WO2022113461A1 - 情報処理プログラム、情報処理システム、及び情報処理方法 - Google Patents

Abstract

店舗において、配送業者に依存することなく、購入商品の配送体制の確保を容易にする。この情報処理プログラムは、商品を販売する店舗を利用するユーザが商品を購入する購入者となるために利用し得る第１情報を取得するステップと、前記ユーザが、他のユーザのための配送者となるために利用し得る第２情報を取得するステップと、前記第１情報、又は前記第１情報を表示させるための第１オブジェクト、及び、前記第２情報、又は前記第２情報を表示させるための第２オブジェクトを、情報処理装置の表示部に同時に又は交互に表示させるステップとをコンピュータに実行させるよう構成される。

Description

情報処理プログラム、情報処理システム、及び情報処理方法

　本発明は、情報処理プログラム、情報処理システム及び情報処理方法に関する。

　オンライン販売が進展する一方で、実際に店舗で物を見たり触れたりしてから購入を決めたいという要望や、店舗を訪れて非日常を楽しみつつ買い物をしたいなどの要望があり、店舗で買い物をする要望は依然として根強い。

　店舗での買い物をするうえで、ユーザにとって一番の負担は、買い物の終了後、重い荷物を持ち運ばなければならないことである。荷物を持ち運ぶことがユーザにとって心理的・肉体的な負担となり、重量やサイズが大きい商品の購入を躊躇することもある。これは、店舗における客数や客単価の増加の障壁となり得る。

　店舗での買い物においても、ユーザは、購入した商品の自宅等への配送を店舗や店舗と連携する配送業者に依頼することは可能である。しかし、配送業者等における人手不足等のため、店舗や提携配送業者は、配送依頼が発生したときに迅速に依頼に対応することが難しい。このため、店舗においては、顧客のニーズに迅速に対応した購入商品の配送体制が十分に整備されていないのが現状である。これは、見方を変えると、店舗は配送業者に大きく依存していることになり、店舗の発展は配送業者での人手の確保に左右されてしまうことになる。

特開２０１９－２１２２８６号公報 特開２０１９－１１４２３２号公報 国際公開第２０２０／００３７６８号

　本発明は、店舗において、配送業者に依存することなく、購入商品の配送体制の確保を容易にする情報処理プログラム、情報処理システム及び情報処理方法を提供することを目的とする。

　上記の課題を解決するため、本発明に係る情報処理プログラムは、商品を販売する店舗を利用するユーザが商品を購入する購入者となる場合に利用し得る第１情報を取得するステップと、前記ユーザが、他のユーザのための配送者となるために利用し得る第２情報を取得するステップと、前記第１情報、又は前記第１情報を表示させるための第１オブジェクト、及び、前記第２情報、又は前記第２情報を表示させるための第２オブジェクトを、情報処理装置の表示部に同時に又は交互に表示させるステップとをコンピュータに実行させるよう構成されたことを特徴とする。

　また、本発明に係る情報処理装置は、商品を販売する店舗を利用するユーザが購入者として商品を購入し、その商品の配送を依頼した場合において、その配送依頼に係る配送依頼データを生成する配送依頼データ生成部と、前記ユーザが、他のユーザのための配送者となる場合において、その配送者に係る配送申出データを生成する配送申出データ生成部と、前記配送依頼データ、及び前記配送申出データに基づき、前記配送依頼と、前記配送申出データとのマッチングを行うマッチング処理部と、前記ユーザが商品を購入する購入者となる場合に利用し得る第１情報、又は前記第１情報を表示させるための第１オブジェクト、及び、前記ユーザが、他のユーザのための配送者となるために利用し得る第２情報、又は前記第２情報を表示させるための第２オブジェクトを、ユーザ端末の表示部に同時に（又は交互に）表示させる表示制御部とを備える。

　本発明によれば、配送業者に依存することなく、購入商品の配送体制の確保を容易にする情報処理プログラム、情報処理システム及び情報処理方法を提供することができる。

第１の実施の形態の係る情報処理システム１を説明する概略図である。 サーバ１０のハードウエア構成、及びソフトウエア構成を説明するブロック図である。 第１の実施の形態における、端末２０及び３０のディスプレイにおける表示画面の一例である。 ユーザ登録データ生成部１１１によるユーザ登録データの生成の手順を説明するフローチャートである。 ユーザが購入者として、購入しようとする商品の会計処理を端末２０又は３０で行う場合の手順を説明するフローチャートである。 配送依頼がなされた場合における処理手順を説明するフローチャートである。 配送申出データ生成部１１３における配送申出データの生成の手順を説明するフローチャートである。 第１の実施の形態のマッチング処理の手順を説明するフローチャートである。 第２の実施の形態のマッチング処理の手順を説明するフローチャートである。 第３の実施の形態のマッチング処理の手順を説明するフローチャートである。 第４の実施の形態における、ユーザに他のユーザのために配送者となることを提案する手順を説明するフローチャートである。 第４の実施の形態における、ユーザに他のユーザのために配送者となることを提案する表示画面の一例である。 第５の実施の形態における、ユーザに他のユーザのために配送者となることを提案する手順を説明するフローチャートである。

　以下、添付図面を参照して本実施形態について説明する。添付図面では、機能的に同じ要素は同じ番号で表示される場合もある。なお、添付図面は本開示の原理に則った実施形態と実装例を示しているが、これらは本開示の理解のためのものであり、決して本開示を限定的に解釈するために用いられるものではない。本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本開示の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味においても限定するものではない。

　本実施形態では、当業者が本開示を実施するのに十分詳細にその説明がなされているが、他の実装・形態も可能で、本開示の技術的思想の範囲と精神を逸脱することなく構成・構造の変更や多様な要素の置き換えが可能であることを理解する必要がある。従って、以降の記述をこれに限定して解釈してはならない。

［第１の実施の形態］
　図１を参照して、第１の実施の形態の係る情報処理システム１を説明する。この情報処理システム１は、一例として情報処理サーバ１０（以下、単に「サーバ１０」という）、端末２０、３０、配送依頼情報データベース４０、配送申出情報データベース５０、広告データベース６０、シャトルバス情報データベース７０、及びカーシェア情報データベース８０を備える。図示の例はあくまでも一例であって、例えばシャトルバス情報データベース７０、カーシェア情報データベース８０は省略することも可能である。

