WO2021210059A1

WO2021210059A1 - クリップ装置およびクリップユニットとアクチュエータとの接続方法

Info

Publication number: WO2021210059A1
Application number: PCT/JP2020/016405
Authority: WO
Inventors: 俊徳田村; 健輔上阪; 龍頼田; 泰之藤本
Original assignee: オリンパス株式会社
Priority date: 2020-04-14
Filing date: 2020-04-14
Publication date: 2021-10-21
Also published as: CN113081177A; US20230035426A1

Abstract

クリップ装置は、開状態に付勢された複数のアームを有するアーム部と、前記アーム部の基端部が収容され、前記アーム部を閉状態でロック可能な押さえ管と、先端において前記押さえ管の基端開口と接続される挿入部と、前記挿入部に挿通された動力伝達部材と、前記動力伝達部材の先端部と前記アーム部の基端部とを着脱可能に連結するリンクと、前記動力伝達部材の前記先端部が前記押さえ管の先端開口から突出することを規制する規制部材と、を備え、前記規制部材により前記動力伝達部材の前記先端部が前記押さえ管の先端開口から突出することを規制されている状態において、前記アーム部の基端部と前記動力伝達部材の先端部とが着脱可能な状態と、前記アーム部の基端部と前記動力伝達部材の先端部とが着脱不可能な状態と、を切り替える切り替え部を有する。

Description

クリップ装置およびクリップユニットとアクチュエータとの接続方法

　本発明は、クリップ装置およびクリップユニットとアクチュエータとの接続方法に関する。

　内視鏡的治療において、処置後の切除部等を結紮して止血等が可能なクリップユニットが使用されている。クリップユニットは、切除部等を挟み込むクリップと、クリップを収容して閉状態にロックする押さえ管とを備えている。

　クリップが開状態になるように付勢されて自己拡開力を有する場合、切除部等を挟んだクリップを押さえ管に収容して閉状態にロックする前において、術者はクリップを開状態に戻して切除部等を掴み直すことができる。

　特許文献１には、医療用クリップを充填可能な医療用クリップカートリッジが記載されている。医療用クリップカートリッジは、クリップが取り外された場合に新たな医療用クリップをカテーテルチューブに再充填（リロード）することができる。カテーテルチューブの先端から突出させたフックにクリップが再充填される。

　特許文献１に記載の

実用新案登録第３１５９９３９号公報

　しがしながら、特許文献１に記載の医療用クリップカートリッジは、使用するクリップが自己拡開力を有する掴み直し可能なクリップではない。医療用クリップカートリッジにおいて自己拡開力を有するクリップを再充填して使用する場合、クリップと連結されたフックがクリップの自己拡開力によりカテーテルチューブの先端から突出する場合があった。その結果、クリップとフックとの接続が不安定になる場合やクリップとフックとの接続が解除されてしまう場合があった。

　上記事情を踏まえ、本発明は、自己拡開力を有する掴み直し可能なクリップを容易に再充填可能（リローダブル）なクリップ装置およびクリップユニットとアクチュエータとの接続方法を提供することを目的とする。

　上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
　本発明の第一の態様に係るクリップ装置は、クリップ装置は、開状態に付勢された複数のアームを有するアーム部と、前記アーム部の基端部が収容され、前記アーム部を閉状態でロック可能な押さえ管と、先端において前記押さえ管の基端開口と接続される挿入部と、前記挿入部に挿通された動力伝達部材と、前記動力伝達部材の先端部と前記アーム部の基端部とを着脱可能に連結するリンクと、前記動力伝達部材の前記先端部が前記押さえ管の先端開口から突出することを規制する規制部材と、を備え、前記規制部材により前記動力伝達部材の前記先端部が前記押さえ管の先端開口から突出することを規制されている状態において、前記アーム部の基端部と前記動力伝達部材の先端部とが着脱可能な状態と、前記アーム部の基端部と前記動力伝達部材の先端部とが着脱不可能な状態と、を切り替える切り替え部を有する。

　本発明の第二の態様に係るクリップユニットとアクチュエータとの接続方法は、開状態に付勢された複数のアームを有するアーム部と、前記アーム部の基端部が収容され、前記アーム部を閉状態でロック可能な押さえ管と、を備えるクリップユニットと、先端において前記押さえ管の基端開口と接続される挿入部と、前記挿入部に挿通された動力伝達部材と、前記動力伝達部材の先端部と前記アーム部の基端部とを着脱可能に連結するリンクと、前記動力伝達部材の前記先端部が前記押さえ管の先端開口から突出することを規制する規制部材と、を備えるアクチュエータとの接続方法であって、前記規制部材により前記動力伝達部材の前記先端部が前記押さえ管の先端開口から突出することを規制されている状態において、前記アーム部の基端部と前記動力伝達部材の先端部とが着脱可能な状態と、前記アーム部の基端部と前記動力伝達部材の先端部とが着脱不可能な状態と、を切り替える。

