WO2021125244A1

WO2021125244A1 - コネクタ

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Publication number: WO2021125244A1
Application number: PCT/JP2020/047044
Authority: WO
Inventors: 優斗森田
Original assignee: 株式会社村田製作所
Priority date: 2019-12-18
Filing date: 2020-12-16
Publication date: 2021-06-24
Also published as: CN218005296U

Abstract

コネクタは、一列に配列された複数の第１内部端子と、一列に配列された複数の第２内部端子と、複数の第１内部端子と複数の第２内部端子の間で、一列に配列された複数の第３内部端子と、複数の第１内部端子を保持する第１保持部と、複数の第２内部端子を保持する第２保持部と、複数の第３内部端子を保持する第３保持部と、保持部の間において厚みを有して広がる平板部分とを有する絶縁性部材と、を備え、複数の第２内部端子のそれぞれは、第２保持部に接触して保持される接触部と、接触部から前記第２保持部に対して離れる方向に向かって延び、実装面を有した実装部とを有し、複数の第３内部端子のそれぞれは、第３保持部に接触して保持される接触部と、接触部から第２保持部に向かって延び、実装面を有した実装部とを有し、少なくとも１つの第３内部端子の実装部の周囲に、絶縁性部材の平板部分を厚み方向に切り欠いた切欠きを設ける。

Description

コネクタ

　本発明は、コネクタに関する。

　従来より、複数の内部端子を複数列に配列し、それらの内部端子を絶縁性部材で保持したコネクタが開示されている（例えば、特許文献１参照）。

　特許文献１のコネクタでは、複数の内部端子を２列に配列するとともに、それぞれの内部端子に実装部を設け、半田によって実装部を基板の導体などに実装する。

特開２０１８－１１６９２５号公報

　しかしながら、特許文献１のコネクタでは、内部端子の実装面と同一平面に絶縁部材が存在しており、実装する半田の量によっては、内部端子の実装部を半田で実装する際に、絶縁部材に沿って半田が移動することで、隣接する実装部同士で半田が誤って接続されてしまう場合がある。このような場合、コネクタの電気的特性が劣化するということが考えられ、そのような電気的特性の劣化を抑制したいという要望がある。

　従って、本発明の目的は、電気的特性の劣化を抑制することができるコネクタを提供することにある。

　上記目的を達成するために、本発明の一態様のコネクタは、第１列に配列された複数の第１内部端子と、第２列に配列された複数の第２内部端子と、前記複数の第１内部端子と前記複数の第２内部端子の間の第３列に配列された複数の第３内部端子と、前記複数の第１内部端子を保持する第１保持部と、前記複数の第２内部端子を保持する第２保持部と、前記複数の第３内部端子を保持する第３保持部と、前記保持部の間において厚みを有して広がる平板部分とを有する、絶縁性部材と、を備え、前記複数の第２内部端子のそれぞれは、前記第２保持部に接触して保持される接触部と、前記接触部から前記第２保持部に対して離れる方向に向かって延び、実装面を有した実装部とを有し、前記複数の第３内部端子のそれぞれは、前記第３保持部に接触して保持される接触部と、前記接触部から前記第２保持部に向かって延び、実装面を有した実装部とを有し、少なくとも１つの前記第３内部端子の前記実装部の周囲に、前記絶縁性部材の前記平板部分を厚み方向に切り欠いた切欠きを設けた。

　また、本発明の別の態様のコネクタは、第１列に配列された複数の第１内部端子と、第２列に配列された複数の第２内部端子と、前記複数の第１内部端子と前記複数の第２内部端子の間の第３列に配列された複数の第３内部端子と、前記複数の第１内部端子を保持する第１保持部と、前記複数の第２内部端子を保持する第２保持部と、前記複数の第３内部端子を保持する第３保持部と、前記保持部の間において厚みを有して広がる平板部分とを有する、絶縁性部材と、を備え、前記複数の第２内部端子のそれぞれは、前記第２保持部に接触して保持される接触部と、前記接触部から前記第２保持部に対して離れる方向に向かって延び、実装面を有した実装部とを有し、前記複数の第３内部端子のそれぞれは、前記第３保持部に接触して保持される接触部と、前記接触部から前記第２保持部に向かって延び、実装面を有した実装部とを有し、前記第２保持部と前記第３保持部の間で、前記絶縁性部材の前記平板部分を厚み方向に切り欠いた切欠きを設ける。

　本発明によれば、電気的特性の劣化を抑制することができるコネクタを提供することができる。

実施の形態の第１コネクタの上面側の斜視図実施の形態の第１コネクタの下面側の斜視図実施の形態の第１コネクタの分解斜視図実施の形態の第１コネクタの平面図実施の形態の第２コネクタの上面側の斜視図実施の形態の第２コネクタの下面側の斜視図実施の形態の第２コネクタの分解斜視図実施の形態の第２コネクタの平面図実施の形態の第２コネクタの下面側の凹部を示す斜視図実施の形態の電気コネクタセットを第１コネクタ側から見た斜視図実施の形態の電気コネクタセットを第２コネクタ側から見た斜視図実施の形態の第１コネクタの第３内部端子および第３保持部の斜視図実施の形態の第１コネクタの第３内部端子の斜視図実施の形態の第１コネクタの絶縁性部材の平面図実施の形態の第１コネクタの第３内部端子の部分拡大平面図変形例１の第１コネクタの平面図変形例２の第１コネクタの平面図変形例３の第１コネクタの平面図

