WO2021171794A1 - 粒子分離装置 - Google Patents

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Abstract

粒子分離装置は、液体が貯留される少なくとも3つの液体室と、隣り合う液体室を接続する少なくとも2つの液体通路と、液体室の1つにサイズが異なる複数の粒子が分散された液体を導入するための導入口と、液体室の少なくとも2つの液体室の内部にそれぞれ配置され、液体に異なる電位を与える少なくとも2つの電極とを有する。少なくとも2つの液体通路の断面積は互いに異なる。

Description

粒子分離装置
 本発明は、混在する異なるサイズの粒子を分離する粒子分離装置に関する。
 エクソソーム、花粉、ウイルス、細菌などの粒子を解析するために、2つの空間を有する粒子解析装置が提案されている(特許文献1~4)。この種の粒子解析装置は、2つの空間を接続する孔を有しており、一方の空間には液体が貯留され、他方の空間には解析されるべき粒子を含有する液体が貯留される。これらの空間には異なる電位が与えられ、電気泳動によって、粒子が孔を通過する。粒子が孔を通過する時、液体を流れる電流値が変化する。電流値の変化を観察することにより、孔を通過した粒子の特徴(例えば、種類、形状、サイズ)が解析される。例えば、液体に含まれたある種類の粒子の数を計測することが可能である。
特開2014-174022号公報 特開2017-156168号公報 国際公開第2013/136430号 国際公開第2013/137209号
 サイズが異なる複数の粒子が分散された液体を解析する場合、液体内で混在する粒子から異なるサイズの粒子を容易に分離することができると便利である。
 そこで、本発明は、サイズが異なる複数の粒子が分散された液体中の異なるサイズの粒子を容易に分離することが可能な粒子分離装置を提供する。
 本発明のある態様に係る粒子分離装置は、液体が貯留される少なくとも3つの液体室と、隣り合う液体室を接続する少なくとも2つの液体通路と、前記液体室の1つにサイズが異なる複数の粒子が分散された液体を導入するための導入口と、前記液体室の少なくとも2つの液体室の内部にそれぞれ配置され、前記液体に異なる電位を与える少なくとも2つの電極とを有する。前記少なくとも2つの液体通路の断面積は互いに異なる。
 この態様においては、電極に与えられる電位差に起因する電気泳動によって、液体に含有される粒子が1つの液体室から他の液体室に引き付けられる。液体通路を通過可能な小さいサイズを有する粒子は、液体通路を通過して、1つの液体室から他の液体室に移動するが、大きいサイズを有する粒子は元の液体室にとどまる。少なくとも3つの液体室の間に配置された少なくとも2つの液体通路の断面積が互いに異なることによって、少なくとも3つの液体室に、少なくとも3段階のサイズの粒子を分配することができる。したがって、サイズが異なる複数の粒子が分散された液体中の異なるサイズの粒子を容易に分離することが可能である。
本発明の実施形態に係る粒子分離装置の主アセンブリを示す斜視図である。 図1の主アセンブリの分解斜視図である。 図1の主アセンブリの断面図である。 使用の初期段階の実施形態に係る粒子分離装置の模式図である。 図4の次の段階の粒子分離装置の模式図である。 図5の次の段階の粒子分離装置の模式図である。 図6の次の段階の粒子分離装置の模式図である。 本発明の実施形態の変形例に係る粒子分離装置の模式図である。
 以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る実施形態を説明する。図面の縮尺は必ずしも正確ではなく、一部の特徴は誇張または省略されることもある。
 図1、図2、および図3に示すように、本発明の実施形態に係る粒子分離装置は、複数のパネルまたはブロックを有する積層体である主アセンブリ2を有する。
 主アセンブリ2は、5つのパネルまたはブロックB1,B2,B3,B4,B5と、4つの液体室C1,C2,C3,C4と、3つの液体通路P1,P2,P3を有する。