　本発明のクリップ装置およびクリップユニットとアクチュエータとの接続方法は、自己拡開力を有する掴み直し可能なクリップを容易に再充填できる。

本発明の第一実施形態に係るクリップ装置の外観を示す図である。同クリップ装置のクリップユニットの断面図である。押さえ管の内部を図２と異なる方向から見た断面図である。クリップユニットが装着されたアクチュエータ先端の断面図である。クリップユニットの再充填時の動作を断面図である。クリップユニットの再充填時の動作を断面図である。クリップユニットの再充填時の動作を断面図である。クリップユニットの再充填時の動作を側面図である。同クリップ装置の使用時の動作を断面図である。同クリップ装置の使用時の動作を断面図である。同クリップ装置の使用時の動作を断面図である。同クリップ装置のリンクの変形例を示す図である。同クリップ装置のリンクの変形例を示す図である。連結部材およびフックの変形例を示す図である。連結部材およびフックの変形例を示す図である。本発明の第二実施形態に係るクリップ装置の先端の断面図である。同クリップ装置の先端の断面図である。本発明の第三実施形態に係るクリップ装置の先端の断面図である。同クリップ装置の先端の断面図である。本発明の第四実施形態に係るクリップ装置の先端の側面図である。同クリップ装置の先端の側面図である。本発明の第五実施形態に係るクリップ装置の先端の側面図である。同クリップ装置の先端の側面図である。

（第一実施形態）
　本発明の第一実施形態について、図１から図１１を参照して説明する。図１は、本実施形態に係るクリップ装置１００の外観を示す図である。

［クリップ装置１００］
　クリップ装置１００は、体内に留置されるクリップユニット（処置部）１０と、クリップユニット１０を操作するためのアクチュエータ５０と、を備えている。クリップユニット１０は、アクチュエータ５０の先端（遠位端）に装着される。

［クリップユニット１０］
　図２は、クリップユニット１０の断面図である。
　クリップユニット１０は、アーム部２０と、アーム部２０の一部が収容された押さえ管（保持部材）３０と、連結部材４０と、を備えている。

　アーム部２０は、第一アーム２１および第二アーム２２の一対のアームを有する。第一アーム２１および第二アーム２２は、それぞれ先端部に爪２１ａおよび２２ａを有する。図２に示すように、アーム部２０の基端部（ベース）２０ａにおいて、第一アーム２１と第二アーム２２とが接続されている。基端部２０ａは、Ｕ字状に形成されている。

　アーム部２０は、合金を含む金属で形成されている。アーム部２０の材質としては、ステンレス鋼、コバルトクロム合金、ニッケルチタン合金などを例示できる。

　第一アーム２１および第二アーム２２は、図１に示す初期状態において拡開している。第一アーム２１および第二アーム２２は、初期状態である開状態から互いに接近すると、材料の弾性力により、開状態に戻ろうとする付勢力が生じる。そのため、アーム部２０の一対のアームは自己拡開力を有する。

　押さえ管３０は、金属や樹脂等で形成された筒状の締付部材である。図２に示すように、アーム部２０の基端部２０ａは、押さえ管３０内に収容されている。アーム部２０の先端部は、押さえ管３０の先端開口３０ａから突出している。押さえ管３０の基端開口３０ｂは、先端開口３０ａよりも小さい。

　図３は、押さえ管３０の内部を図２と異なる方向から見た断面図である。
　アーム部２０の各アームの中間部には、係止部２３が設けられており、係止部２３において各アーム２１、２２の幅方向の寸法が大きくなっている（図３には第一アーム２１のみ示されている）。各係止部２３は、第一アーム２１と第二アーム２２とが接近することにより、基端開口３０ｂを通過することができる。基端開口３０ｂを通過後に第一アーム２１と第二アーム２２とが離間すると、係止部２３は、基端開口３０ｂを通過できなくなる。その結果、アーム部２０は、一対のアームが閉じた状態（閉状態）でロックされる。

　上述したアーム部２０および押さえ管３０の基本構造は公知であり、例えば、ＰＣＴ国際公開２０１４／１８１６７６に開示されている。

　押さえ管３０は、側部に貫通する側方開口３７をさらに有する。側方開口３７は、図１に示すように、クリップユニット１０の長手方向Ｌに延びる長穴状である。

　連結部材４０は、基端部２０ａに回転可能に取り付けられた部材である。連結部材４０は、基端部２０ａが挿通する接続孔４０ａと、後述するフック７０と係合する係合部４０ｂと、を有している。連結部材４０は、アーム部２０と一体成形されていてもよい。

　接続孔４０ａは、クリップユニット１０の長手軸Оと垂直な方向に開口している。そのため、連結部材４０はアーム部２０に対して長手軸Оと垂直な軸を中心として長手軸Ｏに対して離れる方向に回転する。

　係合部４０ｂは、Ｌ字型の部材である。係合部４０ｂは、接続孔４０ａから離れた基端側の位置に設けられており、接続孔４０ａを中心として回転する。係合部４０ｂの外形寸法は、押さえ管３０の側部に形成された側方開口３７の内径より小さい。係合部４０ｂは側方開口３７を通過できる。

　係合部４０ｂは、基端側に牽引されることによって係合部４０ｂに対して例えば２０Ｎ（ニュートン）から９０Ｎの引っ張りによる破断力量が加えられたときに破断する。

　連結部材４０は、基端部２０ａに回転不能に取り付けられて、基端部２０ａとの連結部分が弾性変形することで長手軸Ｏに対して離れる方向に移動する部材であってもよい。

　図１から図３に示すアーム部２０は、アーム部２０の付勢力により開状態となっている。アーム部２０が自身の付勢力により開状態となったとき、連結部材４０の係合部４０ｂは、図３に示すように、長手方向Ｌにおいて側方開口３７と重なる位置に配置される。この状態において、連結部材４０がアーム部２０に対して長手軸Оと垂直な軸を中心として回転すると、係合部４０ｂは側方開口３７を通過して突出する。

