WO2022018806A1

WO2022018806A1 - 表示制御装置及び表示制御方法

Info

Publication number: WO2022018806A1
Application number: PCT/JP2020/028138
Authority: WO
Inventors: 孝康橋本; 晶子今石
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 2020-07-20
Filing date: 2020-07-20
Publication date: 2022-01-27
Also published as: JPWO2022018806A1

Abstract

車両の速度を示す車両速度情報及び車両が走行する道路の制限速度を示す制限速度情報のそれぞれを取得する情報取得部（１１）と、情報取得部（１１）により取得された車両速度情報が示す車両の速度が、情報取得部（１１）により取得された制限速度情報が示す制限速度よりも速いか否かを判定する速度超過判定部（１４）と、速度超過判定部（１４）の判定結果が、車両の速度が制限速度よりも速い旨を示していれば、車両の速度と制限速度との速度差が大きいほど、強調度合が高い速度超過警告用グラフィックの表示データを生成する表示データ生成部（１５）と、表示データ生成部（１５）により生成された表示データに従って、速度超過警告用グラフィックを車両のインパネ（４）に表示させる表示制御部（１６）とを備えるように、表示制御装置（３）を構成した。

Description

表示制御装置及び表示制御方法

　本開示は、表示制御装置及び表示制御方法に関するものである。

　以下の特許文献１には、車両の速度が制限速度よりも速い旨を示していれば、車両の速度メータ内の一部の領域を着色することによって、速度超過を警告する車両用速度表示装置が開示されている。

特開２００７－１９９０２６号公報

　特許文献１に開示されている車両用速度表示装置では、速度超過の超過度合をユーザに知らせることができないという課題があった。

　本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、速度超過の超過度合をユーザに知らせることができる表示制御装置及び表示制御方法を得ることを目的とする。

　本開示に係る表示制御装置は、車両の速度を示す車両速度情報及び車両が走行する道路の制限速度を示す制限速度情報のそれぞれを取得する情報取得部と、情報取得部により取得された車両速度情報が示す車両の速度が、情報取得部により取得された制限速度情報が示す制限速度よりも速いか否かを判定する速度超過判定部と、速度超過判定部の判定結果が、車両の速度が制限速度よりも速い旨を示していれば、車両の速度と制限速度との速度差が大きいほど、強調度合が高い速度超過警告用グラフィックの表示データを生成する表示データ生成部と、表示データ生成部により生成された表示データに従って、速度超過警告用グラフィックを車両のインストルメントパネルに表示させる表示制御部とを備えるものである。

　本開示によれば、速度超過の超過度合をユーザに知らせることができる。

実施の形態１に係る表示制御装置３を示す構成図である。実施の形態１に係る表示制御装置３のハードウェアを示すハードウェア構成図である。表示制御装置３が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。表示制御装置３の処理手順である表示制御方法を示すフローチャートである。車両の速度Ｖが制限速度ＳＬ以下であるときの速度メータの一例を示す説明図である。速度差ΔＶが、１０［ｋｍ／ｈ］未満であるときの速度超過警告用グラフィックの一例を示す説明図である。速度差ΔＶが、１０［ｋｍ／ｈ］以上で２０［ｋｍ／ｈ］未満であるときの速度超過警告用グラフィックの一例を示す説明図である。速度差ΔＶが、２０［ｋｍ／ｈ］以上であるときの速度超過警告用グラフィックの一例を示す説明図である。実施の形態２に係る表示制御装置３を示す構成図である。実施の形態２に係る表示制御装置３のハードウェアを示すハードウェア構成図である。ユーザが減速行動を行う前の速度超過警告用グラフィックとユーザが減速行動を行った後の速度超過警告用グラフィックとの一例を示す説明図である。

　以下、本開示をより詳細に説明するために、本開示を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。

実施の形態１．
　図１は、実施の形態１に係る表示制御装置３を示す構成図である。
　図２は、実施の形態１に係る表示制御装置３のハードウェアを示すハードウェア構成図である。
　速度計１は、車両の速度を計測し、車両の速度を示す車両速度情報を表示制御装置３に出力する。
　制限速度検出部２は、車両が走行する道路の制限速度を検出し、制限速度を示す制限速度情報を表示制御装置３に出力する。
　表示制御装置３は、速度超過の超過度合をユーザに知らせるために、例えば、速度超過警告用グラフィックを車両のインストルメントパネル（以下「インパネ」という）４に表示させる。
　速度超過の超過度合とは、速度超過の程度が、例えば、小程度なのか、中程度なのか、大程度なのかを表すものである。
　インパネ４は、車両の運転席に設けられた計器盤であり、速度メータ、タコメータ、燃料計、水温計、距離計、又は、速度超過警告用グラフィック等が表示される。

