WO2021006103A1

WO2021006103A1 - 光源ユニットおよび車両用灯具

Info

Publication number: WO2021006103A1
Application number: PCT/JP2020/025578
Authority: WO
Inventors: 昭貴金森; 崇松永
Original assignee: 株式会社小糸製作所
Priority date: 2019-07-09
Filing date: 2020-06-29
Publication date: 2021-01-14
Also published as: CN112212289B; JP2024026670A; CN112212289A

Abstract

発光素子と（４０）、発光素子（４０）に電力を供給するための給電アタッチメント（５０）と、発光素子（４０）および給電アタッチメント（５０）を支持する金属板（６０）と、を備えた光源ユニット（３０）であって、発光素子（４０）は、金属板（６０）の第１板面（６０ａ）において支持されており、給電アタッチメント（５０）は、発光素子（４０）に当接して給電する給電部（５０Ａ）と、外部電源に対して電気的に接続されるコネクタ部（５０Ｂ）と、給電部（５０Ａ）とコネクタ部（５０Ｂ）との間に位置する中間部（５０Ｃ）と、を備えており、給電部（５０Ａ）は、金属板（６０）の第１板面（６０ａ）において支持されており、コネクタ部（５０Ｂ）は、金属板（６０）の第２板面（６０ｂ）側の空間において開口するように構成されている、光源ユニット（３０）。

Description

光源ユニットおよび車両用灯具

　本開示は、発光素子および給電アタッチメントが金属板に支持された光源ユニットならびに当該光源ユニットを備えた車両用灯具に関するものである。

　従来より、車両用灯具等の光源ユニットとして、発光素子と、発光素子に電力を供給するための給電アタッチメントと、を備えたものが知られている。

　一般に、給電アタッチメントは、例えば特許文献１に開示されているように、発光素子に当接して給電する給電部と、外部電源に対して電気的に接続されるコネクタ部と、これらの間に位置する中間部と、を備えている。

　特許文献１は、発光素子および給電アタッチメントがダイカスト製のヒートシンクに支持された光源ユニットを開示している。

　一方、特許文献２には、発光素子および給電アタッチメントが金属板に支持された光源ユニットを開示している。特許文献２に開示された給電アタッチメントは、発光素子と共に、金属板の下面に支持されており、コネクタ部は金属板の下面側の空間において開口するように構成されている。

日本国特開２０１４－１９７５５０号公報日本国特開２０１８－９２８４７号公報

　光源ユニットの発光出力が比較的小さい場合には、特許文献２に開示されているように、ダイカスト製のヒートシンクの代わりに金属板を用いるようにしても、光源ユニットは放熱機能を確保することが可能である。

　しかしながら、特許文献２に開示された光源ユニットにおいては、給電アタッチメントのコネクタ部が金属板の下面側（すなわち発光素子と同じ側）の空間において開口するように構成されている。すなわち、特許文献２に開示された車両用灯具においては、光源ユニットの発光素子からの出射光を、光源ユニットの下方に配置されたリフレクタによって灯具前方へ向けて反射させるため、リフレクタが給電アタッチメントのコネクタ部と干渉しないように配慮する必要がある。

　したがって、このような車両用灯具においては、発光素子からの光を制御するリフレクタ等の光制御部材の形状自由度やコネクタ部の配置自由度が低下してしまう虞がある。

　本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、発光素子および給電アタッチメントが金属板に支持された光源ユニットにおいて、光制御部材の形状自由度やコネクタ部の配置自由度を高めることができる光源ユニットおよび当該光源ユニットを備えた車両用灯具を提供することを目的とするものである。

　本開示の一態様に係る光源ユニットは、
　発光素子と、前記発光素子に電力を供給するための給電アタッチメントと、前記発光素子および前記給電アタッチメントを支持する金属板と、を備えた光源ユニットであって、
　前記発光素子は、前記金属板の第１板面において支持されており、
　前記給電アタッチメントは、前記発光素子に当接して給電する給電部と、外部電源に対して電気的に接続されるコネクタ部と、前記給電部と前記コネクタ部との間に位置する中間部と、を備えており、
　前記給電部は、前記金属板の第１板面において支持されており、
　前記コネクタ部は、前記金属板の第２板面側の空間において開口するように構成されている。

　上記金属板の具体的な形状は特に限定されない。金属板は、例えば、単に平板状に形成されたものであってもよいし、発光素子および給電アタッチメントが支持されている領域以外の領域に折り曲げ加工や切り起こし加工等が施されたものであってもよい。

　上記金属板の材質は特に限定されず、例えばアルミニウム板や銅板等である。

　上記金属板が配置される向きは特に限定されない。

　上記コネクタ部は、金属板の第２板面側の空間において開口するように構成されていれば、その具体的な形状や開口する向き等の具体的な構成は特に限定されない。

　上記構成に係る光源ユニットによれば、リフレクタ等の光制御部材を、金属板の第１板面側の空間において自由なレイアウトで配置することが容易に可能となる。また、給電アタッチメントのコネクタ部を、金属板の第２板面側の空間において自由な向きに開口した状態で配置することが容易に可能となる。したがって、光制御部材の形状自由度やコネクタ部の配置自由度を高めることができる。

　また、本開示の一態様に係る光源ユニットにおいて、
　前記金属板には開口部が設けられており、
　前記給電アタッチメントは、前記中間部が前記開口部を貫通して延びるように形成されていてもよい。

　上記構成に係る光源ユニットによれば、給電アタッチメントをコンパクトな構成とすることができる。また、このような構成を採用することにより、金属板が発光素子の周辺において比較的広範囲にわたって配置されることとなるので、光源ユニットの放熱機能を高めることができる。

　また、本開示の一態様に係る光源ユニットにおいて、
　前記発光素子は、伝熱グリスを介して前記金属板の第１板面に載置されており、
　前記金属板の第１板面において、前記発光素子を載置するための載置用領域を囲む複数箇所には、前記発光素子を位置決めするための突起部がそれぞれ設けられており、
　前記発光素子は、前記複数の突起部によって前記載置用領域に位置決めされた状態において、前記給電アタッチメントによって前記金属板に押圧されていてもよい。

　上記構成に係る光源ユニットによれば、発光素子の金属板への支持を、接着剤を用いることなく行うことができる。したがって、接着剤を塗布する工程が不要となり、また、発光素子を位置決めした状態を維持しつつ接着剤を硬化させる工程も不要となるので、作業工程を簡略化することができる。

　また、本開示の一態様に係る光源ユニットにおいて、
　前記各突起部の先端部における前記載置用領域側の部分には、面取りが施されていてもよい。

　上記構成に係る光源ユニットによれば、発光素子を載置用領域に載置する作業を円滑に行うことができる。

　また、本開示の一態様に係る光源ユニットにおいて、
　前記載置用領域における前記各突起部と隣接する部分には、窪み部が設けられていてもよい。

　上記構成に係る光源ユニットによれば、次のような作用効果を得ることができる。

　すなわち、各突起部と金属板の第１板面との接続部分にはコーナーＲが不可避的に形成されてしまうので、仮に窪み部が設けられていない場合、発光素子が金属板の接続部分に当接してしまい、発光素子が載置用領域に正確に載置されなくなってしまうおそれがある。

　これに対し、上記構成に係る光源ユニットは、載置用領域における各突起部と隣接する部分に窪み部が設けられているため、発光素子が金属板の接続部分に当接してしまわないようにすることができる。これにより発光素子が載置用領域に正確に載置されるようにすることができる。

　また、本開示の一態様に係る光源ユニットにおいて、
　前記発光素子は、伝熱グリスを介して前記金属板の第１板面に載置されており、
　前記金属板の第１板面において、前記発光素子を載置するための載置用領域を囲む２箇所には、前記発光素子を所定の方向に関して位置決めするための突起部がそれぞれ設けられており、
　前記発光素子は、前記給電アタッチメントによって前記金属板に押圧されており、
　前記給電アタッチメントには、前記発光素子との当接により前記発光素子を前記所定の方向に付勢する付勢片が設けられていてもよい。

　上記構成に係る光源ユニットによれば、発光素子の金属板への支持を、接着剤を用いることなく行うことができる。したがって、接着剤を塗布する工程が不要となり、また、発光素子を位置決めした状態を維持しつつ接着剤を硬化させる工程も不要となるので、作業工程を簡略化することができる。さらに、発光素子を載置用領域に位置決めすることが容易に可能となる。

　また、本開示の一態様に係る光源ユニットにおいて、
　前記金属板による前記給電アタッチメントの支持は、前記給電アタッチメントを前記金属板と係合させることによって行われてもよい。

　上記構成に係る光源ユニットによれば、ネジ締めによる固定が不要となるので、部品点数の削減および作業工程の簡略化を図ることができる。また、発光素子からの出射光が給電アタッチメントから突出しているネジ頭部によって遮光されてしまうのを未然に防止することができる。

　また、本開示の一態様に係る光源ユニットにおいて、
　前記給電アタッチメントには複数の係合片が設けられており、
　前記金属板には複数の係合孔が形成されており、
　前記各係合片は、前記各係合孔に挿入された状態で先端部が前記金属板と係合するように構成されていてもよい。

　上記構成に係る光源ユニットによれば、簡易な構成により給電アタッチメントと金属板との係合が行われるようにすることができる。また、給電アタッチメントを金属板の面直方向に関して位置決めすることも容易に可能となる。

