WO2023063076A1 - 歯面処理剤及び歯面処理キット - Google Patents

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Abstract

本発明の課題は、均一で、強度が高いアパタイトからなる層を歯の表面に形成し、歯の表面の微細な凹部を修復するための歯面処理剤及び歯面処理用キットを提供することである。 歯面処理剤は、有機酸を含むpH1.0~3.0の液体と、粒径が200nm以下のハイドロキシアパタイト粒子と、を含む。また、歯面処理用キットは、第1の容器に収容された、有機酸を含むpH1.0~3.0の液体の第1処理剤と、第1の容器とは別の第2の容器に収容された、粒径が200nm以下のハイドロキシアパタイト粒子の第2処理剤と、を含み、第1処理剤と第2処理剤が混合されて調製される歯面処理剤が、処理対象の歯面に塗布される。

Description

歯面処理剤及び歯面処理キット
 本発明は、ヒトを含む哺乳類の歯面処理剤及び歯面処理キットに関する。より詳しくは、歯の表面の微細な凹部を覆う層の形成により歯面を修復するための歯面処理剤及び歯面処理キットに関する。
 歯のエナメル質の表面に歯垢が沈澱し、その中で微生物の産生する酸が徐々にエナメル質を溶解する(いわゆる脱灰)。これが進行すると、肉眼で検知し得る虫歯になる。一般的な歯の治療は肉眼的に検知される虫歯の硬組織を周辺の健全な部分を含めて削り、欠損部分の代替品として、各種のプラスチック、セメント又は金属を充填して欠損部分を補うものである。虫歯に進行する前の、歯のエナメル質の小窩裂溝或は微小な表面脱灰創を充填する微小充填剤が特許文献1に開示されている。
 特許文献1に開示された微小充填剤は、ハイドロキシアパタイトと補助剤とよりなる粉末、顆粒、溶液(懸濁液)又はペースト状の歯科用微小充填剤である。ハイドロキシアパタイトは、0.02~10μm程度に微粉砕されたものが使用される。歯科用微小充填剤は、歯垢を除去したあとの歯に、指先、ブラシ、ステック、布その他を使用して1分以上、好ましくは3分以上すり込まれる。
特許第2724307号公報
 しかしながら、ハイドロキシアパタイトは、0.02~10μm程度に微粉砕されたものであったとしても、溶液(懸濁液)又はペースト状にするときに、分散媒がハイドロキシアパタイト粒子を安定化させるように構成されていなければ、ハイドロキシアパタイト粒子は凝集する。ハイドロキシアパタイト粉体を直接歯に塗布したり、凝集したハイドロキシアパタイト粒子を含む液体又はペーストを歯に塗布したりした場合、歯の表面に形成される層は、均一性、強度、長期的な耐久性に問題があった。
 本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、均一で、強度が高いアパタイトからなる層を歯の表面に形成し、歯の表面の微細な凹部を修復するための歯面処理剤及び歯面処理用キットを提供することにある。
 本発明にかかる歯面処理剤は、有機酸を含むpH1.0~3.0の液体と、粒径が200nm以下のハイドロキシアパタイト粒子と、を含むことを特徴とする。
 本発明にかかる歯面処理剤によれば、微細な凹部を含む歯の表面に塗布した場合、表面処理剤が歯の表面で反応し、微細な凹部を含む歯全体を覆う層を形成する。形成される前記層は、従来の方法で形成されるものよりも均一性及び強度が高い。したがって、長期的な耐久性に優れた歯面の修復が実現できる。
 また、本発明にかかる歯面処理用キットは、第1の容器に収容された、有機酸を含むpH1.0~3.0の液体の第1処理剤と、第1の容器とは別の第2の容器に収容された、粒径が200nm以下のハイドロキシアパタイト粒子の第2処理剤と、を含み、第1処理剤と第2処理剤が混合されて調製される歯面処理剤が、処理対象の歯面に塗布される。
