WO2022201568A1 - 車両用温調装置 - Google Patents

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Abstract

本発明の車両用温調装置の一つの態様は、第1熱媒体が流れる第1回路と、第1熱媒体を気液分離するアキュムレータと、第1熱媒体を圧縮する圧縮機と、第1熱媒体と空気との間で熱交換を行う空調用熱交換器と、第1の膨張弁と、第2の膨張弁と、を備える。第1回路は、第1熱媒体を同時に循環させる第1ループおよび第1サブループを有する。第1ループは、アキュムレータ、圧縮機、空調用熱交換器、および第1の膨張弁、の順で通過して第1熱媒体を循環させる。第1サブループは、アキュムレータ、圧縮機、および第2の膨張弁、の順で通過して第1熱媒体を循環させる。

Description

車両用温調装置
 本発明は、車両用温調装置に関する。
 本願は、2021年3月23日に、アメリカ合衆国に出願された63/164,672に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
 電気自動車等に搭載される空調装置として、ヒートポンプ装置を備えた空調装置が知られている。これら車両用のヒートポンプ装置は、電動コンプレッサ、車室外に配設される車室外熱交換器、減圧弁、及び車室内に配設される車室内熱交換器を冷媒配管によって順に接続して構成されている。特許文献1には、外気温が低い場合など、室外熱交換器からの吸熱量が低下する場合に、室外熱交換器を通過しない冷媒(熱媒体)の循環を行うホットガス暖房モードを選択可能とする技術が開示されている。
国際公開第2014/155981号
 ホットガス暖房モードでは、室外熱交換器からの吸熱がない。このため、熱媒体の気化が十分に進まず、圧縮機の能力を十分に発揮させることが難しい。このため、ホットガス暖房モードでは、暖房能力を高め難いという問題があった。
 本発明の一つの態様は、ホットガス暖房モードにおける暖房能力を高めることができる車両用温調装置の提供を目的の一つとする。
 本発明の車両用温調装置の一つの態様は、第1熱媒体が流れる第1回路と、前記第1熱媒体を気液分離するアキュムレータと、前記第1熱媒体を圧縮する圧縮機と、前記第1熱媒体と空気との間で熱交換を行う空調用熱交換器と、第1の膨張弁と、第2の膨張弁と、を備える。前記第1回路は、前記第1熱媒体を同時に循環させる第1ループおよび第1サブループを有する。前記第1ループは、前記アキュムレータ、前記圧縮機、前記空調用熱交換器、および前記第1の膨張弁、の順で通過して前記第1熱媒体を循環させる。前記第1サブループは、前記アキュムレータ、前記圧縮機、および前記第2の膨張弁、の順で通過して前記第1熱媒体を循環させる。
 本発明の一つの態様によれば、ホットガス暖房モードにおける暖房能力を高めることができる車両用温調装置が提供される。
図1は、一実施形態の車両用温調装置の概略図である。 図2は、一実施形態の車両用温調装置の冷房モードを示す概略図である。 図3は、一実施形態の車両用温調装置の通常暖房モードを示す概略図である。 図4は、一実施形態の車両用温調装置のホットガス暖房モードを示す概略図である。 図5は、一実施形態の車両用温調装置の第1のバッテリ加熱モードを示す概略図である。 図6は、一実施形態の車両用温調装置の第2のバッテリ加熱モードを示す概略図である。 図7は、一実施形態の車両用温調装置のバッテリ冷却モードを示す概略図である。 図8は、一実施形態の車両用温調装置に採用可能な変形例の第2回路の一部を示す概略図である。
 以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る温調装置について説明する。なお、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数などを異ならせる場合がある。
 図1は、一実施形態の車両用温調装置1の概略図である。
 車両用温調装置1は、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、等、モータを動力源とする車両に搭載される。
 車両用温調装置1は、第1回路C1と、アキュムレータ71と、圧縮機72と、第1空調用熱交換器73と、第2空調用熱交換器74と、第1のラジエータ77と、送風部80と、第1の膨張弁61と、第2の膨張弁62と、第3の膨張弁63と、第4の膨張弁64と、第2回路C2と、モータ2と、電力制御装置4と、インバータ3と、第2のラジエータ5と、バッテリ6と、第1熱交換器7と、第2熱交換器8と、制御部60と、を有する。
 車両用温調装置1の各部は、制御部60と、温調部1aと、冷却部1bと、接続部1cと、に分類される。
 車両用温調装置1は、温調部1aにおいて車両の居住空間の気温を調整する。一方で、車両用温調装置1は、冷却部1bにおいても車両の駆動部(モータ2、インバータ3、および電力制御装置4など)を冷却する。車両用温調装置1は、接続部1cにおいて、温調部1aと冷却部1bとの間の熱交換を行う。したがって、車両用温調装置1は、冷却部1bにおいて車両の駆動部から回収した廃熱を温調部1aにおいて、居住空間の暖房に利用できる。制御部60は、温調部1aおよび冷却部1bを制御する。
 (制御部)
 制御部60は、第1回路C1と、圧縮機72と、第1のラジエータ77と、送風部80と、第1の膨張弁61と、第2の膨張弁62と、第3の膨張弁63と、第4の膨張弁64と、第2回路C2と、第2のラジエータ5と、に接続され、これらを制御する。
 (接続部)
 接続部1cは、温調部1aおよび冷却部1bを接続する。接続部1cは、第1熱交換器7と、第2熱交換器8と、を有する。第1熱交換器7および第2熱交換器8は、温調部1aの第1回路C1を流れる第1熱媒体と、冷却部1bの第2回路C2を流れる第2熱媒体と、の間で熱交換を行う。
 (温調部)
 温調部1aは、第1回路C1と、アキュムレータ71と、圧縮機72と、第1空調用熱交換器(空調用熱交換器)73と、第2空調用熱交換器74と、第1のラジエータ(ラジエータ)77と、第1の膨張弁61と、第2の膨張弁62と、第3の膨張弁63と、第4の膨張弁64と、送風部80と、を有する。
 第1回路C1には、第1熱媒体が流れる。第1回路C1の経路中には、アキュムレータ71、圧縮機72、第1空調用熱交換器73、第2空調用熱交換器74、第1のラジエータ77、第1の膨張弁61、第2の膨張弁62、第3の膨張弁63、および第4の膨張弁64が配置される。
 第1回路C1は、ヒートポンプ装置である。第1回路C1は、複数の管路9a~9nと、複数の開閉バルブ8a~8d、およびチャッキバルブ8e~8hと、を有する。複数の管路9a~9nは、互いに連結されて第1熱媒体を流すループを構成する。なお、本明細書において、ループとは、熱媒体を循環させるループ状の経路を意味する。
 開閉バルブ8a~8dは、制御部60に接続される。開閉バルブ8a~8dは、管路の経路中に配置される。開閉バルブ8a~8dは、配置される管路の開放と閉塞とを切り替え可能である。第1回路C1は、開閉バルブ8a~8dおよび第1~第4の膨張弁61~64の制御によって、構成されるループが切り替えられる。
