WO2023188636A1 - 作業機械 - Google Patents

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剛史 石井
渉 高木
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  • the charging switch 15 may be provided inside the cab 6, for example.
  • charging switch 15 can be operated immediately after connecting or disconnecting power supply cable 91 at the position where the operation was performed. Therefore, from this point of view, it is preferable to provide the charging switch 15 in the power receiving box 13. Further, the charging switch 15 may be provided both in the cab 6 and in the power receiving box 13.

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Abstract

カウンタウエイト(7)は、上部旋回体(3)の後端側に設けられている。電動モータ(10)は、油圧ショベル(1)の動力源である。非常停止スイッチ(21)は、電動モータ(10)を停止する。カウンタウエイト(7)には、カウンタウエイト(7)の表面となる後面(7A)から凹んだ凹部(7D)が設けられている。非常停止スイッチ(21)は、カウンタウエイト(7)の凹部(7D)内に設けられている。

Description

作業機械
 本発明は、例えば、土木、林業、解体、地下工事、運搬作業、農作業等の各種の作業現場で用いられる油圧ショベル、ホイールローダ、フォークリフト、トラクター、コンバイン等の作業機械に関する。
 作業機械として、例えば、旋回半径が小さい小型の油圧ショベルが知られている。小型の油圧ショベルは、市街地、狭所作業等、作業者が近くにいる状態で稼働される場合がある。また、小型の油圧ショベルの場合、メンテナンス時、清掃時に上部旋回体のカバーを開閉する等、作業者が車両の後方に立つことが比較的多い。
 しかし、油圧ショベルの後方は、油圧ショベルを操作するオペレータ(運転者)の死角になりやすい。そして、油圧ショベルの後方に作業者がいるにもかかわらず、誤って油圧ショベルが旋回または走行してしまうことは、好ましくない。そこで、油圧ショベルが動作しているときに、運転者以外の作業者が油圧ショベルを緊急停止できるように、油圧ショベルに非常停止スイッチを設けることが考えられる。
 特に、電動式の作業機械は、給電ケーブルの接続、充電の開始、停止の操作等を行うための操作部が車体の後方に設けられている場合が多い。また、電動式の作業機械は、駆動源が電動モータであるため、駆動音の大きいエンジン(内燃機関)が搭載された作業機械と比較して、駆動音による車体の稼働が判断しにくいという点からも非常停止スイッチを設けることが有用である。
 一方、特許文献1には、大型の油圧ショベルにおいて、停止スイッチ、リンク機構、停止レバーを含んで構成される非常停止装置を、上部旋回体の後部の下側に設けた技術が記載されている。この技術によれば、非常停止装置の停止レバーを操作することにより、地上から油圧ショベルのエンジンを停止できる。
実開平4-99753号公報
 特許文献1に記載された技術の場合、停止スイッチ、リンク機構、停止レバー等を含んで構成される非常停止装置が、上部旋回体の下面から下方に突出している。このような非常停止装置を、例えば、小型の油圧ショベルに採用した場合を考える。この場合、例えば、油圧ショベルの履帯に巻き込まれたスクラップ、飛来物等により、停止スイッチが損傷する可能性がある。また、油圧ショベルの外装部と周囲の障害物との接触に起因して、停止スイッチが誤動作する可能性もある。
 本発明の目的は、非常停止スイッチの誤動作および損傷を抑制することができる作業機械を提供することにある。
 本発明は、走行可能な車体と、前記車体の前側に取付けられた作業装置とを有し、前記車体は、前記車体の後端側に設けられたカウンタウエイトと、動力源となる原動機と、前記原動機を停止する非常停止スイッチと、を備えた作業機械において、前記カウンタウエイトには、前記カウンタウエイトの表面から凹んだ凹部が設けられており、前記非常停止スイッチは、前記カウンタウエイトの前記凹部内に設けられている。
 本発明によれば、非常停止スイッチの誤動作および損傷を抑制することができる。
実施の形態による油圧ショベルを示す右側面図である。 図1の左側から油圧ショベルをみた後面図である。 カウンタウエイト、凹部、非常停止スイッチ等を示す図2と同様位置の拡大図である。 油圧ショベルの油圧ポンプを駆動するための電動駆動システムを示す回路構成図である。 図4中の切換器の内部を非常停止スイッチ等と共に示す回路構成図である。
 以下、実施の形態を、作業機械を代表する油圧ショベル、より具体的には、電動式油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
 なお、以下の説明では、電動式油圧ショベル1の前後方向は、前側を作業装置4側とし、後側を作業装置4とは反対側となるカウンタウエイト7側とする。また、電動式油圧ショベル1の左右方向は、前後方向と直交する方向とする。例えば、図1では、紙面の左右方向が電動式油圧ショベル1の前後方向(X方向)に対応し、紙面の表裏方向が電動式油圧ショベル1の左右方向(Y方向)に対応し、紙面の上下方向が電動式油圧ショベル1の上下方向(Z方向)に対応する。
