WO2022239664A1 - ピックアップ装置 - Google Patents

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WO2022239664A1
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智永 鈴木
純雄 渡邊
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株式会社アサヒ製作所
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    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06FLAUNDERING, DRYING, IRONING, PRESSING OR FOLDING TEXTILE ARTICLES
    • D06F93/00Counting, sorting, or marking arrangements specially adapted for laundry purposes

Definitions

  • laundry examples include, but are not limited to, sheets, duvet covers, wrapping cloths, yukata, pillow covers, and towels.
  • the laundry is sheets having a predetermined length.
  • the pickup device 1 includes a lower conveyer unit 2, a partition plate 3, a main frame 4, a first conveying hand (pick hand) 5, a first conveying mechanism 6, a first 2 transport hands 7, a second transport mechanism 8, an upper transport conveyor unit 9, a fall prevention roller 10, a hopper unit 11, and a control determination unit (not shown).
  • the laundry is conveyed from upstream to downstream, that is, from rear to front and piled up.
  • the configuration of the pick-up device 1 will be described with the upstream being the rear and the downstream being the front in the lower conveyer unit 2.
  • the upstream being the rear
  • the downstream being the front in the lower conveyer unit 2.
  • the first transport mechanism 6 may be provided to be connected to a vertically extending frame other than the main frame 4 . More specifically, another frame is provided parallel to the front pillar 4a, and a rail is provided on which a part of the first transport mechanism 6 can be fitted and slidable. , the first transport mechanism 6 may be operated by power given from a motor (not shown).
  • the rotation speed of the fall prevention roller 10 can be set to be slower than the operating speed of the conveyor of the upper transport conveyor unit 9 .
  • the hopper unit 11 is a stocker arranged downstream of the upper conveyor unit 9 .
  • the hopper unit 11 is placed on the upper conveyer unit 9 and can receive the laundry that has been conveyed downstream and dropped from the downstream end.
  • control determination unit can determine whether or not the laundry is gripped based on the detection result of the distance to the laundry by sensing by the laser sensor 54 and the detection of a predetermined pressure measured by the pressure sensor 56, which will be described later. can.
  • the control determination unit may be realized by a single control mechanism, or may be realized by a plurality of control mechanisms operating independently or in cooperation.
