WO2021261315A1

WO2021261315A1 - 情報処理システム、通信装置、その制御方法、およびプログラム

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Publication number: WO2021261315A1
Application number: PCT/JP2021/022522
Authority: WO
Inventors: 康治齋藤
Original assignee: 日本電気株式会社
Priority date: 2020-06-23
Filing date: 2021-06-14
Publication date: 2021-12-30
Also published as: US20230264924A1; JPWO2021261315A1

Abstract

機器操作装置（１００）は、複数の被操作装置（１０）を互いに識別する装置識別情報を取得し、当該装置識別情報が示す被操作装置（１０）のコントローラ（２０）と通信可能な通信装置（２００）に接続する接続部（１０２）と、通信装置（２００）との接続が確立すると、当該通信装置（２００）と通信可能なコントローラ（２０）によって制御される被操作装置（１０）を操作するための操作画面を表示部（１１０）に表示させる表示処理部（１０４）とを備える。

Description

情報処理システム、通信装置、その制御方法、およびプログラム

　本発明は、情報処理システム、通信装置、その制御方法、およびプログラムに関する。

　特許文献１には、電気錠を有する扉を備えた建物に設けられたエレベータを制御するシステムが記載されている。このシステムでは、扉に設けられた電気錠の開錠や施錠と連動してエレベータを制御すること、個人が所有する個人情報端末から送信されるエレベータへの指令、例えば、エレベータの呼出や行先階の指令などに基づいてエレベータ制御することが記載されている。エレベータに対する指令は、個人を特定するパスワードや個人ＩＤなどが入力されて初めて起動されるため、特定人物以外の人物が、電気錠を開錠または施錠することやエレベータを使用することはできないことも記載されている。

　特許文献２には、同様なアプリケーションを利用者のスマートフォンにインストールする際に、ＱＲコード（登録商標）を読み取ってウェブページにアクセスしてアプリケーションをダウンロードすること、さらに、利用者がパスワードを入力することでスマートフォンの識別情報と関連付けられてエレベータ制御盤の利用者認証部に登録されること、アプリケーションが起動されるとき、パスワードを入力されると正規の利用者であるか否かを判定する認証処理が行われ、承認されるとエレベータを操作するための操作画面がスマートフォンに表示されることが記載されている。

特開２００６－６９７００号公報特開２０１５－５１８４２号公報

　利用者が操作部を操作することにより動作する被操作装置は、その操作部を不特定の人が手で触ることから、感染症の感染源となるリスクがある。不特定の人物が利用する被操作装置は、上記した文献に記載されているエレベータ以外にも様々なものが存在する。例えば、コンビニエンスストアのコーヒーメーカなどの調理器具、ファミリーレストランの飲料ディスペンサー、あるいは、自動販売機や、駐車場の精算機などである。

　感染症にかかるリスクを低減するためには、様々な人が、これらの人手のよる操作が必要な機器を触らずに操作できることが望まれる。

　本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、様々な人が、操作が必要な機器を手で触らずに操作できるようにすることにある。

　本発明によれば、
　コンピュータを、
　複数の装置を互いに識別する装置識別情報を取得し、当該装置識別情報が示す装置の制御手段と通信可能な通信手段に接続する接続手段、
　前記通信手段との接続が確立すると、当該通信手段と通信可能な前記装置を操作するための操作画面を表示手段に表示させる表示処理手段、
　前記操作画面を操作して入力された操作指示を前記通信手段に送信し、当該操作指示を前記装置の前記制御手段に転送させる送信手段、
として機能させるためのプログラムが提供される。

　本発明によれば、
　上記プログラムを実行するコンピュータを有する携帯端末装置と無線通信する第１通信手段と、
　複数の装置の制御手段と通信する第２通信手段と、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置と接続が確立すると、当該携帯端末装置から前記複数の装置を互いに識別する装置識別情報を受信する受信手段と、
　受信した前記装置識別情報に基づいて、前記携帯端末装置の表示手段に前記装置を操作するための操作画面を表示させるための情報を前記第１通信手段を介して送信する第１送信手段と、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置から前記装置への操作指示を受信すると、前記第２通信手段を介して、前記操作指示を前記装置の前記制御手段に送信する第２送信手段と、
を備える通信装置が提供される。

　本発明によれば、
　携帯端末装置と無線通信する第１通信手段と、
　複数の装置の制御手段と通信する第２通信手段と、を有する通信装置が、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置と接続が確立すると、当該携帯端末装置から前記複数の装置を互いに識別する装置識別情報を受信し、
　受信した前記装置識別情報に基づいて、前記携帯端末装置の表示手段に前記装置を操作するための操作画面を表示させるための情報を、前記第１通信手段を介して送信し、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置から前記装置への操作指示を受信すると、前記第２通信手段を介して、前記操作指示を前記装置の前記制御手段に送信する、
通信装置の制御方法が提供される。

　本発明によれば、
　コンピュータを、
　携帯端末装置と無線通信する第１通信手段、
　複数の装置の制御手段と通信する第２通信手段、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置と接続が確立すると、当該携帯端末装置から前記複数の装置を互いに識別する装置識別情報を受信する受信手段、
　受信した前記装置識別情報に基づいて、前記携帯端末装置の表示手段に前記装置を操作するための操作画面を表示させるための情報を前記第１通信手段を介して送信する第１送信手段、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置から前記装置への操作指示を受信すると、前記第２通信手段を介して、前記操作指示を前記装置の前記制御手段に送信する第２送信手段、
として機能させるためのプログラムが提供される。

　本発明によれば、
　装置の利用者が操作する携帯端末装置と、
　前記装置の制御手段と通信可能な通信装置と、を備え、
　前記携帯端末装置は、
　複数の前記装置を互いに識別する装置識別情報を取得し、当該装置識別情報が示す装置の前記制御手段と通信可能な前記通信装置に接続する接続手段と、
　前記通信装置との接続が確立すると、当該通信装置と通信可能な前記装置を操作するための操作画面を表示手段に表示させる表示処理手段と、
　前記操作画面を操作して入力された操作指示を、前記通信装置を介して前記装置の前記制御手段に送信する送信手段と、
を備える情報処理システムが提供される。

　なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。

　また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。

　また、本発明の方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。

　さらに、本発明の方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。

　上記各側面によれば、操作が必要な機器を手で触らずに操作できる技術を提供することができる。

本発明の実施の形態に係る情報処理システムのシステム構成を概念的に示す図である。機器操作装置または通信装置を実現するコンピュータのハードウェア構成を例示するブロック図である。実施形態の機器操作装置の構成を論理的に示す機能ブロック図である。実施形態の通信装置の構成を論理的に示す機能ブロック図である。実施形態の情報処理システムの動作例を示すフローチャートである。実施形態の機器操作装置の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。ユーザの携帯端末の操作画面第１例を説明するための図である。ユーザの携帯端末の操作画面第２例を説明するための図である。利用履歴のデータ構造の一例を示す図である。階数情報のデータ構造の一例を示す図である。

　以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。以下の各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。

　実施形態において「取得」とは、自装置が他の装置や記憶媒体に格納されているデータまたは情報を取りに行くこと（能動的な取得）、および、自装置に他の装置から出力されるデータまたは情報を入力すること（受動的な取得）の少なくとも一方を含む。能動的な取得の例は、他の装置にリクエストまたは問い合わせしてその返信を受信すること、及び、他の装置や記憶媒体にアクセスして読み出すこと等がある。また、受動的な取得の例は、配信（または、送信、プッシュ通知等）される情報を受信すること等がある。さらに、「取得」とは、受信したデータまたは情報の中から選択して取得すること、または、配信されたデータまたは情報を選択して受信することであってもよい。

（第１実施形態）
＜システム概要＞
　図１は、本発明の実施の形態に係る情報処理システム１のシステム構成を概念的に示す図である。情報処理システム１は、機器操作装置１００と、通信装置２００と、を備える。

　機器操作装置１００は、例えば、スマートフォンやタブレット端末など、ユーザＵが持ち歩いている携帯端末により実現され、携帯端末は後述するコンピュータ１０００を含んでいる。ユーザＵの携帯端末（以後、携帯端末１００とも呼ぶ）に、被操作装置１０の操作を可能にするアプリケーションをインストールして、コンピュータ１０００のプロセッサ１０２０に実行させることで機器操作装置１００は実現される。これにより、ユーザＵは携帯端末１００を用いて、被操作装置１０の操作を手で触らずに行うことができるようになる。

　他の例では、ユーザＵの携帯端末１００でブラウザを起動し、インターネットなどのネットワークを介して情報処理システム１の所定のウェブページにアクセスすることで、機器操作装置１００の機能（被操作装置１０の操作画面を表示させて、ユーザＵの操作指示を受け付ける機能）を携帯端末１００上で利用できてもよい。

　ユーザＵが操作盤を操作することにより動作する被操作装置１０は、その操作盤を不特定の人が手で触って操作することから、感染症の感染源となるリスクがある。そこで、本実施形態では、ユーザＵの携帯端末１００に予めアプリケーションをインストールして実行させて機器操作装置１００を実現し、被操作装置１０の操作盤をユーザＵが手で触ることなく被操作装置１０を操作できるようにする。

　被操作装置１０は、例えば、エレベータ１０などである。情報処理システム１は、エレベータ１０の外側に設置されている外側操作パネル３０やエレベータ１０の内部の内側操作パネルなどの操作盤を手で触らずにエレベータ１０の利用を可能にする。被操作装置１０の他の例としては、これらに限定されないが、街中の各種自動販売機、コンビニエンスストアなどに設置されているコーヒーメーカや電子レンジなどの調理機器、複写機、印刷機、飲食店などの飲料用ディスペンサー、各種チケットや切符や駐車場などの券売機や精算機なども含まれる。

　被操作装置１０には、互いに識別可能な装置識別情報が予め割り当てられているものとする。被操作装置１０が、異なる種別の装置を含む場合、装置識別情報は、被操作装置１０の種別を特定可能な情報もさらに含む。装置識別情報は、例えば、所定桁数の英数字および記号の組み合わせであってもよい。装置の種別によって装置識別情報の構成（桁数や英数字および記号の組み合わせ方など）は異なってもよい。