　また、本開示の一態様に係る光源ユニットにおいて、
　前記複数の係合片のうち少なくとも一部の係合片には、前記係合孔に挿入された状態で前記係合孔の内壁面に当接する当接部が設けられていてもよい。

　上記構成に係る光源ユニットによれば、給電アタッチメントと金属板との係合が行われた状態で、給電アタッチメントを金属板の面沿い方向に関しても位置決めすることが容易に可能となる。

　また、本開示の一態様に係る光源ユニットにおいて、
　前記給電アタッチメントと前記金属板との係合は、前記金属板を前記給電アタッチメントに対してカシメ固定することによって行われてもよい。

　上記構成に係る光源ユニットによれば、給電アタッチメントを金属板の面直方向および面沿い方向に関して位置決めすることが容易に可能となる。

　また、本開示の一態様に係る光源ユニットにおいて、
　前記金属板の第１板面には台座部が設けられており、
　前記金属板の第１板面において、前記発光素子を載置するための載置用領域は前記台座部に位置していてもよい。

　上記構成に係る光源ユニットによれば、台座部の高さ分だけ給電アタッチメントの肉厚を厚くしても、発光素子からの出射光が給電アタッチメントによって遮光されてしまわないようにすることができ、これにより給電アタッチメントの製造を容易に行うことができる。また、給電アタッチメントの金属板への支持がネジ締めによって行われる場合においても、発光素子からの出射光が給電アタッチメントから突出しているネジ頭部によって遮光されることを低減させることができる。

　また、本開示の一態様に係る車両用灯具は、
　上記光源ユニットと、
　前記光源ユニットの発光素子からの出射光を灯具前方へ向けて反射させるリフレクタを備えた車両用灯具であって、
　前記リフレクタは、前記光源ユニットの下方に配置されており、
　前記光源ユニットは、前記金属板の第１板面を下向きにした状態で、前記金属板において前記リフレクタに支持されている。

　上記構成に係る車両用灯具によれば、光源ユニットは、金属板の第２板面が上向きになった状態で配置されるので、給電アタッチメントのコネクタ部に対して外部電源側のコネクタを連結する作業を容易に行うことができる。

　また、本開示の一態様に係る車両用灯具において、
　複数組の前記光源ユニットおよび前記リフレクタが車幅方向に並んだ状態で配置されていてもよい。

　上記構成に係る車両用灯具によれば、各組の光源ユニットの発光出力を小さくしても、車両用灯具からの照射光として必要な明るさを容易に確保することができるので、必要な放熱機能を容易に確保することができる。

　また、本開示の一態様に係る車両用灯具において、
　前記開口部は、前記発光素子の灯具後方側に位置しており、
　前記コネクタ部は、灯具後方へ向けて開口していてもよい。

　上記構成に係る車両用灯具によれば、コネクタ部に対して外部電源側のコネクタを連結する作業を一層容易に行うことができる。

　本開示によれば、発光素子および給電アタッチメントが金属板に支持された光源ユニットにおいて、光制御部材の形状自由度やコネクタ部の配置自由度を高めることができる。

図１は、本開示の一実施形態に係る光源ユニットを備えた車両用灯具を例示する平断面図である。図２は、図１のII－II線断面図である。図３は、図２の部分拡大図である。図４は、本実施形態に係る光源ユニットを単品で例示する図３のIV方向矢視図である。図５Ａは、本実施形態に係る光源ユニットを例示する図である。図５Ｂは、本実施形態の比較例としての光源ユニットを例示する図である。図６は、本実施形態の第１変形例を例示する図である。図７Ａは、本実施形態の第２変形例に係る光源ユニットを例示する図である。図７Ｂは、本実施形態の第３変形例に係る光源ユニットを例示する図である。図８は、本実施形態の第４変形例を例示する図である。図９は、図８のIX方向矢視図である。図１０は、図８のＸ－Ｘ線断面図である。図１１は、図８の部分拡大図である。図１２は、図９の部分拡大図である。図１３は、第４変形例において光源ユニットの組付けの様子を例示する斜視図である。図１４は、本実施形態の第５変形例を例示する図である。図１５Ａは、第５変形例の作用を説明するための図である。図１５Ｂは、図１５Ａのｂ－ｂ線断面図である。図１５Ｃは、図１５Ａのｃ－ｃ線断面図である。図１６Ａは、本実施形態の第６変形例を、図１０に例示する状態から上下反転させた状態で示す図である。図１６Ｂは、第６変形例を、図１０に例示する状態から上下反転させた状態で示す図である。図１６Ｃは、第６変形例を、図１０に例示する状態から上下反転させた状態で示す図である。図１７Ａは、本実施形態の第７変形例を例示する図である。図１７Ｂは、本実施形態の第７変形例を例示する図である。図１７Ｃは、本実施形態の第７変形例を例示する図である。図１８Ａは、本実施形態の第８変形例を例示する図である。図１８Ｂは、本実施形態の第８変形例を例示する図である。図１８Ｃは、本実施形態の第８変形例を例示する図である。図１９Ａは、本実施形態の第９変形例を例示する図である。図１９Ｂは、本実施形態の第１０変形例を例示する図である。図１９Ｃは、本実施形態の第１１変形例を例示する図である。

　以下、添付の図面を用いて、本開示の実施の形態について説明する。

　図１は、本開示の一実施形態に係る光源ユニット３０を備えた車両用灯具１０を示す平断面図であり、図２は、図１のII－II線断面図である。

　図１～２において、Ｘで示す方向が「灯具前方」であり、Ｙで示す方向が「灯具前方」と直交する「左方向」（灯具正面視では「右方向」）であり、Ｚで示す方向が「上方向」である。図１～２以外の図においても同様である。

　図１～２に例示するように、本実施形態に係る車両用灯具１０は、車両の右前端部に設けられるヘッドランプであって、ランプボディ１２と、ランプボディ１２の前端開口部に取り付けられた素通し状の透光カバー１４と、で形成される灯室内に、３つの灯具ユニット２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃが車幅方向に並んだ状態で組み込まれた構成となっている。

　各灯具ユニット２０Ａ～２０Ｃは、発光素子４０を光源とする光源ユニット３０と、光源ユニット３０の下方に配置されたリフレクタ７０と、を備えている。

　光源ユニット３０は、発光素子４０の発光面４０ａを下向きにした状態で配置されている。

　リフレクタ７０は、複数の反射素子７０ｓを有する反射面７０ａを備えている。リフレクタ７０は、各反射素子７０ｓにおいて発光素子４０からの出射光を灯具前方へ向けて反射させるように構成されている。

　リフレクタ７０の上端部には、光源ユニット３０を支持する光源支持部７２が設けられている。光源支持部７２に支持された光源ユニット３０に対して、灯具後方側から外部電源側のコネクタ８０が連結されると、光源ユニット３０に電力が供給される。

　３つの灯具ユニット２０Ａ～２０Ｃは、リフレクタ７０の反射面７０ａが有する各反射素子７０ｓの表面形状が互いに異なっている点で相違するが、それ以外の構成に関してはいずれも同様である。３つの灯具ユニット２０Ａ～２０Ｃのリフレクタ７０は、樹脂製部材を含み、互いに一体的に形成されている。

　本実施形態に係る車両用灯具１０は、３つの灯具ユニット２０Ａ～２０Ｃからの照射光によって所要の配光パターン（例えばロービーム用配光パターン）を形成するように構成されている。

　図３は、図２の部分拡大図である。また、図４は、光源ユニット３０を単品で例示する、図３のIV方向矢視図である。

　図３～４に例示するように、光源ユニット３０は、発光素子４０と、発光素子４０に電力を供給するための給電アタッチメント５０と、発光素子４０および給電アタッチメント５０を支持する金属板６０と、を備えている。

　金属板６０は、厚さが略一定のアルミニウム板であって、水平面に沿って延びるように配置されている。金属板６０は、平面視において灯具前後方向に長い矩形状の外形形状を有している。

　発光素子４０は、例えば白色発光ダイオードである。発光素子４０の発光面４０ａは横長矩形状である。発光面４０ａを有する素子本体４０Ａは本体支持部４０Ｂに支持されている。具体的には、素子本体４０Ａは本体支持部４０Ｂにおいて、金属板６０の下面である第１板面６０ａで支持されている。この支持は、例えば接着剤等を用いて本体支持部４０Ｂを第１板面６０ａに固定することによって行われうる。

　本体支持部４０Ｂは、平面視において横長矩形状の外形形状を有している。本体支持部４０Ｂの下面における発光素子４０の左右両側の位置には、素子本体４０Ａのカソード電極およびアノード電極とそれぞれ電気的に接続された左右１対の端子部４０ｂが配置されている。

　金属板６０には、発光素子４０を支持している位置の灯具後方側に隣接する位置に、開口部６０ｃが設けられている。開口部６０ｃは、矩形状の内周面形状を有している。

　給電アタッチメント５０は、発光素子４０に当接して給電する給電部５０Ａと、外部電源に対して電気的に接続されるコネクタ部５０Ｂと、給電部５０Ａとコネクタ部５０Ｂとの間に位置する中間部５０Ｃと、を備えている。

