JP2023083161A - 洗濯物移載装置、及び、洗濯物移載システム - Google Patents

洗濯物移載装置、及び、洗濯物移載システム Download PDF

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【課題】洗濯物の移載効率を向上した洗濯物移載装置を提供する。【解決手段】前方に配され、洗濯物を把持して垂直方向に移動可能である第1のピックユニット7と、上面視において前後方向に延在する上方ピックユニット支持バー8と、第1のピックユニット7により把持された洗濯物を受け取るハンド部を有し、上方ピックユニット支持バー8に接続され、その延在方向に沿って動作する第2のピックユニット9と、第2のピックユニット9の下方に配置され、第2のピックユニット9によって上面に洗濯物が載置された際に、洗濯物を前方から後方に向けて搬送する搬送コンベアユニット10と、搬送コンベアユニット10の上方に配され、搬送コンベアユニット10との間で洗濯物を挟み込む挟み込みベルト11と、を備え、挟み込みベルト11は、搬送コンベアユニット10に載置された洗濯物が当接する面が、前方から後方に向かって動作して洗濯物の搬送を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、洗濯物移載装置、及び、洗濯物移載システムに関する。
近年、集積された複数の洗濯物から、洗濯物の種類ごとに分別することが行われている。特許文献1では、堆積した洗濯物のかたまりから洗濯物を1枚ずつ引き上げ、引き上げた洗濯物を送り出しコンベアに移載する技術が開示されている。
具体的には、第1の把持機構が洗濯物を把持した状態で所定位置まで引き上げたら、第1把持機構による把持を解放するとともに、第2の把持機構により洗濯物を把持して水平方向に動作する。これにより洗濯物は、送り出しコンベア上に移載され、送り出しコンベアの動作に応じて搬送される。さらに、洗濯物が送り出しコンベア上に移載された状態において、第2の把持機構では洗濯物を把持した状態のまま水平方向に動作することにより、洗濯物は送り出しコンベアの搬送方向と同方向に広がる。これにより、洗濯物は送り出しコンベアとの接触面積が大きくなり、搬送先方向に導かれやすくなる。なお洗濯物とは、例えば、シーツ、テーブルクロスなどの大物で平らな布製品の他、ハンドタオルなど小物の布製品等及び衣類等である。
特開2000-51593号公報
上記特許文献1の構成では、把持機構による引き上げにより吊り下げられた洗濯物が引き伸ばされたまま送り出しコンベアに移載されるようになっている。従って、送り出しコンベアが洗濯物を1枚ずつ重なることなく搬送しようとすると、単位時間あたりの移載回数を抑えなければならなかった。
これに対して、第1の把持機構により洗濯物全体を一度送り出しコンベアよりも上方に引き上げてから、第2の把持機構に洗濯物を受け渡して略水平方向に移動させ、第2の把持機構により吊り下げられた洗濯物を送り出しコンベアに載置することで、洗濯物を1枚ずつ重なることなく搬送する方法がある。しかしながら、洗濯物には、シーツやテーブルクロスなど、吊り下げると4メートル程度の長さとなる大物と、ハンドタオルなどの小物が混在している場合がある。ここで第1の把持機構や第2の把持機構の動作タイミングを小物に合わせて調整すると、例えば、洗濯物の対象が大物である場合に、第1の把持機構の動き出しが早すぎる状態となり、第2の把持機構に引っ張りきられていない洗濯物の一部に対して第1の把持機構が引っかかる場合がある。一方で、大物に合わせて第1の把持機構や第2の把持機構のタイミングの動作を調整すると、各洗濯物の一回の移載にかかる時間が長くなり、効率が低下するという問題がある。そのため、洗濯物の特徴に合わせて洗濯物移載装置の各部の動作のタイミングを調整し、洗濯物の移載の効率を向上させたいという要望がある。
本発明の目的は、洗濯物の移載効率を向上した洗濯物移載装置を提供することにある。
本発明にかかる洗濯物移載装置は、前方に配され、洗濯物を把持して垂直方向に移動可能であるハンド部を有する第1のピックユニットと、上面視において前後方向に延在する上方ピックユニット支持バーと、前記第1のピックユニットにより把持されピックアップされた前記洗濯物を受け取るハンド部を有し、前記上方ピックユニット支持バーに接続されているとともに、前記上方ピックユニット支持バーの延在方向に沿って動作する第2のピックユニットと、前記第2のピックユニットの下方に配置され、前記第2のピックユニットによって前記洗濯物が上面に前記洗濯物が載置された際に、載置された前記洗濯物を前方から後方に向けて搬送する搬送コンベアユニットと、前記搬送コンベアユニットの上方に配され、前記搬送コンベアユニットとの間で前記洗濯物を挟み込む、挟み込みベルトと、を備え、前記挟み込みベルトは、前記搬送コンベアユニットに載置された前記洗濯物が当接する面が、前方から後方に向かって動作して洗濯物の搬送を行う。
また、本発明にかかる洗濯物移載装置において、前記搬送コンベアユニットは、上面視において、洗濯物の搬送方向に対して垂直方向である幅方向に所定の長さを有しており、前記挟み込みベルトは、前記搬送コンベアユニットの幅方向における両端部の上方に設置された第1の挟み込みベルトと、第2の挟み込みベルトと、を有し、上面視において、前記第1の挟み込みベルトと、前記第2の挟み込みベルトと、の間に前記第2のピックユニットが配されている。
また、本発明にかかる洗濯物移載装置において、前記搬送コンベアユニットは、上面視において、搬送方向に対して垂直方向である幅方向における一端部側が他端部側より高さが低く設けられており、前記挟み込みベルトは、前記搬送コンベアユニットの幅方向において、前記低く設けられた端部の上方に設けられている。
また、本発明にかかる洗濯物移載装置において、前記上方ピックユニット支持バーは、前方側が後方側に比べて下方に配されており、前記搬送コンベアユニットと前記挟み込みベルトは、それぞれ前記上方ピックユニット支持バーに沿って、前方側が後方側に比べて下方に配されている。
また、本発明にかかる洗濯物移載装置において、第2のピックユニットは、前記ハンド部が、前記搬送コンベアユニットに近接した状態と、離間した状態とを変更可能であるように伸縮自在である伸縮部を備える。
また、本発明にかかる洗濯物移載装置において、前記第2のピックユニットは、前記洗濯物を把持した状態で、前記上方ピックユニット支持バーに沿って後方に移動する際には、前記伸縮部が伸長した状態で後方に動作して、前記搬送コンベアユニットに前記洗濯物を載置し、その後、前記洗濯物の把持を解除して前方に移動する際の少なくとも一部では、前記伸縮部が縮んだ状態となり、前記伸縮部が伸長した状態に比べて、前記ハンド部が前記上方ピックユニット支持バーに対して近接した状態で動作を行う。
また、本発明にかかる洗濯物移載装置において、前記搬送コンベアユニットと、前記挟みベルトは、前記搬送コンベアユニット上に前記洗濯物が無い場合には、動作を停止し、前記第2のピックユニットが後方に動作しながら前記洗濯物を搬送コンベアユニット上に載置している間、及び、前記第2のピックユニットが把持を解除して前記伸縮部が縮んでいるとともに搬送コンベアユニット上に前記洗濯物が載置されている場合に、前記洗濯物を搬送する動作を行う。
また、本発明にかかる洗濯物移載装置において、第2のピックユニットは、前記洗濯物を吸引するバキューム部と、をさらに有し、第1のピックユニットから前記洗濯物を受け渡される際に、前記バキューム部により前記洗濯物の吸引を行った後に、吸引された前記洗濯物を前記ハンド部により把持する。
また、本発明にかかる洗濯物移載装置において、前記上方ピックユニット支持バーは直動装置を有し、前記第2のピックユニットは、前記直動装置と接続されており、前記直動装置が動作を行うことにより、前記上方ピックユニット支持バーの延在方向に沿って前後方向に動作を行う。
また、本発明にかかる洗濯物移載移載システムは、洗濯物移載装置と、前記洗濯物移載装置から下流に前記洗濯物を搬送する搬送部と、前記搬送部において搬送される前記洗濯物にX線を用いて撮影して、洗濯物内の異物の有無を判定するX線判定部と、前記搬送部において搬送される前記洗濯物を撮影して種類を判定する種類判定部と、前記X線判定部と、前記種類判定部により判定された判定結果に応じて前記洗濯物の分配を行う分配部と、を備える。
本発明によれば、洗濯物のピックアップの効率を向上することができる。
実施の形態1にかかる洗濯物移載システムの概略を示した概略図である。 実施の形態1にかかるピックアップ装置の全体斜視図である。 実施の形態1にかかるピックアップ装置の概略側面図である。 実施の形態1にかかる垂直ピックユニットの先端付近の拡大斜視図である。 実施の形態1にかかるピックアップ装置の上面図である。 実施の形態1にかかる第2のピックユニットを伸長させた状態の拡大斜視図である。 実施の形態1にかかる第2のピックユニットを縮めた状態の拡大斜視図である。 実施の形態1にかかる第2ピックユニット支持バーを除いた状態のピックアップ装置の上面図である。 実施の形態1にかかる上段搬送コンベアユニットと挟み込みベルトの拡大側面図である。 実施の形態1にかかる垂直ピックユニットにより小物を吊り下げた状態を示した概略側面図である。 実施の形態1にかかる洗濯物が大物であり、第2のピックユニットを後方に移動させ始めた状態のピックアップ装置の概略側面図である。 実施の形態1にかかる洗濯物が大物であり、第2のピックユニットを十分に後方に移動させた状態のピックアップ装置の概略側面図である。 実施の形態1にかかる洗濯物が小物であり、第2のピックユニットを後方に移動させ始めた状態のピックアップ装置の概略側面図である。 実施の形態1にかかる下段搬送コンベアユニット上において垂直ピックユニットによりピックアップ可能な位置に次の洗濯物が存在しない状態のピックアップ装置の概略側面図である。 実施の形態1にかかる垂直ピックユニットを用い洗濯物をピックアップする動作に主に関連する動作フローである。 実施の形態1にかかる第2のピックユニットと上段搬送コンベアユニットを用い洗濯物を搬送する動作に関連する動作フローである。 実施の形態2にかかる洗濯物移載システムの概略を示した概略図である。 実施の形態2にかかる洗濯物移載システムの概略を示した概略図である。 実施の形態2にかかる洗濯物の搬送時の位置を示した概略図である。 実施の形態2にかかる2つのピックアップ装置の搬送タイミングを示したタイミング図である。 実施の形態2にかかる3つのピックアップ装置の搬送タイミングを示したタイミング図である。
実施の形態1.