　図１に示す表示制御装置３は、情報取得部１１、速度超過判定部１４、表示データ生成部１５及び表示制御部１６を備えている。
　情報取得部１１は、例えば、図２に示す情報取得回路２１によって実現される。
　情報取得部１１は、車両速度情報取得部１２及び制限速度情報取得部１３を備えている。
　情報取得部１１は、車両の速度を示す車両速度情報及び制限速度を示す制限速度情報のそれぞれを取得する。
　車両速度情報取得部１２は、速度計１から、車両の速度を示す車両速度情報を取得し、車両速度情報を速度超過判定部１４に出力する。
　制限速度情報取得部１３は、制限速度検出部２から、制限速度を示す制限速度情報を取得し、制限速度情報を速度超過判定部１４に出力する。

　速度超過判定部１４は、例えば、図２に示す速度超過判定回路２２によって実現される。
　速度超過判定部１４は、情報取得部１１により取得された車両速度情報が示す車両の速度が、情報取得部１１により取得された制限速度情報が示す制限速度よりも速いか否かを判定する。
　速度超過判定部１４は、車両の速度が制限速度よりも速いか否かを示す判定結果を表示データ生成部１５に出力する。

　表示データ生成部１５は、例えば、図２に示す表示データ生成回路２３によって実現される。
　表示データ生成部１５は、速度超過判定部１４の判定結果が、車両の速度が制限速度よりも速い旨を示していれば、車両の速度と制限速度との速度差が大きいほど、強調度合が高い速度超過警告用グラフィックの表示データを生成する。
　表示データ生成部１５は、速度超過警告用グラフィックの表示データを表示制御部１６に出力する。

　表示制御部１６は、例えば、図２に示す表示制御回路２４によって実現される。
　表示制御部１６は、表示データ生成部１５により生成された表示データに従って、速度超過警告用グラフィックを車両のインパネ４に表示させる。

　図１では、表示制御装置３の構成要素である情報取得部１１、速度超過判定部１４、表示データ生成部１５及び表示制御部１６のそれぞれが、図２に示すような専用のハードウェアによって実現されるものを想定している。即ち、表示制御装置３が、情報取得回路２１、速度超過判定回路２２、表示データ生成回路２３及び表示制御回路２４によって実現されるものを想定している。
　情報取得回路２１、速度超過判定回路２２、表示データ生成回路２３及び表示制御回路２４のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ＡＳＩＣ（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ　Ｓｐｅｃｉｆｉｃ　Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ　Ｃｉｒｃｕｉｔ）、ＦＰＧＡ（Ｆｉｅｌｄ－Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ　Ｇａｔｅ　Ａｒｒａｙ）、又は、これらを組み合わせたものが該当する。

　表示制御装置３の構成要素は、専用のハードウェアによって実現されるものに限るものではなく、表示制御装置３が、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されるものであってもよい。
　ソフトウェア又はファームウェアは、プログラムとして、コンピュータのメモリに格納される。コンピュータは、プログラムを実行するハードウェアを意味し、例えば、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、あるいは、ＤＳＰ（Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｓｉｇｎａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ）が該当する。

　図３は、表示制御装置３が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。
　表示制御装置３が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、情報取得部１１、速度超過判定部１４、表示データ生成部１５及び表示制御部１６におけるそれぞれの処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムがメモリ３１に格納される。そして、コンピュータのプロセッサ３２がメモリ３１に格納されているプログラムを実行する。

　また、図２では、表示制御装置３の構成要素のそれぞれが専用のハードウェアによって実現される例を示し、図３では、表示制御装置３がソフトウェア又はファームウェア等によって実現される例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、表示制御装置３における一部の構成要素が専用のハードウェアによって実現され、残りの構成要素がソフトウェア又はファームウェア等によって実現されるものであってもよい。

　次に、図１に示す表示制御装置３の動作について説明する。
　図４は、表示制御装置３の処理手順である表示制御方法を示すフローチャートである。
　速度計１は、車両の速度Ｖを計測する。
　速度計１は、車両の速度Ｖを示す車両速度情報を表示制御装置３の車両速度情報取得部１２に出力する。

　制限速度検出部２は、例えば、車両に搭載されているナビゲーション装置の地図データを参照することによって、車両が走行する道路の制限速度ＳＬを検出する。
　制限速度検出部２は、制限速度ＳＬを示す制限速度情報を表示制御装置３の制限速度情報取得部１３に出力する。
　ここでは、制限速度検出部２が、地図データを参照することによって、車両が走行する道路の制限速度ＳＬを検出している。しかし、これは一例に過ぎず、制限速度検出部２が、例えば、車両が走行している道路の標識を撮影するカメラの映像を解析することによって、車両が走行する道路の制限速度ＳＬを検出するようにしてもよい。

