WO2022255161A1 - 蓄電装置 - Google Patents

Abstract

蓄電装置は、容器を有する蓄電素子と、蓄電素子が収容される外装体と、第一方向において蓄電素子と並び、かつ、外装体に沿って配置される板状の第一板状部材と、を備え、容器は、互いに接合される容器本体及び容器蓋体を有し、容器本体及び容器蓋体は、第一方向と交差する第二方向に並んで配置され、第一板状部材は、第一方向に突出し、かつ、第二方向において前記板状部材の端縁にむかって延びる板状部材凸部を有する。

Description

蓄電装置

　本発明は、蓄電素子と外装体とを備える蓄電装置に関する。

　従来、蓄電素子と、蓄電素子が収容される外装体とを備える蓄電装置が知られている。特許文献１には、バッテリ（蓄電素子）と、バッテリが収容される筐体（外装体）とを備える組電池（蓄電装置）が開示されている。

特開２０１７－１０７８１号公報

　上記従来の蓄電装置では、蓄電素子の容器本体と容器蓋体との並び方向における耐圧壊性が比較的弱く、外部からの衝撃等に対して蓄電素子を効果的に保護できないおそれがある。

　本発明は、外部からの衝撃等に対する蓄電素子の保護を向上できる蓄電装置を提供することを目的とする。

　本発明の一態様に係る蓄電装置は、容器を有する蓄電素子と、前記蓄電素子が収容される外装体と、第一方向において前記蓄電素子と並び、かつ、前記外装体に沿って配置される板状部材と、を備え、前記容器は、互いに接合される容器本体及び容器蓋体を有し、前記容器本体及び前記容器蓋体は、前記第一方向と交差する第二方向に並んで配置され、前記板状部材は、前記第一方向に突出し、かつ、前記第二方向において前記板状部材の端縁にむかって延びる板状部材凸部を有する。

　本発明における蓄電装置によれば、外部からの衝撃等に対する蓄電素子の保護を向上できる。

図１は、実施の形態に係る蓄電装置の外観を示す斜視図である。 図２は、実施の形態に係る蓄電ユニットが有する各構成要素を分解して示す分解斜視図である。 図３は、実施の形態に係る蓄電ユニットが有する各構成要素を分解して示す分解斜視図である。 図４は、実施の形態に係る蓄電素子を分解して各構成要素を示す分解斜視図である。 図５Ａは、実施の形態に係る第一板状部材の構成を示す斜視図である。 図５Ｂは、実施の形態に係る第一板状部材の構成を示す斜視図である。 図６は、実施の形態に係る外装体（第一外装体、第二外装体、固定部材及び第二板状部材）と、第一板状部材との位置関係を示す側面図である。 図７は、実施の形態に係る第一外装体、蓄電素子、スペーサ及び拘束体と、第一板状部材との位置関係を示す斜視図である。 図８は、実施の形態に係る蓄電素子、スペーサ及び拘束体と、第一板状部材との位置関係を示す側面図である。 図９は、実施の形態に係る蓄電素子、スペーサ及び拘束体と、第一板状部材との位置関係を示す断面図である。

　上記従来のような構成の蓄電装置では、外部からの衝撃等に対して蓄電素子を効果的に保護できない場合がある。具体的には、蓄電装置においては、一般的に、蓄電素子の容器が容器本体と容器蓋体とを有し、容器蓋体に電極端子またはガス排出弁等が配置されていることにより、容器蓋体側からの耐圧壊性（容器本体と容器蓋体との並び方向における耐圧壊性）が弱い場合が多い。このため、上記従来の蓄電装置では、蓄電素子を収容する外装体が、蓄電素子を、容器本体と容器蓋体との並び方向における衝撃等に対して保護する役割を担うが、外装体だけでは、当該並び方向における衝撃等に対して効果的に保護できない場合がある。上記従来の蓄電装置では、蓄電素子（バッテリ）の上方に拘束板が配置されているが、この拘束板は、蓄電素子の容器蓋体側からよりも、当該容器の短側面側からの衝撃等に対して外装体（筐体）を補強するような構成となっている。このように、上記従来の蓄電装置では、蓄電素子の容器本体と容器蓋体との並び方向における耐圧壊性が比較的弱く、外部からの衝撃等に対して蓄電素子を効果的に保護できないおそれがある。

　本発明は、本願発明者が上記課題に新たに着目してなされたものであり、外部からの衝撃等に対する蓄電素子の保護を向上できる蓄電装置を提供することを目的とする。

　本発明の一態様に係る蓄電装置は、容器を有する蓄電素子と、前記蓄電素子が収容される外装体と、第一方向において前記蓄電素子と並び、かつ、前記外装体に沿って配置される板状部材と、を備え、前記容器は、互いに接合される容器本体及び容器蓋体を有し、前記容器本体及び前記容器蓋体は、前記第一方向と交差する第二方向に並んで配置され、前記板状部材は、前記第一方向に突出し、かつ、前記第二方向において前記板状部材の端縁にむかって延びる板状部材凸部を有する。

　これによれば、蓄電装置は、第一方向において蓄電素子と並び外装体に沿う板状部材を備え、蓄電素子の容器は、第二方向に並ぶ容器本体及び容器蓋体を有し、板状部材は、第一方向に突出し、かつ、第二方向の板状部材の端縁にむかって延びる板状部材凸部を有している。このように、外装体に沿う位置に板状部材を配置し、板状部材に、第二方向（蓄電素子の容器本体及び容器蓋体の並び方向）に延びる板状部材凸部を形成することで、板状部材によって、第二方向における外装体の強度を補強できる。これにより、蓄電装置の第二方向（蓄電素子の容器本体及び容器蓋体の並び方向）における耐圧壊性能を向上できるため、外部からの衝撃等に対する蓄電素子の保護を向上できる。

　前記板状部材は、前記第二方向において前記板状部材の一端縁から他端縁まで延びる板状部材凸部を有してもよい。

　これによれば、蓄電装置は、第一方向に突出し第二方向の両端縁に亘って延びる板状部材凸部を有している。これにより、板状部材の両端縁で蓄電装置の第二方向における耐圧壊性能を向上できるため、外部からの衝撃等に対する蓄電素子の保護をより確実に向上できる。

　前記蓄電装置は、前記第一方向及び前記第二方向と交差する第三方向であって、前記容器蓋体の長手方向に並ぶ複数の前記蓄電素子を備え、前記板状部材は、前記第三方向に並ぶ複数の前記板状部材凸部を有してもよい。

　これによれば、蓄電装置は、第三方向に並ぶ複数の蓄電素子を備えており、板状部材は、第三方向に並ぶ複数の板状部材凸部を有している。このように、複数の蓄電素子が第三方向に並べられた構成において、板状部材が、第三方向に並ぶ複数の板状部材凸部を有していることにより、複数の蓄電素子についての第二方向における耐圧壊性能を向上できる。これにより、複数の蓄電素子について、外部からの衝撃等に対する保護を向上できる。

　前記板状部材は、前記外装体の外面に取り付けられてもよい。

　これによれば、板状部材が、蓄電装置の外装体の外面に取り付けられることにより、外部からの衝撃に対して、板状部材が外装体を効果的に保護できる。これにより、外部からの衝撃等に対する蓄電素子の保護をより確実に向上できる。

　前記板状部材は、前記外装体に当接して配置され、前記板状部材凸部と前記外装体との間には、空間が形成されてもよい。

　これによれば、板状部材が、外装体に当接して配置されることにより、板状部材が外装体をより補強できるため、外部からの衝撃等に対する蓄電素子の保護をより確実に向上できる。また、板状部材凸部と外装体との間に空間を形成することにより、軽量化を図ったり、当該空間にボルト等の部材を収容したり、当該空間で断熱できる。

　前記外装体は、前記蓄電素子に向けて突出する外装体凸部を有し、前記板状部材凸部のうちの前記蓄電素子に向けて突出する凸部は、前記外装体のうちの前記外装体凸部の周囲に当接して配置されてもよい。

