WO2022014565A1 - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

ドロワの移動方向において画像形成装置を小型化することを目的とする。画像形成装置は、本体筐体と、本体筐体内の内側位置と本体筐体外の外側位置との間で第１方向に移動可能なドロワ４０と、ドロワ４０に対して着脱可能なカートリッジ（５０Ａ）を備える。ドロワ４０は、ドロワ４０を本体筐体に対してロックするロック位置と、本体筐体に対するドロワ４０のロックを解除する解除位置と、の間を移動可能なロック部材４５を備える。カートリッジは、ドロワ４０に装着された状態において、第１位置と、第２位置と、の間をドラム軸Ｘ１を中心に回動可能である。カートリッジが第１位置に位置する場合、ロック部材４５は、ロック位置に位置し、カートリッジが第２位置に位置する場合、ロック部材４５は、解除位置に位置する。

Description

画像形成装置

　本開示は、カートリッジが着脱可能なドロワを備えた画像形成装置に関する。

　従来、本体筐体と、本体筐体内の内側位置と本体筐体外の外側位置との間で移動可能なドロワと、ドロワに着脱可能なカートリッジとを備えた画像形成装置が知られている（特許文献１参照）。

米国特許出願公開第２０２０／０１４２３４８号明細書

　従来技術のような構造において、ドロワを本体筐体にロックさせたり、ドロワのロックを解除させたりすることが可能な構造を採用することが考えられる。具体的には、例えば、ドロワが、ユーザによって把持されるハンドルと、ドロワを本体筐体に対してロックするためのロック部材とを備えることが考えられる。この場合、例えば、ハンドルは、ドロワの側壁に対して回動可能とすることが考えられる。また、例えば、ロック部材は、ハンドルの回動に連動して動くように構成されることが考えられる。このように構成した場合、ユーザは、ドロワを内側位置から外側位置に移動させる際、ハンドルを回動させることでロック部材によるロックを解除させることが可能となる。

　しかしながら、このような構造では、ハンドルを回動可能とするために、ハンドルが設けられるドロワの側壁の厚さをある程度大きくしなければならないので、ドロワの移動方向において画像形成装置が大型化するおそれがある。

　そこで、本開示は、ドロワの移動方向において画像形成装置を小型化することを目的とする。

　前記課題を解決するため、本開示に係る画像形成装置は、本体筐体と、前記本体筐体内の内側位置と前記本体筐体外の外側位置との間で第１方向に移動可能なドロワと、前記ドロワに対して着脱可能なカートリッジであって、前記第１方向と交差する第２方向に延びるドラム軸について回転可能な感光ドラムを有するカートリッジと、を備える。　前記ドロワは、前記ドロワを前記本体筐体に対してロックするロック位置と、前記本体筐体に対する前記ドロワのロックを解除する解除位置と、の間を前記第２方向に移動可能なロック部材を備える。
　前記カートリッジは、前記ドロワに装着された状態において、第１位置と、第２位置と、の間を前記ドラム軸を中心に回動可能である。
　前記カートリッジが前記第１位置に位置する場合、前記ロック部材は、前記ロック位置に位置し、前記カートリッジが前記第２位置に位置する場合、前記ロック部材は、前記解除位置に位置する。

　この構成によれば、カートリッジを第１位置から第２位置に回動させることで本体筐体に対するドロワのロックを解除することができるので、ドロワのロックを解除するためのハンドルをドロワに設ける必要がなくなる。そのため、ドロワの移動方向である第１方向において、画像形成装置を小型化することができる。

　また、前記カートリッジは、電気接点を有するメモリを備え、前記本体筐体は、前記電気接点と接触する本体接点を備え、前記カートリッジが前記第１位置から前記第２位置に回動するときに、前記カートリッジは、前記電気接点が前記本体接点から離れるように回動してもよい。

　この構成によれば、カートリッジが第１位置から第２位置に回動するときに、電気接点が本体接点から離れるので、カートリッジの第１位置から第２位置への回動が本体接点で邪魔されるのを抑えることができる。

　また、前記電気接点は、下を向き、前記本体接点は、上を向いていてもよい。

　また、前記カートリッジが前記第１位置に位置する場合、前記電気接点が前記本体接点と接触し、前記カートリッジが前記第２位置に位置する場合、前記電気接点が前記本体接点から離間してもよい。

　また、前記カートリッジは、前記感光ドラムに駆動力を伝達するドラムカップリングであって、前記ドラム軸を中心に回転可能なドラムカップリングを備え、前記ドラムカップリングを中心に前記第１位置と前記第２位置との間で回動可能であってもよい。

　また、前記カートリッジは、ユーザが把持可能なハンドルを有し、前記本体筐体は、前記ドロワが通過可能な開口を有し、前記カートリッジが装着された前記ドロワが前記内側位置に位置する状態で、前記ハンドルは、前記開口から露出してもよい。

　この構成によれば、カートリッジのハンドルが開口から露出するので、ユーザが、カートリッジのハンドルを容易に掴むことができる。

　また、前記カートリッジが装着された前記ドロワが前記内側位置に位置する状態で、前記ハンドルは、前記カートリッジから前記開口の外に向けて前記第１方向に突出してもよい。

　これによれば、ハンドルが開口の外に向けて第１方向に突出するので、ユーザが、カートリッジのハンドルを容易に掴むことができる。

　また、前記本体筐体は、前記第２方向における前記本体筐体の内表面に位置する凹部を有し、前記ロック部材が前記ロック位置に位置する場合に、前記ロック部材の少なくとも一部は、前記凹部に入り、前記ロック部材が前記解除位置に位置する場合に、前記ロック部材の少なくとも一部は、前記第２方向において前記凹部から離れて位置していてもよい。

　また、前記カートリッジは、前記ロック部材に接触して、前記ロック部材を前記ロック位置から前記解除位置に移動させる第１突起を有し、前記ロック部材は、前記第２方向における前記ドロワの側壁から突出する先端部であって、前記本体筐体と接触して、前記内側位置に位置する前記ドロワが前記外側位置へ移動するのを規制する先端部と、前記第１突起と接触する第１カム面であって、前記先端部に近づくにつれて前記第１突起から離れるように傾斜する第１カム面を有していてもよい。

　この構成によれば、第１突起が第１カム面と接触することで、ロック部材がロック位置から解除位置に移動するので、ドロワのロックを解除する構造を簡易に構成することができる。

　また、前記ドロワは、前記ロック部材を前記解除位置から前記ロック位置に向けて前記第２方向に付勢するバネをさらに備えていてもよい。

　この構成によれば、バネがロック部材を解除位置からロック位置に向けて付勢するので、カートリッジを第２位置から第１位置に回動させると、バネによってロック部材を解除位置からロック位置に移動させることができる。

　また、前記本体筐体は、前記ロック部材の前記先端部が入る凹部と、前記ドロワが前記外側位置から前記内側位置に移動する過程において、前記ロック位置に位置する前記ロック部材の前記先端部と接触可能な本体接触部と、を有し、前記本体接触部および前記先端部の少なくとも一方は、前記ドロワの装着方向下流に向かうにつれて前記カートリッジに近づくように傾斜する第２カム面を有していてもよい。

　この構成によれば、本体接触部および先端部の少なくとも一方が第２カム面を有するので、ドロワを外側位置から内側位置に移動させる際に、ユーザがカートリッジを回動させなくても、第２カム面の作用によって、ロック部材をロック位置から解除位置に向けて移動させることができる。そのため、ドロワを外側位置から内側位置に移動させる際に、ロック位置に位置するロック部材の先端部が本体接触部に引っかかるのを抑えることができる。

　また、前記カートリッジは、第２突起を有し、前記ドロワに対して、前記第１方向および前記第２方向に交差する第３方向に着脱可能であり、前記ドロワは、前記第２位置に位置する前記カートリッジが前記ドロワから離脱するのを規制する規制部を有し、前記カートリッジが前記第１位置に位置する場合、前記第３方向に投影した前記第２突起が前記規制部に重ならず、前記カートリッジが前記第２位置に位置する場合、前記第３方向に投影した前記第２突起が前記規制部に重なっていてもよい。

　この構成によれば、カートリッジが第２位置に位置する場合に、第３方向に投影した第２突起が規制部に重なるので、第２位置に位置するカートリッジがドロワから外れるのを抑制することができる。

　本開示によれば、ドロワの移動方向において画像形成装置を小型化することができる。

第１実施形態に係るカラープリンタを示す断面図である。 ドロワを本体筐体外に引き出した状態を示す断面図である。 第１カートリッジを示す斜視図（ａ）と、第２ボス内のドラムカップリングを示す図（ｂ）と、第１カートリッジ周りのドロワの構成を示す斜視図（ｃ）である。 ロック部材と本体筐体の凹部との関係を示す図（ａ）と、ドロワを外側位置から内側位置に移動させるときのロック部材の動きを示す図（ｂ）である。 第１カートリッジが第１位置または第２位置に位置するときの、第２凸部と位置決め凹部の関係を示す図（ａ），（ｂ）である。 第１カートリッジが第１位置または第２位置に位置するときの、第１突起と第１カム面の関係を示す図（ａ），（ｂ）である。 第１カートリッジが第１位置または第２位置に位置するときの、第１凸部と位置決め凹部の関係を示す図（ａ），（ｂ）である。 第１カートリッジが第１位置または第２位置に位置するときの、電気接点と本体接点の関係を示す図（ａ），（ｂ）である。 本体筐体の開口からハンドルが露出している状態を示す図（ａ）と、開口の切り欠きを示す図（ｂ）である。 ハンドルの第１変形例を示す図（ａ）と、ハンドルの第２変形例を示す図（ｂ）である。 規制部および第２突起の位置を変更した形態を示す図（ａ），（ｂ）である。 第２実施形態に係る画像形成装置の斜視図である。 画像形成装置の概略構成を示す図である。 第２方向から見た、ドロワと転写装置と本体筐体の関係を表す断面図であって、（ａ）直動カムが第１位置に位置する状態と、（ｂ）直動カムが第２位置に位置する状態を示す図である。 第２方向から見たカートリッジの断面図である。 第２方向の一端側から見たカートリッジの斜視図である。 第２方向の他端側から見たカートリッジの斜視図である。 ラッチがロック解除位置に位置する状態のドロワの斜視図である。 第２方向の他端側から見たカートリッジの斜視図である。 第２方向の一端側から見たカートリッジの斜視図である。 カートリッジをドロワに装着した状態の側面図である。 カートリッジを第２方向から見た時の模式図であって、（ａ）接触状態と、（ｂ）離間状態を示す図である。 カバーの開閉動作に連動した、中間転写ベルトと感光ドラムの接触と離間を示す図であって、（ａ）中間転写ベルトがベルト離間位置に位置する状態と、（ｂ）中間転写ベルトがベルト接触位置に位置する状態を示す図である。 第２実施形態の変形例に係るカートリッジの斜視図である。 第３実施形態に係る画像形成装置の斜視図である。 画像形成装置の概略構成を示す図である。 第２方向から見た、ドロワと転写装置と本体筐体の関係を表す断面図であって、（ａ）直動カムが第１位置に位置する状態と、（ｂ）直動カムが第２位置に位置する状態を示す図である。 第２方向から見たカートリッジの断面図である。 第２方向の一端側から見たカートリッジの斜視図である。 第２方向の他端側から見たカートリッジの斜視図である。 ラッチがロック解除位置に位置する状態のドロワの斜視図である。 第２方向の他端側から見たカートリッジの斜視図である。 第２方向の一端側から見たカートリッジの斜視図である。 カートリッジをドロワに装着した状態の側面図である。 カートリッジを第２方向から見た時の模式図であって、（ａ）接触状態と、（ｂ）離間状態を示す図である。 カバーの開閉動作に連動した、中間転写ベルトと感光ドラムの接触と離間を示す図であって、（ａ）中間転写ベルトがベルト離間位置に位置する状態と、（ｂ）中間転写ベルトがベルト接触位置に位置する状態を示す図である。 第３実施形態の変形例に係るカートリッジの斜視図である。 第４実施形態に係る画像形成装置の斜視図である。 画像形成装置の概略構成を示す図である。 第２方向から見た、ドロワと転写装置と本体筐体の関係を表す断面図であって、（ａ）直動カムが第１位置に位置する状態と、（ｂ）直動カムが第２位置に位置する状態を示す図である。 第２方向から見たカートリッジの断面図である。 第２方向の一端側から見たカートリッジの斜視図である。 第２方向の他端側から見たカートリッジの斜視図である。 ラッチがロック解除位置に位置する状態のドロワの斜視図である。 第２方向の他端側から見たカートリッジの斜視図である。 第２方向の一端側から見たカートリッジの斜視図である。 カートリッジをドロワに装着した状態の側面図である。 カートリッジを第２方向から見た時の模式図であって、（ａ）当接状態と、（ｂ）離間状態を示す図である。 カバーの開閉動作に連動した、中間転写ベルトと感光ドラムの当接と離間を示す図であって、（ａ）中間転写ベルトが離間位置に位置する状態と、（ｂ）中間転写ベルトが当接位置に位置する状態を示す図である。 第４実施形態の変形例に係るカートリッジの斜視図である。 第５実施形態に係るカラープリンタの概略構成を示す断面図である。 ドロワを本体筐体外に引き出した状態を示す断面図である。 ロックレバーがロック位置に位置するときのドロワの状態を示す斜視図（ａ），（ｂ）である。 ロックレバーがロック解除位置に位置するときのドロワの状態を示す斜視図（ａ），（ｂ）である。 カートリッジの第２方向の一端を示す斜視図（ａ）と、ドロワの第２方向の一端側の構造を示す側面図（ｂ）と、第１ロックレバーを示す斜視図（ｃ），（ｄ）である。 カートリッジの第２方向の他端を示す斜視図（ａ）と、ドロワの第２方向の他端側の構造を示す側面図（ｂ）と、第２ロックレバーを示す斜視図（ｃ），（ｄ）である。 第１ロックレバーのロック位置、ロック解除位置および開放位置を示す図（ａ）と、第２ロックレバーのロック位置、ロック解除位置および開放位置を示す図（ｂ）である。 ドロワを本体筐体外に引き出した状態を示す斜視図である。 ロックレバーと本体筐体の関係を示す図である。 ドロワを本体筐体に装着する際の本体筐体の各部位の作用を示す図（ａ）～（ｃ）である。 第６実施形態に係るカラープリンタの概略構成を示す断面図である。 ドロワを本体筐体外に引き出した状態を示す断面図である。 一部のカートリッジを取り外した状態のドロワの斜視図である。 カートリッジの第２方向の一端を示す斜視図（ａ）と、ドロワの第２方向の一端側の構造を示す側面図（ｂ）と、第１ロックレバーを示す斜視図（ｃ），（ｄ）である。 ドロワを上から見た図であり、ロックレバーが解除位置にある状態を示す図（ａ）と、ロック位置にある状態を示す図（ｂ）である。 ドロワに装着されたカートリッジの第２方向における一端側を下側から見た斜視図である。 カートリッジの第２方向の他端を示す斜視図（ａ）と、ドロワの第２方向の他端側の構造を示す側面図（ｂ）と、第２ロックレバーを示す斜視図（ｃ），（ｄ）である。 ドロワを本体筐体外から本体筐体内に移動する途中を示す図であり、メモリの電気接点と本体接点の位置関係を説明する図である。 ドロワが本体筐体内に位置する状態を示す図であり、メモリの電気接点と本体接点の位置関係を説明する図である。 図９のＡ－Ａ断面図（ａ）と、Ｂ－Ｂ断面図（ｂ）である。 第６実施形態の第１変形例におけるドラムユニットの斜視図である。 第６実施形態の第２変形例におけるドラムユニットの斜視図である。 第６実施形態の第３変形例における第１ロックレバーとメモリを覆うカバーの位置関係を説明する図である。 第６実施形態の他の変形例におけるカートリッジの色識別ラベルの位置を説明する図である。 第７実施形態のカラープリンタの概略構成を示す断面図である。 ドロワを本体筐体外に引き出した状態を示す断面図である。 カートリッジが装着されたドロワの斜視図であり、ロックレバーがロック位置に位置する状態を示す図（ａ）と、ロックレバーが解除位置に位置する状態を示す図（ｂ）である。 ドラムフレームが接触位置に位置する状態のカートリッジの第２方向の一端を示す側面図（ａ）と、断面図（ｂ）である。 ドラムフレームが離間位置に位置する状態のカートリッジの第２方向の一端を示す側面図（ａ）と、断面図（ｂ）である。 カートリッジの第２方向の一端を示す斜視図（ａ）と、カートリッジが装着され、第１ロックレバーが解除位置に位置するドロワの第２方向の一端側の構成を示す斜視図（ｂ）である。 第１ロックレバーがロック位置に位置するドロワの第２方向の一端側の構成を示す斜視図（ａ）と、側面図（ｂ）である。 カートリッジの第２方向の他端を示す斜視図（ａ）と、カートリッジが装着され、第２ロックレバーが解除位置に位置するドロワの第２方向の他端側の構成を示す斜視図（ｂ）である。 第２ロックレバーがロック位置に位置するドロワの第２方向の他端側の構成を示す斜視図（ａ）と、側面図（ｂ）である。 ドロワの第２方向の一端側と、第１カムと、第１位置に位置する第１離間部材を示す斜視図（ａ）と、平面図（ｂ）である。 ドロワの第２方向の一端側と、第１カムと、第２位置に位置する第１離間部材を示す斜視図（ａ）と、平面図（ｂ）である。 第１離間部材と第１カムを示す斜視図であり、第１離間部材が第１位置に位置する状態を示す図（ａ）と、第１離間部材が第２位置に位置する状態を示す図（ｂ）である。 ドロワの第２方向の他端側と、第２カムと、第３位置に位置する第２離間部材を示す斜視図（ａ）と、平面図（ｂ）である。 ドロワの第２方向の他端側と、第２カムと、第４位置に位置する第２離間部材を示す斜視図（ａ）と、平面図（ｂ）である。 ドロワと、ドラムフレームが離間位置に位置する状態のカートリッジを示す側面図であり、第２方向の一端側を示す図（ａ）と、第２方向の他端側を示す図（ｂ）である。 第７実施形態の第１変形例の、第１ロックレバーを示す斜視図（ａ）と、第２ロックレバーを示す斜視図（ｂ）である。 第７実施形態の第２変形例の、離間部材とカートリッジを示す斜視図（ａ）と、側面図（ｂ），（ｃ）である。

　以下、本開示の第１実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
　図１に示すように、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ１は、本体筐体２と、シート供給部３と、画像形成部４と、排出部５と、を備える。シート供給部３は、画像形成部４にシートＳを供給する。画像形成部４は、シートＳに画像を形成する。排出部５は、本体筐体２の外にシートＳを排出する。

　本体筐体２は、開口２Ａと、フロントカバー２１とを有している。開口２Ａは、後述するドロワ４０が通過可能な開口である。フロントカバー２１は、開口２Ａを開ける開位置（図２参照）と、開口２Ａを閉じる閉位置との間で回動可能となっている。

　シート供給部３は、本体筐体２内の下部に位置する。シート供給部３は、供給トレイ３１と、供給機構３２と、を備える。供給トレイ３１は、本体筐体２に着脱可能である。供給機構３２は、シートＳを供給トレイ３１から画像形成部４に搬送する。

　画像形成部４は、ドラムユニットＤＵと、スキャナユニットＳＵと、ベルトユニットＢＵと、定着ユニットＦＵとを備えている。

　ドラムユニットＤＵは、ドロワ４０と、４つのカートリッジ５０とを備えている。ドロワ４０は、４つのカートリッジ５０を装着可能である。図１および図２に示すように、ドロワ４０は、本体筐体２に対して第１方向に移動可能となっている。詳しくは、ドロワ４０は、本体筐体２の開口２Ａを通過して、本体筐体２内の内側位置と本体筐体２外の外側位置との間で移動可能となっている。

　内側位置は、シートＳに画像を形成するときのドロワ４０の位置である。外側位置は、ドロワ４０に対してカートリッジ５０を着脱するときのドロワ４０の位置である。なお、本実施形態において、第１方向は、後述する第２方向と、上下方向である第３方向とに直交している。

　４つのカートリッジ５０は、それぞれ色の異なるトナーを収容している。４つのカートリッジ５０は、第１方向に並んでいる。各カートリッジ５０は、ドロワ４０に対して第３方向に着脱可能である。各カートリッジ５０は、感光ドラム５１と、現像ローラ５２と、を備えている。なお、図示は省略するが、各カートリッジ５０は、感光ドラム５１を帯電させる帯電ローラなども備えている。

　感光ドラム５１は、第１方向と交差する第２方向に延びるドラム軸Ｘ１について回転可能となっている。なお、本実施形態では、第２方向は、第１方向および第３方向に直交している。

　現像ローラ５２は、感光ドラム５１にトナーを供給するローラである。現像ローラ５２は、ドラム軸Ｘ１と平行な回転軸について回転可能となっている。

　スキャナユニットＳＵは、ドラムユニットＤＵの上に位置する。スキャナユニットＳＵは、レーザ光を各感光ドラム５１に出射する。

　ベルトユニットＢＵは、ドラムユニットＤＵの下に位置する。ベルトユニットＢＵは、駆動ローラ６１と、従動ローラ６２と、中間転写ベルト６３と、４つの１次転写ローラ６４と、２次転写ローラ６５と、を備える。

　中間転写ベルト６３は、無端状のベルトである。駆動ローラ６１および従動ローラ６２は、中間転写ベルト６３を回転させるローラである。

　駆動ローラ６１、従動ローラ６２および１次転写ローラ６４は、中間転写ベルト６３の内側に位置する。１次転写ローラ６４と感光ドラム５１は、中間転写ベルト６３を挟む。

　２次転写ローラ６５は、中間転写ベルト６３の外側に位置する。２次転写ローラ６５と駆動ローラ６１は、中間転写ベルト６３を挟む。

　定着ユニットＦＵは、中間転写ベルト６３よりも上に位置する。定着ユニットＦＵは、加熱ローラ７１と、加圧ローラ７２と、を備える。加圧ローラ７２は、加熱ローラ７１に押圧される。

　排出部５は、本体筐体２の上部に位置する。排出部５は、排出ローラ９と、排出トレイ２２と、を備える。排出ローラ９は、シートＳを排出トレイ２２に向けて搬送する。

　カラープリンタ１では、まず帯電ローラが、感光ドラム５１の表面を帯電させる。その後、スキャナユニットＳＵが、感光ドラム５１の表面を露光する。これにより、感光ドラム５１上に静電潜像が形成される。

　次いで、現像ローラ５２が、感光ドラム５１上の静電潜像にトナーを供給する。これにより、感光ドラム５１上にトナー像が形成される。そして、感光ドラム５１上のトナー像は、中間転写ベルト６３上に転写される。

　シートＳが中間転写ベルト６３と２次転写ローラ６５の間を通過するときに、中間転写ベルト６３上のトナー像は、シートＳ上に転写される。その後、シートＳ上のトナー像は、定着ユニットＦＵで定着される。次いで、シートＳは、排出ローラ９によって排出トレイ２２に排出される。

　次に、カートリッジ５０とドロワ４０の構造について詳細に説明する。なお、以下の説明では、ドロワ４０の装着方向において最も上流に位置するカートリッジ５０を、「第１カートリッジ５０Ａ」とも称する。また、その他のカートリッジ５０を、「第２カートリッジ５０Ｂ」とも称する。

　図３（ａ）に示すように、第１カートリッジ５０Ａは、ドラムカートリッジＣ１と、現像カートリッジＣ２とを有する。ドラムカートリッジＣ１は、前述した感光ドラム５１を備えている。現像カートリッジＣ２は、前述した現像ローラ５２を備えている。現像カートリッジＣ２は、ドラムカートリッジＣ１に分離不能に取り付けられている。

　ドラムカートリッジＣ１は、第１側面Ｃ１１と、第２側面Ｃ１２と、第３側面Ｃ１３と、第４側面Ｃ１４と、上面Ｃ１５と、下面Ｃ１６とを有している。第１側面Ｃ１１は、ドラムカートリッジＣ１の第１方向における一端に位置している。詳しくは、第１側面Ｃ１１は、ドロワ４０の装着方向において、ドラムカートリッジＣ１の上流側の一端に位置している。

　第２側面Ｃ１２は、ドラムカートリッジＣ１の第１方向における他端に位置している。詳しくは、第２側面Ｃ１２は、ドロワ４０の装着方向において、ドラムカートリッジＣ１の下流側の一端に位置している。

　第３側面Ｃ１３は、ドラムカートリッジＣ１の第２方向における一端に位置している。第４側面Ｃ１４は、ドラムカートリッジＣ１の第２方向における他端に位置している。

　上面Ｃ１５は、ドラムカートリッジＣ１の上端に位置している。下面Ｃ１６は、ドラムカートリッジＣ１の下端に位置している。

　ドラムカートリッジＣ１は、上面Ｃ１５に、ハンドルＨと、凹部Ｄとを有している。ハンドルＨは、ユーザが把持可能な部位である。ハンドルＨは、Ｕ字形状である。ハンドルＨは、上面Ｃ１５から突出している。

　凹部Ｄは、ハンドルＨの下に位置している。これにより、ハンドルＨと凹部Ｄの底面との間には、ユーザの指が挿入可能な空間が形成されている。

　図９（ａ）に示すように、第１カートリッジ５０ＡのハンドルＨは、第１カートリッジ５０Ａが装着されたドロワ４０が内側位置に位置する状態において、ドロワ４０で覆われず、開口２Ａから露出している。詳しくは、ハンドルＨは、ドロワ４０の後述する第１壁４１の上端よりも上に位置している。図９（ｂ）に示すように、開口２Ａの上端Ａ１は、切り欠きＡ２を有している。切り欠きＡ２は、凹形状である。切り欠きＡ２の底面は、上端Ａ１よりもハンドルＨから離れている。これにより、ハンドルＨと切り欠きＡ２の底面との間には、ユーザの指が挿入可能な空間が形成されている。

　図５（ａ），（ｂ）に示すように、第１カートリッジ５０Ａは、ドロワ４０に装着された状態において、ドラム軸Ｘ１を中心に回動可能となっている。詳しくは、第１カートリッジ５０Ａは、図５（ａ）に示す第１位置と、図５（ｂ）に示す第２位置との間を回動可能となっている。

　第１位置は、シートＳに画像を形成するときの第１カートリッジ５０Ａの位置である。第２位置は、第１位置よりもハンドルＨが下がった位置である。

　図３（ａ）に示すように、ドラムカートリッジＣ１は、第１側面Ｃ１１に、第１突起Ｐ１と、２つの第２突起Ｐ２とを有している。第１突起Ｐ１および第２突起Ｐ２は、第１側面Ｃ１１から突出している。

　第１突起Ｐ１は、第２方向において、ハンドルＨと第３側面Ｃ１３の間に位置している。第１突起Ｐ１は、第２方向において、２つの第２突起Ｐ２の間に位置している。

　２つのうち一方の第２突起Ｐ２は、第２方向において、第１突起Ｐ１と第３側面Ｃ１３の間に位置している。他方の第２突起Ｐ２は、第２方向において、ハンドルＨと第４側面Ｃ１４の間に位置している。

　ドラムカートリッジＣ１は、第３側面Ｃ１３に、第１ボスＢ１と、第３突起Ｐ３とを有している。第１ボスＢ１および第３突起Ｐ３は、第３側面Ｃ１３から突出している。

　第１ボスＢ１は、ドラム軸Ｘ１を中心とした円筒状の外周面を有している。ドラムカートリッジＣ１は、第３突起Ｐ３の下にメモリＭを有している。

　メモリＭは、第１カートリッジ５０Ａに関するカートリッジ情報を記憶する。メモリＭは、例えば、ＩＣチップである。なお、メモリＭは、カートリッジ情報を記憶する媒体であればＩＣチップに限られない。カートリッジ情報は、シリアルナンバーなどの識別情報と、カートリッジの寿命に関する寿命情報と、の少なくともいずれかである。

　図７（ａ）に示すように、メモリＭは、図示せぬ記憶素子と、電気接点ＥＣとを有する。電気接点ＥＣは、下を向いている。図８（ａ），（ｂ）に示すように、本体筐体２は、電気接点ＥＣと接触する本体接点２３を備えている。本体接点２３は、上を向いている。

　電気接点ＥＣは、第１カートリッジ５０Ａが装着されたドロワ４０が本体筐体２に装着された場合に、本体接点２３と接触する。なお、メモリＭの記憶素子は、電気接点ＥＣと接触していてもよく、離れて位置していてもよい。

　第１カートリッジ５０Ａが図８（ａ）に示す第１位置から図８（ｂ）に示す第２位置に回動するときに、第１カートリッジ５０Ａは、電気接点ＥＣが本体接点２３から離れるように回動する。第１カートリッジ５０Ａが第１位置に位置する場合、電気接点ＥＣが本体接点２３と接触する。第１カートリッジ５０Ａが第２位置に位置する場合、電気接点ＥＣが本体接点２３から離間する。

　第１方向において、ドラム軸Ｘ１は、第１側面Ｃ１１と電気接点ＥＣの間に位置する。これにより、第１突起Ｐ１および第２突起Ｐ２が下に回動すると、電気接点ＥＣが上に回動する。また、第１突起Ｐ１および第２突起Ｐ２が上に回動すると、電気接点ＥＣが下に回動する。

　図３（ａ）に示すように、ドラムカートリッジＣ１は、第４側面Ｃ１４に、第２ボスＢ２を有している。第２ボスＢ２は、第４側面Ｃ１４から突出している。第２ボスＢ２は、ドラム軸Ｘ１を中心とした円筒状の部位である。

　図３（ｂ）に示すように、ドラムカートリッジＣ１は、第２ボスＢ２内に、ドラムカップリングＣＰを有している。ドラムカップリングＣＰは、感光ドラム５１に駆動力を伝達する部材である。ドラムカップリングＣＰは、ドラム軸Ｘ１を中心に回転可能となっている。第１カートリッジ５０Ａは、ドラムカップリングＣＰを中心に第１位置と第２位置との間で回動可能となっている。

　図３（ｃ）に示すように、ドロワ４０は、第１壁４１と、第２壁４２と、第３壁４３と、複数の第４壁４４と、ロック部材４５と、バネ４６とを備えている。第１壁４１は、第１カートリッジ５０Ａの上流に位置する。

　複数の第４壁４４は、ドロワ４０の装着方向において、各カートリッジ５０の下流に位置する壁である（図２参照）。第２壁４２は、第１壁４１および各第４壁４４の第２方向における各一端を連結している。第３壁４３は、第１壁４１および各第４壁４４の第２方向における各他端を連結している。

　ドロワ４０は、第２壁４２に、第１軸支部４２Ａと、第１凸部４２Ｂとを有している。また、ドロワ４０は、第３壁４３に、第２軸支部４３Ａと、第２凸部４３Ｂとを有している。

　第１軸支部４２Ａおよび第２軸支部４３Ａは、断面視円弧状の凹部である。第１軸支部４２Ａは、第２壁４２の上端に位置する。第２軸支部４３Ａは、第３壁４３の上端に位置する。

　図３（ａ），（ｃ）に示すように、第１カートリッジ５０Ａの第１ボスＢ１は、第１軸支部４２Ａ内に入る。第１ボスＢ１は、第１軸支部４２Ａ内において、回動可能となっている。第１カートリッジ５０Ａの第２ボスＢ２は、第２軸支部４３Ａ内に入る。第２ボスＢ２は、第２軸支部４３Ａ内において、回動可能となっている。

　第１凸部４２Ｂは、第２壁４２から第３壁４３に向けて突出する。第２凸部４３Ｂは、第３壁４３から第２壁４２に向けて突出する。第１カートリッジ５０Ａは、下面Ｃ１６に、位置決め凹部Ｃ１６１を有する。位置決め凹部Ｃ１６１は、下面Ｃ１６の第２方向における一端と他端に１つずつ設けられている。

　図７（ａ）に示すように、第１カートリッジ５０Ａが第１位置に位置する場合、第１凸部４２Ｂは、位置決め凹部Ｃ１６１に嵌合する。図７（ｂ）に示すように、第１カートリッジ５０Ａが第２位置に位置する場合、位置決め凹部Ｃ１６１は、第１凸部４２Ｂから離れる。

　図５（ａ）に示すように、第１カートリッジ５０Ａが第１位置に位置する場合、第２凸部４３Ｂは、位置決め凹部Ｃ１６１に嵌合する。図５（ｂ）に示すように、第１カートリッジ５０Ａが第２位置に位置する場合、位置決め凹部Ｃ１６１は、第２凸部４３Ｂから離れる。

　第１凸部４２Ｂおよび第２凸部４３Ｂは、各位置決め凹部Ｃ１６１と接触することで、第１カートリッジ５０Ａが第１位置から第２位置とは反対側に回動することを規制している。これにより、第１凸部４２Ｂおよび第２凸部４３Ｂによって、第１カートリッジ５０Ａが第１位置に維持される。

　また、第１凸部４２Ｂおよび第２凸部４３Ｂは、各位置決め凹部Ｃ１６１と嵌合することで、第１カートリッジ５０Ａが前後方向に移動することも規制している。これにより、第１凸部４２Ｂおよび第２凸部４３Ｂおよび各位置決め凹部Ｃ１６１によって、第１カートリッジ５０Ａが前後方向に位置決めされる。

　また、第１カートリッジ５０Ａが第２位置に位置する場合、第１カートリッジ５０Ａは、ドロワ４０の第４壁４４と接触する。第４壁４４は、第１カートリッジ５０Ａが第２位置から第１位置とは反対側に回動することを規制している。これにより、第４壁４４によって、第１カートリッジ５０Ａが第２位置に維持される。

　図３（ｃ）に示すように、ドロワ４０は、第１壁４１に、２つの規制部４１０と、ガイド部４２０とを有している。各規制部４１０およびガイド部４２０は、第１壁４１から第４壁４４に向けて突出している。

　規制部４１０は、第２位置に位置する第１カートリッジ５０Ａがドロワ４０から離脱するのを規制する部位である。規制部４１０は、第２方向において、第１カートリッジ５０Ａの各第２突起Ｐ２に対応した位置に位置している。

　図７（ａ）に示すように、第１カートリッジ５０Ａが第１位置に位置する場合、第３方向に投影した第２突起Ｐ２は、規制部４１０に重ならない。図７（ｂ）に示すように、第１カートリッジ５０Ａが第２位置に位置する場合、第３方向に投影した第２突起Ｐ２は、規制部４１０に重なる。詳しくは、第１カートリッジ５０Ａが第２位置に位置する場合、第２突起Ｐ２は、規制部４１０の下に位置する。これにより、第１カートリッジ５０Ａが第２位置に位置する場合には、第１カートリッジ５０Ａを上に引き抜くことが規制されている。

　図３（ｃ）に示すように、ガイド部４２０は、ロック部材４５を第２方向に移動可能にガイドする部位である。ガイド部４２０は、第１部位４２１と、第２部位４２２と、２つの第３部位４２３と、２つの第４部位４２４とを有する。第１部位４２１は、ロック部材４５の下面に接触する。第１部位４２１は、第２壁４２から第３壁４３に向けて延びている。

　第２部位４２２は、第１部位４２１の第３壁４３側の端に位置する。第２部位４２２は、第１部位４２１から上に突出する。

　２つのうち一方の第３部位４２３は、第２壁４２から上に延びている。他方の第３部位４２３は、第１部位４２１から上に延びている。各第３部位４２３は、第１壁４１との間でロック部材４５を挟んでいる。これにより、ロック部材４５が第１方向に移動することが規制されている。

　第４部位４２４は、各第３部位４２３から第１壁４１に向けて延びて第１壁４１に接続される。２つのうち一方の第４部位４２４は、第２壁４２との間でロック部材４５を挟んでいる。他方の第４部位４２４は、第１部位４２１との間でロック部材４５を挟んでいる。これにより、ロック部材４５が第３方向に移動することが規制されている。

　ロック部材４５は、ベース部４５１と、突出部４５２とを有している。ベース部４５１は、第２方向に延びている。ベース部４５１は、第１方向において、第１壁４１と各第３部位４２３の間に位置する。ベース部４５１は、第３方向において、一方の第４部位４２４と第２壁４２の間と、他方の第４部位４２４と第１部位４２１の間に位置する。

　ベース部４５１は、先端部４５１Ａを有する。先端部４５１Ａは、ドロワ４０の側面から突出している。詳しくは、先端部４５１Ａは、第２壁４２から第３壁４３とは反対側に突出している。

　突出部４５２は、ベース部４５１から上に突出している。突出部４５２は、第２方向において、２つの第４部位４２４の間に位置する。

　図４（ａ）に示すように、ロック部材４５は、図に実線で示すロック位置と、図に破線で示す解除位置との間を移動可能となっている。ロック位置は、ドロワ４０を本体筐体２に対してロックする位置である。解除位置は、本体筐体２に対するドロワ４０のロックを解除する位置である。

　バネ４６は、ロック部材４５を、解除位置からロック位置に向けて付勢するバネである。バネ４６は、圧縮コイルバネである。バネ４６は、第２方向において、第２部位４２２とロック部材４５の間に位置する。

　本体筐体２は、凹部２４と、本体接触部２５とを有している。凹部２４は、ドロワ４０が内側位置に位置し、かつ、ロック部材４５がロック位置に位置するときに、ロック部材４５の先端部４５１Ａが入る部位である。凹部２４は、第２方向における本体筐体２の内表面２Ｆに位置する。

　先端部４５１Ａが凹部２４に入った状態で、ドロワ４０が内側位置から外側位置へ移動しようとすると、先端部４５１Ａが凹部２４の内面に接触する。そのため、凹部２４と先端部４５１Ａとの接触によって、内側位置に位置するドロワ４０が外側位置へ移動することが規制されている。

　図４（ｂ）に示すように、本体接触部２５は、ドロワ４０が外側位置から内側位置に移動する過程において、ロック位置に位置するロック部材４５の先端部４５１Ａと接触可能な部位である。本体接触部２５は、ドロワ４０の装着方向において、凹部２４の上流に位置する。

　本体接触部２５および先端部４５１Ａは、それぞれ第２カム面Ｆ２を有する。各第２カム面Ｆ２は、第１方向に対して傾斜している。詳しくは、各第２カム面Ｆ２は、ドロワ４０の装着方向下流に向かうにつれて、第２方向において第１カートリッジ５０Ａに近づくように傾斜している。これにより、ドロワ４０を外側位置から内側位置へ移動させる過程において、各第２カム面Ｆ２が接触することで、ロック部材４５がバネ４６の付勢力に抗してロック位置から解除位置に向けて移動するようになっている。