 本発明にかかる歯面処理用キットによれば、第1処理剤と第2処理剤が混合されて調製される歯面処理剤は、微細な凹部を含む歯の表面に塗布した場合、表面処理剤が歯の表面で反応し、微細な凹部を含む歯全体を覆う層を形成する。形成される前記層は、従来の方法で形成されるものよりも均一性及び強度が高い。したがって、長期的な耐久性の優れた歯面の修復が実現できる。また、本発明の歯面処理キットは、歯面処理剤を使用の都度調製できる。使用の都度調製される歯面処理剤は、ハイドロキシアパタイト粒子の分散・溶解が安定しており、かつpHが安定している。また、使用の都度調製される歯面処理剤は、歯科医療機関等の現場において、処理対象の歯に応じて第1処理剤及び第2処理剤の混合量が決定され、調製され得る。
 本発明にかかる歯面処理用キットは、第1の容器及び第2の容器とは別の第3の容器に収容された、フッ化ナトリウム、フッ化カルシウム、及びフッ化第一スズのいずれか1つのフッ化物を少なくとも含む液体のフッ化物処理剤をさらに含み、前記フッ化物処理剤は、処理対象の歯面に塗布された前記歯面処理剤が除去された後に、処理対象の歯面に塗布されることが望ましい。このように構成することによって、前記歯面処理剤によって形成される前記層は、密度、厚み、強度が増す。したがって、長期的な耐久性がさらに優れた歯面の修復が実現できる。
 本発明にかかる歯面処理剤及び歯面処理用キットは、これらを用いて歯の表面を処理することによって、均一で、強度が高いアパタイトからなる層を歯の表面に形成し、歯の表面の微細な凹部を修復できる。
本発明の一実施形態としての歯面処理用キットを用いた歯面処理方法の概略説明図である。 本発明の一実施形態としての歯面処理用キットを用いた歯面修復の効果を説明するための図であり、図2Aは、清浄化後の試験歯のエナメル質表層部の電子顕微鏡写真(反射電子像)であり、図2Bは、清浄化後に歯面処理剤及びフッ化物処理剤による処理を行った試験歯のエナメル質表層部の電子顕微鏡写真(反射電子像)である。
 以下、本発明の歯面処理剤及び歯面処理キット、並びに本発明の歯面処理剤及び歯面処理キットを用いた歯面処理方法を説明する。
 本発明の歯面処理剤は、有機酸を含むpH1.0~3.0の液体の第1処理剤と、粒径が200nm以下のハイドロキシアパタイト粒子の第2処理剤とが混合され、第2処理剤のハイドロキシアパタイト粒子が、液体の第1処理剤に分散・溶解されることによって調製される。ここで、「分散・溶解される」とは、第2処理剤のハイドロキシアパタイト粒子が液体の第1処理剤にナノ粒子として分散され、又は溶解されている凝集粒子がほとんどない透明感のある状態になることである。
 本発明の歯面処理剤は、前記第1処理剤の液体1mlに対して、0.01g~1gの前記第2処理剤が混合されて、調製される。歯面処理剤のpHは、4.5~6.5に調整される。
 したがって、第1処理剤が含む有機酸は、酸の作用でハイドロキシアパタイト粒子を溶解させることに加え、ハイドロキシアパタイト粒子の表面に化学的又は物理的に吸着して、液体中でハイドロキシアパタイト粒子の凝集を防止する機能を有するものが望ましい。カルボキシ基を2つ以上有するカルボン酸は、Ca2+イオンに対するキレート形成能によりハイドロキシアパタイト粒子の表面に吸着し得る。
 前記第1処理剤は、第2処理剤のハイドロキシアパタイト粒子を溶解・分散させる媒体としての機能に加え、前記歯面処理剤の処理対象の歯面に付着したペリクル、着色成分を溶解・変質させる機能を有する。また、前記第1処理剤は、処理対象の歯面を構成するハイドロキシアパタイトをエッチングする機能を有する。したがって、前記第1処理剤は、処理対象の歯面に付着したペリクル、着色成分を除去し、処理対象の歯面自体を露出させるための清浄化剤として使用することができる。
