WO2020183695A1 - 教育結果活用システム、制御装置、及び教育結果活用方法 - Google Patents

教育結果活用システム、制御装置、及び教育結果活用方法 Download PDF

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泰生 山本
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    • G08G1/16Anti-collision systems

Definitions

  • Patent Document 1 has a problem that if the vehicle driver or the like does not know how to respond to these notifications, he / she cannot take an appropriate response, and the vehicle driver or the like has these problems. There is a risk of panic after receiving the notification, and if panic occurs, there is a problem that safe driving may be hindered and a serious accident may occur.
  • the educational result utilization system (3) is the above-mentioned educational result utilization system (2).
  • the teaching unit displays and teaches the contents of the response to an abnormality on a display device provided in the vehicle or a terminal device used by the user.
  • the receiving unit is characterized in that it receives a confirmation operation of the user through the display device or the terminal device.
  • the device function is set to be valid when the emergency response has been educated, and the device function is set to be invalid when the abnormality response has not been educated. Will be done. Therefore, the educational result can be correctly reflected in the setting of the device function. Further, since the device function can be set to be used only for the educated user, even if an abnormality occurs during the use of the effectively set device function, the device function can be used. The user can appropriately respond to the abnormality, and can enhance the effect of preventing the occurrence of an accident or the like caused by the abnormality without falling into a panic.
  • control device (1) since it has any of the configurations of the education result utilization systems (1) to (9), a single device can be used as the education result utilization systems (1) to (9). ) Can be obtained.
  • the setting unit 23C functions up to level 2. Performs a process of transmitting a setting signal for making it available (level 3 cannot be used) to the automatic operation system ECU group 53 or the like.

Abstract

本発明は、車両に搭載された装置機能に異常が発生した場合であっても、ユーザが適切な対応を行えるようにすることのできる教育結果活用システムを提供することを目的としており、車両に搭載された装置機能についてユーザに教育した結果を活用する教育結果活用システムであって、前記装置機能に異常が発生した場合の異常時対応について前記ユーザに教育する教育部と、該教育部による前記ユーザへの教育結果が記憶される教育結果記憶部と、該教育結果記憶部に記憶された前記教育結果に基づいて、前記異常時対応についての教育状況を確認する確認部と、該確認部による前記教育状況の確認結果に基づいて、前記装置機能の有効又は無効を設定する設定部とを装備する。

Description

教育結果活用システム、制御装置、及び教育結果活用方法
 本発明は、教育結果活用システム、制御装置、及び教育結果活用方法に関する。
 近年、運転支援機能などの高度な機能が車両に装備されるようになってきており、また、通信により様々な情報を車外から取得し、車両の各種制御に利用する機能も車両に搭載されるようになってきている。車両の運転走行時等における安全性を高めるためにも、上記した高度な機能に故障などが発生した場合の対応や外部からセキュリティ攻撃を受けた場合の対応が重要になってきている。
 特許文献1には、攻撃フレームと疑わしいフレームが送信された場合に、第1提示用情報の出力によって、車両の運転者等に通知がなされ、さらに、一定の時間の経過後に外部装置による判定結果が得られた段階で第2提示用情報の出力によって、車両の運転者等に通知がなされるセキュリティ装置が開示されている。
 特許文献1には、上記セキュリティ装置によって、攻撃フレームと疑わしいフレームが送信された場合において第1提示用情報に基づく通知で運転者等の注意が喚起され、外部装置を利用してそのフレームが攻撃フレームであると判定されて第2提示用情報に基づく通知がなされた際に、運転者等が円滑に対応可能となり得る、と記載されている。
 [発明が解決しようとする課題]
 特許文献1記載の発明では、攻撃フレームと疑わしいフレームが送信された場合において、第1提示用情報に基づく通知と第2提示用情報に基づく通知が、車両の運転者等に通知されるようになっている。
 しかしながら、特許文献1記載の発明では、車両の運転者等が、これら通知に対する対応方法を知らない場合、適切な対応を行うことができないという課題があり、また、車両の運転者等が、これら通知を受けてパニックに陥る虞もあり、パニック陥った場合、安全運転に支障をきたし、重大事故につながる虞があるという課題があった。
特開2017-112594号公報
課題を解決するための手段及びその効果
 本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、車両に搭載された装置機能に異常が発生した場合であっても、ユーザが適切な対応を行えるようにすることのできる教育結果活用システム、制御装置、及び教育結果活用方法を提供することを目的としている。
 上記目的を達成するために本開示に係る教育結果活用システム(1)は、車両に搭載された装置機能についてユーザに教育した結果を活用する教育結果活用システムであって、
 前記装置機能に異常が発生した場合の異常時対応について前記ユーザに教育する教育部と、
 該教育部による前記ユーザへの教育結果が記憶される教育結果記憶部と、
 該教育結果記憶部に記憶された前記教育結果に基づいて、前記異常時対応についての教育状況を確認する確認部と、
 該確認部による前記教育状況の確認結果に基づいて、前記装置機能の有効又は無効を設定する設定部とを備えていることを特徴としている。
 上記教育結果活用システム(1)によれば、前記異常時対応について前記ユーザに教育が行われ、当該ユーザへの教育結果が前記教育結果記憶部に記憶される。そして、前記教育結果記憶部に記憶された前記教育結果に基づいて、前記異常時対応についての教育状況が確認され、その確認結果に基づいて、前記装置機能の有効又は無効が設定される。例えば、前記ユーザが前記異常時対応について教育を受けている場合、前記装置機能が有効となるように予め設定することができる。これにより、前記装置機能に異常が発生した場合でも、前記ユーザは、その異常時対応について予め教育を受けているので、適切な対応を行うことが可能となる。
 また本開示に係る教育結果活用システム(2)は、上記教育結果活用システム(1)において、
 前記教育部が、
 前記異常時対応の内容を前記ユーザに教示する教示部と、
 該教示部による教示に対する前記ユーザの確認結果を受け付ける受付部とを備え、
 該受付部で受け付けた前記ユーザの確認結果が前記教育結果として前記教育結果記憶部に記憶されることを特徴としている。
 上記教育結果活用システム(2)によれば、前記異常時対応の内容が前記ユーザに教示され、該教示に対する前記ユーザの確認結果を受け付け、該受け付けた前記ユーザの確認結果が前記教育結果として前記教育結果記憶部に記憶される。したがって、前記異常時対応の内容について、前記ユーザに確実に確認させることができ、前記ユーザへの教育効果を高めることができる。
 また本開示に係る教育結果活用システム(3)は、上記教育結果活用システム(2)において、
 前記教示部が、前記車両に設けられた表示装置、又は前記ユーザが使用する端末装置に、前記異常時対応の内容を表示して教示するものであり、
 前記受付部が、前記表示装置、又は前記端末装置を通じて前記ユーザの確認操作を受け付けるものであることを特徴としている。
 上記教育結果活用システム(3)によれば、前記表示装置、又は前記端末装置に、前記異常時対応の内容が表示され、前記表示装置、又は前記端末装置を通じて前記ユーザの確認操作が受け付けられるので、前記ユーザにとって教育を受けやすいシステムとすることができる。
 また本開示に係る教育結果活用システム(4)は、上記教育結果活用システム(1)~(3)のいずれかにおいて、前記確認部が、前記車両において所定の条件が成立した場合に、前記教育結果記憶部に記憶された前記教育結果を参照して、前記異常時対応についての教育状況を確認するものであることを特徴としている。
 上記教育結果活用システム(4)によれば、前記車両において所定の条件が成立した場合に、前記教育結果記憶部に記憶された前記教育結果を参照して、前記異常時対応についての教育状況が確認される。したがって、例えば、運転前の適切なタイミングで、前記異常時対応についての教育状況に応じて、前記装置機能の有効又は無効を設定することができる。
