WO2023021597A1 - 回転電機 - Google Patents

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惠介 武石
浩之 東野
眞一郎 南
潤 田原
大輔 佐々木
直秀 前田
利昭 柏原
真吾 井上
直司 村上
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三菱電機株式会社
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    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Definitions

  • the cooling fan 83 is attached to both ends in the axial direction Y by welding or the like, rotates with the rotation of the rotor 8, sucks outside air as a fluid into the rotating electric machine 100, and cools the components inside the rotating electric machine 100. It is to be discharged. Therefore, the cooling fan 83 is positioned inside the discharge window 5 .
  • a main plate 832 may be provided with circular cooling holes 835 .
  • the shape of the cooling hole 835 is not limited to a circular shape, and may be an elliptical shape or a substantially polygonal shape.
  • the fluid that has passed through the cooling holes 835 escapes in the axial direction Y of the cooling fan 83 and partly flows in the centrifugal direction as the main plate 832 rotates. Therefore, the flow in the axial direction Y can be increased by providing the cooling holes 835 .
  • the angle ⁇ 1 between the length W1 and the length H1 and the angle ⁇ 1 between the length W2 and the length H2 are set to 15 degrees or less.
  • both the inner side X2 and the outer side X1 in the radial direction X are thinned on both sides of the partition plate 4 on one end side Y1 and the other end side Y2 in the axial direction Y, and , is formed in a substantially trapezoidal cross-sectional shape. In this case, manufacturability using a mold is facilitated.

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Abstract

周壁に流体を吐出する吐出窓(5)を有するケーシング(1)と、ケーシング(1)内に回転自在に保持される回転子(8)と、ケーシング(1)内に回転子(8)の径方向(X)の外側(X1)に空隙を介して設置される固定子(9)と、ケーシング(1)内であって回転子(8)の軸方向(Y)の端部に設置される冷却ファン(83)とを備えた回転電機(100)において、ケーシング(1)は、軸方向(Y)の端壁に流体を吸い込む吸気孔(40)を有し、吸気孔(40)は、吸気孔(40)を径方向(X)に分離する仕切り板(4)を備える。

Description

回転電機
 本願は、回転電機に関するものである。
 従来、いわゆる回転電機としては、例えば、車載用交流発電機またはモータ、車載用駆動装置などが挙げられ、冷却流れ吐出窓が周壁に開口されたケーシングと、前記ケーシング内に回転自在に保持される回転子と、吐出窓の内側に位置して前記回転子の端部に固定される冷却ファンとを備えており、吸気部から流体を吸い込むことで回転電機を冷却し、発電または駆動の目的で使用されている。例えば、特許文献1には冷却流れ吐出窓の周方向幅および軸方向長さを変化させることで、固定子のコイルエンドの冷却風量を増加している。
特開平7-95745号公報
 従来の回転電機は、固定子のコイルエンドと回転子の界磁巻線との両方について冷却性能を高めることが難しく、冷却ファンによって駆動される流体は固定子のコイルエンドか回転子の界磁巻線のいずれかしか効率的に冷却できないという問題点があった。
 本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、回転子および固定子のいずれも効率的に冷却可能となり、温度低減により効率向上、出力増加が実現できる回転電機を提供することを目的とする。
 本願に開示される回転電機は、
周壁に流体を吐出する吐出窓を有するケーシングと、
前記ケーシング内に回転自在に保持される回転子と、
前記ケーシング内に前記回転子の径方向の外側に空隙を介して設置される固定子と、
前記ケーシング内であって前記回転子の軸方向の端部に設置される冷却ファンとを備えた回転電機において、
