WO2020230245A1 - 固体燃料バーナ、ボイラ装置および固体燃料バーナのノズルユニット - Google Patents

固体燃料バーナ、ボイラ装置および固体燃料バーナのノズルユニット Download PDF

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Abstract

NOxの発生を抑えつつ未燃分やCOを低減できる固体燃料バーナを提供すること。火炉(2)の壁部(19)に穿設されたバーナスロート(28)に挿入される固体燃料バーナ(5)であって、固体燃料と一次空気との混合流体を噴出する固体燃料ノズル(10)と、二次空気を噴出する二次空気ノズル(11)と、三次空気を噴出する三次空気ノズル(12)と、固体燃料ノズルの先端外周部に位置して、二次空気の流れを径方向の外側に案内する二次空気案内部材(34)と、三次空気ノズルの先端部に位置して、三次空気の流れを固体燃料バーナの中心軸(C)に対して第1の角度(θ1)で径方向の外側に案内する1つ以上の三次空気案内部材(20)と、を備えた固体燃料バーナにおいて、固体燃料バーナの軸方向における三次空気案内部材の先端位置(X2)は、二次空気案内部材の先端位置(X1)より火炉側である。

Description

固体燃料バーナ、ボイラ装置および固体燃料バーナのノズルユニット
 本発明は、微粉炭やバイオマスなどの固体燃料を燃焼させる固体燃料バーナ、この固体燃料バーナを備えたボイラ装置、および固体燃料バーナのノズルユニットに関する。
 本技術分野の背景技術として、特許文献1には、「微粉炭と一次空気との混合物を噴出する微粉炭ノズルの外側に二次空気を噴出する二次空気ノズルが同心円状に設けられるとともに、該二次空気ノズルの外側に三次空気を噴出する三次空気ノズルが同心円状に設けられ、二次空気流路と三次空気流路を隔てる隔壁先端部に拡管部が設けられている微粉炭燃焼バーナにおいて、前記微粉炭ノズルと前記二次空気ノズルを隔てる隔壁先端部に一次空気の流れに対し略垂直な平面を有する障害物と二次空気の流れに対し略垂直な平面を有する案内板を設け、前記障害物の平面は、前記案内板の平面より前記微粉炭ノズルの軸方向の上流側に位置し、前記案内板の平面は、前記拡管部の先端よりも前記微粉炭ノズルの軸方向の下流側に突出させて設ける」ことが記載されている。
 特許文献1によれば、二次空気の流れを案内板により径方向の外側に偏向させることで、一次空気によって形成される酸素濃度の低い還元炎領域を大きくできる。これにより、NOxの発生が抑制される。
特許第3986182号公報
 しかしながら、酸素濃度の低い還元炎領域を大きくすると、固体燃料と二次空気および三次空気との混合が遅くなるため、未燃分やCOが増加する傾向にある。そのため、特許文献1に記載の固体燃料バーナにおいて、未燃分やCOをより一層低減させるためには、さらなる工夫が必要である。
 本発明は、NOxの発生を抑えつつ未燃分やCOを低減できる固体燃料バーナ、ボイラ装置および固体燃料バーナのノズルユニットを提供することを目的とする。
 上記目的を達成するために、代表的な本発明は、火炉の壁部に穿設されたバーナスロートに挿入される固体燃料バーナであって、固体燃料と一次空気との混合流体を噴出する固体燃料ノズルと、前記固体燃料ノズルの外側に前記固体燃料ノズルと同心円状に設けられ、二次空気を噴出する二次空気ノズルと、前記二次空気ノズルの外側に前記二次空気ノズルと同心円状に設けられ、三次空気を噴出する三次空気ノズルと、前記固体燃料ノズルの先端外周部に位置して、二次空気の流れを径方向の外側に案内する二次空気案内部材と、前記三次空気ノズルの先端部に位置して、三次空気の流れを前記固体燃料バーナの中心軸に対して第1の角度で径方向の外側に案内する1つ以上の三次空気案内部材と、を備えた固体燃料バーナにおいて、前記固体燃料バーナの軸方向における前記三次空気案内部材の先端位置は、前記二次空気案内部材の先端位置より前記火炉側であることを特徴とする。
 本発明によれば、NOxの発生を抑えつつ未燃分やCOを低減できる。なお、上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施形態に係るボイラ装置の全体構成を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係る固体燃料バーナの概略図である。 図2に示すD部の拡大図である。 本発明の第1実施形態に係る固体燃料バーナのノズル先端域の空気の流れを示す図である。 従来の固体燃料バーナのノズル先端域の空気の流れを示す図である。 第1実施形態の変形例に係りガイドスリーブを2つ有する固体燃料バーナの概略図である。 本発明の第2実施形態に係る固体燃料バーナの概略図である。 本発明の第2実施形態に係る固体燃料バーナのノズル先端の空気の流れを示す図である。 シール空気導入板を設けていない固体燃料バーナのノズル先端域の空気の流れを示す図である。 本発明の第3実施形態に係る固体燃料バーナの概略図である。 本発明の第4実施形態に係る固体燃料バーナの概略図である。 本発明の第4実施形態に係る固体燃料バーナのノズル先端の空気の流れを示す図である。 本発明の第5実施形態に係る固体燃料バーナの概略図である。 本発明の第2~5実施形態の変形例に係りガイドスリーブを2つ有する固体燃料バーナの概略図である。 図12に示す固体燃料バーナの要部断面図である。 本発明の第6実施形態に係る固体燃料バーナの概略図である。