 また本開示に係る教育結果活用システム(5)は、上記教育結果活用システム(1)~(4)のいずれかにおいて、
 前記設定部が、
 前記確認部により前記異常時対応について教育済みであると確認された場合、前記装置機能を有効に設定する一方、
 前記確認部により前記異常時対応について教育済みではないと確認された場合、前記装置機能を無効に設定するものであることを特徴としている。
 上記教育結果活用システム(5)によれば、前記異常時対応について教育済みである場合、前記装置機能が有効に設定され、前記異常時対応について教育済みではない場合、前記装置機能が無効に設定される。したがって、前記教育結果を前記装置機能の設定に正しく反映することができる。
 また、前記教育済みのユーザに対してのみ、前記装置機能が利用できるように設定することができるので、有効に設定された前記装置機能の利用中に異常が発生した場合であっても、前記ユーザは前記異常に対して適切に対応することができ、パニックに陥ることなく、前記異常に起因する事故等の発生を防止する効果を高めることができる。
 また本開示に係る教育結果活用システム(6)は、上記教育結果活用システム(1)~(3)のいずれかにおいて、
 前記教育結果記憶部は、前記ユーザへの教育結果と前記車両の解錠キーの認証コードとが紐付けて記憶されるように構成され、
 前記確認部が、
 前記解錠キーから取得した認証コードと、前記教育結果記憶部に記憶された前記解錠キーの認証コードとを照合して、前記異常時対応について教育済みのユーザであるか否かを判定する判定部と、
 該判定部により前記教育済みのユーザではないと判定された場合、前記教育部に教育要求を行う教育要求部とを備えていることを特徴としている。
 上記教育結果活用システム(6)によれば、前記解錠キーから取得した認証コードと、前記教育結果記憶部に記憶された前記解錠キーの認証コードとが照合され、前記異常時対応について教育済みのユーザであるか否かが判定される。そして、前記教育済みのユーザではないと判定された場合、前記教育部に教育要求が行われる。したがって、前記解錠キーのユーザが前記教育済みのユーザではない場合、前記異常時対応について適切な教育が実施される。
 また本開示に係る教育結果活用システム(7)は、上記教育結果活用システム(6)において、
 前記教育部が、
 前記教育要求部による教育要求に応じて、前記異常時対応について前記ユーザに教育する要求応答部と、
 該要求応答部による前記ユーザへの教育結果と前記解錠キーから取得した認証コードとを紐付けて前記教育結果記憶部に登録する登録部とを備えていることを特徴としている。
 上記教育結果活用システム(7)によれば、前記教育要求部による教育要求に応じて、前記異常時対応について前記ユーザに教育が行われ、前記ユーザへの教育結果と前記解錠キーから取得した認証コードとが紐付けて前記教育結果記憶部に登録される。したがって、次回、前記解錠キーで認証した場合に、改めて前記異常時対応についての教育を受けずに済むこととなり、前記ユーザの利便性を高めることができる。
 また本開示に係る教育結果活用システム(8)は、上記教育結果活用システム(1)~(3)のいずれかにおいて、
 前記教育結果記憶部は、前記ユーザへの教育結果と当該ユーザの生体認証情報とが紐付けて記憶されるように構成され、
 前記確認部が、
 生体認証部から取得した生体認証情報と、前記教育結果記憶部に記憶された前記ユーザの生体認証情報とを照合して、前記異常時対応について教育済みのユーザであるか否かを判定する判定部と、
 該判定部により前記教育済みのユーザではないと判定された場合、前記教育部に教育要求を行う教育要求部とを備えていることを特徴としている。
 上記教育結果活用システム(8)によれば、前記生体認証部から取得した生体認証情報と、前記教育結果記憶部に記憶された前記ユーザの生体認証情報とが照合され、前記異常時対応について教育済みのユーザであるか否かが判定される。そして、前記教育済みのユーザではないと判定された場合、前記教育部に教育要求が行われる。したがって、前記生体認証部から取得した生体認証情報のユーザが前記教育済みのユーザではない場合、前記異常時対応について適切な教育が実施される。
 また本開示に係る教育結果活用システム(9)は、上記教育結果活用システム(8)において、
 前記教育部が、
 前記教育要求部による教育要求に応じて、前記異常時対応について前記ユーザに教育する要求応答部と、
 該要求応答部による前記ユーザへの教育結果と前記生体認証部から取得した生体認証情報とを紐付けて前記教育結果記憶部に登録する登録部とを備えていることを特徴としている。
 上記教育結果活用システム(9)によれば、前記教育要求部による教育要求に応じて、前記異常時対応について前記ユーザに教育が行われ、前記ユーザへの教育結果と前記生体認証部から取得した生体認証情報とが紐付けて前記教育結果記憶部に登録される。したがって、次回、前記生体認証部で認証した場合に、改めて前記異常時対応についての教育を受けずに済むこととなり、前記ユーザの利便性を高めることができる。
 また本開示に係る教育結果活用システム(10)は、上記教育結果活用システム(1)において、
 前記教育部と、前記教育結果記憶部とが、車両サービスを提供する処理を行うサーバに設けられ、
 前記教育部が、
 ネットワークを介して取得した前記ユーザのアカウント情報を前記教育結果記憶部に登録するユーザ登録部と、
 前記異常時対応の内容を前記ユーザ登録部によって登録された前記ユーザに前記ネットワークを介して教示する教示部と、
 該教示部による教示に対する前記ユーザの確認結果を、前記ネットワークを介して受け付ける受付部と、
 該受付部で受け付けた前記ユーザの確認結果を前記教育結果として、前記ユーザのアカウント情報と紐付けて前記教育結果記憶部に登録する登録部とを備えていることを特徴としている。
 上記教育結果活用システム(10)によれば、前記ユーザ登録部、前記教示部、前記受付部、及び前記登録部を備えた前記教育部と、前記教育結果記憶部とが、前記サーバに設けられている。したがって、前記ユーザは、前記車両サービスの提供を受けるにあたって、前記ネットワークを介して前記異常時対応についての教育を予め受けることができ、そして、前記ユーザへの教育結果と当該ユーザのアカウント情報とを紐付けて前記教育結果記憶部に予め登録しておくことが可能となる。前記車両サービスにおいて、前記教育結果を有効に活用することができる。
 また本開示に係る教育結果活用システム(11)は、上記教育結果活用システム(10)において、
 前記確認部と、前記設定部とが、前記車両サービスに用いられる車両に設けられ、
 前記確認部が、
 前記車両を解錠するためのユーザ認証コードを取得した場合、前記サーバにユーザ認証要求を行う認証要求部と、
 前記サーバから前記ネットワークを介してユーザ認証結果と、当該認証されたユーザの前記教育結果とを取得する結果取得部と、
 該結果取得部により取得した前記教育結果に基づいて、前記異常時対応について教育済みのユーザであるか否かを判定する判定部とを備え、
 前記サーバに、
 前記ネットワークを介して前記認証要求部による前記ユーザ認証要求を受け付けた場合、ユーザ認証を行うユーザ認証部と、
 該ユーザ認証部によるユーザ認証結果と当該認証されたユーザの前記教育結果とを前記ネットワークを介して前記車両に送信する結果送信部とが装備されていることを特徴としている。
 上記教育結果活用システム(11)によれば、前記車両側で前記ユーザ認証コードを取得した場合、前記サーバにユーザ認証要求が行われ、前記サーバ側で前記ユーザ認証が行われる。そして、前記サーバ側から前記車両に、前記ユーザ認証結果と当該認証されたユーザの前記教育結果とが送信され、前記車両側では、取得した前記教育結果に基づいて、前記異常時対応について教育済みのユーザであるか否かが判定される。前記車両サービスを提供する前記車両に乗車する際に、前記車両サービスを利用する前記ユーザの認証と、前記異常時対応について教育済みのユーザであるか否かの判定とを合わせて行うことができる。
 また本開示に係る教育結果活用システム(12)は、上記教育結果活用システム(11)において、前記確認部が、
 前記結果取得部により取得した前記ユーザ認証結果に基づいて、前記車両のドアロック制御部にドア解錠信号を送信する解錠信号送信部を備えていることを特徴としている。
 上記教育結果活用システム(12)によれば、前記ユーザ認証結果が適合であれば、前記車両のドアロック制御部にドア解錠信号が送信され、前記車両のドアロックの解錠も行うことができる。
 また本開示に係る教育結果活用システム(13)は、上記教育結果活用システム(6)~(12)のいずれかにおいて、
 前記設定部が、
 前記判定部により前記教育済みのユーザであると判定された場合、前記装置機能を有効に設定するものであり、
 前記判定部により前記教育済みのユーザではないと判定された場合、前記装置機能を無効に設定するものであることを特徴としている。
 上記教育結果活用システム(13)によれば、前記教育済みのユーザであると判定された場合、前記装置機能が有効に設定され、前記教育済みのユーザではないと判定された場合、前記装置機能が無効に設定される。したがって、前記教育結果を前記装置機能の設定に正しく反映することができる。
 また、前記教育済みのユーザに対してのみ、前記装置機能が利用できるように設定することができるので、有効に設定された前記装置機能の利用中に異常が発生した場合であっても、前記ユーザは前記異常に対して適切に対応することができ、パニックに陥ることなく、前記異常に起因する事故等の発生を防止する効果を高めることができる。
 また本開示に係る教育結果活用システム(14)は、上記教育結果活用システム(1)~(13)のいずれかにおいて、
 前記異常には、前記車両に搭載された装置の故障、及び前記装置に対するセキュリティ攻撃のうちの少なくともいずれかが含まれていることを特徴としている。
 上記教育結果活用システム(14)によれば、前記設定部により有効に設定された前記装置機能の利用中に異常、すなわち、前記装置の故障、又は前記装置に対するセキュリティ攻撃が発生した場合であっても、前記ユーザは前記装置の故障に対して、また、前記装置に対するセキュリティ攻撃に対して適切に対応することができ、パニックに陥ることなく、前記異常に起因する事故発生を防止する効果を高めることができる。
 また本開示に係る教育結果活用システム(15)は、上記教育結果活用システム(1)~(14)のいずれかにおいて、
 前記教育結果記憶部に前記教育結果が記憶された後、所定の条件が成立した場合に、前記教育結果記憶部に記憶された前記教育結果を無効にする結果無効部と、
 該結果無効部により前記教育結果が無効にされた後、前記異常時対応についての再教育を前記教育部に指示する再教育指示部とを備えていることを特徴としている。
 上記教育結果活用システム(15)によれば、前記所定の条件が成立した場合に、前記教育結果記憶部に記憶された前記教育結果が無効され、前記教育結果が無効にされた後、前記異常時対応についての再教育が指示される。これにより、前記ユーザに前記異常時対応の内容を忘れさせないように学習させることができ、また、前記異常時対応の内容の更新が適切に行われることとなる。
 また本開示に係る教育結果活用システム(16)は、上記教育結果活用システム(1)~(15)のいずれかにおいて、前記教育結果記憶部に記憶された前記教育結果を提示する教育結果提示部を備えていることを特徴としている。