 処理対象の歯面の清浄化にも使用する第1処理剤の液体が含む有機酸は、還元性及び/又はカルシウムイオンに対するキレート形成能を有する有機酸が望ましい。このような有機酸としては、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、及びアスコルビン酸が例示される。還元性は、有機物の分解に寄与する。また、カルシウムイオンに対する錯形成能は、酸によるエッチング作用を促進する。また、カルシウムイオンに対するキレート形成能は、第2処理剤のハイドロキシアパタイト粒子及びこの一部が溶解した粒子(以下、これらを総称して「アパタイトナノ粒子」ということがある。)の表面吸着し、アパタイトナノ粒子を負に帯電させる。これにより、アパタイトナノ粒子の凝集が抑制される。
 第1処理剤を処理対象の歯面の清浄化にも使用する場合、歯面が過度にエッチングされないようにすることが必要である。過度のエッチングによって歯面の微細な凹部が拡大すると、前記歯面処理剤を用いて当該凹部を覆うことが難しくなる。第1処理剤の液体のpHが低いと、望ましいエッチング処理時間の厳密な制御が必要である。歯面のエッチングを適切に制御できるよう、第1処理剤の液体のpHは1.0~3.0とした。歯科医療機関での治療時間を考慮すると、第1処理剤の液体のpHは、1.2~2.5が望ましい。第1処理剤の液体のpHは、1.5~2.0が特に望ましい。有機酸の濃度及びpHは、歯面の汚れ状況に応じて、適宜選択される。クエン酸は、還元性及びカルシウムイオンに対するキレート形成能を有することに加え、0.1~1mol/lの水溶液に調製することでpH1.5~2.0となるので、第1処理剤の有機酸として好適である。
 第1処理剤の液体は、塗布の容易さの点で、高粘度の液体(ジェル状)であることが望ましい。高粘度の液体とするために、第1処理剤の液体は、酸性で安定であり、かつ口腔学的に許容される増粘剤又はゲル化剤を含むことができる。増粘剤又はゲル化剤は、アパタイトナノ粒子の凝集を抑制する作用もある。使用できる増粘剤又はゲル化剤は、例えば、セルロース系ポリマーではカルボキシメチルセルロース(CMC)又はそのナトリウム塩であり、多糖類の増粘剤ではキサンタンガム、サイリウムシードガム、及びタマリンドシードガムである。
 第2処理剤のハイドロキシアパタイトは、卵の殻等の生物由来の材料を粉砕して調製された粉末、又は化学的に調製された粉末である。前記ハイドロキシアパタイトの粒子径は、200nm以下(可視光波長以下)である。粒子径が200nm以下のものは、第2処理剤の液体が含む成分との反応を迅速に起こさせることができる。粒子径が100nm以下のものがより望ましい。また、生物由来のハイドロキシアパタイトは、原料由来の有機物等を含むので、生体親和性の面では望ましい。後述するように、歯面処理剤によって歯の表面に形成される層の特性は、生物由来のハイドロキシアパタイトが優れている。その理由は、定かではないが、原料由来の有機物又はCa以外の金属が何らかの効果を奏していると解される。
 本発明の歯面処理剤を用いた歯面処理方法は、処理対象の歯の表面が清浄化される清浄化工程と、前記清浄化工程で清浄化された処理対象の歯の表面が前記歯面処理剤で処理される歯面処理工程と、を含む。前記歯面処理工程によって、ハイドロキシアパタイト等の結晶からなる層が歯の表面に形成される。歯の表面に形成される前記層は、歯の表面の微細な凹部を覆う(閉鎖する)。歯の表面に形成される前記層は、強度及び耐酸性が優れている。
 前記清浄化工程によって、前記歯面処理工程の前に、ペリクルや着色成分(有機物)が残留しないように処理対象の歯の表面が清浄化される。したがって、歯の表面に形成される前記層は、凹部内に残留するペリクルや着色成分(有機物)に起因する劣化も防止される。