［アクチュエータ５０］
　図４は、クリップユニット１０が装着されたアクチュエータ５０先端の断面図である。
　アクチュエータ５０は、細長の挿入部５１と、挿入部５１に通された操作ワイヤ（動力伝達部材）５２と、挿入部５１に接続された操作部６０と、フック（着脱部）７０と、を備える。

　挿入部５１は、例えばコイルで形成されたシースである。挿入部５１の先端は、押さえ管３０の基端開口３０ｂと接続される。図４に示すように、挿入部５１の先端には、硬質のガイドパイプ（支持部材）５５が取り付けられている。ガイドパイプ５５の先端側領域の内径は、押さえ管３０の外径よりも大きく、押さえ管３０が進入できる。ガイドパイプ（支持部材）５５は、長手軸О回りに回転可能に押さえ管３０を支持する。

　操作ワイヤ５２には、ストッパ５６が取り付けられている。ストッパ５６の形状や寸法は、ガイドパイプ５５内に進入できないように設定されているため、ストッパ５６がガイドパイプ５５の後端と接触すると、操作ワイヤ５２はそれ以上前進できない。

　フック７０は、操作ワイヤ５２の先端部に取り付けられており、クリップユニット１０と係合する。フック７０の外形寸法は、基端開口３０ｂの内径より小さい。図４に示すように、フック７０が押さえ管３０内に進入し、フック７０と連結部材４０とが係合する。フック７０と連結部材４０とは、アクチュエータ５０とクリップユニット１０とを連結するリンク８０を構成する。

　フック７０は、連結部材４０の係合部４０ｂと係合する先端部７０ａを有する。先端部７０ａは、略Ｌ字型に形成されている。先端部７０ａの先端側には、長手軸Ｏに対して傾斜するテーパ面７０ｂが形成されている。

　ストッパ（規制部材）５６は、フック７０が連結部材４０と係合可能な位置まで操作ワイヤ５２の前進を許容する。ストッパ５６は、フック７０が連結部材４０と係合可能な位置から先端側の位置まで操作ワイヤ５２の前進を許容しない。そのため、フック７０は押さえ管３０の先端開口３０ａから突出しない。

　操作部６０は、挿入部５１と接続された本体６１と、本体６１に対して摺動可能に取り付けられたスライダ６２とを有する。操作ワイヤ５２としては、例えば金属素線からなる撚線ワイヤを使用できる。操作ワイヤ５２の基端部は、スライダ６２と接続されている。スライダ６２を本体６１に対して移動させると、挿入部５１内で操作ワイヤ５２を進退させることができる。

　図５から図８はクリップユニット１０の再充填時の動作を断面図および側面図である。
　上記のように構成されたクリップユニット１０の再充填時の動作および作用について説明する。

　使用者は、図５に示すように、挿入部５１の先端のガイドパイプ５５にクリップユニット１０を装着する。アーム部２０は初期状態である開状態となっており、連結部材４０の係合部４０ｂは、長手方向Ｌにおいて側方開口３７と重なる位置に配置される。

　使用者は、押さえ管３０をアーム部２０に対して長手軸Ｏ周りに回転させて、係合部４０ｂの少なくとも一部が側方開口３７を通過可能な位置に連結部材４０を配置する。

　使用者は、図６に示すように、スライダ６２を本体６１に対して前進させてフック７０を前進させる。フック７０は、押さえ管３０の基端開口３０ｂから押さえ管３０内に進入する。フック７０のテーパ面７０ｂと接触した係合部４０ｂは、接続孔４０ａを中心として回転する。連結部材４０がアーム部２０に対して長手軸Оと垂直な軸を中心として回転して、係合部４０ｂの少なくとも一部は側方開口３７を通過して突出する。

　図６に示すように、係合部４０ｂの少なくとも一部が側方開口３７を通過して突出することで、アーム部２０の基端部２０ａに取り付けられた連結部材４０とフック７０とが着脱可能な状態となる。

　使用者は、図７に示すように、側方開口３７から突出した連結部材４０の係合部４０ｂを押さえ管３０の内部に押し込み、連結部材４０の係合部４０ｂとフック７０とを係合させる。なお、連結部材４０が弾性変形することで長手軸Ｏに対して離れる方向に移動する部材である場合は、連結部材４０はフック７０と着脱可能な状態となることで、連結部材４０の弾性力により押さえ管３０の内部に移動する。

　使用者は、図８に示すように、押さえ管３０をアーム部２０に対して長手軸О回りに回転させ、係合部４０ｂの少なくとも一部が側方開口３７を通過不可能な位置に連結部材４０を配置する。その結果、連結部材４０がアーム部２０に対して長手軸Оと垂直な軸を中心として回転しようとしても、係合部４０ｂの少なくとも一部は側方開口３７を通過できない。そのため、アーム部２０の基端部に取り付けられた連結部材４０とフック７０とが着脱不可能な状態となる。

　フック７０は、ストッパ５６により押さえ管３０の先端開口３０ａから突出しない。そのため、フック７０が先端開口３０ａから突出して、アーム部２０とフック７０との接続が不安定になることがなく、アーム部２０とフック７０との接続が解除されることもない。

　図９から図１１はクリップ装置１００の使用時の動作を断面図である。
　上記のように構成されたクリップ装置１００の使用時の動作および作用について説明する。

　クリップ装置１００は、内視鏡のチャンネルを経由して体内に導入される。クリップ装置１００を内視鏡に挿入する際、使用者はスライダ６２を所定量後退させて、アーム部２０が閉じ、かつロックされていない状態で挿入する。アーム部２０が閉じたクリップユニット１０および挿入部５１の先端部を、アウターシース５３内に収容した状態で内視鏡に挿入してもよい（図４参照）。

