JP2019139940A - 電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波信号の伝送特性を向上することができる電気コネクタを提供する。【解決手段】電気コネクタ1は、貫通孔10aの配列が形成された絶縁性のハウジング10と、貫通孔10aに挿入された棒状端子と嵌合可能に構成され、貫通孔10aの他端から突出して回路基板2の電極と接続可能に構成された導電性の複数のコンタクト11と、を備える。コンタクト11には、貫通孔10a内でハウジング10に係止される板状部と、貫通孔10aに挿入された棒状端子と嵌合して接触する嵌合部と、が設けられている。複数のコンタクト11は、信号を伝送するシグナル用コンタクト11Aか、接地されるグランド用コンタクト11Bのいずれかであり、シグナル用コンタクト11Aとグランド用コンタクト11Bとで、棒状端子の挿入方向に関する嵌合部の位置が異なっている。【選択図】図1

Description

本発明は、電気コネクタに関する。
特許文献1には、回路基板に実装されるとともに相手コネクタと接続され、相手コネクタと回路基板との間で、複数の信号を伝送可能な電気コネクタが開示されている。
特開2010−097759号公報
上記特許文献1に開示された電気コネクタは、例えばHDD(ハードディスクドライブ)内の信号の伝送にも用いられている。近年、HDD内では、信号の高速化(高周波化)が進んでおり、電気コネクタについても高周波信号の伝送特性が良好なものが求められるようになってきている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、高周波信号の伝送特性を向上することができる電気コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電気コネクタは、
一端から相手コネクタの棒状端子をそれぞれ挿入可能な貫通孔の配列が形成された絶縁性のハウジングと、
前記貫通孔内で前記ハウジングに固定され、前記貫通孔に挿入された前記棒状端子と嵌合可能に構成され、前記貫通孔の他端から突出して回路基板の電極と接続可能に構成された導電性の複数のコンタクトと、
を備え、
前記コンタクトには、前記貫通孔の貫通方向に延びるとともに前記貫通孔内で前記ハウジングに係止される板状部と、前記貫通孔に挿入された前記棒状端子と嵌合して接触する嵌合部と、が設けられ、
前記複数のコンタクトは、信号を伝送するシグナル用コンタクトか、接地されるグランド用コンタクトのいずれかであり、
前記シグナル用コンタクトと前記グランド用コンタクトとで、前記棒状端子の挿入方向に関する前記嵌合部の位置が異なっている。
この場合、前記嵌合部は、
弾性力を有し、前記棒状端子が間に挿入されることにより広がって前記棒状端子を把持する一対の接続片で構成され、
前記一対の接続片には、
前記棒状端子が通過する間隔が最も狭くなるように構成され、前記棒状端子と接触する接点部と、
前記接点部に連結され、前記棒状端子が通過する間隔が前記接点部から離れるにつれて広がっていくように形成された案内部と、
が設けられている、
こととしてもよい。
また、前記シグナル用コンタクトと前記グランド用コンタクトとで、前記棒状端子の挿入方向に関する前記接点部の位置が一致している、
こととしてもよい。
前記コンタクトには、前記板状部と前記嵌合部とを連結する基端部が設けられ、
前記シグナル用コンタクト及び前記グランド用コンタクトとで、前記棒状端子の挿入方向に関する前記基端部の位置が異なっており、
前記棒状端子の挿入方向に関して前記接点部の位置が一致している、
こととしてもよい。
前記シグナル用コンタクトと前記グランド用コンタクトとで、前記嵌合部の形状は同一であり、互いに挿入方向に逆向きとなっている、
こととしてもよい。
前記シグナル用コンタクトの前記嵌合部が、前記グランド用コンタクトの前記嵌合部よりも前記棒状端子が挿入される側に位置している、
こととしてもよい。
前記グランド用コンタクトの前記嵌合部が、前記シグナル用コンタクトの前記嵌合部よりも前記棒状端子が挿入される側に位置している、
こととしてもよい。