 前記清浄化工程は、歯ブラシによる歯磨き、ワイプ材による拭き取り、洗口剤等の液体洗浄剤を組み合わせて丁寧に処理対象の歯の表面が洗浄されることでもよい。しかしながら、前記清浄化工程は、前記第1処理剤を清浄化剤として用いることによって、確実にかつ効率よく行うことができる。前記清浄化工程は、具体的には次のとおりである。まず処理対象の歯面に清浄化剤としての前記第1処理剤が塗布される。前記清浄化剤が塗布された状態で、処理対象の歯面は所定時間放置される。所定時間放置後、処理対象の歯面に塗布された前記清浄化剤は、処理対象の歯面に水を噴射する等の水洗によって除去される。前記所定時間は、処理対象の歯の状態に応じて、30秒~5分の範囲で選択される。処理対象の歯に赤外線を照射し加熱することによって、前記所定時間を短縮することができる。
 処置対象歯の表面の前記清浄化剤の除去は、処理対象の歯面に水を噴射する等の水洗の前に、メラミンフォーム(メラミン製スポンジ)により拭き取りが行われることが望ましい。前記ペリクル及び着色成分は、前記清浄化剤の作用によって処置対象歯表面への付着力が弱まっている。また、メラミンフォームは、拭き取りによる表面付着物の除去能が高い。したがって、メラミンフォームによる拭き取りは、ペリクル及び着色成分が溶けた液体の前記清浄化剤を吸収除去するとともに、処置対象歯表面のペリクル及び着色成分を剥ぎ取る。
 前記歯面処理工程は、具体的には次のとおりである。前記清浄化工程で清浄化された処理対象の歯の表面に前記歯面処理剤が塗布される。前記歯面処理剤が塗布された状態で、処理対象の歯面は所定時間放置される。所定時間放置後、処理対象の歯面に塗布された前記歯面処理剤は、処理対象の歯面に水を噴射する等の水洗によって除去される。前記所定時間は、処理対象の歯の状態に応じて、1~10分の範囲で選択される。処理対象の歯に赤外線を照射し加熱することによって、前記所定時間を短縮することができる。
 処置対象歯の表面の前記歯面処理剤の除去は、処理対象の歯面に水を噴射する等の水洗の前に、ワイプ材で処理対象の歯を拭き取りが行われることが望ましい。ワイプ材による拭き取りの際に強く擦ると、ハイドロキシアパタイト等の結晶からなる層が剥がれる虞がある。水を含ませたメラミンフォームは、歯面をなぞるように軽く拭き取ることにより、水洗だけでは落ちにくい前記歯面処理剤を除去できるので、前記ワイプ材として好適である。水を含ませたメラミンフォームの前記拭き取りにより、歯面の過剰のCa2+イオン及び歯面に定着していない結晶も除去できる。
 本発明の歯面処理剤は、ハイドロキシアパタイト粒子の分散・溶解が安定しており、かつpHが安定している状態で使用されるのが望ましい。したがって、本発明の歯面処理キットは、本発明の歯面処理剤を使用の都度調製できるように、第1の容器に収容された、有機酸を含むpH1.0~3.0の液体の第1処理剤と、第2の容器に収容された、粒径が200nm以下のハイドロキシアパタイト粒子の第2処理剤と、を含む。本発明の歯面処理キットによると、前記歯面処理剤は、歯科医療機関等の現場において、使用の都度、処理対象の歯に応じて第1処理剤及び第2処理剤の混合量が決定され、調製され得る。
 本発明の前記歯面処理キット用いた歯面処理方法は、第1の容器に収容された、有機酸を含むpH1.0~3.0の液体の第1処理剤と、第2の容器に収容された、粒径が200nm以下のハイドロキシアパタイト粒子の第2処理剤と、を混合し、液体の第1処理剤に第2処理剤のハイドロキシアパタイト粒子を分散・溶解させることによって歯面処理剤を調製する歯面処理剤調製工程と、清浄化剤として前記第1処理剤を用いて処理対象の歯の表面を洗浄する清浄化工程と、前記清浄化工程で清浄化された処理対象の歯の表面に前記歯面処理剤を塗布する歯面処理工程と、を含む。清浄化剤として前記第1処理剤を用いた清浄化工程は、上述のとおりである。前記歯面処理剤を塗布する歯面処理工程も上述のとおりである。