 作業機械としての電動式油圧ショベル1(以下、油圧ショベル1という)は、例えば、土木、解体、地下工事等の作業現場で用いられる。実施の形態の油圧ショベル1は、例えば、地下工事等の狭い作業現場での作業に適した小型(例えば、機械重量が1~6トン程度)の油圧ショベル(電動ミニショベル、電動式小型油圧ショベル)として構成されている。また、実施の形態の油圧ショベル1は、キャブ仕様の油圧ショベル1として構成されている。
 油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3の前側に設けられた作業装置4とを備えている。下部走行体2および上部旋回体3は、油圧ショベル1の車体を構成している。車体は、走行可能であり、かつ、旋回可能である。上部旋回体3の前側には、スイング式の作業装置4が揺動可能に取付けられている。油圧ショベル1は、作業装置4を用いて土砂の掘削作業等を行う。
 下部走行体2は、例えば、無端状に形成されたトラックリンクに複数個のシューを取付けてなる履帯2Aと、履帯2Aを周回駆動させることにより油圧ショベル1を走行(自走)させる左右の走行用油圧モータ(図示せず)とを含んで構成されている。下部走行体2と上部旋回体3との間には、旋回軸受と旋回用油圧モータとを含んで構成される旋回装置が設けられている。
 フロント装置とも呼ばれる作業装置4は、旋回フレーム5の前側に左右方向に揺動可能に設けられたスイングポスト4Aを有している。スイングポスト4Aには、ブーム4Bが回動可能に取付けられている。ブーム4Bの先端には、アーム4Cが回動可能に取付けられている。アーム4Cの先端には、作業具としてのバケット4Dが回動可能に取付けられている。また、作業装置4は、スイングポスト4Aを揺動させるスイングシリンダ4Eと、ブーム4Bを回動させるブームシリンダ4Fと、アーム4Cを回動させるアームシリンダ4Gと、バケット4Dを回動させる作業具シリンダとしてのバケットシリンダ4Hとを備えている。
 上部旋回体3は、旋回装置の旋回用油圧モータが駆動することにより、下部走行体2上で旋回する。上部旋回体3は、例えば、カウンタウエイト7と、原動機としての電動モータ10と、非常停止ボタン(緊急停止ボタン)とも呼ばれる非常停止スイッチ21とを備えている。このために、上部旋回体3は、支持構造体(ベースフレーム)となる旋回フレーム5を備えている。旋回フレーム5には、キャブ6、カウンタウエイト7、外装カバー9、電動モータ10、油圧ポンプ11、バッテリ装置12、コントロールバルブ装置(図示せず)等が搭載されている。この場合、旋回フレーム5の前側に作業装置4が取付けられている。旋回フレーム5の後側には、カウンタウエイト7が取付けられている。
 キャブ6は、旋回フレーム5の左側に配置されている。キャブ6は、前面6A、後面6B、左側面6C、右側面6D、上面6Eによって囲まれたボックス状に形成されている。キャブ6は、内部がオペレータの運転室となっている。キャブ6内には、オペレータが座る運転席、油圧ショベル1を操作するための走行用レバー・ペダルおよび作業用レバーが設けられている。オペレータは、走行用レバー・ペダルおよび作業用レバーを操作することにより、下部走行体2による走行、上部旋回体3の旋回、作業装置4による掘削等を行うことができる。
 カウンタウエイト7は、上部旋回体3の後端側に設けられている。即ち、カウンタウエイト7は、作業装置4との重量バランスをとるために、キャブ6よりも後側に位置して旋回フレーム5の後端に設けられている。カウンタウエイト7は、左右方向に延びつつ、左右方向の中央が後方に突出した円弧状の重量物として形成されている。これにより、カウンタウエイト7の後面7Aは、上部旋回体3が旋回したときに一定の旋回半径の仮想円内に収まる円弧面として形成されている。
 カウンタウエイト7は、旋回フレーム5の後端から上方に立ち上がり、電動モータ10、油圧ポンプ11、バッテリ装置12等を後方から覆っている。カウンタウエイト7の上端には、前方に張出す張出し部7Bが形成されている。キャブ6の後部側は、張出し部7Bによって支持されている。張出し部7Bの左端側には、受電ボックス13が設けられている。受電ボックス13には、給電ケーブル91が接続される。
 カウンタウエイト7の中央部には、点検用の開口7Cを覆うように、スライドカバーとも呼ばれる点検カバー8が開閉可能に設けられている。点検カバー8は、図1ないし図3に示す位置から上側に移動させることにより、点検用の開口7Cを開くことができる。さらに、カウンタウエイト7の後面7Aで、点検用の開口7Cから外れた部位には、凹部7Dが設けられている。凹部7Dは、カウンタウエイト7の後面7Aから内部側に向けて凹むようにカウンタウエイト7に設けられている。凹部7D内には、非常停止スイッチ21が設けられている。非常停止スイッチ21は、運転席の近傍に設けられたキースイッチ23(始動停止スイッチ)とは別に設けられた原動機停止用スイッチ、即ち、電動モータ10を停止するスイッチである。
 後述の図4および図5に示すように、非常停止スイッチ21が操作されると(例えば、非常停止スイッチ21が押されると)、第1リレー29が遮断状態となることにより補器電源28とコントローラ19との接続が断たれる。これと共に、切換器17内の第2リレー30および第3リレー31が遮断状態となり、整流器16とバッテリ装置12およびインバータ18との間の接続が断たれる。これにより、コントローラ19への電力供給が停止し、かつ、外部電源92とバッテリ装置12およびインバータ18とが回路的に遮断される。この結果、油圧ショベル1の駆動システム(電動駆動システム)が停止する。即ち、非常停止スイッチ21は、油圧ショベル1の駆動を即時に停止させることができる。非常停止スイッチ21は、リレー29,30,31と共に、油圧ショベル1の動作停止装置を構成している。非常停止スイッチ21は、例えば、油圧ショベル1(電動モータ10)の緊急停止が必要なときに操作される。
