WO2020217887A1

WO2020217887A1 - トイレットペーパーロール配送システム、トイレットペーパーホルダー、サーバ及び方法

Info

Publication number: WO2020217887A1
Application number: PCT/JP2020/014939
Authority: WO
Inventors: 貴臣荒木
Original assignee: 京セラ株式会社
Priority date: 2019-04-23
Filing date: 2020-03-31
Publication date: 2020-10-29
Also published as: JPWO2020217887A1; US20220036308A1; JP7293349B2

Abstract

トイレットペーパーホルダー１０と、消費者の商品購入履歴又は消費者に対する商品配送履歴に関する履歴情報を記憶するサーバ３０とを備えるトイレットペーパーロール配送システム１において、トイレットペーパーホルダー１０は、トイレットペーパーホルダー１０に取り付けられているトイレットペーパーロール３の取付状態の変化を検出し、かかる検出結果に応じた検出情報をサーバ３０に送信し、サーバ３０は、かかる検出情報を受信し、かかる検出情報と履歴情報とに少なくとも基づいて、トイレットペーパーロール３と同種の補充商品を消費者に配送するための処理を行う。

Description

トイレットペーパーロール配送システム、トイレットペーパーホルダー、サーバ及び方法

　本開示は、トイレットペーパーロール配送システム、トイレットペーパーホルダー、サーバ及び方法に関する。

　従来、消費財の残数を自動で計測し、自動で再注文することができるホームデバイスが知られている（例えば、非特許文献１参照）。

"Amazon Dash Replenishment"、［online］、［平成31年4月8日検索］、インターネット＜URL：https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=4830978051&tag=yahhyd-22&hvadid=318500059105&hvdev=c&ref=pd_sl_8qlur99hwd_b＞

　第１の態様に係るトイレットペーパーロール配送システムは、トイレットペーパーホルダーと、消費者の商品購入履歴又は該消費者に対する商品配送履歴に関する履歴情報を記憶するサーバとを備えるトイレットペーパーロール配送システムであって、前記トイレットペーパーホルダーは、前記トイレットペーパーホルダーに取り付けられているトイレットペーパーロールの取付状態の変化を検出し、前記検出結果に応じた検出情報を前記サーバに送信し、前記サーバは、前記検出情報を受信し、前記検出情報と前記履歴情報とに少なくとも基づいて、前記トイレットペーパーロールと同種の補充商品を前記消費者に配送するための処理を行う。

　第２の態様に係るトイレットペーパーホルダーは、前記トイレットペーパーホルダーに取り付けられているトイレットペーパーロールの取付状態の変化を検出する検出部と、前記検出部による検出結果に応じた検出情報を外部のサーバに送信する通信部と、を備える。

　第３の態様に係るサーバは、消費者の商品購入履歴又は該消費者に対する商品配送履歴に関する履歴情報を記憶する記憶部と、外部のトイレットペーパーホルダーから、前記トイレットペーパーホルダーに取り付けられているトイレットペーパーロールの取付状態の変化の検出に応じた検出情報を受信する通信部と、前記検出情報と、前記履歴情報とに少なくとも基づいて、前記トイレットペーパーロールと同種の補充商品を前記消費者に配送するための処理を行う制御部と、を備える。

　第４の態様に係るトイレットペーパーロール配送システムで実行される方法は、消費者の商品購入履歴又は該消費者に対する商品配送履歴に関する履歴情報を記憶し、外部のトイレットペーパーホルダーから、前記トイレットペーパーホルダーに取り付けられているトイレットペーパーロールの取付状態の変化の検出に応じた検出情報を受信し、前記検出情報と、前記履歴情報とに少なくとも基づいて、前記トイレットペーパーロールと同種の補充商品を前記消費者に配送するための処理を行う。