　また、複数の被操作装置１０を一緒に操作可能な場合、例えば、複数のエレベータを、１つの外側操作パネル３０で呼び出すような場合、複数の被操作装置１０をグルーピングして１つの装置識別情報で特定できてよい。ただし、外側操作パネル３０がエレベータ毎に設けられていて個別にエレベータを呼べる構成の場合は、エレベータを個々に特定できるように異なる装置識別情報が割り当てられる。また、後述するように、複数のエレベータを１つの外側操作パネル３０で呼び出した後、乗り込んだエレベータの操作を行うために当該エレベータに個別に割り当てられた装置識別情報を取得することで被操作装置１０としてのエレベータを特定してもよい。

　つまり、１つの被操作装置１０に対して、個別の装置識別情報と、複数の被操作装置１０をグルーピングして特定するための装置（群）識別情報とを割り当てることができる。また、例えば、同一の建物に位置している複数のエレベータと、複数の異なる建物にそれぞれ位置している複数のエレベータとをそれぞれ特定できるように装置識別情報を割り当てることもできる。ユーザＵが利用する被操作装置１０の種別、設置場所や地域、被操作装置１０を管理する管理者側の管理対象範囲などに応じて、装置識別情報は適宜設定できてよい。

　情報処理システム１を利用する前に、ユーザＵはユーザ登録を行ってもよい。ただし、ユーザ登録は必須ではなく、ビジターとしての利用も可能であってよい。第１実施形態では、ユーザ登録を行わずに情報処理システム１を利用する形態について説明する。

　通信装置２００は、ユーザＵの携帯端末１００（機器操作装置１００の一例）と通信するとともに、被操作装置１０のコントローラ２０（制御手段）と通信する。通信装置２００は、携帯端末１００からユーザＵによる操作装置１０に対する操作指示を受信し、受信した操作指示を被操作装置１０のコントローラ２０に転送する。言い換えると、通信装置２００は、ユーザＵの携帯端末１００と、被操作装置１０のコントローラ２０との通信を中継するゲートウェイ機能を有する。

＜ハードウェア構成例＞
　図２は、後述する機器操作装置１００または通信装置２００を実現するコンピュータ１０００のハードウェア構成を例示するブロック図である。図１のエレベータ１０のコントローラ２０も、コンピュータ１０００によって実現される。

　コンピュータ１０００は、バス１０１０、プロセッサ１０２０、メモリ１０３０、ストレージデバイス１０４０、入出力インタフェース１０５０、およびネットワークインタフェース１０６０を有する。

　バス１０１０は、プロセッサ１０２０、メモリ１０３０、ストレージデバイス１０４０、入出力インタフェース１０５０、およびネットワークインタフェース１０６０が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ１０２０などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。

　プロセッサ１０２０は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）やＧＰＵ（Graphics Processing Unit）などで実現されるプロセッサである。

　メモリ１０３０は、ＲＡＭ（Random Access Memory）などで実現される主記憶装置である。

　ストレージデバイス１０４０は、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）、ＳＳＤ（Solid State Drive）、メモリカード、又はＲＯＭ（Read Only Memory）などで実現される補助記憶装置である。ストレージデバイス１０４０は機器操作装置１００の各機能（例えば、後述する接続部１０２、表示処理部１０４、送信部１０６など、あるいは、通信装置２００の第１通信部２０２、第２通信部２０４、受信部２０６、第１送信部２０８、第２送信部２１０など）を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ１０２０がこれら各プログラムモジュールをメモリ１０３０上に読み込んで実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能が実現される。また、ストレージデバイス１０４０は後述する機器操作装置１００の記憶部１３０および通信装置２００の記憶部２３０の各データも記憶してもよい。

　プログラムモジュールは、記録媒体に記録されてもよい。プログラムモジュールを記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ１０００が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ１０００（プロセッサ１０２０）が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれてよい。

　入出力インタフェース１０５０は、コンピュータ１０００と各種入出力機器とを接続するためのインタフェースである。入出力インタフェース１０５０は、ブルートゥース（登録商標）、ＮＦＣ（Near Field Communication）などの近距離無線通信を行う通信インタフェースとしても機能する。

　ネットワークインタフェース１０６０は、コンピュータ１０００を通信ネットワークに接続するためのインタフェースである。この通信ネットワークは、例えばＬＡＮ（Local Area Network）やＷＡＮ（Wide Area Network）である。ネットワークインタフェース１０６０が通信ネットワークに接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。

　そして、コンピュータ１０００は、入出力インタフェース１０５０またはネットワークインタフェース１０６０を介して、必要な機器（例えば、携帯端末１００のタッチパネル（後述する表示部１１０の一例）、カメラ等）に接続する。

＜機能構成例＞
　図３は、本実施形態の機器操作装置１００の構成を論理的に示す機能ブロック図である。機器操作装置１００は、接続部１０２と、表示処理部１０４と、送信部１０６と、を有する。
　接続部１０２は、複数の被操作装置１０を互いに識別する装置識別情報を取得し、当該装置識別情報が示す被操作装置１０のコントローラ２０と通信可能な通信装置２００に接続する。
　表示処理部１０４は、通信装置２００との接続が確立すると、当該通信装置２００と通信可能なコントローラ２０によって制御される被操作装置１０を操作するための操作画面を表示部１１０（携帯端末１００のタッチパネルなど）に表示させる。
　送信部１０６は、操作画面を操作して入力された操作指示を通信装置２００に送信し、当該操作指示を被操作装置１０のコントローラ２０に転送させる。

　表示部１１０は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ＥＬ（Electro-Luminescence）ディスプレイなどである。本実施形態の例では、表示部１１０は、ユーザＵの携帯端末１００のタッチパネルであり、表示される操作画面に対するユーザＵの操作も受け付ける操作受付部も兼ねている。

　機器操作装置１００は、さらに、記憶部１３０を備える。記憶部１３０は、機器操作装置１００とは別体の装置であってもよいし、機器操作装置１００の内部に含まれる装置であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。

　図４は、本実施形態の通信装置２００の構成を論理的に示す機能ブロック図である。通信装置２００は、第１通信部２０２と、第２通信部２０４と、受信部２０６と、第１送信部２０８と、第２送信部２１０と、を有する。

　第１通信部２０２は、ユーザＵの携帯端末１００（機器操作装置１００の一例）と無線通信する。本実施形態では、第１通信部２０２は、携帯端末１００と、ブルートゥース（登録商標）規格に準拠した無線通信方式で通信する。
　第２通信部２０４は、複数の被操作装置１０のコントローラ２０と通信する。第２通信部２０４は、コントローラ２０の通信方式に対応する方式で通信する。つまり、通信装置２００は、コントローラ２０の通信方式に対応したネットワークインタフェース１０６０または入出力インタフェース１０５０を含むように構成される。

　受信部２０６は、第１通信部２０２を介してユーザＵの携帯端末１００と接続が確立すると、当該ユーザＵの携帯端末１００から複数の被操作装置１０を互いに識別する装置識別情報を受信する。
　第１送信部２０８は、受信した装置識別情報に基づいて、ユーザＵの携帯端末１００の表示部１１０に被操作装置１０を操作するための操作画面を表示させるための情報を第１通信部２０２を介してユーザＵの携帯端末１００に送信する。
　第２送信部２１０は、第１通信部２０２を介してユーザＵの携帯端末１００から被操作装置１０への操作指示を受信すると、第２通信部２０４を介して、操作指示を被操作装置１０のコントローラ２０に送信する。

　通信装置２００は、さらに、記憶部２３０を備える。記憶部２３０は、通信装置２００とは別体の装置であってもよいし、通信装置２００の内部に含まれる装置であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。

　ここで、機器操作装置１００の表示処理部１０４は、携帯端末１００にインストールされたアプリケーションを実行することにより、操作メニューなどを携帯端末１００の表示部１１０に表示させる。つまり、表示処理部１０４は、被操作装置１０の種別や被操作装置１０の動作状況に関わらない標準の操作画面を表示部１１０に表示させる。そして、表示処理部１０４は、通信装置２００から被操作装置１０の種別や被操作装置１０の動作状況に応じた画面を表示させるための情報を通信装置２００から受信すると、受信した情報に基づいて、被操作装置１０の種別や被操作装置１０の動作状況に応じた画面を表示部１１０に表示させる。

　一方、通信装置２００の第１送信部２０８は、被操作装置１０の種別および被操作装置１０の動作状況に関連する操作画面を機器操作装置１００の表示部１１０に表示させるための情報を機器操作装置１００に送信する機能を担っている。

　例えば、被操作装置１０がエレベータの場合、通信装置２００の第１送信部２０８は、機器操作装置１００の表示部１１０にエレベータの操作を行うための操作画面を表示させるための情報を機器操作装置１００に送信する。ただし、携帯端末１００にインストールされるアプリケーションは、被操作装置１０の種別毎に準備されていてもよい。そのため、エレベータの操作に特化したアプリケーションが携帯端末１００にインストールされている場合には、携帯端末１００の表示処理部１０４は、通信装置２００から画面表示のための情報を受信せずにエレベータ操作用の画面を表示部１１０に表示させてもよい。ただし、表示処理部１０４が被操作装置１０の状況に応じた画面表示を行うための情報は、通信装置２００から受信してよい。

　例えば、エレベータは、装置毎に当該エレベータが移動可能な階数は異なり、または、予め決まっている。従って、エレベータの操作画面に表示される階数指定用のボタンの表示もエレベータ（被操作装置１０）毎に異なる。そこで、エレベータが移動可能な階数を示す階数情報は、装置識別情報に関連付けられて記憶部２３０に記憶されている。

　機器操作装置１００と通信装置２００の接続が確立したとき、第１送信部２０８は、機器操作装置１００に記憶部２３０に記憶されている階数情報を第１通信部２０２を介して送信する。そして、表示処理部１０４は、受信した階数情報が示すエレベータが移動可能な階数に従って、エレベータの行先の階数を指定するための階数指定ボタンが配置された階数指定画面を表示部１１０に表示させる。例えば、当該エレベータが１階から１０階まで移動可能であることが階数情報として記憶部２３０に記憶されている場合、表示処理部１０４は、１階から１０階を指定するための階数ボタンを１０個、操作画面に表示させる。

　さらに、通信装置２００の第１送信部２０８は、携帯端末１００の表示部１１０にエレベータの現在の状況を表示させるための情報、例えば、現在ユーザＵの居る階まで移動中であることを示す情報やエレベータが現在居る階数を示す情報を機器操作装置１００に第１通信部２０２を介して送信してもよい。機器操作装置１００の表示処理部１０４は、通信装置２００からこれらの情報を受信し、表示部１１０に現在のエレベータの状態を示す情報として画面表示させることができる。

