WO2023013196A1

WO2023013196A1 - 梱包箱

Info

Publication number: WO2023013196A1
Application number: PCT/JP2022/019644
Authority: WO
Inventors: 直樹松井
Original assignee: コニカミノルタ株式会社
Priority date: 2021-08-02
Filing date: 2022-05-09
Publication date: 2023-02-09
Also published as: JPWO2023013196A1

Abstract

梱包箱は、被梱包物（３）を包む立体形状を有する梱包箱であって、立体形状の少なくとも一部を構成するフレーム（１００）と、フレーム（１００）の外側に設けられ、梱包箱の外観面を構成し、外部からの衝撃を緩和する緩衝部（２００）とを備える。

Description

梱包箱

　本技術は、梱包箱に関する。

　個人向けに比較的小さな荷物を運ぶための梱包箱として、段ボール箱が主に用いられている。従来の梱包箱の例として、たとえば特開２０１２－４６１９７号公報（特許文献１）および米国特許第１０６３３１６５号明細書（特許文献２）に記載のものが挙げられる。外部からの衝撃から梱包箱を保護する構造としては、梱包箱と被梱包物との間に新聞紙、エアーキャップなどの緩衝材を設けることが一般的である。

　被梱包物が精密部品であるなど、特に外力、衝撃力から被梱包物を守ることが必要とされる場合、たとえば特許文献１に記載のように、段ボール箱の内部にフレームを組み、そのフレームに内容物を懸架する構造が用いられ得る。

特開２０１２－４６１９７号公報米国特許第１０６３３１６５号明細書

　近年、過疎地への無人配送のニーズが高まっている。無人配送においては、梱包箱を空中から投下する運用も考慮され得る。梱包箱を空中から投下する場合、投下の度に梱包箱が外部からの衝撃を受けることになる。したがって、被梱包物の保護に加えて、梱包箱自体の破損対策も重要となる。

　これに対し、従来の梱包箱においては、梱包箱内部の被梱包物を保護することは可能であるが、外側の梱包箱本体が破損しやすく、破損の度に修理ないし交換が必要となる。このため、梱包箱の再使用のために必要な時間とコストが増大し得る。

　本技術の目的は、外力による破損が抑制されるとともに、再使用のための時間とコストが低減された梱包箱を提供することにある。

　本技術に係る梱包箱は、被梱包物を包む立体形状を有する梱包箱であって、立体形状の少なくとも一部を構成するフレームと、フレームの外側に設けられ、梱包箱の外観面を構成し、外部からの衝撃を緩和する緩衝部とを備える。

　１つの実施態様では、上述の梱包箱において、フレームは、被梱包物を包む立体形状の全体を構成する。

　１つの実施態様では、上述の梱包箱において、緩衝部は、フレームよりも軟質の素材からなる袋状部と、袋状部に形成され、媒体が封入された媒体室とを含む。

　１つの実施態様では、上述の梱包箱において、フレームは隙間を含み、緩衝部は、隙間を通じてフレームの内側に達し、梱包箱の内面の少なくとも一部を構成する。

　１つの実施態様では、上述の梱包箱において、フレームは、互いに組み合わされる第１フレームおよび第２フレームを含み、緩衝部は、第１フレームに取り付けられた第１緩衝材と、第２フレームに取り付けられた第２緩衝材とを含む。

　１つの実施態様では、上述の梱包箱において、第１フレームと第２フレームとは、互いに結合することで組み合わされる。

　１つの実施態様では、上述の梱包箱において、第１フレームと第２フレームとは、梱包箱の内側の空間に面する位置において互いに結合する。

　１つの実施態様では、上述の梱包箱において、フレームおよび緩衝部は、立体形状の少なくとも一部を構成する第１部分と、第１部分に対して変位することにより梱包箱を開閉することが可能な第２部分とを含む。

　１つの実施態様では、上述の梱包箱において、第１部分と第２部分との結合部が施錠可能に構成される。

　１つの実施態様では、上述の梱包箱において、緩衝部はフレームに対して脱着可能に取り付けられる。

　上述の梱包箱において、緩衝部は透明に形成されてもよいし、不透明に形成されてもよい。

　１つの実施態様では、上述の梱包箱において、フレームは、梱包箱の吊り下げ部材に接続可能な接続部を含む。

　１つの実施態様では、上述の梱包箱において、緩衝部の表面に補強部が形成される。

　本技術に係る梱包箱によれば、被梱包物を収容するための立体形状をフレームにより維持するとともに、フレームの外側に設けられた緩衝部によりフレームおよび被梱包物の損傷を抑制することができる。また、緩衝部が損傷したときは、緩衝材をフレームから取り外して緩衝部のみを交換することで梱包箱を再使用することができる。以上の結果として、外力による破損が抑制されるとともに、再使用のための時間とコストが低減された梱包箱を提供することができる。