本発明によれば、相手コネクタの棒状端子の挿入方向に関して、シグナル用コンタクトの嵌合部とグランド用コンタクトの嵌合部との位置をずらす。このようにすれば、シグナル用コンタクトの嵌合部とグランド用コンタクトの嵌合部との間隔を、シグナル用コンタクト同士の嵌合部の間隔よりも広げることができる。これにより、信号の伝送線路の特性インピーダンスの低下を防ぐことができる。この結果、高周波信号の伝送特性を良好なものとすることができる。
図1(A)は、本発明の実施の形態に係る電気コネクタの斜視図である。図1(B)は、電気コネクタの上面図である。図1(C)は、図1(B)のA−A断面図である。 図2(A)は、シグナル用コンタクトの斜視図である。図2(B)は、グランド用コンタクトの斜視図である。 図3(A)は、シグナル用コンタクトの上面図である。図3(B)は、グランド用コンタクトの上面図である。 図4(A)は、シグナル用コンタクトの正面図である。図4(B)は、グランド用コンタクトの正面図である。 シグナル用コンタクトとグランド用コンタクトとの嵌合部の位置を比較する図である。 図6(A)は、相手コネクタとしての中継コネクタの斜視図である。図6(B)は、中継コネクタの上面図である。図6(C)は、図6(B)のB−B断面図である。 図7(A)は、図1(A)の電気コネクタと図6(A)の相手コネクタとを接続した状態を示す斜視図である。図7(B)は、回路基板に実装された図1(A)の電気コネクタ及び図6(A)の相手コネクタを接続して回路基板間の信号の伝送を可能にした構成を示す側面図である。 図8(A)は、図1(A)の電気コネクタ及び図6(A)の相手コネクタを接続した状態を示す上面図である。図8(B)は、図8(A)のC−C断面図である。 図8(B)の一部拡大図である。 図10(A)は、シグナル用コンタクトの変形例その1の斜視図である。図10(B)は、グランド用コンタクトの変形例その1の斜視図である。 図11(A)は、シグナル用コンタクトの変形例その2の斜視図である。図11(B)は、グランド用コンタクトの変形例その2の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。全図において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号が付されている。
図1(A)に示すように、電気コネクタ1は、回路基板2に実装され、相手コネクタとしての中継コネクタ3(図6(A)、図7(A)参照)と接続するコネクタである。電気コネクタ1は、回路基板2と中継コネクタ3との間で、高周波の差動信号を伝送する。電気コネクタ1は、例えば樹脂で構成される絶縁性のハウジング10と、例えば金属で構成される導電性の複数のコンタクト11を備えている。
ハウジング10は、直方体状の筐体である。ハウジング10には、貫通孔10aの配列が形成されている。貫通孔10aは、回路基板2に実装された状態で、回路基板2に対向する面と、その反対側の面との間でハウジング10を貫通している。貫通孔10aの大きさは均一であり、回路基板2に対向する面の反対側の面の一端から中継コネクタ3の棒状端子21(図6(A)参照)をそれぞれ挿入可能となっている。本実施の形態では、貫通孔10aの貫通方向が、中継コネクタ3の棒状端子21の挿入方向(z軸方向)となっている。
本実施の形態では、貫通孔10aは、ハウジング10の長手方向(x軸方向)に13個配列されており、貫通孔10aの配列は、ハウジング10の長手方向に直交する方向(y軸方向)に2列設けられている。すなわち、貫通孔10aの配列は、13×2の配列となっている。この配列において、隣接する貫通孔10aの間隔は均一である。
コンタクト11は、図1(B)のA−A断面である図1(C)に示すように、それぞれ貫通孔10a内に挿入され、貫通孔10a内でハウジング10に固定される。貫通孔10aが計26個(13×2)であるため、コンタクト11の数も26個(13×2)となる。コンタクト11は、貫通孔10aに挿入された中継コネクタ3の棒状端子21と嵌合可能に構成される。
さらに、コンタクト11の一端は、貫通孔10aの他端(回路基板2に対向する面側の端部)から突出して、回路基板2の実装面に沿って折れ曲がっている。コンタクト11の折れ曲がった部分が、回路基板2の電極と接続される。
