WO2020217470A1

WO2020217470A1 - 呼制御システム、ネットワークゲートウェイ装置、解析装置、メディア装置、呼制御方法及び呼制御プログラム

Info

Publication number: WO2020217470A1
Application number: PCT/JP2019/017991
Authority: WO
Inventors: 広樹金成
Original assignee: 日本電信電話株式会社
Priority date: 2019-04-26
Filing date: 2019-04-26
Publication date: 2020-10-29

Abstract

ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａは、ＣＳＣＦ７とＮＮＩ－ＧＷ３ｃとの間に流れる呼信号（ＳＩＰ信号及びＲＴＰデータ（音声データ））を解析装置１にミラーリングし、当該解析装置１で行われた通話判定の結果、通話なしの場合、当該ＲＴＰデータに係る呼を切断し、通話ありの場合、当該ＲＴＰデータの宛先アドレスをＣＳＣＦ７又はＮＮＩ－ＧＷ３ｃからＭＳ２に変更するとともに、ＭＳ２から返信されたガイダンス音声を含むＲＴＰデータの宛先アドレスをＣＳＣＦ７又はＮＮＩ－ＧＷ３ｃに戻す。

Description

呼制御システム、ネットワークゲートウェイ装置、解析装置、メディア装置、呼制御方法及び呼制御プログラム

　本発明は、呼信号を制御する技術に関し、特に話中呼を切断する技術に関する。

　図５は、従来の呼制御システムの構成例を示す図である。

　Ａ網内の端末装置５０は、Ｂ網内の端末装置５と通話を行う場合、ＳＩＰ（Session Initiation Protocol）信号をエッジルータ６０を介してＡ網内のＣＳＣＦ７０に送信する。ＣＳＣＦ７０は、受信した発信元のＳＩＰ信号を着信先を管理するＢ網内のＣＳＣＦ７に転送するが、このとき、ＣＳＣＦ７０とＣＳＣＦ７との間に位置するＡ網内のＮＮＩ－ＧＷ３ｃは、Ｂ網に含まれる複数のＮＮＩ－ＧＷ（＃ｎ）のうちいずれのＮＮＩ－ＧＷ（＃ｎ）に当該ＳＩＰ信号を転送すべきかをＤＮＳ４に問い合わせる。

　ＤＮＳ４は、当該問い合わせに対してラウンドロビン方式でＳＩＰ信号の転送先（ＮＮＩ－ＧＷの振り分け先）を決定し、例えばＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａを転送先として返信する（非特許文献１）。その後、Ａ網内のＮＮＩ－ＧＷ３ｃは、ＤＮＳ４から指示されたＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａへＳＩＰ信号を転送する。そして、Ｂ網内のＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａは、転送されたＳＩＰ信号をＢ網内のＣＳＣＦ７に転送し、ＣＳＣＦ７は、当該ＳＩＰ信号をエッジルータ６を介して着側の端末装置５に転送する。

　これにより、Ａ網内の端末装置５０とＢ網内の端末装置５との間で当該ＳＩＰ信号に係る呼接続が確立する。当該呼接続に係るＳＩＰ信号及びＲＴＰ（Real-time Transport Protocol）データは、以降、Ａ網内ではＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａを介して転送される。

"ＳＩＰドメイン解決のためのＤＮＳ相互接続共通インタフェース"、TTC標準、JJ-90.32、第1.0版、一般社団法人情報通信技術委員会、2018年8月29日、［2019年4月22日検索］、インターネット＜URL : http://www.ttc.or.jp/jp/document_list/pdf/j/STD/JJ-90.32v1.pdf＞

　前述したように、事業者間の相互通信接続はＮＮＩ－ＧＷを介して行われ、着側に複数のＮＮＩ－ＧＷがある場合、一般に、ＤＮＳやＥＮＵＭ（E．164 NUmber Mapping）装置等の振分装置により、ラウンドロビン方式で接続先のＮＮＩ－ＧＷが振り分けられる。