 チャッキバルブ8e~8hは、管路の経路中に配置される。チャッキバルブ8e~8hは、配置される管路の上流側の一端から下流側の他端に向かう第1冷媒の流動を許容し、他端から一端に向かう流動を許容しない。
 次に、それぞれの管路9a~9nの構成について具体的に説明する。なお、それぞれの管路9a~9nの説明において、「一端」とは第1熱媒体の流動方向の上流側端部を示し、「他端」とは第1熱媒体の流動方向の下流側端部を示す。
 管路9aの一端は、管路9bの他端および管路9lの他端に接続される。管路の9aの他端は、管路9bの一端および管路9cの一端に接続される。管路9aは、アキュムレータ71および圧縮機72を通過する。第1熱媒体は、管路9aの一端から他端に向かってアキュムレータ71、圧縮機72の順で流れる。
 管路9bの一端は、管路9aの他端および管路9cの一端に接続される。管路9bの他端は、管路9aの一端および管路9lの他端に接続される。すなわち、管路9aと管路9bとは両端部が互いに繋がりループを構成する。
 管路9cの一端は、管路9aの他端および管路9bの一端に接続される。管路9cの他端は、管路9dの一端および管路9nの一端に接続される。
 管路9dの一端は、管路9cの他端および管路9nの一端に接続される。管路9dの他端は、管路9nの他端および管路9eの一端に接続される。管路9dは、開閉バルブ8a、第1空調用熱交換器73、およびチャッキバルブ8eを通過する。第1熱媒体は、管路9dの一端から他端に向かって開閉バルブ8a、第1空調用熱交換器73、チャッキバルブ8eの順で流れる。チャッキバルブ8eは、管路9dの一端から他端に向かう第1熱媒体の流れを許容し、他端から一端に向かう第1熱媒体の流れを制限する。
 管路9eの一端は、管路9dの他端および管路9nの他端に接続される。管路9eの他端は、管路9gの一端および管路9fの一端に接続される。
 管路9fの一端は、管路9eの他端および管路9gの一端に接続される。管路9fの他端は、管路9jの一端および管路9hの一端に接続される。管路9fは、第3の膨張弁63および第1のラジエータ77を通過する。第1熱媒体は、管路9fの一端から他端に向かって第3の膨張弁63、第1のラジエータ77の順で流れる。
 管路9gの一端は、管路9eの他端および管路9fの一端に接続される。管路9gの他端は、管路9jの他端および管路9kの一端に接続される。
 管路9hの一端は、管路9fの他端および管路9jの一端に接続される。管路9hの他端は、管路9iの一端および管路9mの他端に接続される。管路9hは、開閉バルブ8cを通過する。
 管路9iの一端は、管路9hの他端および管路9mの他端に接続される。管路9iの他端は、管路9bの経路中であって第2の膨張弁62の下流側に接続される。管路9iは、チャッキバルブ8gを通過する。チャッキバルブ8gは、管路9iの一端から他端に向かう第1熱媒体の流れを許容し、他端から一端に向かう第1熱媒体の流れを制限する。
 管路9jの一端は、管路9fの他端および管路9hの一端に接続される。管路9jの他端は、管路9gの他端および管路9kの一端に接続される。管路9jは、チャッキバルブ8hを通過する。チャッキバルブ8hは、管路9jの一端から他端に向かう第1熱媒体の流れを許容し、他端から一端に向かう第1熱媒体の流れを制限する。
 管路9kの一端は、管路9gの他端および管路9jの他端に接続される。管路9kの他端は、管路9lの一端および管路9mの一端に接続される。
 管路9lの一端は、管路9kの他端および管路9mの一端に接続される。管路9lの他端は、管路9bの経路中であって第2の膨張弁62の下流側に接続される。管路9lは、第1の膨張弁61および第1熱交換器7を通過する。第1熱媒体は、管路9lの一端から他端に向かって第1の膨張弁61、第1熱交換器7の順で流れる。
 管路9mの一端は、管路9kの他端および管路9lの一端に接続される。管路9mの他端は、管路9hの他端および管路9iの一端に接続される。管路9mは、第4の膨張弁64および第2空調用熱交換器74を通過する。第1熱媒体は、管路9mの一端から他端に向かって第4の膨張弁64、第2空調用熱交換器74の順で流れる。
 管路(第2迂回路)9nの一端は、管路9cの他端および管路9dの一端に接続される。管路9nの他端は、管路9dの他端および管路9eの一端に接続される。管路9nは、開閉バルブ8d、第2熱交換器8、およびチャッキバルブ8fを通過する。第1熱媒体は、管路9nの一端から他端に向かって開閉バルブ8d、第2熱交換器8、チャッキバルブ8fの順で流れる。チャッキバルブ8fは、管路9nの一端から他端に向かう第1熱媒体の流れを許容し、他端から一端に向かう第1熱媒体の流れを制限する。
 アキュムレータ71は、圧縮機72の上流側に配置される。アキュムレータ71は、第1熱媒体を気液分離する。アキュムレータ71は、気相の第1熱媒体のみを圧縮機72に供給し、液相の第1熱媒体が圧縮機72に吸入されることを抑制する。
 圧縮機72は、通過する第1熱媒体を圧縮して温度を上昇させる。圧縮機72は、下流側に高圧かつ気相の第1熱媒体を吐出する。圧縮機72は、バッテリ6から供給される電力によって電気駆動される。
 第1のラジエータ77は、ファンを有し第1熱媒体の熱を外気に放出することで第1熱媒体を冷却する。第1のラジエータ77は、第1熱媒体と車室外の空気との間で熱交換を行う熱交換器である。
 第1の膨張弁61、第2の膨張弁62、第3の膨張弁63、および第4の膨張弁64は、第1熱媒体を膨張させて第1熱媒体の温度を低下させる。さらに、第1の膨張弁61、第2の膨張弁62、第3の膨張弁63、および第4の膨張弁64は、完全に開放して大きな圧力変化を伴わず第1熱媒体を通過させること、完全に閉塞して第1熱媒体の通過を制限することもできる。第1の膨張弁61、第2の膨張弁62、第3の膨張弁63、および第4の膨張弁64は、は、制御部60によって開度調節されており、下流側の第1熱媒体の圧力および温度を調整する。なお、膨張弁が完全に開放する場合においても、膨張弁の通過時の熱媒体には若干程度の圧力低下が生じる。
 第1空調用熱交換器73は、圧縮機72を通過して温度が高められた第1熱媒体と空気との間で熱交換を行う。すなわち、第1空調用熱交換器73は、第1熱媒体と空気との間で熱交換を行う。これにより、第1空調用熱交換器73は、送風部80において送風機85から送られた空気流通路86f内の空気を温める。
 第2空調用熱交換器74は、第4の膨張弁を通過して温度が低下した第1熱媒体と空気との間で熱交換を行う。すなわち、第2空調用熱交換器74は、第1熱媒体と空気との間で熱交換を行う。これにより、第2空調用熱交換器74は、送風部80において送風機85から送られた空気流通路86f内の空気を冷やす、又は除湿する。
 送風部80は、ダクト86と送風機85とを有する。ダクト86の内部には、空気流通路86fが設けられる。空気流通路86fは、車外の空気を車内に供給する経路である。また、空気流通路86fは、車内の空気を取り込んで再び車内に供給する経路でもある。空気流通路86fの一端側には、車外又は車内の空気を空気流通路86fに流入させる吸気口86aが設けられる。また、空気流通路86fの他端側には、空気流通路86fの空気を車内に排気する吹出口86bが設けられる。