　図６（ａ），（ｂ）に示すように、ロック部材４５の突出部４５２は、第１カム面Ｆ１と、接触面Ｆ３とを有している。第１カム面Ｆ１は、第１カートリッジ５０Ａの第１突起Ｐ１と接触する面である。第１カム面Ｆ１は、第３方向に対して傾斜している。詳しくは、第１カム面Ｆ１は、第２方向において先端部４５１Ａに近づくにつれて、第３方向において第１突起Ｐ１から離れるように傾斜している。

　第１突起Ｐ１は、第１カートリッジ５０Ａが図６（ａ）に示す第１位置に位置する場合に、第１カム面Ｆ１から離れている。第１突起Ｐ１は、第１カートリッジ５０Ａが第１位置から図６（ｂ）に示す第２位置に回動する際に、第１カム面Ｆ１と接触し、第１カム面Ｆ１をバネ４６の付勢力に抗して押圧する。これにより、第１突起Ｐ１は、ロック部材４５を、図６（ａ）に示すロック位置から、図６（ｂ）に示す解除位置に移動させることが可能となっている。

　接触面Ｆ３は、第１カートリッジ５０Ａが図６（ａ）に示す第１位置に位置する場合に、第２方向において第１突起Ｐ１と接触する面である。接触面Ｆ３が第１突起Ｐ１と接触することで、ロック部材４５がロック位置に維持される。

　以上のように第１カートリッジ５０Ａおよびロック部材４５が構成されることで、図６（ａ）に示すように、第１カートリッジ５０Ａが第１位置に位置する場合、ロック部材４５は、ロック位置に位置する。また、図６（ｂ）に示すように、第１カートリッジ５０Ａが第２位置に位置する場合、ロック部材４５は、解除位置に位置する。

　第２カートリッジ５０Ｂは、第１突起Ｐ１および第２突起Ｐ２を有さない点で第１カートリッジ５０Ａとは異なるが、その他の構造は、第１カートリッジ５０Ａと略同様である。また、第２カートリッジ５０Ｂは、ドロワ４０に対して回動しないように構成されている。なお、第２カートリッジ５０Ｂがドロワ４０に対して回動しない構造としては、どのような構造でもよい。例えば、第２カートリッジ５０Ｂを挟む２つの第４壁４４が、第２カートリッジ５０Ｂを第３方向に案内するガイドを有していてもよい。

　次に、カートリッジ５０の交換作業について説明する。
　使用済みのカートリッジ５０を本体筐体２から取り外す場合には、図９（ａ）に示すように、ユーザは、まず、フロントカバー２１を開ける。その後、ユーザは、第１カートリッジ５０ＡのハンドルＨを掴む。この際、図９（ｂ）に示すように、開口２Ａに切り欠きＡ２が形成されていることで、ユーザは、切り欠きＡ２内に指を通して、容易にハンドルＨを掴むことができる。

　その後、ユーザは、図５（ａ），（ｂ）に示すように、第１カートリッジ５０Ａを第１位置から第２位置に回動させる。これにより、第１カートリッジ５０Ａの第１突起Ｐ１が、ロック部材４５の第１カム面Ｆ１を押して、図６（ａ），（ｂ）に示すように、ロック部材４５がロック位置からロック解除位置に移動する。

　ロック部材４５がロック解除位置に位置すると、図４（ａ）に破線で示すように、ロック部材４５の先端部４５１Ａが凹部２４から外れて、本体筐体２に対するドロワ４０のロックが解除される。そのため、ユーザは、第１カートリッジ５０Ａを第２位置に維持させたままハンドルＨを手前に引っ張ることで、ドロワ４０を内側位置から外側位置に移動させることができる。

　その後、第１カートリッジ５０Ａをドロワ４０から外す場合には、ユーザは、第１カートリッジ５０Ａを第２位置から第１位置に回動させた後、第１カートリッジ５０Ａを上に引き抜く。また、第２カートリッジ５０Ｂをドロワ４０から外す場合には、ユーザは、単に第２カートリッジ５０Ｂを上に引き抜く。以上により、使用済みのカートリッジ５０を本体筐体２から取り外すことができる。

　なお、第１カートリッジ５０Ａを第２位置から第１位置に回動させる作業は、バネ４６の付勢力によって異なる。例えば、バネ４６の付勢力が第１カートリッジ５０Ａを回動させることができない大きさである場合には、ユーザは、第１カートリッジ５０ＡのハンドルＨを掴んで第１カートリッジ５０Ａを第２位置から第１位置に回動させる。これに対し、バネ４６の付勢力が第１カートリッジ５０Ａを回動させることが可能な大きさである場合には、ユーザは、ハンドルＨから手を離すだけでよい。つまり、ユーザがハンドルＨから手を離すと、バネ４６の付勢力でロック部材４５がロック位置に向けて移動して、第１カム面Ｆ１が第１カートリッジ５０Ａの第１突起Ｐ１を上に押して、第１カートリッジ５０Ａが第２位置から第１位置に回動する。

　新品のカートリッジ５０を本体筐体２に装着する場合には、ユーザは、まず、外側位置に位置するドロワ４０に対して新品のカートリッジ５０を装着する。その後、ユーザは、例えばドロワ４０の第１壁４１を内側位置に向けて押すことで、ドロワ４０を外側位置から内側位置に向けて移動させる。

　ドロワ４０が外側位置から内側位置に移動する過程において、図９（ｂ）に示すように、ロック位置に位置するロック部材４５の第２カム面Ｆ２が、本体接触部２５の第２カム面Ｆ２と接触する。これにより、本体接触部２５の第２カム面Ｆ２から反力を受けたロック部材４５がバネ４６の付勢力に抗してロック位置から解除位置に向けて移動する。

　その後、ロック部材４５の先端部４５１Ａが本体筐体２の凹部２４に到達すると、バネ４６の付勢力によってロック部材４５がロック位置に移動して凹部２４内に入る。これにより、ドロワ４０が本体筐体２にロックされる。以上により、新品のカートリッジ５０を本体筐体２に装着することができる。

　以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
　第１カートリッジ５０Ａを回動させることで本体筐体２に対するドロワ４０のロックを解除することができるので、ドロワのロックを解除するためのハンドルをドロワに設ける必要がなくなる。そのため、ドロワ４０の移動方向である第１方向において、カラープリンタ１を小型化することができる。

　第１カートリッジ５０Ａが第１位置から第２位置に回動するときに、電気接点ＥＣが本体接点２３から離れるので、第１カートリッジ５０Ａの第１位置から第２位置への回動が本体接点２３で邪魔されるのを抑えることができる。

　第１カートリッジ５０ＡのハンドルＨが、開口２Ａから露出するので、ユーザが、第１カートリッジ５０ＡのハンドルＨを容易に掴むことができる。

　第１突起Ｐ１が第１カム面Ｆ１と接触することで、ロック部材４５がロック位置から解除位置に移動するので、ドロワ４０のロックを解除する構造を簡易に構成することができる。

　バネ４６がロック部材４５を解除位置からロック位置に向けて付勢するので、第１カートリッジ５０Ａを第２位置から第１位置に回動させると、バネ４６によってロック部材４５を解除位置からロック位置に移動させることができる。

　本体接触部２５および先端部４５１Ａがそれぞれ第２カム面Ｆ２を有するので、ドロワ４０を外側位置から内側位置に移動させる際に、ユーザが第１カートリッジ５０Ａを回動させなくても、第２カム面Ｆ２の作用によって、ロック部材４５をロック位置から解除位置に向けて移動させることができる。そのため、ドロワ４０を外側位置から内側位置に移動させる際に、ロック位置に位置するロック部材４５の先端部４５１Ａが本体接触部２５に引っかかるのを抑えることができる。

　第１カートリッジ５０Ａが第２位置に位置する場合に、第３方向に投影した第２突起Ｐ２が規制部４１０に重なるので、第２位置に位置する第１カートリッジ５０Ａがドロワ４０から外れるのを抑制することができる。

　なお、本開示は前記第１実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明においては、前記第１実施形態と略同様の構造となる部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。

　ハンドルの構成は、前記第１実施形態に限定されない。例えば、図１０（ａ）に示すように、ハンドルＨを、ドラムカートリッジＣ１の上面Ｃ１５よりも下に位置させてもよい。この構成では、ハンドルＨからドラムカートリッジＣ１の上面Ｃ１５までの間に、指を挿入可能な空間を形成することができる。なお、この構成では、開口２Ａの上端に切り欠きを形成する必要はない。

　また、図１０（ａ）に示すように、第１カートリッジ５０Ａが装着されたドロワ４０が内側位置に位置する状態で、ハンドルＨは、第１カートリッジ５０Ａから開口２Ａの外に向けて第１方向に突出していてもよい。この形態において、フロントカバー２１は、ハンドルＨが入る凹部２１Ａを有していてもよい。なお、この形態では、ハンドルＨは、開口２Ａよりも外に突出しているが、ハンドルを開口２Ａよりも内側に位置させてもよい。

　規制部４１０および第２突起Ｐ２の位置は、前記第１実施形態に限らない。例えば、図１１（ａ），（ｂ）に示すように、規制部４１０および第２突起Ｐ２を、ドロワ４０の装着方向において、第１カートリッジ５０Ａの下流側に位置させてもよい。具体的には、ドロワ４０の第４壁４４に規制部４１０を設け、第１カートリッジ５０Ａの第２側面Ｃ１２に第２突起Ｐ２を設けてもよい。

　前記第１実施形態では、第２カム面Ｆ２を本体接触部２５と先端部４５１Ａの両方に設けたが、第２カム面は、本体接触部および先端部の少なくとも一方に設ければよい。

　バネは、前記第１実施形態のバネ４６に限らず、その他のバネ、例えば板バネ、線バネなどであってもよい。

　前記第１実施形態では、画像形成装置としてカラープリンタ１を例示したが、本開示はこれに限定されず、画像形成装置は、例えばモノクロのプリンタ、複写機、複合機などであってもよい。

　カートリッジは、前記第１実施形態のようなドラムカートリッジＣ１と現像カートリッジＣ２とを有する第１カートリッジ５０Ａでなくてもよい。例えば、ドロワに感光ドラムが着脱不能に設けられ、現像カートリッジがドロワに対して着脱可能である場合には、カートリッジは、現像カートリッジであってもよい。

　前記第１実施形態では、ロック部材４５の一部である先端部４５１Ａが、凹部２４に入ったり、凹部２４から第２方向に離れて位置したりするように構成したが、本開示はこれに限定されない。例えば、ロック部材の全体が、凹部に入ったり、凹部から第２方向に離れて位置したりするように構成してもよい。

　前記した第１実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。

　以下、本開示の第２実施形態について、適宜図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、本体筐体１０１０内と本体筐体１０１０外との間のドロワ１１００の移動方向を、第１方向とする。また、現像ローラ６２の軸方向を、第２方向とする。第１方向は、第２方向と交差する。好ましくは、第１方向は、第２方向と直行する。また、カートリッジ１０２０のドロワ１１００に対する着脱方向を、第３方向とする。第３方向は、第２方向と第１方向と交差する。好ましくは、第３方向は、第２方向と第１方向と直行する。また、第３方向において、上、下、という表現も適宜使用する。例えば、図１３に示すように、第３方向において、露光ユニットＳＵ１は、ドロワ１１００の上側に位置し、中間転写ベルト１０７３は、ドロワ１１００の下側に位置する。

　（１）画像形成装置１００１の概要
　図１２、図１３、図１４に示すように、画像形成装置１００１は、本体筐体１０１０と、転写装置１０７０と、ドロワ１１００と、を備える。

　本体筐体１０１０は、カバー１０１１と、開口１０１２と、レバー１０１３と、本体電極１０１４と、を有する。

　カバー１０１１は、第１方向における本体筐体１０１０の一端側に位置する。カバー１０１１は、開口１０１２を閉じる閉位置と、開口１０１２を開ける開位置と、の間を移動可能である。

　レバー１０１３は、第１方向における本体筐体１０１０の他端側に位置する。レバー１０１３は、ドロワ１１００の下に位置する。レバー１０１３は第２方向に延びるレバー軸Ｘ１３について、回動可能である。

　本体電極１０１４は、後述するドロワ１１００の中継電極１１６０を介して、カートリッジ１０２０のカートリッジ電極１０３３と電気的に接続される。本体電極１０１４は、プロセス本体電極１０１５と、メモリ本体電極１０１６と、を有する。

　プロセス本体電極１０１５は、本体筐体１０１０内に位置する。プロセス本体電極１０１５は、第２方向において、本体筐体１０１０の一端部に位置する。言い換えると、プロセス本体電極１０１５は、ドロワ１１００を装着した場合、第２方向において、ドロワ１１００の中継電極１１６０が位置する端部と同じ側に位置する。

　メモリ本体電極１０１６は、本体筐体１０１０内に位置する。メモリ本体電極１０１６は、第１方向において、本体筐体１０１０の一端部に位置する。言い換えると、メモリ本体電極１０１６は、ドロワ１１００を本体筐体１０１０内に装着した場合、第１方向において、ドロワ１１００のコネクタ１１４１が位置する端部と同じ側に位置する。

　転写装置１０７０は、第３方向において、ドロワ１１００の下側に位置する。言い換えると、転写装置１０７０は、第３方向において、ドロワ１１００に対して本体筐体１０１０の上面１０１８と反対側に位置する。転写装置１０７０は、駆動ローラ１０７１と、従動ローラ１０７２と、中間転写ベルト１０７３と、複数の一次転写ローラ１０７４と、を有する。駆動ローラ１０７１は、第１方向において、従動ローラ１０７２と離れて位置する。中間転写ベルト１０７３は、無端状のベルトである。駆動ローラ１０７１と従動ローラ１０７２は、中間転写ベルト１０７３の内側から接触する。中間転写ベルト１０７３は、駆動ローラ１０７１と従動ローラ１０７２の間に張られている。一次転写ローラ１０７４は、中間転写ベルト１０７３の内側に位置する。一次転写ローラ１０７４は、後述する感光ドラム１０３２との間で中間転写ベルト１０７３を挟む。本実施形態では、転写装置１０７０が有する一次転写ローラ１０７４の数は、４つである。ただし、後述する感光ドラム１０３２の数と同じ数であれば、１～３つであってもよく、５つ以上であってもよい。

　ドロワ１１００は、本体筐体１０１０内と本体筐体１０１０外との間で、第１方向に移動可能である。図１２では、ドロワ１１００が、本体筐体１０１０外に位置している。複数のカートリッジ１０２０は、ドロワ１１００に対して、個別に着脱可能である。複数のカートリッジ１０２０は、ドロワ１１００に装着された状態で、ドロワ１１００とともに本体筐体１０１０に装着可能である。カートリッジ１０２０は、カートリッジ筐体１０３１と、感光ドラム１０３２と、ＩＣチップ１０３６と、帯電ローラ１０３５と、現像筐体１０４１と、現像ローラ１０４２と、供給ローラ１０４５と、を有する。複数のカートリッジ１０２０は、ドロワ１１００に装着された状態で、第１方向において間隔をあけて並んで位置する。

　複数のカートリッジ１０２０は、互いに異なる色（例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの各色）の現像剤を収容する。本実施形態のドロワ１１００に装着されるカートリッジ１０２０の数は、４つである。より具体的には、カートリッジ１０２０は、第１カートリッジ１０２０ａと、第２カートリッジ１０２０ｂと、第３カートリッジ１０２０ｃと、第４カートリッジ１０２０ｄと、を有する。第１カートリッジ１０２０ａは、第１感光ドラム１０３２ａと、第１現像ローラ１０４２ａと、を有する。第２カートリッジ１０２０ｂは、第２感光ドラム１０３２ｂと、第２現像ローラ１０４２ｂと、を有する。第３カートリッジ１０２０ｃは、第３感光ドラム１０３２ｃと、第３現像ローラ１０４２ｃと、を有する。第４カートリッジ１０２０ｄは、第４感光ドラム１０３２ｄと、第４現像ローラ１０４２ｄと、を有する。ただし、ドロワ１１００に装着されるカートリッジ１０２０の数は、１～３つであってもよく、５つ以上であってもよい。

　画像形成装置１００１は、次のようなプロセスで画像形成を行う。

　図１５に示すように、画像形成装置１００１は、帯電ローラ１０３５に帯電電圧を印加した状態で、帯電ローラ１０３５を感光ドラム１０３２と接触させながら回転させることで、感光ドラム１０３２の表面を帯電する。次に、画像形成装置１００１は、露光装置ＳＵ１（図１３参照）によって、感光ドラム１０３２の表面を露光することで静電潜像を形成する。それらの動作と並行して、画像形成装置１００１は、供給ローラ１０４５に供給電圧を印加し、現像筐体１０４１内の現像剤を供給ローラ１０４５から現像ローラ１０４２に供給する。現像ローラ１０４２に現像電圧を印加することで、現像ローラ１０４２の現像剤が、感光ドラム１０３２の露光された部分に付着し、感光ドラム１０３２上に現像剤像が形成される。そして、画像形成装置１００１は、現像剤像を有する感光ドラム１０３２と一次転写ローラ１０７４との間で、中間転写ベルト１０７３を挟むことで、中間転写ベルト１０７３に現像剤像を転写する。中間転写ベルト１０７３に転写された現像剤像は、駆動ローラ１０７１に向けて搬送され、駆動ローラ１０７１と本体筐体１０１０の二次転写ローラ１９との間でシートを挟むことで、シートに現像剤像を転写する。現像剤像を転写されたシートは、本体筐体１０１０の定着装置１０８０によって現像剤像が定着され、本体筐体１０１０の上面１８に排出される。

　（２）カートリッジ１０２０の詳細
　図１５、図１６、図１７に示すように、カートリッジ１０２０は、第１ユニット１０３０と、第２ユニット１０４０と、を有する。

　（２－１）第１ユニット１０３０
　第１ユニット１０３０は、カートリッジ筐体１０３１と、感光ドラム１０３２と、ドラムカップリング１０３２ａと、カートリッジ電極１０３３と、帯電ローラ１０３５と、ＩＣチップ１０３６と、を有する。

　カートリッジ筐体１０３１は、絶縁性の樹脂からなる。カートリッジ筐体１０３１は、感光ドラム１０３２を回転可能に支持する。カートリッジ筐体１０３１は、第２方向における感光ドラム１０３２の一端部を回転可能に支持する第１ボス１０３１ａと、第２方向における感光ドラム１０３２の他端部を回転可能に支持する第２ボス１０３１ｂと、後述する第２ユニット１０４０の現像カップリング１０４０ａを回転可能に支持する第３ボス１０３１ｃと、を有する。第１ボス１０３１ａは、第２方向において、カートリッジ筐体１０３１の一端部から突出している。第２ボス１０３１ｂは、第２方向において、カートリッジ筐体１０３１の他端部から突出している。第３ボス１０３１ｃは、第２方向において、カートリッジ筐体１０３１の他端部から突出している。

　カートリッジ筐体１０３１は、第２方向に延びる回動軸について、第２ユニット１０４０を第１ユニット１０３０に対して回動可能に支持する。

　感光ドラム１０３２は、第２方向に延びるドラム軸Ｘ１１について回転可能である。感光ドラム１０３２は、金属製の素管と、素管の表面に塗布された感光層と、を有している。素管は、後述するドラムアース１０３４ｃと電気的に接続されている。これにより、感光層が帯電された場合、感光層の表面と素管の間に電位差が生まれ、電界が生じる。

　ドラムカップリング１０３２ａは、第２方向における感光ドラム１０３２の他端部に位置する。感光ドラム１０３２は、ドラムカップリング１０３２ａを介して、本体筐体１０１０から回転力を受け、回転する。

　カートリッジ電極１０３３は、第２方向において、カートリッジ筐体１０３１の一端部に位置する。カートリッジ電極１０３３は、プロセス電極１０３４と、ＩＣチップ１０３６と、を有する。カートリッジ電極１０３３は、後述する中継電極１１６０と電気的に接続され、中継電極１１６０を介して、本体筐体１０１０と電気的に接続される。

　プロセス電極１０３４は、現像電極１０３４ａと、供給電極１０３４ｂと、ドラムアース１０３４ｃと、帯電電極１０３４ｄと、を有する。現像電極１０３４ａは、現像ローラ１０４２と電気的に接続される。供給電極１０３４ｂは、供給ローラ１０４５と電気的に接続される。ドラムアース１０３４ｃは、感光ドラム１０３２の素管と電気的に接続される。帯電電極１０３４ｄは、帯電ローラ１０３５と電気的に接続される。プロセス電極１０３４は、露出しており、後述する中継電極１１６０と接触可能である。

　ＩＣチップ１０３６は、メモリ１０３６ａと、メモリ電極１０３６ｂと、を有する。メモリ１０３６ａは、カートリッジ１０２０に関する情報を記憶可能である。具体的には、メモリ１０３６ａは、カートリッジ１０２０が新品か否かの情報や、使用した現像剤量の情報、カートリッジ１０２０が収容している現像剤の色の情報などを記憶可能である。メモリ電極１０３６ｂは、メモリ１０３６ａと電気的に接続される。メモリ電極１０３６ｂは、露出しており、後述する中継電極１１６０と接触可能である。

　（２－２）第２ユニット１０４０
　第２ユニット１０４０は、現像カップリング１０４０ａと、現像筐体１０４１と、現像ローラ１０４２と、カム受け溝１０４３と、アジテータ１０４４と、と、供給ローラ１０４５と、弾性部材の一例としての押圧ばね２１と、を有する。

　現像カップリング１０４０ａは、第２方向における第２ユニット１０４０の他端部に位置する。現像カップリング１０４０ａは第２方向に延びる回動軸である現像カップリング軸Ｘ１３について回動可能である。現像カップリング１０４０ａは本体筐体１０１０から回転力を受け、回転する。現像ローラ１０４２は、現像カップリング１０４０ａから、図示しないギアを介して回転力を受け、回転する。また、アジテータ１０４４は、現像カップリング１０４０ａから、図示しないギアを介して回転力を受け、回転する。また、供給ローラ１０４５は、現像カップリング１０４０ａから、図示しないギアを介して回転力を受け、回転する。

　現像筐体１０４１は、現像剤を収容する。現像筐体１０４１は、第２方向において、カートリッジ筐体１０３１の一端部とカートリッジ筐体１０３１の他端部との間に位置する。

　現像ローラ１０４２は、供給ローラ１０４５に供給された現像剤を、感光ドラム１０３２の静電潜像に付着させる。この時、現像ローラ１０４２には、現像電極１０３４ａによって、現像電圧が印加される。

　カム受け溝１０４３は、後述するドロワ１１００の直動カム１１７０と接触する。カム受け溝１０４３は、第２ユニット１０４０の下側に位置する。言い換えると、カム受け溝１０４３は、第２ユニット１０４０の第３方向における他端部に位置する。言い換えると、カートリッジ１０２０は、第３方向における他端部にカム受け溝１０４３を有する。

　アジテータ１０４４は、現像筐体１０４１の内部に位置し、第２方向に延びるアジテータ軸Ｘ１４について回転することで、現像筐体１０４１に収容された現像剤を攪拌する。

　供給ローラ１０４５は、現像筐体１０４１内に位置し、現像剤を現像ローラ１０４２に供給する。この時、供給ローラ１０４５には、供給電極１０３４ｂによって、供給電圧が印加される。

　図２２に示すように、第２ユニット１０４０は、現像ローラ１０４２を感光ドラム１０３２に接触させる接触位置と、現像ローラ１０４２を感光ドラム１０３２から離間させる離間位置と、を第１ユニット１０３０に対して回動可能である。なお、現像カップリング１０４０ａが第３ボス１０３１ｃに支持されているため、第２ユニット１０４０は、第１ユニット１０３０に対して、現像カップリング軸Ｘ１３（図６参照）について回動する。

　押圧ばね２１は、現像ローラ１０４２を感光ドラム１０３２に向けて押圧する部材である。押圧ばね２１は、現像筐体１０４１の外表面に位置し、第１ユニット１０３０と接触する。押圧ばね２１は、現像ローラ１０３２が感光ドラム１０３２に当接するよう現像筐体１０４１を押圧する。そのため、カートリッジ１０２０に対して外力が加わらない場合（以後、通常時という）は、現像ローラ１０４２は、感光ドラム１０３２と接触している。言い換えると、通常時は、第２ユニット１０３２は、接触位置に位置する。

　なお、第２ユニット１０４０が回動しても、現像電極１０３４ａと現像ローラ１０４２の電極との電気的な接続は、維持される。具体的には、現像電極１０３４ａの接点の面積は、現像ローラ１０４２の電極の接点の面積よりも大きい。そのため、第２ユニット１０４０が回動すると、現像ローラ１０４２の電極は、現像電極１０３４ａと擦れながら移動する。これにより、第２ユニット１０４０が回動しても、現像ローラ１０４２の電極は、現像電極１０３４ａと電気的な接続が維持される。また、第２ユニット１０４０が回動しても、供給電極１０３４ｂと、供給ローラ１０４５の電極の電気的な接続は、維持される。具体的には、供給電極１０３４ｂの接点の面積は、供給ローラ１０４５の電極の接点の面積よりも大きい。そのため、第２ユニット１０４０が回動すると、供給ローラ１０４５の電極は、供給電極１０３４ｂと擦れながら移動する、これにより、第２ユニット１０４０が回動しても、供給ローラ１０４５の電極は、供給電極１０３４ｂと電気的な接続が維持される。

　（３）ドロワ１１００の詳細
　図１８、図１９、図２０に示すように、ドロワ１１００は、第１サイドフレーム１１１０と、第２サイドフレーム１１２０と、ラッチ１１３０と、中継電極１１６０と、直動カム１１７０と、を有する。

　（３－１）第１サイドフレーム１１１０、第２サイドフレーム１１２０
　第１サイドフレーム１１１０は、第２方向におけるドロワ１１００の一端部に位置する。第１サイドフレーム１１１０は、第１ガイド溝１１１１を有する。第１ガイド溝１１１１は、カートリッジ１０２０をドロワ１１００に着脱する場合に、第２方向におけるカートリッジ１０２０の一端部をガイドする。具体的には、第１ガイド溝１１１１は、第１ボス１０３１ａをガイドする。

　第２サイドフレーム１１２０は、第２方向におけるカートリッジ１０２０の他端部に位置する。第２サイドフレーム１１２０は、第２ガイド溝１１２１と第３ガイド溝１１２２を有する。第２ガイド溝１１２１と第３ガイド溝は、第２方向におけるカートリッジ１０２０の他端部をガイドする。具体的には、第２ガイド溝１１２１は、第２ボス１０３１ｂをガイドする。第３ガイド溝１１２２は、第３ボス１０３１ｃをガイドする。

　（３－２）ラッチ１１３０
　ラッチ１１３０は、カートリッジ１０２０の第２方向における端部が挿入されることを許容する複数の穴１１３１を有する。より具体的には、カートリッジ１０２０がドロワに装着された状態で、ラッチ１１３０を後述するロック位置に位置させた場合、カートリッジ１０２０の第１ボス１０３１ａ、第２ボス１０３１ｂ、第３ボス１０３１ｃが、それぞれ挿入されることを許容する複数の穴１１３１を有する。

　ラッチ１１３０は、第１方向に延びる回動軸について、カートリッジ１０２０をドロワ１１００にロックするロック位置と、カートリッジ１０２０のドロワ１１００へのロックを解除する解除位置と、の間を回動可能である。カートリッジ１０２０がドロワ１１００に装着された状態で、ラッチ１１３０が解除位置にある場合、カートリッジ１０２０は、ドロワ１１００に対して着脱可能である位置である。カートリッジ１０２０がドロワ１１００に装着された状態で、ラッチ１１３０がロック位置に位置する場合、カートリッジ１０２０は、ドロワ１１００にロックされ、ドロワ１１００に対して着脱ができなくなる。より具体的には、カートリッジ１０２０がドロワ１１００に装着された状態で、ラッチ１１３０がロック位置に位置する場合、カートリッジ１０２０の第２方向における端部は、穴１１３１に挿入される。これにより、ラッチ１１３０は、カートリッジ１０２０がドロワ１１００から外れることを規制する。なお、カートリッジ１０２０がドロワ１１００にロックされるとは、カートリッジ１０２０がドロワ１１００から外れることを規制された状態のことを言う。本実施形態においては、カートリッジ１０２０がラッチ１１３０によってドロワ１１００にロックされているが、ラッチの穴１１３１は、第１ボス１０３１ａよりも大きい。そのため、カートリッジ１０２０は、ドロワ１１００に対して、ラッチの穴１１３１と第１ボス１０３１ａ隙間の分だけ移動可能に構成されている。

　ラッチ１１３０は、第１ラッチ１１４０と、第２ラッチ１１５０と、を有する。第１ラッチ１１４０は、第２方向において、ドロワ１１００の一端部に位置する。第１ラッチ１１４０は、第１サイドフレームに位置する。第２ラッチ１１５０は、第２方向において、ドロワ１１００の他端部に位置する。第２ラッチ１１５０は、第２サイドフレームに位置する。

　第１ラッチ１１４０は、本体筐体１０１０のメモリ本体電極１０１６と電気的に接続可能なコネクタ１１４１と、コネクタ１１４１と後述するメモリ中継電極１１６１とを電気的に接続する導線１１４２と、溝１１４３と、を有する。

　コネクタ１１４１は、第１方向において第１ラッチ１１４０の一端部に位置する。コネクタ１１４１は、ドロワ１１００を本体筐体１０１０に装着されると、本体筐体１０１０のメモリ本体電極１０１６と電気的に接続される。なお、本実施形態では、コネクタ１１４１は、第１ラッチに対して、第３方向に移動可能に支持されている。これにより、コネクタ１１４１は、本体筐体１０１０のメモリ本体電極１０１６と接続する場合に、位置の誤差を吸収することが可能である。

　導線１１４２は、メモリ中継電極１１６１に電気的に接続する。導線１１４２は、第１ラッチ１１４０の回転中心と反対側の端部に位置する。

　溝１１４３は、第１ラッチ１１４０の回動中心と反対側の端部に位置する。導線１１４２は、第１ラッチ１１４０の溝１１４３の中に位置する。導線１１４２が溝１１４３の中に位置する状態で、導線１１４２は、後述するプロセス中継電極１１６２の中継部１６５と第１ラッチ１１４０との間に位置する。

　なお、第２実施形態では、ラッチ１１３０は、メモリ中継電極１１６１を４つ有する。そのため、それぞれのメモリ中継電極１１６１に対応するように、導線１１４２は、４セット設けられている。４セットの導線１１４２は、互いに電気的に接続されない状態で、１つのコネクタ１１４１に接続される。ただし、第２実施形態で、１セットの導線１１４２とは、１つのＩＣチップ１０３６と情報をやり取りするのに必要な複数の導線のことを指す。

　（３－３）穴１１３１
　第１ラッチ１１４０は、第１ボス１０３１ａが挿入されることを許容する第１穴１１４５を有する。第２ラッチ１１５０は、第２ボス１０３１ｂが挿入されることを許容する第２穴１１５５を有する。第１穴１１４５と第２穴１１５５は、穴１１３１の一例である。

　穴１１３１の縁である穴の縁１１３２は、くさび形部１１３２ａと、円弧部１１３２ｂとを有する。なお、本実施形態では、穴の縁１１３２とは、ラッチ１１３０の一部分であって、穴１１３１を囲む部分のことを指す。穴の縁１１３２は、穴の外周に位置する。より詳細には、第１ボス１０３１ａが穴１１３１に挿入された状態で、第１ボス１０３１ａの円筒部が対向する部分を指す。第１ボス１０３１ａの円筒部は、穴の縁１１３２と接触可能である。

　くさび形部１１３２ａは、第３方向における穴の縁１１３２の、中間転写ベルト１０７３から遠い方の端部に位置する。くさび形部１１３２ａは、第３方向において、上に向かうにつれて、次第に穴１１３１の第１方向の幅が狭くなるように構成されている。言い換えると、くさび形部１１３２ａは、第３方向において、中間転写ベルト１０７３から遠くに向かうにつれ、次第に穴１１３１の幅が狭くなるように構成されている。くさび形部１１３２ａは、２つの直線状面を有する。くさび形部１１３２ａは、２つの直線状面によって、Ｖ字形となっている。これにより、第１ボス１０３１ａが、ドロワ１１００に対して、一番上まで持ち上がった場合に、くさび形部１１３２ａと第１ボス１０３１ａは、二点で接触する。言い換えると、カートリッジ１０２０がドロワ１１００に対して一番上まで持ち上がると、くさび形部１１３２ａと第１ボス１０３１ａは二点で接触する。また、第２ボス１０３１ｂが、ドロワ１１００に対して、一番上まで持ち上がった場合に、くさび形部１１３２ａと第２ボス１０３１ｂは、二点で接触する。言い換えると、カートリッジ１０２０がドロワ１１００に対して一番上まで持ち上がると、くさび形部１１３２ａと第２ボス１０３１ｂは二点で接触する。なお、カートリッジ１０２０がドロワ１１００に対して一番上まで持ち上がるとは、カートリッジ１０２０をドロワ１１００に装着した状態で、カートリッジ１０２０を第３方向について、中間転写ベルト１０７３と反対方向に移動させたときに、カートリッジ１０２０がドロワ１１００に対して移動できなくなる位置まで移動させることを指す。

　円弧部１１３２ｂは、第３方向における穴の縁１１３２の、中間転写ベルト１０７３と近い方の端部に位置する。円弧部１１３２ｂは、カートリッジ１０２０の第１ボス１０３１ａと接触可能である。カートリッジ１０２０が持ち上がったときは、円弧部１１３２ｂは、第１ボス１０３１ａから離間する。

　（３－４）中継電極１１６０
　中継電極１１６０は、第１ラッチ１１４０に位置する。言い換えると、中継電極１１６０は、ラッチ１１３０に位置する。

　なお、第２実施形態では、ドロワ１１００に対して装着されるカートリッジ１０２０の数が４つであるため、ドロワ１１００は、中継電極１１６０を４つ有する。より具体的には、ドロワ１１００は、後述するメモリ中継電極１１６１と、現像中継電極１１６２ａと、供給中継電極１１６２ｂと、ドラム中継電極１１６２ｃと、帯電中継電極１１６２ｄと、をそれぞれ４つずつ有している。ただし、本実施形態では、各中継電極１１６０は、同様に構成されているため、以下の説明では、１つのカートリッジ１０２０に対応する各中継電極１１６０について説明する。

　中継電極１１６０は、メモリ中継電極１１６１と、プロセス中継電極１１６２と、を有する。

　メモリ中継電極１１６１は、カートリッジ１０２０がドロワ１１００に装着され、かつ、ラッチ１１３０がロック位置に位置する状態で、メモリ電極１０３６ｂと接触する。メモリ中継電極１１６１は、第１ラッチ１１４０のコネクタ１１４１と導線１１４２を介して電気的に接続されている。コネクタ１１４１は、本体筐体１０１０のメモリ本体電極１０１６と電気的に接続可能である。ドロワ１１００が本体筐体１０１０に装着されると、コネクタ１１４１を介して、メモリ中継電極１１６１は、本体筐体１０１０の本体メモリ電極と電気的に接続される。したがって、カートリッジ１０２０がドロワ１１００に装着され、かつ、ラッチ１１３０がロック位置に位置する状態で、ドロワ１１００が本体筐体１０１０に装着された場合、メモリ電極１０３６ｂは、メモリ中継電極１１６１を介して、本体筐体１０１０の本体メモリ電極と電気的に接続される。

　メモリ中継電極１１６１は、第１ラッチ１１４０がロック位置に位置する状態で、メモリ中継電極１１６１の接点は上向きである。言い換えると、第１ラッチ１１４０がロック位置に位置する場合、メモリ中継電極１１６１の接点は、カートリッジ１０２０をドロワ１１００から外す方向を向いている。第１ラッチ１１４０がロック位置に位置する場合、メモリ中継電極１１６１の接点は、第３方向において、第１ラッチ１１４０の回転軸と反対の端部に位置する。カートリッジ１０２０がドロワ１１００に装着され、第１ラッチ１１４０がロック位置に位置する状態で、メモリ電極１０３６ｂは、メモリ中継電極１１６１と接触する。これにより、メモリ中継電極１１６１は、メモリ電極１０３６ｂと電気的に接続可能である。

　プロセス中継電極１１６２は、第１ラッチ１１４０を挟む。カートリッジ１０２０がドロワ１１００に装着され、かつ、ラッチ１１３０がロック位置に位置する状態で、プロセス中継電極１１６２は、プロセス電極１０３４と接触する。これにより、プロセス中継電極１１６２は、プロセス電極１０３４と電気的に接続される。また、カートリッジ１０２０がドロワ１１００に装着され、かつ、ラッチ１１３０がロック位置に位置する状態で、プロセス中継電極１１６２は、プロセス本体電極１０１５と接触する。これにより、プロセス中継電極１１６２は、プロセス本体電極１０１５に電気的に接続可能である。

　プロセス中継電極１１６２は、現像中継電極１１６２ａと、供給中継電極１１６２ｂと、ドラム中継電極１１６２ｃと、帯電中継電極１１６２ｄと、を有する。また、プロセス本体電極１０１５は、現像本体電極１０１５ａと、供給本体電極１０１５ｂと、ドラム本体電極１０１５ｃと、帯電本体電極１０１５ｄと、を有する。中継電極１１６０は、カートリッジ１０２０がドロワ１１００に装着され、かつ、ラッチ１１３０がロック位置に位置する状態で、本体電極１０１４と接触することで、電気的に接続可能である。

　より具体的には、現像中継電極１１６２ａは、第１現像接点１１６３ａと、第２現像接点１１６４ａと、を有する。供給中継電極１１６２ｂは、第１供給接点１１６３ｂと、第２供給接点１１６４ｂと、を有する。ドラム中継電極１１６２ｃは、第１ドラム接点１１６３ｃと、第２ドラム接点１１６４ｃと、を有する。帯電中継電極１１６２ｄは、第１帯電接点１１６３ｄと、第２ドラム接点１１６４ｄと、を有する。なお、第１現像接点１１６３ａと、第１供給接点１１６３ｂと、第１ドラム接点１１６３ｃと、帯電中継電極１１６２ｄとは、第１接点１１６３の一例である。また、第２現像接点１１６４ａと、第２供給接点１１６４ｂと、第２ドラム接点１１６４ｃと、第２ドラム接点１１６４ｄとは、第２接点１１６４の一例である。