前記ケーシングは、軸方向の端壁に前記流体を吸い込む吸気孔を有し、
前記吸気孔は、前記吸気孔を径方向に分離する仕切り板を備えたものである。
 本願に開示される回転電機によれば、回転子および固定子のいずれも効率的に冷却可能となり、温度低減により効率向上、出力増加が可能である。
実施の形態1による回転電機の構成を示す断面図である。 図1に示した回転電機のハウジングの構成を示す斜視図である。 図1に示した回転電機の冷却ファンの構成を示す上面図である。 図3Aに示した冷却ファンの中心軸における軸方向の断面を示す断面図である。 図1に示した回転電機の冷却ファンの他の構成を示す上面図である。 図4Aに示した冷却ファンの中心軸における軸方向の断面を示す断面図である。 実施の形態2による回転電機のハウジングの構成を示す斜視図である。 実施の形態3による回転電機のハウジングの軸方向の断面を示す断面図である。 図6に示したハウジングの仕切り板の構成を示す断面図である。 図6に示したハウジングの仕切り板の他の構成を示す断面図である。 図6に示したハウジングの仕切り板の他の構成を示す断面図である。 図6に示したハウジングの仕切り板の他の構成を示す断面図である。 図6に示したハウジングの仕切り板の他の構成を示す断面図である。 図6に示したハウジングの仕切り板の他の構成を示す断面図である。 図6に示したハウジングの仕切り板の他の構成を示す断面図である。 図6に示したハウジングの仕切り板の他の構成を示す断面図である。 実施の形態4による回転電機のハウジングの構成を示す斜視図である。 実施の形態5による回転電機のハウジングの構成を示す斜視図である。 実施の形態6による回転電機のハウジングの構成を示す斜視図である。 実施の形態7による回転電機のハウジングの構成を示す斜視図である。 図12に示したハウジングの吸気孔と仕切り板との関係を説明するための上面図である。 実施の形態8による回転電機のハウジングの構成を示す斜視図である。 図14に示したハウジングの吸気孔と仕切り板との関係を説明するための上面図である。 実施の形態9による回転電機のハウジングの軸方向の断面を示す断面図である。 図16に示したハウジングを形成するための金型の例を示す断面図である。 実施の形態10による回転電機の回転子鉄心の構成を示す上面図である。 実施の形態11による回転電機のハウジングの軸方向の断面を示す断面図である。 図19に示した回転電機の効果を説明するための図である。
 以下に示す、各実施の形態は、車載用の交流発電機、モータ、車載用の駆動装置、電子機器一体の回転電機などの回転電機に適用して利用してよく、ここでは一例として車載用の回転電機(以下、回転電機と称す)の例にて説明する。また、以下の説明において、回転電機100における各方向を、それぞれ周方向Z、回転電機100の回転子8の回転軸34の軸方向Y、径方向X、径方向Xの外側X1、径方向Xの内側X2として示す。
 また、軸方向Yにおいて、流体(空気など)の吸い込み側を一端側Y1とし、固定子9および回転子8が設置されている側である反吸い込み側を他端側Y2とする。よって、固定子9、回転子8、およびケーシング1においても、これらの方向は同一方向となり、これらの方向を基準として各方向を示して説明する。また、回転電機100の回転の中心を中心点Qまたは中心軸Q1として示す。よって、固定子9、回転子8、およびケーシング1においても、中心点Qおよび中心軸Q1を基準として示して説明する。
実施の形態1.
 図1は、実施の形態1による回転電機の構成を示す断面図である。図2は、図1に示した回転電機のハウジングの構成を示す斜視図である。尚、図2は、図1に示した矢印Bの方向から見た構成を示す。図3Aは、図1に示した回転電機の冷却ファンの構成を示す上面図である。図3Bは、図3Aに示した冷却ファンの中心軸における軸方向の断面を示す断面図である。図4Aは、図1に示した回転電機の冷却ファンの他の構成を示す上面図である。図4Bは、図4Aに示した冷却ファンの中心軸における軸方向の断面を示す断面図である。
 図1において、回転電機100は、ケーシング1内に収納された、回転子8および固定子9にて構成される。ケーシング1は、略椀形状のアルミニウム製のフロント側のハウジング2と、リヤ側のハウジング3とを備える。ケーシング1は、周壁に流体を吐出する吐出窓5を備える。図2に示すように、ハウジング2は、軸方向Yの端壁に流体を吸い込む吸気孔40を有する。吸気孔40は、周方向Zに間隔を隔てて、この例では4個形成される。吸気孔40は、吸気孔40を径方向Xに分離する仕切り板4を備える。ここではリング状の1つの仕切り板4(図3参照)にて、全ての吸気孔40を径方向Xに分離している。
 ケーシング1には、一対のベアリング33を介して回転自在に支持された回転軸34を備える。ケーシング1のフロント側に延出する回転軸34の端部には固着されたプーリ7を備える。回転子8は、回転軸34と一体的に回転しケーシング1内に配設される。固定子9は、回転子8の径方向Xの外側X1に空隙を介して対向して配置され、ケーシング1内に固定される。固定子9は、固定子鉄心91と固定子コイル92とを備える。固定子コイル92は、軸方向Yの両端にコイルエンド920を有する。
 ケーシング1のリヤ側に延出する回転軸34の延出部に固定され、回転子8に電流を供給する一対のスリップリング10を備える。各スリップリング10の表面には摺動する一対のブラシ11を備える。これらのブラシ11を収容するブラシホルダ17を備える。これらのブラシ11に隣接されて固定子9で生じた交流電圧の大きさを調整する電圧調整器12を備える。固定子9で生じる交流電圧を直流電圧に整流する整流装置13を備える。整流装置13はヒートシンク18を備える。
 電圧調整器12と外部装置(図示せず)との信号の入出力を行うコネクタ20を備える。ブラシホルダ17と整流装置13を覆う保護カバー27を備える。回転子8は、ランデル型回転子で、絶縁処理された銅線を円筒状かつ同心状に巻き回され、励磁電流が流れて磁束を発生する界磁巻線81と、発生する磁束によって磁極が形成され、界磁巻線81を覆うように形成され、それぞれが6個、8個、あるいは10個以上で2の倍数個、の爪部820を有する回転子鉄心82とを有する。冷却ファン83は、軸方向Yの両端に溶接等により取り付けられ、回転子8の回転により回転し、流体としての外気を回転電機100内に吸引し、回転電機100内の構成部品を冷却して排出するものである。よって、冷却ファン83は、吐出窓5の内側に位置する。
