WO2022239528A1 - 電池および電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

電池(1)は、電極層(110)、対極層(120)、および、電極層(110)と対極層(120)との間に位置する固体電解質層(130)を、それぞれが含む複数の電池セル(100)を有し、複数の電池セル(100)が電気的に並列接続されて積層された発電要素(10)と、発電要素(10)の側面(11)において、電極層(110)を覆う電極絶縁層(21)と、側面(11)および電極絶縁層(21)を覆い、対極層(120)と電気的に接続された対極端子(31)と、を備える。発電要素(10)は、複数の電池セル(100)のうち複数の第一電池セルを含み、積層方向の両端には対極層(120)が位置する並列ユニット(10A)と、複数の電池セル(100)のうち複数の第二電池セルを含み、積層方向の両端には電極層(110)が位置し、並列ユニット(10A)に積層された並列ユニット(10B)と、を含む。

Description

電池および電池の製造方法
 本開示は、電池および電池の製造方法に関する。
 従来、直列接続された複数の電池セル同士を並列に接続した電池が知られている(例えば、特許文献1および2を参照)。
特開2013-120717号公報 特開2008-198492号公報
 従来の電池に対して、電池特性のさらなる向上が求められている。
 そこで、本開示は、高性能な電池およびその製造方法を提供する。
 本開示の一態様に係る電池は、電極層、対極層、および、前記電極層と前記対極層との間に位置する固体電解質層を、それぞれが含む複数の電池セルを有し、前記複数の電池セルが電気的に並列接続されて積層された発電要素と、前記発電要素の第一側面において、前記電極層を覆う第一絶縁部材と、前記第一側面および前記第一絶縁部材を覆い、前記対極層と電気的に接続された第一端子電極と、を備える。前記発電要素は、前記複数の電池セルのうち複数の第一電池セルを含み、積層方向の両端には前記対極層が位置する第一並列ユニットと、前記複数の電池セルのうち複数の第二電池セルを含み、積層方向の両端には前記電極層が位置し、前記第一並列ユニットに積層された第二並列ユニットと、を含む。
 本開示の一態様に係る電池の製造方法は、電極層、対極層、および、前記電極層と前記対極層との間に位置する固体電解質層、をそれぞれが含む複数の電池セルを準備する第一ステップと、前記電極層、前記対極層および前記固体電解質層の並び順が交互に入れ替わるように、前記複数の電池セルを順に積層した積層体を形成する第二ステップと、前記積層体の一側面において、前記電極層を絶縁部材で覆う第三ステップと、前記一側面および前記絶縁部材を、前記対極層と電気的に接続された端子電極で覆う第四ステップと、を含む。前記第二ステップでは、前記複数の電池セルのうち複数の第一電池セルを含み、積層方向の両端には前記対極層が位置する第一並列ユニットと、前記複数の電池セルのうち複数の第二電池セルを含み、積層方向の両端には前記電極層が位置し、前記第一並列ユニットに積層された第二並列ユニットと、をそれぞれ形成する。
 本開示によれば、高性能な電池およびその製造方法を提供することができる。
図1は、実施の形態1に係る電池の断面構成を示す断面図である。 図2は、実施の形態1に係る電池の発電要素の上面図である。 図3Aは、実施の形態1に係る発電要素に含まれる電池セルの一例の断面図である。 図3Bは、実施の形態1に係る発電要素に含まれる電池セルの別の一例の断面図である。 図3Cは、実施の形態1に係る発電要素に含まれる電池セルの別の一例の断面図である。 図4は、実施の形態1に係る発電要素および絶縁層の断面図である。 図5は、実施の形態1に係る電池の上面図である。 図6は、実施の形態1に係る電池の下面を上方から透視して見た平面図である。 図7は、図2、図5または図6のVIIa-VIIa線およびVIIb-VIIb線における電池の断面構成を示す断面図である。 図8は、図2、図5または図6のVIII-VIII線における電池の断面構成を示す断面図である。 図9は、実施の形態1に係る発電要素の第一側面と当該第一側面に設けられた電極絶縁層および対極端子との位置関係を示す側面図である。 図10は、実施の形態1に係る発電要素の第二側面と当該第二側面に設けられた対極絶縁層および電極端子との位置関係を示す側面図である。 図11は、実施の形態2に係る電池の上面図である。 図12は、実施の形態2に係る電池の下面を上方から透視して見た平面図である。 図13は、実施の形態2に係る電池の断面構成を示す断面図である。 図14は、実施の形態3に係る電池の断面構成を示す断面図である。 図15は、変形例に係る電池の断面構成を示す断面図である。 図16は、実施の形態または変形例に係る電池の製造方法の一例を示すフローチャートである。
 (本開示の概要)
 本開示の一態様に係る電池は、電極層、対極層、および、前記電極層と前記対極層との間に位置する固体電解質層を、それぞれが含む複数の電池セルを有し、前記複数の電池セルが電気的に並列接続されて積層された発電要素と、前記発電要素の第一側面において、前記電極層を覆う第一絶縁部材と、前記第一側面および前記第一絶縁部材を覆い、前記対極層と電気的に接続された第一端子電極と、を備える。前記発電要素は、前記複数の電池セルのうち複数の第一電池セルを含み、積層方向の両端には前記対極層が位置する第一並列ユニットと、前記複数の電池セルのうち複数の第二電池セルを含み、積層方向の両端には前記電極層が位置し、前記第一並列ユニットに積層された第二並列ユニットと、を含む。
 これにより、高性能な電池を実現することができる。例えば、第一側面において第一絶縁部材が電極層を覆うので、第一端子電極を介した対極層と電極層との短絡の発生を抑制することができる。また、例えば、全ての電池セルを電気的に並列接続することにより、各電池セルの容量ばらつきに起因して特定の電池セルが過充電または過放電を起こすのを抑制することができる。このように、電池の信頼性を高めることができるので、高性能な電池を実現することができる。
 また、第一並列ユニットおよび第二並列ユニットの各々は、積層方向の両端に同じ層が位置しているので、反りが発生しにくい。このため、並列ユニットを安定して多数積層することができ、容量エネルギー密度を高めることができる。
 また、例えば、前記第一並列ユニットは、前記発電要素の積層方向における一方端に位置し、前記第二並列ユニットは、前記発電要素の積層方向における他方端に位置してもよい。
 これにより、発電要素の最上層および最下層にはそれぞれ、異なる極性の電極層が位置するので、発電要素の最上層および最下層を外部への電極取り出し部分として利用することができる。例えば、大きな外部端子を接続することが可能になり、接触面積を大きくして接続抵抗の低減を図ることができる。このため、電池の大電流特性を向上させることができる。
 また、例えば、前記発電要素は、前記第一並列ユニットと前記第二並列ユニットとの間に位置する絶縁層と、を含んでもよい。
 これにより、並列ユニット間の短絡を抑制することができる。
 また、例えば、前記第一端子電極は、前記第一側面を正面から見た場合、積層方向に直交する方向における前記対極層の少なくとも一方の端部を覆わず、前記第一絶縁部材は、前記少なくとも一方の端部をさらに覆ってもよい。
 これにより、電気的に安定しにくく短絡のおそれがある端部を第一絶縁部材が覆うので、短絡の発生を抑制することができる。
 また、例えば、前記第一絶縁部材は、前記第一側面において、前記固体電解質層の少なくとも一部を覆ってもよい。
 これにより、固体電解質層の一部まで覆うように第一絶縁部材を形成することで、第一絶縁部材の大きさのばらつきがあった場合でも、電極層が第一絶縁部材に覆われずに露出することを抑制することができる。また、固体電解質層は一般的に粉体状の材料で形成されているので、その端面には、非常に微細な凹凸が存在する。このため、第一絶縁部材の密着強度が向上し、絶縁信頼性が向上する。このように、電池の信頼性を更に高めることができる。
 また、例えば、前記第一絶縁部材は、前記第一側面において、前記発電要素の積層方向に沿って前記電極層から前記対極層の一部までを覆ってもよい。
 これにより、対極層の一部まで覆うことにより、電極層が第一絶縁部材に覆われずに露出することを充分に抑制することができる。また、例えば、対極活物質層も一般的に粉体状の材料で形成されているので、その端面には、非常に微細な凹凸が存在する。このため、第一絶縁部材の密着強度が更に向上し、絶縁信頼性が向上する。このため、電池の信頼性をより一層高めることができる。
 また、例えば、前記第一絶縁部材は、前記第一側面において、前記複数の電池セルの各々の前記電極層を覆い、前記第一端子電極は、前記複数の電池セルの各々の前記対極層と電気的に接続されていてもよい。
 これにより、複数の電池セルの並列接続に第一端子電極を利用することができる。第一端子電極は、第一側面および第一絶縁部材に密着させることができるので、並列接続に関わる部分の体積を小さくすることができる。このため、電池のエネルギー密度を高めることができる。
 また、例えば、前記第一絶縁部材は、前記第一側面の平面視において、ストライプ形状を有してもよい。
