WO2023053223A1

WO2023053223A1 - 自動二輪車の認証装置

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Publication number: WO2023053223A1
Application number: PCT/JP2021/035711
Authority: WO
Inventors: 崇雄藤原
Original assignee: 本田技研工業株式会社
Priority date: 2021-09-28
Filing date: 2021-09-28
Publication date: 2023-04-06
Also published as: CN118043255A; JPWO2023053223A1

Abstract

携帯無線端末の置き忘れを即座にユーザに通知することができる自動二輪車の認証装置を提供する。　自動二輪車（１）の認識情報を送信する携帯無線端末（５０）と、前記認識情報を受信して認証する通信制御部（３５）と、前記通信制御部（３５）にて認証された場合に前記自動二輪車（１）の始動を許可する車両制御部（３１）と、前記自動二輪車（１）の電装品を制御する外部制御部（３３）とを有する自動二輪車の認証装置において、前記自動二輪車（１）に、前記携帯無線端末（５０）を収容する収容部（２０）が設けられており、前記外部制御部（３３）は、前記自動二輪車（１）が停止したと判断された場合に、前記収容部（２０）の蓋（５）を開く。前記収容部（２０）は、前記自動二輪車（１）の足置き部（１３）の近傍に配設されるレッグシールド（７）に設けられる。

Description

自動二輪車の認証装置

　本発明は、自動二輪車の認証装置に係り、特に、携帯無線端末との間で相互認証を行う自動二輪車の認証装置に関する。

　従来から、車両側の通信機器との間で相互認証を行うことによって、車両の始動の可否を判断する携帯無線端末を備えた車両が知られている。

　特許文献１には、携帯無線端末を車内に放置して降車しようとしたときに、所定の警告音を発することにより、携帯無線端末の置き忘れをユーザに報知する構成が開示されている。

特許４８５８３８１号公報

　近年では、自動二輪車においても上述のような携帯無線端末を用いて車両の始動の可否を判断するものが商品化されているが、自動二輪車では、四輪車に比してユーザが素早く降車することができるため、携帯無線端末の置き忘れを即座にユーザに通知する必要がある。

　本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、携帯無線端末の置き忘れを即座にユーザに通知することができる自動二輪車の認証装置を提供することにある。

　前記目的を達成するために、本発明は、自動二輪車（１）の認識情報を送信する携帯無線端末（５０）と、前記認識情報を受信して認証する通信制御部（３５）と、前記通信制御部（３５）にて認証された場合に前記自動二輪車（１）の始動を許可する車両制御部（３１）と、前記自動二輪車（１）の電装品を制御する外部制御部（３３）とを有する自動二輪車の認証装置において、前記自動二輪車（１）に、前記携帯無線端末（５０）を収容する収容部（２０）が設けられており、前記外部制御部（３３）は、前記自動二輪車（１）が停止したと判断された場合に前記収容部（２０）の蓋（５）を開く点に第１の特徴がある。

　また、前記収容部（２０）は、前記自動二輪車（１）の足置き部（１３）の近傍に配設されるレッグシールド（７）に設けられる点に第２の特徴がある。

　また、前記自動二輪車（１）に、サイドスタンド（１５）の展開状態を検知するサイドスタンドスイッチ（１４）が設けられており、前記外部制御部（３３）は、前記サイドスタンド（１５）が展開されて前記サイドスタンドスイッチ（１４）がオンになり、かつイグニッションスイッチ（１６）がオフになったときに、前記自動二輪車（１）が停止したと判断して前記蓋（５）を開く点に第３の特徴がある。

　また、前記外部制御部（３３）は、前記蓋（５）を開いた後に所定時間が経過しても前記携帯無線端末（５０）が前記収容部（２０）にあると判断された場合に、前記自動二輪車（１）に設けられる鳴動手段（２２）を作動させる点に第４の特徴がある。

　また、前記外部制御部（３３）は、前記蓋（５）を開いた後に所定時間が経過しても前記携帯無線端末（５０）が前記収容部（２０）にあると判断された場合に、前記蓋（５）を所定の時間間隔で開閉動作させる点に第５の特徴がある。