　第１現像接点１１６３ａは、現像電極１０３４ａと接触することで、現像電極１０３４ａと電気的に接続可能である。第１供給接点１１６３ｂは、供給電極１０３４ｂと接触することで、供給電極１０３４ｂと電気的に接続可能である。第１ドラム接点１１６３ｃは、ドラムアース１０３４ｃと接触することで、ドラムアース１０３４ｃと電気的に接続可能である。第１帯電接点１１６３ｄは、帯電電極１０３４ｄと接触することで、帯電電極１０３４ｄと電気的に接続可能である。

　また、第２現像接点１１６４ａは、現像本体電極１０１５ａと接触することで、現像本体電極１０１５ａと電気的に接続可能である。第２供給接点１１６４ｂは、供給本体電極１０１５ｂと接触することで、供給本体電極１０１５ｂと電気的に接続可能である。第２ドラム接点１１６４ｃは、ドラム本体電極１０１５ｃと接触することで、ドラム本体電極１０１５ｃと電気的に接続可能である。第２ドラム接点１１６４ｄは、帯電本体電極１０１５ｄと接触することで、帯電本体電極１０１５ｄと電気的に接続可能である。

　これにより、現像電極１０３４ａと現像本体電極１０１５ａは、現像中継電極１１６２ａを介して電気的に接続可能である。また、供給電極１０３４ｂと供給本体電極１０１５ｂは、供給中継電極１１６２ｂを介して電気的に接続可能である。また、ドラムアース１０３４ｃとドラム本体電極１０１５ｃは、ドラム中継電極１１６２ｃを介して電気的に接続可能である。また、帯電電極１０３４ｄと帯電本体電極１０１５ｄは、帯電中継電極１１６２ｄを介して電気的に接続可能である。

　（３－５）直動カム１１７０
　直動カム１１７０はＰＯＭからなる。直動カム１１７０は、第３方向において、ドロワの下端部に位置する。言い換えると、ドロワ１１００を本体筐体に装着した場合に、第３方向において、中間転写ベルト１０７３に近い方のドロワ１１００の端部に位置する。

　第２実施形態では、ドロワ１１００は、直動カム１１７０を２つ有する。１つ目の直動カム１１７０は、第２方向において、感光ドラム１０３２の感光層と第１ボス１０３１ａとの間に位置する。２つ目の直動カム１１７０は、第２方向において、感光ドラム１０３２の感光層と第２ボス１０３１ｂとの間に位置する。直動カム１１７０は、感光ドラム１０３２、第１ボス１０３１ａ、および第２ボス１０３１ｂと、接触しない用に構成されている。

　直動カム１１７０は、ドロワ１１００に対して移動可能に支持される。第２実施形態では、直動カム１１７０は、第１サイドフレーム１１１０の図示しないスナップフィットによって、第１サイドフレーム１１１０から外れないように支持される。

　図１４に示すように、直動カム１１７０は、ドロワ１１００に対して第１方向に直動可能である。直動カム１１７０は、第１位置（図１４（ａ）参照）と第２位置（図１４（ｂ）参照）との間を直動可能である。

　直動カム１１７０は、カートリッジ１０２０がドロワ１１００に装着された状態で、カートリッジ１０２０と接触する。より具体的には、直動カム１１７０は、凸部１１７１を有する。カートリッジ１０２０をドロワ１１００に装着すると、凸部１１７１はカートリッジ１０２０のカム受け溝１０４３に嵌まる。凸部１１７１は、先端が細くなるように構成されている。これにより、凸部１１７１は、カム受け溝１０４３に嵌まりやすい。凸部１１７１がカム受け溝１０４３に嵌まった状態で、直動カム１１７０が第１方向に直動すると、カム受け溝１０４３が凸部１７１から、力を受ける。第１ユニット１０３０はラッチ１１３０によってドロワ１１００に対して固定されているため、力を受けた第２ユニット１０４０が、第１ユニット１０３０に対して回動する。第２ユニット１０４０は、アジテータ軸Ｘ１２について回動する。直動カム１１７０が第１位置に位置する場合は、感光ドラム１０３２は、現像ローラ１０４２と接触し、直動カム１１７０が第２位置に位置する場合は、感光ドラム１０３２は、現像ローラ１０４２と離間する。具体的には、直動カム１１７０が第１位置に位置する場合は、第２ユニット１０４０が、感光ドラム１０３２と現像ローラ１０４２とが接触する位置に位置する。直動カム１１７０が直動して第２位置に位置すると、第２ユニット１０４０が回動して、現像ローラ１０４２は、感光ドラム１０３２から離間する。そのため、直動カム１１７０が第１位置から第２位置に直動した場合、第２ユニット１０４０が、現像ローラ１０４２と感光ドラム１０３２が接触する接触位置から、現像ローラ１０４２と感光ドラム１０３２が離間する離間位置に回動する。また、直動カム１１７０が、第２位置から第１位置に直動した場合も同様に、第２ユニット１０４０が、現像ローラ１０４２と感光ドラム１０３２とが離間した離間位置から、現像ローラ１０４２と感光ドラム１０３２とが接触する接触位置に回動する。

　ドロワ１１００を本体筐体１０１０に装着する場合、直動カム１１７０は本体筐体１０１０と接触する。

　直動カム１１７０は、第１方向の一端部に凹部１１７２を有する。本体筐体１０１０のレバー１０１３は、凹部１１７２に嵌まる。レバー１０１３は、第２方向に延びるレバー軸Ｘ１３について回動可能である。直動カム１１７０は、レバー１０１３の回動に伴い、第１位置と第２位置との間を直動する。より具体的には、レバー１０１３は、本体筐体１０１０からの力を受ける受け部１１１３ａと、凹部１１７２に嵌まり、直動カム１１７０と接触する押圧部１１１３ｂとを有する。受け部１１１３ａが本体筐体１０１０から力Ｆ１（図１４参照）を受けると、レバー１０１３は回動し、押圧部１１１３ｂが、凹部１１７２を介して直動カム１１７０を第１方向に押圧する。そのため、直動カム１１７０が第２位置に移動する。なお、本実施形態では、本体筐体１０１０のソレノイド（図示しない）によって、レバー１０１３に力Ｆを付与している。受け部１１１３ａが本体筐体１０１０から力Ｆ１を受けていない場合は、カートリッジ１０２０の押圧部材２１によって、現像ローラ１０４２が感光ドラム１０３２に向けて押圧される方向に第２ユニット１０４０が回動する。その結果、直動カム１１７０は、第２ユニット１０４０によって付勢され、第１位置に回動する。
（４）カートリッジ１０２０とドロワ１１００の本体筐体１０１０への装着
　初めに、中間転写ベルト１０７３と感光ドラム１０３２の接触と離間の動作について説明する。

　中間転写ベルト１０７３は、カバー１０１１の開閉動作に連動して移動可能である。中間転写ベルト１０７３の移動に関して、図２３を参照して説明する。カバー１０１１は、従動ローラ１０７２の従動ローラシャフト１０７２ａと接触する。カバー１０１１は、斜面１１ａを有する。斜面１１ａと従動ローラシャフト１０７２ａが接触した状態で、カバー１０１１が回転することで、従動ローラシャフト１０７２ａが、第３方向に移動する。これにより、従動ローラ１０７２が、第３方向に移動する。その結果、中間転写ベルト１０７３は、カバー１０１１の開閉動作に連動して移動する。より詳細には、駆動ローラ１０７１が本体筐体１０１０に対して固定された状態で、従動ローラ１０７２が、本体筐体１０１０に対して移動する。そのため、中間転写ベルト１０７３は、駆動ローラ１０７１を回動中心として回動する。これにより、中間転写ベルト１０７３は、カートリッジ１０２０がドロワ１１００に装着された状態で、カバー１０１１の開閉動作に連動して、感光ドラム１０３２と接触するベルト接触位置と、感光ドラム１０３２と離間するベルト離間位置と、を移動可能である。これにより、中間転写ベルト１０７３は、カバー１０１１が開位置に位置する場合は、ベルト接触位置に位置し、カバー１０１１が閉位置に位置する場合は、ベルト離間位置に位置する。また、この場合、一次転写ローラ１０７４は、中間転写ベルト１０７３と接触した状態を維持しながら移動する。中間転写ベルト１０７３が感光ドラム１０３２と接触した場合、中間転写ベルト１０７３は、感光ドラム１０３２と一次転写ローラ１０７４によって挟まれる。

　次に、カートリッジ１０２０をドロワ１１００に装着してから、ドロワ１１００を本体筐体１０１０に装着し、カバー１０１１を閉位置に移動させた場合の、一連の動作について説明する。

　ユーザは、カバー１０１１を開位置に位置させた状態で、ドロワ１１００を本体筐体１０１０から引き出し、ラッチ１１３０を解除位置に位置させ、カートリッジ１０２０の着脱を行う。カートリッジ１０２０は、ドロワ１１００に装着する場合、ドロワ１１００の第１ガイド溝１１１１、第２ガイド溝１１２１、第３ガイド溝１１２２によってガイドされ、第１方向においてドロワ１１００に対して位置決めされる。複数のカートリッジ１０２０の装着が完了したら、ラッチ１１３０をロック位置に位置させる。複数のカートリッジ１０２０は、プロセス中継電極１１６２がカートリッジ電極１０３３に接触する過程で、第２方向に押圧される。これにより、カートリッジ１０２０は、ドロワ１０に対して、第２方向において位置決めされる。ドロワ１１００を本体筐体１０１０に装着すると、コネクタ１１４１は、メモリ本体電極１０１６と接続される。

　図２３に示すように、カバー１０１１を閉位置に移動させると、その過程で、従動ローラ１０７２が、カバー１０１１によって持ち上げられる。これにより、転写装置１０７０は、ドロワ１１００に対して上方に持ち上げられる。言い換えると、転写装置１０７０は、第３方向において、ドロワ１１００に向けて移動する。より具体的には、従動ローラ１０７２がカバー１０１１の斜面１１ａによって持ち上げられることにより、中間転写ベルト１０７３は、ドロワ１１００に向けて移動する。これにより、中間転写ベルト１０７３は、感光ドラム１０３２と接触する。更に、従動ローラ１０７２がカバー１０１１によって持ち上げられると、感光ドラム１０３２は、中間転写ベルト１０７３によって押圧される。そのため、カートリッジ１０２０は、ドロワ１１００に対して上方に持ち上がる。これにより、第１ボス１０３１ａが、ラッチ１１３０の穴１１３１の縁１１３２に接触する。より具体的には、第１ボス１０３１ａが、穴１１３１の縁１１３２のくさび形部１１３２ａに接触する。これにより、第３方向において、カートリッジ１０２０は、ドロワ１１００に対して位置決めされる。第１ボス１０３１ａがラッチ１１３０のくさび形部１１３２ａに接触した状態で、カートリッジ１０２０が更に持ち上げられると、ドロワ１１００が、第３方向において持ち上げられる。その結果、ドロワ１１００の突出部１０１が、本体筐体１０１０と接触する。

　（５）作用効果
　（１）以上説明した本開示の第２実施形態によれば、中間転写ベルト１０７３が感光ドラム１０３２と接触した状態で、カートリッジ１０２０の第１ボス１０３２ａが穴の縁１１３２ａと接触することで、カートリッジ１０２０がドロワ１１００に対して固定される。これによって、ラッチ１１３０にばね等を取り付けてカートリッジ１０２０を押圧する必要がないため、ユーザがラッチ１１３０を扱う操作荷重を小さくすることができる。

　（２）また、本開示の第２実施形態によれば、中間転写ベルト１０７３が、感光ドラム１０３１と接触するベルト接触位置と、感光ドラムと離間するベルト離間位置と、を移動するため、ドロワ１１００を移動させる場合と比較して、ドロワ１１００の第１方向における位置決め精度がよい。

　（３）また、本開示の第２実施形態によれば、カバー１０１１に連動して、中間転写ベルト１０７３は移動するため、ユーザの操作が容易である。

　（４）また、本開示の第２実施形態によれば、従動ローラ１０７２のシャフト１０７２ａがカバー１０１１によって持ち上げられるため、中間転写ベルト１０７３をカバー１０１１に連動して持ち上げることが可能となる。

　（５）また、本開示の第２実施形態によれば、第１ボス１０３１ａが穴の縁１１３２に接触した状態で、カートリッジ１０２０が持ち上がることで、ドロワ１１００も上方向に持ち上がり、ドロワ１１００の突出部１０１が本体筐体１０１０と接触可能である。これにより、ドロワ１１００も第３方向について、位置決めされる。

　（６）また、本開示の第２実施形態によれば、中間転写ベルト１０７３がベルト接触位置に位置するとき、第１ボス１０３１ａは、くさび形部１１３２ａの直線状面に接触するため、第１ボス１０３１ａはラッチ１１３０に対して位置決めされる。これにより、カートリッジ１０２０はラッチ１１３０を介してドロワ１１００に対して位置決めされる。

　（７）また、本開示の第２実施形態によれば、第１ボス１０３１ａがドラムカップリング１０３２ａを覆い、ドラムカップリング１０３２ａを回転可能に支持するため、感光ドラム１０３２は第１ボス１０３１ａに対して位置決めされる。これにより、第１ボス１０３１ａが穴の縁１１３２と接触し、ドロワ１１００に対して位置決めされると、感光ドラム１０３２も、ドラムカップリング１０３２ａを介して、ドロワ１１００に対して位置決めされる。

　（８）また、本開示の第２実施形態によれば、カートリッジ１０２０がドロワ１１００に対して装着され、ラッチ１１３０がロック位置に位置するときに、カートリッジ１０２０が多少動いても、メモリ電極１０３６ｂとメモリ中継電極１１６１との接触状態は維持される。これにより、カートリッジ１０２０が、ドロワ１１００に対して位置決めされた後でもメモリ１０３６を、メモリ中継電極１１６１を介してメモリ本体電極１０１６と電気的に接続可能である。

　（６）変形例
　以上に本開示の第２実施形態について説明したが、本開示は上述の第２実施形態に限定されるものではなく、適宜変形して実施することが可能である。

　例えば、第２実施形態では、メモリ電極は、下向きの構成としたが、図２４に示すように、メモリ電極は、第２方向において、カートリッジの外側を向く構成であってもよい。この場合、メモリ中継電極は、第２方向において、ドロワの内側を向く構成となる。そのため、メモリ中継電極は、メモリ電極と電気的に接続することが可能となる。

　また、第２実施形態では、ドロワは直動カムを２つ有する構成であったが、１つであってもよい。

　また、第２実施形態では、帯電ローラによって感光ドラムの帯電を行っていたが、スコロトロン帯電器によって感光ドラムの帯電を行ってもよい。

　また、第２実施形態では、各カートリッジ電極、具体的には、メモリ電極、現像電極、供給電極、ドラムアース、帯電電極のいずれも、中継電極を介して、本体電極と電気的に接続される構成としたが、中継電極を介していなくてもよい。例えば、メモリ電極のみ、本体電極と直接接触させ、電気的に接続される構成としてもよい。

　また、第２実施形態では、プロセス中継電極は、ラッチを挟む構成としたが、ラッチが穴を有し、プロセス中継電極は、ラッチの穴に挿入される構成であってもよい。

　また、第２実施形態では、１つのラッチが複数のカートリッジをまとめてロックする構成としたが、１つのラッチが１つのカートリッジのみをロックする構成であってもよい。

　また、第２実施形態では、カートリッジの第２方向における両端部をロックする構成としたが、片方の端部のみをロックする構成であってもよい。

　また、第２実施形態では、カートリッジ筐体が、カートリッジ電極を有する構成としたが、カートリッジは、第２方向における第１ユニットの一端部と第２方向における第２ユニットの一端部とを支持する第１サイドカバーと、第２方向における第１ユニットの他端部と第２方向における第２ユニットの他端部とを支持する第２サイドカバーと、を有し、第１サイドカバーが、カートリッジ電極を有する構成であってもよい。また、第２サイドカバーが、第２ボスと第３ボスを有する構成であってもよい。この場合、第１サイドカバーに、第１ユニットと第２ユニットの第２方向における一端部を取り付けたのちに、第２カバーを第１ユニットと第２ユニットの他端部を取り付けることで、カートリッジを組み立てることができるので、カートリッジの組み立てが容易である。

　また、第２実施形態では、複数のカートリッジについて、カートリッジ電極の配置が同一である構成としたが、複数のカートリッジについて配置が異なっていてもよい。この場合、中継電極の配置や形状を適宜変えることで、カートリッジ電極と本体電極とを電気的に接続することが可能である。

　また、第２実施形態では、第２ユニットは、押圧ばねによって押圧されていたが、押圧ばねに限らず、引きばねや板バネなどの弾性部材であってもよい。また、弾性部材は、現像ローラのシャフトを直接押圧する構成であってもよい。

　また、第２実施形態では、第１ボスが挿入される穴と第２ボスが挿入される穴は、同一の形状であるとしたが、第１ボスと第２ボスの形状、位置、大きさなどに合わせて、異なる形状となるように構成しても良い。

　また、上述の第２実施形態および変形例で説明した各要素は、適宜組み合わせて実施することができる。

　以下、本開示の第３実施形態について、適宜図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、本体筐体２０１０内と本体筐体２０１０外との間のドロワ２１００の移動方向を、第１方向とする。また、現像ローラ２０４２の軸方向を、第２方向とする。第１方向は、第２方向と交差する。好ましくは、第１方向は、第２方向と直行する。また、カートリッジ２０２０のドロワ２１００に対する着脱方向を、第３方向とする。第３方向は、第２方向と第１方向と交差する。好ましくは、第３方向は、第２方向と第１方向と直行する。また、第３方向において、上、下、という表現も適宜使用する。例えば、図２に示すように、第３方向において、露光ユニットＳＵ２は、ドロワ２１００の上側に位置し、中間転写ベルト２０７３は、ドロワ２１００の下側に位置する。

　（１）画像形成装置２００１の概要
　図２５、図２６、図２７に示すように、画像形成装置２００１は、本体筐体２０１０と、転写装置２０７０と、ドロワ２１００と、を備える。

　本体筐体２０１０は、カバー２０１１と、開口２０１２と、レバー２０１３と、本体電極２０１４と、を有する。

　カバー２０１１は、第１方向における本体筐体２０１０の一端側に位置する。カバー２０１１は、開口２０１２を閉じる閉位置と、開口２０１２を開ける開位置と、の間を移動可能である。

　レバー２０１３は、第１方向における本体筐体２０１０の他端側に位置する。レバー２０１３は、ドロワ２１００の下に位置する。レバー２０１３は第２方向に延びるレバー軸Ｘ３について、回動可能である。

　本体電極２０１４は、後述するドロワ２１００の中継電極２１６０を介して、カートリッジ２０２０のカートリッジ電極２０３３と電気的に接続される。本体電極２０１４は、プロセス本体電極２０１５と、メモリ本体電極２０１６と、を有する。

　プロセス本体電極２０１５は、本体筐体２０１０内に位置する。プロセス本体電極２０１５は、第２方向において、本体筐体２０１０の一端部に位置する。言い換えると、プロセス本体電極２０１５は、ドロワ２１００を装着した場合、第２方向において、ドロワ２１００の中継電極２１６０が位置する端部と同じ側に位置する。

　メモリ本体電極２０１６は、本体筐体２０１０内に位置する。メモリ本体電極２０１６は、第１方向において、本体筐体２０１０の一端部に位置する。言い換えると、メモリ本体電極２０１６は、ドロワ２１００を本体筐体２０１０内に装着した場合、第１方向において、ドロワ２１００のコネクタ２１４１が位置する端部と同じ側に位置する。

　転写装置２０７０は、第３方向において、ドロワ２１００の下側に位置する。言い換えると、転写装置２０７０は、第３方向において、ドロワ２１００に対して本体筐体２０１０の上面１８と反対側に位置する。転写装置２０７０は、駆動ローラ２０７１と、従動ローラ２０７２と、中間転写ベルト２０７３と、複数の一次転写ローラ２０７４と、を有する。駆動ローラ２０７１は、第１方向において、従動ローラ２０７２と離れて位置する。中間転写ベルト２０７３は、無端状のベルトである。中間転写ベルト２０７３は、駆動ローラ２０７１と従動ローラ２０７２の間に張られている。一次転写ローラ２０７４は、中間転写ベルト２０７３の内側に位置する。一次転写ローラ２０７４は、後述する感光ドラム２０３２との間で中間転写ベルト２０７３を挟む。本実施形態では、転写装置２０７０が有する一次転写ローラ２０７４の数は、４つである。ただし、後述する感光ドラム２０３２の数と同じ数であれば、１～３つであってもよく、５つ以上であってもよい。

　ドロワ２１００は、本体筐体２０１０内と本体筐体２０１０外との間で、第１方向に移動可能である。図２５では、ドロワ２１００が、本体筐体２０１０外に位置している。複数のカートリッジ２０２０は、ドロワ２１００に対して、個別に着脱可能である。複数のカートリッジ２０２０は、ドロワ２１００に装着された状態で、ドロワ２１００とともに本体筐体２０１０に装着可能である。カートリッジ２０２０は、カートリッジ筐体２０３１と、感光ドラム２０３２と、ＩＣチップ２０３６と、帯電ローラ２０３５と、現像筐体２０４１と、現像ローラ２０４２と、供給ローラ２０４５と、を有する。複数のカートリッジ２０２０は、ドロワ２１００に装着された状態で、第１方向において間隔をあけて並んで位置する。

　複数のカートリッジ２０２０は、互いに異なる色（例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの各色）の現像剤を収容する。本実施形態のドロワ２１００に装着されるカートリッジ２０２０の数は、４つである。より具体的には、カートリッジ２０２０は、第１カートリッジ２０２０ａと、第２カートリッジ２０２０ｂと、第３カートリッジ２０２０ｃと、第４カートリッジ２０２０ｄと、を有する。第１カートリッジ２０２０ａは、第１感光ドラム２０３２ａを有する第１ユニット２０３０と、第１現像ローラ２０４２ａを有する第２ユニット２０４０と、を有する。第２カートリッジ２０２０ｂは、第２感光ドラム２０３２ｂを有する第３ユニット２０３０ｂと、第２現像ローラ２０４２ｂを有する第４ユニット２０４０ｂと、を有する。第３カートリッジ２０２０ｃは、第３感光ドラム２０３２ｃを有する第５ユニット２０３０ｃと、第３現像ローラ２０４２ｃを有する第６ユニット２０４０ｃと、を有する。第４カートリッジ２０２０ｄは、第４感光ドラム２０３２ｄを有する第７ユニット２０３０ｄと、第４現像ローラ２０４２ｄを有する第８ユニット２０４０ｄと、を有する。ただし、ドロワ２１００に装着されるカートリッジ２０２０の数は、１～３つであってもよく、５つ以上であってもよい。

　画像形成装置２００１は、次のようなプロセスで画像形成を行う。

　図２８に示すように、画像形成装置２００１は、帯電ローラ２０３５に帯電電圧を印加した状態で、帯電ローラ２０３５を感光ドラム２０３２と接触させながら回転させることで、感光ドラム２０３２の表面を帯電する。次に、画像形成装置２００１は、露光装置ＳＵ２（図２６参照）によって、感光ドラム２０３２の表面を露光することで静電潜像を形成する。それらの動作と並行して、画像形成装置２００１は、供給ローラ２０４５に供給電圧を印加し、現像筐体２０４１内の現像剤を供給ローラ２０４５から現像ローラ２０４２に供給する。現像ローラ２０４２に現像電圧を印加することで、現像ローラ２０４２の現像剤が、感光ドラム２０３２の露光された部分に付着し、感光ドラム２０３２上に現像剤像が形成される。そして、画像形成装置２００１は、現像剤像を有する感光ドラム２０３２と一次転写ローラ２０７４との間で、中間転写ベルト２０７３を挟むことで、中間転写ベルト２０７３に現像剤像を転写する。中間転写ベルト２０７３に転写された現像剤像は、駆動ローラ２０７１に向けて搬送され、駆動ローラ２０７１と本体筐体２０１０の二次転写ローラ２０１９との間でシートを挟むことで、シートに現像剤像を転写する。現像剤像を転写されたシートは、本体筐体２０１０の定着装置２０８０によって現像剤像が定着され、本体筐体２０１０の上面２０１８に排出される。

　（２）カートリッジ２０２０の詳細
　図２８、図２９、図３０に示すように、カートリッジ２０２０は、第１ユニット２０３０と、第２ユニット２０４０と、を有する。

　（２－１）第１ユニット２０３０
　第１ユニット２０３０は、カートリッジ筐体２０３１と、感光ドラム２０３２と、ドラムカップリング２０３２ａと、カートリッジ電極２０３３と、帯電ローラ２０３５と、ＩＣチップ２０３６と、を有する。

　カートリッジ筐体２０３１は、絶縁性の樹脂からなる。カートリッジ筐体２０３１は、感光ドラム２０３２を回転可能に支持する。カートリッジ筐体２０３１は、第２方向における感光ドラム２０３２の一端部を回転可能に支持する第１ボス２０３１ａと、第２方向における感光ドラム２０３２の他端部を回転可能に支持する第２ボス２０３１ｂと、後述する第２ユニット２０４０の現像カップリング４０ａを回転可能に支持する第３ボス２０３１ｃと、を有する。第１ボス２０３１ａは、第２方向において、カートリッジ筐体２０３１の一端部から突出している。第２ボス２０３１ｂは、第２方向において、カートリッジ筐体２０３１の他端部から突出している。第３ボス２０３１ｃは、第２方向において、カートリッジ筐体２０３１の他端部から突出している。

　カートリッジ筐体２０３１は、第２方向に延びる回動軸について、第２ユニット２０４０を第１ユニット２０３０に対して回動可能に支持する。

　感光ドラム２０３２は、第２方向に延びるドラム軸Ｘ２００１について回転可能である。感光ドラム２０３２は、金属製の素管と、素管の表面に塗布された感光層と、を有している。素管は、後述するドラムアース３４ｃと電気的に接続されている。これにより、感光層が帯電された場合、感光層の表面と素管の間に電位差が生まれ、電界が生じる。

　ドラムカップリング２０３２ａは、第２方向における感光ドラム２０３２の他端部に位置する。ドラムカップリング２０３２ａは、第１ボス２０３１ａの円筒部によって、回転可能に支持されている。感光ドラム２０３２は、ドラムカップリング２０３２ａを介して、本体筐体２０１０から回転力を受け、回転する。

　カートリッジ電極２０３３は、第２方向において、カートリッジ筐体２０３１の一端部に位置する。カートリッジ電極２０３３は、プロセス電極２０３４と、ＩCチップ２０３６と、を有する。カートリッジ電極２０３３は、後述する中継電極２１６０と電気的に接続され、中継電極２１６０を介して、本体筐体２０１０と電気的に接続される。

　プロセス電極２０３４は、現像電極２０３４ａと、供給電極２０３４ｂと、ドラムアース３４ｃと、帯電電極２０３４ｄと、を有する。現像電極２０３４ａは、現像ローラ２０４２と電気的に接続される。供給電極２０３４ｂは、供給ローラ２０４５と電気的に接続される。ドラムアース３４ｃは、感光ドラム２０３２の素管と電気的に接続される。帯電電極２０３４ｄは、帯電ローラ２０３５と電気的に接続される。プロセス電極２０３４は、露出しており、後述する中継電極２１６０と接触可能である。

　ＩＣチップ２０３６は、メモリ２０３６ａと、メモリ電極２０３６ｂと、を有する。メモリ２０３６ａは、カートリッジ２０２０に関する情報を記憶可能である。具体的には、メモリ２０３６ａは、カートリッジ２０２０が新品か否かの情報や、使用した現像剤量の情報、カートリッジ２０２０が収容している現像剤の色の情報などを記憶可能である。メモリ電極２０３６ｂは、メモリ２０３６ａと電気的に接続される。メモリ電極２０３６ｂは、露出しており、後述する中継電極２１６０と接触可能である。

　（２－２）第２ユニット２０４０
　第２ユニット２０４０は、現像カップリング４０ａと、現像筐体２０４１と、現像ローラ２０４２と、カム受け溝４３と、アジテータ４４と、と、供給ローラ２０４５と、弾性部材の一例としての押圧ばね２１と、を有する。

　現像カップリング４０ａは、第２方向における第２ユニット２０４０の他端部に位置する。現像カップリング４０ａは、第３ボス２０３１ｃの円筒部によって回転可能に支持されている。現像カップリング４０ａは第２方向に延びる回動軸である現像カップリング軸Ｘ３について回動可能である。現像カップリング４０ａは本体筐体２０１０から回転力を受け、回転する。現像ローラ２０４２は、現像カップリング４０ａから、図示しないギアを介して回転力を受け、回転する。また、アジテータ４４は、現像カップリング４０ａから、図示しないギアを介して回転力を受け、回転する。また、供給ローラ２０４５は、現像カップリング４０ａから、図示しないギアを介して回転力を受け、回転する。

　現像筐体２０４１は、現像剤を収容する。現像筐体２０４１は、第２方向において、カートリッジ筐体２０３１の一端部とカートリッジ筐体２０３１の他端部との間に位置する。

　現像ローラ２０４２は、第２方向に延びる回動軸である現像軸について回転可能である。供給ローラ２０４５に供給された現像剤を、感光ドラム２０３２の静電潜像に付着させる。この時、現像ローラ２０４２には、現像電極２０３４ａによって、現像電圧が印加される。

　カム受け溝２０４３は、後述するドロワ２１００の直動カム２１７０と接触する。カム受け溝２０４３は、第２ユニット２０４０の下側に位置する。言い換えると、カム受け溝４３は、第２ユニット２０４０の第３方向における他端部に位置する。言い換えると、カートリッジ２０２０は、第３方向における他端部にカム受け溝２０４３を有する。

　アジテータ２０４４は、現像筐体２０４１の内部に位置し、第２方向に延びるアジテータ軸Ｘ２４について回転することで、現像筐体２０４１に収容された現像剤を攪拌する。

　供給ローラ２０４５は、現像筐体２０４１内に位置し、現像剤を現像ローラ２０４２に供給する。この時、供給ローラ２０４５には、供給電極２０３４ｂによって、供給電圧が印加される。

　図３５に示すように、第２ユニット２０４０は、現像ローラ２０４２を感光ドラム２０３２に接触させる接触位置と、現像ローラ２０４２を感光ドラム２０３２から離間させる離間位置と、を第１ユニット２０３０に対して移動可能である。なお、現像カップリング４０ａが第３ボス２０３１ｃに支持されているため、第２ユニット２０４０は、第１ユニット２０３０に対して、現像カップリング軸Ｘ２３（図３０参照）について回動する。

　押圧ばね２０２１は、現像ローラ２０４２を感光ドラム２０３２に向けて押圧する部材である。押圧ばね２０２１は、現像筐体２０４１の外表面に位置し、第１ユニット２０３０と接触する。押圧ばね２０２１は、現像ローラ２０４２が感光ドラム２０３２に接触するよう現像筐体２０４１を押圧する。そのため、カートリッジ２０２０に対して外力が加わらない場合（以後、通常時という）は、現像ローラ２０４２は、感光ドラム２０３２と接触している。言い換えると、通常時は、第２ユニット２０３２は、接触位置に位置する。

　なお、第２ユニット２０４０が回動しても、現像電極２０３４ａと現像ローラ２０４２の電極との電気的な接続は、維持される。具体的には、現像電極２０３４ａの接点の面積は、現像ローラ２０４２の電極の接点の面積よりも大きい。そのため、第２ユニット２０４０が回動すると、現像ローラ２０４２の電極は、現像電極２０３４ａと擦れながら移動する。これにより、第２ユニット２０４０が回動しても、現像ローラ２０４２の電極は、現像電極２０３４ａと電気的な接続が維持される。また、第２ユニット２０４０が回動しても、供給電極２０３４ｂと、供給ローラ２０４５の電極の電気的な接続は、維持される。具体的には、供給電極２０３４ｂの接点の面積は、供給ローラ２０４５の電極の接点の面積よりも大きい。そのため、第２ユニット２０４０が回動すると、供給ローラ２０４５の電極は、供給電極２０３４ｂと擦れながら移動する、これにより、第２ユニット２０４０が回動しても、供給ローラ２０４５の電極は、供給電極２０３４ｂと電気的な接続が維持される。

　（３）ドロワ２１００の詳細
　図３１、図３２、図３３に示すように、ドロワ２１００は、第１サイドフレーム２１１０と、第２サイドフレーム２１２０と、ラッチ２１３０と、中継電極２１６０と、直動カム２１７０と、を有する。

　（３－１）第１サイドフレーム２１１０、第２サイドフレーム２１２０
　第１サイドフレーム２１１０は、第２方向におけるドロワ２１００の一端部に位置する。第１サイドフレーム２１１０は、第１ガイド溝２１１１を有する。第１ガイド溝２１１１は、カートリッジ２０２０をドロワ２１００に着脱する場合に、第２方向におけるカートリッジ２０２０の一端部をガイドする。具体的には、第１ガイド溝２１１１は、第１ボス２０３１ａをガイドする。

　第２サイドフレーム１２０は、第２方向におけるカートリッジ２０２０の他端部に位置する。第２サイドフレーム２１２０は、第２ガイド溝２１２１と第３ガイド溝２１２２を有する。第２ガイド溝２１２１と第３ガイド溝２１２２は、第２方向におけるカートリッジ２０２０の他端部をガイドする。具体的には、第２ガイド溝２１２１は、第２ボス２０３１ｂをガイドする。第３ガイド溝２１２２は、第３ボス２０３１ｃをガイドする。

　（３－２）ラッチ２１３０
　ラッチ２１３０は、カートリッジ２０２０の第２方向における端部が挿入されることを許容する複数の穴２１３１を有する。より具体的には、カートリッジ２０２０がドロワに装着された状態で、ラッチ２１３０を後述するロック位置に位置させた場合、カートリッジ２０２０の第１ボス２０３１ａ、第２ボス２０３１ｂ、第３ボス２０３１ｃが、それぞれ挿入されることを許容する複数の穴２１３１を有する。

　ラッチ２１３０は、第１方向に延びる回動軸について、カートリッジ２０２０をドロワ２１００にロックするロック位置と、カートリッジ２０２０のドロワ２１００へのロックを解除する解除位置と、の間を回動可能である。カートリッジ２０２０がドロワ２１００に装着された状態で、ラッチ２１３０が解除位置にある場合、カートリッジ２０２０は、ドロワ２１００に対して着脱可能である。カートリッジ２０２０がドロワ２１００に装着された状態で、ラッチ２１３０がロック位置に位置する場合、カートリッジ２０２０は、ドロワ２１００にロックされ、ドロワ２１００に対して着脱ができなくなる。より具体的には、カートリッジ２０２０がドロワ２１００に装着された状態で、ラッチ２１３０がロック位置に位置する場合、カートリッジ２０２０の第２方向における端部は、穴２１３１に挿入される。これにより、ラッチ２１３０は、カートリッジ２０２０がドロワ２１００から外れることを規制する。

　ラッチ２１３０は、第１ラッチ２１４０と、第２ラッチ１５０と、を有する。第１ラッチ２１４０は、第２方向において、ドロワ２１００の一端部に位置する。第１ラッチ２１４０は、第１サイドフレームに位置する。第２ラッチ１５０は、第２方向において、ドロワ２１００の他端部に位置する。第２ラッチ１５０は、第２サイドフレームに位置する。

　第１ラッチ２１４０は、本体筐体２０１０のメモリ本体電極２０１６と電気的に接続可能なコネクタ２１４１と、コネクタ２１４１と後述するメモリ中継電極２１６１とを電気的に接続する導線２１４２と、溝２１４３と、を有する。

　コネクタ２１４１は、第１方向において第１ラッチ２１４０の一端部に位置する。コネクタ２１４１は、ドロワ２１００を本体筐体２０１０に装着されると、本体筐体２０１０のメモリ本体電極２０１６と電気的に接続される。なお、本実施形態では、コネクタ２１４１は、第１ラッチに対して、第３方向に移動可能に支持されている。これにより、コネクタ２１４１は、本体筐体２０１０のメモリ本体電極２０１６と接続する場合に、位置の誤差を吸収することが可能である。

　導線２１４２は、メモリ中継電極２１６１に電気的に接続する。導線２１４２は、第１ラッチ２１４０の回転中心と反対側の端部に位置する。

　溝２１４３は、第１ラッチ２１４０の回動中心と反対側の端部に位置する。導線２１４２は、第１ラッチ２１４０の溝１４３の中に位置する。導線２１４２が溝２１４３の中に位置する状態で、導線２１４２は、後述するプロセス中継電極２１６２の中継部２１６５と第１ラッチ２１４０との間に位置する。

　なお、第３実施形態では、ラッチ２１３０は、メモリ中継電極２１６１を４つ有する。そのため、それぞれのメモリ中継電極２１６１に対応するように、導線２１４２は、４セット設けられている。４セットの導線２１４２は、互いに電気的に接続されない状態で、１つのコネクタ２１４１に接続される。ただし、第３実施形態で、１セットの導線２１４２とは、１つのＩＣチップ２０３６と情報をやり取りするのに必要な複数の導線のことを指す。

　（３－３）中継電極２１６０
　中継電極２１６０は、第１ラッチ２１４０に位置する。言い換えると、中継電極２１６０は、ラッチ２１３０に位置する。

　なお、第３実施形態では、ドロワ２１００に対して装着されるカートリッジ２０２０の数が４つであるため、ドロワ２１００は、中継電極２１６０を４つ有する。より具体的には、ドロワ２１００は、後述するメモリ中継電極２１６１と、現像中継電極２１６２ａと、供給中継電極２１６２ｂと、ドラム中継電極２１６２ｃと、帯電中継電極１６２ｄと、をそれぞれ４つずつ有している。ただし、本実施形態では、各中継電極２１６０は、同様に構成されているため、以下の説明では、１つのカートリッジ２０２０に対応する各中継電極２１６０について説明する。