図１は、一実施形態に係るトイレットペーパーロール配送システム１の全体構成の一例を示す図である。図２は、一実施形態に係るトイレットペーパーホルダー１０の機能ブロックの一例を示す図である。図３は、一実施形態に係るトイレットペーパーホルダー１０により生成されるメッセージの構成の一例を示す図である。図４Ａは、一実施形態に係るトイレットペーパーホルダー１０の構造の一例を示す図である。図４Ｂは、一実施形態に係るトイレットペーパーホルダー１０の構造の一例を示す図である。図５は、一実施形態に係るトイレットペーパーホルダー１０の構造の一例を示す図である。図６Ａは、一実施形態に係るトイレットペーパーホルダー１０の構造の一例を示す図である。図６Ｂは、一実施形態に係るトイレットペーパーホルダー１０の構造の一例を示す図である。図７は、一実施形態に係るトイレットペーパーホルダー１０の構造の一例を示す図である。図８は、一実施形態に係るトイレットペーパーホルダー１０の構造の一例を示す図である。図９は、一実施形態に係るサーバ３０の機能ブロックの一例を示す図である。図１０Ａは、一実施形態に係るサーバ３０によって管理される消費者情報の一例を示す図である。図１０Ｂは、一実施形態に係るサーバ３０によって管理される消費者情報の一例を示す図である。図１１は、一実施形態に係るサーバ３０によって管理される商品情報の一例を示す図である。図１２は、一実施形態に係る消費周期の特定方法の一例を示す図である。図１３は、一実施形態に係る配送タイミングの決定方法の一例を示す図である。図１４は、一実施形態に係る一括配送タイミングの決定方法の一例を示す図である。図１５は、一実施形態に係るトイレットペーパーロール配送システム１の動作の一例を示すシーケンス図である。

　従来のホームデバイスにおいて自動で再注文可能な消費財は、その種別が限定されているという問題点があった。

　そこで、本開示は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、各消費者宅のトイレットペーパーの残数を自動的に計測して自動的に配送することを可能とする。

　以下において、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。

　但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係又は比率が異なる部分が含まれている場合があることは勿論である。

　以下、図１～図１５を参照して、一実施形態について説明する。

　（トイレットペーパーロール配送システム）
　図１は、本実施形態に係るトイレットペーパーロール配送システム１の全体構成の一例を示す図である。トイレットペーパーロール配送システム１は、消費者に対するトイレットペーパーロール３の配送を管理する。

　図１において、トイレットペーパーロール配送システム１によって提供される配送サービスを利用する複数の消費者に対応する複数の消費者宅Ａ及びＢを例示している。本実施形態に係る配送サービスは、複数の消費者宅Ａ及びＢにトイレットペーパーロール３を配送する配送サービスである。なお、消費者宅Ａ及びＢは、戸建ての住宅であってもよいし、アパート又はマンション等の集合住宅であってもよい。また、消費者宅Ａ及びＢは、配送先は個人宅に限られず、トレイットペーパーを消費する店舗または施設であってもよい。

　図１に示すように、消費者宅Ａ及びＢには、トイレットペーパーホルダー１０（１０Ａ及び１０Ｂ）と、通信装置２１（２１Ａ及び２１Ｂ）とが設けられている。通信装置２１は、いわゆるスマートフォンのような通信端末、タブレット、ラップトップコンピューター、デスクトップコンピューター、及びスマートスピーカーなどを含むが、これらに限定されない。

　トイレットペーパーホルダー１０及び通信装置２１は、通信ネットワーク２を介して、サーバ３０と通信することができる機能を有している。

　（トイレットペーパーホルダー１０）
　図２に示すように、トイレットペーパーホルダー１０は、検出部１１と、記憶部１２と、通信部１３と、制御部１４とを有している。

　検出部１１は、トイレットペーパーホルダー１０に取り付けられているトイレットペーパーロール３の取付状態の変化を検出する。

　例えば、検出部１１は、かかる取付状態の変化として、トイレットペーパーロール３が新たに取り付けられたこと、トイレットペーパーロール３が取り外されたこと又はトイレットペーパーロール３が交換されたことを検出してもよい。

　また、制御部１４は、上述の検出結果に応じた検出情報を含むメッセージを生成する。ここで、制御部１４は、トイレットペーパーロール３の取付状態の変化を検出する度に、上述のメッセージを生成してもよい。

　記憶部１２は、ＦＲＡＭ（登録商標）（Ｆｅｒｒｏｅｌｅｃｔｒｉｃ　Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）等の記憶装置を含む。記憶部１２は、消費者宅Ａ及びＢを識別する消費者ＩＤ（第１消費者識別情報）を記憶する。