 空気流通路86fの内部には、吸気口86a側から吹出口86b側に向かって送風機85、第2空調用熱交換器74、および第1空調用熱交換器73が、この順で配置される。送風機85は、空気流通路86fの一端側から他端側に向かって空気を流通させる。すなわち、第2空調用熱交換器74、および第1空調用熱交換器73は、送風機85の送風流路中に配置される。第2空調用熱交換器74は、送風機85によって送られる空気を冷却および除湿する。一方で、第1空調用熱交換器73は、送風機85によって送られる空気を加熱する。
 空気流通路86fには、第1空調用熱交換器73を迂回して空気を流すバイパス流通路86cが設けられる。また、バイパス流通路86cの上流側には、第2空調用熱交換器74を通過した空気のうち、第1空調用熱交換器73によって加熱される空気の割合を調整するエアミックスダンパ86dが設けられている。エアミックスダンパ86dは、制御部60に接続され制御される。
 (冷却部)
 冷却部1bは、第2回路C2と、モータ2と、電力制御装置4と、インバータ3と、第2のラジエータ5と、バッテリ6と、を備える。
 第2回路C2には、第2熱媒体が流れる。第2回路C2の経路中には、モータ2、電力制御装置4、インバータ3、第2のラジエータ5、およびバッテリ6が配置される。第2回路C2は、複数の管路11~20と、第1切替部31と、第2切替部32と、第3切替部33と、第1ポンプ41と、第2ポンプ42と、調整バルブ(バルブ)39と、を有する。第1ポンプ41および第2ポンプ42は、配置される管路の第2熱媒体を一方向に圧送する。複数の管路は、互いに連結されて第2熱媒体を流すループを構成する。
 切替部31~33は、制御部60に接続され、開放又は閉塞を切り替えることで、第2熱媒体が通過する管路を切り替える。切替部31~33は、3つ以上の管路が合流する部分に配置され、接続された複数の管路のうち何れか2つの管路を連通させる。以下の説明において、複数の切替部31~33を互いに区別する場合、これらを第1切替部31、第2切替部32、および第3切替部33と呼ぶ。
 第1切替部31は、四方弁である。第1切替部31は、4つの接続口A、B、C、Dを有する。第1切替部31は、4つの接続口A、B、C、Dのうち2つずつ二組の接続口同士を互いに連通させる。接続口Aには、管路19が接続される。接続口Cには、管路18が接続される。接続口B、Dには、管路12の両端部がそれぞれ接続される。
 第1切替部31は、2つの接続状態(第1接続状態および第2接続状態)の何れかに切り替え可能である。第1切替部31は、第1接続状態において、接続口A、C、および接続口B、Dをそれぞれ連通させる。第1接続状態の第1切替部31は、管路18と管路19とを連通させつつ管路12の両端部を連通させる。第1切替部31は、第1接続状態において、接続口A、B、および接続口C、Dをそれぞれ連通させる。第2接続状態の第1切替部31は、管路18と管路12の一端とを連通させつつ管路19と管路12の他端とを連通させる。
 第2切替部32は、第1バルブ32a、第2バルブ32b、第1連結管路32c、および第2連結管路32dを有する。第1連結管路32cは、管路11および管路16の接続部と、管路19および管路17の接続部と、の間に跨って延びる。また、第2連結管路32dは、管路15および管路16の接続部と、管路18および管路17の接続部と、の間に跨って延びる。
 第1バルブ32aは、三方弁である。第1バルブ32aは、第1連結管路32c、管路19、および管路17の接続部に配置される。第1バルブ32aは、第1連結管路32c、および管路17の何れか一方を管路19と連通させる。これにより、第1バルブ32aは、管路19を流れる第2熱媒体を第1連結管路32c又は管路17の何れか一方に流す。
 第2バルブ32bは、二方弁である。第2バルブ32bは、管路16の経路中に配置される。第2バルブ32bは、管路16に第2熱媒体が流れる開放状態と、第2熱媒体の流れを停止させる閉塞状態とを切り替え可能である。本実施形態の第2バルブ32bは、制御部60によって制御されるソレノイドバルブである。
 第3切替部33は、三方弁である。第3切替部33は、管路11、管路13、および管路14の接続部に配置される。第3切替部33は、管路13又は管路14の何れか一方を管路11と連通させる。これにより、第3切替部33は、管路11を流れる第2熱媒体を管路13又は管路14の何れか一方に流す。
 調整バルブ39は、下流側の二方向に流出させる第2熱媒体の流量を調整するミキシングバルブである。調整バルブ39は、管路19の経路中に配置される。また、調整バルブ39には、管路20の端部が接続される。すなわち、調整バルブ39は、管路19と管路20との接続部に配置される。調整バルブ39は、制御部60からの信号に従って、管路19の下流側に流れる第2熱媒体の流量と管路20に流れる第2熱媒体の流量との比率を調整できる。
 次に、それぞれの管路11~20の構成について具体的に説明する。
 なお、管路11~20のうち一部の管路は、構成されるループによって内部を流れる第2熱媒体の流動方向が変わる。このため、それぞれの管路11~20の説明において、管路の「一端」および「他端」とは、単に管路の両端部のうち何れかであることを表すものであって、必ずしも第2熱媒体の流動方向を示すものではない。
 管路11の一端は、管路16および第1連結管路32cに接続される。管路11の他端は、管路13および管路14に接続される。管路11は、第1ポンプ41と電力制御装置4とインバータ3とモータ2とを通過する。第1ポンプ41は、管路11において一端側から他端側に向かって第2熱媒体を圧送する。
 管路12の一端は、第1切替部31の接続口Dに接続される。管路12の他端は、第1切替部31の接続口Bに接続される。管路12は、第2ポンプ42とバッテリ6と第2熱交換器8とを通過する。第2ポンプ42は、管路12において一端側から他端側に向かって第2熱媒体を圧送する。
 管路13の一端は、第3切替部33を介して、管路11および管路14に接続される。管路13の他端は、管路14および管路15に接続される。管路13は、第2のラジエータ5を通過する。管路13を通過する第2熱媒体は、第2のラジエータ5によって冷却される。
 管路14の一端は、第3切替部33を介して、管路11および管路13に接続される。管路14の他端は、管路13および管路15に接続される。すなわち、管路14は、管路13の両端部に繋がる。管路13および管路14のうち一方は他方を迂回する。
 管路15の一端は、管路13および管路14に接続される。管路15の他端は、管路16および第2連結管路32dに接続される。
 管路16の一端は、管路15および第2連結管路32dに接続される。管路16の他端は、管路11および第1連結管路32cに接続される。
 管路17の一端は、管路19および第1連結管路32cに接続される。管路17の他端は、管路18および第2連結管路32dに接続される。
 管路18の一端は、管路17および第2連結管路32dに接続される。管路18の他端は、第1切替部31の接続口Cに接続される。