　また、前記蓋（５）は、リッドソレノイド（３６）のオンオフ切り替えにより開閉する点に第６の特徴がある。

　また、前記外部制御部（３３）は、前記携帯無線端末（５０）が前記収容部（２０）に放置された場合に、前記携帯無線端末（５０）を使用して登録済みの携帯無線端末（６０）にその旨を連絡する点に第７の特徴がある。

　さらに、前記登録済みの携帯無線端末（６０）への連絡は、電話、メール、ＳＮＳアプリケーション等で行われる点に第８の特徴がある。

　第１の特徴によれば、自動二輪車（１）の認識情報を送信する携帯無線端末（５０）と、前記認識情報を受信して認証する通信制御部（３５）と、前記通信制御部（３５）にて認証された場合に前記自動二輪車（１）の始動を許可する車両制御部（３１）と、前記自動二輪車（１）の電装品を制御する外部制御部（３３）とを有する自動二輪車の認証装置において、前記自動二輪車（１）に、前記携帯無線端末（５０）を収容する収容部（２０）が設けられており、前記外部制御部（３３）は、前記自動二輪車（１）が停止したと判断された場合に前記収容部（２０）の蓋（５）を開くので、自動二輪車が停止したと判断された場合に収容部の蓋が開くことで、携帯無線端末を置き忘れていることを即座にユーザに報知することが可能となる。

　第２の特徴によれば、前記収容部（２０）は、前記自動二輪車（１）の足置き部（１３）の近傍に配設されるレッグシールド（７）に設けられるので、乗車姿勢の運転者が視線を少し落とした先に収容部が位置することで、収容部の利便性が高められると共に、蓋が開いた際にユーザが認識しやすくすることができる。

　第３の特徴によれば、前記自動二輪車（１）に、サイドスタンド（１５）の展開状態を検知するサイドスタンドスイッチ（１４）が設けられており、前記外部制御部（３３）は、前記サイドスタンド（１５）が展開されて前記サイドスタンドスイッチ（１４）がオンになり、かつイグニッションスイッチ（１６）がオフになったときに、前記自動二輪車（１）が停止したと判断して前記蓋（５）を開くので、サイドスタンドスイッチおよびイグニッションスイッチの出力信号に基づいて自動二輪車が停止したことを判断することが可能となる。

　第４の特徴によれば、前記外部制御部（３３）は、前記蓋（５）を開いた後に所定時間が経過しても前記携帯無線端末（５０）が前記収容部（２０）にあると判断された場合に、前記自動二輪車（１）に設けられる鳴動手段（２２）を作動させるので、収容部の蓋を開いてもユーザが収容部から携帯無線端末を取り出さない場合に、鳴動装置を作動させることでユーザに報知することが可能となる。

　第５の特徴によれば、前記外部制御部（３３）は、前記蓋（５）を開いた後に所定時間が経過しても前記携帯無線端末（５０）が前記収容部（２０）にあると判断された場合に、前記蓋（５）を所定の時間間隔で開閉動作させるので、収容部の蓋を開いてもユーザが収容部から携帯無線端末を取り出さない場合に、蓋を開閉動作させることでユーザに報知することが可能となる。

　第６の特徴によれば、前記蓋（５）は、リッドソレノイド（３６）のオンオフ切り替えにより開閉するので、蓋を素早く開いたり連続開閉することが容易となる。

　第７の特徴によれば、前記外部制御部（３３）は、前記携帯無線端末（５０）が前記収容部（２０）に放置された場合に、前記携帯無線端末（５０）を使用して登録済みの携帯無線端末（６０）にその旨を連絡するので、ユーザが携帯無線端末を置き忘れたことに気付かない場合に、登録済みの知人等に自動的に連絡することが可能となる。

　第８の特徴によれば、前記登録済みの携帯無線端末（６０）への連絡は、電話、メール、ＳＮＳアプリケーション等で行われるので、携帯無線端末が備える通信機能を用いて登録済みの知人等に連絡することが可能となる。