　車両速度情報取得部１２は、速度計１から、車両の速度Ｖを示す車両速度情報を取得し、車両速度情報を速度超過判定部１４に出力する（図４のステップＳＴ１）。
　制限速度情報取得部１３は、制限速度検出部２から、制限速度ＳＬを示す制限速度情報を取得し、制限速度情報を速度超過判定部１４に出力する（図４のステップＳＴ２）。

　速度超過判定部１４は、車両速度情報取得部１２から、車両速度情報を取得し、制限速度情報取得部１３から、制限速度情報を取得する。
　速度超過判定部１４は、車両速度情報が示す車両の速度Ｖと、制限速度情報が示す制限速度ＳＬとを比較することによって、車両の速度Ｖが制限速度ＳＬよりも速いか否かを判定する。
　速度超過判定部１４は、車両の速度Ｖが制限速度ＳＬよりも速いか否かを示す判定結果を表示データ生成部１５に出力する。

　表示データ生成部１５は、速度超過判定部１４から、判定結果を取得する。
　表示データ生成部１５は、速度超過判定部１４の判定結果が、車両の速度Ｖが制限速度ＳＬよりも速い旨を示していれば（図４のステップＳＴ３：ＹＥＳの場合）、以下の式（１）に示すように、車両の速度Ｖと制限速度ＳＬとの速度差ΔＶを算出する（図４のステップＳＴ４）。
ΔＶ＝Ｖ－ＳＬ　　　　　　（１）
　表示データ生成部１５は、速度差ΔＶが大きいほど、強調度合が高い速度超過警告用グラフィックの表示データを生成する（図４のステップＳＴ５）。
　表示データ生成部１５は、速度超過警告用グラフィックの表示データを表示制御部１６に出力する。

　速度超過警告用グラフィックの強調度合は、例えば、速度超過警告用グラフィックの大きさ、色、点滅間隔、又は、形状変化によって異なる。
　即ち、速度超過警告用グラフィックは、大きさが大きいほど目立つため、大きさが大きい速度超過警告用グラフィックほど、強調度合が高い速度超過警告用グラフィックである。
　「赤色」等の警告色は、「青色」等の非警告色と比べて、人の注意を喚起することが知られている。したがって、警告色によって表示されている速度超過警告用グラフィックは、非警告色によって表示されている速度超過警告用グラフィックよりも、強調度合が高い速度超過警告用グラフィックである。
　点滅表示は、連続表示と比べて、人の注意を喚起することが知られている。また、点滅間隔が短いほど、人の注意を喚起することが知られている。したがって、点滅表示されている速度超過警告用グラフィックは、連続的に表示されている速度超過警告用グラフィックよりも、強調度合が高い速度超過警告用グラフィックである。また、点滅間隔が短い速度超過警告用グラフィックほど、強調度合が高い速度超過警告用グラフィックである。
　形状が変化するグラフィックは、形状が一定のグラフィックと比べて、人の注意を喚起することが知られている。したがって、形状が変化する速度超過警告用グラフィックは、形状が一定の速度超過警告用グラフィックよりも、強調度合が高い速度超過警告用グラフィックである。

　以下、表示データ生成部１５による表示データの生成処理を具体的に説明する。
　ここでは、表示データ生成部１５が、速度超過の度合を、小程度、中程度、又は、大程度の３つに分類する例を説明する。ただし、これは一例に過ぎず、速度超過の度合を２つに分類するようにしてもよいし、４つ以上に分類するようにしてもよい。
　表示データ生成部１５の内部メモリには、第１の閾値Ｔｈ_１及び第２の閾値Ｔｈ_２が記憶されているものとする。
　例えば、Ｔｈ_１＝１０［ｋｍ／ｈ］、Ｔｈ_２＝２０［ｋｍ／ｈ］である。しかし、これは一例に過ぎず、例えば、Ｔｈ_１＝５［ｋｍ／ｈ］、Ｔｈ_２＝１０［ｋｍ／ｈ］であってもよい。

　表示データ生成部１５は、速度差ΔＶと第１の閾値Ｔｈ_１とを比較し、速度差ΔＶが第１の閾値Ｔｈ_１未満であれば、速度超過の度合が小程度であると判断する。
　表示データ生成部１５は、速度差ΔＶが第１の閾値Ｔｈ_１以上であれば、速度差ΔＶと第２の閾値Ｔｈ_２とを比較する。
　表示データ生成部１５は、速度差ΔＶが第２の閾値Ｔｈ_２未満であれば、速度超過の度合が中程度であると判断する。
　表示データ生成部１５は、速度差ΔＶが第２の閾値Ｔｈ_２以上であれば、速度超過の度合が大程度であると判断する。

