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第９手法を示す図である。
　図３２は、図１１のネットワーク構成において、本サービスにより提供できる第９手法におけるパターン選択画面を示す図である。
　なお、図３１を参照して第９手法を説明するにあたり図１６の第３手法と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。

　この第９手法に適用される情報処理システムは、図１６の第３手法をさらに発展させたサービスの例である。図１６の第３手法は、パーツの在庫がどこにあるかを考慮して、納期と料金との組み合わせをユーザに提示するというものであった。

　この図３１の第９手法は、第３手法をさらに進めて、パーツ単位だけではなく、例えばキューブ等のパーツをフレームに組み込んだユニットの状態（仮組み状態又は中間組立状態という）で在庫を持つという発想を加えたものである。

　具体的には、図３１に示す第９手法に適用される情報処理システムは、仮組み設定ＤＢ２０５と、組立工程管理ＤＢ２０６を備える。
　仮組み設定ＤＢ２０５には、パーツを仮組みする構成（ユニット）のパターン情報が記憶されている。具体的には、どのパーツとどのパーツを組み合わせてどういったユニットができるという情報（家具製品の設定情報）がパターン情報として記憶されている。
　組立工程管理ＤＢ２０６には、パーツを仮組みする作業の工程管理情報が記憶されている。具体的には、パーツをユニットに仮組みするまでの作業過程（仮組み手順と時間）が工程管理情報として管理される。

　この場合、情報提供サーバ１は、各倉庫のパーツやユニットの在庫状況に応じて仮組み設定ＤＢ２０５に記憶されている家具製品の設定情報を読み出し、当該家具製品の設定情報に基づいて、パーツの出荷時に仮組みされたユニットの状態での出荷形態を生成する。
　そして、情報提供サーバ１は、組立工程管理ＤＢ２０６に基づいて、当該ユニットの組み立て工程を生成し、組み立て作業者の端末に表示する。組み立て作業者は、端末に表示された組み立て工程に基づいてパーツをユニットに仮組みし、所定の倉庫に送り、パーツの在庫と共に、仮組み在庫とする。また、作業者は、情報提供サーバ１にアクセスして、仮組みしたユニットの情報を入力し、ユニットを仮組み在庫としてパーツ在庫ＤＢ６１に登録する。
　なお、パーツに加えて、ユニットの在庫を持つ必要があるため、倉庫の収容能力が問題になる場合もある。このため仮組み状態で保管するのは、所定の頻度以上に依頼が多い仮組構成のユニットのみにしてもよい。

　この第９手法では、ユーザが家具やパーツを注文する際に、ユーザに、より多くの選択肢が享受される。このため、情報提供サーバ１は、図３２に示すパターン選択画面２１０をユーザ端末２に表示する。
　パターン選択画面２１０には、パーツの手配場所（必要パーツをどの倉庫（在庫サイト）で賄うか）、コストと、納期と、組み立て易さ、パーツ状態（リユース品が多い、又は新品が多い等）の指標で、いくつかに区分したパーツ手配パターンが提示される。
　ユーザは、ユーザ端末２のパターン選択画面２１０に表示されたパーツ手配パターンの中から所望のパーツ手配パターンを選択して、家具やパーツ、ユニット等の注文を依頼する。

　ユーザからの注文の依頼が情報提供サーバ１に受信されると、情報提供サーバ１は、その依頼に含まれるパーツ手配パターン（パーツの手配場所、コスト、納戸、組み立て易さ等）から、家具のパーツの在庫状況を確認し、納品形態が仮組み状態ならば、仮組みのユニットの在庫を優先して倉庫に設置されている端末に出庫を指示する。仮組みのユニットの在庫がない場合、情報提供サーバ１は、仮組み設定ＤＢ２０５と組立工程管理ＤＢ２０６を参照して仮組み工程を作成し、同様に仮組みを倉庫に指示する。