 上記教育結果活用システム(16)によれば、前記教育結果記憶部に記憶された前記教育結果が提示されるので、前記教育結果の状況などを前記ユーザに容易に把握させることができ、また、前記状況に応じた対策を前記ユーザに取らせることが可能となり、前記ユーザの利便性を向上させることができる。
 また本開示に係る教育結果活用システム(17)は、上記教育結果活用システム(1)~(16)のいずれかにおいて、
 前記装置機能には、ドライバの運転操作を支援する運転支援制御、又はドライバに代わって運転制御を行う自動運転制御を実現するための少なくとも1以上の装置機能が含まれていることを特徴としている。
 上記教育結果活用システム(17)によれば、前記ユーザが前記異常時対応について教育を受けている場合、前記運転支援制御、又は前記自動運転制御を実現するための少なくとも1以上の装置機能を有効に設定することができる。これにより、前記運転支援制御、又は前記自動運転制御に異常が発生した場合でも、前記ユーザは、これら装置機能の異常時対応について予め教育を受けているので、適切な対応を行うことができる。
 また本開示に係る制御装置(1)は、上記教育結果活用システム(1)~(9)のいずれかの構成を備えていることを特徴としている。
 上記制御装置(1)によれば、上記教育結果活用システム(1)~(9)のいずれかの構成を備えているので、単一の装置で、上記教育結果活用システム(1)~(9)のいずれかの効果を得ることが可能となる。
 また本開示に係る教育結果活用方法(1)は、車両に搭載された装置機能についてユーザに教育した結果を活用する教育結果活用方法であって、
 前記装置機能に異常が発生した場合の異常時対応について前記ユーザに教育する教育ステップと、
 該教育ステップにより得られた前記ユーザへの教育結果を教育結果記憶部に記憶する教育結果記憶ステップと、
 該教育結果記憶部に記憶された前記教育結果に基づいて、前記異常時対応についての教育状況を確認する確認ステップと、
 該確認ステップにより確認された前記教育状況の確認結果に基づいて、前記装置機能の有効又は無効を設定する設定ステップとを含んでいることを特徴としている。
 上記教育結果活用方法(1)によれば、前記異常時対応について前記ユーザに教育を行い、当該ユーザへの教育結果を前記教育結果記憶部に記憶する。そして、前記教育結果記憶部に記憶された前記教育結果に基づいて、前記異常時対応についての教育状況を確認し、その確認結果に基づいて、前記装置機能の有効又は無効を設定することとなる。例えば、前記ユーザが前記異常時対応について教育を受けている場合、前記装置機能が有効となるように設定することができる。これにより、前記装置機能に異常が発生した場合でも、前記ユーザは、その異常時対応について予め教育を受けているので、適切な対応を行うことが可能となる。
実施の形態に係る教育結果活用システムの基本構成例を示す機能ブロック図である。 実施の形態(1)に係る教育結果活用システムが車両に適用された車載システムの構成例を示すブロック図である。 実施の形態(1)に係る車載システムにおける表示装置への教育内容の表示例を示す図である。 実施の形態(1)に係る車載システムにおける表示装置への教育内容の別の表示例を示す図である。 実施の形態(1)に係る車載システムにおける表示装置への教育内容のさらに別の表示例を示す図である。 実施の形態(1)に係る車載システムにおける制御装置の制御部が行う処理動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態(2)に係る教育結果活用システムが車両に適用された車載システムの構成例を示すブロック図である。 実施の形態(2)に係る車載システムにおける制御装置の制御部が行う処理動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態(3)に係る教育結果活用システムが車両に適用された車載システムの構成例を示すブロック図である。 実施の形態(3)に係る車載システムにおける制御装置の制御部が行う処理動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態(4)に係る教育結果活用システムが車両サービスに適用されたクラウドシステムの構成例を示すブロック図である。 実施の形態(4)に係るクラウドシステムにおけるユーザ端末への教育内容の表示例を示す図である。 実施の形態(4)に係るクラウドシステムにおけるサーバと、ユーザ端末との間で行う処理動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態(4)に係るクラウドシステムにおける車両の制御装置と、サーバとの間で行う処理動作の一例を示すフローチャートである。
 以下、本発明に係る教育結果活用システム、制御装置、及び教育結果活用方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[基本構成例]
 図1は、実施の形態に係る教育結果活用システムの基本構成例を示す機能ブロック図である。
 教育結果活用システム10は、車両に搭載された装置(車載装置)50の機能についてユーザ(例えば、運転者)に教育した結果を活用するシステムであって、教育部21、確認部22、設定部23、及び教育結果記憶部31を含んで構成され、車載ネットワークなどの通信バス70を介して1つ以上の車載装置50に接続されている。
 教育結果活用システム10は、教育部21、確認部22、設定部23、及び教育結果記憶部31が車両に装備された構成、例えば、教育部21、確認部22、設定部23、及び教育結果記憶部31を備えた車載用の制御装置(教育結果活用装置)が、教育結果活用システム10として機能する構成としてもよい。
 または、教育結果活用システム10は、教育部21、確認部22、設定部23、及び教育結果記憶部31のうちの一部、例えば、教育部21及び教育結果記憶部31が外部(クラウド上など)のサーバに装備され、確認部22及び設定部23が車両の制御装置に装備された、通信ネットワークを介したクライアントサーバ型などのシステムとして構成してもよい。
 教育結果活用システム10は、ハードウェアとして、1つ以上のコンピュータ装置を含んで構成されている。コンピュータ装置は、プログラム等が格納されたROM、RAMなどを含むメモリ、該メモリからプログラムなどを読み出して実行するプロセッサ、通信バス70などに接続するための通信モジュールなどを含んで構成されている。このようなコンピュータ装置によって、教育部21、確認部22、設定部23、及び教育結果記憶部31を含む各部の機能が実現される構成となっている。
 教育部21は、車載装置50の機能(装置機能)に異常が発生した場合の異常時対応についてユーザに教育する処理を実行する。教育部21は、例えば、車両に設けられた表示装置、又はユーザが使用する端末装置に、少なくとも1つ以上の装置機能の異常時対応の内容を表示して教示する処理を行い、これら教示に対するユーザの確認結果を受け付ける処理などを行う。
 教育結果記憶部31には、教育部21によるユーザへの教育結果が少なくとも記憶される。例えば、教育部21が行う教育処理により受け付けられたユーザの確認結果が教育結果(教育済み情報)として教育結果記憶部31に記憶される。その場合に、異常時対応について教育すべき装置機能毎に、教育済又は未教育のラベルが付された情報が教育結果記憶部31に記憶されるようにしてもよい。
 確認部22は、教育結果記憶部31に記憶された教育結果に基づいて、異常時対応についての教育状況を確認する処理を実行する。例えば、確認部22は、車両において所定の条件が成立した場合に、教育結果記憶部31に記憶された教育結果を参照して、装置機能毎の異常時対応についての教育状況(教育済、又は未教育の状況)を確認する処理を実行する。所定の条件が成立した場合とは、例えば、教育部21によるユーザへの教育処理が完了した場合でもよいし、車両のシフトレバーのドライブレンジへの切り替え操作が検出された場合など、運転開始可能な状態が検出された場合などであってもよい。
 設定部23は、確認部22による教育状況の確認結果に基づいて、装置機能の有効又は無効を設定する処理を実行する。例えば、設定部23は、確認部22により異常時対応について教育済みであると確認された場合、教育済みの装置機能を有効(利用可能)に設定する一方、確認部22により異常時対応について教育済みではない(未教育)と確認された場合、未教育の装置機能を無効(利用不可)に設定する処理を実行する。
 上記した装置機能の異常には、例えば、車載装置50の故障、及び車載装置50に対するセキュリティ攻撃のうちの少なくともいずれかが含まれる。セキュリティ攻撃には、例えば、不正利用、不正設定、不正中継、不正挿入、情報漏洩、Dos攻撃、メッセージ喪失、又は偽メッセージなど、車載装置50や通信バス70に対する攻撃が想定され得る。
 車載装置50には、車両の走行、制動、操舵などの制御、エアバッグなどの安全装備の制御などを行う各種のECU(Electronic Control Unit)、通信機能、ユーザインターフェース機能、ナビゲーション機能などの制御を行う装置、車両周辺を監視する装置、ドライバをモニタリングする装置、各種の車載センサ類のうちの少なくともいずれかが含まれている。
 また、装置機能は、上記した車載装置50の機能であれば特に限定されないが、異常時対応についてユーザが把握してなかった場合に、走行時の安全性などに影響を与え得る高度な装置機能が含まれていることが好ましい。
 このような高度な装置機能には、例えば、ドライバの運転操作(加減速、制動、又は操舵)を支援する運転支援制御に係わる装置機能、又はドライバに代わって運転制御(加減速、制動、及び操舵)を行う自動運転制御に係わる装置機能が含まれ得る。
 教育結果活用システム10によれば、運転支援や自動運転などの高度な装置機能の異常時対応についてユーザに教育が行われ、当該ユーザへの教育結果が教育結果記憶部31に記憶される。そして、教育結果記憶部31に記憶された教育結果に基づいて、異常時対応についての教育状況が確認され、その確認結果に基づいて、高度な装置機能の有効又は無効が設定されることとなる。
 したがって、これら異常時対応についてユーザが予め教育を受けている場合、高度な装置機能が有効(利用可能)となるように設定される。これにより、高度な装置機能に異常が発生し、異常・警告表示などがなされた場合でも、ユーザは、その異常時対応について予め教育を受けているので、パニックに陥ることなく、適切な対応を行うことが可能となり、安全性を高めることができることとなる。
[構成例1]
 図2は、実施の形態(1)に係る教育結果活用システムが車両に適用された車載システムの構成例を示すブロック図である。なお、図1に示したシステム構成と同一機能を有する構成には同一符号を付し、その説明を省略することとする。
 実施の形態(1)では、車両1に搭載された制御装置10Aが教育結果活用システムの機能を備えている。
 制御装置10Aは、通信バス70を介してゲートウェイECU51に接続されている。ゲートウェイECU51は、通信バス70を介して、走行系ECU群52、自動運転系ECU群53、ボディ系ECU群54、情報系ECU群55などに接続され、これらにより車載ネットワークが構築されている。ゲートウェイECU51、走行系ECU群52、自動運転系ECU群53、ボディ系ECU群54、及び情報系ECU群55などが車載装置50の一例である。
 車載ネットワークには、例えば、CAN(Controller Area Network)プロトコルに従って通信するネットワークが適用され得るが、CAN以外の他の通信規格が適用されてもよい。また、制御装置10Aは、車両1に搭載された表示装置56にも接続されている。