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は、洗濯物移載システム100の概略を示している。洗濯物移載システム100は、ピックアップ装置(洗濯物移載装置)200と、ピックアップ装置200の下流において洗濯物pを搬送する搬送部300と、搬送部300において搬送中の洗濯物pの内部の異物の確認を行うX線判定部400と、洗濯物pの種類を判定する種類判定部500と、X線判定部400と種類判定部500の判定結果に応じて洗濯物pの振り分けを行う分配部600と、を備える。
次に、ピックアップ装置200の詳細な構成について説明する。図2及び図3は、ピックアップ装置200の概略図であって、図2はピックアップ装置200の全体斜視図であり、図3はピックアップ装置200の概略側面図を示している。図2及び図3に示すように、ピックアップ装置200は、堆積した複数の洗濯物pから成る堆積物Qから洗濯物pを1枚ずつピックアップするための装置である。なお、図2及び図3ではピックアップ装置200の構成を判りやすくするために、フレーム等の一部の表示を省略している。
ピックアップ装置200は、例えば、ランドリー工場において使用される。具体的には、ランドリー工場内において、例えば宿泊施設や医療施設から入荷した洗濯物pを1枚ずつピックアップしたり、連続洗濯機から排出された洗濯物pを1枚ずつピックアップしたり、乾燥機から排出された洗濯物pを1枚ずつピックアップするのに用いられる。洗濯物pは、例えば、シーツやデュベカバー、包布、浴衣、ピローカバー、バスタオル、ハンドタオルなどが挙げられるがこれに限定されない。
図2及び図3に示すように、ピックアップ装置200は、メインフレーム1、下段搬送コンベアユニット2、仕切り板3、堆積物検出センサ4、長さ検出センサ(長さ検出部)5、垂直ピックユニット支持部6、垂直ピックユニット(第1のピックユニット)7、第2のピックユニット支持バー(上方ピックユニット支持バー)8、第2のピックユニット9、上段搬送コンベアユニット(搬送コンベアユニット)10、挟み込みベルト11、搬出コンベアユニット12、ストッカー13、制御部14と、を備えている。
図2に示すように、以下では、ピックアップ装置200において、垂直ピックユニット7が設けられている側を前方側として説明する。また、前後方向に直交しているピックアップ装置200の幅方向については、左右方向と記載することがある。
図2及び図3に示すように、メインフレーム1は、下段搬送コンベアユニット2の上方に配置されている。例えば、メインフレーム1は、ピックアップ装置200の後方側の左側及び右側に配置され、それぞれ上下方向に延在する2つの後方側支柱1aと、前方側の左側及び右側にそれぞれ配置され上下方向に延在する2つの前方側支柱1bと、2つの後方側支柱1aの上端、及び、2つの前方側支柱1bの上端を四隅とするように矩形枠状に配置された矩形梁1cと、を含む。さらにメインフレーム1には、2つの前方側支柱1bの間に配され上下方向に延在し、垂直ピックユニット支持部6を支持する支柱1dを有する。
下段搬送コンベアユニット2は、2つのプーリと、2つのプーリに巻回された無端ベルトと、2つのプーリうち一方を回転駆動する下段コンベアモータと、を備えている。ここで図3に示すように、下段搬送コンベアユニット2では、後方側から前方側に向けて、堆積物Qが搬送される。図3における太線の矢印は、洗濯物p又は洗濯物pを含む堆積物Qの搬送の流れを示している。
図2に示すように、仕切り板3は、下段搬送コンベアユニット2の無端ベルトから堆積物Qがこぼれ落ちることを防止するものであって、下段搬送コンベアユニット2の無端ベルトを平面視で取り囲むように設けられている。言い換えると、仕切り板3は、下段搬送コンベアユニット2を、左右方向から挟むように立設して、所定の高さの壁を形成している。
堆積物検出センサ4は、第1のピックユニット7よる把持対象である洗濯物pを含む堆積物Qが、下段搬送コンベアユニット2上に有るか否かを検出する。なお例えば、堆積物検出センサ4では、下段搬送コンベアユニット2上において、堆積物Qの存在する位置が、第1のピックユニット7によって把持可能である位置であるか否かを検出することができる。
堆積物検出センサ4は、2つの前方側支柱1bのうち何れか一方に設けられている。具体的には、堆積物検出センサ4は、仕切り板3の上端近傍であって、ピックアップ装置200のおける下部近傍の位置に設けられている。また、堆積物検出センサ4は、メインフレーム1に設けることに代えて、仕切り板3に設けられていてもよい。
また以下では、堆積物検出センサ4は、堆積物Qの表面の三次元形状を取得できるセンサであるものとして説明する。すなわち、堆積物検出センサ4では、取得された堆積物Qの三次元形状に基づいて、堆積物Qの頂点の位置を検出することができる。また制御部14では、堆積物検出センサ4により検出された堆積物Q頂点の位置を利用して、垂直ピックユニット7が把持動作を行う際の移動先のターゲット位置を設定することができる。ここでターゲット位置とは、第1のピックユニット7に把持動作を実行させる際における、第1のピックユニット7の移動先の目標位置であり、堆積物検出センサ4により検出された堆積物Qの頂点の箇所を、後述する垂直ピックユニット7のバキューム部7aにより吸着するとともにハンド部7bで把持可能とする位置である。堆積物検出センサ4には、例えば、ラインセンサや3Dセンサを用いて堆積物Qの表面輪郭を測定するようにしてもよい。
長さ検出センサ5は、垂直ピックユニット7により吊り下げられた洗濯物pの長さを検出するセンサである。長さ検出センサ5は、堆積物検出センサ4の近傍であって、2つの前方側支柱1bのうち何れか一方に設けられている。なお、長さ検出センサ5は、堆積物検出センサ4と同様に、メインフレーム1に設けることに代えて、仕切り板3に設けてもよい。例えば、長さ検出センサ5には、回帰反射型又は拡散反射型の光電センサを採用し得るがこれに限定されない。
また、長さ検出センサ5は、垂直ピックユニット7により堆積物Qから1つの洗濯物pがピックアップされた際に、洗濯物pの下端が所定の高さを通過した時刻を検出するセンサとすることができる。
垂直ピックユニット支持部6は、典型的には支柱1dに対して昇降自在に支持されているとともに、垂直ピックユニット7を水平移動自在に支持する。すなわち、垂直ピックユニット7の高さは、垂直ピックユニット支持部6が上下動することにより調整され、垂直ピックユニット7の幅方向の位置は、垂直ピックユニット7が垂直ピックユニット支持部6に対して相対的に幅方向に動作することにより調整できる。
垂直ピックユニット7は、下段搬送コンベアユニット2の堆積物Qから洗濯物pを把持し、上昇動作することで洗濯物pの吊り下げを行う。また垂直ピックユニット7は、吊り下げられた洗濯物pが第2のピックユニット9に受け渡した後に、下段搬送コンベアユニット2の堆積物Qから次の洗濯物pを把持して吊り下げを行う。この垂直ピックユニット7の連続した上下動の制御については、後に詳述する。
図4は、垂直ピックユニット7の下方側の先端の把持部を拡大した図である。垂直ピックユニット7は、ピックアップ装置200において前方側に配されているとともに、下段搬送コンベアユニット2に堆積した堆積物Qから洗濯物pを吸い上げるバキューム部7aと、バキューム部7aにより吸い上げられた洗濯物pを挟む一対のハンド部7bと、下段搬送コンベアユニット2に堆積した堆積物Q及びバキューム部7aで吸い上げた洗濯物pを検出する検出センサ7cと、を有する。
バキューム部7aは、垂直ピックユニット7の下端に設けられており、負圧を発生することにより、下段搬送コンベアユニット2上の洗濯物pを吸い上げることができる。図4において、バキューム部7aは、垂直ピックユニット7の下端に設けられた円筒部である。なお、バキューム部7aでは、洗濯物pが吸着したか否かを検出するセンサを有している。
ハンド部7bのそれぞれは、正面視においてL字状に形成され、下方側において先端部同士が互いに対向している。一対のハンド部7bは、図4に示すように2つのフィンガーを有する形状であり、閉状態において互いの先端部同士が近接する閉状態と、先端部どうしが離間した開状態に、状態を変更することができる。
例えば、一対のハンド部7bでは、それぞれの下方の先端部同士が離れた開状態を初期状態とする。そして、一対のハンド部7bは、バキューム部7aにより洗濯物pの頂点が吸い上げられた状態となったときに、下方の先端部同士を近接させた閉状態とすることにより、洗濯物pを把持する。なお、ハンド部7bは、ピックアップ装置200の左右方向に開閉するように配することができるが、開閉方向はこれに限られず任意に変更可能である。
