WO2022255107A1 - 安全装置、および、安全装置を備えた飛行体 - Google Patents

安全装置、および、安全装置を備えた飛行体 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた安全性能を有しているだけでなく、収容器における射出物の収容性の向上ができ、さらに従来よりも飛行体への取り付け位置の多様性を確保可能な安全装置、および、安全装置を備えた飛行体を提供する。 【解決手段】安全装置には、パイロットシュート射出部62とメインパラシュート格納部とが含まれる。パイロットシュート射出部62は、アクチュエータ1と、アクチュエータ1により一方向に押し上げられる押し上げ部材15と、当該押し上げ部材15により支持されつつ押し上げられるパイロットシュート16と、アクチュエータ1、押し上げ部材15、およびパイロットシュート16を収容する有底円筒状の収容器18と、収容器18の開口端部を閉塞する扇状断面の蓋部21と、を備えている。アクチュエータ1は、基台2を介して、収容器18の底面部における扇状断面の幾何中心に対してずれた位置に固定されている。

Description

安全装置、および、安全装置を備えた飛行体
 本発明は、パラシュート又はパラグライダー等の射出物を射出する安全装置、および、当該安全装置を備えた飛行体に関する。
 近年、自律制御技術および飛行制御技術の発展に伴って、例えばドローンと呼ばれる複数の回転翼を備えた飛行体の産業上における利用が加速しつつある。ドローンは、例えば複数の回転翼を同時にバランスよく回転させることによって飛行し、上昇および下降は回転翼の回転数の増減によって行い、前進および後進は回転翼の回転数の増減を介して機体を傾けることによって成し得る。このような飛行体は、災害時活動、荷物運搬、風景撮影などに利用されるだけでなく、人が搭乗することも想定されており、今後、世界的に利用拡大することが見込まれている。
 一方で、上記のような飛行体の落下事故のリスクが危険視されており、飛行体の普及の妨げとなっている。こうした落下事故のリスクを低減するために、安全装置として飛行体用パラシュート装置が製品化されつつある。
 たとえば、上記パラシュート安全装置の一例として、出願人は、下記特許文献1に係る出願を行っている。この特許文献1の安全装置は、下記特許文献1の図1に示されるように、ピストン部材(摺動部材)と、ピストン部材を収容し、作動時に当該ピストン部材が外方に突出するための孔部が設けられたシリンダと、ピストン部材により一方向に押し上げられる押し上げ部材と、押し上げ部材により支持されつつ押し上げられる射出物と、ピストン部材をシリンダ内で移動させるガス発生器と、ピストン部材、シリンダ、射出物を少なくとも収容する収容器と、を備え、押し上げ部材は、ピストン部材の移動方向における当該ピストン部材の先端を基準としてピストン部材の末端側に配置された支持部を有している。また、押し上げ部材の底部は、ピストン部材の先端部に固定されている。
特開2020-1680号公報
 特許文献1のような安全装置の場合、優れた安全性能を有するものの、飛行体の中心部に取り付ける必要があるため、飛行体への取り付け位置の多様性に欠け、飛行体個々の状況に合わせて取り付けることが難しいものであった。また、近年では、安全装置の収容器における射出物の収容性の向上についても望まれるようになっている。
 そこで、本発明は、優れた安全性能を有しているだけでなく、従来よりも飛行体への取り付け位置の多様性を確保可能、または、収容器における射出物の収容性が向上した、安全装置、および、当該安全装置を備えた飛行体を提供することを目的とする。
(1) 摺動部材と、前記摺動部材を一方側に摺動させる駆動力を発生する動力源を有したアクチュエータと、前記摺動部材から延設され、初期状態において射出物を支持する支持部と、前記摺動部材、前記アクチュエータ、前記支持部、および前記射出物を少なくとも内部に収容する収容器と、を備え、前記アクチュエータの底部は、前記収容器の底面部の幾何中心に対してずれた位置に配設された状態で、前記収容器の底面部に固定されていることを特徴とする。
(2) 上記(1)の安全装置においては、飛行体の外部に取り付け可能なものであって、前記収容器の外形状の少なくとも一部が、前記飛行体の所定位置の外形状に倣った形状に形成されていることが好ましい。
(3) 上記(1)の安全装置においては、飛行体の外部に取り付け可能なものであって、前記飛行体が異常状態となっている場合に前記アクチュエータを自動起動させるための自動起動信号を前記アクチュエータに送信する、または、トリガー信号を受信した場合に前記アクチュエータを起動させるための起動信号を前記アクチュエータに送信する、トリガー装置をさらに備えていることが好ましい。
(4) 上記(3)の安全装置において、前記飛行体は、前記飛行体を推進させる推進装置を備えており、前記トリガー装置は、前記飛行体が異常状態となっているか否か判定する異常状態判定部と、前記異常状態判定部によって前記飛行体が異常状態になっていると判定された場合、前記推進装置を停止させる信号を前記推進装置に送信し、前記推進装置を停止可能な停止部と、をさらに備えていることが好ましい。
(5) 上記(1)~(4)の安全装置においては、前記射出物が、パイロットシュートおよびメインパラシュートであり、前記パイロットシュートには、連結部材を介して前記メインパラシュートが接続されており、前記収容器は、第1収容部と第2収容部とを有し、前記第1収容部には、前記パイロットシュートが収納されているとともに、前記パイロットシュートを射出する前記アクチュエータが設けられ、前記第2収容部には、前記メインパラシュートが収納されていることが好ましい。
(6) 別の観点として、上記(1)~(4)の安全装置においては、前記射出物が、捕獲用または捕縛用の網状部材、消火剤、救命具、および医薬品のうちいずれか1つ以上であってもよい。
(7) 本発明に係る飛行体は、機体と、上記(1)~(6)のうちいずれかの安全装置と、前記機体に結合され、前記機体を推進させる推進機構と、を備えていることを特徴とするものである。
 本発明によれば、優れた安全性能を有しているだけでなく、従来よりも飛行体への取り付け位置の多様性を確保可能、または、収容器における射出物の収容性が向上した、安全装置、および、当該安全装置を備えた飛行体を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る安全装置が取り付けられた飛行体を示す斜視図である。 図1の飛行体における安全装置付近を拡大して示した平面図である。 図1における安全装置のパイロットシュート射出部の断面図である。 (a)が図3のパイロットシュート射出部の平面図、(b)が図3のパイロットシュート射出部の底面図である。 (a)が図3のパイロットシュート射出部の左側面図、(b)が図3のパイロットシュート射出部の右側面図、(c)が図3のパイロットシュート射出部の正面図、(d)が図3のパイロットシュート射出部の背面図である。 図3のパイロットシュート射出部の斜視図である。 図3のパイロットシュート射出部から蓋部およびパイロットシュートを取り外した状態を示した平面図である。 本発明の第2実施形態に係る安全装置が取り付けられた飛行体の安全装置付近を拡大して示した平面図である。 図8における安全装置のパイロットシュート射出部の断面図である。 (a)が図8のパイロットシュート射出部の平面図、(b)が図8のパイロットシュート射出部の底面図である。 (a)が図8のパイロットシュート射出部の左側面図、(b)が図8のパイロットシュート射出部の右側面図、(c)が図8のパイロットシュート射出部の正面図、(d)が図8のパイロットシュート射出部の背面図である。 図8のパイロットシュート射出部の斜視図である。 図8のパイロットシュート射出部から蓋部およびパイロットシュートを取り外した状態を示した平面図である。 本発明の第3実施形態に係る安全装置が取り付けられた飛行体の安全装置付近を拡大して示した平面図である。 図14における安全装置のパイロットシュート射出部の断面図である。 (a)が図14のパイロットシュート射出部の平面図、(b)が図14のパイロットシュート射出部から蓋部およびパイロットシュートを取り外した状態を示した平面図である。 (a)が変形例1に係るパイロットシュート射出部の平面図、(b)が変形例1に係るパイロットシュート射出部の底面図である。 変形例1に係るパイロットシュート射出部の図であって、(a)が左側面図、(b)が右側面図、(c)が正面図、(d)が背面図である。 変形例1に係るパイロットシュート射出部の斜視図である。 (a)が変形例2に係るパイロットシュート射出部の平面図、(b)が変形例2に係るパイロットシュート射出部の底面図である。 変形例2に係るパイロットシュート射出部の図であって、(a)が左側面図、(b)が右側面図、(c)が正面図、(d)が背面図である。 変形例2に係るパイロットシュート射出部の斜視図である。 (a)が変形例3に係るパイロットシュート射出部の平面図、(b)が変形例3に係るパイロットシュート射出部の底面図である。 変形例3に係るパイロットシュート射出部の図であって、(a)が左側面図、(b)が右側面図、(c)が正面図、(d)が背面図である。 変形例3に係るパイロットシュート射出部の斜視図である。 (a)が変形例4に係るパイロットシュート射出部の平面図、(b)が変形例4に係るパイロットシュート射出部の底面図である。 変形例4に係るパイロットシュート射出部の図であって、(a)が左側面図、(b)が右側面図、(c)が正面図、(d)が背面図である。 変形例4に係るパイロットシュート射出部の斜視図であって、(a)が主に曲面側、(b)が主に曲面と反対側を示したものである。 変形例5に係るパイロットシュート射出部の断面図である。 変形例6に係る飛行体における安全装置付近を拡大して示した平面図である。 変形例7に係る飛行体における安全装置付近を拡大して示した平面図である。 変形例8に係る飛行体における安全装置付近を拡大して示した平面図である。 変形例9に係る飛行体における安全装置付近を拡大して示した平面図である。 変形例10に係るエアバッグ装置の断面図である。
 以下、本発明の第1実施形態に係る安全装置を備えた飛行体について、図1~図7を参照しながら説明する。
 図1に示すように、飛行体30は、機体31と、当該機体31に取り付けられた安全装置100と、機体31に結合され、当該機体31を推進させる1つ以上の推進機構(たとえばプロペラ等)32と、機体31の下部に設けられた複数の脚部33と、を備えている。
 また、図1および図2に示すように、安全装置60は、取り付け用部材61と、パイロットシュート射出部62と、メインパラシュート格納部63と、トリガー装置(図示せず)と、を備えている。なお、トリガー装置は、図示していないが、収容器18の内部(他の部位の動作などの邪魔にならない部分)または外部、もしくは、飛行体30の機体31の内部または外部に設けることができる。
 取り付け用部材61は、図2に示すように、パイロットシュート射出部62が底部に固定された区画61aと、メインパラシュート格納部63が設置された区画61bと、を有している。
 メインパラシュート格納部63は、後述のパイロットシュート16と比較して大型のメインパラシュート(図示せず)と、初期状態で折り畳まれたメインパラシュートの周囲を覆っている布部63aと、を有している。布部63aに覆われたメインパラシュートは、パイロットシュート16と分離して取り付け用部材61の区画61bに収納されているため、取り付け用部材61を区画分けしていない場合に比べて、収納しやすくなっている。ここで、布部63aは、飛行体30の機体31の外形に倣った形状に形成されていてもよいし、されていなくてもよい。また、当該メインパラシュートは、図示しないが、パイロットシュート射出部62から発射される後述のパイロットシュート16に連結部材(たとえば、紐状部材)を介して連結されている。また、当該メインパラシュートは、図示しないが、緊急時に展開した後において、飛行体30を図1の状態(通常姿勢の状態)で吊り下げるように、たとえば飛行体30の機体31と推進機構32との接続部分(四箇所)に4つの別の連結部材(たとえば、紐状部材)を介して連結されている。なお、後述のパイロットシュート16の射出時に、メインパラシュートが連結部材(たとえば、紐状部材)を介して布部63aの上部方向に引っ張られることによって、メインパラシュートに押し上げられた布部63aの上部が開放され(たとえば布部63aの上部が剥がれる)、メインパラシュート格納部63からメインパラシュートがスムーズ且つ迅速に射出・展開されるようになっている。そして、メインパラシュートの展開後、飛行体30を図1の状態(通常姿勢の状態)で吊り下げ、通常時と同じように脚部33による着地を行うようになっている。
 パイロットシュート射出部62は、図3に示したように、アクチュエータ1と、アクチュエータ1により一方向(図1では上方向)に押し上げられる押し上げ部材15と、当該押し上げ部材15により支持されつつ押し上げられるパイロットシュート16と、アクチュエータ1、押し上げ部材15、およびパイロットシュート16を収容する有底円筒状の収容器18と、収容器18の開口端部を閉塞する扇状断面の蓋部21と、を備えている。ここで、図3は、図4のA-A矢視断面図(一部、断面で図示していない部分がある)でもある。
 アクチュエータ1は、摺動部材であるピストン部材10と、当該ピストン部材10を収容し、作動時に当該ピストン部材10が外方(図1、図2では上方向)に突出するための孔部13が設けられたシリンダ14と、シリンダ14の一端部がかしめ固定され、収容器18内部の底部中央に取り付けられる基台2(スクイブホルダ)と、ピストン部材10をシリンダ14内で移動させる動力源としてのガス発生器(マイクロガスジェネレータ等)17と、を備えている。
 基台2は、図3に示したように、ピストン部材10を摺動させる動力を発生するガス発生器17をシリンダ14側において保持する略筒状部材2Aと、略筒状部材2Aのシリンダ14側と反対側に設けられたフランジ部2Bと、を備えている。
 フランジ部2Bは、収容器18に取り付けるために用いられる複数の穴部2aと、取り付け用部材61に取り付けるために用いられる複数の穴部2bと、ガス発生器17の下部の電極17bに通電用のコネクタ22を嵌挿するために用いられる挿入口2cと、先端部2d、2eと、を備え、略U字状の略馬蹄形状(リング形状の一部を外縁から中心にかけて切り欠いて、先端部2d、2e間に切り欠き部を形成したような形状)に加工されたものである。穴部2aの内壁には、雌ねじが切られており、ボルト28が収容器18内部側から螺合するようになっている。また、穴部2bの内壁にも雌ねじが切られており、取り付け用部材61の底面側からボルト(図示せず)が螺合し、基台2を取り付け用部材61に固定できるようになっている。また、図4(b)に示したように、基台2の先端部2d、2eのそれぞれは、丸みを帯びた曲線形状(R形状など)に形成されており、接触によって部品を傷つけること、および、人体への怪我などを防止できるようになっている。また、先端部2d、2e間の空間(切り欠き部)は、挿入口2cと連通している。