 これにより、第一側面にストライプ状に露出する電極層の端面をストライプ状の第一絶縁部材によって覆うことができる。
 また、例えば、本開示の一態様に係る電池は、前記発電要素の第二側面において、前記対極層を覆う第二絶縁部材と、前記第二側面および前記第二絶縁部材を覆い、前記電極層と電気的に接続された第二端子電極と、をさらに備えてもよい。
 これにより、より高性能な電池を実現することができる。具体的には、第二側面において第二絶縁部材が対極層を覆うので、第二端子電極を介した電極層と対極層との短絡の発生を抑制することができる。このように、電池の信頼性を高めることができるので、高性能な電池を実現することができる。
 また、例えば、前記発電要素は、直方体であり、前記第二側面は、前記第一側面の反対側の側面であってもよい。なお、「直方体」とは、実質的に直方体とみなせる形状であればよく、例えば、各面、各辺には凹凸または傾斜が含まれてもよい。例えば、長さ、面積、角度などに数%程度の差があってもよい。
 これにより、電極端子と対極端子とを離すことができるので、短絡の発生を更に抑制することができる。
 また、例えば、前記発電要素の第三側面において、前記電極層を覆う第三絶縁部材と、前記第三側面および前記第三絶縁部材を覆い、前記対極層と電気的に接続された第三端子電極と、をさらに備えてもよい。
 これにより、第一側面および第三側面の2つの側面で対極層との接続を行うので、対極層と端子電極との接触面積を大きくして接続抵抗の低減を図ることができる。このため、電池の大電流特性を向上させることができる。
 また、例えば、前記発電要素は、直方体であり、前記第三側面は、前記第一側面に隣接する側面であってもよい。
 これにより、隣り合う2つの側面からの電極取り出しが可能になる。対極層だけでなく電極層も同じ構成を取ることができるので、正負のバランスが取りやすくなり、電池の信頼性を高めることができる。
 また、例えば、前記電極層または前記対極層は、集電体を有し、前記集電体の厚みは、20μm以下であってもよい。
 これにより、エネルギー密度の向上、出力密度の向上、および、材料コストの低減などを実現することができる。
 また、例えば、前記第一絶縁部材は、樹脂を含んでもよい。
 これにより、電池の耐衝撃性を高めることができる。また、電池の温度変化によって、または、充放電時の膨張収縮によって電池に加わる応力を緩和することができる。
 また、例えば、本開示の一態様に係る電池は、前記発電要素の主面の少なくとも一部を露出させ、前記発電要素を封止する封止部材をさらに備えてもよい。
 これにより、外気および水などから発電要素を保護することができるので、電池の信頼性を更に高めることができる。
 また、本開示の一態様に係る電池の製造方法は、電極層、対極層、および、前記電極層と前記対極層との間に位置する固体電解質層をそれぞれが含む複数の電池セルを準備する第一ステップと、前記電極層、前記対極層および前記固体電解質層の並び順が交互に入れ替わるように、前記複数の電池セルを順に積層した積層体を形成する第二ステップと、前記積層体の一側面において、前記電極層を絶縁部材で覆う第三ステップと、前記一側面および前記絶縁部材を、前記対極層と電気的に接続された端子電極で覆う第四ステップと、を含む。前記第二ステップでは、前記複数の電池セルのうち複数の第一電池セルを含み、積層方向の両端には前記対極層が位置する第一並列ユニットと、前記複数の電池セルのうち複数の第二電池セルを含み、積層方向の両端には前記電極層が位置し、前記第一並列ユニットに積層された第二並列ユニットと、をそれぞれ形成してもよい。
 これにより、上述した高性能な電池を製造することができる。
 以下では、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
 なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
 また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺などは必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
 また、本明細書において、平行または直交などの要素間の関係性を示す用語、および、矩形または直方体などの要素の形状を示す用語、ならびに、数値範囲は、厳格な意味のみを表す表現ではなく、実質的に同等な範囲、例えば数%程度の差異をも含むことを意味する表現である。
 また、本明細書および図面において、x軸、y軸およびz軸は、三次元直交座標系の三軸を示している。x軸およびy軸はそれぞれ、電池の発電要素の平面視形状が矩形である場合に、当該矩形の第一辺、および、当該第一辺に直交する第二辺に平行な方向に一致する。z軸は、発電要素に含まれる複数の電池セルの積層方向に一致する。
 また、本明細書において、「積層方向」は、集電体および活物質層の主面法線方向に一致する。また、本明細書において、「平面視」とは、単独で使用される場合など特に断りのない限り、発電要素の主面に対して垂直な方向から見たときのことをいう。なお、「第一側面の平面視」などのように、「ある面の平面視」と記載されている場合は、当該「ある面」を正面から見たときのことをいう。
 また、本明細書において、「上方」および「下方」という用語は、絶対的な空間認識における上方向(鉛直上方)および下方向(鉛直下方)を指すものではなく、積層構成における積層順を基に相対的な位置関係により規定される用語として用いる。また、「上方」および「下方」という用語は、2つの構成要素が互いに間隔を空けて配置されて2つの構成要素の間に別の構成要素が存在する場合のみならず、2つの構成要素が互いに密着して配置されて2つの構成要素が接する場合にも適用される。以下の説明では、z軸の負側を「下方」または「下側」とし、z軸の正側を「上方」または「上側」とする。
 また、本明細書において、「第一」、「第二」などの序数詞は、特に断りのない限り、構成要素の数または順序を意味するものではなく、同種の構成要素の混同を避け、構成要素を区別する目的で用いられている。
 (実施の形態1)
 以下では、実施の形態1に係る電池の構成について説明する。
 図1は、本実施の形態に係る電池1の断面構成を示す断面図である。図1に示されるように、電池1は、発電要素10と、電極絶縁層21と、対極絶縁層22と、対極端子31と、電極端子32と、絶縁層40と、を備える。電池1は、例えば全固体電池である。
 [1.発電要素]
 まず、発電要素10の具体的な構成について、図1および図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態に係る電池1の発電要素10の上面図である。なお、図1は、図2のI-I線における断面を表している。
 発電要素10の平面視形状は、例えば、図2に示されるように矩形である。つまり、発電要素10の形状は、扁平な直方体である。ここで、扁平とは、厚み(すなわち、z軸方向の長さ)が主面の各辺(すなわち、x軸方向およびy軸方向の各々の長さ)または最大幅より短いことを意味する。発電要素10の平面視形状は、正方形、六角形または八角形などの他の多角形であってもよく、円形または楕円形などであってもよい。
 なお、図1などの断面図では、発電要素10の層構造を分かりやすくするため、各層の厚みを誇張して図示している。また、図1には、断面図だけでなく、電池1の概略形状の斜視図を小さく表しており、断面の位置を模式的に表している。後述する他の図面においても同様に、発電要素の斜視図と、各図が表す断面または側面の位置とを模式的に表している場合がある。
 発電要素10は、図1および図2に示されるように、4つの側面11、12、13および14と、2つの主面15および16と、を含む。本実施の形態では、側面11、12、13および14、ならびに、主面15および16はいずれも、平坦面である。
 側面11は、第一側面の一例である。側面12は、第二側面の一例である。側面11および12は、互いに背向しており、かつ、互いに平行である。側面11および12はそれぞれ、主面15の短辺を含む側面である。
 側面13は、第三側面の一例である。側面14は、第四側面の一例である。側面13および14は、互いに背向しており、かつ、互いに平行である。側面13および14はそれぞれ、主面15の長辺を含む側面である。
 主面15および16は、互いに背向しており、かつ、互いに平行である。主面15は、発電要素10の最上面である。主面16は、発電要素10の最下面である。
 図1に示されるように、発電要素10は、複数の電池セル100を有する。電池セル100は、最小構成の電池であり、単位セルとも称される。複数の電池セル100は、電気的に並列接続されて積層されている。本実施の形態では、発電要素10が有する全ての電池セル100が電気的に並列接続されている。図1に示される例では、発電要素10が有する電池セル100の個数が8個であるが、これに限らない。例えば、発電要素10が有する電池セル100の個数は、2個または4個などの偶数個であってもよい。