　このようにこの第９手法によれば、顧客注文データＤＢ６６より、受注頻度の高いパーツ構成について、仮組み設定ＤＢ２０５に基づいて、パーツを組み立てたユニットの状態（仮組みの状態）で在庫保管するので、受注に対して迅速に対応することができる。
　また、ユーザからの要望、又は仮組み設定ＤＢ２０５の家具製品の設定情報に基づいて、パーツの出荷時に仮組みされた状態での出荷を行うことで、ユーザが素早く簡単に組み立てられるようになる。

　次に、図３３、図３４を参照して、本サービスにより提供できる第１０手法を説明する。
　図３３は、図１１のネットワーク構成において、第１０手法におけるユーザ端末への組み立て方法の提示画面を示す図である。
　図３４は、図１１のネットワーク構成において、第１０手法における業者端末への組み立て方法の提示画面を示す図である。
　第１０手法は、図１８の第４手法をさらに進めたものである。図３３を参照して第１０手法を説明するにあたり、図１８の構成と同じ構成には同一の符号を付しその説明は省略する。

　第１０手法に適用される情報処理システムは、図１８とほぼ同じ構成でありその説明については省略する。
　図１８の第４手法は、組み立て方法をユーザから家具の注文（依頼）を受けて業者が組み立てを行う際に、組み立て方法を情報提供サーバ１から業者の業者端末ＧＳに提示する、というものであったが、この第１０手法は、組み立て方法の提示の仕方をより詳しくしたものである。

　具体的には、情報提供サーバ１は、ユーザからの家具の要望に対して、ユーザ端末２に組み立て方法を提示し、ユーザから実際にその家具の注文を受けた場合に、業者端末ＧＳに業者用の組み立て方法を表示する。
　例えばオフィスルーム１にデスクが欲しい。といった要望がユーザから来た場合、情報提供サーバ１は、ユーザ端末２に、図３３に示す提示画面２２０を表示する。
　提示画面２２０には、オフィスルーム１にデスクを配置したイメージ図２２１と、デスクの組み立て方法を動画で説明するための動画再生画面２２２と、予測組立時間（標準的な組立時間）２２３と、組み立て段階毎の組立工程図２２４とが配置される。
　また、ユーザから実際に上記デスクの注文を受けた場合には、情報提供サーバ１は、当該デスクを業者へ発注するとともに、業者端末ＧＳに業者用の図３４に示す提示画面２３０を表示する。
　提示画面２３０には、予め設定された点検項目１乃至Ｎ（この例では、ｉｎｓｐｅｃｔｉｏｎ１乃至ｉｎｓｐｅｃｔｉｏｎ６等）２３１と、ユーザのオフィスの場所を示す地図２３２と、デスクの組み立て方法を動画で説明するためのプレーヤ画面２３３と、予測組立時間（標準的な組立時間）２３４と、組み立て段階毎の組立工程図２３５とが配置される。
　この提示画面２３０を業者が閲覧することで、組み立て作業を行うユーザの場所と、デスクの組み立て方法と、組み立てに掛かる時間とが分かり、組み立て作業をスムーズに行うことができる。

　このように第１０手法によれば、ユーザから家具をオフィスに入れたい、といった要望があった場合に、注文の前に、ユーザに対して、家具の組み立て方法を、イメージ図と、動画と、予測組立時間と、組立工程図を含む提示画面２２０で提示することで、ユーザが家具を発注する際に自分で組み立てるか業者に任せるかを判断する材料とすることができるので、ユーザ選択肢が増え、ユーザの利便性を向上することができる。
　例えば簡単な組立作業であれば、自分で組み立てるように家具を注文し、逆に、家具を自分で組み立てるつもりでいたが、動画を閲覧したら、思ったよりも難しく業者に組み立ててもらうように注文する等といったことが判断できるようになる。
　また、実際に家具の注文を受けたときに、家具の組立業者に対して、家具の組み立て方法を、イメージ図と、動画と、予測組立時間と、組立工程図を含む提示画面２２０で提示することで、ユーザが家具を発注する際に自分で組み立てるか業者に任せるかを判断する材料として用いることができ、ユーザの利便性を向上することができる。