 管路19の一端は、第1切替部31の接続口Aに接続される。管路19の他端は、第1バルブ32aを介して管路17および第1連結管路32cに接続される。管路19は、第1熱交換器7を通過する。
 管路(第1迂回路)20は、管路19に接続される。管路20は、第1熱交換器7を迂回可能である。管路20の上流側の端部は、第1熱交換器7の上流側(すなわち、第1切替部31と第1熱交換器7との間)で調整バルブ39を介して管路19から分岐する。また、管路20の下流側の端部は、第1熱交換器7の下流側(すなわち、第1熱交換器7と第1バルブ32aとの間)で管路19に合流する。
 モータ2は、電動機としての機能と発電機としての機能とを兼ね備えた電動発電機である。モータ2は、図示略の減速機構を介して、車両の車輪に接続される。モータ2は、インバータ3から供給される交流電流により駆動し、車輪を回転させる。これにより、モータ2は、車両を駆動する。また、モータ2は、車輪の回転を回生し交流電流を発電する。発電された電力は、インバータ3を通じてバッテリ6に蓄えられる。モータ2のハウジング内には、モータの各部を冷却および潤滑させるオイルが貯留される。
 インバータ3は、バッテリ6の直流電流を交流電流に変換する。インバータ3は、モータ2と電気的に接続される。インバータ3によって変換された交流電流は、モータ2に供給される。すなわち、インバータ3は、バッテリ6から供給される直流電流を交流電流に変換してモータ2に供給する。
 電力制御装置4は、IPS(Integrated Power System)とも呼ばれる。電力制御装置4は、AC/DC変換回路およびDC/DC変換回路を有する。AC/DC変換回路は、外部電源から供給される交流電流を直流電流に変換しバッテリ6に供給する。すなわち、電力制御装置4は、AC/DC変換回路において、外部電源から供給される交流電流を直流電流に変換しバッテリ6に供給する。DC/DC変換回路は、バッテリ6から供給される直流電流を電圧の異なる直流電流に変換し、制御部60などに供給する。
 バッテリ6は、インバータ3を介してモータ2に電力を供給する。また、バッテリ6は、モータ2によって発電された電力を充電する。バッテリ6は、外部電源によって充填されていてもよい。バッテリ6は、例えば、リチウムイオン電池である。バッテリ6は、繰り返し充電および放電が可能な二次電池であれば、他の形態であってもよい。
 第2のラジエータ5は、ファンを有し第2熱媒体の熱を外気に放出することで第2熱媒体を冷却する。すなわち、第2のラジエータ5は、外気との間の熱交換を行う交換器である。
 (各モード)
 本実施形態の車両用温調装置1は、冷房モード、通常暖房モード(第2モード)と、ホットガス暖房モード(第1モード)と、第1のバッテリ加熱モードと、第2のバッテリ加熱モードと、バッテリ冷却モードと、を有する。各モードは、開閉バルブ8a~8dの切り替えによって互いに遷移可能である。なお、車両用温調装置1は、開閉バルブ8a~8dを切り替えることで構成し得る他のモードを有していてもよい。
 (冷房モード)
 図2は、冷房モードの車両用温調装置1の概略図である。
 冷房モードの車両用温調装置1において第1熱媒体は、第2空調用熱交換器74で空気流通路86f内を流れる車内の空気から吸熱して第1のラジエータ77で車外に放熱する。すなわち、第1熱媒体は、車内から車外に熱を移送する。これにより、第1熱媒体は、車内の空気を冷却する。
 冷房モードの第1回路C1は、冷房用ループLcを有する。冷房用ループLcは、アキュムレータ71、圧縮機72、第1空調用熱交換器73、第3の膨張弁63、第1のラジエータ77、第4の膨張弁64、および第2空調用熱交換器74、の順で通過して第1熱媒体を循環させる。
 なお、冷房モードにおいて、第1回路C1と第2回路C2との間に熱のやり取りは発生しない。したがって、冷房モードにおいて、第2回路C2に形成されるループは限定されない。
 車両用温調装置1は、開閉バルブ8a~8d、および第1~第4の膨張弁61~64を以下のように切り替えることで冷房モードとされる。すなわち、冷房モードの車両用温調装置1は、開閉バルブ8aを開放し、開閉バルブ8bを閉塞し、開閉バルブ8cを閉塞し、開閉バルブ8dを閉塞する。さらに、冷房モードの車両用温調装置1は、第1の膨張弁61を完全に閉塞し、第2の膨張弁62を完全に閉塞し、第3の膨張弁63を完全に開放し、第4の膨張弁64において開度を調整し通過する第1熱媒体を減圧させる。
 また、冷房モードにおいて、送風部80のエアミックスダンパ86dは、吹出口86b側の流路口を塞ぎ、バイパス流通路を開放する。これにより、送風部80は、第2空調用熱交換器74によって冷却された空気を、第1空調用熱交換器73を通過させることなく車室内に送る。
 冷房モードにおいて圧縮機72を動作させると、圧縮機72から吐出された高圧気相の第1熱媒体は、第1空調用熱交換器73および第1のラジエータ77を通過する過程で放熱し液化する。高圧液相の第1熱媒体は、第4の膨張弁64を通過することで減圧され、さらに第2空調用熱交換器74において気化するとともに、空気流通路86f内の空気から吸熱する。さらに、低圧気相の第1熱媒体は、アキュムレータ71を経て再び圧縮機72吸入される。
 (通常暖房モード)
 図3は、通常暖房モードの車両用温調装置1の概略図である。
 通常暖房モードの車両用温調装置1において第1熱媒体は、第1のラジエータ77で外気から吸熱して第1空調用熱交換器73で空気流通路86f内に放熱する。すなわち、第1熱媒体は、車外から車内に熱を移送する。これにより、第1熱媒体は、車内の空気を冷却する。
 通常暖房モードの第1回路C1は、暖房用ループ(第2ループ)Lhを有する。暖房用ループLhは、アキュムレータ71、圧縮機72、第1空調用熱交換器73、第3の膨張弁63、および第1のラジエータ77、の順で通過して第1熱媒体を循環させる。
 なお、通常暖房モードにおいて、第1回路C1と第2回路C2との間に熱のやり取りは発生しない。したがって、通常暖房モードにおいて、第2回路C2に形成されるループは限定されない。
 車両用温調装置1は、開閉バルブ8a~8d、および第1~第4の膨張弁61~64を以下のように切り替えることで通常暖房モードとされる。すなわち、通常暖房モードの車両用温調装置1は、開閉バルブ8aを開放し、開閉バルブ8bを閉塞し、開閉バルブ8cを開放し、開閉バルブ8dを閉塞する。さらに、通常暖房モードの車両用温調装置1は、第1の膨張弁61を完全に閉塞し、第2の膨張弁62を完全に閉塞し、第3の膨張弁63において開度を調整し通過する第1熱媒体を減圧させ、第4の膨張弁64を完全に閉塞する。
 また、通常暖房モードにおいて、送風部80のエアミックスダンパ86dは、吹出口86b側の流路口を開放させる。これにより、送風部80は、第1空調用熱交換器73によって加熱された空気を車室内に送る。
 通常暖房モードにおいて圧縮機72を動作させると、圧縮機72から吐出された高圧気相の第1熱媒体は、第1空調用熱交換器73を通過する過程で放熱し液化する。高圧液相の第1熱媒体は、第3の膨張弁63を通過することで減圧され、さらに第1のラジエータ77において気化するとともに外気から吸熱する。さらに、低圧気相の第1熱媒体は、アキュムレータ71を経て再び圧縮機72吸入される。