 ピストン部材10は、シリンダ14の内径とほぼ同じ外径の部分を備える本体部10aと、この本体部10aに接続され、上方に延びかつ本体部10aよりも小径の棒状部10bと、本体部10aおよび棒状部10bの内部に設けられた穴部10cと、棒状部10bの上端部に設けられた雌ねじ部10dと、本体部10aの周方向に設けられた溝部10eと、を有している。
 棒状部10bの少なくとも上端部側は、図示しないが、断面が非円形状に形成されている。ここで、非円形状とは、たとえば、多角形状、楕円形状、星型形状、または、歯車形状、などのことであるが、非円形状であれば、どのような形状のものでも含まれる。また、棒状部10bの下部において、本体部10aに一端部が接触した状態で、管状部材4が嵌設または遊嵌されている。なお、管状部材4の内壁と棒状部10bの外壁との間は、隙間があってもよいが、その隙間としては、後述する衝突時の略均一な圧縮による塑性変形を妨げない程度以内のものであればよい。
 管状部材4は、図2に示したように、保持部材5によって、棒状部10bの下部に、一端部が本体部10aに接触した状態で保持されている。また、管状部材4は、塑性変形する材料であるとともに、引張強度がピストン部材10および後述のストッパー部材23(たとえば、鉄、アルミニウム、真鍮、銅などの金属、ステンレス、などの合金、樹脂、など)よりも低い材料(たとえば、アルミニウム、真鍮、などの金属、ステンレスなどの合金、モノマーキャストナイロン、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,6などのポリアミド合成樹脂などの樹脂、など)からなる。ここで、保持部材5は、ゴムなどの弾性部材であってもよいし、管状部材4と同様の材料からなるものであってもよく、また、形状はリング状でもよいし、クリップ状であってもよい。
 また、管状部材4が、シリンダ14の内壁部に接触しないように、管状部材4とシリンダ14の内壁部とが所定距離(たとえば、ストッパー部材23に衝突した際に略均一な圧縮によって塑性変形した管状部材4が、シリンダ14の内壁部に接触しない距離)以上離間している。これらにより、管状部材4は、ストッパー部材23に衝突して塑性変形しても、シリンダ14の内壁部に阻害されることなく変形し、ピストン部材10の衝撃を十分に緩和する。
 穴部10cは、本体部10aの下端部から棒状部10bの途中まで、中心軸に沿って形成されている。これにより、穴部10cが形成されていない場合に比べて、ピストン部材10は軽量化されている。
 雌ねじ部10dは、棒状部10bの先端部から中心軸に沿って途中まで形成されている。また、雌ねじ部10dには、後述するボルト部材50の雄ねじ部50bを螺合することができる。
 溝部10eには、周方向にO-リングなどのシール部材11が設けられている。
 シリンダ14内の上部には、ピストン部材10の棒状部10bの一部を取り囲むように配置された略筒状のストッパー部材23が設けられている。すなわち、棒状部10bはストッパー部材23の孔部13に挿通された状態で配されている。また、シリンダ14には、作動時に、空間6内にある空気を外部に放出するための貫通孔14aが複数設けられている。
 ストッパー部材23は、管状部材4の移動をシリンダ14内に制限するものであり、外周に沿って設けられた溝部23aと、内周に沿って設けられた溝部23bと、有している。溝部23aは、シリンダ14の他端部をストッパー部材23にかしめ固定するために用いられている。また、溝部23bには、周方向にO-リングなどのシール部材12が設けられている。
 ガス発生器17は、シリンダ14の下方の開口端に圧入された状態で、ピストン部材10の後述の本体部10aの下方に配置されている。また、ガス発生器17のカップ体17aの周囲には、ピストン部材10との間に所定距離を形成するための筒状部材3が設けられている。
 収容器18は、図3、図4(b)、図5~図7に示したように、扇状断面を有した有底筒状部材であり、扇状断面の蓋部21(図3、図4(a)参照)によって開口部が閉口されるようになっている。また、図3、図4(b)に示したように、収容器18の底部に、基台2が挿入される穴部25と、ボルト締結用の穴29と、が設けられており、基台2を介して、収容器18の底面部における扇状断面の幾何中心に対してずれた位置(ここでは、扇状断面の弧の部分と所定距離以上ある位置)にアクチュエータ1が固定されている。これにより、扇状断面の幾何中心にアクチュエータ1を設置する場合に比べて、扇状断面の弧とアクチュエータ1との間の空間が大きくなるので、パイロットシュート16を収容しやすくなる。すなわち、扇状断面の幾何中心にアクチュエータ1を設置する場合に比べて、収容器18に対するパイロットシュート16の収容性が向上する。
 押し上げ部材15は、金属製(アルミニウムまたは鉄などで、合金であってもよい)、樹脂製、または、樹脂と金属、CFRPもしくは繊維強化樹脂などとの複合材などからなり、図1に示すように、シリンダ14の一部、つまり当該シリンダ14のうちガス発生器17が配されている側の開口端付近を除く外側の部分を覆うように配置された有底筒状部19と、当該有底筒状部19の開口部に設けられパイロットシュート16を支持する扇状の支持部20と、を有している。
 有底筒状部19は、略平板形状または略柱形状(本実施形態では略柱形状)の底部19aと、底部19aの蓋部21側に形成された穴部51と、穴部51よりも径の小さい穴部52(第2穴部)と、穴部52を介して穴部51と連通し、穴部52よりも径の大きい穴部53(第1穴部)と、を有している。穴部51は、ボルト部材50のヘッド部50aの径よりも大きい径を有している。穴部52は、ヘッド部50aの径よりも小さい径を有し、穴部51側から挿入されたボルト部材50の雄ねじ部50bを穴部53側へ案内することができる。穴部53は、棒状部10bの一端部(上端部)の形状と略同一であり、有底筒状部19の底部19aのシリンダ14側に設けられた挿入用開口部53aから棒状部10bの一端部が挿入されることによって、棒状部10bの一端部が嵌合する嵌合部となっている。
 ボルト部材50は、雄ねじ部50bを、穴部51側から穴部52に挿入し、穴部53の嵌合した棒状部10bの雌ねじ部10dに螺合することによって、棒状部10bと押し上げ部材15とを連結するものである。このとき、棒状部10bの一端部は、非円形状であり、略同一形状の穴部53に嵌合しているので、ボルト部材50を雌ねじ部10dに螺合する際、棒状部10bが共回りすることがない。具体的には、押し上げ部材15とピストン部材10の先端部が非円形で嵌め合いになっているため、ボルト部材50で締結する際に、押し上げ部材15を固定しながら回すことができ、ピストン部材10がガス発生器17の方向に向かって締り、共回りすることなく、締め付けることができる。
 支持部20は、図3に示したように、初期状態で収容器18の底部内面と離間して設けられている。また、支持部20の外周部は、図7に示したように、収容器18の内側に接触しないように、かつ、収容器18の内部形状に倣って扇状に形成されている。
 また、パイロットシュート16は、収容器18内において当該収容器18の内面と押し上げ部材15の有底筒状部19の外側面との間に、たとえば有底筒状部19の外側面の内部側を半周程度取り巻くように収容されている。なお、パイロットシュート16は、上述の連結部材の一端に接続されており、当該連結部材の他端はメインパラシュートに接続される。