 回転子8には、界磁巻線81と回転子鉄心82とにより形成され、界磁巻線81を冷却するための通風路が備えられており、冷却ファン83により軸方向Yに流体を流すことで界磁巻線81を冷却している。回転子8には出力を増加させるために磁石を設置してもよく、特に回転子鉄心82の爪部820間に設置することで効果的に出力増加が可能である。図1においてリヤ側のハウジング3の紙面上左側に示した電子部品は一例であり、電力変換部を備えた電子機器一体の回転電機などでもよい。
 次に、冷却ファン83の構成例を図3および図4を用いて説明する。冷却ファン83は、主板832と、主板832から伸びた複数の腕状板833と複数の羽根834とを備えている。腕状板833には強度補強用のリブなどを設けてもよい。また、軸方向Yに流れる流体量を増加させるために腕状板833の径方向Xの一部を細く形成してもよい。主板832はリング状に示され、回転電機100の回転子8の回転軸34に取り付けられる。
 主板832は、略板状の形状(例えば円板など)でも、板にリブ等の突起を設けた形状、板の中央に回転させるための回転軸34を通すための穴を設けた形状、さらに回転中心がお椀状に膨らんでいるような形状でもよい。
 例えば、図3に示すように、羽根834は径方向Xの内側X2に設置される内羽根84と、径方向Xの外側X1に設置される外羽根85とを備える。内羽根84と外羽根85との径方向Xの間に隙間86がある。図3Aにおいて破線リングにて示した箇所が仕切り板4の設置される領域である。仕切り板4の軸方向Yの他端側Y2の端部は内羽根84と外羽根85との間の隙間86に位置する。
 回転の中心点Qからの距離は順に、内羽根84の外側X1の端(後端)<仕切り板4の内側X2の位置<仕切り板4の外側X1の位置<外羽根85の内側X2の端(前端)となる。このため、羽根834が中心点Qの周りに回転しても、仕切り板4には衝突しない。図3Bは、羽根834の回転軌跡を中心軸Q1の軸方向Yに沿った断面で表示した断面図である。図の矢印の流れL1、流れL2で示した線は流体の流れる方向を示している。
 内羽根84で生じる風は、径方向Xの外側X1に仕切り板4があるため径方向Xの外側X1に流れることを阻害され、回転子8の内部に向けて流れL1の方向に流れる。一方、外羽根85で生じる流体は遠心力によって径方向Xの外側X1に向けて流れL2の方向、すなわち、固定子9のコイルエンド920に向けて流れる。尚、回転子8に流れた流体も、回転子8の内部を巡った後に、ケーシング1から外部に排出される。
 また、図3Aに示すように、主板832に円形状の冷却孔835を設けてもよい。但し、冷却孔835の形状は円形状だけでなく、楕円形状、略多角形形状でもよい。冷却孔835を通過した流体は、冷却ファン83の軸方向Yへ抜けるとともに、主板832の回転に伴い一部は遠心方向へと流れる。よって、冷却孔835を設けることで、軸方向Yの流れを増加できる。
 また、冷却孔835は、主板832ではなく、主板832から伸びた腕状板833に設けてもよい。よって、冷却孔835を設けることで、主板832または腕状板833を軽量化できる。そして、冷却孔835を腕状板833に設けた場合は、回転子8の内部へ吸引される流れの通風抵抗を低減させるように、羽根834側の冷却孔835の端部にラウンドまたは面取りを設けてもよい。また、冷却孔835の数は1個であってもよいし、複数個設けてもよい。冷却孔835を複数個設けた場合、それぞれの冷却孔835の形状が異なっていてもよい。
 また、他の例として、図4に示すように、内羽根84と外羽根85とが別々に分かれておらずに一部がつながっていてもよい。内羽根84の面の延長上に外羽根85が形成される。このような場合に、内羽根84と外羽根85の主板832側でつながって一部が連続することもできる。内羽根84と外羽根85とをなす部分に、仕切り板4の一部が挿入される隙間86などが形成されている。図4に示す場合も、図3にて示した流体の流れL1、L2は同様に生じる。尚、内羽根84と外羽根85の枚数、配置、大きさ、形状、傾斜角度等は適宜変更できる。また、形状は直線状でも、円弧状でも、S字状でもよい。
 上記のように構成された実施の形態1の回転電機は、冷却に利用する流体を吸い込む吸気孔40に、径方向Xに空間または流体の流れL1、L2を分離するための仕切り板4を備えたケーシング1を有することで、界磁巻線81とコイルエンド920とを効率的に冷却可能となる。尚、図2では、フロント側のハウジング2に適用した例にて示しているが、リヤ側のハウジング3に適用しても、またフロント側のハウジング2とリヤ側のハウジング3の両方に適用してもよい。
 尚、ケーシング1に設けた仕切り板4の軸方向Yの長さは、冷却ファン83の主板832と干渉しない範囲で長く形成することが望ましい。仕切り板4は、周方向Zに連続した1つのリング状に形成しているため、異物混入が防止可能であり、信頼性を高めることができる。
 上記のように構成された実施の形態1の回転電機によれば、
周壁に流体を吐出する吐出窓を有するケーシングと、
前記ケーシング内に回転自在に保持される回転子と、
前記ケーシング内に前記回転子の径方向の外側に空隙を介して設置される固定子と、
前記ケーシング内であって前記回転子の軸方向の端部に設置される冷却ファンとを備えた回転電機において、
前記ケーシングは、軸方向の端壁に前記流体を吸い込む吸気孔を有し、
前記吸気孔は、前記吸気孔を径方向に分離する仕切り板を備えたので、
簡便な構成である仕切り板を設置することにより、吸気孔から回転電機へ流れる全体風量を増加させることが可能となり、回転子および固定子の温度低減により効率向上、出力増加を可能とする。さらに、当該効果を低コストにて得ることができる。特に、回転子の界磁巻線および固定子のコイルエンドの冷却性能が向上する。
実施の形態2.