　クリップ装置１００を内視鏡先端部のチャンネル開口から突出させて、スライダ６２を引く力を小さくしたり挿入部５１を後退させたりすると、アーム部２０は、自身の弾性復元力により、押さえ管３０に対して前進する。その結果、一対のアーム２１、２２が開いた開形態となる。ストッパ５６がガイドパイプ５５の後端と接触すると、アーム部２０は、押さえ管３０に対して前進できなくなるため、アーム部２０は押さえ管３０から脱落せずに開形態を保持する。

　使用者が、スライダ６２を本体６１に対して後退させると、操作ワイヤ５２が牽引されてアーム部２０が押さえ管３０に対して後退する。その結果、一対のアーム２１、２２が閉じた閉形態となる。使用者は、一対のアーム２１、２２間に組織を位置させて一対のアーム２１、２２を閉じることにより、組織を結紮できる。後述するロック操作を行うまでは、スライダ６２を本体６１に対して前進させることにより、一対のアーム２１、２２を閉形態から再び開形態に遷移させることができる。したがって、クリップ装置１００においては、ロック操作を行うまでは、操作ワイヤ５２によりクリップユニット１０を操作して組織の掴み直しを行える。

　一対のアーム２１、２２間に位置する組織を結紮してよいと判断したら、使用者はアーム部２０を閉形態に固定するためのロック操作を行う。ロック操作において、使用者は、掴み直しができる範囲を超えて、さらにスライダ６２を本体６１に対して後退させる。スライダ６２が後退すると、操作ワイヤ５２が牽引され、一対のアーム２１、２２は、組織を挟んだまま略平行となって押さえ管３０内に進入する。さらに、一対のアーム２１、２２に設けられた係止部２３が互いに接近し、押さえ管３０の基端開口３０ｂを通過可能な位置関係となる。

　図９に示すように、基端開口３０ｂを通過して押さえ管３０外に移動した一対の係止部２３は、操作ワイヤ５２から受ける力が弱まると再び離間し、基端開口３０ｂを通過できない位置関係となる。その結果、基端開口３０ｂの縁に一対の係止部２３が当接することでアーム部２０の押さえ管３０からの突出が防止され、アーム部２０はロックされて閉形態が保持される。

　使用者は、さらに操作ワイヤ５２を牽引する。図１０に示すように、係合部４０ｂに対して例えば２０Ｎ（ニュートン）から９０Ｎの引っ張りによる破断力量が加えられ、係合部４０ｂは破断する。一方、フック７０は破断しないため、クリップユニット１０の再充填時において交換なく再使用できる。

　使用者は、挿入部５１を挿入部５１を後退させ。その結果、図１１に示すように、クリップユニット１０は組織を結紮した状態で体内に留置される。

　本実施形態のクリップ装置１００によれば、自己拡開力を有する掴み直し可能なクリップユニット１０を容易に再充填できる。連結部材４０と、押さえ管３０の側方開口３７と、長手軸О回りに回転可能に押さえ管３０を支持するガイドパイプ（支持部材）５５と、は「切り替え部」を構成する。切り替え部は、ストッパ５６により操作ワイヤ５２の先端部が押さえ管３０の先端開口３０ａから突出することを規制されている状態において、すなわちフック７０（リンク８０）が押さえ管３０の先端開口３０ａから突出しない状態において、アーム部２０の基端部に取り付けられた連結部材４０とフック７０とが着脱可能な状態と、アーム部２０の基端部に取り付けられた連結部材４０とフック７０とが着脱不可能な状態と、を切り替える。

　本実施形態のクリップ装置１００によれば、アーム部２０が自己拡開力を有する場合であっても、フック７０が先端開口３０ａから突出して、アーム部２０とフック７０との接続が不安定になることがなく、アーム部２０とフック７０との接続が解除されることもない。

　以上、本発明の第一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の実施形態および以下で示す変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。

（変形例１）
　例えば、上記実施形態においてリンク８０は、アーム部２０の基端部２０ａに取り付けられた連結部材４０と、操作ワイヤ５２の先端部に取り付けられたフック７０とで構成された。リンクの態様はこれに限定されない。図１２および図１３は、リンク８０の変形例であるリンク８０Ｇを示す図である。リンク８０Ｇは、着脱部７０を有しておらず、連結部材４０Ｇのみにより構成される。連結部材４０Ｇは、操作ワイヤ５２の先端部に回転可能に取り付けられる。図１２に示すように、連結部材４０Ｇが少なくとも一部が側方開口３７を通過して突出することで、連結部材４０Ｇとアーム部２０の基端部２０ａとが着脱可能な状態となる。連結部材４０Ｇは、図１３に示すように、押さえ管３０の内部に押し込まれることで、アーム部２０の基端部２０ａと係合する。

（変形例２）
　例えば、上記実施形態において連結部材４０はＬ字型の係合部４０ｂが回転することで、フック７０と着脱可能な状態となっていた。連結部材４０とフック７０との着脱態様はこれに限定されない。図１４および図１５は、連結部材４０およびフック７０の変形例である連結部材４０Ｆと着脱部７０Ｆを示す図である。連結部材４０Ｆと着脱部７０Ｆとは、リンク８０Ｆを構成する。連結部材４０Ｆは、球状の着脱部７０Ｆを両側から挟み込む開閉部材である。連結部材４０Ｆの内側には着脱部７０Ｆと係合する凹部４０ｆが形成されている。

