WO2021192338A1 - 発光装置 - Google Patents

Abstract

発光装置は、一方向に延び、前記一方向に沿って配置された光を発する第一出射面を有する第一発光部と、前記第一発光部に対する前記一方向側に配置され、前記一方向に延び、前記一方向に沿って配置された光を発する第二出射面を有する第二発光部と、前記一方向及びその反対方向に移動可能とされ、該移動により前記第一出射面を清掃する清掃部と、前記清掃部から前記一方向へ延び、前記清掃部を移動させる移動力を前記清掃部に伝達する伝達部と、前記伝達部から前記一方向へ延びて前記伝達部を延長する延長部であって、前記清掃部が最も前記反対方向側へ位置する状態において、前記一方向側の端部が、前記第一発光部における前記一方向側の端部と、前記第二発光部における前記一方向側の端部と、の間の中央地点よりも前記一方向側に配置される前記延長部と、を備える。

Description

発光装置

　本発明は、発光装置に関する。

　特許文献１には、支持部材がＬＥＤプリントヘッドの長手方向に沿って移動して、ブレード部材が光照射面を清掃する際に、支持部材の接触部が感光体ドラムに接触して移動する構成が開示されている。

日本国特開２００７－１３０７８９号公報

　ところで、発光装置の一例としては、一方向に延び、該一方向に沿った出射面を有する発光部と、該一方向への移動により該出射面を清掃する清掃部と、該清掃部から該一方向へ延び、該清掃部を移動させる移動力を該清掃部に伝達する伝達部と、を備える構成（以下「構成Ａ」という）が考えられる。

　構成Ａにおいて、発光部に対する一方向側に他の発光部が配置される構成では、他の発光部に対する一方向側から伝達部にアクセスすると伝達部までの距離が長くなり、伝達部への一方向側からのアクセスがしづらい場合がある。

　本発明は、伝達部のみにより清掃部に移動力を伝達する構成に比べ、伝達部への一方向側からのアクセスをしやすくすることを目的とする。

　第１態様に係る発光装置は、一方向に延び、前記一方向に沿って配置された光を発する第一出射面を有する第一発光部と、前記第一発光部に対する前記一方向側に配置され、前記一方向に延び、前記一方向に沿って配置された光を発する第二出射面を有する第二発光部と、前記一方向及びその反対方向に移動可能とされ、該移動により前記第一出射面を清掃する清掃部と、前記清掃部から前記一方向へ延び、前記清掃部を移動させる移動力を前記清掃部に伝達する伝達部と、前記伝達部から前記一方向へ延びて前記伝達部を延長する延長部であって、前記清掃部が最も前記反対方向側へ位置する状態において、前記一方向側の端部が、前記第一発光部における前記一方向側の端部と、前記第二発光部における前記一方向側の端部と、の間の中央地点よりも前記一方向側に配置される前記延長部と、を備える。

　第２態様に係る発光装置は、前記延長部の一方向側の端部は、前記清掃部が最も前記反対方向側へ位置する状態において、前記第二発光部における前記一方向側の端部よりも前記一方向側に配置されている。

　第３態様に係る発光装置は、前記第一発光部において光を発する発光方向とは反対側に配置され、前記第一発光部及び前記第二発光部が設けられた基体を備え、前記延長部の一方向側の端部は、前記清掃部が最も前記反対方向側へ位置する状態において、前記基体における前記一方向側の端部よりも前記一方向側に配置されている。

　第４態様に係る発光装置は、前記延長部を支持する支持部を備える。

　第５態様に係る発光装置は、前記支持部は、前記第一発光部における前記一方向側の端部と、前記第二発光部における前記一方向側の端部と、の間の中央地点よりも前記一方向側に配置されている。

　第６態様に係る発光装置は、前記支持部は、前記第二発光部における前記一方向側の端部よりも前記一方向側に配置されている。

　第７態様に係る発光装置は、前記第一発光部において光を発する発光方向とは反対側に配置され、前記第一発光部及び前記第二発光部が設けられた基体を備え、前記支持部は、前記基体に設けられている。

　第８態様に係る発光装置は、前記基体に対する幅方向側で該基体に対して着脱可能に設けられた着脱部材を備え、前記幅方向は、前記発光方向及び前記一方向に対して交差する方向であり、前記支持部は、前記着脱部材に対して固定されていない。

　第９態様に係る発光装置は、前記支持部の少なくとも一部は、前記基体における、前記一方向視にて前記第一発光部及び前記第二発光部の少なくとも一方と重なる位置に配置されている。

　第１０態様に係る発光装置は、前記第一発光部及び前記第二発光部の各々は、前記発光方向へ光を発する発光体と、前記発光体に対する前記発光方向とは反対側で前記発光体を支持し、金属ブロックで形成された本体と、を有し、前記基体は、前記本体に対する前記発光方向とは反対側で前記本体が取り付けられた金属ブロックである。

　第１１態様に係る発光装置は、前記清掃部としての第一清掃部と、前記伝達部としての第一伝達部と、前記延長部としての第一延長部と、前記一方向及びその反対方向に移動可能とされ、該移動により前記第二出射面を清掃する第二清掃部と、前記第一伝達部に対して幅方向にずれた位置に配置され、前記第二清掃部から前記一方向へ延び、前記第二清掃部を移動させる移動力を前記第二清掃部に伝達する第二伝達部と、前記第二伝達部から前記一方向へ延び、前記第二伝達部を延長する第二延長部と、を備え、前記幅方向は、前記第一発光部において光を発する発光方向及び前記一方向に対して交差する方向とされ、前記支持部は、前記第一延長部及び前記第二延長部を支持する。

　第１２態様に係る発光装置は、前記清掃部としての第一清掃部と、前記一方向及びその反対方向に移動可能とされ、該移動により前記第二出射面を清掃する第二清掃部と、を備え、前記第一発光部及び前記第二発光部が、前記一方向に沿って列状に配置され、前記第二清掃部が、前記延長部に取り付けられ、前記支持部が、前記第一発光部と前記第二発光部との間に配置されている。

　第１態様に係る発光装置によれば、伝達部のみにより清掃部に移動力を伝達する構成に比べ、伝達部への一方向側からのアクセスがしやすくなる。

　第２態様に係る発光装置によれば、清掃部が最も反対方向側へ位置する状態において、延長部の一方向側の端部が、第二発光部における一方向側の端部よりも反対方向側に配置されている構成に比べ、伝達部への一方向側からのアクセスがしやすくなる。

　第３態様に係る発光装置によれば、清掃部が最も反対方向側へ位置する状態において、延長部の一方向側の端部が、基体における一方向側の端部よりも反対方向側に配置されている構成に比べ、伝達部への一方向側からのアクセスがしやすくなる。

　第４態様に係る発光装置によれば、延長部が支持されない構成に比べ、清掃部にかかる負荷が低減される。

　第５態様に係る発光装置によれば、支持部が中央地点よりも反対方向側に配置されている構成に比べ、清掃部にかかる負荷が低減される。

　第６態様に係る発光装置によれば、支持部が第二発光部における一方向側の端部よりも反対方向側に配置されている構成に比べ、清掃部にかかる負荷が低減される。

　第７態様に係る発光装置によれば、支持部が基体以外の部材に設けられる構成に比べ、発光装置の構成部品が基体に集約される。

　第８態様に係る発光装置によれば、支持部が着脱部材に固定される構成に比べ、着脱部材の基体に対する着脱が容易になる。

　第９態様に係る発光装置によれば、支持部の全部が、基体における、一方向視にて第一発光部及び第二発光部からずれた位置に配置されている構成に比べ、発光装置の省スペース化が図れる。

　第１０態様に係る発光装置によれば、本体及び基体が板金である構成に比べ、清掃部による清掃の際に付与される荷重によって本体及び基体が変形することが抑制される。

　第１１態様に係る発光装置によれば、第一延長部及び第二延長部を異なる支持部で支持する構成に比べ、支持部の数が低減される。

　第１２態様に係る発光装置によれば、支持部が第二発光部における一方向側の端部よりも一方向側にのみ配置されている構成に比べ、清掃部にかかる負荷が低減される。

第１実施形態に係る露光装置を備えた画像形成装置を示す概略図である。 第１実施形態に係る露光装置を示す斜視図である。 第１実施形態に係る露光装置を示す平面図である。 第１実施形態に係る露光装置を示す正断面図（図２の４Ａ－４Ａ線断面図）である。 第１実施形態に係る露光装置の発光部を示す斜視図である。 第１実施形態に係る露光装置の清掃部を示す斜視図である。 第１実施形態に係る露光装置の清掃部を示す正断面図である。 第１実施形態に係る露光装置の支持部を示す斜視図である。 第１実施形態に係る露光装置の他の支持部を示す斜視図である。 変形例に係る露光装置を示す平面図である。 第２実施形態に係る発光装置を備えた描画装置を示す構成図である。