 図5は、実施の形態2による回転電機のハウジングの構成を示す斜視図である。尚、図5は、図1に示した矢印Cの方向から見た構成を示す。図において、上記実施の形態1と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
 上記実施の形態1では、ケーシング1の各吸気孔40に径方向Xに分離する仕切り板4を、周方向Zにリング状に形成する例を示したが、これに限られることはなく、本実施の形態2においては、図5に示すように、各吸気孔40の周方向Zの長さ分のみに、仕切り板4を周方向Wにおいて部分的に備える。
 このように形成すれば、上記実施の形態1の仕切り板4よりも、径方向Xの内側X2に流入した流体の流れを効率的に分配できるため、回転子8の界磁巻線81と固定子9のコイルエンド920との冷却効率を制御しやすくなる。尚、図5においては、各吸気孔40の全てに仕切り板4を設定する例を示したが、これに限られることはなく、1個以上の吸気孔40に仕切り板4を設置する場合も考えられる。
 また、複数の仕切り板4を設置する場合、周方向Zに等間隔に設定してもよいし、不等間隔に設定してもよい。また、複数の仕切り板4を設置する場合、仕切り板4の数を、回転子鉄心82の爪部820の数とは異なる数となるように設置すれば、風音の特定周波数音すなわち次数音を分散できるので、騒音増加が抑制可能となる。
 また、図5に示すように、ハウジング2におけるベアリング33の支持リブ330に径方向Xに対向する箇所E(図5の点線にて示した部分)に仕切り板4を設置しないことで、仕切り板4の端面で生じる騒音源を支持リブ330で隠すことが可能となり、流体の流量低下することなく騒音低減できる。
 上記のように構成された実施の形態2の回転電機によれば、上記実施の形態1と同様の効果を奏するとともに、
前記仕切り板は、周方向に間隔を隔てて複数個形成されたので、
 仕切り板によって、流体を回転子の界磁巻線に流れる流体と、固定子のコイルエンドに流れる流体とを分離できるとともに、仕切り板を、周方向に間隔を隔てて複数個設置することで、冷却性能の割合を変化させ、より効率的に回転子の界磁巻線と固定子のコイルエンドとの両方を冷却できる。
実施の形態3.
 上記各実施の形態においては、仕切り板4の径方向Xの肉厚について特に示していないが、本実施の形態3においては、仕切り板4の径方向Xの肉厚に着目した例について説明する。図6は、実施の形態3における回転電機の仕切り板の構成を説明するための軸方向の断面を示す断面図である。図7は、図6に示した仕切り板の軸方向の断面の構成を示す拡大断面図である。図8は、実施の形態3における他の仕切り板の軸方向の断面の構成を示す断面図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
 図6において、仕切り板4は軸方向Yの一端側Y1である吸い込み側と、軸方向Yの他端側Y2である反吸い込み側の両端側において、軸方向Yの一端側Y1および他端側Y2の両方に向かうほど径方向Xの肉厚が薄くなるように形成した。具体的には、図7に示すように、軸方向Yの一端側Y1であって、径方向Xの外側X1は、径方向Xに長さW3および軸方向Yに長さH3分に相当する箇所の肉厚分が薄く形成され、径方向Xの内側X2は、径方向Xに長さW4および軸方向Yに長さH4分に相当する箇所の肉厚分が薄く形成される。
 そして、軸方向Yの他端側Y2であって、径方向Xの外側X1は、径方向Xに長さW1および軸方向Yに長さH1分に相当する肉厚分が薄く形成され、径方向Xの内側X2は、径方向Xに長さW2および軸方向Yに長さH2分に相当する肉厚分が薄く形成されている。尚、長さH1から長さH4および長さW1から長さW4の各長さは適宜設定可能である。
 そして、特に、軸方向Yの他端側Y2(回転子側)の肉厚を薄くする場合には、長さW1と長さH1とのなす角度θ1および長さW2と長さH2とのなす角度θ2がそれぞれ15度以下になるように設定する。このように形成することで、仕切り板4表面での流体の流れの剥離を抑制して風路圧損を低減することが可能となり、騒音増価させることなく冷却流量を増大できる。