 複数の電池セル100の各々は、電極層110と、対極層120と、固体電解質層130と、を含む。電極層110は、電極集電体111と、電極活物質層112と、を有する。対極層120は、対極集電体121と、対極活物質層122と、を有する。複数の電池セル100の各々では、電極集電体111、電極活物質層112、固体電解質層130、対極活物質層122および対極集電体121がこの順でz軸に沿って積層されている。
 なお、電極層110は、電池セル100の正極層および負極層の一方である。対極層120は、電池セル100の正極層および負極層の他方である。以下では、電極層110が負極層であり、対極層120が正極層である場合を一例として説明する。
 複数の電池セル100の構成は、互いに実質的に同一である。隣り合う2つの電池セル100では、電池セル100を構成する各層の並び順が逆になっている。つまり、電池セル100を構成する各層の並び順が交互に入れ替わりながら、複数の電池セル100は、z軸に沿って並んで積層されている。本実施の形態では、電池セル100の個数が偶数個であるので、発電要素10の最下層および最上層がそれぞれ、同極性の集電体になる。
 複数の電池セル100は、所定数ずつまとめてユニット化されている。具体的には、偶数個の電池セル100が互いに並列接続され、1つの並列ユニットを構成している。並列ユニットの積層方向の両端には、同極性の層が位置している。
 本実施の形態では、発電要素10は、並列ユニット10Aおよび10Bを含む。並列ユニット10Aと並列ユニット10Bとは、絶縁層40を介して積層されている。
 並列ユニット10Aは、第一並列ユニットの一例であり、積層方向の両端には対極層120が位置している。具体的には、並列ユニット10Aの最上層および最下層の各々は、対極層120の対極集電体121である。
 並列ユニット10Aは、4個の電池セル100からなる積層体である。なお、並列ユニット10Aが含む電池セル100は、第一電池セルの一例である。並列ユニット10Aが含む電池セル100の個数が偶数個であるので、電池セル100を構成する各層の並び順を交互に入れ替えて積層した場合に、簡単に上下の両端に対極層120を配置することができる。
 並列ユニット10Aは、発電要素10の積層方向における一方端(具体的には、z軸の負側の端部)に位置している。具体的には、並列ユニット10Aは、発電要素10の最下層に位置している。発電要素10の下面である主面16は、並列ユニット10A内の最下層に位置する対極集電体121の主面である。
 並列ユニット10Bは、第二並列ユニットの一例であり、積層方向の両端には電極層110が位置している。具体的には、並列ユニット10Bの最上層および最下層の各々は、電極層110の電極集電体111である。
 並列ユニット10Bは、4個の電池セル100からなる積層体である。なお、並列ユニット10Bが含む電池セル100は、第二電池セルの一例である。並列ユニット10Bが含む電池セル100の個数が偶数個であるので、電池セル100を構成する各層の並び順を交互に入れ替えて積層した場合に、簡単に上下の両端に電極層110を配置することができる。
 並列ユニット10Bは、発電要素10の積層方向における他方端(具体的には、z軸の正側の端部)に位置している。具体的には、並列ユニット10Bは、発電要素10の最上層に位置している。発電要素10の上面である主面15は、並列ユニット10B内の最上層に位置する電極集電体111の主面である。
 一般的に、正極集電体と負極集電体とは異なる材料を用いて形成されることが多いため、集電体の強度差などに起因して電池セル100は反りが発生しやすい。これに対して、並列ユニット10Aは、積層方向の両端に対極集電体、すなわち、同極性の集電体が位置している。このため、並列ユニット10Aは反りが発生しにくくなる。並列ユニット10Bについても同様である。これにより、並列ユニット10Aおよび10Bを安定して多数積層することができ、容量エネルギー密度を高めることができる。なお、並列ユニット10Aおよび10Bの各々に含まれる電池セル100の個数は、互いに異なっていてもよい。
 以下では、図3Aを用いて、電池セル100の各層の説明を行う。図3Aは、本実施の形態に係る発電要素10に含まれる電池セル100の断面図である。
 電極集電体111と対極集電体121とはそれぞれ、導電性を有する箔状、板状または網目状の部材である。電極集電体111と対極集電体121とはそれぞれ、例えば、導電性を有する薄膜であってもよい。電極集電体111と対極集電体121とを構成する材料としては、例えば、ステンレス(SUS)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)などの金属が用いられうる。電極集電体111と対極集電体121とは、異なる材料を用いて形成されていてもよい。
 電極集電体111および対極集電体121の各々の厚みは、例えば5μm以上100μm以下であるが、これに限らない。電極集電体111および対極集電体121の各々の厚みは、20μm以下であってもよい。集電体の厚みが20μm以下になることにより、エネルギー密度の向上、出力密度の向上、および、材料コストの低減などを実現することができる。本実施の形態では、単一の電池セル100が並列接続されて積層されているので、並列接続数を増やしても発電要素10の厚さを小さく保つことができ、エネルギー密度の向上に寄与する。並列接続数が増えると、集電体の枚数も増えるので、集電体の厚みを小さくすることは、発電要素10の厚みの増大の抑制により有用である。
 電極集電体111の主面には、電極活物質層112が接触している。なお、電極集電体111は、電極活物質層112に接する部分に設けられた、導電性材料を含む層である集電体層を含んでもよい。対極集電体121の主面には、対極活物質層122が接触している。なお、対極集電体121は、対極活物質層122に接する部分に設けられた、導電性材料を含む層である集電体層を含んでもよい。
 電極活物質層112は、電極集電体111の、対極層120側の主面に配置されている。電極活物質層112は、例えば、電極材料として負極活物質を含む。電極活物質層112は、対極活物質層122に対向して配置されている。
 電極活物質層112に含有される負極活物質としては、例えば、グラファイト、金属リチウムなどの負極活物質が用いられうる。負極活物質の材料としては、リチウム(Li)またはマグネシウム(Mg)などのイオンを離脱および挿入することができる各種材料が用いられうる。
 また、電極活物質層112の含有材料としては、例えば、無機系固体電解質などの固体電解質が用いられてもよい。無機系固体電解質としては、例えば、硫化物固体電解質または酸化物固体電解質などが用いられうる。硫化物固体電解質としては、例えば、硫化リチウム(LiS)および五硫化二リン(P)の混合物が用いられうる。また、電極活物質層112の含有材料としては、例えばアセチレンブラックなどの導電材、または、例えばポリフッ化ビニリデンなどの結着用バインダーなどが用いられてもよい。
 電極活物質層112の含有材料を溶媒と共に練り込んだペースト状の塗料を、電極集電体111の主面上に塗工し乾燥させることにより、電極活物質層112が作製される。電極活物質層112の密度を高めるために、乾燥後に、電極活物質層112および電極集電体111を含む電極層110(電極板とも称される)をプレスしておいてもよい。電極活物質層112の厚みは、例えば5μm以上300μm以下であるが、これに限らない。
 対極活物質層122は、対極集電体121の、電極層110側の主面に配置されている。対極活物質層122は、例えば活物質などの正極材料を含む層である。正極材料は、負極材料の対極を構成する材料である。対極活物質層122は、例えば、正極活物質を含む。
 対極活物質層122に含有される正極活物質としては、例えば、コバルト酸リチウム複合酸化物(LCO)、ニッケル酸リチウム複合酸化物(LNO)、マンガン酸リチウム複合酸化物(LMO)、リチウム-マンガン-ニッケル複合酸化物(LMNO)、リチウム-マンガン-コバルト複合酸化物(LMCO)、リチウム-ニッケル-コバルト複合酸化物(LNCO)、リチウム-ニッケル-マンガン-コバルト複合酸化物(LNMCO)などの正極活物質が用いられうる。正極活物質の材料としては、LiまたはMgなどのイオンを離脱および挿入することができる各種材料が用いられうる。
 また、対極活物質層122の含有材料としては、例えば、無機系固体電解質などの固体電解質が用いられてもよい。無機系固体電解質としては、硫化物固体電解質または酸化物固体電解質などが用いられうる。硫化物固体電解質としては、例えば、LiSおよびPの混合物が用いられうる。正極活物質の表面は、固体電解質でコートされていてもよい。また、対極活物質層122の含有材料としては、例えばアセチレンブラックなどの導電材、または、例えばポリフッ化ビニリデンなどの結着用バインダーなどが用いられてもよい。
 対極活物質層122の含有材料を溶媒と共に練り込んだペースト状の塗料を、対極集電体121の主面上に塗工し乾燥させることにより、対極活物質層122が作製される。対極活物質層122の密度を高めるために、乾燥後に、対極活物質層122および対極集電体121を含む対極層120(対極板とも称される)をプレスしておいてもよい。対極活物質層122の厚みは、例えば5μm以上300μm以下であるが、これに限らない。