 ブロックB1,B2,B3,B4,B5は、互いに同大な、ほぼ直方体の輪郭を有する。液体室C1,C2,C3,C4は、ブロックB1,B2,B3,B4,B5の間に設けられている。液体室C1,C2,C3,C4の各々は、ほぼ直方体の形状を有しており、液体を貯留することができる。
 ブロックB1,B2,B3,B4,B5は、電気的および化学的に不活性で絶縁性の材料から形成されている。各ブロックは、剛性材料から形成してもよいし、弾性材料から形成してもよい。好ましい剛性材料としては、樹脂材料、例えばポリカーボネート、ポリエチレンテレフタラート、アクリル、環状オレフィン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル等が含まれる。好ましい弾性材料としては、エラストマー、例えばPDMS(ポリジメチルシロキサン)を含有するシリコーンゴムまたはウレタンゴムが含まれる。これらのブロックは同じ材料から形成されてもよいし、異なる材料から形成されてもよい。
 これらのブロックB1,B2,B3,B4,B5は、接着剤で接合することが可能である。但し、液体室C1,C2,C3,C4への有機物の望ましくない流入を防止または低減するため、真空紫外線または酸素プラズマ照射を用いて、ブロックB1,B2,B3,B4,B5を接合することが好ましい。
 第1のブロックB1の1つの面には、ほぼ直方体の形状を有する凹部10が形成されている。凹部10は隣の第2のブロックB2に向けられている。
 第2のブロックB2には、凹部10と連通する円柱孔20と、円柱孔20に連通する直方体の凹部21が形成されている。ブロックB1,B2が接合されることにより、凹部10と円柱孔20は第1の液体室C1を構成する。凹部21は隣の第3のブロックB3に向けられている。
 第3のブロックB3には、凹部21と連通するほぼ直方体の形状を有する凹部30と、凹部30に連通する円柱孔31と、円柱孔31に連通する直方体の凹部32が形成されている。ブロックB2,B3が接合されることにより、凹部30と円柱孔31は第2の液体室C2を構成する。凹部32は隣の第4のブロックB4に向けられている。
 第4のブロックB4には、凹部32と連通するほぼ直方体の形状を有する凹部40と、凹部40に連通する円柱孔41と、円柱孔41に連通する直方体の凹部42が形成されている。ブロックB3,B4が接合されることにより、凹部40と円柱孔41は第3の液体室C3を構成する。凹部42は隣の第5のブロックB5に向けられている。
 第5のブロックB5には、凹部42と連通するほぼ直方体の形状を有する凹部50が形成されている。ブロックB4,B5が接合されることにより、凹部50は第4の液体室C4を構成する。
 凹部21,32,42には、直方体のナノポアチップN1,N2,N3がそれぞれ嵌め入れられている。ナノポアチップN1,N2,N3には、それぞれ液体通路P1,P2,P3が形成されている。
 ナノポアチップN1は、第1の液体室C1と第2の液体室C2を隔てる。ナノポアチップN1を厚さ方向に貫通する液体通路(ナノポア)P1は、第1の液体室C1と第2の液体室C2を接続(すなわち連通)する。実施形態において、1つの液体通路P1が形成されているが、2つ以上の液体通路P1がナノポアチップN1に形成されていてもよい。
 ナノポアチップN2は、第2の液体室C2と第3の液体室C3を隔てる。ナノポアチップN2を厚さ方向に貫通する液体通路(ナノポア)P2は、第2の液体室C2と第3の液体室C3を接続(すなわち連通)する。実施形態において、1つの液体通路P2が形成されているが、2つ以上の液体通路P2がナノポアチップN2に形成されていてもよい。
 ナノポアチップN3は、第3の液体室C3と第4の液体室C4を隔てる。ナノポアチップN3を厚さ方向に貫通する液体通路(ナノポア)P3は、第3の液体室C3と第4の液体室C4を接続(すなわち連通)する。実施形態において、1つの液体通路P3が形成されているが、2つ以上の液体通路P3がナノポアチップN3に形成されていてもよい。
 液体通路P1,P2,P3の各々の長さ、輪郭、断面形状、および位置は、任意であって、粒子分離装置の用途(例えば、分離される粒子の特徴)に適合するように設計される。例えば、図示の液体通路P1,P2,P3の各々は、四角錐台の形状を有するが、四角柱の形状、円柱の形状、円錐台の形状であってもよい。