 ゲートウェイECU51は、各ECU群と通信バス70を介してフレームを転送する制御を行うゲートウェイ機能を備えている。例えば、図示しないフレーム送受信部、フレーム解釈部、及びフレーム変換部など、車載ネットワークの各ECU群との間でCANプロトコルに従って相互通信するために必要な構成が含まれている。また、ゲートウェイECU51は、外部からのセキュリティ攻撃などによる異常(フレーム異常、バス異常など)を検出するセキュリティ機能も備えている。
 走行系ECU群52には、駆動系ECUと、シャーシ系ECUとが含まれている。駆動系ECUには、エンジン、モータ、燃料、電池、又はトランスミッション等の「走る」機能に関する制御ユニットが含まれている。シャーシ系ECUには、ブレーキ、又はステアリング等の「止まる、曲がる」機能に関する制御ユニットが含まれている。
 自動運転系ECU群53には、自動ブレーキ支援機能、車線維持支援機能(LKA/Lane Keep Assistともいう)、定速走行・車間距離支援機能(ACC/Adaptive Cruise Controlともいう)、前方衝突警告機能、車線逸脱警報機能、死角モニタリング機能、交通標識認識機能、ドライバモニタリング機能等、走行系ECU群52などとの連携により自動的に安全性の向上、又は快適な運転を実現する機能(運転支援機能、及び自動運転機能)に関する制御ユニットが少なくとも1つ以上含まれている。
 本実施の形態における自動運転系ECU群53には、米国自動車技術会(SAE)が提示している自動運転レベルにおけるレベル1(ドライバ支援)、レベル2(部分的自動運転)、及びレベル3(条件付自動運転)の機能が装備されているものとする。なお、自動運転系ECU群53には、さらに、自動運転レベルのレベル4(高度自動運転)、レベル5(完全自動運転)の機能が装備されていてもよいし、またはレベル2、3のみの機能が装備されていてもよい。
 ボディ系ECU群54には、ドアロック、パワーウインドウ、エアバッグ、エアコン、ライト、又はウインカ等の車体の機能に関する制御ユニットが含まれている。
 情報系ECU群55は、インフォテイメント装置、テレマティクス装置、又はITS(Intelligent Transport Systems)関連装置が含まれている。インフォテイメント装置には、カーナビゲーション装置、又はオーディオ機器などが含まれ、テレマティクス装置には、携帯電話網等へ接続するための通信ユニットなどが含まれている。ITS関連装置には、ETC(Electronic Toll Collection System)、又はITSスポットなどの路側機との路車間通信、若しくは車々間通信を行うための通信ユニットなどが含まれている。
 制御装置10Aは、1以上のプロセッサを含んで構成される制御部20A、1以上のメモリを含んで構成される記憶部30A、及び通信インターフェース(I/F)40を含んで構成されている。
 制御部20Aは、教育部21A、確認部22A、及び設定部23Aを含んで構成されている。
 教育部21Aは、通信バス70に接続されているECU群の機能に異常が発生した場合の異常時対応についてユーザ(運転者)に教育する処理を行うものであり、教示部21a、及び受付部21bを含んで構成されている。
 教育部21Aは、例えば、自動運転レベルにおけるレベル1、2、3の各レベルの装置機能に異常が発生した場合の異常時対応などについてユーザに教育し、各レベルでの異常時対応などについての教育結果(教育済み情報)を教育結果記憶部31Aに記憶する。
 教示部21aは、異常時対応の内容を表示装置56に表示してユーザに教示する処理を行う。
 受付部21bは、表示装置56に表示された異常時対応の内容に対するユーザの確認操作の入力を受け付ける処理を行う。表示装置56は、ナビゲーション用又はユーザインターフェース用に設けられた表示装置であってもよいし、インストルメントパネルなどに設けられた専用の表示装置であってもよい。受付部21bで受け付けられたユーザの確認操作の入力結果が、ユーザへの教育結果として教育結果記憶部31Aに記憶される。
 図3A、図3Bは、表示装置56に表示される異常時対応の内容を教育する画面の表示例を示す図である。
 図3Aは、1画面で異常時対応の内容を教育する画面の表示例であり、運転支援機能、自動運転機能などの特定の装置機能に異常が発生したときに表示される警告マークやメッセージが表示されている。また、画面下部の「OK」ボタンが確認操作の入力ボタンであり、「OK」ボタンに対するユーザ操作が行われると、確認済みを示す信号が受付部21bに送信される。
 また、表示される警告マークやメッセージが複数あって、1画面で表示しきれない場合は、図3Bに示すように、スクロールバーを表示させてスクロール可能な表示形態としてもよい。或いは、画面にページ切替ボタンを表示させて、ページ切替可能な表示形態としてもよく、表示形態は特に限定されない。ユーザに予め認識させておく必要性の高い装置機能に関する警告マークやメッセージについて、ユーザに教育することのできる表示形態であればよい。警告マークやメッセージは、図3A、図3Bに表示されたものに限定されない。例えば、セキュリティ攻撃を受けた場合の警告マークや対応方法を示すメッセージなどを表示してもよい。
 図4は、表示装置56に表示される異常時対応の内容を教育する画面のさらに別の表示例を示す図である。
 図4は、異常時対応の内容をテスト形式で教育する画面の表示例であり、運転支援機能、自動運転機能などの特定の装置機能に異常が発生したときに表示される警告マークに対する正しいメッセージをユーザに選択させる表示形態となっている。
 図4において正しいメッセージ(ACC機能利用不可)が選択されると、画面上に「正解」が表示され、確認済みを示す信号が受付部21bに送信される。誤ったメッセージ(コネクテッド機能利用不可)が選択されると、画面上に「不正解」が表示される。「不正解」が表示された場合は、図示したように、「不正解」が表示された後に正解内容を表示して、確認済みを示す信号が受付部21bに送信されるようにしてもよいし、「正解」となるまで、テストが繰り返されるようにしてもよい。そして、特定の装置機能に関する全ての警告マークについて同様の方法でテスト形式による教育が実施されることとなる。
 記憶部30Aは、教育結果記憶部31A、及びプログラム記憶部32Aを含んで構成されている。プログラム記憶部32Aには、教育部21A、確認部22A、及び設定部23Aでそれぞれ所定の処理を実行させるためのプログラムが記憶されている。教育結果記憶部31Aには、図3A、図3B、図4に示したような教育画面を通じて受け付けられたユーザの確認結果が教育結果として記憶される。
 確認部22Aは、教育結果記憶部31Aに記憶された教育結果に基づいて、異常時対応についての教育状況を確認する処理を実行する。例えば、確認部22Aは、車両1において所定の条件が成立した場合(教育が完了した場合、又は運転開始可能な状態が検出された場合など)に、教育結果記憶部31Aに記憶された教育結果を参照して、装置機能毎の異常時対応についての教育状況(教育済、又は未教育)を確認する処理を実行する。
 設定部23Aは、確認部22Aにより異常時対応について教育済みであると確認された場合、装置機能を有効に設定する一方、確認部22Aにより異常時対応について教育済みではないと確認された場合、装置機能を無効に設定する。
 例えば、確認部22Aにおいて、レベル1、2、3の全レベルでの異常時対応が教育済みであることが確認された場合、設定部23Aは、最も高度なレベル3までの機能が利用できるようにするための設定信号を、自動運転系ECU群53などに送信する処理を行う。
 また、確認部22Aにおいて、レベル1、2での異常時対応が教育済み(レベル3での異常時対応は未教育)であることが確認された場合、設定部23Aは、レベル2までの機能が利用できるようにする(レベル3は利用不可とする)ための設定信号を、自動運転系ECU群53などに送信する処理を行う。
 また、確認部22Aにおいて、レベル1での異常時対応が教育済み(レベル2、3での異常時対応は未教育)であることが確認された場合、設定部23Aは、レベル1までの機能が利用できるようにする(レベル2、3は利用不可とする)ための設定信号を、自動運転系ECU群53などに送信する処理を行う。
[処理動作例]
 図5は、実施の形態(1)に係る車載システムにおける制御装置10Aの制御部20Aが行う処理動作の一例を示すフローチャートである。
 本処理動作は、例えば、車両1の始動スイッチがオンされた場合に実行される。
 まず、ステップS1では、制御部20Aは、教育用プログラムを起動し、表示装置56に異常時対応の内容を表示して教示する教育処理を行い、ステップS2に処理を進める。例えば、自動運転レベルにおけるレベル1、2、3の各レベルの装置機能に異常が発生した場合の異常時対応の内容(警告マークやメッセージ)などを表示装置56に表示する。
 ステップS2では、制御部20Aは、表示装置56に表示された異常時対応の内容に対するユーザの確認操作(「OK」ボタンの入力操作)を受け付ける処理を行い、ステップS3に処理を進める。
 ステップS3では、制御部20Aは、ステップS2で受け付けられた確認操作の結果(ユーザへの教育結果)を教育結果記憶部31Aに記憶する処理を行い、ステップS4に処理を進める。
 ステップS4では、制御部20Aは、教育結果を確認するための所定の条件が成立したか否か(すなわち、確認タイミングになったか否か)を判断し、確認タイミングになったと判断すれば、ステップS5に処理を進める。所定の条件が成立した場合とは、例えば、ステップS3の記憶処理が完了した場合でもよいし、車両1のシフトレバーのドライブレンジへの切り替え操作が検出された場合などでもよい。
 ステップS5では、制御部20Aは、教育結果記憶部31Aに記憶された教育結果を参照し、装置機能に対する異常時対応についての教育状況(教育済、又は未教育)を確認する処理を行い、ステップS6に処理を進める。
 ステップS6では、制御部20Aは、ステップS5における教育状況の確認結果に基づいて、装置機能の有効又は無効を設定する処理を実行し、その後処理を終える。例えば、ステップS5において、制御部20Aは、自動運転レベルのレベル3までの異常時対応について教育済みであると確認された場合、レベル3の装置機能を有効に設定する一方、ステップS5において、レベル3までの異常時対応について教育済みではない(未教育)と確認された場合、レベル3の装置機能を無効に設定する処理を実行する。
[作用効果]
 上記実施の形態(1)に係る車載システムによれば、制御装置10Aが教育結果活用システムとして機能し、運転支援や自動運転などの高度な装置機能の異常時対応について、運転開始前に毎回ユーザに教育が行われ、当該ユーザへの教育結果が教育結果記憶部31Aに記憶される。そして、教育結果記憶部31Aに記憶された教育結果に基づいて、異常時対応についての教育状況が確認され、その確認結果に基づいて、高度な装置機能の有効又は無効が設定されることとなる。
 例えば、自動運転レベルのレベル3では、自動運転中であっても、システムが要求した際には、手動運転に切り替えられ、ユーザに運転させる状況が発生する。自動運転から手動運転への切替要求が、システムの故障やセキュリティ攻撃などの異常によって発生した場合、異常・警告表示がなされるが、異常・警告表示に対する対応をユーザが認識していなければ、適切な対応が遅れ、事故等に繋がる虞がある。