　この情報処理システム１は、第１に、本システム１が設置される店舗のユーザが、店舗の顧客（購入者）となって商品を購入する場合において利用され得る。また、この情報処理システム１は、店舗のユーザが、他のユーザ（購入者）が購入した商品の配送を、当該他のユーザに代わって配送することを申し出て（以下、「配送申出」という）、配送者として行動する場合においても利用され得る。本システム１は、商品を購入し、その商品の配送を依頼したいユーザと、その商品の配送を引き受けて報酬を得たいユーザとをマッチングすることを可能にする。

　サーバ１０は、商品を販売する店舗（百貨店、スーパーマーケット、ディスカウントストア、ショッピングモールなど）におけるユーザ（購入者）への商品の販売、商品の配送依頼の処理、及びユーザ（配送者）からの配送申出の処理、及び配送依頼と配送申出をマッチングする処理などを担当するコンピュータであり、本システム１の中心となる装置である。

　端末２０、及び３０は、本システム１を利用して店舗において買い物をするユーザ（購入者）、又は配送者となって他のユーザによって購入済の商品の配送を代行するユーザ（配送者）によって所持される情報処理端末であり、各種情報を表示するためのディスプレイ（表示部）を少なくとも１つ備える。1人のユーザは、状況により、購入者となることもできるし、配送者となることもできる。

　本システム１では、端末２０、３０を所持するユーザは、買い物客（購入者）となって商品を購入するために端末２０又は３０を使用して、商品の会計処理や配送依頼を行うことができる。同時に、端末２０、３０を所持するユーザは、他のユーザが購入した商品の配送を引き受ける旨の申出を行い、マッチングがされた場合にはその配送依頼を引き受け、他のユーザに代わって商品を配送する配送者となることができる。配送完了後は、その対価として店舗から報酬を受け取ることができる。なお、図１では、２つの端末２０、及び３０を例示的に表示しているが、実際のシステム１は、多数の端末によりアクセスされ、利用され得る。

　端末２０、３０は、典型的には、スマートフォン、携帯電話、タブレットコンピュータ等であるが、ユーザにより携帯可能であり、サーバ１０とネットワークＮＷを介して情報を送受信することができる端末であれば、その形式は不問である。端末２０、３０は、図示は省略するが、各種情報を表示するディスプレイを備える。なお、端末２０、３０とサーバ１０との間の通信は、ＬＡＮ（Local Area Network）、ＷＡＮ(Wide Area Network)、インターネットを介して実行され得る。また、ＷＡＮでの通信は、広域イーサネット（登録商標）、専用線、ＩＰ－ＶＰＮ等により実行され得る。

　端末２０、３０は、本システム１の運用のためのアプリケーションを実行可能に構成されている。アプリケーションは、端末２０、３０にインストールされて実行可能とされてもよいし、店舗が運営するＷＥＢサイトに端末２０、３０にインストールされたブラウザを通じてアクセスすることにより実行可能とされてもよい。このアプリケーションは、端末２０、３０において、商品を購入する購入者となる場合に利用し得る第１情報（または、第１情報を表示されるための第１オブジェクト）と、他のユーザのために購入された前記商品を購入者に代わって配送する配送者となるために利用し得る第２情報（又は、第２情報を表示させるための第２オブジェクト）とを、同時に（又は交互に）端末２０、３０の一のディスプレイ（表示部）に表示可能なように構成される。

　第１情報は、一例として、
　・各種商品の広告（各種商品の価格、各種商品の価格の変更の情報（割引、セール、その他））
　・購入商品の配送依頼情報
　・シャトルバスの運行情報
　・カーシェアシステムの情報
などを含む。上記の情報の組合せは任意であり、一部が省略されてもよいし、上記以外の情報が含まれても良い。

　また、第２情報は、他のユーザからの配送依頼の有無、配送先、配送ルート、配送料金等の情報を少なくとも含む。上記の情報の組合せは任意であり、一部が省略されてもよいし、上記以外の情報が含まれても良い。

　配送依頼情報データベース４０は、商品の購入を完了し、その購入した商品の配送が依頼された場合において、その配送依頼に関する情報を格納する。格納される情報は、一例として、
　・購入者の情報（購入者の住所、氏名、ユーザＩＤ、パスワード、年齢、性別、職業、家族構成、年収、電話番号、メールアドレス、ＳＮＳアカウント、クレジットカード番号など）
　・購入した商品の属性（商品の名称、整理番号、価格、個数、重さ、形状、大きさ、保証の有無、配送上での注意事項（要冷凍、要冷蔵、天地無用、破損注意など）、その他）　・商品の配送希望時間帯
　・配送期限
などを含み得る。

　配送申出情報データベース５０は、ユーザから、他のユーザの配送依頼のための配送者になることの申出（配送申出）があった場合に、その配送者、配送申出に関する情報を格納するデータベースである。格納される情報は、一例として、
　・配送者の情報（配送者の住所、氏名、ユーザＩＤ、パスワード、年齢、性別、職業、家族構成、年収、電話番号、メールアドレス、ＳＮＳアカウント、クレジットカード番号など）
　・配送申出がされた特定の配送依頼に関する情報（整理番号など）
　・配送を引き受ける条件（受け取り時間、配送時間、その他）
　・配送者が利用する交通手段（自動車、バイク、自転車、徒歩など）
を含み得る。

　広告データベース６０は、販売される商品の広告に関する情報を格納するデータベースである。広告データは、適宜サーバ１０により読み出され、端末２０及び３０において、第１情報として表示される。