検出センサ7cは、垂直ピックユニット7の先端部近傍に設けられている。なお検出センサ7cは、図4に示すように、バキューム部7aを形成している円筒の外周に設けられているものとしてもよく、他の構成としてもよい。例えば検出センサ7cでは、垂直ピックユニット7の下方の下段搬送コンベアユニット2上で搬送されてきた堆積物Qが、バキューム部7aでの吸引及びハンド部7bで把持が可能である位置に有るか否かを、堆積物Qに近接した状態で判定することができる。
ここで一例として、検出センサ7cには、TOF(Time-Of-Flight)式や三角測距式のものを採用することも可能である。なお、検出センサ7cは、垂直ピックユニット7が幅方向に移動することで、堆積物Qの表面輪郭を二次元的に測定可能に構成されていてもよい。
例えば、距離センサを検出センサ7cとして用いることにより、検出センサ7cでは、下段搬送コンベアユニット2において洗濯物pが、バキューム部7aによる吸引及びハンド部7bによる把持が可能である位置にあるか否かの情報や、バキューム部7aによる吸引動作を行った際に、実際にバキューム部7aにより洗濯物が吸引できているか否かの情報を取得することができる。
図5は、ピックアップ装置200の上面視を示している。図5に示すように、第2のピックユニット支持バー8は、上面視において前後方向に延在する。
第2のピックユニット支持バー8は、後述する第2のピックユニット9の接続部9aに設けられたナットと噛み合い、第2のピックユニット支持バー8の延在方向に沿って第2のピックユニット9を移動させるボールネジ(図示せず)を有する。なお以下では、第2のピックユニット9を移動させる直動装置としてボールネジを用いるものとして説明するが、直動装置には他の機構を用いてもよい。
図2、図3及び図5に示すように、第2のピックユニット9は、その上端部近傍が第2のピックユニット支持バー8により支持されており、第2のピックユニット支持バー8の延在方向に沿って駆動する。第2のピックユニット支持バー8は、前方側が下方、後方側が前方側に比べて上方であるように傾斜して配された状態で、前後方向に延在する。例えば、第2のピックユニット支持バー8は、水平方向を0°とした場合に、前後方向について後方側が上方となるように約15°~20°傾斜した状態である。なお、第2のピックユニット9は、平面視において前後方向に延在している。
ここで、図3及び図5において実線で示した第2のピックユニット9は前方に移動した状態を示しており、点線で示した破線で示した第2のピックユニット9は後方に移動した状態を示しており、それぞれの図に記載された細線矢印は第2のピックユニット9の動作方向の一例を示している。
なお後述するように、第2のピックユニット支持バー8及び第2のピックユニット9の下方には、上段搬送コンベアユニット10が配されている。
第2のピックユニット9は、垂直ピックユニット7によってピックアップされた洗濯物pを上段搬送コンベアユニット10に移載するためのものであって、メインフレーム1に支持されている。第2のピックユニット9は、垂直ピックユニット7によって堆積物Qからピックアップされた洗濯物pを把持し、把持した状態のまま後方に洗濯物pを引っ張ることにより、洗濯物pを上段搬送コンベアユニット10に移載することができる。
また、第2のピックユニット支持バー8には、第2のピックユニット支持バー8に設けられたボールネジを回転させるための駆動部が設けられている。このボールネジを回転させることにより、第2のピックユニット9は、第2のピックユニット支持バー8に沿った前後方向への動作を制御できる。
以下では、第2のピックユニット9が、第2のピックユニット支持バー8の延在方向に沿いながら後方に向けて動く動作を、単に後方側への動作として記載する場合がある。前方側への動作についても同様である。
図6及び図7は、第2のピックユニット9の拡大斜視図である。図6及び図7に示すように、第2のピックユニット9は、第2のピックユニット支持バー8に連結されるナットを有する接続部9aと、一端部が接続部9aに接続されるとともに伸縮を行う伸縮部9bと、伸縮部9bの他端である第2のピックユニット9の先端に設けられたバキューム部9c、ハンド部9d、検出センサ9eと、を備える。なお図6は伸縮部9bを前方に伸長させた状態を示し、図7は伸縮部9bを縮めた状態を示している。
ここで図3に示すように、第2のピックユニット9は側面視においてL字状である。第2のピックユニット9は、接続部9aが上方であるように配されており、接続部9aに設けられたナットと第2のピックユニット支持バーに設けられたボールネジが接続されている。また、伸縮部9bが第2のピックユニット支持バー8の延在方向と略垂直方向に延在し、この延在方向に伸縮を行う。
例えば伸縮部9bは、第2のピックユニット支持バー8に設けられたボールネジの動作により第2のピックユニット9が前後方向に動作する際に、その前後方向の動作に同期して伸縮動作を行うことができる。伸縮部9bの動作については、後に詳述する。
バキューム部9c及びハンド部9dは、伸縮部9bの下端であって、伸縮部9bの延在方向とは略垂直方向かつ前方方向に向けられている。すなわち図6及び図7に示すように、バキューム部9c及びハンド部9dは、第2のピックユニット支持バー8の延在方向に沿った前方方向に向けて設けられている。
ここで図6に示すように、伸縮部9bが伸長した状態では、バキューム部9c及びハンド部9dから、第2のピックユニット支持バー8までの距離が長く離間した状態であって、下方に配置される上段搬送コンベアユニット10までの距離が短く近接した状態となる。一方、図7に示すように、伸縮部9bが縮んだ状態では、伸縮部9bが伸長した状態に比べて、バキューム部9c及びハンド部9dから第2のピックユニット支持バー8までの距離が短く近接した状態であって、下方に配される上段搬送コンベアユニット10までの距離が長く離間した状態となる。
バキューム部9cは、負圧を発生させることにより、垂直ピックユニット7により把持されて吊り下げられた洗濯物pを吸着することができる。例えばバキューム部9cには、図示しない負圧発生器が接続されている。図6及び図7において、バキューム部9cは、第2のピックユニット9に設けられた円筒部である。なお、バキューム部9cには、洗濯物pを吸引により吸着できたか否かを検出する検出センサ9eが設けられている。
ハンド部9dのそれぞれは、正面視においてL字状に形成され、先端部同士が互いに対向している。ここで一対のハンド部9dは、図6及び図7に示すように2つのフィンガーを有する形状であり、閉状態において互いの先端部同士が近接する閉状態と、先端部どうしが離間した開状態に状態を変更する。これにより、ハンド部9dは、第1のピックユニット7により把持されピックアップされた洗濯物pが、バキューム部9cで吸着を受け取ることができる。
例えば、一対のハンド部9dは、それぞれの先端部同士が離れた開状態を初期状態とする。さらに一対のハンド部9dは、バキューム部9cにより洗濯物pが吸引された状態となったときに、先端部同士を近接させた閉状態とすることにより、洗濯物pを把持する。なお、ハンド部9dは、ピックアップ装置200の左右方向に開閉するように配されるが、開閉方向はこれに限られず、任意に変更可能である。
なお、図3に示すように、第2のピックユニット9が前方側に配された状態において、バキューム部9cとハンド部9dは、垂直ピックユニット7により把持された洗濯物pに対向するように配される。このとき第2のピックユニット9は、垂直ピックユニット7が上方まで移動した状態において、垂直ピックユニット7に把持されている洗濯物pの上端部より数センチ下の箇所を、バキューム部9cで吸着し、ハンド部9dにより把持することが可能であるように配される。
なお、バキューム部9cでは、垂直ピックユニット7のハンド部7bにより把持されて上昇した洗濯物pを吸着し、ハンド部9dは、バキューム部9cにより吸着された洗濯物pの裾野の部分を把持する。このとき、ハンド部9dにより洗濯物pを把持する箇所は、垂直ピックユニット7のハンド部7bにより把持される箇所とは異なる箇所となる。
これにより、垂直ピックユニット7のハンド部7bにおいて、複数枚の洗濯物pを把持していた場合であっても、ハンド部9dは、ハンド部7bによる把持の位置と異なる箇所を把持することで、洗濯物pを1枚のみ把持した状態となりやすくなる。
その後、垂直ピックユニット7のハンド部7bを開状態として把持を解除し、第2のピックユニット9がハンド部9dにより洗濯物pを把持したまま後方に動作する。これにより、上段搬送コンベアユニット10の上方に洗濯物pが載置される。第2のピックユニット9は、第2のピックユニット支持バー8の後方端まで移動することで、上段搬送コンベアユニット10に十分に洗濯物pが移載された状態となった後に、ハンド部9dを開状態として、洗濯物pの把持を解除する。