 ガス発生器17は、点火器のみ用いても良いし、点火器およびガス発生剤を備えたガス発生器を用いても良い。また、火薬式の点火器により小型のガスボンベにおける封板を開裂させ、内部のガスを外部へと排出するハイブリッド型、ストアード型のガス発生器を用いてもよい。この場合、ガスボンベ内の加圧ガスとしては、アルゴン、ヘリウム、窒素、二酸化炭素などの不燃性のガスあるいはこれらの混合物を用いることができる。また、加圧ガスが放出される際に確実にピストンを推進させるために、ガス発生剤組成物またはテルミット組成物等からなる発熱体をガス発生器に具備させてもよい。
 なお、主に、ピストン部材10、シリンダ14、押し上げ部材15、ガス発生器17、などで、パイロットシュート16を射出するパイロットシュート射出部62を構成している。
 トリガー装置は、たとえば、CPU、ROM、RAMなどを有した制御部(図示せず)と、飛行体30の状態(故障、操縦不能、飛行状態(飛行姿勢、速度、角速度、高度、姿勢角など)、障害物との距離、位置情報、など)を検知する検知部(図示せず)から受信した信号に基づいて飛行体30が異常状態となっているか否か判定する異常状態判定部(図示せず)と、を備えており、状況に応じて(たとえば、飛行体30が異常状態となっている場合(異常時)に)各部位に命令信号、作動信号などを自動発信したり、通信部(図示せず)を介して外部からの命令信号などを受信して各部位に命令信号、作動信号などを発信したりすることができるようになっている。たとえば、飛行体30が異常状態となっている場合にアクチュエータ1を自動起動させるための自動起動信号をアクチュエータ1に送信したり、操作者が操作する遠隔信号送受信機からトリガー信号を受信した場合にアクチュエータ1を起動させるための起動信号をアクチュエータ1に送信したりする機能を有している。
 ここで、検知部の例としては、信号受信センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、GPS(全地球測位システム)、レーザーセンサ、超音波センサ、赤外線センサ、ミリ波レーダー、サブミリ波レーダー、速度センサ、単眼または複眼のビジョンセンサ、エネルギー量センサ、および風向検知センサなどであって、これらのうち少なくとも1つ以上を含むものである。他の検知部の例としては、操作者の操作に応じて救急信号発信装置から救急信号を発信されたことを検知するもの、飛行体30に設けられた機器の故障を検知するものなどであってもよい。
 また、上述の「異常時」とは、飛行体30または安全装置100に設けられた上述の検知部からの信号に基づいて、異常状態判定部によって、飛行体30が異常状態(故障、操縦不能、異常落下など)であると判定された場合のことをいう。具体的には、異常状態判定部が、「飛行体30の制御部からの一定時間以上の信号消失または飛行体30の制御部からの異常信号の受信」、「遠隔信号送受信機からの一定時間以上の信号消失または遠隔信号送受信機から異常信号受信」、「地上局(中継局含む)との通信がある場合において、地上局からの一定時間以上の信号消失または地上局から異常信号受信」、「飛行体30の位置情報から、飛行体30が禁止区域に接近または侵入していること、もしくは、予定経路から逸脱していること」、「飛行体30の電源(バッテリー)または燃料の残量が規定値以下になっていること」、「飛行体30の加速度が規定値以下または規定値以上になっていること」、「飛行体30の角速度が規定値以上になっていること」、「飛行体30の姿勢角が規定値以上(たとえば、水平に対して45°以上傾斜した状態)になっていること」、「飛行体30へ被害を及ぼす障害物に接近していること(レーザーセンサ(LiDARなど)または赤外線センサによって検知、もしくは、ビジョンセンサと画像解析とによって検知)」、「飛行体30が人間が乗車可能なものの場合、飛行体30内部の人間に救急状態が発生していること(救急信号発信装置から救急信号を発信されたことによって検知)」、「飛行体30に設けられた機器の致命的な故障」、などのうちいずれか1つ以上の状態が発生したと判定した場合のことである。
 また、トリガー装置は、異常状態判定部によって前記飛行体が異常状態になっていると判定された場合、前記推進装置を停止させる信号を前記推進装置に送信し、前記推進装置を停止可能な停止部を備えていてもよい。
 以上のような構成において、安全装置100が搭載されるたとえば飛行体などが落下していることを検知した検知部からの信号によって異常状態判定部が異常時であると判定した場合、トリガー装置はガス発生器17にトリガー信号を送信する。トリガー信号を受信したガス発生器17が作動すると、ガスが発生する。そして、当該作動によって発生したガスの圧力により、ピストン部材10はシリンダ14内を上方に推進する。これにより、ピストン部材10の棒状部10bに接続された有底筒状部19を有する押し上げ部材15が収容器18内において上方に推進(突出)する。これによって、蓋部21が外れ、収容器18の開口端部が開放されると共に、パイロットシュート16が収容器18内から外方(図1紙面および図3紙面の上方向)に射出される。このとき、ピストン部材10および管状部材4が上方に移動するが、管状部材4がストッパー部材23に衝突し、塑性変形する。これにより、ピストン部材10の動作の安全装置100全体への影響を緩和する。特に、ピストン部材10と接続されている押し上げ部材15への影響を緩和する。そして、パイロットシュート16は収容器18から射出された後、展開される。続いて、パイロットシュート16に接続されている連結部材を介して、メインパラシュート格納部63からメインパラシュートが引っ張り出された後、展開される。
 以上のように、本実施形態においては、パイロットシュート射出部62とメインパラシュート格納部63とを区分けして並設するとともに、アクチュエータ1を、(1)収容器18の底面部の幾何中心からずれた位置(ここでは、扇状断面の弧の部分と所定距離以上ある位置)に設けた、(2)安全装置60全体の中心に設けずに安全装置60全体の中心からずらした位置に設けた構成とした。したがって、本実施形態によれば、優れた安全性能を有しているだけでなく、飛行体30への取り付け位置を機体31側面とすることが可能な安全装置100を提供できる。また、扇状断面の幾何中心にアクチュエータ1を設置する場合に比べて、扇状断面の弧とアクチュエータ1との間の空間が大きくなるので、パイロットシュート16を収容しやすくなる。すなわち、扇状断面の幾何中心にアクチュエータ1を設置する場合に比べて、収容器18に対するパイロットシュート16の収容性が向上する。また、アクチュエータ1を、安全装置60全体の中心に設けずに安全装置60全体の中心からずらした位置に設け、パイロットシュート射出部62(パイロットシュート16)と分離して取り付け用部材61の区画61bに収納できるようにしたため、取り付け用部材61を区画分けしていない場合に比べて、メインパラシュートを収納しやすくなっている。
 また、安全装置100の飛行体30への取り付け位置を図1のような機体31の推進方向と重複するようにすることで、従来の飛行体の機体上部の中心部に取り付ける場合に比べて、空気抵抗を減少させることができ、バッテリーの電力消費量または燃料の消費量を抑えることができる。
<第2実施形態>
 次に、本発明の第2実施形態に係る安全装置を備えた飛行体について、図8~図13を参照しながら説明する。なお、図9は、図10のB-B矢視断面図でもある。また、特に説明しない限り、第1実施形態と同様の部位には、下二桁が同じ符号を用いて、説明を省略することがある。また、本実施形態においては、特に説明がない限り、第1実施形態と同様の部品が用いられている。