  • the claw tip portions 52b provided at the tip portions of the pair of chuck claws 52 are not in contact with each other and are close to each other. Especially at this time, the claw tip portion 52b comes into contact with the first end portion 51a of the tube portion 51 . As a result, in the closed state, the chuck claws 52 can pinch and grip the laundry between the claw tip portion 52b and the first end portion 51a.
  • the pressure sensor 56 is arranged near the lower end of the pipe portion 51 and measures the negative pressure applied to the pipe portion 51 .
  • the pressure sensor 56 measures a predetermined pressure if the laundry is sufficiently sucked.
  • the pick hand 5 moves up while sucking the laundry, and then uses the power of the motor 63 to swing the pick-up part 5a. As a result, the pick hand 5 shakes off excess laundry from a state in which a plurality of laundry has been sucked, leaving only one laundry strongly sucked into the pipe part 51. ⁇
  • the pick-up part 5a can be repeatedly swung like a pendulum around the rotation fulcrum 62 provided on the pick hand support part 5b.
  • the first end 51a can be reciprocated on a predetermined path. In this case, when the tip of tube 51 reaches the highest point and returns in the opposite direction, the most force is exerted on the laundry, and this force exerts the excess suction on the first end of tube 51. Makes it easier to drop laundry.
  • the pick-up part 5a may be supported by a support part 61a provided in the pick hand support part 5b so as to be slidable in the direction perpendicular to the direction in which the pipe part 51 extends.
  • the anti-fall roller 10 rotates so that the laundry hanging on the anti-drop roller 10 can be returned onto the upper conveyor unit 9 .

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Abstract

ピックアップ装置は、堆積した複数の洗濯物から洗濯物を1枚ずつピックアップするピックハンド(5)と、ピックハンド(5)によりピックアップされた洗濯物を後工程に搬送する搬送機構とを備えたピックアップ装置であって、ピックハンド(5)は、管状に延びているとともに、一端部において堆積した洗濯物の一部を吸引する管部(51)と、管部(51)で吸引された洗濯物を把持するチャック爪(52)と、を有するピックアップ部(5a)と、ピックアップ部(5a)を支持するとともに、管部(51)に洗濯物が吸引された状態でチャック爪(52)による洗濯物の把持前にピックアップ部(5a)の一端部を振るピックハンド支持部(5b)とを有する。これにより、堆積した複数の洗濯物から洗濯物を1枚ずつピックアップする技術を提供する。

Description

ピックアップ装置
 本発明は、洗濯物のピックアップ装置に関する。
 近年、シーツ、枕カバー、タオル、テーブルクロス等のリネンを洗濯するために、個々の洗濯対象物を分離する洗濯物分離装置が用いられている。例えば、特許文献1(特開2000-51593号公報)では、洗濯後の洗濯物のかたまりを分離する洗濯物分離装置が開示されている。
 この洗濯物分離装置では、上下に駆動する把持機構を備え、把持機構は、小型ジョウと、小型ジョウよりも大型で把持力の強い大型ジョウと、を備える。そして、洗濯物をかたまりから引き抜くに際しては、まず、把持機構を落下させて把持機構をかたまりに無作為に着地させると共に小型ジョウを閉じる。これにより、小型ジョウが洗濯物を把持する。次に、小型ジョウが洗濯物を把持した状態で把持機構を所定距離だけ上方に移動させると共に、大型ジョウを閉じる。これにより、洗濯物がかたまりから引き抜かれると共に、大型ジョウが生地を堅固に把持する。そして、把持機構が垂直ストロークの最高位まで移動し、そこで洗濯物はコンベアに受け渡される。
特開2000-51593号公報
 しかしながら上記特許文献1の構成では、堆積した複数の洗濯物から所定の洗濯物をピックアップする際に、把持機構が洗濯物を適切な角度でピックアップすることができない虞があった。そして、把持機構が適切な角度で洗濯物をピックアップできない場合には、洗濯物の移送中に把持機構から洗濯物が抜け落ちやすくなり、洗濯物を次の工程に移すことができず、処理の効率が低下する場合があった。
 本発明の目的は、堆積した複数の洗濯物から、適切な角度で洗濯物を1枚ずつピックアップする技術を提供することにある。
 本願発明の第1の観点によれば、堆積した複数の洗濯物から洗濯物を1枚ずつピックアップするピックハンドを備えるピックアップ装置であって、前記ピックハンドは、管状に延びているとともに、一端部において前記堆積した洗濯物の一部を吸引する管部と、前記管部で吸引された洗濯物を把持する一対のチャック爪と、を有するピックアップ部と、前記ピックアップ部を支持するとともに、前記管部に洗濯物が吸引された状態で前記チャック爪による洗濯物の把持前に当該ピックアップ部の前記一端部を振るピックハンド支持部とを有するピックアップ装置が提供される。