 以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態に係るボイラ装置の全体構成を示す側面図である。本実施形態に係るボイラ装置1は、火炉2と、ケージ部(後部伝熱部)3と、火炉2とケージ部3とを繋ぐ副側壁4と、を備える。火炉2には、以下に説明する第1実施形態に係る固体燃料バーナ5-1が多段に亘って対向配置されている。各固体燃料バーナ5-1から噴出された固体燃料は火炉2内にて燃焼され、燃焼排ガスとして副側壁4、ケージ部3を順に流れた後、図示しない排ガス処理装置を介して大気に排出される。勿論、本明細書において説明する他の実施形態に係る固体燃料バーナを図1に示すボイラ装置1に適用することができる。また、図1に示すボイラ装置1は、火炉2における固体燃料バーナ5-1の上部に空気のみを供給する開口部(アフターエアポート)を備えていない単段燃焼式であるが、アフターエアポートを備える二段燃焼式としても良い。
[第1実施形態]
 次に、本発明の第1実施形態に係る固体燃料バーナ5-1について説明する。図2は第1実施形態に係る固体燃料バーナ5-1の概略図、図3は図2に示すD部の拡大図である。図2に示すように、固体燃料バーナ5-1は、そのノズル先端(バーナ出口側)が火炉2の壁部である水壁19に穿設されたバーナスロート28に対して水平方向に挿入されるようにして、火炉2の水壁19に取り付けられる。なお、バーナスロート28は、その内周面がバーナ中心軸Cに対して第2の角度θ2で傾斜するように水壁19のバーナ5-1側(水壁19の外側)から火炉2側(水壁19の内側)に向かって拡径して形成された開口部である。
 固体燃料バーナ5-1は、燃料ノズル(固体燃料ノズル)10を有する。燃料ノズル10は、基部側が燃料含有流体配管(図示せず)に接続された筒状部材であり、その内部は固体燃料と一次空気(搬送ガス)の固気二相流(混合流体13)が流れる一次空気流路10aとなる。固体燃料としては、石炭(微粉炭)やバイオマスなどの固体や紛体、またはこれらの混合物であっても良く、本実施形態では、固体燃料として微粉炭を用いた例を示している。なお、以下の説明において、混合流体13のことを一次空気13と言う場合がある。
 燃料ノズル10の外側(外周側)には、二次空気14が流れる二次空気流路11aを有する二次空気ノズル11が設けられ、二次空気ノズル11の外側(外周側)には、三次空気15が流れる三次空気流路12aを有する三次空気ノズル12が設けられている。なお、二次空気14および三次空気15は燃焼用ガスであり、通常は搬送ガスである一次空気と同様に空気が使用されるが、燃焼排ガスや富酸素ガス、またはこれらのガスや空気との2以上の混合気体等も適用できる。
 燃料ノズル10と二次空気ノズル11と三次空気ノズル12をバーナ出口側(火炉2側)の正面から見ると、燃料ノズル10を中心にしてその外側に環状の二次空気ノズル11が同心円状に配置され、二次空気ノズル11の外側に環状の三次空気ノズル12が同心円状に配置されている。なお、第1実施形態では、三次空気流路12aの入口部分に、三次空気15に旋回を付与する旋回器22が配置されているが、旋回器22を設けない構成とすることも可能である。
 燃料ノズル10の内部には、燃料ノズル10を貫通する起動バーナ(オイルガン)16が設けられ、ボイラ起動時あるいはボイラ低負荷時に予熱や助燃のために使用される。なお、固体燃料バーナ5-1の構成によっては、起動バーナ16は設置しない場合もある。
 燃料ノズル10の開口端部(即ち、火炉2側出口)には、一次空気13と二次空気14のそれぞれの噴出口の間に循環流51(図4A参照)を形成させるための保炎器23が設けられている。この保炎器23は、該保炎器23の下流側に循環流51を形成して着火性と保炎効果を高めるように燃料ノズル10の先端部外周に設けられる。
 起動バーナ16、燃料ノズル10、二次空気ノズル11および三次空気ノズル12は、それぞれ火炉2内に向けて噴出物を噴出する。また、これら起動バーナ16、燃料ノズル10、二次空気ノズル11および三次空気ノズル12は、バーナスロート28を囲むウインドボックス(風箱)25内に配置されている。燃焼用空気は、このウインドボックス25を介して供給される。隔壁18は、ウインドボックス25の内部空間と炉外26とを隔てる壁状部材である。