　これによれば、外装体が外装体凸部を有していることにより、外装体を補強できるため、外部からの衝撃等に対する蓄電素子の保護をより確実に向上できる。外装体凸部は、蓄電素子に向けて突出するため、外装体凸部が蓄電素子を押圧して蓄電素子が膨れるのを抑制できる。特に、板状部材凸部のうちの蓄電素子に向けて突出する凸部が、外装体凸部の周囲に当接することにより、蓄電素子が膨れようとしても、板状部材凸部が外装体凸部の移動を規制して、蓄電素子が膨れるのをより抑制できる。

　本発明は、蓄電装置として実現できるだけでなく、外装体と板状部材との組み合わせ、または、板状部材としても実現できる。

　以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態（その変形例も含む）に係る蓄電装置について説明する。以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、製造工程、製造工程の順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、各図において、寸法等は厳密に図示したものではない。各図において、同一または同様な構成要素については同じ符号を付している。

　以下の説明及び図面中において、蓄電装置の外装体の長手方向、第一蓄電素子及び第二蓄電素子等の複数の蓄電素子の配列方向、蓄電ユニットと制御ユニットとの並び方向、蓄電素子の容器の短側面の対向方向、または、１つの蓄電素子における一対の電極端子の並び方向を、Ｘ軸方向と定義する。蓄電素子とバスバーとの並び方向、または、蓄電素子の容器の本体と蓋との並び方向を、Ｙ軸方向と定義する。外装体の本体と蓋との並び方向、蓄電素子と拘束体との並び方向、蓄電素子とスペーサとの並び方向、蓄電素子の容器の長側面の対向方向、蓄電素子の電極体の極板の積層方向、または、上下方向を、Ｚ軸方向と定義する。これらＸ軸方向、Ｙ軸方向及びＺ軸方向は、互いに交差（本実施の形態では直交）する方向である。使用態様によってはＺ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるが、以下では説明の便宜のため、Ｚ軸方向を上下方向として説明する。

　以下の説明において、Ｘ軸プラス方向とは、Ｘ軸の矢印方向を示し、Ｘ軸マイナス方向とは、Ｘ軸プラス方向とは反対方向を示す。Ｙ軸方向及びＺ軸方向についても同様である。また、以下では、Ｚ軸方向を第一方向とも呼び、Ｙ軸方向を第二方向とも呼び、Ｘ軸方向を第三方向とも呼ぶ場合がある。さらに、平行及び直交などの、相対的な方向または姿勢を示す表現は、厳密には、その方向または姿勢ではない場合も含む。２つの方向が直交している、とは、当該２つの方向が完全に直交していることを意味するだけでなく、実質的に直交していること、すなわち、例えば数％程度の差異を含むことも意味する。以下の説明において、「絶縁」と表現する場合、「電気的な絶縁」を意味する。

　（実施の形態）
　［１　蓄電装置１の全般的な説明］
　本実施の形態における蓄電装置１の概略構成について説明する。図１は、本実施の形態に係る蓄電装置１の外観を示す斜視図である。図２及び図３は、本実施の形態に係る蓄電ユニット１０が有する各構成要素を分解して示す分解斜視図である。図３は、図２に示した蓄電ユニット１０が有する第一外装体１１０に固定された各構成要素を分解して示している。

　蓄電装置１は、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電できる装置であり、本実施の形態では、略直方体形状を有している。蓄電装置１は、電力貯蔵用途または電源用途等に使用される電池モジュール（組電池）である。具体的には、蓄電装置１は、自動車、自動二輪車、ウォータークラフト、船舶、スノーモービル、農業機械、建設機械、または、電気鉄道用の鉄道車両等の移動体の駆動用またはエンジン始動用等のバッテリ等として用いられる。上記の自動車としては、電気自動車（ＥＶ）、ハイブリッド電気自動車（ＨＥＶ）、プラグインハイブリッド電気自動車（ＰＨＥＶ）、及び、化石燃料（ガソリン、軽油、液化天然ガス）自動車が例示される。上記の電気鉄道用の鉄道車両としては、電車、モノレール、リニアモーターカー、並びに、ディーゼル機関及び電気モーターの両方を備えるハイブリッド電車が例示される。蓄電装置１は、家庭用または事業用等に使用される定置用のバッテリ等としても用いることができる。

　図１～図３に示すように、蓄電装置１は、蓄電ユニット１０と、制御ユニット２０とを備えている。以下では、蓄電装置１のうちの蓄電素子４００を有する部分を蓄電ユニット１０と称し、蓄電素子４００を制御する制御機器を有する部分を制御ユニット２０と称する。蓄電ユニット１０は、外装体１００と、第一板状部材２００とを有し、外装体１００の内方には、蓄電素子４００、スペーサ５００、拘束体６００、バスバーフレーム７００、バスバー８００、導電部材９００、及び、制御ユニット２０等が収容されている。外装体１００には、一対（正極及び負極）の外部端子２１及び２２と、コネクタ２３とが配置されている。各構成要素について、以下に詳細に説明する。

　［１．１　外装体１００の説明］
　外装体１００は、蓄電装置１の外装体を構成する箱形（略直方体形状）の容器（モジュールケース）である。外装体１００は、蓄電素子４００等の外方に配置され、これら蓄電素子４００等を所定の位置で固定し、衝撃等から保護する。外装体１００は、第一外装体１１０と、第二外装体１２０と、固定部材１３０と、ガスケット１４０と、第二板状部材３００とを有している。

　第一外装体１１０は、外装体１００の本体を構成する扁平な矩形状の部材であり、蓄電素子４００等が載置されて固定される。第二外装体１２０は、外装体１００の蓋体を構成する有底矩形筒状の部材であり、第一外装体１１０のＺ軸プラス方向に配置され、かつ、第一外装体１１０と接続されて蓄電素子４００等を覆う。第二外装体１２０には、Ｚ軸マイナス方向側に開口が形成されており、第一外装体１１０は、第二外装体１２０の当該開口を塞ぐように配置される。

　第一外装体１１０は、安全性（耐圧壊性）確保の観点等から、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、鋼板等の金属部材、または、絶縁塗装等の絶縁処理が施された当該金属部材等の高剛性の部材で形成されている。第二外装体１２０は、軽量化の観点等から、ポリカーボネート（ＰＣ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリエチレン（ＰＥ）、ポリスチレン（ＰＳ）、ポリフェニレンサルファイド樹脂（ＰＰＳ）、ポリフェニレンエーテル（ＰＰＥ（変性ＰＰＥを含む））、ポリエチレンテレフタラート（ＰＥＴ）、ポリブチレンテレフタレート（ＰＢＴ）、ポリエーテルエーテルケトン（ＰＥＥＫ）、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル（ＰＦＡ）、ポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）、ポリエーテルサルフォン（ＰＥＳ）、ポリアミド（ＰＡ）、ＡＢＳ樹脂、若しくは、それらの複合材料等の樹脂部材（絶縁部材）で形成されている。なお、第一外装体１１０は、第二外装体１２０と同様の樹脂部材で形成されてもよいが、剛性の高い部材で形成されているのが好ましい。また、第二外装体１２０は、第一外装体１１０と同様の金属部材で形成されてもよい。

　第一外装体１１０は、第一接続部１１１と、取付台１１３、１１４及び１１５と、外装体凸部１１６とを有している。第二外装体１２０は、第二接続部１２１を有している。

　第一接続部１１１は、第一外装体１１０の外周部分に配置される、上面視で（Ｚ軸方向から見て）角環状の部位（フランジ部）であり、第二外装体１２０の第二接続部１２１と対向する位置に配置され、第二接続部１２１に重ねられて第二接続部１２１に接続される。同様に、第二接続部１２１は、第二外装体１２０の外周部分に配置される上面視で角環状の部位（フランジ部）であり、第一接続部１１１と対向する位置に配置され、第一接続部１１１に重ねられて第一接続部１１１に接続される。第一接続部１１１及び第二接続部１２１は、Ｚ軸方向（第一方向）に重ねられて互いに接続される接続部であって、Ｙ軸方向（第一方向と交差する第二方向）及びＸ軸方向（第一方向及び第二方向と交差する第三方向）に沿って配置されている。