 本願発明の第2の観点によれば、堆積した複数の洗濯物から洗濯物を1枚ずつピックアップするピックハンドを備えたピックアップ装置であって、前記ピックハンドは、管状に延びているとともに、一端部において前記堆積した洗濯物の一部を吸引する管部と、前記管部で吸引された洗濯物を把持する一対のチャック爪と、前記管部の他端部側から、前記管部の内部を介しレーザを照射してセンシングし、前記管部の一端部で洗濯物が吸引されたか否かを検知するレーザーセンサと、を有するピックアップ部を備えるピックアップ装置が提供される。
 本発明によれば、堆積した複数の洗濯物から、適切な角度で洗濯物を1枚ずつピックアップすることができる。
ピックアップ装置の全体斜視図である。 ピックアップ装置の概略側面図である。 ピックハンドの斜視図である。 上段搬送コンベアユニット近傍の斜視図である。 上段搬送コンベアユニット近傍の側面図である。 落下防止ローラが高い位置に配置されている場合の上段搬送コンベアユニット近傍の側面図である。 落下防止ローラに洗濯物がかかった状態を示す上段搬送コンベアユニット近傍の側面図である。 洗濯物が慣性力による振りによって落下防止ローラとの接触面積が増加した状態を示す落下防止ローラの側面図である。 落下防止ローラが上段搬送コンベアユニットの上流側である前方側に配置された状態を示す上段搬送コンベアユニット付近の上面図である。 落下防止ローラが上段搬送コンベアユニットの側面側に配置された状態を示す上段搬送コンベアユニット付近の上面図である。 落下防止ローラが上段搬送コンベアユニットの上流側である前方側及び側面側に配置された状態を示す上段搬送コンベアユニット付近の上面図である。 チャック爪が開状態であるピックハンドの正面図である。 チャック爪が閉状態であるピックハンドの正面図である。 ピックアップ部が揺動した状態を示すピックハンドの正面図である。 ピックアップ部が管部の延びる方向に振れる状態を示したピックハンドの正面図である。 ピックアップ部が管部に垂直方向に振れる状態を示したピックハンドの正面図である。 チャック爪同士が互いに接触する程度に近づいた閉状態のピックハンドの正面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
 図1及び図2は、ピックアップ装置1の外観の一例を示している。図1及び図2に示すように、ピックアップ装置1は、堆積した複数の洗濯物から成る堆積物から、洗濯物を1枚ずつピックアップするための装置である。
 ここで図1はピックアップ装置1の斜視図であり、図2はピックアップ装置1の側面から見た状態を模式的に示した図である。なお図1及び図2において、ピックアップ装置1の構成物品のうち、フレーム等の一部の構成物品は、図を判りやすくするために記載を省略している。
 ピックアップ装置1は、例えば、ランドリー工場において使用される。具体的には、ランドリー工場内において、例えば宿泊施設や医療施設から入荷した洗濯物を1枚ずつピックアップしたり、連続洗濯機から排出された洗濯物を1枚ずつピックアップしたり、乾燥機から排出された洗濯物を1枚ずつピックアップするために用いられる。
 洗濯物は、例えば、シーツやデュベカバー、包布、浴衣、ピローカバー、タオルなどが挙げられるがこれに限定されない。以下では、洗濯物は、所定の丈の長さを有しているシーツであるものとして説明する。
 図1に示すように、ピックアップ装置1は、下段搬送コンベアユニット2と、仕切り板3、メインフレーム4と、第1の搬送用ハンド(ピックハンド)5と、第1の搬送機構6と、第2の搬送用ハンド7と、第2の搬送機構8と、上段搬送コンベアユニット9と、落下防止ローラ10と、ホッパーユニット11と、制御判定部(図示せず)と、を備えている。
 下段搬送コンベアユニット2は、複数のプーリと、複数のプーリに巻回された無端ベルトと、により構成されている。下段搬送コンベアユニット2では、下段コンベアモータ(図示せず)から動力が与えられて動作する。
 図2に示すように、下段搬送コンベアユニット2上において、洗濯物が上流から下流へ、すなわち後方から前方に搬送されて堆積する。以下ではピックアップ装置1の構成について、図1に示すように、下段搬送コンベアユニット2における上流を後方、下流側を前方として説明する。
 また、下段搬送コンベアユニット2は、無端ベルト2bを平面視で取り囲むように設けられている仕切り板3により、無端ベルト2bから堆積物がこぼれ落ちることを防止することができる。
 メインフレーム4は、下段搬送コンベアユニット2の上方に配置されている。例えば、メインフレーム4は、前方側端部に配置された2つの前方側支柱4aと、後方側端部に配置された2つの下流側支柱4bと、2つの前方側支柱の上端、及び、2つの後方側支柱の上端を四隅とするように矩形枠状に配置された矩形梁4cと、を含む。
 第1の搬送用ハンド5は、ピックアップ装置1における前方部に設けられている搬送部である。ピックハンド5は、下段搬送コンベアユニット2に堆積された洗濯物をピックアップする。また、ピックハンド5は、メインフレーム4の延びる方向に動作する第1の搬送機構6に連結されており、第1の搬送機構6が昇降動作することによって、同時に昇降動作を行う。
 ここで図3に示すように、第1の搬送用ハンド5は、洗濯物を挟んで掴むチャック部が設けられたピックアップ部5aと、ピックアップ部5aを支持するピックハンド支持部5bと、を含めて構成されている搬送機構である。ピックハンド5の構成については、後に詳述する。
 第1の搬送機構6には、ピックハンド5に連結されており、メインフレーム4の前方側支柱4aの延びている上下方向に昇降することにより、ピックハンド5を昇降動作させる。例えば、前方側支柱4aには上下方向に延びるレールが設けられており、第1の搬送機構6には、2つの前方側支柱4aに設けられたレール部に対して両端部が嵌合するように設けられた梁部6aと、梁部6aがこのレール部の延びる方向に摺動する動力を与えるモータ(図示せず)とを有する。ピックハンド5は、この梁部6aに固定されている。
 したがって、ピックハンド5が洗濯物を把持した後に第1の搬送機構6の梁部6aが上昇動作することにより、ピックハンド5は上昇し、堆積物から洗濯物を引き上げることができる。