 二次空気流路11aと三次空気流路12aを隔てる隔壁の先端部にはバーナ中心軸Cに対して径方向に拡管する(末広がり形状の)ガイドスリーブ20が設けられている。ガイドスリーブ(三次空気案内部材)20は、バーナ中心軸Cに対して第1の角度θ1で径方向の外側に傾斜している。この第1の角度θ1は上述したバーナスロート28の内周面の傾斜角度である第2の角度θ2と略同一であって、10度~40度の範囲内に設定されている。より好ましくは、第1の角度θ1および第2の角度θ2は、20度~30度の範囲内である。
 第1の角度θ1および第2の角度θ2が40度を超えると、二次空気14および三次空気15が径方向の外側に向かって流れ過ぎるため、一次空気13による還元炎領域が大きくなり過ぎて、固体燃料の残留物である未燃分やCOの低減効果があまり見込めなくなる。また、第1の角度θ1および第2の角度θ2が10度未満であると、還元炎領域が小さくなるため、NOxの低減効果があまり見込めなくなる。そのため、第1の角度θ1および第2の角度θ2は10度~40度の範囲内が好ましく、20度~30度の範囲内に設定すると、固体燃料の未燃分およびCOの低減効果とNOxの低減効果のバランスを図れるため、より好ましい。なお、ガイドスリーブ20は、二次空気ノズル11の外周側であって、三次空気ノズル12の先端部に位置していれば良く、ガイドスリーブ20がどこに取り付けられているかは問わない。例えば、ガイドスリーブ20を二次空気ノズル11の外周出口部先端に固定しても良いし、ガイドスリーブ20を二次空気ノズル11の外周出口部先端に位置させた状態でバーナスロート28に直接または間接的に固定しても良い。
 保炎器23の先端外周部には、径方向の外側に延びるリング状の案内リング(二次空気案内部材)34が配置されている。案内リング34はバーナ中心軸Cに対して略直交する略垂直面を有している。
 ここで、ガイドスリーブ20と案内リング34の位置関係について詳細に説明する。図3に示すように、バーナ中心軸Cに沿う方向(軸方向)においてガイドスリーブ20が案内リング34をオーバーラップしており、案内リング34の先端位置X1より、ガイドスリーブ20の先端位置X2の方が火炉2側(図3の右側)にある。別言すれば、先端位置X1より先端位置X2の方が空気の流れの下流側にある。そして、案内リング34の手前側の側面(案内リング34の火炉2と対面する側面と反対側の側面)とガイドスリーブ20の内周面の先端との間の距離、即ち、ガイドスリーブ20が案内リング34をオーバーラップしている長さをAとし、ガイドスリーブ20の内周面の先端と案内リング34の外周端との距離、即ち、ガイドスリーブ20と案内リング34の高さ方向における隙間をBとしたときに、長さAと隙間Bとの関係は、A>0.5×Bを満たすように設定されている。なお、ガイドスリーブ20の先端位置X2および案内リング34の先端位置X1は、バーナスロート28内に収まっており、水壁19の内周面より火炉2の内部側に突出していない。
 次に、第1実施形態に係る固体燃料バーナ5-1のノズル先端域の空気の流れについて、従来技術と比較して説明する。まず、従来の固体燃料バーナのノズル先端域の空気の流れについて図4Bを用いて説明する。図4Bは、従来の固体燃料バーナのノズル先端域の空気の流れを示す図である。図4Bに示す従来技術の構成は、案内リング34の先端位置X1がガイドスリーブ20の先端位置X2より火炉2側にある。つまり、第1実施形態と反対の位置関係であり、ガイドスリーブ20が案内リング34をオーバーラップしていない。なお、ガイドスリーブ20の第1の角度θ1は、第1実施形態の第1の角度θ1と同じに設定されている。
 図4Bに示すように、従来の固体燃料バーナの構成では、二次空気14は案内リング34に衝突して径方向の外側に大きく向きを変える。その際、ガイドスリーブ20が案内リング34をオーバーラップしていないため、二次空気14は三次空気15を伴って大きく径方向の外側に流れる。その結果、還元炎領域50bが大きくなり、NOxの低減効果は期待できるものの、固体燃料の未燃分やCOの低減効果は低い。
 次に、第1実施形態に係る固体燃料バーナ5-1のノズル先端域の空気の流れについて、図4Aを用いて説明する。図4Aは固体燃料バーナ5-1のノズル先端域の空気の流れを示す図である。図4Aに示すように、一次空気13は燃料ノズル10から火炉2内に噴出する。二次空気14は二次空気ノズル11内を流れて、保炎器23の案内リング34に衝突し、流れ方向が径方向の外側に偏向される。案内リング34の先端位置X1よりガイドスリーブ20の先端位置X2の方が火炉2側に位置しているため、案内リング34に衝突した二次空気14は、ガイドスリーブ20のうち案内リング34からオーバーラップしている部分(図3のAの部分)の内周面に沿って流れ、バーナ中心軸Cに対して第1の角度θ1で径方向の外側に向かって火炉2内に噴出する。三次空気15は、三次空気ノズル12内を流れ、ガイドスリーブ20に沿って外周側に向きを変えながら、バーナ中心軸Cに対して第1の角度θ1で径方向の外側に向かって火炉2内に噴出する。