　シャトルバス情報データベース７０は、店舗とその周辺（最寄駅等を含む）を走るシャトルバスの運行に関する情報（時刻表、バスの位置情報、遅延情報、その他）を格納するデータベースである。シャトルバス情報データベース７０からサーバ１０により読み出された情報は、後述するシャトルバスデータ加工部１１５においてシャトルバスの運行状況を示すデータに加工され、第１情報として端末２０又は３０のディスプレイに表示される。シャトルバスは、買い物を終了した購入者としてのユーザが利用することもできるし、他のユーザのために購入商品の配送を代行する配送者としてのユーザが利用することもできる。

　カーシェア情報データベース８０は、店舗を利用するユーザが利用可能なカーシェアシステムに係る情報を格納するデータベースである。カーシェア情報データベース８０からサーバ１０に読み出された情報は、カーシェアシステムの運営状況に関するデータ（例えば、利用可能な自動車の台数、車種、利用可能な時間帯、利用料金など）に加工され、第１情報として端末２０又は３０のディスプレイに表示される。店舗を訪れたユーザは、このカーシェアシステムで共有可能な自動車を利用することにより、購入した商品を自身で運搬することが可能になる。また、このカーシェアシステムの自動車は、購入者としてのユーザだけでなく、配送者となるユーザも利用可能である。

　次に、サーバ１０のハードウエア構成、及びソフトウエア構成を、図２のブロック図を参照して説明する。

　このサーバ１０は、一例として、ＣＰＵ（Central Processing Unit）１０１、ＲＯＭ１０２、ＲＡＭ１０３、ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）１０４、入出力制御部１０５、通信制御部１０６、表示制御部１０７を備えて構成される。

　ＣＰＵ１０１は、本システム１の動作の全体を司る中央制御装置である。ＲＯＭ１０２、及びＨＤＤ１０４は、本システムにおける各種プログラム、及びこれらのプログラムを実行するのに必要な各種データを格納する記憶装置である。ＲＡＭ１０３は、当該プログラムの演算結果等を一時的に記憶する記憶装置である。

　表示制御部１０７は、前述のプログラムの実行画面等を端末２０、及び３０のディスプレイに表示させる場合の表示制御を担当する制御部である。入出力制御部１０５は、端末２０、３０からのデータや命令の入力、及びＣＰＵ１０１から出力される各種データの出力を制御する制御部である。また、通信制御部１０６は、端末２０、３０や、他のコンピュータとの間でのデータ通信を司る制御部である。

　ＲＯＭ１０２、又はＨＤＤ１０４に格納されているプログラムは、一例として、ユーザ登録データ生成部１１１、配送依頼データ生成部１１２、配送申出データ生成部１１３、広告データ加工部１１４、シャトルバスデータ加工部１１５、配送ルートデータ生成部１１６、カーシェア申込処理部１１７、及びマッチング処理部１１９をサーバ１０に実現させることが可能に構成されている。

　ユーザ登録データ生成部１１１は、店舗を利用するユーザの属性（ユーザの氏名、ユーザＩＤ、パスワード、住所、年齢、性別、職業、家族構成、年収、電話番号、メールアドレス、ＳＮＳアカウント、クレジットカード番号、来店時の主な交通手段（自動車の場合はその車種等）、その他）を示すユーザ登録データを生成する。ユーザ登録データは、本システム１のユーザとして登録するユーザ登録を行ったときのデータが用いられても良い。

　また、配送依頼データ生成部１１２は、ユーザが購入者として商品を購入し、その商品の配送を依頼した場合において、その配送依頼に係る配送依頼データを生成する機能を有する。生成された配送依頼データは、配送依頼情報データベース４０に格納される。なお、複数の購入者によって入力された複数組の配送依頼データは、配送先住所や配送希望時間帯に応じて、１組の配送依頼データに合成され得る。合成された１つの配送依頼データには、複数の配送先、配送ルートなどのデータが含まれ得る。

　また、配送申出データ生成部１１３は、ユーザが、他のユーザにより購入された商品を、当該他のユーザに代わって配送する配送者となる場合において、その配送者となるユーザからの配送申出に係る配送申出データを生成する機能を有する。生成された配送申出データは、配送申出情報データベース５０に格納される。

　広告データ加工部１１４は、商品の広告（特定の商品の価格、セール情報）、各種イベント、その他ユーザが購入者となる場合に有益な情報を、広告データとして生成する機能を有する。生成された広告データは、第１情報として端末２０、３０に表示され得る。

　シャトルバスデータ加工部１１５は、シャトルバス情報データベース７０から読み出されたシャトルバスの運行に関する情報を加工し、シャトルバスデータを生成する機能を有する。生成されたシャトルバスデータは、第１情報として端末２０、３０に表示され得る。

　配送ルートデータ生成部１１６は、配送依頼データ生成部１１２において生成された配送依頼データに基づき、複数の配送先を回る順序、道順などを含む配送ルートデータを生成する。生成された配送ルートデータは、配送依頼データの一部として配送依頼情報データベース４０に登録されると共に、第２情報として端末２０、３０に表示され得る。

　カーシェア申込処理部１１７は、端末２０、３０からなされたカーシェアシステムの利用申し込みを処理する機能を有する。

　マッチング処理部１１９は、配送依頼データと、配送申出データとを照合して、配送依頼データと配送申出データとのマッチング処理を実行する。すなわち、配送依頼データに含まれる配送依頼を引き受け可能な配送者（ユーザ）がいるか否かを、配送依頼情報データベース４０及び配送申出情報データベース５０を検索することで判定し、マッチング処理を実行する。

　図３は、第１の実施の形態における、端末２０及び３０のディスプレイにおける表示画面の一例である。ディスプレイの表示画面は、第１情報を表示するための第１表示領域２００と、第２情報を表示するための第２表示領域２１０とを備える。

　第１表示領域２００は、前述の第１情報を表示する領域であり、第２表示領域２１０は、前述の第２情報を表示する領域である。第１表示領域２００、及び第２表示領域２１０は、端末２０、３０のディスプレイに同時に（又は交互に）表示可能とされる。第１情報と第２情報とが同一のディスプレイ上で表示されることにより、あるユーザが、購入者として行動すると共に、配送者として行動することを決めるきっかけが与えられる。