　中継電極２１６０は、メモリ中継電極２１６１と、プロセス中継電極２１６２と、を有する。

　メモリ中継電極２１６１は、カートリッジ２０２０がドロワ２１００に装着され、かつ、ラッチ２１３０がロック位置に位置する状態で、メモリ電極２０３６ｂと接触する。メモリ中継電極２１６１は、第１ラッチ２１４０のコネクタ２１４１と導線１４２を介して電気的に接続されている。コネクタ２１４１は、本体筐体２０１０のメモリ本体電極２０１６と電気的に接続可能である。ドロワ２１００が本体筐体２０１０に装着されると、コネクタ２１４１を介して、メモリ中継電極２１６１は、本体筐体２０１０の本体メモリ電極と電気的に接続される。したがって、カートリッジ２０２０がドロワ２１００に装着され、かつ、ラッチ２１３０がロック位置に位置する状態で、ドロワ２１００が本体筐体２０１０に装着された場合、メモリ電極２０３６ｂは、メモリ中継電極２１６１を介して、本体筐体２０１０の本体メモリ電極と電気的に接続される。

　メモリ中継電極２１６１は、第１ラッチ２１４０がロック位置に位置する状態で、メモリ中継電極２１６１の接点は上向きである。言い換えると、第１ラッチ２１４０がロック位置に位置する場合、メモリ中継電極２１６１の接点は、カートリッジ２０２０をドロワ２１００から外す方向を向いている。第１ラッチ２１４０がロック位置に位置する場合、メモリ中継電極２１６１の接点は、第３方向において、第１ラッチ２１４０の回転軸と反対の端部に位置する。カートリッジ２０２０がドロワ２１００に装着され、第１ラッチ２１４０がロック位置に位置する状態で、メモリ電極２０３６ｂは、メモリ中継電極２１６１と接触する。これにより、メモリ中継電極２１６１は、メモリ電極２０３６ｂと電気的に接続可能である。

　プロセス中継電極２１６２は、第１ラッチ２１４０を挟む。カートリッジ２０２０がドロワ２１００に装着され、かつ、ラッチ２１３０がロック位置に位置する状態で、プロセス中継電極２１６２は、プロセス電極２０３４と接触する。これにより、プロセス中継電極２１６２は、プロセス電極２０３４と電気的に接続される。また、カートリッジ２０２０がドロワ２１００に装着され、かつ、ラッチ２１３０がロック位置に位置する状態で、プロセス中継電極２１６２は、プロセス本体電極２０１５と接触する。これにより、プロセス中継電極２１６２は、プロセス本体電極２０１５に電気的に接続可能である。

　プロセス中継電極２１６２は、現像中継電極２１６２ａと、供給中継電極２１６２ｂと、ドラム中継電極２１６２ｃと、帯電中継電極１６２ｄと、を有する。また、プロセス本体電極２０１５は、現像本体電極２０１５ａと、供給本体電極２０１５ｂと、ドラム本体電極２０１５ｃと、帯電本体電極２０１５ｄと、を有する。中継電極２１６０は、カートリッジ２０２０がドロワ２１００に装着され、かつ、ラッチ２１３０がロック位置に位置する状態で、本体電極２０１４と接触することで、電気的に接続可能である。

　より具体的には、現像中継電極２１６２ａは、第１現像接点２１６３ａと、第２現像接点２１６４ａと、を有する。供給中継電極２１６２ｂは、第１供給接点２１６３ｂと、第２供給接点２１６４ｂと、を有する。ドラム中継電極２１６２ｃは、第１ドラム接点２１６３ｃと、第２ドラム接点２１６４ｃと、を有する。帯電中継電極１６２ｄは、第１帯電接点２１６３ｄと、第２ドラム接点２１６４ｄと、を有する。なお、第１現像接点２１６３ａと、第１供給接点２１６３ｂと、第１ドラム接点２１６３ｃと、帯電中継電極１６２ｄとは、第１接点２１６３の一例である。また、第２現像接点２１６４ａと、第２供給接点２１６４ｂと、第２ドラム接点２１６４ｃと、第２ドラム接点２１６４ｄとは、第２接点２１６４の一例である。

　第１現像接点２１６３ａは、現像電極２０３４ａと接触することで、現像電極２０３４ａと電気的に接続可能である。第１供給接点２１６３ｂは、供給電極２０３４ｂと接触することで、供給電極２０３４ｂと電気的に接続可能である。第１ドラム接点２１６３ｃは、ドラムアース３４ｃと接触することで、ドラムアース３４ｃと電気的に接続可能である。第１帯電接点２１６３ｄは、帯電電極２０３４ｄと接触することで、帯電電極２０３４ｄと電気的に接続可能である。

　また、第２現像接点２１６４ａは、現像本体電極２０１５ａと接触することで、現像本体電極２０１５ａと電気的に接続可能である。第２供給接点２１６４ｂは、供給本体電極２０１５ｂと接触することで、供給本体電極２０１５ｂと電気的に接続可能である。第２ドラム接点２１６４ｃは、ドラム本体電極２０１５ｃと接触することで、ドラム本体電極２０１５ｃと電気的に接続可能である。第２ドラム接点２１６４ｄは、帯電本体電極２０１５ｄと接触することで、帯電本体電極２０１５ｄと電気的に接続可能である。

　これにより、現像電極２０３４ａと現像本体電極２０１５ａは、現像中継電極２１６２ａを介して電気的に接続可能である。また、供給電極２０３４ｂと供給本体電極２０１５ｂは、供給中継電極２１６２ｂを介して電気的に接続可能である。また、ドラムアース３４ｃとドラム本体電極２０１５ｃは、ドラム中継電極２１６２ｃを介して電気的に接続可能である。また、帯電電極２０３４ｄと帯電本体電極２０１５ｄは、帯電中継電極１６２ｄを介して電気的に接続可能である。

　（３－４）直動カム２１７０
　直動カム２１７０はＰＯＭからなる。直動カム２１７０は、第３方向において、ドロワの下端部に位置する。言い換えると、ドロワ２１００を本体筐体に装着した場合に、第３方向において、中間転写ベルト２０７３に近い方のドロワ２１００の端部に位置する。

　第３実施形態では、ドロワ２１００は、直動カム２１７０を２つ有する。１つ目の直動カム２１７０は、第２方向において、感光ドラム２０３２の感光層と第１ボス２０３１ａとの間に位置する。２つ目の直動カム２１７０は、第２方向において、感光ドラム２０３２の感光層と第２ボス２０３１ｂとの間に位置する。直動カム２１７０は、感光ドラム２０３２、第１ボス２０３１ａ、および第２ボス２０３１ｂと、接触しない用に構成されている。

　直動カム２１７０は、ドロワ２１００に対して移動可能に支持される。本実施形態では、直動カム２１７０は、第１サイドフレーム１１０の図示しないスナップフィットによって、第１サイドフレーム１１０から外れないように支持される。

　図２７に示すように、直動カム２１７０は、ドロワ２１００に対して第１方向に直動可能である。直動カム２１７０は、第１位置（図２７（ａ）参照）と第２位置（図２７（ｂ）参照）との間を直動可能である。

　直動カム２１７０は、カートリッジ２０２０がドロワ２１００に装着された状態で、カートリッジ２０２０と接触する。より具体的には、直動カム２１７０は、凸部２１７１を有する。カートリッジ２０２０をドロワ２１００に装着すると、凸部２１７１はカートリッジ２０２０のカム受け溝４３に嵌まる。凸部２１７１は、先端が細くなるように構成されている。これにより、凸部２１７１は、カム受け溝４３に嵌まりやすい。凸部２１７１がカム受け溝４３に嵌まった状態で、直動カム２１７０が第１方向に直動すると、カム受け溝４３が凸部２１７１から、力を受ける。第１ユニット２０３０はラッチ２１３０によってドロワ２１００に対して固定されているため、力を受けた第２ユニット２０４０が、第１ユニット２０３０に対して回動する。第２ユニット２０４０は、アジテータ軸Ｘ２について回動する。直動カム２１７０が第１位置に位置する場合は、感光ドラム２０３２は、現像ローラ２０４２と接触し、直動カム２１７０が第２位置に位置する場合は、感光ドラム２０３２は、現像ローラ２０４２と離間する。具体的には、直動カム２１７０が第１位置に位置する場合は、第２ユニット２０４０が、感光ドラム２０３２と現像ローラ２０４２とが接触する位置に位置する。直動カム２１７０が直動して第２位置に位置すると、第２ユニット２０４０が回動して、現像ローラ２０４２は、感光ドラム２０３２から離間する。そのため、直動カム２１７０が第１位置から第２位置に直動した場合、第２ユニット２０４０が、現像ローラ２０４２と感光ドラム２０３２が接触する接触位置から、現像ローラ２０４２と感光ドラム２０３２が離間する離間位置に回動する。また、直動カム２１７０が、第２位置から第１位置に直動した場合も同様に、第２ユニット２０４０が、現像ローラ２０４２と感光ドラム２０３２とが離間した離間位置から、現像ローラ２０４２と感光ドラム２０３２とが接触する接触位置に回動する。

　ドロワ２１００を本体筐体２０１０に装着する場合、直動カム２１７０は本体筐体２０１０と接触する。

　直動カム２１７０は、第１方向の一端部に凹部２１７２を有する。本体筐体２０１０のレバー２０１３は、凹部２１７２に嵌まる。レバー２０１３は、第２方向に延びるレバー軸Ｘ２３について回動可能である。直動カム２１７０は、レバー２０１３の回動に伴い、第１位置と第２位置との間を直動する。より具体的には、レバー２０１３は、本体筐体２０１０からの力を受ける受け部２０１３ａと、凹部２１７２に嵌まり、直動カム２１７０と接触する押圧部１３ｂとを有する。受け部２０１３ａが本体筐体２０１０から力Ｆ２（図２７参照）を受けると、レバー２０１３は回動し、押圧部２０１３ｂが、凹部２１７２を介して直動カム２１７０を第１方向に押圧する。そのため、直動カム２１７０が第２位置に移動する。なお、第３実施形態では、本体筐体２０１０のソレノイド（図示しない）によって、レバー２０１３に力Ｆ２を付与している。受け部２０１３ａが本体筐体２０１０から力Ｆ２を受けていない場合は、カートリッジ２０２０の押圧部材２０２１によって、現像ローラ２０４２が感光ドラム２０３２に向けて押圧される方向に第２ユニット２０４０が回動する。その結果、直動カム２１７０は、第２ユニット２０４０によって付勢され、第１位置に回動する。
（４）カートリッジ２０２０とドロワ２１００の本体筐体２０１０への装着
　初めに、中間転写ベルト２０７３と感光ドラム２０３２の接触と離間の動作について説明する。

　中間転写ベルト２０７３は、カバー２０１１の開閉動作に連動して移動可能である。中間転写ベルト２０７３の移動に関して、図３６を参照して説明する。カバー２０１１は、従動ローラ２０７２の従動ローラシャフト７２ａと接触する。カバー２０１１は、斜面２０１１ａを有する。斜面２０１１ａと従動ローラシャフト２０７２ａが接触した状態で、カバー２０１１が回転することで、従動ローラシャフト２０７２ａが、第３方向に移動する。これにより、従動ローラ２０７２が、第３方向に移動する。その結果、中間転写ベルト２０７３は、カバー２０１１の開閉動作に連動して移動する。より詳細には、駆動ローラ２０７１が本体筐体２０１０に対して固定された状態で、従動ローラ２０７２が、本体筐体２０１０に対して移動する。そのため、中間転写ベルト２０７３は、駆動ローラ２０７１を回動中心として回動する。これにより、中間転写ベルト２０７３は、カートリッジ２０２０がドロワ２１００に装着された状態で、カバー２０１１の開閉動作に連動して、感光ドラム２０３２と接触するベルト接触位置と、感光ドラム２０３２と離間するベルト離間位置と、を移動可能である。これにより、中間転写ベルト２０７３は、カバー２０１１が開位置に位置する場合は、ベルト接触位置に位置し、カバー２０１１が閉位置に位置する場合は、ベルト離間位置に位置する。また、この場合、一次転写ローラ２０７４は、中間転写ベルト２０７３と接触した状態を維持しながら移動する。中間転写ベルト２０７３が感光ドラム２０３２と接触した場合、中間転写ベルト２０７３は、感光ドラム２０３２と一次転写ローラ２０７４によって挟まれる。

　次に、カートリッジ２０２０をドロワ２１００に装着してから、ドロワ２１００を本体筐体２０１０に装着し、カバー２０１１を閉位置に移動させた場合の、一連の動作について説明する。

　ユーザは、カバー２０１１を開位置に位置させた状態で、ドロワ２１００を本体筐体２０１０から引き出し、ラッチ２１３０を解除位置に位置させ、カートリッジ２０２０の着脱を行う。カートリッジ２０２０は、ドロワ２１００に装着する場合、ドロワ２１００の第１ガイド溝１１１、第２ガイド溝１２１、第３ガイド溝１２２によってガイドされ、第１方向においてドロワ２１００に対して位置決めされる。複数のカートリッジ２０２０の装着が完了したら、ラッチ２１３０をロック位置に位置させる。複数のカートリッジ２０２０は、プロセス中継電極２１６２がカートリッジ電極２０３３に接触する過程で、第２方向に押圧される。これにより、カートリッジ２０２０は、ドロワ１０に対して、第２方向において位置決めされる。ドロワ２１００を本体筐体２０１０に装着すると、コネクタ２１４１は、メモリ本体電極２０１６と接続される。

　図３６に示すように、カバー２０１１を閉位置に移動させると、その過程で、従動ローラ２０７２が、カバー２０１１によって持ち上げられる。これにより、転写装置２０７０は、ドロワ２１００に対して上方に持ち上げられる。言い換えると、転写装置２０７０は、第３方向において、ドロワ２１００に向けて移動する。より具体的には、従動ローラ２０７２がカバー２０１１の斜面２０１１ａによって持ち上げられることにより、中間転写ベルト２０７３は、ドロワ２１００に向けて移動する。これにより、中間転写ベルト２０７３は、感光ドラム２０３２と接触する。更に、従動ローラ２０７２がカバー２０１１によって持ち上げられると、感光ドラム２０３２は、中間転写ベルト２０７３によって押圧される。そのため、カートリッジ２０２０は、ドロワ２１００に対して上方に持ち上がる。これにより、第１ボス２０３１ａが、ラッチ２１３０の穴２１３１の縁１３２に接触する。より具体的には、第１ボス２０３１ａが、穴２１３１の縁１３２のくさび形形状１３２ａに接触する。これにより、第３方向において、カートリッジ２０２０は、ドロワ２１００に対して位置決めされる。第１ボス２０３１ａがラッチ２１３０のくさび形形状１３２ａに接触した状態で、カートリッジ２０２０が更に持ち上げられると、ドロワ２１００が、第３方向において持ち上げられる。その結果、ドロワ２１００の突出部２１０１が、本体筐体２０１０と接触する。

　（５）作用効果
　（１）以上説明した本開示の第３実施形態によれば、ドロワ２１００が有するラッチ２１３０によってカートリッジ２０２０をドロワ２１００に対してロックした状態で、直動カム２１７０によって、カートリッジ２０２０は、感光ドラム２０３２と現像ローラ２０４２の接触と離間を行うことができる。これによって、画像形成装置２００１は、感光ドラム２０３２と現像ローラ２０４２の離間を十分に行うことができる。

　（２）また、本開示の第３実施形態によれば、第２ユニット２０４０は、接触位置と離間位置との間を回動可能であり、第３ボス２０３１ｃの円筒部の中心を回動中心として回動する。これによって、第３ボス２０３１ｃが動くことなく、感光ドラム２０３２と現像ローラ２０４２の接触と離間を行うことができるため、ラッチ２１３０は、シンプルな構成とすることができる。

　（３）また、本開示の第３実施形態によれば、第２ユニット２０４０は、現像カップリング軸Ｘ３を中心に回動するため、ドロワ２１００に対する現像カップリング４０ａの位置が変わらない。これにより、本体筐体２０１０は、現像カップリング４０ａとの接続を維持することができる。

　（４）また、本開示の第３実施形態によれば、直動カム２１７０の凸部１７０が第２ユニット２０４０のカム受け溝４３に嵌まる構成のため、カートリッジ２０２０と直動カム２１７０を接触させるために、カートリッジ２０２０に突出物を持たせる必要がない。これにより、ユーザがカートリッジ２０２０を扱うとき
　（５）また、本開示の第３実施形態によれば、直動カム２１７０がドロワ２１００の第３方向における下端部に位置するため、カートリッジ２０２０をドロワ２１００に装着したときに、同時にカートリッジ２０２０が直動カム２１７０と接触可能である。これにより、直動カム２１７０は、ドロワ２１００に装着されるカートリッジ２０２０との位置決めを容易に行うことができる。

　（６）また、本開示の第３実施形態によれば、直動カム２１７０は、押圧ばね２１によって第２ユニットを介して第１位置に位置するように押圧されるため、画像形成装置２００１が画像形成を行う際は、画像形成装置２００１は、感光ドラム２０３２と現像ローラ２０４２を安定して接触させることができる。

　（７）また、本開示の第３実施形態によれば、直動カム２１７０は、本体筐体２０１０のレバー２０１３によって第１位置から第２位置に直動させることができる。また、レバー２０１３は凹部から離れて位置する第１回動位置に位置する状態で、ドロワ２１００を本体筐体２０１０に対して装着可能なため、ドロワ２１００とレバー２０１３は干渉しない構成とすることができる。

　（８）また、本開示の第３実施形態によれば、レバー２０１３が第２回動位置に位置する場合は、直動カム２１７０が第２位置に位置することで、画像形成装置２００１は、感光ドラム２０３２と現像ローラ２０４２を離間させることができる。また、レバー２０１３が第１回動位置に位置する場合は、直動カム２１７０が、押圧ばね２１によって第２ユニットに押圧されて、第１位置に位置することで、画像形成装置２００１は、感光ドラム２０３２と現像ローラ２０４２を接触させることができる。これにより、本体筐体２０１０は、感光ドラム２０３２と現像ローラ２０４２を離間させるときのみ、レバー２０１３に力を加えればよく、シンプルな構成にすることができる。（９）また、本開示の一実施形態によれば、ラッチ２１３０は、中間転写ベルト２０７３と接触可能な第１感光ドラム２０３２を有する第１ユニット２０３０をロックするため、第２ユニット２０４０が離間位置に位置する場合も、中間転写ベルト２０７３と第１感光ドラム２０３２は接触した状態を維持可能である。これにより、ドラムクリーニングを行う際などに、第１感光ドラム２０３２に対して現像ローラ２０４２のみを離間させた状態で、第１感光ドラム２０３２上の現像剤を中間転写ベルト２０７３に吐き出すことが可能となる。

　（１０）また、本開示の第３実施形態によれば、第１ボス２０３１ａがラッチ２１３０の穴の縁１３２と接触することで、第１ボス３２ａはドロワ２１００に対して位置決めされる。これにより、第１ユニット２０３０は、中間転写ベルト２０７３に対して位置決めされる。

　（１１）また、本開示の第３実施形態によれば、第１ボス２０３１ａは、第１感光ドラム２０３２とともに回転する第１ドラムカップリング２０３２ａを回転可能に支持し、第１ボス２０３１ａがラッチ２１３０の穴の縁１３２と接触するため、第１感光ドラム２０３２は、ドロワ２１００に対して位置決めされる。これにより、第１感光ドラム２０３２は、中間転写ベルト２０７３と安定して接触可能である。また、第１ドラムカップリング２０３２ａもドロワ２１００に対して位置決めされるため、第１ドラムカップリング２０３２ａと本体筐体２０１０の接続も精度よく行うことができる。

　（１２）また、本開示の第３実施形態によれば、第１カートリッジ２０２０ａと第２カートリッジ２０２０ｂは、直動カム２１７０によって、第１感光ドラム２０３２ａと第１現像ローラ２０４２ａの接触と離間と、第２感光ドラム２０３２ｂと第２現像ローラ２０４２ｂの接触と離間を、まとめて行うことができる。これにより、シンプルな構成で、複数の感光ドラム２０３２と対応する複数の現像ローラ２０４２の接触と離間を行うことができる。

　（６）変形例
　以上に本開示の第３実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではなく、適宜変形して実施することが可能である。

　例えば、第３実施形態では、メモリ電極は、下向きの構成としたが、図３７に示すように、メモリ電極は、第２方向において、カートリッジの外側を向く構成であってもよい。この場合、メモリ中継電極は、第２方向において、ドロワの内側を向く構成となる。そのため、メモリ中継電極は、メモリ電極と電気的に接続することが可能となる。

　また、第３実施形態では、ドロワは直動カムを２つ有する構成であったが、１つであってもよい。

　また、第３実施形態では、帯電ローラによって感光ドラムの帯電を行っていたが、スコロトロン帯電器によって感光ドラムの帯電を行ってもよい。

　また、第３実施形態では、各カートリッジ電極、具体的には、メモリ電極、現像電極、供給電極、ドラムアース、帯電電極のいずれも、中継電極を介して、本体電極と電気的に接続される構成としたが、中継電極を介していなくてもよい。例えば、メモリ電極のみ、本体電極と直接接触させ、電気的に接続される構成としてもよい。

　また、第３実施形態では、プロセス中継電極は、ラッチを挟む構成としたが、ラッチが穴を有し、プロセス中継電極は、ラッチの穴に挿入される構成であってもよい。

　また、第３実施形態では、１つのラッチが複数のカートリッジをまとめてロックする構成としたが、１つのラッチが１つのカートリッジのみをロックする構成であってもよい。

　また、第３実施形態では、カートリッジの第２方向における両端部をロックする構成としたが、片方の端部のみをロックする構成であってもよい。

　また、第３実施形態では、カートリッジ筐体が、カートリッジ電極を有する構成としたが、カートリッジは、第２方向における第１ユニットの一端部と第２方向における第２ユニットの一端部とを支持する第１サイドカバーと、第２方向における第１ユニットの他端部と第２方向における第２ユニットの他端部とを支持する第２サイドカバーと、を有し、第１サイドカバーが、カートリッジ電極を有する構成であってもよい。また、第２サイドカバーが、第２ボスと第３ボスを有する構成であってもよい。この場合、第１サイドカバーに、第１ユニットと第２ユニットの第２方向における一端部を取り付けたのちに、第２カバーを第１ユニットと第２ユニットの他端部を取り付けることで、カートリッジを組み立てることができるので、カートリッジの組み立てが容易である。

　また、第３実施形態では、複数のカートリッジについて、カートリッジ電極の配置が同一である構成としたが、複数のカートリッジについて配置が異なっていてもよい。この場合、中継電極の配置や形状を適宜変えることで、カートリッジ電極と本体電極とを電気的に接続することが可能である。

　また、第３実施形態では、第２ユニットは、押圧ばねによって押圧されていたが、押圧ばねに限らず、引きばねや板バネなどの弾性部材であってもよい。また、弾性部材は、現像ローラのシャフトを直接押圧する構成であってもよい。

　また、上述の第３実施形態および変形例で説明した各要素は、適宜組み合わせて実施することができる。

　以下、本開示の第４実施形態について、適宜図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、本体筐体３０１０内と本体筐体３０１０外との間のドロワ３１００の移動方向を、第１方向とする。また、現像ローラ３０４２の軸方向を、第２方向とする。第１方向は、第２方向と交差する。好ましくは、第１方向は、第２方向と直行する。また、カートリッジ３０２０のドロワ３１００に対する着脱方向を、第３方向とする。第３方向は、第２方向と第１方向と交差する。好ましくは、第３方向は、第２方向と第１方向と直行する。また、第３方向において、上、下、という表現も適宜使用する。例えば、図３９に示すように、第３方向において、露光ユニットＳＵ３は、ドロワ３１００の上側に位置し、中間転写ベルト３０７３は、ドロワ３１００の下側に位置する。

　（１）画像形成装置３００１の概要
　図３８、図３９、図４０に示すように、画像形成装置３００１は、本体筐体３０１０と、転写装置３０７０と、ドロワ３１００と、を備える。

　本体筐体３０１０は、カバー３０１１と、開口３０１２と、レバー３０１３と、本体電極３０１４と、を有する。

　カバー３０１１は、第１方向における本体筐体３０１０の一端側に位置する。カバー３０１１は、開口３０１２を閉じる閉位置と、開口３０１２を開ける開位置と、の間を移動可能である。

　レバー３０１３は、第１方向における本体筐体３０１０の他端側に位置する。レバー３０１３は、ドロワ３１００の下に位置する。レバー３０１３は第２方向に延びるレバー軸Ｘ３について、回動可能である。

　本体電極３０１４は、後述するドロワ３１００の中継電極３１６０を介して、カートリッジ３０２０のカートリッジ電極３０３３と電気的に接続される。本体電極３０１４は、プロセス本体電極３０１５と、メモリ本体電極３０１６と、を有する。

　プロセス本体電極３０１５は、本体筐体３０１０内に位置する。プロセス本体電極３０１５は、第２方向において、本体筐体３０１０の一端部に位置する。言い換えると、プロセス本体電極３０１５は、ドロワ３１００を装着した場合、第２方向において、ドロワ３１００の中継電極３１６０が位置する端部と同じ側に位置する。

　メモリ本体電極３０１６は、本体筐体３０１０内に位置する。メモリ本体電極３０１６は、第１方向において、本体筐体３０１０の一端部に位置する。言い換えると、メモリ本体電極３０１６は、ドロワ３１００を本体筐体３０１０内に装着した場合、第１方向において、ドロワ３１００のコネクタ３１４１が位置する端部と同じ側に位置する。

　転写装置３０７０は、第３方向において、ドロワ３１００の下側に位置する。言い換えると、転写装置３０７０は、第３方向において、ドロワ３１００に対して本体筐体３０１０の上面１８と反対側に位置する。転写装置３０７０は、駆動ローラ３０７１と、従動ローラ３０７２と、中間転写ベルト３０７３と、複数の一次転写ローラ３０７４と、を有する。駆動ローラ３０７１は、第１方向において、従動ローラ３０７２と離れて位置する。中間転写ベルト３０７３は、無端状のベルトである。中間転写ベルト３０７３は、駆動ローラ３０７１と従動ローラ３０７２の間に張られている。一次転写ローラ３０７４は、中間転写ベルト３０７３の内側に位置する。一次転写ローラ３０７４は、後述する感光ドラム３０３２との間で中間転写ベルト３０７３を挟む。第４実施形態では、転写装置３０７０が有する一次転写ローラ３０７４の数は、４つである。ただし、後述する感光ドラム３０３２の数と同じ数であれば、１～３つであってもよく、５つ以上であってもよい。

　ドロワ３１００は、本体筐体３０１０内と本体筐体３０１０外との間で、第１方向に移動可能である。図５１では、ドロワ３１００が、本体筐体３０１０外に位置している。複数のカートリッジ３０２０は、ドロワ３１００に対して、個別に着脱可能である。複数のカートリッジ３０２０は、ドロワ３１００に装着された状態で、ドロワ３１００とともに本体筐体３０１０に装着可能である。カートリッジ３０２０は、カートリッジ筐体３１と、感光ドラム３０３２と、ＩＣチップ３０３６と、帯電ローラ３０３５と、現像筐体３０４１と、現像ローラ３０４２と、供給ローラ３０４５と、を有する。複数のカートリッジ３０２０は、ドロワ３１００に装着された状態で、第１方向において間隔をあけて並んで位置する。

　複数のカートリッジ３０２０は、互いに異なる色（例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの各色）の現像剤を収容する。本実施形態のドロワ３１００に装着されるカートリッジ３０２０の数は、４つである。より具体的には、カートリッジ３０２０は、第１カートリッジ３０２０ａと、第２カートリッジ３０２０ｂと、第３カートリッジ３０２０ｃと、第４カートリッジ３０２０ｄと、を有する。第１カートリッジ３０２０ａは、第１感光ドラム３０３２ａと、第１現像ローラ３０４２ａと、を有する。第２カートリッジ３０２０ｂは、第２感光ドラム３０３２ｂと、第２現像ローラ３０４２ｂと、を有する。第３カートリッジ３０２０ｃは、第３感光ドラム３０３２ｃと、第３現像ローラ３０４２ｃと、を有する。第４カートリッジ３０２０ｄは、第４感光ドラム３０３２ｄと、第４現像ローラ３０４２ｄと、を有する。ただし、ドロワ３０３１００に装着されるカートリッジ３０２０の数は、１～３つであってもよく、５つ以上であってもよい。

　画像形成装置３００１は、次のようなプロセスで画像形成を行う。

　図４１に示すように、画像形成装置３００１は、帯電ローラ３５に帯電電圧を印加した状態で、帯電ローラ３０３５を感光ドラム３０３２と接触させながら回転させることで、感光ドラム３０３２の表面を帯電する。次に、画像形成装置３００１は、露光装置ＳＵ３（図５２参照）によって、感光ドラム３０３２の表面を露光することで静電潜像を形成する。それらの動作と並行して、画像形成装置３００１は、供給ローラ３０４５に供給電圧を印加し、現像筐体３０４１内の現像剤を供給ローラ３０４５から現像ローラ３０４２に供給する。現像ローラ３０４２に現像電圧を印加することで、現像ローラ３０４２の現像剤が、感光ドラム３０３２の露光された部分に付着し、感光ドラム３０３２上に現像剤像が形成される。そして、画像形成装置３００１は、現像剤像を有する感光ドラム３０３２と一次転写ローラ３０７４との間で、中間転写ベルト３０７３を挟むことで、中間転写ベルト３０７３に現像剤像を転写する。中間転写ベルト３０７３に転写された現像剤像は、駆動ローラ３０７１に向けて搬送され、駆動ローラ３０７１と本体筐体３０１０の二次転写ローラ３０１９との間でシートを挟むことで、シートに現像剤像を転写する。現像剤像を転写されたシートは、本体筐体３０１０の定着装置３０８０によって現像剤像が定着され、本体筐体３０１０の上面３０１８に排出される。

　（２）カートリッジ３０２０の詳細
　図４１、図４２、図４３に示すように、カートリッジ３０２０は、第１ユニット３０３０と、第２ユニット３０４０と、を有する。

　（２－１）第１ユニット３０３０
　第１ユニット３０３０は、カートリッジ筐体３０３１と、感光ドラム３０３２と、ドラムカップリング３２ａと、カートリッジ電極３０３３と、帯電ローラ３０３５と、ＩＣチップ３０３６と、を有する。

　カートリッジ筐体３０３１は、絶縁性の樹脂からなる。カートリッジ筐体３０３１は、感光ドラム３０３２を回転可能に支持する。カートリッジ筐体３０３１は、第２方向における感光ドラム３０３２の一端部を回転可能に支持する第１ボス３０３１ａと、第２方向における感光ドラム３０３２の他端部を回転可能に支持する第２ボス３０３１ｂと、後述する第２ユニット３０４０の現像カップリング３０４０ａを回転可能に支持する第３ボス３０３１ｃと、を有する。第１ボス３０３１ａは、第２方向において、カートリッジ筐体３０３１の一端部から突出している。第２ボス３０３１ｂは、第２方向において、カートリッジ筐体３１の他端部から突出している。第３ボス３０３１ｃは、第２方向において、カートリッジ筐体３０３１の他端部から突出している。

　カートリッジ筐体３０３１は、第２方向に延びる回動軸について、第２ユニット３０４０を第１ユニット３０３０に対して回動可能に支持する。

　感光ドラム３０３２は、第２方向に延びるドラム軸Ｘ１について回転可能である。感光ドラム３０３２は、金属製の素管と、素管の表面に塗布された感光層と、を有している。素管は、後述するドラムアース３０３４ｃと電気的に接続されている。これにより、感光層が帯電された場合、感光層の表面と素管の間に電位差が生まれ、電界が生じる。

　ドラムカップリング３０３２ａは、第２方向における感光ドラム３０３２の他端部に位置する。感光ドラム３０３２は、ドラムカップリング３０３２ａを介して、本体筐体３０１０から回転力を受け、回転する。

　カートリッジ電極３０３３は、第２方向において、カートリッジ筐体３０３１の一端部に位置する。カートリッジ電極３０３３は、プロセス電極３０３４と、ＩＣチップ３０３６と、を有する。カートリッジ電極３０３３は、後述する中継電極３１６０と電気的に接続され、中継電極３１６０を介して、本体筐体３０１０と電気的に接続される。

　プロセス電極３０３４は、現像電極３０３４ａと、供給電極３０３４ｂと、ドラムアース３０３４ｃと、帯電電極３０３４ｄと、を有する。現像電極３０３４ａは、現像ローラ３０４２と電気的に接続される。供給電極３０３４ｂは、供給ローラ３０４５と電気的に接続される。ドラムアース３０３４ｃは、感光ドラム３０３２の素管と電気的に接続される。帯電電極３０３４ｄは、帯電ローラ３０３５と電気的に接続される。プロセス電極３０３４は、露出しており、後述する中継電極３１６０と接触可能である。

　ＩＣチップ３０３６は、メモリ３０３６ａと、メモリ電極３０３６ｂと、を有する。メモリ３０３６ａは、カートリッジ３０２０に関する情報を記憶可能である。具体的には、メモリ３０３６ａは、カートリッジ３０２０が新品か否かの情報や、使用した現像剤量の情報、カートリッジ３０２０が収容している現像剤の色の情報などを記憶可能である。メモリ電極３０３６ｂは、メモリ３０３６ａと電気的に接続される。メモリ電極３０３６ｂは、露出しており、後述する中継電極３１６０と接触可能である。

　（２－２）第２ユニット３０４０
　第２ユニット３０４０は、現像カップリング３０４０ａと、現像筐体３０４１と、現像ローラ３０４２と、カム受け溝３０４３と、アジテータ３０４４と、と、供給ローラ３０４５と、弾性部材の一例としての押圧ばね３０２１と、を有する。

　現像カップリング３０４０ａは、第２方向における第２ユニット３０４０の他端部に位置する。現像カップリング３０４０ａは第２方向に延びる回動軸である現像カップリング軸Ｘ３について回動可能である。現像カップリング３０４０ａは本体筐体３０１０から回転力を受け、回転する。現像ローラ３０４２は、現像カップリング３０４０ａから、図示しないギアを介して回転力を受け、回転する。また、アジテータ４４は、現像カップリング３０４０ａから、図示しないギアを介して回転力を受け、回転する。また、供給ローラ３０４５は、現像カップリング３０４０ａから、図示しないギアを介して回転力を受け、回転する。

　現像筐体３０４１は、現像剤を収容する。現像筐体３０４１は、第２方向において、カートリッジ筐体３０３１の一端部とカートリッジ筐体３０３１の他端部との間に位置する。

　現像ローラ３０４２は、供給ローラ３０４５に供給された現像剤を、感光ドラム３０３２の静電潜像に付着させる。この時、現像ローラ３０４２には、現像電極３０３４ａによって、現像電圧が印加される。

　カム受け溝３０４３は、後述するドロワ３１００の直動カム３１７０と接触する。カム受け溝３０４３は、第２ユニット３０４０の下側に位置する。言い換えると、カム受け溝３０４３は、第２ユニット３０４０の第３方向における他端部に位置する。言い換えると、カートリッジ３０２０は、第３方向における他端部にカム受け溝３０４３を有する。

　アジテータ３０４４は、現像筐体３０４１の内部に位置し、第２方向に延びるアジテータ軸Ｘ３４について回転することで、現像筐体３０４１に収容された現像剤を攪拌する。

　供給ローラ３０４５は、現像筐体３０４１内に位置し、現像剤を現像ローラ３０４２に供給する。この時、供給ローラ３０４５には、供給電極３０３４ｂによって、供給電圧が印加される。

　図６１に示すように、第２ユニット３０４０は、現像ローラ３０４２を感光ドラム３０３２に接触させる接触位置と、現像ローラ３０４２を感光ドラム３０３２から離間させる離間位置と、を第１ユニット３０３０に対して回動可能である。なお、現像カップリング３０４０ａが第３ボス３０３１ｃに支持されているため、第２ユニット３０４０は、第１ユニット３０３０に対して、現像カップリング軸Ｘ３（図６参照）について回動する。

　押圧ばね３０２１は、現像ローラ３０４２を感光ドラム３０３２に向けて押圧する部材である。押圧ばね３０２１は、現像筐体３０４１の外表面に位置し、第１ユニット３０３０と接触する。押圧ばね２１は、現像ローラ３２が感光ドラム３０３２に当接するよう現像筐体３０４１を押圧する。そのため、カートリッジ３０２０に対して外力が加わらない場合（以後、通常時という）は、現像ローラ３０４２は、感光ドラム３０３２と接触している。言い換えると、通常時は、第２ユニット３０３２は、接触位置に位置する。

　なお、第２ユニット３０４０が回動しても、現像電極３０３４ａと現像ローラ３０４２の電極との電気的な接続は、維持される。具体的には、現像電極３０３４ａの接点の面積は、現像ローラ３０４２の電極の接点の面積よりも大きい。そのため、第２ユニット３０４０が回動すると、現像ローラ３０４２の電極は、現像電極３０３４ａと擦れながら移動する。これにより、第２ユニット３０４０が回動しても、現像ローラ３０４２の電極は、現像電極３０３４ａと電気的な接続が維持される。また、第２ユニット３０４０が回動しても、供給電極３０３４ｂと、供給ローラ３０４５の電極の電気的な接続は、維持される。具体的には、供給電極３０３４ｂの接点の面積は、供給ローラ３０４５の電極の接点の面積よりも大きい。そのため、第２ユニット３０４０が回動すると、供給ローラ３０４５の電極は、供給電極３０３４ｂと擦れながら移動する、これにより、第２ユニット３０４０が回動しても、供給ローラ３０４５の電極は、供給電極３０３４ｂと電気的な接続が維持される。

　（３）ドロワ３１００の詳細
　図４４、図４５、図４６に示すように、ドロワ３１００は、第１サイドフレーム３１１０と、第２サイドフレーム１２０と、ラッチ３１３０と、中継電極３１６０と、直動カム３１７０と、を有する。

　（３－１）第１サイドフレーム３１１０、第２サイドフレーム１２０
　第１サイドフレーム３１１０は、第２方向におけるドロワ３１００の一端部に位置する。第１サイドフレーム３１１０は、第１ガイド溝３１１１を有する。第１ガイド溝３１１１は、カートリッジ３０２０をドロワ３１００に着脱する場合に、第２方向におけるカートリッジ３０２０の一端部をガイドする。具体的には、第１ガイド溝３１１１は、第１ボス３０３１ａをガイドする。