　以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。

　上述した実施形態では、家具情報取得部５１は、ジョイントＰＡ、フレームＰＢ、カバーＰＣ等が組み合わされて構築されたボックスＦ１を示す情報を、基礎家具情報として取得したが、これ以外であってもよく、２種類以上の共通パーツの夫々が１以上組み合わされて構築された所定種類の家具を示す情報を、基礎家具情報として取得する家具情報取得手段であれば足りる。

　上述した実施形態では、パーツ認識部５２は、家具情報取得部５１により取得されたボックスＦ１の基礎家具情報に基づいて、ボックスＦ１を構築している共通パーツ（ジョイントＰＡ、フレームＰＢ、カバーＰＣ等の数量）を認識したが、これ以外であってもよく、基礎家具情報に基づいて、所定種類の家具を構築している共通パーツを認識するパーツ認識手段であれば足りる。

　上述した実施形態では、家具構築可能性判断部５３は、パーツ認識部５２による認識結果に基づいて、所定種類の家具を構築している共通パーツの少なくとも一部を組み合わせることで構築可能な別種類の家具（例えば図５のキャビネットＦ２、机Ｆ３、パーテーションＦ４のうち少なくとも１つ）が存在するか否かを判断したが、これ以外であってもよく前記パーツ認識手段による認識結果に基づいて、前記所定種類の家具を構築している前記共通パーツの少なくとも一部を組み合わせることで構築可能な別種類の家具が存在するか否かを判断する家具構築可能性判断手段であれば足りる。

　上述した実施形態では、提案家具情報出力制御部５４は、家具構築可能性判断部５３によりキャビネットＦ２が存在すると判断された場合、当該キャビネットＦ２を示す情報を、提案家具情報としてユーザ端末２に出力することを制御したが、これ以外であってもよく、別種類の家具が存在すると判断された場合、当該別種類の家具を示す情報を、提案家具情報として外部に出力することを制御する提案家具情報出力制御手段であれば足りる。

　上述した実施形態の他、以下のように構成することもできる。
　即ち、例えば所定の共通パーツで構成する家具の構成を管理する情報処理システムであって、
　前記共通パーツの在庫を含む前記家具の設置サイトを複数含む所定のエリアにおいて、所定の設置サイトにおいて前記家具の構成の変更を受け付けたことに応じて、
　前記所定のエリアにおいて前記家具を構成する共通パーツの設置サイト間の移動量（例えば共通パーツの数量や重量等）、
　前記所定のエリアにおいて前記家具を構成する共通パーツの設置サイト間の移動距離、
　前記所定のエリアにおいて前記家具を構成する共通パーツの設置サイト間で前記共通パーツを積載して移動する移動体における積載率、
　のうちのいずれか１つを最適化する新たな家具の構成を出力する手段を備えてもよい。
　この場合、ユーザの宅内に設置されているもモジュール家具のパーツも在庫として捉え、入搬出量を計算し移動量／移動距離／積載率を算出することで、物流効率を最大化するパーツの配送方法を導出することができる。
　即ち、ユーザの宅内のモジュール家具もパーツ在庫と捉えることで、宅内外の家具の搬入・搬出量を削減し、物流効率を高めるサービスを提供することができる。

　また、所定の共通パーツで構成する家具の構成を管理する情報処理システムに、
　前記家具の設置サイトを複数含む所定のエリアにおいて、所定の設置サイトにおいて前記家具の構成の変更を受け付けたことに応じて、前記所定のエリアにおいて前記家具を構成する共通パーツの設置サイト間で前記共通パーツを積載して移動する移動体における積載率を最大とする新たな家具の構成を出力する機能（手段）を備えてもよい。
　この場合、家具を構成する共通パーツでの配送なので、移動体（配送車等）への積載率が高まり、各在庫サイトのパーツ在庫量を把握し、積載率を最大化することができる。
　即ち、家具の完成品ではなく、家具を構成する共通パーツの配送により、移動体（配送車等）への積載率を向上することができる。