　一方、ＤＮＳ等の振分装置では所定のタイミングで保守工事が行われる。例えば、保守者により、ＯＰＳ８を用いてＮＮＩ－ＧＷの管理する振り分け先の定義ファイル等が更新される。しかし、ＮＮＩ－ＧＷでは呼信号の閉塞処理を制御できないため、ＮＮＩ－ＧＷでファイル更新処理を強制的に行うと、所定のＮＮＩ－ＧＷを経由する話中呼が残存している場合、当該話中呼を切断してしまう可能性がある。また、話中呼の残存が継続する場合、保守工事を実施できないため、振分装置の保守性が低下してしまう。

　本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、振分装置の保守性を改善することを目的とする。

　上記課題を解決するため、本発明の呼制御システムは、所定の振分装置によりラウンドロビン方式で呼信号が振り分けられ、複数の装置の間に接続されたネットワークゲートウェイ装置と、前記ネットワークゲートウェイ装置に接続された解析装置と、を備えた呼制御システムにおいて、前記ネットワークゲートウェイ装置は、所定の装置から他の装置へ流れる音声データを前記解析装置へミラーリングするミラーリング部と、所定の呼切断指示情報に基づき前記音声データに係る呼を切断する切断部と、を備え、前記解析装置は、前記ミラーリングされた前記音声データの音量を測定する測定部と、前記音量が一定時間閾値未満の場合、前記音声データに係る呼を切断するための前記呼切断指示情報を前記ネットワークゲートウェイ装置へ送信する指示部と、を備えることを特徴とする。

　上記呼制御システムにおいて、前記ネットワークゲートウェイ装置に接続されたメディア装置を更に備え、前記指示部は、前記音量が前記閾値以上の場合、前記音声データの通信経路を前記メディア装置に変更するための経路変更指示情報を前記ネットワークゲートウェイ装置へ送信し、前記ネットワークゲートウェイ装置は、前記経路変更指示情報に基づき前記音声データの宛先アドレスを前記他の装置から前記メディア装置に変更するとともに、前記メディア装置から返信されたガイダンス音声を含む前記音声データの宛先アドレスを前記他の装置に戻す変更部を更に備え、前記メディア装置は、所定のガイダンス音声を記憶しておく記憶部と、前記ネットワークゲートウェイ装置からの前記音声データに前記ガイダンス音声を含めて前記ネットワークゲートウェイ装置へ返信する重畳部と、を備えることを特徴とする。

　また、本発明のネットワークゲートウェイ装置は、所定の振分装置によりラウンドロビン方式で呼信号が振り分けられ、複数の装置の間に接続されたネットワークゲートウェイ装置において、所定の装置から他の装置へ流れる音声データを解析装置へミラーリングするミラーリング部と、前記解析装置からの呼切断指示情報に基づき前記音声データに係る呼を切断する切断部と、前記解析装置からの経路変更指示情報に基づき前記音声データの宛先アドレスを前記他の装置からメディア装置に変更するとともに、前記メディア装置から返信されたガイダンス音声を含む前記音声データの宛先アドレスを前記他の装置に戻す変更部と、を備えることを特徴とする。

　また、本発明の解析装置は、ネットワークゲートウェイ装置に接続された解析装置において、前記ネットワークゲートウェイ装置は、所定の振分装置によりラウンドロビン方式で呼信号が振り分けられ、複数の装置の間に接続された装置であって、前記解析装置は、前記ネットワークゲートウェイ装置でミラーリングされた音声データの音量を測定する測定部と、前記音量が一定時間閾値未満の場合、前記音声データに係る呼を切断するための呼切断指示情報を前記ネットワークゲートウェイ装置へ送信し、前記音量が前記閾値以上の場合、前記音声データの通信経路をメディア装置に変更するための経路変更指示情報を前記ネットワークゲートウェイ装置へ送信する指示部と、を備えることを特徴とする。

　また、本発明のメディア装置は、ネットワークゲートウェイ装置に接続されたメディア装置において、前記ネットワークゲートウェイ装置は、所定の振分装置によりラウンドロビン方式で呼信号が振り分けられ、複数の装置の間に接続された装置であって、前記メディア装置は、所定のガイダンス音声を記憶しておく記憶部と、前記ネットワークゲートウェイ装置からの音声データに前記ガイダンス音声を含めて前記ネットワークゲートウェイ装置へ返信する重畳部と、を備えることを特徴とする。