 なお例えば、第1の搬送機構6は、メインフレーム4以外の上下方向に延びるフレームに接続するものとして設けられていても良い。より具体的には、前方側支柱4aに平行に設けられた別のフレームを設けておき、かつ、第1の搬送機構6の一部を嵌合させて摺動可能であるレールを設けておき、第1の搬送機構6はモータ(図示せず)から与えられた動力によって動作するものであってもよい。
 第2の搬送用ハンド7は、上段搬送コンベアユニット9より上方に配置されている搬送部である。第2の搬送用ハンド7では、ピックアップ装置1の前方側において、ピックハンド5により引き上げられた洗濯物が受け渡され、洗濯物を把持する。さらに第2の搬送用ハンド7は、洗濯物を把持した状態のまま、後方に向けて移動する。典型的には、第2の搬送用ハンド7は、洗濯物を把持するための一対の爪を有している。
 第2の搬送機構8は、第2の搬送用ハンド7を前後方向に移動させる搬送機構である。例えば、第2の搬送機構8は、メインフレーム4を上方における構成物である矩形梁4cのうち前方側の梁と後方側の梁とに連結された前後方向に延びる梁8aと、梁8aに設けられた前後方向に延びるレール部(図示せず)と、レール部と噛み合い、レール部の延びる方向に沿って摺動可能であるハンド固定部8bと、ハンド固定部8bをレール部に沿って動作させる動力を与えるモータと、を有する。
 ここで梁8aは、後述する上段搬送コンベアユニット9の真上において、前後方向に延びるように設けられている。そしてハンド固定部8bは、上段搬送コンベアユニット9より直上において、上段搬送コンベアユニット9の延びる方向に沿って第2の搬送用ハンド7に移動させる。第2の搬送用ハンド7では、後方への移動を行いながら洗濯物の把持を解除することで、上段搬送コンベアユニット9に洗濯物を載置することができる。
 図4は、上段搬送コンベアユニット9の近傍を拡大した斜視図である。また図5は、上段搬送コンベアユニットの側面図である。図4及び図5に示すように、上段搬送コンベアユニット9は、上面が前後方向に延びるように設置されている搬送機構である。典型的には、動力源(図示せず)からの動力を受けて回転動作を行う複数のローラと、ローラにかけられている無端ベルト9aを含む。
 典型的には、上段搬送コンベアユニット9を構成している複数のローラのそれぞれの軸方向は、水平かつ前後方向に対して垂直である幅方向(左右方向)に延びる方向であるように設けられている。
 無端ベルト9aでは、前方側端部(上流側端部)に配置されているローラ9bと、後方側端部(下流側端部)に配置されているローラ9cとの間において、上面に洗濯物が載置される。また無端ベルト9aは、ローラの回転により、洗濯物が載置される上面が上流から下流、すなわち前方から下方に向けて動いている。これにより、上段搬送コンベアユニット9に載置された洗濯物は上流から下流に搬送され、下流端から下流側に落下することで、上段搬送コンベアユニット9の後方に配置されているホッパーユニット11に投入される。なお、上段搬送コンベアユニット9は、前後方向に900mm程度の長さである。
 落下防止ローラ10は、上段搬送コンベアユニット9の前方かつ近傍に設置されたゴムローラである。落下防止ローラ10は、軸方向が幅方向に延びる方向に設けられている。典型的には、落下防止ローラ10の上端は、上段搬送コンベアユニット9の上面より下方に配される。
 また、落下防止ローラ10は、上段搬送コンベアユニット9とは独立して自律回転を行う。ここで落下防止ローラ10の回転方向は、洗濯物の全体が上段搬送コンベアユニット9に載置されずに、洗濯物の一部が落下防止ローラ10にかかった状態となった場合に、落下防止ローラ10にかかっている洗濯物の一部が、上段搬送コンベアユニット9に戻り載置された状態となる方向である。
 落下防止ローラ10は、無端ベルト9aに比べて摩擦係数が高い材質であって、洗濯物に対するグリップ力が上段搬送コンベアユニット9に比べて強い材質であれば良く、ゴムローラに限られず、形状もスリット等の凹凸があっても良い。
 なお図6に示すように、落下防止ローラ10の上端が上段搬送コンベアユニット9の上面より上方に配されることによって、上段搬送コンベアユニット9から落下防止ローラ10を越えて洗濯物が落下することを抑制しやすくすることも可能である。
 一方で図5に示すように、落下防止ローラ10の上端が上段搬送コンベアユニット9の上面より下方に配されている場合であっても、落下防止ローラ10の強いグリップ力により洗濯物を上段搬送コンベアユニット9に戻すことができるため、洗濯物の落下を防止できる。
 なお図7に示すように、第2の搬送用ハンド7により搬送された上段搬送コンベアユニット9に丈の長い洗濯物が載置される際に、上段搬送コンベアユニット9の上流端部から、落下防止ローラ10にかかりながら、洗濯物が大きく外れる場合がある。ここで例えば、丈が長い洗濯物とは、上段搬送コンベアユニット9の前後方向の長さより長い洗濯物であるが、これに限られない。
 このとき特に、図8に示すように落下防止ローラ10にかかった箇所を支点として、洗濯物の下端部が慣性力によって振り子のように振られた状態となることがある。ここで、落下防止ローラ10が十分に大きく、かつ、洗濯物が上段搬送コンベアユニット9の下方に入り込むように振られたときには、洗濯物と落下防止ローラ10の接触面積が増加する。このような状態となったときに、落下防止ローラ10では、洗濯物に対して強いグリップ力を発揮することができ、洗濯物が落下することを抑制しやすくなる。
 これにより落下防止ローラ10は、回転動作することにより、グリップした洗濯物を引き上げ、上段搬送コンベアユニット9に載置することができる。
 ここで図9は、上段搬送コンベアユニット9と落下防止ローラ10の配置例を上方からの視点で示した図であり、上段搬送コンベアユニット9の上流側において、上段搬送コンベアユニット9の上流端より上流方向(前方向)に落下防止ローラ10が配されている状態を示している。
 なお、上段搬送コンベアユニット9の側方側からの洗濯物の落下は、図4に示すように側面側に仕切り板を設けておくことで抑制できるが、図10に示すように、上段搬送コンベアユニット9が延びる方向に沿った軸方向を有する落下防止ローラ10bを、上段搬送コンベアユニット9の側方に設けることとしてもよい。
 さらに図11に示すように、上流端より前方向に落下防止ローラ10を設けると同時に、側方に落下防止ローラ10bを設けることとしても良い。また、側方に設ける落下防止ローラ10bは、上段搬送コンベアユニット9を挟むように両側面の近傍にそれぞれ設けることとしても良い。
 言い換えると、落下防止ローラ10は、ピックアップ装置1において複数設けられていてもよく、さらに落下防止ローラ10が設けられる位置は、上段搬送コンベアユニット9から外れた洗濯物がかかるとともに、ローラの動作によって上段搬送コンベアユニット9に戻すことが可能な位置であれば良いため、位置は任意に変更できる。