 外装カバー9は、カウンタウエイト7の前側に位置して旋回フレーム5上に設けられている。図1に示すように、外装カバー9は、電動モータ10、油圧ポンプ11、バッテリ装置12等を、カウンタウエイト7および点検カバー8と共に覆っている。外装カバー9は、電動モータ10、油圧ポンプ11、バッテリ装置12等を右側および上側から覆う右外装カバー9Aと、電動モータ10、油圧ポンプ11、バッテリ装置12等を左側から覆う左外装カバー9Bとを含んで構成されている。右外装カバー9A、左外装カバー9B、および、カウンタウエイト7の開口7Cを覆う点検カバー8は、メンテナンス作業時に開放することができる。これにより、メンテナンスを行う作業員は、上部旋回体3内の内部機器(電動モータ10、油圧ポンプ11、バッテリ装置12等)にアクセスすることができる。
 図2および図3に示すように、受電ボックス13は、カウンタウエイト7の張出し部7Bの左端側に設けられている。受電ボックス13は、給電ケーブル91が接続される給電口13A(例えば、雌側コネクタとなるインレット)を有している。給電口13Aには、外部電源92(図4)から延びる給電ケーブル91の給電コネクタ91A(例えば、雄側コネクタとなるインレットプラグ)が接続される。このように、上部旋回体3は、給電ケーブル91が接続される給電口13Aを備えている。
 給電ケーブル91は、油圧ショベル1の動力源となる電動モータ10に電力を供給する。即ち、外部電源92の電力は、給電ケーブル91と給電コネクタ91Aと、受電ボックス13とを介して油圧ショベル1に供給される。なお、図示は省略するが、例えば、カウンタウエイト7の張出し部7Bに棒状のアームを備えたケーブル支持装置を設け、カウンタウエイト7から外側に向けて突出するアームの先端側に給電ケーブル91の途中部分を支持する構成を採用してもよい。
 また、図3および図4に示すように、受電ボックス13には、ブレーカ14と充電スイッチ15とが設けられている。図4に示すように、ブレーカ14は、給電ケーブル91の給電コネクタ91A(換言すれば、受電ボックス13の給電口13A)と整流器16との間に設けられている。ブレーカ14は、外部電源92と整流器16との間の接続を遮断するスイッチである。ブレーカ14を操作すると、外部電源92と車両内の電気回路との接続を物理的に遮断することができる。
 充電スイッチ15は、バッテリ装置12に対する電力の供給と停止とを切換える充電切換え部である。充電スイッチ15は、外部電源92からの電力をバッテリ装置12に充電するときに操作される。即ち、充電スイッチ15を操作(ON操作・OFF操作)することにより、バッテリ装置12に対する充電の開始または充電の停止を行うことができる。図3に示すように、充電スイッチ15は、受電ボックス13の給電口13Aの近傍に配置されている。このため、作業者は、受電ボックス13に対する給電ケーブル91の取付け、取外しに伴って、充電スイッチ15を直ちに操作(ON操作・OFF操作)することができる。
 即ち、作業者は、受電ボックス13の給電口13Aに給電ケーブル91を接続した後に、充電スイッチ15をONに操作することにより、直ちにバッテリ装置12の充電を開始することができる、また、作業者は、充電を停止した後に、充電スイッチ15をOFFに操作することにより、直ちに給電ケーブル91を切り離すことができる。なお、図4では、図面が複雑になることを避けるため、充電スイッチ15を受電ボックス13から外れた位置に示している。
 外装カバー9内には、電動モータ10、油圧ポンプ11、バッテリ装置12の他、後述の図4に示す整流器16、切換器17、インバータ18、コントローラ19が設けられている。整流器16は、外部電源92から供給される交流電流を直流電力に変換する。切換器17は、整流器16とバッテリ装置12とインバータ18との間で電力の供給状態を切換える。インバータ18は、切換器17から供給される直流電力を交流電力に変換し、電動モータ10に供給する。図4に示すように、給電口13Aと整流器16と切換器17とバッテリ装置12とインバータ18と電動モータ10は、それぞれ車内ケーブルにより通電可能に接続されている。
 電動モータ10は、油圧ショベル1の動力源となる原動機である。電動モータ10は、油圧ポンプ11と機械的に、即ち、動力(回転)の伝達を可能に接続されている。油圧ポンプ11は、コントロールバルブ装置を介してブームシリンダ4F等の各種の油圧アクチュエータ(油圧シリンダ、油圧モータ)に圧油を供給する。コントロールバルブ装置は、複数の方向制御弁からなる制御弁群である。コントロールバルブ装置は、油圧ポンプ11から吐出された圧油を、走行用レバー・ペダルおよび作業用レバーの操作に応じてブームシリンダ4F等の複数の油圧アクチュエータ(油圧シリンダ、油圧モータ)に分配する。これにより、油圧ショベル1は、走行、旋回、掘削等を行うことができる。
 油圧ショベル1は、例えばバッテリ装置12に充電が十分されているときに、給電ケーブル91の給電コネクタ91Aを受電ボックス13の給電口13Aから取り外した状態で稼働できる。この場合、電動モータ10は、バッテリ装置12からの電力によって駆動される。また、油圧ショベル1は、給電ケーブル91の給電コネクタ91Aを受電ボックス13の給電口13Aに接続した状態で稼働することもできる。この場合、電動モータ10は、外部電源92からの電力と、不足分をバッテリ装置12からの電力とによって駆動される。このとき、油圧ショベル1は、給電ケーブル91が給電口13Aに接続された状態のまま、走行、旋回、掘削等を行うことができる。
 次に、油圧ショベル1の電動駆動システムについて、図4および図5を参照しつつ説明する。