 ナノポアチップN1,N2,N3は、電気的および化学的に不活性で絶縁性の材料、例えば、ガラス、サファイア、セラミックス、樹脂、エラストマー、SiO、SiN、またはAlにより形成されてよい。好ましくは、各ナノポアチップは、ブロックB1,B2,B3,B4,B5の材料よりも硬い材料、例えばガラス、サファイア、セラミックス、SiO、SiN、またはAlから形成されるが、樹脂またはエラストマーで各ナノポアチップを形成してもよい。これらのナノポアチップは同じ材料から形成されてもよいし、異なる材料から形成されてもよい。使用者は、粒子分離装置の用途に応じて、適切な各ナノポアチップを選択することができる。
 液体室C1,C2,C3,C4は、液体通路P1,P2,P3で接続されているので、1つの液体室に液体が導入されると、他のすべての液体室に液体が流入する。後述するように、電極に与えられる電位差に起因する電気泳動によって、液体に含有される粒子が1つの液体室から他の液体室に引き付けられる。液体通路を通過可能な小さいサイズを有する粒子は、液体通路を通過して、1つの液体室から他の液体室に移動するが、大きいサイズを有する粒子は元の液体室にとどまる。すなわち、液体通路P1,P2,P3の各々は、隣り合う液体室の間において、粒子をフィルタリングするゲートウェイとして機能する。
 液体室C1,C2,C3,C4のうち、まず、第1の液体室C1に、サイズが異なる複数の粒子が分散された液体が導入される。電気泳動によって、第1の液体室C1から第2の液体室C2へ小さい粒子が移動し、第2の液体室C2から第3の液体室C3へさらに小さい粒子が移動し、第3の液体室C3から第4の液体室C4へさらに小さい粒子が移動するよう意図されている。つまり、第1の液体室C1が電気泳動における粒子の最上流側であり、第4の液体室C4が最下流側である。
 この実施形態では、粒子の下流側の液体通路の断面積が上流側の液体通路の断面積より小さく決定されている。図3は、液体通路P2の最小幅W2は、最上流側の液体通路P1の最小幅W1より小さく、最下流側の液体通路P3の最小幅W3は液体通路P2の最小幅W2より小さいことを示す(但し、図3は、液体通路P1,P2,P3を誇張して示し、幅W1,W2,W3は実際には非常に小さい)。
 したがって、電気泳動による粒子の移動の結果、4つの液体室C1,C2,C3,C4に4段階のサイズの粒子を分配することができる。すなわち、第1の液体室C1に最大サイズ段階の粒子が滞留し、第2の液体室C2に2番目に大きいサイズ段階の粒子が滞留し、第3の液体室C3に3番目に大きいサイズ段階の粒子が滞留し、第4の液体室C4に最小サイズ段階の粒子が流入する。このようにして、サイズが異なる複数の粒子が分散された液体中の異なるサイズの粒子を容易に分離することが可能である。
 電気泳動を引き起こすための4つの電極E1,E2,E3,E4が4つの液体室C1,C2,C3,C4の内部にそれぞれ配置される。この実施形態では、各電極は円柱形状の棒であるが、各電極は他の形状を有していてもよい。
 主アセンブリ2には、電極挿入孔H1,H2,H3,H4が形成されており、電極E1,E2,E3,E4は電極挿入孔H1,H2,H3,H4にそれぞれ挿入される。
 電極挿入孔H1は、主アセンブリ2の上面から延びて液体室C1の凹部10に連通する。電極挿入孔H1は、第1のブロックB1に形成された半円柱形の溝13と、第2のブロックB2に形成された半円柱形の溝22から構成される。
 電極挿入孔H2は、主アセンブリ2の上面から延びて液体室C2の凹部30に連通する。電極挿入孔H2は、第2のブロックB2に形成された半円柱形の溝23と、第3のブロックB3に形成された半円柱形の溝33から構成される。
 電極挿入孔H3は、主アセンブリ2の上面から延びて液体室C3の凹部40に連通する。電極挿入孔H3は、第3のブロックB3に形成された半円柱形の溝34と、第4のブロックB4に形成された半円柱形の溝43から構成される。
 電極挿入孔H4は、主アセンブリ2の上面から延びて液体室C4の凹部50に連通する。電極挿入孔H4は、第4のブロックB4に形成された半円柱形の溝44と、第5のブロックB5に形成された半円柱形の溝54から構成される。