 さらに、上段搬送コンベアユニット9は、洗濯物の長さを計測するセンサ(図示せず)を有していても良い。
 この場合には、落下防止ローラ10は、センサにより計測された洗濯物の長さ情報に応じて、回転速度を変更することが可能である。より具体的には、落下防止ローラ10では、回転速度によっては洗濯物がかからずに空転する場合がある。そのため特に、落下防止ローラ10に丈が長い洗濯物がかかる際には、落下防止ローラ10の回転速度を低下させて、動摩擦力が働く状態から、静止摩擦力が働く状態となるように動作制御することができる。
 また、落下防止ローラ10の回転速度は、上段搬送コンベアユニット9のコンベアの動作速度より遅くなるように設定することができる。
 なお、この洗濯物の長さを計測するセンサは、ピックアップ装置1において、上段搬送コンベアユニット9より上方のメインフレーム4に設けることとしても良い。さらに、このセンサによる計測領域の設定は、任意に変更可能である。
 ホッパーユニット11は、上段搬送コンベアユニット9の下流に配置されているストッカーである。ここではホッパーユニット11は、上段搬送コンベアユニット9に載置され、下流に搬送されて下流端部から落下した洗濯物を受けることができる。
 例えば、ホッパーユニット11では、一時的に洗濯物を留めておき、さらに下流に設けられたコンベアユニットに対して、所定のタイミングで洗濯物を載置させることができる。
 なお、ホッパーユニット11を用いずに、別のコンベアユニットを配置する等、上段搬送コンベアユニット9の後工程については任意に変更することができる。例えば図1では、ホッパーユニット11の下方に、後工程となる別のコンベアユニットが配置されている例が示されているが、この構造に限られない。
 制御判定部は、各部の動作を制御や判定を行うことができる。例えば、制御判定部では、下段搬送コンベアユニット2を駆動するモータの制御や、後述するように、負圧発生装置により管部51に負圧を発生させる際に、負圧発生装置の動作を制御して、吸引の強弱を制御できる。制御判定部では、モータ63の動作を制御して、ピックハンド5を振る動作を制御できる。また制御判定部では、距離センサの動作を制御して、洗濯物の位置を検知して判定することができる。以下では、距離センサとしてレーザーセンサ54を用いることとして説明する。
 さらに、制御判定部は、レーザーセンサ54による検知結果を利用して、ピックハンド5のチャック爪52の開閉させるためのエアーチャック53へのエアーの流出入を制御することや、ピックハンド5を動作させる第1の搬送機構6の動作を制御することができる。
 また制御判定部では、レーザーセンサ54によるセンシングによる洗濯物までの距離の検知結果と、後述する圧力センサ56により測定される所定の圧力の検知により、洗濯物が把持できているかを判定することができる。
 さらに、制御判定部は、第2の搬送用ハンド7による洗濯物の把持動作や、第2の搬送用ハンド7を動作させる第2の搬送機構8が前後方向に所定タイミングで動作を行うように制御できる。
 また例えば制御判定部、上段搬送コンベアユニット9と落下防止ローラ10について、洗濯物の詰まりが発生するなどの異常時に動作を停止させるなどの動作制御を行うことができる。制御判定部によるピックアップ装置1の動作制御は、これらに限られない。
 なお、制御判定部は単一の制御機構によって実現されていても良く、複数の制御機構が独立又は共同して動作することにより実現されていても良い。
 ここで、ピックハンド5の詳細な構成について説明する。ピックハンド5は、ピックアップ部5aと、ピックアップ部5aを支持するピックハンド支持部5bと、を備える。
 ピックアップ部5aは、円筒状の管部51と、管部51の一端部において管部51を挟むように配置されている一対のチャック爪52と、エアーの供給によりチャック爪52を開閉動作させるエアーチャック53と、管部51の他端部に設けられたレーザーセンサ54と、管部51とレーザーセンサ54を接続する接続部55と、圧力センサ56と、を備える。以下では、図3に示すように、ピックアップ部5aの管部51が上下方向に延びるように設置されているものとして説明する。
 なお図3では、チャック爪52が幅方向に開閉するように設けられているように記載しているが、ピックハンド5の向きは任意に変更できる。
 ここで図12に示すように、ピックアップ部5aは、ピックハンド支持部5bに対して略水平方向に延びる方向に設けられた回転支点62周りに動作可能である状態で取り付けられている。ピックアップ部5aの動作については、後に詳述する。
 管部51は、上下方向に延びるように形成された円筒である。管部51には、円筒内部において一部の径の長さが短く形成されているベンチュリー管を用いることができる。ここで、管部51の下方側の端部を第1の端部(一方の端部)51a、上方側の端部を第2の端部(他方の端部)51bとする。
 また管部51は、負圧発生装置(図示せず)に接続されている。これにより図3に示すように、管部51の第1の端部51aでは、堆積している洗濯物を吸引することができる。なお第1の端部における管部51の内径は、15mm~20mm程度であるが、これに限られない。
 また例えば、管部51の壁面には空気孔(図示せず)が形成されている。管部51では、この空気孔を利用して空気の流れを作り、内部の空気の流速を増加させることができる。この場合、管部51では、負圧発生装置によって発生している下方から上方への空気の流速を速めることができ、第1の端部51aにおける洗濯物に対する吸引力を強めることができる。
 またベルヌーイの定理を応用し、管部51には、内径の一部が細く形成されたベンチュリー管を用いることによって、洗濯物を吸引する際の第1の端部51aにおける空気の流速を速めることができる。これにより管部51では、第1の端部における洗濯物への吸引力を強めることができる。
 一対のチャック爪52は、管部51を挟み込むように配置されている。より具体的には、一対のチャック爪52の夫々は、所定の長さを有している爪本体部52aと、爪本体部52aの下方の先端部において、チャック爪52同士が互いに近接するように突出した爪先端部52bが形成されている。
 一対のチャック爪52には、エアーの流入口であるエアーチャック53が設けられている。また、エアーチャック53には、配管等を介してエアーの流出入を行うエアーポンプ(図示せず)が連結される。チャック爪52は、流出入するエアーに応じて、チャック爪52同士が十分に離間した状態である開状態と、チャック爪52同士が近接して洗濯物を把持する閉状態と、を切り替えることができる。