　また、本発明の呼制御方法は、所定の振分装置によりラウンドロビン方式で呼信号が振り分けられ、複数の装置の間に接続されたネットワークゲートウェイ装置と、前記ネットワークゲートウェイ装置に接続された解析装置と、で行う呼制御方法において、前記ネットワークゲートウェイ装置は、所定の装置から他の装置へ流れる音声データを前記解析装置へミラーリングする第１のステップを行い、前記解析装置は、前記ミラーリングされた前記音声データの音量を測定する第２のステップと、前記音量が一定時間閾値未満の場合、前記音声データに係る呼を切断するための呼切断指示情報を前記ネットワークゲートウェイ装置へ送信する第３のステップと、を行い、前記ネットワークゲートウェイ装置は、前記呼切断指示情報に基づき前記音声データに係る呼を切断する第４のステップを行うことを特徴とする。

　上記呼制御方法において、前記ネットワークゲートウェイ装置に接続されたメディア装置を更に備え、前記第３のステップでは、前記音量が前記閾値以上の場合、前記音声データの通信経路を前記メディア装置に変更するための経路変更指示情報を前記ネットワークゲートウェイ装置へ送信し、前記ネットワークゲートウェイ装置は、前記経路変更指示情報に基づき前記音声データの宛先アドレスを前記他の装置から前記メディア装置に変更し、前記メディア装置は、前記ネットワークゲートウェイ装置からの前記音声データにガイダンス音声を含めて前記ネットワークゲートウェイ装置へ返信し、前記ネットワークゲートウェイ装置は、前記メディア装置から返信されたガイダンス音声を含む前記音声データの宛先アドレスを前記他の装置に戻す、ことを特徴とする。

　また、本発明の呼制御プログラムは、上記呼制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。

　本発明によれば、振分装置の保守性を向上できる。

本実施形態に係る呼制御システムの構成例を示す図である。解析装置１、ＭＳ２及びＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａの各機能ブロック構成例を示す図である。呼制御方法を説明する際の参照図である。呼制御方法を説明する際の参照図である。従来の呼制御システムの構成例を示す図である。

　以下、本発明を実施する一実施形態について図を参照して説明する。

　［システム構成］
　図１は、本実施形態に係る呼制御システムの構成例を示す図である。当該呼制御システムは、図５に示した従来の構成例に対して、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａに解析装置１とＭＳ２をそれぞれ接続する。また、本実施形態では、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａに機能を追加する。解析装置１、ＭＳ２及びＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａの各機能ブロック構成例を図２に示す。

　ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａは、ＤＮＳ（振分装置）４によりラウンドロビン方式で呼信号が振り分けられ、ＣＳＣＦ（呼制御装置）７とＮＮＩ－ＧＷ３ｃとの間に接続されたネットワークゲートウェイ装置である。

　本実施形態において、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａは、図２に示したように、呼信号ミラーリング部３１と、呼切断部３２と、アドレス変更部３３と、アドレス記憶部３４と、を備える。勿論、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａは、呼信号の転送処理等を行う呼転送部等の既存機能も備える。呼信号ミラーリング部３１、呼切断部３２及びアドレス変更部３３は、既存機能である呼転送部の内部に構成してもよい。

　呼信号ミラーリング部３１は、ＣＳＣＦ７とＮＮＩ－ＧＷ３ｃとの間に流れる呼信号（ＳＩＰ信号及びＲＴＰデータ（音声データ））を解析装置１へミラーリングする機能を備える。ミラーリングとは、呼信号を転送するのではなく、流れている呼信号をコピーして同一の呼信号を別の装置（解析装置１）へ送信することをいう。

　呼切断部３２は、解析装置１からの呼切断指示情報に基づき、解析装置１へミラーリングした呼信号を切断する機能を備える。

　アドレス変更部３３は、解析装置１からの経路変更指示情報に基づき、ＲＴＰデータの宛先アドレスをＣＳＣＦ７又はＮＮＩ－ＧＷ３ｃからＭＳ２に変更するとともに、ＭＳ２から返信されたガイダンス音声を含むＲＴＰデータの宛先アドレスをＣＳＣＦ７又はＮＮＩ－ＧＷ３ｃに戻す機能を備える。