本発明の一実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。自動二輪車の操向ハンドルおよびその周辺構造を示す平面図である。スマートフォンを収容した状態の収容部の構成を示す断面図である。本発明に係る自動二輪車の認証装置の構成を示すブロック図である。携帯無線端末置き忘れ報知制御の手順を示すフローチャートである。携帯無線端末置き忘れ報知制御の手順を示すフローチャートである。

　以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図１は、本発明の一実施形態に係る自動二輪車１の左側面図である。また、図２は自動二輪車１の操向ハンドル２およびその周辺構造を示す平面図である。前輪ＷＦおよび後輪ＷＲを有する自動二輪車１は、パワーユニットＰの駆動力を後輪ＷＲに伝達して走行する鞍乗型車両である。ユーザとしての運転者Ｒが着座するシート１１は、シートカウル１０に支持されており、シートカウル１０の後端部には、尾灯装置９が取り付けられている。

　運転者Ｒの足置き部１３の近傍には、運転者Ｒの足に対向するレッグシールド７が配設されている。レッグシールド７の前部には、防風スクリーン３およびヘッドライト６を支持するフロントカウル４が配設されている。レッグシールド７の上部には、車幅方向に伸びる操向ハンドル２が配設されている。

　車幅方向左側で、足置き部１３の下方の位置には、サイドスタンド１５が展開可能に軸支されている。サイドスタンド１５の基部には、サイドスタンド１５の展開状態を検知するサイドスタンドスイッチ１４が配設されている。サイドスタンドスイッチ１４は、サイドスタンド１５を展開することで、オフからオンに切り替わる構成とされる。

　レッグシールド７の車幅方向左寄りの位置には、携帯無線端末としてのスマートフォン５０を収容できる収容部の蓋５が配設されている。蓋５の車幅方向右側には、イグニッションスイッチ１６が配設されている。防風スクリーン３の後方には、メータ装置１２が配設されている。シート１１の下方には、スマートフォン５０との無線通信を行うと共に、パワーユニットＰの始動制御等を行う制御部８が配設されている。

　図３は、スマートフォン５０を収容した状態の収容部２０の構成を示す断面図である。開閉式の蓋５を備える小物入れとしての収容部２０には、スマートフォン５０を充電するための充電コネクタ２１が設けられている。本実施形態に係るスマートフォン５０は、自動二輪車１を始動するために車体側の制御装置と認識情報を相互認証する認証機能を有する。運転者Ｒは、自動二輪車１の走行中にスマートフォン５０を充電するために、収容部２０にスマートフォン５０を収容することが想定される。このとき、自動二輪車１は四輪車に比して降車がしやすいため、運転者Ｒが収容部２０にスマートフォン５０を置き忘れる可能性が高くなる。本発明に係る自動二輪車の認証装置は、運転者Ｒがスマートフォン５０を置き忘れた際に、運転者Ｒに報知する機能を有する点に特徴がある。

　図４は、本発明に係る自動二輪車の認証装置の構成を示すブロック図である。ユーザのスマートフォン５０の制御部５１には、ディスプレイ５５、アプリ５４、ＯＳ５３および通信制御部５２が含まれる。運転者Ｒがイグニッションスイッチ１６を操作すると、スマートフォン５０は、自動二輪車１に対して認識情報を送信する。自動二輪車１の制御部８は、この認識情報を受信して認証し、認証がされた場合に自動二輪車１の電源３０をオンにする許可を与える。スマートフォン５０による認証が行われない場合には、イグニッションスイッチ１６を操作しても電源３０がオンに切り替わらないように構成されている。

　ユーザのスマートフォン５０は、知人のスマートフォン６０と携帯電話回線を介して無線通信可能とされる。知人のスマートフォン６０の制御部６１には、ディスプレイ６５、アプリ６４、ＯＳ６３および通信制御部６２が含まれる。

　自動二輪車（車両）１の制御部８には、メータ装置１２、灯火器２３、ホーン２２、充電コネクタ２１、リッドソレノイド３６が連結されている。灯火器２３は、自動二輪車１に設けられる前後のハザードランプからなる。リッドソレノイド３６は、収容部２０の蓋５を開閉制御する。