 上記車載システムでは、高度な装置機能の異常時対応についてユーザが予め教育を受けている場合にのみ、高度な装置機能が有効(利用可能)となるように設定される。これにより、高度な装置機能に異常が発生し、異常・警告表示などがなされた場合でも、パニックに陥ることなく、適切な対応を行うことが可能となり、安全性を高めることができることとなる。
 また、異常時対応の内容が表示装置56に表示されて、ユーザに教示されるので、異常時対応の内容について、ユーザに確実に確認させることができ、ユーザへの教育効果を高めることができる。また、ユーザにとって教育を受けやすいシステムとすることができる。
[構成例2]
 図6は、実施の形態(2)に係る教育結果活用システムが車両に適用された車載システムの構成例を示すブロック図である。なお、図2に示した車載システムの構成と同一機能を有する構成には同一符号を付し、その説明を省略することとする。
 実施の形態(2)では、車両1に搭載された制御装置10Bが教育結果活用システムの機能を備えている。
 実施の形態(1)では、運転前に毎回、装置機能の異常時対応について教育が行われる構成となっているが、実施の形態(2)では、スマートキー58を用いた車両1の解錠時に、スマートキー58のユーザが、異常時対応について教育済みのユーザであるか否かが判断され、未教育のユーザである場合に教育が行われる構成となっている。
 制御装置10Bは、通信バス70を介してゲートウェイECU51に接続されている。また、制御装置10Bは、車両1に搭載された表示装置56と、スマートキーユニット57に接続されている。
 スマートキーユニット57は、各ユーザが所持しているスマートキー58から送信されてくる解錠信号を受信して、ドアロックアクチュエータなどを駆動させる制御装置であり、また、受信した解錠信号に含まれている認証コード(ユーザIDともいう)を制御装置10Bの確認部22Bに送信する処理を行う。スマートキー58は、解錠キーの一例である。
 制御装置10Bは、1以上のプロセッサを含んで構成される制御部20B、1以上のメモリを含んで構成される記憶部30B、及び通信インターフェース(I/F)40を含んで構成されている。
 制御部20Bは、教育部21B、確認部22B、及び設定部23Bを含んで構成されている。記憶部30Bは、教育結果記憶部31B、及びプログラム記憶部32Bを含んで構成されている。
 教育結果記憶部31Bには、教育部21Bにより実行されたユーザへの教育結果と、当該ユーザのスマートキー58の認証コードとが紐付けて記憶されるように構成されている。
 確認部22Bは、判定部22aと、教育要求部22bとを含んで構成されている。
 判定部22aは、車両1の解錠時に、スマートキーユニット57を介してスマートキー58から取得した認証コードと、教育結果記憶部31Bに記憶された(記憶済みの)スマートキー58の認証コードとを照合して、異常時対応について教育済みのユーザであるか否かを判定する処理を行う。
 教育要求部22bは、判定部22aにより教育済みのユーザではない(換言すれば、未教育のユーザである)と判定された場合、教育部21Bに教育要求処理を行う。
 教育部21Bは、教示部21a、受付部21b、要求応答部21c、及び登録部21dを含んで構成されている。
 要求応答部21cは、教育要求部22bによる教育要求に応じて、通信バス70に接続されているECU群の機能に異常が発生した場合の異常時対応についてユーザに教育する指令を教示部21aに送る。
 教示部21aは、要求応答部21cからの指令に基づいて、異常時対応の内容を表示装置56に表示してユーザに教示する処理を行う。
 受付部21bは、表示装置56に表示された異常時対応の内容に対するユーザの確認操作の入力を受け付ける処理を行う。
 登録部21dは、要求応答部21cの指令に基づく、ユーザへの教育結果と、スマートキー58から取得した認証コードとを紐付けて教育結果記憶部31Bに登録する処理を行う。
 教育部21Bは、判定部22aにより、スマートキー58のユーザが教育済みのユーザではないと判定された場合、例えば、自動運転レベルにおけるレベル1、2、3の各レベルの装置機能に異常が発生した場合の異常時対応などについてユーザに教育し、各レベルでの異常時対応などについての教育結果と、スマートキー58から取得した認証コードとを紐付けて教育結果記憶部31Bに記憶する処理を行う。
 設定部23Bは、判定部22aにより教育済みのユーザであると判定された場合、装置機能を有効(利用可能)に設定する一方、判定部22aにより教育済みのユーザではない(未教育のユーザである)と判定された場合、装置機能を無効(利用不可)に設定する処理を行う。
 例えば、判定部22aにおいて、レベル1、2、3の全レベルでの異常時対応が教育済みであることが確認された場合、設定部23Bは、最も高度なレベル3までの機能が利用できるようにするための設定信号を、自動運転系ECU群53などに送信する処理を行う。
 また、判定部22aにおいて、レベル1、2での異常時対応が教育済み(レベル3での異常時対応は未教育)であることが確認された場合、設定部23Bは、レベル2までの機能が利用できるようにする(レベル3は利用不可とする)ための設定信号を、自動運転系ECU群53などに送信する処理を行う。
 また、確認部22Bにおいて、レベル1での異常時対応が教育済み(レベル2、3での異常時対応は未教育)であることが確認された場合、設定部23Bは、レベル1までの機能が利用できるようにする(レベル2、3は利用不可とする)ための設定信号を、自動運転系ECU群53などに送信する処理を行う。
[処理動作例]
 図7は、実施の形態(2)に係る車載システムにおける制御装置10Bの制御部20Bが行う処理動作の一例を示すフローチャートである。
 本処理動作は、例えば、ユーザのスマートキー58とスマートキーユニット57との間で通信が開始されて、車両1のドアロックが解錠されて、車両1の始動スイッチがオンされた場合に実行される。
 まず、ステップS11では、制御部20Bは、スマートキーユニット57を介してスマートキー58の認証コードを取得する処理を行い、ステップS12に処理を進める。
 ステップS12では、制御部20Bは、取得したスマートキー58の認証コードと、教育結果記憶部31Bに記憶された(教育済みユーザの)スマートキー58の認証コードとを照合する処理を行い、ステップS13に処理を進める。
 ステップS13では、制御部20Bは、取得したスマートキー58の認証コードに一致する教育済みユーザのスマートキー58の認証コードが記憶されているか否か(すなわち、照合した結果、認証コードが一致したか否か)を判断し、照合した結果、認証コードが一致しなかった(換言すれば、教育済みユーザのスマートキー58の認証コードではない)と判断すれば、ステップS14に処理を進める。
 ステップS14では、制御部20Bは、教育部21Bに教育要求処理を行い、ステップS15に処理を進める。
 ステップS15では、制御部20Bは、教育要求に応じて、教育用プログラムを起動し、表示装置56に異常時対応の内容を表示して教示する教育処理を行い、ステップS16に処理を進める。例えば、自動運転レベルにおけるレベル1、2、3の各レベルの装置機能に異常が発生した場合の異常時対応の内容(警告マークやメッセージ)などを表示装置56に表示する。
 ステップS16では、制御部20Bは、表示装置56に表示された異常時対応の内容に対するユーザの確認操作(「OK」ボタンの入力操作)を受け付ける処理を行い、ステップS17に処理を進める。
 ステップS17では、制御部20Bは、ステップS16で受け付けられた確認操作の結果(ユーザへの教育結果)と、ステップS11で取得した、当該ユーザのスマートキー58の認証コードとを紐付けて教育結果記憶部31Bに登録する処理を行い、ステップS18に処理を進める。
 ステップS18では、制御部20Bは、教育結果を確認するための所定の条件が成立したか否か(すなわち、確認タイミングになったか否か)を判断し、確認タイミングになったと判断すれば、ステップS19に処理を進める。
 ステップS19では、制御部20Bは、教育結果記憶部31Bに記憶された教育結果を参照し、異常時対応についての教育状況(教育済、又は未教育)を確認する処理を行い、ステップS20に処理を進める。
 ステップS20では、制御部20Bは、ステップS19における教育状況の確認結果に基づいて、装置機能の有効又は無効を設定する処理を実行し、その後処理を終える。
 例えば、ステップS19において、制御部20Bは、自動運転レベルのレベル3までの異常時対応について教育済みであると確認された場合、レベル3の装置機能を有効に設定する一方、ステップS19において、レベル3までの異常時対応について教育済みではない(未教育)と確認された場合、レベル3の装置機能を無効に設定する処理を実行する。
 一方、ステップS13において、認証コードを照合した結果、認証コードが一致した(換言すれば、教育済みユーザのスマートキー58の認証コードである)と判断すれば、ステップS18に処理を進め、確認タイミングになったと判断すれば、その後、上記したステップS19、S20と同様の処理を行い、その後処理を終える。
[作用効果]
 上記実施の形態(2)に係る車載システムによれば、制御装置10Bが、教育結果活用システムとして機能し、スマートキー58から取得した認証コードと、教育結果記憶部31Bに記憶された教育済みユーザのスマートキー58の認証コードとが照合され、異常時対応について教育済みのユーザであるか否かが判定される。そして、教育済みのユーザではないと判定された場合、教育部21Bに教育要求が行われる。したがって、スマートキー58のユーザが、教育済みのユーザではない場合、異常時対応について適切な教育が実施される。
 また、教育要求部22bによる教育要求に応じて、異常時対応についてユーザに教育が行われ、ユーザへの教育結果と、当該ユーザのスマートキー58から取得した認証コードとが紐付けて教育結果記憶部31Bに登録される。したがって、次回、スマートキー58で解錠した場合、改めて異常時対応についての教育を受けずに済むこととなり、ユーザの利便性を高めることができる。
[構成例3]
 図8は、実施の形態(3)に係る教育結果活用システムが車両に適用された車載システムの構成例を示すブロック図である。なお、図6に示した車載システムの構成と同一機能を有する構成には同一符号を付し、その説明を省略することとする。
 実施の形態(3)では、車両1に搭載された制御装置10Cが教育結果活用システムの機能を備えている。
 実施の形態(2)では、スマートキー58を用いた車両1の解錠時に、スマートキー58の認証コード(ユーザID)を用いて、異常時対応について教育済みのユーザであるか否かが判断される構成となっている。一方、実施の形態(3)では、車両1への乗車時に、ユーザの顔認証処理を行い、その顔認証データを用いて、異常時対応について教育済みのユーザであるか否かが判断され、未教育のユーザである場合に、異常時対応についての教育が行われる構成となっている。
 制御装置10Cは、通信バス70を介してゲートウェイECU51に接続されている。また、制御装置10Cは、車両1に搭載された表示装置56と、顔認証ユニット60とに接続され、顔認証ユニット60は、ユーザ(運転者)を撮像するカメラ59に接続されている。カメラ59は、車内で運転者の顔を撮影できる位置に配設されている。
 顔認証ユニット60は、カメラ59で撮像された画像のデータを取得して、画像データから顔認証を行うための特徴量(顔の各器官の位置など示す特徴点)などのデータ(以下、顔認証用データともいう)を抽出する処理などを行う画像処理装置であり、抽出された顔認証用データを制御装置10Cの確認部22Cに送信する処理を行う。カメラ59及び顔認証ユニット60は、生体認証部の一例である。
