WO2021038918A1 - 自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

オペレーションを中断することなく、廃液タンク中の廃液を確実に滅菌してから廃棄し、廃液の廃棄におけるユーザの負担を軽減する。自動分析装置は、検体についての測定を行う測定部と、測定部から第1の流路を介して排出された廃液を収容する第1の廃液タンクと、測定部から第2の流路を介して排出された廃液を収容する第2の廃液タンクと、第1の流路及び第2の流路の間に配置され、第1の廃液タンク及び第2の廃液タンクのいずれか一方に廃液が排出されるように、流路を切り替える電磁弁と、滅菌剤を第1の廃液タンクに投入する第1の投入部と、少なくとも電磁弁及び第1の投入部を制御する制御部と、を備える。制御部は、廃液が第1の廃液タンク内で第1の所定量に達した場合に、第1の投入部を駆動して滅菌剤を第1の廃液タンクに投入し、電磁弁を駆動して第1の流路を閉状態とし、第2の流路を開状態に切り替える。

Description

自動分析装置
 本開示は、自動分析装置に関する。
 血液等の生体試料の定性・定量分析を行う自動分析装置は、分析動作を行う際に廃液を排出する。廃液には感染物質などが含まれることがあるため、多くの場合、廃液は廃液タンクに保持され、滅菌剤により滅菌してから廃棄する必要がある。
 廃液タンクが満水になってから廃液タンクを交換する場合、交換期間中は自動分析装置の動作を停止して、廃液が排出されない状態とする必要がある。検体の分析途中に処理を中断すると、検体のロスが発生してしまう。
 自動分析装置は高い処理能力や測定結果出力の迅速性が求められるため、早期に測定結果を出力するために、可能な限り自動分析装置を停止させない技術が開示されている(特許文献1)。
特開2016-095133号公報
 しかしながら、特許文献1においては、廃液の滅菌については何ら検討がなされておらず、廃液の廃棄の度にユーザが手作業により滅菌剤を廃液タンクに投入する必要がある。したがって、ユーザの作業が煩雑になる上に、滅菌剤を投入し損ねる可能性もある。
 また、廃液タンクが満水となった際は、一時的に廃液が排出されるタンクが満水となる前に、ユーザが廃液タンクから廃液を回収して廃棄する必要があり、急な対応を強いられるためユーザの負担となる可能性がある。
 そこで、本開示は、オペレーションを中断することなく、廃液タンク中の廃液を確実に滅菌してから廃棄し、廃液の廃棄におけるユーザの負担を軽減する技術を提供する。
 上記課題を解決するために、本開示の自動分析装置は、検体についての測定を行う測定部と、前記測定部から第1の流路を介して排出された廃液を収容する第1の廃液タンクと、前記測定部から第2の流路を介して排出された廃液を収容する第2の廃液タンクと、前記第1の流路及び前記第2の流路の間に配置され、前記第1の廃液タンク及び前記第2の廃液タンクのいずれか一方に前記廃液が排出されるように、流路を切り替える電磁弁と、滅菌剤を前記第1の廃液タンクに投入する第1の投入部と、少なくとも前記電磁弁及び前記第1の投入部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記廃液が前記第1の廃液タンク内で第1の所定量に達した場合に、前記第1の投入部を駆動して前記滅菌剤を前記第1の廃液タンクに投入し、前記電磁弁を駆動して前記第1の流路を閉状態とし、前記第2の流路を開状態に切り替えることを特徴とする。
 本開示に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、本開示の態様は、要素及び多様な要素の組み合わせ及び以降の詳細な記述と添付される特許請求の範囲の様態により達成され実現される。
 本明細書の記述は典型的な例示に過ぎず、本開示の特許請求の範囲又は適用例を如何なる意味に於いても限定するものではない。
 本開示の自動分析装置によれば、オペレーションを中断することなく、廃液タンク中の廃液を確実に滅菌してから廃棄することができ、かつ廃液の廃棄におけるユーザの負担が軽減される。
 上記以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
第1の実施形態に係る自動分析装置とコア装置を含む全体システムの構成を示す概略図。 第1の実施形態に係る廃液システムの構成を示す概略図。 第1の実施形態に係る廃液の廃棄方法を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る廃液システムの構成を示す概略図。 第2の実施形態に係る廃液の廃棄方法を示すフローチャート。 第3の実施形態に係る廃液の廃棄方法を示すフローチャート。 制限時間を表示する画面の一例を示す概略図。 第4の実施形態に係る廃液システムの構成を示す概略図。 第4の実施形態に係る廃液の廃棄方法を示すフローチャート。
[第1の実施形態]
<自動分析装置の構成>
 図1は、第1の実施形態に係る自動分析装置100とコア装置120を含む全体システムの構成を示す概略図である。図1には、自動分析装置100及びコア装置120の主要部分の上面図と、コンピュータ2~4の模式図とが示されている。自動分析装置100は、搬送ライン103、バッファ104、分析ユニット105及びコンピュータ3を備える。コア装置120は、検体ラック投入部101、検体ラック回収部102及びコンピュータ4を備える。