　取付台１１３及び１１４は、拘束体６００が取り付けられる部材である。具体的には、取付台１１３は、第一外装体１１０のＹ軸マイナス方向の端部に配置され、拘束体６００の後述する第一拘束体６１０のＹ軸マイナス方向側の部位が取り付けられる。取付台１１４は、第一外装体１１０のＹ軸プラス方向の端部に配置され、第一拘束体６１０のＹ軸プラス方向側の部位が取り付けられる。さらに具体的には、取付台１１３及び１１４は、ボルト部を有しており、当該ボルト部がナットと結合することにより、取付台１１３及び１１４に拘束体６００（第一拘束体６１０）が取り付けられる。

　取付台１１５は、導電部材９００が取り付けられる部材である。具体的には、取付台１１５は、第一外装体１１０のＸ軸方向中央部かつＹ軸プラス方向の端部に配置され、導電部材９００の後述する取付部９１３及び９２３が取り付けられる。さらに具体的には、取付台１１５は、ボルト部を有しており、当該ボルト部がナットと結合することにより、取付台１１５に導電部材９００（取付部９１３及び９２３）が取り付けられる。

　外装体凸部１１６は、蓄電素子４００に向けて突出する凸部である。具体的には、外装体凸部１１６は、第一外装体１１０のＹ軸方向中央部に配置され、上面視矩形状かつＺ軸プラス方向に向けて突出する凸部である。Ｘ軸方向に並ぶ４つの蓄電素子４００に対応して、Ｘ軸方向に４つの外装体凸部１１６が並んで配置されている。それぞれの外装体凸部１１６は、蓄電素子４００の後述する長側面４１１ａの中央部に対向する位置に配置されて、蓄電素子４００の当該中央部を押圧する（図９参照）。

　第二外装体１２０内にて、蓄電素子４００の電圧または温度等の情報を伝達する制御用電線（通信線、制御線、通信ケーブル、制御ケーブルともいう）が、制御ユニット２０と接続されることにより、制御ユニット２０との間で、蓄電素子４００の電圧または温度等の情報が伝達される。また、制御ユニット２０がコネクタ２３と電気的に接続され、これにより、外部との間で当該情報が伝達される。

　ガスケット１４０は、第一外装体１１０及び第二外装体１２０の間に配置されるガスケットである。具体的には、ガスケット１４０は、第一接続部１１１及び第二接続部１２１の間に配置される上面視で矩形環状のＯリングである。さらに具体的には、ガスケット１４０は、第一接続部１１１及び第二接続部１２１の間で、第一接続部１１１及び第二接続部１２１に圧縮された状態で配置される。ガスケット１４０は、ゴム（天然ゴム、合成ゴム）、ＰＣ、ＰＰ、ＰＥ等の第二外装体１２０に使用可能ないずれかの樹脂材料等で形成されている。

　第二板状部材３００は、第一外装体１１０とで第二外装体１２０を挟む位置に配置され、第一外装体１１０及び第二外装体１２０の外周部分に沿って配置される部材である。第二板状部材３００は、第一接続部１１１とで第二接続部１２１を挟む位置に配置され、Ｘ軸方向またはＹ軸方向（第三方向または第二方向）に延びている。本実施の形態では、Ｙ軸方向両側の第一接続部１１１及び第二接続部１２１に対して、Ｘ軸方向（第三方向）に延びる２つの第二板状部材３０１が配置される。Ｘ軸方向両側の第一接続部１１１及び第二接続部１２１に対して、Ｙ軸方向（第二方向）に延びる２つの第二板状部材３０２が配置される。これにより、４つの第二板状部材３００（２つの第二板状部材３０１及び２つの第二板状部材３０２）が、第一外装体１１０及び第二外装体１２０の外周部分のほぼ全体に亘って配置される。言い換えると、第二板状部材３００は、複数の固定部材１３０に亘って、延びて配置される。

　第二板状部材３００は、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、鋼板等の金属部材、絶縁塗装等の絶縁処理が施された当該金属部材等の高剛性の部材で形成されている。第一接続部１１１は、金属製（高剛性）のフランジ部であり、第二接続部１２１は、樹脂製（低剛性）のフランジ部である。このため、第二接続部１２１は、第一接続部１１１及び第二板状部材３００の少なくとも一方よりも剛性が低い。本実施の形態では、第二接続部１２１は、第一接続部１１１及び第二板状部材３００の双方よりも剛性が低い。第一接続部１１１及び第二板状部材３００の少なくとも一方（本実施の形態では、第一接続部１１１及び第二板状部材３００の双方）は、第二接続部１２１よりも剛性が高い。

　剛性が高い（または低い）とは、外力に対して強い（または弱い）ことを意味し、曲げやねじりの力に対して寸法変化が小さい（または大きい）状態であるとして定義できる。第二接続部１２１が第一接続部１１１よりも剛性が低いとは、第一接続部１１１及び第二接続部１２１について同じ大きさの領域の中央部分を同じ力で押したときに、第二接続部１２１の方が寸法変化（撓み量）が大きい場合をいう。同じ寸法変化を生じさせるために必要な力が、第二接続部１２１の方が第一接続部１１１よりも小さい場合であるとも言える。剛性の定義は、上記に限定されることなく、当業者であれば通常解釈できる範囲内の定義であればよい。

　第二接続部１２１は、第一接続部１１１及び第二板状部材３００の少なくとも一方よりも、全体として剛性が低ければよい。第二接続部１２１は、第一接続部１１１及び第二板状部材３００の少なくとも一方よりも、材質的に剛性が低くても（剛性が低い素材で形成されていても）よいし、構造的に剛性が低くても（剛性が低い形状で構成されていても）よい。

　固定部材１３０は、第一固定部材１３１と、第二固定部材１３２とを有している。第一固定部材１３１及び第二固定部材１３２は、互いに接続（接合）されて、第一外装体１１０と第二外装体１２０とを接続（接合）する部材である。具体的には、第一接続部１１１に、複数の第二固定部材１３２が略等間隔で並んで配置され、第二接続部１２１の第二固定部材１３２と対応する位置に、複数の第一固定部材１３１が並んで配置される。これにより、第一固定部材１３１及び第二固定部材１３２は、第一接続部１１１及び第二接続部１２１を、第二板状部材３００とともに接続（接合）する。

　本実施の形態では、第一固定部材１３１は、ボルトであり、第二固定部材１３２は、当該ボルトが結合するナットである。第一接続部１１１には貫通孔１１１ａが形成され、第二接続部１２１には貫通孔１２１ａが形成され、第二板状部材３００には貫通孔３１１が形成されている。これら貫通孔３１１、１２１ａ及び１１１ａに、第一固定部材１３１の雄ネジ部が挿入されて、当該雄ネジ部が第二固定部材１３２の雌ネジ部と結合される。これにより、第一固定部材１３１及び第二固定部材１３２は、第一接続部１１１及び第二板状部材３００で第二接続部１２１を挟んだ状態で、第二接続部１２１に向けて第二板状部材３００を押圧して、第一接続部１１１及び第二接続部１２１を接続（固定）する。

　第二固定部材１３２がボルトであり、第一固定部材１３１が、当該ボルトが結合するナットであってもよい。第一外装体１１０と第二外装体１２０とを接続（接合）する手法は、他の手法でもよく、リベットによる接合、かしめ接合、クリップによる挟み込み、接着、溶接、ヒートシール、超音波溶着等であってもよい。