複数のコンタクト11は、信号を伝送するシグナル用コンタクト11A(図2(A)参照)か、接地されるグランド用コンタクト11B(図2(B)参照)のいずれかである。コンタクト11(11A,11B)には、板状部11aと、嵌合部11bと、基端部11cと、が設けられている。
板状部11aは、貫通孔10aに挿入されたときに貫通孔10aの貫通方向に延びた直線状の部分である(図2(A)及び図2(B)参照)。嵌合部11bは、貫通孔10aに挿入された中継コネクタ3の棒状端子21と嵌合して接触する(図8(B)参照)。基端部11cは、板状部11aと嵌合部11bとを連結する。
板状部11aの構成について、より詳細に説明する。図2(A)及び図2(B)に示すように、貫通孔10aから突出した板状部11aの一端は折れ曲がっており、この折れ曲がった部分が、回路基板2の電極と接続する基板接続部11aaとなっている。コンタクト11は、図1(A)及び図1(C)に示すように、基板接続部11aaがハウジング10から突出した状態で、貫通孔10aに挿入されている。
また、板状部11aの中間部分には、他の部分より幅広の部分が設けられている。この幅広の部分が、貫通孔10a内でハウジング10に係止する係止部11abである。係止部11abの幅は、貫通孔10a内にコンタクト11(11A,11B)を圧入して固定できる幅となっている。
次に、嵌合部11bの構成について説明する。図2(A)及び図2(B)に示すように、嵌合部11bは、一対の接続片30で構成されている。一対の接続片30それぞれには、弾性力が付与されている。各接続片30は、その中央に穴があけられているため弾性変形し易くなっている。
図3(A)及び図3(B)に示すように、各接続片30は、それぞれが基端部11cを介して板状部11aに接続され、互いに対向した状態で配置されている。また、図4(A)及び図4(B)に示すように、各接続片30の間に中継コネクタ3(図6(A)参照)の棒状端子21が挿入される。棒状端子21が挿入されると、一対の接続片30は、外側に弾性変形しながら、棒状端子21を把持する。
一対の接続片30には、接点部30aと、案内部30b,30cとが設けられている。この接点部30aにおいて、中継コネクタ3の棒状端子21が通過する間隔が最も短くなっている。一対の接続片30は、接点部30a及びその周辺で、挿入された中継コネクタ3の棒状端子21と接触する。
案内部30b,30cは、図4(A)及び図4(B)に示すように、接点部30aの紙面上下方向両側にそれぞれ連結され、紙面上下方向、すなわち中継コネクタ3の棒状端子21の挿入方向に延びている。案内部30b,30cは、中継コネクタ3の棒状端子21が通過する間隔が接点部30aから離れるにつれて広がっていくように形成されている。案内部30bは、基端部11cを介して、板状部11aに連結されている。案内部30cは、案内部30bよりも小さく構成されている。案内部30b,30cにおける各接続片30の間の最大幅は、棒状端子21の幅よりも若干大きくなっている。
図4(A)に示すように、シグナル用コンタクト11Aでは、貫通孔10aに挿入された棒状端子21が、案内部30bに当接する。案内部30bは棒状端子21を案内しつつ外側に弾性変形する。これにより、棒状端子21が接続片30間に挿入され、シグナル用コンタクト11Aの嵌合部11bが、棒状端子21を把持する。
図4(B)に示すように、グランド用コンタクト11Bでは、貫通孔10aに挿入された棒状端子21が、案内部30cに当接する。案内部30cが棒状端子21を案内しつつ外側に弾性変形する。これにより、棒状端子21が接続片30間に挿入され、グランド用コンタクト11Bの嵌合部11bが、棒状端子21を把持する。
本実施の形態では、シグナル用コンタクト11Aとグランド用コンタクト11Bとでは、中継コネクタ3の棒状端子21の挿入方向に関する嵌合部11bの位置が異なっている。ここで、仮に、グランド用コンタクト11Bの嵌合部11bの位置をシグナル用コンタクト11Aの嵌合部11bの位置と同じとし、向きも同じとした場合には、シグナル用コンタクト11Aを基準とするグランド用コンタクト11B(点線)の相対位置は、図5の点線で示される位置となる。この場合、シグナル用コンタクト11Aの嵌合部11bとグランド用コンタクト11Bの嵌合部11bとの間隔は、L1となる。