 なお、図示を省略するが、車室内の暖房とともに除湿を行う場合には、除湿暖房モードを選択してもよい。この場合、通常暖房モードから、開閉バルブ8cを閉塞し、開閉バルブ8bを開放し、第3の膨張弁63を完全に閉塞し、第4の膨張弁64において開度を調整しながら開放して通過する第1熱媒体を減圧させる。これにより、第1熱媒体は、第1のラジエータ77で気化することなく、第2空調用熱交換器74を通過する際に気化して空気流通路86f内の空気から吸熱し結露を生じさせることで空気を除湿する。
 (ホットガス暖房モード)
 図4は、ホットガス暖房モードの車両用温調装置1の概略図である。
 ホットガス暖房モードの車両用温調装置1において第1熱媒体は、圧縮機72から熱を取り出すとともに、第1熱交換器7において第2回路C2から熱を受け取り、第2空調用熱交換器74で空気流通路86f内の空気に放熱することで車内を暖房する。ホットガス暖房モードは、外気温が極端に低く、第1のラジエータ77での吸熱が難しい場合に選択される。
 ホットガス暖房モードの第1回路C1は、第1熱媒体を同時に循環させるホットガス用ループ(第1ループ)L1および蓄熱用ループ(第1サブループ)L1aを有する。ホットガス用ループL1は、アキュムレータ71、圧縮機72、第1空調用熱交換器73、第1の膨張弁61、および第1熱交換器7、の順で通過して第1熱媒体を循環させる。蓄熱用ループL1aは、アキュムレータ71、圧縮機72、および第2の膨張弁62、の順で通過して第1熱媒体を循環させる。
 ホットガス暖房モードの第2回路C2は、モータ放熱ループ(第3ループ)P1を有する。モータ放熱ループP1は、第1ポンプ41、電力制御装置4、インバータ3、モータ2、および第1熱交換器7を通過して第2熱媒体を循環させる。モータ放熱ループP1において、モータ2、インバータ3、および電力制御装置4の熱は、第2熱媒体に移動する。さらにこの熱は、第1熱交換器7において、第1回路C1の第1熱媒体に移動する。
 車両用温調装置1は、開閉バルブ8a~8d、および第1~第4の膨張弁61~64を以下のように切り替えることでホットガス暖房モードとされる。すなわち、ホットガス暖房モードの車両用温調装置1は、開閉バルブ8aを開放し、開閉バルブ8bを開放し、開閉バルブ8cを閉塞し、開閉バルブ8dを閉塞する。さらに、ホットガス暖房モードの車両用温調装置1は、第1の膨張弁61において開度を調整し通過する第1熱媒体を減圧させ、第2の膨張弁62において開度を調整し通過する第1熱媒体を減圧させ、第3の膨張弁63を完全に閉塞し、第4の膨張弁64を完全に閉塞する。
 さらに、車両用温調装置1は、切替部31~33を以下のように切り替えることで第2回路C2にモータ放熱ループP1を構成する。すなわち、第1切替部31は、管路18と管路19とを連通させる。第2切替部32は、管路19と第1連結管路32cと管路11とを連通させ、管路15と第2連結管路32dと管路18とを連通させる。第3切替部33は、管路11と管路14とを連通させ、管路13を閉塞させる。
 ホットガス暖房モードにおいて、送風部80のエアミックスダンパ86dは、吹出口86b側の流路口を開放させる。これにより、送風部80は、第1空調用熱交換器73によって加熱された空気を車室内に送る。
 ホットガス暖房モードにおいて、ホットガス用ループL1と蓄熱用ループL1aとの共通部分である管路9aには、アキュムレータ71および圧縮機72が配置される。圧縮機72から吐出された第1熱媒体は、管路9cと管路9bとに分岐して流れる。管路9cに流れた第1熱媒体は、ホットガス用ループL1を循環しアキュムレータ71に戻る。管路9bに流れた第1熱媒体は、蓄熱用ループL1aを循環しアキュムレータ71に戻る。すなわち、管路9cと管路9bとに分岐して流れた第1熱媒体は、アキュムレータ71の上流側で合流した後に、アキュムレータ71および圧縮機72に吸入される。
 蓄熱用ループL1aにおいて、圧縮機72から吐出された高圧気相の第1熱媒体は、第2の膨張弁62を通過することで減圧されて低圧気相とされ、アキュムレータ71を経て再び圧縮機72に吸入される。
 蓄熱用ループL1aにおいて、第1熱媒体は、第2の膨張弁62で減圧されるものの放熱を行うことがない。このため、蓄熱用ループL1aを循環する第1熱媒体は、圧縮機72のエネルギを熱として蓄える。すなわち、蓄熱用ループL1aは、圧縮機72から熱を取り出して蓄えるループである。本実施形態によれば、第1熱媒体を蓄熱用ループL1aで循環させることで、第1熱媒体の温度を高めることができる。
 ホットガス用ループL1において、圧縮機72から吐出された高圧気相の第1熱媒体は、第1空調用熱交換器73を通過する過程で放熱し液化する。高圧液相の第1熱媒体は、第1の膨張弁61を通過することで減圧され、第1熱交換器7において気化するとともに第2回路C2の第2熱媒体から吸熱する。さらに、低圧気相の第1熱媒体は、アキュムレータ71を経て再び圧縮機72吸入される。
 ホットガス用ループL1を循環する第1熱媒体は、第1空調用熱交換器73で放熱して液化し、第1熱交換器7において第2回路C2の第2熱媒体から吸熱して気化する。しかしながら、第2回路C2から十分な吸熱を得ることができない場合に、第1熱媒体の温度が高まらず第1熱媒体の気化が進みにくい。この場合、アキュムレータ71から圧縮機72に、気相の第1熱媒体を十分に供給できなくなる虞がある。
 本実施形態によれば、ホットガス暖房モードの車両用温調装置1は、ホットガス用ループL1とともに蓄熱用ループL1aにおいて第1熱媒体を循環させる。このため、アキュムレータ71を介して圧縮機72には、ホットガス用ループL1と蓄熱用ループL1aとをそれぞれ循環する第1熱媒体が混合して吸入される。このため、アキュムレータ71には、温度が十分に高く気化が進んだ第1熱媒体が流入する。本実施形態の車両用温調装置1によれば、圧縮機72の機能を十分に発揮させ高温高圧の第1熱媒体を第1空調用熱交換器73に供給することで、外気温が極低温の場合でも車室内の暖房を行うことができる。
 本実施形態において、ホットガス用ループL1の第1熱媒体は、第1の膨張弁61の下流側かつアキュムレータ71の上流側で第1熱交換器7を通過する。第1熱交換器7は、第1回路C1の第1熱媒体と第2回路C2の第2熱媒体との間で熱交換を行う。すなわち、ホットガス用ループL1の第1熱媒体は、第1熱交換器7において第2熱媒体から熱を受け取る。
 本実施形態の車両用温調装置1によれば、ホットガス用ループL1において、第1の膨張弁61で減圧された低圧液相の第1熱媒体に、第2回路の第2熱媒体から熱を受け取らせることができる。これにより車両用温調装置1は、第2回路C2の熱を第1回路C1で効率的に利用して、アキュムレータ71に流入する第1熱媒体の気化を進行させることができる。
 第2回路C2のモータ放熱ループP1には、第1熱交換器7を通過する管路19と第1熱交換器7を迂回する管路20が設けられる。また、管路19と管路20との接続部には、第1熱交換器7を通過する第2熱媒体の流量と管路20を通過する第2熱媒体の流量との比率を調整できる調整バルブ39が設けられる。