　［１．２　第一板状部材２００の説明］
　第一板状部材２００は、Ｚ軸方向（第一方向）において蓄電素子４００と並び、かつ、外装体１００に沿って配置される板状の部材である。第一板状部材２００は、外装体１００の外面に取り付けられている。具体的には、第一板状部材２００は、蓄電素子４００及び第一外装体１１０のＺ軸マイナス方向に、第一外装体１１０に沿ってＸ軸方向に延びる矩形状かつ波板状の部材である。そして、第一板状部材２００は、第一外装体１１０のＺ軸マイナス方向側の外面に当接し、かつ、当該外面に取り付けられる。第一板状部材２００は、板状部材を波板状に折り曲げて形成してもよいし、鋳造（ダイカスト）等で形成してもよい。

　本実施の形態では、第一板状部材２００は、Ｘ軸方向両端部において、固定部材１３０（第一固定部材１３１及び第二固定部材１３２）によって、第二接続部１２１及び第二板状部材３００とともに、第一接続部１１１に取り付けられる（図６参照）。第一板状部材２００は、Ｘ軸方向両端部に、貫通孔２１１が形成された板状部材接続部２１０を有している。第二板状部材３００の貫通孔３１１、第二接続部１２１の貫通孔１２１ａ、第一接続部１１１の貫通孔１１１ａ及び板状部材接続部２１０の貫通孔２１１に、第一固定部材１３１の雄ネジ部が挿入されて、当該雄ネジ部が第二固定部材１３２の雌ネジ部と結合される。これにより、第一板状部材２００は、第二外装体１２０及び第二板状部材３００とともに、第一外装体１１０に取り付けられる。

　Ｘ軸方向両端部及びＹ軸方向両端部（Ｘ軸方向及びＹ軸方向の角部）に配置される固定部材１３０に対応する位置には、第二板状部材３００は配置されていない。このため、当該角部においては、第一板状部材２００は、第二接続部１２１とともに第一接続部１１１に取り付けられる。当該角部においては、第一板状部材２００は、第二外装体１２０とともに第一外装体１１０に取り付けられる。第一板状部材２００の構成の詳細な説明については、後述する。

　［１．３　外装体１００内の各構成要素の説明］
　蓄電素子４００は、電気を充電し、また、電気を放電できる二次電池（単電池）であり、より具体的には、リチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池である。蓄電素子４００は、扁平な直方体形状（角形）を有しており、本実施の形態では、８個の蓄電素子４００が横置き（横倒し）にされた状態で（蓄電素子４００の後述する長側面４１１ａがＺ軸方向に向いた状態で）、Ｚ軸方向及びＸ軸方向に配列されている。具体的には、２つの第一蓄電素子４０１がＺ軸方向に積層（平積み）され、２つの第二蓄電素子４０２がＺ軸方向に積層（平積み）され、２つの第三蓄電素子４０３がＺ軸方向に積層（平積み）され、２つの第四蓄電素子４０４がＺ軸方向に積層（平積み）されている。そして、２つの第一蓄電素子４０１、２つの第二蓄電素子４０２、２つの第三蓄電素子４０３、及び、２つの第四蓄電素子４０４が、Ｘ軸マイナス方向からＸ軸プラス方向に向けて、Ｘ軸方向に並んで配列されている。

　蓄電素子４００の個数は特に限定されず、何個の蓄電素子４００がＺ軸方向に配置（積層）されていてもよいし、何個の蓄電素子４００がＸ軸方向に配置（配列）されていてもよい。蓄電素子４００の形状は、上記角形には限定されず、それ以外の多角柱形状、円柱形状、楕円柱形状、長円柱形状等であってもよい。蓄電素子４００は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。蓄電素子４００は、二次電池ではなく、使用者が充電をしなくても蓄えられている電気を使用できる一次電池であってもよい。蓄電素子４００は、固体電解質を用いた電池であってもよい。蓄電素子４００は、パウチタイプの蓄電素子であってもよい。蓄電素子４００の構成の詳細な説明については、後述する。

　スペーサ５００は、蓄電素子４００に隣接して配置される矩形状かつ平板状のスペーサである。スペーサ５００は、蓄電素子４００の長側面４１１ａに対向して、蓄電素子４００のＺ軸プラス方向またはＺ軸マイナス方向に配置される。スペーサ５００は、第二外装体１２０に使用可能ないずれかの樹脂材料等の絶縁部材、または、ダンマ材等の断熱性が高い部材等で形成されている。

　本実施の形態では、スペーサ５００として、中間スペーサ５１０と、一対のエンドスペーサ５２０とが配置されている。中間スペーサ５１０は、２つの蓄電素子４００の間に配置されるスペーサ５００であり、エンドスペーサ５２０は、蓄電素子４００と第一外装体１１０または拘束体６００との間に配置されるスペーサ５００である。中間スペーサ５１０及び一対のエンドスペーサ５２０が、蓄電素子４００をＺ軸方向で挟むように配置されて、蓄電素子４００同士の間、及び、蓄電素子４００と第一外装体１１０及び拘束体６００との間を電気的に絶縁する。本実施の形態では、Ｘ軸方向に並んで第一蓄電素子４０１～第四蓄電素子４０４が配置されているため、第一蓄電素子４０１～第四蓄電素子４０４のそれぞれに対して、中間スペーサ５１０及び一対のエンドスペーサ５２０が配置されている。スペーサ５００に代えて、または、スペーサ５００に加えて、蓄電素子４００の側面に、絶縁シートが配置されてもよい。

　Ｚ軸プラス方向側に配置されるエンドスペーサ５２０のそれぞれには、Ｙ軸マイナス方向の端部に、Ｘ軸方向に並ぶ２つの突起５２１が形成されている。突起５２１は、後述の拘束体６００の第一拘束体６１０に形成された円形状の貫通孔６１１及び第二拘束体６２０に形成された円形状の貫通孔６２１に挿入される、Ｚ軸プラス方向に突出した円柱状の突起である。これにより、スペーサ５００（及び蓄電素子４００）に対して拘束体６００を位置決めできる。

　拘束体６００は、第一外装体１１０とで、Ｚ軸方向において第一蓄電素子４０１及び第二蓄電素子４０２等の複数の蓄電素子４００を挟む部材である。具体的には、第一外装体１１０及び拘束体６００は、互いに接合されて、複数の蓄電素子４００を挟み込む。これにより、第一外装体１１０及び拘束体６００は、Ｚ軸方向において複数の蓄電素子４００を拘束する（複数の蓄電素子４００にＺ軸方向における拘束力を付与する）。第一外装体１１０は、第一蓄電素子４０１～第四蓄電素子４０４を跨ぐようにＸ軸方向に延びており、拘束体６００は、第一蓄電素子４０１～第四蓄電素子４０４のそれぞれを第一外装体１１０とで個別に拘束する。拘束体６００は、第一外装体１１０に使用可能な金属部材等で形成されている。

　拘束体６００は、第一拘束体６１０と、第二拘束体６２０とを有している。第一拘束体６１０は、第二拘束体６２０のＺ軸プラス方向に配置され、第一外装体１１０に接合される、Ｘ軸方向から見て逆Ｕ字状の板状部材である。第二拘束体６２０は、蓄電素子４００及びスペーサ５００（エンドスペーサ５２０）のＺ軸プラス方向において、これらのＺ軸プラス方向側の側面のほぼ全面を覆うように配置される板状部材である。第一拘束体６１０及び第二拘束体６２０には、強度向上等のために、Ｙ軸方向に延びる凸部が形成されているが、凸部の位置、形状及び個数は特に限定されず、また、凸部が形成されていない構成でもよい。第一拘束体６１０及び第二拘束体６２０は、一体に形成されてもよいし、拘束体６００は第二拘束体６２０を有しなくてもよい。

　第一蓄電素子４０１～第四蓄電素子４０４は互いに離間して配置されており、Ｘ軸方向に並ぶ拘束体６００についても、互いに離間して配置されている。このため、第一蓄電素子４０１と第二蓄電素子４０２との間で熱が伝わるのを抑制できるため、第一蓄電素子４０１及び第二蓄電素子４０２が互いに熱影響を及ぼすのを抑制できる。第一蓄電素子４０１と第二蓄電素子４０２との間の隙間に断熱材を配置してもよく、第一蓄電素子４０１及び第二蓄電素子４０２が互いに熱影響を及ぼすのをさらに抑制できる。