これに対して、本実施の形態では、シグナル用コンタクト11Aを基準とするグランド用コンタクト11Bの相対位置は図5の実線で示す位置となる。この場合、シグナル用コンタクト11Aの嵌合部11bとグランド用コンタクト11Bの嵌合部11bとの間隔はL2となり、L1よりも長くなる。これにより、電気コネクタ1Aでは、後述するように、信号の伝送線路の特性インピーダンスの低下を防ぐことが可能となる。
また、図2(A)〜図5から明らかなように、シグナル用コンタクト11Aとグランド用コンタクト11Bとでは、嵌合部11b(一対の接続片30)の形状は同一であり、互いに挿入方向に対して逆向きとなっている。これにより、シグナル用コンタクト11Aとグランド用コンタクト11Bとでは、形状が同じ嵌合部11bにより棒状端子21と嵌合することになるので、シグナル用コンタクト11A及びグランド用コンタクト11Bと棒状端子21との有効嵌合長を等しくすることができる。ここで、有効嵌合長とは、シグナル用コンタクト11A及びグランド用コンタクト11Bが、棒状端子21と実際に嵌合して接触する部分の長さである。
図1(C)に示すように、電気コネクタ1Aでは、シグナル用コンタクト11Aは、一対のものが隣接して配置されている。この一対のシグナル用コンタクト11Aを用いて高周波の差動信号が伝送される。そして、隣接して配置された一対のシグナル用コンタクト11Aの両端に、グランド用コンタクト11Bが1本ずつ配置されている。
ここで、シグナル用コンタクト11AをSとし、グランド用コンタクト11BをGとすると、13個のコンタクト11は、G−S−S−G−S−S−G−S−S−G−S−S−Gと配列される。このように、差動信号を伝送する一対のシグナル用コンタクト11Aの両端をグランド用コンタクト11Bで挟み込むような順番で並べることにより、電気コネクタ1Aでは、伝送される高周波の差動信号のクロストークを低減することが可能となる。
また、本実施の形態では、図5に示すように、シグナル用コンタクト11Aとグランド用コンタクト11Bとで、中継コネクタ3の棒状端子21の挿入方向に関する接点部30aの位置が一致している。これにより、シグナル用コンタクト11A及びグランド用コンタクト11Bの棒状端子21との接続位置を、シグナル用コンタクト11Aとグランド用コンタクト11Bとを同じ形状にした場合、すなわち従来の場合の棒状端子21との接続位置と一致させることができる。この結果、中継コネクタ3における信号の伝送経路の基本的構造を従来のままとすることができる。
次に、中継コネクタ3の構成について説明する。図6(A)に示すように、中継コネクタ3は、例えば樹脂から構成される絶縁性のハウジング20と、例えば金属から構成される導電性の複数の棒状端子21と、を備える。ハウジング20は、中継コネクタ3の筐体である。
図6(B)のB−B断面である図6(C)に示すように、中継コネクタ3では、複数の棒状端子21の配列が形成されており、各棒状端子21は、ハウジング20を貫いて延びている。棒状端子21の本数は26本で、その配列は13×2である。また、棒状端子21の配置間隔は、電気コネクタ1の貫通孔10aの配置間隔と同じである。
図7(A)に示すように、中継コネクタ3においてハウジング20を貫く棒状端子21には、その両端に、それぞれ電気コネクタ1が1つずつ嵌め込まれる。ここで、一方の電気コネクタ1を電気コネクタ1Aとし、他方の電気コネクタ1を電気コネクタ1Bとする。図7(B)に示すように、電気コネクタ1Aが上側の回路基板2(2A)に実装され、電気コネクタ1Bが下側の回路基板2(2B)に実装されていた場合、中継コネクタ3と、電気コネクタ1A,1Bとを接続することにより、回路基板2Aと回路基板2Bとの間の高周波の差動信号の伝送が可能となる。
より具体的には、図8(A)のC−C断面図である図8(B)に示すように、回路基板2Aと回路基板2Bとの間の信号の伝送線路として、電気コネクタ1Aのシグナル用コンタクト11A−中継コネクタ3の棒状端子21−電気コネクタ1Bのシグナル用コンタクト11Aという伝送線路が形成される。さらに、回路基板2Aと回路基板2Bとの間の接地線路として、電気コネクタ1Aのグランド用コンタクト11B−中継コネクタ3の棒状端子21−電気コネクタ1Bのグランド用コンタクト11Bという伝送線路が形成される。