 検体ラック投入部101は、検体ラック114が投入される箇所であり、検体ラック114には、それぞれ検体(試料)を収容する複数個の検体容器115が保持される。
 搬送ライン103は、分析ユニット105に沿って配置されており、検体ラック投入部101から分析ユニット105に検体ラック114を搬送する。また、搬送ライン103は、分析ユニット105での分析が終了した検体を保持する検体ラック114を、検体ラック回収部102に収納するように搬送する。
 バッファ104は、搬送ライン103上に設置され、搬送ライン103により搬送される任意の検体ラック114を一時的に格納する。バッファ104が格納する検体ラック114の数は1つでもよいし、複数であってもよい。バッファ104は、任意のタイミングにて、検体ラック114を再び分析ユニット105もしくは検体ラック回収部102に供給することが可能である。
 分析ユニット105は、搬送ライン103により搬送された検体についての分析を行う。図1に示すように、分析ユニット105は、反応容器収納部106、試薬ディスク107、反応ディスク(インキュベータ)108、測定部112、廃液システム113、試薬分注プローブ116、検体分注プローブ117及び反応液分注プローブ118を備える。
 反応容器収納部106は、反応容器110を収納及び搬送可能に構成され、反応容器110を反応ディスク108の反応容器保持部111に設置する。
 試薬ディスク107は、試薬を収容する試薬容器109を保持する。試薬は、試薬分注プローブ116により、反応ディスク108に保持された反応容器110に分注される。
 搬送ライン103により搬送された検体は、検体分注プローブ117により、反応ディスク108に保持された反応容器110に分注される。このように、反応容器110に検体及び試薬を分注して混合することにより反応させ、反応液を得ることができる。上述のようにして得られた反応液は、反応液分注プローブ118により測定部112に分注することができる。図示は省略しているが、測定部112は、反応液分注プローブ118が反応液を分注するためのセルや容器を備える。なお、測定の種類に応じて、搬送ライン103上の検体を直接、反応液分注プローブ118を用いて測定部112に分注してもよい。以下、説明の簡略化のため、検体と試薬との反応液についても「検体」という場合がある。
 測定部112は、例えば検体の光学的特性を測定する。この場合、測定部112は、検体を収容するセルに光を照射する光源、セルからの透過光や散乱光を検出する光検出器などを備える。また、測定部112は、例えば検体中の電解質濃度を測定する電解質測定ユニットであってもよい。この場合、測定部112はイオン選択性電極や参照電極などを備え、検体をそのまま、あるいは希釈してイオン選択性電極に導入し、イオン濃度を測定する。
 なお、分析ユニット105は複数設けられていてもよく、それぞれの分析ユニット105において異なる検体の特性を測定するように構成することができる。
 廃液システム113は、自動分析装置100、特に分析ユニット105から排出される廃液を保持する。分析ユニット105が複数ある場合は、廃液システム113は各分析ユニット105に1つ設けられる。廃液システム113の詳細については、後述する。
 コンピュータ3は、分析ユニット105に接続され、分析ユニット105の各構成要素の動作を制御する。コンピュータ4は、検体ラック投入部101、検体ラック回収部102、搬送ライン103及びバッファ104に接続され、これらの動作を制御する。図1においては、コンピュータ3は分析ユニット105の筐体の外部に配置され、コンピュータ4は検体ラック投入部101の外部に配置されているが、これに限定されず、コンピュータ3及び4を自動分析装置100の筐体内に配置してもよい。この場合、コンピュータ3及び4として、例えば制御基板などを用いることができる。
 コンピュータ2は、コンピュータ3及び4に接続され、全体システムを制御する。コンピュータ2は、例えば汎用コンピュータ、スマートフォン、タブレット、携帯電話等のコンピュータ端末であり、表示部21及び入力部22を備える。表示部21は、例えば、GUI画面や、分析ユニット105による測定結果などのデータを表示する。入力部22は、例えばキーボードやマウスなどの入力デバイスであり、ユーザが入力部22を操作することにより、コンピュータ2に対し指示や情報を入力することができる。表示部21をタッチパネルとして、入力部22も兼ねるようにしてもよい。また、図示は省略しているが、コンピュータ2~4は、測定結果などの各種データを記憶する記憶部を備える。
<廃液システムの構成>
 図2は、第1の実施形態に係る廃液システム113の構成を示す概略図である。図2に示すように、廃液システム113は、配管201、電磁弁202、廃液タンク203a(第1の廃液タンク)及び廃液タンク203b(第2の廃液タンク)、投入待機部204a及び204b、LED205a及び205b、センサ206a及び206b、電磁弁207a及び207b、投入部208a及び208b、警告水位センサ209a(第1の検知部)及び警告水位センサ209b(第2の検知部)、限界水位センサ210a及び210b、LED211a及び211b、電磁弁212a及び212b、並びに施設配管213a及び213bを備える。コンピュータ3は、廃液システム113の各構成要素を駆動したり、上記各センサの出力信号を受け付け、必要に応じてコンピュータ2に送信したりする。