　給電部５０Ａは、金属板６０の第１板面６０ａにおいて、金属板６０によって支持されている。また、中間部５０Ｃは、金属板６０の開口部６０ｃを貫通して延びるように設けられている。さらに、コネクタ部５０Ｂは、金属板６０の上面である第２板面６０ｂ側の空間Ｓ２において開口するように構成されている。したがって、コネクタ部５０Ｂは、灯具後方へ向けて開口するように構成されている。

　次に、給電アタッチメント５０の具体的な構成について説明する。

　給電アタッチメント５０は、発光素子４０を囲むように設けられた絶縁部材５２に対して、発光素子４０との電気的導通を図るための左右１対のバスバー電極５４のそれぞれが一部露出した状態で埋設されたインサート成形品として構成されている。

　絶縁部材５２は、給電部５０Ａに位置する給電部構成領域５２Ａにおいては、水平面に沿って平板状に延びている。絶縁部材５２は、平面視において横長矩形状の外形形状を有している。給電部構成領域５２Ａには、その左右方向の中心位置に横長矩形状の開口部５２ａが設けられている。また、給電部構成領域５２Ａの左右両側面部には水平方向に突出する左右１対のフランジ部５２ｂが設けられている。

　左右１対のフランジ部５２ｂには、左右１対のネジ挿通孔５２ｆが形成されている。一方、金属板６０には、左右１対のネジ挿通孔５２ｆに対応する位置に左右１対のネジ孔６０ｆが形成されている。絶縁部材５２の給電部構成領域５２Ａを金属板６０の第１板面６０ａに対して下方側から押し当てた状態で、各ネジ挿通孔５２ｆを介して各ネジ孔６０ｆにネジ５６を締め付けることにより、給電アタッチメント５０は金属板６０に固定される。

　左右１対のフランジ部５２ｂの上面には、左右１対の位置決めピン５２ｃが設けられている。一方、金属板６０には、左右１対の位置決めピン５２ｃに対応する位置に、左右１対の係合孔６０ｅが形成されている。左右１対の係合孔６０ｅは、一方が円形状に形成されており、他方が横長矩形状に形成されている。なお、絶縁部材５２の給電部構成領域５２Ａを金属板６０の第１板面６０ａに押し当てる際、各位置決めピン５２ｃを各係合孔６０ｅに挿入することにより、水平方向に関して、金属板６０に対する給電アタッチメント５０の位置が決められる。

　左右１対のバスバー電極５４は、開口部５２ａに突出する左右２対の端子片５４ａを備えており、これらが発光素子４０の左右１対の端子部４０ｂに当接することによって発光素子４０と電気的に接続される。

　また、左右１対のバスバー電極５４は、開口部５２ａに突出する前後２対の押え片５４ｂを備えており、これらが本体支持部４０Ｂの下面に当接することによって、発光素子４０は位置決めされる。

　その際、各端子片５４ａおよび各押え片５４ｂは、本体支持部４０Ｂを下方側から弾性的に押圧する弾性片として構成されている。

　絶縁部材５２は、中間部５０Ｃに位置する中間部構成領域５２Ｃが給電部構成領域５２Ａの後端部から鉛直上方へ向けて角柱状に延びるように設けられている。中間部構成領域５２Ｃは、左右方向において、給電部構成領域５２Ａの中心に位置する。また、中間部構成領域５２Ｃの左右方向における幅は給電部構成領域５２Ａのそれよりも狭い。中間部構成領域５２Ｃは、金属板６０の開口部６０ｃをその前端面寄りの位置において鉛直方向に貫通するように設けられている。

　絶縁部材５２は、コネクタ部５０Ｂに位置するコネクタ部構成領域５２Ｂが、中間部構成領域５２Ｃの上端部から灯具後方へ向けて水平方向に延びるように設けられている。コネクタ部構成領域５２Ｂは、中間部構成領域５２Ｃの左右方向における幅と同じ幅で、左右方向において角筒状に延びており、灯具後方へ向けて開口するように構成されている。

　コネクタ部構成領域５２Ｂの上壁部には、灯具前後方向に延びる矩形孔５２ｄが形成されている。また、コネクタ部構成領域５２Ｂの左右両側壁部には、矩形状の凹部５２ｅが設けられている。

　コネクタ部構成領域５２Ｂの内部空間には、左右１対のバスバー電極５４の端子ピン５４ｃが灯具後方へ向けて突出した状態で配置されている。左右１対の端子ピン５４ｃは、各々が鉛直面に沿って板状に延びている。そして、コネクタ部構成領域５２Ｂの内部空間に外部電源側のコネクタ８０が挿入されて、矩形孔５２ｄおよび左右１対の凹部５２ｅと嵌合することにより、給電アタッチメント５０が外部電源と電気的に接続されるようになっている。

　金属板６０において、開口部６０ｃの後端縁は、給電アタッチメント５０を金属板６０の第１板面６０ａに取り付ける際に、給電アタッチメント５０の中間部５０Ｃおよびコネクタ部５０Ｂが金属板６０と干渉しないようにするために、コネクタ部５０Ｂの後端面よりも灯具後方側に位置するように設けられている。

　図１～２に例示するように、リフレクタ７０による光源ユニット３０の支持は、光源支持部７２の３箇所において、カシメ固定によって行われている。

　これを実現するため、図３において２点鎖線で示すように、リフレクタ７０の光源支持部７２の３箇所には、上方へ延びるカシメピン７２ａが設けられている。また、光源ユニット３０の金属板６０の３箇所には、カシメピン７２ａを挿通させるための挿通孔６０ｄが形成されている。光源ユニット３０の金属板６０がリフレクタ７０の光源支持部７２の上面に載置される際に、各カシメピン７２ａが各挿通孔６０ｄに挿通された状態で、各カシメピン７２ａの先端部に熱カシメが施されることにより、光源ユニット３０はリフレクタ７０に固定される。

　次に、本実施形態の作用効果について説明する。

　本実施形態に係る車両用灯具１０は、３つの灯具ユニット２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃを備えている。各灯具ユニット２０Ａ～２０Ｃの光源ユニット３０は、発光素子４０に電力を供給するための給電アタッチメント５０として、発光素子４０に当接して給電する給電部５０Ａと、外部電源に対して電気的に接続されるコネクタ部５０Ｂと、これらの間に位置する中間部５０Ｃと、を備えている。そして、給電アタッチメント５０の給電部５０Ａは発光素子４０と共に金属板６０の第１板面６０ａにおいて支持されている。また、給電アタッチメント５０のコネクタ部５０Ｂは金属板６０の第２板面６０ｂ側の空間Ｓ２において開口するように構成されている。したがって、リフレクタ７０を、金属板６０の第１板面６０ａ側の空間Ｓ１において自由なレイアウトで配置することが容易に可能となる。また、給電アタッチメント５０のコネクタ部５０Ｂを、金属板６０の第２板面６０ｂ側の空間Ｓ２において自由な向きに開口した状態で配置することも容易に可能となる。したがって、リフレクタ７０の形状自由度やコネクタ部５０Ｂの配置自由度を高めることができる。

　この点について、図５Ａおよび図５Ｂに基づいて具体的に説明する。

　図５Ａは、本実施形態に係る光源ユニット３０を例示する図である。一方、図５Ｂは、本実施形態の比較例としての光源ユニット５３０を例示する図である。

　図５Ｂに例示するように、比較例に係る光源ユニット５３０においても、給電アタッチメント５５０の給電部５５０Ａが発光素子４０と共に金属板５６０の第１板面５６０ａに支持されている。しかし光源ユニット５３０は、給電アタッチメント５５０のコネクタ部５５０Ｂが、金属板５６０の第２板面５６０ｂ側の空間Ｓ２ではなく、第１板面５６０ａ側の空間Ｓ１において開口するように構成されている点で、光源ユニット３０とは異なる。

　そして、光源ユニット５３０においては、給電アタッチメント５５０のコネクタ部５５０Ｂが、第１板面５６０ａ側の空間Ｓ１において給電部５５０Ａの下面よりも下方側に突出するように構成されている。これに伴い、リフレクタ５７０は、給電アタッチメント５５０のコネクタ部５５０Ｂと干渉してしまわないようにするため、反射面５７０ａの上部領域が欠落した構成となっている。したがって、発光素子４０からの出射光をリフレクタ５７０による反射光として最大限に有効利用することができない。

　一方、図５Ａに例示するように、本実施形態に係る光源ユニット３０においては、給電アタッチメント５０のコネクタ部５０Ｂが金属板６０の第２板面６０ｂ側の空間Ｓ２において開口するように構成されている。このため、第１板面６０ａ側の空間Ｓ１においては、給電部５０Ａの下面よりも下方側に突出する部分が存在せず、リフレクタ７０の反射面７０ａは上部領域が欠落していない。したがって、発光素子４０からの出射光をリフレクタ７０による反射光として最大限に有効利用することができる。

　このように本実施形態によれば、発光素子４０および給電アタッチメント５０が金属板６０に支持された光源ユニット３０を備えた車両用灯具１０において、光制御部材としてのリフレクタ７０の形状自由度やコネクタ部５０Ｂの配置自由度を高めることができる。

　さらに、本実施形態に係る光源ユニット３０においては、給電アタッチメント５０の中間部５０Ｃが、金属板６０に設けられた開口部６０ｃを貫通して延びるように配置されているので、給電アタッチメント５０をコンパクトな構成とすることができる。また、金属板６０に開口部６０ｃが設けられた構成を採用することにより、例えば金属板６０の後端面に凹部が設けられた構成としたような場合に比して、金属板６０が発光素子４０の周辺においてより広範囲にわたって配置される。その結果、光源ユニット３０の放熱機能を高めることができる。