 なお図13に示すように、閉状態では、一対のチャック爪52の先端部に設けられた互いの爪先端部52b同士は、互いに接触しない状態で、かつ、近接した状態となる。特にこのとき、爪先端部52bは管部51の第1の端部51aに当接する状態となる。これによりチャック爪52では、閉状態において、爪先端部52bと第1の端部51aとの間に洗濯物を挟み込み、把持することができる。
 一対のチャック爪52は、閉状態において、互いに近接している爪先端部52bが、それぞれ管部51の第1の端部の下方に配される。これにより、一対のチャック爪52の爪先端部52bでは、管部51に吸引されている洗濯物を挟み込み、把持することができる。
 図3に示すように、レーザーセンサ54は、管部51の上方であり、管部51の第2の端部51bの付近に配されている距離センサである。ここでレーザーセンサ54は、レーザを照射し、対象物にレーザ光が当たった場合に、対象物の存在を検知することができる。またここでは、レーザーセンサ54は、レーザが照射された対象物までの距離計測が可能であるものを用いてセンシングを行うこととする。
 レーザーセンサ54は、管部51の第2の端部側51bから、管部51の内部を介してレーザを照射することによりセンシングを行う。これにより、レーザーセンサ54では、第1の端部51aにおいて、吸引された洗濯物を検知することができる。
 ここでレーザーセンサ54によるセンシング範囲は、任意の範囲となるように設定することができる。典型的には、レーザーセンサ54のセンシング範囲は、チャック爪52の駆動範囲に関わらず、管部51の第1の端部51aに吸引される洗濯物までの距離が測定できるように設定されている。
 また、レーザーセンサ54では、把持されている洗濯物までの距離を測定できることから、洗濯物が管部51の第1の端部において、端面より下方であるか、端面より上方の管部51の内部にまで入り込んでいるかを検知できる。例えば、チャック爪52により洗濯物を把持した際に、レーザーセンサ54によって、洗濯物が端面より上方の管部51の内部にまで入り込んでいることが検知できれば、チャック爪52では洗濯物をしっかり把持しているものと判定することができる。
 なお、管部51の下部近傍には、ファイバーセンサを設けることとしてもよい。このファイバーセンサでは、管部51の下部にリネンが吸着されているか否かを検知することができる。したがって、管部51の下部近傍にファイバーセンサを設けることにより、リネンのピックアップ率向上を図ることができる。
 接続部55は、ピックアップ部5aをピックハンド支持部5bに接続している接続部である。より具体的には、接続部55は、後述するピックハンド支持部5bのフレーム61に設けられた回転支点62を介して、ピックハンド支持部5bに対し、ピックアップ部5aが回動可能である状態で接続している。これによりピックアップ部5aは、揺動可能な状態で、ピックハンド支持部5bに支持される。
 なお典型的には、接続部55は複数の構成物品を含めて構成されている。
 例えば、接続部55は、管部51における第2の端部の近傍の外側面に接続されているとともに、回転支点62と接続される第1の接続部55aと、第1の接続部55aから上方に立設した状態で固定される第2の接続部55bと、第2の接続部55bから上方に突出する板状であって、レーザーセンサ54が固定される第3の接続部55cを含むことができるが、これに限られない。
 圧力センサ56は、管部51の下端部近傍に配置されており、管部51にかかる負圧の圧力の測定を行う。例えば圧力センサ56では、洗濯物を十分に吸引できていれば、所定の圧力が計測される。
 次に、ピックハンド支持部5bについて説明する。
 図3に示すように、ピックハンド支持部5bは、ピックアップ部5aを支持するフレーム61と、フレーム61に取り付けられたモータ63と、を備える。
 フレーム61は、平面視で四角環状の支持部61aを含む。ピックアップ部5aは、この支持部61aの内部を、上下方向に貫通している。また、支持部61aには、四角環状の支持部61aを形成しているフレーム部分を貫通するように、回転支点62が設けられている。
 さらに、支持部61aの内部には、ピックアップ部5aの管部51に接続された接続部55の第1の接続部55aが配置されているとともに、回転支点62が接続されている。これにより図14に示すように、ピックアップ部5aは、ピックハンド支持部5bにより、回転支点62まわりに回動可能に支持されている。
 図3に戻り、モータ63は、動力源(図示せず)からの動力を受けて、軸部63aを回転動作させるモータである。この軸部63aには、ベルト63bが掛けられている。さらにこのベルト63bは、ピックアップ部5aに掛けられている。したがって、モータ63が動作することによってベルト63bが動作すると、ピックアップ部5aには回転支点62周りに回動する力が発生する。
 これにより、ピックハンド支持部5bは、モータ63により発生させた動力によって、ピックアップ部5aを揺動させることができる。
 なお典型的には、ピックハンド支持部5bには、第1の搬送機構6が連結されている。これによりピックハンド5は、第1の搬送機構6が動作することによって、上下動を行うことができる。すなわちピックハンド5は、ピックアップ部5aで洗濯物を吸引した後に、第1の搬送機構6の移動により、洗濯物ごとピックハンド5全体を上昇させることができる。
 ここで、下段搬送コンベアユニット2に堆積された堆積物から、洗濯物をピックアップし、上段搬送コンベアユニット9に載置して後工程に搬送するフローについて説明する。
 ピックハンド5は、管部51の第1の端部51aを堆積物に近づけ、第1の端部51aにおいて洗濯物の吸引を行う。このとき、ピックアップ部5aは、ピックハンド支持部5bに対して揺動して角度を変化させることにより、洗濯物に対して吸引力が高くなる適切な角度となるように角度を調整しながら、吸引を試みることができる。なお、ピックアップ部5aが揺動可能な角度は、15°程度とする。
 ピックアップ部5aの管部51において洗濯物が吸引されたら、第1の搬送機構6は上昇動作を行う。これによりピックハンド5では、管部51で洗濯物を吸引した状態のまま上昇動作する。
 このとき、レーザーセンサ54では、ピックハンド5により洗濯物が吸引されているか否かを検知することができる。そのため第1の搬送機構6では、レーザーセンサ54により洗濯物が吸引されていることが検知されてから、ピックハンド5を上昇させることが可能である。
