WO2022264527A1 - カバーレンズおよびそれを用いたタッチセンサ - Google Patents

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岳史 梁谷
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Abstract

タッチセンサ(1)に用いられるカバーレンズ(2)であって、第1基材(6)と、第2基材(9)を含む機能性フィルム(8)と、を備える。第1基材(6)および第2基材(9)の各々はポリカーボネート(PC)およびポリメチルメタクリレート(PMMA)を含む複合材料、または、ポリカーボネート(PC)からなる単一材料により構成されている。平面視において、第2基材(9)の上面(11)の端部と、第2基材(9)の下面(12)の端部との距離(d1)が50~500μm以下である。距離(d1)は、第2基材(9)の厚みとほぼ同じ長さよりも小さい。

Description

カバーレンズおよびそれを用いたタッチセンサ
 本開示は、カバーレンズおよびそれを用いたタッチセンサに関するものである。
 従来から、タッチセンサに適用されるカバーレンズに関し、例えば特許文献1に示されたものが知られている。
 特許文献1には、基材と、基材の第1表面に設けられた導体部(センサ部)と、基材の第1表面とは反対側の第2表面に配置された機能性膜と、を備えたカバーレンズ一体型のタッチセンサが開示されている。基材および機能性膜は、カバーレンズとして構成されている。基材は、主にポリカーボネート(PC)からなる。
WO2016/051721
 ところで、カバーレンズは、一般的に、外周端部に面取り加工やフィレット加工が施される。
 特許文献1のカバーレンズにおいて、上記加工を施すことは容易である。しかしながら、特許文献1のカバーレンズにおいて、機能性膜が、基材の表面に塗布したアクリル系紫外線硬化性樹脂等を硬化させた層である場合には、カバーレンズをいわゆる枚葉加工により製造するのが通常となる。このため、枚葉加工に伴う製造コストが増加する。また、基材の厚みが厚くなるため、基材と機能成膜との体積膨張率差により、機能性膜が破断するおそれがある。
 また、特許文献1のカバーレンズにおいて、機能性膜と基材との間に、基材と同一の材料で形成された第2基材を設けることが考えられる。この場合、機能性膜をR2R(ロール・ツー・ロール、Roll to Roll)加工で形成することが可能となるため、製造コストを抑えることができる。しかしながら、基材と第2基材との間に粘着層が形成されていないため、基材と第2基材とを成形加工で製造することが必要となる。このため、結果的に製造コストが増加する。
 また、ガラス素材で形成した基材の表面に、機能性膜が形成されたフィルムを貼り付けることも考えられるが、貼合装置の貼合せ精度不足などにより、平面視において、基材とフィルムとの端部を揃えることができないため、意匠性が低下する。
 本開示は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、カバーレンズの製造コストを抑えつつ、端部の加工を容易にすることにある。
 上記の目的を達成するために、本開示の一実施形態に係るカバーレンズは、タッチセンサに用いられるカバーレンズであって、第1基材と、前記第1基材の上面に配置される粘着層と、前記粘着層の上面に配置される第2基材を含む機能性フィルムと、を備え、前記第1基材および第2基材の各々はポリカーボネート(PC)およびポリメチルメタクリレート(PMMA)を含む複合材料、または、ポリカーボネート(PC)からなる単一材料により構成されており、平面視において、前記第2基材の上面の端部と、前記第2基材の下面の端部との距離が50~500μm以下であり、前記距離が、前記第2基材の厚みとほぼ同じ長さよりも小さい。
 本開示によると、カバーレンズの製造コストを抑えつつ、端部の加工を容易にすることができる。
図1は、本開示の実施形態に係るタッチセンサの平面図である。 図2は、図1のII-II線断面図である。 図3は、図2のIII部を拡大して示した部分拡大図である。 図4は、図1のIV部を拡大して示した部分拡大図である。 図5は、本開示の実施形態に係るカバーレンズにおける断面の状態を確認した光学顕微鏡写真であり、(a)はカバーレンズの端部付近の光学顕微鏡写真であり、(b)は(a)のV部を拡大した光学顕微鏡写真である。 図6は、比較例1におけるカバーレンズの断面の状態を確認した光学顕微鏡写真である。 図7は、比較例2におけるカバーレンズの断面の状態を確認した光学顕微鏡写真である。 図8は、比較例3におけるカバーレンズの断面の状態を確認した光学顕微鏡写真である。 図9は、第2基材の厚みに関し、実施例1~4のカバーレンズの端部付近を上側から見たときの状態を確認した光学顕微鏡写真(倍率:100倍)である。 図10は、粘着層の厚みに関し、実施例5~10のカバーレンズの端部付近を上側から見たときの状態を確認した光学顕微鏡写真(倍率:100倍)である。