 固体電解質層130は、電極活物質層112と対極活物質層122との間に配置される。固体電解質層130は、電極活物質層112と対極活物質層122との各々に接する。固体電解質層130は、電解質材料を含む層である。電解質材料としては、一般に公知の電池用の電解質が用いられうる。固体電解質層130の厚みは、5μm以上300μm以下であってもよく、または、5μm以上100μm以下であってもよい。
 固体電解質層130は、固体電解質を含んでいる。固体電解質としては、例えば、無機系固体電解質などの固体電解質が用いられうる。無機系固体電解質としては、硫化物固体電解質または酸化物固体電解質などが用いられうる。硫化物固体電解質としては、例えば、LiSおよびPの混合物が用いられうる。なお、固体電解質層130は、電解質材料に加えて、例えばポリフッ化ビニリデンなどの結着用バインダーなどを含有してもよい。
 本実施の形態では、電極活物質層112、対極活物質層122、固体電解質層130は平行平板状に維持されている。これにより、湾曲による割れまたは崩落の発生を抑制することができる。なお、電極活物質層112、対極活物質層122、固体電解質層130を合わせて滑らかに湾曲させてもよい。
 また、本実施の形態では、対極集電体121の側面11側の端面と電極層110の側面11側の端面とは、z軸方向から見た場合に一致している。具体的には、対極集電体121の側面11側の端面と電極集電体111の側面11側の端面とは、z軸方向から見た場合に一致している。対極集電体121および電極集電体111の各々の側面12側の端面においても同様である。
 より具体的には、電池セル100では、電極集電体111、電極活物質層112、固体電解質層130、対極活物質層122および対極集電体121の各々の形状および大きさが同じであり、各々の輪郭が一致している。つまり、電池セル100の形状は、扁平な直方体状の平板形状である。
 図1に示されるように、本実施の形態では、隣り合う2つの電池セル100において、集電体が共有されている。例えば、最下層の電池セル100とその1つ上の電池セル100とは、電極集電体111を共有している。
 具体的には、図1に示されるように、複数の電池セル100において、互いに隣り合う2つの電極層110は、互いの電極集電体111を共有している。共有される電極集電体111の主面の両面に電極活物質層112が設けられている。また、互いに隣り合う2つの対極層120は、互いの対極集電体121を共有している。共有される対極集電体121の主面の両面に対極活物質層122が設けられている。
 このような電池1は、図3Aに示される電池セル100だけでなく、図3Bおよび図3Cに示される電池セル100Bおよび100Cを組み合わせて積層することで形成される。なお、ここでは、図3Aに示される電池セル100を電池セル100Aとして説明する。
 図3Bに示される電池セル100Bは、図3Aに示される電池セル100Aから電極集電体111を除いた構成を有する。つまり、電池セル100Bの電極層110Bは、電極活物質層112のみからなる。
 図3Cに示される電池セル100Cは、図3Aに示される電池セル100Aから対極集電体121を除いた構成を有する。つまり、電池セル100Cの対極層120Cは、対極活物質層122のみからなる。
 図4は、本実施の形態に係る発電要素10を示す断面図である。図4は、図1の発電要素10のみを抜き出した図である。図4に示されるように、最下層に電池セル100Aを配置し、上方に向かって電池セル100Bおよび100Cを交互に積層する。このとき、電池セル100Bは、図3Bに図示された向きとは上下反対にして積層する。これにより、並列ユニット10Aが形成される。
 並列ユニット10Bについても同様である。並列ユニット10Bでは、電池セル100Cと電池セル100Bとを交互に積層した後、最上層に電池セル100Aを積層している。なお、各並列ユニットを形成する方法は、これに限定されない。例えば、1枚の集電体に対して両面塗工を行うことにより、集電体を共有する2つの電池セル100のユニットを形成し、形成したユニットを積層してもよい。
 以上のように、本実施の形態に係る発電要素10では、全ての電池セル100が並列接続されており、直列接続された電池セルが含まれていない。このため、電池1の充放電時に、電池セル100の容量ばらつきなどに起因する充放電状態の不均一が発生しにくくなる。このため、複数の電池セル100の一部が過充電または過放電になるおそれを大幅に小さくすることができ、電池1の信頼性を高めることができる。
 [2.絶縁層]
 次に、電極絶縁層21および対極絶縁層22について、図5から図10を用いて説明する。
 図5は、本実施の形態に係る電池1の上面図である。図6は、本実施の形態に係る電池1の下面を上方から透視して見た平面図である。
 図7は、図2、図5または図6のVIIa-VIIa線およびVIIb-VIIb線における電池1の断面構成を示す断面図である。VIIa-VIIa線における断面は、VIIb-VIIb線における断面と同じである。図8は、図2、図5または図6のVIII-VIII線における電池の断面構成を示す断面図である。
 図9は、本実施の形態に係る発電要素10の側面11と側面11に設けられた電極絶縁層21および対極端子31との位置関係を示す側面図である。図10は、本実施の形態に係る発電要素10の側面12と側面12に設けられた対極絶縁層22および電極端子32との位置関係を示す側面図である。なお、図9および図10では、側面11または12に表れる各層の端面に対して、図1の断面に示される各層の網掛けと同じ網掛けを付している。
 電極絶縁層21は、第一絶縁部材の一例であり、図1に示されるように、側面11において電極層110を覆っている。具体的には、電極絶縁層21は、側面11において電極集電体111および電極活物質層112を完全に覆っている。
 図9の(a)は、発電要素10の側面図であり、側面11を正面から見た平面図である。図9の(b)は、図9の(a)の側面11と側面11に設けられた電極絶縁層21とを示している。つまり、図9の(b)は、対極端子31を透視して図1の電池1をx軸の負側から見たときの側面図である。なお、図9の(c)は、側面11側の電池1の側面図である。
 図9の(b)に示されるように、電極絶縁層21は、側面11において、複数の電池セル100の各々の電極層110を覆っている。電極絶縁層21は、複数の電池セル100の各々の対極層120の少なくとも一部を覆っていない。このため、電極絶縁層21は、側面11の平面視において、ストライプ形状を有する。
 このとき、電極絶縁層21は、隣り合う2つの電池セル100の電極層110を連続的に覆っている。具体的には、電極絶縁層21は、隣り合う2つの電池セル100の一方の固体電解質層130の少なくとも一部から、隣り合う2つの電池セル100の他方の固体電解質層130の少なくとも一部までを連続的に覆っている。
 このように、電極絶縁層21は、側面11において、固体電解質層130の少なくとも一部を覆っている。具体的には、側面11を平面視した場合に、電極絶縁層21の輪郭は、固体電解質層130に重なっている。これにより、電極絶縁層21の製造ばらつきによって幅(z軸方向の長さ)が変動したとしても、電極層110を露出させるおそれが低くなる。このため、電極絶縁層21を覆うように形成される対極端子31を介して電極層110と対極層120とが短絡するのを抑制することができる。また、粉体状の材料で形成されている固体電解質層130の端面は、非常に微細な凹凸が存在する。このため、電極絶縁層21が当該凹凸に入り込むことで、電極絶縁層21の密着強度が向上し、絶縁信頼性が向上する。
 本実施の形態では、電極絶縁層21は、側面11において、固体電解質層130の全てを覆っていてもよい。具体的には、電極絶縁層21の輪郭は、固体電解質層130と対極活物質層122との境界に重なっていてもよい。なお、電極絶縁層21は、固体電解質層130の一部を覆うことは必須ではない。例えば、電極絶縁層21の輪郭は、固体電解質層130と電極活物質層112との境界に重なっていてもよい。
 なお、電極絶縁層21は、側面11において絶縁層40の一部を覆っているが、これに限らない。例えば、電極絶縁層21は、側面11において、並列ユニット10Aの最上層の対極集電体121を露出させていれば、絶縁層40の全てを覆っていてもよい。また、電極絶縁層21は、側面11において、並列ユニット10Bの最下層の電極集電体111を完全に覆っていれば、絶縁層40の全てを露出させていてもよい。
 本実施の形態では、電極絶縁層21は、ストライプ形状の部分に加えて、側面11のy軸方向における端部において、z軸方向に沿って設けられている。つまり、電極絶縁層21の形状は、側面11の平面視において、はしご形状であってもよい。このように、電極絶縁層21は、対極集電体121の一部を覆っていてもよい。例えば、図7に示されるように、側面11のy軸方向の端部では、電極絶縁層21が最下層から最上層までを覆っている。これにより、電気的に安定しにくく短絡のおそれがある端部を電極絶縁層21が覆うので、短絡の発生を抑制することができる。