 ここで、ピックアップ部5aの管部51により吸引される洗濯物は、望ましくは1枚の洗濯物であるが、誤って複数枚の洗濯物が吸引されることがある。そのため、ピックアップ部5aにより堆積物から洗濯物の吸引を行う際には、吸引の強弱を変更することによって、1枚の洗濯物のみをピックアップするように調節することが可能である。
 しかしながら、ピックアップ部5aにおいて吸引力の強弱の変更を行わない場合、又は、この吸引力の強弱の変更を行った場合であっても複数枚の洗濯物が吸引されることがある。
 以下では、管部51の第1の端部には、複数枚の洗濯物が吸引されたものとして、ピックハンド5では第1の端部を振ることによって、ピックアップの対象以外の洗濯物を落下させることについて説明する。
 図12及び図14に示すように、ピックハンド5では、洗濯物を吸引したまま上昇した後に、モータ63の動力を利用して、ピックアップ部5aを揺動させる。これによりピックハンド5では、複数枚の洗濯物が吸引されていた状態から、余分な洗濯物を振って落とし、管部51に強く吸引された1枚の洗濯物のみを残すことができる。
 特に、ピックアップ部5aは、ピックハンド支持部5bに設けられた回転支点62を支点として、振り子のように繰り返し揺動させることができる。言い換えると、ピックアップ部5aでは、第1の端部51aを、予め定められた経路上で往復移動させることができる。この場合、管部51の先端部が最高点に達して逆方向に戻る際に、洗濯物に最も力が加わり、この加わる力によって管部51の第1の端部において吸引されていた余分な洗濯物を落下させやすくなる。
 なお、ピックハンド支持部5bは、ピックアップ部5aを回転支点62により支持して振り子のように揺動させるものとして説明したが、ピックアップ部5aの振り方はこれに限られない。
 例えば図15に示すように、ピックハンド支持部5bは、ピックアップ部5aを、管部51が延びる方向に振ることができる。この場合も、ピックアップ部5aでは、振動するように繰り返し振ること、すなわち予め定められた経路上で往復移動させることができる。なおこの場合は、ピックハンド支持部5bの回転支点62に代えて、単にピックアップ部5aを支える支点とすることができる。これによりピックアップ部5aでは、余分な洗濯物を振って落とし、後工程への搬送を行いたい1枚の洗濯物のみを残すことができる。
 この場合には、ピックアップ部5aは、ピックハンド支持部5bに設けられた支持部61aに対し、管部51の延びる方向に摺動可能な状態で支持されていればよい。
 また図16に示すように、ピックハンド支持部5bは、ピックアップ部5aを、管部51が延びる方向に対して垂直方向に振ることができる。この場合も、ピックアップ部5aでは、振動するように、予め定められた経路上で往復移動させることができる。これによりピックアップ部5aでは、余分な洗濯物を振って落とし、後工程への搬送を行いたい1枚の洗濯物のみを残すことができる。
 この場合には、ピックアップ部5aは、ピックハンド支持部5bに設けられた支持部61aに対し、管部51の延びる方向と垂直方向に摺動可能な状態で支持されていればよい。
 なおピックハンド支持部5bが、余分に吸引した洗濯物を振り落とすためのピックアップ部5aの振り方は、これらに限られない。また例えば、ピックアップ部5aの振り方は、これらの振り子のように揺動させる振り方と、管部51の延びる方向への振り方と、管部51の延びる方向に対して垂直方向への振り方と、を任意の組み合わせで実行することができる。
 さらに、ピックアップ部5aを振ることによって余分な洗濯物を落下させる際に、同時に、管部51における吸引の強弱を変更して、余分な洗濯物の落下を促すことも可能である。
 このようにして余分な洗濯物を落下させた後に、ピックアップ部5aでは、チャック爪52を開状態から閉状態に変更し、洗濯物を把持することができる。
 レーザーセンサ54では、ピックアップ部5aを振ることによる余分な洗濯物の振り落とし前や、振り落とし後において洗濯物が吸引されているかを検知し、吸引されている洗濯物の位置を確認できる。
 なお、レーザーセンサ54では、余分な洗濯物振り落とし後においてチャック爪52を閉状態とする前や、閉状態とした後に検知を行うことも可能であり、任意のタイミングでセンシングを行うことができる。また一例として、レーザーセンサ54では、ピックアップ部5aによる堆積物からの洗濯物のピックアップから常にセンシングを実行し続けることとしてもよい。
 また、ピックアップ部5aでは、チャック爪52により洗濯物を把持した際に、管部51による吸引を続行してもよく、吸引を停止してもよい。または吸引の強弱を変更することとしてもよい。
 ここで制御判定部は、レーザーセンサ54によるセンシングと、圧力センサ56により測定された圧力と、の両方により、ピックアップ部5aにおいて洗濯物が吸引されているか否かを判定する。このように2種類の検知方法による判定を行うことで、洗濯物の有無の検知精度を上昇させることができる。
 制御判定部の判定により洗濯物がピックアップされていると判定されたら、ピックハンド5は上昇端に向けて上昇し、ピックアップ部5aにより把持された洗濯物を第2の搬送用ハンド7に受け渡す。
 第2の搬送用ハンド7では、洗濯物を受け渡されて把持した状態で、第2の搬送機構8によって後方向に動作する。
 ここで典型的には、第2の搬送用ハンド7は、上段搬送コンベアユニット9の真上において前後方向に動作しながら、上段搬送コンベアユニット9に洗濯物を載置する。
 このとき図7に示すように、上段搬送コンベアユニット9から洗濯物の一部が外れてしまう場合がある。
 この場合には、落下防止ローラ10は回転動作を行うことで、落下防止ローラ10に洗濯物がかかった洗濯物を、上段搬送コンベアユニット9上に戻すことができる。
 上段搬送コンベアユニット9に載置されている洗濯物は、コンベアの動作によって下流に搬送され、ホッパーユニット11に投入されて後工程に進む。
 このようにして、ピックハンド5では、堆積物から洗濯物をピックアップする際に、狙いの洗濯物をピックアップしやすいように、ピックアップ部5aを揺動させて角度を変更することができる。
 また、ピックハンド5では、ピックアップ部5aにおいて吸引した洗濯物が複数である場合に、揺動により余分な洗濯物を振り落とし、狙いの洗濯物のみを後工程に搬送させることができる。
 またピックハンド5では、レーザーセンサ54によるセンシングによって、吸引又は把持された洗濯物を検知するとともに、センシングにより取得される洗濯物の位置から、十分に吸引や把持がされている状態であるかを検知することができる。