　制御部８には、車両制御部３１および外部制御部３３が設けられる。車両制御部３１に含まれる電源制御部３２は、認識情報が認証された場合に自動二輪車１の電源３０をオンにする許可を与える。電装品を制御する外部制御部３３には、通信制御部３５および接続機器制御部３４が含まれる。通信制御部３５は、ユーザのスマートフォン５０との相互通信を行う。外部制御部３３は、自動二輪車１が停止したと判断された場合に、運転者Ｒにその旨を報知する機能を有する。具体的には、スマートフォン５０が収容部２０に収容された状態で自動二輪車１が停止したと判断された場合に、蓋５を開閉制御したり灯火器２３やホーン２２を作動させるほか、運転者Ｒが報知に気付かない場合には、知人のスマートフォン６０に連絡をすることを可能とする。

　図５は、携帯無線端末置き忘れ報知制御１の手順を示すフローチャートである。ステップＳ１では、イグニッション（ＩＧ）スイッチ１６がオフにされる。ステップＳ２では、携帯無線端末（ユーザのスマートフォン）５０が充電コネクタ２１に接続中であるか否かが判定される。制御部８は、携帯無線端末５０が充電コネクタ２１に接続されているか否かによって、携帯無線端末５０が収容部２０に収容されているか否かを判定する。

　ステップＳ２で肯定判定されると、ステップＳ３では、リッドソレノイド３６がオンにされて収容部２０の蓋５が開き、これにより運転者Ｒへの報知を行う。このフローチャートでは、イグニッションスイッチ１６がオフにされたことをトリガとして収容部２０の蓋５を開くように構成されているが、イグニッションスイッチ１６がオフで、かつサイドスタンドスイッチ１４がオンに切り替わることをトリガとして蓋５が開くように設定してもよい。

　ステップＳ４において、収容部２０の蓋５を開いてから所定時間（例えば、数秒）が経過すると、ステップＳ５では、携帯無線端末５０が接続中であるか否かが判定される。ステップＳ５で肯定判定されると、ステップＳ６に進んで、リッドソレノイド３６のオンオフ繰り返し制御が実行される。すなわち、蓋５が開いてから所定時間が経過しても携帯無線端末５０が取り出されない場合は、蓋５を開閉制御することで運転者Ｒへの報知を行う。この開閉制御は、例えば、１秒に１回等の所定の時間間隔で行うことができる。

　ステップＳ７において、蓋５の開閉制御を開始してから所定時間（例えば、数秒）が経過すると、ステップＳ８では、携帯無線端末５０が接続中であるか否かが判定される。ステップＳ８で肯定判定されると、ステップＳ９に進んで、ホーン２２とハザードランプ２３を作動させる。すなわち、蓋５の開閉制御を開始してから所定時間が経過しても携帯無線端末５０が取り出されない場合は、ホーン２２とハザードランプ２３によって運転者Ｒへの報知を行う。

　ステップＳ１０において、ホーン２２とハザードランプ２３を作動させてから所定時間（例えば、数秒）が経過すると、ステップＳ１１では、携帯無線端末５０が接続中であるか否かが判定される。ステップＳ１１において肯定判定されると、ステップＳ１２に進んで、リッドソレノイド３６がオフにされて収容部２０の蓋５が閉じられ、一連の制御を終了する。これは、３段階の報知を行っても携帯無線端末５０が収容部２０から取り出されなかったため、運転者Ｒが自動二輪車１の近傍から離脱したと判断し、携帯無線端末５０をいたずら等から保護するための処置である。一方、ステップＳ２、ステップＳ５、ステップＳ１１で否定判定される、すなわち、携帯無線端末５０が取り出されたと判定されると、そのまま一連の制御を終了する。

