WO2023032934A1 - 表示装置 - Google Patents

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泰宏 井上
淳 井上
俊成 渡邉
涼 穂刈
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Agc株式会社
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C21/00Treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by diffusing ions or metals in the surface
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09FDISPLAYING; ADVERTISING; SIGNS; LABELS OR NAME-PLATES; SEALS
    • G09F9/00Indicating arrangements for variable information in which the information is built-up on a support by selection or combination of individual elements

Abstract

本発明は、表示パネル(14)と、その外側に設けられる部分を含むフレーム(18)と、第1主面(12A)及び第2主面(12B)を有し、第2主面(12B)が表示パネル(14)及びフレーム(18)側となるように、表示パネル(14)及びフレーム(18)上に設けられたカバーガラス(12)と、カバーガラス(12)の第2主面(12B)とフレーム(18)との間に設けられて、カバーガラス(12)の第2主面(12B)とフレーム(18)とを接着する第1接着層(20)と、を有し、第1接着層(20)は、弾性率が5MPa以上400MPa以下である表示装置(10)に関する。

Description

表示装置
 本発明は、表示装置に関する。
 運転時に必要な情報等を表示する車載用の表示装置などにおいて、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイが使用される場合がある。これらのディスプレイには、前面の保護に、カバーガラスが配置されることがある。例えば特許文献1には、ガラス基板の亀裂抵抗を向上させるために、高弾性接着剤によりガラス基板を固定する乗物内装システムが記載されている。
日本国特表2021-518296号公報
 ところで、カバーガラスは、潜傷などの理由により、エッジ部分における割れ耐性が低い傾向にある。そのため、カバーガラスがエッジから割れた場合であっても、割れた際に発生したガラスの破片が浮き上がることを抑制することが求められている。また、カバーガラスを表示装置に取り付けた際に、ディスプレイの表示ムラを抑制することも求められている。
 本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、割れた際のガラス破片が浮き上がることを抑制しつつ、ディスプレイの表示ムラを抑制可能な表示装置を提供することを目的とする。
 上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る表示装置は、表示パネルと、前記表示パネルの外側に設けられる部分を含むフレームと、第1主面及び第2主面を有し、前記第2主面が前記表示パネル及び前記フレーム側となるように、前記表示パネル及び前記フレーム上に設けられたカバーガラスと、前記カバーガラスの前記第2主面と前記フレームとの間に設けられて、前記カバーガラスの前記第2主面と前記フレームとを接着する第1接着層と、を有し、前記第1接着層は、押し込み弾性率試験における弾性率が、5MPa以上400MPa以下である。
 本発明に係る表示装置によれば、割れた際のガラス破片が浮き上がることを抑制しつつ、ディスプレイの表示ムラを抑制できる。
図1は、本実施形態に係る表示装置が車両に設けられた状態を示す模式図である。 図2は、本実施形態に係る表示装置の一態様において、その一部を示す模式断面図である。 図3は、本実施形態に係る表示装置におけるカバーガラス、第1接着層及び第2接着層の一態様を示す模式上面図である。 図4は、本実施形態に係る表示装置の一態様において、その一部を示す模式断面図である。 図5は、ヘッドインパクト試験を説明するための模式図である。
 以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、数値については四捨五入の範囲が含まれる。
 (表示装置)
 図1は、本実施形態に係る表示装置が車両に設けられた状態を示す模式図である。図1に示すように、本実施形態に係る表示装置10は、好適には車両に設けられる表示装置であり、例えば、車内においてステアリングシャフト1の前側に設けられる。ただし、図1の構成は一例であり、表示装置10は、任意の構成であってよいし、設けられる位置も任意であり、車両用途に限られず任意の用途に用いてよい。
 図2は、表示装置の一部を示す模式断面図である。図2は、図3の上面図において中心を通り、長辺に垂直な線における断面図の一部である。
 図2に示すように、表示装置10の厚み方向、すなわち積層方向をZ方向とし、Z方向と直交する一方向、すなわち図2の例では左右方向を、X方向とし、Z方向及びX方向に直交する方向、すなわち図2の例では紙面に垂直な方向をY方向とする。