　アドレス記憶部３４は、アドレス変更部３３が変更した変更前の宛先アドレスを記憶しておく機能を備える。

　次に、解析装置１の機能について説明する。

　解析装置１は、図２に示したように、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａに接続されており、呼信号受信部１１と、音量測定部１２と、通話判定部１３と、呼制御指示部１４と、閾値記憶部１５と、を備える。

　呼信号受信部１１は、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａからミラーリングされた呼信号を受信する機能を備える。

　音量測定部１２は、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａからミラーリングされた呼信号のＲＴＰデータ（音声データ）の音量を測定する機能を備える。

　通話判定部１３は、閾値記憶部１５から通話判定用閾値Ｘを読み出して、測定した音量が一定時間通話判定用閾値Ｘ未満の場合、通話なしと判定し、測定した音量が通話判定用閾値Ｘ以上の場合、通話ありと判定する機能を備える。

　呼制御指示部１４は、通話判定部１３による通話判定の結果、通話なしの場合、ミラーリングされたＲＴＰデータに係る呼信号を切断するための呼切断指示情報をＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａへ送信し、通話ありの場合、ミラーリングされたＲＴＰデータの通信経路をＭＳ２に変更するための経路変更指示情報をＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａへ送信する機能を備える。

　閾値記憶部１５は、通話の有無を判定するために用いる通話判定用閾値Ｘを読み出し可能に記憶しておく機能を備える。一般的な会話の音量が約６０ｄｂであることから、通話判定用閾値Ｘとしては、例えば５５ｄｂが設定される。

　次に、ＭＳ２の機能について説明する。

　ＭＳ２は、図２に示したように、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａに接続されたメディア装置（Media Server）であり、呼信号判定部２１と、ガイダンス音声重畳部２２と、ガイダンス音声記憶部２３と、を備える。

　呼信号判定部２１は、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａで行われた宛先アドレスの変更により当該ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａから送信された呼信号を受信し、受信した呼信号がＲＴＰデータか否かを判定する。ＲＴＰデータか否かは、例えば、ＳＩＰ信号及びＲＴＰデータの各ヘッダ情報を参照して判定可能である。

　ガイダンス音声重畳部２２は、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａからの呼信号がＲＴＰデータの場合、ガイダンス音声記憶部２３からガイダンス音声を読み出して、当該ガイダンス音声を当該ＲＴＰデータに含める（追加、重畳）し、ガイダンス音声を含むＲＴＰデータをＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａに返信する機能を備える。

　ガイダンス音声記憶部２３は、所定のガイダンス音声を読み出し可能に記憶しておく機能を備える。本発明では、ＤＮＳ４でファイル更新等の保守工事を行うため、話中呼を良好に切断できるようにするために、例えば、「工事のため、本通話は１分後に切断されます」というガイダンス音声が記憶されている。

　ここまで、本実施形態に係る解析装置１、ＭＳ２及びＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａ（以下、対象装置）の機能について説明した。当該対象装置は、ＣＰＵ、メモリ、入出力インタフェース、通信インタフェース等を備えたコンピュータで実現可能である。また、当該対象装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム、当該プログラムの記憶媒体の作成も可能である。

　［システム動作］
　次に、図３及び図４を参照しながら、上述した呼制御システムで行う呼制御方法について説明する。本実施形態では、ＤＮＳ４でファイル更新等の保守工事を実施できるようにするため、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａは、ＣＳＣＦ７とＮＮＩ－ＧＷ３ｃとの間に流れる呼信号（ＳＩＰ信号及びＲＴＰデータ）を解析装置１へミラーリングする。そして、解析装置１で当該呼信号を解析した結果、一定音量（ｄｂ）が一定時間流れない場合、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａは、当該話中呼の通話を切断する。音量が確認できた場合、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａは、ＲＴＰデータの通信経路としてＭＳ２への経路を追加し、一定時間後に切断する旨のガイダンスを流す。これにより、話中呼を良好に切断可能となり、ＤＮＳ４の保守性の向上を図る。