　第１態様によれば、第１列に配列された複数の第１内部端子と、第２列に配列された複数の第２内部端子と、前記複数の第１内部端子と前記複数の第２内部端子の間の第３列に配列された複数の第３内部端子と、前記複数の第１内部端子を保持する第１保持部と、前記複数の第２内部端子を保持する第２保持部と、前記複数の第３内部端子を保持する第３保持部と、前記保持部の間において厚みを有して広がる平板部分とを有する、絶縁性部材と、を備え、前記複数の第２内部端子のそれぞれは、前記第２保持部に接触して保持される接触部と、前記接触部から前記第２保持部に対して離れる方向に向かって延び、実装面を有した実装部とを有し、前記複数の第３内部端子のそれぞれは、前記第３保持部に接触して保持される接触部と、前記接触部から前記第２保持部に向かって延び、実装面を有した実装部とを有し、少なくとも１つの前記第３内部端子の前記実装部の周囲に、前記絶縁性部材の前記平板部分を厚み方向に切り欠いた切欠きを設けた、コネクタを提供する。

　このような構成によれば、３列以上の内部端子を有するコネクタにおいて、中間の列である第３内部端子の実装部の周囲に絶縁性部材の切欠きを設けることで、実装部の実装面を半田等の導電性接合材で実装したときに、材料が広がる空間を確保することができる。これにより、切り欠き以外の場所に半田等が意図せず広がることが抑制され、隣接する実装部同士において半田等が誤って接続されることを防止することができ、コネクタの電気的特性の劣化を防止することができる。

　第２態様によれば、第１列に配列された複数の第１内部端子と、第２列に配列された複数の第２内部端子と、前記複数の第１内部端子と前記複数の第２内部端子の間の第３列に配列された複数の第３内部端子と、前記複数の第１内部端子を保持する第１保持部と、前記複数の第２内部端子を保持する第２保持部と、前記複数の第３内部端子を保持する第３保持部と、前記保持部の間において厚みを有して広がる平板部分とを有する、絶縁性部材と、を備え、前記複数の第２内部端子のそれぞれは、前記第２保持部に接触して保持される接触部と、前記接触部から前記第２保持部に対して離れる方向に向かって延び、実装面を有した実装部とを有し、前記複数の第３内部端子のそれぞれは、前記第３保持部に接触して保持される接触部と、前記接触部から前記第２保持部に向かって延び、実装面を有した実装部とを有し、前記第２保持部と前記第３保持部の間で、前記絶縁性部材の前記平板部分を厚み方向に切り欠いた切欠きを設けた、コネクタを提供する。

　このような構成によれば、３列以上の内部端子を有するコネクタにおいて、第２内部端子を保持する第２保持部と第３内部端子を保持する第３保持部の間に絶縁性部材の切欠きを設けることで、第３内部端子の実装部の実装面を半田等で実装したときに、半田等が広がる空間を設けることができる。これにより、隣接する列を構成する第２内部端子と第３内部端子の間において半田等が誤って接続されることを防止することができ、コネクタの電気的特性の劣化を防止することができる。

　第３態様によれば、前記切欠きは、前記絶縁性部材の前記平板部分を前記厚み方向に貫通する開口である、第１態様又は第２態様に記載のコネクタを提供する。このような構成によれば、凹部ではなく開口を設けることで、半田等の広がる空間をより広く確保することができる。

　第４態様によれば、前記平板部分は、前記第２保持部から、前記複数の第３内部端子に向かって延びる延伸部を有し、前記開口は、少なくとも１つの前記第３内部端子の前記実装部と前記延伸部の間の空間を含む、第３態様に記載のコネクタを提供する。このような構成によれば、コネクタをマウンタ等により吸引して保持する際に、延伸部を吸引することができるため、絶縁性部材に開口を設けた場合であってもコネクタの吸引保持をより精度良く行うことができる。

　第５態様によれば、前記少なくとも１つの前記第３内部端子の前記実装部と前記延伸部との最短距離は、前記実装部の厚みよりも大きい、第４態様に記載の電気コネクタセットを提供する。このような構成によれば、開口の幅を実装部の厚みよりも大きくすることで、半田等の広がる空間をより広く確保することができる。

　第６態様によれば、前記少なくとも１つの前記第３内部端子の前記実装部と前記延伸部との最短距離は、前記複数の第３内部端子同士の最短距離よりも小さい、第４態様又は第５態様に記載の電気コネクタセットを提供する。このような構成によれば、開口の幅を第３内部端子同士の最短距離よりも小さくすることで、延伸部の長さをある程度確保することができ、マウンタ等によるコネクタの吸引保持をより精度良く行うことができる。

　第７態様によれば、前記開口は、前記複数の第３内部端子同士の間の空間にも形成される、第３態様から第６態様のいずれか１つに記載の電気コネクタセットを提供する。このような構成によれば、第３内部端子同士の間に開口を設けることで、隣接する実装部同士が半田等によって接続されることをより精度良く防止することができる。

　第８態様によれば、前記開口は、前記第２保持部と前記第３保持部の間で、平面視において前記複数の第３内部端子の前記実装部のそれぞれを囲みながら、前記複数の第３内部端子の配列方向に沿って連続的に延びる空間である、第３態様から第７態様のいずれか１つに記載の電気コネクタセットを提供する。このような構成によれば、半田等の広がる空間をより広く確保することができる。

　第９態様によれば、前記絶縁性部材によって保持される外部端子をさらに備え、前記外部端子は、相手方のコネクタの外部端子に挿入されるオス型の端子である、第１態様から第８態様のいずれか１つに記載の電気コネクタセットを提供する。このような構成によれば、外部端子をオス型とすることにより、メス型とする場合に比べてコネクタ全体を小型化することができ、絶縁性部材に開口を空ける等の加工がしやすくなる。