図8(B)の一部を拡大した図9の拡大図に示すように、嵌合部11bは、隣接するコンタクト11同士において間隔が最も狭くなる部分である。したがって、信号の伝送特性を向上するためには、シグナル用コンタクト11A同士の嵌合部11bの間隔に対してシグナル用コンタクト11Aの嵌合部11bとグランド用コンタクト11Bの嵌合部11bとの間隔を広げるのが望ましい。
本実施の形態では、シグナル用コンタクト11Aの嵌合部11bの位置と、グランド用コンタクト11Bの嵌合部11bの位置は、中継コネクタ3の棒状端子21の挿入方向にずれている。これにより、図9に示すように、嵌合部11bが棒状端子21と嵌合していた場合でも、シグナル用コンタクト11A同士の嵌合部11bの間隔に比べ、シグナル用コンタクト11Aの嵌合部11bとグランド用コンタクト11Bの嵌合部11bとの間隔を広げることができる。この結果、信号の伝送線路の特性インピーダンスの低下を防ぐことができる。
また、図9に示すように、シグナル用コンタクト11Aとグランド用コンタクト11Bとでは、中継コネクタ3の棒状端子21の挿入方向に関する接点部30aの位置が一致している。これにより、従来の電気コネクタのように、コンタクト11の形状が全て同じ従来のコネクタにおける棒状端子21との接点の位置を変更しないようにして、信号の伝送線路の基本的構造を極力変更しないようにすることができる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、中継コネクタ3の棒状端子21の挿入方向に関して、シグナル用コンタクト11Aの嵌合部11bとグランド用コンタクト11Bの嵌合部11bとの位置をずらす。このようにすれば、シグナル用コンタクト11Aの嵌合部11bとグランド用コンタクト11Bの嵌合部11bとの間隔を、シグナル用コンタクト11A同士の嵌合部11bの間隔よりも広げることができる。これにより、信号の伝送線路の特性インピーダンスの低下を防ぐことができる。この結果、高周波信号の伝送特性を良好なものとすることができる。
また、本実施の形態によれば、嵌合部11b(一対の接続片30)は、接点部30aと案内部30b,30cとが形成されている。これにより、中継コネクタ3の棒状端子21を、案内部30b,30cにより接点部30aにより案内して一対の接続片30で容易に把持させることができる。
また、本実施の形態によれば、シグナル用コンタクト11Aとグランド用コンタクトと11Bで、中継コネクタ3の棒状端子21の挿入方向に関する接点部30aの位置が一致している。このようにすれば、信号用と接地用とでコンタクト11の形状を同じとした従来の場合における棒状端子21との接点の位置関係を維持することができるので、信号の伝送線路の基本的構造を極力変更しないようにすることができる。この結果、例えば、従来から整合していた入力インピーダンスと出力インピーダンスとのバランスを維持することができる。
もっとも、インピーダンスマッチングが維持できるのであれば、シグナル用コンタクト11Aとグランド用コンタクト11Bとで、中継コネクタ3の棒状端子21の挿入方向に関する接点部30aの位置を一致させる必要はない。シグナル用コンタクト11Aとグランド用コンタクト11Bとで、接点部30aの位置は異なっていてもよい。
例えば、図10(A)及び図10(B)に示すように、シグナル用コンタクト11A及びグランド用コンタクト11Bに代えて、シグナル用コンタクト11A’及びグランド用コンタクト11B’を用いるようにしてもよい。シグナル用コンタクト11A’とグランド用コンタクト11B’では、嵌合部11b(一対の接続片30)に代えて、嵌合部11b’(一対の接続片30’)を有している点が、シグナル用コンタクト11Aとグランド用コンタクト11Bと異なっている。一対の接続片30’では、棒状端子21の挿入方向に関して中央の部分に最も間隔の短い接点部が形成されており、その両側に案内部が形成されている。
シグナル用コンタクト11A’とグランド用コンタクト11B’では、シグナル用コンタクト11Aとグランド用コンタクト11Bと同様に、中継コネクタ3の棒状端子21の挿入方向に関する基端部11cの位置が異なっている。さらに、シグナル用コンタクト11A’とグランド用コンタクト11B’では、中継コネクタ3の棒状端子21の挿入方向に関して基端部11cの位置と接点部30aの位置との両位置が同じである。このようにすれば、シグナル用コンタクト11A’とグランド用コンタクト11B’との嵌合部11b’の間隔をより広げることができる。