 尚、仕切り板4の径方向Xの肉厚は、上記において、軸方向Yの一端側Y1および他端側Y2の両端側において、軸方向Yの一端側および他端側の両方に向かうほど径方向Xの肉厚が薄くなるように形成する例を示したが、これに限られることはなく、一端側Y1のみ、他端側Y2のみ、また当該箇所の径方向Xの内側X2のみ、外側X1のみ、または両方において当該箇所を形成してもよい。以下、他の例について図8に基づいて説明する。
 例えば、図8Aに示すように、仕切り板4は、軸方向Yの一端側Y1および他端側Y2の両側において、径方向Xの内側X2の肉厚が薄くなるように形成される。また、図8Bに示すように、仕切り板4は、軸方向Yの他端側Y2において、径方向Xの内側X2の肉厚が薄くなるように形成される。また、図8Cに示すように、仕切り板4は、軸方向Yの一端側Y1において、径方向Xの内側X2の肉厚が薄くなるように形成される。
 また、図8Dに示すように、仕切り板4は、軸方向Yの一端側Y1および他端側Y2の両側において、径方向Xの外側X1の肉厚が薄くなるように形成される。また、図8Eに示すように、仕切り板4は、軸方向Yの他端側Y2において、径方向Xの外側X1の肉厚が薄くなるように形成される。また、図8Fに示すように、仕切り板4は、軸方向Yの一端側Y1において、径方向Xの外側X1の肉厚が薄くなるように形成される。また、図8Gに示すように、仕切り板4の軸方向Yの一端側Y1および他端側Y2の両側において、径方向Xの内側X2および外側X1の両方の肉厚が薄くなるように、かつ、略台形断面形状に形成される。この場合、金型での製造性が容易となる。
 上記のように構成された実施の形態3の回転電機は、上記各実施の形態と同様の効果を奏するとともに、
前記仕切り板は、軸方向の一端側または他端側の少なくともいずれか一方に向かうほど径方向の肉厚が薄くなる箇所を備えたので、
コスト増加なく容易に製造でき、また、仕切り板の径方向の肉厚を薄くすることで風路圧損を低減し、冷却性能を向上できる。
実施の形態4.
 上記各実施の形態においては、仕切り板4の軸方向Yの長さについて特に示していないが、本実施の形態4においては、仕切り板4の軸方向Yの長さに着目した例について説明する。図9は、実施の形態4における回転電機の仕切り板の構成を示す斜視図である。尚、図9は、図1に示した矢印Cの方向から見た構成を示す。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
 図9において、仕切り板4の軸方向Yの長さを周方向Zにおいて、長さH5および長さH6のように、軸方向Yの長さが異なるように形成する。仕切り板4は、径方向Xの外側X1に吐出窓5が形成されていない箇所において、仕切り板4の軸方向Yの長さH5にて形成し、他の箇所の軸方向Yの長さH6の長さよりも長く形成する。このように、吐出窓5を形成されていない箇所において、仕切り板4の軸方向Yの長さH5を長く形成し、軸方向Yにおいてケーシング1と遮断するように構成すれば、効果的に冷却流量を増加できる。
 これは、ケーシング1に吐出窓5が形成されていない箇所の当該周方向Zの位置では、仕切り板4より径方向Xの外側X1の圧力が高くなる。しかし、仕切り板4の軸方向Yの長さH5を長く形成しているので、径方向Xの外側X1から内側X2へ流れるという逆流を抑制でき、径方向Xの内側X2の流れが安定する。よって、冷却流量の増加および騒音低減が可能である。
 これに対し、もし、吐出窓が形成されていない箇所において、仕切り板の軸方向の長さを短く形成すれば、径方向Xの外側X1から内側X2へと流れが逆流し、全体の冷却流量が低下する。
 尚、図9では、1つの仕切り板4について示したが、周方向Zに複数の仕切り板4を設置する場合、複数の仕切り板4について、同様に軸方向Yの長さを周方向Zにおいて異なるように形成してもよい。
 上記のように構成された実施の形態4の回転電機は、上記各実施の形態と同様の効果を奏するとともに、
前記仕切り板は、径方向の外側において前記ケーシングの前記吐出窓が形成されていない箇所の軸方向の長さを、他の箇所の軸方向の長さよりも長く形成されたので、
流体を効率的に回転子側と遠心方向側に分離することができる。特に、吐出窓の周方向の締め切り位置と連動させて変化させることで、より効果的に冷却風を分離できる。
実施の形態5.