 以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
 図1は、本開示の実施形態に係るタッチセンサ1の全体を示している。このタッチセンサ1は、静電容量方式のセンサ型入力装置である。このタッチセンサ1は、例えばカーナビゲーション等の車載装置、パーソナルコンピュータのディスプレイ機器、携帯電話、携帯情報端末、携帯型ゲーム機、コピー機、券売機、現金自動預け払い機、時計などに対する入力装置として用いられる。
 (カバーレンズ)
 図1に示すように、タッチセンサ1は、カバーレンズ2を備えている。カバーレンズ2は、例えば平面視長方形のシート状に形成されている。図2に示すように、カバーレンズ2は、図示しない光透過性を有する光学用粘着剤によりタッチセンサ1のセンサ本体3に固着される。
 図2および図3に示すように、カバーレンズ2は、第1基材6と、粘着層7と、機能性フィルム8と、を備えている。カバーレンズ2は、端部に沿って面取り加工が施されている。
 なお、以下の説明において、第1基材6が位置する側をカバーレンズ2の「下側」とし、その反対側において機能性フィルム8の後述する耐指紋層15が位置する側をカバーレンズ2の「上側」として、カバーレンズ2を構成する各要素の位置関係を定めるものとする。このような位置関係は、カバーレンズ2を備えるタッチセンサ1またはタッチセンサ1が組み込まれた機器における実際の方向とは無関係である。
 (第1基材)
 第1基材6は、ポリカーボネート(PC)を含む複合材料、または、ポリカーボネート(PC)からなる単一材料により構成されている。上記複合材料の具体的構成としては、例えば、ポリカーボネート(PC)上にポリメチルメタクリレート(PMMA)が共押し出しされたPMMA/PCの二層構造、或いはPMMA/PC/PMMAの三層構造が挙げられる。そして、第1基材6の線膨張係数は、8.43×10-5/k~8.92×10-5/kの範囲に設定される。
 図2に示すように、第1基材6の下面の周縁部には、スクリーン印刷等により黒色等の暗色で略額縁状の加飾部4が設けられている。この加飾部4で囲まれた内部の矩形領域は、透光可能なビューエリア5として構成されている(図1参照)。使用者は、このビューエリア5を介して、センサ本体3の下側に配置したディスプレイ(図示せず)からの視覚的情報を得ることができる。
 (粘着層)
 図2および図3に示すように、粘着層7は、第1基材6の上面に積層配置されている。粘着層7は、光透過性を有する光学用粘着剤(OCA:Optical Clear Adhesive)からなる。粘着層7の厚みは、20~75μmの範囲に設定されるのが好ましい。
 (機能性フィルム)
 図2および図3に示すように、機能性フィルム8は、粘着層7の上面に積層配置されている。機能性フィルム8は、第2基材9、機能層10を含む。なお、図2では、図示の便宜上、機能性フィルム8のみにドットによるハッチングを付している。
 図3および図4に示すように、機能性フィルム8は、外周端部に沿って面取り加工が施されている。このため、機能性フィルム8の下側に配置された粘着層7および第1基材6は、カバーレンズ2を上から見た場合に、確認できなくなっている。
 (第2基材)
 第2基材9は、粘着層7の上面に積層配置されている。第2基材9は、カバーレンズ2の厚み方向において、粘着層7を挟んで第1基材6と向かい合うように配置されている。
 また、第2基材9は、第1基材6の線膨張係数と同程度の線膨張係数を有する。具体的に、第2基材9の線膨張係数は、8.43×10-5/k~8.92×10-5/kの範囲に設定される。第2基材9は、第1基材6と同様に、ポリカーボネート(PC)およびポリメチルメタクリレート(PMMA)を含む複合材料、または、ポリカーボネート(PC)からなる単一材料により構成されている。
 図3および図4に示すように、第2基材9は、平面視において、上面11の端部と、下面12の端部との距離d1が、50μm以上500μm以下となるように構成されている。なお、図3では、便宜上、機能層10を実際の寸法よりも厚く示しているが、機能層10の厚みは、第2基材9よりも十分薄く、例えば、5μm以下で構成されている(図5参照)。
 また、第2基材9の下面12の端部は、平面視において、第1基材6の上面の端部とほぼ同じ位置に配置されている。
 また、第2基材9は、厚みd2が第1基材6よりも薄くなっている。具体的には、第1基材6は、厚みが1.8mm程度であるのに対して、第2基材9は、厚みが200μm以上500μmとなるように構成されている。