　なお、制御部１４は、図３に示すように、上述のメッセージにおいて、消費者ＩＤ（第１消費者識別情報）を検出情報と関連付けてもよい。或いは、制御部１４は、上述のメッセージにおいて、消費者ＩＤに対応するトイレットペーパーホルダーＩＤを検出情報と関連付けてもよい。消費者ＩＤとトイレットペーパーホルダーＩＤとの対応付けは、通信装置２１を介して消費者の操作によって実行されてもよい。この場合、トイレットペーパーホルダー１０と通信装置２１とが直接通信を行うことにより、消費者ＩＤとトイレットペーパーホルダーＩＤとの対応付けが実行されてもよい。また、消費者ＩＤとトイレットペーパーホルダーＩＤとの対応付けは、トイレットペーパーホルダー１０の出荷時点でなされていてもよい。

　ここで、例えば、検出情報は、取り付け状態としてトイレットペーパーロール３が新たに取り付けられたことが検出された場合には「１」、取り付け状態としてトイレットペーパーロール３が取り外されたことが検出された場合には「２」、取り付け状態としてトイレットペーパーロール３が交換されたことが検出された場合には「３」と設定されるフラグであってもよい。また、検出情報は、検出部１１の検出結果を示す値そのものであってもよい。検出情報は、検出部１１の検出結果を識別可能な情報であればその内容および形式は限定されない。

　通信部１３は、通信ネットワーク２との無線通信（例えば、ＬＰＷＡ方式の無線通信）を行うとともに、通信ネットワーク２を介してサーバ３０との通信を行う。

　ここで、通信部１３は、制御部１４から入力されたメッセージを無線信号に変換し、アンテナを介して無線信号を送信する。なお、通信部１３は、上述のメッセージが生成される度に、すなわち、複数回にわたって、かかるメッセージをサーバ３０に送信してもよい。

　図４Ａ及び図４Ｂに示すように、トイレットペーパーホルダー１０は、本体１０１と、一対の芯棒レバー１０２とを有していてもよい。

　本体１０１は、左右の側部１０１Ａと、奥の壁面取付部１０１Ｂとを少なくとも有している。

　また、一対の芯棒レバー１０２は、左右の側部１０１Ａに設けられ、トイレットペーパーロール３の筒芯内に挿入されてトイレットペーパーロール３を両側から回動自在に支持し、上方向、下方向、前方向及び後方向のいずれかの方向に倒れ得る。

　トイレットペーパーホルダー１０が、図４Ａ及び図４Ｂに示す構造を有している場合、検出部１１は、芯棒レバー１０２が倒れたか否かを検出し、かかる検出によって、トイレットペーパーロール３の取付状態の変化を検出してもよい。

　かかる場合、図５に示すように、検出部１１は、芯棒レバー１０２が倒れたことを検出するマイクロスイッチ（スイッチ機構）１１Ａを含み、かかるマイクロスイッチ１１Ａは、側部１０１Ａに設けられていてもよい。具体的には、図５に示すように、側部１０１Ａにおいて、芯棒レバー１０２が倒れた場合に収容される凹部が設けられており、マイクロスイッチ１１Ａは、かかる凹部内に設けられていてもよい。

　なお、通信部１３は、側部１０１Ａ或いは壁面取付部１０１Ｂの内部に設けられていてもよい。

　或いは、図６Ａ及び図６Ｂに示すように、トイレットペーパーホルダー１０は、一対のアーム１０３Ｂを有している。ここで、アーム１０３Ｂは、固定位置においてトイレットペーパーロール３の筒芯内に挿入される芯棒バー１０３Ａを両側から支持し、かかる固定位置から上方向に動いた位置において芯棒バー１０３Ａを開放する。

　トイレットペーパーホルダー１０が、図６Ａ及び図６Ｂに示す構造を有している場合、検出部１１は、アーム１０３Ｂが上方向に動いたか否かを検出し、かかる検出によって、トイレットペーパーロール３の取付状態の変化を検出する。

　具体的には、図６Ａ及び図６Ｂに示すように、トイレットペーパーホルダー１０には、アーム１０３Ｂを上方向に動かすことができるヒンジ機構１０３Ｃが設けられており、かかるヒンジ機構１０３Ｃが、アーム１０３Ｂが上方向に動いたことを検出してもよい。