　ユーザは、自身の端末２０又は３０の一のディスプレイ上において、第１情報及び第２情報を見て、ある時は、買い物客（購入者）として行動し、別の時は、他の買い物客（ユーザ）が購入した商品の配送依頼を引き受けて配送者（配送ドライバ）として働くこともできる。端末２０、３０のディスプレイに第１情報及び第２情報が同時に（又は交互に）表示されることで、ユーザに対し、購入者（買い物客）となるだけでなく、配送者として活動することを促すことが容易になる。例えば、買い物に来るつもりで店舗を訪れ、買い物のために端末２０、３０を閲覧したときに、第１情報と同時に（又は交互に）表示される第２情報が目に入ることで、購入者としてだけでなく、配送者として行動することを考えるきっかけが与えられる。

　このように、購入者として店舗に来ているユーザに対し、配送者としても行動することが促されることにより、配送者の不足を補い、店舗における配送業務を円滑且つ迅速に、且つ安価に実行することが容易になる。このような円滑で迅速な配送が確保されることになれば、購入者の多くは、本システムが導入された店舗での買い物の機会を増やそうと考えるきっかけとなる。また、このシステムによれば、ユーザ同士が商品の配送に関して助け合う仕組みが構築されるので、住民同士のコミュニケーションの向上にも寄与することができる。

　なお、このシステム１は、店舗を訪れるユーザに、購入者としてだけではなく、配送者として活動してもらうことを意図しているが、専門の配送業者の存在を否定するものではないことは言うまでもない。店舗は、専門の（プロフェッショナルの）配送業者による配送と、ユーザが配送者となって行われる配送とを適宜使い分けることが可能である。また、ユーザは、自身の意思に従い、購入者のみとして行動し、配送者としては行動しなくてもよいことはいうまでもない。また、ユーザは、自身の意思に従い、購入者とはならない一方で、配送者のみとして行動することができる。

　なお、第１表示領域２００、及び第２表示領域２１０は、端末２０又は３０のディスプレイ上に同時に（又は交互に）表示可能とされていればよく、第１表示領域２００、及び第２表示領域２１０が、常に一のディスプレイ上において詳細に表示されている必要はない。例えば、第１表示領域２００、及び第２表示領域２１０の一方の表示が最小表示又は簡易表示とされ、他方が最大表示とされ、アイコンやタイトルバーのクリックにより、最小表示から最大表示又は詳細表示に切り替わるようにされていれば十分である。

　第１表示領域２００は、一例として、商品広告表示部２０１、会計開始アイコン２０２、配送依頼アイコン２０３、ユーザ登録アイコン２０４、カーシェア申込みアイコン２０５、及びシャトルバス情報表示部２０６を備える。

　商品広告表示部２０１は、前述の広告データ加工部１１４で加工・生成された広告データを表示する部分である。また、会計開始アイコン２０２は、ユーザが購入品の会計処理を開始したい場合にタップされるアイコンである。会計開始アイコン２０２がタップされると、例えば図示しないセルフレジにおける購入商品の読み込みの結果（合計金額等）が端末２０又は３０のディスプレイに表示され、会計処理が実行される。

　配送依頼アイコン２０３は、会計処理が終わった商品に関し、配送依頼を開始するためのアイコンである。配送依頼アイコン２０３がタップされると、会計処理済みの商品の一覧が表示され、その会計処理済みの商品に関し、配送依頼を行うための画面（図示せず）が表示される。

　ユーザ登録アイコン２０４は、ユーザ登録を開始する場合にタップされるアイコンである。ユーザ登録アイコン２０４が押されると、図示しないユーザ登録画面が表示され、ユーザ登録に必要は各種データの入力が促される。シャトルバス情報表示部２０６は、シャトルバスの運行状況に関するデータを表示する。

　第２表示領域２１０は、一例として、配送依頼情報表示部２１１を含む。配送依頼情報表示部２１１は、一例として、配送依頼、その配送依頼に係る領域の名称、配送先の住所、配送ルートの略図、配送に要する時間、配送ルートに含まれる配送先の数、総距離の情報を含む。個々の配送依頼データの右側には、「見る」アイコンが表示されており、この「見る」アイコンがタップされることで、個々の配送依頼データの詳細が表示される。

　なお、端末２０又は３０のディスプレイの下方には、第１情報を表示させるための第１オブジェクト、及び第２情報を表示させるための第２オブジェクトが表示される。第１オブジェクトは、この図３に示す例では、ホームアイコン２１２、配送依頼アイコン２１３、会計開始アイコン２１４、ユーザ登録アイコン２１６である。また、第２オブジェクトは、この図３に示す例では、ホームアイコン２１２、配送申出アイコン２１５である。

　図４のフローチャートを参照して、ユーザ登録データ生成部１１１によるユーザ登録データの生成の手順を説明する。ユーザが、端末２０又は３０のユーザ登録アイコン２０４又は２１６をタップすると（ステップＳ１０１）、図示しないユーザ登録画面がディスプレイ上に表示される。ユーザは、このユーザ登録画面上において、ユーザ登録に必要な各種データを入力する（ステップＳ１０２）。入力を確定する動作（例えば、決定ボタンのタップ）がされると、入力されたデータによりユーザ登録データが生成され、登録される（ステップＳ１０３）。

　図５のフローチャートを参照して、ユーザが購入者として、購入しようとする商品の会計処理を端末２０又は３０で行う場合の手順を説明する。ユーザが、端末２０又は３０の会計開始アイコン２０２又は２１４をタップすると、図示しない会計処理画面が表示され、購入品の会計処理が開始される（ステップＳ１１１）。図示しないセルフレジ等により読み込まれた購入商品の合計の金額（税込）が表示され、承認がなされると、支払処理が開始される（ステップＳ１１２）。支払処理が完了すると、端末２０又は３０のディスプレイ上には、購入した商品の配送依頼をするか否かを問い合わせが表示される（ステップＳ１１３）。配送依頼がなされると、配送依頼のための各種入力を促す手順に移行し、配送依頼のための処理が開始される。