　第２サイドフレーム１２０は、第２方向におけるカートリッジ３０２０の他端部に位置する。第２サイドフレーム１２０は、第２ガイド溝３１２１と第３ガイド溝３１２２を有する。第２ガイド溝３１２１と第３ガイド溝は、第２方向におけるカートリッジ３０２０の他端部をガイドする。具体的には、第２ガイド溝３１２１は、第２ボス３０３１ｂをガイドする。第３ガイド溝３１２２は、第３ボス３０３１ｃをガイドする。

　（３－２）ラッチ３１３０
　ラッチ３１３０は、カートリッジ３０２０の第２方向における端部が挿入されることを許容する複数の穴１３１を有する。より具体的には、カートリッジ３０２０がドロワに装着された状態で、ラッチ３１３０を後述するロック位置に位置させた場合、カートリッジ３０２０の第１ボス３０３１ａ、第２ボス３０３１ｂ、第３ボス３０３１ｃが、それぞれ挿入されることを許容する複数の穴１３１を有する。

　ラッチ３１３０は、第１方向に延びる回動軸について、カートリッジ３０２０をドロワ３１００にロックするロック位置と、カートリッジ３０２０のドロワ３１００へのロックを解除する解除位置と、の間を回動可能である。カートリッジ３０２０がドロワ３１００に装着された状態で、ラッチ３１３０が解除位置にある場合、カートリッジ３０２０は、ドロワ３１００に対して着脱可能である。カートリッジ３０２０がドロワ３１００に装着された状態で、ラッチ３１３０がロック位置に位置する場合、カートリッジ３０２０は、ドロワ３１００にロックされ、ドロワ３１００に対して着脱ができなくなる。より具体的には、カートリッジ３０２０がドロワ３１００に装着された状態で、ラッチ３１３０がロック位置に位置する場合、カートリッジ３０２０の第２方向における端部は、穴１３１に挿入される。これにより、ラッチ３１３０は、カートリッジ３０２０がドロワ３１００から外れることを規制する。

　ラッチ３１３０は、第１ラッチ３１４０と、第２ラッチ３１５０と、を有する。第１ラッチ３１４０は、第２方向において、ドロワ３１００の一端部に位置する。第１ラッチ３１４０は、第１サイドフレームに位置する。第２ラッチ３１５０は、第２方向において、ドロワ３１００の他端部に位置する。第２ラッチ３１５０は、第２サイドフレームに位置する。

　第１ラッチ３１４０は、本体筐体３０１０のメモリ本体電極３０１６と電気的に接続可能なコネクタ３１４１と、コネクタ３１４１と後述するメモリ中継電極３１６１とを電気的に接続する導線３１４２と、溝３１４３と、を有する。

　コネクタ３１４１は、第１方向において第１ラッチ３１４０の一端部に位置する。コネクタ３１４１は、ドロワ３１００を本体筐体３０１０に装着されると、本体筐体３０１０のメモリ本体電極３０１６と電気的に接続される。なお、本実施形態では、コネクタ３１４１は、第１ラッチに対して、第３方向に移動可能に支持されている。これにより、コネクタ３１４１は、本体筐体３０１０のメモリ本体電極３０１６と接続する場合に、位置の誤差を吸収することが可能である。

　導線３１４２は、メモリ中継電極３１６１に電気的に接続する。導線３１４２は、第１ラッチ３１４０の回転中心と反対側の端部に位置する。

　溝３１４３は、第１ラッチ３１４０の回動中心と反対側の端部に位置する。導線３１４２は、第１ラッチ３１４０の溝３１４３の中に位置する。導線３１４２が溝３１４３の中に位置する状態で、導線３１４２は、後述するプロセス中継電極３１６２の中継部１６５と第１ラッチ３１４０との間に位置する。

　なお、本実施形態では、ラッチ３１３０は、メモリ中継電極３１６１を４つ有する。そのため、それぞれのメモリ中継電極３１６１に対応するように、導線３１４２は、４セット設けられている。４セットの導線３１４２は、互いに電気的に接続されない状態で、１つのコネクタ３１４１に接続される。ただし、本実施形態で、１セットの導線３１４２とは、１つのＩＣチップ３０３６と情報をやり取りするのに必要な複数の導線のことを指す。

　（３－３）中継電極３１６０
　中継電極３１６０は、第１ラッチ３１４０に位置する。言い換えると、中継電極３１６０は、ラッチ３１３０に位置する。

　なお、第４実施形態では、ドロワ３１００に対して装着されるカートリッジ３０２０の数が４つであるため、ドロワ３１００は、中継電極３１６０を４つ有する。より具体的には、ドロワ３１００は、後述するメモリ中継電極３１６１と、現像中継電極３１６２ａと、供給中継電極３１６２ｂと、ドラム中継電極３１６２ｃと、帯電中継電極３１６２ｄと、をそれぞれ４つずつ有している。ただし、本実施形態では、各中継電極３１６０は、同様に構成されているため、以下の説明では、１つのカートリッジ３０２０に対応する各中継電極３１６０について説明する。

　中継電極３１６０は、メモリ中継電極３１６１と、プロセス中継電極３１６２と、を有する。

　メモリ中継電極３１６１は、カートリッジ３０２０がドロワ３１００に装着され、かつ、ラッチ３１３０がロック位置に位置する状態で、メモリ電極３０３６ｂと接触する。メモリ中継電極３１６１は、第１ラッチ３１４０のコネクタ３１４１と導線３１４２を介して電気的に接続されている。コネクタ３１４１は、本体筐体３０１０のメモリ本体電極３０１６と電気的に接続可能である。ドロワ３１００が本体筐体３０１０に装着されると、コネクタ３１４１を介して、メモリ中継電極３１６１は、本体筐体３０１０の本体メモリ電極と電気的に接続される。したがって、カートリッジ３０２０がドロワ３１００に装着され、かつ、ラッチ３１３０がロック位置に位置する状態で、ドロワ３１００が本体筐体３０１０に装着された場合、メモリ電極３０３６ｂは、メモリ中継電極３１６１を介して、本体筐体３０１０の本体メモリ電極と電気的に接続される。

　メモリ中継電極３１６１は、第１ラッチ３１４０がロック位置に位置する状態で、メモリ中継電極３１６１の接点は上向きである。言い換えると、第１ラッチ３１４０がロック位置に位置する場合、メモリ中継電極３１６１の接点は、カートリッジ３０２０をドロワ３１００から外す方向を向いている。第１ラッチ３１４０がロック位置に位置する場合、メモリ中継電極３１６１の接点は、第３方向において、第１ラッチ３１４０の回転軸と反対の端部に位置する。カートリッジ３０２０がドロワ３１００に装着され、第１ラッチ３１４０がロック位置に位置する状態で、メモリ電極３０３６ｂは、メモリ中継電極３１６１と接触する。これにより、メモリ中継電極３１６１は、メモリ電極３０３６ｂと電気的に接続可能である。

　プロセス中継電極３１６２は、第１ラッチ３１４０を挟む。カートリッジ３０２０がドロワ３１００に装着され、かつ、ラッチ３１３０がロック位置に位置する状態で、プロセス中継電極３１６２は、プロセス電極３０３４と接触する。これにより、プロセス中継電極３１６２は、プロセス電極３０３４と電気的に接続される。また、カートリッジ３０２０がドロワ３１００に装着され、かつ、ラッチ３１３０がロック位置に位置する状態で、プロセス中継電極３１６２は、プロセス本体電極３０１５と接触する。これにより、プロセス中継電極３１６２は、プロセス本体電極３０１５に電気的に接続可能である。

　プロセス中継電極３１６２は、現像中継電極３１６２ａと、供給中継電極３１６２ｂと、ドラム中継電極３１６２ｃと、帯電中継電極３１６２ｄと、を有する。また、プロセス本体電極３０１５は、現像本体電極３０１５ａと、供給本体電極３０１５ｂと、ドラム本体電極３０１５ｃと、帯電本体電極３０１５ｄと、を有する。中継電極３１６０は、カートリッジ３０２０がドロワ３１００に装着され、かつ、ラッチ３１３０がロック位置に位置する状態で、本体電極３０１４と接触することで、電気的に接続可能である。

　より具体的には、現像中継電極３１６２ａは、第１現像接点３１６３ａと、第２現像接点３１６４ａと、を有する。供給中継電極３１６２ｂは、第１供給接点３１６３ｂと、第２供給接点３１６４ｂと、を有する。ドラム中継電極３１６２ｃは、第１ドラム接点３１６３ｃと、第２ドラム接点３１６４ｃと、を有する。帯電中継電極３１６２ｄは、第１帯電接点３１６３ｄと、第２ドラム接点３１６４ｄと、を有する。なお、第１現像接点３１６３ａと、第１供給接点３１６３ｂと、第１ドラム接点３１６３ｃと、帯電中継電極３１６２ｄとは、第１接点３１６３の一例である。また、第２現像接点３１６４ａと、第２供給接点３１６４ｂと、第２ドラム接点３１６４ｃと、第２ドラム接点３１６４ｄとは、第２接点３１６４の一例である。

　第１現像接点３１６３ａは、現像電極３０３４ａと接触することで、現像電極３０３４ａと電気的に接続可能である。第１供給接点３１６３ｂは、供給電極３０３４ｂと接触することで、供給電極３０３４ｂと電気的に接続可能である。第１ドラム接点３１６３ｃは、ドラムアース３０３４ｃと接触することで、ドラムアース３０３４ｃと電気的に接続可能である。第１帯電接点３１６３ｄは、帯電電極３０３４ｄと接触することで、帯電電極３０３４ｄと電気的に接続可能である。

　また、第２現像接点３１６４ａは、現像本体電極３０１５ａと接触することで、現像本体電極３０１５ａと電気的に接続可能である。第２供給接点３１６４ｂは、供給本体電極３０１５ｂと接触することで、供給本体電極３０１５ｂと電気的に接続可能である。第２ドラム接点３１６４ｃは、ドラム本体電極３０１５ｃと接触することで、ドラム本体電極３０１５ｃと電気的に接続可能である。第２ドラム接点３１６４ｄは、帯電本体電極３０１５ｄと接触することで、帯電本体電極３０１５ｄと電気的に接続可能である。

　これにより、現像電極３０３４ａと現像本体電極３０１５ａは、現像中継電極３１６２ａを介して電気的に接続可能である。また、供給電極３０３４ｂと供給本体電極３０１５ｂは、供給中継電極３１６２ｂを介して電気的に接続可能である。また、ドラムアース３０３４ｃとドラム本体電極３０１５ｃは、ドラム中継電極３１６２ｃを介して電気的に接続可能である。また、帯電電極３０３４ｄと帯電本体電極３０１５ｄは、帯電中継電極３１６２ｄを介して電気的に接続可能である。

　（３－４）直動カム３１７０
　直動カム３１７０はＰＯＭからなる。直動カム３１７０は、第３方向において、ドロワの下端部に位置する。言い換えると、ドロワ３１００を本体筐体に装着した場合に、第３方向において、中間転写ベルト３０７３に近い方のドロワ３１００の端部に位置する。

　第４実施形態では、ドロワ３１００は、直動カム３１７０を２つ有する。１つ目の直動カム３１７０は、第２方向において、感光ドラム３０３２の感光層と第１ボス３０３１ａとの間に位置する。２つ目の直動カム３１７０は、第２方向において、感光ドラム３０３２の感光層と第２ボス３０３１ｂとの間に位置する。直動カム３１７０は、感光ドラム３０３２、第１ボス３０３１ａ、および第２ボス３０３１ｂと、接触しない用に構成されている。

　直動カム３１７０は、ドロワ３１００に対して移動可能に支持される。本実施形態では、直動カム３１７０は、第１サイドフレーム３１１０の図示しないスナップフィットによって、第１サイドフレーム３１１０から外れないように支持される。

　図４０に示すように、直動カム３１７０は、ドロワ３１００に対して第１方向に直動可能である。直動カム３１７０は、第１位置（図４０（ａ）参照）と第２位置（図４０（ｂ）参照）との間を直動可能である。

　直動カム３１７０は、カートリッジ３０２０がドロワ３１００に装着された状態で、カートリッジ３０２０と接触する。より具体的には、直動カム３１７０は、凸部３１７１を有する。カートリッジ３０２０をドロワ３１００に装着すると、凸部３１７１はカートリッジ３０２０のカム受け溝３０４３に嵌まる。凸部３１７１は、先端が細くなるように構成されている。これにより、凸部３１７１は、カム受け溝３０４３に嵌まりやすい。凸部３１７１がカム受け溝３０４３に嵌まった状態で、直動カム３１７０が第１方向に直動すると、カム受け溝３０４３が凸部３１７１から、力を受ける。第１ユニット３０３０はラッチ３１３０によってドロワ３１００に対して固定されているため、力を受けた第２ユニット３０４０が、第１ユニット３０３０に対して回動する。第２ユニット３０４０は、アジテータ軸Ｘ２について回動する。直動カム３１７０が第１位置に位置する場合は、感光ドラム３０３２は、現像ローラ３０４２と接触し、直動カム３１７０が第２位置に位置する場合は、感光ドラム３０３２は、現像ローラ３０４２と離間する。具体的には、直動カム３１７０が第１位置に位置する場合は、第２ユニット３０４０が、感光ドラム３０３２と現像ローラ３０４２とが接触する位置に位置する。直動カム３１７０が直動して第２位置に位置すると、第２ユニット３０４０が回動して、現像ローラ３０４２は、感光ドラム３０３２から離間する。そのため、直動カム３１７０が第１位置から第２位置に直動した場合、第２ユニット３０４０が、現像ローラ３０４２と感光ドラム３０３２が接触する接触位置から、現像ローラ３０４２と感光ドラム３０３２が離間する離間位置に回動する。また、直動カム３１７０が、第２位置から第１位置に直動した場合も同様に、第２ユニット３０４０が、現像ローラ３０４２と感光ドラム３０３２とが離間した離間位置から、現像ローラ３０４２と感光ドラム３０３２とが接触する接触位置に回動する。

　ドロワ３１００を本体筐体３０１０に装着する場合、直動カム３１７０は本体筐体３０１０と接触する。

　直動カム３１７０は、第１方向の一端部に凹部３１７２を有する。本体筐体３０１０のレバー３０１３は、凹部３１７２に嵌まる。レバー３０１３は、第２方向に延びるレバー軸Ｘ３について回動可能である。直動カム３１７０は、レバー３０１３の回動に伴い、第１位置と第２位置との間を直動する。より具体的には、レバー３０１３は、本体筐体３０１０からの力を受ける受け部１３ａと、凹部３１７２に嵌まり、直動カム３１７０と接触する押圧部３０１３ｂとを有する。受け部３０１３ａが本体筐体３０１０から力Ｆ（図３参照）を受けると、レバー３０１３は回動し、押圧部１３ｂが、凹部３１７２を介して直動カム３１７０を第１方向に押圧する。そのため、直動カム３１７０が第２位置に移動する。なお、本実施形態では、本体筐体３０１０のソレノイド（図示しない）によって、レバー３０１３に力Ｆを付与している。受け部３０１３ａが本体筐体３０１０から力Ｆを受けていない場合は、カートリッジ３０２０の押圧部材３０２１によって、現像ローラ３０４２が感光ドラム３０３２に向けて押圧される方向に第２ユニット３０４０が回動する。その結果、直動カム３１７０は、第２ユニット３０４０によって付勢され、第１位置に回動する。
（４）カートリッジ３０２０とドロワ３１００の本体筐体３０１０への装着
　初めに、中間転写ベルト３０７３と感光ドラム３０３２の接触と離間の動作について説明する。

　中間転写ベルト３０７３は、カバー３０１１の開閉動作に連動して移動可能である。中間転写ベルト３０７３の移動に関して、図４９を参照して説明する。カバー３０１１は、従動ローラ３０７２の従動ローラシャフト３０７２ａと接触する。カバー３０１１は、斜面３０１１ａを有する。斜面３０１１ａと従動ローラシャフト３０７２ａが接触した状態で、カバー３０１１が回転することで、従動ローラシャフト３０７２ａが、第３方向に移動する。これにより、従動ローラ３０７２が、第３方向に移動する。その結果、中間転写ベルト３０７３は、カバー３０１１の開閉動作に連動して移動する。より詳細には、駆動ローラ３０７１が本体筐体３０１０に対して固定された状態で、従動ローラ３０７２が、本体筐体３０１０に対して移動する。そのため、中間転写ベルト３０７３は、駆動ローラ３０７１を回動中心として回動する。これにより、中間転写ベルト３０７３は、カートリッジ３０２０がドロワ３１００に装着された状態で、カバー３０１１の開閉動作に連動して、感光ドラム３０３２と接触する接触位置と、感光ドラム３０３２と離間する離間位置と、を移動可能である。これにより、中間転写ベルト３０７３は、カバー３０１１が開位置に位置する場合は、接触位置に位置し、カバー３０１１が閉位置に位置する場合は、離間位置に位置する。また、この場合、一次転写ローラ３０７４は、中間転写ベルト３０７３と接触した状態を維持しながら移動する。中間転写ベルト３０７３が感光ドラム３０３２と接触した場合、中間転写ベルト３０７３は、感光ドラム３０３２と一次転写ローラ３０７４によって挟まれる。

　次に、カートリッジ３０２０をドロワ３１００に装着してから、ドロワ３１００を本体筐体３０１０に装着し、カバー３０１１を閉位置に移動させた場合の、一連の動作について説明する。

　ユーザは、カバー３０１１を開位置に位置させた状態で、ドロワ３１００を本体筐体３０１０から引き出し、ラッチ３１３０を解除位置に位置させ、カートリッジ３０２０の着脱を行う。カートリッジ３０２０は、ドロワ３１００に装着する場合、ドロワ３１００の第１ガイド溝３１１１、第２ガイド溝３１２１、第３ガイド溝３１２２によってガイドされ、第１方向においてドロワ３１００に対して位置決めされる。複数のカートリッジ３０２０の装着が完了したら、ラッチ３１３０をロック位置に位置させる。複数のカートリッジ３０２０は、プロセス中継電極３１６２がカートリッジ電極３０３３に接触する過程で、第２方向に押圧される。これにより、カートリッジ３０２０は、ドロワ１０に対して、第２方向において位置決めされる。ドロワ３１００を本体筐体３０１０に装着すると、コネクタ３１４１は、メモリ本体電極３０１６と接続される。

　図４９に示すように、カバー３０１１を閉位置に移動させると、その過程で、従動ローラ３０７２が、カバー３０１１によって持ち上げられる。これにより、転写装置３０７０は、ドロワ３１００に対して上方に持ち上げられる。言い換えると、転写装置３０７０は、第３方向において、ドロワ３１００に向けて移動する。より具体的には、従動ローラ３０７２がカバー３０１１の斜面１１ａによって持ち上げられることにより、中間転写ベルト３０７３は、ドロワ３１００に向けて移動する。これにより、中間転写ベルト３０７３は、感光ドラム３０３２と接触する。更に、従動ローラ３０７２がカバー３０１１によって持ち上げられると、感光ドラム３０３２は、中間転写ベルト３０７３によって押圧される。そのため、カートリッジ３０２０は、ドロワ３１００に対して上方に持ち上がる。これにより、第１ボス３０３１ａが、ラッチ３１３０の穴３１３１の縁３１３２に接触する。より具体的には、第１ボス３０３１ａが、穴３１３１の縁３１３２のくさび形部３１３２ａに接触する。これにより、第３方向において、カートリッジ３０２０は、ドロワ３１００に対して位置決めされる。第１ボス３０３１ａがラッチ３１３０のくさび形部３１３２ａに接触した状態で、カートリッジ３０２０が更に持ち上げられると、ドロワ３１００が、第３方向において持ち上げられる。その結果、ドロワ３１００の突出部１０１が、本体筐体３０１０と接触する。

　（５）作用効果
　（１）以上説明した本開示の第４実施形態によれば、ドロワ３１００が有する直動カム３１７０によって、カートリッジ３０２０は、感光ドラム３０３２と現像ローラ３０４２の接触と離間を行うことができる。これによって、直動カム３１７０は、ドロワ３１００に装着される第１カートリッジ３０２０との位置決めを容易に行うことができる。

　（２）また、本開示の第４実施形態によれば、第１カートリッジ３０２０ａと第２カートリッジ３０２０ｂは、直動カム３１７０によって、第１感光ドラム３０３２ａと第１現像ローラ３０４２ａの接触と離間と、第２感光ドラム３０３２ｂと第２現像ローラ３０４２ｂの接触と離間を、まとめて行うことができる。これにより、シンプルな構成で、複数の感光ドラム３０３２と対応する複数の現像ローラ３０４２の接触と離間を行うことができる。

　（３）また、本開示の第４実施形態によれば、直動カム３１７０が直動すると、現像ローラ３０４２を有する第２ユニット３０４０が回動することで、現像ローラ３０４２が感光ドラム３０３２と接触する位置と離間する位置とを移動可能である。これにより、感光ドラム３０３２を動かさないため、中間転写ベルト３０７３に感光ドラム３０３２上の現像剤像を転写する際の位置が、変化してしまう可能性を低くすることができる。

　（４）また、本開示の第４実施形態によれば、直動カム３１７０の凸部３１７０が第２ユニット３０４０のカム受け溝３０４３に嵌まる構成のため、カートリッジ３０２０と直動カム３１７０を接触させるために、カートリッジ３０２０に突出物を持たせる必要がない。

　（５）また、本開示の第４実施形態によれば、カートリッジ３０２０の第２方向における端部に位置するラッチ３１３０によって、カートリッジ３０２０をドロワ３１００に対してロックすることができる。これにより、カートリッジ３０２０がドロワ３１００から外れることを抑制できる。

　（６）また、本開示の第４実施形態によれば、カートリッジ３０２０の第２方向における端部に位置するラッチ３１３０によって、カートリッジ３０２０の第１ユニット３０３０をドロワ３１００に対してロックすることができる。これにより、第１ユニット３０３０がドロワ３１００に対してロックされた状態で、第２ユニット３０４０のみを回動させやすくなり、感光ドラム３０３２と現像ローラ３０４２の接触と離間を行いやすくなる。

　（７）また、本開示の第４実施形態によれば、直動カム３１７０がドロワ３１００の第３方向における下端部に位置するため、カートリッジ３０２０をドロワ３１００に装着したときに、同時にカートリッジ３０２０が直動カム３１７０と接触可能である。これにより、直動カム３１７０は、ドロワ３１００に装着されるカートリッジ３０２０との位置決めを容易に行うことができる。

　（８）また、本開示の第４実施形態によれば、レバー３０１３に筐体３０１０から力が加わらない場合には、押圧ばね３０２１によって、現像ローラ３０４２が感光ドラム３０３２に押圧する方向に力がかかる。そのため、直動カム３１７０はカートリッジ３０２０を介して、第１位置に位置するように押圧される。これにより、感光ドラム３０３２と現像ローラ３０４２を離間させる必要がないときは、感光ドラム３０３２と現像ローラ３０４２は常に接触した状態で維持される。これにより、感光ドラム３０３２と現像ローラ３０４２を離間させるときのみに、直動カムを第２位置に移動させればよく、シンプルな構成にすることができる。

　（９）また、本開示の第４実施形態によれば、レバー３０１３は凹部から離れて位置する第１回動位置に位置する状態で、ドロワ３１００を本体筐体３０１０に対して装着可能なため、ドロワ３１００とレバー３０１３は干渉しない構成とすることができる。また、ドロワ３１００が本体筐体３０１０に装着された状態で、レバー３０１３を第２回動位置に回動させることで、直動カム３１７０を第１位置から第２位置に直動させることが可能である。

　（１０）また、本開示の第４実施形態によれば、ドロワ３１００が装着された状態で、レバー３０１３に本体筐体３０１０から力を加えているときのみ、直動カム３１７０は第２位置に位置し、レバー３０１３に本体筐体３０１０から力を加えていないときは、直動カム３１７０は第１位置に位置する。これにより、感光ドラム３０３２と現像ローラ３０４２を離間させるときのみ、レバー３０１３を操作すればよく、シンプルな構成にすることができる。

　（６）変形例
　以上に本開示の第４実施形態について説明したが、本開示は上述の第３実施形態に限定されるものではなく、適宜変形して実施することが可能である。

　例えば、第４実施形態では、メモリ電極は、下向きの構成としたが、図５０に示すように、メモリ電極は、第２方向において、カートリッジの外側を向く構成であってもよい。この場合、メモリ中継電極は、第２方向において、ドロワの内側を向く構成となる。そのため、メモリ中継電極は、メモリ電極と電気的に接続することが可能となる。

　また、第４実施形態では、ドロワは直動カムを２つ有する構成であったが、１つであってもよい。

　また、第４実施形態では、帯電ローラによって感光ドラムの帯電を行っていたが、スコロトロン帯電器によって感光ドラムの帯電を行ってもよい。

　また、第４実施形態では、各カートリッジ電極、具体的には、メモリ電極、現像電極、供給電極、ドラムアース、帯電電極のいずれも、中継電極を介して、本体電極と電気的に接続される構成としたが、中継電極を介していなくてもよい。例えば、メモリ電極のみ、本体電極と直接接触させ、電気的に接続される構成としてもよい。

　また、第４実施形態では、プロセス中継電極は、ラッチを挟む構成としたが、ラッチが穴を有し、プロセス中継電極は、ラッチの穴に挿入される構成であってもよい。

　また、第４実施形態では、１つのラッチが複数のカートリッジをまとめてロックする構成としたが、１つのラッチが１つのカートリッジのみをロックする構成であってもよい。

　また、第４実施形態では、カートリッジの第２方向における両端部をロックする構成としたが、片方の端部のみをロックする構成であってもよい。

　また、第４実施形態では、カートリッジ筐体が、カートリッジ電極を有する構成としたが、カートリッジは、第２方向における第１ユニットの一端部と第２方向における第２ユニットの一端部とを支持する第１サイドカバーと、第２方向における第１ユニットの他端部と第２方向における第２ユニットの他端部とを支持する第２サイドカバーと、を有し、第１サイドカバーが、カートリッジ電極を有する構成であってもよい。また、第２サイドカバーが、第２ボスと第３ボスを有する構成であってもよい。この場合、第１サイドカバーに、第１ユニットと第２ユニットの第２方向における一端部を取り付けたのちに、第２カバーを第１ユニットと第２ユニットの他端部を取り付けることで、カートリッジを組み立てることができるので、カートリッジの組み立てが容易である。

　また、第４実施形態では、複数のカートリッジについて、カートリッジ電極の配置が同一である構成としたが、複数のカートリッジについて配置が異なっていてもよい。この場合、中継電極の配置や形状を適宜変えることで、カートリッジ電極と本体電極とを電気的に接続することが可能である。

　また、第４実施形態では、第２ユニットは、押圧ばねによって押圧されていたが、押圧ばねに限らず、引きばねや板バネなどの弾性部材であってもよい。また、弾性部材は、現像ローラのシャフトを直接押圧する構成であってもよい。

　また、上述の第４実施形態および変形例で説明した各要素は、適宜組み合わせて実施することができる。

　以下、本開示の第５実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
　図５１に示すように、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ４００１は、本体筐体４００２と、シート供給部４００３と、画像形成部４００４と、排出部４００５と、を備える。シート供給部４００３は、画像形成部４００４にシートＳを供給する。画像形成部４００４は、シートＳに画像を形成する。排出部４００５は、本体筐体４００２の外にシートＳを排出する。

　本体筐体４００２は、開口４００２Ａと、フロントカバー４０２１とを有している。フロントカバー４０２１は、開口４０１０Ａを開ける開位置（図２参照）と、開口４０１０Ａを閉じる閉位置との間で回動可能となっている。

　シート供給部４００３は、本体筐体４００２内の下部に位置する。シート供給部４００３は、供給トレイ３１と、供給機構３２と、を備える。供給トレイ３１は、本体筐体４００２に着脱可能である。供給機構３２は、シートＳを供給トレイ３１から画像形成部４００４に搬送する。

　画像形成部４００４は、ドラムユニットＤＵ４と、スキャナユニットＳＵ４と、ベルトユニットＢＵ４と、定着ユニットＦＵ４と、を備えている。

　ドラムユニットＤＵ４は、ドロワ４０４０と、４つのカートリッジ４０５０とを備えている。ドロワ４０４０は、４つのカートリッジ４０５０を装着可能である。図５１および図５２に示すように、ドロワ４０４０は、本体筐体４００２に対して第１方向に移動可能となっている。詳しくは、ドロワ４０４０は、本体筐体４００２の開口４００２Ａを通過して、本体筐体４００２内の第１位置と本体筐体４００２外の第２位置との間で移動可能となっている。

　ここで、開口４００２Ａは、ドロワ４０４０が通過可能な開口である。開口４００２Ａは、第１方向における本体筐体４００２の一端部Ｅ１に位置する。

　第１位置は、シートＳに画像を形成するときのドロワ４０４０の位置である。第２位置は、ドロワ４０４０に対してカートリッジ４０５０を着脱するときのドロワ４０４０の位置である。なお、本実施形態において、第１方向は、後述する第２方向と、上下方向である第３方向とに直交している。

　４つのカートリッジ４０５０は、それぞれ色の異なるトナーを収容している。４つのカートリッジ４０５０は、第１方向に並んでいる。各カートリッジ４０５０は、ドロワ４０４０に対して着脱可能である。各カートリッジ４０５０は、感光ドラム４０５１と、現像ローラ４０５２と、を備えている。なお、図示は省略するが、各カートリッジ４０５０は、感光ドラム４０５１を帯電させる帯電ローラなども備えている。

　感光ドラム４０５１は、第１方向と交差する第２方向に延びるドラム軸Ｘ１について回転可能となっている。なお、本実施形態では、第２方向は、第１方向および第３方向に直交している。

　現像ローラ４０５２は、感光ドラム４０５１にトナーを供給するローラである。現像ローラ４０５２は、ドラム軸Ｘ１と平行な回転軸について回転可能となっている。

　スキャナユニットＳＵ４は、ドラムユニットＤＵ４の上に位置する。スキャナユニットＳＵ４は、レーザ光を各感光ドラム４０５１に出射する。

　ベルトユニットＢＵ４は、ドラムユニットＤＵ４の下に位置する。ベルトユニットＢＵ４は、駆動ローラ４０６１と、従動ローラ４０６２と、中間転写ベルト４０６３と、４つの１次転写ローラ４０６４と、２次転写ローラ４０６５と、を備える。

　中間転写ベルト４０６３は、無端状のベルトである。駆動ローラ４０６１および従動ローラ４０６２は、中間転写ベルト４０６３を回転させるローラである。

　駆動ローラ４０６１、従動ローラ４０６２および１次転写ローラ４０６４は、中間転写ベルト４０６３の内側に位置する。１次転写ローラ４０６４と感光ドラム４０５１は、中間転写ベルト４０６３を挟む。

　２次転写ローラ４０６５は、中間転写ベルト４０６３の外側に位置する。２次転写ローラ４０６５と駆動ローラ４０６１は、中間転写ベルト４０６３を挟む。

　定着ユニットＦＵ４は、中間転写ベルト４０６３よりも上に位置する。定着ユニットＦＵ４は、加熱ローラ４０７１と、加圧ローラ４０７２と、を備える。加圧ローラ４０７２は、加熱ローラ４０７１に押圧される。

　排出部４００５は、本体筐体４００２の上部に位置する。排出部４００５は、排出ローラ４００９と、排出トレイ４０２２と、を備える。排出ローラ４００９は、シートＳを排出トレイ４０２２に向けて搬送する。

　カラープリンタ４００１では、まず帯電ローラが、感光ドラム４０５１の表面を帯電させる。その後、スキャナユニットＳＵ４が、感光ドラム４０５１の表面を露光する。これにより、感光ドラム４０５１上に静電潜像が形成される。

　次いで、現像ローラ４０５２が、感光ドラム４０５１上の静電潜像にトナーを供給する。これにより、感光ドラム４０５１上にトナー像が形成される。そして、感光ドラム４０５１上のトナー像は、中間転写ベルト４０６３上に転写される。

　シートＳが中間転写ベルト４０６３と２次転写ローラ４０６５の間を通過するときに、中間転写ベルト４０６３上のトナー像は、シートＳ上に転写される。その後、シートＳ上のトナー像は、定着ユニットＦＵ４で定着される。次いで、シートＳは、排出ローラ４００９によって排出トレイ４０２２に排出される。

　図５３（ａ），（ｂ）に示すように、ドロワ４０４０は、フレームＦ４と、４つの第１ロックレバーＲ４１と、４つの第２ロックレバーＲ４２と、を備えている。フレームＦ４は、カートリッジ４０５０を装着するためのフレームである。フレームＦ４は、第１サイドフレームＦ４１と、第２サイドフレームＦ４２と、第３サイドフレームＦ４３と、第４サイドフレームＦ４４と、を有する。

　第１サイドフレームＦ４１と第２サイドフレームＦ４２は、第２方向に間隔を空けて並んでいる。第１サイドフレームＦ４１は、カートリッジ４０５０がドロワ４０４０に装着された場合に、カートリッジ４０５０の第２方向における一端と接触する。第２サイドフレームＦ４２は、カートリッジ４０５０がドロワ４０４０に装着された場合に、カートリッジ４０５０の第２方向における他端と接触する。

　第３サイドフレームＦ４３と第４サイドフレームＦ４４は、第１方向に間隔を空けて並んでいる。第３サイドフレームＦ４３と第４サイドフレームＦ４４は、第１サイドフレームＦ４１と第２サイドフレームＦ４２を連結している。詳しくは、第３サイドフレームＦ４３は、第１サイドフレームＦ４１の第１方向における一端と第２サイドフレームＦ４２の第１方向における一端を連結している。第４サイドフレームＦ４４は、第１サイドフレームＦ４１の第１方向における他端と第２サイドフレームＦ４２の第１方向における他端を連結している。

　第１ロックレバーＲ４１および第２ロックレバーＲ４２は、カートリッジ４０５０をドロワ４０４０にロックするためのレバーである。詳しくは、第１ロックレバーＲ４１および第２ロックレバーＲ４２は、カートリッジ４０５０をフレームＦ４にロックする。

　４つの第１ロックレバーＲ４１は、ドロワ４０４０の第２方向の一端に位置する。詳しくは、４つの第１ロックレバーＲ４１は、第１サイドフレームＦ４１に位置する。４つの第１ロックレバーＲ４１は、第１方向に並んでいる。４つの第１ロックレバーＲ４１は、４つのカートリッジ４０５０のそれぞれに対して設けられている。詳しくは、各第１ロックレバーＲ４１は、対応するカートリッジ４０５０の第２方向の一端側に位置する。

　４つの第２ロックレバーＲ４２は、ドロワ４０４０の第２方向の他端に位置する。詳しくは、４つの第２ロックレバーＲ４２は、第２サイドフレームＦ４２に位置する。４つの第２ロックレバーＲ４２は、第１方向に並んでいる。４つの第２ロックレバーＲ４２は、４つのカートリッジ４０５０のそれぞれに対して設けられている。詳しくは、各第２ロックレバーＲ４２は、対応するカートリッジ４０５０の第２方向の他端側に位置する。

　図５４（ａ）に示すように、第１ロックレバーＲ４１は、第１方向に延びる第１レバー軸Ｘ２について回動可能となっている。第１ロックレバーＲ４１は、第１サイドフレームＦ４１に回動可能に取り付けられている。

　図５４（ｂ）に示すように、第２ロックレバーＲ４２は、第１方向に延びる第２レバー軸Ｘ３について回動可能となっている。第２ロックレバーＲ４２は、第２サイドフレームＦ４２に回動可能に取り付けられている。

　図５５（ａ）に示すように、カートリッジ４０５０は、第１側面４５１１と、カバー４５１２と、第１ボス４５１３と、第１凸部４５１４と、現像電極４５１５と、ドラムアース端子４５１６と、帯電電極４５１７と、供給電極４５１８と、メモリＭ４と、を有する。第１側面４５１１は、カートリッジ４０５０の第２方向の一端に位置する。カバー４５１２、第１ボス４５１３、第１凸部５１４、現像電極５１５、ドラムアース端子４５１６、帯電電極４５１７および供給電極４５１８は、第１側面４５１１から突出する。現像電極４５１５、ドラムアース端子４５１６、帯電電極４５１７および供給電極４５１８は、第１方向にこの順で並んでいる。

　カバー４５１２は、第１側面４５１１から第２方向に延びている。メモリＭ４は、カバー４５１２の下面に貼り付けられている。別の言い方をすると、カバー４５１２は、メモリＭ４を上から覆う。

　メモリＭ４は、カートリッジ４０５０に関するカートリッジ情報を記憶する。メモリＭ４は、例えば、ＩＣチップである。なお、メモリＭ４は、カートリッジ情報を記憶する媒体であればＩＣチップに限られない。カートリッジ情報は、シリアルナンバーなどの識別情報と、カートリッジの寿命に関する寿命情報と、の少なくともいずれかである。

　メモリＭ４は、図示せぬ記憶素子および電気接点を有する。電気接点は、第２方向におけるカートリッジ４０５０の一端部に位置する。電気接点は、メモリＭ４の下面に位置する。電気接点は、下を向いている。電気接点は、カートリッジ４０５０が装着されたドロワ４０４０が本体筐体４００２に装着された場合に、本体筐体４００２が有する本体接点と接触する。なお、メモリＭ４の記憶素子は、電気接点と接触していてもよく、離れて位置していてもよい。

　第１ボス４５１３は、ドラム軸Ｘ１を中心とした円筒である。図５５（ｂ）に示すように、第１凸部４５１４は、第３方向において現像電極４５１５とドラム軸Ｘ４１の間に位置する。ドロワ４０４０の第１サイドフレームＦ４１は、凹部Ｆ４１１を有する。第１ボス４５１３は、カートリッジ４０５０がドロワ４０４０に装着された場合に、凹部Ｆ４１１に嵌る。

　現像電極４５１５は、現像ローラ４０５２と電気的に接続されている。現像電極４５１５は、現像ローラ４０５２に電圧を供給するための電極である。

　ドラムアース端子４５１６は、感光ドラム４０５１と電気的に接続されている。ドラムアース端子４５１６は、感光ドラム４０５１のシャフトをアースするための端子である。

　帯電電極４５１７は、感光ドラム４０５１を帯電させる帯電ローラ（図示省略）と電気的に接続されている。帯電電極５１７は、帯電ローラに電圧を供給するための電極である。

　供給電極４５１８は、現像ローラ４０５２にトナーを供給する供給ローラ（図示省略）と電気的に接続されている。供給電極５１８は、供給ローラに電圧を供給するための電極である。