　図３または図４の本実施形態の機器操作装置１００または通信装置２００の各構成要素は、図２のコンピュータ１０００のハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。各実施形態の機器操作装置１００または通信装置２００を示す機能ブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、論理的な機能単位のブロックを示している。

＜動作例＞
　図５は、本実施形態の情報処理システム１の動作例を示すフローチャートである。
　機器操作装置１００において、接続部１０２は、装置識別情報を取得する（ステップＳ１０１）。

　装置識別情報の取得方法は様々考えられ、以下に例示されるがこれらに限定されない。
（１）被操作装置１０の装置識別情報を記録しているＱＲコード（登録商標）を被操作装置１０と関連付けて設ける。ただし、装置識別情報は、ＱＲコードに限定されず、バーコードであってもよい。

　例えば、ＱＲコードは被操作装置１０そのもの、または被操作装置１０の周辺に貼付されていてもよいし、ディスプレイに表示されていてもよい。あるいは、被操作装置１０が設置されている施設に関連するチラシ、広告などの媒体に印刷されているＱＲコードに被操作装置１０の装置識別情報が記録されていてもよい。ユーザＵの携帯端末１００を用いてＱＲコードを撮像して所定のアプリケーションによりＱＲコードに記録されている装置識別情報を読み取る。

　例えば、ファミリーレストランの飲料ディスペンサーなどが被操作装置１０の場合に、メニューや卓上ＰＯＰなどに印刷されているＱＲコードを読み取り、飲料ディスペンサーの操作識別情報を取得してもよい。ＱＲコードから装置識別情報を取得する構成は第２実施形態で詳細に説明する。

（２）被操作装置１０の内部または周辺に設けられたＩＣメモリに、被操作装置１０の装置識別情報を記録しておく。ユーザＵの携帯端末１００を用いて、ＮＦＣよりエレベータ１０の内部または周辺に設けられたＩＣメモリから装置識別情報を読み取る。

（３）ユーザＵの携帯端末１００の記憶部１３０にユーザＵが日常的に利用する被操作装置１０の装置識別情報を予め記憶しておく。例えば、ユーザＵの自宅マンションのエレベータ１０や宅配ボックスなどの装置識別情報などを予め記憶しておいてもよい。異なる複数の被操作装置１０の装置識別情報をユーザＵの携帯端末１００の記憶部１３０に登録している場合は、操作しようとしている被操作装置１０を選択するメニュー画面でユーザＵが装置を選択できてよい。

　上記（２）の形態に比べ、上記（１）および上記（３）の形態は、情報処理システム１を新規に導入する時に、ＮＦＣに対応したＩＣメモリなどの導入が不要である。被操作装置１０または被操作装置１０の周辺にＱＲコードなどを貼付または配置するだけでよいため、費用を低く抑えることができる。後述するように、ＱＲコードには、装置識別情報とともに、通信装置２００との接続に必要な情報、例えば、ＵＵＩＤ（Universally Unique IDentifier）も記録されている。

　図５に戻り、接続部１０２は、取得した装置識別情報とＵＵＩＤを用いてエレベータ１０の近辺に設置されている通信装置２００と接続を試みる（ステップＳ１０３）。本実施形態では、接続部１０２は、ブルートゥース（登録商標）通信の接続要求を行う。この例では、接続部１０２は、装置識別情報とともに取得されるＵＵＩＤを用いて、通信対象機器とペアリングを行わない接続方法を用いるが、これに限定されない。例えば、自宅マンションのエレベータ１０など、操作対象の被操作装置１０がユーザＵにとって日常的に利用する装置である場合は、利用開始前に機器操作装置１００と通信装置２００とをブルートゥース通信でペアリングして接続しておく構成であってもよい。通信装置２００では、第１通信部２０２が、ユーザＵの携帯端末１００からの接続要求に応答する（ステップＳ２０１）。

　通信装置２００との接続が確立されたことを確認すると（ステップＳ１０７のＹＥＳ）、通信装置２００の第１送信部２０８は、携帯端末１００から受信した装置識別情報に基づいて、ユーザＵの携帯端末１００の表示部１１０に被操作装置１０を操作するための操作画面を表示させるための情報を携帯端末１００に第１通信部２０２を介して送信する（ステップＳ２０３）。表示処理部１０４は、通信装置２００から受信した情報に基づいて、被操作装置１０（コントローラ２０）を操作するための操作画面を表示部１１０（ユーザＵの携帯端末１００のタッチパネルなど）に表示させる（ステップＳ１０９）。
　ここで、ステップＳ１０７における通信装置２００との接続確立とは、認証処理は含まれなくてよく、携帯端末１００と通信装置２００の間の通信の接続が確認されていればよい。

　携帯端末１００において、操作画面におけるユーザＵの操作を受け付けると（ステップＳ１１１のＹＥＳ）、送信部１０６は、操作画面を操作して入力された操作指示を通信装置２００に送信し（ステップＳ１１３）、当該操作指示を通信装置２００から被操作装置１０のコントローラ２０に転送させる（ステップＳ２０５）。コントローラ２０は、操作指示を受信すると、指示に従い被操作装置１０を制御する（不図示）。

　本実施形態の機器操作装置１００によれば、接続部１０２は、装置識別情報を取得し、取得した装置識別情報が示す被操作装置１０のコントローラ２０と通信可能な通信装置２００に接続する。そして、表示処理部１０４は、通信装置２００との接続が確立すると、通信装置２００と通信可能なコントローラ２０によって制御される被操作装置１０を操作するための操作画面を表示部１１０に表示させる。機器操作装置１００は、ユーザＵの携帯端末１００にアプリケーションをインストールして起動させることで上記各ユニットを実現できる。このように、本実施形態によれば、ユーザＵは、携帯端末１００で装置識別情報を取得すると、表示部１１０に被操作装置１０の操作画面を表示させることができるので、被操作装置１０を手で触らずに操作することが可能になる。

　ユーザＵは、不特定多数の人が操作可能な被操作装置１０の操作盤を触らずに済むので、操作盤を介した感染症にかかるリスクを低減できる。

　例えば、エレベータ１０に乗車する前に、ユーザＵは携帯端末１００を用いて装置識別情報を取得し、取得した装置識別情報を用いて通信装置２００に接続し、エレベータ１０の操作画面を表示するための情報を通信装置２００から受信する。例えば、エレベータ１０が１階から１０階まで移動可能な場合、携帯端末１００には、１階から１０階までの１０個の行先階指定ボタンが操作画面に表示される。そして、携帯端末１００の操作画面上でユーザＵが行先階指定ボタンを操作すると、携帯端末１００から通信装置２００を介してコントローラ２０にユーザＵが指定した階数が送信され、コントローラ２０はエレベータ１０を指定された階数に移動させるように制御することができる。

（第２実施形態）
＜機能構成例＞
　図６は、本実施形態の機器操作装置１００の論理的な構成例を示す機能ブロック図である。本実施形態では、被操作装置１０はエレベータであり、機器操作装置１００は、ＱＲコード（登録商標）などの二次元コードを読み取って装置識別情報を取得する構成を有する点以外は、上記実施形態と同様である。機器操作装置１００は、図３の機器操作装置１００の構成に加え、さらに、装置識別番号取得部１１２を備える。なお、本実施形態の構成は、他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。

　装置識別番号取得部１１２は、ユーザＵがエレベータを有する建物の入り口またはエレベータホールに設けられた二次元コード（例えば、ＱＲコード）を読み取ることにより装置識別情報を取得する。

　上記したように、装置識別情報を通信装置２００に送信して機器操作装置１００と通信装置２００との間の接続が確立した後、機器操作装置１００の表示部１１０には、表示処理部１０４により被操作装置１０を操作するための操作画面が表示される。操作画面の表示方法は以下の２つの例が考えられるが、これらに限定されない。

＜動作例１＞
　表示処理部１０４は、エレベータ１０の行先を指定するための行先指定画面を表示部１１０に最初に表示させる。この例では、エレベータ１０の外で一度ＱＲコードを読み取るだけで、ユーザＵが現在居る階にエレベータを呼び、ユーザＵは携帯端末１００に表示された行先指定画面上で行先の指定操作を行い、利用階にエレベータを昇降させることができる。「行先」とは、例えば、エレベータ１０の移動先のフロアの階数であるが、「行先」は「階数」に限定されない。「行先」は、「フロント」、「駐車場Ａ」など、フロアの名称などであってもよい。

＜動作例２＞
　表示処理部１０４は、エレベータ１０の移動方向を指定する画面を表示部１１０に最初に表示させる。その後、装置識別番号取得部１１２により当該エレベータ内で二次元コードを取得すると、エレベータ１０の行先の階数を指定するための階数指定画面を表示部１１０に表示させる。この例では、エレベータの外でＱＲコードを読み取ってエレベータを呼んだ後、ユーザＵが到着したエレベータに乗り、さらに、エレベータの中でもＱＲコードを読み取って、ユーザＵは携帯端末１００を用いて操作画面上で行先階の指定操作を行い、利用階にエレベータを昇降させることができる。

　以下、動作例毎の動作について詳細に説明する。
＜動作例１＞
　図７は、動作例１のときのユーザＵの携帯端末１００の操作画面例を説明するための図である。以下、図５のフローチャートに沿って説明する。
　まず、ユーザＵの携帯端末１００に機器操作装置１００を実現するアプリケーションをインストールしてアプリケーションを起動すると、ユーザＵの携帯端末１００にはコード読取画面３００が表示される。ユーザＵは、携帯端末１００（機器操作装置１００の一例）を用いて、エレベータ１０の外側操作パネル３０に貼付されているＱＲコード３４を読み取る。装置識別番号取得部１１２は、ＱＲコード３４からエレベータ１０の装置識別情報と通信装置２００との接続に必要なＵＵＩＤを取得する（ステップＳ１０１）。