 本実施形態における飛行体は、主に、(1)収容器162の断面が一部に弦を有した円形状(一部が切り欠けた円形状)に近似する形状となるように形成されている点(図8、図10、図11、図12参照)、(2)押し上げ部材115の支持部120の形状および蓋部121が収容器162の断面形状に倣った形状になっている点(図13参照)、(3)収容器162の断面の幾何中心からずれているアクチュエータ101の設置位置の点(図13参照)、(4)押し上げ部材115の支持部120に、通気孔126および移動防止部材127が形成されている点(図8、図9参照)で、第1実施形態と異なっている。
 収容器162は、上述したとおり、断面が一部に弦を有した円形状に近似する形状となるように形成されているが、収容器162の弦を含む部分は平面部118Aとなっている(図12(b)参照)。蓋部121は、収容器162の開口部を閉口することができるように形成されている。
 通気孔126は、作動時においてパイロットシュート116の底部と支持部120との間で発生する負圧の影響を軽減してパイロットシュート116が射出されやすくするため移動防止部材127の間ごとに設けられている。
 移動防止部材127は、パイロットシュート116について有底筒状部119の周囲方向への移動を防止するために形成されている。
 以上のように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏するだけでなく、作動時にスムーズに押し上げ部材115を移動させ、パイロットシュート116を迅速に射出することができる。また、移動防止部材127によって、パイロットシュート116の周囲方向への移動ずれを防止できるので、作動時の展開を妨げない状態で収容器118内に収納しておくことができる。
<第3実施形態>
 次に、本発明の第3実施形態に係る安全装置を備えた飛行体について、図14~図16を参照しながら説明する。なお、図15は、図16のC-C矢視断面図でもある。また、特に説明しない限り、第1実施形態と同様の部位には、下二桁が同じ符号を用いて、説明を省略することがある。また、本実施形態においては、特に説明がない限り、第1実施形態と同様の部品が用いられている。
 本実施形態における飛行体は、収容器262の断面が円形状となるように形成されている点(図14、図16参照)、(2)押し上げ部材215の支持部220の形状および蓋部221が収容器262の断面形状に倣った形状になっている点(図16参照)、(3)収容器262の断面の幾何中心からずれているアクチュエータ201の設置位置の点(図15参照)、(4)押し上げ部材215の支持部220に、通気孔226が形成されている点(図15、図16参照)、(5)収容器218において、底面部に通気孔224が形成され、側面部に通気孔225が形成されている点(図15参照)で、第1実施形態または第2実施形態と異なっている。
 支持部220は、ほぼ収容器262の断面形状に倣った形状になっているが、収容器262の断面の幾何中心からずれた位置に配設されているアクチュエータ201側において、一部欠けた状態となるように形成されている。
 以上のように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏するだけでなく、作動時にスムーズに押し上げ部材115を移動させ、パイロットシュート116を迅速に射出することができる。
 以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。たとえば、本発明には、以下の変形例が含まれる。
 上記各実施形態に係る安全装置では、収容器の底部が取り付け用部材を介して飛行体の機体に固定されるものであったが、当該機体または取り付け用部材にゴムバンド、ベルト、ひも、その他(機械的接合、ボルト、ファスナー、接着剤)等の手段により直接固定されるものであってもよい。たとえば、図17~図28に示した変形例に係るパイロットシュート射出部であってもよい。以下、各変形例について説明する。なお、特に説明しない限り、第1実施形態と同様の部位には、下二桁が同じ符号を用いて、説明を省略することがある。また、下記の変形例1、2においては、特に説明がない限り、第1実施形態と同様の部品が用いられている。また、下記の変形例3、4においては、特に説明がない限り、第2実施形態と同様の部品が用いられている。
<変形例1>
 図17~図19に示したパイロットシュート射出部362は、飛行体(図示せず)または取り付け用部材(図示せず)に固定するためのベルト部材(図示せず)を通して保持可能なベルト保持部318aが収容部318の外部に複数設けられている点で、第1実施形態と異なっている。具体的には、ベルト保持部318aは、収容部318の外部の扇状の曲面の周囲方向に沿って並行して2つ設けられている。これにより、ベルト保持部318aに通したベルトを飛行体または取り付け用部材に締結することで、パイロットシュート射出部362を飛行体または取り付け用部材に固定できる。
<変形例2>
 図20~図22に示したパイロットシュート射出部462は、ボルトが挿入される貫通孔をそれぞれ有した保持部418aが収容部418の外部に複数設けられている点で、第1実施形態と異なっている。具体的には、保持部418aは、図21(b)に示したように、右側面の平面部418Aと一体形成されており、ボルトを貫通孔に挿入して飛行体(図示せず)または取り付け用部材(図示せず)に設けられている雌穴部(図示せず)に螺合することで、パイロットシュート射出部462を飛行体または取り付け用部材に固定できる。
<変形例3>
 図23~図25に示したパイロットシュート射出部562は、飛行体(図示せず)または取り付け用部材(図示せず)に固定するためのベルト(図示せず)を通して保持可能なベルト保持部518aが収容部518の外部に複数設けられている点で、第2実施形態と異なっている。具体的には、ベルト保持部518aは、収容部518の外部の扇状の曲面の周囲方向に沿って並行して2つ設けられている。これにより、ベルト保持部518aに通したベルトを飛行体または取り付け用部材に締結することで、パイロットシュート射出部562を飛行体または取り付け用部材に固定できる。
<変形例4>
 図26~図28に示したパイロットシュート射出部662は、ボルトが挿入される貫通孔をそれぞれ有した保持部618aが収容部618の外部に複数設けられている点で、第2実施形態と異なっている。具体的には、保持部618aは、図27(b)に示したように、右側面の平面部618Aと一体形成されており、ボルトを貫通孔に挿入して飛行体(図示せず)または取り付け用部材(図示せず)に設けられている雌穴部(図示せず)に螺合することで、パイロットシュート射出部662を飛行体(図示せず)に固定できる。
<変形例5>
 また、図29に示した変形例に係るパイロットシュート射出部762としてもよい。以下、具体的に説明するが、特に説明しない限り、第1実施形態と同様の部位には、下二桁が同じ符号を用いて、説明を省略している。