　使用者は、連結部材４０Ｆが閉状態から開状態となるように、押さえ管３０をアーム部２０に対して長手軸Ｏ周りに回転させて、連結部材４０Ｆが側方開口３７を通過可能な位置に連結部材４０Ｆを配置する。図１４に示すように、連結部材４０Ｆが開状態となることで、連結部材４０Ｆとフック７０Ｆとが着脱可能な状態となる。

　使用者は、連結部材４０Ｆが閉状態から開状態とならないように、押さえ管３０をアーム部２０に対して長手軸Ｏ周りに回転させて、連結部材４０Ｆが側方開口３７を通過不可能な位置に連結部材４０Ｆを配置する。図１５に示すように、連結部材４０Ｆが閉状態を維持することで、連結部材４０Ｆとフック７０Ｆとが着脱不可能な状態となる。

（第二実施形態）
　本発明の第二実施形態について、図１６から図１７を参照して説明する。以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。第二実施形態に係るクリップ装置１００Ｂは、第一実施形態に係るクリップ装置１００と比較して、切り替え部の構成が異なる。

　図１６および図１７はクリップ装置１００Ｂの先端の断面図である。
　クリップ装置１００Ｂは、体内に留置されるクリップユニット（処置部）１０Ｂと、クリップユニット１０Ｂを操作するためのアクチュエータ５０Ｂと、を備えている。

　クリップユニット１０Ｂは、アーム部２０と、アーム部２０の一部が収容された押さえ管（保持部材）３０Ｂと、連結部材４０Ｂと、を備えている。

　押さえ管３０Ｂは、側方開口３７を有していない点を除いて、第一実施形態の押さえ管３０を同様の構成を有する。

　連結部材４０Ｂは、基端部２０ａに回転可能に取り付けられた部材である。連結部材４０Ｂは、基端部２０ａが挿通する接続孔４０ａと、フック７０と係合する係合部４０ｂと、回転部材４０ｃと、を有している。連結部材４０Ｂと着脱部７０とは、リンク８０Ｂを構成する。

　回転部材４０ｃは、Ｌ字型の係合部４０ｂを回転可能に支持する部材である。回転部材４０ｃに支持された係合部４０ｂは、長手軸Оと垂直な軸を中心として回転する。連結部材４０Ｂは、接続孔４０ａと係合部４０ｂとが回転部材４０ｃを介して接続されており、第一実施形態の連結部材４０と比較して長手方向Ｌの長さが長い。

　アクチュエータ５０Ｂは、細長の挿入部５１Ｂと、挿入部５１Ｂに通された操作ワイヤ（動力伝達部材）５２と、挿入部５１Ｂに接続された操作部６０と、フック（着脱部）７０と、を備える。

　挿入部５１Ｂは、例えばコイルで形成されたシースである。挿入部５１Ｂの先端は、押さえ管３０Ｂの基端開口３０ｂと接続される。挿入部５１Ｂの先端付近の側面には、側方開口５７が形成されている。側方開口５７は、クリップユニット１０Ｂの長手方向Ｌに延びる長穴状である。側方開口５７は、第一実施形態の側方開口３７と同じ大きさの開口であり、係合部４０ｂは側方開口５７を通過できる。

　上記のように構成されたクリップユニット１０Ｂの再充填時の動作および作用について説明する。

　使用者は、図１６に示すように、挿入部５１Ｂの先端にクリップユニット１０Ｂを装着する。アーム部２０は初期状態である開状態となっており、連結部材４０Ｂの係合部４０ｂは、押さえ管３０Ｂの基端開口３０ｂから突出して、長手方向Ｌにおいて側方開口５７と重なる位置に配置される。

　使用者は、押さえ管３０をアーム部２０に対して長手軸Ｏ周りに回転させて、係合部４０ｂの少なくとも一部が側方開口５７を通過可能な位置に連結部材４０Ｂを配置する。

　使用者は、図１６に示すように、スライダ６２を本体６１に対して前進させてフック７０を前進させる。フック７０の先端と接触した係合部４０ｂは、回転部材４０ｃを中心として回転する。連結部材４０Ｂがアーム部２０に対して長手軸Оと垂直な軸を中心として回転して、係合部４０ｂの少なくとも一部は側方開口５７を通過して突出する。

　図１６に示すように、係合部４０ｂの少なくとも一部が側方開口５７を通過して突出することで、アーム部２０の基端部に取り付けられた連結部材４０Ｂとフック７０とが着脱可能な状態となる。

　使用者は、図１７に示すように、側方開口５７から突出した連結部材４０Ｂの係合部４０ｂを押さえ管３０Ｂの内部に押し込み、連結部材４０Ｂの係合部４０ｂとフック７０とを係合させる。

　使用者は、押さえ管３０Ｂをアーム部２０に対して長手軸О回りに回転させ、係合部４０ｂの少なくとも一部が側方開口５７を通過不可能な位置に連結部材４０を配置する。その結果、係合部４０ｂがアーム部２０に対して長手軸Оと垂直な軸を中心として回転しようとしても、係合部４０ｂの少なくとも一部は側方開口５７を通過できない。そのため、アーム部２０の基端部に取り付けられた連結部材４０Ｂとフック７０とが着脱不可能な状態となる。