　第１０態様によれば、前記第１内部端子、前記第２内部端子および前記第３内部端子はそれぞれ、相手方のコネクタの内部端子に挿入されるオス型の端子である、第９態様に記載の電気コネクタセットを提供する。このような構成によれば、内部端子をオス型とすることにより、メス型とする場合に比べてコネクタ全体を小型化することができ、絶縁性部材に開口を空ける等の加工がしやすくなる。

　以下に、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。

（実施の形態）
　図１Ａ～図１Ｄは、実施の形態の第１コネクタ２を示す図である。図２Ａ～図２Ｅは、実施の形態の第２コネクタ４を示す図である。図３Ａ、図３Ｂは、電気コネクタセット６を示す斜視図である。

　図１Ａ～図１Ｄに示す第１コネクタ２と、図２Ａ～図２Ｅに示す第２コネクタ４を互いに嵌合させることで、図３Ａ、図３Ｂに示す電気コネクタセット６が構成される。実施の形態では、第１コネクタ２はオス型の多極コネクタであり、第２コネクタ４はメス型の多極コネクタである。

　図１Ａ～図１Ｄを用いて、第１コネクタ２について説明する。図１Ａは、第１コネクタ２の上面側の斜視図、図１Ｂは、第１コネクタ２の下面側の斜視図、図１Ｃは、第１コネクタ２の分解斜視図、図１Ｄは、第１コネクタ２の平面図である。

　図１Ａ～図１Ｄでは、第１コネクタ２の長さ方向（長手方向）をＸ方向、幅方向（短手方向）をＹ方向、長手方向と短手方向に直交する高さ方向（上下方向）をＺ方向とする。

　図１Ａ～図１Ｄに示すように、第１コネクタ２は、複数の第１内部端子３と、複数の第２内部端子５と、複数の第３内部端子７と、外部端子１０と、絶縁性部材１２とを備える。

　複数の内部端子３、５、７は、複数列に配列された端子である。実施の形態における複数の内部端子３、５、７はＹ方向に間隔を空けて３列に配列され、内部端子３、５、７のそれぞれの列が互いに平行にＸ方向に延びている。第１内部端子３は第１列に配列され、第２内部端子５は第２列に配列され、第３内部端子７は、第１列と第２列との間に位置する第３列に配列される。内部端子が複数存在することにより、図１Ａ～図１Ｄに示す第１コネクタ２を「多極」コネクタと称する。

　実施の形態では、第１内部端子３および第２内部端子５は、Ｙ方向における両端の列である。第３内部端子７は、第１内部端子３と第２内部端子５の中間に位置する中間列である。

　複数の内部端子３、５、７はそれぞれ、図１Ａに示す表面側が、後述する第２コネクタ４の内部端子２３、２５、２７（図２Ａ～図２Ｅ参照）と篏合して電気的に接続する。第１内部端子３は、第２コネクタ４の第１内部端子２３と嵌合し、第２内部端子５は、第２コネクタ４の第２内部端子２５と嵌合し、第３内部端子７は、第２コネクタ４の第３内部端子２７と嵌合する。

　複数の内部端子３、５、７はいずれも、図１Ｂに示す底面側が、図示しない基板の導体に実装される。複数の内部端子３、５、７には基板の導体を介して電気的信号が流れてもよく、電源に接続されたり、グランドに接地されてもよい。

　内部端子３、５、７のそれぞれは、同じ導電性の材料から形成される（例えばリン青銅）。また、図１Ｃ等に示すように、内部端子３、５、７はいずれも同じ形状であり、いずれもオス型の端子として構成されている。オス型の端子は凸部８を有し、凸部８においてメス型の端子の凹部２８（図２Ｃ参照）と篏合する。

　外部端子１０は、後述する第２コネクタ４の外部端子３０（図２Ａ～図２Ｅ参照）と嵌合して電気的に接続する端子である。外部端子１０はグランド端子として機能する。外部端子１０は、前述した内部端子３、５、７と同じ導電性の材料から形成される（例えばリン青銅）。

　外部端子１０はオス型の端子として構成されており、メス型の端子である外部端子３０に篏合する。外部端子１０がオス型であることにより、図１Ａ～図１Ｄに示す第１コネクタ２を「オス型」のコネクタと称する。

　実施の形態の外部端子１０は、Ｘ方向に間隔を空けて第１部分１０Ａと第２部分１０Ｂとを備える。第１部分１０Ａと第２部分１０Ｂは、複数の内部端子３、５、７をＸ方向に挟むように設けられる。このような構成に限らず、第１部分１０Ａと第２部分１０Ｂを一体的に構成してもよい。

　図１Ａ～図１Ｄに示す絶縁性部材１２は、複数の内部端子３、５、７および外部端子１０を互いに電気的に絶縁した状態で保持する部材である。絶縁性部材１２は例えば、絶縁性の材料である樹脂（例えば液晶ポリマー）から形成される。

　図１Ｃに示すように、絶縁性部材１２は、第１保持部１３と、第２保持部１５と、第３保持部１７とを有する。

　第１保持部１３は、複数の第１内部端子３を保持する部分である。同様に、第２保持部１５は、複数の第２内部端子５を保持する部分であり、第３保持部１７は、複数の第３内部端子７を保持する部分である。保持部１３、１５、１７による内部端子３、５、７の保持形態の詳細については後述する。

　次に、図２Ａ～図２Ｅを用いて、第２コネクタ４について説明する。図２Ａは、第２コネクタ４の上面側の斜視図、図２Ｂは、第２コネクタ４の下面側の斜視図、図２Ｃは、第２コネクタ４の分解斜視図である。図２Ｄは、第２コネクタ４の平面図である。図２Ｅは、第２コネクタ４の下面側に形成された凹部を示す斜視図である。