　また、本実施形態に係る車両用灯具１０は、３つの灯具ユニット２０Ａ～２０Ｃが車幅方向に並んだ状態で配置されているので、各灯具ユニット２０Ａ～２０Ｃの光源ユニット３０の発光出力を小さくしても、車両用灯具１０からの照射光として必要な明るさを容易に確保することができる。したがって、各灯具ユニット２０Ａ～２０Ｃとして必要とされる放熱機能を金属板６０によって容易に確保することができる。

　さらに、各灯具ユニット２０Ａ～２０Ｃは、リフレクタ７０が光源ユニット３０の下方に配置された構成となっている。また、光源ユニット３０は、金属板６０の第１板面６０ａを下向きにした状態で、金属板６０においてリフレクタ７０に支持されている。すなわち、光源ユニット３０は、金属板６０の第２板面６０ｂが上向きになった状態で配置されることとなるので、給電アタッチメント５０のコネクタ部５０Ｂに対して外部電源側のコネクタ８０を連結する作業を容易に行うことができる。

　また、光源ユニット３０は、金属板６０に設けられた開口部６０ｃが発光素子４０の灯具後方側に位置しており、かつ、コネクタ部５０Ｂが灯具後方へ向けて開口している。したがって、コネクタ部５０Ｂに対して外部電源側のコネクタ８０を連結する作業を、金属板６０の第２板面６０ｂに沿ってコネクタ８０をスライドさせることにより一層容易に行うことができる。

　上記実施形態においては、給電アタッチメント５０の中間部５０Ｃが、金属板６０の開口部６０ｃに位置しているものとして説明したが、これに限られない。給電アタッチメント５０の中間部５０Ｃは、例えば金属板６０の後端面に設けられた凹部に位置してもよいし、金属板６０の後端面あるいは側端面の近傍に位置してもよい。

　上記実施形態においては、給電アタッチメント５０が、絶縁部材５２の左右１対のフランジ部５２ｂにおいて、ネジ締めによって金属板６０に固定されているものとして説明したが、給電アタッチメント５０はクリップ止め等によって固定されてもよい。

　上記実施形態においては、左右１対のバスバー電極５４における左右２対の端子片５４ａが発光素子４０の左右１対の端子部４０ｂに当接することによって、給電アタッチメント５０と発光素子４０が電気的に接続される構成となっているが、上記実施形態の配置に限定されないことはもちろんである。左右１対の端子部４０ｂのパターン形状は上記実施形態のパターン形状と異なっていてもよく、その場合、左右２対の端子片５４ａの配置は、当該異なるパターン形状に応じて適宜配置される。

　例えば、発光素子４０の左右１対の端子部４０ｂが発光素子４０の本体支持部４０Ｂの左右両側から灯具前方へ向けて延びるように設けられている場合には、左右１対のバスバー電極５４として、左右２対の端子片５４ａが発光素子４０の本体支持部４０Ｂよりも灯具前方側において発光素子４０の左右１対の端子部４０ｂに当接する構成とすることができる。また、発光素子４０の本体支持部４０Ｂの左右両側から一方の端子部４０ｂが灯具前方へ向けて延びるとともに他方の端子部４０ｂが灯具後方へ向けて延びるように設けられている場合には、左右１対のバスバー電極５４として、一方の端子片５４ａが発光素子４０の本体支持部４０Ｂよりも灯具前方側において発光素子４０の端子部４０ｂに当接するとともに他方の端子片５４ａが発光素子４０の本体支持部４０Ｂよりも灯具後方側において発光素子４０の端子部４０ｂに当接する構成とすることができる。

　また左右１対のバスバー電極５４は、左右２対の端子片５４ａの代わりに、左右１対の端子片５４ａや左右３対以上の端子片５４ａを備えていてもよい。

　上記実施形態においては、リフレクタ７０による光源ユニット３０の支持がカシメ固定によって行われているものとして説明したが、ネジ締め等によって行われてもよい。

　上記実施形態においては、車両用灯具１０が３つの灯具ユニット２０Ａ～２０Ｃを備えているものとして説明したが、２つ以下あるいは４つ以上の灯具ユニットを備えていてもよい。

　次に、上記実施形態の変形例について説明する。なお、各変形例の説明において、上記実施形態と重複する説明については適宜省略する。

　まず、上記実施形態の第１変形例について説明する。

　図６は、本変形例に係る光源ユニット１３０を例示する図である。

　図６に例示するように、本変形例の基本的な構成は上記実施形態と同様であるが、金属板１６０の構成が上記実施形態と一部異なっている。

　すなわち、本変形例に係る光源ユニット１３０においても、給電アタッチメント５０の給電部５０Ａが発光素子４０と共に金属板１６０の下面である第１板面１６０ａに支持されている。また、給電アタッチメント５０のコネクタ部５０Ｂが金属板１６０の上面である第２板面１６０ｂ側の空間Ｓ２において開口するように構成されている。しかし、本変形例では、金属板１６０に、その後端部１６０ｄから鉛直下方へ向けて延びる下方延長部１６０ｅが設けられている点で上記実施形態と異なっている。

　下方延長部１６０ｅは、金属板１６０に折り曲げ加工を施すことによって形成される。これにより金属板１６０の後端部１６０ｄは、第２板面１６０ｂ側の表面が左右方向に延びるシリンドリカル凸曲面として構成されている。

　なお、本変形例に係る光源ユニット１３０においても、金属板１６０には上記実施形態と同様の開口部１６０ｃが設けられている。そして、給電アタッチメント５０は、その中間部５０Ｃが開口部１６０ｃを貫通して延びるように設けられている。

　本変形例の構成を採用した場合においても、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。

　その上で、本変形例の構成を採用することにより、金属板１６０の熱容量を大きくすることができるので、光源ユニット３０の放熱機能をさらに高めることができる。

　さらに本変形例においては、金属板１６０の後端部１６０ｄにおける第２板面１６０ｂ側の表面が左右方向に延びるシリンドリカル凸曲面として構成されているので、給電アタッチメント５０のコネクタ部５０Ｂに対して外部電源側のコネクタ８０を連結する際、金属板１６０の第２板面１６０ｂに沿ってコネクタ８０を円滑にスライドさせることができる。

　次に、上記実施形態の第２変形例について説明する。

　図７Ａは、本変形例に係る光源ユニット２３０を例示する図である。

　図７Ａに例示するように、本変形例の基本的な構成は上記実施形態と同様であるが、給電アタッチメント２５０の構成が上記実施形態と一部異なっている。

　すなわち、本変形例の給電アタッチメント２５０も、発光素子４０に当接して給電する給電部２５０Ａと、外部電源に対して電気的に接続されるコネクタ部２５０Ｂと、これらの間に位置する中間部２５０Ｃ、とを備えており、給電アタッチメント２５０の給電部２５０Ａは発光素子４０と共に金属板６０の第１板面６０ａに支持されている。また、給電アタッチメント２５０のコネクタ部２５０Ｂは金属板６０の第２板面６０ｂ側の空間Ｓ２において開口するように構成されている。しかし本変形例は、給電アタッチメント２５０のコネクタ部２５０Ｂが灯具後方へ向けて水平方向ではなく斜め上方向へ向けて開口している点で上記実施形態と異なっている。

　その上で、本変形例の構成を採用することにより、給電アタッチメント２５０のコネクタ部２５０Ｂに対して外部電源側のコネクタ８０を連結する作業を、灯具後方の斜め上方向から容易に行うことが可能となる。

　次に、上記実施形態の第３変形例について説明する。

　図７Ｂは、本変形例に係る光源ユニット３３０を例示する図である。

　図７Ｂに例示するように、本変形例の基本的な構成は上記実施形態と同様であるが、給電アタッチメント３５０の構成が上記実施形態と一部異なっている。これに伴って金属板３６０の構成も上記実施形態と一部異なっている。

　すなわち、本変形例の給電アタッチメント３５０も、発光素子４０に当接して給電する給電部３５０Ａと、外部電源に対して電気的に接続されるコネクタ部３５０Ｂと、これらの間に位置する中間部３５０Ｃとを備えており、給電アタッチメント３５０の給電部３５０Ａは発光素子４０と共に金属板３６０の第１板面３６０ａに支持されている。また、給電アタッチメント３５０のコネクタ部３５０Ｂは金属板３６０の第２板面３６０ｂ側の空間Ｓ２において開口するように構成されている。しかし本変形例は、給電アタッチメント３５０のコネクタ部３５０Ｂが鉛直上方へ向けて開口している点で上記実施形態と異なっている。

　その上で、本変形例の構成を採用することにより、給電アタッチメント３５０のコネクタ部３５０Ｂに対して外部電源側のコネクタ８０を連結する作業を真上から行うことができる。したがって、車両用灯具１０の構成によっては作業性を高めることができる。

　また、本変形例に係る光源ユニット３３０においても、給電アタッチメント３５０の中間部３５０Ｃが金属板３６０の開口部３６０ｃを貫通して延びるように設けられているが、給電アタッチメント３５０は、コネクタ部３５０Ｂと中間部３５０Ｃとが前後方向において同じ幅で形成されているので、給電アタッチメント３５０を上記実施形態よりもさらにコンパクトな構成とすることができる。またこれにより、開口部３６０ｃの前後方向における幅を上記実施形態よりも狭くすることができるので、その分だけ金属板３６０の熱容量を大きくすることができ、これにより光源ユニット３３０の放熱機能をさらに高めることができる。