 歯の白さを増すとともに歯質の耐酸性を上げ、かつ歯の表面の強度を増大させるために、本発明の前記歯面処理剤又は前記歯面処理キット用いた歯面処理方法は、前記歯面処理工程に続いて行うフッ化物処理工程を含むことが望ましい。前記フッ化物処理工程は、具体的には次のとおりである。前記歯面処理工程でハイドロキシアパタイト等の結晶からなる層が形成された処理対象の歯の表面にフッ化物処理剤が塗布される。前記フッ化物処理剤が塗布された処理対象の歯面を所定時間放置する。所定時間放置後、処理対象の歯面に塗布された前記清浄化剤は、処理対象の歯面に水を噴射する等の水洗によって除去される。前記所定時間は、処理対象の歯の状態に応じて、30秒~10分の範囲で選択される。処理対象の歯に赤外線を照射し加熱することによって、前記所定時間を短縮することができる。
 処置対象歯の表面の前記フッ化物処理剤の除去は、処理対象の歯面に水を噴射する等の水洗の前に、ワイプ材で処理対象の歯の拭き取りが行われることが望ましい。ワイプ材による拭き取りの際に強く擦ると、ハイドロキシアパタイト等の結晶からなる層が剥がれる虞がある。水を含ませたメラミンフォームは、歯面をなぞるように軽く拭き取ることにより、水洗だけでは落ちにくい前記フッ化物処理剤を除去できるので、前記ワイプ材として好適である。水を含ませたメラミンフォームの前記拭き取りを行うことにより、フッ化物剤の残留は、乾燥後も痕跡が認められない程度に除去される。
 前記フッ化物処理剤は、フッ化ナトリウム、フッ化カルシウム、及びフッ化第一スズのいずれか1つのフッ化物を少なくとも含む液体である。前記フッ化物処理剤の前記フッ化物の濃度は、500ppm~100,000ppmである。前記フッ化物処理剤の液体は、塗布の容易さの点でジェル状であることが望ましい。前記フッ化物がフッ化ナトリウムである場合、前記フッ化物処理剤の液体は、酸性で安定であり、かつ口腔学的に許容される増粘剤又はゲル化剤を含むことができる。例えば、セルロース系ポリマーではカルボキシメチルセルロース(CMC)又はそのナトリウム塩、多糖類の増粘剤ではキサンタンガム、サイリウムシードガム、及びタマリンドシードガムが、前記フッ化物処理剤用の増粘剤又はゲル化剤として用いることができる。
 本発明の歯の表面処理用キットは、第1の容器及び第2の容器とは別の第3の容器に収容された、フッ化ナトリウム、フッ化カルシウム、及びフッ化第一スズのいずれか1つを少なくとも含む液体のフッ化物処理剤をさらに含むことが望ましい。
 本実施例で用いた歯面処理キットに含まれる第1処理剤、第2処理剤、及びフッ化物処理剤は、以下のとおりである。第1処理剤及び第2処理剤の配合の詳細は、表1のとおりである。表1における比較例1~2は、第1処理剤としてリン酸溶液を用いたものである。
  第1処理剤:有機酸を含有するジェル状液体
  第2処理剤:ハイドロキシアパタイト粉末
         粒径         50nm以下
  フッ化物処理剤:フッ化ナトリウムを含有するジェル状液体
         フッ化ナトリウム 9000ppm
 本実施例で用いる歯面処理剤は、本実施例の歯面処理方法の実施に先立ち前記第1処理剤と前記第2処理剤が混合されて調製された。実施例1~6及び比較例1~2において、前記第1処理剤1mlに対して、表1に記載した量(g)の前記第2処理剤が混合された。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 リン酸処理で表面に微細な溝を形成し、さらに着色成分を付着させた動物の歯(以下、「試験歯」ということがある。)の表面を、実施例1~6及び比較例1~2の第1処理剤及び第2処理剤の組合せを用いて処理した。前記第1処理剤に対する前記第2処理剤の溶解・分散状態は、肉眼で確認した。歯面処理剤による層の形成は、電子顕微鏡(反射電子像)により評価した。