　以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
　〔第１実施形態〕
　＜画像形成装置１０＞
　まず、第１実施形態に係る露光装置４０を備えた画像形成装置１０の構成を説明する。図１は、本実施形態に係る画像形成装置１０の構成を示す概略図である。下記の説明で用いる＋Ｘ方向、－Ｘ方向、＋Ｙ方向、－Ｙ方向、＋Ｚ方向及び－Ｚ方向は、図中に示す矢印方向である。下記の説明では、＋－を付さない「Ｘ方向」を、「＋Ｘ方向及び－Ｘ方向の両方向」又は「＋Ｘ方向及び－Ｘ方向のいずれか一方向」という意味で用いる場合がある。＋－を付さない「Ｙ方向」を、「＋Ｙ方向及び－Ｙ方向の両方向」又は「＋Ｙ方向及び－Ｙ方向のいずれか一方向」という意味で用いる場合がある。＋－を付さない「Ｚ方向」を、「＋Ｚ方向及び－Ｚ方向の両方向」又は「＋Ｚ方向及び－Ｚ方向のいずれか一方向」という意味で用いる場合がある。さらに、Ｘ方向、Ｙ方向、Ｚ方向は、互いに交差する方向（具体的には、直交する方向）である。

　図中の「○」の中に「×」が記載された記号は、紙面の手前から奥へ向かう矢印を意味する。図中の「○」の中に「・」が記載された記号は、紙面の奥から手前へ向かう矢印を意味する。各図に示す各部材における各部分同士のＸ方向、Ｙ方向、Ｚ方向の寸法比や、各部材同士のＸ方向、Ｙ方向、Ｚ方向の寸法比は、実際の寸法比と異なる場合がある。

　図１に示される画像形成装置１０は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置の一例である。具体的には、画像形成装置１０は、記録媒体Ｐにトナー像（画像の一例）を形成する電子写真式の画像形成装置である。トナーは、粉体の一例である。

　さらに具体的には、画像形成装置１０は、一例として、複数色で画像を形成する画像形成装置であり、例えば、特に高画質が求められる商業印刷用のフルカラープリンタである。画像形成装置１０は、媒体幅（すなわち、Ｚ方向の寸法）が広幅である記録媒体Ｐに対して、画像を形成することが可能な広幅用の画像形成装置である。具体的には、画像形成装置１０は、Ｂ３縦送りの際の媒体幅を超える幅（すなわち、３６４ｍｍを超える幅）の記録媒体Ｐに対して画像を形成可能である。さらに具体的には、画像形成装置１０は、一例として、Ａ２縦送りの際の媒体幅（すなわち４２０ｍｍ）以上、Ｂ０横送りの際の媒体幅（すなわち１４５６ｍｍ）以下のサイズの記録媒体Ｐに対応している。本実施形態では、画像形成装置１０は、例えば、Ｂ２横送りの際の媒体幅（すなわち７２８ｍｍ）のサイズの記録媒体Ｐに対応している。

　さらに説明すると、画像形成装置１０は、画像形成部１４と、定着装置１６と、を備えている。以下、画像形成装置１０の各部（画像形成部１４及び定着装置１６）について説明する。

　＜画像形成部１４＞
　画像形成部１４は、トナー画像を記録媒体Ｐに形成する機能を有している。具体的には、画像形成部１４は、トナー像形成部２２と、転写装置１７と、を有している。

　＜トナー像形成部２２＞
　図１に示されるトナー像形成部２２は、色ごとにトナー像を形成するように複数備えられている。本実施形態では、イエロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、ブラック（Ｋ）の計４色のトナー像形成部２２が設けられている。図１に示す（Ｙ）、（Ｍ）、（Ｃ）、（Ｋ）は、上記各色に対応する構成部分を示している。

　各色のトナー像形成部２２は、用いるトナーを除き同様に構成されているので、各色のトナー像形成部２２を代表して、図１ではトナー像形成部２２（Ｋ）の各部に符号を付している。

　各色のトナー像形成部２２は、具体的には、一方向（例えば図１における反時計回り方向）に回転する感光体ドラム３２を有している。各色のトナー像形成部２２は、帯電器２３と、露光装置４０と、現像装置３８と、を有している。

　各色のトナー像形成部２２では、帯電器２３が、感光体ドラム３２を帯電させる。さらに、露光装置４０が、帯電器２３によって帯電された感光体ドラム３２を露光して、感光体ドラム３２に静電潜像を形成する。現像装置３８が、露光装置４０によって感光体ドラム３２に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する。露光装置４０の具体的な構成については、後述する。

　＜転写装置１７＞
　図１に示される転写装置１７は、トナー像形成部２２で形成されたトナー像を記録媒体Ｐに転写する装置である。具体的には、転写装置１７は、各色の感光体ドラム３２のトナー像を、中間転写体としての転写ベルト２４に重ねて一次転写し、該重ねられたトナー像を記録媒体Ｐに二次転写する。具体的には、転写装置１７は、図１に示されるように、転写ベルト２４と、一次転写ロール２６と、二次転写ロール２８と、を備えている。

　一次転写ロール２６は、各色の感光体ドラム３２のトナー像を、感光体ドラム３２と一次転写ロール２６との間の一次転写位置Ｔ１にて転写ベルト２４に転写させるロールである。本実施形態では、一次転写ロール２６と感光体ドラム３２との間に一次転写電界が印加されることで、感光体ドラム３２に形成されたトナー像が、一次転写位置Ｔ１にて転写ベルト２４に転写される。

　転写ベルト２４は、各色の感光体ドラム３２からトナー画像が外周面に転写される。転写ベルト２４は、図１に示されるように、環状を成すと共に、複数のロール３９に巻き掛けられて姿勢が決められている。転写ベルト２４は、例えば、複数のロール３９のうち、駆動ロール３９Ｄが、駆動部（図示省略）によって回転駆動することで、矢印Ａ方向へ周回する。複数のロール３９のうち、図１に示すロール３９Ｂは、二次転写ロール２８に対向する対向ロール３９Ｂである。

　二次転写ロール２８は、転写ベルト２４に転写されたトナー画像を、対向ロール３９Ｂと二次転写ロール２８との間の二次転写位置Ｔ２にて記録媒体Ｐに転写するロールである。本実施形態では、対向ロール３９Ｂと二次転写ロール２８との間に二次転写電界が印加されることで、転写ベルト２４に転写されたトナー画像が、二次転写位置Ｔ２にて記録媒体Ｐに転写される。

　＜定着装置１６＞
　図１に示される定着装置１６は、二次転写ロール２８によって記録媒体Ｐに転写されたトナー像を該記録媒体Ｐに定着する装置である。具体的には、定着装置１６は、図１に示されるように、加熱部材としての加熱ロール１６Ａと、加圧部材としての加圧ロール１６Ｂと、を有している。定着装置１６では、加熱ロール１６Ａ及び加圧ロール１６Ｂによって、記録媒体Ｐを加熱及び加圧することで、記録媒体Ｐに形成されたトナー像を該記録媒体Ｐに定着する。

　＜露光装置４０＞
　次に、本実施形態に係る露光装置４０の構成を説明する。露光装置４０は、発光装置の一例である。図２は、露光装置４０の構成を示す斜視図である。図３は、露光装置４０の構成を示す平面図である。図４は、露光装置４０の構成を示す正断面図（図２の４Ａ－４Ａ線断面図）である。図２では、後述の清掃機構６０の一部の図示を省略している。図３では、後述の側部カバー４５、４６及び収容カバー４７の図示を省略している。図４では、後述の清掃機構６０の一部及び、配線５５の一部の図示を省略している。

　図中のＺ方向は、露光装置４０の奥行き方向に対応し、後述のように、露光装置４０の長手方向でもある。図中のＺ方向は、感光体ドラム３２（図１参照）の軸方向に沿った方向でもある。図中のＸ方向は、露光装置４０の幅方向に対応し、露光装置４０の短手方向である。図中のＹ方向は、露光装置４０の高さ方向に対応する。図中の＋Ｙ方向は、後述のように、露光装置４０において光を発する発光方向である。すなわち、図中の＋Ｙ方向は、露光装置４０が光を照射する照射方向である。上記の奥行方向、幅方向及び高さ方向は、説明の便宜上定めた方向であるから、露光装置４０の構成が、これらの方向に限定されるものではない。