 配管201は、自動分析装置100から排出される廃液を廃液タンク203a又は203bに排出するための配管であり、電磁弁202を境に流路201a及び201b(第1の流路及び第2の流路)に分岐する。電磁弁202の操作により、廃液タンク203a及び203bの切り替えが可能である。自動分析装置100から排出される廃液は、配管201を経由し、例えば、初めに廃液タンク203a(第1の廃液タンク)へ排出される。
 廃液タンク203a及び203bは、廃液システム113から取り外し可能に構成される。廃液タンク203a及び203bは、図2に示す例においては同様の形状及び大きさに形成されているが、形状や大きさは異なっていてもよい。
 投入待機部204a(滅菌剤保持部)は、例えば筒状に形成され、その内部に滅菌剤を収容する。滅菌剤としては、例えば、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム又はその水和物、トリクロロイソシアヌル酸ナトリウム等、公知のものを使用できる。滅菌剤の形態として、特に限定はないが、例えばタブレット錠の形態とすることができる。
 センサ206aは、投入待機部204a内の滅菌剤の有無を検知する。LED205aは、センサ206aの出力信号に基づき、例えば滅菌剤がある場合に点灯する。
 センサ206aが、投入待機部204aに滅菌剤が無いことを検知した場合は、コンピュータ3は、コンピュータ2の表示部21に警告表示を行い、ユーザに対して滅菌剤を投入待機部204aに導入するよう注意喚起する。センサ206aは、滅菌剤の有無を検知する代わりに、例えば滅菌剤が所定の残量より少なくなったことを検知するように構成されていてもよい。
 電磁弁207a(第1の投入部)の駆動により、投入待機部204aから投入部208a(第1の投入部)への滅菌剤の移動が制御される。投入部208aは、滅菌剤を廃液タンク203a内に投入可能に構成される。
 警告水位センサ209aは、その液面検知部(不図示)が警告水位L1に配置され、廃液タンク203a内の廃液が警告水位L1(第1の所定量)に到達したか否かを検知する。限界水位センサ210aは、その液面検知部(不図示)が限界水位L2に配置され、廃液タンク203a内の廃液が限界水位L2に到達したか否かを検知する。本明細書において、警告水位L1とは、廃液タンク203a内の廃液を廃棄すべき水位であり、限界水位L2よりも低い位置に設定される。限界水位L2は、廃液タンク203aに収容可能な廃液の最大量、すなわち廃液タンク203aの容量を示し、廃液タンク203aの上面よりも低い位置に設定される。
 限界水位センサ210aが液面を検知した場合は、廃液タンク203a内の廃液が限界水位L2に達しており、何らかの原因で突発的に非常に多い廃液が排出された、あるいは廃液タンク203a内の廃液が廃棄されていない等の異常があると判断され、自動分析装置100のオペレーションを停止する。このように、異常があった場合にオペレーションを緊急停止することで、安全性を確保することができる。
 電磁弁212a(第1の廃棄部)は、廃液タンク203aの底部に設けられ、施設配管213a(第1の廃棄部)に接続される。電磁弁212aを開状態とすることにより、施設配管213aから廃液タンク203a内の廃液が廃棄される。後述するように、コンピュータ3は、タイマー機能を有し、投入部208aによる滅菌剤投入時からの経過時間を計測する。滅菌剤が廃液に溶解するまでの所定時間(第1の所定時間)が経過すると、コンピュータ3は、電磁弁212aを開状態とし、施設配管213a(第1の廃棄部)から廃液タンク203a内の廃液を廃棄する。廃液タンク203aへの滅菌剤の投入後、電磁弁202を駆動して廃液タンクが切り替えられ、廃液は廃液タンク203b(第2の廃液タンク)へ排出される。
 廃液タンク203b側の各構成要素については、廃液タンク203a側の各構成要素と同様である。すなわち、廃液タンク203b中の廃液が警告水位L3(第2の所定量)に達したと検知した場合、滅菌剤が投入され、滅菌剤が廃液に溶解するまでの所定時間(第2の所定時間)が経過すると、電磁弁212b(第2の廃棄部)が開状態となり、施設配管213b(第2の廃棄部)から廃液タンク203b内の廃液が廃棄される。
 廃液タンク203a及び203bが同じ形状及び大きさで形成されている場合、警告水位L1と警告水位L3とは同じ水位に設定され、第1の所定時間及び第2の所定時間も同じに設定される。このことは、廃液タンク203aの限界水位L2及び廃液タンク203bの限界水位L4についても同様である。
 LED211aは、廃液タンク203aが使用されている場合に点灯し、LED211bは、廃液タンク203bが使用されている場合に点灯する。これにより、いずれの廃液タンク203a又は203bに廃液が排出されているかをユーザが一目で判断することができる。
<廃液の廃棄方法>
 図3は、本実施形態に係る自動分析装置100による廃液の廃棄方法を示すフローチャートである。本廃棄方法は、実際にはコンピュータ2~4が自動分析装置100の各構成要素を制御することにより実施されるが、これらの各構成要素を動作の主体として説明する場合がある。また、以下においてはまず廃液タンク203aを使用する例について説明する。
 まず、ユーザは、予め投入待機部204a及び204bに滅菌剤を導入しておく。
 ステップS1において、ユーザは、入力部22からコンピュータ2に動作開始の指示を入力する。コンピュータ2は、入力部22から動作開始の指示を受け付けると、コンピュータ3及び4に当該指示を送信する。コンピュータ3は、センサ206a及び206bの検知信号、警告水位センサ209a及び209bの検知信号、並びに限界水位センサ210a及び210bの検知信号の入力の受け付けを開始する。