 図4に示すように、油圧ショベル1の電動駆動システムには、油圧ショベル1から離れた位置に配置された商用電源等の外部電源92から給電ケーブル91を介して電力が供給される。油圧ショベル1の電動駆動システムは、外部電源92からバッテリ装置12に電力を供給する機能(充電機能)と、外部電源92および/またはバッテリ装置12から電動モータ10に電力を供給する機能(駆動機能)とを備えている。バッテリ装置12への電力供給(充電)とインバータ18への電力供給は、コントローラ19からの指示に基づいて切換器17の内部回路に設けられた第2リレー30および第3リレー31(図5)を接続することにより行われる。
 外部電源92は、例えば、三相交流電力である。整流器16は、三相交流電力を直流電力に変換する。給電ケーブル91の給電コネクタ91Aを受電ボックス13の給電口13Aに接続したときは、外部電源92の電力を給電ケーブル91および給電口13Aを介して油圧ショベル1に供給できる。この場合、外部電源92の電力は、給電ケーブル91、給電口13A、整流器16、切換器17を介してバッテリ装置12に供給(充電)することができる。また、外部電源92の電力は、給電ケーブル91、給電口13A、整流器16、切換器17、インバータ18を介して電動モータ10に供給することができる。また、バッテリ装置12の電力は、切換器17、インバータ18を介して電動モータ10に供給することができる。
 コントローラ19の入力側は、モニタ装置22、キースイッチ23、回転数ダイヤル24、ロックスイッチ26、充電スイッチ15、バッテリ装置12と接続されている。コントローラ19の出力側は、モニタ装置22、アラーム27、充電スイッチ15、バッテリ装置12、切換器17、インバータ18に接続されている。コントローラ19は、油圧ショベル1の動作を制御する車体制御コントローラである。コントローラ19は、キースイッチ23、回転数ダイヤル24、ロックスイッチ26、モニタ装置22、充電スイッチ15およびバッテリ装置12からの信号(入力信号)に基づいて、切換器17およびインバータ18を制御する。
 これにより、コントローラ19は、油圧ショベル1の駆動源となる電動モータ10の駆動を制御する。また、コントローラ19は、モニタ装置22の制御(情報表示制御)、アラームの制御(アラーム出力制御)を行う。これらのために、コントローラ19は、マイクロコンピュータを含んで構成されている。コントローラ19は、フラッシュメモリ、ROM、RAM、EEPROM等からなるメモリおよび演算回路(CPU)を有している。メモリには、電動モータ10の制御のプログラム、モニタ装置22の制御のプログラム等が格納されている。また、コントローラ19は、補器電源28から電力が供給される。補器電源28は、油圧ショベル1の電動駆動システムを構成する各種機器に電圧を供給する電力源である。補器電源28は、例えば、油圧ショベル1に搭載された12V鉛バッテリ、24V鉛バッテリにより構成されている。
 バッテリ装置12は、電動モータ10を駆動するための電力が充電される蓄電装置である。バッテリ装置12は、例えば、リチウムイオン二次電池により構成されている。バッテリ装置12には、バッテリ監視装置が設けられている。コントローラ19は、バッテリ監視装置と接続されている。バッテリ監視装置は、バッテリ装置12の状態(バッテリ状態)、例えば、SOC(充電状態)、温度、異常等を監視する。バッテリ監視装置は、バッテリ状態に対応する信号を、コントローラ19に出力する。
 モニタ装置22は、車載モニタ(モニタ)である。モニタ装置22は、例えば油圧ショベル1のキャブ6内に設けられている。モニタ装置22は、油圧ショベル1を操縦するオペレータに伝えるべき情報を表示する。例えば、モニタ装置22は、油圧ショベル1の稼働状態、バッテリ装置12の電池残量に対応するSOC、各種機器の不調情報、警告情報、現在時刻等を表示する。モニタ装置22は、画面を用いてオペレータに情報を報知する情報報知装置である。
 キースイッチ23は、例えば油圧ショベル1のキャブ6内に設けられている。キースイッチ23は、油圧ショベル1の始動(電源ON)、停止(電源OFF)を行う始動停止スイッチである。キースイッチ23の信号(ON信号、OFF信号)は、コントローラ19に出力される。オペレータは、例えば、キースイッチ23にキーを差し込み、キーを回転することにより、油圧ショベル1の始動、停止の操作を行うことができる。
 充電スイッチ15は、例えば油圧ショベル1の受電ボックス13に設けられている。充電スイッチ15は、給電ケーブル91が給電口13Aに接続されているときに、外部電源92の電力をバッテリ装置12に供給するか否かを選択するスイッチである。即ち、充電スイッチ15は、バッテリ装置12の充電を行うか否かを選択するスイッチである。充電スイッチ15の信号(充電ON信号、充電OFF信号)は、コントローラ19に入力される。オペレータは、給電ケーブル91が給電口13Aに接続されているときに、充電スイッチ15をONにすることにより、バッテリ装置12の充電を行うことができる。
 なお、充電スイッチ15は、例えば、キャブ6内に設けてもよい。これに対して、充電スイッチ15を受電ボックス13に設ける場合には、給電ケーブル91の接続作業または取外作業を行った後に、その作業を行った位置で直ちに充電スイッチ15を操作できる。このため、この面からは、充電スイッチ15を受電ボックス13に設けることが好ましい。また、キャブ6内と受電ボックス13との両方に、充電スイッチ15を設けてもよい。
 ロックスイッチ26は、ゲートロックレバー(図示せず)の位置を検出する検出スイッチである。即ち、ロックスイッチ26は、ゲートロックレバーの位置が、油圧ショベル1の油圧アクチュエータの駆動を禁止するロック位置(上げ位置)であるか、油圧アクチュエータの駆動を許可するロック解除位置(下げ位置)であるかを検出する。