 パイロットシュート射出部762は、アクチュエータ701とパイロットシュート716と、を備えている。アクチュエータ701は、点火薬(図示略)を収容するカップ状のケース785を有する点火器784と、有底筒状部719の一部であるピストン部材710と、ピストン部材710の側部から径方向に突出するように形成されている鍔状部720aを有した支持部720と、ピストン部材710の推進方向を支持部720の外縁を介して規制する有底筒状の収容器718と、機器780と、を備えている。パイロットシュート716は、支持部720上に配置された状態で収容器718内に収納されている。また、点火器784は、その外部形状によって、作動時において、初期状態(図29参照)から、ピストン部材710を収容器718の開口部に設けられた蓋部721方向に摺動可能に支持するシリンダの機能も有している。また、機器780としては、第1実施形態と同様のトリガー装置、または、異常検出装置、制御装置など、各種の装置および機器が挙げられる。このような構成において、点火器784が作動した場合、ピストン部材710の図29紙面の上方向への推進によりパイロットシュート716を直接押し出して展開させることができる。なお、収容器718の開口端部は初期状態で蓋部721により閉じられており、パイロットシュート716の押し出しにより上記開口端部から外れるようになっている。
 本変形例においても、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。また、収容器718とアクチュエータ701との間において、十分な空間を設けることができるため、機器780を設置しやすくなる。
<変形例6>
 また、上記各実施形態に係る安全装置では、パイロットシュート射出部における収容器が取り付け用部材を介して飛行体の機体に固定されるものであって、かつ、パイロットシュートを射出し、その勢いでメインパラシュートを射出し、展開させるものであったが、これに限られない。たとえば、パイロットシュート射出部と同じ構成でサイズを大きくし、パイロットシュートの代わりにメインパラシュートを収納して、作動時に射出するメインパラシュート射出部からなる安全装置としてもよい。たとえば、第1実施形態の変形例の一つとして、図30に示した安全装置860が挙げられる。以下、具体的に説明するが、特に説明しない限り、第1実施形態と同様の部位(サイズは異なる)には、下二桁が同じ符号を用いて、説明を省略している。また、特に説明がない限り、安全装置860は、パイロットシュートの代わりにメインパラシュートを用いていることおよびサイズ以外、変形例1のパイロットシュート射出部362と同様の構成である。
 安全装置860は、第1実施形態の安全装置60に対して、(1)パイロットシュートの代わりにメインパラシュート(図示せず)を収納してなる射出部(図示せず)を備えている点、(2)収容器(図示せず)および蓋部821がメインパラシュートを収納できるサイズになっている点、(3)メインパラシュートを射出することができる駆動力を発生するアクチュエータ(図示せず)が用いられている点、(4)パイロットシュートが設けられていない点、(5)取り付け用部材を用いずに、飛行体の機体831に直に取り付けている点、(6)収容器(図示せず)および蓋部821が飛行体の機体831の外部形状831aに倣った形状(ここでは平面部821a)を有している点、(7)一端部および他端部がベルト固定部871により飛行体の機体831の外部形状831aに固定されたベルト部材870を有している点、(8)ベルト部材870を通して飛行体の機体831に保持(固定)可能なベルト保持部818aが複数設けられている点、などにおいて主に異なっている。
 本変形例においては、第1実施形態と同様に、アクチュエータを収容器の底面部の幾何中心からずれた位置(ここでは、扇状断面の弧の部分と当該幾何中心との間の距離よりも、所定以上の距離がある位置)に設けているので、扇状断面の弧とアクチュエータとの間の空間が大きくなる。したがって、扇状断面の幾何中心にアクチュエータを設置する場合に比べて、メインパラシュートを収納器に収容しやすくなる。また、収容器および蓋部821が飛行体の機体831の外部形状831aに倣った形状(ここでは平面部821a)を有しているので、ベルト部材870を用いて安全装置860を飛行体の機体831の外部形状831aの部分に取り付けやすい。
<変形例7>
 また、第1実施形態の変形例としては、図31に示した安全装置960も挙げられる。以下、具体的に説明するが、特に説明しない限り、第1実施形態と同様の部位(サイズは異なる)には、下二桁が同じ符号を用いて、説明を省略している。また、特に説明がない限り、安全装置960は、パイロットシュートの代わりにメインパラシュートを用いていることおよびサイズ以外、変形例2のパイロットシュート射出部462と同様の構成である。
 安全装置960は、第1実施形態の安全装置60に対して、(1)パイロットシュートの代わりにメインパラシュート(図示せず)を収納してなる射出部(図示せず)を備えている点、(2)収容器(図示せず)および蓋部921がメインパラシュートを収納できるサイズになっている点、(3)メインパラシュートを射出することができる駆動力を発生するアクチュエータ(図示せず)が用いられている点、(4)パイロットシュートが設けられていない点、(5)取り付け用部材を用いずに、飛行体の機体931に直に取り付けている点、(6)収容器(図示せず)および蓋部921が飛行体の機体931の外部形状931aに倣った形状(ここでは平面部921a)を有している点、(7)ボルト970によって飛行体の機体931に保持(固定)可能な保持部918aが収容器(図示せず)に複数設けられている点、などにおいて主に異なっている。
 本変形例においては、第1実施形態と同様に、アクチュエータを収容器の底面部の幾何中心からずれた位置(ここでは、扇状断面の弧の部分と当該幾何中心との間の距離よりも、所定以上の距離がある位置)に設けているので、扇状断面の弧とアクチュエータとの間の空間が大きくなる。したがって、扇状断面の幾何中心にアクチュエータを設置する場合に比べて、メインパラシュートを収納器に収容しやすくなる。また、収容器および蓋部921が飛行体の機体931の外部形状931aに倣った形状(ここでは平面部921a)を有しているので、ボルト970を用いて安全装置960を飛行体の機体931の外部形状931aの部分に取り付けやすい。
<変形例8>
 また、第2実施形態の変形例としては、図32に示した安全装置1060も挙げられる。以下、具体的に説明するが、特に説明しない限り、第2実施形態と同様の部位(サイズは異なる)には、下二桁が同じ符号を用いて、説明を省略している。また、特に説明がない限り、安全装置1060は、パイロットシュートの代わりにメインパラシュートを用いていることおよびサイズ以外、変形例3のパイロットシュート射出部562と同様の構成である。
 安全装置1060は、第2実施形態の安全装置160に対して、(1)パイロットシュートの代わりにメインパラシュート(図示せず)を収納してなる射出部(図示せず)を備えている点、(2)収容器(図示せず)および蓋部1021がメインパラシュートを収納できるサイズになっている点、(3)メインパラシュートを射出することができる駆動力を発生するアクチュエータ(図示せず)が用いられている点、(4)パイロットシュートが設けられていない点、(5)取り付け用部材を用いずに、飛行体の機体1031に直に取り付けている点、(6)収容器(図示せず)および蓋部1021が飛行体の機体1031の外部形状1031aに倣った形状(ここでは平面部1021a)を有している点、(7)一端部および他端部がベルト固定部1071により飛行体の機体1031の外部形状1031aに固定されたベルト部材1070を有している点、(8)ベルト部材1070を通して飛行体の機体1031に保持(固定)可能なベルト保持部1018aが複数設けられている点、などにおいて主に異なっている。