　表示データ生成部１５は、速度差ΔＶが１０［ｋｍ／ｈ］未満であり、速度超過の度合が小程度であれば、例えば、図６に示すような速度超過警告用グラフィックの表示データを生成する。
　図５は、車両の速度Ｖが制限速度ＳＬ以下であるときの速度メータの一例を示す説明図である。図５の例では、制限速度ＳＬが８０［ｋｍ／ｈ］である。
　「７５［ｋｍ／ｈ］」は、車両の速度Ｖを数字によって表している。車両の速度Ｖを示す数字の周囲に表示されている円弧状のグラフィックについても、車両の速度を表している。言うまでもないが、「７５［ｋｍ／ｈ］」は、一例である。
　図６は、速度差ΔＶが、１０［ｋｍ／ｈ］未満であるときの速度超過警告用グラフィックの一例を示す説明図である。図６の例では、制限速度ＳＬが８０［ｋｍ／ｈ］である。
　「８３［ｋｍ／ｈ］」は、車両の速度Ｖを数字によって表している。車両の速度Ｖを示す数字の周囲に表示されている円弧状のグラフィックについても、車両の速度を表している。言うまでもないが、「８３［ｋｍ／ｈ］」は、一例である。
　図６では、円弧状のグラフィック及び数字の双方が、速度超過警告用グラフィックである。

　図５に示す円弧状のグラフィックの形状と、図６に示す円弧状のグラフィックの形状とは、同一形状である。しかし、図５に示す円弧状のグラフィックの表示色と、図６に示す円弧状のグラフィックの表示色とが異なっている。また、図５に示す数字の表示色と、図６に示す数字の表示色とが異なっている。
　図５に示すグラフィック及び数字におけるそれぞれの表示色として、「青色」又は「緑色」等の非警告色が用いられている。ユーザは、グラフィック及び数字のそれぞれが非警告色で表示されることによって、速度超過を生じていないことを認識することができる。
　図６に示すグラフィック及び数字におけるそれぞれの表示色として、「赤色」又は「黄色」等の警告色が用いられている。ユーザは、グラフィック及び数字のそれぞれが警告色で表示されることによって、速度超過を生じていることを認識することができる。
　ここでは、図５に示す円弧状のグラフィックの形状と、図６に示す円弧状のグラフィックの形状とが同一形状である例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、図５に示す円弧状のグラフィックの形状と、図６に示す円弧状のグラフィックの形状とが異なる形状であるようにしてもよい。

　表示データ生成部１５は、速度差ΔＶが、１０［ｋｍ／ｈ］以上で２０［ｋｍ／ｈ］未満であり、速度超過の度合が中程度であれば、例えば、図７に示すような速度超過警告用グラフィックの表示データを生成する。
　図７は、速度差ΔＶが、１０［ｋｍ／ｈ］以上で２０［ｋｍ／ｈ］未満であるときの速度超過警告用グラフィックの一例を示す説明図である。図７の例では、制限速度ＳＬが８０［ｋｍ／ｈ］である。
　速度差ΔＶが、１０［ｋｍ／ｈ］以上で２０［ｋｍ／ｈ］未満であるときの速度超過警告用グラフィックは、形状が変化する速度超過警告用グラフィックであり、図中、左側の速度超過警告用グラフィックと、右側の速度超過警告用グラフィックとが交互に表示されるものである。
　左側の速度超過警告用グラフィックは、例えば、図６に示す速度超過警告用グラフィックと概ね同じである。ただし、車両の速度Ｖが異なるため、車両の速度Ｖを表す数字及び数字の周囲の円弧状のグラフィックのそれぞれが異なっている。
　右側の速度超過警告用グラフィックに含まれている車両の速度Ｖを表す数字は、左側の速度超過警告用グラフィックに含まれている車両の速度Ｖを表す数字よりも大きい。また、右側の速度超過警告用グラフィックでは、円弧状のグラフィックに含まれている棒状のグラフィックの先端に、ドット状のグラフィックが付加されている。このため、右側の速度超過警告用グラフィックにおける円弧状のグラフィックは、左側の速度超過警告用グラフィックにおける円弧状のグラフィックよりも大きい。
　図７に示す速度超過警告用グラフィックは、形状が変化するグラフィックであり、図６に示す速度超過警告用グラフィックは、形状が一定のグラフィックである。また、図７に示す速度超過警告用グラフィックにおける右側の速度超過警告用グラフィックは、図６に示す速度超過警告用グラフィックよりも大きい。
　したがって、図７に示す速度超過警告用グラフィックは、図６に示す速度超過警告用グラフィックよりも強調度合が高いグラフィックである。
　ここでは、図７に示す速度超過警告用グラフィックが、形状が変化するグラフィックであるものを示している。しかし、これは一例に過ぎず、図７に示す速度超過警告用グラフィックは、図中、右側の速度超過警告用グラフィックだけが連続的に表示される、形状が一定のグラフィックであってもよい。図７に示す速度超過警告用グラフィックが、右側の速度超過警告用グラフィックだけが連続的に表示されるグラフィックであっても、図７に示す速度超過警告用グラフィックは、図６に示す速度超過警告用グラフィックよりも強調度合が高いグラフィックである。