 また、X方向に沿った一方の向き、図2の例では右方向を向きX1とし、X方向に沿った他方の向き、図2の例では左方向を向きX2とする。同様に、Y方向に沿った一方の向き、図2の例では紙面の奥側に向かう向きを向きY1とし、Y方向に沿った他方の向き、図2の例では紙面の手前側に向かう向きを向きY2とする。また、Z方向に沿った一方の向き、表示装置10の表示面から背面に向かう方向を向きZ1とし、Z方向に沿った他方の向き、表示装置10の背面から表示面に向かう方向を向きZ2とする。
 図2に示すように、表示装置10は、カバーガラス12と、表示パネル14と、バックライトユニット16と、フレーム18と、筐体19とを有する。表示装置10は、向きZ1に向けて、カバーガラス12、表示パネル14、バックライトユニット16がこの順で並び、重なって配置されている。フレーム18は、表示パネル14の周囲を囲うように設けられている。フレーム18は、Z方向から見た場合に、表示パネル14の外側に設けられる部材であり、言い換えれば、表示パネル14よりも径方向外側、すなわち図2の例では向きX1側に位置している。なお、ここでの径方向とは、カバーガラス12の中心軸AXに沿った方向を軸方向とした場合の径方向を指す。径方向内側は、Z方向から見て中心軸AXに近づく方向であり、径方向外側は、Z方向から見て中心軸AXから遠ざかる方向といえる。以降でも特に断りのない限り同様である。なお、中心軸AXとは、Z方向から見た場合にカバーガラス12の中心位置を通る、Z方向に沿った軸である。また、中心軸AXとは、上面図における中心を通りZ方向に平行な軸と言い換えることもできる。中心としては、例えば上面図における重心が用いられ、重心がカバーガラス12の外側に位置する場合は、カバーガラス12の輪郭の座標データを取得しその座標中心を求める方法が用いられる。
 Z方向におけるカバーガラス12とフレーム18との間には、第1接着層20が設けられており、カバーガラス12とフレーム18とは、第1接着層20により接着されて、互いに固定されている。Z方向におけるカバーガラス12と表示パネル14との間には、第2接着層22が設けられていることが好ましく、カバーガラス12と表示パネル14は、第2接着層22により接着されて、互いに固定されることが好ましい。
 筐体19は、カバーガラス12と表示パネル14とバックライトユニット16とフレーム18と第1接着層20と第2接着層22とを収納するケースである。なお、筐体19は、必須の構成ではない。
 (カバーガラス)
 カバーガラス12は、可視光を透過する透明な板状部材である。カバーガラス12は、向きZ2側、すなわち表示面側の主面である第1主面12Aと、向きZ1側、すなわち背面側の主面である第2主面12Bと、第1主面12Aと第2主面12Bとを接続する端面12Cとを有する。端面12Cは、カバーガラス12の径方向外側の端面であり、カバーガラス12の側面ともいえる。
 カバーガラス12の厚みD0は0.3mm以上2.5mm以下が好ましい。下限については、厚みD0は0.3mm以上が好ましく、0.4mm以上がより好ましく、0.6mm以上が更に好ましい。また、カバーガラス12の厚みD0の上限については、2.5mm以下が好ましく、2.0mm以下がより好ましく、1.3mm以下が更に好ましい。すなわち、厚みD0の下限が上記の値となることで、カバーガラス12の剛性を担保して割れを抑制でき、厚みD0の上限が上記の値となることで、カバーガラス12のフレーム18からの剥離を抑制し易くできる。特に下述する冷間成形品の場合、厚みD0は1.3mm以下であると、湾曲させやすく好ましい。なお、厚みD0は、第1主面12Aから第2主面12BまでのZ方向における長さである。
 本実施形態の例では、カバーガラス12は、Z方向から見て矩形となる平板状である。カバーガラス12のサイズは、例えば、カバーガラス12が矩形である場合、長手方向すなわち本実施形態の例ではX方向の長さが100mm以上800mm以下であり、短手方向、すなわち本実施形態の例ではY方向の長さが40mm以上300mm以下であることが挙げられる。ただし、カバーガラス12は、Z方向から見て矩形となる平板状に限られず任意の形状であってよく、例えばZ方向から見て楕円状であってもよいし、例えば湾曲した形状であってもよい。また、カバーガラス12のサイズも任意であってよい。
 カバーガラス12が湾曲した形状である場合には、カバーガラス12の主面の中心位置における、カバーガラス12の厚み方向を、Z方向としてよい。すなわち、カバーガラス12の主面の中心位置における、その主面に垂直な方向を、Z方向としてよい。
 なお、湾曲形状の形成方法は特に限られないが、例えば加熱成形法によって形成されてもよく、冷間成形法によって形成されてもよい。冷間成形法とは、ガラスの温度を軟化点まで上げずに、所望の形状に曲げる工法を指す。冷間成形法の場合、カバーガラス12は、平板状のガラス板が冷間成形法によって曲げられて、フレーム18に取り付けられている。冷間成形法では、比較的薄いガラスが好適に用いられるため、衝撃時に破片を生じやすいが、本実施形態におけるカバーガラス12を用いることで破片の浮き上がりを有意に抑制できる。
 カバーガラス12のヤング率は、60GPa以上が好ましく、70GPa以上がより好ましい。また、カバーガラス12のヤング率は、90GPa以下が好ましく、80GPa以下がより好ましく、75GPa以下が更に好ましい。すなわち、カバーガラス12のヤング率は、60GPa以上90GPa以下が好ましく、70GPa以上80GPa以下がより好ましく、70GPa以上75GPa以下が更に好ましい。ヤング率がこの範囲となることで、割れを抑制できる。カバーガラス12を含む各部材のヤング率は、JIS K7161(2014年)に準拠した引張試験により求めてよい。