なおバキューム部9cの負圧による洗濯物pに吸着状態は、ハンド部9dにより洗濯物pが十分に把持できたときに停止してもよく、第2のピックユニット9が後方に動作してハンド部9dが洗濯物pの把持を停止するまで、吸着状態を維持していても良い。
図6及び図7に戻り、検出センサ9eは、第2のピックユニット9の先端部近傍に設けられている。なお検出センサ9eは、バキューム部9cの外周部に設けられているものとしてもよく、他の構成としてもよい。検出センサ9eでは、第2のピックユニット9の対向する方向に、垂直ピックユニット7により把持されて上昇した洗濯物pが有るか否かの検出を行うことができる。
なお以下では、バキューム部9c、ハンド部9d及び検出センサ9eは、それぞれ第2のピックユニット支持バー8に沿った前方、すなわち前方方向においてやや下方に傾くように配されているものとして説明するが、これに限られず、バキューム部9c、ハンド部9d及び検出センサ9eの対向方向は水平方向となるように配されていてもよい。これらの方向は、任意に変更することができる。
上段搬送コンベアユニット10は、幅方向に軸を有するプーリが前方及び後方に配された無端ベルトである。図3に示すように、上段搬送コンベアユニット10は、平面視において、第2のピックユニット支持バー8の延在方向に沿って設けられている。言い換えると、上段搬送コンベアユニット10は、前方側が下方、後方側が上方となるようにして配されている。
さらに、上段搬送コンベアユニット10は、第2のピックユニット9が稼働できる範囲と略同等の範囲において、第2のピックユニット9の下方に配置されているとともに、第2のピックユニット支持バー8に沿って延在している。ここで図8は、図を判りやすくするために第2のピックユニット支持バー8の記載を除いたピックアップ装置200の上面図である。図8に示すように、上段搬送コンベアユニット10は、上面視において、洗濯物の搬送方向に対して垂直方向である幅方向に所定の長さを有している。
なお典型的には、上段搬送コンベアユニット10は、第2のピックユニット支持バー8より短く形成されている。また、上段搬送コンベアユニット10の後方側の端部近傍の下方には、ストッカー13が配されている。
図3の太線矢印に示すように、上段搬送コンベアユニット10は、上面に移載された洗濯物pについて、前方から後方に向けて搬送するコンベア動作を行う。また、上段搬送コンベアユニット10の後端部から後方に落下した洗濯物pは、ストッカー13に一時的にストックされる。
なお、上段搬送コンベアユニット10は、第2のピックユニット支持バー8の延在方向に沿って設けられていることから、後方側が上方であり、前方側が後方側に比べて下方となるように傾斜して設けられている。これにより、第1のピックユニット7から第2のピックユニット9に洗濯物pを受け渡す際に、第1のピックユニット7が必要とする上昇距離を短くすることができる。さらに、この上段搬送コンベアユニット10の傾斜により、洗濯物pが大物であり第2のピックユニット9により後方に搬送される際に、上段搬送コンベアユニット10の下面に洗濯物pが巻き込まれることが抑制される。
図8に示すように、挟み込みベルト11は、幅方向に軸を有するプーリが前方及び後方に配された無端ベルトであり、図5の上面視において、上段搬送コンベアユニット10と略同様の長さである。
挟み込みベルト11は、上段搬送コンベアユニット10の延在方向に沿って、上段搬送コンベアユニット10の僅かに上方に配されている。図8は、第2のピックユニット支持バー8の記載を除いた状態のピックアップ装置200の上面視の一例を示した図である。挟み込みベルト11は、上段搬送コンベアユニット10より短い幅のベルトであって、上段搬送コンベアユニット10の幅方向における両端部の上方に各1つずつ配されている。
ここで図8に示すように、挟み込みベルト11のうちの一方の第1の挟み込みベルト11a、他方を第2の挟み込みベルト11bとすると、第1の挟み込みベルト11aと第2の挟み込みベルト11bの間に、第2のピックユニット9が配された状態となる。すなわち、第2のピックユニット9は、上面視において第1の挟み込みベルト11aと第2の挟み込みベルト11bの間に挟まれた状態で、第2のピックユニット支持バー8に沿って前後動作を行う。
挟み込みベルト11は、上段搬送コンベアユニット10の上面に載置される洗濯物pの一部が幅方向に広がった場合に、上段搬送コンベアユニット10との間で洗濯物pを挟み込む。言い換えると、洗濯物pの一部は、上段搬送コンベアユニット10の上面と、挟み込みベルト11の下面の間で洗濯物pを挟み込まれた状態となる。
さらに、挟み込みベルト11は、洗濯物pに当接する下面において前方から後方に向けて動作することにより、洗濯物pの搬送を行う。図9は、上段搬送コンベアユニット10と挟み込みベルトの間に洗濯物pの一部が挟まった状態を示す拡大側面図である。図9の矢印で示すように、上段搬送コンベアユニット10と挟み込みベルト11に挟まれた洗濯物pは、上段搬送コンベアユニット10の上面側と挟み込みベルト11の両方側において、後方に向けて搬送する力が働く状態となる。
なお、洗濯物pにおいて、上段搬送コンベアユニット10と挟み込みベルト11の間に挟まれなかった箇所では、上段搬送コンベアユニット10からのみ、搬送する力が働く。
図2及び図3に示すように、ストッカー13は、上方が開口しているとともに、下部の底面は所定のタイミングで開閉自在な容器である。なお図3に示すように、ストッカー13の底面は、所定のタイミングで、観音開きで開閉することができる。これにより、上段搬送コンベアユニット10から供給された洗濯物pを一時的に蓄積し、任意のタイミングで搬出コンベアユニット12に搬送できる。
搬出コンベアユニット12は、ストッカー13から供給された洗濯物pを、ピックアップ装置200の外部に搬出する。なお、搬出コンベアユニット12には、無端ベルトを利用することができる。なお、搬出コンベアユニット12は、一定の速度でコンベアが動作し続けているものとする。
なお図示しないが、ピックアップ装置200には、垂直ピックユニット7や第2のピックユニット9等の各構成物品を動作させるための複数の駆動部が設けられている。
具体的には、駆動部とは、垂直ピックユニット7を上下に動作させるために垂直ピックユニット支持部6を上下動させる駆動部や、垂直ピックユニット7を垂直ピックユニット支持部6に摺動させて水平方向に動作させる駆動部、ハンド部7bを開閉させる駆動部、第2のピックユニット9を前後方向に動作させるために第2のピックユニット支持バー8のボールネジを回転させるためのモータや、第2のピックユニット9の伸縮部9bを動作させるための駆動部、ハンド部9dを開閉させる駆動部、上段搬送コンベアユニット10のコンベアを駆動するための駆動部、挟み込みベルト11を駆動するための駆動部、搬出コンベアユニット12のコンベアを駆動するための駆動部、ストッカー13を開閉するための駆動部などがあるが、これらに限られない。
また、これらの駆動部には、エアシリンダや直動モータを採用し得るが、これに限られない。また、バキューム部7aやバキューム部9cには、それぞれ負圧を発生させる駆動部として負圧ポンプを利用できるが、これに限られない。
図2に戻り、制御部14は、ピックアップ装置200において駆動する各部の駆動制御や、負圧の発生のタイミングを制御することができる。特に、制御部14では、洗濯物pの長さに応じて、垂直ピックユニット7が上昇した状態において、第2のピックユニット9に洗濯物pの受け渡しをしてから、垂直ピックユニット7が次の洗濯物に対する把持動作を開始するまでの待機時間を制御することができる。
ここで、制御部14による、垂直ピックユニット7の上下動の制御の例について説明する。垂直ピックユニット7は、長さ検出センサ5により取得された洗濯物pの長さに応じて、次の洗濯物pをピックアップするための下降動作のタイミングが調整される。
具体的には、制御部14は、垂直ピックユニット7のハンド部7bが洗濯物pを把持した状態で上昇動作を行う際に、長さ検出センサ5で取得した洗濯物pの長さの情報を一時的に記憶する。
ここで図3では、垂直ピックユニット7が吊り下げた洗濯物pについて、吊り下げ長さが長い大物である場合の一例を示している。一方で、図10は、垂直ピックユニット7が吊り下げた洗濯物pについて、吊り下げ長さが短い小物である場合の側面図である。