　表示データ生成部１５は、速度差ΔＶが、２０［ｋｍ／ｈ］以上であり、速度超過の度合が大程度であれば、例えば、図８に示すような速度超過警告用グラフィックの表示データを生成する。
　図８は、速度差ΔＶが、２０［ｋｍ／ｈ］以上であるときの速度超過警告用グラフィックの一例を示す説明図である。図８の例では、制限速度ＳＬが８０［ｋｍ／ｈ］である。
　速度差ΔＶが、２０［ｋｍ／ｈ］以上であるときの速度超過警告用グラフィックは、形状が変化する速度超過警告用グラフィックであり、図中、左側の速度超過警告用グラフィックと、右側の速度超過警告用グラフィックとが交互に表示されるものである。
　左側の速度超過警告用グラフィックは、例えば、図６に示す速度超過警告用グラフィックと概ね同じである。ただし、車両の速度Ｖが異なるため、車両の速度Ｖを表す数字及び数字の周囲の円弧状のグラフィックのそれぞれが異なっている。
　右側の速度超過警告用グラフィックに含まれている車両の速度Ｖを表す数字は、左側の速度超過警告用グラフィックに含まれている車両の速度Ｖを表す数字よりも大きい。また、右側の速度超過警告用グラフィックでは、円弧状のグラフィックに含まれている棒状のグラフィックの先端に、ドット状のグラフィックが付加されている。このため、右側の速度超過警告用グラフィックにおける円弧状のグラフィックは、左側の速度超過警告用グラフィックにおける円弧状のグラフィックよりも大きい。また、図８の右側に示す円弧状のグラフィックは、図７の右側に示す円弧状のグラフィックよりも、棒状のグラフィックの先端に付加されているドット状のグラフィックの数が多い。このため、図８の右側に示す円弧状のグラフィックは、図７の右側に示す円弧状のグラフィックよりも拡大されている。
　したがって、図８に示す速度超過警告用グラフィックは、図７に示す速度超過警告用グラフィックよりも強調度合が高いグラフィックである。
　ここでは、図８に示す速度超過警告用グラフィックが、形状が変化するグラフィックであるものを示している。しかし、これは一例に過ぎず、図７に示す速度超過警告用グラフィックが、右側の速度超過警告用グラフィックだけが連続的に表示されるグラフィックであれば、図８に示す速度超過警告用グラフィックが、右側の速度超過警告用グラフィックだけが連続的に表示されるグラフィックであってもよい。この場合も、図８に示す速度超過警告用グラフィックは、図７に示す速度超過警告用グラフィックよりも強調度合が高いグラフィックである。

　表示データ生成部１５は、速度超過判定部１４の判定結果が、車両の速度Ｖが制限速度ＳＬ以下である旨を示していれば（図４のステップＳＴ３：ＮＯの場合）、速度超過警告用グラフィックの表示データを生成しない。

　表示制御部１６は、表示データ生成部１５から、速度超過警告用グラフィックの表示データを受けると、表示データに従って、例えば、図６～図８に示すような速度超過警告用グラフィックを車両のインパネ４に表示させる（図４のステップＳＴ６）。
　表示制御部１６は、表示データ生成部１５から、速度超過警告用グラフィックの表示データを受けなければ、図５に示すような速度メータを車両のインパネ４に表示させる。

　以上の実施の形態１では、車両の速度を示す車両速度情報及び車両が走行する道路の制限速度を示す制限速度情報のそれぞれを取得する情報取得部１１と、情報取得部１１により取得された車両速度情報が示す車両の速度が、情報取得部１１により取得された制限速度情報が示す制限速度よりも速いか否かを判定する速度超過判定部１４と、速度超過判定部１４の判定結果が、車両の速度が制限速度よりも速い旨を示していれば、車両の速度と制限速度との速度差が大きいほど、強調度合が高い速度超過警告用グラフィックの表示データを生成する表示データ生成部１５と、表示データ生成部１５により生成された表示データに従って、速度超過警告用グラフィックを車両のインパネ４に表示させる表示制御部１６とを備えるように、表示制御装置３を構成した。したがって、表示制御装置３は、速度超過の超過度合をユーザに知らせることができる。