 調整バルブ39は、上流側から調整バルブ39に達する全ての第2熱媒体を第1熱交換器7又は管路20の何れか一方に流す100:0の調整をも行うことができる。調整バルブ39が、全ての第2熱媒体を管路20に流す場合、モータ放熱ループP1を循環する第2熱媒体は第1熱交換器7を通過しない。
 モータ2の駆動直後など、モータ2、インバータ3、および電力制御装置4の発熱量が小さい場合、第1熱交換器7を通過する第2熱媒体の温度が第1熱交換器7を通過する第1熱媒体の温度より低くなる場合がある。この場合、第1熱媒体は、第1熱交換器7を通過する際に第2熱媒体に熱を奪われてしまい、ホットガス暖房モードにおける暖房効率がかえって低下する。
 本実施形態によれば、モータ放熱ループP1において、第1熱交換器7を通過する第2熱媒体の温度が第1熱媒体の温度より低い場合に、第1熱交換器7を迂回させて第2熱媒体を循環させることができる。このため、ホットガス暖房モードにいて、第1熱媒体が第1熱交換器7で冷却されてしまうことを抑制することができ、暖房効率を維持できる。
 なお、ホットガス暖房モードの調整バルブ39は、第1熱交換器7と管路20との何れか一方にのみ第2熱媒体を流し、他方には流さない100:0の制御を行う。このため、第2回路C2は、図8に変形例として示すように、調整バルブ39に替えて、三方弁の切替バルブ(バルブ)139を有していてもよい。すなわち、第2回路C2は、第1熱交換器7を迂回する管路20(第1迂回路)と、第1熱交換器7および管路20の何れか一方に第2熱媒体を流す切替バルブ139を有していてもよい。
 本実施形態では、ホットガス用ループL1の経路中に、吸熱部としての第1熱交換器7が配置される場合について説明した。しかしながら、ホットガス暖房モードの第1回路C1は、ホットガス用ループL1とともに蓄熱用ループL1aを有していれば、蓄熱用ループL1aにおいて圧縮機72から熱エネルギを受け取ることができるため、ホットガス用ループL1が第1熱交換器7を通過しないループであってもよい。
 なお、ホットガス暖房モードでは、第1の膨張弁61および第2の膨張弁62の開度を調整することで、ホットガス用ループL1および蓄熱用ループL1aを循環する第1熱媒体の流量の比率を調整できる。したがって、第1の膨張弁61の開度を0にする場合(すなわち、第1の膨張弁61を完全に閉塞する場合)、第1熱媒体は、蓄熱用ループL1aのみを循環する。一方で、第2の膨張弁62の開度を0にする場合(すなわち、第2の膨張弁62を完全に閉塞)、第1熱媒体は、ホットガス用ループL1のみを循環する。
 本実施形態において、アキュムレータ71の上流側の第1熱媒体の温度および圧力が低い場合、蓄熱用ループL1aのみに第1熱媒体を循環させて第1熱媒体の温度および圧力が十分に高まった後に、ホットガス用ループL1にも第1熱媒体を流すようにしてもよい。さらに、第1熱媒体の温度および圧力が十分に高まるに従い、ホットガス用ループL1を循環させる第1熱媒体の流量を徐々に高め、最終的に、蓄熱用ループL1aでの第1熱媒体の循環を停止させてもよい。
 第1回路C1の管路9aには、管路9a内の圧力又は温度を測定するセンサSが設けられる。センサSは、温度センサ又は圧力センサである。センサSは、制御部60に接続される。本実施形態のセンサSは、アキュムレータ71の流入口に設けられ、アキュムレータ71に流入する第1熱媒体の圧力又は温度を測定する。なお、アキュムレータ71の通過前後で第1熱媒体の温度および圧力はほとんど変化しない。したがって、センサSは、圧縮機72に流入する第1熱媒体の圧力又は温度を測定すると見做される。なお、センサSは、圧縮機72の吸入口に設けられていてもよい。
 第1回路C1は、制御部60において、センサSの測定結果を基に、ホットガス用ループL1と蓄熱用ループL1aとをそれぞれ循環する第1熱媒体の比率を決める。より具体的には、第1回路C1は制御部60で、圧縮機72に流入する第1熱媒体の圧力又は温度が低い場合に、蓄熱用ループL1aを循環する第1熱媒体の比率を高める。これにより、圧縮機72に流入する第1熱媒体の圧力又は温度が低くなりすぎることを抑制して、圧縮機72の機能を十分に発揮させることができる。
 本実施形態によれば、第1回路C1は、ホットガス用ループL1および蓄熱用ループL1aに第1熱媒体を同時に循環させるホットガス暖房モードと、暖房用ループLhに第1熱媒体を循環させる通常暖房モードと、の間を切り替え可能である。このため、外気温が著しく低く第1のラジエータ77における外気からの吸熱が難しい場合に、ホットガス暖房モードを選択することで車室内を安定的に暖房できる。
 通常暖房モードとホットガス暖房モードとの相互の移行は、開閉バルブおよび膨張弁を以下のように切り替えることで、行われる。開閉バルブ8bは、通常暖房モードにおいて閉塞し、ホットガス暖房モードにおいて開放する。開閉バルブ8cは、通常暖房モードにおいて開放し、ホットガス暖房モードにおいて閉塞する。第1の膨張弁61および第2の膨張弁62は、通常暖房モードにおいて閉塞し、ホットガス暖房モードにおいて開度を調整し通過する第1熱媒体を減圧させる。第3の膨張弁63は、通常暖房モードにおいて開度を調整し通過する第1熱媒体を減圧させ、ホットガス暖房モードにおいて閉塞する。
 (第1のバッテリ加熱モード)
 図5は、第1のバッテリ加熱モードの車両用温調装置1の概略図である。
 第1のバッテリ加熱モードは、ホットガスの熱を利用して、バッテリを加熱するモードである。
 第1のバッテリ加熱モードの第1回路C1において、第1熱媒体は、上述のホットガス暖房モードと同様の経路を循環する。すなわち、第1のバッテリ加熱モードの第1回路C1は、ホットガス暖房モードと同様に、第1熱媒体を同時に循環させるホットガス用ループL1および蓄熱用ループL1aを有する。なお、第1のバッテリ加熱モードにおいて、第1の膨張弁61は、開度を全開とし完全に開放される。
 第1のバッテリ加熱モードの第2回路C2は、第2バッテリループ(第5ループ)P3を有する。第2バッテリループP3は、バッテリ6、第1熱交換器7および第2熱交換器8を通過して第2熱媒体を循環させる。
 車両用温調装置1は、第1切替部31および第2切替部32を以下のように切り替えることで第2回路C2に第2バッテリループP3を構成する。すなわち、第1切替部31は、管路18と管路12の一端とを連通させ、管路12の他端と管路19とを連通させる。第2切替部32は、管路19と管路17と管路18を連通させ、管路15と管路16と管路11とを連通させる。
 また、第1のバッテリ加熱モードにおいて、送風部80のエアミックスダンパ86dは、吹出口86b側の流路口を塞ぐ。これにより、第1空調用熱交換器73における第1熱媒体と空気との熱交換は抑制される。
 第1のバッテリ加熱モードの第1回路C1において、蓄熱用ループL1aは、圧縮機72から熱を取り出して蓄え、第1熱媒体の温度を高める。第1のバッテリ加熱モードでは、エアミックスダンパ86dの働きにより、第1空調用熱交換器73での熱交換が抑制されため、第1熱媒体は第1空調用熱交換器73で冷却され難い。したがって、圧縮機72から吐出された第1熱媒体は、高温を保ったまま第1熱交換器7に達し、第1熱交換器7において第2熱媒体に熱を移動させる。第2回路C2において、第2熱媒体は、バッテリ6を通過する第2バッテリループP3を循環する。第2熱媒体は、第1回路C1から受け取った熱をバッテリ6に伝えてバッテリ6を加熱する。