例えば図3に示すように、垂直ピックユニット7から第2のピックユニット9に洗濯物pを受け渡す場合において、洗濯物pが長いシーツ等であると、第2のピックユニット9が後方への洗濯物pの移送を開始した場合であっても、垂直ピックユニット7が上下動する際の移動範囲内に、洗濯物pの一部が残る状態となることがある。ここで図11は、第2のピックユニット9が後方への洗濯物pの移送を開始して、洗濯物pの一部が垂直ピックユニット7の移動範囲内に残った状態を示しており、図12は、さらに第2のピックユニット9が後方へ洗濯物pを移送して、洗濯物pが完全に垂直ピックユニット7の移動範囲内に除かれた状態を示している。なお図11、図12及び後述する図13では、破線により垂直ピックユニット7の下降動作を行った状態の一例を示している。
一方で図13は、洗濯物pが短い場合にあれば、第2のピックユニット9が後方への洗濯物pの移送を開始した状態を示している。図13に示すように、洗濯物pが短いハンドタオル等である場合には、第2のピックユニット9が後方への洗濯物pの移送を開始するとすぐに、垂直ピックユニット7の上下方向における移動範囲内から、洗濯物pが完全に垂直ピックユニット7の移動範囲内に除かれた状態となる。すなわち、垂直ピックユニット7の上下方向における移動範囲内に、洗濯物pの一部が残った状態となる時間が短くなる。
したがって、制御部14では、長さ検出センサ5で検出された洗濯物pの吊り下げた際の長さが長い場合には、洗濯物pの長さが短い場合に比べて、垂直ピックユニット7が上昇して第2のピックユニット9に受け渡してから、次の洗濯物pを堆積物Qからピックアップするために下降を始めるまでの待機時間を、長時間にする制御を行うことができる。
さらに図14に示すように、制御部14では、待機時間の経過後であっても、下段搬送コンベアユニット2上において垂直ピックユニット7によりピックアップ可能な位置に次の洗濯物pが存在しない場合には、下段搬送コンベアユニット2におけるピックアップ可能位置に次の洗濯物pが供給されるまで、垂直ピックユニット7に次の洗濯物pのピックアップを行う動作を開始せずに待機させるように制御できる。そして、その後に下段搬送コンベアユニット2上において、垂直ピックユニット7によるピックアップ可能位置に次の洗濯物が供給された際に、次の洗濯物に対する把持動作を開始するように制御できる。
一方で、制御部14では、第1のピックユニット7の下方である下段搬送コンベアユニット2上において、図3に示しているように、第1のピックユニット7によって次の洗濯物pがピックアップ可能位置に存在する場合には、待機時間の経過後に速やかに、次の洗濯物pに対する把持動作を開始するように制御できる。
このようにして、洗濯物pの物品ごとの長さの差に応じて垂直ピックユニット7の動作を制御することにより、下降動作する垂直ピックユニット7が次の洗濯物pのピックアップを行うための把持動作を開始した際に、第2のピックユニット9により移送中の洗濯物pが引っかかることを抑制することができる。これにより、垂直ピックユニット7が洗濯物pをピックアップする動作について、動作を効率化することができる。
なお一例として、制御部14は、長さ検出センサ5が、垂直ピックユニット7により吊り下げられた洗濯物pが所定の位置を洗濯物pの下端が通過を検出するセンサである場合には、垂直ピックユニット7が洗濯物pを把持した後の上昇動作の開始時刻と、洗濯物pの下端が所定の位置を通過した時刻と、垂直ピックユニット7の上昇速度の情報を用いて、洗濯物pの長さを決定することとしてもよい。
ここで、図2及び図3を参照しながら、ピックアップ装置200の動作を概略的に説明する。
制御部14では、下段搬送コンベアユニット2のコンベアを動作させることにより、ピックアップ装置200に投入された堆積物Qを前方方向に搬送する。堆積物検出センサ4が堆積物Qを検出したら、制御部14は、下段搬送コンベアユニット2のコンベアの動作を停止させる。
制御部14は、垂直ピックユニット7の動作を制御することにより、堆積物Qから洗濯物pを1枚ピックアップする。そして、制御部14は、垂直ピックユニット7によりピックアップした洗濯物pを第2のピックユニット9に受け渡す。次に、制御部14は、第2のピックユニット9を第2のピックユニット支持バー8に沿って動作させる。またこのとき制御部14は、第2のピックユニット9の伸縮部9bが伸びた状態となっているように制御する。
制御部14は、第2のピックユニット9を第2のピックユニット支持バー8に沿って後方に動作させる。これにより、第2のピックユニット9が保持されている洗濯物pは、上段搬送コンベアユニット10の上面の延在方向に長く移載された状態となる。
制御部14は、上段搬送コンベアユニット10の上面側が後方に動作するように制御を行う。また同時に、制御部14は、挟み込みベルト11の下面側が後方に動作するように制御を行う。これにより、単に上段搬送コンベアユニット10に載置された洗濯物p、あるいは、洗濯物pの一部分が上段搬送コンベアユニット10と挟み込みベルト11に挟まれた状態となったものについて、上段搬送コンベアユニット10上において後方に移載される。
制御部14は、第2のピックユニット9が第2のピックユニット支持バー8の後方端付近まで移動した状態となったら、第2のピックユニット9は洗濯物pの把持を解除するよう制御する。このときさらに制御部14は、伸縮部9bが縮んだ状態となるように動作制御する。
制御部14は、第2のピックユニット9の伸縮部9bが縮んだ状態のまま、第2のピックユニット9を第2のピックユニット支持バー8に沿って前方に動作させる。このとき、伸縮部9bが縮んだ状態であるため、第2のピックユニット9のハンド部9dは、上段搬送コンベアユニット10上に搬送中の洗濯物pがあっても、この洗濯物pに引っかかることはない。
その後、制御部14は、上段搬送コンベアユニット10において後方に移載され、ストッカー13に投入された洗濯物pを、所定のタイミングで搬出コンベアユニット12に移載し、下流側の装置に搬出する。
次に、図15及び図16を参照して、ピックアップ装置の各部の動作フローをより詳細に説明する。まず図15を参照して、垂直ピックユニット7を用いた洗濯物pをピックアップする動作を中心とした動作フローを説明する。
初期状態として、図2に示すように、垂直ピックユニット7は上方に配された状態であって、ピックアップ動作可能状態とする。制御部14は、堆積物検出センサ4を用いて、堆積物Qとして下段搬送コンベアユニット2を流れてきた洗濯物pの3次元形状や、頂点の位置の検出を行う(ステップS11)。
制御部14は、堆積物検出センサ4で取得された堆積物Qの情報に基づき、垂直ピックユニット7のバキューム部7aが洗濯物pを吸引する際の垂直ピックユニット7の移動先のターゲットとなるターゲット位置を設定する(ステップS12)。このとき、制御部14は、下段搬送コンベアユニット2による前方方向への堆積物Qの移送を一旦停止させた状態にする。
制御部14は、垂直ピックユニット7をターゲット位置に向けて移動させる把持動作を開始する(ステップS13)。具体的には、制御部14は、垂直ピックユニット7に下降動作させるとともに幅方向への動作を実行させることにより、垂直ピックユニット7をターゲット位置に到達させる。そして、制御部14は、バキューム部7aに負圧を発生させ、下段搬送コンベアユニット2にある洗濯物pの吸引を開始する(ステップS14)。
このとき、検出センサ7cを用いて洗濯物pを検出して垂直ピックユニット7の高さ及び幅方向の位置を調整することで、バキューム部7aにより洗濯物pを吸引する際に、吸引に適した位置となるように調整することができる。なお典型的には、垂直ピックユニット7による堆積物Qから洗濯物pをピックアップする際に、洗濯物pの方向に近接するように位置調整を行うインチング動作を行うことができる。
なお、このバキューム部7aによる吸引を行う際に、検出センサ7cでは洗濯物pまでの距離を検出することによって、実際にバキューム部7aにより吸引できたか否かを検出する(ステップS15)。バキューム部7aによる洗濯物pの吸引が出来ていない場合には(ステップS15でNo)、制御部14は、垂直ピックユニット7にターゲット位置を変更し、再度、バキューム部7aによる洗濯物pの吸引を実行することができる。このとき、制御部14では、ターゲット位置の設定を再度実行して、垂直ピックユニット7の位置を調整することができる。
バキューム部7aによる洗濯物の吸引ができた場合には(ステップS15でYes)、ハンド部7bにより洗濯物の把持を行う(ステップS16)。すなわち、ハンド部7bは、開状態から閉状態となることにより、バキューム部7aにより吸引された箇所を頂点とした場合における裾部分を把持することができる。このとき、垂直ピックユニット7では次のステップS17の初動となる上昇動作を行いながら、ハンド部7bによる洗濯物pの把持を行うことができる。これにより、ハンド部7bでは、複数枚の洗濯物pを把持することの発生が抑制され、1枚の洗濯物pのみを把持しやすくなる。