　図３に示す表示制御装置３では、表示データ生成部１５が、車両の速度Ｖと制限速度ＳＬとの速度差ΔＶが大きいほど、円弧状のグラフィックに含まれている棒状のグラフィックの先端に、より多くのドット状のグラフィックを付加することによって、強調度合が高い速度超過警告用グラフィックの表示データを生成している。
　図３に示す表示制御装置３では、表示データ生成部１５が、速度差ΔＶが大きいほど、強調度合が高い速度超過警告用グラフィックの表示データを生成すればよく、例えば、速度差ΔＶが大きいほど、速度超過警告用グラフィックをより高速に点滅させるようにしてもよい。
　また、表示データ生成部１５が、速度差ΔＶが大きいほど、例えば、円弧状のグラフィックをより高速にアニメーション表示させるようにしてもよい。円弧状のグラフィックのアニメーション表示としては、棒状のグラフィックを点灯してから、ドット状のグラフィックを点灯させて、その後、棒状のグラフィック及びドット状のグラフィックを消灯させる。そして、再度、棒状のグラフィックを点灯してから、ドット状のグラフィックを点灯させるようなものが考えられる。

　図３に示す表示制御装置３では、速度超過警告用グラフィックが、速度メータの機能を兼ねている。しかし、これは一例に過ぎず、速度超過警告用グラフィックが、タコメータの機能を兼ねるものであってもよい。速度超過警告用グラフィックが、タコメータの機能を兼ねる場合、速度超過警告用グラフィックにおける数字は、エンジンの回転数を表し、円弧状のグラフィックもエンジンの回転数を表すものとなる。速度超過警告用グラフィックが、タコメータの機能を兼ねる場合でも、速度超過警告用グラフィックは、速度差ΔＶが大きいほど、強調度合が高いものとなる。

実施の形態２．
　実施の形態２では、ユーザが減速行動を行っていれば、表示データ生成部１９が、ユーザが減速行動を行う前に生成した表示データに従って表示される速度超過警告用グラフィックよりも強調度合が低い速度超過警告用グラフィックの表示データを生成する表示制御装置３について説明する。

　図９は、実施の形態２に係る表示制御装置３を示す構成図である。図９において、図１と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
　図１０は、実施の形態２に係る表示制御装置３のハードウェアを示すハードウェア構成図である。図１０において、図２と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
　ブレーキペダルセンサ５は、ブレーキペダルの操作を監視しており、ユーザがブレーキペダルの踏み込み操作を行えば、ブレーキペダル踏込情報を表示制御装置３に出力する。
　アクセルペダルセンサ６は、アクセルペダルの操作を監視しており、ユーザがアクセルペダルの踏み込み操作を止めれば、アクセルペダル非踏込情報を表示制御装置３に出力する。

　図９に示す表示制御装置３は、情報取得部１１、速度超過判定部１４、ペダル操作検出部１７、減速行動判定部１８、表示データ生成部１９及び表示制御部１６を備えている。
　ペダル操作検出部１７は、例えば、図１０に示すペダル操作検出回路２５によって実現される。
　ペダル操作検出部１７は、車両のペダル操作を検出する。
　即ち、ペダル操作検出部１７は、ブレーキペダルセンサ５からブレーキペダル踏込情報、又は、アクセルペダルセンサ６からアクセルペダル非踏込情報を受けると、車両のペダル操作として、ブレーキペダルの操作、又は、アクセルペダルの非操作を検出する。
　ペダル操作検出部１７は、ペダル操作の検出結果を減速行動判定部１８に出力する。

　減速行動判定部１８は、例えば、図１０に示す減速行動判定回路２６によって実現される。
　減速行動判定部１８は、ペダル操作検出部１７によるペダル操作の検出結果から、ユーザが減速行動を行っているか否かを判定する。
　減速行動判定部１８は、ユーザが減速行動を行っているか否かを示す判定結果を表示データ生成部１９に出力する。

　表示データ生成部１９は、例えば、図１０に示す表示データ生成回路２７によって実現される。
　表示データ生成部１９は、図１に示す表示データ生成部１５と同様に、速度超過判定部１４の判定結果が、車両の速度が制限速度よりも速い旨を示していれば、車両の速度と制限速度との速度差が大きいほど、強調度合が高い速度超過警告用グラフィックの表示データを生成する。
　表示データ生成部１９は、減速行動判定部１８の判定結果が、ユーザが減速行動を行っている旨を示していれば、ユーザが減速行動を行う前に生成した表示データに従って表示される速度超過警告用グラフィックよりも強調度合が低い速度超過警告用グラフィックの表示データを生成する。
　表示データ生成部１９は、速度超過警告用グラフィックの表示データを表示制御部１６に出力する。