　上記したように、本実施形態に係る自動二輪車の認証装置によれば、自動二輪車１に、携帯無線端末５０を収容する収容部２０が設けられており、外部制御部３３は、自動二輪車１が停止したと判断された場合に、収容部２０の蓋５を開くので、自動二輪車１が停止したと判断された場合に、収容部２０の蓋５が開くことで、携帯無線端末５０を置き忘れていることを即座にユーザに報知することが可能となる。また、収容部２０は、自動二輪車１の足置き部１３の近傍に配設されるレッグシールド７に設けられるので、収容部２０の利便性が高められると共に、蓋５が開いた際にユーザが認識しやすくすることができる。また、外部制御部３３は、サイドスタンド１５が展開されてサイドスタンドスイッチ１４がオンになり、かつイグニッションスイッチ１６がオフになったときに、自動二輪車１が停止したと判断して蓋５を開くので、サイドスタンドスイッチ１４およびイグニッションスイッチ１６の出力信号に基づいて自動二輪車１が停止したことを判断することが可能となる。

　また、外部制御部３３は、蓋５を開いた後に所定時間が経過しても携帯無線端末５０が収容部２０にあると判断された場合に、自動二輪車１に設けられる鳴動手段としてのホーン２２を作動させるので、収容部２０の蓋５を開いてもユーザが収容部２０から携帯無線端末５０を取り出さない場合に、ホーン２２を作動させることでユーザに報知することが可能となる。さらに、外部制御部３３は、蓋５を開いた後に所定時間が経過しても携帯無線端末５０が収容部２０にあると判断された場合に、蓋５を所定の時間間隔で開閉動作させるので、収容部２０の蓋５を開いてもユーザが収容部２０から携帯無線端末５０を取り出さない場合に、蓋５を開閉動作させることでユーザに報知することが可能となる。

　図６は、携帯無線端末置き忘れ報知制御２の手順を示すフローチャートである。この制御は、図５のフローチャートに示したステップＳ１２を経て、携帯無線端末５０が置き忘れられたことが確定した場合等に実行することができる。

　ステップＳ２０では、携帯無線端末５０の現在位置の確認が行われる。ステップＳ２１では、近距離に登録先があるか否かが判定される。この登録先は、携帯無線端末５０に登録された知人のメールアドレスや電話番号、ＳＮＳアプリケーションの連絡先とされ、登録先が複数存在する場合は、最も近距離にある登録先が適用される。ステップＳ２１で肯定判定されると、ステップＳ２２に進んで、携帯無線端末５０から車両の位置情報が登録先に送信される。これにより、登録先である知人は、ユーザが携帯無線端末５０を自動二輪車１の収容部２０に置き忘れたことと、自動二輪車１および携帯無線端末５０の現在位置とを知ることができ、その旨をユーザに知らせることが可能となる。

　ステップＳ２３では、携帯無線端末５０が接続中であるか否かが判定され、肯定判定されるとステップＳ２２に戻る。一方、ステップＳ２３で否定判定されると、ステップＳ２４に進む。ステップＳ２４では、携帯無線端末５０が収容部２０から取り出されたことを登録先に送信する。これにより、登録先である知人は、携帯無線端末５０が収容部２０から取り出されたことを知ることが可能となる。ステップＳ２５では、暗証番号の入力や指紋認証等により携帯無線端末５０のユーザ認証が完了したか否かが判定され、肯定判定されると一連の制御を終了する。

　一方、ステップＳ２１で否定判定される、すなわち、近距離に登録先がないと判定されると、ステップＳ２６に進んで携帯無線端末５０をロックする。これにより、携帯無線端末５０に対するいたずら等を防ぐことができる。また、ステップＳ２５で否定判定された、すなわち、収容部２０から取り出された携帯無線端末５０のユーザ認証が失敗した場合にも、ステップＳ２６に進んで携帯無線端末５０のロックを行う。

　ステップＳ２７では、ユーザ認証が完了したか否かが判定され、肯定判定されると、そのまま一連の制御を終了する。一方、ステップＳ２７で否定判定される、すなわち、ロックした携帯無線端末５０が何者かに操作されてユーザ認証が失敗したと判定されると、その旨を登録先に送信して一連の制御を終了する。