　所定の共通パーツで構成する家具の構成を管理する情報処理システムに、
前記家具の設置サイトを複数含む所定のエリアにおいて、所定の設置サイトにおいて前記家具の構成の変更を受け付けたことに応じて、前記所定のエリアにおいて前記家具を構成する共通パーツの設置サイト間の移動距離を最小とする新たな家具の構成を出力する機能（手段）を備えてもよい。
　この場合、家具が設置されるサイト間は勿論、工場、物流倉庫、配送車内在庫、設置サイト間で共通パーツの移動距離が最小となる。この結果、組み立てパーツと物流を組合せて配送距離を短縮することができる。

　また、所定の共通パーツで構成する家具の構成を管理する情報処理システムであって、
　前記家具の設置サイトを複数含む所定のエリアにおいて、所定の設置サイトにおいて前記家具の構成の変更を受け付けたことに応じて、前記所定のエリアにおいて前記家具を構成する共通パーツの設置サイト間で前記共通パーツを積載して移動し前記共通パーツの在庫を積載する移動体（配送車等）に移動指示を出力する手段を備えてもよい。
　この場合、車内パーツも在庫倉庫と捉え、配送車等の移動体に出荷指示を出すことができる。この例によれば、移動体（配送車等）にパーツをストックしておくことで、家具の再構成の注文に迅速に対応が可能なサービスを提供することができる。また、家具を廃棄する際には、ユーザ宅に訪問した引き取り業者が、引き取り作業を契機として、ユーザに本サービスを提案することができる。

　所定の共通パーツで構成する家具の構成を管理する情報処理システムに、
　ユーザから前記家具の使用履歴に関する情報を受け付けたことに応じて、前記家具を構成する共通パーツの劣化状況に基づいて前記共通パーツのローテーションパターンを提示する機能（手段）を備えてもよい。
　これにより、ユーザの経営課題に応じて、内装構築・レイアウト案を提示・提案するファシリティマネジメントシステムを提供できる。また、保守会社のメンテナンス記録を保持可能なファシリティマネジメントシステムを提供できる。
　また、家具はリースで提供され、かつ、共通パーツであるのでユーザのイニシャルコストを低減できるサービスを提供できる。
　さらに、オフィスの利用状況（ランニングコストやユーザの人数や動線）を可視化し分析するサービスを提供できる。また、利用状況のインプット：使用履歴状況や動線状況に応じてレイアウト案をユーザにレコメンドすることができる。
　即ち、この構成によれば、ユーザの家具の使用状況（配送後の年月等）を計測し、適切なタイミングで内装構築・レイアウト案を提示・提案するファシリティマネジメントサービスを提供することができる。

　この他、以下のようなサービスを提供することができる。
　例えば［企業・大学環境］におけるサービスを想定した場合、以下のようなサービスを提供できる。
　即ち、上記実施形態の共通パーツで施設の壁面を構成することで、老朽化した施設も新しく見せることができるサービスを提供することができる。
　共通パーツで壁面を構成することで、既存の内装を破損・汚損させず、退去時のメンテナンスコストを低減できるサービスを提供することができる。
　共通パーツで構成することで誰でも簡単に組み立てられることで、発注から短期間に内装のセットアップが可能なサービスを提供することができる。
　従業員の福利厚生として、内装環境の質向上を行うサービスを提供することができる。
　転居時に、住居構造に依らず、所持していたパーツを再構成することで共通パーツを再利用可能なサービスを提供することができる。
　家具はリースで提供され、利用企業は社宅や寮における内装家具を所有せず、いつでも新しい家具パーツが利用できるサービスを提供することができる。