　接続部１０２は、取得した装置識別情報とＵＵＩＤを用いてエレベータ１０の近辺に設置されている通信装置２００と接続を試みる（ステップＳ１０３）。通信装置２００では、第１通信部２０２が、ユーザＵの携帯端末１００からの接続要求に応答する（ステップＳ２０１）。表示処理部１０４は、通信装置２００との接続が確立されたことを確認すると（ステップＳ１０７のＹＥＳ）、エレベータ１０（コントローラ２０）を操作するための行先階指定画面３５０（操作画面の一例）を表示部１１０（ユーザＵの携帯端末１００のタッチパネルなど）に表示させる（ステップＳ１０９）。

　また、コントローラ２０は、エレベータ１０をユーザＵが現在居る階数を特定し、エレベータ１０をその階まで移動させる必要がある。ユーザＵが何階でエレベータ１０を呼んだかを示す情報は、ＱＲコード３４に装置識別情報とともに記録されていてよい。例えば、所定桁数（例えば、１０桁）の装置種別識別情報のうち、下位または上位など所定位置の所定桁数（例えば、２桁）で階数を示してもよい。装置識別番号取得部１１２は、さらに、ユーザＵがエレベータ１０を呼んだ階数を示す情報をＱＲコード３４から取得してもよい。この情報は、通信装置２００に送信され、通信装置２００は、コントローラ２０に転送する。これにより、コントローラ２０は、ユーザＵが現在居る階数、つまり、エレベータ１０をどの階に移動させればよいかを特定することができる。

　あるいは、通信装置２００は、各階に設けられていてもよい。その場合は、ユーザＵの携帯端末１００と接続が確立された通信装置２００は、当該通信装置２００が設置されている階数を示す情報を、当該ユーザＵがエレベータ１０を呼んだ階数を示す情報として、コントローラ２０に送信してもよい。

　ここで、ユーザＵは、行先階指定画面３５０の５階行きの階数指定ボタン３５２を押下したとする。行先階指定画面３５０のユーザＵによる階数指定（５階）を受け付けると（ステップＳ１１１のＹＥＳ）、送信部１０６は、階数指定（５階）を通信装置２００に送信し（ステップＳ１１３）、階数指定（５階）を通信装置２００からコントローラ２０に転送させる（ステップＳ２０５）。コントローラ２０は、階数指定（５階）を受信すると、指示に従い被操作装置１０を制御する（不図示）。つまり、コントローラ２０は、エレベータ１０を５階に昇降させる。

　被操作装置１０が行先として指定された５階に移動中であることを示す情報を、通信装置２００はコントローラ２０から受信し、その情報をユーザＵの携帯端末１００に転送することで、表示処理部１０４は、表示部１１０に行先到着待受画面３６０を表示させることができる。

　例えば、エレベータ１０の内側操作パネル５０の行先階指定ボタン５６を押下した場合に、行先階指定ボタン５６の点灯や表示部に行先階が表示されて、エレベータ１０の利用者に通知されることがある。これにより、本人以外の他者にも行先階がどこかを知られてしまうというリスクもある。本実施形態の通信装置２００において、第２送信部２１０は、エレベータ１０のコントローラ２０に対して、ユーザＵが行先階指定画面３５０で指定した行先階の指定指示とともに、エレベータ１０の内側操作パネル５０の行先階指定ボタン５６に当該行先階の指定指示を示す情報（行先階）を表示させないための指示を送信してもよい。

　表示させないための指示とは、ユーザＵが指定した行先階を、ユーザＵの指示に基づいて表示させる指示をコントローラ２０から内側操作パネル５０に送信しない指示を含むことができる。さらに、表示させないための指示とは、ユーザＵが指定した行先階を、ユーザＵの指示に基づいて表示させないようにする指示と、ユーザＵ以外の他の利用者により行先階指定ボタン５６が押下された場合には表示させるようにする指示とを含んでもよいし、ユーザＵより先に他の利用者により同じ行先階に対応する行先階指定ボタン５６が押下された場合には行先階指定ボタン５６の押下により表示された状態を変更しない指示を含んでもよい。

　これにより、エレベータ１０の内側操作パネル５０のユーザＵの行先階の行先階指定ボタン５６が点灯したり、行先階が表示されたりしないので、エレベータ１０内の他者にユーザＵの行先階が知られずに済むことになる。

　また、外側操作パネル３０においても同様である。外側操作パネル３０の上りボタン３２２および下りボタン３２４は、ユーザＵにより押下されるとユーザＵがどちらを押下したかがボタンの点灯または表示部に表示されて、エレベータ１０の利用者に通知されることがある。これにより、本人以外の他者にも行先が上なのか下なのかを知られてしまうとうリスクがある。本実施形態の通信装置２００では、第２送信部２１０は、エレベータ１０のコントローラ２０に対して、ユーザＵが外側操作パネル３０の上りボタン３２２および下りボタン３２４のいずれを押下したのを示す操作指示とともに、エレベータ１０の外側操作パネル３０に対して、ユーザＵが指定した指示を示す情報（上下いずれに移動するかを示す情報）を表示させないための指示を送信する。

　表示させないための指示とは、ユーザＵが指定した指示を示す情報を、ユーザＵの指示に基づいて表示させる指示をコントローラ２０から外側操作パネル３０に送信しない指示を含むことができる。さらに、表示させないための指示とは、ユーザＵが指定した指示を示す情報を、ユーザＵの指示に基づいて表示させないようにする指示と、ユーザＵ以外の他の利用者により昇降指定ボタン３６が押下された場合には表示させるようにする指示とを含んでもよいし、ユーザＵより先に他の利用者により同じ昇降指定ボタン３６が押下された場合には昇降指定ボタン３６の押下により表示された状態を変更しない指示を含んでもよい。

　これにより、エレベータ１０の外側操作パネル３０にもユーザＵが上下どちらに移動するのかを示す情報が表示されないので、エレベータ１０の他の利用者にユーザＵの移動方向を知られずに済むことになる。

＜動作例２＞
　図８は、動作例２のときのユーザＵの携帯端末１００の操作画面例を説明するための図である。以下、図５のフローチャートに沿って説明する。図８（ａ）は、外側操作パネル３０のＱＲコード３４を読み取ったときの操作画面例を示し、図８（ｂ）は、内側操作パネル５０のＱＲコード５４を読み取ったときの操作画面例を示す。
　まず、図５のステップＳ１０１～ステップＳ２０１までは動作例１と同じである。そして、表示処理部１０４は、通信装置２００との接続が確立されたことを確認すると（ステップＳ１０７のＹＥＳ）、エレベータ１０（コントローラ２０）を操作するための昇降指定画面３２０（操作画面の一例）を表示部１１０（ユーザＵの携帯端末１００のタッチパネルなど）に表示させる（ステップＳ１０９）。図８（ａ）の例では、昇降指定画面３２０は、上りボタン３２２と、下りボタン３２４とを含んでいる。

　昇降指定画面３２０におけるユーザＵの操作を受け付けると（ステップＳ１１１のＹＥＳ）、送信部１０６は、昇降指定画面３２０を操作して入力された操作指示を通信装置２００に送信する（ステップＳ１１３）。ここでは、上りボタン３２２をユーザＵが押下したとする。送信部１０６は、上記の例と同様にユーザＵが現在居る階数を示す情報と、上りボタン３２２が押下されたことを示す情報とをコントローラ２０に送信し（ステップＳ１１３）、これらの情報を通信装置２００からエレベータ１０のコントローラ２０に転送させる（ステップＳ２０５）。

　コントローラ２０は、これらの情報を受信すると、エレベータ１０をユーザＵが現在居る場所に移動させる。このとき、複数台のエレベータ１０をコントローラ２０が制御している場合、エレベータ１０の昇降状態と、ユーザＵが上りボタン３２２および下りボタン３２４のいずれを押下したかの情報に基づいて、どのエレベータ１０をユーザＵが現在居る階に移動させるかを判断して移動させることができる。コントローラ２０によるエレベータ１０の制御方法は、コントローラ２０のプログラムによって決まるものであり、本発明の機器操作装置１００は、この制御内容については関与しなくてよい。

　コントローラ２０がエレベータ１０を移動させている間、通信装置２００の第１送信部２０８は、図８（ａ）の装置到着待受画面３４０をユーザＵの携帯端末１００に表示させるための情報を携帯端末１００に第１通信部２０２を介して送信する。携帯端末１００の表示処理部１０４は、受信した情報に従い、表示部１１０に図８（ａ）の装置到着待受画面３４０を表示させ、ユーザＵにエレベータ１０が移動中であることを知らせる。

　そして、ユーザＵがエレベータ１０を待っている階にエレベータ１０が到着し、ユーザＵがエレベータ１０に乗り込み、図８（ｂ）のエレベータ１０内の内側操作パネル５０に貼付されているＱＲコード５４を読み取る。装置識別番号取得部１１２は、ＱＲコード３４からエレベータ１０の装置識別情報とＵＵＩＤを取得する（ステップＳ１０１）。

　図８（ｂ）の例では、ステップＳ１０３～ステップＳ１０７は、既に携帯端末１００が通信装置２００の接続を確立している場合には省略することができる。例えば、他の人物がエレベータ１０を呼んで、ユーザＵが外側操作パネル３０のＱＲコード３４の読み取りを行わずにエレベータ１０に乗り込んだ場合は、ステップＳ１０３～ステップＳ１０７を実行することで通信装置２００との接続を確立させることができる。そして、この例でも動作例１と同様に、ユーザＵは行先階指定画面３５０を操作することで、利用階を指定することができる。

　このとき、内側操作パネル５０のＱＲコード５４から取得した装置識別情報に基づいて、第１送信部２０８は、当該装置識別情報のエレベータの階数情報を機器操作装置１００に第１通信部２０２を介して送信する。つまり、エレベータが移動可能な階数を示す階数情報を携帯端末１００に送信し、携帯端末１００の表示処理部１０４に、当該エレベータ１０の行先階を指定するための階数指定ボタン３５２を階数情報に従って行先階指定画面３５０に表示させる。例えば、エレベータ１０が１階から５階まで移動可能な場合、第１送信部２０８は、行先階指定画面３５０に１階から５階を指定するための５つの階数指定ボタン３５２を表示させるための情報を第１通信部２０２を介して携帯端末１００に送信する。

　本実施形態によれば、装置識別番号取得部１１２は、エレベータ１０の装置識別情報をＱＲコードを読み込むことで取得する。ＱＲコードには装置識別情報と、通信装置２００との接続に必要なＵＵＩＤを含むことができる。携帯端末１００は、装置識別情報とＵＵＩＤを用いて通信装置２００に接続することができる。