　図５５（ｃ），（ｄ）に示すように、第１ロックレバーＲ４１は、側壁Ｒ４１１と、突出部Ｒ４１２と、を有する。側壁Ｒ４１１は、第１ロックレバーＲ４１が後述するロック位置Ｐ１に位置するときにカートリッジ４０５０と第２方向で対面している（図５７（ａ）参照）。側壁Ｒ４１１の下端は、第１サイドフレームＦ４１に回動可能に取り付けられている（図５５（ｂ）参照）。

　突出部Ｒ４１２は、第１ロックレバーＲ４１が後述するロック位置Ｐ４１に位置するときに、側壁Ｒ４１１からカートリッジ４０５０とは反対側に突出している（図５７（ａ）参照）。第１ロックレバーＲ４１がロック位置に位置するときに、突出部Ｒ４１２は、第３方向において、メモリＭ４と、現像電極４５１５、ドラムアース端子４５１６、帯電電極４５１７および供給電極４５１８と、の間に位置する。なお、以下の説明では、「現像電極４５１５、ドラムアース端子４５１６、帯電電極４５１７および供給電極４５１８」を、「現像電極４５１５等」とも称する。

　突出部Ｒ４１２は、曲面Ｒ４１２１を有している。曲面Ｒ４１２１は、ドロワ４０４０の装着方向における下流側の端に位置する。ここで、ドロワ４０４０の装着方向は、第２位置から第１位置に向かう方向である。曲面Ｒ４１２１は、第１ロックレバーＲ４１が後述するロック位置Ｐ４１に位置するときにおいて、第３方向と平行な軸を中心とした弧状の曲面となっている。

　第１ロックレバーＲ４１は、押圧部材４０８０をさらに備えている。図５５（ｂ）に示すように、押圧部材４０８０は、カートリッジ４０５０をドロワ４０４０に押圧する部材である。詳しくは、押圧部材４０８０は、カートリッジ４０５０を第１サイドフレームＦ４１に押圧する。押圧部材４０８０は、接触部材４０８１と、第２バネ４０８２とを有する。

　接触部材４０８１は、カートリッジ４０５０の第１凸部４５１４に接触する部材である。接触部材４０８１は、側壁Ｒ４１１に移動可能に取り付けられている。

　第２バネ４０８２は、接触部材４０８１をカートリッジ４０５０の第１凸部４５１４に向けて付勢するバネである。第２バネ４０８２は、側壁Ｒ４１１と接触部材４０８１の間に位置する。

　図５６（ａ）に示すように、カートリッジ４０５０は、第２側面４５２１と、第２ボス４５２２と、第３ボス４５２３と、第２凸部４５２４と、を有する。第２側面４５２１は、カートリッジ４０５０の第２方向の他端に位置する。第２ボス４５２２、第３ボス４５２３および第２凸部４５２４は、第２側面４５２１から突出する。

　第２ボス４５２２は、円筒である。現像ローラ４０５２等に駆動力を供給するための現像カップリングＣ４１は、第２ボス４５２２内に位置し、第２ボス５２２に対して相対回転可能である。第３ボス４５２３は、ドラム軸Ｘ４１を中心とした円筒である。感光ドラム４０５１に駆動力を供給するためのドラムカップリングＣ２は、第３ボス４５２３内に位置し、第３ボス４５２３に対して相対回転可能である。

　図５６（ｂ）に示すように、第２凸部４５２４は、第３方向において第２ボス４５２２の中心４５２２Ａとドラム軸Ｘ４１の間に位置する。ドロワ４０４０の第２サイドフレームＦ４２は、凹部Ｆ４２１を有する。第３ボス４５２３は、カートリッジ４０５０がドロワ４０４０に装着された場合に、凹部Ｆ４２１に嵌る。

　図５６（ｃ），（ｄ）に示すように、第２ロックレバーＲ４２は、側壁Ｒ４２１と、突出部Ｒ４２２と、を有する。側壁Ｒ４２１は、第２ロックレバーＲ４２が後述するロック位置Ｐ４に位置するときにカートリッジ４０５０と第２方向で対面している（図５７（ｂ）参照）。側壁Ｒ４２１の下端は、第２サイドフレームＦ４２に回動可能に取り付けられている（図５６（ｂ）参照）。側壁Ｒ４２１は、第２ボス４５２２が入る穴Ｒ４２１１を有する。

　突出部Ｒ４２２は、第２ロックレバーＲ４２が後述するロック位置Ｐ４に位置するときに、側壁Ｒ４２１からカートリッジ４０５０とは反対側に突出している（図５７（ｂ）参照）。突出部Ｒ４２２は、曲面Ｒ４２２１を有している。曲面Ｒ４２２１は、ドロワ４０４０の装着方向における突出部Ｒ４２２の下流側の端に位置する。曲面Ｒ４２２１は、第２ロックレバーＲ４２が後述するロック位置Ｐ４に位置するときにおいて、第３方向と平行な軸を中心とした弧状の曲面となっている。

　第２ロックレバーＲ４２は、押圧部材９０をさらに備えている。図５６（ｂ）に示すように、押圧部材９０は、カートリッジ４０５０をドロワ４０４０に押圧する部材である。詳しくは、押圧部材９０は、カートリッジ４０５０を第２サイドフレームＦ４２に押圧する。押圧部材４０９０は、接触部材４０９１と、第２バネ４０９２とを有する。

　接触部材４０９１は、カートリッジ４０５０の第２凸部４５２４に接触する部材である。接触部材４０９１は、側壁Ｒ４２１に移動可能に取り付けられている。

　第２バネ４０９２は、接触部材９１をカートリッジ４０５０の第２凸部４５２４に向けて付勢するバネである。第２バネ４０８２は、側壁Ｒ４２１と接触部材４０９１の間に位置する。

　図５７（ａ）に示すように、第１ロックレバーＲ４１は、ロック位置Ｐ４１と、ロック解除位置Ｐ４２と、開放位置Ｐ４３との間で回動可能となっている。言い換えると、第１ロックレバーＲ４１は、ロック位置Ｐ４１から、ロック解除位置Ｐ４２を経て開放位置Ｐ４３まで回動可能となっている。

　ロック位置Ｐ４１は、第１ロックレバーＲ４１によってカートリッジ４０５０をドロワ４０４０にロックする位置である。第１ロックレバーＲ４１がロック位置Ｐ４１に位置するときに、押圧部材４０８０は、第１凸部４５１４と接触して、カートリッジ４０５０を所定の付勢力で付勢している。

　第１ロックレバーＲ４１がロック位置Ｐ４１に位置するときにおいて、カートリッジ４０５０を上方（カートリッジ４０５０のドロワ４０４０への装着方向の上流側）に投影すると、カートリッジ４０５０が第１ロックレバーＲ４１の側壁Ｒ４１１と重なる。ここで、「上方に投影」とは、下から光を当てることをいう。

　図５５（ｂ）に示すように、第１ロックレバーＲ４１がロック位置Ｐ４１に位置するときには、側壁Ｒ４１１の一部は、現像電極５１５等の上に位置している。また、第１ロックレバーＲ４１がロック位置Ｐ４１に位置するときには、側壁Ｒ４１１の一部は、メモリＭ４の下に位置している。

　ロック解除位置Ｐ４２は、第１ロックレバーＲ４１によるカートリッジ４０５０のドロワ４０４０へのロックを解除する位置である。第１ロックレバーＲ４１がロック解除位置Ｐ２に位置するときに、押圧部材４０８０は、第１凸部５１４から外れる。これにより、第１ロックレバーＲ４１がロック解除位置Ｐ４２に位置するときにおける押圧部材４０８０の付勢力は、第１ロックレバーＲ４１がロック位置Ｐ４１に位置するときにおける押圧部材４０８０の付勢力よりも小さい。

　第１ロックレバーＲ４１がロック解除位置Ｐ２に位置するときにおいて、カートリッジ４０５０を上方に投影しても、カートリッジ４０５０が第１ロックレバーＲ４１と重ならない。言い換えると、第１ロックレバーＲ４１がロック位置Ｐ４１に位置するときにおいて現像電極５１５等の上に位置していた側壁Ｒ４１１の一部は、ロック解除位置Ｐ４２において、現像電極４５１５等とは第２方向で異なる位置に位置する。これにより、第１ロックレバーＲ４１がロック解除位置Ｐ２に位置するときには、現像電極５１５等が第１ロックレバーＲ４１と干渉することなく、カートリッジ４０５０をドロワ４０４０から外すことが可能となっている。また、第１ロックレバーＲ４１がロック解除位置Ｐ２に位置するときにおいて、側壁Ｒ４１１の一部は、メモリＭ４とは第２方向で異なる位置に位置する。

　開放位置Ｐ４３は、ロック解除位置Ｐ２よりもロック位置Ｐ４１から遠い位置である。第１ロックレバーＲ４１が開放位置Ｐ３に位置するときにおける押圧部材４０８０の付勢力は、第１ロックレバーＲ４１がロック位置Ｐ４１に位置するときにおける押圧部材４０８０の付勢力よりも小さい。開放位置Ｐ３では、第１ロックレバーＲ４１の上部の位置を、ロック解除位置Ｐ４２よりもカートリッジ４０５０からさらに離すことが可能となっている。

　図５７（ｂ）に示すように、第２ロックレバーＲ４２は、ロック位置Ｐ４４と、ロック解除位置Ｐ４５と、開放位置Ｐ４６との間で回動可能となっている。ロック位置Ｐ４４、ロック解除位置Ｐ４５および開放位置Ｐ４６における第２ロックレバーＲ４２とカートリッジ４０５０との位置関係は、前述したロック位置Ｐ４１、ロック解除位置Ｐ４２および開放位置Ｐ４３における第１ロックレバーＲ４１とカートリッジ４０５０との位置関係と略同様であるため、以下、異なる点のみを説明する。

　第２ロックレバーＲ４２がロック位置Ｐ４４に位置するときには、図５６（ｂ）に示すように、第２ロックレバーＲ４２の穴Ｒ４２１１に第２ボス５２２が入っている。第２ロックレバーＲ４２がロック解除位置Ｐ５に位置するときには、第２ロックレバーＲ４２の穴Ｒ４２１１が、第２方向において第２ボス４５２２とは異なる位置に位置する。つまり、第２ボス４５２２は、穴Ｒ４２１１の外に位置する。

　図５５（ｄ）および図５６（ｄ）に示すように、ドロワ４０４０は、第１バネ４０４１をさらに備えている。第１バネ４０４１は、ロックレバーＲ４１，Ｒ４２をロック解除位置Ｐ４２，Ｐ４４に保持するためのバネである。なお、第１ロックレバーＲ４１側にある第１バネ４１と、第２ロックレバーＲ４２側にある第１バネ４１は、略同様の構造・機能であるため、以下、第１ロックレバーＲ４１側にある第１バネ４１のみについて代表して説明する。

　第１バネ４１は、第１ロックレバーＲ４１が開放位置Ｐ４３に位置する場合、第１ロックレバーＲ４１を開放位置Ｐ４３からロック解除位置Ｐ４２に付勢する。また、第１バネ４１は、第１ロックレバーＲ４１がロック位置Ｐ４１に位置する場合、第１ロックレバーＲ４１をロック位置Ｐ４１からロック解除位置Ｐ４２に付勢する。

　ここで、第２バネ４０８２の付勢力は、第１バネ４０４１の付勢力よりも大きい。詳しくは、第２バネ４０８２によって第１ロックレバーＲ４１をロック位置Ｐ４１に保持する力は、第１バネ４０４１によって第１ロックレバーＲ４１をロック解除位置Ｐ４２に向けて押圧する力よりも大きい。これにより、ロック位置Ｐ４１においては、第１バネ４０４１の付勢力によって第１ロックレバーＲ４１がロック位置Ｐ４１から動くことはない。第１ロックレバーＲ４１がロック位置Ｐ４１とロック解除位置Ｐ４２の間に位置する場合、詳しくは押圧部材４０８０が第１凸部４５１４から外れている場合には、第１ロックレバーＲ４１は、第１バネ４０４１の付勢力によって、ロック解除位置Ｐ４２に向けて回動する。

　第１バネ４０４１は、トーションバネである。第１バネ４０４１の一端は、第１ロックレバーＲ４１に接触する。第１バネ４０４１の他端は、フレームＦ４に接触する。

　図８に示すように、本体筐体４００２は、第１壁４２１０と、第２壁４２２０とを有する。第１壁４２１０は、本体筐体４００２の第２方向における一端に位置する。第２壁４２２０は、本体筐体４００２の第２方向における他端に位置する。

　第２壁４２２０は、筐体内面４２２１と、突起４２２２と、傾斜面４２２３とを有する。筐体内面４２２１は、第１位置に位置するドロワ４０４０に対して第２方向で対面する面である（図６０（ｃ）参照）。突起４２２２は、筐体内面４２２１から突出している。突起４２２２は、第１方向に沿って延びている。

　傾斜面４２２３は、カートリッジ４０５０がドロワ４０４０に装着され、かつ、第２ロックレバーＲ４２がロック解除位置Ｐ４５に位置する状態において、ドロワ４０４０が第２位置から第１位置に移動する場合に、第２ロックレバーＲ４２と接触して、第２ロックレバーＲ４２をロック解除位置Ｐ４５からロック位置Ｐ４４に回動させるための面である。詳しくは、図５９に示すように、傾斜面４２２３は、ロック解除位置Ｐ４５に位置する第２ロックレバーＲ４２の突出部Ｒ４２２の曲面Ｒ４２２１と接触可能となっている。

　傾斜面４２２３は、第１方向において本体筐体４００２の一端部Ｅ４１に位置する。傾斜面４２２３は、第１方向に対して傾斜している。詳しくは、傾斜面４２２３は、ドロワ４０４０の装着方向の下流側に向かうにつれて、第２方向においてドロワ４０４０に近づくように傾斜している。傾斜面４２２３は、ドロワ４０４０が第２位置に位置し、かつ、第２ロックレバーＲ４２がロック解除位置Ｐ５に位置する状態において、第２ロックレバーＲ４２の突出部Ｒ４２２と第１方向で対向する。

　図５８に示すように、突起４２２２は、傾斜面４２２３の一部を有している。詳しくは、傾斜面４２２３の一部は、ドロワ４０４０の装着方向において、突起４２２２の上流端に位置する。

　突起４２２２は、規制面４２２４をさらに有している。規制面４２２４は、第２ロックレバーＲ４２がロック位置Ｐ４４からロック解除位置Ｐ４５に回動するのを規制する面である。規制面４２２４は、傾斜面４２２３から第１方向における本体筐体４００２の他端部Ｅ４２（図６０（ａ）参照）に向けて延びている。規制面４２２４は、ドロワ４０４０が第１位置に位置する状態で、第２ロックレバーＲ４２の突出部Ｒ４２２と対面する（図６０（ｃ）参照）。

　図５９に示すように、第１壁４２１０は、筐体内面４２１１と、突起４２１２と、傾斜面４２１３と、規制面４２１４と、を有する。筐体内面４２１１、突起４２１２、傾斜面４２１３および規制面４２１４は、第２壁４２２０の筐体内面４２２１、突起４２２２、傾斜面４２２３および規制面４２２４と略同様の構成・機能であるため、詳細な説明は省略する。以下、傾斜面４２１３についてのみ簡単に説明する。

　傾斜面４２１３は、カートリッジ４０５０がドロワ４０４０に装着され、かつ、第１ロックレバーＲ４１がロック解除位置Ｐ４２に位置する状態において、ドロワ４０４０が第２位置から第１位置に移動する場合に、第１ロックレバーＲ４１と接触して、第１ロックレバーＲ４１をロック解除位置Ｐ４２からロック位置Ｐ４１に回動させるための面である。詳しくは、傾斜面４２１３は、ロック解除位置Ｐ４２に位置する第１ロックレバーＲ４１の突出部Ｒ４１２の曲面Ｒ４１２１と接触可能となっている。

　次に、カートリッジ４０５０を交換する際における本体筐体４００２の各部位の作用効果について説明する。
　カートリッジ４０５０を本体筐体４００２から取り出す場合には、ユーザは、まず、図５２に示すように、ドロワ４０４０を本体筐体４００２内の第１位置から本体筐体４００２外の第２位置に移動させる。その後、図５７に示すように、ユーザは、各ロックレバーＲ４１，Ｒ４２をそれぞれのロック位置Ｐ４１，Ｐ４４からロック解除位置Ｐ４２，Ｐ４５に回動させる。これにより、第１ロックレバーＲ４１および第２ロックレバーＲ４２によるカートリッジ４０５０のドロワ４０４０へのロックが解除される。

　なお、この際、ユーザが、例えば第１ロックレバーＲ４１がロック解除位置Ｐ４２に到達する前に第１ロックレバーＲ４１から手を離すと、第１ロックレバーＲ４１は、第１バネ４１の付勢力によってロック解除位置Ｐ４２まで回動する。これにより、第１バネ４１を有さない構造と比べ、第１ロックレバーＲ４１がロック位置Ｐ４１とロック解除位置Ｐ４２の間で止まってしまうことにより、カートリッジ４０５０の取り外し時に、現像電極５１５等が第１ロックレバーＲ４１と干渉してしまうのを抑制することが可能となっている。

　また、ユーザが、例えば第１ロックレバーＲ４１を開放位置Ｐ４３まで回動させた場合も、ユーザが第１ロックレバーＲ４１から手を離すと、第１ロックレバーＲ４１は、第１バネ４０４１の付勢力によってロック解除位置Ｐ４２まで回動する。つまり、ユーザが第１ロックレバーＲ４１によるロックを解除した後、どの位置で第１ロックレバーＲ４１から手を離しても、第１ロックレバーＲ４１は、ロック解除位置Ｐ４２まで回動してロック解除位置Ｐ４２に保持される。なお、第２ロックレバーＲ４２についても同様である。

　次いで、ユーザは、カートリッジ４０５０をドロワ４０４０から取り外す。その後、ユーザは、新品のカートリッジ４０５０をドロワ４０４０に装着する。

　その後、各ロックレバーＲ４１，Ｒ４２をそれぞれのロック解除位置Ｐ４２，Ｐ４５に位置させたまま、ユーザがドロワ４０４０を第２位置から第１位置に移動させていくと、図６０（ａ）に示すように、ロック解除位置Ｐ４２，Ｐ４５に位置する各ロックレバーＲ４１，Ｒ４２が、本体筐体４００２の一部、詳しくは各傾斜面４２１３，４２２３と接触する。

　その後、ユーザがドロワ４０４０を第１位置に向けてさらに移動させると、各傾斜面４２１３，４２２３によって各ロックレバーＲ４１，Ｒ４２が押されて、図６０（ｂ），（ｃ）に示すように、各ロックレバーＲ４１，Ｒ４２がそれぞれのロック解除位置Ｐ４２，Ｐ４５からロック位置Ｐ４１，Ｐ４４に回動する。これにより、各ロックレバーＲ４１，Ｒ４２によって、カートリッジ４０５０がドロワ４０４０にロックされる。

　また、各ロックレバーＲ４１，Ｒ４２がそれぞれのロック位置Ｐ４１，Ｐ４４に到達した後は、各ロックレバーＲ４１，Ｒ４２が、本体筐体４００２の各規制面４２１４，４２２４と第２方向で対面する。これにより、各ロックレバーＲ４１，Ｒ４２がそれぞれのロック位置Ｐ４１，Ｐ４４からロック解除位置Ｐ４２，Ｐ４５に回動することが各規制面４２１４，４２２４によって規制される。

　以上によれば、第５実施形態において以下のような効果を得ることができる。
　ロックレバーＲ４１，Ｒ４２がロック解除位置Ｐ４２，Ｐ４５に位置する状態で、ドロワ４０４０が第２位置から第１位置に移動された場合には、ロックレバーＲ４１，Ｒ４２が本体筐体４００２の傾斜面４２１３，４２２３と接触してロック位置Ｐ４１，Ｐ４４に回動するので、ユーザがロックするのを忘れた場合であってもロックレバーＲ４１，Ｒ４２によってカートリッジ４０５０をドロワ４０４０にロックすることができる。

　ロックレバーＲ４１，Ｒ４２が開放位置Ｐ４３，Ｐ４６まで回動できるので、カートリッジ４０５０を取り外しやすくなる。また、開放位置Ｐ４３，Ｐ４６まで回動させたロックレバーＲ４１，Ｒ４２から手を離すと、第１バネ４０４１によってロックレバーＲ４１，Ｒ４２がロック解除位置Ｐ４２，Ｐ４５に戻るので、ドロワ４０４０を第２位置から第１位置に移動させる際に、ロックレバーＲ４１，Ｒ４２を本体筐体４００２の各傾斜面４２１３，４２２３に確実に接触させ、ロックレバーＲ４１，Ｒ４２をロック位置Ｐ４１，Ｐ４４に回動させることができる。

　なお、本開示は第５実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明においては、前記第５実施形態と略同様の構造となる部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。

　前記第５実施形態では、ロックレバーＲ４１，Ｒ４２と接触する本体筐体４００２の一部を、第１方向に対して傾斜する傾斜面４２１３，４２２３としたが、本開示はこれに限定されない。例えば、ロックレバーＲ４１，Ｒ４２と接触する本体筐体４００２の一部を、第１方向と直交する面としてもよい。この場合であっても、例えばロックレバーＲ４１，Ｒ４２の曲面Ｒ４１２１，Ｒ４２２１を、第１方向に対して傾斜した面とすることで、本体筐体４００２の一部によってロックレバーＲ４１，Ｒ４２をロック解除位置Ｐ４２，Ｐ４５からロック位置Ｐ４１，Ｐ４４に回動させることができる。

　前記第５実施形態では、突起４２１２，４２２２が傾斜面４２１３，４２２３の一部を有する構成としたが、本開示はこれに限定されず、例えば、突起が傾斜面のすべてを有していてもよい。

　前記第５実施形態では、本体筐体４００２が突起４２１２，４２２２を有する構造としたが、本開示はこれに限定されず、突起はなくてもよい。なお、この場合、筐体内面を、規制面として機能させればよい。

　前記第５実施形態では、本体筐体４００２が規制面４２１４，４２２４を有する構成としたが、本開示はこれに限定されず、規制面はなくてもよい。

　前記第５実施形態では、ロックレバーＲ４１，Ｒ４２に突出部Ｒ４１２，Ｒ４２２を有する構成としたが、突出部Ｒ４１２，Ｒ４２２はなくてもよい。例えば、ロックレバーの側壁に傾斜面が接触してもよい。

　前記第５実施形態では、第１ロックレバーＲ４１がロック解除位置Ｐ４２に位置するときにおいて、カートリッジ４０５０を、カートリッジ４０５０のドロワ４０４０への装着方向の上流側に投影しても、カートリッジ４０５０が第１ロックレバーＲ４１と重ならないように構成したが、本開示はこれに限定されない。例えば、第１ロックレバーＲ４１がロック解除位置Ｐ４２に位置するときにおいて、カートリッジ４０５０を、カートリッジ４０５０のドロワ４０４０への装着方向の上流側に投影すると、カートリッジ４０５０が第１ロックレバーＲ４１と重なるように構成してもよい。この場合、カートリッジ４０５０をドロワ４０４０から外す際には、第１ロックレバーＲ４１を開放位置Ｐ４３まで回動させればよい。

　前記第５実施形態では、ロックレバーＲ４１，Ｒ４２をロック位置Ｐ４１，Ｐ４４から開放位置Ｐ４３，Ｐ４６まで回動可能としたが、本開示はこれに限定されず、ロックレバーは、ロック位置からロック解除位置まで回動可能としてもよい。この場合、第１バネはなくてもよく、ロックレバーをフレームに接触させることでロック解除位置に保持してもよい。

　前記第５実施形態では、画像形成装置としてカラープリンタ４００１を例示したが、本開示はこれに限定されず、画像形成装置は、例えばモノクロのプリンタ、複写機、複合機などであってもよい。

　第１バネ４０４１や第２バネ４０８２は、前記実施形態のバネに限らず、その他のバネ、例えば板バネ、線バネなどであってもよい。

　前記した第５実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。

　以下、本開示の第６実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
　図６１に示すように、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ５００１は、本体筐体５００２と、シート供給部５００３と、画像形成部５００４と、排出部５００５と、を備える。シート供給部５００３は、画像形成部５００４にシートＳを供給する。画像形成部５００４は、シートＳに画像を形成する。排出部５００５は、本体筐体５００２の外にシートＳを排出する。

　本体筐体５００２は、開口５００２Ａと、フロントカバー５０２１とを有している。フロントカバー５０２１は、開口５００２Ａを開ける開位置（図６２参照）と、開口５００２Ａを閉じる閉位置との間で回動可能となっている。

　シート供給部５００３は、本体筐体５００２内の下部に位置する。シート供給部５００３は、供給トレイ５０３１と、供給機構５０３２と、を備える。供給トレイ５０３１は、本体筐体５００２に着脱可能である。供給機構５０３２は、シートＳを供給トレイ５０３１から画像形成部５００４に搬送する。

　画像形成部５００４は、ドラムユニットＤＵ５と、スキャナユニットＳＵ５と、ベルトユニットＢＵ５と、定着ユニットＦＵ５と、を備えている。

　ドラムユニットＤＵ５は、ドロワ５０４０と、４つのカートリッジ５０５０とを備えている。ドロワ５０４０は、４つのカートリッジ５０５０を装着可能である。図６１および図６２に示すように、ドロワ５０４０は、本体筐体５００２に対して第１方向に移動可能となっている。詳しくは、ドロワ５０４０は、本体筐体５００２の開口５００２Ａを通過して、本体筐体５００２内の第１位置と本体筐体５００２外の第２位置との間で移動可能となっている。

　ここで、開口５００２Ａは、ドロワ５０４０が通過可能な開口である。開口５００２Ａは、第１方向における本体筐体５００２の一端部Ｅ１に位置する。

　第１位置は、シートＳに画像を形成するときのドロワ５０４０の位置である。第２位置は、ドロワ５０４０に対してカートリッジ５０５０を着脱するときのドロワ５０４０の位置である。なお、本実施形態において、第１方向は、後述する第２方向と、上下方向である第３方向とに直交している。

　４つのカートリッジ５０５０は、それぞれ色の異なるトナーを収容している。本実施形態では、４つのカートリッジ５０５０は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの４色のトナーを収容している。４つのカートリッジ５０５０は、第１方向に並んでいる。各カートリッジ５０５０は、ドロワ５０４０に対して着脱可能である。各カートリッジ５０５０は、感光ドラム５０５１と、現像ローラ５０５２と、を備えている。なお、図示は省略するが、各カートリッジ５０５０は、感光ドラム５０５１を帯電させる帯電ローラなども備えている。

　感光ドラム５０５１は、第１方向と交差する第２方向に延びるドラム軸Ｘ５１について回転可能となっている。なお、本実施形態では、第２方向は、第１方向および第３方向に直交している。

　現像ローラ５０５２は、感光ドラム５０５１にトナーを供給するローラである。現像ローラ５０５２は、第２方向に延びる現像軸Ｘ５２について回転可能となっている。

　スキャナユニットＳＵ５は、ドラムユニットＤＵ５の上に位置する。スキャナユニットＳＵ５は、レーザ光を各感光ドラム５０５１に出射する。

　ベルトユニットＢＵ５は、ドラムユニットＤＵ５の下に位置する。ベルトユニットＢＵ５は、駆動ローラ５０６１と、従動ローラ５０６２と、中間転写ベルト５０６３と、４つの１次転写ローラ５０６４と、２次転写ローラ５０６５と、を備える。

　中間転写ベルト５０６３は、無端状のベルトである。駆動ローラ５０６１および従動ローラ５０６２は、中間転写ベルト５０６３を回転させるローラである。

　駆動ローラ５０６１、従動ローラ５０６２および１次転写ローラ５０６４は、中間転写ベルト５０６３の内側に位置する。１次転写ローラ５０６４と感光ドラム５０５１は、中間転写ベルト５０６３を挟む。

　２次転写ローラ５０６５は、中間転写ベルト５０６３の外側に位置する。２次転写ローラ５０６５と駆動ローラ５０６１は、中間転写ベルト５０６３を挟む。

　定着ユニットＦＵ５は、中間転写ベルト５０６３よりも上に位置する。定着ユニットＦＵ５は、加熱ローラ５０７１と、加圧ローラ５０７２と、を備える。加圧ローラ５０７２は、加熱ローラ５０７１に押圧される。

　排出部５００５は、本体筐体５００２の上部に位置する。排出部５００５は、排出ローラ９と、排出トレイ２２と、を備える。排出ローラ９は、シートＳを排出トレイ２２に向けて搬送する。

　カラープリンタ５００１では、まず帯電ローラが、感光ドラム５０５１の表面を帯電させる。その後、スキャナユニットＳＵ５が、感光ドラム５０５１の表面を露光する。これにより、感光ドラム５０５１上に静電潜像が形成される。

　次いで、現像ローラ５０５２が、感光ドラム５０５１上の静電潜像にトナーを供給する。これにより、感光ドラム５０５１上にトナー像が形成される。そして、感光ドラム５０５１上のトナー像は、中間転写ベルト５０６３上に転写される。

　シートＳが中間転写ベルト５０６３と２次転写ローラ５０６５の間を通過するときに、中間転写ベルト５０６３上のトナー像は、シートＳ上に転写される。その後、シートＳ上のトナー像は、定着ユニットＦＵ５で定着される。次いで、シートＳは、排出ローラ９によって排出トレイ２２に排出される。

　図６３に示すように、ドロワ５０４０は、ドロワフレームＦ５と、４つの第１ロックレバーＲ５１と、４つの第２ロックレバーＲ５２と、を備えている。ドロワフレームＦ５は、カートリッジ５０５０を装着するためのフレームである。ドロワフレームＦ５は、第１サイドフレームＦ５１と、第２サイドフレームＦ５２と、第３サイドフレームＦ５３と、第４サイドフレームＦ５４と、を有する。

　第２サイドフレームＦ５２は、第２方向において、第１サイドフレームＦ５１から離れて位置する。第１サイドフレームＦ５１は、カートリッジ５０５０がドロワ５０４０に装着された場合に、カートリッジ５０５０の第２方向における一端部と接触する。第２サイドフレームＦ５２は、カートリッジ５０５０がドロワ５０４０に装着された場合に、カートリッジ５０５０の第２方向における他端部と接触する。具体的には、第１サイドフレームＦ５１は、凹部Ｆ５５１１を有する。凹部Ｆ５５１１は、下に凹んでいる。カートリッジ５０５０の第２方向における一端部、詳しくは後述する第１ボス５５１３は、凹部Ｆ５５１１に嵌る。第２サイドフレームＦ５２は、凹部Ｆ５５２１を有する。凹部Ｆ５５２１は、下に凹んでいる。カートリッジ５０５０の第２方向における他端部、詳しくは後述する第３ボス５５２３は、凹部Ｆ５５２１に嵌る。

　第４サイドフレームＦ５４は、第１方向において、第３サイドフレームＦ５３から離れて位置する。第３サイドフレームＦ５３と第４サイドフレームＦ５４は、第１サイドフレームＦ５１と第２サイドフレームＦ５２を連結している。第３サイドフレームＦ５３は、第１サイドフレームＦ５１の第１方向における一端と第２サイドフレームＦ５２の第１方向における一端を連結している。第４サイドフレームＦ５４は、第１サイドフレームＦ５１の第１方向における他端と第２サイドフレームＦ５２の第１方向における他端を連結している。

　第１ロックレバーＲ５１および第２ロックレバーＲ５２は、カートリッジ５０５０をドロワ５０４０にロックするためのレバーである。詳しくは、第１ロックレバーＲ５１は、第２方向におけるカートリッジ５０５０の一端部をドロワフレームＦ５にロックする。第２ロックレバーＲ５２は、第２方向におけるカートリッジ５０５０の他端部をドロワフレームＦ５にロックする。

　４つの第１ロックレバーは、第１サイドフレームＦ５１に位置する。言い換えると、４つの第１ロックレバーＲ５１は、ドロワ５０４０の第２方向の一端に配置されている。４つの第１ロックレバーＲ５１は、第１方向に並んでいる。４つの第１ロックレバーＲ５１は、４つのカートリッジ５０５０のそれぞれに対して設けられている。

　第１ロックレバーＲ５１は、第１方向に延びる第１レバー軸Ｘ５３について回動可能となっている。第１ロックレバーＲ５１は、第１サイドフレームＦ５１に回動可能に取り付けられている。第１ロックレバーＲ５１は、第２方向におけるカートリッジ５０５０の一端部をドロワフレームＦ５にロックする第１ロック位置と、カートリッジ５０５０のドロワフレームＦ５へのロックを解除する第１解除位置と、の間で回動可能である。

　４つの第２ロックレバーＲ５２は、第２サイドフレームＦ５２に位置する。言い換えると、４つの第２ロックレバーＲ５２は、ドロワ５０４０の第２方向の他端に配置されている。４つの第２ロックレバーＲ５２は、第１方向に並んでいる。４つの第２ロックレバーＲ５２は、４つのカートリッジ５０５０のそれぞれに対して設けられている。

　第２ロックレバーＲ５２は、第１方向に延びる第２レバー軸Ｘ５４について回動可能となっている。第２ロックレバーＲ５２は、第２サイドフレームＦ５２に回動可能に取り付けられている。第２ロックレバーＲ５２は、第２方向におけるカートリッジ５０５０の他端部をドロワフレームＦ５にロックする第２ロック位置と、カートリッジ５０５０のドロワフレームＦ５へのロックを解除する第２解除位置と、の間で回動可能である。

　図６４（ａ）に示すように、カートリッジ５０５０は、第１側面５５１１と、カバー５１２と、第１ボス５５１３と、第１凸部５５１４と、現像電極５５１５と、ドラムアース端子５５１６と、帯電電極５５１７と、供給電極５５１８と、ハンドル５５１９と、色識別ラベルＬと、メモリＭ５と、を有する。第１側面５５１１、カバー５１２、第１ボス５５１３、第１凸部５５１４、供給電極５５１８、帯電電極５５１７、ドラムアース端子５５１６、現像電極５５１５およびメモリＭ５は、カートリッジ５０５０の第２方向の一端部に位置する。現像電極５５１５、ドラムアース端子５５１６、帯電電極５５１７および供給電極５５１８は、第１方向にこの順で並んでいる。

　カバー５１２は、第１側面５５１１から第２方向に延びている。メモリＭ５は、カバー５１２の下面に貼り付けられている。別の言い方をすると、カバー５１２は、メモリＭ５を上から覆う（図６６参照）。

　メモリＭ５は、カートリッジ５０５０に関するカートリッジ情報を記憶する。メモリＭ５は、例えば、ＩＣチップである。なお、メモリＭ５は、カートリッジ情報を記憶する媒体であればＩＣチップに限られない。カートリッジ情報は、シリアルナンバーなどの識別情報と、カートリッジの寿命に関する寿命情報と、の少なくともいずれかである。

　メモリＭ５は、図示せぬ記憶素子と、電気接点ＥＣ５とを有する。電気接点ＥＣ５は、第２方向におけるカートリッジ５０５０の一端部に位置する。図６に示すように、電気接点ＥＣ５は、下を向いている。電気接点ＥＣ５は、カートリッジ５０５０装着されたドロワ５０４０が本体筐体５００２に装着された場合に、後述する本体接点５０２３と接触する。なお、メモリＭ５の記憶素子は、電気接点ＥＣ５と接触していてもよく、離れて位置していてもよい。

　図６５（ａ），（ｂ）に示すように、第１ロックレバーＲ５１が第１ロック位置に位置する状態において、第１ロックレバーＲ５１の少なくとも一部、詳しくは、突起Ｒ５１２は、第２方向において、電気接点ＥＣ５より第２サイドフレームＦ５２から離れて位置する。

　図６４（ａ），（ｂ）に示すように、第１ボス５５１３は、ドラム軸Ｘ５１を中心とした円筒である。第１ボス５５１３は、第１側面５５１１から第２方向に突出している。第１ボス５５１３は、カートリッジ５０５０がドロワ５０４０に装着された場合に、凹部Ｆ５５１１に嵌る。

　第１凸部５５１４は、第３方向において現像電極５５１５とドラム軸Ｘ５１の間に位置する。第１凸部５５１４は、第１側面５５１１から第２方向に突出している。

　現像電極５５１５は、現像ローラ５０５２と電気的に接続されている。現像電極５５１５は、現像ローラ５０５２に電圧を供給するための電極である。第１ロックレバーＲ５１が第１ロック位置に位置する状態において、第１ロックレバーＲ５１の少なくとも一部、詳しくは、突起Ｒ５１２は、第２方向において、現像電極５５１５より第２サイドフレームＦ５２から離れて位置する（図６５（ａ），（ｂ）参照）。なお、図６５（ｂ）に示すように、第１ロックレバーＲ５１が第１ロック位置に位置する状態では、上から見ると、現像電極５５１５の先端が第１ロックレバーＲ５１に隠れて見えないが、図６５（ａ）に示すように、第１ロックレバーＲ５１が第１解除位置に位置する状態では、現像電極５５１５が上から見える。

　ドラムアース端子５５１６は、感光ドラム５０５１と電気的に接続されている。ドラムアース端子５５１６は、感光ドラム５０５１のシャフトをアースするための端子である。第１ロックレバーＲ５１が第１ロック位置に位置する状態において、第１ロックレバーＲ５１の少なくとも一部、詳しくは、突起Ｒ５１２は、第２方向において、ドラムアース端子５５１６より第２サイドフレームＦ５２から離れて位置する（図６５（ａ），（ｂ）参照）。

　帯電電極５５１７は、感光ドラム５０５１を帯電させる帯電ローラ（図示省略）と電気的に接続されている。帯電電極５５１７は、帯電ローラに電圧を供給するための電極である。第１ロックレバーＲ５１が第１ロック位置に位置する状態において、第１ロックレバーＲ５１の少なくとも一部、詳しくは、突起Ｒ５１２は、第２方向において、帯電電極５５１７より第２サイドフレームＦ５２から離れて位置する（図６５（ａ），（ｂ）、図６６参照）。

　供給電極５５１８は、現像ローラ５０５２にトナーを供給する供給ローラ（図示省略）と電気的に接続されている。供給電極５５１８は、供給ローラに電圧を供給するための電極である。第１ロックレバーＲ５１が第１ロック位置に位置する状態において、第１ロックレバーＲ５１の少なくとも一部、詳しくは、突起Ｒ５１２は、第２方向において、供給電極５５１８より第２サイドフレームＦ５２から離れて位置する（図６５（ａ），（ｂ）、図６６参照）。