　また例えば、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
　換言すると、図１３の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
　即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図１３の例に限定されない。また、機能ブロック及びデータベースの存在場所も、図１３に特に限定されず、任意でよい。例えば、各種処理の実行に必要となる機能ブロック及びデータベースの少なくとも一部を、他の情報処理装置に移譲させてもよい。逆に情報処理装置の機能ブロック及びデータベースをサーバ等に移譲させてもよい。
　また、１つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。

　一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
　コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
　また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。

　このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。

　なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
　また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。

　以上を換言すると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施の形態を取ることができる。
　即ち、本発明が適用される情報処理装置（例えば図１３の情報提供サーバ１等）は、
　２種類以上の共通パーツ（例えば図１のジョイントＰＡ、フレームＰＢ、カバーＰＣ等）の夫々が１以上組み合わされて構築された所定種類の家具（例えば図４のボックスＦ１等）を示す情報を、基礎家具情報として取得する家具情報取得手段（例えば図１３の家具情報取得部５１等）と、
　前記基礎家具情報に基づいて、前記所定種類の家具（例えば図４のボックスＦ１等）を構築している前記共通パーツ（例えば図１のジョイントＰＡ、フレームＰＢ、カバーＰＣ等）を認識するパーツ認識手段（例えば図１３のパーツ認識部５２等）と、
　前記パーツ認識手段（例えば図１３のパーツ認識部５２等）による認識結果に基づいて、前記所定種類の家具（例えば図５のボックスＦ１等）を構築している前記共通パーツ（例えば図１のジョイントＰＡ、フレームＰＢ、カバーＰＣ等）の少なくとも一部を組み合わせることで構築可能な別種類の家具（例えば図５のキャビネットＦ２、机Ｆ３、パーテーションＦ４等）が存在するか否かを判断する家具構築可能性判断手段（例えば図１３の家具構築可能性判断部５３等）と、
　前記別種類の家具が存在すると判断された場合、当該別種類の家具（例えば図５のキャビネットＦ２、机Ｆ３、パーテーションＦ４等）を示す情報を、提案家具情報として外部に出力することを制御する提案家具情報出力制御手段（例えば図１３の提案家具情報出力制御部５４等）と、
　を備える。
　これにより、所定の共通パーツ（例えば図１のジョイントＰＡ、フレームＰＢ、カバーＰＣ等）で構成する家具の再構成（例えば図５のボックスＦ１からキャビネットＦ２等）を容易かつ適切にすることができる。
　換言すると、図１４に示される第１手法、より具体的には例えば図７及び図８の例示により示される第１手法の提供が可能になる。

　上記情報処理装置（例えば図１３の情報提供サーバ１等）は、
　所定の不動産物件に関する情報を、不動産物件情報として取得する不動産物件情報取得手段（例えば図１３の不動産物件情報取得部５５等）、
　をさらに備え、
　前記家具情報取得手段（例えば図１３の家具情報取得部５１等）は、
　前記所定の不動産物件への配置に関するユーザの希望を示す情報を、前記基礎家具情報として取得し、
　前記パーツ認識手段（例えば図１３のパーツ認識部５２等）は、
　前記不動産物件情報及び前記基礎家具情報に基づいて、前記所定の不動産物件で使用可能な前記共通パーツを認識し、
　前記家具構築可能性判断手段（例えば図１３の家具構築可能性判断部５３等）は、
　前記不動産物件情報、前記基礎家具情報、及び前記パーツ認識手段（例えば図１３のパーツ認識部５２等）による認識結果に基づいて、前記共通パーツを組み合わせることで構築可能な１以上の家具の構成であって、前記不動産物件に配置可能な構成が存在するか否かを判断し、
　前記提案家具情報出力制御手段（例えば図１３の提案家具情報出力制御部５４等）は、
　前記不動産物件に配置可能な構成が存在すると判断された場合、当該構成を示す情報、及び前記不動産物件情報を、前記提案家具情報として出力する。
　これにより、ユーザからの不動産物件（例えばオフィスや自宅等）における家具の構成の変更の要望に沿った、家具の再構成（宅内（所定空間内）の宅内在庫含まないパーツのみでのセットアップ）が容易かつ適切にできる。
　例えばユーザが所定不動産物件に入居時は内装家具がセットアップされ、かつ、ユーザが使用時に不動産物件（入居空間）の間取りに合わせて自由自在に家具の構成をアレンジ可能なサービスを実現することができる。
　換言すると、図１５に示される第２手法の提供が可能になる。