次に、制御部14は、洗濯物pを把持した状態を維持しつつ、垂直ピックユニット7を上昇動作させる(ステップS17)。このとき、長さ検出センサ5は、垂直ピックユニット7のハンド部7bで把持されている洗濯物pの長さを検出する(ステップS18)。ここで制御部14が、長さ検出センサ5による検出結果を利用して、洗濯物pの長さを推定するものであってもよい。
制御部14は、垂直ピックユニット7を、第2のピックユニット9に洗濯物pを受け渡し可能である位置に到達させる。(ステップS19)。より具体的には、制御部14は、長さ検出センサ5により検出された洗濯物pの長さに基づいて、第2のピックユニット9により洗濯物pが受け渡されやすい位置となるように、垂直ピックユニット7の位置を調整しながら上昇させる。
一例として、洗濯物pが小物である場合に、長さ検出センサ5により洗濯物pが短い旨の検出結果を利用して、上昇後の垂直ピックユニット7の位置を調整し、第2のピックユニット9により短い洗濯物pを受け取らせることができる。
制御部14では、垂直ピックユニット7から第2のピックユニット9への洗濯物pの受け渡しの制御を行う(ステップS20)。このとき、垂直ピックユニット7のハンド部7bは、閉状態から開状態にすることで、洗濯物pへの把持状態を解除する。
ここで制御部14では、長さ検出センサ5で取得した洗濯物pの長さの情報を利用して、垂直ピックユニット7が、次の洗濯物pのピックアップ動作を始めるまでの待機時間を決定する(ステップS21)。
すなわち制御部14では、受け渡しを行った洗濯物pの長さが短い場合には、待機時間を短くする。一方で、制御部14は、受け渡しを行った洗濯物pの長さが長い場合には、洗濯物pが短い場合に比べて待機時間を長くする。
ステップS21で決定した待機時間の経過後(ステップS22)、ステップS11に戻り、制御部14は、垂直ピックユニット7をピックアップ動作可能状態とする。なお、ステップS11及びステップS12については、この垂直ピックユニット7の待機時間中に実行することも可能である。
これにより、第2のピックユニット9が洗濯物pを後方に十分に引っ張ることで、洗濯物pの一部が、垂直ピックユニット7の移動範囲に残っていない状態となってから、垂直ピックユニット7を下降させることができる。
次に図9を参照して、第2のピックユニット9を動作させるとともに、洗濯物pを上段搬送コンベアユニット10及び挟み込みベルト11を利用して搬送する動作を中心とした動作フローを説明する。
最初に、第2のピックユニット9を、第2のピックユニット支持バー8に沿った前方側端部まで動作させた、受け渡し可能状態とする(ステップS31)。
制御部14は、第2のピックユニット9に設けられた検出センサ9eにより、垂直ピックユニット7が上方に移動した状態において受け渡される洗濯物pが存在するか否かを検出する(ステップS32)。
制御部14は、第2のピックユニット9に受け渡される洗濯物pを検出センサ9eで検出した場合には、バキューム部9cにより洗濯物pの吸引を行う(ステップS33)。
なお、このバキューム部9cによる吸引を行った際に、検出センサ9eでは洗濯物pまでの距離を検出することによって、実際にバキューム部9cにより吸引できたか否かを検出することができる。バキューム部9cによる洗濯物pの吸引が出来ていなかった場合には、制御部14は、第2のピックユニットにターゲット位置を変更させ、再度、バキューム部9cによる洗濯物pの吸引を実行することができる。
バキューム部9cによる洗濯物の吸引ができていた場合には、ハンド部9dにより洗濯物の把持を行う(ステップS34)。すなわち、ハンド部9dは、開状態から閉状態となることにより、バキューム部9cにより吸引された箇所を頂点とした場合における裾部分を把持することができる。このとき、垂直ピックユニット7のハンド部7bが把持状態を解除することで、洗濯物pを受け渡すことができる。
ここで、ハンド部9dにより把持される洗濯物pの箇所は、垂直ピックユニット7のハンド部7bにより把持された洗濯物pの箇所より数センチ下方の箇所である。このように、第2のピックユニット9のハンド部9dでは、洗濯物pに対して、垂直ピックユニット7とは異なる位置を把持することにより、垂直ピックユニット7が複数の洗濯物pを把持していた場合であっても、ハンド部9dにおいて1つの洗濯物pのみを把持した状態となりやすくなる。さらにこのとき、第2のピックユニット9では次のステップS35の初動となる後方への動作を行いながら、ハンド部9dによる洗濯物pの把持を行うことができる。これにより、ハンド部9dでは、垂直ピックユニット7が複数枚の洗濯物pを吊り下げた状態となっていた場合であっても、そこから複数枚の洗濯物pを把持することが抑制されて、1枚の洗濯物pのみを把持しやすくなる。
次に、制御部14は、第2のピックユニット9は、洗濯物pを把持した状態のまま第2のピックユニット支持バー8に沿って後方に動作を開始させる(ステップS35)。ここで、第2のピックユニット9の伸縮部9bは、第2のピックユニット9が前方端部に配され洗濯物pを垂直ピックユニット7から受け渡される際には、伸縮部9bは伸長した状態である。
さらに、第2のピックユニット9が洗濯物pを把持した状態のまま後方に動作する際も、伸縮部9bは伸長した状態のままである。
制御部14は、第2のピックユニット9は、第2のピックユニット支持バー8の後端部又は後端部付近まで到達した際には、ハンド部9dによる洗濯物pの把持状態を解除しながら、伸縮部9bが縮むように収縮動作させる(ステップS36)。ここで例えば、ハンド部9dに対して洗濯物pが把持以外に引っかかっていた場合には、伸縮部9bが縮むことによってハンド部9dが第2のピックユニット支持バー8に近づくように動作し、ハンド部9dから洗濯物pの引っかかりが外れる。
制御部14は、第2のピックユニット9を前方方向に動作する(ステップS37)。このとき制御部14は、伸縮部9bが縮んだ状態のまま前方方向に移動させる。
さらにステップS37と同時に、制御部14は、上段搬送コンベアユニット10のコンベアを動作させ、コンベア上に載置された洗濯物pを後方に移送する(ステップS38)。また同時に、制御部14は、挟み込みベルト11の下面側を後方に向けて動作させる。これにより、洗濯物pのうち、上段搬送コンベアユニット10と挟み込みベルト11の間に挟まれた部分に対して、後方に移送する力を与える。
このとき、制御部14では、第2のピックユニットが後方に動作しながら洗濯物pを上段搬送コンベアユニット10上に載置している間は、上段搬送コンベアユニット10と挟み込みベルト11の搬送の動作を停止し、第2のピックユニット9が把持を解除して、伸縮部9bが縮んでいる場合に、上段搬送コンベアユニット10と挟み込みベルト11による洗濯物pの搬送動作を実行するように制御できる。
すなわち第2のピックユニット9は、後方に移動する際と、前方に移動する際のハンド部dの位置の軌跡が異なる状態となる。これにより第2のピックユニット9は、上段搬送コンベアユニット10上で後方に移送される洗濯物pから十分に離れた上方において、洗濯物pに引っかかることなく、前方に移動することができる。
言い換えると、第2のピックユニット9では、後方端まで移動した後に、洗濯物pの把持を解除して前方に移動する際の少なくとも一部において、伸縮部9bが縮んだ状態となる。これにより第2のピックユニット9は、伸縮部9bが伸びた状態に比べて、ハンド部9dが第2のピックユニット支持バー8に対して近接した状態で、前方への動作を行うことができる。
その後、制御部14は、第2のピックユニット9を前方端付近の所定の位置まで移動した後に、伸縮部9bを伸長させながら、前方側端部まで移動させる。(ステップS39)。これにより、第2のピックユニット9は前方端において伸縮部が伸長した状態となる。その後、ステップS31に戻り、第2のピックユニット9は、垂直ピックユニット7が吊り下げた次の洗濯物pについて、バキューム部9c及びハンド部9dを用いて受け渡されることが可能となる。
なお一例として、制御部14は、第2のピックユニット9の伸縮部9bを縮めた状態から伸ばした状態に変更するタイミングは、上段搬送コンベアユニット10から洗濯物pがストッカー13に落下するのとほぼ同時のタイミングとするように制御することができる。
このようにして、垂直ピックユニット7においてピックアップした洗濯物pの長さに基づいて、垂直ピックユニット7が次の洗濯物pをピックアップ可能とするまでの待機時間を調節することができる。これにより、ピックアップ装置200において連続して洗濯物pをピックアップする際の効率を向上させることができる。