　上記したように、本発明に係る自動二輪車の認証装置によれば、外部制御部３３は、携帯無線端末５０が収容部２０に放置された場合に、携帯無線端末５０を使用して登録済みの携帯無線端末６０にその旨を連絡するので、ユーザが携帯無線端末５０を置き忘れたことに気付かない場合に、登録済みの知人等に自動的に連絡することが可能となる。また、登録済みの携帯無線端末６０への連絡は、電話、メール、ＳＮＳアプリケーション等で行われるので、携帯無線端末５０が備える通信機能を用いて登録済みの知人等に連絡することが可能となる。

　なお、自動二輪車の形態、収容部や蓋の形状や構造、蓋の開閉制御の形態、ホーンおよびハザードランプの作動制御の形態、スマートフォンの形態、知人のスマートフォンへの連絡手段等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。例えば、運転者への報知を、車両のメータ装置の表示で行うほか、スマートフォンの音声及びバイブレータで行ってもよい。本発明に係る認証装置は、自動二輪車に限られず、鞍乗型の三輪車や四輪車等に適用することが可能である。また、不整地走行車両（ATV,SXS）に適用する場合には、収容部２０において防水構造を採用することが好ましい。

　１…自動二輪車、５…蓋、７…レッグシールド、１３…足置き部、１４…サイドスタンドスイッチ、１５…サイドスタンド、１６…イグニッションスイッチ、２０…収容部、２２…鳴動手段（ホーン）、３１…車両制御部、３３…外部制御部、３５…通信制御部、３６…リッドソレノイド、５０…携帯無線端末（ユーザのスマートフォン）、６０…登録済みの携帯無線端末（知人のスマートフォン）

Claims

　自動二輪車（１）の認識情報を送信する携帯無線端末（５０）と、前記認識情報を受信して認証する通信制御部（３５）と、前記通信制御部（３５）にて認証された場合に前記自動二輪車（１）の始動を許可する車両制御部（３１）と、前記自動二輪車（１）の電装品を制御する外部制御部（３３）とを有する自動二輪車の認証装置において、
　前記自動二輪車（１）に、前記携帯無線端末（５０）を収容する収容部（２０）が設けられており、
　前記外部制御部（３３）は、前記自動二輪車（１）が停止したと判断された場合に、前記収容部（２０）の蓋（５）を開くことを特徴とする自動二輪車の認証装置。
　前記収容部（２０）は、前記自動二輪車（１）の足置き部（１３）の近傍に配設されるレッグシールド（７）に設けられることを特徴とする請求項１に記載の自動二輪車の認証装置。
　前記自動二輪車（１）に、サイドスタンド（１５）の展開状態を検知するサイドスタンドスイッチ（１４）が設けられており、
　前記外部制御部（３３）は、前記サイドスタンド（１５）が展開されて前記サイドスタンドスイッチ（１４）がオンになり、かつイグニッションスイッチ（１６）がオフになったときに、前記自動二輪車（１）が停止したと判断して前記蓋（５）を開くことを特徴とする請求項１または２に記載の自動二輪車の認証装置。
　前記外部制御部（３３）は、前記蓋（５）を開いた後に所定時間が経過しても前記携帯無線端末（５０）が前記収容部（２０）にあると判断された場合に、前記自動二輪車（１）に設けられる鳴動手段（２２）を作動させることを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の自動二輪車の認証装置。
　前記外部制御部（３３）は、前記蓋（５）を開いた後に所定時間が経過しても前記携帯無線端末（５０）が前記収容部（２０）にあると判断された場合に、前記蓋（５）を所定の時間間隔で開閉動作させることを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の自動二輪車の認証装置。
　前記蓋（５）は、リッドソレノイド（３６）のオンオフ切り替えにより開閉することを特徴とする請求項１ないし５のいずれかに記載の自動二輪車の認証装置。
　前記外部制御部（３３）は、前記携帯無線端末（５０）が前記収容部（２０）に放置された場合に、前記携帯無線端末（５０）を使用して登録済みの携帯無線端末（６０）にその旨を連絡することを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の自動二輪車の認証装置。
　前記登録済みの携帯無線端末（６０）への連絡は、電話、メール、ＳＮＳアプリケーション等で行われることを特徴とする請求項７に記載の自動二輪車の認証装置。