　図２及び図３に示される露光装置４０は、感光体ドラム３２（図１参照）の軸方向（Ｚ方向）に沿って配置されており、該軸方向に長さを有している。すなわち、露光装置４０は、Ｚ方向を長手方向とする長尺状に形成されている。露光装置４０の長手方向長さ（Ｚ方向長さ）は、感光体ドラム３２の軸方向長さ（Ｚ方向長さ）以上である。

　露光装置４０は、＋Ｙ方向（以下「発光方向」という場合がある）へ光を発して、前述のように、感光体ドラム３２（図１参照）を露光する。図２及び図４等に示す露光装置４０では、図中の上方側が発光方向となるように図示されているが、実際には、図１に示されるように、露光装置４０は、重力方向下側へ向かって光を発する。露光装置４０の発光方向と重力方向とは不問であり、露光装置４０における発光方向の向きは適宜変更可能である。すなわち、露光装置４０の発光方向は、例えば、重力方向上側、水平方向、及び、重力方向に対する斜め方向のいずれかの方向等であってもよい。

　露光装置４０は、具体的には、図２に示されるように、発光部４１、４２、４３と、基体４４と、側部カバー４５、４６と、収容カバー４７と、清掃機構６０と、を有している。

　（発光部４１、４２、４３）
　発光部４１は、第一発光部の一例である。発光部４２は、第二発光部の一例である。発光部４１、４２、４３は、図２、図３及び図４に示されるように、基体４４に設けられている。具体的には、発光部４１、４２、４３は、基体４４の＋Ｙ方向の面上に配置されている。

　発光部４１、４２、４３の各々は、－Ｚ方向（一方向の一例）に延びている。すなわち、発光部４１、４２、４３は、Ｚ方向を長手方向とする長尺状に形成された長尺部材である。この発光部４１、４２、４３の各々は、出射面５９を通じて光を発する。具体的には、発光部４１、４２、４３の各々は、発光方向（＋Ｙ方向）へ光を発する。

　本実施形態では、発光部４１、４２、４３は、図３に示されるように、平面視にて（すなわち－Ｙ方向に見て）、千鳥状に配置されている。具体的には、発光部４３、４２がＺ方向に沿って間隔をあけて列状に配置され、発光部４１が、発光部４３、４２におけるＺ方向の間であって、発光部４３、４２に対する＋Ｘ方向側に配置されている。

　さらに具体的には、発光部４１、４２、４３は、以下のように配置されている。発光部４１は、発光部４３に対する－Ｚ方向側に配置されている。具体的には、発光部４１は、発光部４３に対して＋Ｘ方向側にずれた状態で、発光部４３に対する－Ｚ方向側に配置されている。さらに具体的には、発光部４１は、Ｘ方向に見て、＋Ｚ方向端部が、発光部４３の－Ｚ方向端部と重なるように配置されている。これにより、Ｘ方向に見て、発光部４３のＺ方向における発光範囲の一部と、発光部４１のＺ方向における発光範囲の一部とが重なっている。発光部４３と発光部４１とは、Ｚ方向に見て、重なっていない。

　発光部４２は、発光部４１に対する－Ｚ方向側に配置されている。具体的には、発光部４２は、発光部４１に対して－Ｘ方向側にずれた状態で、発光部４１に対する－Ｚ方向側に配置されている。さらに具体的には、発光部４２は、Ｘ方向に見て、＋Ｚ方向端部が、発光部４１の－Ｚ方向端部と重なるように配置されている。これにより、Ｘ方向に見て、発光部４１のＺ方向における発光範囲の一部と、発光部４２のＺ方向における発光範囲の一部とが重なっている。発光部４１と発光部４２とは、Ｚ方向に見て、重なっていない。発光部４３と発光部４２とは、Ｚ方向に見て、重なっている。

　発光部４１、４２、４３の各々は、図４及び図５に示されるように、本体５３と、発光体の一例としての発光基板５４と、駆動基板５７と、レンズ部５０と、レンズ保持部５８と、を有している。図５では、発光部４１、４２、４３を代表して、発光部４２を図示している。発光部４３は、発光部４２と同様に構成されている。発光部４１は、発光部４２を左右方向（Ｘ方向）に反転させた構成とされている。

　発光基板５４は、図４に示されるように、発光方向（＋Ｙ方向）へ光を発する機能を有しており、発光基板５４の基板上にＺ方向に沿って配置された複数の光源５４Ａを有している。本実施形態では、光源５４Ａは、例えば、複数の発光素子を含んで構成されている。一例として、光源５４Ａは、半導体基板と、この半導体基板上にＺ方向に沿って形成された複数の発光素子と、を有する発光素子アレイである。本実施形態では、光源５４Ａである発光素子アレイが、発光基板５４の基板上にＺ方向に沿って千鳥状に配置されている。光源５４Ａは発光素子アレイではなく、単一の発光素子であってもよい。個々の発光素子は、発光ダイオード、発光サイリスタ、およびレーザ素子などで構成される。複数の発光素子がＺ方向に沿って配置された状態で、一例として、２４００ｄｐｉの解像度を有している。

　本体５３は、図４に示されるように、発光基板５４に対する発光方向とは反対側（－Ｙ方向側）で発光基板５４を支持する支持体としての機能を有している。すなわち、本体５３は、発光基板５４の裏面（－Ｙ方向側の面）側から発光基板５４を支持している。この本体５３は、図５に示されるように、Ｚ方向に延びる直方体形状に形成されている。具体的には、本体５３は、基体４４と同様に、鉄鋼やステンレス鋼等の金属ブロックで形成されている。ここで、本体５３は、鉄鋼又はステンレス鋼以外の金属ブロックで構成してもよい。例えば、鉄鋼又はステンレス鋼よりも熱伝導率が高く、かつ軽量なアルミニウムの金属ブロックであってもよい。ただし、基体４４と本体５３とで熱膨張係数が異なると、歪みや撓みが発生しうる。よって、歪みや撓みを抑制する観点からは、基体４４と本体５３とは同じ材料で構成されていることが好ましい。

　駆動基板５７は、本体５３の側面に取り付けられている。駆動基板５７は、発光基板５４を駆動させるための基板である。駆動基板５７には、例えば、ＡＳＩＣ基板（特定用途向け集積回路、ＡＳＩＣ：application specific integrated circuit ）などが用いられる。発光部４２、４３では、駆動基板５７が本体５３の＋Ｘ方向側の側面に取り付けられている。発光部４１では、駆動基板５７が本体５３の－Ｘ方向側の側面に取り付けられている。

　レンズ部５０及びレンズ保持部５８は、発光基板５４に対する発光方向（＋Ｙ方向）側に設けられている。このレンズ部５０及びレンズ保持部５８は、本体５３と同様に、Ｚ方向に沿って延びている。

　レンズ部５０は、例えば、複数のレンズを有するレンズアレイで構成されている。レンズ部５０は、複数の光源５４Ａに対する発光方向で、複数の光源５４Ａに対して隙間を有して対向している。さらに、レンズ部５０は、光を出射する出射面５９を有している。出射面５９は、－Ｚ方向に沿って配置されている。具体的には、出射面５９は、レンズ部５０における＋Ｙ方向側の面であり、感光体ドラム３２（図１参照）に対向する面である。レンズ部５０では、複数の光源５４Ａからの光が入射され、該光が出射面５９から照射対象である感光体ドラム３２（図１参照）の表面（すなわち外周面）へ照射される。

　レンズ保持部５８は、レンズ部５０を保持する機能を有している。具体的には、レンズ保持部５８は、レンズ保持部５８に対して発光方向側へレンズ部５０が突出するように、レンズ部５０をＸ方向に挟んだ状態で保持している。レンズ保持部５８の－Ｘ方向側及び＋Ｘ方向側の側部には、後述の嵌合部８４Ｃが嵌合する嵌合溝５８Ｃが形成されている。嵌合溝５８Ｃは、Ｚ方向に沿って形成されている。具体的には、嵌合溝５８Ｃは、レンズ保持部５８をＺ方向に貫通している。すなわち、嵌合溝５８Ｃは、－Ｚ方向及び＋Ｚ方向へ開口している。

　本実施形態では、本体５３は、金属ブロックで構成されていたが、これに限られない。例えば、本体５３は、板金で構成されていてもよい。さらに、本体５３は、樹脂材料により形成されていてもよい。