 ロックスイッチ26の信号(ロック信号、ロック解除信号)は、コントローラ19に出力される。ゲートロックレバーは、オペレータによって、キャブ6の乗降口を閉鎖する(閉じる)乗降規制位置(ロック解除位置)、または、乗降口を開放する(開く)乗降許可位置(ロック位置)に操作される。油圧ショベル1は、ゲートロックレバーがロック解除位置に操作されているときに、油圧アクチュエータを駆動することができる。
 アラーム27は、コントローラ19の判定に基づいて、オペレータに対して警告音、警告音声を出力する。アラーム27は、音によりオペレータに情報を報知する情報報知装置である。
 回転数ダイヤル24は、電動モータ10の回転数を可変に設定するダイヤルである。回転数ダイヤル24は、オペレータにより操作される。回転数ダイヤル24は、オペレータの操作に応じたモータ回転数の指令(信号)をコントローラ19に出力する。コントローラ19は、回転数ダイヤルの指令により、インバータ18を制御する。即ち、インバータ18は、コントローラ19からのモータ回転数指令により、電動モータ10への供給電圧の周波数を制御し、電動モータ10の回転数を制御する。
 電動モータ10には、油圧ポンプ11が接続されている。油圧ショベル1は、油圧ポンプ11から吐出する作動油がコントロールバルブ装置を介して各種の油圧アクチュエータへ供給されることにより駆動する。油圧ポンプ11から吐出される作動油の量は、油圧ポンプ11の回転速度に対応する。このため、電動モータ10の回転速度が高い程、油圧アクチュエータの速度が高くなり、回転速度が低い程、油圧アクチュエータの速度は低くなる。また、電動モータ10の回転を停止することで、油圧ショベル1を停止できる。
 非常停止スイッチ21は、電動モータ10を停止するスイッチである。非常停止スイッチ21は、キースイッチ23とは別に設けられている。非常停止スイッチ21は、油圧ショベル1の駆動を即時に停止させることができる。このために、図4に示すように、非常停止スイッチ21は、補器電源28と第1リレー29との間に設けられている。即ち、第1リレー29の励磁回路は、非常停止スイッチ21を介して補器電源28と接続されている。非常停止スイッチ21は、通常時は閉(接続状態)の常閉スイッチ(ノーマルクローズスイッチ)である。非常停止スイッチ21は、作業員等により操作される(例えば、押される)ことにより、開(接続が断たれる)となる。第1リレー29は、補器電源28の電気回路を接続・遮断する。
 より具体的には、図5に示すように、第1リレー29は、「切換器17内に設けられた第2リレー30、第3リレー31」および「コントローラ19」と「補器電源28」との回路を接続、遮断する。第1リレー29の接点が駆動されると、即ち、第1リレー29が接続されると、補器電源28から第2リレー30、第3リレー31およびコントローラ19に電力が供給される。第1リレー29の励磁回路の下流側は、充電スイッチ15およびキースイッチ23が接続されている。充電スイッチ15および/またはキースイッチ23が操作されると、補器電源28を上流として第1リレー29に励磁電流が流れ、第1リレー29の接点が駆動される(第1リレー29が接続状態となる)。
 コントローラ19と補器電源28とが接続されることで、第1リレー29の励磁回路の接続は、コントローラ19の出力により維持され、補器電源28の電力が切換器17を含む各種機器に供給される。一方、切換器17内に設けられた第2リレー30および第3リレー31の励磁回路は、下流側がアースに接続されている。第2リレー30および第3リレー31は、整流器16とバッテリ装置12およびインバータ18の電気回路を接続・遮断する。第2リレー30および第3リレー31は、第1リレー29を介して供給された補器電源28の電力により、励磁回路に電流が流れることで、各々の接点が駆動される(接続される)。第2リレー30および第3リレー31が接続されると、整流器16とバッテリ装置12およびインバータ18とが接続される。これにより、外部電源92とバッテリ装置12およびインバータ18とが接続される。
 ここで、非常停止スイッチ21が作動した場合は、第1リレー29の励磁回路が遮断される。これにより、コントローラ19、切換器17内の第2リレー30および第3リレー31への電力の供給が断たれる。また、バッテリ装置12は、コントローラ19により制御されるため、コントローラ19が停止することにより、バッテリ装置12の内部のリレー(図示せず)の接点を開放し、切換器17との接続が遮断される。このように、非常停止スイッチ21を作動させることで、切換器17に接続される電力回路とコントローラ19を含む機器を直ちに停止させることができる。非常停止スイッチ21およびリレー29,30,31は、油圧ショベル1の原動機となる電動モータ10の動作の制限、停止を行う動作停止装置を構成している。
 ところで、前述の特許文献1に記載された建設機械のエンジン非常停止装置は、停止スイッチ、リンク機構、停止レバー等が上部旋回体の下面から下方に突出している。このような構成の場合、例えば、油圧ショベルの履帯に巻き込まれたスクラップ、飛来物等により、停止スイッチが損傷する可能性がある。また、油圧ショベルの外装部と周囲の障害物との接触に起因して、停止スイッチが誤動作する可能性もある。