さらに、上段搬送コンベアユニット10に載置された洗濯物p後方に搬送しながら、第2のピックユニット9を前方に移動させることができる。これにより、第2のピックユニット9を、垂直ピックユニット7から次の洗濯物pの受け渡しが可能である位置まで、速やかに戻すことができ、効率が向上する。
また、上段搬送コンベアユニット10と挟み込みベルト11との間に洗濯物pの一部が挟まった状態で移送されることにより、洗濯物pには、後方に向かって移送される力が加わることから、上段搬送コンベアユニット10の前方方向や側面方向に洗濯物pが落下することを抑制できる。そのため、搬送の失敗の頻度が減少し、搬送効率が向上する。
さらにこのとき、上段搬送コンベアユニット10と挟み込みベルト11により、安定して洗濯物pに搬送するための力が加わることから、上段搬送コンベアユニット10において洗濯物pが搬送される時間を安定化することができる。
また、上段搬送コンベアユニット10は、前方側が低い位置となるように傾斜した状態で配されている。これにより、第1のピックユニット7から第2のピックユニット9に洗濯物pを受け渡す際に、第1のピックユニット7が必要とする上昇距離を短くすることができることから、効率を向上させることができる。
ここで、図1を参照して、洗濯物移載装置200より下流に配置されている各構成物品の概略について説明する。
搬送部300は、例えば搬出コンベアユニット12と一体に形成されている。搬送部300は、搬出コンベアユニット12に載置された洗濯物pを、下流に配置されているX線判定部400、種類判定部500及び分配部600に向けて搬送するコンベアである。
X線判定部400は、搬送部300により搬送されている洗濯物pに対して、X線を用いて撮影し、洗濯物pの内部における異物の有無の判定を行う。
種類判定部500は、搬送部300により搬送されている洗濯物pを所定の方向から撮影し、撮影した画像から洗濯物pの種類を解析する。なお、種類判定部500では、洗濯物pの大きさや、形状、色などによって洗濯物pが何であるかを判定することができるが、判定基準はこれらに限られず任意に変更可能である。また典型的には、種類判定部500において洗濯物pの撮影を行う際には、洗濯物の表面と裏面の情報を同時に取得できる状態で撮影を行う。
さらに種類判定部500による判定では、洗濯物pの種類を解析する解析方法としてディープラーニングによる方法を用いることができる。例えば、種類判定部500では、学習モードで動作している際には、洗濯物pが撮影されている多数のサンプル画像を、教師あり信号として用いながら学習を行う。その後、種類判定部500では、実際に撮影された画像について、学習モードで設定された基準を利用して解析する実行モードとして動作し、解析結果を分配部600に出力する。
分配部600は、X線判定部400及び種類判定部500において判定された判定結果に基づいて、洗濯物pの分配を行う。一例として、分配部600では、X線判定部400により異物が内部に含まれていると判定されたものについては、最初に異物有りの洗濯物pであるものとして分配を行う。その後、分配部600では、種類判定部500により判定された結果に応じて、洗濯物pの分配を行う。
例えば、分配部600は、搬送用のコンベアに沿って設けられた複数のボックスが設けられており、X線判定部400及び種類判定部500の判定結果に応じて、所定のボックスに洗濯物pが投入されるように形成されている。
以上により、洗濯物移載装置200において洗濯物pどうしが離間した状態となって、搬送部300により搬送され、個々の洗濯物pについて、X線判定部400及び種類判定部500の判定結果に応じて、分配部600の所定のボックスに分配することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、図1に示すように洗濯物移載システム100において、ピックアップ装置200が1台のみ配されている状態を示した。実施の形態2では、図17及び図18に示すように洗濯物移載システム内において、ピックアップ装置200を複数台設置する場合について説明する。ここでは特に、それぞれのピックアップ装置200の搬出コンベアユニット12から、搬送部300に洗濯物pを搬出する際のタイミングの調整動作について説明する。
なお、以下において説明するピックアップ装置200a,200b,200c,200d,200eは、実施の形態1に示したピックアップ装置と同様であるため、説明を省略する。
図17は、ピックアップ装置200a,200bの2台を設置した状態を示しており、図18はピックアップ装置200c,200d,200eの3台設置した状態を示している。
ここでは図17に示すように、2台のピックアップ装置200a,200bを設置する場合について説明する。2つのピックアップ装置200a,200bの間隔は、1500mmとする。また搬出コンベアユニット12a,12bは、80m/minで洗濯物pの搬送を行うものとする。
図19(a)~図19(d)では、各搬出コンベアユニット12a,12bの配置と洗濯物の位置の例を示している。さらに図19(a)~図19(d)に示すように、第1のピックアップ装置200aの搬出コンベアユニット12aは、搬送部300に隣接しており、搬出コンベアユニット12aから搬出された洗濯物pは、コンベアの動作によって、搬送部300に到達する状態である。
一方で、第2のピックアップ装置200bの搬出コンベアユニット12bは、第1のピックアップ装置200aの搬出コンベアユニット12aに隣接して設けられている。すなわち、第2のピックアップ装置200bの搬出コンベアユニット12bから搬出された洗濯物pは、第1のピックアップ装置200aの搬出コンベアユニット12aを通って、搬送部300に到達する。
図20は、2つのピックアップ装置200a,200bについて、それぞれのストッカー13に一時的にストックし、搬出コンベアユニット12に洗濯物pを載置させるタイミングを調整したタイミング例と、所定の時間における洗濯物pの位置を示している。ここでは、第1のピックアップ装置200aから搬出される洗濯物を洗濯物A、第2のピックアップ装置200bから搬出される洗濯物を洗濯物Bとして説明する。また、図19(a)~図19(d)に示した洗濯物の位置は、それぞれ図20に示した(a)~(d)に対応している。
例えば図19(a)に示すように、第1のピックアップ装置200aの搬出コンベアユニット12aに洗濯物Aが載置されると同時に、第2のピックアップ装置200bの搬出コンベアユニット12bに洗濯物Bが載置される。
次に、図19(b)に示すように、搬出コンベアユニット12aの動作により、洗濯物Aは、搬出コンベアユニット12aと搬送部300の連結部付近に移動する。同様に、搬出コンベアユニット12bの動作により、洗濯物Bは、搬出コンベアユニット12bと、搬出コンベアユニット12aの連結部付近に移動する。
次に、図19(c)に示すように、洗濯物Aは搬送部300に搬出される。一方で、洗濯物Bは搬出コンベアユニット12bから搬出コンベアユニット12a上に載置された状態となる。
その後、図19(d)に示すように、洗濯物Bは、搬出コンベアユニット12aと搬送部300の連結部付近に移動する。
ここで図20は、これらの図19(a)~図19(d)における洗濯物の搬送状態と、搬出コンベアユニット12a,12bに洗濯物を載置するのに適するタイミングを示している。
一例として、図20に示すように、第1のピックアップ装置200aの搬出コンベアユニット12a、及び第2のピックアップ装置200bの搬出コンベアユニット12bには、それぞれ3秒に1回、洗濯物pを載置することができる。
これにより、2つのピックアップ装置200a,200bから搬出される洗濯物pは、それぞれの洗濯物pどうしが離間した状態で、搬送部300において搬送することができる。したがって、洗濯物移載システム100において2つのピックアップ装置200を設置した状態で、洗濯物pのピックアップを実施することができる。
なお、3つのピックアップ装置200を設ける場合についても、2つのピックアップ装置200を設けた場合とほぼ同様である。すなわち、3つのピックアップ装置200では、第1のピックアップ装置200cと第2のピックアップ装置200dの間隔、及び第2のピックアップ装置200dと第3のピックアップ装置200eの装置の間隔を1333mmとして配することができる。
なお、3つのピックアップ装置200を設ける場合には、第1のピックアップ装置200cと第3のピックアップ装置200eの間に第2のピックアップ装置200dを挟むように配している。