 上記実施の形態4においては、吐出窓5の形成されていない箇所の、仕切り板4の軸方向Yの長さに着目した例を示したが、本実施の形態5においては、仕切り板4の軸方向Yの長さに着目した他の例について説明する。図10は、実施の形態5における回転電機の仕切り板4の構成を示す斜視図である。尚、図10は、図1に示した矢印Cの方向から見た構成を示す。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
 図10において、仕切り板4の軸方向Yの長さは、周方向Zにおいて、回転電機100の回転子8の回転方向Rにおいて、一端側の軸方向Yの長さH7から他端側の軸方向Yの長さH8に向かうほど単調増加するように形成する。これにより、より効果的に冷却流量を増加させ、騒音を低減できる。
 図10では、4個の仕切り板4を設置し、その中の1つの仕切り板4について軸方向Yの長さを回転方向Rに単調増加する例を示したが、これに限られることはなく、他の仕切り板4について同様に形成してもよい。
 このように形成することで、仕切り板4の径方向Xの内側X2に設置された冷却ファン83の羽根834によって駆動される冷却流れと、仕切り板4の回転方向Rの後方側(他端側)の端面が衝突する周方向Zの位置をずらすことが可能であり、冷却流量を低減させることなく風音低減が可能となる。
 上記のように構成された実施の形態5の回転電機は、上記各実施の形態と同様の効果を奏するとともに、
前記仕切り板は、周方向において、前記回転電機の回転子の回転方向の一端側から他端側に向かうほど、軸方向の長さが長くなるように形成されたので、
流体を効率的に回転子側と遠心方向側に分離することができるのみならず、冷却ファンの内径側に設けられた羽根により生じる流れと仕切り板の衝突位置を周方向に分散させ、騒音低減が可能である。
実施の形態6.
 本実施の形態6においては、上記実施の形態4および実施の形態5とは異なる、仕切り板4の軸方向Yの長さに着目した他の例について説明する。図11は、実施の形態6における回転電機の仕切り板4の構成を示す斜視図である。尚、図11は、図1に示した矢印Bの方向から見た構成を示す。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
 図11において、仕切り板4の軸方向Yの一端側Y1(吸い込み側)の軸方向Yの位置を、吸気孔40の軸方向Yの形成位置より他端側Y2(反吸い込み側)に長さH9分短い位置に形成する。図11では、吸気孔40において径方向Xに形成された2箇所の補強リブ61と補強リブ62との間に位置する仕切り板4の箇所を、吸気孔40の軸方向Yの形成位置より軸方向Yの長さH9分短い位置に形成する。
 このように形成すれば、流路圧損を低減でき、全体の冷却流量を増加できるとともに、金型で製造する際の流れを良くできるため、容易に製造可能となる。尚、吸気孔40に位置する仕切り板4の周方向Wの全てにおいて、軸方向Yの長さを吸気孔40の軸方向Yの形成位置より他端側Y2に短く形成してもよい。
 上記のように構成された実施の形態6の回転電機は、上記各実施の形態と同様の効果を奏するとともに、
前記仕切り板の前記吸気孔の軸方向の吸い込む側の軸方向の位置は、前記吸気孔の軸方向の吸い込む側の位置よりも反吸い込む側に形成されたので、
吸い込み側の軸方向の位置を反吸い込み側に形成することで、風路圧損が低減できるため冷却風量を増加させる。また、ダイカスト等で製造する場合に容易に製造可能となる。
実施の形態7.
 上記各実施の形態においては、仕切り板4の径方向Xの形状について特に示していないが、本実施の形態7においては、仕切り板4の径方向Xの形状に着目した例について説明する。図12は、実施の形態7における回転電機の仕切り板の構成を示す斜視図である。尚、図12は、図1に示した矢印Bの方向から見た構成を示す。図13は、図12に示した仕切り板と吸気孔との関係説明するための上面図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
 図12において、仕切り板4の径方向Xの内側X2の位置が、回転方向Rの一端側から他端側に向かうにつれて中心点Qからの長さが減少するように形成される。回転方向Rの一端側である、中心点Qと仕切り板4の径方向Xの内側X2の内径W5とし、回転方向Rに向かって他端側である、中心点Qと仕切り板4の径方向Xの内側X2の内径W6とすると、回転方向Rの内径W5から内径W6に向かうほど短く形成される。これに対し、仕切り板4の径方向Xの外側X1の外径W7は、回転方向Rの一端側から他端側まで同一に形成される。そして、仕切り板4の径方向Xの長さは、回転方向Rの一端側の長さW8から他端側の長さW9に向かうほど長く形成される。
 このように形成すれば、冷却ファン83の内羽根84で生じる圧力を増加でき、冷却流量を増加できるとともに、冷却ファン83で生じる仕切り板4よりも径方向Xの内側X2の圧力をより高くできるので、回転子8への冷却流量を増加でき、界磁巻線81を効率的に冷却可能である。
 尚、図12においては、1つの吸気孔40に設置された1つの仕切り板4の例を示したが、これに限られることはなく、他の吸気孔40の仕切り板4に対しても同様に形成することは可能である。
 上記のように構成された実施の形態7の回転電機は、上記各実施の形態と同様の効果を奏するとともに、
前記仕切り板は、周方向において、前記回転子の回転方向の一端側から他端側に向かうほど、径方向の長さが長くなるように形成されたので、
回転子への流体量を増加できる。
実施の形態8.
