WO2022009585A1 - 缶蓋及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

板厚に関する厳密な検討を加えることで、板厚をより薄くする要求に応えながら、耐圧強度を向上させること。 缶蓋は、センターパネル部と、パネルウォール部と、チャックウォールラジアス部と、チャックウォール部と、カール部を有する缶蓋であって、前記センターパネル部の板厚をt1として、前記パネルウォール部下端の板厚をt2とした場合に、t2>t1である。

Description

缶蓋及びその製造方法
 本発明は、缶蓋及びその製造方法に関するものである。
 飲料などが充填される金属缶は、2ピース缶の場合、有底筒状の缶胴の開口端に缶蓋を巻締めることによって内容物を密閉している。このような缶蓋は、ステイオンタブ型の開口用タブ付きのものが一般に採用されている。この缶蓋は、缶胴内に内容物を充填した後に、缶胴の開口端に巻締められるので、一般には、缶胴とは別に、積み重ね(スタック)状態で内容物の充填先に供給される。
 缶蓋は、開口用タブが取り付けられるセンターパネル部を有し、その周囲側に、巻き締め機の内側ツール(シーミングチャック)の外縁突起が挿入される環状溝部を有している。また、缶蓋は、環状溝部の外周に、缶胴の開口端に巻き締められるカール部を有している(例えば、下記特許文献1参照)。
 そして、このような缶蓋の構造としては、環状溝部における溝内壁部としてパネルウォール部が成形され、溝内壁部から環状溝部における溝外壁部に至る部分にチャックウォールラジアス部が成形され、溝外壁部からカール部に至る部分にチャックウォール部が成形されている。
特開2019-112143号公報 特開平3-275443号公報
 金属缶は、材料資源の節約や軽量化のために、板厚を可能な限り薄くすることが求められているが、板厚を薄くすると、缶内圧力が上昇した場合の強度(耐圧強度)が問題になる。
 缶蓋は、缶内圧力が上昇すると、センターパネル部を上方に押し上げる力が作用するので、異常に缶内圧力が上昇した場合には、環状溝部が上方に反転突出して、環状溝部とセンターパネル部が上方に角状に突出した状態になる、所謂バックリングが生じる場合がある。特に、内容物が炭酸飲料などの場合には、周囲環境などによって缶内温度が異常に上昇すると、バックリングが生じやすくなる。
 これに対して、耐圧強度を高めるための缶蓋の構造は、上記特許文献1に示された従来技術のように、様々な対応策が検討されている。しかしながら、その対応策を、前述した従来技術のように、チャックウォール部に第1湾曲部と第2湾曲部を設けて、第1湾曲部の曲率半径と第2湾曲部の曲率半径の関係を規定するといった、形状設計のみ重点が置かれ、板厚に関する厳密な検討は行われてこなかった。
 本発明は、このような問題に対処するために提案されたものであり、板厚に関する厳密な検討を加えることで、板厚をより薄くする要求に応えながら、耐圧強度の高い缶蓋を得ること、などが本発明の課題である。
 このような課題を解決するために、本発明による缶蓋は、以下の構成を具備するものである。
 センターパネル部と、パネルウォール部と、チャックウォールラジアス部と、チャックウォール部と、カール部を有する缶蓋であって、前記センターパネル部の板厚をt1として、前記パネルウォール部下端の板厚をt2とした場合に、t2>t1であることを特徴とする缶蓋。
 このような特徴を有する缶蓋は、板厚をより薄くする要求に応えながら、耐圧強度の高い缶蓋を得ることができ、缶蓋における耐圧強度の向上を達成できた。
缶蓋の部分断面を示した説明図。 缶蓋の製造工程を示した説明図。 製造工程における成形体を示した説明図((a)が工程S1から工程S3によって成形される成形体、(b),(c)が工程S4によって成形される成形体、(d)が最終的に得られる缶蓋)。 ブランク打ち抜き工程を示した説明図((a)が打ち抜き前、(b)が打ち抜き後)。 外周部絞り工程の説明図((a)が絞り途中、(b)が絞り完了)。 パネル部絞り工程の説明図((a)が絞り開始時、(b)が絞り完了時)。 パネル部押し下げ工程の説明図((a)が押し下げ開始時、(b)が押し下げ途中)。 パネル部押し下げ工程の説明図((a)が押し下げ完了、(b)成形物取りだし)。 パネル部絞り工程におけるしごき加工付与の例を示した説明図。 本発明の実施形態の別形状の例を示した説明図。 チャックウォール部の中間部の板厚の測定位置を示す図((a)が図10の別実施形態の測定位置を示す図、(b)が実施形態の測定位置を示す図)。