　また、本実施形態によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、携帯端末１００から操作された内容、例えば、エレベータ１０の行先階を内側操作パネル５０の行先階指定ボタン５６の点灯に反映しないように構成されるので、ユーザＵの操作内容（例えば、行先階）を他者に知られずに済む。

（第３実施形態）
　本実施形態の携帯端末１００は、当該携帯端末１００を使用しているユーザＵを特定可能な利用者識別情報（例えば電話番号）を通信装置２００に送信する構成を有する点で、上記第１および第２実施形態と相違する。すなわち、送信部１０６の動作が異なる。以下、第１実施形態の図３の機器操作装置１００の機能ブロック図および図４の通信装置２００の機能ブロック図を用いて説明する。ただし、本実施形態の機器操作装置１００および通信装置２００は、その他の実施形態の構成の少なくともいずれか一つと矛盾を生じない範囲で組み合わせてもよい。

　機器操作装置１００の送信部１０６は、当該携帯端末１００を使用している利用者を特定可能な利用者識別情報を通信装置２００に送信する。
　本実施形態では、機器操作装置１００はユーザＵが利用している携帯端末１００である。携帯端末１００は、例えば、電話番号が割り当てられており、当該電話番号がユーザＵを特定可能な利用者識別情報となる。

　通信装置２００は、機器操作装置１００から利用者識別情報を受信し、記憶部２３０に利用履歴情報（図９）として記録する。この情報は、通信装置２００から図示されない管理サーバに送信され、管理サーバにおいて記憶および管理されてもよい。管理サーバも図２のコンピュータ１０００により実現される。

　ユーザＵが予めユーザ登録して本情報処理システム１を利用している場合、この利用者識別情報を管理サーバに予め登録しておくことで、通信装置２００は、管理サーバに、取得した利用者識別情報がユーザ登録済みのものであるか否かの判定結果を問い合わせてもよい。例えば、通信装置２００は、ユーザ登録された利用者と、ユーザ登録していない利用者とを区別して被操作装置１０に対して行うことができる操作内容を制限できてもよい。例えば、通信装置２００は、ユーザ登録済みのユーザＵの携帯端末１００は、セキュリティが強化されている階を行先として指定できるが、ユーザ登録されていないユーザＵの携帯端末１００は指定できないなどの制限をかけてもよい。

　具体的には、被操作装置１０がエレベータの場合、上記した記憶部２３０には、エレベータの行先として指定するために認証情報の入力が必要となる特定の階（例えば、セキュリティが強化されている階）の情報を含む階数情報が記憶されている。図１０は、記憶部２３０に記憶されている階数情報のデータ構造の一例を示す図である。

　第１送信部２０８は、通信装置２００と接続が確立した機器操作装置１００に対して、当該被操作装置１０であるエレベータの階数情報を記憶部２３０から読み出して第１通信部２０２を介して送信する。表示処理部１０４は、受信した階数情報に従って、行先階指定画面３５０に地下１階から地上８階までの少なくともいずれかを指定するための９個の階数指定ボタン３５２を表示させる。

　表示処理部１０４は、行先階指定画面３５０において認証が必要な特定の階が行先としてユーザＵにより指定された場合、つまり、地下１階、地上６階から８階のうちの行先階の階数指定ボタン３５２が押下された場合、認証情報の入力画面（不図示）を表示部１１０に表示させる。認証情報は、特定の階に行くために必要となる暗証番号などである。

　認証情報は、エレベータ１０またはエレベータ１０が設置されている建物の管理部門とユーザＵとの間で設定されているものであってよいため、情報処理システム１では管理不要であってよい。情報処理システム１では、認証情報の入力の要否と、認証情報の入力を、建物に設置された操作盤ではなくユーザＵの携帯端末１００を用いて行わせ、入力された認証情報を機器操作装置１００から通信装置２００を経由してコントローラ２０に送信させればよい。認証情報の可否判断および入館の可否判断は、コントローラ２０または他のセキュリティ監視手段によって行われてよい。

　送信部１０６は、認証情報入力画面３８０で入力された認証情報を通信装置２００に送信する。通信装置２００は、受信した認証情報をコントローラ２０に転送する。ただし、認証情報の送信先はコントローラ２０に限定されない。例えば、図示されない認証用のサーバに通信装置２００を介して送信してもよい。

　あるいは、図７の例では、コード読取画面３００で外側操作パネル３０のＱＲコード３４が読み取られた後、行先階指定画面３５０を表示する前に、表示処理部１０４は、認証情報入力画面を表示部１１０に表示させてもよい。さらに、エレベータ１０が位置する建物に入館する際に、入館用インターフォンの操作パネルにエレベータ１０の装置識別情報を記録したＱＲコードを貼付しておき、当該ＱＲコードを読み込むと、接続部１０２は通信装置２００に接続してもよい。そして、表示処理部１０４は、入館用インターフォンの操作パネルの操作画面を表示部１１０に表示させ、ユーザＵは入館用の暗証番号を携帯端末１００を操作して入力してもよい。

　認証されて入館された後は、エレベータ１０の外側操作パネル３０に貼付されたＱＲコードを読み込まなくても、表示処理部１０４は、エレベータ１０の操作画面を表示してもよい。入館時に入力した暗証番号を、そのまま、エレベータ１０で特定の階に行くときに入力が必要となる認証情報として使用してもよい。

　また、入力された認証情報を送信部１０６が通信装置２００に送信し、認証結果に応じて、携帯端末１００の表示部１１０に表示させる操作画面を変更させてもよい。例えば、通信装置２００の第１送信部２０８は、認証されたユーザＵの携帯端末１００には、セキュリティが強化されている階を行先として指定可能な行先階指定画面３５０を表示させるための情報を送信するとともに、認証に失敗したユーザＵや、認証情報の入力を行わなかったユーザＵの携帯端末１００には、セキュリティが強化されている階を行先として含めない行先階指定画面３５０を表示させるための情報を送信してもよい。

　また、認証情報は、ユーザＵの携帯端末１００の記憶部１３０に予め記憶しておいてもよい。この場合、認証情報入力画面を表示部１１０に表示させずに、記憶部１３０に記憶されている認証情報を、自動的または送信指示を操作ボタンの押下により受け付けたときに、送信部１０６は、機器操作装置１００から通信装置２００に送信してもよい。例えば、自宅マンションが特定の階にあり、入室に暗証番号の入力が必要な場合に、毎回暗証番号を入力しなくても、送信部１０６は、記憶部１３０から暗証番号を読み出して通信装置２００に送信してもよい。

　さらに、記憶部１３０から暗証番号を読み出す前に、ユーザＵの指紋または顔などを用いた生体認証処理を携帯端末１００を用いて行い、認証に成功した場合に、暗証番号の読み出しを許可する構成としてもよい。この生体認証処理は、携帯端末１００のＯＳ（Operating System）が有している機能を流用してよい。つまり、ユーザＵが携帯端末１００を使用する際に本人確認のために使用している生体認証機能を用いることができる。

　本実施形態によれば、ユーザＵにより携帯端末１００の操作画面において、認証が必要な階を行先として指定された場合に、表示処理部１０４は、さらに、認証情報の入力を促す入力画面を表示部１１０に表示されるので、セキュリティが強化された階の指定も携帯端末１００の操作により行うことができる。さらに、携帯端末１００に認証情報を記憶しておき、入力操作を行わずに認識情報を通信装置２００を介してコントローラ２０に送信することもできるので、入力の手間を省けるとともに、他者に入力操作を盗み見られる危険性も回避できる。

　以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
　たとえば、複数の被操作装置１０は、異なる種別の装置を含んでもよい。機器操作装置１００は、装置識別情報を通信装置２００に送信し、通信装置２００は、受信した装置識別情報に基づいて、操作対象となる被操作装置１０の種別を特定する特定部（不図示）をさらに備えてもよい。第１送信部２０８は、特定した種別に対応する被操作装置１０を操作するための操作画面を機器操作装置１００の表示部１１０に表示させるための情報を第１通信部２０２を介して機器操作装置１００に送信する。

　この構成によれば、１つのアプリケーションで複数種類の被操作装置１０に対する操作を行うことが可能になる。

　また、他の例では、例えば、コンビニエンスストアのコーヒーメーカなどの操作について、ユーザ登録している利用者については、お気に入りの製品内容、例えば、コーヒー豆の種類、濃さ、砂糖やミルクの添加量（増量／減量／なし等）の指定などを予め登録しておくことができてもよい。登録内容は、ユーザＵの携帯端末１００の記憶部１３０に記憶されていてもよいし、管理サーバにユーザ登録情報として登録されていてもよい。

　また、上記実施形態では、装置識別情報を取得するタイミングは、被操作装置１０を操作するときであった。他の実施形態において、事前に装置識別情報を取得してもよい。例えば、被操作装置１０の装置識別情報を含むＱＲコードを、メール、チラシ、カタログ、雑誌など様々な媒体に提示しておき、ユーザＵは事前に利用する予定の被操作装置１０のＱＲコードをアプリケーションで読み込んでおいてもよい。被操作装置１０を操作するときに、アプリケーションのメニュー画面においてユーザＵによる当該被操作装置１０の利用の開始を指示する操作を受け付け、事前に取得しておいた被操作装置１０の装置識別情報を用いて当該被操作装置１０のコントローラ２０と接続を開始してもよい。

　一例として、訪問予定の建物に対応した装置識別情報を含むＱＲコードを、事前に訪問者にメールなどで送信しておいてもよい。訪問者は受信したＱＲコードを携帯端末１００で読み込んで訪問予定の建物に対応した装置識別情報を取得し、例えば、管理サーバから当該建物に対応した操作画面を事前にダウンロードできてもよい。さらに、訪問すべき階が決まっている場合には、さらに、階数指定情報もＱＲコードに含んでいてもよい。この階数指定情報を用いることで、ユーザＵによる階数指定の操作は不要となり、訪問先の階にエレベータを移動させることができる。

　訪問時に、当該建物のエントランスや、エレベータの外側操作パネル３０のＱＲコードを読み込むことで、当該建物の通信装置２００と接続してエレベータの操作を行うことができる。その際、表示処理部１０４は、事前にダウンロードしておいた操作画面の情報を用いて当該建物のエレベータに対応した操作画面を表示させることができる。