　上記情報処理装置（例えば図１３の情報提供サーバ１等）においては、
　前記家具情報取得手段（例えば図１３の家具情報取得部５１等）は、
　拠点（各地に点在する倉庫や物流拠点等）毎の、前記共通パーツの在庫に関する情報を、前記基礎家具情報として取得し、
　前記パーツ認識手段（例えば図１３のパーツ認識部５２等）は、
　前記基礎家具情報に基づいて、使用可能な前記共通パーツを認識し、
　前記家具構築可能性判断手段（例えば図１３の家具構築可能性判断部５３等）は、
　前記基礎家具情報、及び前記パーツ認識手段（例えば図１３のパーツ認識部５２等）による認識結果に基づいて、
　前記拠点毎に在庫として存在する前記共通パーツを組み合わせることで構築可能な１以上の家具の構成が存在するか否かを判断し、
　前記提案家具情報出力制御手段（例えば図１３の提案家具情報出力制御部５４等）は、
　前記構成が存在すると判断された場合、当該構成を示す情報と共に、前記構成の前記１以上の家具の夫々を構築するために必要な前記１以上の共通パーツの手配に関する手配情報を、前記提案家具情報として出力する。
　これにより、共通パーツの様々な手配パターン、例えば、組み立てサービスの有無、組み立てマニュアル有無、近く又は遠くの在庫サイト（例えばパーツ倉庫又はパーツ積載車両等）からのパーツ手配、パーツ老朽化に伴う交換提案等の各種パターンをユーザに提示することが可能になる。
　即ち、追加パーツの搬入・搬出量を最小限にし、物流コストを低減することができる。
　換言すると、図１６に示される第３手法の提供が可能になる。

　上記情報処理装置（例えば図１３の情報提供サーバ１等）による情報処理方法は、
　情報処理装置（例えば図１３の情報提供サーバ１等）が実行する情報処理方法であって、
　２種類以上の共通パーツの夫々が１以上組み合わされて構築された所定種類の家具（例えば図４のボックスＦ１等）を示す情報を、基礎家具情報として取得する家具情報取得ステップと、
　前記基礎家具情報に基づいて、前記所定種類の家具（例えば図４のボックスＦ１等）を構築している前記共通パーツ（例えば図１のジョイントＰＡ、フレームＰＢ、カバーＰＣ等）を認識するパーツ認識ステップと、
　前記パーツ認識ステップによる認識結果に基づいて、前記所定種類の家具を構築している前記共通パーツ（例えば図１のジョイントＰＡ、フレームＰＢ、カバーＰＣ等）の少なくとも一部を組み合わせることで構築可能な別種類の家具（例えば図５のキャビネットＦ２、机Ｆ３、パーテーションＦ４等）が存在するか否かを判断する家具構築可能性判断ステップと、
　前記別種類の家具が存在すると判断された場合、当該別種類の家具（例えば図５のキャビネットＦ２、机Ｆ３、パーテーションＦ４等）を示す情報を、提案家具情報として外部に出力することを制御する提案家具情報出力制御ステップと、
　を含む。
　これにより、所定の共通パーツで構成する家具の再構成を容易かつ適切にすることができる。