 また、本実施の形態では、電極絶縁層21は、図5および図6に示されるように、側面11だけでなく、側面13にも設けられている。図8に示されるように、側面13に設けられた電極絶縁層21は、電極層110だけでなく、固体電解質層130および対極層120、ならびに、絶縁層40を覆っている。具体的には、電極絶縁層21は、側面13の全体を覆っている。電極絶縁層21の側面13に設けられた部分は、第三絶縁部材の一例である。
 また、発電要素10の最上層が電極集電体111であるので、図5に示されるように、電極絶縁層21は、側面11の上端近傍において、最上層に位置する電極集電体111の主面の一部を覆っている。側面13の上端近傍においても同様である。これにより、電極絶縁層21は、z軸方向からの外力などに強く、脱離が抑制される。また、対極端子31が発電要素10の主面15に回り込んだ場合も、電極集電体111に接触し、短絡を発生させないようにすることができる。このように、電池1の信頼性を高めることができる。
 一方で、発電要素10の最下層は、対極集電体121である。このため、図6に示されるように、電極絶縁層21は、側面11の下端近傍においては、y軸方向の両端を除いて対極集電体121を覆っていない。これにより、対極端子31と対極集電体121の主面との接続を確保することができる。また、電極絶縁層21は、側面13の下端近傍において、対極集電体121を覆っている。これにより、電極絶縁層21は、z軸方向からの外力などに強く、脱離が抑制される。
 対極絶縁層22は、第二絶縁部材の一例であり、図1に示されるように、側面12において対極層120を覆っている。具体的には、対極絶縁層22は、側面12において対極集電体121および対極活物質層122を完全に覆っている。
 図10の(a)は、発電要素10の側面図であり、側面12を正面から見た平面図である。図10の(b)は、図10の(a)の側面12と側面12に設けられた対極絶縁層22とを示している。つまり、図10の(b)は、電極端子32を透視して図1の電池1をx軸の正側から見たときの側面図である。なお、図10の(c)は、側面12側の電池1の側面図である。
 図10の(b)に示されるように、対極絶縁層22は、側面12において、複数の電池セル100の各々の対極層120を覆っている。対極絶縁層22は、複数の電池セル100の各々の電極層110の少なくとも一部を覆っていない。このため、対極絶縁層22は、側面12の平面視において、ストライプ形状を有する。
 このとき、対極絶縁層22は、隣り合う2つの電池セル100の対極層120を連続的に覆っている。具体的には、対極絶縁層22は、隣り合う2つの電池セル100の一方の固体電解質層130の少なくとも一部から、隣り合う2つの電池セル100の他方の固体電解質層130の少なくとも一部までを連続的に覆っている。
 このように、対極絶縁層22は、側面12において、固体電解質層130の少なくとも一部を覆っている。具体的には、側面12を平面視した場合に、対極絶縁層22の輪郭は、固体電解質層130に重なっている。これにより、対極絶縁層22の製造ばらつきによって幅(z軸方向の長さ)が変動したとしても、対極層120を露出させるおそれが低くなる。このため、対極絶縁層22を覆うように形成される電極端子32を介して対極層120と電極層110とが短絡するのを抑制することができる。また、対極絶縁層22が固体電解質層130の端面の凹凸に入り込むことで、対極絶縁層22の密着強度が向上し、絶縁信頼性が向上する。
 本実施の形態では、対極絶縁層22は、側面12において、固体電解質層130の全てを覆っていてもよい。具体的には、対極絶縁層22の輪郭は、固体電解質層130と電極活物質層112との境界に重なっていてもよい。なお、対極絶縁層22は、固体電解質層130の一部を覆うことは必須ではない。例えば、対極絶縁層22の輪郭は、固体電解質層130と対極活物質層122との境界に重なっていてもよい。
 なお、対極絶縁層22は、側面12において絶縁層40の一部を覆っているが、これに限らない。例えば、対極絶縁層22は、側面12において、並列ユニット10Aの最上層の対極集電体121を覆っていれば、絶縁層40の全てを露出させていてもよい。また、対極絶縁層22は、側面12において、並列ユニット10Bの最下層の電極集電体111を露出させていれば、絶縁層40の全てを覆っていてもよい。
 本実施の形態では、対極絶縁層22は、ストライプ形状の部分に加えて、側面12のy軸方向における端部において、z軸方向に沿って設けられている。つまり、対極絶縁層22の形状は、側面12の平面視において、はしご形状であってもよい。このように、対極絶縁層22は、電極集電体111の一部を覆っていてもよい。具体的には、図7に示されるように、側面12のy軸方向の端部では、対極絶縁層22が最下層から最上層までを覆っている。これにより、電気的に安定しにくく短絡のおそれがある端部を対極絶縁層22が覆うので、短絡の発生を抑制することができる。
 本実施の形態では、対極絶縁層22は、図5および図6に示されるように、側面12だけでなく、側面14にも設けられている。図8に示されるように、側面14に設けられた対極絶縁層22は、対極層120だけでなく、固体電解質層130および電極層110、ならびに、絶縁層40を覆っている。具体的には、対極絶縁層22は、側面14の全体を覆っている。対極絶縁層22の側面14に設けられた部分は、第四絶縁部材の一例である。
 また、発電要素10の最下層が対極集電体121であるので、図6に示されるように、対極絶縁層22は、側面12の下端近傍において、最下層に位置する対極集電体121の主面の一部を覆っている。側面14の下端近傍においても同様である。これにより、対極絶縁層22は、z軸方向からの外力などに強く、脱離が抑制される。また、電極端子32が発電要素10の主面16に回り込んだ場合も、対極集電体121に接触し、短絡を発生させないようにすることができる。このように、電池1の信頼性を高めることができる。
 また、発電要素10の最上層は、電極集電体111である。このため、図5に示されるように、対極絶縁層22は、側面12の上端近傍において、y軸方向の両端を除いて電極集電体111を覆っていない。これにより、電極端子32と電極集電体111の主面との接続を確保することができる。
 なお、電極絶縁層21および対極絶縁層22がそれぞれ、発電要素10の2側面ずつを覆う例を示したが、これに限らない。例えば、電極絶縁層21および対極絶縁層22の一方が3つの側面を覆ってもよい。あるいは、側面13および14の少なくとも一方は、電極絶縁層21と対極絶縁層22との両方で覆われていてもよい。
 電極絶縁層21および対極絶縁層22はそれぞれ、電気的に絶縁性を有する絶縁材料を用いて形成されている。例えば、電極絶縁層21および対極絶縁層22はそれぞれ、樹脂を含む。樹脂は、例えばエポキシ系の樹脂であるが、これに限定されない。なお、絶縁材料として無機材料が用いられてもよい。使用可能な絶縁材料としては、柔軟性、ガスバリア性、耐衝撃性、耐熱性などの様々な特性を基に選定される。電極絶縁層21および対極絶縁層22は、互いに同じ材料を用いて形成されるが、異なる材料を用いて形成されてもよい。
 なお、電極絶縁層21および対極絶縁層22は、同じ材料で一体的に形成されていてもよい。つまり、電極絶縁層21および対極絶縁層22の境界は明確に区別できなくてもよい。また、電極絶縁層21は、側面11のみを覆っており、側面13には設けられていなくてもよい。また、対極絶縁層22は、側面12のみを覆っており、側面14には設けられていなくてもよい。また、側面13に設けられる絶縁層は、電極絶縁層21および対極絶縁層22のいずれとも異なる材料を用いて形成されていてもよい。側面14に設けられる絶縁層についても同様である。
 [3.端子]
 次に、対極端子31および電極端子32について説明する。
 対極端子31は、第一端子電極の一例であり、図1に示されるように、側面11および電極絶縁層21を覆い、対極層120と電気的に接続されている。具体的には、対極端子31は、電極絶縁層21と、側面11のうち電極絶縁層21に覆われていない部分とを覆っている。
 側面11のうち電極絶縁層21に覆われていない部分には、図9の(b)に示されるように、対極集電体121および対極活物質層122の各々の端面が露出している。このため、対極端子31は、対極集電体121および対極活物質層122の各々の端面に接触し、対極層120と電気的に接続される。対極活物質層122は、粉体状の材料で形成されているので、固体電解質層130と同様に、非常に微細な凹凸が存在する。対極端子31が対極活物質層122の端面の凹凸に入り込むことで、対極端子31の密着強度が向上し、電気的な接続の信頼性が向上する。
 対極端子31は、複数の電池セル100の各々の対極層120と電気的に接続されている。つまり、対極端子31は、各電池セル100を電気的に並列接続する機能の一部を担っている。図1および図9の(c)に示されるように、対極端子31は、側面11のほぼ全体を一括して覆っている。本実施の形態では、対極層120が正極であるので、対極端子31は、電池1の正極取り出し電極として機能する。