　また、訪問日時に基づいて、ＱＲコードに記録されている情報の有効期限を設定できてもよい。有効期限を過ぎた場合、ＱＲコードに記録されている情報は、無効としてもよい。これらの情報は、ＱＲコードを生成して配布した際に、管理サーバ側で管理しておくことで、判別できる。

　以上、実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
　なお、本発明において利用者に関する情報を取得、利用する場合は、これを適法に行うものとする。

　上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
１．　コンピュータを、
　複数の装置を互いに識別する装置識別情報を取得し、当該装置識別情報が示す装置の制御手段と通信可能な通信手段に接続する接続手段、
　前記通信手段との接続が確立すると、当該通信手段と通信可能な前記装置を操作するための操作画面を表示手段に表示させる表示処理手段、
　前記操作画面を操作して入力された操作指示を前記通信手段に送信し、当該操作指示を前記装置の前記制御手段に転送させる送信手段、として機能させるためのプログラム。
２．　１．に記載のプログラムにおいて、
　少なくとも一つの前記装置はエレベータである、プログラム。
３．　２．に記載のプログラムにおいて、
　さらに、利用者が前記エレベータを有する建物の入り口またはエレベータホールに設けられた二次元コードを読み取ることにより前記装置識別情報を取得する取得手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
４．　３．に記載のプログラムにおいて、
　前記表示処理手段は、前記エレベータの行先の階数を指定するための行先階数指定画面を前記表示手段に最初に表示させる、プログラム。
５．　３．に記載のプログラムにおいて、
　前記表示処理手段は、
　　搭乗後の前記エレベータの移動方向を指定する画面を前記表示手段に最初に表示させ、
　　その後、前記取得手段により当該エレベータ内で二次元コードを取得すると、前記エレベータの行先の階数を指定するための階数指定画面を前記表示手段に表示させる、プログラム。
６．　３．に記載のプログラムにおいて、
　前記表示処理手段は、前記エレベータの行先を指定するための行先指定画面を前記表示手段に最初に表示させる、プログラム。
７．　２．から６．のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
　前記エレベータが移動可能な階数を示す階数情報は、前記装置識別情報に関連付けられており、
　前記表示処理手段は、取得した前記装置識別情報に関連付けられている前記階数情報が示す階数に従って、前記エレベータの行先の階数を指定するための階数指定画面を前記表示手段に表示させる、プログラム。
８．　２．から７．のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
　さらに、前記階数情報は、前記エレベータの行先として指定するためには認証情報の入力が必要となる特定の階の情報を含み、
　前記表示処理手段は、前記階数指定画面により前記特定の階が利用者により指定された場合、さらに認証情報の入力画面を前記表示手段に表示させ、
　前記送信手段は、前記認証情報を前記通信手段に送信する、プログラム。
９．　２．から８．のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
　前記複数の装置は２つ以上のエレベータを含んでおり、
　前記２つ以上のエレベータは同一の建物内に位置している、プログラム。
１０．　２．から９．のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
　前記複数の装置は２つ以上のエレベータを含んでおり、
　前記２つ以上のエレベータは互いに異なる建物に位置している、プログラム。
１１．　１．から９．のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
　前記コンピュータは、利用者の携帯端末装置であり、
　前記送信手段は、当該携帯端末装置を使用している利用者を特定可能な利用者識別情報を前記通信手段に送信する、プログラム。
１２．　１．から１１．のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
　コンピュータを、さらに、
　前記複数の装置は、異なる種別の装置を含み、
　前記装置識別情報に基づいて、操作対象となる装置の前記種別を特定する特定手段として機能させ、
　前記表示処理手段は、特定した前記種別に対応する装置を操作するための操作画面を前記表示手段に表示させる、プログラム。

１３．　１．から１２．のいずれか一つに記載のプログラムを実行するコンピュータを有する携帯端末装置と無線通信する第１通信手段と、
　複数の装置の制御手段と通信する第２通信手段と、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置と接続が確立すると、当該携帯端末装置から前記複数の装置を互いに識別する装置識別情報を受信する受信手段と、
　受信した前記装置識別情報に基づいて、前記携帯端末装置の表示手段に前記装置を操作するための操作画面を表示させるための情報を前記第１通信手段を介して送信する第１送信手段と、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置から前記装置への操作指示を受信すると、前記第２通信手段を介して、前記操作指示を前記装置の前記制御手段に送信する第２送信手段と、を備える通信装置。
１４．　１３．に記載の通信装置において、
　前記第２送信手段は、前記装置の前記制御手段に、受信した前記操作指示とともに、当該装置の表示手段に当該操作指示を示す情報を表示させないための指示を、送信する、通信装置。
１５．　１４．に記載の通信装置において、
　前記装置はエレベータであり、
　前記操作指示が、前記エレベータの行先の階数を示す場合、前記第２送信手段は、当該エレベータの前記制御手段に、当該エレベータの行先の階数を指定する情報とともに、当該エレベータ内の行先の階数を表示する表示手段に当該行先の階数を表示させないための指示を、送信する、通信装置。

１６．　携帯端末装置と無線通信する第１通信手段と、
　複数の装置の制御手段と通信する第２通信手段と、を有する通信装置が、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置と接続が確立すると、当該携帯端末装置から前記複数の装置を互いに識別する装置識別情報を受信し、
　受信した前記装置識別情報に基づいて、前記携帯端末装置の表示手段に前記装置を操作するための操作画面を表示させるための情報を、前記第１通信手段を介して送信し、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置から前記装置への操作指示を受信すると、前記第２通信手段を介して、前記操作指示を前記装置の前記制御手段に送信する、通信装置の制御方法。
１７．　１６．に記載の通信装置の制御方法において、
　前記通信装置が、前記装置の前記制御手段に、受信した前記操作指示とともに、当該装置の表示手段に当該操作指示を示す情報を表示させないための指示を、送信する、通信装置の制御方法。
１８．　１７．に記載の通信装置の制御方法において、
　前記装置はエレベータであり、
　前記操作指示が、前記エレベータの行先の階数を示す場合、前記通信装置が、当該エレベータの前記制御手段に、当該エレベータの行先の階数を指定する情報とともに、当該エレベータ内の行先の階数を表示する表示手段に当該行先の階数を表示させないための指示を、送信する、通信装置の制御方法。

１９．　コンピュータを、
　携帯端末装置と無線通信する第１通信手段、
　複数の装置の制御手段と通信する第２通信手段、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置と接続が確立すると、当該携帯端末装置から前記複数の装置を互いに識別する装置識別情報を受信する受信手段、
　受信した前記装置識別情報に基づいて、前記携帯端末装置の表示手段に前記装置を操作するための操作画面を表示させるための情報を前記第１通信手段を介して送信する第１送信手段、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置から前記装置への操作指示を受信すると、前記第２通信手段を介して、前記操作指示を前記装置の前記制御手段に送信する第２送信手段、として機能させるためのプログラム。
２０．　１９．に記載のプログラムにおいて、
　前記第２送信手段は、前記装置の前記制御手段に、受信した前記操作指示とともに、当該装置の表示手段に当該操作指示を示す情報を表示させないための指示を、送信する、ものとしてコンピュータを機能させるためのプログラム。
２１．　２０．に記載のプログラムにおいて、
　前記装置はエレベータであり、
　前記操作指示が、前記エレベータの行先の階数を示す場合、前記第２送信手段は、当該エレベータの前記制御手段に、当該エレベータの行先の階数を指定する情報とともに、当該エレベータ内の行先の階数を表示する表示手段に当該行先の階数を表示させないための指示を、送信する、ものとしてコンピュータを機能させるためのプログラム。

２２．　装置の利用者が操作する携帯端末装置と、
　前記装置の制御手段と通信可能な通信装置と、を備え、
　前記携帯端末装置は、
　複数の前記装置を互いに識別する装置識別情報を取得し、当該装置識別情報が示す装置の前記制御手段と通信可能な前記通信装置に接続する接続手段と、
　前記通信装置との接続が確立すると、当該通信装置と通信可能な前記装置を操作するための操作画面を表示手段に表示させる表示処理手段と、
　前記操作画面を操作して入力された操作指示を、前記通信装置を介して前記装置の前記制御手段に送信する送信手段と、を備える情報処理システム。
２３．　２２．に記載の情報処理システムにおいて、
　前記通信装置は、
　前記携帯端末装置と無線通信する第１通信手段と、
　複数の装置の制御手段と通信する第２通信手段と、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置と接続が確立すると、当該携帯端末装置から前記複数の装置を互いに識別する装置識別情報を受信する受信手段と、
　受信した前記装置識別情報に基づいて、前記携帯端末装置の表示手段に前記装置を操作するための操作画面を表示させるための情報を前記第１通信手段を介して送信する第１送信手段と、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置から前記装置への操作指示を受信すると、前記第２通信手段を介して、前記操作指示を前記装置の前記制御手段に送信する第２送信手段と、を備える、情報処理システム。
２４．　２２．または２３．に記載の情報処理システムにおいて、
　少なくとも一つの前記装置はエレベータである、情報処理システム。
２５．　２４．に記載の情報処理システムにおいて、
　前記携帯端末装置は、さらに、利用者が前記エレベータを有する建物の入り口またはエレベータホールに設けられた二次元コードを読み取ることにより前記装置識別情報を取得する取得手段を備える情報処理システム。
２６．　２５．に記載の情報処理システムにおいて、
　前記携帯端末装置において、前記表示処理手段は、前記エレベータの行先を指定するための行先指定画面を前記表示手段に最初に表示させる、情報処理システム。
２７．　２４．から２６．のいずれか一つに記載の情報処理システムにおいて、
　前記エレベータが移動可能な階数を示す階数情報は、前記装置識別情報に関連付けられており、
　前記携帯端末装置において、前記表示処理手段は、取得した前記装置識別情報に関連付けられている前記階数情報が示す階数に従って、前記エレベータの行先の階数を指定するための階数指定画面を前記表示手段に表示させる、情報処理システム。
２８．　２７．に記載の情報処理システムにおいて、
　さらに、前記階数情報は、前記エレベータの行先として指定するためには認証情報の入力が必要となる特定の階の情報を含み、
　前記携帯端末装置において、
　　前記表示処理手段は、前記階数指定画面により前記特定の階が利用者により指定された場合、さらに認証情報の入力画面を前記表示手段に表示させ、
　　前記送信手段は、前記認証情報を前記通信装置に送信する、情報処理システム。
２９．　２４．から２８．のいずれか一つに記載の情報処理システムにおいて、
　前記携帯端末装置において、
　　前記送信手段は、当該携帯端末装置を使用している利用者を特定可能な利用者識別情報を前記通信装置に送信する、情報処理システム。
３０．　２４．から２９．のいずれか一つに記載の情報処理システムにおいて、
　複数の前記装置は、異なる種別の装置を含み、
　前記携帯端末装置は、
　前記装置識別情報に基づいて、操作対象となる装置の前記種別を特定する特定手段をさらに備え、
　前記携帯端末装置において、
　　前記表示処理手段は、特定した前記種別に対応する装置を操作するための操作画面を前記表示手段に表示させる、情報処理システム。