　（基体４４）
　基体４４は、図２及び図３に示されるように、発光部４１、４２、４３と同様に、－Ｚ方向に延びている。すなわち、基体４４は、Ｚ方向を長手方向とする長尺状に形成された長尺部材である。具体的には、基体４４は、直方体形状に形成されている。

　基体４４は、発光部４１、４２、４３に対する発光方向とは反対側に配置されている。具体的には、基体４４は、発光部４１、４２、４３の本体５３に対する発光方向とは反対側で本体５３が取り付けられている。換言すれば、基体４４は、発光部４１、４２、４３を支持している。

　本実施形態では、基体４４は、金属ブロックで構成されている。本実施形態における金属ブロックとは、曲げ加工により形状を構成する一般的な板金を含まず、露光装置４０の基体として用いられる形状において曲げ加工が実質的にできない厚みを有する金属の塊をいう。一例として、基体４４の幅（Ｘ方向の寸法）に対する厚み（Ｙ方向の寸法）が、１０％以上の金属の塊である。さらに言えば、基体４４の幅に対する基体４４の厚みが２０％以上、かつ１００％以下の金属の塊で構成されていてもよい。

　従来の広幅用の画像形成装置は、商業印刷用のフルカラープリンタと比較して高画質が求められない白黒の図面出力用であり、基体として板金が使用されている。一方、本実施形態の画像形成装置１０は、商業印刷用のフルカラープリンタであり、高画質であることが求められる。そこで、基体４４の撓みによる画質への影響を抑制するために、板金よりも剛性の高い金属ブロックを使用している。

　基体４４は、例えば、鉄鋼又はステンレス鋼で構成されている。ここで、基体４４は、鉄鋼又はステンレス鋼以外の金属ブロックで構成してもよい。例えば、鉄鋼又はステンレス鋼よりも熱伝導率が高く、かつ軽量なアルミニウムを使用してもよい。ただし、本実施形態においては、光源５４Ａでの発熱は主に本体５３によって放熱される。よって、基体４４では、熱伝導率や重量よりも剛性を優先し、鉄鋼又はステンレス鋼を使用している。

　基体４４の発光方向（＋Ｙ方向）に沿った厚みは、発光部４１、４２、４３の本体５３の発光方向（＋Ｙ方向）に沿った厚みよりも大きいことが好ましい。これにより、基体４４の剛性（Ｙ方向の曲げ剛性）が発光部４１、４２、４３の剛性よりも大きくなる。基体４４の発光方向（＋Ｙ方向）に沿った厚みは、５ｍｍ以上が好ましく、１０ｍｍ以上がより好ましく、２０ｍｍ以上がさらに好ましい。

　本実施形態では、基体４４は、金属ブロックで構成されていたが、これに限られない。例えば、基体４４は、板金で構成されていてもよい。さらに、基体４４は、樹脂材料により形成されていてもよい。

　（収容カバー４７）
　図２及び図４に示されるように、収容カバー４７は、発光部４１、４２、４３（具体的には駆動基板５７）に電気的に接続された配線５５を収容するためのカバーである。収容カバー４７は、基体４４の－Ｙ方向側に取り付けられている。本実施形態では、収容カバー４７は、＋Ｙ方向に開口する断面Ｕ字状に形成されており、収容カバー４７の＋Ｙ方向端部が、基体４４の両側（－Ｘ方向側及び＋Ｘ方向側）の側面に、複数の締結部材４９によって締結されている。締結部材４９は、らせん状の溝を有し、この溝によって締結する部材である。換言すれば、締結部材４９は、ネジ機構を有する部材であり、例えば、ネジ、ボルト、ビスなどである。配線５５は、図４に示されるように、基体４４をＹ方向に貫通する通路４４Ｃを通じて基体４４の－Ｙ方向側に引き出されている。

　（側部カバー４５、４６）
　図２及び図４に示される側部カバー４５、４６は、着脱部材の一例である。この側部カバー４５、４６は、発光部４１、４２、４３の側方を覆うカバー体である。側部カバー４５、４６は、板状であり、基体４４から発光方向側へ延び出ている。

　側部カバー４５、４６の各々は、基体４４に対する幅方向の一方側（－Ｘ方向側）及び他方側（＋Ｘ方向側）で、基体４４に対して着脱可能に設けられている。具体的には、側部カバー４５、４６は、－Ｙ方向側の部分が基体４４の短手方向（Ｘ方向）の両側に取り外し可能に取り付けられている。さらに具体的には、側部カバー４５、４６は、締結部材４８によって取り外し可能に締結されている。締結部材４８は、らせん状の溝を有し、この溝によって締結する部材である。換言すれば、締結部材４８は、ネジ機構を有する部材であり、例えば、ネジ、ボルト、ビスなどである。

　（清掃機構６０）
　図３に示される清掃機構６０は、発光部４１、４２、４３の各々の出射面５９（図４及び図５も参照）を清掃する機構である。発光部４１の出射面５９が第一出射面の一例である。発光部４２の出射面５９が第二出射面の一例である。

　清掃機構６０は、図３に示されるように、具体的には、清掃部６１、６２、６３と、伝達部６４、６５、６６と、延長部６７、６８と、連結部６９と、支持部７１、７２、７３と、を有している。

　［清掃部６１、６２、６３］
　図３に示される清掃部６１は、清掃部又は第一清掃部の一例である。図３に示される清掃部６２は、第二清掃部の一例である。清掃部６１、６２、６３の各々は、発光部４１、４２、４３の各々の出射面５９を清掃する部材である。この清掃部６１、６２、６３の各々は、図３に示されるように、発光部４１、４２、４３の各々に設けられている。清掃部６１と清掃部６２、６３とは、左右方向（Ｘ方向）に反転された点を除いて、同様に構成されている。このため、以下では、清掃部６１の構成について説明し、清掃部６２、６３の構成については、適宜、説明を省略する。

　清掃部６１は、－Ｚ方向及び＋Ｚ方向（以下「－＋Ｚ方向」という）に移動可能とされ、該移動により出射面５９を清掃する。＋Ｚ方向は、反対方向の一例である。図３は、清掃部６１、６２、６３が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態を示している。

　具体的には、清掃部６１は、図６及び図７に示されるように、接触部８２と、支持部８４と、を備えている。接触部８２は、出射面５９に接触する部分である。すなわち、接触部８２は、－＋Ｚ方向の移動により出射面５９を清掃する部分である。具体的には、接触部８２は、－＋Ｚ方向の移動により、出射面５９を払拭することで出射面５９を清掃する。

　接触部８２は、一例として、ウレタンゴム等の弾性材で構成されている。さらに接触部８２は、板状に形成されている。接触部８２の材料及び形状は、公知の材料及び形状を用いることが可能である。接触部８２は、支持部８４の後述の対向部８４Ａに取り付けられている。

　支持部８４は、接触部８２を支持する部分である。具体的には、支持部８４は、対向部８４Ａと、一対の側部８４Ｂと、一対の嵌合部８４Ｃと、を有している。

　対向部８４Ａは、出射面５９に対する発光方向側（＋Ｙ方向側）に配置されている。具体的には、対向部８４Ａは、出射面５９に対して隙間を有して対向している。この対向部８４Ａは、略Ｙ方向を厚み方向とする板状に形成されている。

　一対の側部８４Ｂの各々は、対向部８４Ａから図７における斜め下側に張り出すと共に、－Ｙ方向側へ延び出て、レンズ保持部５８に対する側方側（－Ｘ方向側及び＋Ｘ方向側）に達している。

　一対の嵌合部８４Ｃの各々は、側部８４Ｂからレンズ保持部５８側へ突出し、嵌合溝５８Ｃに嵌合している。嵌合部８４Ｃが嵌合溝５８Ｃに案内されることで、清掃部６１は－＋Ｚ方向に移動可能である。

　［伝達部６４、６５、６６］
　図３に示される伝達部６４は、伝達部又は第一伝達部の一例である。図３に示される伝達部６５は、第二伝達部の一例である。伝達部６４、６５、６６の各々は、図３に示されるように、清掃部６１、６２、６３の各々から－Ｚ方向へ延び、清掃部６１、６２、６３の各々を移動させる移動力を清掃部６１、６２、６３の各々に伝達する機能を有している。具体的には、伝達部６４、６５、６６の各々は、清掃部６１、６２、６３の各々から－Ｚ方向に延びる円柱状の棒材で構成されている。