１つの実施の形態に係る梱包箱を構成する２つのユニットを模式的に示す図である。図１に示す２つのユニットを組み合わせる状態を模式的に示す図である。図１，図２に示す２つのユニットにより構成される梱包箱の内部空間を模式的に示す図である。一例に係る立方体形状の梱包箱を構成する２つのユニットを分離した状態を示す斜視図である。図４に示す２つのユニットの組み合わせにより構成された梱包箱を示す斜視図である。一例に係る球形状の梱包箱を開いた状態を示す斜視図である。一例に係る球形状の梱包箱を閉じた状態を示す斜視図である。

　以下に、本技術の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。

　なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本技術の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本技術にとって必ずしも必須のものではない。また、本技術は、本実施の形態において言及する作用効果を必ずしもすべて奏するものに限定されない。

　なお、本明細書において、「備える（ｃｏｍｐｒｉｓｅ）」および「含む（ｉｎｃｌｕｄｅ）」、「有する（ｈａｖｅ）」の記載は、オープンエンド形式である。すなわち、ある構成を含む場合に、当該構成以外の他の構成を含んでもよいし、含まなくてもよい。

　また、本明細書において幾何学的な文言および位置・方向関係を表す文言が用いられる場合、それらの文言は、製造誤差ないし若干の変動を許容する。本明細書において「上側」、「下側」などの相対的な位置関係を表す文言が用いられる場合、それらの文言は、１つの状態における相対的な位置関係を示すものとして用いられるものであり、各機構の設置方向（たとえば機構全体を上下反転させる等）により、相対的な位置関係は反転ないし任意の角度に回動し得る。

　図１は、本実施の形態に係る梱包箱を構成する２つのユニットを模式的に示す図である。図２は、図１に示す２つのユニットを組み合わせる状態を模式的に示す図である。

　図１，図２に示すように、本実施の形態に係る梱包箱は、第１ユニット１と第２ユニット２とを組み立てることにより構成される。

　梱包箱は、フレーム１００と、緩衝部２００とを含む。フレーム１００は、第１ユニット１を構成する第１フレーム１１０と、第２ユニット２を構成する第２フレーム１２０とを含む。緩衝部２００は、第１ユニット１を構成する第１緩衝材２１０と、第２ユニット２を構成する第２緩衝材２２０とを含む。

　フレーム１００は、樹脂、金属、木材などからなる。フレーム１００は、所定の剛性および強度を有する棒状部材を組み合わせて構成される。図２に示すように、フレーム１００は、連節部において折り曲げ可能である。

　第１フレーム１１０は、第１係合部１１１と、第１結合部１１２とを含む。第２フレーム１２０は、第２係合部１２１と、第２結合部１２２とを含む。第１結合部１１２および第２結合部１２２は、施錠可能に構成されてもよい。

　第１ユニット１および第２ユニット２を所定の位置で折り曲げた状態で、第１係合部１１１および第２係合部１２１において第１フレーム１１０と第２フレーム１２０とを互いに係合させて機械的に結合することにより、第１ユニット１と第２ユニット２とが組み立てられ、略立方体形状の梱包箱が形成される。

　フレーム１００には、梱包箱の吊り下げ部材に接続可能な孔、フックなど（接続部）を設けてもよい。

　緩衝部２００は、フレーム１００の外側に脱着可能に設けられる。緩衝部２００は、梱包箱の外観面を構成する。緩衝部２００は、クッション性を有し、梱包箱の外部からの衝撃を緩和する。フレーム１００を折り曲げたとき、緩衝部２００は、折り曲げられたフレーム１００に沿うように折り曲げられる。

　緩衝部２００は透明に形成されてもよいし、不透明に形成されてもよい。緩衝部２００を透明に形成した場合には、梱包箱の外部から被梱包物を視認可能とすることができる。緩衝部２００を不透明に形成した場合には、梱包箱の外部から被梱包物を視認できないようにすることができる。