 図1に示されるように、側面11の下端近傍では、対極端子31は、最下層に位置する対極集電体121の主面の一部を覆っている。これにより、対極端子31は、z軸方向からの外力などに強く、脱離が抑制される。また、対極端子31と対極集電体121との接触面積が大きくなるので、対極端子31と対極集電体121との接続抵抗が小さくなり、大電流特性を向上させることができる。例えば、電池1の急速充電が可能になる。
 電極端子32は、第二端子電極の一例であり、図1に示されるように、側面12および対極絶縁層22を覆い、電極層110と電気的に接続されている。具体的には、電極端子32は、対極絶縁層22と、側面12のうち対極絶縁層22に覆われていない部分とを覆っている。
 側面12のうち対極絶縁層22に覆われていない部分には、図10の(b)に示されるように、電極集電体111および電極活物質層112の各々の端面が露出している。このため、電極端子32は、電極集電体111および電極活物質層112の各々の端面に接触し、電極層110と電気的に接続される。電極活物質層112は、粉体状の材料で形成されているので、固体電解質層130と同様に、非常に微細な凹凸が存在する。電極端子32が電極活物質層112の端面の凹凸に入り込むことで、電極端子32の密着強度が向上し、電気的な接続の信頼性が向上する。
 電極端子32は、複数の電池セル100の各々の電極層110と電気的に接続されている。つまり、電極端子32は、各電池セル100を電気的に並列接続する機能の一部を担っている。図1および図10の(c)に示されるように、電極端子32は、側面12のほぼ全体を一括して覆っている。本実施の形態では、電極層110が負極であるので、電極端子32は、電池1の負極取り出し電極として機能する。
 図1に示されるように、側面12の上端近傍では、電極端子32は、最上層に位置する電極集電体111の主面の一部を覆っている。これにより、電極端子32は、z軸方向からの外力などに強く、脱離が抑制される。また、電極端子32と電極集電体111との接触面積が大きくなるので、電極端子32と電極集電体111との接続抵抗が小さくなり、大電流特性を向上させることができる。
 対極端子31および電極端子32は、導電性を有する樹脂材料などを用いて形成されている。あるいは、対極端子31および電極端子32は、半田などの金属材料を用いて形成されていてもよい。使用可能な導電性の材料としては、柔軟性、ガスバリア性、耐衝撃性、耐熱性、半田濡れ性などの様々な特性を基に選定される。対極端子31および電極端子32は、互いに同じ材料を用いて形成されるが、異なる材料を用いて形成されてもよい。
 以上のように、対極端子31および電極端子32はそれぞれ、電池1の正極取り出し電極または負極取り出し電極としても機能するだけでなく、複数の電池セル100の並列接続の機能を担う。図1に示されるように、対極端子31および電極端子32はそれぞれ、発電要素10の側面11および12を密着して覆うように形成されるので、これらの体積を小さくすることができる。つまり、従来用いられていた集電用のタブ電極に比べて、端子電極の体積が小さくなるので、電池1の体積あたりのエネルギー密度を向上させることができる。
 [4.絶縁層]
 次に、絶縁層40について説明する。
 絶縁層40は、並列ユニット10Aと並列ユニット10Bとの間に位置している。絶縁層40は、並列ユニット10Aと並列ユニット10Bとが電気的に直列接続されるのを抑制するために設けられている。具体的には、絶縁層40は、並列ユニット10Aの最上層に位置する対極集電体121と、並列ユニット10Bの最下層に位置する電極集電体111とが接触するのを抑制し、電気的に接続されるのを抑制する。
 絶縁層40の平面視における大きさおよび形状はそれぞれ、絶縁層40が接触する集電体と同じである。これにより、側面11、12、13および14の各々において、絶縁層40の端面と並列ユニット10Aおよび10Bの各々の端面とは面一である。言い換えると、側面11、12、13および14の各々は平坦面である。
 なお、絶縁層40の端面は、並列ユニット10Aおよび10Bの端面より後退していてもよい。この場合、並列ユニット10Aと並列ユニット10Bとの間には隙間が形成される。当該隙間には、電極絶縁層21および対極絶縁層22が入り込む。これにより、電極絶縁層21および対極絶縁層22の各々をより強固に固定することができる。
 絶縁層40は、例えば、絶縁性の樹脂材料を用いて形成されている。例えば、絶縁層40、電極絶縁層21および対極絶縁層22はいずれも、互いに同じ材料を用いて形成されていてもよい。なお、絶縁層40は、絶縁性を有する金属酸化膜など無機材料を用いて形成されてもよい。絶縁層40は、その上下面が絶縁されていればよいので、例えば、片面または両面に絶縁膜が形成された金属板であってもよい。
 絶縁層40が配置されることによって、上下面に異なる極性の層が露出した2つの並列ユニット10Aおよび10Bを、直列接続させることなく積層することができる。この結果、発電要素10の最上層と最下層とでは、極性が異なる層が位置することになる。つまり、発電要素10の最上層および最下層をそれぞれ、電極取り出しに利用することもできる。例えば、大きな外部端子を接続することが可能になり、接触面積を大きくして接続抵抗の低減を図ることができる。このため、電池1の大電流特性を向上させることができる。外部端子の例については、図14を用いて後で説明する。
 (実施の形態2)
 続いて、実施の形態2について説明する。
 実施の形態2に係る電池では、実施の形態1に係る電池と比較して、電極端子および対極端子の各々が発電要素10の2つの側面に設けられている点が相違する。以下では、実施の形態1との相違点を中心に説明を行い、共通点の説明を省略または簡略化する。
 図11は、本実施の形態に係る電池201の上面図である。図12は、本実施の形態に係る電池201の下面を上方から透視して見た平面図である。図13は、本実施の形態に係る電池201の断面構成を示す断面図である。図13は、図11または図12のXIII-XIII線における断面を表している。
 本実施の形態に係る電池201は、図5および図6に示される電池1と比較して、対極端子31および電極端子32に加えて、対極端子231および電極端子232を備える。
 対極端子231は、第三端子電極の一例であり、側面13および電極絶縁層21を覆い、対極層120に接続されている。対極端子231は、側面11ではなく側面13に設けられている点を除いて、図13に示されるように、対極端子31と同等の構成を有する。なお、対極端子231と対極端子31とは繋がっており、一体化されていてもよい。
 電極端子232は、第四端子電極の一例であり、側面14および対極絶縁層22を覆い、電極層110に接続されている。電極端子232は、側面12ではなく側面14に設けられている点を除いて、図13に示されるように、電極端子32と同等の構成を有する。なお、電極端子232と電極端子32とは繋がっており、一体化されていてもよい。
 これにより、隣り合う2つの側面からの電極取り出しが可能になる。各層と端子との接触面積が大きくなるので、接続抵抗が小さくなるので、電池201の大電流特性を高めることができる。また、対極層120だけでなく電極層110も同じ構成を取ることができるので、正負のバランスが取りやすくなり、電池の信頼性を高めることができる。
 なお、隣り合う2つの側面ではなく、対向する2つの側面に同極性の端子が設けられてもよい。例えば、側面11および12に対極端子31および231がそれぞれ設けられてもよく、側面13および14に電極端子32および232がそれぞれ設けられてもよい。
 (実施の形態3)
 続いて、実施の形態3について説明する。
 実施の形態3に係る電池では、実施の形態1に係る電池と比較して、封止部材およびコンタクト部をさらに備える点が相違する。以下では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略または簡略化する。
 図14は、本実施の形態に係る電池301の断面構成を示す断面図である。図14に示されるように、電池301は、実施の形態1に係る電池1の構成に加えて、封止部材350と、電極コンタクト361と、対極コンタクト362と、を備える。
 封止部材350は、発電要素10の主面の少なくとも一部を露出させ、かつ、発電要素10を封止する。具体的には、封止部材350は、並列ユニット10Aの最下面の一部と、並列ユニット10Bの最上面の一部とをそれぞれ露出させており、その他の部分を覆っている。
 封止部材350は、例えば、電気的に絶縁性を有する絶縁材料を用いて形成されている。絶縁材料としては、例えば封止剤などの一般に公知の電池の封止部材の材料が用いられうる。絶縁材料としては、例えば、樹脂材料が用いられうる。なお、絶縁材料は、絶縁性であり、かつ、イオン伝導性を有さない材料であってもよい。例えば、絶縁材料は、エポキシ樹脂とアクリル樹脂とポリイミド樹脂とシルセスキオキサンとのうちの少なくとも1種であってもよい。
 なお、封止部材350は、複数の異なる絶縁材料を含んでもよい。例えば、封止部材350は、多層構造を有してもよい。多層構造の各層は、異なる材料を用いて形成され、異なる性質を有してもよい。