 また、落下防止ローラ10により、上段搬送コンベアユニット9に載置されるときに、一部が上段搬送コンベアユニット9上から外れた洗濯物について、上段搬送コンベアユニット9に戻すことができる。ここで例えば、落下防止ローラ10が無い場合であれば、上段搬送コンベアユニット9に戻されずに洗濯物の自重によって落下する洗濯物について、落下を抑制でき、後工程への洗濯物の搬送効率を上昇させることができる。
 なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
 例えば、落下防止ローラ10は、常に回転動作を行うものであっても良く、洗濯物が載置されたタイミングでのみ動作させることとしてもよい。
 また、第1の搬送用ハンド5と第2の搬送用ハンド7を利用し、洗濯物を把持した状態で上昇後に、洗濯物を受け渡して前後方向に動作させるものとして説明したが、これに限られない。例えば、1つの搬送用ハンドが上昇後に前後方向に動作するようにしてもよく、あるいはさらに多数の搬送用ハンドで受け渡しながら後工程への搬送を行っても良い。
 また、下段搬送コンベアユニット2では後方から前方に向けて洗濯物が搬送され、上段搬送コンベアユニット9では前方から後方に向けて洗濯物が搬送されるものとして記載したが、この方向は任意に変更可能である。
 また図13に示すように、閉状態において、チャック爪52は、爪先端部52bが管部51の第1の端部51aに当接することによって洗濯物を把持するものとして説明したが、これに限られない。例えば図17に示すように、閉状態となったときに、一対のチャック爪52の爪先端部52b同士が互いに接触する程度に近接することで、一対のチャック爪52で洗濯物を挟んで把持することとしてもよい。
 また、距離センサとして、レーザーセンサ54を用いることとして説明したが、レーザ以外の方法を用いて距離を測定する他の距離センサを用いることができる。
 この出願は、2021年5月11日に出願された日本出願特願2021-080335を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1      ピックアップ装置
2      下段搬送コンベアユニット
2b      無端ベルト
4      メインフレーム
4a      前方側支柱
4b      下流側支柱
4c      矩形梁
5      第1の搬送用ハンド(ピックハンド)
5a      ピックアップ部
5b      ピックハンド支持部
6      第1の搬送機構
6a      梁部
7      第2の搬送用ハンド
8      第2の搬送機構
8a      梁
8b      ハンド固定部
9      上段搬送コンベアユニット
9a      無端ベルト
9b      ローラ
9c      ローラ
10      落下防止ローラ
10b      落下防止ローラ
11      ホッパーユニット
51      管部
51a      第1の端部
51b      第2の端部
52      チャック爪
52a      爪本体部
52b      爪先端部
53      エアーチャック
54      レーザーセンサ
55      接続部
55a      第1の接続部
55b      第2の接続部
55c      第3の接続部
56      圧力センサ
61      フレーム
61a      支持部
62      回転支点
63      モータ
63a      軸部
63b      ベルト

Claims (9)

  1. 堆積した複数の洗濯物から洗濯物を1枚ずつピックアップするピックハンドを備えるピックアップ装置であって、
    前記ピックハンドは、
    管状に延びているとともに、一端部において前記堆積した洗濯物の一部を吸引する管部と、前記管部で吸引された洗濯物を把持する一対のチャック爪と、を有するピックアップ部と、
    前記ピックアップ部を支持するとともに、前記管部に洗濯物が吸引された状態で前記チャック爪による洗濯物の把持前に当該ピックアップ部の前記一端部を振るピックハンド支持部とを有する、
    ピックアップ装置。
  2. 前記ピックハンド支持部は、前記ピックアップ部を回転支点周りに揺動させる、
    請求項1に記載のピックアップ装置。
  3. 前記ピックハンド支持部は、前記ピックアップ部を予め定められた経路上で往復移動させる、
    請求項1又は請求項2に記載のピックアップ装置。
  4. 前記経路は、前記管部の延びる方向に対して平行または垂直な経路である、
    請求項3に記載のピックアップ装置。
  5. 前記ピックハンド支持部は、前記チャック爪による洗濯物の把持前に、前記管部による洗濯物の吸引力を変化させる、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のピックアップ装置。
  6. 前記ピックアップ部は、
    前記管部の他端部側から、前記管部の内部を介しレーザを照射してセンシングし、前記管部の一端部で洗濯物が吸引されたか否かを検知するレーザーセンサをさらに備える、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のピックアップ装置。
  7. 前記管部の一端部に、前記管部の一端部で洗濯物が吸引されたか否かを検知するファイバーセンサをさらに備える、
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のピックアップ装置。
  8. 堆積した複数の洗濯物から洗濯物を1枚ずつピックアップするピックハンドを備えたピックアップ装置であって、
    前記ピックハンドは、
    管状に延びているとともに、一端部において前記堆積した洗濯物の一部を吸引する管部と、
    前記管部で吸引された洗濯物を把持する一対のチャック爪と、
    前記管部の他端部側から、前記管部の内部を介しレーザを照射してセンシングし、前記管部の一端部で洗濯物が吸引されたか否かを検知するレーザーセンサと、を有するピックアップ部を備える、
    ピックアップ装置。
  9. 前記ピックアップ部は、
    前記洗濯物を吸着した際に、前記管部にかかる圧力を検知する圧力センサと、
    前記洗濯物の吸着状態を判定する制御判定部と、をさらに備え、
    前記制御判定部は、
    前記レーザーセンサによるセンシングの結果と、前記圧力センサにより検知された圧力状態と、に応じて、前記ピックハンドにより洗濯物がピックアップされているか否かを判定する、
    請求項8に記載のピックアップ装置。
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