 表1における「溶解・分散状態」は、前記第1処理剤に対する前記第2処理剤の溶解・分散状態を肉眼で確認したときの透明感を示す。「〇」は透明感がある状態を示し、「×」は不透明感が認められる状態を示す。第1処理剤が有機酸を主とする溶液である実施例1~6では、第2処理剤のハイドロキシアパタイトは、溶解している又はナノ粒子として分散していると推認される。一方、第1処理剤がリン酸を主とする溶液である比較例1では、第2処理剤のハイドロキシアパタイト量がリン酸に溶け得る範囲を超えているため、ハイドロキシアパタイトの凝集が起こり、不透明感が認められたと解される。
 試験歯は、まず、試験歯表面に第1処理剤が塗布され、その状態で1分間放置され、そして水洗された(第1段階処理)。試験歯表面の着色が消失していない場合は、第1処理剤の塗布と水洗が繰り返された。第1処理剤がpH2未満の有機酸溶液である実施例1~4は、第1段階処理を行うことで試験歯表面の着色が消失した。しかしながら、pH2以上の実施例5~6及び比較例1~2は、試験歯表面の着色が消失するまで、第1段階処理を複数回繰り返すことが必要であった。pH3を超える液体を第1処理剤として用いることは、実用的ではないと判断された。
 第1処理段階で清浄化した試験歯は、表1に即して予め調製された歯面処理剤が塗布され、その状態で3分間放置され、そして水洗された(第2段階処理)。第2段階処理後の試験歯は、乾燥され、目視観察後、電子顕微鏡で反射電子像が撮影された。
 生物由来のハイドロキシアパタイト及びクエン酸を含む歯面処理剤を用いた実施例1で形成された層が最も均一で、かつ厚みもある程度あることが確認された。化学合成のハイドロキシアパタイトを用いた実施例3で形成された層は、実施例1で形成された層よりも厚みが若干薄かった。生物由来のハイドロキシアパタイトが含む有機物又はCa以外の金属が有効に作用していると推測される。歯面処理剤が含むハイドロキシアパタイト量が多い実施例2は、実施例1で形成された層よりも均一性が若干劣っていた。実施例4で形成された層は、実施例3で形成された層と同等であった。実施例4は、クエン酸に代えてリンゴ酸を用いたこと、及びpHが実施例1よりも低い1.5であったことが影響したものと推認される。実施例5及び6で形成された層は、厚みが実施例4で形成された層よりも薄かった。実施例5及び6は、ハイドロキシアパタイトの溶解・分散性を考慮して、ハイドロキシアパタイトの量を実施例1及び4よりも少なくしたことに起因すると解される。実施例5及び6は、処理時間を延ばすことで厚みは改善されると期待される。
 一方、比較例1で形成された層は、均一性が実施例1~6よりも顕著に劣っていた。比較例1で形成された層は、凝集した粒子を数多く含むと解される。また、比較例2は、試験歯が有する微細な溝を覆う層が形成されなかった。また、比較例2は、リン酸溶液に混合したハイドロキシアパタイトがほぼすべて溶解・分散してもpHが4.5以上に上昇しなかった。すなわち、比較例2の歯面処理剤は、試験歯が有する微細な溝を覆う層の形成条件を満たしていないと解される。
 次に、図1に沿って、前記歯面処理キットを用いた歯面処理方法について説明する。処置前の処置対象歯は、少なくとも一部に凹部を有しており、当該凹部を含む領域とそれ以外の一部の領域がペリクル及び着色成分(有機成分)で覆われているものとする。
 まず、清浄化剤としての第1処理剤が処置対象歯の表面に塗布される(ステップ1)。前記清浄化剤が塗布された処置対象歯は、その状態で1分間放置される。これにより前記清浄化剤は、処置対象歯表面を覆うペリクル及び着色成分を溶解、変質させる。また、前記清浄化剤は、ペリクル及び着色成分の層の下の歯面表層を溶解する。