　バスバーフレーム７００は、バスバー８００と他の部材との電気的な絶縁、及び、バスバー８００の位置規制ができる扁平な矩形状の絶縁部材である。バスバーフレーム７００は、第二外装体１２０に使用可能ないずれかの樹脂材料等で形成されている。バスバーフレーム７００は、複数の蓄電素子４００のＹ軸マイナス方向に配置され、複数の蓄電素子４００に対して位置決めされることにより、バスバー８００が、複数の蓄電素子４００に対して位置決めされて、当該複数の蓄電素子４００が有する電極端子に接合される。

　バスバー８００は、複数の蓄電素子４００のＹ軸マイナス方向に配置され、当該複数の蓄電素子４００及び導電部材９００に接続（接合）される平板状の部材である。バスバー８００は、バスバー８１０、８２０及び８３０を有している。バスバー８１０は、隣り合う蓄電素子４００が有する後述の電極端子４２０同士を接続する。バスバー８２０及び８３０は、蓄電素子４００の電極端子４２０と導電部材９００の後述する接続部９１２及び９２２とを接続して、蓄電素子４００と正極及び負極の外部端子２１及び２２とを電気的に接続する。

　本実施の形態では、バスバー８００と蓄電素子４００の電極端子４２０とは、溶接によって接続（接合）されるが、ボルト締結等によって接続（接合）されてもよい。バスバー８００と導電部材９００の接続部９１２及び９２２とは、ボルト締結によって接続（接合）されるが、溶接等によって接続（接合）されてもよい。バスバー８００は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、ニッケル等の金属製の導電部材若しくはそれらの組み合わせ、または、金属以外の導電性の部材で形成されている。本実施の形態では、バスバー８００は、蓄電素子４００を２個ずつ並列に接続して４セットの蓄電素子群を構成し、当該４セットの蓄電素子群を直列に接続するが、バスバー８００は、８個の蓄電素子４００を全て直列に接続してもよいし、その他の構成であってもよい。

　導電部材９００は、バスバー８００及び制御ユニット２０に接続されて、蓄電素子４００と外部端子２１及び２２とを電気的に接続する導電性の部材である。つまり、導電部材９００は、蓄電素子４００の主電流（充放電電流）経路上に配置される導電部材（電源線、電力線、主回路ケーブル、電源ケーブル、電力ケーブルともいう）である。導電部材９００は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、ニッケル等の金属製の導電部材若しくはそれらの組み合わせ、または、金属以外の導電性の部材で形成されている。導電部材９００は、導電部材９１０と、導電部材９２０とを有している。導電部材９１０は、接続部９１１及び９１２と、取付部９１３とを有している。導電部材９２０は、接続部９２１及び９２２と、取付部９２３とを有している。

　接続部９１２は、バスバー８２０に接続される部位であり、接続部９２２は、バスバー８３０に接続される部位である。取付部９１３及び９２３は、第一外装体１１０の取付台１１５に取り付けられる部位である。本実施の形態では、導電部材９１０は、接続部９１１から取付部９１３に亘って板状部材が延びており、かつ、取付部９１３から接続部９１２に亘って電線が延びて配置された構成を有している。導電部材９２０は、接続部９２１から取付部９２３に亘って板状部材が延びており、かつ、取付部９２３から接続部９２２に亘って電線が延びて配置された構成を有している。

　［１．４　その他の構成要素の説明］
　制御ユニット２０は、蓄電ユニット１０内の蓄電素子４００を制御する制御機器（図示せず）を有する装置であり、具体的には、蓄電素子４００を制御するＢＭＳ（Battery Management System）である。制御ユニット２０内に配置される当該制御機器は、蓄電素子４００の主電流経路に接続されて蓄電素子４００を制御する機器であり、蓄電素子４００の充放電を制御する回路基板、ヒューズ、リレー、ＦＥＴ（Field Effect Transistor）等の半導体スイッチ、シャント抵抗等である。制御ユニット２０は、外装体１００に収容されている。

　外装体１００には、Ｘ軸プラス方向の端部に、正極及び負極の一対のモジュール端子（総端子）である外部端子２１及び２２が配置されている。外部端子２１及び２２は、接続部９１１及び９２１を介して、蓄電ユニット１０の蓄電素子４００と電気的に接続される。蓄電装置１は、この外部端子２１及び２２を介して、外部からの電気を充電し、また外部へ電気を放電する。外部端子２１は、正極の外部端子である正極外部端子であり、端外部子２２は、負極の外部端子である負極外部端子である。外部端子２１及び２２は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等の金属製の導電部材で形成されている。

　［２　蓄電素子４００の構成の説明］
　蓄電素子４００の構成について、詳細に説明する。蓄電ユニット１０が備える８個の蓄電素子４００（２つの第一蓄電素子４０１、２つの第二蓄電素子４０２、２つの第三蓄電素子４０３、及び、２つの第四蓄電素子４０４）は、全て同様の構成を有するため、以下では、１つの蓄電素子４００の構成についての説明を行う。

　図４は、本実施の形態に係る蓄電素子４００を分解して各構成要素を示す分解斜視図である。具体的には、図４は、図３に示した蓄電素子４００を縦置きにした（立てた）状態で、各部を分解した図を示している。

　図４に示すように、蓄電素子４００は、容器４１０と、一対（正極及び負極）の電極端子４２０と、一対（正極及び負極）のガスケット４３０と、を備えている。容器４１０の内方には、一対（正極及び負極）のガスケット４４０と、一対（正極及び負極）の集電体４５０と、電極体４６０とが収容されている。容器４１０の内方には、電解液（非水電解質）が封入されているが、図示は省略している。当該電解液としては、蓄電素子４００の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく、様々なものを選択することができる。上記の構成要素の他、電極体４６０の側面または下面等に配置されるスペーサ、電極体４６０等を包み込む絶縁フィルム、容器４１０の外面を覆う絶縁シート等が配置されてもよい。

　容器４１０は、開口が形成された容器本体４１１と、容器本体４１１の当該開口を閉塞する容器蓋体４１２と、を有する直方体形状（角形または箱形）のケースである。このような構成により、容器４１０は、電極体４６０等を容器本体４１１の内部に収容後、容器本体４１１と容器蓋体４１２とが溶接等されることにより、内部を密封できる構造となっている。容器本体４１１及び容器蓋体４１２の材質は特に限定されないが、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、メッキ鋼板など溶接可能な金属であるのが好ましい。

　容器本体４１１は、容器４１０の本体を構成する矩形筒状で底を備える部材であり、Ｙ軸マイナス方向側に開口が形成されている。容器本体４１１は、Ｚ軸方向両側の側面に一対の矩形状かつ平面状の（平坦な）長側面４１１ａを有し、Ｘ軸方向両側の側面に一対の矩形状かつ平面状の（平坦な）短側面４１１ｂを有し、Ｙ軸プラス方向側に矩形状かつ平面状の（平坦な）底面４１１ｃを有している。容器蓋体４１２は、容器４１０の蓋体を構成する矩形状の板状部材であり、容器本体４１１のＹ軸マイナス方向側にＸ軸方向に延びて配置されている。容器蓋体４１２には、容器４１０内方の圧力が上昇した場合に当該圧力を開放するガス排出弁４１２ａ、及び、容器４１０の内方に電解液を注液するための注液部（図示せず）等が設けられている。このように、容器４１０は、Ｙ軸方向（第二方向）に並んで配置され、互いに接合される容器本体４１１及び容器蓋体４１２を有している。第一蓄電素子４０１～第四蓄電素子４０４は、容器蓋体４１２の長手方向であるＸ軸方向（第三方向）に並んで配置されている。