　本実施形態のクリップ装置１００Ｂによれば、第一実施形態のクリップ装置１００同様、自己拡開力を有する掴み直し可能なクリップユニット１０Ｂを容易に再充填できる。連結部材４０Ｂと、挿入部５１の側方開口５７と、長手軸О回りに回転可能に押さえ管３０Ｂを支持するガイドパイプ（支持部材）５５と、は「切り替え部」を構成する。切り替え部は、ストッパ５６により操作ワイヤ５２の先端部が押さえ管３０Ｂの先端開口３０ａから突出することを規制されている状態において、すなわちフック７０（リンク８０Ｂ）が押さえ管３０Ｂの先端開口３０ａから突出しない状態において、アーム部２０の基端部に取り付けられた連結部材４０Ｂとフック７０とが着脱可能な状態と、アーム部２０の基端部に取り付けられた連結部材４０Ｂとフック７０とが着脱不可能な状態と、を切り替える。

　本実施形態のクリップ装置１００Ｂによれば、側方開口が押さえ管３０Ｂでなはく挿入部５１に形成されている場合も、クリップ装置１００Ｂは第一実施形態と同様の効果を発揮できる。

　以上、本発明の第二実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の実施形態および変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。

（第三実施形態）
　本発明の第三実施形態について、図１８から図１９を参照して説明する。以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。第三実施形態に係るクリップ装置１００Ｃは、第一実施形態に係るクリップ装置１００と比較して、切り替え部の構成が異なる。

　図１８および図１９はクリップ装置１００Ｃの先端の断面図である。
　クリップ装置１００Ｃは、体内に留置されるクリップユニット（処置部）１０Ｃと、クリップユニット１０Ｃを操作するためのアクチュエータ５０と、を備えている。

　クリップユニット１０Ｃは、アーム部２０と、アーム部２０の一部が収容された押さえ管（保持部材）３０Ｃと、連結部材４０と、を備えている。

　押さえ管３０Ｃは、第二実施形態の押さえ管３０Ｂと比較して、カバー部材３１Ｃをさらに有している。押さえ管３０Ｃのカバー部材３１Ｃ以外の部分を押さえ管本体３２Ｃとする。

　カバー部材３１Ｃは、図１８および図１９に示すように、押さえ管３０Ｃの基端側に設けられた筒状部材である。カバー部材３１Ｃは、押さえ管本体３２Ｃの外周面に嵌合している。カバー部材３１Ｃは、押さえ管本体３２Ｃに対して基端側にスライド移動可能に押さえ管本体３２Ｃに取り付けられている。

　上記のように構成されたクリップユニット１０Ｃの再充填時の動作および作用について説明する。

　使用者は、図１８に示すように、カバー部材３１Ｃを押さえ管本体３２Ｃに対して先端側にスライドする。連結部材４０が外部に露出することで、アーム部２０の基端部に取り付けられた連結部材４０とフック７０とが着脱可能な状態となる。使用者は、図１８に示すように、連結部材４０の係合部４０ｂとフック７０とを係合させる。

　使用者は、図１９に示すように、カバー部材３１Ｃを押さえ管本体３２Ｃに対して基端側にスライドする。連結部材４０がカバー部材３１Ｃに覆われるため、係合部４０ｂがアーム部２０に対して長手軸Оと垂直な軸を中心として回転できない。そのため、アーム部２０の基端部に取り付けられた連結部材４０とフック７０とが着脱不可能な状態となる。

　本実施形態のクリップ装置１００Ｃによれば、第一実施形態のクリップ装置１００同様、自己拡開力を有する掴み直し可能なクリップユニット１０Ｃを容易に再充填できる。連結部材４０と、カバー部材３１Ｃと、は「切り替え部」を構成する。切り替え部は、ストッパ５６により操作ワイヤ５２の先端部が押さえ管３０Ｃの先端開口３０ａから突出することを規制されている状態において、すなわちフック７０（リンク８０）が押さえ管３０Ｃの先端開口３０ａから突出しない状態において、アーム部２０の基端部に取り付けられた連結部材４０とフック７０とが着脱可能な状態と、アーム部２０の基端部に取り付けられた連結部材４０とフック７０とが着脱不可能な状態と、を切り替える。

　本実施形態のクリップ装置１００Ｃによれば、側方開口３７や側方開口５７が形成されていない場合も、クリップ装置１００Ｃは第一実施形態と同様の効果を発揮できる。

　以上、本発明の第三実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の実施形態および変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。

（第四実施形態）
　本発明の第四実施形態について、図２０から図２１を参照して説明する。以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。第四実施形態に係るクリップ装置１００Ｄは、第一実施形態に係るクリップ装置１００と比較して、切り替え部の構成が異なる。

　図２０および図２１はクリップ装置１００Ｄの先端の側面図である。
　クリップ装置１００Ｄは、体内に留置されるクリップユニット（処置部）１０Ｄと、クリップユニット１０Ｄを操作するためのアクチュエータ５０と、を備えている。

　クリップユニット１０Ｄは、アーム部２０と、アーム部２０の一部が収容された押さえ管（保持部材）３０Ｄと、連結部材４０と、を備えている。

　押さえ管３０Ｄは、第二実施形態の押さえ管３０Ｂと比較して、開閉部材３３Ｄとリング部材３４Ｄとをさらに有している。押さえ管３０Ｄの開閉部材３３Ｄとリング部材３４Ｄ以外の部分を押さえ管本体３２Ｄとする。

　開閉部材３３Ｄは、押さえ管本体３２Ｄの基端に設けられた一対の開閉部材である。開閉部材３３Ｄは、閉状態において筒状となる。開閉部材３３Ｄは、先端側が押さえ管本体３２Ｄに回転可能に取り付けられている。