３１．　装置の利用者が操作する携帯端末装置と、
　前記装置の制御手段と通信可能な通信装置と、を備え、
　前記携帯端末装置は、
　前記通信装置に接続する接続手段と、
　前記通信装置との接続が確立すると、当該通信装置と通信可能な前記装置を操作するための操作画面を表示手段に表示させる表示処理手段と、
　前記操作画面を操作して入力された操作指示を、前記通信装置を介して前記装置の前記制御手段に送信する送信手段と、を有し、
　前記通信装置は、
　前記携帯端末装置と無線通信する第１通信手段と、
　複数の前記装置の前記制御手段と通信する第２通信手段と、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置と接続が確立すると、当該携帯端末装置から前記複数の装置を互いに識別する装置識別情報を受信する受信手段と、
　受信した前記装置識別情報に基づいて、前記携帯端末装置の表示手段に前記装置を操作するための前記操作画面を表示させるための情報を第１通信手段を介して送信する第１送信手段と、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置から前記装置への操作指示を受信すると、前記第２通信手段を介して、前記装置の前記制御手段に、前記操作指示とともに、当該装置の表示手段に当該操作指示を示す情報を表示させない指示を送信する第２送信手段と、を有する、情報処理システム。
３２．　３１．に記載の情報処理システムにおいて、
　少なくとも一つの前記装置はエレベータである、情報処理システム。
３３．　３２．に記載の情報処理システムにおいて、
　前記携帯端末装置は、さらに、利用者が前記エレベータを有する建物の入り口またはエレベータホールに設けられた二次元コードを読み取ることにより前記装置識別情報を取得する取得手段を備える情報処理システム。
３４．　３３．に記載の情報処理システムにおいて、
　前記携帯端末装置において、前記表示処理手段は、前記エレベータの行先を指定するための行先指定画面を前記表示手段に最初に表示させる、情報処理システム。
３５．　３２．から３４．のいずれか一つに記載の情報処理システムにおいて、
　前記エレベータが移動可能な階数を示す階数情報は、前記装置識別情報に関連付けられており、
　前記携帯端末装置において、前記表示処理手段は、取得した前記装置識別情報に関連付けられている前記階数情報が示す階数に従って、前記エレベータの行先の階数を指定するための階数指定画面を前記表示手段に表示させる、情報処理システム。
３６．　３５．に記載の情報処理システムにおいて、
　さらに、前記階数情報は、前記エレベータの行先として指定するためには認証情報の入力が必要となる特定の階の情報を含み、
　前記携帯端末装置において、
　　前記表示処理手段は、前記階数指定画面により前記特定の階が利用者により指定された場合、さらに認証情報の入力画面を前記表示手段に表示させ、
　　前記送信手段は、前記認証情報を前記通信装置に送信する、情報処理システム。
３７．　３１．から３６．のいずれか一つに記載の情報処理システムにおいて、
　前記携帯端末装置において、
　　前記送信手段は、当該携帯端末装置を使用している利用者を特定可能な利用者識別情報を前記通信装置に送信する、情報処理システム。
３８．　３１．から３７．のいずれか一つに記載の情報処理システムにおいて、
　前記複数の装置は、異なる種別の装置を含み、
　前記携帯端末装置は、
　前記装置識別情報に基づいて、操作対象となる装置の前記種別を特定する特定手段をさらに備え、
　前記携帯端末装置において、
　　前記表示処理手段は、特定した前記種別に対応する装置を操作するための操作画面を前記表示手段に表示させる、情報処理システム。
３９．　３１．から３８．いずれか一つに記載の情報処理システムにおいて、
　前記通信装置の前記第２送信手段は、前記装置の前記制御手段に、受信した前記操作指示とともに、当該装置の表示手段に当該操作指示を示す情報を表示させないための指示を、送信する、情報処理システム。
４０．　３９．に記載の情報処理システムにおいて、
　前記装置はエレベータであり、
　前記操作指示が、前記エレベータの行先の階数を示す場合、前記通信装置の前記第２送信手段は、当該エレベータの前記制御手段に、当該エレベータの行先の階数を指定する情報とともに、当該エレベータ内の行先の階数を表示する表示手段に当該行先の階数を表示させないための指示を、送信する、情報処理システム。

　この出願は、２０２０年６月２３日に出願された日本出願特願２０２０－１０７８６４号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

１　情報処理システム
１０　被操作装置（エレベータ）
２０　コントローラ
３０　外側操作パネル
３４　ＱＲコード
５０　内側操作パネル
５４　ＱＲコード
１００　機器操作装置（携帯端末）
１０２　接続部
１０４　表示処理部
１０６　送信部
１１０　表示部
１１２　装置識別番号取得部
１３０　記憶部
２００　通信装置
２０２　第１通信部
２０４　第２通信部
２０６　受信部
２０８　第１送信部
２１０　第２送信部
２３０　記憶部
３００　コード読取画面
３２０　昇降指定画面
３４０　装置到着待受画面
３５０　行先階指定画面
３６０　行先到着待受画面
１０００　コンピュータ
１０１０　バス
１０２０　プロセッサ
１０３０　メモリ
１０４０　ストレージデバイス
１０５０　入出力インタフェース
１０６０　ネットワークインタフェース