　伝達部６４は、図６及び図７に示されるように、清掃部６１に対する＋Ｘ方向側であって且つ－Ｙ方向側に配置されている。具体的には、伝達部６４は、発光部４１（具体的には本体５３）に対する＋Ｘ方向側に配置されている。伝達部６４の一端部（具体的には＋Ｚ方向側端部）は、取付部６４Ａを介して、清掃部６１における支持部８４の側部８４Ｂに取り付けられている。

　前述のように、伝達部６４が清掃部６１に対して＋Ｘ方向側に配置されているのに対して、伝達部６５、６６の各々は、図７に示されるように、清掃部６２、６３の各々に対して－Ｘ方向側に配置されている。この点を除いて、伝達部６５、６６は、伝達部６４と同様に構成されている。すなわち、伝達部６５、６６の各々は、清掃部６２、６３の各々に対する－Ｘ方向側であって且つ－Ｙ方向側に配置されている。具体的には、伝達部６５、６６の各々は、発光部４２、４３の各々（具体的には本体５３）に対する－Ｘ方向側に配置されている。伝達部６５、６６の各々の一端部（具体的には＋Ｚ方向側端部）は、取付部６５Ｃを介して、清掃部６２、６３の各々における支持部８４の側部８４Ｂに取り付けられている。このように、本実施形態では、伝達部６５、６６は、伝達部６４に対して、Ｘ方向（幅方向）にずれた位置に配置されている。清掃部６３の構成及び清掃部６３と伝達部６６との取付構造は、清掃部６２の構成及び清掃部６２と伝達部６５との取付構造と、同様に構成されている。図７では、清掃部６２の構成及び清掃部６２と伝達部６５との取付構造について図示している。

　伝達部６４、６５、６６の各々は、図３に示されるように、清掃部６１、６２、６３の各々が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、清掃部６１、６２、６３の各々から、発光部４１、４２、４３の各々における－Ｚ方向側の端部までの部分である。

　［連結部６９］
　図３に示される連結部６９は、伝達部６５と伝達部６６とを連結しており、伝達部６５、６６と一体とされた円柱状の棒材で構成されている。これにより、伝達部６５の移動力が連結部６９を介して、伝達部６６に伝達される。

　［延長部６７、６８］
　図３に示される延長部６７は、延長部又は第一延長部の一例である。図３に示される延長部６８は、第二延長部の一例である。延長部６７、６８の各々は、伝達部６４、６５の各々から－Ｚ方向へ延びて伝達部６４、６５の各々を延長する機能を有している。

　本実施形態では、延長部６７、６８の各々は、伝達部６４、６５の各々と一体とされた円柱状の棒材で構成されている。したがって、清掃機構６０では、伝達部６６、連結部６９、伝達部６５及び延長部６８が、一体とされた円柱状の棒材で構成されている。伝達部６４及び延長部６７が、一体とされた円柱状の棒材で構成されている。このように、清掃機構６０は、一対の円柱状の棒材を有している。棒材の形状は、円柱状に限られず、例えば、円筒形状、角柱形状、及び角筒形状であってもよい。棒材の断面形状は、円形状に限られず、例えば、多角形状、その他の形状であってもよい。伝達部６６、連結部６９、伝達部６５及び延長部６８は、別体で構成されていてもよい。伝達部６４及び延長部６７は、別体で構成されていてもよい。

　延長部６７、６８の各々は、清掃部６１、６２の各々が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、発光部４１、４２の各々における－Ｚ方向端部から－Ｚ方向側へ延び出た部分である。

　延長部６８の－Ｚ方向端部は、清掃部６２、６３が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、発光部４１の一端部４１Ａ（－Ｚ方向端部）よりも－Ｚ方向側に配置されている。具体的には、延長部６８の－Ｚ方向端部は、清掃部６２、６３が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、発光部４２の一端部４２Ａ（－Ｚ方向端部）よりも－Ｚ方向側に配置されている。さらに具体的には、延長部６８の－Ｚ方向端部は、清掃部６２、６３が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、基体４４の一端部４４Ａ（－Ｚ方向端部）よりも－Ｚ方向側に配置されている。

　延長部６７の－Ｚ方向端部は、清掃部６１が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、発光部４１の一端部４１Ａ（－Ｚ方向端部）と、発光部４２の一端部４２Ａ（－Ｚ方向端部）と、の間の中央地点ＣＡよりも－Ｚ方向側に配置されている。

　具体的には、延長部６７の－Ｚ方向端部は、清掃部６１が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、発光部４２の一端部４２Ａ（－Ｚ方向端部）よりも－Ｚ方向側に配置されている。さらに具体的には、延長部６７の－Ｚ方向端部は、清掃部６１が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、基体４４の一端部４４Ａ（－Ｚ方向端部）よりも－Ｚ方向側に配置されている。

　さらに言えば、延長部６７の－Ｚ方向端部は、清掃部６１が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、清掃部６２が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態における伝達部６５の－Ｚ方向端部よりも、－Ｚ方向側に配置されている。具体的には、延長部６７の－Ｚ方向端部は、清掃部６１が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、清掃部６２が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態における延長部６８の－Ｚ方向端部と、Ｚ方向の位置が同じである。

　延長部６７、６８の－Ｚ方向端部には、操作者が把持する把持部９０（具体的には取っ手）が設けられている。具体的には、把持部９０は、延長部６７の－Ｚ方向端部から延長部６８の－Ｚ方向端部へＸ方向に沿って設けられている。さらに具体的には、把持部９０は、＋Ｘ方向端部が、延長部６７の－Ｚ方向端部に取り付けられ、－Ｘ方向端部が延長部６８の－Ｚ方向端部に取り付けられている。

　操作者の手動によって把持部９０が操作されることにより生じる移動力が、延長部６７及び伝達部６４を介して、清掃部６１に伝達される。該移動力が、延長部６８及び伝達部６５を介して、清掃部６２に伝達される。さらに、該移動力が、延長部６８、伝達部６５、連結部６９及び伝達部６６を介して、清掃部６３に伝達される。

　このように、本実施形態では、延長部６７、６８に共通の把持部として把持部９０が設けられているため、把持部９０を操作することで、清掃部６１、６２、６３が一括で移動する。把持部は、延長部６７、６８の各々に設けられる構成であってもよい。この場合では、清掃部６１と清掃部６２、６３とが独立して移動する構成となる。

　［支持部７１、７２、７３］
　支持部７１は、図３に示されるように、延長部６７を－＋Ｚ方向に移動可能に支持している。支持部７３は、連結部６９を－＋Ｚ方向に移動可能に支持している。支持部７２は、延長部６７、６８の両方を－＋Ｚ方向に移動可能に支持している。支持部７１、７２、７３の各々は、基体４４に設けられており、側部カバー４５、４６に対しては、固定されていない。

　具体的には、図８に示されるように、支持部７１は、底板７５と側板７６とを有しており、Ｘ方向視にて、Ｌ字形状に形成されている。底板７５は、締結部材により、基体４４に取り付けられている。該締結部材は、らせん状の溝を有し、この溝によって締結する部材である。換言すれば、該締結部材は、ネジ機構を有する部材であり、例えば、ネジ、ボルト、ビスなどである。側板７６に対して延長部６７が－＋Ｚ方向に移動可能に支持されている。支持部７１では、側板７６の＋Ｘ方向側部分で延長部６７を支持している。支持部７３は、支持部７１と同様に構成されており、底板７５と側板７６とを有している。支持部７３では、側板７６の－Ｘ方向側部分で連結部６９を支持している。

　さらに支持部７２も、支持部７１と同様に構成されており、図９に示されるように、底板７５と側板７６とを有している。支持部７２では、Ｘ方向に沿って長尺状に形成されている。支持部７２では、側板７６の＋Ｘ方向側部分で延長部６７を支持し、側板７６の－Ｘ方向側部分で延長部６８を支持している。

　支持部７１は、図３に示されるように、発光部４１の一端部４１Ａ（－Ｚ方向端部）よりも－Ｚ方向側に配置されている。具体的には、支持部７１は、発光部４１の一端部４１Ａと、中央地点ＣＡとの間に配置されている。支持部７１は、少なくとも一部が、基体４４における、Ｚ方向視にて発光部４１と重なる位置に配置されている。さらに、支持部７１は、基体４４における、Ｘ方向視にて発光部４２と重なる位置に配置されている。

　支持部７３は、発光部４３の一端部４３Ａ（－Ｚ方向端部）よりも－Ｚ方向側に配置されている。具体的には、支持部７３は、発光部４３の一端部４３Ａと、発光部４２の一端部４２Ｂ（＋Ｚ方向端部）との間に配置されている。支持部７３は、少なくとも一部が、基体４４における、Ｚ方向視にて発光部４３、４２と重なる位置に配置されている。さらに、支持部７３は、基体４４における、Ｘ方向視にて発光部４１と重なる位置に配置されている。