　或いは、図７に示すように、トイレットペーパーホルダー１０は、本体１０１と、支持孔１０４Ｂとを有していてもよい。

　支持孔１０４Ｂは、左右の側部１０１Ａに設けられており、トイレットペーパーロール３の筒芯内に挿入される芯棒バー１０４Ａを両側から支持する。

　トイレットペーパーホルダー１０が、図７に示す構造を有している場合、検出部１１は、支持孔１０４Ｂ内に設けられる検出ボタンを有し、かかる検出ボタンが押下されているか否かを検出し、かかる検出によって、トイレットペーパーロール３の取付状態の変化を検出してもよい。

　例えば、検出部１１は、トイレットペーパーホルダー１０から芯棒バー１０４Ａが外されると、上述の検出ボタンが押されていない状態となり、トイレットペーパーロール３が交換されたことを検出してもよい。

　或いは、図８に示すように、検出部１１は、壁面取付部１０１Ｂに設けられてもよい。このとき、検出部１１は、照度センサを含んでもよい。照度センサは、周囲の照度の変化を検出し、かかる変化によって、トイレットペーパーロール３の取付状態の変化を検出する。また、検出部１１は、近接センサを含んでもよい。近接センサは、磁気、及び／又は静電容量の変化等に基づき周囲の物体との距離の変化を検出し、かかる変化によって、トイレットペーパーロール３の取付状態の変化を検出してもよい。検出部１１は、照度センサ及び近接センサの双方を含んでもよい。

　かかる照度センサ又は近接センサは、壁面取付部１０１Ｂ以外の空き領域に設けられていてもよい。また、かかる照度センサ又は近接センサは、トイレットペーパーホルダー１０に対して着脱可能であってもよい。

　（サーバ３０）
　図９に示すように、サーバ３０は、通信部３１と、制御部３２と、記憶部３３とを有している。

　通信部３１は、通信モジュールを含み、通信ネットワーク２を介してトイレットペーパーホルダー１０との間で通信を行う。

　通信部３１は、通信ネットワーク２を介して、外部のトイレットペーパーホルダー１０からメッセージ（図３参照）を受信する。

　制御部３２は、少なくとも１つのプロセッサ及び少なくとも１つのメモリを含む。制御部３２は、各種の処理を行う。

　記憶部３３は、ハードディスクやフラッシュメモリ等の補助記憶装置を含む。記憶部３３は、制御部３２における処理に用いる各種の情報を記憶する。

　図９に示すように、記憶部３３は、消費者情報管理部３３Ａと、商品情報管理部３３Ｂとを有している。

　消費者情報管理部３３Ａは、図１０Ａに示すように、消費者ＩＤとトイレットペーパーホルダーＩＤと取付状態変化日時と履歴情報とを関連付ける消費者情報を管理する。かかる消費者情報は、宅配サービスに関する情報、例えば、消費者の住所や支払いに関する情報及び／又はポイント情報等をさらに含んでもよい。

　なお、消費者情報中のトイレットペーパーホルダーＩＤは、トイレットペーパーホルダー１０からのメッセージにトイレットペーパーホルダーＩＤが含まれる場合に、かかるトイレットペーパーホルダーＩＤを消費者ＩＤに変換するために用いられる。

　このため、トイレットペーパーホルダー１０からのメッセージに消費者ＩＤが含まれる場合は、消費者情報中のトイレットペーパーホルダーＩＤを不要としてもよい。

　逆に、サーバ３０が、トイレットペーパーホルダーＩＤと、トイレットペーパーホルダーＩＤを有するトイレットペーパーホルダー１０を配送した消費者の消費者ＩＤとを対応付けて記憶している場合、消費者情報には、トイレットペーパーホルダーＩＤが含まれれば足りるため、消費者情報中の消費者ＩＤを不要としてもよい。

　消費者情報管理部３３Ａは、トイレットペーパーホルダー１０からのメッセージに基づいて、消費者情報中の取付状態変化日時を管理する。

　取付状態変化日時は、トイレットペーパーホルダー１０からのメッセージ受信日時（或いは、トイレットペーパーホルダー１０によってトイレットペーパーホルダー１０の取付状態の変化が検出された日時）であってもよい。