　図６のフローチャートを参照して、配送依頼がなされた場合における処理手順を説明する。配送依頼が入力されると（ステップＳ１２１）、ユーザのユーザＩＤ、パスワードの入力がされることでユーザ認証がなされた後（ステップＳ１２２）、配送依頼に係る各種データが入力される（ステップＳ１２３）。入力されるデータは、一例として、配送に係る商品の商品名、価格、個数、配送先、クーポンの有無、配送希望時間帯、配送期限などである。ただし、配送商品の商品名等の入力は、システム側で自動的に行われても良い。入力が完了すると、入力データは配送依頼データとして登録される。入力された配送依頼データは、前述の配送依頼情報データベース４０に格納される（ステップＳ１２４）。

　図７のフローチャートを参照して、配送申出データ生成部１１３における配送申出データの生成の手順を説明する。配送申出アイコン２１５がタップされると（ステップＳ１３１）、配送申出を受け付ける受付画面（図示せず）が、端末２０又は３０のディスプレイに表示される。この受付画面において、配送申出をしたユーザ（配送人）の属性（住所、氏名等）、配送者が利用する交通手段（自動車、バイク、自転車、徒歩、自動車の場合は、その車種など）が入力される（ステップＳ１３２）。配送人の属性等の入力は、ユーザ登録が完了している場合には、そのユーザ登録に係るユーザＩＤやパスワードの入力によって行われても良い。

　続いて、ステップＳ１３３では、配送者であるユーザが請け負う配送の内容が入力される。配送人が請け負うことを希望する特定の配送依頼データが指定されてもよいし、又は特定の配送依頼データは選択されないが、配送を請け負う条件（受け取り時間、配送時間帯、商品の属性等）が入力されてもよい。こうして、配送者に関するデータ、及び請け負う配送の内容等に関するデータの入力が終わると、配送申出データが生成され、配送申出情報データベース５０に登録される（ステップＳ１３４）。

　以上のようにして、配送依頼データ、及び配送申出データが、それぞれ配送依頼情報データベース４０、及び配送申出情報データベース５０に登録されると、両者のマッチング処理が開始できる状態になる。マッチング処理に関し、図８を参照して説明する。

　マッチング処理部１１９は、配送依頼情報データベース４０から配送依頼データを読み取ると、この配送依頼データに係る配送の代行を希望する配送者がいるか否かを、配送申出情報データベース５０を参照して判定する。マッチングがなされた場合、マッチング処理部１１９は、配送依頼主（購入者）に対し、配送が可能である旨を通知すると共に（ステップＳ１４１）、配送者に対し、配送の引き受けを依頼する通知を送付する（ステップＳ１４２）。配送依頼主（購入者）が配送依頼を承諾し（ステップＳ１４３）、配送者が配送の引き受けを承諾すると（ステップＳ１４４）、配送契約の締結が完了する（ステップＳ１４５）。この契約に従って、配送者は購入商品を購入者又は店舗から受け取り、契約に従って配送業務を遂行する。配送業務が完了するか、又は配送契約の締結が完了すると、店舗から配送者に対し、配送の報酬の支払処理が行われる（ステップＳ１４６）。

　なお、マッチング処理部１１９におけるマッチング処理においては、主に配送依頼を遂行できる配送者がいるか否かを条件としてマッチングを行うことができるが、これに加え、配送依頼者（購入者）と配送者との人的関係をも考慮に入れてマッチング処理を行うこともできる。例えば、配送依頼者が女性であり、配送者の候補が複数人いる場合には、女性を優先的に配送者として選択することができる。重量の大きい、又はサイズが大きい配送物については、男性を優先的に配送者として選択することができる。また、配送依頼者から、予め配送者に関する希望（性別、年齢、居住地域、その他）に関する情報を取得し、この希望を反映するようなマッチング処理を実行することもできる。

　以上説明したように、この第１の実施形態に係る情報処理システム１によれば、ユーザが端末２０及び３０を介して購入商品の配送依頼をする一方で、同一の端末２０又は３０から得られる他のユーザの配送依頼情報に基づき、配送申出をすることで、配送者として行動することが促される。これにより、配送者の不足を補い、店舗における配送業務を円滑且つ迅速に、且つ安価に実行することが容易になる。

[第２の実施の形態]
　次に、本発明の第２の実施の形態に係る情報処理システムを、図９を参照して説明する。情報処理システムの全体構成は、第１の実施の形態（図１、図２）と同様で良いので、重複する説明はここでは省略する。端末２０、３０での表示画面や、各種登録動作（図４～図７）も、第１の実施の形態と略同様である。ただし、この第２の実施の形態は、マッチング処理部１１９における処理手順が第１の実施の形態と異なっている。具体的には、マッチング処理部１１９が、配送依頼に係る商品の属性に従って、配送依頼の引き受けの可否を判断し、その結果に従い、配送依頼者である購入者に判断結果を通知するよう構成されており、この点が第１の実施の形態と異なっている。

　図９のフローチャートを参照して、第２の実施の形態のマッチング処理の手順を説明する。ここでは、商品の属性は、商品（複数の配送商品がある場合には、その合計）の重量である場合を例として説明する。商品の属性は、重量に限られるものではなく、商品の形状、サイズ、取扱注意の有無、冷蔵／冷凍の要否、又はこれらの組合せであってよい。

　この図９では、商品の重量がＡｋｇ以上（例えばＡ＝１０）であれば、自動車を有している配送者（カーシェアシステムでシェアカーを利用可能な配送者も含む）からの配送申出があるか否かを判断し、そのような配送者がいれば配送可能と判断し、いなければ、配送不可と判断する。一方、商品の重量がＢｋｇ以上（例えばＢ＝３）でＡｋｇ未満であれば、自動車だけでなく、自転車やバイクを有している配送者からの配送申出があるか否かが判断され、そのような配送者がいれば配送可能と判断し、いなければ、配送不可と判断する。また、商品の重量がＢｋｇ未満の場合には、自動車、バイク、自転車だけでなく、徒歩やシャトルバス、公共交通機関を利用する配送者がいるか否かを判断し、いれば配送可と判断し、いなければ配送不可と判断する。