そして、図21に示すように、3つのピックアップ装置200について、それぞれのストッカー13に洗濯物pを一時的にストックし、搬出コンベアユニット12に洗濯物pを載置させるタイミングを調整する。
すなわち、図20で示した2つのピックアップ装置200a,200bのタイミング調整と同様に、図21に示すように、3つのピックアップ装置200c,200d,200eにおいて夫々の搬出コンベアユニット12に洗濯物pを載置するタイミングを調整することができる。これにより、3つのピックアップ装置200c,200d,200eから排出される夫々の洗濯物pを、それぞれ離間させた状態にして、搬送部300に載置させることができる。
このように、複数台のピックアップ装置200を利用することにより、搬送部300には、ピックアップ装置200が1台のみである場合に比べて、短時間で多数の洗濯物pが、互いに離間した状態で搬送される。すなわち、洗濯物pの移載の効率を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。すなわち上記の記載は、説明の明確化のため、適宜、省略及び簡略化がなされており、当業者であれば、実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。
例えば、第2のピックユニット支持バー8、上段搬送コンベアユニット10、挟み込みベルト11は、それぞれの延在方向について、後方側に比べて、前方側が下方に配されているものとして説明したが、これに限られない。すなわち、第2のピックユニット支持バー8、上段搬送コンベアユニット10、挟み込みベルト11は、延在方向が略水平方向であってもよい。
また例えば、上段搬送コンベアユニット10は、幅方向における一端部側が他端部側より高さが低く設けることができる。またこの場合には、図15に示すように、上段搬送コンベアユニット10上では載置された洗濯物pは、幅方向において低い方向に広がりやすくなるため、上段搬送コンベアユニット10の幅方向において低く設けられた端部の上方にのみ挟み込みベルト11を設けた構造とすることも可能である。
1 メインフレーム
1a 後方側支柱
1b 前方側支柱
1c 矩形梁
1d 支柱
2 下段搬送コンベアユニット
3 仕切り板
4 堆積物検出センサ
5 長さ検出センサ
6 垂直ピックユニット支持部
7 垂直ピックユニット(第1のピックユニット)
7a バキューム部
7b ハンド部
7c 検出センサ
8 上方ピックユニット支持バー(第2のピックユニット支持バー)
9 第2のピックユニット
9a 接続部
9b 伸縮部
9c バキューム部
9d ハンド部
9e 検出センサ
10 上段搬送コンベアユニット(搬送コンベアユニット)
11 挟み込みベルト
11a 第1の挟み込みベルト
11b 第2の挟み込みベルト
12 搬出コンベアユニット
12a,12b 搬出コンベアユニット
13 ストッカー
14 制御部
100 洗濯物移載システム
200 ピックアップ装置(洗濯物移載装置)
200a 第1のピックアップ装置
200b 第2のピックアップ装置
200c 第1のピックアップ装置
200d 第2のピックアップ装置
200e 第3のピックアップ装置
300 搬送部
400 X線判定部
500 種類判定部
600 分配部

Claims (10)

  1. 前方に配され、洗濯物を把持して垂直方向に移動可能であるハンド部を有する第1のピックユニットと、
    上面視において前後方向に延在する上方ピックユニット支持バーと、
    前記第1のピックユニットにより把持されピックアップされた前記洗濯物を受け取るハンド部を有し、前記上方ピックユニット支持バーに接続されているとともに、前記上方ピックユニット支持バーの延在方向に沿って動作する第2のピックユニットと、
    前記第2のピックユニットの下方に配置され、前記第2のピックユニットによって上面に前記洗濯物が載置された際に、載置された前記洗濯物を前方から後方に向けて搬送する搬送コンベアユニットと、
    前記搬送コンベアユニットの上方に配され、前記搬送コンベアユニットとの間で前記洗濯物を挟み込む、挟み込みベルトと、を備え、
    前記挟み込みベルトは、前記搬送コンベアユニットに載置された前記洗濯物が当接する面が、前方から後方に向かって動作して洗濯物の搬送を行う、
    洗濯物移載装置。
  2. 前記搬送コンベアユニットは、上面視において、洗濯物の搬送方向に対して垂直方向である幅方向に所定の長さを有しており、
    前記挟み込みベルトは、
    前記搬送コンベアユニットの幅方向における両端部の上方に設置された第1の挟み込みベルトと、第2の挟み込みベルトと、を有し、
    上面視において、前記第1の挟み込みベルトと、前記第2の挟み込みベルトと、の間に前記第2のピックユニットが配されている、
    請求項1に記載の洗濯物移載装置。
  3. 前記搬送コンベアユニットは、上面視において、搬送方向に対して垂直方向である幅方向における一端部側が他端部側より高さが低く設けられており、
    前記挟み込みベルトは、
    前記搬送コンベアユニットの幅方向において、前記低く設けられた端部の上方に設けられている、
    請求項1に記載の洗濯物移載装置。
  4. 前記上方ピックユニット支持バーは、前方側が後方側に比べて下方に配されており、
    前記搬送コンベアユニットと前記挟み込みベルトは、それぞれ前記上方ピックユニット支持バーに沿って、前方側が後方側に比べて下方に配されている
    請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の洗濯物移載装置。
  5. 第2のピックユニットは、前記ハンド部が、前記搬送コンベアユニットに近接した状態と、離間した状態とを変更可能であるように伸縮自在である伸縮部を備える、
    請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の洗濯物移載装置。
  6. 前記第2のピックユニットは、
    前記洗濯物を把持した状態で、前記上方ピックユニット支持バーに沿って後方に移動する際には、前記伸縮部が伸長した状態で後方に動作して、前記搬送コンベアユニットに前記洗濯物を載置し、
    その後、前記洗濯物の把持を解除して前方に移動する際の少なくとも一部では、前記伸縮部が縮んだ状態となり、前記伸縮部が伸長した状態に比べて、前記ハンド部が前記上方ピックユニット支持バーに対して近接した状態で動作を行う、
    請求項5に記載の洗濯物移載装置。
  7. 前記搬送コンベアユニットと、前記挟みベルトは、
    前記搬送コンベアユニット上に前記洗濯物が無い場合には、動作を停止し、
    前記第2のピックユニットが後方に動作しながら前記洗濯物を搬送コンベアユニット上に載置している間、及び、前記第2のピックユニットが把持を解除して前記伸縮部が縮んでいるとともに搬送コンベアユニット上に前記洗濯物が載置されている場合に、前記洗濯物を搬送する動作を行う、
    請求項5又は請求項6に記載の洗濯物移載装置。
  8. 第2のピックユニットは、
    前記洗濯物を吸引するバキューム部と、をさらに有し、
    第1のピックユニットから前記洗濯物を受け渡される際に、前記バキューム部により前記洗濯物の吸引を行った後に、吸引された前記洗濯物を前記ハンド部により把持する、
    請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の洗濯物移載装置。
  9. 前記上方ピックユニット支持バーは直動装置を有し、
    前記第2のピックユニットは、前記直動装置と接続されており、前記直動装置が動作を行うことにより、前記上方ピックユニット支持バーの延在方向に沿って前後方向に動作を行う、
    請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の洗濯物移載装置。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載の洗濯物移載装置と、
    前記洗濯物移載装置から下流に前記洗濯物を搬送する搬送部と、
    前記搬送部において搬送される前記洗濯物にX線を用いて撮影して、洗濯物内の異物の有無を判定するX線判定部と、
    前記搬送部において搬送される前記洗濯物を撮影して種類を判定する種類判定部と、
    前記X線判定部と、前記種類判定部により判定された判定結果に応じて前記洗濯物の分配を行う分配部と、を備える、
    洗濯物移載システム。
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