　消費者情報管理部３３Ａは、消費者に対する配送内容に基づいて、消費者情報中の履歴情報を管理する。

　履歴情報は、消費者の商品購入履歴又は消費者に対する商品配送履歴に関するものである。履歴情報は、図１０Ｂに示すように、消費者に対して商品（トイレットペーパーロール３）を配送した日時（或いは、消費者によって商品が購入された日時）と、配送された商品の商品ＩＤとを含む。同種の商品が複数まとめて消費者に配送（すなわち、一括配送）される場合において、履歴情報は、配送された同種の複数の商品の数量をさらに含んでもよい。

　商品情報管理部３３Ｂは、図１１に示すように、トイレットペーパーホルダーＩＤ（或いは、消費者ＩＤ）と商品ＩＤとを関連付ける商品情報を管理する。かかる商品情報は、トイレットペーパーホルダーＩＤ（或いは、消費者ＩＤ）によって特定されるトイレットペーパーホルダー１０に取り付けられているトイレットペーパーロール３の取付状態の変化が検出された場合に、トイレットペーパーホルダーＩＤ（或いは、消費者ＩＤ）に対応する消費者に対して配送する商品を特定するための情報である。

　制御部３２は、通信部３１によって受信されたメッセージに含まれる検出情報と消費者情報管理部３３Ａによって管理されている履歴情報とに少なくとも基づいて、かかるメッセージに含まれる消費者ＩＤ（トイレットペーパーホルダーＩＤ）によって特定されるトイレットペーパーロール３と同種の補充商品を消費者に配送するための処理を行う。

　補充商品は、履歴情報に含まれる商品であってもよいし、トイレットペーパーロール３と同種の履歴情報に含まれない商品であってもよい。補充製品は、通信装置２１を介して消費者によって選択されるか、又は、補充商品の候補が提示されることにより決定されてもよい。なお、補充商品の候補の提示は、履歴情報にトイレットペーパーロール３と同種の製品が２つ以上含まれる場合に実行されてもよい。

　ここで、制御部３２は、通信部３１によって受信されたメッセージに含まれている消費者ＩＤ（第１消費者識別情報）と、消費者情報管理部３３Ａによって管理されている消費者情報中の消費者ＩＤ（第２消費者識別情報）とが一致すると判定した場合を想定する。この場合、制御部３２は、かかるメッセージに含まれる検出情報と、かかる消費者情報中の履歴情報とに基づいて、かかる消費者ＩＤによって識別される消費者に対して、かかるメッセージに含まれる消費者ＩＤ（トイレットペーパーホルダーＩＤ）によって特定されるトイレットペーパーロール３と同種の補充商品を配送するための処理を行ってもよい。

　図９に示すように、制御部３２は、消費周期特定部３２Ａと、商品残数特定部３２Ｂと、配送タイミング決定部３２Ｃとを有している。

　消費周期特定部３２Ａは、消費者情報管理部３３Ａによって管理されている消費者情報中の履歴情報に基づいて、消費者が１つの商品を消費する消費周期を特定及び管理する。

　例えば、消費周期特定部３２Ａは、トイレットペーパーロール３が新たに取り付けられた日時、トイレットペーパーロール３が取り外された日時、或いは、トイレットペーパーロール３が交換された日時を、かかるトイレットペーパーロール３の消費開始日時（消費開始タイミング）とみなすことができる。

　具体的には、消費周期特定部３２Ａは、図１２に示す例において、商品＃１の消費開始タイミングがｔ１であり、商品＃２の消費開始タイミングがｔ２であり、商品＃３の消費開始タイミングがｔ３である。この例において、消費周期特定部３２Ａは、ｔ１からｔ２までの時間Ｔ１と、ｔ２からｔ３までの時間Ｔ２との平均を算出し、算出された値を、かかる商品に対応する消費周期として特定する。

　商品残数特定部３２Ｂは、同種の商品が複数まとめて消費者に配送（一括配送）される場合において、この消費者の商品購入履歴又は消費者に対する商品配送履歴に関する履歴情報及びトイレットペーパーホルダー１０からのメッセージに含まれる検出情報に基づいて、消費者が保有する同種の複数の製品の残数を特定する。商品残数特定部３２Ｂは、消費者に配送された同種の複数の商品の数量から、商品が使用開始される度にデクリメント（すなわち、１を減算）することにより、現在の残数を特定できる。なお、商品残数特定部３２Ｂが検出情報に応じてデクリメントを開始する時点での同種の複数の商品の数量は、通信装置２１を介して消費者に質問がなされ、その回答が得られることにより決定されてもよい。