 ステップS2において、コンピュータ3は、測定部112における測定があるか否かを判断する。本ステップにおいて、例えば予め設定された検体数と、すでに測定が終了した検体数とを比較することにより、測定の有無を判断することができる。ステップS2において測定がないと判断された場合は、オペレーションを終了する。測定があると判断された場合、ステップS3に移行する。
 ステップS3において、コンピュータ3は、警告水位センサ209aが液面を未検知であり、かつ限界水位センサ210aが液面を検知しているかを判断する。
 ステップS3においてYesの場合、上側に位置する限界水位センサ210aのみが液面を検知していることになるため、警告水位センサ209a又は限界水位センサ210a、あるいはその他の構成要素に異常が生じている可能性がある。したがって、ステップS4において、コンピュータ3は、異常があるとの判断結果をコンピュータ2に送信する。コンピュータ2は、表示部21に異常があるとの警告を表示し、オペレーションを終了する。
 ステップS3においてNoの場合、ステップS5に移行する。ステップS5において、コンピュータ3は、警告水位センサ209aが液面を検知しており、かつ限界水位センサ210aが液面を検知しているかを判断する。
 ステップS5においてYesの場合、警告水位センサ209a及び限界水位センサ210aがいずれも液面を検知しているため、廃液が限界水位L2に到達したことになる。したがって、ステップS6に移行し、コンピュータ3は、オーバーフローしたとの判断結果をコンピュータ2に送信する。コンピュータ2は、表示部21にオーバーフローしたとの警告を表示し、オペレーションを終了する。以上のように、ステップS3及びS5は、異常がないかを確認するために実行される。
 ステップS5においてNoの場合、ステップS7に移行する。ステップS7において、コンピュータ3は、警告水位センサ209aのみが液面を検知しているかを判断する。
 ステップS7においてYesの場合、廃液が警告水位L1に到達したことになる。したがって、ステップS8において、コンピュータ3は、電磁弁207a及び投入部208aを駆動して滅菌剤を廃液タンク203aに投入する。
 ステップS7においてNoの場合、まだ廃液タンク203aに廃液を排出可能であるため、ステップS2に戻り、測定を継続する。
 ステップS8の後、ステップS9において、コンピュータ3は、流路201aが閉状態に、流路201bが開状態となるように電磁弁202を駆動する。これにより、廃液タンクが切り替えられ、廃液タンク203bに廃液が排出されるようになる。ステップS9の後の動作は、廃液タンク203b側の各構成要素を使用すること以外は上記ステップS2~S8と同様である。
 また、ステップS9と並行して、ステップS10において、コンピュータ3は、滅菌剤を廃液タンク203aに投入してからの時間を計測する。
 ステップS11において、コンピュータ3は、滅菌剤が廃液に溶解するまでの所定時間(第1の所定時間)が経過したか否かを判断する。所定時間が経過した場合(Yes)、滅菌剤が溶解し廃液が十分に滅菌されたといえるため、ステップS12において、コンピュータ3は電磁弁212aを開き、施設配管213aを経由して廃液を廃棄する。所定時間が経過していない場合(No)は、ステップS10に戻り、時間の計測を継続する。
<技術的効果>
 以上のように、本実施形態の自動分析装置100は、第1の廃液タンク(廃液タンク203a)において廃液が警告水位に達した際に、第2の廃液タンク(廃液タンク203b)に切り替えて測定を継続しつつ、自動的に第1の廃液タンクに滅菌剤を投入して、滅菌が完了したら廃液を廃棄する。これにより、オペレーションを停止することなく滅菌された廃液を廃棄することができるため、測定途中の検体をロスすることがない。また、ユーザが滅菌剤を投入したり廃液を回収したりする必要もなくなるため、ユーザの負担を軽減することもできる。
[第2の実施形態]
 第1の実施形態においては、廃液システム113が、廃液タンク203a及び203bから廃液を廃棄するための電磁弁212a及び212b、施設配管213a及び213bを有し、各廃液タンクから自動的に廃液が廃棄される例について説明した。しかし、電磁弁212a及び212b、並びに施設配管213a及び213bは必ずしも設けられている必要はなく、ユーザにより廃液タンク203a及び203bから廃液を廃棄するようにしてもよい。そこで、第2の実施形態においては、ユーザがマニュアルで廃液を廃棄する例について説明する。
<廃液システムの構成>
 図4は、第2の実施形態に係る廃液システム113の構成を示す概略図である。図4において、図2と同様の構成には同じ符号が付されている。図4に示すように、本実施形態の廃液システム113は、電磁弁212a及び212b、並びに施設配管213a及び213bを有しない点を除いて、第1の実施形態と同様である。
<廃液の廃棄方法>
 図5は、第2の実施形態に係る廃液の廃棄方法を示すフローチャートである。本実施形態の廃液の廃棄方法において、ステップS1~S11までの動作は第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