 以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の説明では、異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
 図1に示すように、本発明の実施形態に係る缶蓋1は、センターパネル部1Aと、パネルウォール部1Bと、チャックウォールラジアス部1Cと、チャックウォール部1Dと、カール部1Eを有する。センターパネル部1Aは、缶蓋1の中央部分の略平坦状の部分であり、ステイオンタブ型の場合は、スコアや開口用タブが設けられる。
 センターパネル部1Aの外縁には湾曲部分r1があり、その湾曲部分r1の終端から直線状に下がった部分がパネルウォール部1Bになる。そして、パネルウォール部1Bの下に成形される湾曲部分r2であって、センターパネル部1Aの外周に成形される環状溝部Csの底を含む部分がチャックウォールラジアス部1Cである。また、チャックウォールラジアス部1Cの外側の上端から上方に延びる直線状又は一部湾曲する部分であって、前述した環状溝部Csの外壁から更にカール部1Eの湾曲手前までの部分が、チャックウォール部1Dになる。
 そして、本発明の実施形態に係る缶蓋1は、センターパネル部1Aの板厚をt1とし、パネルウォール部1Bの下端の板厚をt2とした場合に、t2>t1になっている。センターパネル部1Aの板厚t1は、缶蓋1の成形加工前の被加工材の元板厚に近い値になっている。
 パネルウォール部1Bの下端は、チャックウォールラジアス部1Cの湾曲部分r2との境界部分であり、缶蓋1では、チャックウォールラジアス部1Cの成形加工に新規な方法を採用することによって、パネルウォール部1Bの下端の板厚t2を板厚t1より厚くし、従来の形状設計に加え、さらに耐圧強度の高い缶蓋1を得ることを可能にしている。板厚t2を板厚t1の1.01倍より厚く(t2>1.01×t1)することで、更に耐圧強度の高い缶蓋1を得ることができる。
 また、缶蓋1は、チャックウォールラジアス部1Cの板厚をt3とした場合に、板厚t3を板厚t1より厚く、好ましくは板厚t1の1.01倍より厚く(t3>1.01×t1)することで、耐圧強度の高い缶蓋1を得ることができる。
 また、缶蓋1は、チャックウォール部1Dの中間部の板厚、すなわち図1に示すように缶蓋の実質高さを2分した位置の板厚をt4とした場合に、t1>t4になっている。これによると、比較的耐圧強度の影響が少ないチャックウォール部1Dの中間部を薄肉にすることで、所定の耐圧強度を保ちながら、缶蓋1の軽量化を図ることができる。
 前述した缶蓋1は、センターパネル部1Aの外周に成形される環状溝部Csである、パネルウォール部1B、チャックウォールラジアス部1Cの板厚を部分的に厚くすることで、環状溝部Csやそこからカール部1Eに至る部分の従来の形状設計の合理化に加え、さらに耐圧強度を高めることができる。
 前述した缶蓋1は、センターパネル部1Aの外周に成形される環状溝部Csである、パネルウォール部1B、チャックウォールラジアス部1Cの板厚を被加工材の元板厚(センターパネル部1Aの板厚t1)より厚くすることができるので、被加工材の元板厚を可能な限り薄くすることが可能になり、材料資源の節約や軽量化を効果的に実現することができる。
 以下に、缶蓋1の製造方法を説明する。缶蓋1の製造工程は、図2に示すように、ブランク打ち抜き工程S1、外周部絞り工程S2、パネル部絞り工程S3、パネル部押し下げ工程S4を有する。
 これらの工程では、工程S1から工程S3によって、図3(a)に示した成形体M1が成形され、工程S4において、成形体M1に対してパネル部p(センターパネル部1Aに加工される被加工部)を押し下げる加工を行うことで、図3(b),(c)に示した成形体M2,M3が成形され、最終的に図3(d)に示す缶蓋1を得る。
 各工程を具体的に説明する。各工程には、加工ツールとして、図4~図8に示す上ツールUと下ツールLが使用される。上ツールUは、内側ツールU1と外側ツールU2を備えており、下ツールLは、固定内側ツールL1と可動内側ツールL2と可動外側ツールL3と固定外側ツールL4を備えている。
 ブランク打ち抜き工程S1では、図4(a)に示すように、上ツールUと下ツールLの間に被加工材Mが挿入され、図4(b)に示すように、上ツールUが降下することで、外側ツールU2の加工面aと固定外側ツールL4の加工面bによる打ち抜きで、円盤状の成形体M01が成形される。