　図２Ａ～図２Ｅにおいて、前述した第１コネクタ２と同様に、第２コネクタ４の長さ方向（長手方向）をＸ方向、幅方向（短手方向）をＹ方向、高さ方向（上下方向）をＺ方向とする。

　図２Ａ～図２Ｅに示すように、第２コネクタ４は、複数の第１内部端子２３と、複数の第２内部端子２５と、複数の第３内部端子２７と、外部端子３０と、絶縁性部材３２とを備える。

　複数の内部端子２３、２５、２７は、複数列に配列された端子である。実施の形態における複数の内部端子２３、２５、２７はＹ方向に間隔を空けて３列に配列され、内部端子２３、２５、２７のそれぞれの列が互いに平行にＸ方向に延びている。内部端子が複数存在することにより、図２Ａ～図２Ｅに示す第２コネクタ４を「多極」コネクタと称する。

　実施の形態では、第１内部端子２３および第２内部端子２５は、Ｙ方向における両端の列であり、第３内部端子２７は第１内部端子２３と第２内部端子２５の中間に位置する中間列である。

　複数の内部端子２３、２５、２７はそれぞれ、図２Ａに示す表面側が、前述した第１コネクタ２の内部端子３、５、７（図１Ａ～図１Ｄ参照）と篏合して電気的に接続する。

　複数の内部端子２３、２５、２７はいずれも、図２Ｂ、図２Ｅに示す底面側が、図示しない基板の導体に例えば半田などの導電性接合材で実装される。複数の内部端子２３、２５、２７には基板の導体を介して電気的信号が流れる。

　内部端子２３、２５、２７のそれぞれは、同じ導電性の材料から形成される（例えばリン青銅）。また、図２Ｃ等に示すように、内部端子２３、２５、２７はいずれも同じ形状であり、いずれもメス型の端子として構成されている。メス型の端子は凹部２８を有し、凹部２８にてオス型の端子の凸部８（図１Ｃ参照）と篏合する。

　外部端子３０は、図１Ａ～図１Ｄに示した第１コネクタ２の外部端子１０と嵌合して電気的に接続する端子である。外部端子３０はグランド端子として機能する。外部端子３０は、前述した内部端子２３、２５、２７と同じ導電性の材料から形成される（例えばリン青銅）。

　外部端子３０はメス型の端子として構成されており、オス型の端子である外部端子１０を内側に誘い込む機能を有する。図２Ｃに示すように、外部端子３０は、外部端子１０を誘い込むための傾斜面であるガイド部３４を有する。外部端子３０がメス型であることにより、図２Ａ～図２Ｅに示す第２コネクタ４を「メス型」のコネクタと称する。

　外部端子３０は、内部端子２３、２５、２７の周囲を取り囲む形状を有する。内部端子２３、２５、２７の周囲を外部端子３０で取り囲むことにより、内部端子２３、２５、２７によるノイズの発生を抑制することができる。

　実施の形態では、外部端子３０を一体的な環状の部材として構成している。このような形状に限らず、外部端子３０を複数の別体の部材で構成してもよい。

　外部端子３０はさらに、ロック部３６を備える。ロック部３６は、外部端子３０に外部端子１０が篏合した際に、外部端子１０の抜け止めとして作用する突起である。外部端子１０と外部端子３０の篏合状態において、ロック部３６は必ずしも外部端子１０と接触しなくてもよい。すなわち、外部端子１０と外部端子３０が篏合する際にロック部３６は外部端子１０と接触するが、篏合後の状態ではロック部３６は外部端子１０と接触しなくてもよい。外部端子１０と外部端子３０の篏合後の状態において、ロック部３６は、篏合を解除する方向に外部端子１０が移動しようとする際に、外部端子１０に引っ掛かって脱落を防止する「抜け止め」として機能することができる。

　図２Ａ～図２Ｅに示す絶縁性部材３２は、前述した内部端子２３、２５、２７および外部端子３０を互いに電気的に絶縁した状態で保持する部材である。絶縁性部材３２は例えば、絶縁性の材料である樹脂（例えば液晶ポリマー）から形成される。

　図２Ａに示すように、絶縁性部材３２は表面側に、複数の凸部３２Ａ、３２Ｂを有する。凸部３２Ａ、３２Ｂはいずれも絶縁性部材３２の表面側に隆起した部分であり、それぞれＸ方向に延びている。第１凸部３２Ａは、第１内部端子２３と第３内部端子２７との間に位置し、第２凸部３２Ｂは、第２内部端子２５と第３内部端子２７との間に位置する。

　図２Ｅに示すように、絶縁性部材３２は裏面側に、凹部３２Ｃを形成する。凹部３２Ｃは、複数の内部端子２７の周囲に連続的に設けられた凹部であり、複数の内部端子２７を囲むように配置される。凹部３２Ｃは、第３内部端子２７の実装部を基板に接合する際に半田などの導電性接合材が広がるための空間として機能できる。

　図３Ａ、図３Ｂに示す電気コネクタセット６は、上述したオス型の第１コネクタ２をメス型の第２コネクタ４に篏合させることで構成される。図３Ａは、電気コネクタセット６を第１コネクタ２側から見た斜視図であり、図３Ｂは、電気コネクタセット６を第２コネクタ４側から見た斜視図である。

　第１コネクタ２を第２コネクタ４に篏合させる際には、第１コネクタ２の外部端子１０（オス型）を、第２コネクタ４の外部端子３０（メス型）に篏合させる。さらに、第１コネクタ２の内部端子３、５、７の凸部８（オス型）を、第２コネクタ４の内部端子２３、２５、２７の凹部２８（メス型）にそれぞれ篏合させる。ただし、嵌合の順番は適宜入れ替え可能であり、同時であってもよい。