 これに対して、実施の形態によれば、非常停止スイッチ21は、カウンタウエイト7の凹部7Dに設けられている。即ち、非常停止スイッチ21は、カウンタウエイト7の凹部7Dの内側に設けられている。このために、カウンタウエイト7には、カウンタウエイト7の表面となる後面7Aから凹んだ凹部7Dが設けられている。凹部7Dは、例えば、開口が円形の有底穴としてカウンタウエイト7に形成されている。即ち、凹部7Dは、後面7Aに形成された円形の開口7D1と、この開口7D1から全周にわたって凹部7Dの深さ方向に延びる内壁面7D2と、凹部7Dの深さ方向の奥側で内壁面7D2を閉塞する底面7D3と、を有している。そして、凹部7Dの内側は、底面7D3と内壁面7D2とで区画された円柱形状の空間、即ち、非常停止スイッチ21が収容可能な収容空間7D4となっている。これにより、カウンタウエイト7は、凹部7Dによって周囲が覆われ、非常停止スイッチ21を収容可能な収容空間7D4を有している。また、収容空間7D4の後方(開口7D1側)は、外部に開放されている。即ち、凹部7Dの開口7D1は、閉塞されておらず、収容空間7D4が露出している。また、凹部7Dとなる有底穴の底面7D3には、非常停止スイッチ21から延びるケーブルが挿通される貫通孔(図示せず)が形成されている。そして、非常停止スイッチ21は、カウンタウエイト7の凹部7D内に設けられている。この場合、非常停止スイッチ21は、カウンタウエイト7の後面7A(表面)に対して出っ張らないように、凹部7Dに固定されている。換言すれば、非常停止スイッチ21は、後面7A(表面)よりも内側に位置するように、凹部7D内に固定されている。即ち、非常停止スイッチ21は、凹部7Dの開口7D1から外側に突出していない。
 前述したように、カウンタウエイト7には、メンテナンス用の開口7Cが設けられている。即ち、カウンタウエイト7には、電動モータ10に対面する前面と前面の反対側の後面7Aとの間を貫通して開口7Cが設けられている。開口7Cは、開閉可能な点検カバー8によって覆われている。そして、凹部7Dは、開口7Cに隣接して設けられている。これにより、非常停止スイッチ21は、開口7Cに隣接して設けられている。カバーとしての点検カバー8は、開口7Cを覆う閉位置と開口7Cを開く開位置とに移動可能にカウンタウエイト7に取付けられている。凹部7Dは、点検カバー8が閉位置であるか開位置であるかに拘わらず、点検カバー8に覆われない位置に設けられている。これにより、非常停止スイッチ21は、点検カバー8が閉位置であるか開位置であるかに拘わらず、点検カバー8に覆われない位置に設けられている。この場合、例えば、凹部7Dは、開口7Cの上端よりも下側となる高さ位置に設けられている。これにより、非常停止スイッチ21は、開口7Cの上端よりも下側となる高さ位置に設けられている。より具体的には、凹部7Dは、開口7Cの下端と同じ高さ位置に、または、開口7Cの下端よりも下側となる高さ位置に設けられている。これにより、非常停止スイッチ21は、開口7Cの下端と同じ高さ位置に、または、開口7Cの下端よりも下側となる高さ位置に設けられている。
 また、カウンタウエイト7には、追加のカウンタウエイト(図示せず)を取り付けるための取付け部7Eが設けられている。凹部7Dは、追加のカウンタウエイトの取付け部7Eよりも上側に設けられている。これにより、非常停止スイッチ21は、追加のカウンタウエイトの取付け部7Eよりも上側に設けられている。凹部7Dは、カウンタウエイト7に追加のカウンタウエイトを取り付けた状態でも、追加のカウンタウエイトに塞がれない。これにより、非常停止スイッチ21は、カウンタウエイト7に追加のカウンタウエイトを取り付けた状態でも、追加のカウンタウエイトに塞がれない。
 また、図3に示すように、凹部7D(非常停止スイッチ21)は、油圧ショベル1の左右方向に関して、受電ボックス13(充電スイッチ15、給電口13A)と同じ側に設けられている。即ち、凹部7D(非常停止スイッチ21)および充電スイッチ15は、油圧ショベル1の左右方向の片側となる左側に設けられている。換言すれば、凹部7D(非常停止スイッチ21)および充電スイッチ15は、油圧ショベル1の左右方向の一側(左側)に片寄らせて設けられている。また、凹部7D(非常停止スイッチ21)および給電口13Aは、油圧ショベル1の左右方向の片側となる左側に設けられている。換言すれば、凹部7D(非常停止スイッチ21)および給電口13Aは、油圧ショベル1の左右方向の一側(左側)に片寄らせて設けられている。
 このように、実施の形態では、非常停止スイッチ21は、カウンタウエイト7の凹部7Dに設けられている。これに加えて、非常停止スイッチ21の操作部は、カウンタウエイト7の表面からの飛び出しがない。このため、例えば、上部旋回体3を旋回動作させたときに、非常停止スイッチ21の損傷および誤作動を抑制できる。また、非常停止スイッチ21は、下部走行体2の上方に位置するカウンタウエイト7内に配置されている。このため、非常停止スイッチ21は、走行時に地面の障害物と接触する可能性、および、地面から巻き上げられた飛来物に接触する可能性を低減できる。これにより、この面からも、非常停止スイッチ21の損傷および誤動作を抑制できる。
 また、仮に、油圧ショベル1が横転した場合でも、非常停止スイッチ21が凹部7Dに設けられていること、および、カウンタウエイト7の剛性が高く変形しにくいことから、非常停止スイッチ21の損傷および誤動作を抑制できる。このように、実施形態では、非常停止スイッチ21は、油圧ショベル1の旋回動作、下部走行体2の履帯2Aによる走行動作、油圧ショベル1の転倒に対しても、カウンタウエイト7の堅牢な構造によって保護される。これにより、非常停止スイッチ21の損傷および誤動作を抑制でき、安全性とおよび頼性を向上することができる。
 実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
 例えば、作業現場に外部電源92がある場合には、外部電源92から延びる給電ケーブル91を油圧ショベル1の給電口13Aに接続する。これにより、外部電源92からの電力は、整流器16、切換器17、インバータ18を介して電動モータ10に供給される。また、外部電源92からの電力は、バッテリ装置12に充電することもできる。電動モータ10は、外部電源92および/またはバッテリ装置12からの電力によって油圧ポンプ11を駆動する。
 オペレータが走行用レバー・ペダルを操作すると、油圧ポンプ11からコントロールバルブ装置を介して下部走行体2の走行用油圧モータに圧油が供給される。これにより、油圧ショベル1を走行させることができる。また、オペレータが作業用レバーを操作すると、油圧ポンプ11からコントロールバルブ装置を介して旋回用油圧モータ、スイングシリンダ4E、ブームシリンダ4Fと、アームシリンダ4Gと、バケットシリンダ4Hに圧油が供給される。これにより、上部旋回体3を旋回させつつ作業装置4によって土砂等の掘削作業を行うことができる。