 ステップS11においてYesの場合、ステップS21において、コンピュータ3は、廃液タンク203aの滅菌が完了し、廃液が廃棄可能であるとの情報をコンピュータ2に出力する。コンピュータ2は、廃液タンク203a内の廃液を廃棄することをユーザに促すために、通知を表示部21(警告部)に表示する。なお、表示部21に通知を表示する代わりに、あるいは表示部21への表示と並行して、コンピュータ2は、音や光を発することによりユーザに廃液の廃棄を促すようにしてもよい。
 ステップS22において、ユーザは、廃液タンク203aを取り外して廃液を廃棄し、再度設置する。
<技術的効果>
 以上のように、第2の実施形態においても、第1の廃液タンク(廃液タンク203a)の廃液が警告水位に達した際に、第2の廃液タンク(廃液タンク203b)に切り替えて測定を継続しつつ、第1の廃液タンクに自動的に滅菌剤を投入する。その後は、滅菌が完了したらユーザに対し廃液を廃棄するよう通知をし、ユーザが廃液を廃棄する。このような構成によっても、オペレーションを停止することなく滅菌された廃液を廃棄することができるため、測定途中の検体を損失することがない。また、ユーザが滅菌剤を投入する必要がなくなるため、ユーザの負担を軽減することもできる。
[第3の実施形態]
 第2の実施形態においては、廃液タンク内の廃液が滅菌されて廃棄可能になった場合に、ユーザに廃棄を促すための通知をする例について説明した。しかしながら、ユーザが通知に気が付かない可能性や、通知に気が付いたとしてもすぐに廃棄に着手できない可能性がある。このような場合に、一方の廃液タンクの廃液が警告水位に達し、廃液が廃棄されることなく他方の廃液タンクの廃液も警告水位に達してしまうと、これ以上廃液を収容できないため、オペレーションを停止する必要が生じる。
 そこで、第3の実施形態においては、廃液タンク203aが警告水位に達して廃液タンク203bに切り替えられた後に、廃液タンク203bも警告水位に達した場合の廃液の廃棄方法について説明する。詳細については後述するが、このような場合、廃液タンク203bも警告水位に達してから、制限時間の計測を行い、制限時間内に廃液タンク203aの廃液が廃棄されなかった場合に、オペレーションを終了する。制限時間が経過する前に廃液タンク203aの廃液が廃棄された場合は、制限時間の計測をリセットし、廃液タンク203bから廃液タンク203aに切り替える。上記の制限時間は、ユーザが廃液タンク203aの廃液を廃棄するための時間であり、廃液タンク203bの余分容量に基づいて算出される。
<廃液システムの構成>
 本実施形態の廃液システムの構成は、図4に示した第2の実施形態の廃液システム113と同様であるため、説明を省略する。
<廃液の廃棄方法>
 図6は、第3の実施形態に係る廃液の廃棄方法を示すフローチャートである。図6において、第2の実施形態(図5)と同様のステップについては同じ符号が付されている。
 本実施形態に係る廃液の廃棄方法は、図5に示したステップS22においてユーザが廃液タンク203aから廃液を廃棄せず、ステップS9において廃液タンク203bに切り替えられた状態から開始する(ステップS31)。
 ステップS2~S8については第2の実施形態と同様であるが、本実施形態においては、例えばステップS2とS3との間において、ステップS32を実行する。
 ステップS32において、コンピュータ3は、廃液タンク203bに排出される予測廃液量、廃液タンク203bの余分容量、廃液タンク203a内の廃液を廃棄するための制限時間を算出する。
 予測廃液量は、廃液タンク203b内の現在の廃液量と1測定分の廃液量とを加算した値である。現在の廃液量は、検体測定数×1測定分の廃液量から算出される。1測定分の廃液量は、供給吸引量設計値+薄まり回避吸引量+バックラッシュ相当量により算出され、予めコンピュータ3の記憶部に記憶されている。供給吸引量設計値とは、検体や試薬が吸引され測定部112に供給される量の設計値である。薄まり回避吸引量とは、検体の分注時に薄まることを考慮してダミーで吸引される検体量の設計値である。バックラッシュ相当量とは、検体や試薬の分注時に分注ノズルに残るために生じる誤差の値である。
 なお、予測廃液量は、単位時間あたりの平均廃液量とすることもできる。
 余分容量は、廃液タンク203b内に廃棄可能な廃液量を示す値であり、余分容量=(廃液タンク203bの限界水位L4における容量)-(廃液タンク203b内の現在の廃液量)から求めることができる。
 制限時間は、制限時間=余分容量÷(単位時間あたりの検体測定数×1測定分の廃液量)×安全率から算出される。単位時間あたりの検体測定数は、前回のオペレーション、あるいはそれよりも過去のオペレーションの結果から求めることができる。安全率は、自動分析装置に応じて予め設定される値であり、たとえば0.8~1.2などに設定される。
 算出されたこれらの値は、コンピュータ3の記憶部に記憶される。これにより、オペレーション中に自動分析装置100の電源がオフになってしまい、再起動した場合に、再度ステップS32を行う必要がなくなる。
 ステップS7において、警告水位センサ209bが液面を検知し、廃液タンク203bが警告水位L3に達したと判断され、ステップS8において、廃液タンク203bに滅菌剤を導入した後、ステップS33に移行する。ステップS33において、コンピュータ3は、警告水位センサ209aの検知信号から廃液タンク203a内の廃液が廃棄されていないことを確認し、コンピュータ2の表示部21に警告として通知を表示させる。また、廃液タンク203bについても、廃液が警告水位L3に達しているため、ユーザに廃棄を促す通知を表示部21に表示させる。