　リング部材（ストッパ）３４Ｄは、押さえ管本体３２Ｄの外周面および閉状態の開閉部材３３Ｄの外周面に嵌合可能なリング状の部材である。リング部材３４Ｄは、押さえ管本体３２Ｄの外周面と閉状態の開閉部材３３Ｄの外周面との間をスライド可能である。

　上記のように構成されたクリップユニット１０Ｄの再充填時の動作および作用について説明する。

　使用者は、図２０に示すように、リング部材３４Ｄを押さえ管本体３２Ｄ側にスライドする。開閉部材３３Ｄは開閉可能な状態となる。開閉部材３３Ｄを開状態にして連結部材４０が外部に露出することで、アーム部２０の基端部に取り付けられた連結部材４０とフック７０とが着脱可能な状態となる。使用者は、図２０に示すように、連結部材４０の係合部４０ｂとフック７０とを係合させる。

　使用者は、図２１に示すように、リング部材３４Ｄを開閉部材３３Ｄ側にスライドする。開閉部材３３Ｄは閉状態となる。その結果、係合部４０ｂがアーム部２０に対して長手軸Оと垂直な軸を中心として回転できない。そのため、アーム部２０の基端部に取り付けられた連結部材４０とフック７０とが着脱不可能な状態となる。

　本実施形態のクリップ装置１００Ｄによれば、第一実施形態のクリップ装置１００同様、自己拡開力を有する掴み直し可能なクリップユニット１０Ｄを容易に再充填できる。連結部材４０と、開閉部材３３Ｄと、リング部材３４Ｄと、は「切り替え部」を構成する。切り替え部は、ストッパ５６により操作ワイヤ５２の先端部が押さえ管３０Ｄの先端開口３０ａから突出することを規制されている状態において、すなわちフック７０（リンク８０）が押さえ管３０Ｄの先端開口３０ａから突出しない状態において、アーム部２０の基端部に取り付けられた連結部材４０とフック７０とが着脱可能な状態と、アーム部２０の基端部に取り付けられた連結部材４０とフック７０とが着脱不可能な状態と、を切り替える。

　本実施形態のクリップ装置１００Ｄによれば、側方開口３７や側方開口５７が形成されていない場合も、クリップ装置１００Ｄは第一実施形態と同様の効果を発揮できる。

　以上、本発明の第四実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の実施形態および変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。

（第五実施形態）
　本発明の第五実施形態について、図２２から図２３を参照して説明する。以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。第四実施形態に係るクリップ装置１００Ｅは、第一実施形態に係るクリップ装置１００と比較して、切り替え部の構成が異なる。

　図２２および図２３はクリップ装置１００Ｅの先端の側面図である。
　クリップ装置１００Ｅは、体内に留置されるクリップユニット（処置部）１０Ｂと、クリップユニット１０Ｂを操作するためのアクチュエータ５０Ｅと、を備えている。

　アクチュエータ５０Ｅは、細長の挿入部５１と、挿入部５１に通された操作ワイヤ（動力伝達部材）５２と、挿入部５１に接続された操作部６０と、フック（着脱部）７０と、開閉部材５８Ｅと、リング部材５９Ｅと、を備える。

　開閉部材５８Ｅは、挿入部５１の先端に設けられた一対の開閉部材である。開閉部材５８Ｅは、閉状態において筒状となる。開閉部材５８Ｅは、基端側が挿入部５１に回転可能に取り付けられている。

　リング部材（ストッパ）５９Ｅは、挿入部５１の先端の外周面および閉状態の開閉部材５８Ｅの外周面に嵌合可能なリング状の部材である。リング部材５９Ｅは、挿入部５１の先端の外周面と閉状態の開閉部材５８Ｅの外周面との間をスライド可能である。

　上記のように構成されたクリップユニット１０Ｅの再充填時の動作および作用について説明する。

　使用者は、図２２に示すように、リング部材５９Ｅを挿入部５１の先端側にスライドする。開閉部材５８Ｅは開閉可能な状態となる。開閉部材５８Ｅを開状態にして連結部材４０が外部に露出することで、アーム部２０の基端部に取り付けられた連結部材４０とフック７０とが着脱可能な状態となる。使用者は、図２２に示すように、連結部材４０の係合部４０ｂとフック７０とを係合させる。

　使用者は、図２３に示すように、リング部材５９Ｅを開閉部材５８Ｅ側にスライドする。開閉部材５８Ｅは閉状態となる。その結果、係合部４０ｂがアーム部２０に対して長手軸Оと垂直な軸を中心として回転できない。そのため、アーム部２０の基端部に取り付けられた連結部材４０とフック７０とが着脱不可能な状態となる。

　本実施形態のクリップ装置１００Ｅによれば、第一実施形態のクリップ装置１００同様、自己拡開力を有する掴み直し可能なクリップユニット１０Ｂを容易に再充填できる。連結部材４０と、開閉部材５８Ｅと、リング部材５９Ｅと、は「切り替え部」を構成する。切り替え部は、ストッパ５６により操作ワイヤ５２の先端部が押さえ管３０の先端開口３０ａから突出することを規制されている状態において、すなわちフック７０（リンク８０）が押さえ管３０の先端開口３０ａから突出しない状態において、アーム部２０の基端部に取り付けられた連結部材４０とフック７０とが着脱可能な状態と、アーム部２０の基端部に取り付けられた連結部材４０とフック７０とが着脱不可能な状態と、を切り替える。