 本実施の形態8においては、上記実施の形態7とは異なる、仕切り板4の径方向Xの形状に着目した他の例について説明する。図14は、実施の形態8における回転電機の仕切り板の構成を示す斜視図である。尚、図14は、図1に示した矢印Bの方向から見た構成を示す。図15は、図14に示した仕切り板と吸気孔との関係説明するための上面図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
 図14において、仕切り板4の径方向Xの内側X2の位置が、回転方向Rの一端側から他端側に向かうにつれて中心点Qからの長さが減少するように形成される。回転方向Rの一端側である、中心点Qと仕切り板4の径方向Xの内側X2の内径W10とし、回転方向Rに向かって他端側である、中心点Qと仕切り板4の径方向Xの内側X2の内径W11とすると、回転方向Rの内径W10から内径W11に向かうほど短く形成される。
 そして、回転方向Rの一端側である、中心点Qと仕切り板4の径方向Xの外側X1の外径W12とし、回転方向Rに向かって他端側である、中心点Qと仕切り板4の径方向Xの外側X1の外径W13とすると、回転方向Rの外径W12から外径W13に向かうほど短く形成される。そして、仕切り板4の径方向Xの長さは、回転方向Rの一端側から他端側の長さW14が同一に形成される。
 このように形成すれば、仕切り板4よりも径方向Xの外側X1の風路圧損を低減でき、冷却流量を増加できる。尚、図14においては、1つの吸気孔40に設置された1つの仕切り板4の例を示したが、これに限られることはなく、他の吸気孔40の仕切り板4に対しても同様に形成することも可能である。
 上記のように構成された実施の形態8の回転電機は、上記各実施の形態と同様の効果を奏するとともに、
前記仕切り板は、周方向において、前記回転子の回転方向の一端側から他端側に向かうほど、前記回転子の回転中心から径方向の内側までの長さが短くなるように形成されたので、
回転子への流体量をさらに増加させるとともに、固定子のコイルエンド側へ流れる風路圧損をさらに低減し、全体の冷却風量をさらに増加できる。
実施の形態9.
 図16は、実施の形態9による回転電機のハウジングの軸方向の断面を示す断面図である。図17は、図16に示したハウジングを形成するための金型の例を断面図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
 図16において、仕切り板4は、一端側Y1から他端側Y2に向かうにつれて、仕切り板4の径方向Xの外側X1が次第に単調広がる傾斜部41を形成する。このように傾斜部41を備えることで、図17に示すように、金型K1、K2での製造性が容易となる。
 さらに、仕切り板4の傾斜部41により、径方向Xの内側X2から外側X1に漏れる流れL3を冷却ファン83の主板832に沿わすことが可能となり、仕切り板4の径方向Xの外側X1の流れに与える乱れを抑制できる。そして、冷却ファン83の仕切り板4よりも径方向Xの外側X1に設置された羽根834で生じる剥離を抑制できる。すなわち、冷却流量の低下を抑制でき、さらに冷却ファン83の径方向Xの外側X1の羽根834で生じる剥離を抑制できるので、騒音増大を抑制できる。
 上記のように構成された実施の形態9の回転電機は、上記各実施の形態と同様の効果を奏するとともに、
前記仕切り板の径方向の外側は、前記吸気孔の軸方向の吸い込む側から反吸い込む側に向かって、径方向の外側に広がる傾斜部を有するので、
仕切り板と冷却ファンの主板との隙間から漏れる流れを整流し、コイルエンド側へ流れる冷却風の乱れを抑制できるので、流量低下を防ぎ、騒音を低減することが可能である。
実施の形態10.
 図18は、実施の形態10による回転電機の回転子鉄心の構成を示す上面図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。
 本実施の形態10においては、回転子8の回転子鉄心82が周方向Zに所定の間隔を隔てて複数の爪部820を有する場合の仕切り板4の形成位置について説明する。このように、爪部820を有する場合、流体の流れる部分は、例えば斜線にて示した領域Fである。よって、仕切り板4の径方向Xにおける形成位置を、径方向Xにおいて爪部820と対向する周方向Zの位置、すなわち、回転子鉄心82の又部半径Mより径方向Xの外側X1の位置に形成する。このように形成すれば、回転子8および固定子9への冷却風量を増加でき、界磁巻線を効率的に冷却できる。
 上記のように構成された実施の形態10の回転電機は、上記各実施の形態と同様の効果を奏するとともに、
前記回転子の回転子鉄心の周方向に所定の間隔を隔てて複数の爪部を有し、
前記吸気孔は、径方向において前記爪部と対向する位置に形成されたので、
効果的に仕切り板を配置することが可能であり、回転子特に界磁巻線および磁石の冷却性能を飛躍的に向上することが可能である。
実施の形態11.