 バッテリ6は、温度が低すぎる場合に性能が低下する場合がある。第1のバッテリ加熱モードによれば、第1熱交換器7を用いて、第1回路C1の第1熱媒体から第2回路C2のバッテリ6に熱を移動してバッテリを加熱できる。これにより、バッテリ6の信頼性を高めることができる。
 後述するように、本実施形態の車両用温調装置1には、第1熱交換器7に加えて第2熱交換器8を有する。すなわち、本実施形態の車両用温調装置1には、第1回路C1と第2回路C2との間で熱交換を行う2つの熱交換器が設けられる。第2熱交換器8の主な機能は、第1回路C1から第2回路C2に熱を移動させるものである(後述の第2のバッテリ加熱モード(図6参照))。しかしながら、第1のバッテリ加熱モードを採用する場合には、第2熱交換器8を用いることなく、第1回路C1から第2回路C2に熱を移動させることができる。すなわち、第1のバッテリ加熱モードを採用する場合には、第2熱交換器8を省略することができ車両用温調装置1を安価に構成できる。
 第1のバッテリ加熱モードによれば、バッテリ6を加熱してバッテリ6の性能を安定させることができるが、一方で、バッテリ6を加熱し過ぎると、バッテリ6の性能が低下する虞がある。本実施形態の第2バッテリループP3には、第1熱交換器7を通過する管路19と第1熱交換器7を迂回する管路20が設けられる。また、管路19と管路20との接続部には、第1熱交換器7を通過する第2熱媒体の流量と管路20を通過する第2熱媒体の流量との比率を調整できる調整バルブ39が設けられる。このため、調整バルブ39の操作によって、第2回路C2から第1回路C1に移動させる熱量を調整できる。本実施形態によれば、バッテリ6が過度に加熱されることを抑制でき、バッテリ6の信頼性を高めることができる。
 (第2のバッテリ加熱モード)
 図6は、第2のバッテリ加熱モードの車両用温調装置1の概略図である。
 第2のバッテリ加熱モードは、外気の熱を利用して、バッテリを加熱するモードである。第2のバッテリ加熱モードの第1熱媒体は、上述の通常暖房モードと類似した経路を循環し、通常暖房モードと比較して、第1空調用熱交換器73ではなく第2熱交換器8を通過する。第2のバッテリ加熱モードの車両用温調装置1において第1熱媒体は、第1のラジエータ77で外気から熱を受け取り、受け取った熱を第2熱交換器8で第2回路C2の第2熱媒体を介しバッテリ6に伝えることでバッテリ6を加熱する。
 第2のバッテリ加熱モードの第1回路C1は、熱移送用ループLbhを有する。熱移送用ループLbhは、アキュムレータ71、圧縮機72、第2熱交換器8、第3の膨張弁63、および第1のラジエータ77、の順で通過して第1熱媒体を循環させる。
 第2のバッテリ加熱モードの第2回路C2は、第1バッテリループ(第4ループ)P2を有する。第1バッテリループP2は、バッテリ6および第2熱交換器8を通過して第2熱媒体を循環させる。第2のバッテリ加熱モードにおいて、第2熱交換器8は、第1回路C1の熱移送用ループLbhを循環する第1熱媒体から熱を受け取り、第2回路C2の第1バッテリループP2を循環する第2熱媒体に移動させる。さらにこの熱は、第1バッテリループP2においてバッテリ6に移動してバッテリ6を温める。
 車両用温調装置1は、開閉バルブ8a~8d、および第1~第4の膨張弁61~64を以下のように切り替えることで第2のバッテリ加熱モードとされる。すなわち、第2のバッテリ加熱モードの車両用温調装置1は、開閉バルブ8aを閉塞し、開閉バルブ8bを閉塞し、開閉バルブ8cを開放し、開閉バルブ8dを開放する。さらに、第2のバッテリ加熱モードの車両用温調装置1は、第1の膨張弁61を完全に閉塞し、第2の膨張弁62を完全に閉塞し、第3の膨張弁63において開度を調整し通過する第1熱媒体を減圧させ、第4の膨張弁64を完全に閉塞する。さらに、車両用温調装置1は、第1切替部31を以下のように切り替えることで第2回路C2に第1バッテリループP2を構成する。すなわち、第1切替部31は管路12の両端部を互いに連通させる。
 第2のバッテリ加熱モードにおいて圧縮機72を動作させると、圧縮機72から吐出された高圧気相の第1熱媒体は、第2熱交換器8を通過する過程で放熱し液化する。高圧液相の第1熱媒体は、第3の膨張弁63を通過することで減圧され、さらに第1のラジエータ77において気化するとともに外気から吸熱する。さらに、低圧気相の第1熱媒体は、アキュムレータ71を経て再び圧縮機72吸入される。
 第2のバッテリ加熱モードにおいて、管路9nは、第1空調用熱交換器73を迂回して第2熱交換器を通過する迂回路として機能する。また、開閉バルブ(バルブ)8aおよび開閉バルブ(バルブ)8dは、何れか一方を開放し他方を閉塞することで、第1空調用熱交換器73および管路9nの何れか一方に第1熱媒体を流すかを、切り替える。
 バッテリ6は、温度が低すぎる場合に性能が低下する場合がある。本実施形態によれば、2つの開閉バルブ8a、8dを切り替えることで第2熱交換器8に高温の第1熱媒体を通過させ、第2回路C2の第2熱媒体を加熱できる。これによ、第2回路C2の第1バッテリループP2を循環する第2熱媒体を介してバッテリを加熱しバッテリ6の信頼性を高めることができる。
 なお、本実施形態では、2つの開閉バルブ8a、8dを用いて、第1空調用熱交換器73および管路9nの何れに第1熱媒体を循環させるかを切り替える。しかしながら、2つの開閉バルブ8a、8dの代わりに、管路9n、管路9c、管路9dの交差部、又は管路9n、管路9d、管路9eの交差部に配置される三方弁又はミキシングバルブを採用してもよい。この場合であっても、連通させる管路を三方弁で切り替えることで第1空調用熱交換器73および管路9nの何れに第1熱媒体を通過させるかを変更することができる。
 本実施形態において、熱移送用ループLbhは、バッテリ6を加熱するための熱を第2回路C2に移送させるために用いられている。しかしながら、熱移送用ループLbhは、第1回路C1に熱を伝えるものであればよく、第1回路C1を循環する他のループに熱を伝え他の部位を加熱するために用いてもよい。
 (バッテリ冷却モード)
 図7は、バッテリ冷却モードの車両用温調装置1の概略図である。
 バッテリ冷却モードは、バッテリ6を冷却するモードである。バッテリ冷却モードにおいて第1熱媒体は、第1熱交換器7で第2回路C2からバッテリ6の熱を受け取り、受け取った熱を第1空調用熱交換器73および第1のラジエータ77で空気に放出する。
 バッテリ冷却モードの第1回路C1は、熱受け取り用ループLbcを有する。熱受け取り用ループLbcは、アキュムレータ71、圧縮機72、第1空調用熱交換器73、第3の膨張弁63、第1のラジエータ77、第1の膨張弁61、および第1熱交換器7の順で通過して第1熱媒体を循環させる。