 外周部絞り工程S2では、更に、上ツールUが降下することで、図5(a)に示すように、外側ツールU2の下面cと可動外側ツールL3の上面dで成形体M02の外周部を挟んで、成形体M02の外周部に対して、可動内側ツールL2の加工面eによる絞り加工がなされる。更に、上ツールUが降下することで、図5(b)に示すように、外側ツールU2の下面cが可動外側ツールL3を押し下げることで、外側ツールU2の加工面fと可動内側ツールL2の加工面gとによって、成形体M03に対する絞り加工が進行する。
 パネル部絞り工程S3では、図6(a)に示すように、更に上ツールUが降下して、外側ツールU2の加工面hと可動内側ツールL2の加工面eとが成形体M04の外周部を挟み、成形体M04のパネル部pが固定内側ツールL1の上面に当たるので、パネル部pの絞り加工がなされる。また、この状態で、図6(b)に示すように、更に上ツールUが降下して、成形体M05の外周部を挟みながら、可動内側ツールL2を押し下げ、同時に内側ツールU1の下面と固定内側ツールL1の上面がパネル部pを挟むことで、パネル部pの絞り加工が進行する。
 そして、パネル部押し下げ工程S4では、図7(a)に示すように、成形体M06の外周部を加工面eと加工面hが挟んだ状態で、可動内側ツールL2が外側ツールU2を押し上げることで、図7(b)に示すように、成形体M06のパネル部pが外周部に対して相対的に押し下げられ、成形体M07が成形される。
 そして、図8(a)に示すように、前述したパネル部pの相対的な押し下げを更に進行させると、成形体M08のパネル部pと外周部の間のチャックウォールラジアス部1Cに加工される被加工部が、固定内側ツールU2と可動内側ツールL2の間に設けられる溝部jに押し込まれる。これによって、パネルウォーム部1Bやチャックウォールラジアス部1Cが成形される。更に、パネル部pの相対的な押し下げで、加工面eと加工面hに挟まれた外周部にカール部1Eが成形される。また、内側ツールU1の下面と固定内側ツールL1の上面で挟まれたパネル部pに、センターパネル部1Aが成形される。その後は、図8(b)に示すように、上ツールUと下ツールLを開放して、缶蓋1の成形物を取り出す。
 その後、図示しないが、缶蓋1の成形物の最外周部を公知の方法により巻締に適する形状にカールさせてその内面部分にシーリングコンパウンドを塗布し、また用途に応じてパネル部にリベット加工、スコア加工、タブのかしめ、等の工程を加えて缶蓋は完成する。
 前述した製造工程によると、センターパネル部1Aに加工される被加工部であるパネル部pを押し下げることで、チャックウォールラジアス部1Cに加工される被加工部が溝部jに押し込まれて、パネルウォール部1Bやチャックウォールラジアス部1Cが成形されるので、パネルウォール部1Bやチャックウォールラジアス部1Cには、加工ツールの加工面が直接当たること無く成形加工がなされる。また、パネル部pの押し下げで、パネルウォール部1Bやチャックウォールラジアス部1Cに加工される被加工部には、板厚方向に直交する方向の圧縮応力が加わることになるので、板厚が上昇するような塑性変形がなされる。
 また、加工ツールとして、図9に示すように、固定内側ツールL10にしごき加工用凸部k1を設けた金型を用いる。そして、上ツールUの外側ツールU2の内側加工面k2としごき加工用凸部k1との間で成形体をしごくことで、前述したパネル部絞り工程S3において、チャックウォール部1Dの中間部にしごき加工を付与することができる。このように、チャックウォール部1Dの一部(特に中央部)にしごき加工を付与すると、チャックウォール部1Dの一部の板厚を薄くすることができる。これによって、材料資源の節約や軽量化の要求に応えながら、効果的に缶蓋1の耐圧強度を高めることができる。
 なお、前述した製造工程はブランクの打ち抜きから缶蓋1の成形物までを一つの上下金型内において1回のストロークで行う方法であるが、これらの一連の工程を別個の金型を用いて複数の段階で行うことも可能である。特に、パネル部押し下げ工程S4におけるパネル部pの押し下げによる板厚方向に直交する方向の圧縮応力の作用は、図8(a)に描かれる状態すなわち被加工部が溝部jの底に押し込まれた状態において最大になるため、パネル押し下げを複数の段階に分けてその都度、溝底部をそなえた金型でパネル押し下げを行うことで板厚を増加させる範囲をより広く持たせる制御が可能になる。
 [実施例]