　ステップＳ１；
　まず、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａにおいて、呼信号ミラーリング部３１が、例えば、ＣＳＣＦ（所定の装置）７からＮＮＩ－ＧＷ（他の装置）３ｃへ流れる呼信号（ＳＩＰ信号及びＲＴＰデータ（音声データ））を解析装置１へミラーリングする。ミラーリング方法は、例えば、ハードウェア的に物理ポート間でミラーリングを行う方法でもよいし、ソフトウェア的に呼信号をコピーする方法でもよい。

　ステップＳ２；
　次に、解析装置１において、呼信号受信部１１が、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａからミラーリングされた呼信号を受信し、音量測定部１２が、受信した呼信号のＲＴＰデータ（音声データ）の音量を測定する。

　ステップＳ３；
　次に、解析装置１において、通話判定部１３が、閾値記憶部１５から通話判定用閾値Ｘを読み出して、測定した音量が一定時間通話判定用閾値Ｘ未満の場合、通話なしと判定し、測定した音量が通話判定用閾値Ｘ以上の場合、通話あり（話中呼）と判定する。

　ステップＳ４；
　次に、通話なしの場合、解析装置１において、呼制御指示部１４が、ミラーリングされたＲＴＰデータに係る呼信号を切断するための呼切断指示情報をＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａへ送信する。その後、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａにおいて、呼切断部３２が、解析装置１からの呼切断指示情報に基づき、解析装置１へミラーリングした呼信号を切断する。これにより、通話なしの場合、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａにおいて、呼信号の切断が可能となり、ＤＮＳ４で保守工事を実施可能となる。

　一方、通話あり（話中呼）の場合、解析装置１において、呼制御指示部１４は、ミラーリングされたＲＴＰデータの通信経路をＭＳ２に変更するための経路変更指示情報（ＭＳ２への経路追加変更情報）をＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａへ送信する。

　ステップＳ５；
　次に、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａにおいて、アドレス変更部３３が、解析装置１からの経路変更指示情報に基づき、ＲＴＰデータの宛先アドレスをＮＮＩ－ＧＷ３ｃからＭＳ２に変更するとともに、変更前の宛先アドレスをアドレス記憶部３４に記憶させる。例えば、ＮＮＩ－ＧＷ３ｃのＩＰアドレスが「200.0.0.2」であり、ＭＳ２のＩＰアドレスが「100.0.0.1」の場合、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａは、ＮＡＰＴ（Network Address Port Translation）機能を用いて、ＲＴＰデータのヘッダに含まれる「200.0.0.2」を「100.0.0.1」に変更する。

　ステップＳ６；
　次に、ＭＳ２において、呼信号判定部２１が、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａから送信された呼信号を受信し、当該呼信号のヘッダ情報を参照して、受信した呼信号がＲＴＰデータか否かを判定する。

　ステップＳ７；
　次に、ＭＳ２において、ガイダンス音声重畳部２２が、受信した呼信号がＲＴＰデータの場合、ガイダンス音声記憶部２３からガイダンス音声を読み出して、当該ガイダンス音声を当該ＲＴＰデータに追加（重畳）し、ガイダンス音声を含むＲＴＰデータをＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａに返信する。

　ステップＳ８；
　最後に、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａにおいて、アドレス変更部３３が、ＭＳ２から返信されたガイダンス音声を含むＲＴＰデータを受信すると、変更前の宛先アドレス（ＮＮＩ－ＧＷ３ｃのＩＰアドレス）をアドレス記憶部３４から読み出して、当該ＲＴＰデータの宛先アドレスをＮＮＩ－ＧＷ３ｃのＩＰアドレスに戻してＮＮＩ－ＧＷ３ｃに送信する。

　これにより、話中呼ありの場合、通話音声とともに「工事のため、本通話は１分後に切断されます」というガイダンス音声が流れるので、ＳＩＰ信号を制御することなくガイダンス音声に基づき通話呼を良好に切断可能となり、ＤＮＳ４で保守工事を実施可能となる。