　図９では、表示制御装置３の構成要素である情報取得部１１、速度超過判定部１４、ペダル操作検出部１７、減速行動判定部１８、表示データ生成部１９及び表示制御部１６のそれぞれが、図１０に示すような専用のハードウェアによって実現されるものを想定している。即ち、表示制御装置３が、情報取得回路２１、速度超過判定回路２２、ペダル操作検出回路２５、減速行動判定回路２６、表示データ生成回路２７及び表示制御回路２４によって実現されるものを想定している。
　情報取得回路２１、速度超過判定回路２２、ペダル操作検出回路２５、減速行動判定回路２６、表示データ生成回路２７及び表示制御回路２４のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ＡＳＩＣ、ＦＰＧＡ、又は、これらを組み合わせたものが該当する。

　表示制御装置３の構成要素は、専用のハードウェアによって実現されるものに限るものではなく、表示制御装置３が、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されるものであってもよい。
　表示制御装置３が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、情報取得部１１、速度超過判定部１４、ペダル操作検出部１７、減速行動判定部１８、表示データ生成部１９及び表示制御部１６におけるそれぞれの処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムが図３に示すメモリ３１に格納される。そして、図３に示すプロセッサ３２がメモリ３１に格納されているプログラムを実行する。

　また、図１０では、表示制御装置３の構成要素のそれぞれが専用のハードウェアによって実現される例を示し、図３では、表示制御装置３がソフトウェア又はファームウェア等によって実現される例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、表示制御装置３における一部の構成要素が専用のハードウェアによって実現され、残りの構成要素がソフトウェア又はファームウェア等によって実現されるものであってもよい。

　次に、図９に示す表示制御装置３の動作について説明する。
　ペダル操作検出部１７、減速行動判定部１８及び表示データ生成部１９以外は、図１に示す表示制御装置３と同様であるため、ここでは、主に、ペダル操作検出部１７、減速行動判定部１８及び表示データ生成部１９の動作を説明する。

　ブレーキペダルセンサ５は、ブレーキペダルの操作を監視しており、ユーザがブレーキペダルの踏み込み操作を行えば、ブレーキペダル踏込情報を表示制御装置３のペダル操作検出部１７に出力する。
　アクセルペダルセンサ６は、アクセルペダルの操作を監視しており、ユーザがアクセルペダルの踏み込み操作を止めれば、アクセルペダル非踏込情報をペダル操作検出部１７に出力する。

　ペダル操作検出部１７は、ブレーキペダルセンサ５からブレーキペダル踏込情報を受けると、車両のペダル操作として、ブレーキペダルの操作を検出する。
　ペダル操作検出部１７は、アクセルペダルセンサ６からアクセルペダル非踏込情報を受けると、車両のペダル操作として、アクセルペダルの非操作を検出する。
　ペダル操作検出部１７は、ペダル操作の検出結果を減速行動判定部１８に出力する。

　減速行動判定部１８は、ペダル操作検出部１７によるペダル操作の検出結果から、ユーザが減速行動を行っているか否かを判定する。
　減速行動判定部１８は、ペダル操作検出部１７によって、ブレーキペダルの操作が検出されると、ユーザが減速行動を行っていると判定する。
　また、減速行動判定部１８は、ペダル操作検出部１７によって、アクセルペダルの非操作が検出されると、ユーザが減速行動を行っていると判定する。
　減速行動判定部１８は、ユーザが減速行動を行っているか否かを示す判定結果を表示データ生成部１９に出力する。

　表示データ生成部１９は、図１に示す表示データ生成部１５と同様に、速度超過判定部１４の判定結果が、車両の速度が制限速度よりも速い旨を示していれば、車両の速度と制限速度との速度差が大きいほど、強調度合が高い速度超過警告用グラフィックの表示データを生成する。
　表示データ生成部１９は、速度超過警告用グラフィックの表示データを生成したのち、減速行動判定部１８から、ユーザが減速行動を行っている旨を示す判定結果を受けると、例えば、図１１に示すように、先に生成した表示データに従って表示される速度超過警告用グラフィックよりも強調度合が低い速度超過警告用グラフィックの表示データを生成する。
　表示データ生成部１９は、速度超過警告用グラフィックの表示データを表示制御部１６に出力する。