 図19は、実施の形態11による回転電機のハウジングの軸方向の断面を示す断面図である。図20は、図19に示した回転電機の効果を説明するための図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。図19に示すように、軸方向Yにおいて、仕切り板4と、主板832および羽根834を含む冷却ファン83とが重なる位置関係となるように形成する。図19に示すように、冷却ファン83の軸方向Yの長さSとし、仕切り板4の冷却ファン83の羽根吸込側の端部88に対応する位置から、仕切り板4の両端のうち回転子側の端部までの軸方向Yの長さDとする。長さDが増加すると、冷却流量を増加できる。尚、長さSは冷却ファン83の高さである。
 このことを明確化するために、図20に、横軸に、長さDの長さSに対する相対比の値、縦軸に、長さDが0の場合を基準として、当該値に対して風量の増減する割合を示す。図20に示すように、長さDが増加すると、1%から40%程度風量が増加する。特に、長さDが長さSの1倍以上(1.0S以上)に設定されることが望ましいことが理解できる。このように形成すれば、冷却ファン83の冷却流量を増加でき、効率的に回転電機を冷却できる。
 上記のように構成された実施の形態11の回転電機は、上記各実施の形態と同様の効果を奏するとともに、
前記仕切り板と前記冷却ファンとの軸方向の位置関係は、軸方向において重なり位置箇所を有するので、
冷却風量を効率的に増加させ、回転子および固定子を効率的に冷却し、各構成部品の温度低減、および出力増加が可能となる。
実施の形態12.
 尚、上記各実施の形態に限定されるものではなく、本願の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施の形態1では、ケーシング1の吸気孔40を径方向Xに分離する仕切り板4を設定したが、上記実施の形態1から上記実施の形態11を複数組み合わせて適用するように設定してもよい。また、上記各実施の形態においては、ケーシング1のうち、フロント側のハウジング2の例を示したが、リヤ側のハウジング3においても同様に形成してもよいし、適宜組み合わせが異なるように形成してもよい。このように設定することで、より効率的に冷却風量を増加させることが可能であり、また風音増加を抑制できる。
 本願は、様々な例示的な実施の形態および実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらに、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
 1 ケーシング、10 スリップリング、100 回転電機、11 ブラシ、12 電圧調整器、13 整流装置、17 ブラシホルダ、18 ヒートシンク、2 ハウジング、20 コネクタ、27 保護カバー、3 ハウジング、33 ベアリング、34 回転軸、4 仕切り板、41 傾斜部、40 吸気孔、5 吐出窓、7 プーリ、8 回転子、81 界磁巻線、82 回転子鉄心、820 爪部、83 冷却ファン、832 主板、833 腕状板、834 羽根、835 冷却孔、84 内羽根、85 外羽根、86 隙間、88 端部、9 固定子、91 固定子鉄心、92 固定子コイル、920 コイルエンド、D 長さ、E 箇所、F 領域、K1 金型、K2 金型、L1 流れ、L2 流れ、L3 流れ、M 又部半径、Q 中心点、Q1 中心軸、R 回転方向、S 長さ、X 径方向、X1 外側、X2 内側、Y 軸方向、Z 周方向、θ1 角度、θ2 角度。

Claims (11)

  1. 周壁に流体を吐出する吐出窓を有するケーシングと、
    前記ケーシング内に回転自在に保持される回転子と、
    前記ケーシング内に前記回転子の径方向の外側に空隙を介して設置される固定子と、
    前記ケーシング内であって前記回転子の軸方向の端部に設置される冷却ファンとを備えた回転電機において、
    前記ケーシングは、軸方向の端壁に前記流体を吸い込む吸気孔を有し、
    前記吸気孔は、前記吸気孔を径方向に分離する仕切り板を備えた回転電機。
  2. 前記仕切り板は、周方向に間隔を隔てて複数個形成された請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記仕切り板は、軸方向の一端側または他端側の少なくともいずれか一方に向かうほど径方向の肉厚が薄くなる箇所を備えた請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記仕切り板は、径方向の外側において前記ケーシングの前記吐出窓が形成されていない箇所の軸方向の長さを、他の箇所の軸方向の長さよりも長く形成された請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 前記仕切り板は、周方向において、前記回転電機の回転子の回転方向の一端側から他端側に向かうほど、軸方向の長さが長くなるように形成された請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 前記仕切り板の前記吸気孔の軸方向の吸い込む側の軸方向の位置は、前記吸気孔の軸方向の吸い込む側の位置よりも反吸い込む側に形成された請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 前記仕切り板は、周方向において、前記回転子の回転方向の一端側から他端側に向かうほど、径方向の長さが長くなるように形成された請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 前記仕切り板は、周方向において、前記回転子の回転方向の一端側から他端側に向かうほど、前記回転子の回転中心から径方向の内側までの長さが短くなるように形成された請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の回転電機。
  9. 前記仕切り板の径方向の外側は、前記吸気孔の軸方向の吸い込む側から反吸い込む側に向かって、径方向の外側に広がる傾斜部を有する請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の回転電機。
  10. 前記回転子の回転子鉄心の周方向に所定の間隔を隔てて複数の爪部を有し、
    前記吸気孔は、径方向において前記爪部と対向する位置に形成された請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の回転電機。
  11. 前記仕切り板と前記冷却ファンとの軸方向の位置関係は、軸方向において重なり位置箇所を有する請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の回転電機。
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