　支持部７２は、発光部４１の一端部４１Ａ（－Ｚ方向端部）よりも－Ｚ方向側に配置されている。具体的には、支持部７２は、中央地点ＣＡよりも－Ｚ方向側に配置されている。さらに具体的には、支持部７２は、発光部４２の一端部４２Ａ（－Ｚ方向端部）よりも－Ｚ方向側に配置されている。

　支持部７２は、少なくとも一部が、基体４４における、Ｚ方向視にて発光部４１及び発光部４２の少なくとも一方と重なる位置に配置されている。具体的には、本実施形態では、支持部７２は、少なくとも一部が、基体４４における、Ｚ方向視にて発光部４１及び発光部４２の両方と重なる位置に配置されている。さらに具体的には、支持部７２は、発光部４１に対する＋Ｘ方向側の位置から発光部４２に対する－Ｘ方向側の位置に達すように本体５３に配置されている。

　支持部７２は、延長部６７、６８の両方を支持していたが、これに限られない。支持部７２は、延長部６７、６８の各々を独立して支持する２つの支持部で構成されていてもよい。

　［清掃機構６０の他の構成］
　清掃機構６０は、図３及び図６に示されるように、伝達部６４から＋Ｚ方向に突出する突出部９４を有している。突出部９４は、伝達部６４及び延長部６７と一体とされた円柱状の棒材で構成されている。突出部９４は、制限部９５に当たることで、＋Ｚ方向の移動が制限される。

　これにより、発光部４１における＋Ｚ方向に開口する嵌合溝５８Ｃから清掃部６１の嵌合部８４Ｃが外れない位置で、清掃部６１が発光部４１の＋Ｚ方向端部で位置決めされる。このように、清掃部６１が発光部４１の＋Ｚ方向端部で位置決めされた状態が、清掃部６１が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態である。伝達部６４及び延長部６７の少なくとも１つに設けられた被制限部（図示省略）が、制限部（図示省略）に当たることで、－Ｚ方向の移動が制限される。該制限部は、支持部７１、７２のいずれかによって構成されていてもよい。

　清掃機構６０は、図３に示されるように、伝達部６６から＋Ｚ方向に突出する突出部９６を有している。突出部９６は、伝達部６６、連結部６９、伝達部６５及び延長部６８と一体とされた円柱状の棒材で構成されている。突出部９６は、制限部９７に当たることで、＋Ｚ方向の移動が制限される。

　これにより、発光部４２，４３の各々における＋Ｚ方向に開口する嵌合溝５８Ｃから清掃部６２、６３の各々の嵌合部８４Ｃが外れない位置で、清掃部６２、６３の各々が発光部４２、４３の各々の＋Ｚ方向端部で位置決めされる。このように、清掃部６２、６３の各々が発光部４２、４３の各々の＋Ｚ方向端部で位置決めされた状態が、清掃部６２、６３の各々が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態である。伝達部６６、連結部６９、伝達部６５及び延長部６８の少なくとも１つに設けられた被制限部（図示省略）が、制限部（図示省略）に当たることで、－Ｚ方向の移動が制限される。該制限部は、支持部７２、７３のいずれかによって構成されていてもよい。

　＜補足説明＞
　本実施形態では、画像形成装置１０は、前述のように、媒体幅（すなわち、Ｚ方向長さ）が広幅である記録媒体Ｐに対して、画像を形成することが可能である。具体的には、前述のように、画像形成装置１０は、例えば、Ｂ２横送りの際の媒体幅（すなわち７２８ｍｍ）のサイズの記録媒体Ｐに対応している。

　このように、広幅の記録媒体Ｐへの画像形成を可能とするため、本実施形態では、露光装置４０は、前述のように、Ｚ方向に長尺とされた複数の発光部（発光部４１、４２、４３）がＺ方向に沿って配置されている。

　ここで、広幅の記録媒体Ｐに対応する画像形成装置としては、従来から、白黒画像によって設計図等の図面に形成する低速の画像形成装置が存在したが、該画像形成装置では、トナー像形成部が１つのみであり、他の構成部品の部品点数が少ない。このため、露光装置４０に対して、例えば、Ｚ方向以外のいずれか方向（すなわちＹ方向又はＸ方向）からアクセスが可能であった。したがって、露光装置４０に対して、Ｙ方向又はＸ方向からアクセスして出射面５９を直接ユーザが布等の清掃具を用いて手で拭くことが可能であった。このため、清掃機構が不要であった。

　これに対して、本実施形態のように、複数色で画像を形成する画像形成装置（特に、高画質が求められる商業印刷用のフルカラープリンタ）では、従来の白黒の画像形成装置に比べ、部品点数が多く、露光装置４０に対して、Ｙ方向又はＸ方向からアクセスすることが難しい。このため、露光装置４０に対してＺ方向からアクセスして、出射面５９を清掃可能な清掃機構が必要となる。

　＜本実施形態に係る作用＞
　次に、本実施形態に係る作用を説明する。

　前述のように、本実施形態では、図３に示されるように、延長部６７は、清掃部６１が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、－Ｚ方向端部が、発光部４１の一端部４１Ａ（－Ｚ方向端部）と、発光部４２の一端部４２Ａ（－Ｚ方向端部）と、の間の中央地点ＣＡよりも－Ｚ方向側に配置されている。このため、伝達部６４のみにより清掃部６１に移動力を伝達する構成（すなわち、延長部６７を有さない構成）に比べ、伝達部６４への－Ｚ方向側からのアクセスがしやすくなる。すなわち、操作者が、露光装置４０の－Ｚ方向側から伝達部６４にアクセスする場合にアクセスがしやすい。具体的には、把持部９０から延長部６７を介して伝達部６４にアクセスされる。

　本実施形態では、延長部６７の－Ｚ方向端部は、清掃部６１が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、発光部４２の一端部４２Ａ（－Ｚ方向端部）よりも－Ｚ方向側に配置されている。このため、清掃部６１が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、延長部６７の－Ｚ方向端部が、発光部４２の一端部４２Ａ（－Ｚ方向端部）よりも＋Ｚ方向側に配置されている構成に比べ、伝達部６４への－Ｚ方向側からのアクセスがしやすくなる。

　さらに、本実施形態では、延長部６７の－Ｚ方向端部は、清掃部６１が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、基体４４の一端部４４Ａ（－Ｚ方向端部）よりも－Ｚ方向側に配置されている。このため、清掃部６１が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、延長部６７の－Ｚ方向端部が、基体４４の一端部４４Ａ（－Ｚ方向端部）よりも＋Ｚ方向側に配置されている構成に比べ、伝達部６４への－Ｚ方向側からのアクセスがしやすくなる。

　本実施形態では、支持部７１が、延長部６７を－＋Ｚ方向に移動可能に支持している。支持部７２は、延長部６７、６８の両方を－＋Ｚ方向に移動可能に支持している。このため、延長部６７、６８が支持されない構成に比べ、延長部６７、６８が－Ｙ方向側等に傾くなどせずに清掃部６１、６２、６３がスムーズに移動し、清掃部６１、６２、６３にかかる負荷が低減される。

　支持部７３は、連結部６９を－＋Ｚ方向に移動可能に支持している。このため、連結部６９が支持されない構成に比べ、連結部６９が－Ｙ方向側等に傾くなどせずに清掃部６２、６３がスムーズに移動し、清掃部６２、６３にかかる負荷が低減される。

　また、本実施形態では、支持部７２は、中央地点ＣＡよりも－Ｚ方向側に配置されている。このため、支持部７２が中央地点ＣＡよりも＋Ｚ方向側に配置されている構成に比べ、清掃部６１にかかる負荷が低減される。

　本実施形態では、支持部７２は、発光部４２の一端部４２Ａ（－Ｚ方向端部）よりも－Ｚ方向側に配置されている。このため、支持部７２が、発光部４２の一端部４２Ａ（－Ｚ方向端部）よりも＋Ｚ方向側に配置されている構成に比べ、清掃部６１、６２にかかる負荷が低減される。

　本実施形態では、支持部７１、７２、７３の各々は、基体４４に設けられている。このため、支持部７１、７２、７３の各々が、基体４４以外の部材に設けられる構成に比べ、露光装置４０の構成部品が基体４４に集約される。

　本実施形態では、支持部７１、７２、７３の各々は、側部カバー４５、４６に対して、固定されていない。このため、支持部７１、７２、７３の各々が、側部カバー４５、４６に対して固定されている構成に比べ、側部カバー４５、４６の基体４４に対する着脱が容易になる。