 こうして、各液体室に1つの電極が設けられる。電極E1,E2,E3,E4は、電極挿入孔H1,H2,H3,H4に着脱可能であってもよいし、電極挿入孔H1,H2,H3,H4に固定されてもよい。
 主アセンブリ2には、液体室C1,C2,C3,C4の内部から液体(電気泳動による粒子分離の結果、粒子を含む)を取り出すための出口として使用されるポートQ1,Q2,Q3,Q4が形成されている。この実施形態では、各ポートは円柱形状の孔であるが、各ポートは他の形状を有していてもよい。
 ポートQ1は、主アセンブリ2の上面から延びて液体室C1の凹部10に連通する。ポートQ1を通じて、粒子(後述する最大サイズ段階の粒子G1)を含みうる液体を液体室C1から取り出すことができる。ポートQ1は、第1のブロックB1に形成された半円柱形の溝14と、第2のブロックB2に形成された半円柱形の溝24から構成される。
 ポートQ2は、主アセンブリ2の上面から延びて液体室C2の凹部30に連通する。ポートQ2を通じて、粒子(後述する2番目に大きいサイズ段階の粒子G2)を含みうる液体を液体室C2から取り出すことができる。ポートQ2は、第2のブロックB2に形成された半円柱形の溝25と、第3のブロックB3に形成された半円柱形の溝34から構成される。
 ポートQ3は、主アセンブリ2の上面から延びて液体室C3の凹部40に連通する。ポートQ3を通じて、粒子(後述する3番目に大きいサイズ段階の粒子G3)を含みうる液体を液体室C3から取り出すことができる。ポートQ3は、第3のブロックB3に形成された半円柱形の溝35と、第4のブロックB4に形成された半円柱形の溝45から構成される。
 ポートQ4は、主アセンブリ2の上面から延びて液体室C4の凹部50に連通する。ポートQ4を通じて、粒子(後述する最小サイズ段階の粒子G4)を含みうる液体を液体室C4から取り出すことができる。ポートQ4は、第4のブロックB4に形成された半円柱形の溝46と、第5のブロックB5に形成された半円柱形の溝56から構成される。
 ポートを通じて液体室から液体を取り出す手法の例は吸引である。例えば、ポートに管(図示せず)を挿入し、管に接続されたポンプ(図示せず)で液体室から液体を取り出してもよいし、ポートに先端が挿入されたシリンジまたはピペット(図示せず)で液体室から液体を取り出してもよい。
 第1の液体室C1に連通するポートQ1は、サイズが異なる複数の粒子が分散された液体を導入するための導入口として使用することができる。液体は、ポートQ1に挿入された管で導入されてもよいし、ポートQ1に先端が挿入されたシリンジまたはピペットで導入されてもよい。
 次に、図4から図7を参照して、実施形態に係る粒子分離装置の使用方法を説明する。図4から図7の各々は、粒子分離装置の模式図であり、図1から図3と要素の相対的位置および形状が異なる。但し、要素の相対的位置および形状は、本発明において重要ではなく、他の相対的位置および形状を採用してもよい。
 本明細書で、「粒子が液体室へ移動する」とは、粒子のゲートウェイである液体通路を通過可能なサイズの粒子が液体に含まれていれば、当該粒子が液体室へ移動するという意味である。液体通路を通過可能なサイズの粒子が液体に含まれていなければ、当然、移動する粒子はない。
 同様に、本明細書で、「粒子が液体室に滞留する」とは、液体通路を通過不可能なサイズの粒子が液体に含まれていれば、当該粒子が液体室に滞留するという意味である。液体通路を通過不可能なサイズの粒子が液体に含まれていなければ、当然、滞留する粒子はない。
 まず、図4に示すように、サイズが異なる複数の粒子が分散された液体が液体室C1に導入される。液体室C1に液体が導入されると、液体通路P1,P2,P3を通じて他のすべての液体室C2,C3、C4に液体が流入する。
 次に、電極E1,E2を用いて、液体室C1,C2内の液体に直流電流を流す。図5に示すように、電極E1には負の電位が与えられ、電極E2には正の電位が与えられる。電極E1,E2に与えられる電位差に起因する電気泳動によって、液体に含有される粒子が第1の液体室C1から第2の液体室C2に引き付けられる。電気泳動によって、液体通路P1を通過可能なサイズを有する粒子が第1の液体室C1から第2の液体室C2へ移動し、液体通路P1を通過不可能な最大サイズ段階の粒子G1が第1の液体室C1に滞留する。