　ハンドル５５１９は、カートリッジ５０５０の上面に位置する。ハンドル５５１９は、ユーザが把持可能であり、カートリッジ５０５０をドロワ５０４０に対して着脱する場合に使用する。

　色識別ラベルＬは、ハンドル５５１９に貼り付けられている。色識別ラベルＬは、カートリッジ５０５０の色を識別するラベルである。例えば、イエローに対応するカートリッジ５０５０には、イエローを表示した色識別ラベルＬが貼り付けられている。なお、色識別ラベルＬには、色を識別する情報に加えて、他の情報が記載されていてもよい。

　図６４（ｃ），（ｄ）に示すように、第１ロックレバーＲ５１は、側壁Ｒ５１１と、突起Ｒ５１２と、を有する。側壁Ｒ５１１は、第１ロックレバーＲ５１が第１ロック位置に位置するときにカートリッジ５０５０と第２方向において向かい合う（図７０（ｂ）参照）。側壁Ｒ５１１の下端は、第１サイドフレームＦ５１に回動可能に取り付けられている（図６３参照）。

　突起Ｒ５１２は、第１ロックレバーＲ５１が第１ロック位置に位置するときに、側壁Ｒ５１１の上端から、第２方向にカートリッジ５０５０から離れる方向に延出する。突起Ｒ５１２は、第１凹部Ｒ５１２１を有する。第１凹部Ｒ５１２１は、第１ロックレバーＲ５１が第１ロック位置に位置する状態において、下に凹んでいる。第１凹部Ｒ５１２１は、第１ロックレバーＲ５１が第１ロック位置に位置する状態において、ユーザの指が入ることを許容する。

　第１ロックレバーＲ５１は、押圧部材５０８０をさらに備えている。図６４（ｂ）に示すように、押圧部材５０８０は、カートリッジ５０５０をドロワ５０４０に押圧する部材である。詳しくは、押圧部材５０８０は、カートリッジ５０５０を第１サイドフレームＦ５１に押圧する。押圧部材５０８０は、接触部材５０８１と、バネ５０８２とを有する。

　接触部材５０８１は、カートリッジ５０５０の第１凸部５５１４に接触する部材である。接触部材５０８１は、側壁Ｒ５１１に移動可能に取り付けられている。

　バネ５０８２は、接触部材５０８１をカートリッジ５０５０の第１凸部５５１４に向けて付勢するバネである。バネ５０８２は、側壁Ｒ５１１と接触部材５０８１の間に位置する。バネ５０８２は、圧縮バネである。

　図６７（ａ）に示すように、カートリッジ５０５０は、第２側面５５２１と、第２ボス５５２２と、第３ボス５５２３と、第２凸部５５２４と、を有する。第２側面５５２１、第２ボス５５２２、第３ボス５５２３および第２凸部５５２４は、カートリッジ５０５０の第２方向の他端部に位置する。第２ボス５５２２、第３ボス５５２３および第２凸部５５２４は、第２側面５５２１から突出する。

　第２ボス５５２２は、円筒である。現像ローラ５０５２等に駆動力を供給するための現像カップリングＣ１は、第２ボス５５２２内に位置し、第２ボス５５２２に対して相対回転可能である。第３ボス５５２３は、ドラム軸Ｘ５１を中心とした円筒である。感光ドラム５０５１に駆動力を供給するためのドラムカップリングＣ２は、第３ボス５５３２内に位置し、第３ボス５５３２に対して相対回転可能である。

　図６７（ｂ）に示すように、第２凸部５５２４は、第３方向において第２ボス５５２２の中心５２２Ａとドラム軸Ｘ５１の間に位置する。第３ボス５５２３は、カートリッジ５０５０がドロワ５０４０に装着された場合に、凹部Ｆ５５２１に嵌る。

　図６７（ｃ），（ｄ）に示すように、第２ロックレバーＲ５２は、側壁Ｒ５２１を有する。側壁Ｒ５２１は、第２ロックレバーＲ５２が第２ロック位置に位置するときにカートリッジ５０５０と第２方向で対面している（図６５（ｂ）参照）。側壁Ｒ５２１の下端は、第２サイドフレームＦ５２に回動可能に取り付けられている（図６３参照）。側壁Ｒ５２１は、第２ボス５５２２が入る穴Ｒ２１１を有する。

　第２ロックレバーＲ５２は、押圧部材５０９０をさらに備えている。図６７（ｂ）に示すように、押圧部材５０９０は、カートリッジ５０５０をドロワ５０４０に押圧する部材である。詳しくは、押圧部材５０９０は、カートリッジ５０５０を第２サイドフレームＦ５２に押圧する。押圧部材５０９０は、接触部材５０９１と、バネ５０９２とを有する。

　接触部材５０９１は、カートリッジ５０５０の第２凸部５５２４に接触する部材である。接触部材５０９１は、側壁Ｒ５２１に移動可能に取り付けられている。

　バネ５０９２は、接触部材５０９１をカートリッジ５０５０の第２凸部５５２４に向けて付勢するバネである。バネ５０９２は、側壁Ｒ５２１と接触部材５０９１の間に位置する。バネ５０９２は、圧縮バネである。

　ここで、第１ロックレバーＲ５１が第１ロック位置に位置するときに、押圧部材５０８０は、第１凸部５５１４と接触して、カートリッジ５０５０を所定の付勢力で付勢している（図６４（ｂ）参照）。同様に、第２ロックレバーＲ５２が第２ロック位置に位置するときに、押圧部材５０９０は、第２凸部５５２４と接触して、カートリッジ５０５０を所定の付勢力で付勢している（図６７（ｂ）参照）。これにより、カートリッジ５０５０の第２方向における両端部が、押圧部材５０８０，５０９０によって押圧されるようになっている。

　図６８に示すように、本体筐体５００２は、本体接点５０２３と、電極接点５０２４と、アース接点５０２５とをさらに備える。本体接点５０２３は、本体筐体５００２内の図示せぬ制御部がカートリッジ５０５０のカートリッジ情報を読み取るための接点である。

　具体的には、図６９、図７０（ａ）に示すように、本体接点５０２３は、ドロワ５０４０が本体筐体５００２内に装着された場合に、カートリッジ５０５０のメモリＭ５の電気接点ＥＣ５と接触する。図８に示すように、本体接点５０２３は、ドロワ５０４０が第２位置から第１位置に移動するときに、第１ロックレバーＲ５１の突起Ｒ５１２の下を通過する。

　なお、ドロワ５０４０が第２位置から第１位置に移動するときには、ドロワ５０４０は図示せぬ案内レールに案内されて第１方向にスライド移動する。そして、スライド移動したドロワ５０４０は、最後に少し下に下がって第１位置に位置するようになっている。この最後に少し下がったときに、感光ドラム５０５１が中間転写ベルト５０６３に接触し、メモリＭ５の電気接点ＥＣ５が本体接点５０２３に接触し、現像電極５５１５、帯電電極５５１７および供給電極５５１８が電極接点５０２４と接触し、ドラムアース端子５５１６がアース接点５０２５と接触するようになっている。

　以上説明した第６実施形態のカラープリンタ５００１によれば、次のような効果を奏することができる。
　カラープリンタ５００１では、第１ロックレバーＲ５１が第１ロック位置に位置する状態において、第１ロックレバーＲ５１の少なくとも一部は、第２方向において、メモリＭ５の電気接点ＥＣ５より第２サイドフレームＦ５２から離れて位置する。このため、ユーザが第１ロックレバーＲ５１を操作する際に、メモリＭ５の電気接点ＥＣ５に触れてしまうことを抑制できる。

　また、第１ロックレバーＲ５１が第１ロック位置に位置する状態において、第１ロックレバーＲ５１の少なくとも一部は、第２方向において、ドラムアース端子５５１６より第２サイドフレームＦ５２から離れて位置する。このため、ユーザが第１ロックレバーＲ５１を操作する際に、ドラムアース端子５５１６に触れてしまうことを抑制できる。

　また、第１ロックレバーＲ５１が第１ロック位置に位置する状態において、第１ロックレバーＲ５１の少なくとも一部は、第２方向において、現像電極５５１５より第２サイドフレームＦ５２から離れて位置する。ユーザが第１ロックレバーＲ５１を操作する際に、現像電極５５１５に触れてしまうことを抑制できる。

　また、第１ロックレバーＲ５１が第１ロック位置に位置する状態において、第１ロックレバーＲ５１の少なくとも一部は、第２方向において、供給電極５５１８より第２サイドフレームＦ５２から離れて位置する。このため、ユーザが第１ロックレバーＲ５１を操作する際に、供給電極５５１８に触れてしまうことを抑制できる。

　また、第１ロックレバーＲ５１が第１ロック位置に位置する状態において、第１ロックレバーＲ５１の少なくとも一部は、第２方向において、帯電電極５５１７より第２サイドフレームＦ５２から離れて位置する。このため、ユーザが第１ロックレバーＲ５１を操作する際に、帯電電極５５１７に触れてしまうことを抑制できる。

　また、メモリＭ５はカバー５１２の下面に貼り付けられており、メモリＭ５の電気接点ＥＣ５は、下を向いている。このため、電気接点ＥＣ５が汚れてしまうのを抑制できる。

　また、第１ロックレバーＲ５１の突起Ｒ５１２は、第１ロックレバーＲ５１が第１ロック位置に位置する状態において、ユーザの指が入ることを許容する第１凹部Ｒ５１２１を有する。このため、ユーザは、第１凹部Ｒ５１２１に指を入れることで、第１ロック位置から第１解除位置に回動させやすい。

　また、メモリＭ５の電気接点ＥＣ５と接触する本体接点５０２３は、ドロワ５０４０が第２位置から第１位置に移動するときに、第１ロックレバーＲ５１の突起Ｒ５１２の下を通過する。これにより、ドロワ５０４０が第２位置から第１位置に移動するときに、本体接点５０２３と第１ロックレバーＲ５１が干渉してしまうことを抑制できる。

　また、カートリッジ５０５０の色を識別する色識別ラベルＬは、ハンドル５５１９に貼り付けられている。このため、ユーザは、カートリッジ５０５０の色を識別しやすい。

　また、ドロワ５０４０は、カートリッジ５０５０をドロワフレームＦ５にロックする第２ロックレバーＲ５２を備える。このため、カートリッジ５０５０がドロワ５０４０に安定してロックされる。

　次に、本開示の第６実施形態の第１変形例について説明する。
　上述した第６実施形態では、第１ロックレバーＲ５１がロック位置に位置する状態において、第１ロックレバーＲ５１がカートリッジ５０５０の上端と面一であったのに対し、第２実施形態では、第１ロックレバーＲ５３が第１ロック位置に位置する状態において、第１ロックレバーＲ５３の少なくとも一部がカートリッジ５０５０の上端より上に位置する。

　具体的に、図７１に示すように、第６実施形態におけるドラムユニットＤＵ５２では、第１ロックレバーＲ５３が第１ロック位置に位置する状態において、第１ロックレバーＲ５３の一部、詳しくは、突起Ｒ５３２の一部は、カートリッジの上端より上に位置する。同様に、第２ロックレバーＲ５４が第２ロック位置に位置する状態において、第２ロックレバーＲ５４の一部、詳しくは、突起Ｒ５４２の一部は、カートリッジの上端より上に位置する。

　このようなドラムユニットＤＵ５２によっても、第６実施形態と同様に、ユーザが第１ロックレバーＲ５３を操作する際に、メモリＭ５の電気接点ＥＣ５に触れてしまうことを抑制できる。また、ユーザは、第１ロックレバーＲ５３および第２ロックレバーＲ５４の一部がカートリッジ５０５０の上端より上に位置していることで、第１ロックレバーＲ５３および第２ロックレバーＲ５４を視認しやすく、かつ、第１ロックレバーＲ５３および第２ロックレバーＲ５４を操作しやすい。

　次に、本開示の第６実施形態の第２変形例について説明する。
　上述した第６実施形態では、４つの第１ロックレバーＲ５１は、４つのカートリッジ５０５０のそれぞれに対して設けられていたのに対し、第２変形例では、１つの第１ロックレバーＲ５５が４つのカートリッジ５０５０をまとめてロック可能である。
　図１２に示すように、第２変形例におけるドラムユニットＤＵ５３における第１ロックレバーＲ５５は、複数のカートリッジ５０５０をロックする複数のロック部８０５を有する。具体的には、第１ロックレバーＲ５５は、４つのロック部８０５を有しており、１つのロックレバーＲ５５で４つのカートリッジ５０５０をロックすることができる。
　このようなドラムユニットＤＵ５３においては、ユーザが１つの第１ロックレバーＲ５５を操作することで、複数のカートリッジ５０５０をまとめてドロワフレームにロックできる。

　次に、本開示の第６実施形態の第３変形例について説明する。
　上述した実施形態では、第１ロックレバーＲ５１がロック位置に位置する状態において、第１ロックレバーＲ５１が第２方向において、メモリＭ５を上から覆うカバー５１２と面一であったがこの形態に限られず、第１ロックレバーがカバー５１２より外側に突出していてもよい。
　例えば、図７３に示すように、第３変形例におけるドラムユニットＤＵ５４では、第１ロックレバーＲ５６の先端がカバー５１２よりも外側に突出している。詳しくは、第１ロックレバーＲ５６が第１ロック位置に位置する状態において、第１ロックレバーＲ５６の少なくとも一部は、第２方向において、メモリＭ５を上から覆うカバー５１２より第２サイドフレームＦ５２から離れて位置する。
　この第４実施形態においても、上述の実施形態と同様に、ユーザが第１ロックレバーＲ５６を操作する際に、メモリＭ５の電気接点ＥＣ５に触れてしまうことを抑制できる。 

　以上に本開示の第６実施形態について説明したが、本開示は前記第６実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。

　上述の第６実施形態では、色識別ラベルＬがハンドル５５１９に貼り付けられていたが、色識別ラベルＬが他の場所に貼り付けられていてもよい。
　例えば、図７４に示すように、色識別ラベルＬおよびハンドル５５１９が第２方向に並んでいる構成としてもよい。また、色識別ラベルＬは、ハンドル５５１９およびハンドル５５１９とカバー５５１２との間の両方に貼り付けられていてもよい。

　上述の第６実施形態では、カートリッジ５０５０のメモリＭ５の電気接点ＥＣ５が下を向いていたが、電気接点ＥＣ５は、他の方向を向いていてもよい。

　上述の第６実施形態では、供給電極５５１８、帯電電極５５１７、ドラムアース端子５５１６および現像電極５５１５は、第１方向にこの順で並んでいたが、異なる順で並んでいてもよい。

　上述の第６実施形態では、バネ５０８２，５０９２は、圧縮バネであったが、例えば板バネ、線バネなどであってもよい。

　上述の第６実施形態では、ドロワは、複数のカートリッジを装着可能であったが、カートリッジを１つのみ装着可能であってもよい。

　上述の第６実施形態では、カートリッジは現像ローラを有していたが、カートリッジは現像ローラを有していなくてもよい。

　上述の第６実施形態では、画像形成装置がカラープリンタであったが、画像形成装置はモノクロの画像形成装置であってもよいし、ＬＥＤにより露光するものであってもよいし、コピー機や複合機であってもよい。

　上述した第６実施形態および各変形例の各要素は、任意に組み合わせて実施することが可能である。

　以下、画像形成装置の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
　図７５に示すように、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ６００１は、本体筐体６００２と、シート供給部６００３と、画像形成部６００４と、排出部６００５とを備える。シート供給部６００３は、画像形成部６００４にシートＳを供給する。画像形成部６００４は、シートＳに画像を形成する。排出部６００５は、本体筐体６００２の外にシートＳを排出する。

　本体筐体６００２は、開口６００２Ａと、フロントカバー６０２１とを有している。フロントカバー６０２１は、開口６００２Ａを開ける開位置（図７６参照）と、開口６００２Ａを閉じる閉位置との間で回動可能となっている。

　シート供給部６００３は、本体筐体６００２内の下部に位置する。シート供給部６００３は、供給トレイ６０３１と、供給機構６０３２とを備える。供給トレイ６０３１は、本体筐体６００２に着脱可能である。供給機構６０３２は、シートＳを供給トレイ６０３１から画像形成部６００４に搬送する。

　画像形成部６００４は、ドラムユニットＤＵ６と、スキャナユニットＳＵ６と、ベルトユニットＢＵ６と、定着ユニットＦＵ６とを備えている。

　ドラムユニットＤＵ６は、ドロワ６０４０と、４つのカートリッジ６０５０とを備えている。ドロワ６０４０は、４つのカートリッジ６０５０を装着可能である。図１および図２に示すように、ドロワ６０４０は、本体筐体６００２に対して着脱可能である。ドロワ６０４０は、本体筐体６００２に対して第１方向に移動可能となっている。詳しくは、ドロワ６０４０は、本体筐体６００２の開口６００２Ａを通過して、本体筐体６００２内の位置と、本体筐体６００２外の位置との間を第１方向に移動可能となっている。

　ここで、開口６００２Ａは、ドロワ６０４０が通過可能な開口である。開口６００２Ａは、第１方向における本体筐体６００２の一端部Ｅ１に位置する。

　本体筐体６００２内の位置は、シートＳに画像を形成するときのドロワ６０４０の位置である。本体筐体６００２外の位置は、ドロワ６０４０に対してカートリッジ６０５０を着脱するときのドロワ６０４０の位置である。

　４つのカートリッジ６０５０は、それぞれ色の異なるトナーを収容している。４つのカートリッジ６０５０は、第１方向に並んでいる。各カートリッジ６０５０は、ドロワ６０４０に対して着脱可能である。各カートリッジ６０５０は、感光ドラム６０５１と、現像ローラ６０５２とを備えている。なお、図示は省略するが、各カートリッジ６０５０は、感光ドラム６０５１を帯電させる帯電ローラや、現像ローラ６０５２にトナーを供給する供給ローラなども備えている。

　感光ドラム６０５１は、第１方向と交差する第２方向に延びるドラム軸Ｘ６５１について回転可能となっている。なお、本実施形態では、第２方向は、第１方向と直交する。また、第３方向は、第１方向および第２方向と交差する。本実施形態では、第３方向は、第１方向および第２方向と直交する。第３方向は、カラープリンタ６００１の上下方向に相当する。

　現像ローラ６０５２は、感光ドラム６０５１にトナーを供給するローラである。現像ローラ６０５２は、ドラム軸Ｘ６５１と平行な、第２方向に延びるローラ軸Ｘ６５２について回転可能となっている。

　スキャナユニットＳＵ６は、ドラムユニットＤＵ６の上に位置する。スキャナユニットＳＵ６は、一点鎖線で示すレーザ光を各感光ドラム６０５１に出射する。

　ベルトユニットＢＵ６は、ドラムユニットＤＵ６の下に位置する。ベルトユニットＢＵ６は、駆動ローラ６０６１と、従動ローラ６０６２と、中間転写ベルト６０６３と、４つの１次転写ローラ６０６４と、２次転写ローラ６０６５とを備える。

　中間転写ベルト６０６３は、感光ドラム６０５１と接触可能な無端状のベルトである。駆動ローラ６０６１および従動ローラ６０６２は、中間転写ベルト６０６３を回転させるローラである。駆動ローラ６０６１、従動ローラ６０６２および１次転写ローラ６０６４は、中間転写ベルト６０６３の内側に位置する。１次転写ローラ６０６４と感光ドラム６０５１は、中間転写ベルト６０６３を挟む。２次転写ローラ６０６５は、中間転写ベルト６０６３の外側に位置する。２次転写ローラ６０６５と駆動ローラ６０６１は、中間転写ベルト６０６３を挟む。

　定着ユニットＦＵ６は、中間転写ベルト６０６３よりも上に位置する。定着ユニットＦＵ６は、加熱ローラ６０７１と、加圧ローラ６０７２とを備える。加圧ローラ６０７２は、加熱ローラ６０７１に押圧される。

　排出部６００５は、本体筐体６００２の上部に位置する。排出部６００５は、排出ローラ９と、排出トレイ２２とを備える。排出ローラ９は、シートＳを排出トレイ２２に向けて搬送する。

　カラープリンタ６００１では、まず帯電ローラが、感光ドラム６０５１の表面を帯電させる。その後、スキャナユニットＳＵ６が、感光ドラム６０５１の表面を露光する。これにより、感光ドラム６０５１上に静電潜像が形成される。次いで、現像ローラ６０５２が、感光ドラム６０５１上の静電潜像にトナーを供給する。これにより、感光ドラム６０５１上にトナー像が形成される。

　感光ドラム６０５１上のトナー像は、中間転写ベルト６０６３上に転写される。中間転写ベルト６０６３上のトナー像は、シートＳが中間転写ベルト６０６３と２次転写ローラ６０６５の間を通過するときにシートＳ上に転写される。その後、シートＳ上のトナー像は、定着ユニットＦＵ６で定着される。トナー像が定着されたシートＳは、排出ローラ９によって排出トレイ２２に排出される。

　図７７に示すように、ドロワ６０４０は、フレームＦ６と、４つの第１ロックレバー６１１０と、４つの第２ロックレバー６１２０とを備えている。
　フレームＦ６は、カートリッジ６０５０を装着するためのフレームである。フレームＦ６は、第１サイドフレームＦ６１と、第２サイドフレームＦ６２と、第３サイドフレームＦ６３と、第４サイドフレームＦ６４とを有する。

　第１サイドフレームＦ６１と第２サイドフレームＦ６２は、第２方向に間隔を空けて並んでいる。第１サイドフレームＦ６１は、カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着された場合に、カートリッジ６０５０の第２方向における一方側に位置する。第２サイドフレームＦ６２は、カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着された場合に、カートリッジ６０５０の第２方向における他方側に位置する。

　第３サイドフレームＦ６３と第４サイドフレームＦ６４は、第１方向に間隔を空けて並んでいる。第３サイドフレームＦ６３と第４サイドフレームＦ６４は、第１サイドフレームＦ６１と第２サイドフレームＦ６２を連結している。詳しくは、第３サイドフレームＦ６３は、第１サイドフレームＦ６１の第１方向における一端と第２サイドフレームＦ６２の第１方向における一端を連結している。第４サイドフレームＦ６４は、第１サイドフレームＦ６１の第１方向における他端と第２サイドフレームＦ６２の第１方向における他端を連結している。

　第１ロックレバー６１１０および第２ロックレバー６１２０は、カートリッジ６０５０をドロワ６０４０にロックするためのレバーである。

　４つの第１ロックレバー６１１０は、ドロワ６０４０の第２方向の一端に位置する。詳しくは、４つの第１ロックレバー６１１０は、第１サイドフレームＦ６１に位置する。４つの第１ロックレバー６１１０は、第１方向に並んでいる。ドロワ６０４０は、４つのカートリッジ６０５０のそれぞれに対応して４つの第１ロックレバー６１１０を備える。第１ロックレバー６１１０は、対応するカートリッジ６０５０の第２方向における一方側に位置する。

　第１ロックレバー６１１０は、第１サイドフレームＦ６１に回動可能に取り付けられている。詳しくは、第１ロックレバー６１１０は、図７７（ａ）に示す第１ロック位置と、図７７（ｂ）に示す第１解除位置との間を第１方向に延びる第１レバー軸Ｘ６５３について回動可能となっている。

　４つの第２ロックレバー６１２０は、ドロワ６０４０の第２方向の他端に位置する。詳しくは、４つの第２ロックレバー６１２０は、第２サイドフレームＦ６２に位置する。４つの第２ロックレバー６１２０は、第１方向に並んでいる。ドロワ６０４０は、４つのカートリッジ６０５０のそれぞれに対応して４つの第２ロックレバー６１２０を備える。第２ロックレバー６１２０は、対応するカートリッジ６０５０の第２方向における他方側に位置する。

　第２ロックレバー６１２０は、第２サイドフレームＦ６２に回動可能に取り付けられている。詳しくは、第２ロックレバー６１２０は、図７７（ａ）に示す第２ロック位置と、図７７（ｂ）に示す第２解除位置との間を第１方向に延びる第２レバー軸Ｘ６５４について回動可能となっている。

　図７８に示すように、カートリッジ６０５０は、ドラムフレーム６０５１Ｆと、現像フレーム６０５２Ｆと、引きバネ６０５６と、ドラムカップリングＣ６１と、現像カップリングＣ６２と、ドラムギヤＧ６１と、現像ローラギヤＧ６２と、アイドルギヤＧ６３とをさらに備える。

　ドラムフレーム６０５１Ｆは、感光ドラム６０５１を回転可能に支持する。また、ドラムフレーム６０５１Ｆは、図示せぬ帯電ローラを回転可能に支持する。なお、感光ドラム６０５１や帯電ローラは、ドラムフレーム６０５１Ｆに、直接支持されていてもよいし、軸受などを介して支持されていてもよい。

　現像フレーム６０５２Ｆは、現像ローラ６０５２を回転可能に支持する。また、現像フレーム６０５２Ｆは、図示せぬ供給ローラを回転可能に支持する。また、現像フレーム６０５２Ｆは、トナーを収容可能な、図示せぬトナー収容室を有する。なお、現像ローラ６０５２や供給ローラは、現像フレーム６０５２Ｆに、直接支持されていてもよいし、軸受などを介して支持されていてもよい。

　ドラムフレーム６０５１Ｆは、図７８に示す接触位置と、図７９に示す離間位置との間を現像フレーム６０５２Ｆに対して移動可能である。詳しくは、ドラムフレーム６０５１Ｆは、接触位置と、離間位置との間を現像フレーム６０５２Ｆに対して回動可能である。

　図７８に示すように、感光ドラム６０５１は、ドラムフレーム６０５１Ｆが接触位置に位置する場合に現像ローラ６０５２に接触する。また、感光ドラム６０５１は、カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着され、ドロワ６０４０が本体筐体６００２に装着された状態で、ドラムフレーム６０５１Ｆが接触位置に位置する場合に中間転写ベルト６０６３と接触する。

　図７９に示すように、感光ドラム６０５１は、ドラムフレーム６０５１Ｆが離間位置に位置する場合に現像ローラ６０５２から離間する。また、感光ドラム６０５１は、カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着され、ドロワ６０４０が本体筐体６００２に装着された状態で、ドラムフレーム６０５１Ｆが離間位置に位置する場合に中間転写ベルト６０６３から離間する。

　引きバネ６０５６は、ドラムフレーム６０５１Ｆを離間位置から接触位置に向けて付勢する。図示は省略するが、カートリッジ６０５０は、第２方向における一端側と他端側に、それぞれ、引きバネ６０５６を備える。引きバネ６０５６は、コイルバネである。引きバネ６０５６の一端は、ドラムフレーム６０５１Ｆの下部に連結されている。引きバネ６０５６の他端は、現像フレーム６０５２Ｆの下部に連結されている。引きバネ６０５６は、後述するボス６５１２，６５２２（図８２（ａ）参照）回りに、ドラムフレーム６０５１Ｆを、感光ドラム６０５１が現像ローラ６０５２に近づく方向に付勢する。

　ドラムカップリングＣ６１は、感光ドラム６０５１を回転させるための部材である。ドラムカップリングＣ６１は、ドラムフレーム６０５１Ｆに回転可能に取り付けられている。
　ドラムギヤＧ６１は、感光ドラム６０５１の第２方向における端部に位置する。ドラムギヤＧ６１は、感光ドラム６０５１とともに回転可能である。ドラムギヤＧ６１は、ドラムカップリングＣ６１の図示せぬギヤと噛み合っている。感光ドラム６０５１は、ドラムカップリングＣ６１に駆動力が入力されることで回転する。

　現像カップリングＣ６２は、現像ローラ６０５２を回転させるための部材である。現像カップリングＣ６２は、現像フレーム６０５２Ｆに回転可能に取り付けられている。
　アイドルギヤＧ６３は、現像フレーム６０５２Ｆに回転可能に取り付けられている。アイドルギヤＧ６３は、現像カップリングＣ６２の図示せぬギヤと噛み合っている。
　現像ローラギヤＧ６２は、現像ローラ６０５２の第２方向における端部に位置する。現像ローラギヤＧ６２は、現像ローラ６０５２とともに回転可能である。現像ローラギヤＧ６２は、アイドルギヤＧ６３と噛み合っている。現像ローラ６０５２は、現像カップリングＣ６２に駆動力が入力されることで回転する。

　図８０（ａ）に示すように、ドラムフレーム６０５１Ｆは、第１ドラム側面６５１１と、第１ボス６５１２とを有する。また、現像フレーム６０５２Ｆは、第１現像側面６５３１と、第１ボス孔６５３２と、第３ボス６５３３と、第１凸部６５３４とを有する。
　第１ドラム側面６５１１は、ドラムフレーム６０５１Ｆの第２方向における一端に位置する。

　第１ボス６５１２は、第１ドラム側面６５１１から第２方向に突出する。第１ボス６５１２は、円筒である。つまり、第１ボス６５１２は、筒５１２Ａを有する。ドラムカップリングＣ６１は、筒５１２Ａの内側に位置し、第１ボス６５１２に対して相対回転可能である。

　第１現像側面６５３１は、現像フレーム６０５２Ｆの第２方向における一端に位置する。　第１ボス孔６５３２は、第１ボス６５１２が嵌る孔である。第１ボス６５１２は、第１ボス孔６５３２に回動可能に嵌っている。第１ボス６５１２は、第１現像側面６５３１よりも第２方向の外側に突出する。言い換えると、第１ボス６５１２の第２方向の先端は、第１現像側面６５３１よりも第２方向において第１ドラム側面６５１１よりも離れている。図８１に示すように、ドロワ６０４０の第１サイドフレームＦ６１は、第１溝Ｆ６１１を有する。第１ボス６５１２は、カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着された場合に、第１溝Ｆ６１１に嵌る。第１サイドフレームＦ６１は、４つのカートリッジ６０５０のそれぞれに対応して４つの第１溝Ｆ６１１を有する。

　図８０（ａ）に戻り、第３ボス６５３３は、第１現像側面６５３１から第２方向に突出する。第３ボス６５３３は、円筒である。現像カップリングＣ６２は、第３ボス６５３３の内側に位置し、第３ボス６５３３に対して相対回転可能である。第３ボス６５３３は、現像カップリングＣ６２の図示せぬギヤとアイドルギヤＧ６３とを噛み合わせるため、図示せぬ開口を有する。　第１凸部６５３４は、第１現像側面６５３１から第２方向に突出する。

　図８０（ｂ）に示すように、第１ロックレバー６１１０は、板状の第１レバー本体６１１０Ａを備える。第１レバー本体６１１０Ａは、第１ハンドル６１１１と、第３ボス孔６１１２と、第１凹部６１１３と、第１受入穴６１１４とを有する。

　図８１に示すように、第１ロックレバー６１１０が第１ロック位置に位置する状態において、第１凹部６１１３は、第１レバー本体６１１０Ａの第１方向における一端部に位置する。また、第１ハンドル６１１１は、第１レバー本体６１１０Ａの第１方向における他端部に位置する。また、第１ハンドル６１１１は、第１レバー本体６１１０Ａの第３方向における一端部に位置する。第１ロックレバー６１１０は、第１レバー本体６１１０Ａの第３方向における他端部が、第１サイドフレームＦ６１に回動可能に取り付けられている。

　第１ハンドル６１１１は、第１ロックレバー６１１０を移動させるときにユーザによって操作される部分である。詳しくは、第１ハンドル６１１１は、第１ロックレバー６１１０を第１ロック位置と第１解除位置（図８０（ｂ）参照）との間で回動させるときにユーザによって摘まれる。

　第３ボス孔６１１２は、カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着された状態で、第１ロックレバー６１１０を第１解除位置から第１ロック位置に回動させた場合に、第３ボス６５３３が嵌る孔である。第３ボス孔６１１２は、カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着され、第１ロックレバー６１１０が第１ロック位置に位置する場合に、現像カップリングＣ６２を露出させる。

　第１凹部６１１３は、第１ロックレバー６１１０が第１ロック位置に位置する場合に、後述する、第１位置から第２位置へ第２方向に移動する第１離間部材６２１０が入り込む凹部である。第１凹部６１１３は、第１ロックレバー６１１０が第１ロック位置に位置する状態で、第１ハンドル６１１１に対して第３方向における他端側に凹む。具体的には、第１凹部６１１３は、第１ハンドル６１１１に対して下に凹む。

　第１受入穴６１１４は、カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着された状態で、第１ロックレバー６１１０を第１解除位置から第１ロック位置に回動させた場合に、第１凸部６５３４が入る孔である。

　図８１（ｂ）に示すように、第１ロックレバー６１１０は、第１押圧部材６１３０をさらに備える。第１押圧部材６１３０は、カートリッジ６０５０をドロワ６０４０の第１サイドフレームＦ６１に押圧する部材である。第１押圧部材６１３０は、第１接触部材６１３１と、第１バネ６１３２とを有する。

　第１接触部材６１３１は、第１ロックレバー６１１０が第１ロック位置に位置する状態で、第１凸部６５３４に接触する。第１接触部材６１３１は、第１レバー本体６１１０Ａにスライド移動可能に取り付けられている。詳しくは、第１接触部材６１３１は、第１ロックレバー６１１０が第１ロック位置に位置する状態で、第３方向にスライド移動可能である。
　第１バネ６１３２は、第１接触部材６１３１を第１凸部６５３４に向けて付勢する。第１バネ６１３２は、コイルバネである。

　第１ロックレバー６１１０は、第１ロックレバー６１１０が第１ロック位置に位置する場合に、現像フレーム６０５２Ｆに接触する。詳しくは、第１ロックレバー６１１０が第１ロック位置に位置する場合、第３ボス孔６１１２が第３ボス６５３３に嵌る。これにより、第３ボス孔６１１２の内周面が第３ボス６５３３の外周面に接触する。これにより、第１ロックレバー６１１０は、カートリッジ６０５０のうち、現像フレーム６０５２Ｆをドロワ６０４０にロックする。

　第１バネ６１３２は、第１ロックレバー６１１０が第１ロック位置に位置する場合に、第１接触部材６１３１を介して第１凸部６５３４を第１溝Ｆ６１１の底に向けて押圧する。これにより、第１バネ６１３２は、第１ボス６５１２が第１溝Ｆ６１１の底に向かうように、現像フレーム６０５２Ｆを押圧する。

　図８０（ｂ）に示すように、第１ロックレバー６１１０は、第１ロックレバー６１１０が第１解除位置に位置する場合に、現像フレーム６０５２Ｆから離間する。詳しくは、第１ロックレバー６１１０は、第１ロック位置から第１解除位置に移動させると、第３ボス孔６１１２から第３ボス６５３３が外れ、カートリッジ６０５０と接触しなくなる。第１ロックレバー６１１０は、第１解除位置に位置する場合、現像フレーム６０５２Ｆのドロワ６０４０へのロックを解除する。

　図８２（ａ）に示すように、ドラムフレーム６０５１Ｆは、第２ドラム側面６５２１と、第２ボス６５２２とをさらに有する。また、現像フレーム６０５２Ｆは、第２現像側面６５４１と、第２ボス孔６５４２と、第４ボス６５４３と、第２凸部６５４４と、カバー６５４５とをさらに有する。また、カートリッジ６０５０は、メモリＭ６と、ドラムアース端子６５１Ｅと、現像電極６５２Ｅと、帯電電極６５３Ｅと、供給電極６５４Ｅとをさらに備える。

　第２ドラム側面６５２１は、ドラムフレーム６０５１Ｆの第２方向における他端に位置する。
　第２ボス６５２２は、第２ドラム側面６５２１から第２方向に突出する。

　第２現像側面６５４１は、現像フレーム６０５２Ｆの第２方向における他端に位置する。
　第２ボス孔６５４２は、第２ボス６５２２が嵌る孔である。第２ボス６５２２は、第２ボス孔６５４２に回動可能に嵌っている。

　第２ボス６５２２および前述した第１ボス６５１２（図８０（ａ）参照）は、現像フレーム６０５２Ｆに対し、第２方向に延びる回動軸Ｘ６５５について回動可能である。このため、ドラムフレーム６０５１Ｆは、第１ボス６５１２および第２ボス６５２２を中心に、接触位置と離間位置との間を現像フレーム６０５２Ｆに対して回動可能である。

　第２ボス６５２２は、第２現像側面６５４１よりも第２方向の外側に突出する。言い換えると、第２ボス６５２２の第２方向の先端は、第２現像側面６５４１よりも第２方向において第２ドラム側面６５２１よりも離れている。図８３に示すように、ドロワ６０４０の第２サイドフレームＦ６２は、第２溝Ｆ６２１を有する。第２ボス６５２２は、カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着された場合に、第２溝Ｆ６２１に嵌る。第２サイドフレームＦ６２は、４つのカートリッジ６０５０のそれぞれに対応して４つの第２溝Ｆ６２１を有する。

　図８２（ａ）に戻り、第４ボス６５４３は、第２現像側面６５４１から第２方向に突出する。
　第２凸部６５４４は、第２現像側面６５４１から第２方向に突出する。

　カバー６５４５は、第２現像側面６５４１から第２方向に延びる。カバー６５４５は、第２現像側面６５４１の第３方向における一端部に位置する。メモリＭ６は、カバー６５４５の下面に位置する。別の言い方をすると、カバー６５４５は、メモリＭ６を上から覆う。

　メモリＭ６は、カートリッジ６０５０に関する情報であるカートリッジ情報を記憶する。メモリＭ６は、例えば、ＩＣチップである。なお、メモリＭ６は、カートリッジ情報を記憶する媒体であればＩＣチップに限らない。カートリッジ情報は、シリアルナンバーなどの識別情報と、カートリッジの寿命に関する寿命情報と、の少なくともいずれかである。

　図８３（ｂ）に示すように、メモリＭ６は、図示せぬ記憶素子と、電気接点Ｍ６２とを有する。電気接点Ｍ６２は、メモリＭ６の下面に位置する。電気接点Ｍ６２は、現像フレーム６０５２Ｆの第２方向における一端部に位置する。電気接点Ｍ６２は、下を向いている。電気接点Ｍ６２は、カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着され、ドロワ６０４０が本体筐体６００２に装着された場合に、本体筐体６００２が有する本体接点と接触する。なお、メモリＭ６の記憶素子は、電気接点Ｍ６２と同じ位置にあってもよいし、電気接点Ｍ６２とは異なる位置にあってもよい。