 バッテリ冷却モードの第2回路C2は、第2バッテリループP3を有する。第2バッテリループP3は、バッテリ6、第1熱交換器7および第2熱交換器8を通過して第2熱媒体を循環させる。バッテリ冷却モードにおいて、第1熱交換器7は、第1回路C1の熱受け取り用ループLbcを循環する第1熱媒体に熱を受け渡し、第2回路C2の第2バッテリループP3を循環する第2熱媒体を冷却する。これにより、第2バッテリループP3中のバッテリ6は冷却される。
 車両用温調装置1は、開閉バルブ8a~8d、および第1~第4の膨張弁61~64を以下のように切り替えることでバッテリ冷却モードとされる。すなわち、バッテリ冷却モードの車両用温調装置1は、開閉バルブ8aを開放し、開閉バルブ8bを閉塞し、開閉バルブ8cを閉塞し、開閉バルブ8dを閉塞する。さらに、バッテリ冷却モードの車両用温調装置1は、第1の膨張弁61において開度を調整し通過する第1熱媒体を減圧させ、第2の膨張弁62を完全に閉塞し、第3の膨張弁63を完全に開放し、第4の膨張弁64を完全に閉塞する。
 さらに、車両用温調装置1は、第1切替部31および第2切替部32を以下のように切り替えることで第2回路C2に第2バッテリループP3を構成する。すなわち、第1切替部31は、管路18と管路12の一端とを連通させ、管路12の他端と管路19とを連通させる。第2切替部32は、管路19と管路17と管路18を連通させ、管路15と管路16と管路11とを連通させる。
 バッテリ冷却モードにおいて圧縮機72を動作させると、圧縮機72から吐出された高圧気相の第1熱媒体は、第1空調用熱交換器73および第1のラジエータ77を通過する過程で放熱し液化する。高圧液相の第1熱媒体は、第1の膨張弁61を通過することで減圧され、さらに第1熱交換器7において気化するとともに第2回路C2の第2熱媒体から吸熱する。さらに、低圧気相の第1熱媒体は、アキュムレータ71を経て再び圧縮機72吸入される。
 本実施形態のバッテリ冷却モードによれば、バッテリ6を効率的に冷却することができる。一方で、バッテリ6は、冷却し過ぎてしまう場合に性能が低下する虞がある。本実施形態の第2バッテリループP3には、第1熱交換器7を通過する管路19と第1熱交換器7を迂回する管路20が設けられる。また、管路19と管路20との接続部には、第1熱交換器7を通過する第2熱媒体の流量と管路20を通過する第2熱媒体の流量との比率を調整できる調整バルブ39が設けられる。このため、調整バルブ39の操作によって、第2回路C2から第1回路C1に移動させる熱量を調整できる。本実施形態によれば、バッテリ6が過剰に冷却されることを抑制でき、バッテリ6の信頼性を高めることができる。
 以上に、本発明の実施形態を説明したが、実施形態おける各構成およびそれらの組み合わせなどは一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
1…車両用温調装置、2…モータ、6…バッテリ、7…第1熱交換器、8…第2熱交換器、8a,8d…開閉バルブ(バルブ)、9n…管路(第2迂回路)、20…管路(第1迂回路)、39…調整バルブ(バルブ)、61…第1の膨張弁、62…第2の膨張弁、71…アキュムレータ、72…圧縮機、73…第1空調用熱交換器(空調用熱交換器)、77…第1のラジエータ(ラジエータ)、139…切替バルブ(バルブ)、C1…第1回路、C2…第2回路、L1…ホットガス用ループ(第1ループ)、L1a…蓄熱用ループ(第1サブループ)、Lh…暖房用ループ(第2ループ)、P1…モータ放熱ループ(第3ループ)、P2…第1バッテリループ(第4ループ)、P3…第2バッテリループ(第5ループ)

Claims (8)

  1.  第1熱媒体が流れる第1回路と、
     前記第1熱媒体を気液分離するアキュムレータと、
     前記第1熱媒体を圧縮する圧縮機と、
     前記第1熱媒体と空気との間で熱交換を行う空調用熱交換器と、
     第1の膨張弁と、
     第2の膨張弁と、を備え、
     前記第1回路は、前記第1熱媒体を同時に循環させる第1ループおよび第1サブループを有し、
     前記第1ループは、前記アキュムレータ、前記圧縮機、前記空調用熱交換器、および前記第1の膨張弁、の順で通過して前記第1熱媒体を循環させ、
     前記第1サブループは、前記アキュムレータ、前記圧縮機、および前記第2の膨張弁、の順で通過して前記第1熱媒体を循環させる、
    車両用温調装置。
  2.  前記第1回路は、前記圧縮機に流入する前記第1熱媒体の圧力又は温度が低い場合に前記第1サブループを循環する前記第1熱媒体の比率を高める、
    請求項1に記載の車両用温調装置。
  3.  前記第1熱媒体の熱を外気に放出するラジエータを備え、
     前記第1回路は、前記アキュムレータ、前記圧縮機、前記空調用熱交換器、前記ラジエータ、および前記第1の膨張弁、の順で通過して前記第1熱媒体を循環させる第2ループを有し、
     前記第1回路は、
      前記第1ループおよび前記第1サブループに前記第1熱媒体を同時に循環させる第1モードと、
      前記第2ループに前記第1熱媒体を循環させる第2モードと、の間を切り替え可能である、
    請求項1又は2に記載の車両用温調装置。
  4.  第2熱媒体が流れる第2回路と、
     車両を駆動するモータと、
     前記第1熱媒体と前記第2熱媒体との間で熱交換を行う第1熱交換器と、を備え、
     前記第2回路は、前記モータおよび前記第1熱交換器を通過して前記第2熱媒体を循環させる第3ループを有する、
     前記第1ループは、前記第1の膨張弁の下流側かつ前記アキュムレータの上流側で前記第1熱交換器を通過する、
    請求項1~3の何れか一項に記載の車両用温調装置。
  5.  バッテリを備え、
     前記第2回路は、前記バッテリおよび前記第1熱交換器を通過して前記第2熱媒体を循環させる第5ループと、を有する、
    請求項4に記載の車両用温調装置。
  6.  前記第2回路は、
      前記第1熱交換器を迂回可能な第1迂回路と、
      前記第1熱交換器を通過する前記第2熱媒体の流量と前記第1迂回路を通過する前記第2熱媒体の流量との比率を調整できるバルブを有する、
    請求項4又は5に記載の車両用温調装置。
  7.  前記第2回路は、
      前記第1熱交換器を迂回する第1迂回路と、
      前記第1熱交換器および前記第1迂回路の何れか一方に前記第2熱媒体を流すバルブを有する、
    請求項4又は5に記載の車両用温調装置。
  8.  第2熱媒体が流れる第2回路と、
     バッテリと、
     前記第1熱媒体と前記第2熱媒体との間で熱交換を行う第2熱交換器と、を備え、
     前記第2回路は、前記バッテリおよび前記第2熱交換器を通過して前記第2熱媒体を循環させる第4ループと、を有し、
     前記第1回路は、
      前記空調用熱交換器を迂回して前記第2熱交換器を通過する第2迂回路と、
      前記空調用熱交換器および前記第2迂回路の何れか一方に前記第1熱媒体を流すバルブと、を有する、
    請求項1~3の何れか一項に記載の車両用温調装置。
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