　尚、ステップＳ５～ステップＳ８では、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａにおいて、ＣＳＣＦ（所定の装置）７からＮＮＩ－ＧＷ（他の装置）３ｃへ流れるＲＴＰデータにガイダンス音声を追加する場合を例に説明したが、話中呼ありの場合、ＮＮＩ－ＧＷ（所定の装置）３ｃからＣＳＣＦ（他の装置）７へ流れるＲＴＰデータにも同様にＭＳ２への経路変更処理を行ってガイダンス音声を追加し、会話中の双方のユーザに対して共通のガイダンス音声を通知する。

　［実施形態の効果］
　本実施形態によれば、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａが、ＣＳＣＦ７とＮＮＩ－ＧＷ３ｃとの間に流れる呼信号（ＳＩＰ信号及びＲＴＰデータ（音声データ））を解析装置１へミラーリングし、解析装置１は、ミラーリングされたＲＴＰデータの音量を測定し、音量が一定時間通話判定用閾値Ｘ未満の場合、当該ＲＴＰデータに係る呼を切断するための呼切断指示情報をＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａへ送信し、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａは、当該呼切断指示情報に基づきＲＴＰデータに係る呼を切断するので、ＤＮＳ４で保守工事を実施可能となる。

　また、本実施形態によれば、音量が通話判定用閾値Ｘ以上の場合、解析装置１が、ＲＴＰデータの通信経路をＭＳ２に変更するための経路変更指示情報をＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａへ送信し、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａは、当該経路変更指示情報に基づきＲＴＰデータの宛先アドレスをＣＳＣＦ７又はＮＮＩ－ＧＷ３ｃからＭＳ２に変更し、ＭＳ２は、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａからのＲＴＰデータにガイダンス音声を含めてＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａへ返信し、ＮＮＩ－ＧＷ（＃１）３ａは、ＭＳから返信されたガイダンス音声を含むＲＴＰデータの宛先アドレスをＣＳＣＦ７又はＮＮＩ－ＧＷ３ｃに戻すので、会話音声とともにガイダンス音声が流れることから、ＳＩＰ信号を制御することなくガイダンス音声に基づき通話呼を良好に切断可能となり、ＤＮＳ４で保守工事を実施可能となる。

　１…解析装置
　２…ＭＳ（Media Server）
　３ａ～３ｃ…ＮＮＩ－ＧＷ（Network Network Interface - GateWay）
　４…ＤＮＳ（Domain Name System）
　５、５０…端末装置
　６、６０…エッジルータ
　７、７０…ＣＳＣＦ（Call Session Control Function）
　８…ＯＰＳ（Operation System）
　１１…呼信号受信部
　１２…音量測定部
　１３…通話判定部
　１４…呼制御指示部
　１５…閾値記憶部
　２１…呼信号判定部
　２２…ガイダンス音声重畳部
　２３…ガイダンス音声記憶部
　３１…呼信号ミラーリング部
　３２…呼切断部
　３３…アドレス変更部
　３４…アドレス記憶部