 本変形例においては、第2実施形態と同様に、アクチュエータを収容器の底面部の幾何中心からずれた位置(ここでは、断面が一部に弦を有した円形状(一部が切り欠けた円形状)に近似する形状の断面の弧の部分と、当該幾何中心との間の距離よりも、所定以上の距離がある位置)に設けているので、当該断面の弧とアクチュエータとの間の空間が大きくなる。したがって、当該断面の幾何中心にアクチュエータを設置する場合に比べて、メインパラシュートを収納器に収容しやすくなる。また、収容器および蓋部1021が飛行体の機体1031の外部形状1031aに倣った形状(ここでは平面部1021a)を有しているので、ベルト部材1070を用いて安全装置1060を飛行体の機体1031の外部形状1031aの部分に取り付けやすい。
<変形例9>
 また、第2実施形態の変形例としては、図33に示した安全装置1160も挙げられる。以下、具体的に説明するが、特に説明しない限り、第2実施形態と同様の部位(サイズは異なる)には、下二桁が同じ符号を用いて、説明を省略している。また、特に説明がない限り、安全装置1160は、パイロットシュートの代わりにメインパラシュートを用いていることおよびサイズ以外、変形例4のパイロットシュート射出部662と同様の構成である。
 安全装置1160は、第2実施形態の安全装置160に対して、(1)パイロットシュートの代わりにメインパラシュート(図示せず)を収納してなる射出部(図示せず)を備えている点、(2)収容器(図示せず)および蓋部921がメインパラシュートを収納できるサイズになっている点、(3)メインパラシュートを射出することができる駆動力を発生するアクチュエータ(図示せず)が用いられている点、(4)パイロットシュートが設けられていない点、(5)取り付け用部材を用いずに、飛行体の機体1131に直に取り付けている点、(6)収容器(図示せず)および蓋部1121が飛行体の機体1131の外部形状1131aに倣った形状(ここでは平面部1121a)を有している点、(7)ボルト1170によって飛行体の機体1131に保持(固定)可能な保持部1118aが収容器(図示せず)に複数設けられている点、などにおいて主に異なっている。
 本変形例においては、第2実施形態と同様に、アクチュエータを収容器の底面部の幾何中心からずれた位置(ここでは、断面が一部に弦を有した円形状(一部が切り欠けた円形状)に近似する形状の断面の弧の部分と、当該幾何中心との間の距離よりも、所定以上の距離がある位置)に設けているので、当該断面の弧とアクチュエータとの間の空間が大きくなる。したがって、当該断面の幾何中心にアクチュエータを設置する場合に比べて、メインパラシュートを収納器に収容しやすくなる。また、収容器および蓋部1121が飛行体の機体1131の外部形状1131aに倣った形状(ここでは平面部1121a)を有しているので、ボルト1170を用いて安全装置1160を飛行体の機体1131の外部形状1131aの部分に取り付けやすい。
<変形例10>
 また、上記各実施形態および各変形例に係る飛行体の機体の下部には、エアバッグ装置が設けられていてもよい。なお、方向を問わず落下衝撃を吸収できるようにするため、複数のエアバッグが展開時に機体全体を覆うように複数のエアバッグ装置を設けるように機体の側部などにも設置してもよい。たとえば、このエアバッグ装置の一例としては、図34に示したものが挙げられる。
 図34に示すように、本変形例に係る航空機用エアバッグ装置1211は、例えば布製のエアバッグ1212と、エアバッグ1212の内部空間1212aに通ずるように当該エアバッグ1212に設けられた吸入管1213と、当該吸入管1213に対応して設けられる給気装置1214とを備える。
 エアバッグ1212は、初期時には折り畳まれた状態で構成されて上下方向に延びている。吸入管1213は、エアバッグ1212の上端に設けられている。給気装置1214は、吸入管1213内に配置されて外気を吸入管1213を介して内部空間1212aに供給するファン1214aと、当該ファン1214aを支持しつつ軸回りに回転する回転部材1214bとを備える。落下時に、回転部材1214bが電力供給源1215から電力を受けて回転することによりファン1214aが回転することにより、外気が吸入管1213を介して内部空間1212aに導入されるようになっている。
 本変形例においては、上記電力供給源1215としてリチウムイオン電池を採用することができる。電力供給源1215は飛行体側に設けられていてもよいし、給気装置1214に設けられていてもよい。
 エアバッグ1212は、展開前は、図34に示すように蛇腹状に折り畳まれており、展開後は、略球状に膨張する。エアバッグ1212には孔1212bが設けられており、エアバッグ1212の内部空間1212aに導入された外気の一部が必要に応じて外部に流出することができるようになっている。これにより、エアバッグ1212の展開後において当該エアバッグ1212の姿勢が安定する。また、孔1212bの大きさを適切に調整しておけば、エアバッグ1212が物に衝突した場合に反発力が大き過ぎて弾んでしまわないように、当該物に対する衝突時の内部空間1212aのガス抜きの機能を実現することもできる。なお、図34においては、例えば、図34における水平方向に延びたドローン本体(図示略)の中央部に挿通されるように吸入管1213を設けることができる。
 以上のように、本変形例のエアバッグ装置1211によれば、落下時に給気装置1214が電力を受けてファン1214aを回転することにより、外気が吸入管1213を通じてエアバッグ1212内に導入される。これにより、エアバッグ1212は折り畳まれた状態から展開を開始し、そして略球状に膨張する。
 なお、本変形例では、エアバッグ1212内へのガス供給をファン1214aによるものとしたが、これに限られない。たとえば、ガス発生器を用いてもよい。このガス発生器は、点火器のみ用いても良いし、点火器およびガス発生剤を備えたガス発生器を用いても良い。また、火薬式の点火器により小型のガスボンベにおける封板を開裂させ、内部のガスを外部へと排出するハイブリッド型、ストアード型のガス発生器を用いてもよい。この場合、ガスボンベ内の加圧ガスとしては、アルゴン、ヘリウム、窒素、二酸化炭素などの不燃性のガスあるいはこれらの混合物を用いることができる。また、加圧ガスが放出される際に確実にピストンを推進させるために、ガス発生剤組成物またはテルミット組成物等からなる発熱体をガス発生器に具備させてもよい。また、自然吸気を利用して、エアバッグ内に空気を導入するようなエアバッグ装置であってもよい。
<その他の変形例>
 上記各実施形態および各変形例の安全装置において説明したとおり、各アクチュエータが収容器の断面(または底面部)の形状の幾何中心からずれた位置に設けられることを示したが、各アクチュエータが、収納器の壁面(曲面、平面など)のいずれかと当該幾何中心とを結ぶ線分から、所定距離以上ずれて設けられることによって、パラシュートを収納するのに十分な空間を形成することができれば、アクチュエータの設置位置はどのような位置でもよい。
 上記各実施形態および各変形例において説明したとおり、各安全装置が飛行体の機体の一部の平面部に倣った平面部を有していることを示したが、これに限られない。すなわち、各安全装置の外形状のうち飛行体の機体と接する部分の少なくとも一部が、当該機体側の接触部分の形状に倣っていれば、どのような形状であってもよい。
 上記各実施形態および各変形例の安全装置では動力源としてガス発生器を採用したが、摺動部材がシリンダに沿って推進するための駆動力を当該摺動部材に付与することが可能なものであればその構成は限定されるものではなく、たとえばバネ等の弾性体を採用してもよい。