　次に、図１Ａ～図１Ｄに示した第１コネクタ２の内部端子３、５、７および絶縁性部材１２の保持部１３、１５、１７について、図４、図５を用いて説明する。図４、図５では、第３内部端子７と第３保持部１７のみを図示しており、その他の内部端子３、５および保持部１３、１５については同様の形状であるため、説明を省略する。

　図４は、第３内部端子７および第３保持部１７の一部拡大斜視図であり、図５は、異なる角度から見た第３内部端子７の斜視図である。図４では、説明のために、中央の２つの第３内部端子７を第３保持部１７から離した状態を示している。

　図４、図５に示すように、第３内部端子７は、接触部４０と、実装部４２とを有する。

　接触部４０は、第３保持部１７に接触して保持される部分である。接触部４０は、湾曲した形状を有し、第３保持部１７に設けられた凹部４６に嵌るように配置される。

　接触部４０の表面には、凹部４４が形成されている。凹部４４は、第２コネクタ４との嵌合時に第２コネクタ４の内部端子２７の凸部（図示せず）を受けるための部分である。凹部４４に凸部を篏合させることで、第１コネクタ２と第２コネクタ４をより強固に嵌合させることができる。

　実装部４２は、図示しない基板の導体に実装される部分である。図５に示すように、実装部４２の底面は実装面５０を構成する。実装面５０は、例えば半田などの導電性接合材によって基板の導体に実装される。

　図４に示すように、第３保持部１７において、凹部４６に隣接する位置に突起４８が設けられている。突起４８は、接触部４０と実装部４２の間に介在するように設けられる突起である。突起４８を設けることで、接触部４０の先端と実装部４２の間隔を確保することができ、それらが誤って接触することを防止することができる。

　図５に示すように、第３内部端子７の実装部４２は厚みＤ１を有する。実施の形態の第３内部端子７は、一律な厚みの平板部材を湾曲して作られているため、第３内部端子７の厚みＤ１は、凹部４４を形成する箇所を除いて略一定である。

　次に、絶縁性部材１２の構成について、図６を用いて説明する。図６は、絶縁性部材１２の平面図である。

　図６に示すように、保持部１３、１５、１７のそれぞれには、複数の開口５３、５５、５７が形成されている。開口５３、５５、５７は、内部端子３、５、７のそれぞれを挿通するための開口である。開口５３、５５、５７に内部端子３、５、７をそれぞれ挿通することで、内部端子３、５、７を保持部１３、１５、１７のそれぞれに接触して保持させることができる。

　絶縁性部材１２はさらに、第１延伸部５８と、第２延伸部６０とを備える。第１延伸部５８は、第１保持部１３と第３保持部１７の間に延びる平板部分であり、第２延伸部６０は、第２保持部１５と第３保持部１７の間に延びる平板部分である。本実施形態の第１延伸部５８の面積は、第２延伸部６０の面積よりも大きい。

　図１Ｄに戻ると、第１延伸部５８は、実装部が互いに逆方向に延びた第１内部端子３と第３内部端子７との間に位置し、第２延伸部６０は、実装部が互いに同じ方向に延びた第２内部端子５と第３内部端子７との間に位置する。

　このような第１延伸部５８および第２延伸部６０を設けることにより、例えば第１コネクタ１２の裏面側をマウンタにより吸引して保持する際に、吸引面積を広くとることができ、精度良く保持することが可能となる。

　図６に戻ると、第２延伸部６０は、第２保持部１５から第３保持部１７に向かって延びるとともに、第３保持部１７との間に開口６２を形成している。開口６２は、第２延伸部６０と第３保持部１７の間で絶縁性部材１２を厚み方向（Ｚ方向）に切り欠いた切欠きである。実施の形態の開口６２は、絶縁性部材１２を厚み方向に貫通した貫通孔により構成される。

　図１Ｃに戻ると、絶縁性部材１２の開口６２には第３内部端子７の実装部４２が配置される。実装部４２の周囲に開口６２を設けることで、実装部４２の実装面５０を半田で実装する際に、半田が濡れ広がる空間を確保することができる。これにより、隣接する実装部４２同士において半田が誤って接続されることを防止することができ、第１コネクタ２の電気的特性が劣化することを抑制することができる。

　実施の形態の開口６２は、第２延伸部６０と第３保持部１７の間で、平面視において複数の第３内部端子７の実装部４２のそれぞれを囲みながら、複数の第３内部端子７の配列方向であるＸ方向に沿って連続的に延びる空間である。このような構成によれば、半田の濡れ広がる空間をより広く確保することができる。

　また、実施の形態の第１コネクタ２は、内部端子３、５、７および外部端子１０のいずれもがオス型の端子であるため、メス型の第２コネクタ４に比べてサイズが小さくなる。絶縁性部材１２の厚みも小さくしやすいため、メス型の第２コネクタ４に比べて、絶縁性部材１２に開口６２を空ける等の加工がしやすいという利点がある。

　次に、開口６２と実装部４２の一部拡大斜視図を図７に示す。

　図７に示すように、開口６２は、３つの空間Ａ、Ｂ、Ｃを有する。第１空間Ａは、第３内部端子７の実装部４２と第２延伸部６０の間の空間である。第２空間Ｂは、隣接する実装部４２同士の間の空間である。第３空間Ｃは、第１空間Ａと第２空間Ｂの両方に隣接する空間であり、開口６２において第１空間Ａと第２空間Ｂを除く部分である。このような３つの空間Ａ、Ｂ、Ｃを有する開口６２を設けることで、３つの空間Ａ、Ｂ、Ｃのうちの少なくとも１つの空間に絶縁性部材１２が存在する構成に比べて、半田の広がる空間をより広く確保することができる。