また、シグナル用コンタクト11A’とグランド用コンタクト11B’では、棒状端子21の挿入方向に関する接点部30aの位置をすべてのコンタクト11で合わせる必要がないので、その分棒状端子21の挿入方向に関する嵌合部11b’のサイズを小さくすることができるので、コンタクト11全体を短くすることができる。この結果、電気コネクタ1の低背化を実現することができる。
また、上記実施の形態によれば、シグナル用コンタクト11Aとグランド用コンタクト11Bとで、嵌合部11bの形状は同一であり、互いに逆向きとなっている。このようにすれば、シグナル用コンタクト11Aとグランド用コンタクト11Bとで、中継コネクタ3のコンタクト11の嵌合部11bと棒状端子21とを同じように接触させて、棒状端子21との有効嵌合長を同じとすることができる。この結果、例えば、従来から整合していた入力インピーダンスと出力インピーダンスとのバランスを維持することができる。
なお、上記実施の形態では、シグナル用コンタクト11Aとグランド用コンタクト11Bとで、互いの基端部11cを基準とする嵌合部11bの向きを、接点部30aの位置が揃うような向きとしたが、本発明はこれには限られない。図11(A)及び図11(B)に示すように、基端部11cを基準とする嵌合部11bの向きを互いに離れる方向としたシグナル用コンタクト11A”とグランド用コンタクト11B”をコンタクト11”として採用するようにしてもよい。このようにすれば、シグナル用コンタクト11Aとグランド用コンタクト11Bとの間において、嵌合部11bの距離をさらに大きく広げることができる。
しかしながら、シグナル用コンタクト11Aとグランド用コンタクト11Bとで、嵌合部11bを互いに逆向きにした方が、電気コネクタ1の低背化には有利である。
また、本実施の形態によれば、シグナル用コンタクト11Aの嵌合部11bが、グランド用コンタクト11Bの嵌合部11bよりも中継コネクタ3の棒状端子21が挿入される側(+z側)に位置している。しかしながら、本発明はこれには限られない。グランド用コンタクト11Bの嵌合部11bが、シグナル用コンタクト11Aの嵌合部11bよりも棒状端子21が挿入される側(+z側)に位置するようにしてもよい。
また、一方の列の13個のコンタクト11については、シグナル用コンタクト11Aの嵌合部11bが、グランド用コンタクト11Bの嵌合部11bよりも中継コネクタ3の棒状端子21が挿入される側(+z側)に位置するようにし、他方の列の13個のコンタクト11については、グランド用コンタクト11Bの嵌合部11bが、シグナル用コンタクト11Aの嵌合部11bよりも棒状端子21が挿入される側(+z側)に位置するようにしてもよい。
なお、上記実施の形態によれば、コンタクト11の配列を13×2の配列としたが、本発明はこれには限られない。コンタクト11の配列は、13個のコンタクト11が一列に配列されたものであってもよいし、3列以上に配列されたものであってもよい。また、G−S−S−Gの配列を有していれば、一列のコンタクト11の個数は、4個でもよいし、それ以上(例えば7個、10個、16個、…)でもよい。
上記実施の形態では、シグナル用コンタクト11Aとグランド用コンタクト11Bとで、中継コネクタ3の棒状端子21の挿入方向に関して、基端部11cの位置が異なるようにしたが、本発明はこれには限られない。中継コネクタ3の棒状端子21の挿入方向に関して、基端部11cの位置が同じであっても、シグナル用コンタクト11Aとグランド用コンタクト11Bとで、嵌合部11bの位置が異なっており、嵌合部11bの間隔が長くなっていればよい。
また、上記実施の形態では、電気コネクタ1は、差動信号を伝送するものであったが、本発明はこれには限られない。シングルエンド信号を伝送する電気コネクタにも本発明を適用することができる。
この発明は、この発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明の範囲を限定するものではない。すなわち、この発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本発明は、例えば、回路基板と中継コネクタとの間で、高周波信号を伝送する電気コネクタに適用することができる。