 また、上記各実施形態および各変形例の安全装置では、断面が扇状、断面が一部に弦を有した円形状(一部が切り欠けた円形状)に近似する形状、円状などの筒状の収容器を用いたが、これに限定されるものではなく、たとえば断面が四角の四角筒など、断面が多角形のような他の形状に形成してもよい。すなわち、外形の一部に平面がある収容器としてもよい。また、収容器の外形状の少なくとも一部は、飛行体の機体の取り付け位置に倣った形状とすることで、当該機体に取り付けやすくすることができる。
 また、上記各実施形態及び各変形例において、射出物としてパラシュートを採用する場合、当該パラシュートがパッキングされていてもよい。これにより、パラシュートだけを取り替えることも可能なカートリッジ式とすることができる。なお、当該パッキングは作動時に破れるまたは剥がれるように構成されている。
 さらに、上記各実施形態では、射出物として、パラシュートを挙げたが、これに限らず、揚力発生部材を含むもの、捕獲用または捕縛用の網状部材、消火剤、救命具、医薬品などを射出物として射出してもよい。ここで、揚力発生部材としては、たとえば、パラフォイル、ロガロ型パラシュート、シングルサーフェース型パラシュート、飛行機の翼、プロペラ、バルーン等が挙げられる。また、揚力発生部材がコントロールラインを有する場合、安全装置は、コントロールラインを利用して、射出した揚力発生部材の傾斜角度の変更などを行うことができる操舵機構を備えておくことが望ましい。この操舵機構は、たとえば、揚力発生部材に連結された複数のコントロールラインをそれぞれ巻き取る複数のリールと、これらのリールの動力となるモータと、を備えたものであり、モータの駆動により、コントロールラインを巻き取ったり、出したりすることで、適宜、揚力発生部材を引っ張ったり、引っ張りを緩めたりすることができる。
1、101、201、701  アクチュエータ
2、102、202、302、402、502、602  基台
3、103、203  筒状部材
4、104、204  管状部材
5、105、205  保持部材
6、106、206  空間
10、110、210、710  ピストン部材
10a、110a、210a  本体部
10b、110b、210b  棒状部
10c、110c、210c  穴部
10d、110d、210d  雌ねじ部
11、12、111、112  シール部材
13、113、213  孔部
14、114、214  シリンダ
14a、114a、214a  貫通孔
15、115、215  押し上げ部材
16、116、216  パイロットシュート
17、117、217  ガス発生器
17a、117a、217a  カップ体
18、118、218、318、418、518、618、718  収容器
19、119、219、719  有底筒状部
19a、119a、219a  底部
20、120、220、720  支持部
21、121、221、321、421、521、621、721、821、921、1021、1121  蓋部
23、123、223  ストッパー部材
23a、23b、123a、123b、223a、223b  溝部
25、126、224、225、226  通気孔
30  飛行体
31、131、231、831、931、1031、1131  機体
32  推進機構
33  脚部
50、150、250  ボルト部材
50a、150a、250a  ヘッド部
50b、150b、250b  雄ねじ部
51、52、53、151、152、153、252、253  穴部
53a、153a、253a  挿入用開口部
60、160、260、860、960、1060、1160  安全装置
61、161、261  取り付け用部材
62、162、262、362、462、562、662、762  パイロットシュート射出部
63、163、263  メインパラシュート格納部
318a、818a、1018a  ベルト保持部
418a、918a、1118a  保持部
784  点火器
870、1070  ベルト部材
871、1071  ベルト固定部
970、1170  ボルト
831a、931a、1031a、1131a  平面部
1211  エアバッグ装置
1212  エアバッグ
1212a  内部空間
1212b  孔
1213  吸入管
1214  給気装置
1214a  ファン
1214b  回転部材
1215  電力供給源

Claims (7)

  1.  摺動部材と、
     前記摺動部材を一方側に摺動させる駆動力を発生する動力源を有したアクチュエータと、
     前記摺動部材から延設され、初期状態において射出物を支持する支持部と、
     前記摺動部材、前記アクチュエータ、前記支持部、および前記射出物を少なくとも内部に収容する収容器と、
     を備え、
     前記アクチュエータの底部は、前記収容器の底面部の幾何中心に対してずれた位置に配設された状態で、前記収容器の底面部に固定されていることを特徴とする安全装置。
  2.  飛行体の外部に取り付け可能なものであって、
     前記収容器の外形状の少なくとも一部が、前記飛行体の所定位置の外形状に倣った形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の安全装置。
  3.  飛行体の外部に取り付け可能なものであって、
     前記飛行体が異常状態となっている場合に前記アクチュエータを自動起動させるための自動起動信号を前記アクチュエータに送信する、または、トリガー信号を受信した場合に前記アクチュエータを起動させるための起動信号を前記アクチュエータに送信する、トリガー装置をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の安全装置。
  4.  前記飛行体は、前記飛行体を推進させる推進装置を備えており、
     前記トリガー装置は、
     前記飛行体が異常状態となっているか否か判定する異常状態判定部と、
     前記異常状態判定部によって前記飛行体が異常状態になっていると判定された場合、前記推進装置を停止させる信号を前記推進装置に送信し、前記推進装置を停止可能な停止部と、
     をさらに備えていることを特徴とする請求項3に記載の安全装置。
  5.  前記射出物が、パイロットシュートおよびメインパラシュートであり、
     前記パイロットシュートには、連結部材を介して前記メインパラシュートが接続されており、
     前記収容器は、第1収容部と第2収容部とを有し、
     前記第1収容部には、前記パイロットシュートが収納されているとともに、前記パイロットシュートを射出する前記アクチュエータが設けられ、
     前記第2収容部には、前記メインパラシュートが収納されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の安全装置。
  6.  前記射出物が、捕獲用または捕縛用の網状部材、消火剤、救命具、および医薬品のうちいずれか1つ以上であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の安全装置。
  7.  機体と、
     前記機体に結合される請求項1~6のいずれか1項に記載の安全装置と、
     前記機体に結合され、前記機体を推進させる推進機構と、
    を備えることを特徴とする飛行体。
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