　図７に示すように、実装部４２と第２延伸部６０の間隔（最短距離）として、空間ＡはＹ方向に長さＤ２を有する。また、隣接する実装部４２同士の距離として、空間ＢはＸ方向に長さＤ３を有する。

　実施の形態では、長さＤ２、Ｄ３をいずれも、前述した第３内部端子７の厚みＤ１よりも長くしている。これにより、開口６２において半田の広がる空間をより広く確保することができる。

　また実施の形態では、長さＤ２を長さＤ３よりも短くしている。長さＤ２は、第３内部端子７の厚みＤ１よりも長く、長さＤ３よりも短く設定される。このような長さＤ２の設定によれば、厚みＤ１よりも長くすることで、実装部４２に付けられた半田が濡れ広がる空間を確保しながら、長さＤ３よりも短くすることで、延伸部６０のY軸方向の長さをある程度長くとることができ、マウンタ等による吸着面積を確保することができる。

　さらに、長さＤ３を厚みＤ１および長さＤ２よりも長くすることで、隣接する実装部４２同士において半田が濡れ広がる空間をより広く確保することができ、半田が誤って接続されることをより精度良く防止することができる。

　ここで、開口６２の面積は、第３内部端子７から絶縁性部材１２までの距離である長さＤ２と、第３内部端子７同士の距離である長さＤ３とによって定めることができる。開口６２の面積を同じ面積に設定する際に、長さＤ２を短くして長さＤ３を長くすることで、開口６２の面積を同じ面積に保ちながら、第３内部端子７同士の間隔を長くすることができる。これにより、隣接する第３内部端子７同士で半田が誤って接続されることを精度よく防止することができる。

　ここで、実装部４２と第２延伸部６０との距離である長さＤ２を変化させれば、第３内部端子７のインピーダンスも変化する。このため、長さＤ２を調整することで、第３内部端子７のインピーダンスを調整することができる。

　開口６２の一辺は、第２延伸部６０の先端６４により構成される。実施の形態の先端６４は平面視においてＸ方向に延びる直線部である。先端部６４をこのように構成することで、絶縁性部材１２の形状を単純化することができ、且つ第３内部端子７のインピーダンス調整を容易に行うことができる。

　上述したように、実施の形態の第１コネクタ２は、第１列に配列された複数の第１内部端子３と、第２列に配列された複数の第２内部端子５と、複数の第１内部端子３と複数の第２内部端子５の間の第３列に配列された複数の第３内部端子７と、絶縁性部材１２とを備える。絶縁性部材１２は、複数の第１内部端子３を保持する第１保持部１３と、複数の第２内部端子５を保持する第２保持部１５と、複数の第３内部端子７を保持する第３保持部１７と、保持部１５、１７の間において厚みを有して広がる第２延伸部６０（平板部分）とを有する。複数の第２内部端子５のそれぞれは、第２保持部１５に接触して保持される接触部と、接触部から第２保持部１５に対して離れる方向に向かって延び、実装面を有した実装部とを有する。複数の第３内部端子７のそれぞれは、第３保持部１７に接触して保持される接触部４０と、接触部４０から第２保持部１５に向かって延び、実装面５０を有した実装部４２とを有する。このような構成において、第３内部端子７の実装部４２の周囲に、絶縁性部材１２の第２延伸部６０を厚み方向に切り欠いた開口６２を設けている。

　このような構成によれば、３列以上の内部端子３、５、７を有するコネクタにおいて、中間の列である第３内部端子７の実装部４２の周囲に絶縁性部材１２の開口６２を設けることで、実装部４２の実装面５０を半田等の導電性接合材料で実装したときに、材料が広がる空間を確保することができる。これにより、隣接する実装部４２同士において半田等が誤って接続されることを防止することができ、第１コネクタ２の電気的特性の劣化を防止することができる。

　また、実施の形態の第１コネクタ２によれば、第２保持部１５と第３保持部１７の間で、絶縁性部材１２の第２延伸部６０（平板部分）を厚み方向に切り欠いた開口６２を設けている。

　このような構成によれば、３列以上の内部端子３、５、７を有するコネクタにおいて、第２内部端子５を保持する第２保持部１５と第３内部端子７を保持する第３保持部１７との間に絶縁性部材１２の開口６２を設けることで、第３内部端子１７の実装部４２の実装面５０を半田等で実装したときに、半田等が広がる空間を設けることができる。これにより、隣接する列を構成する第２内部端子５と第３内部端子７の間において半田等が誤って接続されることを防止することができ、コネクタの電気的特性の劣化を防止することができる。

　なお、第１内部端子３および第２内部端子５については、図１Ｄなどに示すように実装部が外側を向くように配置されているため、実装部の周囲に絶縁性部材１２が存在せず、絶縁性部材１２に開口を設けなくてもよい。

　以上、それぞれの実施の形態を説明したが、上述の記載に限定されない。例えば、実施の形態では、第３内部端子７の実装部５０の周囲に開口６２を設ける場合について説明したが、このような場合に限らない。第２内部端子５を保持する第２保持部１５と第３内部端子７を保持する第３保持部１７との間であれば、第３内部端子７の実装部５０の周囲以外の位置に開口を設けてもよい。このような場合であっても、隣接する列を構成する第２内部端子５と第３内部端子７の間において、それぞれの内部端子５、７の実装部に付着した半田等が広がる空間を設けることができ、半田等が誤って接続されることを防止することができる。