 カバーガラス12は、ガラス製である。カバーガラス12は、強化ガラスであることが好ましく、強化ガラスとしては化学強化ガラスであることが好ましい。
 カバーガラス12が化学強化ガラスである場合、カバーガラス12の圧縮応力層の厚さ(DOL)は、例えば10μm以上であることが好ましく、15μm以上がより好ましく、25μm以上がさらに好ましく、30μm以上がさらに好ましい。また、圧縮応力層の厚さ(DOL)は、例えば180μm以下であることが好ましく、50μm以下であることがより好ましい。圧縮応力層の深さ(DOL)は、カバーガラス12の第1主面12A及び第2主面12Bの少なくとも一方が上記範囲であることが好ましく、両方が上記範囲であることがより好ましい。
 圧縮応力層における表面圧縮応力(CS)は、500MPa以上が好ましく、650MPa以上がより好ましく、750MPa以上がさらに好ましい。上限は特に限定されないが、例えば、CSは、1200MPa以下が好ましい。表面圧縮応力は、カバーガラス12の第1主面12A及び第2主面12Bの少なくとも一方が上記範囲であることが好ましく、両方が上記範囲であることがより好ましい。
 DOLやCSがこの範囲となることで、割れを抑制できる。
 ガラスに化学強化処理を施して化学強化ガラスを得る方法は、典型的には、ガラスをKNO溶融塩に浸漬し、イオン交換処理した後、室温付近まで冷却する方法が挙げられる。KNO溶融塩の温度や浸漬時間などの処理条件は、表面圧縮応力および圧縮応力層の厚さが所望の値となるように設定すればよい。
 ガラス種としては、例えば、ソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス(SiO-Al-NaO系ガラス)等が挙げられる。なかでも、強度の観点からは、アルミノシリケートガラスが好ましい。
 ガラス材料としては、例えば、酸化物基準のモル%表示で、SiOを50%以上80%以下、Alを1%以上20%以下、NaOを6%以上20%以下、KOを0%以上11%以下、MgOを0%以上15%以下、CaOを0%以上6%以下、および、ZrOを0%以上5%以下含有するガラス材料が挙げられる。
 アルミノシリケートガラスをベースとする化学強化用ガラスも好適に用いられ、例えば、AGC社製「ドラゴントレイル(登録商標)」が挙げられる。
 より具体的には、カバーガラス12用のガラスのより好ましい組成として、以下のガラスの組成が挙げられる。なお、例えば、「MgOを0~25%含む」とは、MgOは必須ではないが25%まで含んでもよい、の意である。下記(i)のガラスはソーダライムシリケートガラスに含まれ、下記(ii)および下記(iii)のガラスはアルミノシリケートガラスに含まれ、下記(iv)~(vi)のガラスはリチウムアルミノシリケートガラスに含まれる。
 (i)酸化物基準のモル%で表示した組成で、SiOを63~73%、Alを0.1~5.2%、NaOを10~16%、KOを0~1.5%、LiOを0~5.0%、MgOを5~18%及びCaOを1~10%を含むガラス。
 (ii)酸化物基準のモル%で表示した組成が、SiOを50~74%、Alを5~15%、NaOを10~20%、KOを0~8%、LiOを0~5.0%、MgOを2~15%、CaOを0~6%およびZrOを0~5%含有し、SiOおよびAlの含有量の合計が65~85%、NaOおよびKOの含有量の合計が12~25%、MgOおよびCaOの含有量の合計が1~15%であるガラス。
 (iii)酸化物基準のモル%で表示した組成が、SiOを68~80%、Alを4~10%、NaOを5~15%、KOを0~1%、LiOを0~5.0%、MgOを4~15%およびZrOを0~1%含有するガラス。
 (iv)酸化物基準のモル%で表示した組成が、SiOを67~75%、Alを0~4%、NaOを7~15%、KOを1~9%、LiOを0~5.0%、MgOを6~14%およびZrOを0~1.5%含有し、SiOおよびAlの含有量の合計が71~75%、NaOおよびKOの含有量の合計が12~20%であり、CaOを含有する場合その含有量が1%未満であるガラス。
 (v)酸化物基準のモル%で表示した組成が、SiOを50~73%、Alを5~20%、Bを0~6%、Pを0~10%、LiOを4~12%、NaOを3~20%、KOを0~5%、MgOを0~8%、CaOを0~2%、SrOを0~5%、BaOを0~5%、ZnOを0~5%、TiOを0~2%、ZrOを0~4%含有するガラス。
 (vi)酸化物基準のモル%で表示した組成が、SiOを58~80%、Alを13~18%、Bを0~5%、Pを0.5~4%、LiOを3~10%、NaOを5~20%、KOを0~2%、MgOを0~11%、CaOを0~20%、SrOを0~20%、BaOを0~15%、ZnOを0~10%、TiOを0~1%、ZrOを0~2%を含有するガラス。
 カバーガラス12の引張応力は、5MPa以上が好ましく、5MPa以上100MPa以下がより好ましく、8MPa以上80MPa以下又は5MPa以上70MPa以下が更に好ましく、8MPa以上70MPa以下がよりさらに好ましい。
い。引張応力がこの範囲となることで、割れを抑制できる。なお、カバーガラス12の引張応力とは、カバーガラス12の内部引張応力CTを指す。
 (表示パネル)
 表示パネル14は、画像を表示するパネルであり、カバーガラス12の向きZ1側に、カバーガラス12と重なるように配置されている。表示パネル14は、向きZ2側の面である表示面が、第2接着層22によって、カバーガラス12の第2主面12Bに接着されていてもよい。