　本実施形態では、支持部７１は、少なくとも一部が、基体４４における、Ｚ方向視にて発光部４１と重なる位置に配置されている。このため、支持部７１の全部が、基体４４における、Ｚ方向視にて発光部４１からずれた位置に配置されている構成に比べ、発光装置の省スペース化が図れる。

　本実施形態では、支持部７２は、少なくとも一部が、基体４４における、Ｚ方向視にて発光部４１及び発光部４２の両方と重なる位置に配置されている。このため、支持部７２の全部が、基体４４における、Ｚ方向視にて発光部４１及び発光部４２からずれた位置に配置されている構成に比べ、発光装置の省スペース化が図れる。

　本実施形態では、支持部７３は、少なくとも一部が、基体４４における、Ｚ方向視にて発光部４３、４２と重なる位置に配置されている。このため、支持部７３の全部が、基体４４における、Ｚ方向視にて発光部４２、４３からずれた位置に配置されている構成に比べ、発光装置の省スペース化が図れる。

　本実施形態では、前述のように、支持部７２は、延長部６７、６８の両方を－＋Ｚ方向に移動可能に支持している。このため、延長部６７及び延長部６８を異なる支持部で支持する構成に比べ、支持部の数が低減される。

　本実施形態では、支持部７３が、発光部４３と発光部４２との間に配置されているので、支持部が発光部４２の一端部４２Ａ（－Ｚ方向端部）よりも－Ｚ方向側にのみ配置されている構成に比べ、清掃部６３、６２にかかる負荷が低減される。

　本実施形態では、発光部４１、４２、４３の本体５３は、鉄鋼やステンレス鋼等の金属ブロックで形成されている。本実施形態では、基体４４は、鉄鋼やステンレス鋼等の金属ブロックで構成されている。このため、本体５３及び基体４４が板金である構成に比べ、清掃部６１、６２、６３による清掃の際に付与される荷重によって本体５３及び基体４４が変形することが抑制される。

　＜露光装置４０の補足説明＞
　上記の実施形態では、発光部４１を第一発光部の一例として、清掃部６１を清掃部又は第一清掃部の一例として、伝達部６４を伝達部又は第一伝達部の一例として、延長部６７を延長部又は第一延長部の一例として説明したが、これに限られない。

　例えば、発光部４３を第一発光部の一例として、清掃部６３を清掃部又は第一清掃部の一例として、伝達部６６を伝達部又は第一伝達部の一例として、連結部６９、伝達部６５及び延長部６８で構成される部分を、延長部又は第一延長部の一例として把握してもよい。このように把握した場合（以下「把握Ａの場合」という）において、発光部４１を第二発光部の一例として、清掃部６１を第二清掃部の一例として、伝達部６４を第二伝達部の一例として、延長部６７を第二延長部の一例として、把握することが可能である。

　把握Ａの場合において、発光部４２を第二発光部の一例として、清掃部６２を第二清掃部の一例として、伝達部６５を第二伝達部の一例として、延長部６８を第二延長部の一例として、把握することも可能である。

　把握Ａの場合において、連結部６９、伝達部６５及び延長部６８で構成される延長部の－Ｚ方向端部は、図３に示されるように、清掃部６３が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、発光部４３の一端部４３Ａ（－Ｚ方向端部）と、発光部４１の一端部４１Ａ（－Ｚ方向端部）と、の間の中央地点ＣＢよりも－Ｚ方向側に配置される。把握Ａの場合において、連結部６９、伝達部６５及び延長部６８で構成される延長部の－Ｚ方向端部は、清掃部６３が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、発光部４３の一端部４３Ａ（－Ｚ方向端部）と、発光部４２の一端部４２Ａ（－Ｚ方向端部）と、の間の中央地点ＣＣよりも－Ｚ方向側に配置される。

　把握Ａの場合において、連結部６９、伝達部６５及び延長部６８で構成される延長部を支持する支持部７２は、中央地点ＣＢよりも－Ｚ方向側に配置されている。さらに具体的には、支持部７２は、中央地点ＣＣよりも－Ｚ方向側に配置されている。

　＜変形例＞
　本実施形態では、基体４４に発光部４１、４２、４３が配置されていたが、これに限られない。例えば、図１０に示されるように、発光部４１、４２のみが基体４４に配置されていてもよい。この場合では、清掃部６３、伝達部６６、連結部６９及び支持部７３は、不要である。基体４４のＺ方向長さは、発光部４１、４２の２つ分のＺ方向長さに応じた長さとしてもよい。突出部９６は、伝達部６５に対して設けられる。

　さらに、例えば、発光部４１、４３のみが基体４４に配置されていてもよい。この場合では、清掃部６２が不要である。基体４４のＺ方向長さは、発光部４１、４３の２つ分のＺ方向長さに応じた長さとしてもよい。さらに、基体４４に、発光部４１、４２、４３に加えて他の発光部が配置されていてもよい。

　本実施形態では、延長部６７の－Ｚ方向端部は、清掃部６１が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、基体４４の一端部４４Ａ（－Ｚ方向端部）よりも－Ｚ方向側に配置されていたが、これに限られない。例えば、清掃部６１が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、延長部６７の－Ｚ方向端部が、発光部４２の一端部４２Ａ（－Ｚ方向端部）よりも＋Ｚ方向側であって、中央地点ＣＡよりも－Ｚ方向側に配置されている構成であってもよい。例えば、清掃部６１が最も＋Ｚ方向側へ位置する状態において、延長部６７の－Ｚ方向端部が、基体４４の一端部４４Ａ（－Ｚ方向端部）よりも＋Ｚ方向側であって、発光部４２の一端部４２Ａ（－Ｚ方向端部）よりも－Ｚ方向側に配置されている構成であってもよい。

　本実施形態では、支持部７１が、延長部６７を－＋Ｚ方向に移動可能に支持している。本実施形態では、支持部７２は、延長部６７、６８の両方を－＋Ｚ方向に移動可能に支持していたが、これに限られない。例えば、延長部６７、６８が支持されない構成であってもよい。

　本実施形態では、支持部７３は、連結部６９を－＋Ｚ方向に移動可能に支持していたが、これに限られない。例えば、連結部６９が支持されない構成であってもよい。

　本実施形態では、支持部７１、７２、７３の各々は、基体４４に設けられていたが、これに限られない。例えば、支持部７１、７２、７３の各々が、基体４４以外の部材に設けられる構成であってもよい。

　本実施形態では、支持部７１、７２、７３の各々は、側部カバー４５、４６に対して、固定されていないが、これに限られない。例えば、支持部７１、７２、７３の各々が、側部カバー４５、４６に対して取り付けられる構成であってもよい。

　本実施形態では、支持部７１は、少なくとも一部が、基体４４における、Ｚ方向視にて発光部４１と重なる位置に配置されていたが、これに限られない。例えば、支持部７１の全部が、基体４４における、Ｚ方向視にて発光部４１からずれた位置に配置されている構成であってもよい。

　本実施形態では、支持部７２は、少なくとも一部が、基体４４における、Ｚ方向視にて発光部４１及び発光部４２の両方と重なる位置に配置されていたが、これに限られない。例えば、支持部７２の全部が、基体４４における、Ｚ方向視にて発光部４１及び発光部４２からずれた位置に配置されている構成であってもよい。

　本実施形態では、支持部７３は、少なくとも一部が、基体４４における、Ｚ方向視にて発光部４３、４２と重なる位置に配置されていたが、これに限られない。例えば、支持部７３の全部が、基体４４における、Ｚ方向視にて発光部４２、４３からずれた位置に配置されている構成であってもよい。

　本実施形態では、支持部７２は、延長部６７、６８の両方を－＋Ｚ方向に移動可能に支持していたが、これに限られない。例えば、延長部６７及び延長部６８を異なる支持部で支持する構成であってもよい。

　〔第２実施形態〕
　図１１には、第２実施形態に係る発光装置１５２を備えた描画装置１５０が示されている。前述した第１実施形態と同一構成部分については、同一の符号を付してその説明を適宜省略する。

　図１１に示されるように、描画装置１５０は、発光装置１５２と、発光装置１５２の長手方向に沿って配置されると共に周方向に回転する円筒状部材１５４と、を備えている。

　発光装置１５２は、第１実施形態の露光装置４０と同じ構成とされている。より具体的には、発光装置１５２は、Ｚ方向に延びる基体４４と、発光部４１、４２、４３と、を備えている。