　第１フレーム１１０に取り付けられる第１緩衝材２１０と、第２フレーム１２０に取り付けられる第２緩衝材２２０とは、同じ形状の材料から構成される。このようにすることで、緩衝部２００の材料取りの効率を向上させることが可能である。図１の例では、第１緩衝材２１０および第２緩衝材２２０は、各々、長細い略長方形の平面形状を有する３つの材料からなる。２つのユニット（フレーム）を組み立てて梱包箱を構成することにより、各々のフレーム（第１フレーム１１０および第２フレーム１２０）の形状を単純なものにすることができる。この結果、緩衝部２００を形成するための材料の歩留まりを向上させることも可能である。

　図３は、図１，図２に示す２つのユニットにより構成される梱包箱の内部空間を模式的に示す図である。

　図３に示すように、緩衝部２００は、フレーム１００の隙間を通じてフレーム１００の内側に達し、梱包箱の内面の少なくとも一部を構成する。緩衝部２００により被梱包物３が保持される。

　緩衝部２００の内表面には、被梱包物３の保持力を向上させるために、摩擦係数を増大させる処理が施されてもよい。

　第１緩衝材２１０は、袋状部２００Ａと、袋状部２００Ａに形成された媒体室２００Ｂとを含む。袋状部２００Ａは、第１フレーム１１０よりも軟質の素材であって、第１フレーム１１０の折り曲げに追随して折り曲げ可能な素材からなる。媒体室２００Ｂには、たとえば空気などの気体（媒体）が封入される。

　第１フレーム１１０の第１係合部１１１と、第２フレーム１２０の第２係合部１２１とは、梱包箱の内側の空間に面する位置において互いに係合する。このようにすることで、梱包箱の外側から第１係合部１１１と第２係合部１２１との係合を解いて梱包箱を分解できないようにすることができる。

　図３の例において、第１係合部１１１および第２係合部１２１は、いずれもフック状に形成されている。このようにすることで、特別な工具を用いることなく第１係合部１１１および第２係合部１２１の係合および係合解除を行うことができる。第１フレーム１１０および第２フレーム１２０の結合の態様は係合に限定されず、たとえば面ファスナなどを用いて第１フレーム１１０および第２フレーム１２０が結合されてもよい。

　第１フレーム１１０と第１緩衝材２１０とは、たとえば第１緩衝材２１０にスリーブ部分を形成し、そのスリーブ部分に第１フレーム１１０の棒状部材を挿通することによって結合されてもよいし、第１フレーム１１０により第１緩衝材２１０の一部を挟持することによって結合されてもよい。第２フレーム１２０と第２緩衝材２２０との結合も同様である。

　熱溶着などを用いずにフレーム１００と緩衝部２００とを結合させることにより、特段の装置（熱溶着機など）を用いることなく、かつ、脱着可能な状態でフレーム１００と緩衝部２００とを結合させることが可能となる。

　本実施の形態に係る梱包箱によれば、フレーム１００により被梱包物３を収容するための立体形状を維持するとともに、フレーム１００の外側に設けられた緩衝部２００によりフレーム１００および被梱包物３の損傷を抑制することができる。また、緩衝部２００が損傷したときは、緩衝部２００をフレーム１００から取り外して緩衝部２００のみを交換することで梱包箱を再使用することができる。以上の結果として、外力による破損が抑制されるとともに、再使用のための時間とコストが低減された梱包箱を提供することができる。

　さらに、フレーム１００により立体形状を維持することができるため、梱包箱を積み上げて載置することも可能である。

　図４は、立方体形状の梱包箱を構成する２つのユニットを分離した状態を示す斜視図である。図５は、図４に示す２つのユニットの組み合わせにより構成された梱包箱を示す斜視図である。

　図４，図５に示す例において、フレーム１００および緩衝部２００により構成される梱包箱は、略立方体形状を有する。略立方体形状を構成する六面のうち五面が第１部分１０００を構成し、同六面のうち他の一面が第２部分２０００を構成する。第１部分１０００は、被梱包物３を収容する内部空間を規定する。第２部分２０００は、第１部分１０００に対して回動可能である。第２部分２０００が第１部分１０００に対して回動することにより、梱包箱を開閉することができる。

　第２部分２０００の第１部分１０００に対する変位は回動によるものだけに限定されない。たとえば、第２部分２０００が第１部分１０００に対してスライド移動することにより梱包箱が開閉されてもよい。

　第１フレーム１１０は第１結合部１１２を有し、第２フレーム１２０は第２結合部１２２を有する。第１部分１０００と第２部分２０００とは、第１結合部１１２および第２結合部１２２において施錠装置３０００により施錠可能に構成される。