 表示パネル14は、液晶パネル、有機ELパネル、フレキシブル有機ELパネル、PDP(プラズマディスプレイ)、電子インク型パネル等であり、タッチパネル等を有していてもよい。表示パネル14がガラス基板を有する場合、最も厚いのがガラス基板となり、表示パネル全体の剛性を支配する。このため、ガラス基板のヤング率を表示パネル14のヤング率とみなしてもよい。
 表示パネル14のヤング率は、2GPa以上が好ましく、60GPa以上がより好ましく、70GPa以上が更に好ましい。表示パネル14のヤング率は、90GPa以下が好ましく、75GPa以下がより好ましい。すなわち、表示パネル14のヤング率は、20GPa以上90GPa以下が好ましく、60GPa以上75GPa以下がより好ましく、70GPa以上75GPa以下が更に好ましい。
 表示パネル14の厚みは、0.05mm以上が好ましく、1.0mm以上がより好ましく、1.1mm以上が更に好ましい。表示パネルの厚みは、2.0mm以下が好ましく、1.3mm以下がより好ましい。すなわち、表示パネル14の厚みは、0.05mm以上2.0mm以下が好ましく、1.0mm以上1.3mm以下がより好ましく、1.1mm以上1.3mm以下が更に好ましい。なお、表示パネル14の厚みは、表示パネル14の向きZ1側の主面から向きZ2側の主面までのZ方向における長さである。
 (バックライトユニット)
 バックライトユニット16は、表示パネル14に画像表示用の光を照射する光源であり、表示パネル14の向きZ1側に、表示パネル14と重なるように配置されている。
 バックライトユニット16は、一般に、レンズシート、拡散シート、導光板、ランプ、反射板などの部材で構成される。これらの部材の中で、通常、最も厚いのが導光板であり、導光板が、バックライトユニット16全体の剛性を支配する。このため、導光板のヤング率をバックライトユニット16のヤング率とみなしてよい。
 バックライトユニット16のヤング率は、1GPa以上5GPa以下が好ましく、2GPa以上5GPa以下がより好ましい。
 バックライトユニット16の厚みは、1mm以上が好ましく、2mm以上がより好ましく、3mm以上が更に好ましい。バックライトユニット16の厚みは、10mm以下が好ましく、6mm以下がより好ましく、5mm以下が更に好ましい。すなわち、バックライトユニット16の厚みは、1mm以上10mm以下が好ましく、2mm以上6mm以下がより好ましく、3mm以上5mm以下が更に好ましい。なお、バックライトユニット16の厚みは、バックライトユニット16の向きZ1側の主面から向きZ2側の主面までのZ方向における長さである。
 なお、表示装置10には、バックライトユニット16が設けられなくてもよい。バックライトユニット16が設けられない場合には、表示パネル14としては、有機ELパネルやマイクロLEDパネルなどの、バックライトユニット16を必要としない自発光型の表示パネルが選択される。
 (フレーム)
 フレーム18は、Z方向から見て表示パネル14の外側に設けられる部分を含む部材である。すなわち、フレーム18は、少なくとも一部が、Z方向から見て表示パネル14の外側に設けられている部材である。フレーム18は、ヤング率が、1.5GPa以上250GPa以下が好ましく、10GPa以上230GPa以下がより好ましく、60GPa以上230GPa以下が更に好ましい。
 フレーム18の材料は任意であるが、例えば、アルミニウムやマグネシウムなどの金属元素を含有する金属単体または合金が好ましい。また、フレーム18の材料は、樹脂でもよいし、樹脂層と金属層との積層体であってもよい。
 図2の例では、フレーム18として、底部材18Aと側壁部材18Bとが設けられており、底部材18Aは、表示パネル14よりも向きZ1側に設けられ、側壁部材18Bは、表示パネル14の径方向外側に設けられる。すなわち、図2の例では、側壁部材18Bが、Z方向から見た場合に表示パネル14の外側に設けられる部分を含む。
 図2の例では、底部材18Aは、板状の底部18A1と、底部18A1の周縁から向きZ2側に突出する枠状の枠部18A2とを有している。底部材18Aは、底部18A1と枠部18A2とで形成される空間にバックライトユニット16が配置されることで、バックライトユニット16を収納している。
 図2の例では、側壁部材18Bは、表示パネル14の周囲を囲う枠状の部材であり、箇所18B1と箇所18B2との間の箇所18B3において、枠部18A2に支持されている。なお、箇所18B1は、側壁部材18Bの径方向内側、すなわち図2の例では向きX2側の箇所であり、箇所18B2は、側壁部材18Bの径方向外側、すなわち図2の例では向きX1側の箇所である。また、図2の例では、側壁部材18Bの箇所18B1は、Z方向において表示パネル14とバックライトユニット16との間に配置され、接着層24により、バックライトユニット16の向きZ2側の面に接着されている。また、図2の例では、フレーム18は、側壁部材18Bの箇所18B2において、第1接着層20を介してカバーガラス12の第2主面12B側に固定されている。
 ただし、フレーム18の形状は図2の例に限られず任意であってよい。フレーム18は、Z方向から見た場合に表示パネル14の外側に設けられる部分を含み、表示パネル14の外側に設けられる部分が第1接着層20を介してカバーガラス12の第2主面12B側に接着される、任意の部材であってよい。例えば、後述の図4に示すように、カバーガラス12と表示パネル14とバックライトユニット16を収納する筐体を、フレーム18としてもよい。
 また、フレーム18は図2において、例えば底部材18Aを含まず、枠状の側壁部材18Bのみで構成されていてもよい。
 (第1接着層)