　次に、上記実施形態の第４変形例について説明する。

　図８は、本変形例に係る灯具ユニット６２０Ａを例示する図である。また、図９は図８のIX方向矢視図であり、図１０は図８のＸ－Ｘ線断面図である。さらに、図１１は図８の部分拡大図であり、図１２は図９の部分拡大図である。

　図８～１２に例示するように、本変形例の基本的な構成は上記実施形態と同様であるが、光源ユニット６３０の構成が上記実施形態と一部異なっており、これに伴ってリフレクタ６７０の構成も上記実施形態と一部異なっている。

　光源ユニット６３０は、上記実施形態と同様に、発光素子６４０と給電アタッチメント６５０が金属板６６０に支持された構成となっている。光源ユニット６３０は、発光素子６４０の発光面６４０ａを下向きにした状態で、金属板６６０においてリフレクタ６７０によって支持されている。

　リフレクタ６７０は、上記実施形態と同様の反射面６７０ａを有しており、その上端部には光源支持部６７２が設けられている。リフレクタ６７０は、光源支持部６７２の３箇所に設けられたカシメピン６７２ａを金属板６６０に形成された挿通孔６６０ｊに挿通させた状態で、金属板６６０にカシメ固定されている。

　光源ユニット６３０において、給電アタッチメント６５０の給電部６５０Ａは、上記実施形態と同様に、発光素子６４０と共に金属板６６０の下面である第１板面６６０ａに支持されている。また、給電アタッチメント６５０のコネクタ部６５０Ｂは、金属板６６０の上面である第２板面６６０ｂ側の空間Ｓ２において開口するように設けられている。

　本変形例においても、金属板６６０には発光素子６４０よりも灯具後方側に開口部６６０ｃが設けられており、給電アタッチメント６５０は中間部６５０Ｃが開口部６６０ｃを貫通して延びるように設けられている。そして、金属板６６０には、上記第１変形例と同様に、後端部６６０ｄから鉛直下方へ向けて延びる下方延長部６６０ｅが形成されている。

　発光素子６４０の発光面６４０ａは横長矩形状である。発光面６４０ａを有する素子本体６４０Ａは本体支持部６４０Ｂに支持されている。素子本体６４０Ａは、本体支持部６４０Ｂにおいて金属板６６０によって支持されている。

　本変形例において、発光素子６４０は、伝熱グリス６４２を介して金属板６６０の第１板面６６０ａに載置された状態で、給電アタッチメント６５０によって金属板６６０に押圧されることにより、金属板６６０に支持されている。

　本体支持部６４０Ｂは、平面視において横長矩形状の外形形状を有している。本体支持部６４０Ｂの下面における発光素子６４０の左右両側の位置には、素子本体６４０Ａのカソード電極およびアノード電極とそれぞれ電気的に接続された左右１対の端子部６４０ｂが配置されている。

　給電アタッチメント６５０は、発光素子６４０を囲むように形成された絶縁部材６５２に対して、発光素子６４０との電気的導通を図るための左右１対のバスバー電極６５４のそれぞれが一部露出した状態で埋設されたインサート成形品として構成されている。

　絶縁部材６５２は、給電部６５０Ａに位置する給電部構成領域６５２Ａにおいては、水平面に沿って平板状に延びるように形成されている。絶縁部材６５２は、平面視において横長矩形状の外形形状を有している。給電部構成領域６５２Ａには、その左右方向の中心位置に横長矩形状の開口部６５２ａが設けられている。

　左右１対のバスバー電極６５４は、給電部構成領域６５２Ａの後部内周面から開口部６５２ａへ向けて突出する左右１対の端子片６５４ａを備えている。左右１対のバスバー電極６５４は、左右１対の端子片６５４ａが発光素子６４０の左右１対の端子部６４０ｂに当接することによって、発光素子６４０と電気的に接続される。各端子片６５４ａは、開口部６５２ａにおいて本体支持部６４０Ｂを下方側から弾性的に押圧する弾性片として構成されており、これにより発光素子６４０は端子片６５４ａによって支持される。

　絶縁部材６５２の給電部構成領域６５２Ａにおける左右両側面部には、水平方向に突出する左右１対のフランジ部６５２ｂが設けられている。

　左右１対のフランジ部６５２ｂは、給電部構成領域６５２Ａに対して上方側にオフセットした状態で設けられている。左右１対のフランジ部６５２ｂには、左右１対のネジ挿通孔６５２ｆが形成されている。

　一方、金属板６６０において、左右１対のフランジ部６５２ｂに位置する領域が上方側にオフセットしているため、第１板面６６０ａには左右１対の略矩形状の凹部６６０ｍが設けられている。各凹部６６０ｍの深さは、フランジ部６５２ｂの肉厚と略同じ値に設定されている。金属板６６０には、左右１対のネジ挿通孔６５２ｆに対応する位置に左右１対のネジ孔６６０ｆが形成されている。

　給電部構成領域６５２Ａにおける開口部６５２ａの左右両側の位置には、上方へ向けて突出する左右１対の位置決めピン６５２ｃが設けられている。各位置決めピン６５２ｃは、基端部が円柱状に形成されるとともに先端部が円錐状に形成されている。

　一方、金属板６６０には、左右１対の位置決めピン６５２ｃに対応する位置に左右１対の係合孔６６０ｋが形成されている。左右１対の係合孔６６０ｋのうち、一方は円形状に形成されており、他方は左右方向に長い長円形状に形成されている。

　そして、絶縁部材６５２の左右１対のフランジ部６５２ｂを金属板６６０の第１板面６６０ａの左右１対の凹部６６０ｍに下方側から押し当てた状態で、各ネジ挿通孔６５２ｆを介して各ネジ孔６６０ｆにネジ６５６を締め付けることにより、給電アタッチメント６５０は金属板６６０に固定される。その際、各位置決めピン６５２ｃが各係合孔６６０ｋに挿入されることにより、水平方向に関して、給電アタッチメント６５０は金属板６６０に対して位置決めされる。

　絶縁部材６５２は、中間部６５０Ｃに位置する中間部構成領域６５２Ｃが、給電部構成領域６５２Ａの後端部から鉛直上方へ向けて角柱状に延びている。中間部構成領域６５２Ｃは、給電部構成領域６５２Ａの左右方向の中心に位置する。また、中間部構成領域６５２Ｃの左右方向の幅は給電部構成領域６５２Ａのそれよりも狭い。中間部構成領域６５２Ｃは、金属板６６０の開口部６６０ｃをその前端面寄りの位置において鉛直方向に貫通するように設けられている。

　絶縁部材６５２において、コネクタ部６５０Ｂに位置するコネクタ部構成領域６５２Ｂは、中間部構成領域６５２Ｃの上端部から灯具後方へ向けて水平方向に延びている。コネクタ部構成領域６５２Ｂは、その左右方向の幅が中間部構成領域６５２Ｃの左右方向の幅と同じ状態で角筒状に延びている。コネクタ部構成領域６５２Ｂは、灯具後方へ向けて開口するように構成されている。

　コネクタ部構成領域６５２Ｂの上壁部には、灯具前後方向に延びる矩形孔６５２ｄが形成されている。また、コネクタ部構成領域６５２Ｂの左右両側壁部には、矩形状の凹部６５２ｅが設けられている。

　コネクタ部構成領域６５２Ｂの内部空間には、左右１対のバスバー電極６５４の端子ピン６５４ｃが灯具後方へ向けて突出した状態で配置されている。左右１対の端子ピン６５４ｃは、各々が鉛直面に沿って板状に延びている。そして、コネクタ部構成領域６５２Ｂの内部空間に外部電源側のコネクタ８０が挿入されて、その矩形孔６５２ｄおよび左右１対の凹部６５２ｅと嵌合することにより、給電アタッチメント６５０は外部電源と電気的に接続される。

　図１３は、発光素子６４０が金属板６６０の第１板面６６０ａに載置される際の様子を、斜め下方から見たときの状態を例示する斜視図である。なお、図１３においては、金属板６６０を図８に示す状態から上下反転させた状態で例示している。

　図１３に例示するように、金属板６６０の第１板面６６０ａには、発光素子６４０を載置するための載置用領域Ａを囲む４箇所に、発光素子６４０を位置決めするための突起部６６０ｇがそれぞれ形成されている。発光素子６４０は、４箇所の突起部６６０ｇによって載置用領域Ａに位置決めされた状態で、給電アタッチメント６５０によって金属板６６０に押圧される。

　各突起部６６０ｇは略直方体状であり、その先端部における載置用領域Ａ側の部分には面取り６６０ｇ１が施されている。各突起部６６０ｇは、金属板６６０をＬ字形にプレス成形する際、金属板６６０の一部を塑性変形させることにより形成される。

　金属板６６０の第１板面６６０ａには、載置用領域Ａにおける各突起部６６０ｇと隣接する部分に窪み部６６０ｉが設けられている。各窪み部６６０ｉは、各突起部６６０ｇの内側面（すなわち載置用領域Ａ側の面）を囲む細長い矩形形状を有している。各突起部６６０ｇは、その内側面が各窪み部６６０ｉの底面まで延びるように構成されている。各窪み部６６０ｉの深さは、各突起部６６０ｇの内側面の基端位置に形成されるコーナーＲの大きさと同じかそれよりもやや大きい値に設定されている。