　配送タイミング決定部３２Ｃは、消費周期特定部３２Ａにより特定された消費周期に基づいて、補充商品を消費者に配送する配送タイミングを決定する。これにより、配送タイミング決定部３２Ｃは、サーバ３０における学習の結果を用いて、消費者に適した配送タイミングで補充商品を配送できる。

　配送タイミング決定部３２Ｃは、トイレットペーパーホルダー１０によってトイレットペーパーロール３の取付状態の変化が検出されたタイミングに対応する消費開始タイミングと、消費周期特定部３２Ａにより特定された消費周期とに基づいて、補充商品の配送タイミングを決定する。

　例えば、配送タイミング決定部３２Ｃは、図１３に示すように、トイレットペーパーホルダー１０によってトイレットペーパーロール３の取付状態の変化が検出されたタイミングに対応する消費開始タイミングに対して、消費周期特定部３２Ａにより特定された消費周期を加算する。これにより、配送タイミング決定部３２Ｃは、トイレットペーパーホルダー１０（消費者）に対応する商品と同種の商品を次に消費者が消費を開始するタイミング（すなわち、同種の商品の消費開始予測タイミング）を予測する。

　そして、配送タイミング決定部３２Ｃは、消費開始予測タイミング又は消費開始予測タイミングの所定時間前のタイミングを、補充商品の配送タイミングとして決定する。

　図１３において、配送タイミング決定部３２Ｃが、消費開始予測タイミングの所定時間前のタイミングを、補充商品の配送タイミングとして決定する一例を示している。これにより、配送タイミング決定部３２Ｃは、補充商品を適切なタイミングで消費者に配送できる。所定時間は、消費者が商品の種別ごとに設定可能であってもよい。

　或いは、配送タイミング決定部３２Ｃは、商品の特性に応じて、所定時間を商品の種別ごとに設定してもよい。

　記憶部３３は、商品の種別ごとに設定された配送周期（デフォルトの配送周期）を予め記憶していてもよい。デフォルトの配送周期は、消費者が定期配送サービスを利用する場合に自動で設定される配送周期であってもよい。

　配送タイミング決定部３２Ｃは、消費周期特定部３２Ａにより特定された消費周期に基づいて、予め記憶された配送周期を変更することにより、補充商品の配送タイミングを決定してもよい。これにより、配送タイミング決定部３２Ｃは、定期配送サービスにおける配送周期を、消費者の消費状況に応じて自動で変更できる。

　同種の商品が複数まとめて消費者に配送（一括配送）される場合において、配送タイミング決定部３２Ｃは、消費周期特定部３２Ａにより特定された消費周期と、商品残数特定部３２Ｂにより特定された残数とに基づいて、補充商品を複数まとめて消費者に配送（一括配送）する配送タイミングを決定してもよい。

　例えば、配送タイミング決定部３２Ｃは、トイレットペーパーホルダー１０によってトイレットペーパーロール３の取付状態の変化が検出された場合、次のようにして補充商品の一括配送タイミングを決定できる。図１４は、同種の商品が３個まとめて消費者に配送（一括配送）される場合における配送タイミングの決定例を示す図である。

　図１４に示すように、商品残数特定部３２Ｂは、消費者に配送された同種の複数の商品の数量（３個）から、商品が使用開始される度にデクリメント（すなわち、１を減算）することにより、現在の残数を特定する。

　配送タイミング決定部３２Ｃは、３個の同種の商品のうち最後の１個の商品の消費が開始されると、最後の１個の商品の消費開始タイミングに対して、消費周期特定部３２Ａにより特定された消費周期を加算する。これにより、配送タイミング決定部３２Ｃは、同種の商品を次に消費者が消費を開始するタイミング（消費開始予測タイミング）を予測する。

　そして、配送タイミング決定部３２Ｃは、消費開始予測タイミング又は消費開始予測タイミングの所定時間前のタイミングを、補充商品の一括配送タイミングとして決定する。図１４において、配送タイミング決定部３２Ｃが、消費開始予測タイミングの所定時間前のタイミングを、補充商品の一括配送タイミングとして決定する一例を示している。