 図3は、表示装置におけるカバーガラス、第1接着層及び第2接着層の一態様を示す模式上面図である。図2に示すように、第1接着層20は、Z方向においてカバーガラス12とフレーム18との間に設けられて、カバーガラス12をフレーム18に接着させる接着剤の層である。第1接着層20は、フレーム18の向きZ2側の表面18BAと、カバーガラス12の第2主面12Bとを接着する。図2及び図3に示すように、本実施形態の例では、フレーム18の表面18BAは、表示パネル14の周縁を囲うように設けられているため、第1接着層20も、表示パネル14の周縁を囲うように設けられることになる。
 第1接着層20は、押し込み弾性率試験における弾性率が、5MPa以上400MPa以下であり、8MPa以上400MPa以下であることが好ましく、10MPa以上400MPa以下であることがより好ましく、12MPa以上350MPa以下であることが更に好ましく、15MPa以上300MPa以下であることがより更に好ましく、100MPa以上300MPa以下であることが特に好ましい。ここで、弾性率の下限は5MPaであり、8MPa以上が好ましく、10MPa以上がより好ましく、12MPa以上がさらに好ましく、15MPa以上がより更に好ましく、100MPa以上が特に好ましい。また、弾性率の上限は400MPaであり、350MPa以下が好ましく、300MPa以下がより好ましい。弾性率が5MPa以上となることで、剥離に対する強度を十分に保つことが可能となり、カバーガラス12のエッジが割れた際にガラス破片が浮き上がることを抑制できる。また、弾性率が400MPa以下となることで、ディスプレイの表示ムラを抑制できる。
 なお、本実施形態における押し込み弾性率試験は、次の方法で行われる。
 カバーガラス12の第2主面12Bとフレームに接着された第1接着層20を、鉛直方向上側を向いて露出させて、クリープメータ(例えば、株式会社山電製 型番RE2―33005C)に配置し、その第1接着層20に対して、室温、例えば20℃、相対湿度50%の環境下で、プランジャ(株式会社山電製 円柱状プランジャ 型番P-61、直径1.5mm、高さ40mm)を、押し込み速度0.05mm/秒で押し込み、押し込んだ際のプランジャに作用する荷重と、プランジャの押し込み方向における変位量とを逐次測定する。測定した荷重と変位量とを時間毎にプロットし、押し込み深さが第1接着層20の厚みの5%から10%となる区間における、プロットした各点の近似線の傾きを、第1接着層20の弾性率として算出する。
 第1接着層20の露出のさせ方は特に限られないが、接着剤が変性しない方法が好ましい。例えば、第1接着層20と被接着体であるカバーガラス12又はフレーム18との間に金属の薄板などを差し込んで、物理的に剥離させる方法などがあげられる。剥離させる途中で第1接着層20が厚さ方向の途中で破断してしまった場合、より厚く残存した方で弾性率を測定することが好ましい。
 また、フレームおよびカバーガラスの内、よりヤング率が高い側に残存した接着層を用いて弾性率を測定することも好ましい。すなわち、フレームが金属製の場合はフレーム側に、フレームがヤング率の低い樹脂製の場合は、カバーガラス側に接着層を残存させ、弾性率を測定することが好ましい。
 ここで、本実施形態における押し込み弾性率試験の意味について説明する。ガラス物品においては、接着剤はカバーガラスのガラス面、あるいはガラス面上の印刷面と、金属や樹脂製のフレームとを接着するが、接着したガラス面と被接物であるフレームとを剥離しようとした場合、一般的に、接着剤が破断することにより剥離するよう設計される。そして、接着剤が破断される場合の接着強度は接着剤の引っ張り弾性率に依存することは知られている。しかしながら、既存の接着強度試験として知られている、十字型接着強度試験やH型接着強度試験法などは、カバーガラスとフレームが接着された状態のガラス物品では測定が困難であった。本実施形態では、既存の接着強度試験に変わる評価方法として、カバーガラスとフレームが接着された状態のガラス物品からも検証可能な押し込み弾性率試験を採用した。本実施形態において、ガラス物品とフレームが剥離する際には接着剤が破断すること、そして引っ張り弾性率と押し込み弾性率には一般的に正の相関関係があることが知られていることから、接着強度と押し込み試験における弾性率にも相関関係があると推測される。
 第1接着層20の厚みD1は、0.2mm以上4.0mm以下が好ましく、0.5mm以上3.5mm以下がより好ましく、1.0mm以上3.0mm以下が更に好ましい。ここで、第1接着層20の厚みD1の下限は0.2mmが好ましく、0.5mm以上がより好ましく、1.0mm以上がさらに好ましい。また、厚みD1の上限は4.0mmが好ましく、3.5mm以下がより好ましく、3.0mm以下がさらに好ましい。厚みD1がこの範囲となることで、弾性率を適切な範囲にすることができ、カバーガラスが割れた際にガラス破片が浮き上がることを好適に抑制しつつ、ディスプレイの表示ムラも好適に抑制できる。なお、厚みD1は、第1接着層20の向きZ1側の表面から向きZ2側の表面までのZ方向における長さである。
 図3はZ方向から見た場合における、カバーガラス12の第2主面を示す模式上面図である。カバーガラス12の第2主面12Bの面積を面積AR0とし、第1接着層20の面積を面積AR1とする。この場合、第2主面12Bの面積AR0に対する第1接着層20の面積AR1の比率は、5%以上65%以下であることが好ましく、8%以上50%以下であることがより好ましく、10%以上40%以下であることが更に好ましい。ここで、上記面積の比率の下限は5%が好ましく、8%以上がより好ましく、10%以上がさらに好ましい。また、比率の上限は65%が好ましく、50%以下がより好ましく、40%以下がさらに好ましい。第1接着層20の面積AR1の比率がこの範囲となることで、カバーガラス12の割れを好適に抑制できる。