　金属板６６０をその第１板面６６０ａが上向きになるように配置した後、発光素子６４０の本体支持部６４０Ｂの底面に伝熱グリス６４２を塗布した状態で（または金属板６６０の第１板面６６０ａの載置用領域Ａに伝熱グリス６４２を塗布した状態で）、発光素子６４０を４つの突起部６６０ｇの間に挿入して金属板６６０の第１板面６６０ａに押し当てることにより、発光素子６４０は、載置用領域Ａに位置決めされた状態で金属板６６０の第１板面６６０ａに載置される。

　その際、各突起部６６０ｇには面取り６６０ｇ１が施されているので、発光素子６４０は、４つの突起部６６０ｇにガイドされつつ載置用領域Ａに円滑に導かれる。

　また、金属板６６０の第１板面６６０ａには、載置用領域Ａにおける各突起部６６０ｇと隣接する部分に窪み部６６０ｉが設けられているので、各突起部６６０ｇの内側面の基端位置に多少のコーナーＲが形成されていても、発光素子６４０は載置用領域Ａに正確に載置される。

　図１０～１１に例示するように、金属板６６０の第２板面６６０ｂには、各突起部６６０ｇの略真上の位置に略直方体状の凹部６６０ｈが形成されており、これにより金属板６６０の塑性変形によって形成される各突起部６６０ｇの形状精度が高まる。

　また、本変形例に係る光源ユニット６３０においては、発光素子６４０が伝熱グリス６４２を介して金属板６６０の第１板面６６０ａに載置されるとともに、金属板６６０の第１板面６６０ａにおいて発光素子６４０を載置するための載置用領域Ａを囲む４箇所に発光素子６４０を位置決めするための突起部６６０ｇがそれぞれ設けられている。その上で、発光素子６４０は、４つの突起部６６０ｇによって載置用領域Ａに位置決めされた状態で給電アタッチメント６５０によって金属板６６０に押圧されている。このため、発光素子６４０の金属板６６０への支持を、接着剤を用いることなく行うことができる。したがって、接着剤を塗布する工程が不要となり、また、発光素子６４０を位置決めした状態を維持しつつ接着剤を硬化させる工程も不要となるので、作業工程を簡略化することができる。

　しかも本変形例においては、各突起部６６０ｇの先端部における載置用領域Ａ側の部分に面取り６６０ｇ１が施されているので、発光素子６４０を載置用領域Ａに載置する作業を円滑に行うことができる。

　また、各突起部６６０ｇと金属板６６０の第１板面６６０ａとの接続部分にはコーナーＲが不可避的に形成されてしまうので、仮に窪み部６６０ｉが形成されていないとした場合には、発光素子６４０が金属板６６０の接続部分に当接してしまい、発光素子６４０が載置用領域Ａに正確に載置されなくなってしまうおそれがある。

　これに対し、本変形例においては、載置用領域Ａにおける各突起部６６０ｇと隣接する部分に窪み部６６０ｉが設けられているので、発光素子６４０が金属板６６０の接続部分に当接してしまわないようにすることができ、これにより発光素子６４０は載置用領域Ａに正確に載置される。

　次に、上記実施形態の第５変形例について説明する。

　図１４は、本変形例に係る光源ユニットの要部を例示する図である。

　図１４に例示するように、本変形例の基本的な構成は上記第４変形例と同様であるが、金属板７６０および給電アタッチメント７５０の構成が上記第４変形例と一部異なっている。

　すなわち、金属板７６０の第１板面７６０ａにおいて、発光素子６４０を載置するための載置用領域を囲む４箇所のうち灯具前方側と左側の２箇所には、発光素子６４０を位置決めするための突起部７６０ｇが設けられている。一方で、灯具後方側と右側の２箇所には、突起部７６０ｇが設けられていない。

　なお、本変形例においても、第１板面７６０ａの載置用領域における各突起部７６０ｇと隣接する部分には窪み部７６０ｉが設けられている。一方、各突起部７６０ｇの先端部における載置用領域側の部分には面取りが施されていない。

　給電アタッチメント７５０は、発光素子６４０を囲むように形成された絶縁部材７５２と、その給電部構成領域７５２Ａの後部内周面から開口部７５２ａへ向けて突出する左右１対のバスバー電極７５４と、を備えているが、給電部構成領域７５２Ａの構成が上記第４変形例と一部異なっている。

　すなわち、給電部構成領域７５２Ａには、その後部内周面から開口部７５２ａへ向けて突出する矩形状の付勢片７５２ｇと、その右側内周面から開口部７５２ａへ向けて突出する矩形状の付勢片７５２ｈと、が設けられている。

　付勢片７５２ｇは、灯具前方側の突起部７６０ｇと対向する位置において、突起部７６０ｇよりも広幅であり、その先端面は灯具前方側の突起部７６０ｇの先端面と載置用領域に関して前後対称の位置関係にある。付勢片７５２ｇの先端部における金属板７６０の第１板面７６０ａ側のコーナー部には面取りが施されている。したがって、付勢片７５２ｇの先端部における金属板７６０の第１板面７６０ａ側のコーナー部には傾斜面７５２ｇ１が形成されている。

　また、付勢片７５２ｈは、左側の突起部７６０ｇと対向する位置において突起部７６０ｇよりも広幅である。付勢片７５２ｈの先端面は左側の突起部７６０ｇの先端面と載置用領域に関して左右対称の位置関係にある。付勢片７５２ｈの先端部における金属板７６０の第１板面７６０ａ側のコーナー部には面取りが施されている。したがって、付勢片７５２ｈの先端部における金属板７６０の第１板面７６０ａ側のコーナー部には傾斜面７５２ｈ１が形成されている。

　そして本変形例においては、金属板６６０の第１板面６６０ａの２箇所に形成された突起部６６０ｇと、給電アタッチメント７５０の絶縁部材７５２の２箇所に形成された付勢片７５２ｇ，７５２ｈと、によって、発光素子６４０を載置用領域に位置決めすることができる。

　図１５Ａ～１５Ｃは、発光素子６４０が金属板７６０の第１板面７６０ａに載置される際の様子を例示する図である。図１５Ａは本変形例の作用を説明するための図であり、図１５Ｂは図１５Ａのｂ－ｂ線断面図であり、図１５Ｃは図１５Ａのｃ－ｃ線断面図である。

　図１５Ａに例示するように、本変形例では、金属板７６０を第１板面７６０ａ（図１５Ｂ参照）が上向きになるように配置した後、発光素子６４０の本体支持部６４０Ｂの底面に伝熱グリス６４２を塗布した状態で、発光素子６４０を２つの突起部７６０ｇから斜め後方側に離れた位置において第１板面７６０ａに載置する。

　その後、図１５Ｂに例示するように、給電アタッチメント７５０の絶縁部材７５２を上方側から金属板７６０に近づける（矢印Ｄ参照）と、付勢片７５２ｇの傾斜面７５２ｇ１が発光素子６４０の素子本体６４０Ａの後端角部に当接する。これにより発光素子６４０は灯具前方へ向けて押圧される（矢印Ｆ参照）。発光素子６４０は、伝熱グリス６４２を介して金属板７６０の第１板面７６０ａに載置されているので、灯具前方へスライドして灯具前方側の突起部７６０ｇに当接する。そして、素子本体６４０Ａの後端角部が付勢片７５２ｇの傾斜面７５２ｇ１から外れて、付勢片７５２ｇの先端面が素子本体６４０Ａの後端面に沿って下降することにより、発光素子６４０は灯具前方側の突起部７６０ｇと付勢片７５２ｇによって前後両側から挟持される。

　また、図１５Ｃに例示するように、給電アタッチメント７５０の絶縁部材７５２を上方側から金属板７６０に近づけたとき、付勢片７５２ｈの傾斜面７５２ｈ１が発光素子６４０の本体支持部６４０Ｂの右端角部（図１５Ｃでは左端角部）に当接する。これにより発光素子６４０は左方向へ向けて押圧され（矢印Ｌ参照）左方向へスライドして左側の突起部７６０ｇに当接する。そして、本体支持部６４０Ｂの右端角部が付勢片７５２ｈの傾斜面７５２ｈ１から外れて、付勢片７５２ｈの先端面が本体支持部６４０Ｂの右端面に沿って下降することにより、発光素子６４０は左側の突起部７６０ｇと付勢片７５２ｈとによって左右両側から挟持される。

　このように発光素子６４０は、給電アタッチメント７５０が装着される際、金属板７６０の第１板面７６０ａ上において図１５Ａに矢印ＦＬで例示するように左斜め前方へスライドした後、２つの突起部７６０ｇに当接して載置用領域に位置決めされる。

　本変形例の構成を採用した場合においても、発光素子６４０の金属板７６０への支持を、接着剤を用いることなく行うことができる。したがって、接着剤を塗布する工程が不要となり、また、発光素子６４０を位置決めした状態を維持しつつ接着剤を硬化させる工程も不要となるので、作業工程を簡略化することができる。さらに、発光素子６４０を載置用領域に位置決めすることが容易に可能となる。