 次に、ステップS34において、コンピュータ3は、ステップS32で算出した制限時間の計測を開始する。制限時間の計測は、ステップS8において滅菌剤を投入した後すぐに開始してもよい。
 このとき、廃液タンク203a及び203bのいずれもが警告水位に達しているため、コンピュータ2は、自動分析装置100のオペレーションを一時停止してもよい。これにより、廃液の排出を一時的に停止して、廃液タンク203a及び203bから廃液を廃棄するための時間を確保し、廃液タンク203a及び203bのオーバーフローを防止することができる。ユーザが廃液タンク203a内の廃液を廃棄して廃液システム113に再度設置すると、コンピュータ2は、一時停止していたオペレーションを再開する。
 ステップS35において、コンピュータ3は、制限時間が経過したか否かを判断する。制限時間が経過した場合(Yes)はタイムオーバーとする。ステップS36において、コンピュータ2は、オペレーションを終了する旨の警告を表示部21に表示し、オペレーションを終了する。
 制限時間が経過していない場合(No)は、ステップS37に移行する。コンピュータ3は、廃液タンク203aの警告水位センサ209aが液面を未検知であり、かつ限界水位センサ210aも未検知であるか否かを判断する。これにより、廃液タンク203aの廃液がユーザにより廃棄されたか否かを確認することができる。
 警告水位センサ209a及び限界水位センサ210aがいずれも液面を未検知の場合(Yes)、廃液タンク203aの廃液がユーザにより廃棄されたと判断できるため、ステップS38において、制限時間の計測をリセットする(中止する)。また、コンピュータ3の記憶部に記憶した制限時間の算出結果もリセットする。
 ステップS39において、コンピュータ3は、流路201aが開状態に、流路201bが閉状態となるように電磁弁202を駆動する。これにより、廃液タンクが切り替えられ、廃液タンク203aに廃液が排出されるようになる。
 上述のステップS34において、制限時間の計測を開始すると同時に、コンピュータ2の表示部21に、制限時間を表示するようにしてもよい。これにより、ユーザが廃液タンク203a中の廃液を廃棄するべきタイミングを知ることができる。図7は、制限時間を表示する画面501の一例を示す概略図である。画面501には、例えば制限時間の残り時間が表示される。
<技術的効果>
 以上のように、第3の実施形態においては、ユーザが第1の廃液タンクから廃液を廃棄し損ねたまま、第2の廃液タンクの廃液も警告水位に達した場合に、警告を表示して制限時間を計測する。制限時間内にユーザにより第1の廃液タンクの廃液が廃棄された場合は、第1の廃液タンクに切り替え、測定を継続する。制限時間内に第1の廃液タンクの廃液が廃棄されなかった場合は、オペレーションを終了する。このような方法を採用することにより、ユーザにより廃液の廃棄がなされなかった場合においても、両方の廃液タンクがオーバーフローする前に、ユーザに廃液の廃棄を促すことができる。さらに、ユーザに警告してもなお廃液が廃棄されなかった場合には、両方の廃液タンクがオーバーフローする前にオペレーションを停止するため、検体の損失を防止することができる。
[第4の実施形態]
 第2の実施形態及び第3の実施形態においては、廃液システム113が2つの廃液タンク203a及び203bを備え、一方の廃液タンク内の廃液が警告水位に達した場合に、他方の廃液タンクに切り替えるとともに、ユーザに廃液の廃棄を促す例について説明した。
 本実施形態においては、廃液システムが1つの廃液タンクを備え、該廃液タンク内の廃液が警告水位に達した場合に、予測廃液量に基づいて、ユーザに廃液の廃棄を促す例について説明する。
<廃液システムの構成>
 図8は、第4の実施形態に係る廃液システム413の構成を示す概略図である。図8において、第2の実施形態及び第3の実施形態の廃液システム113(図4)と同様の構成には同じ符号を付している。
 図8に示すように、第4の実施形態に係る廃液システム413は、配管201、電磁弁202、廃液タンク203、投入待機部204、LED205、センサ206、電磁弁207、投入部208、警告水位センサ209、限界水位センサ210及びLED211を備える。このように、廃液システム413は、1つの廃液タンク側の構成要素のみが設けられている点で、第2の実施形態及び第3の実施形態の廃液システム113と異なっている。したがって、重複する説明は省略する。
<廃液の廃棄方法>
 図9は、第4の実施形態に係る廃液の廃棄方法を示すフローチャートである。本実施形態の廃液の廃棄方法は、図6に示した第3の実施形態に係る方法とほぼ同様であるため、以下では、第3の実施形態に係る廃液の廃棄方法との相違点のみについて説明する。図9において、図6に示したステップと同じ動作を示すステップには同じ符号が付されている。
 ステップS1において、ユーザは、入力部22からコンピュータ2に動作開始の指示を入力する。コンピュータ2は、入力部22から動作開始の指示を受け付けると、コンピュータ3及び4に当該指示を送信する。コンピュータ3は、センサ206の検知信号、警告水位センサ209の検知信号及び限界水位センサ210の検知信号の入力の受け付けを開始する。
 次に、第3の実施形態と同様にしてステップS2、ステップS32、ステップS3~S8を実行した後、ステップS41に移行する。このとき、廃液タンク203内の廃液は警告水位L1に達している。