　上記の処理のため、第２の実施の形態のシステムは、ステップＳ１４１において、商品の重量がＡｋｇ以上であるか否かが判断される。Ｎｏの場合にはステップＳ１４２に移行し、Ｙｅｓの場合にはステップＳ１４５に移行する。

　ステップＳ１４２では、商品重量がＢｋｇ以上であるか否かが判定される。ＹｅｓであればステップＳ１４７に移行し、ＮｏであればステップＳ１４３に移行する。

　ステップＳ１４５では、商品の重量がＡｋｇ以上と重いため、自動車を有している配送者からの配送申出があるか否かが判断され、あればステップＳ１４９に移行し、配送依頼主である購入者に、配送が可能となったことを通知する。一方、そのような配送申出が無い場合には、配送依頼主に配送はできないことを通知する（ステップＳ１４６）。配送依頼主は、この通知を受けて、配送期限の延期を承諾する／業者による配送への変更を行う／配送依頼を取り下げて商品を自分で持ち帰るなどの選択を行うことができる。

　ステップＳ１４７では、商品の重量がＢｋｇ以上Ａｋｇ未満であるので、自動車、バイク、自転車を使用する配送者からの配送申出があるか否かが判断される。そのような配送申出があればステップＳ１４９に移行し、配送依頼主である購入者に、配送が可能となったことを通知する。一方、そのような配送申出が無い場合には、配送依頼主に配送はできないことを通知する（ステップＳ１４８）。

　ステップＳ１４３では、商品の重量がＢｋｇ未満であるので、自動車、バイク、自転車だけでなく、徒歩やシャトルバス、公共交通機関を利用する配送者からの配送申出があるか否かが判断される。そのような配送申出があればステップＳ１４９に移行し、配送依頼主である購入者に、配送が可能となったことを通知する。一方、そのような配送申出が無い場合には、配送依頼主に配送はできないことを通知する（ステップＳ１４４）。

　この第２の実施の形態によれば、第１の実施の形態と同様の効果が得られることに加え、配送依頼と配送申出のマッチング処理において、配送対象商品の属性に従った適切なマッチングが可能になる。

[第３の実施の形態]
　次に、本発明の第３の実施の形態に係る情報処理システムを、図１０を参照して説明する。情報処理システムの全体構成は、第１の実施の形態（図１、図２）と同様で良いので、重複する説明はここでは省略する。端末２０、３０での表示画面や、各種登録動作（図４～図７）も、第１の実施の形態と略同様である。ただし、この第３の実施の形態は、マッチング処理部１１９における処理手順が第１の実施の形態と異なっている。具体的には、マッチング処理部１１９が、配送依頼に係る商品を配送者が受け取ることのできる時間が早い順に、配送依頼を配送者に割り当てる。そのようにして配送者が決まったら、配送依頼者である購入者にその結果を通知する。この点が第１の実施の形態と異なっている。

　具体的な処理手順を、図１０のフローチャートに従って説明する。まず、ステップＳ１５１で、Ｘ分以内（例えば、Ｘ＝１０）に、配送対象商品の配送申出があると判断される場合（Ｙｅｓ）には、配送が可能になった旨を配送依頼者に通知する。ステップＳ１５１でＮｏの判断がされた場合、ステップＳ１５２に移行する。

　ステップＳ１５２では、店内にいる購入者である配送者が、Ｙ分以内（例えば、Ｙ＝２０）に商品を配送可能であるとの配送申出があると判断された場合（Ｙｅｓ）、配送が可能になった旨を配送依頼者に通知する。ステップＳ１５２でＮｏの判断がされた場合、ステップＳ１５３に移行する。店内にいる購入者に対象を絞ることで、短時間での配送対象商品の受け渡しが可能になる。

　ステップＳ１５３では、これから店舗に来店するユーザ（来店予定者）が、Ｚ分以内（例えば、Ｚ＝６０）に配送対象商品を配送可能であると判断した場合（・BR>Xｅｓ）、配送が可能になった旨を配送依頼者に通知する。ステップＳ１５３でＮｏの判断がなされた場合、配送依頼主であるユーザに対し、希望時間内での配送は不可能であることが通知される。なお、上記のステップＳ１５１～Ｓ１５３は、全てを実行する必要はなく、いずれか１つを実行することもできる。

　以上説明したように、この第３の実施の形態によれば、第１の実施の形態と同様の効果が得られることに加え、配送依頼と配送申出のマッチング処理において、配送対象商品に関し、配送契約の締結完了までの時間を出来るだけ短縮するように配送者を割り当てることができる。なお、第３の実施の形態の動作と、第２の実施の形態の動作が適宜組み合わせられてもよいことはいうまでもない。

［第４の実施の形態］
　次に、本発明の第４の実施の形態に係る情報処理システムを、図１１～図１２を参照して説明する。この第４の実施の形態の情報処理システムの全体構成は、第１の実施の形態（図１、図２）と同様で良いので、重複する説明はここでは省略する。端末２０、３０での表示画面や、各種登録動作（図４～図７）も、第１の実施の形態と略同様である。ただし、この第４の実施の形態は、商品の会計処理を済ませた購入者に対し、他のユーザのために配送者となることを提案する手順が含まれており、この点において第１の実施の形態と異なっている。

　図１１のフローチャート、及び図１２の表示画面の例を参照して、購入者に、他のユーザのために配送者となることを提案する手順の一例を説明する。購入者Ａが自身の購入品の会計処理を行い（ステップＳ１１１）、支払処理を完了した後（ステップＳ１１２）、システム１は、その購入商品に関し配送依頼を行うか否かを質問する（ステップＳ１１３、図１２（ａ）参照）。配送処理が依頼された場合には（Ｙｅｓ）、上記の実施の形態で説明した如く配送依頼データが生成され、配送者が検索・割り当てられる。

　購入者Ａが、自身の購入品に関し配送は不要であると回答した場合（Ｎｏ）、システムは、購入者Ａに対し、別の購入者のために、購入商品の配送を引き受けることを提案するメッセージを、端末２０又は３０のディスプレイに表示させる（ステップＳ１６１、図１２（ｂ））。配送引き受けが承諾された場合（ステップＳ１６２のＹｅｓ）、購入者Ａの移動手段（配送手段）が判定され（ステップＳ１６３）、その移動手段に応じた配送依頼が選択され、配送者候補としてのユーザに提案される（ステップＳ１６４、図１２（ｃ））。ステップＳ１６２で購入者Ａが承諾しなかった場合には、処理を終了する。