　なお、制御部３２は、単に特定されたトイレットペーパーロール３の残数に基づいて、トイレットペーパーロール３と同種の補充商品を配送するための処理を実行してもよい。すなわち、制御部３２は、複数のメッセージに含まれる検出情報と消費者情報に含まれる履歴情報とに基づいて、かかるメッセージに含まれる消費者ＩＤによって特定される消費者が所有するトイレットペーパーロール３の総数が閾値を下回ったか否かについて判定する。そして、制御部３２は、トイレットペーパーロール３の総数が閾値を下回ったと判定した場合に、かかるメッセージに含まれる消費者ＩＤ（トイレットペーパーホルダーＩＤ）によって特定されるトイレットペーパーロール３と同種の補充商品を配送するための処理を行ってもよい。

　なお、配送タイミング決定部３２Ｃにより配送タイミングが決定されると、制御部３２は、決定された配送タイミング及び配送するべき商品の種別・数量等を、例えば、配送業者のサーバ又は端末等に対して、通信部３１を介して通知してもよい。或いは、制御部３２は、決定された配送タイミング及び配送するべき商品の種別・数量等の情報を、ディスプレイにより配送作業者等に対して提示してもよい。

　（動作シーケンス）
　図１５は、本実施形態に係るトイレットペーパーロール配送システム１の動作の一例を示すシーケンス図である。

　図１５に示すように、トイレットペーパーホルダー１０は、ステップＳ１００１において、トイレットペーパーホルダー１０に取り付けられているトイレットペーパーロール３の取付状態の変化を検出する。トイレットペーパーホルダー１０は、ステップＳ１００２において、かかる検出結果に応じた検出情報を含むメッセージをサーバ３０に送信する。

　サーバ３０は、ステップＳ１００３において、上述のメッセージを受信し、ステップＳ１００４において、かかるメッセージに含まれる検出情報と、かかるメッセージに含まれる消費者ＩＤと同一の消費者ＩＤを含む消費者情報に含まれる履歴情報とに基づいて、かかる履歴情報に含まれる商品ＩＤ（或いは、かかる消費者ＩＤを含む商品情報に含まれる商品ＩＤ）によって特定される商品（トイレットペーパーロール３）と同種の補充商品を前記消費者に配送するための処理を行う。

　本実施形態に係るトイレットペーパーロール配送システム１によれば、各消費者宅のトイレットペーパーの残数を自動的に計測して自動的に配送することができる。

　トイレットペーパーホルダー１０又はサーバ３０が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、ＣＤ－ＲＯＭやＤＶＤ－ＲＯＭ等の記録媒体であってもよい。