　上記情報処理装置（例えば図１２の情報提供サーバ１等）が備えるコンピュータ（例えば図１２のＣＰＵ１１等）による制御処理を実行させるプログラムは、
　コンピュータ（例えば図１２のＣＰＵ１１等）に、
　２種類以上の共通パーツの夫々が１以上組み合わされて構築された所定種類の家具（例えば図４のボックスＦ１等）を示す情報を、基礎家具情報として取得する家具情報取得ステップと、
　前記基礎家具情報に基づいて、前記所定種類の家具（例えば図４のボックスＦ１等）を構築している前記共通パーツ（例えば図１のジョイントＰＡ、フレームＰＢ、カバーＰＣ等）を認識するパーツ認識ステップと、
　前記パーツ認識ステップによる認識結果に基づいて、前記所定種類の家具（例えば図５のボックスＦ１等）を構築している前記共通パーツ（例えば図１のジョイントＰＡ、フレームＰＢ、カバーＰＣ等）の少なくとも一部を組み合わせることで構築可能な別種類の家具（例えば図５のキャビネットＦ２、机Ｆ３、パーテーションＦ４等）が存在するか否かを判断する家具構築可能性判断ステップと、
　前記別種類の家具が存在すると判断された場合、当該別種類の家具（例えば図５のキャビネットＦ２、机Ｆ３、パーテーションＦ４等）を示す情報を、提案家具情報として外部に出力することを制御する提案家具情報出力制御ステップと、
　を含む制御処理を実行させる。
　これにより、所定の共通パーツで構成する家具の再構成を容易かつ適切にすることができる。
　即ち、上述の情報処理装置（図１３の情報提供サーバ１等）によれば、家具のレイアウトや再構成とメンテナンスを一貫して管理及び手配することができるファシリティマネジメントサービスを提供することができる。

　ＡＡ、ＡＢ、ＡＯ・・・部屋、Ｆ１・・・ボックス、Ｆ２・・・キャビネット、Ｆ３、Ｆ３１、Ｆ３２・・・机、Ｆ４・・・パーテーション、Ｆ５、Ｆ６・・・壁面収納、ＧＡ、ＧＡ１乃至ＧＡ４・・・枠部材、ＧＢ、ＧＢ１乃至ＧＢ６・・・パネル、ＰＡ、ＰＡ１乃至ＰＡ４・・・ジョイント、ＰＢ、ＰＢ１乃至ＰＢ４・・・フレーム、ＰＣ、ＰＣ１乃至ＰＣ４・・・カバー、ＲＡ、ＲＢ・・・オフィスレイアウト、ＴＡ、ＴＢ・・・レイアウト変更の対象部分、ＴＢ・・・レイアウト変更部分、１・・・情報提供サーバ、２，２－１乃至２－ｎ・・・ユーザ端末、１１・・・ＣＰＵ、１８・・・記憶部、１９・・・通信部、５１・・・家具情報取得部、５２・・・パーツ認識部、５３・・・家具構築可能性判断部、５４・・・提案家具情報出力制御部、５５・・・不動産物件情報取得部、６１・・・パーツ在庫ＤＢ、６２・・・パーツ構成例／実績ＤＢ、６３・・・ＣＧ／シミュレーション装置、６４・・・ユーザ行動ＤＢ、６５・・・不動産情報ＤＢ、６６・・・顧客注文データＤＢ、６７・・・組み立てマニュアルＤＢ、６８・・・パーツ毎の耐用年数ＤＢ、６９・・・パーツ毎の耐用年数ＤＢ、７０・・・配送ＤＢ