 このように、ガイドスリーブ20の先端位置X2が案内リング34の先端位置X1より火炉2側にあることで、二次空気14の径方向外側への偏向がガイドスリーブ20によって抑えられる。また、ガイドスリーブ20の第1の角度θ1は10度~40度に設定されている。そのため、二次空気14と三次空気15は、ガイドスリーブ20の第1の角度θ1だけ径方向外側に偏向されて火炉2内に噴出することになる。これにより、還元炎領域50aを上記従来技術と比べて狭くでき、固体燃料の未燃分やCOの発生を低減できる。
 以上説明したように、第1実施形態に係る固体燃料バーナ5-1によれば、ガイドスリーブ20が案内リング34をオーバーラップする構成としたので、二次空気14および三次空気15の径方向の外側への流れを抑えることができる。その結果、一次空気13による還元炎領域50aが従来に比べて小さくなり、固体燃料の未燃分やCOの発生を低減できる。しかも、ガイドスリーブ20の第1の角度θ1を10度~40度の範囲で、より好ましくは20度~30度の範囲に設定することで、固体燃料の未燃分およびCOの低減効果とNOxの低減効果のバランスを図ることができる。
 また、ガイドスリーブ20が案内リング34をオーバーラップしている長さAと、ガイドスリーブ20と案内リング34の高さ方向における隙間Bとの関係が、A>0.5×Bを満たすように設定されているので、二次空気14が径方向外側に向かうのをガイドスリーブ20が確実に抑えながら、二次空気14をガイドスリーブ20に沿って流すことができる。よって、好適な還元炎領域50aを形成でき、固体燃料の未燃分とCOの発生を効果的に抑止できる。
 さらに、二次空気14および三次空気15の径方向の外側への流れを抑制できるため、燃料ノズル10から噴出される固体燃料と二次空気14および三次空気15との混合が早くなる。その結果、火炎温度が高くなるため火炉2の水壁19への熱吸収が増加し、火炉2の出口におけるガス温度を下げることができ、スラッギングの抑制にも効果的である。なお、スラッギングとは、燃焼により溶融した灰が炉壁や伝熱管に付着して収熱の低下、および炉内の圧力損失を大きくする現象が生じることを言う。
 次に、本発明の第1実施形態の変形例に係りガイドスリーブ20を複数有する固体燃料バーナ5-2の例について説明する。図5は本例の固体燃料バーナ5-2の概略図である。なお、ガイドスリーブ20が1つの場合と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
 図5に示すように、本例の固体燃料バーナ5-2は、ガイドスリーブ20が三次空気ノズル12の径方向に間隔を空けて複数(例えば2つ)設けられている点に特徴がある。2つのガイドスリーブ20は図示しないスペーサにより所定の間隔に保持されており、同じく図示しないボルトや溶接により固定されている。なお、2つのガイドスリーブ20の第1の角度θ1は共に略同じであり、例えば10度~40度の範囲内であり、より好ましくは20度~30度の範囲内に設定される。また、2つのガイドスリーブ20の軸方向における先端位置X2は共に略同じ位置であり、案内リング34の先端位置X1より火炉2側である。
 本例の固体燃料バーナ5-2では、三次空気15が複数のガイドスリーブ20によって第1の角度θ1だけ径方向の外側に案内されるため、例えば、三次空気ノズル12出口部の径方向の幅が大きい場合(即ち、二次空気流路11aと三次空気流路12aとを隔てる隔壁の先端部とバーナスロート28との間隔が大きい場合)に、三次空気15の流れ方向を確実に制約することが可能となる。その結果、ガイドスリーブ20が1つの場合に比べて、ガイドスリーブ20により所定の角度θ1で確実に三次空気15を火炉2内に供給でき、固体燃料の未燃分やCOの低減効果が確保される。
[第2実施形態]
 次に、本発明の第2実施形態に係る固体燃料バーナ5-3について説明する。図6は第2実施形態に係る固体燃料バーナ5-3の概略図である。なお、第1実施形態と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。第2実施形態では、バーナスロート28の第2の角度θ2が、ガイドスリーブ20の第1の角度θ1より大きい場合を想定している。例えば、既設のボイラ装置のバーナスロート28の第2の角度θ2が45度程度であって、そのバーナスロート28に固体燃料バーナ5-3を設置する場合等が想定される。
 図6に示すように、第2実施形態に係る固体燃料バーナ5-3は、第1実施形態の構成に加えて、ガイドスリーブ20とバーナスロート28との間の位置に、シール空気導入板(シール空気導入部材)40が設けられている点に特徴がある。このシール空気導入板40は、バーナ中心軸Cから径方向の外側に第3の角度θ3だけ傾斜して配置されており、この第3の角度θ3は第1の角度θ1と略同じである。即ち、ガイドスリーブ20とシール空気導入板40とはほぼ同じ角度で傾斜している。そして、これら第1の角度θ1および第3の角度θ3は、例えば10度~40度の範囲内であり、より好ましくは20度~30度の範囲内に設定される。なお、ガイドスリーブ20とシール空気導入板40とは図示しないスペーサにより径方向に間隔を空けて設けられており、同じく図示しないボルトや溶接によって固定されている。シール空気導入板40のスペーサによる間隔設定およびボルトや溶接による固定は、バーナスロート28或いはバーナスロート28に連続する部材側から実施しても良い。また、シール空気導入板40の軸方向における先端位置X3は、ガイドスリーブ20の先端位置X2と略同じに設定されている。