 ここで、実施の形態によれば、カウンタウエイト7には、カウンタウエイト7の表面(後面7A)から凹んだ凹部7Dが設けられている。そして、非常停止スイッチ21は、カウンタウエイト7の凹部7D内に設けられている。このため、非常停止スイッチ21を頑丈なカウンタウエイト7で保護することができる。即ち、油圧ショベル1の履帯2Aに巻き込まれたスクラップ、飛来物等が非常停止スイッチ21に向かって進んできても、カウンタウエイト7の表面(後面7A)に衝突することで、凹部7D内の非常停止スイッチ21に衝突しにくくできる。また、油圧ショベル1の周囲の障害物も、カウンタウエイト7の表面(後面7A)に衝突することで、凹部7D内の非常停止スイッチ21に衝突しにくくできる。これにより、非常停止スイッチ21の誤動作および損傷を抑制することができる。
 実施の形態によれば、カウンタウエイト7には、開口7Cが設けられている。開口7Cは、原動機としての電動モータ10に対面するカウンタウエイト7の前面と、この前面の反対側となるカウンタウエイト7の後面7Aとの間を貫通している。開口7Cは、開閉可能なカバーとしての点検カバー8によって覆われている。そして、凹部7D(非常停止スイッチ21)は、カウンタウエイト7の開口7Cに隣接して設けられている。このため、非常停止スイッチ21の位置を、例えばカウンタウエイト7の開口7Cを開いてこの開口7Cの近傍で作業を行う作業者の近くにできる。これにより、作業者は、非常停止スイッチ21を迅速に操作することができる。
 実施の形態によれば、点検カバー8は、開口7Cを覆う閉位置と開口7Cを開く開位置とに移動可能にカウンタウエイト7に取付けられている。そして、凹部7D(非常停止スイッチ21)は、点検カバー8が閉位置であるか開位置であるかに拘わらず点検カバー8に覆われない位置に設けられている。このため、点検カバー8の位置に関係なく、凹部7D(非常停止スイッチ21)が常に点検カバー8に覆われずに露出する。このため、例えば点検カバー8を開いてカウンタウエイト7の開口7Cの近傍で作業を行っている作業者は、点検カバー8の位置を開位置から変えなくても非常停止スイッチ21を迅速に操作することができる。なお、実施の形態では、点検カバー8を上下に移動可能なスライドカバーとした場合を例に挙げて説明したが、例えば、カバーを左右に移動可能にカウンタウエイトに取付けてもよい。
 実施の形態によれば、凹部7D(非常停止スイッチ21)は、開口7Cの上端よりも下側に設けられている。このため、凹部7D(非常停止スイッチ21)の位置が過度に高くなることを抑制できる。これにより、この面からも、作業者は、非常停止スイッチ21を迅速に操作することができる。
 実施の形態によれば、カウンタウエイト7には、追加のカウンタウエイトを取り付けるための取付け部7Eが設けられている。そして、凹部7D(非常停止スイッチ21)は、取付け部7Eよりも上側に設けられている。このため、カウンタウエイト7に追加のカウンタウエイトを取り付けても、凹部7D(非常停止スイッチ21)が追加のカウンタウエイトに覆われずに露出する。このため、追加のカウンタウエイトが取り付けられているときにも、非常停止スイッチ21を迅速に操作することができる。
 実施の形態によれば、油圧ショベル1の原動機は、電力の供給により駆動する電動モータ10である。そして、車体を構成する上部旋回体3は、電動モータ10を駆動する電力を蓄電するバッテリ装置12と、バッテリ装置12に対する電力の供給と停止とを切換える充電切換え部としての充電スイッチ15と、を備えている。この上で、図3に示すように、凹部7D(非常停止スイッチ21)および充電スイッチ15は、上部旋回体3の左右方向の片側となる左側に設けられている。このため、非常停止スイッチ21の位置を、充電スイッチ15の近傍で給電ケーブル91の接続、充電の開始、停止の操作を行う作業者の近くにできる。これにより、作業者は、非常停止スイッチ21を迅速に操作することができる。
 また、上部旋回体3は、バッテリ装置12に対して外部電源92から電力を供給するための給電ケーブル91が接続される給電口13Aを備えている。この上で、図3に示すように、凹部7D(非常停止スイッチ21)および給電口13Aは、上部旋回体3の左右方向の片側となる左側に設けられている。このため、非常停止スイッチ21の位置を、給電口13Aに対する給電ケーブル91の取付け取外しを行う作業者の近くにできる。これにより、作業者は、非常停止スイッチ21を迅速に操作することができる。
 なお、実施の形態では、非常停止スイッチ21により第1リレー29が遮断されることにより、電動モータ10の駆動が停止される構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、コントローラが非常停止スイッチの操作を検知し、コントローラがリレーを遮断することにより、原動機の駆動を停止する構成としてもよい。即ち、非常停止スイッチの操作がコントローラに入力されると、コントローラが電動モータを制御するインバータに停止指令を出力し、電動モータの駆動を停止するとともに、切換器の内部回路を遮断し、油圧ショベルの駆動停止と、回路接続の遮断を行ってもよい。
 実施の形態では、スイング式の作業装置4を備えた油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、モノブーム式の作業装置を備えた油圧ショベル、オフセット式の作業装置を備えた油圧ショベル等、他の型式の作業装置(フロント装置)を備えた油圧ショベルにも適用することができる。また、作業装置4の作業具をバケット4Dとした場合を例に挙げて説明したが、例えば、圧砕機等の他の作業具を備えた作業装置を用いてもよい。