　以上説明したように、この第４の実施の形態によれば、第１の実施の形態と同様の効果が得られることに加え、他のユーザにために配送者になることが、買い物を行ったユーザに対しシステムによって提案される。これにより、配送依頼と配送申出のマッチング処理が成立する可能性が高まる。

　以上、配送者になることを提案する手順について説明したが、上記はあくまでも一例であり、配送者になることを提案する手順は、図示のものに限定されないことはいうまでもない。例えば、上記は、自身の購入品に関し、配送依頼をしなかったユーザに対してのみ、配送者になることを提案したが、これに限らず、全てのユーザに配送者になることを提案することも可能である。また、上記の図示の例では、ユーザが会計処理をしたタイミングで配送者になることを提案することを示したが、これに限らず、会計処理とは別のタイミングで配送者になることを提案することもできる。例えば、ユーザが本システムのＷＥＢサイトにアクセスし、そのユーザが店舗内にいることが、端末２０又は３０の受信信号等から検出された場合、会計処理のタイミングとは独立して、他のユーザのために配送者となることを提案するメッセージを送付または表示してもよい。

［第５の実施の形態］
　次に、本発明の第５の実施の形態に係る情報処理システムを、図１３を参照して説明する。この第５の実施の形態の情報処理システムの全体構成は、第１の実施の形態（図１、図２）と同様で良いので、重複する説明はここでは省略する。端末２０、３０での表示画面や、各種登録動作（図４～図７）も、第１の実施の形態と略同様である。ただし、この第５の実施の形態は、第４の実施の形態と同様に、商品の会計処理を済ませた購入者に対し、他のユーザのために配送者となることを提案する手順が含まれており、この点において第１の実施の形態と異なっている。

　図１３のフローチャートを参照して、第５の実施の形態において、購入者に、他のユーザのために配送者となることを提案する手順の一例を説明する。ステップＳ１１１～１１３、及びＳ１６１～１６２は、第４の実施の形態と同一である。

　Ｓ１６２で配送引き受けが承諾された場合、ステップＳ１７１では、購入者Ａの次の目的地（居住地等）又は目的地までの経路の任意の１点は、その配送依頼に係る別の購入者の配送先から距離Ｄ以内であるかが判定される。Ｎｏの場合には、当該配送依頼は、このユーザに対してはなされず、処理を終了する。

　ステップＳ１７１でＹｅｓの判定がなされた場合、更に、距離Ｄ以内にα件以上の配送先があるか否かが判定される（ステップＳ１７２）。Ｙｅｓの場合には、ステップＳ１７３に移行し、当該配送依頼が、ユーザに対し提案される（ステップＳ１７３）。Ｎｏの場合には、当該配送依頼は、このユーザに対してはなされず、処理を終了する。なお、ステップＳ１７１で、距離Ｄは、購入者Ａが利用する交通手段に応じて変更しても良い。例えば、徒歩の場合はＤ＝Ｄ１、自転車の場合はＤ＝Ｄ２（＞Ｄ１）、バイクの場合はＤ＝Ｄ３（＞Ｄ２）、自動車の場合はＤ＝Ｄ４（＞Ｄ３）のように、距離Ｄの値を変更することができる。

　以上説明したように、この第５の実施の形態によれば、第１の実施の形態と同様の効果が得られることに加え、他のユーザにために配送者になることが、買い物を行ったユーザに対しシステムによって提案される。これにより、配送依頼と配送申出のマッチング処理が成立する可能性が高まる。また、その配送先の位置が確認されることで、配送者となるユーザの負担を少なくすることができる。

　以上、本発明の種々の実施形態を説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。例えば、上記の実施の形態において、購入者に対して、配送依頼をすることを提案するステップが追加されてもよい。一例として、買い物中に購入商品の重量が所定以上となった購入者に対して、システム側から配送依頼をすることを提案することもできる。そして、この配送依頼の提案は、配送申出者が所定数以上存在する場合を条件として行われても良い。このようにすることで、購入商品が多い顧客に、配送サービスを積極的に利用することを促すと共に、配送申出者が多数存在する場合に、その配送申出者を有効に活用することができる。

１０…情報処理サーバ、　２０、３０…端末、　４０…配送依頼情報データベース、　５０…配送申出情報データベース、　６０…広告データベース、　７０…シャトルバス情報データベース、　８０…カーシェア情報データベース。

Claims (21)