 次に、第2実施形態に係る固体燃料バーナ5-3のノズル先端域の空気の流れについて、シール空気導入板40を設けていない構成と比較して説明する。まず、シール空気導入板40を設けていない固体燃料バーナにおける空気の流れについて、図7Bを用いて説明する。図7Bはシール空気導入板40を設けていない固体燃料バーナのノズル先端域の空気の流れを示す図であり、二次空気14および三次空気15の流れを実線の矢印で、火炉2内のガスの流れを破線の矢印でそれぞれ示している。
 図7Bに示すように、二次空気14は二次空気流路11aを通って保炎器23とガイドスリーブ20の間に流入し、案内リング34に衝突して径方向の外側に広げられる。そして、二次空気14はガイドスリーブ20の内周面に衝突し、ほぼガイドスリーブ20の広がり角度(第1の角度θ1)で火炉2へと供給される。
 三次空気15は三次空気流路12aで流れが絞られた後、ガイドスリーブ20の外周側に沿ってほぼガイドスリーブ20の傾き(第1の角度θ1)で火炉2へと供給される。二次空気14および三次空気15は、ガイドスリーブ20を挟んでほぼガイドスリーブ20の傾き(第1の角度θ1)で火炉2へと供給され、ガイドスリーブ20の出口以降は、二次空気14と三次空気15は一体化した流れとなる。
 ここで、上述したように、バーナスロート28の第2の角度θ2が45度程度であり、ガイドスリーブ20の第1の角度θ1(例えば、10度~40度)より大きいため、二次空気14と三次空気15が一体化した流れと、バーナスロート28の広がり部との間には、二次空気14と三次空気15が一体化した流れに引き込まれる同伴現象によって循環流52が形成される。バーナ近傍の火炉2の内部空間には、二次空気14と三次空気15が一体化した流れに誘引される大きな循環流53が形成され、その一部がバーナスロート28に形成される循環流52に合流し、循環流53の殆どは二次空気14と三次空気15が一体化された流れに同伴される。
 火炉2内の循環流53には溶融した燃焼灰が含まれ、その一部はバーナスロート28近傍に形成される循環流52にも流入するため、シール空気導入板40が設けられていない構成の場合、バーナスロート28には溶融灰が次第に固着して大きなクリンカが形成される可能性がある。大きなクリンカが形成されると、二次空気14と三次空気15が一体化した流れの流動状態に変化を与えたり、空気の流路を閉塞したりする虞がある。
 次に、第2実施形態に係る固体燃料バーナ5-3のノズル先端域の空気の流れについて、図7Aを用いて説明する。図7Aは第2実施形態に係る固体燃料バーナ5-3のノズル先端の空気の流れを示す図である。第2実施形態に係る固体燃料バーナ5-3は、シール空気導入板40を備えているため、ノズル先端域の空気の流れは図7Bとは異なるものとなる。具体的に説明すると、第2実施形態に係る固体燃料バーナ5-3では、二次空気14および三次空気15は一体化してガイドスリーブ20の広がり角度と同等角度で噴出される。シール空気導入板40はガイドスリーブ20と同等の広がり角度としているので、シール空気導入板40の内側には循環流52は形成されない。
 シール空気導入板40とバーナスロート28との間には、三次空気15の一部であるシール空気55(図中太線)が導入され、シール空気導入板40によって径方向外側に広げられ、バーナスロート28との間を流れて、火炉2内に供給される。このシール空気55の流れによって、バーナスロート28の循環域形成も抑制されている。シール空気55は火炉2内に供給された後、二次空気14と三次空気15が一体化した流れに同伴される。このシール空気55の火炉2内での流れに乗って、火炉2内の高温ガスの循環流れ(戻り流)53も二次空気14と三次空気15が一体化した流れに同伴されるため、火炉2内の高温ガス中の溶融灰のバーナ側への流入は抑えられ、バーナスロート28近辺に灰が付着するのを抑制できる。
 このように、第2実施形態に係る固体燃料バーナ5-3によれば、第1実施形態と同様に還元炎領域50aを狭くできるため、固体燃料の未燃分やCOを低減できる。しかも、既設のボイラ装置に取り付けられている固体燃料バーナを第2実施形態に係る固体燃料バーナ5-3に交換したとしても、シール空気導入板40を備えているため、バーナスロート28近辺への灰付着が抑制される。つまり、第2実施形態に係る固体燃料バーナ5-3は、既設のボイラ装置の改造に適した構造である。
[第3実施形態]