 カメラ59及び顔認証ユニット60は、ドライバモニタリング装置として機能するものであってもよい。なお、顔認証ユニット60に代えて、虹彩認証ユニット、指紋認証ユニット、静脈認証ユニット、又は声紋認証ユニットなどの生体認証部を用いてもよい。また、顔認証ユニット60の構成を制御部20Cに(例えば、確認部22Cに)組み込んでもよい。
 制御装置10Cは、1以上のプロセッサを含んで構成される制御部20C、1以上のメモリを含んで構成される記憶部30C、及び通信インターフェース(I/F)40を含んで構成されている。
 制御部20Cは、教育部21C、確認部22C、及び設定部23Cを含んで構成されている。記憶部30Cは、教育結果記憶部31C、及びプログラム記憶部32Cを含んで構成されている。
 教育結果記憶部31Cには、教育部21Cにより実行されたユーザへの教育結果と、顔認証ユニット60から取得した、当該ユーザの顔認証用データとが紐付けて記憶されるように構成されている。
 確認部22Cは、判定部22aと、教育要求部22bとを含んで構成されている。
 判定部22aは、車両1への乗車時に、顔認証ユニット60から取得した顔認証用データと、教育結果記憶部31Cに記憶された(記憶済みの)顔認証用データとを照合して、異常時対応について教育済みのユーザであるか否かを判定する処理を行う。
 教育要求部22bは、判定部22aにより教育済みのユーザではない(換言すれば、未教育のユーザである)と判定された場合、教育部21Cに教育要求処理を行う。
 教育部21Cは、教示部21a、受付部21b、要求応答部21c、及び登録部21dを含んで構成されている。
 要求応答部21cは、教育要求部22bによる教育要求に応じて、通信バス70に接続されているECU群の機能に異常が発生した場合の異常時対応についてユーザに教育する指令を教示部21aに送る。
 教示部21aは、要求応答部21cからの指令に基づいて、異常時対応の内容を表示装置56に表示してユーザに教示する処理を行う。
 受付部21bは、表示装置56に表示された異常時対応の内容に対するユーザの確認操作の入力を受け付ける処理を行う。
 登録部21dは、要求応答部21cの指令に基づく、ユーザへの教育結果と、顔認証ユニット60から取得した顔認証用データとを紐付けて教育結果記憶部31Cに登録する処理を行う。
 教育部21Cは、判定部22aにより、顔認証されたユーザが教育済みのユーザではないと判定された場合、例えば、自動運転レベルにおけるレベル1、2、3の各レベルの装置機能に異常が発生した場合の異常時対応などについてユーザに教育し、各レベルでの異常時対応などについての教育結果と、顔認証ユニット60から取得した顔認証用データとを紐付けて教育結果記憶部31Cに記憶する処理を行う。
 設定部23Cは、判定部22aにより教育済みのユーザであると判定された場合、装置機能を有効(利用可能)に設定する一方、判定部22aにより教育済みのユーザではない(未教育のユーザである)と判定された場合、装置機能を無効(利用不可)に設定する処理を行う。
 例えば、判定部22aにおいて、レベル1、2、3の全レベルでの異常時対応が教育済みであることが確認された場合、設定部23Cは、最も高度なレベル3までの機能が利用できるようにするための設定信号を、自動運転系ECU群53などに送信する処理を行う。
 また、判定部22aにおいて、レベル1、2での異常時対応が教育済み(レベル3での異常時対応は未教育)であることが確認された場合、設定部23Cは、レベル2までの機能が利用できるようにする(レベル3は利用不可とする)ための設定信号を、自動運転系ECU群53などに送信する処理を行う。
 また、確認部22Cにおいて、レベル1での異常時対応が教育済み(レベル2、3での異常時対応は未教育)であることが確認された場合、設定部23Cは、レベル1までの機能が利用できるようにする(レベル2、3は利用不可とする)ための設定信号を、自動運転系ECU群53などに送信する処理を行う。
[処理動作例]
 図9は、実施の形態(3)に係る制御装置10Cにおける制御部20Cが行う処理動作の一例を示すフローチャートである。
 本処理動作は、例えば、車両1の始動スイッチがオンされ、カメラ59が起動された後に実行される。
 まず、ステップS31では、制御部20Cは、顔認証ユニット60からユーザの顔認証用データを取得する処理を行い、ステップS32に処理を進める。
 ステップS32では、制御部20Cは、顔認証ユニット60から取得したユーザの顔認証用データと、教育結果記憶部31Cに記憶された教育済みユーザの顔認証用データとを照合する顔認証処理を行い、ステップS33に処理を進める。
 ステップS33では、制御部20Cは、ステップS31で取得したユーザの顔認証用データと、教育済みユーザの顔認証用データとの照合に成功したか否か(すなわち、顔認証が成功したか否か)を判断し、顔認証が成功しなかった(換言すれば、教育済みユーザではない)と判断すれば、ステップS34に処理を進める。
 ステップS34では、制御部20Cは、教育部21Cに教育要求処理を行い、ステップS35に処理を進める。
 ステップS35では、制御部20Cは、教育要求に応じて、教育用プログラムを起動し、表示装置56に異常時対応の内容を表示して教示する教育処理を行い、ステップS36に処理を進める。例えば、自動運転レベルにおけるレベル1、2、3の各レベルの装置機能に異常が発生した場合の異常時対応の内容(警告マークやメッセージ)などを表示装置56に表示する。
 ステップS36では、制御部20Cは、表示装置56に表示された異常時対応の内容に対するユーザの確認操作(「OK」ボタンの入力操作)を受け付ける処理を行い、ステップS37に処理を進める。
 ステップS37では、制御部20Cは、ステップS36で受け付けられた確認操作の結果(ユーザへの教育結果)と、ステップS31で取得したユーザの顔認証用データとを紐付けて教育結果記憶部31Cに登録する処理を行い、ステップS38に処理を進める。
 ステップS38では、制御部20Cは、教育結果を確認するための所定の条件が成立したか否か(すなわち、確認タイミングになったか否か)を判断し、確認タイミングになったと判断すれば、ステップS39に処理を進める。
 ステップS39では、制御部20Cは、教育結果記憶部31Cに記憶された教育結果を参照し、異常時対応についての教育状況(教育済、又は未教育)を確認する処理を行い、ステップS40に処理を進める。
 ステップS40では、制御部20Cは、ステップS39における教育状況の確認結果に基づいて、装置機能の有効又は無効を設定する処理を実行し、その後処理を終える。
 例えば、ステップS39において、制御部20Cは、自動運転レベルのレベル3までの異常時対応について教育済みであると確認された場合、レベル3の装置機能を有効に設定する一方、ステップS39において、レベル3までの異常時対応について教育済みではない(未教育)と確認された場合、レベル3の装置機能を無効に設定する処理を実行する。
 一方、ステップS33において、制御部20Cは、顔認証処理の結果、取得したユーザの顔認証用データと、教育済みユーザの顔認証用データとの照合に成功した(すなわち、顔認証が成功した)と判断すれば、ステップS38に処理を進め、確認タイミングになったと判断すれば、その後、上記したステップS39、S40と同様の処理を行い、その後処理を終える。
[作用効果]
 上記実施の形態(3)に係る車載システムによれば、制御装置10Cが、教育結果活用システムとして機能し、顔認証ユニット60から取得した顔認証用データと、教育結果記憶部31Cに記憶された教育済みユーザの顔認証用データとが照合され、異常時対応について教育済みのユーザであるか否かが判定される。そして、教育済みのユーザではないと判定された場合、教育部21Cに教育要求が行われる。したがって、顔認証ユニット60から取得した顔認証用データのユーザが、教育済みのユーザではない場合、異常時対応について適切な教育が実施される。
 また、教育要求部22bによる教育要求に応じて、異常時対応についてユーザに教育が行われ、ユーザへの教育結果と、顔認証ユニット60から取得した、当該ユーザの顔認証用データとが紐付けて教育結果記憶部31Cに登録される。したがって、次回、車両1に乗車して、顔認証された場合、改めて異常時対応についての教育を受けずに済むこととなり、ユーザの利便性を高めることができる。
[構成例4]
 図10は、実施の形態(4)に係る教育結果活用システムが車両サービスに適用されたクラウドシステムの構成例を示すブロック図である。なお、図6に示した車載システムの構成と同一機能を有する構成には同一符号を付し、その説明を省略することとする。
 実施の形態(4)では、車両1に搭載された制御装置10Dと、サーバ10Eとを含んで教育結果活用システム10Fが構築されている。教育結果活用システム10Fは、車両1のカーシェアリングサービスを提供するシステムに組み込まれている。カーシェアリングサービスが、車両サービスの一例である。
 実施の形態(1)~(3)では、装置機能の異常時対応についての教育が、車両1で(すなわち、ユーザが車両1に乗車した状態で)行われるようになっている。一方、実施の形態(4)では、カーシェアリングサービスの提供を受けるユーザが、車両1に乗車する前(例えば、予約時やユーザ登録時等)に、ユーザの端末装置(以下、ユーザ端末という)80を介して、予め装置機能の異常時対応についての教育を受けることが可能となっている。ユーザ端末80は、スマートフォンなどの携帯端末装置でもよいし、パーソナルコンピュータなどでもよい。
 サーバ10Eは、例えば、クラウド環境に設けられたコンピュータ装置であり、インターネットなどのネットワーク90経由でカーシェアリングサービスをユーザに提供するための処理を実行する。
 サーバ10Eは、教育部21E、教育結果・予約情報記憶部31E、予約部24、ユーザ認証部25、及び結果送信部26を含んで構成されている。
 教育部21Eは、ユーザ登録部21e、教示部21a、受付部21b、及び登録部21dを含んで構成されている。
 ユーザ登録部21eは、ネットワーク90を介してユーザ端末80から取得したユーザのアカウント情報を教育結果・予約情報記憶部31Eに登録する処理を行う。
 教示部21aは、異常時対応の内容をユーザ登録部21eによって登録されたユーザにネットワーク90を介してユーザ端末80に表示して教示する処理を行う。
 受付部21bは、教示部21aによる教示に対するユーザの確認結果を、ユーザ端末80からネットワーク90を介して受け付ける。
 登録部21dは、受付部21bで受け付けたユーザの確認結果を教育結果として、ユーザのアカウント情報と紐付けて教育結果・予約情報記憶部31Eに登録する処理を行う。
 図11は、実施の形態(4)に係る教育結果活用システムにおけるユーザ端末80への教育内容の表示例を示す図である。
 図11に示すように、運転支援機能、自動運転機能などの特定の装置機能に異常が発生したときに表示される警告マークやメッセージが表示される。また、画面下部の「OK」ボタンが確認操作の入力ボタンであり、「OK」ボタンに対するユーザ操作が行われると、確認済みを示す信号がサーバ10Eに送信される。
 予約部24は、ユーザ端末80のアプリケーション画面を通じて入力された、カーシェアリングの予約情報(予約日時、場所、対象車両などの情報)を取り込み、教育結果・予約情報記憶部31Eに、ユーザのアカウント情報と紐付けて登録する処理を行う。
 ユーザ認証部25は、ネットワーク90を介して認証要求部22cによるユーザ認証要求を受け付けた場合、ユーザ認証処理を行う。すなわち、車両1から送信されてきたユーザ認証コードと、教育結果・予約情報記憶部31Eに記憶されているユーザのアカウント情報とを照合して、車両1を予約したユーザであるか否かの認証処理を行う。