 また、第2基材9の上面11の端部と、第2基材9の下面12の端部との距離d1は、第2基材9の厚みd2よりも小さくなっている。図3に示すように、機能性フィルム8(カバーレンズ2)に対して、面取り加工を行った場合、切削される角部は、機能性フィルム8の図面左右方向と、機能性フィルム8の厚み方向との距離が同じとなる。このため、切除される角部の図面左右方向の距離、すなわち、距離d1を、第2基材9の厚みd2よりも小さくすることで、機能性フィルム8の下側に配置された粘着層7および第1基材6の露出を防止することができる。
 (機能層)
 機能層10は、第2基材9の上面に積層配置される。機能層10は、ハードコート層13、反射防止層14および耐指紋層15を積層することにより形成されている。
 ハードコート層13は、例えばUV硬化型機能性ハードコート剤を第2基材9の上面に塗布した後に、塗布液を乾燥させて紫外線を照射することにより形成される。ハードコート層13は、JIS K 5600で規定される鉛筆硬度試験(荷重:750g)において「2H」以上の硬度を有するのが好ましい。なお、ハードコート層13は、防眩層としての機能が付加されていてもよい。
 反射防止層14は、ハードコート層13の上面に積層配置される。反射防止層14は、少なくとも低屈折率層を含む。また、反射防止層14は、低屈折率層より屈折率が高い高屈折率層をさらに含む構成であってもよい。
 低屈折率層の材料としては、シリカ、フッ化マグネシウム等の低屈折率物質を樹脂中に含有させた層、フッ素系樹脂等の低屈折率樹脂の層、低屈折率物質を低屈折率樹脂中に含有させた層、シリカ、フッ化マグネシウム等の低屈折率物質からなる層を薄膜形成法で形成した薄膜、酸化ケイ素のゾル液から酸化ケイ素ゲル膜を形成するゾルゲル法で形成した膜、または低屈折率物質として空隙含有微粒子を樹脂中に含有させた層等が挙げられる。
 高屈折率層の材料としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化ニオブ等の高屈折率物質を樹脂中に含有させた層、フッ素非含有樹脂等の高屈折率樹脂の層、高屈折率物質を高屈折率樹脂中に含有させた層、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛等の高屈折率物質からなる層を薄膜形成法で形成した薄膜等が挙げられる。
 耐指紋層15は、使用者の指先の皮脂または汗による汚れの付着を抑制しかつ付着した汚れを拭き取りやすくするための層である。耐指紋層15は、反射防止層14の上面に積層配置される。そして、ビューエリア5の位置に対応する耐指紋層15の上面(すなわち、カバーレンズ2の表面)は、タッチ操作に伴い使用者の手指などが接触する操作面16として構成されている。
 耐指紋層15の材料としては、例えば、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、スチレン系樹脂、ポリオレフィン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂等、及びこれらの樹脂をシリコーン変性又はフッ素変性した樹脂が挙げられる。
 (比較例1)
 図6に示すように、比較例1のカバーレンズ2aは、第1基材6と、粘着層7と、第2基材9および機能層10を含む機能性フィルム8とを備える。なお、カバーレンズ2aでは、第1基材6は、ガラス素材により構成されている。
 カバーレンズ2aでは、面取り加工を行う場合、第1基材6に面取り加工が行われた後に、第1基材6に機能性フィルム8が貼り付けられる。このため、平面視において、第1基材6の上面の端部と、機能性フィルム8の端部との間に間隔を空けるように、機能性フィルム8が、第1基材6に貼り付けられる。このため、比較例1のカバーレンズ2aでは、外周端部付近に段差が生じているように見えてしまい、意匠性が低下することとなる。
 (比較例2)
 図7に示すように、比較例2のカバーレンズ2bは、第1基材6と、機能層10とを備える。すなわち、カバーレンズ2bは、カバーレンズ2から粘着層7と第2基材9とを省略したものである。
 カバーレンズ2bでは、機能層10が、第1基材6の上面に塗布したアクリル系紫外線硬化性樹脂等を硬化させることにより形成される。このため、カバーレンズ2bをいわゆる枚葉加工により製造することとなり、製造コストが増加する。さらに、第1基材6の厚みが厚くなっているため、第1基材6と機能層10との体積膨張差により、機能層10が破断するおそれがある。
 (比較例3)
 図8に示すように、比較例3のカバーレンズ2cは、第1基材6と、第2基材9と、機能層10とを備える。すなわち、カバーレンズ2cは、カバーレンズ2から粘着層7を省略したものである。