　しかも本変形例においては、金属板７６０の第１板面７６０ａにおいて、発光素子６４０を載置するための載置用領域を囲む２箇所に、発光素子６４０を灯具前方および左方向に関して位置決めするための突起部７６０ｇが設けられている。また、発光素子６４０との当接により発光素子６４０を灯具前方へ向けて付勢する付勢片７５２ｇおよび左方向へ向けて付勢する付勢片７５２ｈが給電アタッチメント７５０に設けられている。このため、発光素子６４０を給電アタッチメント７５０によって金属板７６０に押圧することにより、発光素子６４０を載置用領域に容易に位置決めすることができる。

　本変形例において、各付勢片７５２ｇ，７５２ｈに形成された傾斜面７５２ｇ１，７５２ｈ１の傾斜角度は１５～６０°程度の値に設定されるのが好ましい。

　なお、本変形例において、各傾斜面７５２ｇ１，７５２ｈ１は平面状に延びているが、凸曲面状や凹曲面状に延びていてもよい。

　次に、上記実施形態の第６変形例について説明する。

　図１６Ａ～１６Ｃは、本変形例に係る光源ユニットの要部を例示する図である。ただし、図１６Ａ～１６Ｃにおいては、光源ユニットの要部を、図１０に示す状態から上下反転させた状態で例示している。

　図１６Ａ～１６Ｃに例示するように、本変形例の基本的な構成は上記第４変形例と同様であるが、給電アタッチメント８５０の金属板８６０への支持が給電アタッチメント８５０を金属板８６０と係合させることによって行われている点で、上記第４変形例と異なっている。

　すなわち本変形例においては、給電アタッチメント８５０の絶縁部材８５２に左右１対の係合片８５２ｊが設けられている。また金属板８６０には、左右１対の係合片８５２ｊと対応する位置に左右１対の係合孔８６０ｎが設けられている。各係合片８５２ｊは、各係合孔８６０ｎに挿入されることで金属板８６０と係合する。

　各係合片８５２ｊは、絶縁部材８５２に設けられた貫通孔８５２ｉを中心にして周方向の複数箇所（例えば３箇所）において上下方向に延びる軸部８５２ｊ１と、この軸部８５２ｊ１の先端位置から径方向外周側へ向けて基端部側に鋭角状に折り返す折返し部８５２ｊ２と、を備えている。

　各係合片８５２ｊは、金属板８６０の第１板面８６０ａ側から各係合孔８６０ｎに挿入されるとき、折返し部８５２ｊ２が各係合孔８６０ｎの内壁面の入り口部分に当接して、図１６Ａに例示する状態から内周側に弾性変形し、図１６Ｂに例示するような形状で各係合孔８６０ｎを通過する。そして、折返し部８５２ｊ２が各係合孔８６０ｎの反対側へ出ると、各係合片８５２ｊは、図１６Ｃに例示するように第２板面８６０ｂに沿って外周側に拡がった状態で金属板８６０に係止される。

　給電アタッチメント８５０は、金属板８６０によって支持される際、左右１対の係合片８５２ｊが左右１対の係合孔８６０ｎと係合することによって上下方向の位置決めがなされる。また給電アタッチメント８５０は、金属板８６０によって支持される際、左右１対の位置決めピン８５２ｃが左右１対の係合孔８６０ｋと係合することによって水平方向の位置決めがなされる。

　本変形例の構成を採用した場合においても上記第４変形例と同様の作用効果を得ることができる。

　その上で、本変形例では、給電アタッチメント８５０の金属板８６０への支持は給電アタッチメント８５０を金属板８６０と係合させることによって行われるので、ネジ締めによる固定が不要となる。その結果、部品点数の削減および作業工程の簡略化を図ることができる。また、発光素子６４０からの出射光が給電アタッチメント８５０から突出しているネジ頭部によって遮光されてしまうおそれを低減させることができる。

　しかも本変形例においては、給電アタッチメント８５０に左右１対の係合片８５２ｊが設けられるとともに金属板８６０に左右１対の係合孔８６０ｎが形成されている。そして、各係合片８５２ｊを各係合孔８６０ｎに挿入させることで、給電アタッチメント８５０を金属板８６０に係合させることができる。このように、本変形例では、簡易な構成により給電アタッチメント８５０と金属板８６０の係合を行うことができる。

　次に、上記実施形態の第７変形例について説明する。

　図１７Ａ～１７Ｃは、本変形例に係る光源ユニットの要部を例示する図である。

　図１７Ａ～１７Ｃに例示するように、本変形例においても、給電アタッチメント９５０の金属板９６０への支持は給電アタッチメント９５０を金属板９６０と係合させることによって行われているが、その詳細な構造が上記第６変形例と異なっている。

　すなわち本変形例においても、給電アタッチメント９５０の絶縁部材９５２には左右１対の係合片９５２ｊが設けられており、金属板９６０には左右１対の係合孔９６０ｎが設けられている。そして、各係合片９５２ｊは、各係合孔９６０ｎに挿入されることで金属板９６０と係合することができる。

　本変形例においては、各係合片９５２ｊは、上下方向に延びる単一の軸部９５２ｊ１と、この軸部９５２ｊ１の先端位置から左右両側へ向けて基端部側に鋭角状に折り返す１対の折返し部９５２ｊ２と、を備えている。

　また本変形例においては、左右１対の係合片９５２ｊのうち一方の係合片９５２ｊの軸部９５２ｊ１の基端部には、他方の係合片９５２ｊ側へ張り出す当接部９５２ｊ３が設けられている。

　さらに本変形例においては、左右１対の係合片９５２ｊ相互の間隔が、左右１対の係合孔９６０ｎ相互の間隔よりも多少小さい値に設定されている。

　各係合片９５２ｊは、金属板９６０の第１板面９６０ａ側から各係合孔９６０ｎに挿入されるとき、折返し部９５２ｊ２が各係合孔９６０ｎの内壁面の入り口部分に当接し、図１７Ａに例示する状態から軸部９５２ｊ１側に弾性変形して図１７Ｂに例示するような形状になった状態で、各係合孔９６０ｎを通過する。そして、折返し部９５２ｊ２が各係合孔９６０ｎの反対側へ出ると、各係合片９５２ｊは、図１７Ｃに例示するように第２板面９６０ｂに沿って外側に拡がった状態で金属板９６０に係止される。

　本変形例においては、一方の係合片９５２ｊの折返し部９５２ｊ２が係合孔９６０ｎの反対側へ出る直前に、軸部９５２ｊ１の基端部に形成された当接部９５２ｊ３が係合孔９６０ｎの内壁面の入り口部分に当接する。そして、折返し部９５２ｊ２が係合孔９６０ｎの反対側へ出たとき、当接部９５２ｊ３は係合孔９６０ｎの内壁面に当接する。このとき、他方の係合片９５２ｊの軸部９５２ｊ１も係合孔９６０ｎの内壁面に当接する。

　給電アタッチメント９５０は、金属板９６０に支持された状態では、左右１対の係合片９５２ｊが左右１対の係合孔９６０ｎと係合することによって上下方向の位置決めがなされる。また給電アタッチメント９５０は、左右１対の位置決めピン９５２ｃが左右１対の係合孔９６０ｋと係合することによって水平方向の位置決めがなされる。その際、左右１対の係合片９５２ｊが左右１対の係合孔９６０ｎの内壁面に当接することによって左右方向の位置決め精度が高められている。

　本変形例の構成を採用した場合においても上記第６変形例と同様の作用効果を得ることができる。

　その上で、本変形例においては、左右１対の係合片９５２ｊのうち一方の係合片９５２ｊの軸部９５２ｊ１の基端部に設けられた当接部９５２ｊ３が一方の係合孔９６０ｎの内壁面に当接するとともに他方の係合片９５２ｊの軸部９５２ｊ１が他方の係合孔９６０ｎの内壁面に当接する。したがって、本変形例によれば、給電アタッチメント９５０と金属板９６０の係合が行われた状態における左右方向の位置決め精度を向上させることができる。

　次に、上記実施形態の第８変形例について説明する。

　図１８Ａ～１８Ｃは、本変形例に係る光源ユニットの要部を例示する図である。

　図１８Ａ～１８Ｃに例示するように、本変形例においても、給電アタッチメント１０５０の金属板１０６０への支持は、給電アタッチメント１０５０を金属板１０６０に係合させることによって行われているが、その係合がカシメ固定によって行われている点で上記第６変形例と異なっている。

　すなわち本変形例においては、金属板１０６０の２箇所にバーリング加工が施されており、これにより金属板１０６０には第１板面１０６０ａ側へ突出する左右１対の円筒状のバーリング部１０６０ｐが設けられている。

　また本変形例においては、給電アタッチメント１０５０の絶縁部材１０５２における左右１対のバーリング部１０６０ｐと対応する位置に、左右１対の係合孔１０５２ｋが設けられている。各係合孔１０５２ｋは、各バーリング部１０６０ｐの外径よりも僅かに大きい内径で形成されており、金属板１０６０の第２板面１０６０ｂ側の端部には面取り１０５２ｋ１が施されている。