 封止部材350は、粒子状の金属酸化物材料を含んでもよい。金属酸化物材料としては、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化鉄、酸化タングステン、酸化ジルコニウム、酸化カルシウム、ゼオライト、ガラスなどが用いられうる。例えば、封止部材350は、金属酸化物材料からなる複数の粒子が分散された樹脂材料を用いて形成されていてもよい。
 金属酸化物材料の粒子サイズは、電極集電体111と対極集電体121との間隔以下であればよい。金属酸化物材料の粒子形状は、例えば球状、楕円球状または棒状などであるが、これに限定されない。
 封止部材350が設けられることで、電池301の信頼性を、機械的強度、短絡防止、防湿など様々な点で向上することができる。
 発電要素10の主面15の封止部材350に覆われていない部分に電極コンタクト361が接続されている。発電要素10の主面16の封止部材350に覆われていない部分に対極コンタクト362が接続されている。
 電極コンタクト361は、並列ユニット10Bの最上層に位置する電極集電体111に接触することで、電気的に接続されている。電極コンタクト361は、発電要素10の一方の極性の取出し電極の一例である。
 対極コンタクト362は、並列ユニット10Aの最下層に位置する対極集電体121に接触することで、電気的に接続されている。対極コンタクト362は、発電要素10の他方の極性の取出し電極の一例である。
 各断面図において、発電要素10が厚み方向に長尺になっている態様で図示されているが、実際には、発電要素10の形状は扁平である。つまり、発電要素10の主面15および16の面積は、発電要素10の各側面の面積よりも大きい。このため、主面15および16にコンタクトを接続することによって、強固に安定した接続、および、接続抵抗の低抵抗化が実現される。
 (変形例)
 続いて、上述した各実施の形態の変形例について説明する。
 各変形例では、各実施の形態と比較して、側面を覆う絶縁層の範囲が相違している。以下では、各実施の形態との相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略または簡略化する。
 図15は、変形例に係る電池401の断面構成を示す断面図である。図15に示されるように、電池401は、実施の形態1に係る電池1と比較して、電極絶縁層21および対極絶縁層22の代わりに電極絶縁層421および対極絶縁層422を備える。
 電極絶縁層421は、図15に示されるように、側面11において、電極層110だけでなく、固体電解質層130および対極層120の一部を覆っている。つまり、電極絶縁層421は、電極層110から対極層120の一部までを覆っている。具体的には、電極絶縁層421は、対極活物質層122の一部を覆っている。本変形例では、電極絶縁層421は、隣り合う2つの電池セル100の一方の対極活物質層122の少なくとも一部から、隣り合う2つの電池セル100の他方の対極活物質層122の少なくとも一部までを連続的に覆っている。例えば、電極絶縁層421は、1つの電極集電体111、1つの電極集電体111の両側に位置する電極活物質層112および2つの固体電解質層130を完全に覆っている。例えば、側面11を平面視した場合に、電極絶縁層421の輪郭は、対極活物質層122に重なっている。
 これにより、電極絶縁層421の製造ばらつきによって幅(z軸方向の長さ)が変動したとしても、電極層110を露出させるおそれが極めて低くなる。このため、対極端子31を介して電極層110と対極層120とが短絡するのを抑制することができる。また、電極絶縁層421が対極活物質層122の端面の凹凸に入り込むことで、電極絶縁層421の密着強度が向上し、絶縁信頼性が向上する。
 なお、電極絶縁層421は、側面11において、対極活物質層122の全てを覆っていてもよい。具体的には、電極絶縁層421の輪郭は、対極活物質層122と対極集電体121との境界に重なっていてもよい。
 本変形例では、側面12において、対極絶縁層422も同様の構成を有する。具体的には、側面12において、対極絶縁層422は、対極層120だけでなく、固体電解質層130および電極層110の一部を覆っている。つまり、対極絶縁層422は、対極層120から電極層110の一部までを覆っている。具体的には、対極絶縁層422は、電極活物質層112の一部を覆っている。本変形例では、対極絶縁層422は、隣り合う2つの電池セル100の一方の電極活物質層112の少なくとも一部から、隣り合う2つの電池セル100の他方の電極活物質層112の少なくとも一部までを連続的に覆っている。例えば、対極絶縁層422は、1つの対極集電体121、1つの対極集電体121の両側に位置する対極活物質層122および2つの固体電解質層130を完全に覆っている。
 例えば、側面12を平面視した場合に、対極絶縁層422の輪郭は、電極活物質層112に重なっている。これにより、対極絶縁層422の製造ばらつきによって幅(z軸方向の長さ)が変動したとしても、対極層120を露出させるおそれが極めて低くなる。このため、電極端子32を介して対極層120と電極層110とが短絡するのを抑制することができる。また、対極絶縁層422が電極活物質層112の端面の凹凸に入り込むことで、対極絶縁層422の密着強度が向上し、絶縁信頼性が向上する。
 なお、対極絶縁層422は、側面12において、電極活物質層112の全てを覆っていてもよい。具体的には、対極絶縁層422の輪郭は、電極活物質層112と電極集電体111との境界に重なっていてもよい。
 図15は、実施の形態1に係る電池1の変形例を示したが、上述した各実施の形態に係る電池に対して、電極絶縁層421および対極絶縁層422が適用されてもよい。いずれの場合においても、電池401と同様に、電極層110と対極層120との短絡の可能性を充分に低くすることができるので、電池の信頼性を高めることができる。
 (製造方法)
 続いて、上述した各実施の形態および各変形例に係る電池の製造方法について説明する。
 図16は、各実施の形態または各変形例に係る電池の製造方法の一例を示すフローチャートである。以下では、電池1の例を説明する。
 図16に示されるように、まず、複数の電池セルを準備する(S10、第一ステップ)。準備される電池セルは、例えば、図3Aから図3Cに示した電池セル100A、100Bおよび100Cである。
 次に、複数の電池セル100を積層することで、2種類の並列ユニットを形成する(S20)。具体的には、電極層110、対極層120および固体電解質層130の並び順が交互に入れ替わるように複数の電池セル100を順に積層する。このとき、積層方向の両端には対極層120が位置するように偶数個の電池セル100を積層することで、並列ユニット10Aを形成する。また、積層方向の両端には電極層110が位置するように偶数個の電池セル100を積層することで、並列ユニット10Bを形成する。並列ユニット10Aおよび10Bはそれぞれ、電池セル100A、100Bおよび100Cを適宜組み合わせて積層することにより形成される。
 次に、並列ユニット10Aおよび10Bの少なくとも一方の主面に絶縁層40を配置する(S30)。例えば、並列ユニット10Aの対極集電体121の主面に絶縁層40を配置する。配置される絶縁層40は、例えば、硬化前の絶縁性接着材である。絶縁層40の配置は、インクジェット法、スプレー法、スクリーン印刷法またはグラビア印刷法などによって行われる。
 次に、並列ユニット10Aおよび10Bを、絶縁層40を挟んで積層する(S40)。積層後、必要に応じて、絶縁層40を硬化させる。以上のステップS20からS40が第二ステップの一例である。これにより、並列ユニット10Aおよび10Bの積層体である発電要素10が形成される。
 なお、複数の電池セル100を積層した後、発電要素10の側面を平坦化してもよい。例えば、複数の電池セル100の積層体を一括して切断することにより、各側面が平坦な発電要素10を形成することができる。側面の平坦化は、並列ユニット毎に行われてもよい。切断処理は、例えば、刃物、レーザーまたはジェットなどによって行われる。
 次に、発電要素10の側面に絶縁層を形成する(S50、第三ステップ)。具体的には、側面11において、電極層110を覆う電極絶縁層21を形成する。また、側面12において、対極層120を覆う対極絶縁層22を形成する。
 電極絶縁層21および対極絶縁層22は、例えば、流動性を有する樹脂材料を塗工して硬化させることによって形成される。塗工は、インクジェット法、スプレー法、スクリーン印刷法またはグラビア印刷法などによって行われる。硬化は、用いる樹脂材料によって、乾燥、加熱、光照射などによって行われる。
 なお、電極絶縁層21および対極絶縁層22の形成を行う際に、対極集電体121の端面および電極集電体111の端面が絶縁されないように、絶縁層を形成すべきでない領域にテープなどによるマスキングまたはレジスト処理によって保護部材を形成する処理を行ってもよい。電極絶縁層21および対極絶縁層22の形成後に、保護部材を除去することで、各集電体の導電性を確保することができる。
 次に、発電要素10の側面に取り出し端子を形成する(S60、第四ステップ)。具体的には、側面11において、複数の対極層120を電気的に接続する対極端子31を形成する。側面12において、複数の電極層110を電気的に接続する電極端子32を形成する。