 液体室C1に導入された液体に分散された粒子のすべてが液体通路P1を通過するように、液体通路P1の断面積を最大粒子に対して大きく設計してもよい。この場合には、液体室C1に滞留する粒子はない。
 図5の段階で、液体を流れる電流値を電流計60で測定し、電流値の変化を観察および/または記録してもよい。この場合には、粒子分離装置は、粒子解析装置として使用することができ、粒子の分離と分析を効率的に行うことができる。粒子が孔(図5の段階では液体通路P1)を通過する時、液体を流れる電流値が変化する。電流値の変化を観察することにより、孔を通過した粒子の特徴(例えば、種類、形状、サイズ)および数が解析される。図5の段階では、様々なサイズの粒子が液体通路P1を通過する。通過する粒子のサイズが液体通路P1の断面積に対して大きい場合には、電流値の変化は大きく、通過する粒子のサイズが液体通路P1の断面積に対して小さい場合には、電流値の変化は小さい。通過する粒子のサイズが液体通路P1の断面積に対して極めて小さい場合には、電流値の変化はノイズ程度に小さく無視しうる。
 次に、電極E2,E3を用いて、液体室C2,C3内の液体に直流電流を流す。図6に示すように、電極E2には負の電位が与えられ、電極E3には正の電位が与えられる。電極E2,E3に与えられる電位差に起因する電気泳動によって、液体に含有される粒子が第2の液体室C2から第3の液体室C3に引き付けられる。電気泳動によって、液体通路P2を通過可能なサイズを有する粒子が第2の液体室C2から第3の液体室C3へ移動し、液体通路P2を通過不可能な2番目に大きいサイズ段階の粒子G2が第2の液体室C2に滞留する。
 図6の段階で、液体を流れる電流値を電流計60で測定し、電流値の変化を観察および/または記録してもよい。この場合には、粒子分離装置は、粒子解析装置として使用することができ、粒子の分離と分析を効率的に行うことができる。粒子が孔(図6の段階では液体通路P2)を通過する時、液体を流れる電流値が変化する。電流値の変化を観察することにより、孔を通過した粒子の特徴および数が解析される。
 次に、電極E3,E4を用いて、液体室C3,C4内の液体に直流電流を流す。図7に示すように、電極E3には負の電位が与えられ、電極E4には正の電位が与えられる。電極E3,E4に与えられる電位差に起因する電気泳動によって、液体に含有される粒子が第3の液体室C3から第4の液体室C4に引き付けられる。電気泳動によって、液体通路P3を通過可能な最小サイズ段階の粒子G4が第3の液体室C3から第4の液体室C4へ移動し、液体通路P3を通過不可能な3番目に大きいサイズ段階の粒子G3が第3の液体室C3に滞留する。
 図7の段階で、液体を流れる電流値を電流計60で測定し、電流値の変化を観察および/または記録してもよい。この場合には、粒子分離装置は、粒子解析装置として使用することができ、粒子の分離と分析を効率的に行うことができる。粒子が孔(図7の段階では液体通路P3)を通過する時、液体を流れる電流値が変化する。電流値の変化を観察することにより、孔を通過した粒子G4の特徴および数が解析される。
 以上のように、4つの液体室C1,C2,C3,C4の間に配置された3つの液体通路P1,P2,P3の断面積が互いに異なることによって、4つの液体室C1,C2,C3,C4に、4段階のサイズの粒子G1,G2,G3,G4を分配することができる。したがって、サイズが異なる複数の粒子が分散された液体中の異なるサイズの粒子を容易に分離することが可能である。分離される粒子は、エクソソーム、花粉、ウイルス、細菌などであってよい。
 具体的には、液体通路は、導入口であるポートQ1から遠いほど、小さい断面積を有する。したがって、ポートQ1に最も近い液体室C1に最も大きいサイズの粒子G1がとどまり、導入口から最も遠い液体室に最も小さいサイズの粒子G4が移動する。