 次に、処置対象歯の表面の前記清浄化剤は、メラミンフォーム(メラミン製スポンジ)により拭き取られる(ステップ2)。前記ペリクル及び着色成分は、ステップ1の処理で処置対象歯表面への付着力が弱まっている。また、メラミンフォームは、拭き取りによる表面付着物の除去能が高い。したがって、メラミンフォームは、ペリクル及び着色成分が溶けたジェル状液体の前記清浄化剤を吸収するとともに、処置対象歯表面のペリクル及び着色成分を剥ぎ取る。これにより、凹部を含む処置対象歯の表面には、清浄なエナメル層(ハイドロキシアパタイト)が露出する。また、露出した表層のハイドロキシアパタイトの一部は、クエン酸の作用でイオン化している。
 次に、ステップ1及び2によって清浄化された処置対象歯表面に、前記歯面処理剤を塗布する(ステップ3)。前記歯面処理剤が塗布された処置対象歯は、その状態で3分間放置される。前記歯面処理剤は、ハイドロキシアパタイト粉末が溶解したCa2+イオン及びリン酸イオン(HPO 、HPO 2-、及びPO 3-のいずれか1種以上のイオン)を過飽和状態で含む。なお、前記歯面処理剤には、ハイドロキシアパタイト粒子の沈殿・凝集が認められない。溶解しなかったハイドロキシアパタイト粒子は、表面にクエン酸が吸着するなどにより安定なナノ粒子としてジェル状液体に分散していると考えられる。このような前記歯面処理剤が塗布された状態で放置されている間に、凹部を含む処置対象歯の表面にハイドロキシアパタイト等の結晶が形成される。すなわち、ハイドロキシアパタイト等の結晶からなる層が凹部を含む処置対象歯の表面を覆う。
 次に、ステップ3の処理後の処置対象歯表面の前記歯面処理剤が除去される(ステップ4)。前記歯面処理剤の除去は、水洗だけでもよいが、ワイプ材で処理対象の歯を拭った後に水洗することが望ましい。ワイプ材による拭き取りの際に強く擦ると、ハイドロキシアパタイト等の結晶からなる層が剥がれる虞がある。水を含ませたメラミンフォームは、歯面をなぞるように軽く拭き取ることにより、水洗だけでは落ちにくい前記歯面処理剤を除去できるので、前記ワイプ材として好適である。水を含ませたメラミンフォームの前記拭き取りにより、歯面の過剰のCa2+イオン及び歯面に定着していない結晶も除去できる。
 以上のステップ1~4により、歯の表面の微細な凹部は、ハイドロキシアパタイト等の結晶からなる層で覆われる。前記凹部がアスペクト比の大きなものである場合、前記凹部は、上部がハイドロキシアパタイト等の結晶からなる層で覆われた結果、内部に空洞を有するものとなる。したがって、前記凹部が修復された状態を長期に維持するためには、前記凹部を覆うハイドロキシアパタイト等の結晶からなる層を強化することが望ましい。
 前記フッ化物処理剤(フッ化ナトリウムを含有するジェル状液体)によるフッ化物処理は、ステップ3で形成されたハイドロキシアパタイト等の結晶からなる層の強化に極めて有効である。したがって、ステップ4の処理に続き、処理対象歯の表面に前記フッ化物処理剤を塗布する(ステップ5)。そして、前記フッ化物処理剤が塗布された処置対象歯は、その状態で3分間放置される。これによって、ハイドロキシアパタイト等の結晶からなる層は、硬さと耐酸性の両面で強化される。ハイドロキシアパタイト等の結晶からなる層の強化は、前記フッ化物処理剤が含むFイオンがハイドロキシアパタイト結晶の成長及び新たな結晶核の形成を促進したことによると推認される。前記フッ化物処理後は、前記ステップ4と同様にして、前記フッ化物処理剤が除去される(ステップ6)。なお、ステップ5及び6は、任意の工程であるので、図1には図示していない。
 実施例1につき前記ステップ1~6を行った試験歯のエナメル質表層部の電子顕微鏡写真(反射電子像)を図2Bに示す。図2Aは、前記ステップ1~2による清浄化(実施例1の処理剤1を使用)のみを行った試験歯のエナメル質表層部の電子顕微鏡写真(反射電子像)である。図2Bの反射電子像は、図2Aの反射電子像に比べ、エナメル質表層が白み掛かっている(反射電子強度が高い)。また、図2Bの反射電子像では、溝状の凹部において反射電子の強度が高い。すなわち、前記ステップ1~6を行うことによって、エナメル質自体よりも密度の高い新たな層が形成されたことを示している。