 結果送信部26は、ユーザ認証部25によるユーザ認証結果とともに、教育結果・予約情報記憶部31Eから読み出した、当該認証されたユーザの教育結果を車両1に送信する処理を行う。
 車両1の制御装置10Dは、通信バス70を介してゲートウェイECU51に接続されている。また、制御装置10Dは、ユーザ認証ユニット61と、ドアロックユニット62に接続されている。
 ユーザ認証ユニット61は、カーシェアリングサービスを利用するユーザのユーザ端末80から送信されてくるユーザ認証コード(例えば、ユーザのアカウント情報)を受信して、受信したユーザ認証コードを制御装置10Dの確認部22Dに送信する処理を行う。
ドアロックユニット62は、車両1のドアの施錠と解錠を制御する装置であり、制御装置10Dからの解錠信号に基づいて、車両1のドアを解錠する制御を行う。
 制御装置10Dは、制御部20Dの他、図示しない記憶部と通信インターフェースとを含んで構成されている。制御部20Dは、確認部22Dと、設定部23Dとを含んで構成されている。
 確認部22Dは、認証要求部22c、結果取得部22d、解錠信号送信部22e、及び判定部22aを含んで構成されている。
 認証要求部22cは、ユーザ認証ユニット61を介してユーザ端末80から送信されてきたユーザ認証コードを取得した場合、サーバ10Eにユーザ認証を要求する処理を行う。
 結果取得部22dは、サーバ10Eからネットワーク90を介してユーザ認証結果と、当該認証されたユーザの教育結果とを取得する処理を行う。
 判定部22aは、結果取得部22dにより取得した教育結果に基づいて、異常時対応について教育済みのユーザであるか否かを判定する処理を行う。
 解錠信号送信部22eは、結果取得部22dにより取得したユーザ認証結果に基づいて、車両1のドアロックユニット62にドア解錠信号を送信する。ドアロックユニット62は、ドア解錠信号に基づいて、ドアを解錠する駆動制御を行う。
 設定部23Dは、判定部22aにより教育済みのユーザであると判定された場合、装置機能を有効(利用可能)に設定する一方、判定部22aにより教育済みのユーザではない(未教育のユーザである)と判定された場合、装置機能を無効(利用不可)に設定する処理を行う。
 例えば、判定部22aにおいて、レベル1、2、3の全レベルでの異常時対応が教育済みであることが確認された場合、設定部23Dは、最も高度なレベル3までの機能が利用できるようにするための設定信号を、自動運転系ECU群53などに送信する処理を行う。
 また、判定部22aにおいて、レベル1、2での異常時対応が教育済み(レベル3での異常時対応は未教育)であることが確認された場合、設定部23Dは、レベル2までの機能が利用できるようにする(レベル3は利用不可とする)ための設定信号を、自動運転系ECU群53などに送信する処理を行う。
 また、確認部22Dにおいて、レベル1での異常時対応が教育済み(レベル2、3での異常時対応は未教育)であることが確認された場合、設定部23Dは、レベル1までの機能が利用できるようにする(レベル2、3は利用不可とする)ための設定信号を、自動運転系ECU群53などに送信する処理を行う。
[処理動作例]
 図12は、実施の形態(4)に係る教育結果活用システムにおけるユーザ端末80とサーバ10Eとが行う処理動作の一例を示すフローチャートである。
 本処理動作は、例えば、ユーザ端末80に格納された車両サービス用のアプリケーションプログラム(以下、アプリとも呼ぶ)が起動された後に実行される。
 まず、ステップS51では、ユーザ端末80は、アプリ画面で入力されたユーザのアカウント情報をサーバ10Eに送信する処理を行い、ステップS52に処理を進める。
 ステップS52では、サーバ10Eは、ネットワーク90を介してユーザ端末80から取得したユーザのアカウント情報を教育結果・予約情報記憶部31Eに登録する処理を行い、ステップS53に処理を進める。
 ステップS53では、サーバ10Eは、異常時対応の内容をステップS52で登録されたユーザのユーザ端末80に送信する処理を行い、ステップS54に処理を進める。
 ステップS54では、ユーザ端末80は、アプリ画面上に異常時対応の内容を表示して教示する教育処理を行い、ステップS55に処理を進める。例えば、自動運転レベルにおけるレベル1、2、3の各レベルの装置機能に異常が発生した場合の異常時対応の内容(警告マークやメッセージ)などをユーザ端末80の画面に表示する。
 ステップS55では、ユーザ端末80は、アプリ画面を介して入力された、異常時対応の内容に対するユーザの確認操作(「OK」ボタンの入力操作)の信号をサーバ10Eに送信する処理を行い、ステップS56に処理を進める。
 ステップS56では、サーバ10Eは、ユーザ端末80から送信されてきたユーザの確認操作の信号を受け付ける処理を行い、ステップS57に処理を進める。
 ステップS57では、サーバ10Eは、確認操作信号を教育結果(教育済み情報)として、ステップS52で登録された当該ユーザのアカウント情報と紐付けて教育結果・予約情報記憶部31Eに登録する処理を行い、ステップS58に処理を進める。
 ステップS58では、サーバ10Eは、教育結果の登録内容をユーザ端末80に送信する処理を行い、ステップS59に処理を進める。
 ステップS59では、ユーザ端末80は、アプリ画面上に教育結果の登録内容を表示する処理を行い、ステップS60に処理を進める。
 ステップS60では、ユーザ端末80は、アプリ画面を介して、カーシェアリングの予約情報が入力されたか否かを判断し、カーシェアリングの予約情報が入力されていないと判断すれば、その後処理を終える一方、カーシェアリングの予約情報が入力されたと判断すれば、ステップS61に処理を進める。
 ステップS61では、ユーザ端末80が、カーシェアリングの予約情報をサーバ10Eに送信する処理を行い、ステップS62に処理を進める。
 ステップS62では、サーバ10Eは、カーシェアリングの予約情報を取得し、次のステップS63では、ユーザのアカウント情報とカーシェアリングの予約情報を紐付けて教育結果・予約情報記憶部31Eに登録する処理を行い、その後処理を終える。
 図13は、実施の形態(4)に係る教育結果活用システムにおける車両1の制御装置10D(の制御部20D)とサーバ10Eとが行う処理動作の一例を示すフローチャートである。
 本処理動作は、例えば、カーシェアリングされる車両1の解錠をユーザ端末80で行う場合に実行される。
 まず、ステップS71では、制御部20Dが、ユーザ端末80との通信を検知して、ユーザ端末80から送信されてきたユーザ認証コード(アカウント情報)を取得する処理を行い、ステップS72に処理を進める。
 ステップS72では、制御部20Dが、ユーザ端末80から取得したユーザ認証コードと当該車両情報(車両IDなど)とをサーバ10Eに送信する認証要求処理を行い、ステップS73に処理を進める。
 ステップS73では、サーバ10Eは、ユーザ認証コードと車両情報とを取得して、認証要求を受け付け、ステップS74に処理を進める。
 ステップS74では、サーバ10Eは、教育結果・予約情報記憶部31Eに登録されているアカウント情報及びカーシェアリングの予約情報と照合する認証処理を行い、ステップS75に処理を進める。
 ステップS75では、サーバ10Eは、ユーザ認証処理の結果(認証成功、又は認証不成功)と、認証成功した場合における当該ユーザの教育結果(教育済み情報)とを車両1に送信する処理を行い、ステップS76に処理を進める。
 ステップS76では、制御部20Dは、ユーザ認証処理の結果と当該ユーザの教育結果とを取得し、次のステップS77では、認証処理の結果に基づいて、ユーザ認証に成功したか否かを判断し、ユーザ認証に成功しなかった(予約したユーザではない)と判断すれば、その後処理を終える。なお、ユーザ端末80に認証不成功の結果を送信してもよい。
 一方、ステップS77において、制御部20Dが、ユーザ認証に成功した(予約したユーザである)と判断すれば、ステップS78に処理を進める。ステップS78では、制御部20Dは、車両1のドアロックユニット62に解錠信号を送信する処理を行う。この解錠信号に基づいて、車両1のドアが解錠され、ユーザの乗車が可能となる。
 次のステップS79では、制御部20Dは、車両1の始動スイッチがオンされたか否かを判断し、始動スイッチがオンされたと判断すれば、ステップS80に処理を進める。
 ステップS80では、制御部20Dは、ステップS76で取得した教育結果を参照し、異常時対応についての教育状況(教育済、又は未教育)を確認する処理を行い、ステップS81に処理を進める。
 ステップS81では、制御部20Dは、ステップS80における教育状況の確認結果に基づいて、装置機能の有効又は無効を設定する処理を実行し、その後処理を終える。
 例えば、ステップS80において、制御部20Dは、自動運転レベルのレベル3までの異常時対応について教育済みであると確認された場合、レベル3の装置機能を有効に設定する一方、ステップS80において、レベル3までの異常時対応について教育済みではない(未教育)と確認された場合、レベル3の装置機能を無効に設定する処理を実行する。
[作用効果]
 上記実施の形態(4)に係る教育結果活用システム10Fは、カーシェアリングシステムに組み込まれているので、ユーザは、慣れない車両に乗車する場合であっても、ユーザ端末80を用いて、車両1の装置機能の異常時対応について、事前に教育を受けることができ、安心して車両に乗車することができ、装置機能に異常が発生した場合であっても、適切な対応をとることが可能となる。
[変形例]
 以上、本発明の実施の形態を詳細に説明したが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく、種々の改良や変更を行うことができることは言うまでもない。
 例えば、制御装置10A、10B、10C、10Dの構成要素が、ゲートウェイECU51に装備されていてもよいし、他のECU群のいずれかに装備されていてもよい。
 また、上記実施の形態(2)、(3)において、制御装置10B、10Cが、教育結果記憶部31B、31Cに教育結果が記憶された後、所定の条件が成立した場合に、教育結果記憶部31B、31Cに記憶された教育結果を無効にする結果無効部と、該結果無効部により教育結果が無効にされた後、異常時対応についての再教育を教育部21B、21Cに指示する再教育指示部とを備えた構成としてもよい。
 係る構成によれば、所定の条件が成立した場合(例えば、一定期間が経過した場合、新たな機能がアップデートされた場合など)、教育結果記憶部31B、31Cに記憶された教育結果が無効され、異常時対応についての再教育が指示される。これにより、ユーザに異常時対応の内容を忘れさせないように学習させることができ、また、異常時対応の内容の更新が適切に行われることとなる。
 また、上記実施の形態(1)、(2)、(3)において、制御装置10A、10B、10Cが、教育結果記憶部31A、31B、31Cに記憶された教育結果を表示装置56に提示する教育結果提示部を備えていてもよい。
 係る構成によれば、教育結果記憶部31A、31B、31Cに記憶された教育結果が表示装置56に提示されるので、教育結果の状況などをユーザに容易に把握させることができ、また、教育結果の状況に応じた対策をユーザに取らせることが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
[付記]