 実施形態に係る粒子分離装置は、4つの液体室C1,C2,C3,C4のそれぞれの内部から液体を取り出すための4つのポートQ1,Q2,Q3,Q4を有する。したがって、4つの液体室C1,C2,C3,C4に分配された異なるサイズの粒子G1,G2,G3,G4を個別に取り出して、これらの粒子を解析することが可能である。
 実施形態においては、各液体室に1つの電極が設けられている。したがって、上記のように、段階的に粒子をフィルタリングすることができる。つまり各段階で2つの電極を用いて、電極に対応する2つの隣り合う液体室で電気泳動を実行することができる。また、必要に応じて、隣り合う液体室に設けられた2つの電極を用いて、液体を流れる電流値を測定し、液体室の間の液体通路を通過する粒子の特徴および/または数を解析することが可能である。
 出願人は、実施形態に係る粒子分離装置を製造して、粒子分離機能を確認する実験を行った。
 製造された粒子分離装置において、ナノポアチップN1,N2,N3は、表面層がSiNであるSi製であった。液体通路P1,P2,P3の形状は円柱形であった。液体通路P1の直径は3μm、液体通路P2の直径は1.2μm、液体通路P3の直径は200nmであった。
 実験で使用された液体サンプルは、粒径が異なる3種類のポリスチレン製の球状粒子が分散されたPBS(リン酸緩衝生理食塩水)であった。使用したPBSは、カルシウムおよびマグネシウムを含まないPBS(-)であった。球状粒子の直径は、2μm、750nm、200nmであった。球状粒子は、Polysciences, Inc.(米国、ペンシルベニア)が製造したポリスチレン製のビーズであった。電極E1,E2,E3,E4としては、銀-塩化銀電極を使用した。液体サンプルは、ポートQ1を通じて、液体室C1に供給された。
 実験において、直径2μmの球状粒子は、液体室C1から液体室C2に移動し、液体室C2に滞留した。直径750nmの球状粒子は、液体室C1から液体室C2を経て液体室C3に移動し、液体室C3に滞留した。直径200nmの粒子は、液体室C1から液体室C2,C3を経て液体室C4に移動した。このようにして、実施形態に係る粒子分離装置の粒子分離機能が確認できた。また、実験において、粒子が各液体通路を通過する時、電流値の変化を観察することができた。
 以上、本発明の好ましい実施形態を参照しながら本発明を図示して説明したが、当業者にとって特許請求の範囲に記載された発明の範囲から逸脱することなく、形式および詳細の変更が可能であることが理解されるであろう。このような変更、改変および修正は本発明の範囲に包含されるはずである。
 例えば、上記の実施形態においては、各液体室に1つの電極が設けられている。しかし、図8に示すように、電気泳動における粒子の最上流側の第1の液体室C1内に配置された電極E1と、粒子の最下流側の第4の液体室C4内に配置された電極E4を用いて、液体室C1,C2,C3,C4内の液体に直流電流を流してもよく、この場合には、電極E2,E3(および電極挿入孔H2,H3)を排除してもよい。この場合、一度に粒子分離すなわち多段階のフィルタリングを行うことができ、4つの液体室C1,C2,C3,C4に、4段階のサイズの粒子G1,G2,G3,G4を分配することができる。したがって、電極の数は少なくとも2つであってよい。
 図8の変形例においても、液体を流れる電流値を電流計60で測定し、電流値の変化を観察および/または記録してもよい。この場合には、粒子分離装置は、粒子解析装置として使用することができ、粒子の分離と分析を効率的に行うことができる。
 但し、第1の液体室C1内に複数の電極E1が設けられ、第4の液体室C4内に複数の電極E4が設けられてもよい。さらに、各液体室に複数の電極が設けられていてもよい。これらの複数の電極を用いて、液体の異なる部分を流れる複数の電流値を同時に測定してもよい。
 上記の実施形態においては、電極挿入孔H1,H2,H3,H4に加えて、液体室C1,C2,C3,C4から液体を取り出すためのポートQ1,Q2,Q3,Q4が設けられている。しかし、ポートQ1,Q2,Q3,Q4を排除してもよい。この場合、電極E1,E2,E3,E4が電極挿入孔H1,H2,H3,H4に着脱可能であれば、電極挿入孔H1,H2,H3,H4を液体室C1,C2,C3,C4から液体を取り出すための出口として使用してもよい。この場合、電極挿入孔H1をサイズが異なる複数の粒子が分散された液体を導入するための導入口として使用してもよい。