Claims

　所定の振分装置によりラウンドロビン方式で呼信号が振り分けられ、複数の装置の間に接続されたネットワークゲートウェイ装置と、前記ネットワークゲートウェイ装置に接続された解析装置と、を備えた呼制御システムにおいて、
　前記ネットワークゲートウェイ装置は、
　所定の装置から他の装置へ流れる音声データを前記解析装置へミラーリングするミラーリング部と、
　所定の呼切断指示情報に基づき前記音声データに係る呼を切断する切断部と、を備え、
　前記解析装置は、
　前記ミラーリングされた前記音声データの音量を測定する測定部と、
　前記音量が一定時間閾値未満の場合、前記音声データに係る呼を切断するための前記呼切断指示情報を前記ネットワークゲートウェイ装置へ送信する指示部と、
　を備えることを特徴とする呼制御システム。
　前記ネットワークゲートウェイ装置に接続されたメディア装置を更に備え、
　前記指示部は、
　前記音量が前記閾値以上の場合、前記音声データの通信経路を前記メディア装置に変更するための経路変更指示情報を前記ネットワークゲートウェイ装置へ送信し、
　前記ネットワークゲートウェイ装置は、
　前記経路変更指示情報に基づき前記音声データの宛先アドレスを前記他の装置から前記メディア装置に変更するとともに、前記メディア装置から返信されたガイダンス音声を含む前記音声データの宛先アドレスを前記他の装置に戻す変更部を更に備え、
　前記メディア装置は、
　所定のガイダンス音声を記憶しておく記憶部と、
　前記ネットワークゲートウェイ装置からの前記音声データに前記ガイダンス音声を含めて前記ネットワークゲートウェイ装置へ返信する重畳部と、
　を備えることを特徴とする請求項１に記載の呼制御システム。
　所定の振分装置によりラウンドロビン方式で呼信号が振り分けられ、複数の装置の間に接続されたネットワークゲートウェイ装置において、
　所定の装置から他の装置へ流れる音声データを解析装置へミラーリングするミラーリング部と、
　前記解析装置からの呼切断指示情報に基づき前記音声データに係る呼を切断する切断部と、
　前記解析装置からの経路変更指示情報に基づき前記音声データの宛先アドレスを前記他の装置からメディア装置に変更するとともに、前記メディア装置から返信されたガイダンス音声を含む前記音声データの宛先アドレスを前記他の装置に戻す変更部と、
　を備えることを特徴とするネットワークゲートウェイ装置。
　ネットワークゲートウェイ装置に接続された解析装置において、
　前記ネットワークゲートウェイ装置は、所定の振分装置によりラウンドロビン方式で呼信号が振り分けられ、複数の装置の間に接続された装置であって、
　前記解析装置は、
　前記ネットワークゲートウェイ装置でミラーリングされた音声データの音量を測定する測定部と、
　前記音量が一定時間閾値未満の場合、前記音声データに係る呼を切断するための呼切断指示情報を前記ネットワークゲートウェイ装置へ送信し、前記音量が前記閾値以上の場合、前記音声データの通信経路をメディア装置に変更するための経路変更指示情報を前記ネットワークゲートウェイ装置へ送信する指示部と、
　を備えることを特徴とする解析装置。
　ネットワークゲートウェイ装置に接続されたメディア装置において、
　前記ネットワークゲートウェイ装置は、所定の振分装置によりラウンドロビン方式で呼信号が振り分けられ、複数の装置の間に接続された装置であって、
　前記メディア装置は、
　所定のガイダンス音声を記憶しておく記憶部と、
　前記ネットワークゲートウェイ装置からの音声データに前記ガイダンス音声を含めて前記ネットワークゲートウェイ装置へ返信する重畳部と、
　を備えることを特徴とするメディア装置。
　所定の振分装置によりラウンドロビン方式で呼信号が振り分けられ、複数の装置の間に接続されたネットワークゲートウェイ装置と、前記ネットワークゲートウェイ装置に接続された解析装置と、で行う呼制御方法において、
　前記ネットワークゲートウェイ装置は、
　所定の装置から他の装置へ流れる音声データを前記解析装置へミラーリングする第１のステップを行い、
　前記解析装置は、
　前記ミラーリングされた前記音声データの音量を測定する第２のステップと、
　前記音量が一定時間閾値未満の場合、前記音声データに係る呼を切断するための呼切断指示情報を前記ネットワークゲートウェイ装置へ送信する第３のステップと、を行い、
　前記ネットワークゲートウェイ装置は、
　前記呼切断指示情報に基づき前記音声データに係る呼を切断する第４のステップを行う
　ことを特徴とする呼制御方法。
　前記ネットワークゲートウェイ装置に接続されたメディア装置を更に備え、
　前記第３のステップでは、
　前記音量が前記閾値以上の場合、前記音声データの通信経路を前記メディア装置に変更するための経路変更指示情報を前記ネットワークゲートウェイ装置へ送信し、
　前記ネットワークゲートウェイ装置は、
　前記経路変更指示情報に基づき前記音声データの宛先アドレスを前記他の装置から前記メディア装置に変更し、
　前記メディア装置は、
　前記ネットワークゲートウェイ装置からの前記音声データにガイダンス音声を含めて前記ネットワークゲートウェイ装置へ返信し、
　前記ネットワークゲートウェイ装置は、
　前記メディア装置から返信されたガイダンス音声を含む前記音声データの宛先アドレスを前記他の装置に戻す、
　ことを特徴とする請求項６に記載の呼制御方法。
　請求項６又は７に記載の呼制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする呼制御プログラム。