 次に、本発明の第3実施形態に係る固体燃料バーナ5-4について説明する。図8は第3実施形態に係る固体燃料バーナ5-4の概略図である。なお、第1および第2実施形態と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。図8に示すように、第3実施形態に係る固体燃料バーナ5-4は、第2実施形態に係る固体燃料バーナ5-3に加えて、シール空気導入板40の後端部(三次空気15の流れの上流側の端部)に、シール空気誘導円筒部(シール空気誘導部材)44が設けられている点に特徴がある。
 図8に示すように、三次空気15は、バーナ中心軸Cに対して直角の方向に導入されるため、三次空気15は、ガイドスリーブ20とシール空気導入板40との間に流れやすくなる。そこで、第4実施形態では、シール空気をより確実にシール空気導入板40の径方向外側に導くために、シール空気誘導円筒部44を設けている。これにより、三次空気15の一部をシール空気としてシール空気導入板40とバーナスロート28との間の流路へと確実に導いて、循環流52(図7B参照)の発生を防止している。これにより、さらにバーナスロート28近辺に灰が付着し難くなるといった利点がある。なお、シール空気誘導円筒部44の長さは最適なシール空気が供給できるように任意に設計可能であり、旋回器22が設置されている側のスペースに突出しても良い。
[第4実施形態]
 次に、本発明の第4実施形態に係る固体燃料バーナ5-5について説明する。図9は第4実施形態に係る固体燃料バーナ5-5の概略図である。なお、第1~第3実施形態と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。図9に示すように、第4実施形態に係る固体燃料バーナ5-5は、第3実施形態に係る固体燃料バーナ5-4に加えて、シール空気導入板40の先端部(三次空気15の流れの下流側の端部)に、シール空気偏向板(シール空気偏向部材)42が設けられている点に特徴がある。シール空気偏向板42は、シール空気導入板40の先端部から径方向の外側に延在し、バーナ中心軸Cに対して略垂直な平面を有している。
 次に、第4実施形態に係る固体燃料バーナ5-5のノズル先端域の空気の流れについて、図10を用いて説明する。図10は第4実施形態に係る固体燃料バーナ5-5のノズル先端の空気の流れを示す図である。第4実施形態に係る固体燃料バーナ5-5では、シール空気誘導円筒部44にて誘導されたシール空気は、シール空気導入板40によって第3の角度θ3(≒θ1)だけバーナ中心軸Cに対して径方向の外側に向かって流れていき、シール空気偏向板42に衝突してさらに径方向の外側に偏向する。これによって、第2或いは第3実施形態と比べて、より確実に循環流52(図7B参照)の発生を防止でき、バーナスロート28近辺への灰の付着をより一層防止できる。
[第5実施形態]
 次に、本発明の第5実施形態に係る固体燃料バーナ5-6について説明する。図11は第5実施形態に係る固体燃料バーナ5-6の概略図である。なお、第1~第4実施形態と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。図11に示すように、第5実施形態に係る固体燃料バーナ5-6は、シール空気導入板40の先端位置X3がガイドスリーブ20の先端位置X2より軸方向において火炉2側に位置している点が、第4実施形態に係る固体燃料バーナ5-5と相違する。ただし、シール空気導入板40の先端位置X3は、火炉2の水壁19の内周面より内側に突出していない。
 第5実施形態によれば、シール空気導入板40の先端位置X3がガイドスリーブ20の先端位置X2よりも若干、火炉2の側にあるため、二次空気14および三次空気15の径方向外側への広がりがより抑えられるため、第4実施形態より還元炎領域50aを確実に狭くでき、固体燃料の未燃分やCOの低減効果がより一層高まる。
 次に、本発明の第2~5実施形態の変形例に係りガイドスリーブ20を複数有する固体燃料バーナ5-7の例について説明する。図12は本例の固体燃料バーナ5-7の概略図である。なお、ガイドスリーブ20が1つの場合と同一の構成については同一符号を付して説明を省略する。図12に示すように、本例の固体燃料バーナ5-7は、第2~5実施形態に係る固体燃料バーナ5-3の構成に加えて、ガイドスリーブ20を径方向に複数(例えば2つ)設けた点に特徴がある。なお、ガイドスリーブ20の先端位置X2およびシール空気導入板40の先端位置X3は軸方向において略同じである。また、図12のシール空気導入構造は第4実施形態(図9参照)をベースとしている。
 本例によれば、ガイドスリーブ20が径方向に複数設けられているため、例えば、三次空気ノズル12出口部の径方向の幅が大きい場合(即ち、二次空気流路11aと三次空気流路12aとを隔てる隔壁の先端部とバーナスロート28との間隔が大きい場合)に、三次空気15の流れ方向を確実に規定することが可能となる。その結果、ガイドスリーブ20により所定の角度θ1で確実に三次空気15を火炉2内に供給でき、還元炎領域50aを確実に狭くでき、ガイドスリーブ20が1つの場合に比べ固体燃料の未燃分やCOの低減効果がより確実となる。