Claims

　コンピュータを、
　複数の装置を互いに識別する装置識別情報を取得し、当該装置識別情報が示す装置の制御手段と通信可能な通信手段に接続する接続手段、
　前記通信手段との接続が確立すると、当該通信手段と通信可能な前記装置を操作するための操作画面を表示手段に表示させる表示処理手段、
　前記操作画面を操作して入力された操作指示を前記通信手段に送信し、当該操作指示を前記装置の前記制御手段に転送させる送信手段、として機能させるためのプログラム。
　請求項１に記載のプログラムにおいて、
　少なくとも一つの前記装置はエレベータである、プログラム。
　請求項２に記載のプログラムにおいて、
　さらに、利用者が前記エレベータを有する建物の入り口またはエレベータホールに設けられた二次元コードを読み取ることにより前記装置識別情報を取得する取得手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
　請求項３に記載のプログラムにおいて、
　前記表示処理手段は、前記エレベータの行先の階数を指定するための行先階数指定画面を前記表示手段に最初に表示させる、プログラム。
　請求項３に記載のプログラムにおいて、
　前記表示処理手段は、
　　搭乗後の前記エレベータの移動方向を指定する画面を前記表示手段に最初に表示させ、
　　その後、前記取得手段により当該エレベータ内で二次元コードを取得すると、前記エレベータの行先の階数を指定するための階数指定画面を前記表示手段に表示させる、プログラム。
　請求項３に記載のプログラムにおいて、
　前記表示処理手段は、前記エレベータの行先を指定するための行先指定画面を前記表示手段に最初に表示させる、プログラム。
　請求項２から６のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
　前記エレベータが移動可能な階数を示す階数情報は、前記装置識別情報に関連付けられており、
　前記表示処理手段は、取得した前記装置識別情報に関連付けられている前記階数情報が示す階数に従って、前記エレベータの行先の階数を指定するための階数指定画面を前記表示手段に表示させる、プログラム。
　請求項７に記載のプログラムにおいて、
　さらに、前記階数情報は、前記エレベータの行先として指定するためには認証情報の入力が必要となる特定の階の情報を含み、
　前記表示処理手段は、前記階数指定画面により前記特定の階が利用者により指定された場合、さらに認証情報の入力画面を前記表示手段に表示させ、
　前記送信手段は、前記認証情報を前記通信手段に送信する、プログラム。
　請求項２から８のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
　前記複数の装置は２つ以上のエレベータを含んでおり、
　前記２つ以上のエレベータは同一の建物内に位置している、プログラム。
　請求項２から８のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
　前記複数の装置は２つ以上のエレベータを含んでおり、
　前記２つ以上のエレベータは互いに異なる建物に位置している、プログラム。
　請求項１から１０のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
　前記コンピュータは、利用者の携帯端末装置であり、
　前記送信手段は、当該携帯端末装置を使用している利用者を特定可能な利用者識別情報を前記通信手段に送信する、プログラム。
　請求項１から１１のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
　コンピュータを、さらに、
　前記複数の装置は、異なる種別の装置を含み、
　前記装置識別情報に基づいて、操作対象となる装置の前記種別を特定する特定手段として機能させ、
　前記表示処理手段は、特定した前記種別に対応する装置を操作するための操作画面を前記表示手段に表示させる、プログラム。
　請求項１から１２のいずれか一項に記載のプログラムを実行するコンピュータを有する携帯端末装置と無線通信する第１通信手段と、
　複数の装置の制御手段と通信する第２通信手段と、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置と接続が確立すると、当該携帯端末装置から前記複数の装置を互いに識別する装置識別情報を受信する受信手段と、
　受信した前記装置識別情報に基づいて、前記携帯端末装置の表示手段に前記装置を操作するための操作画面を表示させるための情報を前記第１通信手段を介して送信する第１送信手段と、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置から前記装置への操作指示を受信すると、前記第２通信手段を介して、前記操作指示を前記装置の前記制御手段に送信する第２送信手段と、を備える通信装置。
　請求項１３に記載の通信装置において、
　前記第２送信手段は、前記装置の前記制御手段に、受信した前記操作指示とともに、当該装置の表示手段に当該操作指示を示す情報を表示させないための指示を、送信する、通信装置。
　請求項１４に記載の通信装置において、
　前記装置はエレベータであり、
　前記操作指示が、前記エレベータの行先の階数を示す場合、前記第２送信手段は、当該エレベータの前記制御手段に、当該エレベータの行先の階数を指定する情報とともに、当該エレベータ内の行先の階数を表示する表示手段に当該行先の階数を表示させないための指示を、送信する、通信装置。
　携帯端末装置と無線通信する第１通信手段と、
　複数の装置の制御手段と通信する第２通信手段と、を有する通信装置が、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置と接続が確立すると、当該携帯端末装置から前記複数の装置を互いに識別する装置識別情報を受信し、
　受信した前記装置識別情報に基づいて、前記携帯端末装置の表示手段に前記装置を操作するための操作画面を表示させるための情報を、前記第１通信手段を介して送信し、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置から前記装置への操作指示を受信すると、前記第２通信手段を介して、前記操作指示を前記装置の前記制御手段に送信する、通信装置の制御方法。
　請求項１６に記載の通信装置の制御方法において、
　前記通信装置が、前記装置の前記制御手段に、受信した前記操作指示とともに、当該装置の表示手段に当該操作指示を示す情報を表示させないための指示を、送信する、通信装置の制御方法。
　請求項１７に記載の通信装置の制御方法において、
　前記装置はエレベータであり、
　前記操作指示が、前記エレベータの行先の階数を示す場合、前記通信装置が、当該エレベータの前記制御手段に、当該エレベータの行先の階数を指定する情報とともに、当該エレベータ内の行先の階数を表示する表示手段に当該行先の階数を表示させないための指示を、送信する、通信装置の制御方法。
　コンピュータを、
　携帯端末装置と無線通信する第１通信手段、
　複数の装置の制御手段と通信する第２通信手段、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置と接続が確立すると、当該携帯端末装置から前記複数の装置を互いに識別する装置識別情報を受信する受信手段、
　受信した前記装置識別情報に基づいて、前記携帯端末装置の表示手段に前記装置を操作するための操作画面を表示させるための情報を前記第１通信手段を介して送信する第１送信手段、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置から前記装置への操作指示を受信すると、前記第２通信手段を介して、前記操作指示を前記装置の前記制御手段に送信する第２送信手段、として機能させるためのプログラム。
　請求項１９に記載のプログラムにおいて、
　前記第２送信手段は、前記装置の前記制御手段に、受信した前記操作指示とともに、当該装置の表示手段に当該操作指示を示す情報を表示させないための指示を、送信する、ものとしてコンピュータを機能させるためのプログラム。
　請求項２０に記載のプログラムにおいて、
　前記装置はエレベータであり、
　前記操作指示が、前記エレベータの行先の階数を示す場合、前記第２送信手段は、当該エレベータの前記制御手段に、当該エレベータの行先の階数を指定する情報とともに、当該エレベータ内の行先の階数を表示する表示手段に当該行先の階数を表示させないための指示を、送信する、ものとしてコンピュータを機能させるためのプログラム。
　装置の利用者が操作する携帯端末装置と、
　前記装置の制御手段と通信可能な通信装置と、を備え、
　前記携帯端末装置は、
　複数の前記装置を互いに識別する装置識別情報を取得し、当該装置識別情報が示す装置の前記制御手段と通信可能な前記通信装置に接続する接続手段と、
　前記通信装置との接続が確立すると、当該通信装置と通信可能な前記装置を操作するための操作画面を表示手段に表示させる表示処理手段と、
　前記操作画面を操作して入力された操作指示を、前記通信装置を介して前記装置の前記制御手段に送信する送信手段と、を備える情報処理システム。
　請求項２２に記載の情報処理システムにおいて、
　前記通信装置は、
　前記携帯端末装置と無線通信する第１通信手段と、
　複数の装置の制御手段と通信する第２通信手段と、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置と接続が確立すると、当該携帯端末装置から前記複数の装置を互いに識別する装置識別情報を受信する受信手段と、
　受信した前記装置識別情報に基づいて、前記携帯端末装置の表示手段に前記装置を操作するための操作画面を表示させるための情報を前記第１通信手段を介して送信する第１送信手段と、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置から前記装置への操作指示を受信すると、前記第２通信手段を介して、前記操作指示を前記装置の前記制御手段に送信する第２送信手段と、を備える、情報処理システム。
　請求項２２または２３に記載の情報処理システムにおいて、
　少なくとも一つの前記装置はエレベータである、情報処理システム。
　請求項２４に記載の情報処理システムにおいて、
　前記携帯端末装置は、さらに、利用者が前記エレベータを有する建物の入り口またはエレベータホールに設けられた二次元コードを読み取ることにより前記装置識別情報を取得する取得手段を備える情報処理システム。
　請求項２５に記載の情報処理システムにおいて、
　前記携帯端末装置において、前記表示処理手段は、前記エレベータの行先を指定するための行先指定画面を前記表示手段に最初に表示させる、情報処理システム。
　請求項２４から２６のいずれか一項に記載の情報処理システムにおいて、
　前記エレベータが移動可能な階数を示す階数情報は、前記装置識別情報に関連付けられており、
　前記携帯端末装置において、前記表示処理手段は、取得した前記装置識別情報に関連付けられている前記階数情報が示す階数に従って、前記エレベータの行先の階数を指定するための階数指定画面を前記表示手段に表示させる、情報処理システム。
　請求項２７に記載の情報処理システムにおいて、
　さらに、前記階数情報は、前記エレベータの行先として指定するためには認証情報の入力が必要となる特定の階の情報を含み、
　前記携帯端末装置において、
　　前記表示処理手段は、前記階数指定画面により前記特定の階が利用者により指定された場合、さらに認証情報の入力画面を前記表示手段に表示させ、
　　前記送信手段は、前記認証情報を前記通信装置に送信する、情報処理システム。
　請求項２４から２８のいずれか一項に記載の情報処理システムにおいて、
　前記携帯端末装置において、
　　前記送信手段は、当該携帯端末装置を使用している利用者を特定可能な利用者識別情報を前記通信装置に送信する、情報処理システム。
　請求項２４から２９のいずれか一項に記載の情報処理システムにおいて、
　複数の前記装置は、異なる種別の装置を含み、
　前記携帯端末装置は、
　前記装置識別情報に基づいて、操作対象となる装置の前記種別を特定する特定手段をさらに備え、
　前記携帯端末装置において、
　　前記表示処理手段は、特定した前記種別に対応する装置を操作するための操作画面を前記表示手段に表示させる、情報処理システム。
　装置の利用者が操作する携帯端末装置と、
　前記装置の制御手段と通信可能な通信装置と、を備え、
　前記携帯端末装置は、
　前記通信装置に接続する接続手段と、
　前記通信装置との接続が確立すると、当該通信装置と通信可能な前記装置を操作するための操作画面を表示手段に表示させる表示処理手段と、
　前記操作画面を操作して入力された操作指示を、前記通信装置を介して前記装置の前記制御手段に送信する送信手段と、を有し、
　前記通信装置は、
　前記携帯端末装置と無線通信する第１通信手段と、
　複数の前記装置の前記制御手段と通信する第２通信手段と、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置と接続が確立すると、当該携帯端末装置から前記複数の装置を互いに識別する装置識別情報を受信する受信手段と、
　受信した前記装置識別情報に基づいて、前記携帯端末装置の表示手段に前記装置を操作するための前記操作画面を表示させるための情報を第１通信手段を介して送信する第１送信手段と、
　前記第１通信手段を介して前記携帯端末装置から前記装置への操作指示を受信すると、前記第２通信手段を介して、前記装置の前記制御手段に、前記操作指示とともに、当該装置の表示手段に当該操作指示を示す情報を表示させない指示を送信する第２送信手段と、を有する、情報処理システム。
　請求項３１に記載の情報処理システムにおいて、
　少なくとも一つの前記装置はエレベータである、情報処理システム。
　請求項３２に記載の情報処理システムにおいて、
　前記携帯端末装置は、さらに、利用者が前記エレベータを有する建物の入り口またはエレベータホールに設けられた二次元コードを読み取ることにより前記装置識別情報を取得する取得手段を備える情報処理システム。
　請求項３３に記載の情報処理システムにおいて、
　前記携帯端末装置において、前記表示処理手段は、前記エレベータの行先を指定するための行先指定画面を前記表示手段に最初に表示させる、情報処理システム。
　請求項３２から３４のいずれか一項に記載の情報処理システムにおいて、
　前記エレベータが移動可能な階数を示す階数情報は、前記装置識別情報に関連付けられており、
　前記携帯端末装置において、前記表示処理手段は、取得した前記装置識別情報に関連付けられている前記階数情報が示す階数に従って、前記エレベータの行先の階数を指定するための階数指定画面を前記表示手段に表示させる、情報処理システム。
　請求項３５に記載の情報処理システムにおいて、
　さらに、前記階数情報は、前記エレベータの行先として指定するためには認証情報の入力が必要となる特定の階の情報を含み、
　前記携帯端末装置において、
　　前記表示処理手段は、前記階数指定画面により前記特定の階が利用者により指定された場合、さらに認証情報の入力画面を前記表示手段に表示させ、
　　前記送信手段は、前記認証情報を前記通信装置に送信する、情報処理システム。
　請求項３１から３６のいずれか一項に記載の情報処理システムにおいて、
　前記携帯端末装置において、
　　前記送信手段は、当該携帯端末装置を使用している利用者を特定可能な利用者識別情報を前記通信装置に送信する、情報処理システム。
　請求項３１から３７のいずれか一項に記載の情報処理システムにおいて、
　前記複数の装置は、異なる種別の装置を含み、
　前記携帯端末装置は、
　前記装置識別情報に基づいて、操作対象となる装置の前記種別を特定する特定手段をさらに備え、
　前記携帯端末装置において、
　　前記表示処理手段は、特定した前記種別に対応する装置を操作するための操作画面を前記表示手段に表示させる、情報処理システム。
　請求項３１から３８のいずれか一項に記載の情報処理システムにおいて、
　前記通信装置の前記第２送信手段は、前記装置の前記制御手段に、受信した前記操作指示とともに、当該装置の表示手段に当該操作指示を示す情報を表示させないための指示を、送信する、情報処理システム。
　請求項３９に記載の情報処理システムにおいて、
　前記装置はエレベータであり、
　前記操作指示が、前記エレベータの行先の階数を示す場合、前記通信装置の前記第２送信手段は、当該エレベータの前記制御手段に、当該エレベータの行先の階数を指定する情報とともに、当該エレベータ内の行先の階数を表示する表示手段に当該行先の階数を表示させないための指示を、送信する、情報処理システム。