Claims

　２種類以上の共通パーツの夫々が１以上組み合わされて構築された所定種類の家具を示す情報を、基礎家具情報として取得する家具情報取得手段と、
　前記基礎家具情報に基づいて、前記所定種類の家具を構築している前記共通パーツを認識するパーツ認識手段と、
　前記パーツ認識手段による認識結果に基づいて、前記所定種類の家具を構築している前記共通パーツの少なくとも一部を組み合わせることで構築可能な別種類の家具が存在するか否かを判断する家具構築可能性判断手段と、
　前記別種類の家具が存在すると判断された場合、当該別種類の家具を示す情報を、提案家具情報として外部に出力することを制御する提案家具情報出力制御手段と、
　を備える情報処理装置。
　所定の不動産物件に関する情報を、不動産物件情報として取得する不動産物件情報取得手段、
　をさらに備え、
　前記家具情報取得手段は、
　前記所定の不動産物件への配置に関するユーザの希望を示す情報を、前記基礎家具情報として取得し、
　前記パーツ認識手段は、
　前記不動産物件情報及び前記基礎家具情報に基づいて、前記所定の不動産物件で使用可能な前記共通パーツを認識し、
　前記家具構築可能性判断手段は、
　前記不動産物件情報、前記基礎家具情報、及び前記パーツ認識手段による認識結果に基づいて、前記共通パーツを組み合わせることで構築可能な１以上の家具の構成であって、前記不動産物件に配置可能な構成が存在するか否かを判断し、
　前記提案家具情報出力制御手段は、
　前記不動産物件に配置可能な構成が存在すると判断された場合、当該構成を示す情報、及び前記不動産物件情報を、前記提案家具情報として出力する、
　請求項１に記載の情報処理装置。
　前記家具情報取得手段は、
　拠点毎の、前記共通パーツの在庫に関する情報を、前記基礎家具情報として取得し、
　前記パーツ認識手段は、
　前記基礎家具情報に基づいて、使用可能な前記共通パーツを認識し、
　前記家具構築可能性判断手段は、
　前記基礎家具情報、及び前記パーツ認識手段による認識結果に基づいて、
　前記拠点毎に在庫として存在する前記共通パーツを組み合わせることで構築可能な１以上の家具の構成が存在するか否かを判断し、
　前記提案家具情報出力制御手段は、
　前記構成が存在すると判断された場合、当該構成を示す情報と共に、前記構成の前記１以上の家具の夫々を構築するために必要な前記１以上の共通パーツの手配に関する手配情報を、前記提案家具情報として出力する、
　請求項１又は２に記載の情報処理装置。
　情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
　２種類以上の共通パーツの夫々が１以上組み合わされて構築された所定種類の家具を示す情報を、基礎家具情報として取得する家具情報取得ステップと、
　前記基礎家具情報に基づいて、前記所定種類の家具を構築している前記共通パーツを認識するパーツ認識ステップと、
　前記パーツ認識ステップによる認識結果に基づいて、前記所定種類の家具を構築している前記共通パーツの少なくとも一部を組み合わせることで構築可能な別種類の家具が存在するか否かを判断する家具構築可能性判断ステップと、
　前記別種類の家具が存在すると判断された場合、当該別種類の家具を示す情報を、提案家具情報として外部に出力することを制御する提案家具情報出力制御ステップと、
　を含む情報処理方法。
　コンピュータに、
　２種類以上の共通パーツの夫々が１以上組み合わされて構築された所定種類の家具を示す情報を、基礎家具情報として取得する家具情報取得ステップと、
　前記基礎家具情報に基づいて、前記所定種類の家具を構築している前記共通パーツを認識するパーツ認識ステップと、
　前記パーツ認識ステップによる認識結果に基づいて、前記所定種類の家具を構築している前記共通パーツの少なくとも一部を組み合わせることで構築可能な別種類の家具が存在するか否かを判断する家具構築可能性判断ステップと、
　前記別種類の家具が存在すると判断された場合、当該別種類の家具を示す情報を、提案家具情報として外部に出力することを制御する提案家具情報出力制御ステップと、
　を含む制御処理を実行させるプログラム。