 また、図13は、図12に示す固体燃料バーナ5-7の要部断面図である。図13に示すように、本例の固体燃料バーナ5-7において、2つのガイドスリーブ20は、スペーサ6を介して所定の間隔を空けて取り付けられており、ボルト8、ナット9により固定されている。シール空気誘導円筒部44にはサポート7が設けられている。このサポート7は、シール空気誘導円筒部44と二次空気ノズル11の外周面との間の径方向の位置決めを行うためのものである。シール空気誘導円筒部44とシール空気導入板40とシール空気偏向板42とは一体化されており、2つのガイドスリーブ20もスペーサ6を介して一体化されている。そして、2つのガイドスリーブ20とシール空気導入板40とが一体化されているため、これらの部品により1つの固体燃料バーナ用のノズル先端ユニットNUが構成されている。
 ノズル先端ユニットNUは、二次空気ノズル11の外周側に着脱自在に配置されており、ノズル先端ユニットNUを二次空気ノズル11に外側から嵌め込むと、シール空気誘導円筒部44に設けられたサポート7により径方向の位置決めがなされる。また、軸方向の先端位置X1,X2,X3も予め適正な位置関係に固定されているため、ノズル先端ユニットNUを二次空気ノズル11の先端部に嵌め込んで二次空気ノズル11に任意の固定手段により固定するだけで取り付けが完了する。
 本例によれば、ノズル先端ユニットNUによりガイドスリーブ20、シール空気導入板40等の部品がユニット化されているため、組立および分解作業が簡単になる。なお、ノズル先端ユニットNUをバーナスロート28に直接または間接的に固定しても良い。また、シール空気誘導円筒部44とシール空気導入板40とシール空気偏向板42を一体化して第1ユニットとし、2つのガイドスリーブ20を一体化して第1ユニットとは別の第2ユニットとし、第1ユニットをバーナスロート28或いはバーナスロート28から連続する部材に固定し、第2ユニットを二次空気ノズル11に固定する構成としても良い。
[第6実施形態]
 次に、本発明の第6実施形態に係る固体燃料バーナ5-8について説明する。図14は第6実施形態に係る固体燃料バーナ5-8の概略図である。なお、第1~第5実施形態と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。図14に示すように、第6実施形態に係る固体燃料バーナ5-8は、第2実施形態に係る固体燃料バーナ5-3の構成に加えて、シール空気導入板40とバーナスロート28との間に、シール空気の偏流を抑制するためのシール空気偏流抑制板(シール空気偏流抑制部材)48がさらに設けられている点に特徴がある。このシール空気偏流抑制板48は、例えば、多数の孔が設けられたパンチングプレートや、多数のスリットが設けられたプレートで構成される。
 シール空気偏流抑制板48を設けることにより、シール空気導入板40の径方向外側に導入されたシール空気は、均一な流れとなって火炉2内に供給されるため、循環流52の形成を防止して、バーナスロート28近辺の灰の付着を防止できる。また、シール空気偏流抑制板48を設けることで、シール空気偏向板42を設ける必要がなくなる。つまり、シール空気偏流抑制板48は、第4および第5実施形態にて用いられるシール空気偏向板42と代替可能な部材である。
 なお、本発明は上記した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
 例えば、シール空気導入板40とシール空気偏向板42とを備え、シール空気誘導円筒部44を設けない構成としても良い。また、第1の角度θ1と第3の角度θ3とが略同一の構成を説明したが、10度~40度の範囲内であれば、両者は必ずしも同一の角度でなくて良い。
 1 ボイラ装置
 2 火炉
 5-1~10 固体燃料バーナ
 6 スペーサ
 7 サポート
 10 燃料ノズル(固体燃料ノズル)
 11 二次空気ノズル
 12 三次空気ノズル
 13 一次空気(混合流体)
 14 二次空気
 15 三次空気
 19 水壁(壁部)
 20 ガイドスリーブ(三次空気案内部材)
 23 保炎器
 28 バーナスロート
 34 案内リング(二次空気案内部材)
 40 シール空気導入板(シール空気導入部材)
 42 シール空気偏向板(シール空気偏向部材)
 44 シール空気誘導円筒部(シール空気誘導部材)
 48 シール空気偏流抑制板(シール空気偏流抑制部材)
 50a,50b 還元炎領域
 C バーナ中心軸
 NU ノズルユニット
 

Claims (12)

  1.  火炉の壁部に穿設されたバーナスロートに挿入される固体燃料バーナであって、
     固体燃料と一次空気との混合流体を噴出する固体燃料ノズルと、
     前記固体燃料ノズルの外側に前記固体燃料ノズルと同心円状に設けられ、二次空気を噴出する二次空気ノズルと、
     前記二次空気ノズルの外側に前記二次空気ノズルと同心円状に設けられ、三次空気を噴出する三次空気ノズルと、