　現像電極６５２Ｅ、ドラムアース端子６５１Ｅ、帯電電極６５３Ｅおよび供給電極６５４Ｅは、第１方向にこの順で並ぶ。現像電極６５２Ｅ、ドラムアース端子６５１Ｅ、帯電電極６５３Ｅおよび供給電極６５４Ｅは、現像フレーム６０５２Ｆの第２方向における一端部に位置する。
　ドラムアース端子６５１Ｅは、感光ドラム６０５１と電気的に接続されている。ドラムアース端子６５１Ｅは、感光ドラム６０５１のシャフトをアースするための端子である。

　現像電極６５２Ｅは、現像ローラ６０５２と電気的に接続されている。現像電極６５２Ｅは、現像ローラ６０５２に電圧を供給するための電極である。
　帯電電極６５３Ｅは、帯電ローラと電気的に接続されている。帯電電極６５３Ｅは、帯電ローラに電圧を供給するための電極である。
　供給電極６５４Ｅは、供給ローラと電気的に接続されている。供給電極６５４Ｅは、供給ローラに電圧を供給するための電極である。

　図８２（ｂ）に示すように、第２ロックレバー６１２０は、第２レバー本体６１２０Ａを備える。第２レバー本体６１２０Ａは、第２ハンドル６１２１と、第４ボス孔６１２２と、第２凹部６１２３と、第２受入穴６１２４と、第３凹部６１２５と、電極孔６１２６とを有する。

　第７実施形態において、第２ロックレバー６１２０と前述した第１ロックレバー６１１０は、共通部品である。つまり、第１ロックレバー６１１０と第２ロックレバー６１２０は、同一の構造を有している。このため、第２ハンドル６１２１、第４ボス孔６１２２、第２凹部６１２３、第２受入穴６１２４および後述する第２押圧部材６１４０は、第１ハンドル６１１１、第３ボス孔６１１２、第１凹部６１１３、第１受入穴６１１４および第１押圧部材６１３０と同じ構成であるので、以下では、詳細な説明は省略する。

　図８３に示すように、第２ロックレバー６１２０は、第２ロック位置に位置する状態において、第２レバー本体６１２０Ａの第３方向における他端部が、第２サイドフレームＦ６２に回動可能に取り付けられている。

　第２ハンドル６１２１は、第２ロックレバー６１２０を移動させるときにユーザによって操作される部分である。詳しくは、第２ハンドル６１２１は、第２ロックレバー６１２０を第２ロック位置と第２解除位置（図８２（ｂ）参照）との間で回動させるときにユーザによって摘まれる。

　第４ボス孔６１２２は、カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着された状態で、第２ロックレバー６１２０を第２解除位置から第２ロック位置に回動させた場合に、第４ボス６５４３が嵌る孔である。

　第２凹部６１２３は、第２ロックレバー６１２０が第２ロック位置に位置する場合に、後述する、第３位置から第４位置へ第２方向に移動する第２離間部材６２２０が入り込む凹部である。第２凹部６１２３は、第２ロックレバー６１２０が第２ロック位置に位置する状態で、第３凹部６１２５よりも下に凹む。

　第２受入穴６１２４は、カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着された状態で、第２ロックレバー６１２０を第２解除位置から第２ロック位置に回動させた場合に、第２凸部６５４４が入る孔である。

　第３凹部６１２５は、第２ロックレバー６１２０が第２ロック位置に位置する状態で、第２ハンドル６１２１に対して下に凹む。第３凹部６１２５は、第１方向において、第２ハンドル６１２１と、第２凹部６１２３との間に位置する。メモリＭ６の電気接点Ｍ６２は、カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着され、第２ロックレバー６１２０が第２ロック位置に位置する状態で、第３凹部６１２５内に位置する。これにより、電気接点Ｍ６２は、カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着され、第２ロックレバー６１２０が第２ロック位置に位置する状態で、第１方向において、第２ハンドル６１２１と、第２凹部６１２３との間に位置する。

　電極孔６１２６は、カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着され、第２ロックレバー６１２０が第２ロック位置に位置する状態で、現像電極６５２Ｅ、ドラムアース端子６５１Ｅ、帯電電極６５３Ｅおよび供給電極６５４Ｅが入る孔である。

　なお、第７実施形態では、ロックレバー６１１０，６１２０が共通部品であるため、第１ロックレバー６１１０も、第３凹部６１２５および電極孔６１２６と同様の部分を有する。しかし、この部分は、第２ロックレバー６１２０の第３凹部６１２５および電極孔６１２６のような機能を持たない。

　図８３（ｂ）に示すように、第２ロックレバー６１２０は、第２押圧部材６１４０をさらに備える。第２押圧部材６１４０は、カートリッジ６０５０をドロワ６０４０の第２サイドフレームＦ６２に押圧する部材である。第２押圧部材６１４０は、第２接触部材６１４１と、第２バネ６１４２とを有する。

　第２接触部材６１４１は、第２ロックレバー６１２０が第２ロック位置に位置する状態で、第２凸部６５４４に接触する。
　第２バネ６１４２は、第２接触部材６１４１を第２凸部６５４４に向けて付勢する。

　第２ロックレバー６１２０は、第２ロックレバー６１２０が第２ロック位置に位置する場合に、現像フレーム６０５２Ｆに接触する。詳しくは、第２ロックレバー６１２０が第２ロック位置に位置する場合、第４ボス孔６１２２が第４ボス６５４３に嵌る。これにより、第４ボス孔６１２２の内周面が第４ボス６５４３の外周面に接触する。これにより、第２ロックレバー６１２０は、カートリッジ６０５０のうち、現像フレーム６０５２Ｆをドロワ６０４０にロックする。

　第２バネ６１４２は、第２ロックレバー６１２０が第２ロック位置に位置する場合に、第２接触部材６１４１を介して第２凸部６５４４を第２溝Ｆ６２１の底に向けて押圧する。これにより、第２バネ６１４２は、第２ボス６５２２が第２溝Ｆ６２１の底に向かうように、現像フレーム６０５２Ｆを押圧する。

　図８２（ｂ）に示すように、第２ロックレバー６１２０は、第２ロックレバー６１２０が第２解除位置に位置する場合に、現像フレーム６０５２Ｆから離間する。詳しくは、第２ロックレバー６１２０は、第２ロック位置から第２解除位置に移動させると、第４ボス孔６１２２から第４ボス６５４３が外れ、カートリッジ６０５０と接触しなくなる。第２ロックレバー６１２０は、第２解除位置に位置する場合、現像フレーム６０５２Ｆのドロワ６０４０へのロックを解除する。

　図８４に示すように、カラープリンタ６００１は、第１離間部材６２１０と、第１カム６３１０とをさらに備える。図示は省略するが、カラープリンタ６００１は、４つのカートリッジ６０５０のそれぞれに対応して、第１離間部材６２１０および第１カム６３１０を４つずつ備える。第１離間部材６２１０および第１カム６３１０は、対応するカートリッジ６０５０の第２方向における一方側に位置する。

　第１離間部材６２１０は、第１軸部６２１１と、第１接触部６２１２とを有している。
　第１軸部６２１１は、本体筐体６００２に、第２方向にスライド移動可能に支持されている。これにより、第１離間部材６２１０は、本体筐体６００２に、第２方向にスライド移動可能に支持されている。
　第１接触部６２１２は、第１カム６３１０の後述するカム面Ｃ６Ｆと接触可能な部分である。第１接触部６２１２は、第１軸部６２１１の側面から突出する。

　第１離間部材６２１０は、図８４に示す第１位置と、図８５に示す第２位置との間を本体筐体６００２に対して第２方向にスライド移動可能である。第１離間部材６２１０は、図示せぬバネによって第２位置から第１位置に向けて付勢されている。

　図８６に示すように、第１カム６３１０は、回転することにより第１離間部材６２１０を第１位置と第２位置との間で移動させる部材である。第１カム６３１０は、円板部３１１と、ギヤ部３１２と、カム部３１３とを有する。
　ギヤ部３１２は、円板部３１１の外周に形成されている。第１カム６３１０は、ギヤ部３１２に駆動力が入力されることで所定の回転方向に回転する。

　カム部３１３は、円板部３１１から第２方向に突出する。カム部３１３は、第２方向の端面にカム面Ｃ６Ｆを有している。カム面Ｃ６Ｆは、第１カム面Ｃ６Ｆ１と、第２カム面Ｃ６Ｆ２と、第３カム面Ｃ６Ｆ３と、第４カム面Ｃ６Ｆ４とを有する。

　第１カム面Ｃ６Ｆ１は、第１離間部材６２１０を第１位置に保持する面である。
　第３カム面Ｃ６Ｆ３は、第１離間部材６２１０を第２位置に保持する面である。第３カム面Ｃ６Ｆ３は、第２方向において第１カム面Ｃ６Ｆ１よりもカートリッジ６０５０に近い。

　第２カム面Ｃ６Ｆ２は、第１離間部材６２１０を第１位置から第２位置に向けて移動させる面である。第２カム面Ｃ６Ｆ２は、第１カム面Ｃ６Ｆ１と第３カム面Ｃ６Ｆ３を繋いでいる。
　第４カム面Ｃ６Ｆ４は、第１離間部材６２１０を第２位置から第１位置に向けて移動させる面である。第４カム面Ｃ６Ｆ４は、第３カム面Ｃ６Ｆ３と第１カム面Ｃ６Ｆ１を繋いでいる。
　第２カム面Ｃ６Ｆ２および第４カム面Ｃ６Ｆ４は、第２方向に対して傾斜している。

　第１離間部材６２１０は、図８６（ａ）に示す第１位置に位置する場合に、第１接触部６２１２が第１カム面Ｃ６Ｆ１に接触する。第１離間部材６２１０は、図８６（ｂ）に示す第２位置に位置する場合に、第１接触部６２１２が第３カム面Ｃ６Ｆ３に接触する。

　第１離間部材６２１０は、第１位置から第２位置に移動する場合に、ドラムフレーム６０５１Ｆの第１傾斜面５１５に接触してドラムフレーム６０５１Ｆを接触位置から離間位置に移動させる。
　図８４および図８５に示すように、ドラムフレーム６０５１Ｆは、第１離間部材６２１０が接触する面として、第１傾斜面５１５と、第１規制面５１６とを有する。カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着された状態において、第１傾斜面５１５および第１規制面５１６は、ドラムフレーム６０５１Ｆの第２方向における一端部に位置する。

　第１傾斜面５１５は、第１位置から第２位置に移動する第１離間部材６２１０によって押圧されることで、ドラムフレーム６０５１Ｆを接触位置から離間位置に回動させる面である。第１傾斜面５１５は、第２方向に対して傾斜している。詳しくは、第１傾斜面５１５は、第１方向の一端側から他端側（図８４（ｂ）の下から上）に向かうにつれて、第２方向においてドロワ６０４０の第１サイドフレームＦ６１に近づくように傾斜している。カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着され、ドロワ６０４０が本体筐体６００２に装着された状態で、第１位置に位置する第１離間部材６２１０を、第２方向の一端側から光を当てて投影すると、第１傾斜面５１５と重なる（図８１（ｂ）も参照）。

　第１規制面６５１６は、第１離間部材６２１０と接触した場合に、ドラムフレーム６０５１Ｆの離間位置から接触位置への回動を規制する面である。つまり、第１規制面６５１６は、ドラムフレーム６０５１Ｆを離間位置に保持する面である。第１規制面６５１６は、第１傾斜面６５１５の第１方向における一端から第２方向に延びている。詳しくは、第１規制面６５１６は、第２方向において、第１サイドフレームＦ６１から離れる方向に延びている。

　図８７に示すように、カラープリンタ６００１は、第２離間部材６２２０と、第２カム６３２０とをさらに備える。図示は省略するが、カラープリンタ６００１は、４つのカートリッジ６０５０のそれぞれに対応して、第２離間部材６２２０および第２カム６３２０を４つずつ備える。第２離間部材６２２０および第２カム６３２０は、対応するカートリッジ６０５０の第２方向における他方側に位置する。また、ドラムフレーム６０５１Ｆは、第２傾斜面６５２５と、第２規制面５２６とを有する。

　第７実施形態において、第２離間部材６２２０の後述する第２軸部６２２１と第２接触部６２２２、第２カム６３２０、第２傾斜面６５２５および第２規制面６５２６は、第１離間部材６２１０の第１軸部６２１１と第１接触部６２１２、第１カム６３１０、第１傾斜面６５１５および第１規制面６５１６と第２方向において略対称の構成であるので、以下では、詳細な説明は省略する。

　第２離間部材６２２０は、第２軸部６２２１と、第２接触部６２２２とを有している。第２離間部材６２２０は、本体筐体６００２に、第２方向にスライド移動可能に支持されている。第２接触部６２２２は、第２カム６３２０のカム面Ｃ６Ｆと接触可能な部分である。

　第２離間部材６２２０は、図８７に示す第３位置と、図８８に示す第４位置との間を本体筐体６００２に対して第２方向にスライド移動可能である。第２離間部材６２２０は、図示せぬバネによって第４位置から第３位置に向けて付勢されている。

　第２カム６３２０は、回転することにより第２離間部材６２２０を第３位置と第４位置との間で移動させる部材である。第２カム６３２０は、円板部６３２１と、ギヤ部６３２２と、カム部６３２３とを有する。カム部６３２３は、第２方向の端面にカム面Ｃ６Ｆを有している。カム面Ｃ６Ｆは、第１カム面Ｃ６Ｆ１と、第２カム面Ｃ６Ｆ２と、第３カム面Ｃ６Ｆ３と、第４カム面Ｃ６Ｆ４とを有する。

　第２離間部材６２２０は、図８７に示す第３位置に位置する場合に、第２接触部６２２２が第１カム面Ｃ６Ｆ１に接触する。第２離間部材６２２０は、図８８に示す第４位置に位置する場合に、第２接触部６２２２が第３カム面Ｃ６Ｆ３に接触する。

　第２離間部材６２２０は、第３位置から第４位置に移動する場合に、ドラムフレーム６０５１Ｆに接触してドラムフレーム６０５１Ｆを接触位置から離間位置に移動させる。詳しくは、第２傾斜面６５２５が、第３位置から第４位置に移動する第２離間部材６２２０によって押圧されることで、ドラムフレーム６０５１Ｆを接触位置から離間位置に回動させる。ドラムフレーム６０５１Ｆは、第４位置に移動した第１離間部材６２１０が第２規制面６５２６と接触した場合に、離間位置から接触位置への回動が規制される。

　次に、カートリッジ６０５０を本体筐体６００２に装着するまでの操作と、装着後のカラープリンタ６００１の動作について説明する。
　カートリッジ６０５０を本体筐体６００２に装着する場合には、ユーザは、まず、図７７（ｂ）に示すように、カートリッジ６０５０をドロワ６０４０に装着する。

　次に、ユーザは、図７７（ａ）に示すように、第１ロックレバー６１１０を、第１解除位置から回動させて第１ロック位置に位置させる。また、第２ロックレバー６１２０を、第２解除位置から回動させて第２ロック位置に位置させる。これにより、カートリッジ６０５０の現像フレーム６０５２Ｆが、ドロワ６０４０から外れないように、ドロワ６０４０にロックされる。

　次に、ユーザは、カートリッジ６０５０が装着されたドロワ６０４０を、図７６に示す本体筐体６００２外の位置から開口６００２Ａを通して図１に示す本体筐体６００２内の位置に移動させる。その後、ユーザは、フロントカバー６０２１を回動させて開口６００２Ａを閉じる。これにより、ドロワ６０４０とともにカートリッジ６０５０が本体筐体６００２に装着される。

　この時点では、図８４に示すように、第１離間部材６２１０は、第１接触部６２１２が第１カム６３１０の第１カム面Ｃ６Ｆ１に接触している。つまり、第１離間部材６２１０は、第１位置に位置する。また、図８７に示すように、第２離間部材６２２０は、第２接触部６２２２が第２カム６３２０の第１カム面Ｃ６Ｆ１に接触している。つまり、第２離間部材６２２０は、第３位置に位置する。この場合に、カートリッジ６０５０は、ドラムフレーム６０５１Ｆが接触位置に位置する。つまり、感光ドラム６０５１は、現像ローラ６０５２と接触している。

　フロントカバー６０２１が閉じられると、カラープリンタ６００１は、図８４および図８７に示すように、カム６３１０，６３２０を回転させる。これにより、各離間部材６２１０，６２２０は、接触部６２１２，６２２２が第１カム面Ｃ６Ｆ１から第２カム面Ｃ６Ｆ２に案内される。その後、第１離間部材６２１０は、第２カム面Ｃ６Ｆ２によって第１位置から図１１に示す第２位置に向けてスライド移動していく。また、第２離間部材６２２０は、第２カム面Ｃ６Ｆ２によって第３位置から図８８に示す第４位置に向けてスライド移動していく。

　このとき、ドラムフレーム６０５１Ｆは、第１傾斜面５１５が第１離間部材６２１０によって押圧される。また、ドラムフレーム６０５１Ｆは、第２傾斜面５２５が第２離間部材６２２０によって押圧される。これにより、ドラムフレーム６０５１Ｆは、引きバネ６０５６（図７８（ａ）参照）の付勢力に抗して、接触位置から離間位置に向けて回動していく。

　その後、各離間部材６２１０，６２２０は、接触部６２１２，６２２２が第２カム面Ｃ６Ｆ２から第３カム面Ｃ６Ｆ３に案内される。これにより、第１離間部材６２１０は、第２位置に位置する。このとき、第１離間部材６２１０は、第１規制面５１６に接触する。また、第２離間部材６２２０は、第４位置に位置する。このとき、第２離間部材６２２０は、第２規制面６５２６に接触する。この場合において、カートリッジ６０５０は、ドラムフレーム６０５１Ｆが離間位置に位置する。つまり、感光ドラム６０５１は、現像ローラ６０５２から離間する。

　カラープリンタ６００１は、シートＳに画像を形成する場合、感光ドラム６０５１を現像ローラ６０５２に接触させる。この場合、カラープリンタ６００１は、まず、図８５および図８８に示すように、カム６３１０，６３２０を回転させる。これにより、各離間部材６２１０，２２０は、接触部６２１２，６２２２が第３カム面Ｃ６Ｆ３から第４カム面Ｃ６Ｆ４に案内される。その後、第１離間部材６２１０は、図示せぬバネの付勢力によって第２位置から図８４に示す第１位置に向けてスライド移動していく。また、第２離間部材６２２０は、図示せぬバネの付勢力によって第４位置から図８７に示す第３位置に向けてスライド移動していく。

　その後、各離間部材６２１０，６２２０は、接触部６２１２，６２２２が第４カム面Ｃ６Ｆ４から第１カム面Ｃ６Ｆ１に案内される。これにより、第１離間部材６２１０は、第１位置に位置する。また、第２離間部材６２２０は、第３位置に位置する。この場合において、ドラムフレーム６０５１Ｆは、引きバネ６０５６（図７８（ａ）参照）の付勢力によって、離間位置から接触位置に向けて回動する。ドラムフレーム６０５１Ｆが接触位置に位置すると、感光ドラム６０５１は、現像ローラ６０５２に接触する。

　カラープリンタ６００１は、シートＳへの画像形成が終了した場合には、カム６３１０，６３２０を回転させて、感光ドラム６０５１を再び現像ローラ６０５２から離間させる。

　以上のようなカラープリンタ６００１によれば、離間部材６２１０，６２２０を第２位置や第４位置に移動させることで、感光ドラム６０５１と現像ローラ６０５２を離間させることができる。これにより、感光ドラム６０５１と現像ローラ６０５２が接触する時間を短くすることができる。これにより、感光ドラム６０５１と現像ローラ６０５２との間でのトナーの固着などを抑制できるので、感光ドラム６０５１および現像ローラ６０５２の長寿命化を図ることができる。

　また、第１ロックレバー６１１０が、第１離間部材６２１０が入り込む第１凹部６１１３を有するので、第１ロックレバーを避けて第１離間部材を通す構成と比較して、第２方向と直交する方向におけるカートリッジ６０５０の大型化を抑制することができる。

　また、ドラムカップリングＣ６１は、ドラムフレーム６０５１Ｆが、図８１（ｂ）に示す接触位置と、図８９（ａ）に示す離間位置との間を移動した場合に、現像フレーム６０５２Ｆに対して移動しない。これにより、本体筐体６００２が有する図示せぬ継ぎ手であって、ドラムカップリングＣ６１に駆動力を入力するための継ぎ手などの構成が複雑化するのを抑制することができる。

　また、第２方向におけるカートリッジ６０５０の両側にロックレバー６１１０，６１２０が位置することになるので、カートリッジ６０５０の現像フレーム６０５２Ｆをドロワ６０４０に対して安定してロックすることができる。

　また、第２方向におけるカートリッジ６０５０の両側に離間部材６２１０，２２０が位置することになるので、ドラムフレーム６０５１Ｆを接触位置と離間位置との間で現像フレーム６０５２Ｆに対して安定して移動させることができる。

　また、第２ロックレバー６１２０が、第２離間部材６２２０が入り込む第２凹部６１２３を有することで、第２ロックレバーを避けて第２離間部材を通す構成と比較して、第２方向と直交する方向におけるカートリッジ６０５０の大型化を抑制することができる。

　また、第１ロックレバー６１１０が、ユーザが操作する第１ハンドル６１１１を有することで、第１ロックレバー６１１０を第１ロック位置と第１解除位置との間で移動させる際の操作性を向上させることができる。

　同様に、第２ロックレバー６１２０が、ユーザが操作する第２ハンドル６１２１を有することで、第２ロックレバー６１２０を第２ロック位置と第２解除位置との間で移動させる際の操作性を向上させることができる。

　また、カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着され、第２ロックレバー６１２０が第２ロック位置に位置する状態で、メモリＭ６の電気接点Ｍ６２は、第２ロックレバー６１２０の第３凹部６１２５内に位置する。これにより、電気接点が第２ロックレバーを避けた位置に位置する構成と比較して、第２方向と直交する方向におけるカートリッジ６０５０の大型化を抑制することができる。

　また、電気接点Ｍ６２や現像電極６５２Ｅなどは、現像フレーム６０５２Ｆやドロワ６０４０に対して動くドラムフレーム６０５１Ｆではなく、ドロワ６０４０に対してロックされる現像フレーム６０５２Ｆに位置する。これにより、電気接点Ｍ６２や現像電極６５２Ｅなどは、ドラムフレーム６０５１Ｆが、図８３（ｂ）に示す接触位置と、図８９（ｂ）に示す離間位置との間を移動した場合に、現像フレーム６０５２Ｆに対して移動しない。

　これにより、本体筐体６００２が有する図示せぬ本体接点であって、電気接点Ｍ６２と電気的に接続可能な本体接点の構成が複雑化するのを抑制することができる。同様に、本体筐体６００２が有する図示せぬ本体電極であって、現像電極６５２Ｅなどと電気的に接続可能な本体電極の構成が複雑化するのを抑制することができる。

　また、ドラムフレーム６０５１Ｆが離間位置に位置する場合に、感光ドラム６０５１が中間転写ベルト６０６３からも離間するので、感光ドラム６０５１と中間転写ベルト６０６３が接触する時間を短くすることができる。これにより、感光ドラム６０５１および中間転写ベルト６０６３の長寿命化を図ることができる。

　以上、画像形成装置の第７実施形態について説明したが、画像形成装置は上述の第７実施形態に限定されることなく、以下に例示するように適宜変形して実施することができる。なお、以下では、上述の第７実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。

　上述の第７実施形態では、第１ロックレバー６１１０が、第１離間部材６２１０が入り込み可能な第１凹部６１１３を有する構成としたが、これに限定されない。例えば、第１ロックレバー６１１０は、第１凹部６１１３の代わりに、図９０（ａ）に示すような、第１離間部材６２１０が入り込み可能な第１孔６１１３Ａを有する構成としてもよい。

　同様に、上述の実施形態では、第２ロックレバー６１２０が、第２離間部材６２２０が入り込み可能な第２凹部６１２３を有する構成としたが、これに限定されない。第２ロックレバー６１２０は、第２凹部６１２３の代わりに、図９０（ｂ）に示すような、第２離間部材６２２０が入り込み可能な第２孔６１２３Ａを有する構成としてもよい。

　なお、図９０（ｂ）に示した第２ロックレバー６１２０は、カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着され、第２ロックレバー６１２０が第２ロック位置に位置する状態で、カートリッジ６０５０のカバー６５４５（図８３参照）が入る第３孔６１２５Ａを有する。図示は省略するが、カバー６５４５の下面に位置するメモリＭ６の電気接点Ｍ６２は、カバー６５４５が第３孔６１２５Ａに入った状態では、第１方向において、第２ハンドル６１２１と、第２孔６１２３Ａとの間に位置する。

　上述の第７実施形態では、ドラムフレーム６０５１Ｆが第１ボス６５１２を有し、ドラムカップリングＣ６１が第１ボス６５１２の筒５１２Ａの内側に位置する構成としたが、これに限定されない。例えば、ドラムフレーム６０５１Ｆが第１ボス６５１２を備えず、図９１（ａ）に示すように、ドラムカップリングＣ６１の外周面が露出する構成としてもよい。この場合、カートリッジ６０５０がドロワ６０４０に装着されたときに、ドラムカップリングＣ６１がドロワ６０４０の第１溝Ｆ６１１（図８１参照）に直接嵌る構成としてもよい。また、現像カップリングＣ６２も外周面が露出する構成としてもよい。

　上述の第７実施形態では、カラープリンタ６００１が第１離間部材６２１０を備え、第１離間部材６２１０が第１位置と第２位置との間を本体筐体６００２に移動可能に支持された構成としたが、これに限定されない。例えば、ドロワが第１離間部材を備え、第１離間部材が第１位置と第２位置との間をドロワのフレームに移動可能に支持された構成としてもよい。つまり、第１離間部材は、画像形成装置の装置本体に設けられていてもよいし、ドロワに設けられていてもよい。第２離間部材も同様である。

　上述の第７実施形態では、第２方向におけるカートリッジ６０５０の両側に離間部材６２１０，２２０が位置する構成としたが、これに限定されない。ドラムフレームを接触位置と離間位置との間で移動可能であれば、第２方向におけるカートリッジの片側だけに離間部材が位置する構成としてもよい。例えば、第２離間部材を備えない構成としてもよい。

　上述の第７実施形態では、第１ロックレバー６１１０と第２ロックレバー６１２０が共通部品であったが、これに限定されず、共通部品でなくても構わない。

　上述の第７実施形態では、第２方向におけるカートリッジ６０５０の両側にロックレバー６１１０，６１２０が位置する構成としたが、これに限定されない。カートリッジをドロワにロック可能であれば、第２方向におけるカートリッジの片側だけにロックレバーが位置する構成としてもよい。例えば、第２ロックレバーを備えない構成としてもよい。

　また、図９１に示す形態のように、ロックレバーを備えない構成も考えられる。
　図９１に示す形態では、カラープリンタ６００１は、離間部材６２３０を備える。離間部材６２３０は、ロックレバーの機能を兼ねる。離間部材６２３０は、本体筐体６００２に、第３方向にスライド移動可能に支持されている。離間部材６２３０は、カートリッジ６０５０の第２方向における一方側に位置する。なお、離間部材６２３０は、カートリッジ６０５０の第２方向における両側に位置していてもよい。離間部材６２３０は、離間部材本体２３１と、傾斜面６２３２と、ロック凸部６２３３とを有する。

　傾斜面６２３２は、ドラムフレーム６０５１Ｆを押圧することで、ドラムフレーム６０５１Ｆを接触位置から離間位置に回動させる面である。傾斜面６２３２は、第３方向に対して傾斜している。詳しくは、傾斜面６２３２は、第１方向の一端側から他端側（図９１（ｂ）の右から左）に向かうにつれて、第３方向においてカートリッジ６０５０から離れるように傾斜している。

　ロック凸部６２３３は、離間部材本体２３１から第３方向に突出する。詳しくは、ロック凸部６２３３は、第３方向においてカートリッジ６０５０に近づく方向に突出する。

　離間部材６２３０は、図９１（ｂ）に示す二点鎖線で示す第５位置と、図９１（Ｃ６）に示す第６位置との間を本体筐体６００２に対して第３方向にスライド移動可能である。詳しくは、離間部材６２３０は、第５位置と、図９１（ｂ）に実線で示す第７位置と、第６位置との間でスライド移動可能である。第７位置は、第５位置と前記第６位置との間の位置である。

　ロック凸部６２３３は、離間部材６２３０が第７位置および第６位置に位置する場合に、現像フレーム６０５２Ｆのロック凹部６５３５に嵌る。これにより、離間部材６２３０は、離間部材６２３０が第６位置および第７位置に位置する場合に、現像フレーム６０５２Ｆをドロワ６０４０にロックする。

　また、ロック凸部６２３３は、離間部材６２３０が第５位置に位置する場合には、ロック凹部６５３５から外れている。これにより、離間部材６２３０は、離間部材６２３０が第５位置に位置する場合に、現像フレーム６０５２Ｆのドロワ６０４０へのロックを解除する。

　図９１の形態では、カートリッジ６０５０を本体筐体６００２に装着する場合には、ユーザは、まず、カートリッジ６０５０をドロワ６０４０に装着する。その後、ユーザは、カートリッジ６０５０が装着されたドロワ６０４０を本体筐体６００２に装着する。この時点で、離間部材６２３０は、図９１（ｂ）に二点鎖線で示す第５位置に位置する。離間部材６２３０が第５位置に位置する場合、ドラムフレーム６０５１Ｆは接触位置に位置する。

　この状態で、カラープリンタ６００１は、離間部材６２３０を第５位置から下の第６位置に向けて移動させていく。そして、離間部材６２３０が第７位置に位置すると、ロック凸部６２３３がロック凹部６５３５に嵌る。このとき、離間部材６２３０は、傾斜面６２３２がドラムフレーム６０５１Ｆに接触する。

　その後、カラープリンタ６００１は、離間部材６２３０を第７位置から第６位置に向けて移動させていく。そうすると、傾斜面６２３２がドラムフレーム６０５１Ｆを押圧する。これにより、ドラムフレーム６０５１Ｆが、引きバネ６０５６の付勢力に抗して、接触位置から離間位置に向けて移動していく。そして、離間部材６２３０が図９１（Ｃ６）に示す第６位置に位置すると、ドラムフレーム６０５１Ｆが離間位置に位置する。これにより、感光ドラム６０５１が現像ローラ６０５２から離間する。

　感光ドラム６０５１を現像ローラ６０５２に接触させる場合には、カラープリンタ６００１は、離間部材６２３０を第６位置から上の第７位置に向けて移動させていく。これにより、ドラムフレーム６０５１Ｆが、引きバネ６０５６の付勢力によって、離間位置から接触位置に向けて移動していく。そして、離間部材６２３０が第７位置に位置すると、ドラムフレーム６０５１Ｆが接触位置に位置する。これにより、感光ドラム６０５１が現像ローラ６０５２に接触する。

　上述の第７実施形態では、メモリＭ６の電気接点Ｍ６２が下を向いている構成としたが、これに限定されず、他の方向を向いている構成としてもよい。

　上述の第７実施形態では、メモリＭ６の電気接点Ｍ６２が現像フレーム６０５２Ｆに位置する構成としたが、これに限定されず、ドラムフレームに位置する構成としてもよい。現像電極６５２Ｅなどの電極も同様である。

　上述の第７実施形態では、第１バネ６１３２や第２バネ６１４２としてコイルバネを例示したが、これに限定されず、トーションバネや板バネなど、コイルバネ以外のバネであってもよい。

　上述の第７実施形態では、ドラムフレーム６０５１Ｆが接触位置に位置する場合に感光ドラム６０５１が中間転写ベルト６０６３と接触し、ドラムフレーム６０５１Ｆが離間位置に位置する場合に感光ドラム６０５１が中間転写ベルト６０６３から離間する構成としたが、これに限定されない。例えば、ドラムフレームが離間位置に位置する場合に感光ドラムが中間転写ベルトと接触したままである構成としてもよい。また、例えば、ドラムフレームが離間位置に位置する場合には感光ドラムが中間転写ベルトと接触しており、第１離間部材が第２位置よりも第１位置から遠い位置にさらに移動した場合に感光ドラムが中間転写ベルトから離間する構成としてもよい。

　上述の第７実施形態では、カラープリンタ６００１が、感光ドラム６０５１上のトナー像を、中間転写ベルト６０６３を介してシートＳに転写する構成としたが、これに限定されない。例えば、感光ドラム上のトナー像を、搬送ベルト上を搬送されるシートに直接転写する構成としてもよい。言い換えると、上述の実施形態では、無端状のベルトとして中間転写ベルト６０６３を例示したが、これに限定されず、例えば、搬送ベルトなどであってもよい。

　上述の第７実施形態では、画像形成装置としてカラープリンタ６００１を例示したが、これに限定されず、例えば、モノクロのプリンタなどであってもよい。また、画像形成装置は、プリンタに限定されず、例えば、複写機、複合機などであってもよい。

　上述の第７実施形態および変形例で説明した各要素を任意に組み合わせて実施してもよい。

　１　　　カラープリンタ
　２　　　本体筐体
　４０　　ドロワ
　４５　　ロック部材
　５０　　カートリッジ
　５０Ａ　第１カートリッジ
　Ｘ１　　ドラム軸

Claims (12)

1. 　本体筐体と、
   　前記本体筐体内の内側位置と前記本体筐体外の外側位置との間で第１方向に移動可能なドロワと、
   　前記ドロワに対して着脱可能なカートリッジであって、前記第１方向と交差する第２方向に延びるドラム軸について回転可能な感光ドラムを有するカートリッジと、を備え、　前記ドロワは、
   　　前記ドロワを前記本体筐体に対してロックするロック位置と、前記本体筐体に対する前記ドロワのロックを解除する解除位置と、の間を前記第２方向に移動可能なロック部材を備え、
   　前記カートリッジは、前記ドロワに装着された状態において、第１位置と、第２位置と、の間を前記ドラム軸を中心に回動可能であり、
   　前記カートリッジが前記第１位置に位置する場合、前記ロック部材は、前記ロック位置に位置し、
   　前記カートリッジが前記第２位置に位置する場合、前記ロック部材は、前記解除位置に位置することを特徴とする画像形成装置。
2. 　前記カートリッジは、電気接点を有するメモリを備え、
   　前記本体筐体は、前記電気接点と接触する本体接点を備え、
   　前記カートリッジが前記第１位置から前記第２位置に回動するときに、前記カートリッジは、前記電気接点が前記本体接点から離れるように回動することを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
3. 　前記電気接点は、下を向き、
   　前記本体接点は、上を向いていることを特徴とする請求項２に記載の画像形成装置。
4. 　前記カートリッジが前記第１位置に位置する場合、前記電気接点が前記本体接点と接触し、
   　前記カートリッジが前記第２位置に位置する場合、前記電気接点が前記本体接点から離間することを特徴とする請求項２または請求項３に記載の画像形成装置。
5. 　前記カートリッジは、
   　　前記感光ドラムに駆動力を伝達するドラムカップリングであって、前記ドラム軸を中心に回転可能なドラムカップリングを備え、
   　　前記ドラムカップリングを中心に前記第１位置と前記第２位置との間で回動可能であることを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の画像形成装置。
6. 　前記カートリッジは、ユーザが把持可能なハンドルを有し、
   　前記本体筐体は、前記ドロワが通過可能な開口を有し、
   　前記カートリッジが装着された前記ドロワが前記内側位置に位置する状態で、前記ハンドルは、前記開口から露出することを特徴とする請求項１から請求項５のいずれか１項に記載の画像形成装置。
7. 　前記カートリッジが装着された前記ドロワが前記内側位置に位置する状態で、前記ハンドルは、前記カートリッジから前記開口の外に向けて前記第１方向に突出することを特徴とする請求項６に記載の画像形成装置。
8. 　前記本体筐体は、
   　　前記第２方向における前記本体筐体の内表面に位置する凹部を有し、
   　前記ロック部材が前記ロック位置に位置する場合に、前記ロック部材の少なくとも一部は、前記凹部に入り、
   　前記ロック部材が前記解除位置に位置する場合に、前記ロック部材の少なくとも一部は、前記第２方向において前記凹部から離れて位置することを特徴とする請求項１から請求項７のいずれか１項に記載の画像形成装置。
9. 　前記カートリッジは、
   　　前記ロック部材に接触して、前記ロック部材を前記ロック位置から前記解除位置に移動させる第１突起を有し、
   　前記ロック部材は、
   　　前記第２方向における前記ドロワの側壁から突出する先端部であって、前記本体筐体と接触して、前記内側位置に位置する前記ドロワが前記外側位置へ移動するのを規制する先端部と、
   　　前記第１突起と接触する第１カム面であって、前記先端部に近づくにつれて前記第１突起から離れるように傾斜する第１カム面を有することを特徴とする請求項８に記載の画像形成装置。
10. 　前記ドロワは、前記ロック部材を前記解除位置から前記ロック位置に向けて前記第２方向に付勢するバネをさらに備えていることを特徴とする請求項１から請求項９のいずれか１項に記載の画像形成装置。
11. 　前記本体筐体は、
    　　前記ロック部材の前記先端部が入る凹部と、
    　　前記ドロワが前記外側位置から前記内側位置に移動する過程において、前記ロック位置に位置する前記ロック部材の前記先端部と接触可能な本体接触部と、を有し、　前記本体接触部および前記先端部の少なくとも一方は、
    　　前記ドロワの装着方向下流に向かうにつれて前記カートリッジに近づくように傾斜する第２カム面を有することを特徴とする請求項９に記載の画像形成装置。
12. 　前記カートリッジは、
    　　第２突起を有し、
    　　前記ドロワに対して、前記第１方向および前記第２方向に交差する第３方向に着脱可能であり、
    　前記ドロワは、
    　　前記第２位置に位置する前記カートリッジが前記ドロワから離脱するのを規制する規制部を有し、
    　前記カートリッジが前記第１位置に位置する場合、前記第３方向に投影した前記第２突起が前記規制部に重ならず、
    　前記カートリッジが前記第２位置に位置する場合、前記第３方向に投影した前記第２突起が前記規制部に重なることを特徴とする請求項１から請求項１１のいずれか１項に記載の画像形成装置。

Images