　図１１は、ユーザが減速行動を行う前の速度超過警告用グラフィックとユーザが減速行動を行った後の速度超過警告用グラフィックとの一例を示す説明図である。図１１の例では、制限速度ＳＬが８０［ｋｍ／ｈ］である。
　図１１の左側の速度超過警告用グラフィックは、ユーザが減速行動を行う前の速度超過警告用グラフィックである。
　図１１の右側の速度超過警告用グラフィックは、ユーザが減速行動を行った後の速度超過警告用グラフィックであり、左側の速度超過警告用グラフィックよりも強調度合が低い。
　右側の速度超過警告用グラフィックは、左側の速度超過警告用グラフィックと比べて、円弧状のグラフィックに含まれている棒状のグラフィックの先端に付加されているドット状のグラフィックの数が減少している。
　したがって、右側の速度超過警告用グラフィックは、左側の速度超過警告用グラフィックよりも強調度合が低いグラフィックである。

　以上の実施の形態２では、車両のペダル操作を検出するペダル操作検出部１７と、ペダル操作検出部１７によるペダル操作の検出結果から、ユーザが減速行動を行っているか否かを判定する減速行動判定部１８とを備え、表示データ生成部１９は、減速行動判定部１８の判定結果が、ユーザが減速行動を行っている旨を示していれば、ユーザが減速行動を行う前に生成した表示データに従って表示される速度超過警告用グラフィックよりも強調度合が低い速度超過警告用グラフィックの表示データを生成するように、表示制御装置３を構成した。したがって、表示制御装置３は、速度超過の超過度合をユーザに知らせることができるほか、減速行動が行われていることをユーザに知らせることができる。

　なお、本開示は、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。

　本開示は、表示制御装置及び表示制御方法に適している。

　１　速度計、２　制限速度検出部、３　表示制御装置、４　インパネ、５　ブレーキペダルセンサ、６　アクセルペダルセンサ、１１　情報取得部、１２　車両速度情報取得部、１３　制限速度情報取得部、１４　速度超過判定部、１５　表示データ生成部、１６　表示制御部、１７　ペダル操作検出部、１８　減速行動判定部、１９　表示データ生成部、２１　情報取得回路、２２　速度超過判定回路、２３　表示データ生成回路、２４　表示制御回路、２５　ペダル操作検出回路、２６　減速行動判定回路、２７　表示データ生成回路、３１　メモリ、３２　プロセッサ。

Claims

　車両の速度を示す車両速度情報及び前記車両が走行する道路の制限速度を示す制限速度情報のそれぞれを取得する情報取得部と、
　前記情報取得部により取得された車両速度情報が示す車両の速度が、前記情報取得部により取得された制限速度情報が示す制限速度よりも速いか否かを判定する速度超過判定部と、
　前記速度超過判定部の判定結果が、前記車両の速度が前記制限速度よりも速い旨を示していれば、前記車両の速度と前記制限速度との速度差が大きいほど、強調度合が高い速度超過警告用グラフィックの表示データを生成する表示データ生成部と、
　前記表示データ生成部により生成された表示データに従って、前記速度超過警告用グラフィックを前記車両のインストルメントパネルに表示させる表示制御部と
　を備えた表示制御装置。
　前記車両のペダル操作を検出するペダル操作検出部と、
　前記ペダル操作検出部によるペダル操作の検出結果から、ユーザが減速行動を行っているか否かを判定する減速行動判定部とを備え、
　前記表示データ生成部は、前記減速行動判定部の判定結果が、ユーザが減速行動を行っている旨を示していれば、ユーザが減速行動を行う前に生成した表示データに従って表示される速度超過警告用グラフィックよりも強調度合が低い速度超過警告用グラフィックの表示データを生成することを特徴とする請求項１記載の表示制御装置。
　前記ペダル操作検出部により検出されるペダル操作は、ブレーキペダルの操作、又は、アクセルペダルの非操作であることを特徴とする請求項２記載の表示制御装置。
　情報取得部が、車両の速度を示す車両速度情報及び前記車両が走行する道路の制限速度を示す制限速度情報のそれぞれを取得し、
　速度超過判定部が、前記情報取得部により取得された車両速度情報が示す車両の速度が、前記情報取得部により取得された制限速度情報が示す制限速度よりも速いか否かを判定し、
　表示データ生成部が、前記速度超過判定部の判定結果が、前記車両の速度が前記制限速度よりも速い旨を示していれば、前記車両の速度と前記制限速度との速度差が大きいほど、強調度合が高い速度超過警告用グラフィックの表示データを生成し、
　表示制御部が、前記表示データ生成部により生成された表示データに従って、前記速度超過警告用グラフィックを前記車両のインストルメントパネルに表示させる
　表示制御方法。