 ステップS41において、コンピュータ2は、廃液タンク203内の廃液を廃棄することをユーザに促すために、通知を表示部21(警告部)に表示するとともに、オペレーションを一時停止する。
 ステップS42において、コンピュータ3は、予測廃液量が限界水位L2(廃液タンク203の容量)を超えるか否か(「予測廃液量>限界水位」?)を判断する。すなわち、廃液タンク203の余分容量(=限界水位L2-警告水位L1)が、1測定分の廃液量よりも少ないか否か(「余分容量=(限界水位L2-警告水位L1)<1測定分の廃液量」?)が判断されることとなる。
 第3の実施形態で説明したように、予測廃液量は、例えば、廃液タンク203b内の現在の廃液量と1測定分の廃液量とを加算した値から算出される。余分容量は、廃液タンク203内に廃棄可能な廃液量を示す値であり、余分容量=(廃液タンク203の限界水位L2における容量)-(廃液タンク203内の現在の廃液量)から求めることができる。
 ステップS42においてNoの場合は、廃液を廃液タンク203に排出可能であるため、コンピュータ2は、オペレーションを再開してステップS2に戻り、測定を継続する。
 ステップS42においてYesの場合は、ステップS43に移行する。予測廃液量が限界水位L2を超え、かつ廃液タンク203の廃液が廃棄されなかった場合は、測定動作の途中で廃液が限界水位L2に達してオーバーフローするため、オペレーションを停止する必要が生じてしまう。したがって、ステップS43において、コンピュータ3は、廃液タンク203の廃液が廃棄されたかどうかを確認するために、警告水位センサ209が液面を検知しているかを判断する。
 ステップS43においてYesの場合、ユーザが廃液タンク203の廃液を廃棄していないとみなし、オペレーションを終了する。ステップS43においてNoの場合は、ユーザが廃液タンク203の廃液を廃棄したとみなすことができるため、コンピュータ2は、オペレーションを再開してステップS2に戻り、測定を継続する。
 なお、本実施形態と第1の実施形態とを組み合わせて、ユーザにより廃液を廃棄する代わりに、廃液システム413に施設配管213及び電磁弁212(図8には不図示)を設け、自動で廃液を廃棄する構成を採用してもよい。この場合、コンピュータ3は、廃液タンク203に滅菌剤を投入してからオペレーションを一時停止し、所定時間が経過したら電磁弁212を駆動して、施設配管を経由して廃液を廃棄する。
<技術的効果>
 以上のように、第4の実施形態においては、廃液タンク203の廃液が警告水位L1に達した場合にユーザに廃棄を喚起し、予測廃液量が限界水位L2を超えた場合(余分容量が1測定分の廃液量よりも少なくなった場合)に、なお警告水位センサ209が液面を検知していたら、オペレーションを終了する。このように、予測廃液量が限界水位L2(廃液タンク203の容量)に達するまでの間にユーザに廃液の廃棄を促す。これにより、ユーザは、オペレーションが停止する前に廃液タンク203の廃液を廃棄することができるため、検体の損失を防止することができる。また、第1の実施形態~第3の実施形態と同様に、廃液が警告水位L1に達した場合に滅菌剤を自動的に投入する投入部208を備えているため、ユーザが手作業で滅菌剤を投入する必要がなく、作業の負担を軽減できる。
[変形例]
 本開示は、上述した実施形態に限定されるものでなく、様々な変形例を含んでいる。例えば、上述した実施形態は、本開示を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備える必要はない。また、ある実施形態の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることもできる。また、各実施形態の構成の一部について、他の実施形態の構成の一部を追加、削除又は置換することもできる。
100…自動分析装置
120…コア装置
2~4…コンピュータ
21…表示部
22…入力部
101…検体ラック投入部
102…検体ラック回収部
103…搬送ライン
104…バッファ
105…分析ユニット
106…反応容器収納部
107…試薬ディスク
108…反応ディスク
109…試薬容器
110…反応容器
111…反応容器保持部
112…測定部
113、413…廃液システム
114…検体ラック
115…検体容器
116…試薬分注プローブ
117…検体分注プローブ
118…反応液分注プローブ
201…配管
202…電磁弁
203、203a、203b…廃液タンク
204、204a、204b…投入待機部
205、205a、205b…LED
206、206a、206b…センサ
207、207a、207b…電磁弁
208、208a、208b…投入部
209、209a、209b…警告水位センサ
210、210a、210b…限界水位センサ
211、211a、211b…LED
212、212a、212b…電磁弁
213、213a、213b…施設配管
501…画面

Claims (15)

  1.  検体についての測定を行う測定部と、
     前記測定部から第1の流路を介して排出された廃液を収容する第1の廃液タンクと、
     前記測定部から第2の流路を介して排出された廃液を収容する第2の廃液タンクと、
     前記第1の流路及び前記第2の流路の間に配置され、前記第1の廃液タンク及び前記第2の廃液タンクのいずれか一方に前記廃液が排出されるように、流路を切り替える電磁弁と、
     滅菌剤を前記第1の廃液タンクに投入する第1の投入部と、
     少なくとも前記電磁弁及び前記第1の投入部を制御する制御部と、を備え、