     前記固体燃料ノズルの先端外周部に位置して、二次空気の流れを径方向の外側に案内する二次空気案内部材と、
     前記三次空気ノズルの先端部に位置して、三次空気の流れを前記固体燃料バーナの中心軸に対して第1の角度で径方向の外側に案内する1つ以上の三次空気案内部材と、を備えた固体燃料バーナにおいて、
     前記固体燃料バーナの軸方向における前記三次空気案内部材の先端位置は、前記二次空気案内部材の先端位置より前記火炉側であることを特徴とする固体燃料バーナ。
  2.  請求項1に記載の固体燃料バーナにおいて、
     前記バーナスロートは、その内周面が前記中心軸に対して第2の角度で傾斜するように前記火炉の壁部のバーナ側から火炉側に向かって拡径して形成され、
     前記第1の角度は、前記第2の角度と略同一で、かつ、前記中心軸に対して10度~40度の範囲内に設定されていることを特徴とする固体燃料バーナ。
  3.  請求項2に記載の固体燃料バーナにおいて、
     より好ましくは、前記第1の角度は、前記中心軸に対して20度~30度の範囲内に設定されていることを特徴とする固体燃料バーナ。
  4.  請求項1に記載の固体燃料バーナにおいて、
     前記バーナスロートは、その内周面が前記中心軸に対して第2の角度で傾斜するように前記火炉の壁部のバーナ側から火炉側に向かって拡径して形成され、
     前記第1の角度は、前記中心軸に対して10度~40度の範囲内に設定され、
     前記第2の角度は、前記第1の角度より大きくなっており、
     前記三次空気案内部材と前記バーナスロートとの間に、三次空気の一部をシール空気として導入するシール空気導入部材がさらに設けられ、
     前記シール空気導入部材は、前記中心軸に対して第3の角度で径方向の外側に傾斜していることを特徴とする固体燃料バーナ。
  5.  請求項4に記載の固体燃料バーナにおいて、
     前記シール空気導入部材における三次空気の流れの上流側の端部に、前記シール空気を前記シール空気導入部材に誘導するためのシール空気誘導部材がさらに設けられていることを特徴とする固体燃料バーナ。
  6.  請求項4または5に記載の固体燃料バーナにおいて、
     前記シール空気導入部材の先端部に、前記シール空気を径方向の外側に偏向するためのシール空気偏向部材がさらに設けられていることを特徴とする固体燃料バーナ。
  7.  請求項4~6の何れか1項に記載の固体燃料バーナにおいて、
     前記固体燃料バーナの軸方向における前記シール空気導入部材の先端位置は、前記三次空気案内部材の先端位置と略同一または前記三次空気案内部材の先端位置より火炉側であることを特徴とする固体燃料バーナ。
  8.  請求項4~7の何れか1項に記載の固体燃料バーナにおいて、
     前記第3の角度は、前記第1の角度と略同一に設定されていることを特徴とする固体燃料バーナ。
  9.  請求項4または5に記載の固体燃料バーナにおいて、
     前記シール空気導入部材と前記バーナスロートとの間に、前記シール空気の偏流を抑制するためのシール空気偏流抑制部材がさらに設けられていることを特徴とする固体燃料バーナ。
  10.  請求項9に記載の固体燃料バーナにおいて、
     前記シール空気偏流抑制部材は、多数の孔やスリットが形成されたプレートであることを特徴とする固体燃料バーナ。
  11.  請求項1~10の何れか1項に記載の固体燃料バーナを備えたことを特徴とするボイラ装置。
  12.  固体燃料と一次空気との混合流体を噴出する固体燃料ノズルと、
     前記固体燃料ノズルの外側に前記固体燃料ノズルと同心円状に設けられ、二次空気を噴出する二次空気ノズルと、
     前記二次空気ノズルの外側に前記二次空気ノズルと同心円状に設けられ、三次空気を噴出する三次空気ノズルと、
     前記固体燃料ノズルの先端外周部に位置して、二次空気の流れを径方向の外側に案内する二次空気案内部材と、を備えた固体燃料バーナに適用され、前記二次空気ノズルの先端外周部に配置される固体燃料バーナのノズルユニットにおいて、
     三次空気の流れを前記固体燃料バーナの中心軸に対して第1の角度で径方向の外側に案内する複数の三次空気案内部材と、
     前記複数の三次空気案内部材の径方向の外側に設けられ、三次空気の一部をシール空気として導入し、前記第1の角度で径方向の外側に案内するシール空気導入部材と、
     前記シール空気導入部材における三次空気の流れの上流側の端部に設けられ、前記シール空気を前記シール空気導入部材に誘導するためのシール空気誘導部材と、
     前記シール空気導入部材の先端部に設けられ、前記シール空気を径方向の外側に偏向するためのシール空気偏向部材と、を備えたことを特徴とする固体燃料バーナのノズルユニット。
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