 カバーレンズ2cは、機能層10をR2R加工で形成することが可能であるため、製造コストをある程度抑えることができる。しかし、カバーレンズ2cは、第1基材6と第2基材9との間に粘着層7が形成されていないため、第1基材6と第2基材9とを成形加工することとなり、結果的に製造コストが増加する。
 [実施形態の作用効果]
 以上のように、カバーレンズ2において、第1基材6および第2基材9の各々は、PCおよびPMMAを含む複合材料、または、PCからなる単一材料により構成されている。これにより、カバーレンズ2に対する温度変化に応じて、第1基材6に接合する粘着層7の下面側と、第2基材9に接合する粘着層7の上面側とが同じ量だけ変形する。その結果、粘着層7に歪みが生じにくくなり、特に第2基材9と粘着層7との界面において剥離が発生しにくくなる。
 また、第2基材9の上面11の端部と、第2基材9の下面12の端部との距離d1が、第2基材9の厚みd2よりも小さくなっている。これにより、タッチセンサ1を上側から見たときに、粘着層7が第2基材9に覆われるため、意匠性が損われない。
 また、第2基材9の厚みを500μm以下にすることにより、第2基材9を含む機能性フィルム8をR2R加工で形成することができる。このため、製造コストを抑えることができる。
 また、第2基材9を含む機能性フィルム8は、粘着層7を介して、第1基材6に貼り付けられる。これにより、第1基材6と第2基材9との間に粘着層7が形成されるため、第1基材6および第2基材9を成形加工により製造する必要がなくなり、コストを抑えることができる。
 したがって、カバーレンズ2において、カバーレンズの製造コストを抑えつつ、端部の加工を容易にすることができる。
 また、平面視において、第1基材6の上面の端部と、第2基材9の下面12の端部と位置が、ほぼ一致している。これにより、タッチセンサ1を上側から見たときに、粘着層7が第2基材9に確実に覆われるため、意匠性が損なわれない。
 [その他の実施形態]
 上記実施形態では、機能性フィルム8が、第2基材9、ハードコート層13、反射防止層14、および耐指紋層15を含む形態を示したが、この形態に限られない。すなわち、機能性フィルム8は、少なくとも第2基材9を含んでいればよく、反射防止機能および防汚機能の少なくともいずれか一方の機能を有すればよい。
 また、上記実施形態では、カバーレンズ2(機能性フィルム8)の角部に対して、面取り加工が施されているが、角部に対して、フィレット加工を施してもよい。
 以上、本開示についての実施形態を説明したが、本開示は上述の実施形態のみに限定されず、本開示の範囲内で種々の変更が可能である。
 [第2基材の厚みについて]
 上記実施形態で説明したカバーレンズの第2基材の厚みに関し、4つの実施例(表1参照)を用いて、各実施例の外観評価を行った。各実施例は、平面視において、第2基材9の上面11の端部と、第2基材9の下面12の端部との距離d1が、200μmとなるように、カバーレンズ2に対して面取り加工が施されたものである。
 また、表1における外観評価の評価基準は、カバーレンズ2を上側から見たときに、10名の観察者のうち、8名以上の観察者が良品と判定した場合を「○」、7~3名の観察者が良品と判定した場合を「△」、2名以下の観察者が良品と判定した場合を「×」としている。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 表1によれば、第2基材9の厚みが200μm以上500μm以下である場合、観察者は良品と判定していた。これは、距離d1が、第2基材9の厚みd2よりも小さいため、第2基材9の下面12によって粘着層7の上面が覆われており、粘着層7が上側に露出していないためであると考えられる。これに対して、第2基材9の厚みd2が200μm未満になると、粘着層7が上側に露出するため、カバーレンズ2の外観に影響を与えているものと考えられる。
 ここで、実施例1~4のカバーレンズ2の端部の様子を上側から光学顕微鏡で観察した。図9(a)~(d)は、実施例1~4のそれぞれの光学顕微鏡写真に対応している。図9(a),(b)では、カバーレンズ2を上側から見たときに、粘着層7が露出していないことが確認できるため、カバーレンズ2の意匠性を損ねていないことが分かる。一方、図9(c),(d)では、カバーレンズ2を上側から見たときに、粘着層7が露出している(図中の破線部分)ため、カバーレンズ2の外観に影響を与えたものと考えられる。ここで、図8(c)では、第2基材9の上面11の端部と第2基材9の下面12の端部との距離d1と、第2基材9の厚みd2とが一致しているが、粘着層7の露出が発生している。これは、面取り加工における加工精度により発生したものと考えられる。実施例3の評価からすると、距離d1が厚みd2よりもやや大きい場合(例えば、10μm程度)であっても、粘着層7の露出が目立たず、良品と判定される可能性があると考えられる。したがって、距離d1が、第2基材の厚みd2とほぼ同じ長さよりも小さければ、意匠性に影響を及ぼさないと考えられる。