1. 　ユーザが商品を購入する購入者となる場合に利用し得る第１情報を取得するステップと、
   　ユーザが、他のユーザのための配送者となるために利用し得る第２情報を取得するステップと、
   　前記第１情報、又は前記第１情報を表示させるための第１オブジェクト、及び、前記第２情報、又は前記第２情報を表示させるための第２オブジェクトを、ユーザ端末の表示部に同時に又は交互に表示させるステップと
   をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
2. 　前記第１情報は、前記商品の価格、又は前記商品の価格の変更を示す価格変更情報を少なくとも含み、
   　前記第２情報は、他のユーザの配送依頼における配送先、配送ルート、又は配送料金を少なくとも含む、請求項１に記載の情報処理プログラム。
3. 　前記購入者である前記ユーザから、購入した前記商品の配送希望時間と共に配送依頼を受け付けるステップと、
   　前記ユーザにより購入される商品の属性を判別するステップと、
   　前記配送希望時間又は前記商品の属性に基づき、前記配送者の有無を判定し、その結果を前記表示部に表示するステップと
   　を更にコンピュータに実行させる請求項１又は２に記載の情報処理プログラム。
4. 　前記購入者である前記ユーザから配送依頼を受け付けるステップと、
   　所定時間内に前記配送を引受可能な配送者が存在すると判定された場合は、前記配送が可能であることを前記購入者である前記ユーザに通知するステップと、
   　前記配送を引受可能な配送者が存在しないと判定された場合は、前記配送ができないことを前記購入者である前記ユーザに通知するステップと
   を更にコンピュータに実行させる、請求項１又は２に記載の情報処理プログラム。
5. 　前記購入者である前記ユーザに対し、所定の条件が満たされる場合、他のユーザの為に前記配送者となることを提案するステップを、更にコンピュータに実行させる、請求項１～４のいずれか１項に記載の情報処理プログラム。
6. 　他のユーザの為に前記配送者になることを提案するステップは、
   　前記商品を購入した前記ユーザが、購入した前記商品に関し配送は不要であると回答した場合において実行される、請求項５に記載の情報処理プログラム。
7. 　他のユーザの為に前記配送者になることを提案するステップは、前記商品を購入した前記ユーザが利用する交通手段を判定するステップと、前記交通手段に従い、配送依頼を選択して前記ユーザに提示するステップとを含む、請求項５又は６に記載の情報処理プログラム。
8. 　他のユーザの為に前記配送者になることを提案するステップは、
   　前記購入者の目的地、又は前記目的地までの経路の１点から、前記他のユーザの商品の配送先が所定の距離以内である場合において実行される、請求項５に記載の情報処理プログラム。
9. 　商品を販売する店舗を利用するユーザが購入者として商品を購入し、その商品の配送を依頼した場合において、その配送依頼に係る配送依頼データを生成する配送依頼データ生成部と、
   　前記ユーザが、他のユーザのための配送者となる場合において、その配送者からの配送申出データを生成する配送申出データ生成部と、
   　前記配送依頼データ、及び前記配送申出データに基づき、前記配送依頼データと、前記配送申出データとのマッチングを行うマッチング処理部と、
   　前記ユーザが商品を購入する購入者となる場合に利用し得る第１情報、又は前記第１情報を表示させるための第１オブジェクト、及び、前記ユーザが、他のユーザのための配送者となるために利用し得る第２情報、又は前記第２情報を表示させるための第２オブジェクトを、ユーザ端末の表示部に同時に又は交互に表示させる表示制御部と
   　を備えたことを特徴とする、情報処理システム。
10. 　前記第１情報は、前記商品の価格、又は前記商品の価格の変更を示す価格変更情報を少なくとも含み、
    　前記第２情報は、他のユーザの配送依頼における配送先、配送ルート、又は配送料金を少なくとも含む、請求項９に記載の情報処理システム。
11. 　前記配送依頼データ生成部は、前記購入者である前記ユーザから、購入した前記商品の配送希望時間と共に配送依頼を受け付けて前記配送依頼データを生成し、
    　前記マッチング処理部は、前記配送希望時間又は前記商品の属性に基づき、前記配送者の有無を判定する、請求項９に記載の情報処理システム。
12. 　前記表示制御部は、所定時間内に前記配送を引受可能な配送者が存在すると前記マッチング処理部により判定された場合は、前記配送が可能であることを前記購入者である前記ユーザに通知する一方、前記配送を引受可能な配送者が存在しないと判定された場合は、前記配送ができないことを前記購入者である前記ユーザに通知するよう、前記ユーザ端末の表示部の表示を制御する、請求項９に記載の情報処理システム。
13. 　前記表示制御部は、前記購入者である前記ユーザに対し、所定の条件が満たされる場合、他のユーザの為に前記配送者となることを提案する表示を、前記ユーザ端末の表示部に表示させる、請求項９に記載の情報処理システム。
14. 　ユーザが商品を購入する購入者となる場合に利用し得る第１情報を取得するステップと、
    　ユーザが、他のユーザのための配送者となるために利用し得る第２情報を取得するステップと、
    　前記第１情報、又は前記第１情報を表示させるための第１オブジェクト、及び、前記第２情報、又は前記第２情報を表示させるための第２オブジェクトを、ユーザ端末の表示部に同時に又は交互に表示させるステップと
    を含む、情報処理方法。
15. 　前記第１情報は、前記商品の価格、又は前記商品の価格の変更を示す価格変更情報を少なくとも含み、
    　前記第２情報は、他のユーザの配送依頼における配送先、配送ルート、又は配送料金を少なくとも含む、請求項１４に記載の情報処理方法。
16. 　前記購入者である前記ユーザから、購入した前記商品の配送希望時間と共に配送依頼を受け付けるステップと、
    　前記ユーザにより購入される商品の属性を判別するステップと、
    　前記配送希望時間又は前記商品の属性に基づき、前記配送者の有無を判定し、その結果を前記表示部に表示するステップと
    　を更に含む、請求項１４又は１５に記載の情報処理方法。
17. 　前記購入者である前記ユーザから配送依頼を受け付けるステップと、
    　所定時間内に前記配送を引受可能な配送者が存在すると判定された場合は、前記配送が可能であることを前記購入者である前記ユーザに通知するステップと、
    　前記配送を引受可能な配送者が存在しないと判定された場合は、前記配送ができないことを前記購入者である前記ユーザに通知するステップと
    を含む、請求項１４又は１５に記載の情報処理方法。
18. 　前記購入者である前記ユーザに対し、所定の条件が満たされる場合、他のユーザの為に前記配送者となることを提案するステップを更に含む、請求項１４～１７のいずれか１項に記載の情報処理方法。
19. 　他のユーザの為に前記配送者になることを提案するステップは、
    　前記商品を購入した前記ユーザが、購入した前記商品に関し配送は不要であると回答した場合において実行される、請求項１８に記載の情報処理方法。
20. 　他のユーザの為に前記配送者になることを提案するステップは、前記商品を購入した前記ユーザが利用する交通手段を判定するステップと、前記交通手段に従い、配送依頼を選択して前記ユーザに提示するステップとを含む、請求項１８又は１９に記載の情報処理方法。
21. 　他のユーザの為に前記配送者になることを提案するステップは、
    　前記購入者の目的地、又は前記目的地までの経路の１点から、前記他のユーザの商品の配送先が所定の距離以内である場合において実行される、請求項１８に記載の情報処理方法。

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