 上記の実施形態に係る粒子分離装置は、4つの液体室C1,C2,C3,C4と、3つの液体通路P1,P2,P3を有する。しかし、変形例として、粒子分離装置は、3つの液体室と2つの液体通路を有していてもよい。あるいは、粒子分離装置は、5つ以上の液体室と4つ以上の液体通路を有していてもよい。
 本発明の態様は、下記の番号付けされた条項にも記載される。
条項1. 液体が貯留される少なくとも3つの液体室と、
 隣り合う液体室を接続する少なくとも2つの液体通路と、
 前記液体室の1つにサイズが異なる複数の粒子が分散された液体を導入するための導入口と、
 前記液体室の少なくとも2つの液体室の内部にそれぞれ配置され、前記液体に異なる電位を与える少なくとも2つの電極とを有し、
 前記少なくとも2つの液体通路の断面積が互いに異なることを特徴とする
粒子分離装置。
条項2. 前記液体通路は、前記導入口から遠いほど、小さい断面積を有する
ことを特徴とする条項1に記載の粒子分離装置。
 この条項によれば、導入口に最も近い液体室に最も大きいサイズの粒子がとどまり、導入口から最も遠い液体室に最も小さいサイズの粒子が移動する。
条項3. 前記液体室のそれぞれの内部から液体を取り出すための複数の出口をさらに有する
ことを特徴とする条項1または2に記載の粒子分離装置。
 この条項によれば、少なくとも3つの液体室に分配された粒子を個別に取り出して、これらの粒子を解析することが可能である。
条項4. 前記液体室の各々に少なくとも1つの電極が設けられている
ことを特徴とする条項1から3のいずれか1項に記載の粒子分離装置。
 この条項によれば、例えば、第1の液体室と第2の液体室に設けられた2つの電極を用いて、第1の液体室と第2の液体室の間の液体通路を通過可能な粒子を第1の液体室から第2の液体室へ移動させ、第2の液体室と第3の液体室に設けられた2つの電極を用いて、第2の液体室と第3の液体室の間の液体通路を通過可能な粒子を第2の液体室から第3の液体室へ移動させることができる。必要に応じて、隣り合う液体室に設けられた2つの電極を用いて、液体を流れる電流値を測定し、液体室の間の液体通路を通過する粒子の特徴および/または数を解析することが可能である。
2 主アセンブリ
B1,B2,B3,B4,B5 ブロック
C1,C2,C3,C4 液体室
P1,P2,P3 液体通路
N1,N2,N3 ナノポアチップ
E1,E2,E3,E4 電極
H1,H2,H3,H4 電極挿入孔
Q1,Q2,Q3,Q4 ポート(出口)
Q1 ポート(導入口)
G1 最大サイズ段階の粒子
G2 2番目に大きいサイズ段階の粒子
G3 3番目に大きいサイズ段階の粒子
G4 最小サイズ段階の粒子

Claims (4)

  1.  液体が貯留される少なくとも3つの液体室と、
     隣り合う液体室を接続する少なくとも2つの液体通路と、
     前記液体室の1つにサイズが異なる複数の粒子が分散された液体を導入するための導入口と、
     前記液体室の少なくとも2つの液体室の内部にそれぞれ配置され、前記液体に異なる電位を与える少なくとも2つの電極とを有し、
     前記少なくとも2つの液体通路の断面積が互いに異なることを特徴とする
    粒子分離装置。
  2.  前記液体通路は、前記導入口から遠いほど、小さい断面積を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の粒子分離装置。
  3.  前記液体室のそれぞれの内部から液体を取り出すための複数の出口をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の粒子分離装置。
  4.  前記液体室の各々に少なくとも1つの電極が設けられている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の粒子分離装置。
     
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