　円筒状部材１５４は、円筒部１５４Ａと、円筒部１５４Ａの両側に延びた軸部１５４Ｂと、を備えている。軸部１５４Ｂは、図示しないフレームに回転可能に支持されており、軸部１５４Ｂの回転により、円筒部１５４Ａが周方向に回転する。

　円筒部１５４Ａの表面には、基板１５６が取り付けられている。基板１５６の表面には、感光材が配置された領域１５６Ａが設けられている。基板１５６は、一例として、オフセット印刷の製版工程で使用されるコンピュータ・トゥ・プレート（ＣＴＰ）用のプレートである。感光材が配置された領域１５６Ａは、一例として、フォトレジストなどの感光材が塗布された領域である。

　描画装置１５０では、円筒状部材１５４を回転させながら、発光装置１５２から、基板１５６の感光材が配置された領域１５６Ａに予め定められたパターンの光が照射される。これにより、基板１５６の感光材が配置された領域１５６Ａが定められたパターンに描画される。その後、基板１５６を現像することで、オフセット印刷装置で使用される刷版が作成される。この場合の描画装置１５０の光源としては、一例として、レーザ素子を使用することができる。

　上記の発光装置１５２では、第１実施形態の露光装置４０と同じ構成による作用及び効果を有している。

　第２実施形態の描画装置１５０では、円筒状部材１５４の円筒部１５４Ａに取り付けられた基板１５６に、発光装置１５２から光を照射したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、基板を平板状のテーブルに配置し、発光装置１５２とテーブルを発光装置１５２の一方向と交差する方向に相対的に移動させて、発光装置１５２から基板に光を照射する構成でもよい。

　第２実施形態の描画装置１５０では、基板１５６は、オフセット印刷の製版工程で使用されるＣＴＰ用のプレートであり、発光装置１５２から基板１５６の感光材が配置された領域１５６Ａに光を照射したが、この構成に限定されるものではない。例えば、上記の発光装置及び描画装置は、プリント配線基板（ＰＷＢ：printed wiring board）を製造する際の露光に用いることができる。例えば、フォトレジストなどの感光材が塗布された基板に対し、フォトマスクを使用せずに直接描画することでプリント配線基板を製造してもよい。使用する基板としては、リジット基板であってもよいし、フレキシブル基板であってもよい。フレキシブル基板の場合は、図１１の円筒状部材１５４に固定した状態で、回転させながら描画してもよい。

　さらに、上記の発光装置及び描画装置は、液晶表示装置（ＬＣＤ：liquid crystal display）の製造工程におけるカラーフィルタの形成、薄膜トランジスタ（ＴＦＴ：thin film transistor）の製造工程におけるドライフィルムレジスト（ＤＦＲ）の露光、プラズマ・ディスプレイ・パネル（ＰＤＰ）の製造工程におけるドライフィルムレジスト（ＤＦＲ）の露光、半導体素子の製造工程におけるフォトレジストなどの感光材の露光、印刷版の製造工程におけるフォトレジストなどの感光材の露光、又は時計部品の製造工程における感光材の露光など、フォトリソグラフィーが適用される部材の用途に用いることができる。ここで、フォトリソグラフィーとは、感光材が配置された物質の表面を、パターン状に露光することで、露光された部分と露光されていない部分とからなるパターンを生成する技術をいう。

　上記の発光装置及び描画装置は、露光により直接情報が記録されるフォトンモード感光材、露光により発生した熱で情報が記録されるヒートモード感光材のいずれも使用することができる。描画装置１５０の光源としては、露光対象に応じて、ＬＥＤ素子やレーザ素子を使用することができる。

　さらに、発光装置としては、距離を計測する距離計測器の光源、レーザプロジェクタやディスプレイ等の表示装置用の光源、及び、インクジェット記録装置における光を照射してインクを乾燥する乾燥装置などに用いてもよく、種々の装置に適用可能である。

　本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成してもよい。
　本願は、２０２０年３月２５日付の日本国特願２０２０－０５４９３１に基づき優先権を主張する。

Claims (12)

1. 　一方向に延び、前記一方向に沿って配置された光を発する第一出射面を有する第一発光部と、
   　前記第一発光部に対する前記一方向側に配置され、前記一方向に延び、前記一方向に沿って配置された光を発する第二出射面を有する第二発光部と、
   　前記一方向及びその反対方向に移動可能とされ、該移動により前記第一出射面を清掃する清掃部と、
   　前記清掃部から前記一方向へ延び、前記清掃部を移動させる移動力を前記清掃部に伝達する伝達部と、
   　前記伝達部から前記一方向へ延びて前記伝達部を延長する延長部であって、前記清掃部が最も前記反対方向側へ位置する状態において、前記一方向側の端部が、前記第一発光部における前記一方向側の端部と、前記第二発光部における前記一方向側の端部と、の間の中央地点よりも前記一方向側に配置される前記延長部と、
   　を備える発光装置。
2. 　前記延長部の一方向側の端部は、
   　前記清掃部が最も前記反対方向側へ位置する状態において、前記第二発光部における前記一方向側の端部よりも前記一方向側に配置されている
   　請求項１に記載の発光装置。
3. 　前記第一発光部において光を発する発光方向とは反対側に配置され、前記第一発光部及び前記第二発光部が設けられた基体
   　を備え、
   　前記延長部の一方向側の端部は、
   　前記清掃部が最も前記反対方向側へ位置する状態において、前記基体における前記一方向側の端部よりも前記一方向側に配置されている
   　請求項２に記載の発光装置。
4. 　前記延長部を支持する支持部
   　を備える請求項１～３のいずれか１項に記載の発光装置。
5. 　前記支持部は、
   　前記第一発光部における前記一方向側の端部と、前記第二発光部における前記一方向側の端部と、の間の中央地点よりも前記一方向側に配置されている
   　請求項４に記載の発光装置。
6. 　前記支持部は、
   　前記第二発光部における前記一方向側の端部よりも前記一方向側に配置されている
   　請求項５に記載の発光装置。
7. 　前記第一発光部において光を発する発光方向とは反対側に配置され、前記第一発光部及び前記第二発光部が設けられた基体
   　を備え、
   　前記支持部は、前記基体に設けられている
   　請求項４～６のいずれか１項に記載の発光装置。
8. 　前記基体に対する幅方向側で該基体に対して着脱可能に設けられた着脱部材
   　を備え、
   　前記幅方向は、前記発光方向及び前記一方向に対して交差する方向であり、
   　前記支持部は、前記着脱部材に対して固定されていない、
   　請求項７に記載の発光装置。
9. 　前記支持部の少なくとも一部は、
   　前記基体における、前記一方向視にて前記第一発光部及び前記第二発光部の少なくとも一方と重なる位置に配置されている
   　請求項７又は８に記載の発光装置。
10. 　前記第一発光部及び前記第二発光部の各々は、
    　前記発光方向へ光を発する発光体と、
    　前記発光体に対する前記発光方向とは反対側で前記発光体を支持し、金属ブロックで形成された本体と、
    　を有し、
    　前記基体は、
    　前記本体に対する前記発光方向とは反対側で前記本体が取り付けられた金属ブロックである
    　請求項７～９のいずれか１項に記載の発光装置。
11. 　前記清掃部としての第一清掃部と、
    　前記伝達部としての第一伝達部と、
    　前記延長部としての第一延長部と、
    　前記一方向及びその反対方向に移動可能とされ、該移動により前記第二出射面を清掃する第二清掃部と、
    　前記第一伝達部に対して幅方向にずれた位置に配置され、前記第二清掃部から前記一方向へ延び、前記第二清掃部を移動させる移動力を前記第二清掃部に伝達する第二伝達部と、　
    　前記第二伝達部から前記一方向へ延び、前記第二伝達部を延長する第二延長部と、
    　を備え、
    　前記幅方向は、前記第一発光部において光を発する発光方向及び前記一方向に対して交差する方向とされ、
    　前記支持部は、前記第一延長部及び前記第二延長部を支持する
    　請求項４～１０のいずれか１項に記載の発光装置。
12. 　前記清掃部としての第一清掃部と、
    　前記一方向及びその反対方向に移動可能とされ、該移動により前記第二出射面を清掃する第二清掃部と、
    　を備え、
    　前記第一発光部及び前記第二発光部が、前記一方向に沿って列状に配置され、
    　前記第二清掃部が、前記延長部に取り付けられ、
    　前記支持部が、前記第一発光部と前記第二発光部との間に配置されている
    　請求項４～１０のいずれか１項に記載の発光装置。
     

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