 また、前記ステップ1~6を行った試験歯では、マイクロビッカース硬度が、元の試験歯の20HVから170HVまで向上した。一方、元の試験歯に前記ステップ5~6のフッ化物処理のみを行った場合、マイクロビッカース硬度は、90HVであった。すなわち、前記ステップ1~6の処理は、処置対象歯の表面の凹部を修復することに加え、表面全体の歯質の強化にも有効であることがわかった。
 本発明の歯面処理剤及び歯面処理キットは、歯の表面の微細な凹部の修復に用いることができる。本発明の歯面処理剤及び歯面処理キットは、歯の表面全体を覆う層を形成することによって、歯の表面の微細な凹部を修復するものであるので、形成された膜によって歯の表面が強化される。また、本発明の歯面処理剤及び歯面処理キットは、歯の表面全体を均一に覆う層を形成することができるので、ホワイトニング効果も奏する。
 以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲、および明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。

Claims (8)

  1.  有機酸を含むpH1.0~3.0の液体と、
     粒径が200nm以下のハイドロキシアパタイト粒子と、
     を含む
     ことを特徴とする歯面処理剤。
  2.  前記有機酸は、2つのカルボキシ基を有するカルボン酸である
     ことを特徴とする請求項1に記載の歯面処理剤。
  3.  前記ハイドロキシアパタイト粒子は、生物由来の原料で製造された、粒径が100nm以下のハイドロキシアパタイト粒子である
     ことを特徴とする請求項1又は2に記載の歯面処理剤。
  4.  第1の容器に収容された、有機酸を含むpH1.0~3.0の液体の第1処理剤と、
     前記第1の容器とは別の第2の容器に収容された、粒径が200nm以下のハイドロキシアパタイト粒子の第2処理剤と、
     を含み、
     前記第1処理剤と前記第2処理剤が混合されて調製される歯面処理剤が、処理対象の歯面に塗布される
     ことを特徴とする歯面処理用キット。
  5.  第1の容器に収容された、有機酸を含むpH1.0~3.0の液体の第1処理剤と、
     前記第1の容器とは別の第2の容器に収容された、粒径が200nm以下のハイドロキシアパタイト粒子の第2処理剤と、
     を含み、
     前記第1処理剤が処理対象の歯面に塗布されることにより、処理対象の歯面が清浄化され、
     前記第1処理剤と前記第2処理剤が混合されて調製される歯面処理剤が、清浄化された処理対象の歯面に塗布される
     ことを特徴とする歯面処理用キット。
  6.  前記第1の容器及び前記第2の容器とは別の第3の容器に収容された、フッ化ナトリウム、フッ化カルシウム、及びフッ化第一スズのいずれか1つのフッ化物を少なくとも含む液体のフッ化物処理剤をさらに含み、
     前記フッ化物処理剤は、処理対象の歯面に塗布された前記歯面処理剤が除去された後に、処理対象の歯面に塗布される
     ことを特徴とする請求項4又は5に記載の歯の表面処理用キット。
  7.  前記有機酸は、2つのカルボキシ基を有するカルボン酸である
     ことを特徴とする請求項4~6に記載の歯面処理用キット。
  8.  前記ハイドロキシアパタイト粒子は、生物由来の原料で製造された、粒径が100nm以下のハイドロキシアパタイト粒子である
     ことを特徴とする請求項4~7に記載の歯面処理用キット。
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