 例えば、電極絶縁層21と、側面11の電極絶縁層21に覆われていない部分とを覆うように導電性樹脂を塗工して硬化させることで、対極端子31を形成する。また、対極絶縁層22と、側面12の対極絶縁層22に覆われていない部分とを覆うように導電性樹脂を塗工して硬化させることで、電極端子32を配置する。なお、対極端子31および電極端子32は、例えば印刷、めっき、蒸着、スパッタ、溶接、はんだ付け、接合その他の方法によって形成されてもよい。
 以上の工程を経て、図1に示される電池1を製造することができる。
 なお、ステップS10において準備した複数の電池セル100を個別に、または、複数の電池セルの積層後に、積層方向に対してプレスする工程が行われてもよい。
 また、取り出し端子の形成(S60)の後、図10に示される封止部材350を形成してもよい。封止部材350は、例えば、流動性を有する樹脂材料を塗工して硬化させることによって形成される。塗工は、インクジェット法、スプレー法、スクリーン印刷法またはグラビア印刷法などによって行われる。硬化は、用いる樹脂材料によって、乾燥、加熱、光照射などによって行われる。
 (他の実施の形態)
 以上、1つまたは複数の態様に係る電池および電池の製造方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本開示の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、および、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の範囲内に含まれる。
 例えば、上記の実施の形態では、側面11および12の各々に端子電極が設けられている例を説明したが、側面13および14の各々に端子電極が設けられていてもよい。つまり、側面13が第一側面の一例であり、かつ、側面14が第二側面の一例であってもよい。また、側面11および12の一方と側面13および14の一方との各々に端子電極が設けられていてもよい。つまり、端子電極は、主面15の隣り合う2辺に沿って設けられていてもよい。
 また、例えば、発電要素10は、3個以上の並列ユニットを備えてもよい。このとき、発電要素10の最上層と最下層とには、同極性の集電体が位置していてもよい。
 なお、並列ユニット10Aおよび10Bに含まれる電池セル100の個数は、互いに異なっていてもよい。また、発電要素10は、3つ以上の並列ユニットを含んでもよい。
 また、例えば、並列ユニット10Aと並列ユニット10Bとの間には、絶縁層40の代わりに電池セル100が配置されていてもよい。
 また、例えば、電極絶縁層21は、側面11の辺に沿って積層方向に最下層から最上層まで覆う部分を有するが、これに限定されない。電極絶縁層21は、側面11を平面視した場合に、ストライプ形状の部分のみを有してもよい。具体的には、電極絶縁層21は、側面11においては、対極層120または対極集電体121を全く覆っていなくてもよい。対極絶縁層22についても同様である。
 また、例えば、電極端子および対極端子の各々の最表面に対して、めっき、印刷、はんだ付けなどの方法によって、外部電極が形成されてもよい。電池が外部電極を備えることにより、電池の実装性を更に高めることができる。
 また、上記の実施の形態では、各電池が対極端子31および電極端子32の両方を備える例を示したが、一方のみを備えてもよい。つまり、電池の正極および負極の一方の電極取り出しは、タブ電極によって行われてもよい。
 また、上記の各実施の形態は、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
 本開示は、例えば、電子機器、電気器具装置および電気車両などの電池として利用することができる。
1、201、301、401 電池
10 発電要素
10A、10B 並列ユニット
11、12、13、14 側面
15、16 主面
21、421 電極絶縁層
22、422 対極絶縁層
31、231 対極端子
32、232 電極端子
40 絶縁層
100、100A、100B、100C 電池セル
110、110B 電極層
111 電極集電体
112 電極活物質層
120、120C 対極層
121 対極集電体
122 対極活物質層
130 固体電解質層
350 封止部材
361 電極コンタクト
362 対極コンタクト

Claims (16)

  1.  電極層、対極層、および、前記電極層と前記対極層との間に位置する固体電解質層を、それぞれが含む複数の電池セルを有し、前記複数の電池セルが電気的に並列接続されて積層された発電要素と、
     前記発電要素の第一側面において、前記電極層を覆う第一絶縁部材と、
     前記第一側面および前記第一絶縁部材を覆い、前記対極層と電気的に接続された第一端子電極と、
    を備え、
     前記発電要素は、
     前記複数の電池セルのうち複数の第一電池セルを含み、積層方向の両端には前記対極層が位置する第一並列ユニットと、
     前記複数の電池セルのうち複数の第二電池セルを含み、積層方向の両端には前記電極層が位置し、前記第一並列ユニットに積層された第二並列ユニットと、を含む、
     電池。
  2.  前記第一並列ユニットは、前記発電要素の積層方向における一方端に位置し、
     前記第二並列ユニットは、前記発電要素の積層方向における他方端に位置する、
     請求項1に記載の電池。
  3.  前記発電要素は、前記第一並列ユニットと前記第二並列ユニットとの間に位置する絶縁層と、を含む、
     請求項1または2に記載の電池。
  4.  前記第一端子電極は、前記第一側面を正面から見た場合、積層方向に直交する方向における前記対極層の少なくとも一方の端部を覆わず、
     前記第一絶縁部材は、前記少なくとも一方の端部をさらに覆う、
     請求項1から3のいずれか一項に記載の電池。
  5.  前記第一絶縁部材は、前記第一側面において、前記固体電解質層の少なくとも一部を覆う、
     請求項1から4のいずれか一項に記載の電池。
  6.  前記第一絶縁部材は、前記第一側面において、前記発電要素の積層方向に沿って前記電極層から前記対極層の一部までを覆う、
     請求項5に記載の電池。
  7.  前記第一絶縁部材は、前記第一側面において、前記複数の電池セルの各々の前記電極層を覆い、
     前記第一端子電極は、前記複数の電池セルの各々の前記対極層と電気的に接続されている、
     請求項1から6のいずれか一項に記載の電池。
  8.  前記第一絶縁部材は、前記第一側面の平面視において、ストライプ形状を有する、
     請求項7に記載の電池。
  9.  前記発電要素の第二側面において、前記対極層を覆う第二絶縁部材と、
     前記第二側面および前記第二絶縁部材を覆い、前記電極層と電気的に接続された第二端子電極と、をさらに備える、
     請求項1から8のいずれか一項に記載の電池。
  10.  前記発電要素は、直方体であり、
     前記第二側面は、前記第一側面の反対側の側面である、
     請求項9に記載の電池。
  11.  前記発電要素の第三側面において、前記電極層を覆う第三絶縁部材と、
     前記第三側面および前記第三絶縁部材を覆い、前記対極層と電気的に接続された第三端子電極と、をさらに備える、
     請求項1から10のいずれか一項に記載の電池。
  12.  前記発電要素は、直方体であり、
     前記第三側面は、前記第一側面に隣接する側面である、
     請求項11に記載の電池。
  13.  前記電極層または前記対極層は、集電体を有し、
     前記集電体の厚みは、20μm以下である、
     請求項1から12のいずれか1項に記載の電池。
  14.  前記第一絶縁部材は、樹脂を含む、
     請求項1から13のいずれか一項に記載の電池。
  15.  前記発電要素の主面の少なくとも一部を露出させ、前記発電要素を封止する封止部材をさらに備える、
     請求項1から14のいずれか一項に記載の電池。
  16.  電極層、対極層、および、前記電極層と前記対極層との間に位置する固体電解質層をそれぞれが含む複数の電池セルを準備する第一ステップと、
     前記電極層、前記対極層および前記固体電解質層の並び順が交互に入れ替わるように、前記複数の電池セルを順に積層した積層体を形成する第二ステップと、
     前記積層体の一側面において、前記電極層を絶縁部材で覆う第三ステップと、
     前記一側面および前記絶縁部材を、前記対極層と電気的に接続された端子電極で覆う第四ステップと、を含み、
     前記第二ステップでは、
      前記複数の電池セルのうち複数の第一電池セルを含み、積層方向の両端には前記対極層が位置する第一並列ユニットと、前記複数の電池セルのうち複数の第二電池セルを含み、積層方向の両端には前記電極層が位置し、前記第一並列ユニットに積層された第二並列ユニットと、をそれぞれ形成する、
     電池の製造方法。
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