　以上、図面を参照して実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。

　本願は、日本国特許出願第２０１９－０８２３４４号（２０１９年４月２３日出願）の優先権を主張し、その内容の全てが本願明細書に組み込まれている。

Claims

　トイレットペーパーホルダーと、消費者の商品購入履歴又は該消費者に対する商品配送履歴に関する履歴情報を記憶するサーバとを備えるトイレットペーパーロール配送システムであって、
　前記トイレットペーパーホルダーは、
　　前記トイレットペーパーホルダーに取り付けられているトイレットペーパーロールの取付状態の変化を検出し、
　　前記検出結果に応じた検出情報を前記サーバに送信し、
　前記サーバは、
　　前記検出情報を受信し、
　　前記検出情報と前記履歴情報とに少なくとも基づいて、前記トイレットペーパーロールと同種の補充商品を前記消費者に配送するための処理を行う、トイレットペーパーロール配送システム。
　前記取付状態の変化は、前記トイレットペーパーロールが新たに取り付けられたこと、前記トイレットペーパーロールが取り外されたこと及び前記トイレットペーパーロールが交換されたことのうち少なくとも１つを含む、請求項１に記載のトイレットペーパーロール配送システム。
　前記トイレットペーパーホルダーは、
　　消費者を識別する第１消費者識別情報を記憶し、
　　前記第１消費者識別情報を前記検出情報と関連付けて前記サーバに送信し、
　前記サーバは、
　　前記第１消費者識別情報を前記検出情報と関連付けて受信し、
　　前記消費者を識別する少なくとも１つの第２消費者識別情報を前記履歴情報と関連付けて記憶し、
　　前記第１消費者識別情報と前記第２消費者識別情報とが一致すると判定した場合に、前記検出情報と前記履歴情報とに基づいて前記処理を行う、請求項１又は２に記載のトイレットペーパーロール配送システム。
　前記トイレットペーパーホルダーは、複数回にわたって前記検出情報を前記サーバに送信し、
　前記サーバは、
　　前記検出情報と前記履歴情報とに基づいて、前記消費者が所有する前記トイレットペーパーロールの残数が閾値を下回ったか否かについて判定し、
　　前記トイレットペーパーロールの残数が前記閾値を下回ったと判定した場合に前記処理を行う、請求項１から３のいずれか１項に記載のトイレットペーパーロール配送システム。
　トイレットペーパーホルダーであって、
　前記トイレットペーパーホルダーに取り付けられているトイレットペーパーロールの取付状態の変化を検出する検出部と、
　前記検出部による検出結果に応じた検出情報を外部のサーバに送信する通信部と、
　を備える、トイレットペーパーホルダー。
　　左右の側部と、奥の壁面取付部とを少なくとも有する本体と、
　　前記左右の側部に設けられ、前記トイレットペーパーロールの筒芯内に挿入されて前記トイレットペーパーロールを両側から回動自在に支持し、上方向、下方向、前方向及び後方向のいずれかの方向に倒れ得る一対の芯棒レバーとを有し、
　前記検出部は、前記芯棒レバーが倒れたか否かを検出し、該検出によって前記取付状態の変化を検出する、請求項５に記載のトイレットペーパーホルダー。
　前記検出部は、前記芯棒レバーが倒れたことを検出するマイクロスイッチを含み、
　前記マイクロスイッチは、前記側部に設けられる、請求項６に記載のトイレットペーパーホルダー。
　　固定位置において前記トイレットペーパーロールの筒芯内に挿入される芯棒バーを両側から支持し、前記固定位置から上方向に動いた位置において前記芯棒バーを開放する一対のアームとを有し、
　前記検出部は、前記アームが上方向に動いたか否かを検出し、該検出によって前記取付状態の変化を検出する、請求項５に記載のトイレットペーパーホルダー。
　　左右の側部と、奥の壁面取付部とを少なくとも有する本体と、
　　前記左右の側部に設けられ、前記トイレットペーパーロールの筒芯内に挿入される芯棒バーを両側から支持する支持孔とを有し、
　前記検出部は、
　　前記支持孔内に設けられるとともに、押下されているか否かを検出し、該検出によって、前記取付状態の変化を検出する、請求項５に記載のトイレットペーパーホルダー。
　　左右の側部と、奥の壁面取付部とを少なくとも有する本体とを有し、
　前記検出部は、前記壁面取付部に設けられるとともに、周囲の照度の変化を検出し、該変化によって前記取付状態の変化を検出する、請求項５に記載のトイレットペーパーホルダー。
　　左右の側部と、奥の壁面取付部とを少なくとも有する本体とを有し、
　前記検出部は、前記壁面取付部に設けられるとともに、周囲の物体との距離の変化を検出し、該変化によって前記取付状態の変化を検出する、請求項５に記載のトイレットペーパーホルダー。
　消費者の商品購入履歴又は該消費者に対する商品配送履歴に関する履歴情報を記憶する記憶部と、
　外部のトイレットペーパーホルダーから、前記トイレットペーパーホルダーに取り付けられているトイレットペーパーロールの取付状態の変化の検出に応じた検出情報を受信する通信部と、
　前記検出情報と、前記履歴情報とに少なくとも基づいて、前記トイレットペーパーロールと同種の補充商品を前記消費者に配送するための処理を行う制御部と、
　を備えるサーバ。
　トイレットペーパーロール配送システムで実行される方法であって、
　消費者の商品購入履歴又は該消費者に対する商品配送履歴に関する履歴情報を記憶し、
　外部のトイレットペーパーホルダーから、前記トイレットペーパーホルダーに取り付けられているトイレットペーパーロールの取付状態の変化の検出に応じた検出情報を受信し、
　　前記検出情報と、前記履歴情報とに少なくとも基づいて、前記トイレットペーパーロールと同種の補充商品を前記消費者に配送するための処理を行う、
　方法。