　各バーリング部１０６０ｐの上下方向の長さは、各係合孔１０５２ｋの上下方向長さよりも多少長い。

　給電アタッチメント１０５０は、図１８Ａに例示するように金属板１０６０の第１板面１０６０ａ側から左右１対の係合孔１０５２ｋに左右１対のバーリング部１０６０ｐを挿通させることにより、図１８Ｂに例示するように金属板１０６０の第１板面１０６０ａに載置される。このとき、左右１対のバーリング部１０６０ｐは、その先端部１０６０ｐ１が左右１対の係合孔１０５２ｋから突出した状態となる。その後、図１８Ｃに例示するように、円錐台状に形成された左右１対のカシメ用治具１０００の先端部を左右１対のバーリング部１０６０ｐの先端部１０６０ｐ１に当接させることにより、各バーリング部１０６０ｐの先端部１０６０ｐ１は絶縁部材１０５２の表面に沿って外周側に拡がるように塑性変形した状態で絶縁部材１０５２に係止される。

　しかも本変形例においては、給電アタッチメント１０５０と金属板１０６０の係合が、金属板１０６０を給電アタッチメント１０５０に対してカシメ固定することによって行われているので、給電アタッチメント１０５０を金属板１０６０の面直方向および面沿い方向に関して位置決めすることが容易に可能となる。

　したがって本変形例においては、上記第５変形例の給電アタッチメント７５０に形成されていた左右１対の係合孔７６０ｋおよび金属板７６０に設けられていた左右１対の位置決めピン７５２ｃが不要となる。

　次に、上記実施形態の第９変形例について説明する。

　図１９Ａは、本変形例に係る光源ユニットの要部を例示する図である。

　図１９Ａに例示するように、本変形例の基本的な構成は上記第４変形例と同様であるが、金属板１１６０の構成が上記第４変形例と一部異なっている。

　すなわち本変形例においても、発光素子６４０と給電アタッチメント６５０は金属板１１６０に支持されているが、金属板１１６０の第１板面１１６０ａには台座部１１６０ｑが設けられている。そして、金属板１１６０の第１板面１１６０ａにおいて、発光素子４０を載置するための載置用領域は台座部１１６０ｑに位置している。

　台座部１１６０ｑは、金属板１１６０を塑性変形させることにより、その周辺領域と略同じ肉厚に形成される。また台座部１１６０ｑの背面側（すなわち第２板面１１６０ｂ側）には凹部１１６０ｒが設けられている。

　なお、発光素子６４０の金属板１１６０への支持は、例えば接着剤等を用いて発光素子６４０の本体支持部６４０Ｂを台座部１１６０ｑに固定することによって行われている。

　本変形例の構成を採用することにより、発光素子６４０からの出射光が給電アタッチメント６５０によって遮光されてしまうことを防ぐことができる。したがって、台座部１１６０ｑの高さ分だけ給電アタッチメント６５０の絶縁部材６５２の肉厚に余裕を持たせることができ、これにより給電アタッチメント６５０の製造を容易に行うことができる。

　また本変形例の構成を採用することにより、給電アタッチメント６５０の金属板１１６０への支持がネジ締めによって行われていたとしても、発光素子６４０からの出射光が給電アタッチメント６５０から突出しているネジ頭部によって遮光されることを低減させることができる。

　次に、上記実施形態の第１０変形例について説明する。

　図１９Ｂは、本変形例に係る光源ユニットの要部を例示する図である。

　図１９Ｂに例示するように、本変形例の基本的な構成は上記第９変形例と同様であるが、金属板１２６０の第２板面１２６０ｂに複数の放熱フィン１２６２がさらに配置されている点で上記第９変形例と異なっている。

　複数の放熱フィン１２６２は、台座部１２６０ｑの背面側の凹部１２６０ｒおよびその周辺領域の複数箇所における接着や溶着等によって固定されている。

　本変形例の構成を採用することにより、発光素子６４０が発生する熱を複数の放熱フィン１２６２によって効率良く放散させることができる。これにより、本変形例においては、金属板１２６０の第１板面１２６０ａに台座部１２６０ｑが設けられており、またその背面側に凹部１２６０ｒが設けられている構成となっているにもかかわらず、金属板１２６０の放熱機能を十分に確保することができる。

　なお、本変形例においては複数の放熱フィン１２６２が金属板１２６０とは別部材で構成されているものとして説明したが、複数の放熱フィン１２６２は金属板１２６０と一体的であってもよい。

　次に、上記実施形態の第１１変形例について説明する。

　図１９Ｃは、本変形例に係る光源ユニットの要部を例示する図である。

　図１９Ｃに例示するように、本変形例の基本的な構成は上記第９変形例と同様であるが、金属板１３６０の構成が上記第９変形例と一部異なっている。

　すなわち本変形例においては、金属板１３６０の第１板面１３６０ａに上記第９変形例と同様の台座部１３６０ｑが形成されているが、その背面側（すなわち第２板面１３６０ｂ側）には上記第９変形例のような凹部１１６０ｒは設けられていない。金属板１３６０の第２板面１３６０ｂ側には、その周辺領域と面一の平面部１３６０ｓが形成されている。

　なお、平面部１３６０ｓは、プレス成形によって台座部１３６０ｑを形成した後に、金属板１３６０の一部をさらに塑性変形させることにより形成される。

　本変形例の構成を採用することにより、金属板１３６０における台座部１３６０ｑが位置する部分の肉厚を増大させることができ、これにより金属板１３６０の放熱機能を高めることができる。

　なお、上記実施形態およびその変形例において諸元として開示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。

　また本開示は、上記実施形態およびその変形例に記載された構成に限定されるものではなく、これ以外の種々の変更を加えた構成が採用可能である。

　本出願は、２０１９年７月９日出願の日本国特許出願（特願２０１９－１２７６１３号）および２０２０年２月１７日出願の日本国特許出願（特願２０２０－０２４３２０号）に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。

Claims

　発光素子と、前記発光素子に電力を供給するための給電アタッチメントと、前記発光素子および前記給電アタッチメントを支持する金属板と、を備えた光源ユニットであって、
　前記発光素子は、前記金属板の第１板面において支持されており、
　前記給電アタッチメントは、前記発光素子に当接して給電する給電部と、外部電源に対して電気的に接続されるコネクタ部と、前記給電部と前記コネクタ部との間に位置する中間部と、を備えており、
　前記給電部は、前記金属板の第１板面において支持されており、
　前記コネクタ部は、前記金属板の第２板面側の空間において開口するように構成されている、光源ユニット。
　前記金属板には開口部が設けられており、
　前記給電アタッチメントは、前記中間部が前記開口部を貫通して延びるように形成されている、請求項１に記載の光源ユニット。
　前記発光素子は、伝熱グリスを介して前記金属板の第１板面に載置されており、
　前記金属板の第１板面において、前記発光素子を載置するための載置用領域を囲む複数箇所には、前記発光素子を位置決めするための突起部がそれぞれ設けられており、
　前記発光素子は、前記複数の突起部によって前記載置用領域に位置決めされた状態において、前記給電アタッチメントによって前記金属板に押圧されている、請求項１または２に記載の光源ユニット。
　前記各突起部の先端部における前記載置用領域側の部分には、面取りが施されている、請求項３に記載の光源ユニット。
　前記載置用領域における前記各突起部と隣接する部分には、窪み部が設けられている、請求項３または４に記載の光源ユニット。
　前記発光素子は、伝熱グリスを介して前記金属板の第１板面に載置されており、
　前記金属板の第１板面において、前記発光素子を載置するための載置用領域を囲む２箇所には、前記発光素子を所定の方向に関して位置決めするための突起部がそれぞれ設けられており、
　前記発光素子は、前記給電アタッチメントによって前記金属板に押圧されており、
　前記給電アタッチメントには、前記発光素子との当接により前記発光素子を前記所定の方向に付勢する付勢片が設けられている、請求項１または２に記載の光源ユニット。
　前記金属板による前記給電アタッチメントの支持は、前記給電アタッチメントを前記金属板と係合させることによって行われている、請求項１～６のいずれか一項に記載の光源ユニット。
　前記給電アタッチメントには複数の係合片が設けられており、
　前記金属板には複数の係合孔が形成されており、
　前記各係合片は、前記各係合孔に挿入された状態で先端部が前記金属板と係合するように構成されている、請求項７に記載の光源ユニット。
　前記複数の係合片のうち少なくとも一部の係合片には、前記係合孔に挿入された状態で前記係合孔の内壁面に当接する当接部が設けられている、請求項８に記載の光源ユニット。
　前記給電アタッチメントと前記金属板との係合は、前記金属板を前記給電アタッチメントに対してカシメ固定することによって行われている、請求項７に記載の光源ユニット。
　前記金属板の第１板面には台座部が設けられており、
　前記金属板の第１板面において、前記発光素子を載置するための載置用領域は前記台座部に位置している、請求項１～１０のいずれか一項に記載の光源ユニット。
　請求項１～１１のいずれか一項に記載の光源ユニットと、
　前記光源ユニットの発光素子からの出射光を灯具前方へ向けて反射させるリフレクタを備えた車両用灯具であって、
　前記リフレクタは、前記光源ユニットの下方に配置されており、
　前記光源ユニットは、前記金属板の第１板面を下向きにした状態で、前記金属板において前記リフレクタに支持されている、車両用灯具。
　複数組の前記光源ユニットおよび前記リフレクタが車幅方向に並んだ状態で配置されている、請求項１２に記載の車両用灯具。
　前記金属板に設けられた開口部は、前記発光素子の灯具後方側に位置しており、
　前記コネクタ部は、灯具後方へ向けて開口している、請求項１２または１３に記載の車両用灯具。