WO2020165954A1 - 電力変換装置、および電力変換システム - Google Patents

電力変換装置、および電力変換システム Download PDF

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Abstract

直流線路(14)と交流系統(80)との間で電力変換を行なう電力変換装置(100)は、互いに直列接続された複数のサブモジュール(7)を含む電力変換回路(2)と、複数のサブモジュール(7)の各々を制御する制御装置(50)とを備える。各サブモジュール(7)は、スイッチング回路(20)と、スイッチング回路(20)に並列接続されたコンデンサ(24)とを含む。交流系統(80)と電力変換回路(2)との間に設けられた遮断器(12)が開放されている場合に、制御装置(50)は、直流線路(14)に接続された放電回路(30)を介して複数のサブモジュール(7)のうちの少なくとも1つのサブモジュール(7)内のコンデンサ(24)が放電されるように、少なくとも1つのサブモジュール(7)のスイッチング回路(20)を駆動させる。

Description

電力変換装置、および電力変換システム
 本開示は、交流と直流との間で電力変換を行なう電力変換装置、および電力変換システムに関する。
 HDVC(High Voltage Direct Current)、あるいはSTATCOM(Static Synchronous Compensator)等に代表される電力系統用の電力変換装置として、大容量のコンデンサを内蔵したモジュラーマルチレベル変換器(MMC:Modular Multilevel Converter)が知られている。MMC変換器は、交流の各相について、高電位側直流端子に接続された上アームと低電位側直流端子に接続された下アームとを有する。各アームは、複数のサブモジュールがカスケードに接続されることによって構成されている。なお、「サブモジュール」は、「変換器セル」とも称される。
 保守点検時等において電力変換装置の運転を停止した場合、各サブモジュール内のコンデンサに蓄積された電荷が徐々に放電される。しかし、上記のような電力変換装置内の電子回路は、できるだけ損失が小さくなるように設計されているため、当該放電によりコンデンサの電圧が低下する速度は遅い。したがって、電力変換装置に人が近づくことができるようになるまで長時間を要する。
 例えば、特表2016-518804号公報(特許文献1)は、電力変換装置を開示している。この電力変換装置の変換器セルは、互いに直列接続された放電抵抗器および放電スイッチを含む回路と、当該回路に並列接続されたエネルギー貯蔵要素とを含む。エネルギー貯蔵要素を保守または修理のために放電されることを必要とする場合に、放電スイッチが使用される。
特表2016-518804号公報
 特許文献1のように、各変換器セル内でコンデンサの放電を行なう場合、各変換器セル内に、放電のために抵抗値が最適化された放電抵抗器と、放電抵抗器に直列接続された放電スイッチとを含む放電機構を新たに設ける必要があり、この観点から改善の余地があると考えられる。
 本開示のある局面における目的は、既存の設備をできるだけ利用して、各サブモジュールのコンデンサを効率よく放電することが可能な電力変換装置、および電力変換システムを提供することである。
 ある実施の形態に従うと、直流線路と交流系統との間で電力変換を行なう電力変換装置が提供される。電力変換装置は、互いに直列接続された複数のサブモジュールを含む電力変換回路と、複数のサブモジュールの各々を制御する制御装置とを備える。各サブモジュールは、スイッチング回路と、スイッチング回路に並列接続されたコンデンサとを含む。交流系統と電力変換回路との間に設けられた遮断器が開放されている場合に、制御装置は、直流線路に接続された放電回路を介して複数のサブモジュールのうちの少なくとも1つのサブモジュール内のコンデンサが放電されるように、少なくとも1つのサブモジュールのスイッチング回路を駆動させる。