     前記制御部は、
     前記廃液が前記第1の廃液タンク内で第1の所定量に達した場合に、前記第1の投入部を駆動して前記滅菌剤を前記第1の廃液タンクに投入し、前記電磁弁を駆動して前記第1の流路を閉状態とし、前記第2の流路を開状態に切り替える自動分析装置。
  2.  前記第1の廃液タンク内の前記廃液を廃棄する第1の廃棄部をさらに備え、
     前記制御部は、
     前記滅菌剤を前記第1の廃液タンクに投入してから第1の所定時間が経過後、前記第1の廃液タンクから滅菌された前記廃液を廃棄するように前記第1の廃棄部を制御する請求項1記載の自動分析装置。
  3.  前記滅菌剤を前記第2の廃液タンクに投入する第2の投入部をさらに備え、
     前記制御部は、
     前記廃液が前記第2の廃液タンク内で第2の所定量に達した場合に、前記滅菌剤を前記第2の廃液タンク内に投入するように前記第2の投入部を制御し、前記電磁弁を駆動して前記第1の流路を開状態とし、前記第2の流路を閉状態に切り替える請求項2記載の自動分析装置。
  4.  前記第2の廃液タンク内の前記廃液を廃棄する第2の廃棄部をさらに備え、
     前記制御部は、
     前記滅菌剤を前記第2の廃液タンクに投入してから第2の所定時間が経過後、前記第2の廃液タンクから滅菌された前記廃液を廃棄するように前記第2の廃棄部を制御する請求項3記載の自動分析装置。
  5.  前記滅菌剤を収容する滅菌剤保持部と、
     前記滅菌剤保持部に前記滅菌剤が収容されているか否かを検知するセンサと、をさらに備える請求項1記載の自動分析装置。
  6.  前記第1の廃液タンク内の前記廃液が前記第1の所定量に達したことを検知し、検知信号を前記制御部に出力する第1の検知部をさらに備える請求項1記載の自動分析装置。
  7.  前記第2の廃液タンク内の前記廃液が前記第2の所定量に達したことを検知し、検知信号を前記制御部に出力する第2の検知部をさらに備える請求項3記載の自動分析装置。
  8.  前記制御部は、
     前記滅菌剤を前記第1の廃液タンクに投入してから第1の所定時間が経過後、前記第1の廃液タンクから前記廃液を廃棄することをユーザに促す通知を出力する請求項1記載の自動分析装置。
  9.  前記滅菌剤を前記第2の廃液タンクに投入する第2の投入部をさらに備え、
     前記制御部は、
     前記廃液が前記第2の廃液タンク内で第2の所定量に達した場合に、前記第2の投入部を駆動して前記滅菌剤を前記第2の廃液タンク内に投入するように前記第2の投入部を制御し、
     前記滅菌剤を前記第2の廃液タンクに投入してから第2の所定時間が経過後、前記第2の廃液タンクから前記廃液を廃棄することを前記ユーザに促す通知を出力する請求項8記載の自動分析装置。
  10.  前記制御部は、
     前記ユーザが前記第1の廃液タンクから前記廃液を廃棄せず、かつ前記廃液が前記第2の廃液タンク内で前記第2の所定量に達した場合、前記ユーザに対し警告を出力するとともに、制限時間の計測を開始し、
     前記制限時間が経過しても前記第1の廃液タンク内の前記廃液が前記第1の所定量に達している場合、前記測定部における測定を停止する請求項9記載の自動分析装置。
  11.  前記制限時間は、
     前記第2の廃液タンクの余分容量÷(単位時間あたりの検体測定数×1測定分の廃液量)×安全率により算出される請求項10記載の自動分析装置。
  12.  表示部をさらに備え、
     前記制御部は、
     前記制限時間を表示するように前記表示部を制御する請求項10記載の自動分析装置。
  13.  検体についての測定を行う測定部と、
     前記測定部から排出された廃液を収容する廃液タンクと、
     前記廃液タンク内の廃液が第1の所定量に達したことを検知する検知部と、
     前記検知部の検知信号に基づいて、前記測定部における測定及び前記廃液の排出を制御する制御部と、
     前記制御部により制御され、前記廃液の廃棄をユーザに喚起する警告部と、を備え、
     前記制御部は、
     前記検知部の出力信号から、前記廃液タンク内の前記廃液が前記第1の所定量に達したか否かを判断し、
     前記廃液が前記第1の所定量に達した場合、前記測定部における測定を一時停止して、前記警告部により前記ユーザに前記廃液の廃棄を喚起し、
     前記第1の所定量よりも多い第2の所定量と、前記第1の所定量との差が、1測定分の前記廃液の量よりも小さいか否かを判断し、
     前記第2の所定量と前記第1の所定量との差が、前記1測定分の前記廃液の量以上である場合は前記測定を再開し、前記1測定分の前記廃液の量よりも小さい場合は、前記検知部がなお前記廃液を検知しているかを判断し、
     前記検知部が前記廃液を検知している場合は前記測定を終了し、前記検知部が前記廃液を検知していない場合は前記測定を再開する自動分析装置。
  14.  前記第2の所定量は、前記廃液タンクの容量である請求項13記載の自動分析装置。
  15.  滅菌剤を前記廃液タンクに投入する投入部をさらに備え、
     前記制御部は、
     前記検知部の出力信号から、前記廃液が前記廃液タンク内で前記第1の所定量に達したと判断されたら、前記投入部を駆動して前記滅菌剤を前記廃液タンクに投入する請求項13記載の自動分析装置。
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