 実施の形態では、作業機械(電動式作業機械)として上部旋回体3にバッテリ装置12が搭載され油圧ショベル1を例に挙げて説明した。即ち、実施の形態では、外部電源92からの電力によって電動モータ10が駆動されると共に、バッテリ装置12に充電された電力によっても電動モータ10が駆動される電動式油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えばバッテリ装置が搭載されておらず、外部電源からの電力のみによって電動モータが駆動される電動式作業機械を用いてもよい。
 実施の形態では、油圧ショベル1の動力源となる原動機(換言すれば、油圧ポンプ11の駆動源)を電動モータ10とした場合を例に挙げて説明した。即ち、実施の形態では、電動式の作業機械を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、原動機を内燃機関であるエンジン(例えば、ディーゼルエンジン)としてもよい。また、原動機をエンジンと電動モータとの両方により構成してもよい。即ち、作業機械は、エンジンと電動モータとのうちの少なくとも一方が搭載されていればよい。例えば、エンジンが搭載された作業機械の場合は、非常停止スイッチは、エンジンを停止させるスイッチとして構成することができる。また、エンジンと電動モータとの両方が搭載された作業機械の場合は、非常停止スイッチは、エンジンと電動モータとの両方を停止させるスイッチとして構成することができる。
 実施の形態では、キャブ6を備えたキャブ仕様の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、キャノピ仕様の油圧ショベルを用いてもよい。
 実施の形態では、小型の油圧ショベル1を例に挙げて説明したが、例えば、中型以上の油圧ショベルに適用してもよい。また、車体を下部走行体2と上部旋回体3とにより構成した場合を例に挙げて説明したが、旋回体を有しない車体(例えば、前輪を有する前部車体と後輪を有する後部車体とを連結軸を介して屈曲可能に連結してなるアーティキュレート式の車体)としてもよい。
 実施の形態では、作業機械として油圧ショベル1を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えばホイールローダ、フォークリフト、トラクター、コンバイン等、各種の作業機械に広く適用することができる。
 1 電動式油圧ショベル(作業機械)
 2 下部走行体(車体)
 3 上部旋回体(車体)
 4 作業装置
 7 カウンタウエイト
 7A 後面(表面)
 7C 開口
 7D 凹部
 7E 取付け部
 8 点検カバー(カバー)
 10 電動モータ(原動機)
 12 バッテリ装置
 13A 給電口
 15 充電スイッチ(充電切換え部)
 21 非常停止スイッチ

Claims (7)

  1.  走行可能な車体と、前記車体の前側に取付けられた作業装置とを有し、
     前記車体は、
     前記車体の後端側に設けられたカウンタウエイトと、
     動力源となる原動機と、
     前記原動機を停止する非常停止スイッチと、を備えた作業機械において、
     前記カウンタウエイトには、前記カウンタウエイトの表面から凹んだ凹部が設けられており、
     前記非常停止スイッチは、前記カウンタウエイトの前記凹部内に設けられていることを特徴とする作業機械。
  2.  前記カウンタウエイトには、前記原動機に対面する前面と前記前面の反対側の後面との間を貫通して設けられ、開閉可能なカバーによって覆われる開口が設けられており、
     前記非常停止スイッチは、前記開口に隣接して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の作業機械。
  3.  前記カバーは、前記開口を覆う閉位置と前記開口を開く開位置とに移動可能に前記車体に取付けられており、
     前記非常停止スイッチは、前記カバーが閉位置であるか開位置であるかに拘わらず前記カバーに覆われない位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の作業機械。
  4.  前記非常停止スイッチは、前記開口の上端よりも下側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の作業機械。
  5.  前記カウンタウエイトには、追加のカウンタウエイトを取り付けるための取付け部が設けられており、
     前記非常停止スイッチは、前記取付け部よりも上側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の作業機械。
  6.  前記原動機は、電力の供給により駆動する電動モータであり、
     前記車体は、
     前記電動モータを駆動する電力を蓄電するバッテリ装置と、
     前記バッテリ装置に対する電力の供給と停止とを切換える充電切換え部と、をさらに備えており、
     前記非常停止スイッチおよび前記充電切換え部は、前記車体の左右方向の片側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の作業機械。
  7.  前記原動機は、電力の供給により駆動する電動モータであり、
     前記車体は、
     前記電動モータを駆動する電力を蓄電するバッテリ装置と、
     前記バッテリ装置に対して外部電源から電力を供給するための給電ケーブルが接続される給電口と、をさらに備えており、
     前記非常停止スイッチおよび前記給電口は、前記車体の左右方向の片側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の作業機械。
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