 被加工材Mとして、板厚0.26mmのAl合金(A5182―H19)に外面塗料を15mg/dm2と内面塗料を100mg/dm2塗布したコイルコート材を用い、前述した製造工程で缶蓋1を成形し、各部の板厚を測定した例を下記表1に示す。なお、t5はパネルウォール部1Bの上端の板厚である。ここでは、実施例1が、固定内側ツールL1の外径φh=51.58、実施例2が、φh=52.18、実施例3が、φh=51.58mmで、チャックウォール部1Dの中間部に約7%のしごき率でしごき加工を施し、それ以外は実施例1と同様に成形したものである。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 表1に示すように、実施例1は、板厚t2が板厚t1の1.01倍より厚くなっており、実施例2は、板厚t2と板厚t3が板厚t1の1.01倍より厚くなっている。また、実施例3は、板厚t4をしごき加工により薄くして、その分パネルウォール1Bやチャックウォールラジアス部1Cに加工される被加工部の金属部分が多く充てることができる。結果としてパネル部pの押し下げによる板厚方向に直交する方向の圧縮応力の作用によって板厚t2,t3をさらに厚くすることができる。このような板厚の調整で、特許文献2にある従来法によって行った比較例と比べて、耐圧強度を高くすることができた。
 以上説明したように、本発明の実施形態に係る缶蓋1は、板厚をより薄くする要求に応えながら、耐圧強度の高い缶蓋1を得ることができ、缶蓋1における耐圧強度の向が図れるようになる。この缶蓋1が缶胴に巻締められた缶詰は、高い耐圧強度を確保しながら、内容物重量に対して金属缶の重量を軽量化することができる。
 以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。例えば、特許文献1に表される図10のような断面形状の缶蓋1において本発明の組み合わせて行うことも可能である。
 図11はチャックウォール部の中間部の板厚の測定位置を示す図であり、(a)は図10の別実施形態の測定位置を示す図、そして、(b)は実施形態の測定位置を示す図である。
 (a)と(b)のどちらの場合も、缶蓋1は、チャックウォール部1Dの中間部の板厚、すなわち、缶蓋の実質高さを2分した位置の板厚をt4とした場合に、t1>t4になっている。別実施形態においても、比較的耐圧強度の影響が少ないチャックウォール部1Dの中間部を薄肉にすることで、所定の耐圧強度を保ちながら、缶蓋1の軽量化を図ることができる。
 なお、図11(a)の別実施形態および(b)の実施形態は、図10の缶蓋1の部分および図1の缶蓋1の部分を、缶胴に巻き締めた後の部分断面をそれぞれ示している。巻き締める前の図10および図1と、巻き締めた後の図11の各状態を比較しても、缶蓋1の巻き締め前後の実質高さの変化は見られないことから、(a)別実施形態と(b)実施形態の板厚t4は、ほぼ同じ位置となっている。
1:缶蓋,1A:センターパネル部,1B:パネルウォール部,
1C:チェックウォールラジアス部,1D:チャックウォール部,
1E:カール部,U:上ツール,L:下ツール,p:パネル部

Claims (7)

  1.  センターパネル部と、パネルウォール部と、チャックウォールラジアス部と、チャックウォール部と、カール部を有する缶蓋であって、
     前記センターパネル部の板厚をt1として、前記パネルウォール部下端の板厚をt2とした場合に、
     t2>t1
     であることを特徴とする缶蓋。
  2.  前記センターパネル部の板厚をt1として、前記パネルウォール部下端の板厚をt2とした場合に、
     t2>1.01×t1
     であることを特徴とする請求項1記載の缶蓋。
  3.  前記チャックウォールラジアス部の板厚をt3とした場合に、
     t3>1.01×t1
     であることを特徴とする請求項1又は2記載の缶蓋。
  4.  前記チャックウォール部の中間部の板厚をt4とした場合に、
     t1>t4 
     であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項記載の缶蓋。
  5.  請求項1~4のいずれか1項に記載された缶蓋を用いた缶詰。
  6.  請求項1~4のいずれか1項に記載された缶蓋の製造方法であって、
     前記センターパネル部に加工される被加工部を相対的に押し下げることで、前記チャックウォールラジアス部が成形されることを特徴とする缶蓋の製造方法。
  7.  前記チャックウォール部の一部にしごき加工が付与されていることを特徴とする請求項6記載の缶蓋の製造方法。
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