 図2に示すように、カバーガラス12の中心軸AXから端面12Cまでの径方向における最小距離、すなわち図2の例ではX方向における距離を、距離L0とする。また、カバーガラス12の端面12Cから第1接着層20の外側の端部20Aまでの、径方向における最小距離、すなわち図2の例ではX方向における距離を、距離L1Aとする。端部20Aとは、第1接着層20の、径方向外側、すなわち図2の例では向きX1側の端部である。また、カバーガラス12の端面12Cから第1接着層20の内側の端部20Bまでの、径方向における最小距離、すなわち図2の例ではX方向における距離を、距離L1Bとする。端部20Bとは、第1接着層20の、径方向内側、すなわち図2の例では向きX2側の端部である。
 この場合、距離L0に対する距離L1Aの比率は、0%以上10%以下であることが好ましく、0.3%以上8%以下であることがより好ましく、0.5%以上5%以下であることが更に好ましい。また、距離L1Aは、0mm以上10mm以下であることが好ましく、0.1mm以上8mm以下であることがより好ましく、0.2mm以上5mm以下であることが更に好ましい。ここで、距離L1Aの下限は0mmであり、0.1mm以上が好ましく、0.2mm以上がさらに好ましい。また、距離L1Aの上限は10mm以下が好ましく、8mm以下がより好ましく、5mm以下がさらに好ましい。
 また、距離L0に対する距離L1Bの比率は、0.1%以上50%以下であることが好ましく、1%以上40%以下であることがより好ましく、2%以上10%以下であることが更に好ましい。また、距離L1Bは、0.5mm以上60mm以下であることが好ましく、1mm以上30mm以下であることがより好ましく、3mm以上10mm以下であることが更に好ましい。ここで、距離L1Bの下限は0.5mm以上が好ましく、1mm以上がより好ましく、3mm以上がさらに好ましい。また、距離L1Bの上限は60mm以下が好ましく、30mm以下がより好ましく、10mm以下がさらに好ましい。
 距離L1Aや距離L1Bがこの範囲となることで、カバーガラス12のエッジ近傍を適切に接着することができ、カバーガラス12のエッジが割れた際に破片が浮き上がることを好適に抑制できる。
 第1接着層20は任意の接着剤であってよいが、第1接着層20の材料としては、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、又はアクリル樹脂などが挙げられる。
 (第2接着層)
 図2に示すように、第2接着層22は、Z方向においてカバーガラス12と表示パネル14との間に設けられて、カバーガラス12を表示パネル14に接着させる接着剤の層である。第2接着層22は、表示パネル14の向きZ2側の表面14Aである表示面と、カバーガラス12の第2主面12Bとを接着する。第2接着層22は、第1接着層20よりも径方向内側に位置しており、第1接着層20から離れていることが好ましい。なお、図3の例では、第2接着層22は、表示パネル14の全域にわたって設けられているが、それに限られず、表示パネル14の一部の領域にのみ設けられてもよく、表示パネル14より広い領域に設けられていてもよい。
 第2接着層22は、押し込み弾性率試験における弾性率が、第1接着層20の弾性率よりも低いことが好ましい。第2接着層22は、押し込み弾性率試験における弾性率が、0.5MPa以上100MPa以下であることが好ましく、1MPa以上80MPa以下であることがより好ましく、2MPa以上50MPa以下であることが更に好ましい。弾性率がこの範囲となることで、表示パネル14とカバーガラス12を適切に接着しつつ、ディスプレイの表示ムラを抑制できる。なお、第2接着層22の押し込み弾性率試験も、第1接着層20と同様の方法で行われる。
 第2接着層22の厚みD2は、0.05mm以上4.0mm以下が好ましく、0.1mm以上3.5mm以下がより好ましく、0.2mm以上3mm以下が更に好ましい。厚みD2がこの範囲となることで、弾性率を適切な範囲にすることができ、表示パネル14とカバーガラス12を適切に接着しつつ、ディスプレイの表示ムラを抑制できる。なお、厚みD2は、第2接着層22の向きZ1側の表面から向きZ2側の表面までのZ方向における長さである。
 図3に示すように、Z方向から見た場合における、第2接着層22の面積を面積AR2とする。この場合、カバーガラス12の第2主面12Bの面積AR0に対する第2接着層22の面積AR2の比率は、30%以上90%以下であることが好ましく、40%以上85%以下であることがより好ましく、50%以上80%以下であることが更に好ましい。第2接着層22の面積AR2がこの範囲となることで、表示パネル14とカバーガラス12を適切に接着できる。
 図2に示すように、第1接着層20の内側の端部20Bから、第2接着層22の外側の端部22Aまでの、径方向における距離、すなわち図2の例ではX方向における距離)を、距離L2とする。端部22Aとは、第2接着層22の、径方向外側、すなわち図2の例では向きX1側)の端部である。
 この場合、距離L0に対する距離L2の比率は、0.5%以上15%以下であることが好ましく、1%以上12%以下であることがより好ましく、2%以上10%以下であることが更に好ましい。また、距離L2は、0.1mm以上10mm以下であることが好ましく、0.3mm以上8mm以下であることがより好ましく、0.5mm以上5mm以下であることが更に好ましい。