　本実施形態のクリップ装置１００Ｅによれば、側方開口３７や側方開口５７が形成されていない場合も、クリップ装置１００Ｅは第一実施形態と同様の効果を発揮できる。

　以上、本発明の第五実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の実施形態および変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。

（変形例３）
　上記実施形態では、アーム部２０は第一アーム２１と第二アーム２２とを有していたが、アーム部２０の態様はこれに限定されない。アーム部２０は開閉可能な複数のアームを有していればよく、例えば４本のアームを有していてもよい。

　本発明は、クリップ装置に適用することができる。

１００，１００Ｂ，１００Ｃ，１００Ｄ，１００Ｅ　クリップ装置
１０，１０Ｂ，１０Ｃ，１０Ｄ，１０Ｅ　クリップユニット（処置部）
２０　アーム部
２０ａ　基端部（ベース）
２１　第一アーム
２２　第二アーム
２３　係止部
３０，３０Ｂ，３０Ｃ，３０Ｄ　押さえ管（保持部材）
３０ａ　先端開口
３０ｂ　基端開口
３１Ｃ　カバー部材
３３Ｄ　開閉部材
３４Ｄ　リング部材（ストッパ）
３７　側方開口
４０，４０Ｂ，４０Ｆ　連結部材
４０ａ　接続孔
４０ｂ　係合部
４０ｃ　回転部材
５０，５０Ｂ，５０Ｅ　アクチュエータ
５１，５１Ｂ　挿入部
５２　操作ワイヤ（動力伝達部材）
５５　ガイドパイプ（支持部材）
５６　ストッパ
５７　側方開口
５８Ｅ　開閉部材
５９Ｅ　リング部材（ストッパ）
６０　操作部
６１　本体
６２　スライダ
７０，７０Ｆ　フック（着脱部）
８０，８０Ｂ，８０Ｆ，８０Ｇ　リンク

Claims

　開状態に付勢された複数のアームを有するアーム部と、
　前記アーム部の基端部が収容され、前記アーム部を閉状態でロック可能な押さえ管と、
　先端において前記押さえ管の基端開口と接続される挿入部と、
　前記挿入部に挿通された動力伝達部材と、
　前記動力伝達部材の先端部と前記アーム部の基端部とを着脱可能に連結するリンクと、
　前記動力伝達部材の前記先端部が前記押さえ管の先端開口から突出することを規制する規制部材と、
　を備え、
　前記規制部材により前記動力伝達部材の前記先端部が前記押さえ管の先端開口から突出することを規制されている状態において、前記アーム部の基端部と前記動力伝達部材の先端部とが着脱可能な状態と、前記アーム部の基端部と前記動力伝達部材の先端部とが着脱不可能な状態と、を切り替える切り替え部を有する、
　クリップ装置。
　前記リンクは、前記アーム部の前記基端部および前記動力伝達部材の先端部のうち一方は、前記押さえ管の長手軸に対して離れる方向に移動可能に取り付けられ、前記アームの基端部および前記動力伝達部材の先端部のうち他方と着脱可能な連結部材を有する、
　請求項1に記載のクリップ装置。
　前記切り替え部は、
　前記連結部材と、
　前記押さえ管の側面に設けられ、前記連結部材の少なくとも一部が挿通可能な側方開口と、
　前記挿入部の先端に設けられ、前記押さえ管を前記アーム部に対して長手軸回りに回転可能に支持する支持部材と、
　である、
請求項２に記載のクリップ装置。
　前記切り替え部は、
　前記連結部材と、
　前記挿入部の側面に設けられ、前記連結部材の少なくとも一部が挿通可能な側方開口と、
　前記挿入部の先端に設けられ、前記押さえ管を長手軸回りに回転可能に支持する支持部材と、
　である、
　請求項２に記載のクリップ装置。
　前記切り替え部は、
　前記連結部材と、
　前記押さえ管にスライド可能に取り付けられた筒状のカバー部材と、
　である、
　請求項２に記載のクリップ装置。
　前記切り替え部は、
　前記連結部材と、
　前記押さえ管の基端に設けられた開閉部材と、
　前記開閉部材が開くことを防止するストッパと、
　である、
　請求項２に記載のクリップ装置。
　前記切り替え部は、
　前記連結部材と、
　前記挿入部の先端に設けられた開閉部材と、
　前記開閉部材が開くことを防止するストッパと、
　である
　請求項２に記載のクリップ装置。
　前記連結部材は、所定の破断力量が加えられたとき変形する、
　請求項２から請求項７のいずれか一項に記載のクリップ装置。
　開状態に付勢された複数のアームを有するアーム部と、
　前記アーム部の基端部が収容され、前記アーム部を閉状態でロック可能な押さえ管と、
　を備えるクリップユニットと、
　先端において前記押さえ管の基端開口と接続される挿入部と、
　前記挿入部に挿通された動力伝達部材と、
　前記動力伝達部材の先端部と前記アーム部の基端部とを着脱可能に連結するリンクと、
　前記動力伝達部材の前記先端部が前記押さえ管の先端開口から突出することを規制する規制部材と、
　を備えるアクチュエータとの接続方法であって、
　前記規制部材により前記動力伝達部材の前記先端部が前記押さえ管の先端開口から突出することを規制されている状態において、前記アーム部の基端部と前記動力伝達部材の先端部とが着脱可能な状態と、前記アーム部の基端部と前記動力伝達部材の先端部とが着脱不可能な状態と、を切り替える、
　クリップユニットとアクチュエータとの接続方法。