　電極体４６０は、正極板と負極板とセパレータとが積層されて形成された蓄電要素（発電要素）である。正極板は、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属からなる集電箔である正極基材層上に正極活物質層が形成されたものである。負極板は、銅または銅合金等の金属からなる集電箔である負極基材層上に負極活物質層が形成されたものである。正極活物質層及び負極活物質層に用いられる活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能なものであれば、適宜公知の材料を使用できる。本実施の形態では、電極体４６０は、極板（正極板及び負極板）がＸ軸方向に延びる巻回軸（Ｘ軸方向に平行な仮想軸）まわりに巻回されて形成された巻回型（いわゆる縦巻き型）の電極体である。

　電極体４６０の極板（正極板及び負極板）は、Ｚ軸方向に積層されているため、Ｚ軸方向を積層方向とも呼ぶ。電極体４６０は、極板が積層方向に積層されて形成されている。電極体４６０は、極板が巻回されることで、Ｚ軸方向に並ぶ一対の平坦部４６１と、Ｙ軸方向に並ぶ一対の湾曲部４６２と、を有しているが、上記の積層方向は、平坦部４６１における極板の積層方向である。平坦部４６１は、一対の湾曲部４６２の端部同士を繋ぐ平坦な部位であり、湾曲部４６２は、Ｙ軸方向に突出するように半円形状等に湾曲した部位である。平坦部４６１の平坦面の向く方向、または、一対の平坦部４６１の対向方向を、上記積層方向と定義もできる。このため、複数の第一蓄電素子４０１は、当該積層方向に並んでいると言える。他の蓄電素子４００についても同様である。第一蓄電素子４０１～第四蓄電素子４０４が配列されるＸ軸方向を、配列方向とも呼ぶ。第一蓄電素子４０１～第四蓄電素子４０４は、当該積層方向と交差する配列方向に配列されている。

　電極体４６０は、正極板と負極板とがＸ軸方向に互いにずらして巻回されているため、正極板及び負極板は、それぞれのずらされた方向の端部に、活物質が形成（塗工）されず基材層が露出した部分（活物質層非形成部）を有している。電極体４６０は、Ｘ軸方向の両端部に、平坦部４６１及び湾曲部４６２からＸ軸方向両側に突出し、かつ、正極板及び負極板の活物質層非形成部が積層されて集電体４５０と接続される端部４６３を有している。

　電極体４６０は、Ｙ軸方向に延びる巻回軸まわりに極板が巻回されて形成されたいわゆる横巻き型の電極体、複数の平板状の極板が積層されて形成された積層型（スタック型）の電極体、極板を蛇腹状に折り畳んだ蛇腹型の電極体等、どのような形態の電極体でもよい。横巻き型の電極体の場合、湾曲部、及び、集電体との接続部（タブ）以外の平坦な部位が平坦部であり、積層型（スタック型）及び蛇腹型の電極体の場合、集電体との接続部（タブ）以外の平坦な部位が平坦部である。

　電極端子４２０は、蓄電素子４００の端子（正極端子及び負極端子）であり、Ｙ軸マイナス方向に突出するように容器蓋体４１２に配置されている。電極端子４２０は、集電体４５０を介して、電極体４６０の正極板及び負極板に電気的に接続されている。電極端子４２０は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等の金属等の導電部材で形成されている。

　集電体４５０は、電極端子４２０と電極体４６０の端部４６３とに電気的に接続される導電性の部材（正極集電体及び負極集電体）である。集電体４５０は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅または銅合金等で形成されている。ガスケット４３０及び４４０は、容器蓋体４１２と電極端子４２０及び集電体４５０との間に配置された、平板状の電気的絶縁性を有するシール部材である。ガスケット４３０及び４４０は、第二外装体１２０に使用可能ないずれかの電気的絶縁性の樹脂材料等で形成されている。

　［３　第一板状部材２００の構成の説明］
　第一板状部材２００の構成について、詳細に説明する。図５Ａ及び図５Ｂは、本実施の形態に係る第一板状部材２００の構成を示す斜視図である。具体的には、図５Ａは、図２に示した第一板状部材２００を拡大して示す拡大斜視図であり、図５Ｂは、図５Ａの第一板状部材２００をＸ軸まわりに１８０°回転させた場合の構成を示す斜視図である。

　図６は、本実施の形態に係る外装体１００（第一外装体１１０、第二外装体１２０、固定部材１３０及び第二板状部材３００）と、第一板状部材２００との位置関係を示す側面図である。具体的には、図６の（ａ）は、図１に示した蓄電装置１をＹ軸マイナス方向から見た場合の構成を示し、図６の（ｂ）は、図６の（ａ）における破線で囲った部分を拡大して示している。

　図７は、本実施の形態に係る第一外装体１１０、蓄電素子４００、スペーサ５００及び拘束体６００と、第一板状部材２００との位置関係を示す斜視図である。具体的には、図７は、第一外装体１１０の取付台１１３、１１４に蓄電素子４００及びスペーサ５００とともに拘束体６００を取り付け、かつ、第一外装体１１０に対して第一板状部材２００を配置した場合の構成を示している。図８は、本実施の形態に係る蓄電素子４００、スペーサ５００及び拘束体６００と、第一板状部材２００との位置関係を示す側面図である。具体的には、図８は、図７の構成をＸ軸プラス方向から見た場合の構成を示している。図９は、本実施の形態に係る蓄電素子４００、スペーサ５００及び拘束体６００と、第一板状部材２００との位置関係を示す断面図である。具体的には、図９の（ａ）は、図７の構成を、ＩＸａ－ＩＸａ線を通りＸＺ平面に平行な面で切断した場合の断面を示し、図９の（ｂ）は、図９の（ａ）における破線で囲った部分を拡大して示している。

　図５Ａ及び図５Ｂ等に示すように、第一板状部材２００は、板状部材接続部２１０に加え、板状部材凸部２２０及び２３０を有している。板状部材接続部２１０は、第一板状部材２００のＸ軸方向両端部に配置される、Ｙ軸方向に延びる矩形状かつ平板状の部位であり、Ｙ軸方向に並ぶ複数（本実施の形態では、４つ）の貫通孔２１１が形成されている。これら貫通孔２１１を介して板状部材接続部２１０が固定部材１３０によって、第二接続部１２１（及び第二板状部材３００）とともに第一接続部１１１に接続されることにより、第一板状部材２００が外装体１００（第一外装体１１０）に取り付けられる（図６参照）。

　板状部材凸部２２０及び２３０は、２つの板状部材接続部２１０の間に配置され、Ｚ軸方向（第一方向）に突出し、かつ、Ｙ軸方向（第二方向）において第一板状部材２００の一端縁から他端縁まで延びる長尺な凸部（凸条部）である。具体的には、板状部材凸部２２０は、Ｚ軸プラス方向に突出し、かつ、第一板状部材２００のＹ軸方向の両端縁に亘って、Ｙ軸方向に直線状に延びる凸部である。板状部材凸部２３０は、Ｚ軸マイナス方向に突出し、かつ、第一板状部材２００のＹ軸方向の両端縁に亘って、Ｙ軸方向に直線状に延びる凸部である。

　具体的には、板状部材凸部２２０は、第一板状部材２００のＺ軸マイナス方向側の面がＺ軸プラス方向に凹み、かつ、第一板状部材２００のＺ軸プラス方向側の面がＺ軸プラス方向に突出する凸部である。板状部材凸部２３０は、第一板状部材２００のＺ軸プラス方向側の面がＺ軸マイナス方向に凹み、かつ、第一板状部材２００のＺ軸マイナス方向側の面がＺ軸マイナス方向に突出する凸部である。

　本実施の形態では、複数の板状部材凸部２２０及び２３０が、Ｘ軸方向（第三方向）に並んで配置されている。つまり、複数の板状部材凸部２２０及び２３０は、複数の蓄電素子４００（第一蓄電素子４０１～第四蓄電素子４０４）に亘って、Ｘ軸方向に交互に並んで配置されている（図７及び図９等参照）。このように、第一板状部材２００は、波板のような形状を有している。