 第2接着層22は、第1接着層20とは組成が異なる接着剤であることが好ましい。第2接着層22は、例えばアクリル樹脂又はシリコーン樹脂などであってよい。第2接着層22と第1接着層20が異なることで、ディスプレイの表示ムラを抑制しつつ、カバーガラス12の端部からの割れを抑制しやすい。
 (他の構成例)
 図4は、本実施形態に係る表示装置の別の態様において、その一部を示す模式断面図である。図2の例では、筐体19に収納されたフレーム18とカバーガラス12とが、第1接着層20で接着されていた。ただしそれに限られず、図4に示すように、カバーガラス12や表示パネル14を収納する筐体をフレーム18としてよい。すなわち、カバーガラス12や表示パネル14を収納する筐体であるフレーム18と、カバーガラス12とが、第1接着層20を介して接着されていてもよい。
 (効果)
 以上説明したように、本実施形態に係る表示装置10は、カバーガラス12とフレーム18とを接着する第1接着層20の弾性率を、5MPa以上400MPa以下とする。これにより、カバーガラス12のエッジ(周縁)が割れた際にガラス破片が浮き上がることを抑制しつつ、ディスプレイの表示ムラを抑制できる。
 (ヘッドインパクト試験)
 カバーガラス12のエッジが割れた際にガラス破片が浮き上がるか否かは、ヘッドインパクト試験により評価可能である。以下、ヘッドインパクト試験について説明する。
 図5は、ヘッドインパクト試験を説明するための模式図である。図5に示すように、ヘッドインパクト試験を行う場合には、カバーガラス12の第1主面12Aが鉛直方向上方を向くように、表示装置10を水平面に設置する。そして、カバーガラス12の第1主面12Aの衝突位置Pに、図示しない球状の剛体模型(材質:鉄、直径:165mm、質量:19.6kg)を、衝突時のエネルギーが152.4Jになるように、衝突速度3.944m/sで793mmの高さから落下させて衝突させる。
 試験方法は、国土交通省が示す「道路運送車両の保安基準」の「第20条 乗車装置」の「別紙28 インストルメントパネルの衝撃吸収の技術基準」(以下、単に「基準」という)を参照してよい。この「基準」では、球状の剛体模型(材質:鉄、直径:165mm、質量:6.8kg)を、衝突速度6.7m/sで射出して衝突させ、衝突時のエネルギーが152.4Jになるようにしている。すなわち、ヘッドインパクト試験では、衝突時のエネルギーが「基準」と同等になるようにすることが好ましい。
 剛体模型を衝突させるカバーガラス12上の衝突位置Pは、カバーガラス12の第1主面12A上にあり、X方向における第1主面12Aの中央位置であり、かつ、Y方向において、カバーガラス12の向きY1側の端面12Cよりも向きY2側に1mm離れた位置である。
 以上の条件でヘッドインパクト試験を行い、カバーガラス12のエッジ(衝突位置P近傍)が割れた際の、カバーガラス12の破片の浮き上がり度合い、例えば、第1主面12Aの割れていない箇所から、破片の先端までのZ方向における距離を観察することで、破片の浮き上がり度合いを評価できる。
 (ディスプレイの表示ムラ)
 カバーガラス12の第2主面12Bやフレーム18の表面18BAは、厳密にフラットな形状ではないため、第2主面12Bと表面18BAとを接触させた場合には、位置毎の隙間量にバラつきが生じる。このように隙間量にバラつきがあると、表示パネル14から、例えば本実施形態ではバックライトユニット16から、カバーガラス12を通って出射される光の抜け方にもバラつきが生じて、例えば輝度に濃淡が生じて、表示ムラが生じてしまう。それに対して、本実施形態においては、第2主面12Bと表面18BAとの間に、弾性率が400MPa以下と比較的柔らかい第1接着層20を設けることで、この隙間量のバラつきを吸収して、表示ムラを抑制できる。一方、例えば第1接着層20を弾性率400MPa以下の条件を満たさず、硬くした場合には、隙間量のバラつきを吸収できず、表示ムラが抑制できなくなる。
 本開示は、以下の発明を記載するものである。なお、これに限定されるものではない。
 (1)表示パネル14と、表示パネル14の外側に設けられる部分を含むフレーム18と、第1主面12A及び第2主面12Bを有し、第2主面12Bが表示パネル14及びフレーム18側となるように、表示パネル14及びフレーム18上に設けられたカバーガラス12と、カバーガラス12の第2主面12Bとフレーム18との間に設けられて、カバーガラス12の第2主面12Bとフレーム18とを接着する第1接着層20と、を有し、第1接着層20は、押し込み弾性率試験における弾性率が、5MPa以上400MPa以下である、表示装置。
 (2)カバーガラス12は、圧縮応力層の厚さが10μm以上の化学強化ガラスであり、厚みD0が0.3mm以上2.5mmであり、引張応力が5MPa以上である、(1)に記載の表示装置。
 (3)第1接着層20の厚みD1は、0.2mm以上4.0mm以下である、(1)又は(2)に記載の表示装置。
 (4)カバーガラス12の第2主面12Bの面積AR0に対する第1接着層20の面積AR1の割合は、5%以上65%以下である、(1)から(3)のいずれか1に記載の表示装置。
 (5)カバーガラス12の端面12Cから、第1接着層20の外側の端部20Aまでの距離L1Aは、0mm以上10mm以下である、(1)から(4)のいずれか1に記載の表示装置。
 (6)カバーガラス12の端面12Cから、第1接着層20の内側の端部20Aまでの距離L1Bは、0.5mm以上60mm以下である、(5)に記載の表示装置。
 (7)カバーガラス12の第2主面12Bと表示パネル14との間に設けられて、カバーガラス12の第2主面12Bと表示パネル14とを接着する第2接着層22を更に有し、第2接着層22は、第1接着層20と異なる組成の接着剤で構成される、(1)から(6)のいずれか1に記載の表示装置。