 なお、特開2000-109724によれば、第2基材9の厚みd2が500μm以下であれば、第2基材9を含む機能性フィルム8をフィルム状に形成することが可能である。
 [粘着層の厚みについて]
 上記実施形態で説明したカバーレンズの粘着層の厚みに関し、6つの実施例(表2参照)を用いて、各実施例の外観評価を行った。各実施例は、平面視において、第2基材9の上面11の端部と、第2基材9の下面12の端部との距離d1が、200μmとなるように、カバーレンズ2に対して面取り加工が施されたものである。また、各実施例は、第2基材9の厚みd2が、200μmである。また、表2において、「硬度」は、ハードコート層13の、JIS K 5600で規定される鉛筆硬度試験(荷重:750g)においての硬度を示している。
 また、表2における外観評価の評価基準は、カバーレンズ2を上側から見たときに、10名の観察者のうち、8名以上の観察者が良品と判定した場合を「○」、7~3名の観察者が良品と判定した場合を「△」、2名以下の観察者が良品と判定した場合を「×」としている。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
 表2によれば、粘着層7の厚みが75μm以下である場合、観察者は良品と判定していた。表2に示すように、粘着層7の厚みが、一定以上厚くなると、硬度は低下傾向になる。さらに、粘着層7の厚みが、一定以上厚くなると、外形形成をする切削加工の際に、バイトが粘着層に接触する面積が大きくなり、粘着層7の露出が発生しやすくなるものと考えられる。したがって、粘着層7の厚みが75μm以下である場合、カバーレンズ2の意匠性に影響を及ぼさないと考えられる。
 ここで、実施例1~4のカバーレンズ2の端部の様子を上側から光学顕微鏡で観察した。図10(a)~(f)は、実施例5~10のそれぞれの光学顕微鏡写真に対応している。図10(a)~(c)では、粘着層7が上側に露出していないことから、カバーレンズ2の意匠性を損ねていないことが分かる。一方、図10(d)~(f)では、粘着層7が露出しているため、カバーレンズ2の外観に影響を与えたものと考えられる。
 本開示は、タッチセンサに適用されるカバーレンズおよびそれを用いたタッチセンサとして産業上の利用が可能である。
1:タッチセンサ
2:カバーレンズ
3:センサ本体
6:第1基材
7:粘着層
8:機能性フィルム
9:第2基材
10:機能層
11:上面
12:下面
13:ハードコート層
14:反射防止層
15:耐指紋層
16:操作面
 

Claims (6)

  1.  タッチセンサに用いられるカバーレンズであって、
     第1基材と、
     前記第1基材の上面に配置される粘着層と、
     前記粘着層の上面に配置される第2基材を含む機能性フィルムと、を備え、
     前記第1基材および第2基材の各々はポリカーボネート(PC)およびポリメチルメタクリレート(PMMA)を含む複合材料、または、ポリカーボネート(PC)からなる単一材料により構成されており、
     平面視において、前記第2基材の上面の端部と、前記第2基材の下面の端部との距離が50~500μm以下であり、
     前記距離が、前記第2基材の厚みとほぼ同じ長さよりも小さい、カバーレンズ。
  2.  請求項1に記載のカバーレンズにおいて、
     平面視において、前記第1基材の上面の外周端部と、前記第2基材の下面の外周端部との位置が、ほぼ一致している、カバーレンズ。
  3.  請求項1または2に記載のカバーレンズにおいて、
     前記第2基材の厚みが、200μm以上500μm以下で構成されている、カバーレンズ。
  4.  請求項1~3のいずれか1項記載のカバーレンズにおいて、
     前記粘着層の厚みが、20μm以上75μm以下で構成されている、カバーレンズ。
  5.  請求項1~4記載のカバーレンズにおいて、
     前記機能性フィルムは、前記第2基材の上面に配置される機能層をさらに含み、
     前記機能層は、反射防止機能および防汚機能の少なくともいずれか一方の機能を有する、カバーレンズ。
  6.  請求項1~5のいずれか1項に記載のカバーレンズと、
     前記第1基材の下面に配置されるセンサ本体と、を備える、タッチセンサ。
     
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