　図６～図９等に示すように、第一板状部材２００は、Ｘ軸方向及びＹ軸方向において、外装体１００（第一外装体１１０）と同じ長さを有している。板状部材凸部２２０及び２３０は、Ｙ軸方向において、外装体１００（第一外装体１１０）と同じ長さを有している。これにより、第一板状部材２００は、Ｘ軸方向及びＹ軸方向において、蓄電素子４００よりも長く形成され、板状部材凸部２２０及び２３０は、Ｙ軸方向において、蓄電素子４００よりも長く形成されている。言い換えると、第一板状部材２００は、Ｘ軸方向両側及びＹ軸方向両側において、全ての蓄電素子４００よりも突出して配置され、板状部材凸部２２０及び２３０は、Ｙ軸方向において、全ての蓄電素子４００よりも突出して配置されている。

　第一板状部材２００は、Ｘ軸方向またはＹ軸方向において、蓄電素子４００と同じ長さを有していてもよい。第一板状部材２００は、Ｘ軸方向またはＹ軸方向において、蓄電素子４００の端縁まで少なくとも延びるように形成されていればよく、板状部材凸部２２０及び２３０は、Ｙ軸方向において、蓄電素子４００の端縁まで少なくとも延びるように形成されていればよい。言い換えれば、第一板状部材２００は、少なくとも一部が、Ｚ軸方向から見て、蓄電素子４００のＸ軸方向またはＹ軸方向の端縁と重なっていればよく、板状部材凸部２２０及び２３０は、少なくとも一部が、Ｚ軸方向から見て、蓄電素子４００のＹ軸方向の端縁と重なっていればよい。

　本実施の形態では、板状部材凸部２２０及び２３０は、Ｙ軸方向から見て台形状を有しているが、Ｙ軸方向から見て、矩形状または三角形状等の多角形状、半円形状、半楕円形状、半長円形状等、どのような形状を有していてもよい。板状部材凸部２２０及び２３０は、第一板状部材２００の一方の面が凹んで形成されているため、凹部とも言える。

　第一板状部材２００は、外装体１００に当接して配置され、板状部材凸部２２０及び２３０と外装体１００との間には、空間が形成されている。図６及び図９等に示すように、第一板状部材２００は、第一外装体１１０に当接して配置され、かつ、板状部材凸部２２０及び２３０と第一外装体１１０との間には、空間Ｓが形成されている。空間Ｓ内には、固定部材１３０の第一外装体１１０から突出した部分（第一固定部材１３１の雄ネジ部及び第二固定部材１３２）、及び、第一外装体１１０に形成された外装体凸部１１７等が配置される。

　外装体凸部１１７は、第一外装体１１０に形成されたＺ軸マイナス方向に突出する凸部である。外装体凸部１１７は、第一外装体１１０に取付台１１３及び１１４を配置するために、第一外装体１１０のＺ軸プラス方向側の面を凹ませることにより、第一外装体１１０のＺ軸マイナス方向側の面に突出する凸部である。

　図９に示すように、板状部材凸部２２０及び２３０のうちの蓄電素子４００に向けて突出する凸部（板状部材凸部２２０）は、外装体１００のうちの外装体凸部１１６の周囲に当接して配置される。板状部材凸部２２０は、Ｘ軸方向において、外装体凸部１１６とずれた位置に配置されており、これによって、板状部材凸部２２０は、第一外装体１１０のうちの外装体凸部１１６とＸ軸方向で隣り合う部位に当接する。

　具体的には、板状部材凸部２２０は、外装体凸部１１６の周囲に当接して配置される当接部２２１を有している。当接部２２１は、外装体凸部１１６のＸ軸方向両側方に配置され、Ｙ軸方向に延びる平板状の部位である。このような構成により、第一板状部材２００は、板状部材凸部２２０の当接部２２１によって、第一外装体１１０の外装体凸部１１６をＺ軸プラス方向に押圧する。外装体凸部１１６は、エンドスペーサ５２０を介して、蓄電素子４００の容器４１０の長側面４１１ａの中央部をＺ軸プラス方向に押圧する。

　［４　効果の説明］
　以上のように、本発明の実施の形態に係る蓄電装置１は、第一方向（Ｚ軸方向）において蓄電素子４００と並び外装体１００に沿う板状の第一板状部材２００を備え、蓄電素子４００の容器４１０は、第二方向（Ｙ軸方向）に並ぶ容器本体４１１及び容器蓋体４１２を有している。そして、第一板状部材２００は、第一方向に突出し第二方向の両端縁に亘って延びる板状部材凸部２２０及び２３０を有している。このように、外装体１００に沿う位置に板状の第一板状部材２００を配置し、第一板状部材２００に、第二方向に延びる板状部材凸部２２０及び２３０を形成することで、第一板状部材２００によって、第二方向における外装体１００の強度を補強できる。これにより、蓄電装置１の第二方向（容器本体４１１及び容器蓋体４１２の並び方向）における耐圧壊性能を向上できるため、外部からの衝撃等に対する蓄電素子４００の保護を向上できる。

　蓄電装置１は、第三方向（Ｘ軸方向）に並ぶ複数の蓄電素子４００を備えており、第一板状部材２００は、第三方向に並ぶ複数の板状部材凸部２２０及び２３０を有している。このように、複数の蓄電素子４００が第三方向に並べられた構成において、第一板状部材２００が、第三方向に並ぶ複数の板状部材凸部２２０及び２３０を有していることにより、複数の蓄電素子４００についての第二方向における耐圧壊性能を向上できる。これにより、複数の蓄電素子４００について、外部からの衝撃等に対する保護を向上できる。

　第一板状部材２００が、蓄電装置１の外装体１００の外面に取り付けられていることにより、外部からの衝撃に対して、第一板状部材２００が外装体１００を効果的に保護できる。これにより、外部からの衝撃等に対する蓄電素子４００の保護を向上できる。第一板状部材２００が外装体１００の外面に取り付けられることにより、第一板状部材２００が外装体１００を介して蓄電素子４００の熱を放熱できる。

　第一板状部材２００が、外装体１００に当接して配置されることにより、第一板状部材２００が外装体１００をより補強できるため、外部からの衝撃等に対する蓄電素子４００の保護を向上できる。板状部材凸部２２０及び２３０と外装体１００との間に空間Ｓを形成することにより、軽量化を図ったり、空間Ｓにボルト等の部材（固定部材１３０及び外装体凸部１１７等）を収容したり、空間Ｓで断熱できる。第一板状部材２００が外装体１００に当接することにより、第一板状部材２００が外装体１００を介して蓄電素子４００の熱を放熱できる。

　外装体１００が外装体凸部１１６を有していることにより、外装体１００を補強できるため、外部からの衝撃等に対する蓄電素子４００の保護を向上できる。外装体凸部１１６は、蓄電素子４００に向けて突出するため、外装体凸部１１６が蓄電素子４００を押圧して蓄電素子４００が膨れるのを抑制できる。特に、蓄電素子４００に向けて突出する板状部材凸部２２０が、外装体凸部１１６の周囲に当接することにより、蓄電素子４００が膨れようとしても、板状部材凸部２２０が外装体凸部１１６の移動を規制して、蓄電素子４００が膨れるのをより抑制できる。

　［５　変形例の説明］
　以上、本発明の実施の形態に係る蓄電装置１について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではなく、本発明の範囲は、請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。

　上記実施の形態では、外装体１００は、第二外装体１２０が、Ｚ軸マイナス方向側に開口が形成された有底矩形筒状の部材であり、第一外装体１１０が、第二外装体１２０の当該開口を塞ぐ扁平な矩形状の部材であることとした。しかし、第一外装体１１０が、Ｚ軸プラス方向側に開口が形成された有底矩形筒状の部材であり、第二外装体１２０が、第一外装体１１０の当該開口を塞ぐ扁平な矩形状の蓋であってもよいし、その他どのような形状であってもよい。