1、1A,1B 電気コネクタ、2,2A,2B 回路基板、3 中継コネクタ(相手コネクタ)、10 ハウジング、10a 貫通孔、11,11’,11” コンタクト、11A,11A’,11A” シグナル用コンタクト、11B,11B’,11B” グランド用コンタクト、11a 板状部、11aa 基板接続部、11ab 係止部、11b,11b’ 嵌合部、11c 基端部、20 ハウジング、21 棒状端子、30,30’ 接続片、30a 接点部、30b,30c 案内部

Claims (7)

  1. 一端から相手コネクタの棒状端子をそれぞれ挿入可能な貫通孔の配列が形成された絶縁性のハウジングと、
    前記貫通孔内で前記ハウジングに固定され、前記貫通孔に挿入された前記棒状端子と嵌合可能に構成され、前記貫通孔の他端から突出して回路基板の電極と接続可能に構成された導電性の複数のコンタクトと、
    を備え、
    前記コンタクトには、前記貫通孔の貫通方向に延びるとともに前記貫通孔内で前記ハウジングに係止される板状部と、前記貫通孔に挿入された前記棒状端子と嵌合して接触する嵌合部と、が設けられ、
    前記複数のコンタクトは、信号を伝送するシグナル用コンタクトか、接地されるグランド用コンタクトのいずれかであり、
    前記シグナル用コンタクトと前記グランド用コンタクトとで、前記棒状端子の挿入方向に関する前記嵌合部の位置が異なっている、
    電気コネクタ。
  2. 前記嵌合部は、
    弾性力を有し、前記棒状端子が間に挿入されることにより広がって前記棒状端子を把持する一対の接続片で構成され、
    前記一対の接続片には、
    前記棒状端子が通過する間隔が最も狭くなるように構成され、前記棒状端子と接触する接点部と、
    前記接点部に連結され、前記棒状端子が通過する間隔が前記接点部から離れるにつれて広がっていくように形成された案内部と、
    が設けられている、
    請求項1に記載の電気コネクタ。
  3. 前記シグナル用コンタクトと前記グランド用コンタクトとで、前記棒状端子の挿入方向に関する前記接点部の位置が一致している、
    請求項2に記載の電気コネクタ。
  4. 前記コンタクトには、前記板状部と前記嵌合部とを連結する基端部が設けられ、
    前記シグナル用コンタクト及び前記グランド用コンタクトとで、前記棒状端子の挿入方向に関する前記基端部の位置が異なっており、
    前記棒状端子の挿入方向に関して前記接点部の位置が一致している、
    請求項2に記載の電気コネクタ。
  5. 前記シグナル用コンタクトと前記グランド用コンタクトとで、前記嵌合部の形状は同一であり、互いに挿入方向に逆向きとなっている、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
  6. 前記シグナル用コンタクトの前記嵌合部が、前記グランド用コンタクトの前記嵌合部よりも前記棒状端子が挿入される側に位置している、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
  7. 前記グランド用コンタクトの前記嵌合部が、前記シグナル用コンタクトの前記嵌合部よりも前記棒状端子が挿入される側に位置している、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の電気コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI770988B (zh) * 2020-05-13 2022-07-11 日商日本航空電子工業股份有限公司 連接器組裝體
JP7366844B2 (ja) 2020-06-12 2023-10-23 日本航空電子工業株式会社 コネクタ
JP7493877B2 (ja) 2020-06-18 2024-06-03 日本航空電子工業株式会社 コネクタ組立体およびコネクタ

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