　また実施の形態では、絶縁性部材１２に開口６２を設ける場合について説明したが、このような場合に限らない。絶縁性部材１２の平板部分を厚み方向（Ｚ方向）に切り欠いた「切欠き」であれば、厚み方向に貫通する開口でなくてもよい。このような絶縁性部材１２の切欠きを実装部４２の周囲に設けることで、半田等が広がるスペースを確保することができ、第１コネクタ２の電気的特性の劣化を抑制することができる。

　また実施の形態では、全ての第３内部端子７の周囲に開口６２を設ける場合について説明したが、このような場合に限らない。少なくとも１つの第３内部端子７の端子の周囲に開口あるいは切り欠きを形成する場合であってもよく、このような場合であっても、半田等が広がるスペースを設けることができる。その具体例について、図８～図１０を用いて説明する。

　図８は、変形例１の第１コネクタ１００の平面図である。

　図８に示す第１コネクタ１００では、複数の第３内部端子７は、信号用端子である第３内部端子７Ａと、信号用途以外の第３内部端子７Ｂとを有する。図８に示す例では、中央部の２つが第３内部端子７Ａであり、それ以外が第３内部端子７Ｂである。絶縁性部材１０２は、第１延伸部５８と第２延伸部１０４とを有し、第２延伸部１０４には１つの開口１０６が設けられる。開口１０６は、複数の第３内部端子７のうち、２つの第３内部端子７Ａの周囲のみを囲むように形成される。一方、第３内部端子７Ｂの周囲は第２延伸部１０４で埋まっており、開口は形成されていない。第３内部端子７Ｂの上面も第２延伸部１０４が配置されるため、第３内部端子７Ｂを点線で図示している。

　信号用端子である第３内部端子７Ａは、半田等が誤って接続されると特性への影響が大きい端子である。このため、第３内部端子７Ａの周囲にのみ開口１０６を設けることで、第２延伸部１０４の面積を広く確保しながら、電気的特性の劣化を効果的に抑制することができる。

　図９は、変形例２の第１コネクタ２００の平面図である。

　図９に示す第１コネクタ２００では、図８に示した第１コネクタ１００と同様に、複数の第３内部端子７として、信号用端子である第３内部端子７Ａと、信号用途以外の第３内部端子７Ｂとを有する。図９に示す例では、第３内部端子７Ａと第３内部端子７Ｂが交互に配置されている。絶縁性部材２０２は、第１延伸部５８と第２延伸部２０４とを有し、第２延伸部２０４には複数の開口２０６が設けられる。開口２０６のそれぞれは１つの第３内部端子７Ａの周囲のみを囲むように形成される。一方、第３内部端子７Ｂの周囲は第２延伸部２０４が埋まっており、開口は形成されておらず、第３内部端子７Ｂの上面も第２延伸部２０４が配置される。

　図８に示した第１コネクタ１００と同様に、特性への影響が大きい信号用端子としての第３内部端子７Ａの周囲にのみ開口２０６を設けることで、第２延伸部２０４の面積を広く確保しながら、電気的特性の劣化を効果的に抑制することができる。周囲が第２延伸部２０４で埋まっている第３内部端子７Ｂを実装する半田が周囲に広がっても、隣接する開口２０６にて吸収することもできる。

　図１０は、変形例３の第１コネクタ３００の平面図である。

　図１０に示す第１コネクタ３００では、図８、図９に示した第１コネクタ１００、２００と同様に、複数の第３内部端子７として、信号用端子である第３内部端子７Ａと、信号用途以外の第３内部端子７Ｂとを有する。図１０に示す例では、第３内部端子７Ａと第３内部端子７Ｂが交互に配置されるとともに、互いに異なる向きに延びる。第３内部端子７Ａは第２内部端子５に向かって延びるのに対し、第３内部端子７Ｂは第１内部端子３に向かって延びる。絶縁性部材３０２は、第１延伸部３０３と第２延伸部３０４とを有し、第２延伸部３０４には複数の開口３０６が設けられる。開口３０６のそれぞれは１つの第３内部端子７Ａのみを囲むように形成される。一方、第３内部端子７Ｂの周囲は第１延伸部３０３が埋まっており、開口は形成されておらず、第３内部端子７Ｂの上面も第１延伸部３０３が配置される。

　図８、図９に示した第１コネクタ１００、２００と同様に、特性への影響が大きい信号用端子としての第３内部端子７Ａの周囲にのみ開口３０６を設けることで、第２延伸部３０４の面積を広く確保しながら、電気的特性の劣化を効果的に抑制することができる。また、周囲が第１延伸部３０３で埋まっている第３内部端子７Ｂを実装する半田が周囲に広がっても、隣接する開口３０６にて吸収することもできる。

　変形例１～３における第３内部端子７Ａ、７Ｂのそれぞれの数は、図８～図１０に図示する数に限らず、任意の数であってもよい。また、信号用途以外の第３内部端子７Ｂを設けない場合であってもよい。

　また実施の形態では、内部端子３、５、７が３列である場合について説明したが、このような場合に限らず、４列以上であってもよい。このような場合であっても、第１内部端子３と第２内部端子５のような端の２列の間に位置する中間列を構成する内部端子に関して、実装部の周囲に、絶縁性部材を厚み方向に切り欠いた切欠きを設けることで、同様の効果を奏することができる。

　また実施の形態では、第１コネクタ２の絶縁性部材１２に切欠きの開口６２を設ける場合について説明したが、このような場合に限らず、第２コネクタ４の絶縁性部材３２に切欠きを設けてもよい。例えば、図２Ｂに示す第２コネクタ４の第３内部端子２７の実装部の周囲に、絶縁性部材３２を厚み方向に切り欠いた切欠きを設けることで、隣接する実装部同士において半田等が誤って接続されることを防止することができ、第２コネクタ４の電気的特性の劣化を抑制できる。