　図６は、一例に係る球形状の梱包箱を開いた状態を示す斜視図である。図７は、一例に係る球形状の梱包箱を閉じた状態を示す斜視図である。

　図６，図７に示す例において、フレーム１００および緩衝部２００により構成される梱包箱は、略球形状を有する。略球形状の下側を構成する部分が第１部分１０００を構成し、同形状の上側を構成する部分が第２部分２０００を構成する。第２部分２０００は、第１部分１０００に対して回動可能である。図６，図７の例においても、第２部分２０００が第１部分１０００に対して回動することにより、梱包箱を開閉することができる。

　本実施態様においては、フレーム１００および緩衝部２００が梱包箱の立体形状の全体を構成する例について説明したが、梱包箱の一部のみがフレーム１００および緩衝部２００から構成されていてもよい。たとえば、梱包箱の本体部分がフレーム１００および緩衝部２００から構成され、梱包箱の蓋部分がフレーム１００および緩衝部２００とは異なる板状部材から構成されてもよい。

　緩衝部２００の表面（典型的には梱包箱の外側に位置する表面（外側表面）だが、梱包箱の内側に位置する表面（内側表面）であってもよいし、または外側表面および内側表面の両方であってもよい。）の全体または一部に、緩衝部２００の衝撃吸収力が失われない範囲で、補強部が形成されてもよい。たとえば、袋状部２００Ａの表面に布、樹脂、繊維などの補強部が設けられ得る。緩衝部２００に設けられる補強部は、袋状部２００Ａに巻かれることにより固定されてもよいし、袋状部２００Ａに接着されることにより固定されてもよい。

　以上、本技術の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本技術の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

　１　第１ユニット、２　第２ユニット、３　被梱包物、１００　フレーム、１１０　第１フレーム、１１１　第１係合部、１１２　第１結合部、１２０　第２フレーム、１２１　第２係合部、１２２　第２結合部、２００　緩衝部、２００Ａ　袋状部、２００Ｂ　媒体室、２１０　第１緩衝材、２２０　第２緩衝材、１０００　第１部分、２０００　第２部分、３０００　施錠装置。

Claims

　被梱包物を包む立体形状を有する梱包箱であって、
　前記立体形状の少なくとも一部を構成するフレームと、
　前記フレームの外側に設けられ、前記梱包箱の外観面を構成し、外部からの衝撃を緩和する緩衝部とを備えた、梱包箱。
　前記フレームは、前記被梱包物を包む前記立体形状の全体を構成する、請求項１に記載の梱包箱。
　前記緩衝部は、前記フレームよりも軟質の素材からなる袋状部と、前記袋状部に形成され、媒体が封入された媒体室とを含む、請求項１または請求項２に記載の梱包箱。
　前記フレームは隙間を含み、
　前記緩衝部は、前記隙間を通じて前記フレームの内側に達し、前記梱包箱の内面の少なくとも一部を構成する、請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の梱包箱。
　前記フレームは、互いに組み合わされる第１フレームおよび第２フレームを含み、
　前記緩衝部は、前記第１フレームに取り付けられた第１緩衝材と、前記第２フレームに取り付けられた第２緩衝材とを含む、請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の梱包箱。
　前記第１フレームと前記第２フレームとは、互いに結合することで組み合わされる、請求項５に記載の梱包箱。
　前記第１フレームと前記第２フレームとは、前記梱包箱の内側の空間に面する位置において互いに結合する、請求項６に記載の梱包箱。
　前記フレームおよび前記緩衝部は、前記立体形状の少なくとも一部を構成する第１部分と、前記第１部分に対して変位することにより前記梱包箱を開閉することが可能な第２部分とを含む、請求項１から請求項７のいずれか１項に記載の梱包箱。
　前記第１部分と前記第２部分との結合部が施錠可能に構成された、請求項８に記載の梱包箱。
　前記緩衝部は前記フレームに対して脱着可能に取り付けられた、請求項１から請求項９のいずれか１項に記載の梱包箱。
　前記緩衝部は透明に形成される、請求項１から請求項１０のいずれか１項に記載の梱包箱。
　前記緩衝部は不透明に形成される、請求項１から請求項１０のいずれか１項に記載の梱包箱。
　前記フレームは、前記梱包箱の吊り下げ部材に接続可能な接続部を含む、請求項１から請求項１２のいずれか１項に記載の梱包箱。
　前記緩衝部の表面に補強部が形成される、請求項１から請求項１３のいずれか１項に記載の梱包箱。