 (8)第2接着層22の押し込み弾性率試験における弾性率は、第1接着層20の前記押し込み弾性率試験における弾性率よりも低い、(7)に記載の表示装置。
 次に、実施例について説明する。表1は、接着層となる接着剤に関する各例のサンプルを示す表である。例1、例2は比較例であり、例3~例6は実施例である。
 なお、例1~例6は接着層に関する例であって、カバーガラスとフレームとの間に設けられることでそれらを接着したものではなく、第1接着層を有する表示装置ではない。しかしながら、カバーガラスの主面上に接着剤を塗布し、硬化させて接着層とした場合、その弾性率をもとに、表示装置の第1接着層として用いた際の、カバーガラスのエッジが割れた際におけるガラス破片の浮き上がりや、ディスプレイの表示ムラに関する結果を予測できるため、実施例又は比較例として扱う。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 (例1)
 例1においては、カバーガラスの主面に、2液硬化タイプのエポキシ樹脂製の接着剤(Masterbond社製 EP21TDCHT-LO)を、厚みが2mmとなるように塗布して、200℃で180分の硬化条件で加熱することで接着剤を硬化させて、接着層を形成した。そして、本実施形態で説明した方法で押し込み弾性率試験を行い、形成した接着層の弾性率を算出したところ、例1における接着層の弾性率は、500MPaであった。
 (例2~例6)
 例2~例6においては、接着剤の材料と接着層の厚みと硬化条件を表1に示すように変更した以外は、例1と同様の方法で接着層を形成した。各例の接着層の押し込み弾性率は表1に示した値となった。
 実施例である例3~例6においては、接着層の弾性率が5MPa以上400MPa以下であるため、カバーガラスのエッジが割れた際にガラス破片が浮き上がることを抑制しつつ、ディスプレイの表示ムラを抑制できる。特に弾性率が100MPa以上である例5,6では、破片の浮き上がりをより良く抑制できる。
 一方、比較例である例1においては、接着剤の弾性率が500MPaと高すぎるため、隙間量のバラつきを吸収できず、ディスプレイを設けた際の表示ムラを抑制できない。また、比較例である例2においては、接着剤の弾性率が1MPaと低すぎるため、カバーガラスのエッジが割れた際にガラス破片が浮き上がることを抑制できない。
 以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態の内容により実施形態が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
 本出願は2021年8月30日出願の日本特許出願(特願2021-139604)、2022年4月26日出願の日本特許出願(特願2022-072684)、及び2022年8月8日出願の日本特許出願(特願2022-126055)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
 10 表示装置
 12 カバーガラス
 12A 第1主面
 12B 第2主面
 12C 端面
 14 表示パネル
 18 フレーム
 20 第1接着層
 22 第2接着層

Claims (8)

  1.  表示パネルと、
     前記表示パネルの外側に設けられる部分を含むフレームと、
     第1主面及び第2主面を有し、前記第2主面が前記表示パネル及び前記フレーム側となるように、前記表示パネル及び前記フレーム上に設けられたカバーガラスと、
     前記カバーガラスの前記第2主面と前記フレームとの間に設けられて、前記カバーガラスの前記第2主面と前記フレームとを接着する第1接着層と、
     を有し、
     前記第1接着層は、押し込み弾性率試験における弾性率が、5MPa以上400MPa以下である、表示装置。
  2.  前記カバーガラスは、圧縮応力層の厚さが10μm以上の化学強化ガラスであり、厚みが0.3mm以上2.5mm以下であり、引張応力が5MPa以上である、請求項1に記載の表示装置。
  3.  前記第1接着層の厚みは、0.2mm以上4.0mm以下である、請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
  4.  前記カバーガラスの前記第2主面の面積に対する前記第1接着層の面積の割合は、5%以上65%以下である、請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
  5. 前記カバーガラスの端面から、前記第1接着層の外側の端部までの距離は、0mm以上10mm以下である、請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
  6.  前記カバーガラスの端面から、前記第1接着層の内側の端部までの距離は、0.5mm以上60mm以下である、請求項5に記載の表示装置。
  7.  前記カバーガラスの前記第2主面と前記表示パネルとの間に設けられて、前記カバーガラスの前記第2主面と前記表示パネルとを接着する第2接着層を更に有し、
     前記第2接着層は、前記第1接着層と異なる組成の接着剤で構成される、請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
  8.  前記第2接着層の前記押し込み弾性率試験における弾性率は、前記第1接着層の前記押し込み弾性率試験における弾性率よりも低い、請求項7に記載の表示装置。
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