　本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、各実施の形態における要素の組合せや順序の変化は、本開示の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。

　なお、上記様々な実施の形態のうちの任意の実施の形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。

　本発明は、コネクタであれば適用可能である。

　２　第１のコネクタ（オス型多極コネクタ）
　３　第１内部端子
　４　第２のコネクタ（メス型多極コネクタ）
　５　第２内部端子
　６　電気コネクタセット
　７　第３内部端子
　８　凸部
１０　外部端子
１０Ａ　第１部分
１０Ｂ　第２部分
１２　絶縁性部材
１３　第１保持部
１５　第２保持部
１７　第３保持部
２３　第１内部端子
２５　第２内部端子
２７　第３内部端子
２８　凹部
３０　外部端子
３２　絶縁性部材
３２Ａ　第１凸部
３２Ｂ　第２凸部
３２Ｃ　凹部
３４　ガイド部
３６　ロック部
４０　接触部
４２　実装部
４４　凹部
４６　凹部
４８　突起
５０　実装面
５３、５５、５７　開口
５８　第１延伸部
６０　第２延伸部
６２　開口（切欠き）
６４　先端
　Ａ　第１空間
　Ｂ　第２空間
　Ｃ　第３空間
Ｄ１　厚み
Ｄ２、Ｄ３　長さ
７Ａ　第３内部端子（信号用端子）
７Ｂ　第３内部端子（信号用途以外の端子）
１００　第１コネクタ
１０２　絶縁性部材
１０４　第２延伸部
１０６　開口
２００　第１コネクタ
２０２　絶縁性部材
２０４　第２延伸部
２０６　開口
３００　第１コネクタ
３０２　絶縁性部材
３０３　第１延伸部
３０４　第２延伸部
３０６　開口

Claims

　第１列に配列された複数の第１内部端子と、
　第２列に配列された複数の第２内部端子と、
　前記複数の第１内部端子と前記複数の第２内部端子の間の第３列に配列された複数の第３内部端子と、
　前記複数の第１内部端子を保持する第１保持部と、前記複数の第２内部端子を保持する第２保持部と、前記複数の第３内部端子を保持する第３保持部と、前記保持部の間において厚みを有して広がる平板部分とを有する、絶縁性部材と、を備え、
　前記複数の第２内部端子のそれぞれは、前記第２保持部に接触して保持される接触部と、前記接触部から前記第２保持部に対して離れる方向に向かって延び、実装面を有した実装部とを有し、
　前記複数の第３内部端子のそれぞれは、前記第３保持部に接触して保持される接触部と、前記接触部から前記第２保持部に向かって延び、実装面を有した実装部とを有し、
　少なくとも１つの前記第３内部端子の前記実装部の周囲に、前記絶縁性部材の前記平板部分を厚み方向に切り欠いた切欠きを設けた、コネクタ。
　第１列に配列された複数の第１内部端子と、
　第２列に配列された複数の第２内部端子と、
　前記複数の第１内部端子と前記複数の第２内部端子の間の第３列に配列された複数の第３内部端子と、
　前記複数の第１内部端子を保持する第１保持部と、前記複数の第２内部端子を保持する第２保持部と、前記複数の第３内部端子を保持する第３保持部と、前記保持部の間において厚みを有して広がる平板部分とを有する、絶縁性部材と、を備え、
　　前記複数の第２内部端子のそれぞれは、前記第２保持部に接触して保持される接触部と、前記接触部から前記第２保持部に対して離れる方向に向かって延び、実装面を有した実装部とを有し、
　前記複数の第３内部端子のそれぞれは、前記第３保持部に接触して保持される接触部と、前記接触部から前記第２保持部に向かって延び、実装面を有した実装部とを有し、
　前記第２保持部と前記第３保持部の間で、前記絶縁性部材の前記平板部分を厚み方向に切り欠いた切欠きを設けた、コネクタ。
　前記切欠きは、前記絶縁性部材の前記平板部分を前記厚み方向に貫通する開口である、請求項１又は２に記載のコネクタ。
　前記平板部分は、前記第２保持部から、前記複数の第３内部端子に向かって延びる延伸部を有し、
　前記開口は、少なくとも１つの前記第３内部端子の前記実装部と前記延伸部の間の空間を含む、請求項３に記載のコネクタ。
　前記少なくとも１つの前記第３内部端子の前記実装部と前記延伸部との最短距離は、前記実装部の厚みよりも大きい、請求項４に記載のコネクタ。
　前記少なくとも１つの前記第３内部端子の前記実装部と前記延伸部との最短距離は、前記複数の第３内部端子同士の最短距離よりも小さい、請求項４又は５に記載のコネクタ。
　前記開口は、前記複数の第３内部端子同士の間の空間にも形成される、請求項３から６のいずれか１つに記載のコネクタ。
　前記開口は、前記第２保持部と前記第３保持部の間で、平面視において前記複数の第３内部端子の前記実装部のそれぞれを囲みながら、前記複数の第３内部端子の配列方向に沿って連続的に延びる空間である、請求項３から７のいずれか１つに記載のコネクタ。
　前記絶縁性部材によって保持される外部端子をさらに備え、
　前記外部端子は、相手方のコネクタの外部端子に挿入されるオス型の端子である、請求項１から８のいずれか１つに記載のコネクタ。
　前記第１内部端子、前記第２内部端子および前記第３内部端子はそれぞれ、相手方のコネクタの内部端子に挿入されるオス型の端子である、請求項９に記載のコネクタ。