 本発明の実施の形態は、以下の付記の様にも記載され得るが、これらに限定されない。
(付記1)
 車両(1)に搭載された装置機能についてユーザに教育した結果を活用する教育結果活用システム(10)であって、
 前記装置機能に異常が発生した場合の異常時対応について前記ユーザに教育する教育部(21)と、
 該教育部(21)による前記ユーザへの教育結果が記憶される教育結果記憶部(31)と、
 該教育結果記憶部(31)に記憶された前記教育結果に基づいて、前記異常時対応についての教育状況を確認する確認部(22)と、
 該確認部(22)による前記教育状況の確認結果に基づいて、前記装置機能の有効又は無効を設定する設定部(23)とを備えていることを特徴とする教育結果活用システム。
(付記2)
 車両(1)に搭載された装置機能についてユーザに教育した結果を活用する教育結果活用方法であって、
 前記装置機能に異常が発生した場合の異常時対応について前記ユーザに教育する教育ステップ(S1、S2)と、
 該教育ステップ(S1、S2)により得られた前記ユーザへの教育結果を教育結果記憶部(31)に記憶する教育結果記憶ステップ(S3)と、
 該教育結果記憶部(31)に記憶された前記教育結果に基づいて、前記異常時対応についての教育状況を確認する確認ステップ(S5)と、
 該確認ステップ(S5)により確認された前記教育状況の確認結果に基づいて、前記装置機能の有効又は無効を設定する設定ステップ(S6)とを含んでいることを特徴とする教育結果活用方法。
 本発明は、車両に搭載された装置機能に異常が発生した場合であっても適切な対応が行えるように、ユーザへの教育状況に応じて装置機能の設定を変えることが可能な車両の制御装置、該制御装置を備えた車載システム、又は該車載システムを備えた車両を利用するサービスなどに適用することができ、これら自動車関連の産業分野において広く利用することができる。
1 車両
10、10F 教育結果活用システム
10A、10B、10C、10D 制御装置
10E サーバ
20A、20B、20C、20D 制御部
21、21A、21B、21C、21D 教育部
21a 教示部
21b 受付部
21c 要求応答部
21d 登録部
21e ユーザ登録部
22、22A、22B、22C、22D 確認部
22a 判定部
22b 教育要求部
22c 認証要求部
22d 結果取得部
22e 解錠信号送信部
23、23A、23B、23C、23D 設定部
24 予約部
25 ユーザ認証部
26 結果送信部
30A、30B、30C 記憶部
31、31A、31B、31C 教育結果記憶部
31E 教育結果・予約情報記憶部
32A、32B、32C プログラム記憶部
40 I/F(通信インターフェース)
50 車載装置
51 ゲートウェイECU
52 走行系ECU群
53 自動運転系ECU群
54 ボディ系ECU群
55 情報系ECU群
56 表示装置
57 スマートキーユニット
58 スマートキー
59 カメラ
60 顔認証ユニット
61 ユーザ認証ユニット
62 ドアロックユニット
70 通信バス
80 ユーザ端末
90 ネットワーク

 

Claims (19)

  1.  車両に搭載された装置機能についてユーザに教育した結果を活用する教育結果活用システムであって、
     前記装置機能に異常が発生した場合の異常時対応について前記ユーザに教育する教育部と、
     該教育部による前記ユーザへの教育結果が記憶される教育結果記憶部と、
     該教育結果記憶部に記憶された前記教育結果に基づいて、前記異常時対応についての教育状況を確認する確認部と、
     該確認部による前記教育状況の確認結果に基づいて、前記装置機能の有効又は無効を設定する設定部とを備えていることを特徴とする教育結果活用システム。
  2.  前記教育部が、
     前記異常時対応の内容を前記ユーザに教示する教示部と、
     該教示部による教示に対する前記ユーザの確認結果を受け付ける受付部とを備え、
     該受付部で受け付けた前記ユーザの確認結果が前記教育結果として前記教育結果記憶部に記憶されることを特徴とする請求項1記載の教育結果活用システム。
  3.  前記教示部が、前記車両に設けられた表示装置、又は前記ユーザが使用する端末装置に、前記異常時対応の内容を表示して教示するものであり、
     前記受付部が、前記表示装置、又は前記端末装置を通じて前記ユーザの確認操作を受け付けるものであることを特徴とする請求項2記載の教育結果活用システム。
  4.  前記確認部が、前記車両において所定の条件が成立した場合に、前記教育結果記憶部に記憶された前記教育結果を参照して、前記異常時対応についての教育状況を確認するものであることを特徴とする請求項1~3のいずれかの項に記載の教育結果活用システム。
  5.  前記設定部が、
     前記確認部により前記異常時対応について教育済みであると確認された場合、前記装置機能を有効に設定する一方、
     前記確認部により前記異常時対応について教育済みではないと確認された場合、前記装置機能を無効に設定するものであることを特徴とする請求項1~4のいずれかの項に記載の教育結果活用システム。
  6.  前記教育結果記憶部は、前記ユーザへの教育結果と前記車両の解錠キーの認証コードとが紐付けて記憶されるように構成され、
     前記確認部が、
     前記解錠キーから取得した認証コードと、前記教育結果記憶部に記憶された前記解錠キーの認証コードとを照合して、前記異常時対応について教育済みのユーザであるか否かを判定する判定部と、
     該判定部により前記教育済みのユーザではないと判定された場合、前記教育部に教育要求を行う教育要求部とを備えていることを特徴とする請求項1~3のいずれかの項に記載の教育結果活用システム。
  7.  前記教育部が、
     前記教育要求部による教育要求に応じて、前記異常時対応について前記ユーザに教育する要求応答部と、
     該要求応答部による前記ユーザへの教育結果と前記解錠キーから取得した認証コードとを紐付けて前記教育結果記憶部に登録する登録部とを備えていることを特徴とする請求項6記載の教育結果活用システム。
  8.  前記教育結果記憶部は、前記ユーザへの教育結果と当該ユーザの生体認証情報とが紐付けて記憶されるように構成され、
     前記確認部が、
     生体認証部から取得した生体認証情報と、前記教育結果記憶部に記憶された前記ユーザの生体認証情報とを照合して、前記異常時対応について教育済みのユーザであるか否かを判定する判定部と、
     該判定部により前記教育済みのユーザではないと判定された場合、前記教育部に教育要求を行う教育要求部とを備えていることを特徴とする請求項1~3のいずれかの項に記載の教育結果活用システム。
  9.  前記教育部が、
     前記教育要求部による教育要求に応じて、前記異常時対応について前記ユーザに教育する要求応答部と、
     該要求応答部による前記ユーザへの教育結果と前記生体認証部から取得した生体認証情報とを紐付けて前記教育結果記憶部に登録する登録部とを備えていることを特徴とする請求項8記載の教育結果活用システム。
  10.  前記教育部と、前記教育結果記憶部とが、車両サービスを提供する処理を行うサーバに設けられ、
     前記教育部が、
     ネットワークを介して取得した前記ユーザのアカウント情報を前記教育結果記憶部に登録するユーザ登録部と、
     前記異常時対応の内容を前記ユーザ登録部によって登録された前記ユーザに前記ネットワークを介して教示する教示部と、
     該教示部による教示に対する前記ユーザの確認結果を、前記ネットワークを介して受け付ける受付部と、
     該受付部で受け付けた前記ユーザの確認結果を前記教育結果として、前記ユーザのアカウント情報と紐付けて前記教育結果記憶部に登録する登録部とを備えていることを特徴とする請求項1記載の教育結果活用システム。
  11.  前記確認部と、前記設定部とが、前記車両サービスに用いられる車両に設けられ、
     前記確認部が、
     前記車両を解錠するためのユーザ認証コードを取得した場合、前記サーバにユーザ認証要求を行う認証要求部と、
     前記サーバから前記ネットワークを介してユーザ認証結果と、当該認証されたユーザの前記教育結果とを取得する結果取得部と、
     該結果取得部により取得した前記教育結果に基づいて、前記異常時対応について教育済みのユーザであるか否かを判定する判定部とを備え、
     前記サーバに、
     前記ネットワークを介して前記認証要求部による前記ユーザ認証要求を受け付けた場合、ユーザ認証を行うユーザ認証部と、
     該ユーザ認証部によるユーザ認証結果と当該認証されたユーザの前記教育結果とを前記ネットワークを介して前記車両に送信する結果送信部とが装備されていることを特徴とする請求項10記載の教育結果活用システム。
  12.  前記確認部が、
     前記結果取得部により取得した前記ユーザ認証結果に基づいて、前記車両のドアロック制御部にドア解錠信号を送信する解錠信号送信部を備えていることを特徴する請求項11記載の教育結果活用システム。
  13.  前記設定部が、
     前記判定部により前記教育済みのユーザであると判定された場合、前記装置機能を有効に設定するものであり、
     前記判定部により前記教育済みのユーザではないと判定された場合、前記装置機能を無効に設定するものであることを特徴とする請求項6~12のいずれかの項に記載の教育結果活用システム。
  14.  前記異常には、前記車両に搭載された装置の故障、及び前記装置に対するセキュリティ攻撃のうちの少なくともいずれかが含まれていることを特徴とする請求項1~13のいずれかの項に記載の教育結果活用システム。
  15.  前記教育結果記憶部に前記教育結果が記憶された後、所定の条件が成立した場合に、前記教育結果記憶部に記憶された前記教育結果を無効にする結果無効部と、
     該結果無効部により前記教育結果が無効にされた後、前記異常時対応についての再教育を前記教育部に指示する再教育指示部とを備えていることを特徴とする請求項1~14のいずれかの項に記載の教育結果活用システム。
  16.  前記教育結果記憶部に記憶された前記教育結果を提示する教育結果提示部を備えていることを特徴とする請求項1~15のいずれかの項に記載の教育結果活用システム。
  17.  前記装置機能には、ドライバの運転操作を支援する運転支援制御、又はドライバに代わって運転制御を行う自動運転制御を実現するための少なくとも1以上の装置機能が含まれていることを特徴とする請求項1~16のいずれかの項に記載の教育結果活用システム。
  18.  請求項1~9のいずれかの項に記載の教育結果活用システムの構成を備えていることを特徴とする制御装置。
  19.  車両に搭載された装置機能についてユーザに教育した結果を活用する教育結果活用方法であって、
     前記装置機能に異常が発生した場合の異常時対応について前記ユーザに教育する教育ステップと、
     該教育ステップにより得られた前記ユーザへの教育結果を教育結果記憶部に記憶する教育結果記憶ステップと、
     該教育結果記憶部に記憶された前記教育結果に基づいて、前記異常時対応についての教育状況を確認する確認ステップと、
     該確認ステップにより確認された前記教育状況の確認結果に基づいて、前記装置機能の有効又は無効を設定する設定ステップとを含んでいることを特徴とする教育結果活用方法。
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