　上記実施の形態では、第一外装体１１０は、蓄電素子４００のＺ軸マイナス方向に配置され、拘束体６００は、蓄電素子４００のＺ軸プラス方向に配置されて、互いに接合されることとした。しかし、第一外装体１１０が、蓄電素子４００のＺ軸プラス方向に配置され、拘束体６００が、蓄電素子４００のＺ軸マイナス方向に配置されて、互いに接合されることにしてもよい。蓄電装置１において、上下が逆になったような構成を有していてもよい。この場合、第一板状部材２００は、第一外装体１１０の上面（Ｚ軸プラス方向側の面）に取り付けられる。

　上記実施の形態では、第一外装体１１０は、拘束体６００が取り付けられて蓄電素子４００を拘束することとした。しかし、第一外装体１１０には、拘束体６００は取り付けられず、拘束体６００は、他の部材に取り付けられて蓄電素子４００を拘束してもよい。

　上記実施の形態では、第一板状部材２００は、外装体１００の外面として、第一外装体１１０の外面（下面、Ｚ軸マイナス方向側の面）に取り付けられることとした。しかし、第一板状部材２００は、第二外装体１２０の外面（上面、Ｚ軸プラス方向側の面）に取り付けられてもよい。第一板状部材２００は、外装体１００の側面（Ｘ軸方向側またはＹ軸方向側の面）に取り付けられてもよい。第一板状部材２００は、Ｚ軸方向において蓄電素子４００と並んで配置されることとしたが、Ｘ軸方向またはＹ軸方向において蓄電素子４００と並んで配置されてもよい（Ｘ軸方向またはＹ軸方向を第一方向の一例としてもよい）。第一板状部材２００は、外装体１００の外面ではなく、外装体１００の内面に取り付けられてもよい。第一板状部材２００は、外装体１００に取り付けられる（固定される）ことなく、外装体１００に当接して配置されてもよいし、外装体１００に当接することなく、外装体１００に沿って配置されてもよい。

　上記実施の形態では、第一板状部材２００は、Ｘ軸方向両側及びＹ軸方向両側において、全ての蓄電素子４００よりも突出して配置されることとした。しかし、Ｘ軸方向及びＹ軸方向のいずれかにおいて、いずれかの蓄電素子４００が第一板状部材２００から少し突出していてもよい。第一板状部材２００は、Ｘ軸方向及びＹ軸方向のいずれかにおいて、少なくとも１つの蓄電素子４００が第一板状部材２００から突出しないように形成されていればよい。この場合でも、第一板状部材２００が配置されていない場合と比べると、第一板状部材２００から突出していない蓄電素子４００の保護を向上ができる。

　上記実施の形態では、第一板状部材２００が有する板状部材凸部２２０及び２３０は、Ｙ軸方向に直線状に延びる凸部であることとした。しかし、板状部材凸部２２０または２３０は、第一板状部材２００の一方の面が凹むことなく、他方の面が突出した凸部であってもよい。また、板状部材凸部２２０または２３０は、Ｙ軸方向に直線状に延びるのではなく、Ｙ軸方向に湾曲しながら延びる凸部であってもよい。さらに、板状部材凸部２２０または２３０は、Ｙ軸方向からＸ軸方向側に傾斜した方向に延びる凸部であってもよい。

　上記実施の形態では、第一板状部材２００が有する板状部材凸部２２０及び２３０は、Ｙ軸方向において第一板状部材２００の一端縁から他端縁まで延びる長尺な凸部であることとした。しかし、板状部材凸部２２０または２３０は、Ｙ軸方向において第一板状部材２００の一端縁から他端縁まで延びていなくてもよく、Ｙ軸方向において端縁にむかって延びる凸部であって、Ｙ軸方向に部分的に延びていてもよい。

　上記実施の形態では、板状部材凸部２２０は、Ｘ軸方向において外装体凸部１１６とずれた位置に配置されて、外装体凸部１１６の周囲に当接して配置されることとした。しかし、板状部材凸部２２０は、Ｘ軸方向において外装体凸部１１６と重なる位置に配置されてもよい。この場合、板状部材凸部２２０が、外装体凸部１１６のＺ軸マイナス方向側の面に当接して配置されてもよいし、板状部材凸部２３０のＺ軸プラス方向側の面が、外装体凸部１１６の周囲に当接して配置されてもよい。この場合でも、板状部材凸部２２０または２３０が外装体凸部１１６をＺ軸プラス方向に押圧する効果を得ることができる。この場合、外装体凸部１１６が板状部材凸部２２０と同形状を有しており、板状部材凸部２２０及び２３０と外装体１００（第一外装体１１０）との間には空間が形成されていなくてもよい。

　上記実施の形態では、第一板状部材２００は、複数の板状部材凸部２２０及び２３０を有していることとしたが、第一板状部材２００は、１つの板状部材凸部２２０しか有していなくてもよいし、１つの板状部材凸部２３０しか有していなくてもよい。

　蓄電装置１は、上述した全ての構成要素を備えている必要はない。蓄電装置１は、制御ユニット２０、ガスケット１４０、第二板状部材３００、スペーサ５００、拘束体６００等を備えていなくてもよい。

　上記実施の形態及びその変形例に含まれる構成要素を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。

　本発明は、蓄電装置１として実現できるだけでなく、外装体１００と第一板状部材２００との組み合わせ、または、第一板状部材２００としても実現できる。

　本発明は、リチウムイオン二次電池等の蓄電素子を備えた蓄電装置に適用できる。

　１　蓄電装置
　１０　蓄電ユニット
　２０　制御ユニット
　２１、２２　外部端子
　８００、８１０、８２０、８３０　バスバー
　１００　外装体
　１１０　第一外装体
　１１１　第一接続部
　１１１ａ、１２１ａ、２１１、３１１、６１１、６２１　貫通孔
　１１６、１１７　外装体凸部
　１２０　第二外装体
　１２１　第二接続部
　１３０　固定部材
　１３１　第一固定部材
　１３２　第二固定部材
　２００　第一板状部材
　２１０　板状部材接続部
　２２０、２３０　板状部材凸部
　２２１　当接部
　３００、３０１、３０２　第二板状部材
　４００　蓄電素子
　４１０　容器
　４１１　容器本体
　４１２　容器蓋体
　４２０　電極端子
　５００　スペーサ
　６００　拘束体
　９００、９１０、９２０　導電部材

Claims (6)

1. 　容器を有する蓄電素子と、
   　前記蓄電素子が収容される外装体と、
   　第一方向において前記蓄電素子と並び、かつ、前記外装体に沿って配置される板状部材と、を備え、
   　前記容器は、互いに接合される容器本体及び容器蓋体を有し、
   　前記容器本体及び前記容器蓋体は、前記第一方向と交差する第二方向に並んで配置され、
   　前記板状部材は、前記第一方向に突出し、かつ、前記第二方向において前記板状部材の端縁にむかって延びる板状部材凸部を有する
   　蓄電装置。
2. 　前記板状部材凸部は、前記第二方向において前記板状部材の一端縁から他端縁まで延びる
   　請求項１に記載の蓄電装置。
3. 　前記蓄電装置は、前記第一方向及び前記第二方向と交差する第三方向であって、前記容器蓋体の長手方向に並ぶ複数の前記蓄電素子を備え、
   　前記板状部材は、前記第三方向に並ぶ複数の前記板状部材凸部を有する
   　請求項１または２に記載の蓄電装置。
4. 　前記板状部材は、前記外装体の外面に取り付けられている
   　請求項１～３のいずれか１項に記載の蓄電装置。
5. 　前記板状部材は、前記外装体に当接して配置され、
   　前記板状部材凸部と前記外装体との間には、空間が形成されている
   　請求項１～４のいずれか１項に記載の蓄電装置。
6. 　前記外装体は、前記蓄電素子に向けて突出する外装体凸部を有し、
   　前記板状部材凸部のうちの前記蓄電素子に向けて突出する凸部は、前記外装体のうちの前記外装体凸部の周囲に当接して配置される
   　請求項１～５のいずれか１項に記載の蓄電装置。

Images