 他の実施の形態に従うと、直流線路と交流系統との間で電力変換を行なう電力変換システムが提供される。電力変換システムは、電力変換装置と、直流線路に接続された放電回路とを備える。電力変換装置は、互いに直列接続された複数のサブモジュールを含む電力変換回路と、複数のサブモジュールの各々を制御する制御装置とを含む。各サブモジュールは、スイッチング回路と、スイッチング回路に並列接続されたコンデンサとを含む。交流系統と電力変換回路との間に設けられた遮断器が開放されている場合に、制御装置は、直流線路に接続された放電回路を介して複数のサブモジュールのうちの少なくとも1つのサブモジュール内のコンデンサが放電されるように、少なくとも1つのサブモジュールのスイッチング回路を駆動させる。
 本開示によると、既存の設備をできるだけ利用して、各サブモジュールのコンデンサを効率よく放電することが可能となる。
実施の形態1に従う電力変換システムの概略構成の一例を示す図である。 実施の形態1に従う電力変換回路の概略構成図である。 図2の各レグ回路を構成するサブモジュールの一例を示す回路図である。 実施の形態1に従う制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施の形態1に従うコンデンサの放電経路を説明するための図である。 実施の形態1に従う制御装置の処理手順の一例を説明するための図である。 実施の形態1に従う制御装置の機能構成を示す模式図である。 実施の形態2に従うサブモジュールの一例を示す回路図である。 実施の形態2に従うコンデンサの放電経路を説明するための図である。 実施の形態2に従う制御装置の処理手順の一例を説明するための図である。
 以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
 実施の形態1.
 <システムの構成>
 (全体構成)
 図1は、実施の形態1に従う電力変換システムの概略構成の一例を示す図である。図1を参照して、電力変換システムは、単極構成の直流送電系統の電力を制御するためのシステムである。直流線路14を構成する正極側の直流送電線14Pおよび負極側の直流送電線14Nを介して、交流系統80と他の交流系統間で電力が送受される。典型的には、直流線路14は、静電容量を有するケーブルである。
 電力変換装置100は、直流線路14と交流系統80との間で電力変換を行なう。具体的には、電力変換装置100は、電力変換回路2と、制御装置50とを含む。電力変換回路2は直流送電線14P,14Nに接続される。制御装置50は電力変換回路2の動作を制御する。制御装置50が実行する詳細な処理については後述する。電力変換回路2は、変圧器13および交流遮断器12を介して交流系統80に接続される。
 交流遮断器12は、交流系統80と電力変換回路2との間に設けられている。変圧器13は、例えば、一次巻線に設けられた複数のタップを切り換え、変圧比操作により電圧を調整するタップ付変圧器である。
 放電回路30P,30Nは、それぞれ直流送電線14P,14Nに蓄積された電荷を放電するために設けられている。放電回路30P,30N(以下、「放電回路30」とも総称する。)は、それぞれ直流送電線14P,14Nに接続される。
 放電回路30Pは、直列接続された放電抵抗31Pおよび放電スイッチ32Pを含む。放電抵抗31Pの一端および他端は、それぞれ直流送電線14Pおよび放電スイッチ32Pに接続される。放電スイッチ32Pの一端および他端は、それぞれ放電抵抗31Pおよびグランドに接続される。
 放電回路30Nは、直列接続された放電抵抗31Nおよび放電スイッチ32Nを含む。放電抵抗31Nの一端および他端は、それぞれ直流送電線14Nおよび放電スイッチ32Nに接続される。放電スイッチ32Nの一端および他端は、それぞれ放電抵抗31Nおよびグランドに接続される。以下、放電抵抗31P,31Nを「放電抵抗31」とも総称し、放電スイッチ32P,32Nを「放電スイッチ32」とも総称する。
 本実施の形態では、放電回路30において、放電スイッチ32が接地される構成について説明するが、放電抵抗31が接地される構成であってもよい。
 中央制御装置90は、制御装置50の上位装置に相当する。中央制御装置90は、制御装置50と通信可能に構成されており、制御装置50に指示を与える。また、中央制御装置90は、交流遮断器12の開閉制御、および放電スイッチ32の開閉制御等を実行する。
 (電力変換回路の構成)
 図2は、実施の形態1に従う電力変換回路の概略構成図である。図2を参照して、電力変換回路2は、自励式の電圧型電力変換器で構成されている。具体的には、電力変換回路2は、互いに直列接続された複数のサブモジュール(図3中の「SM」に対応)7を含むモジュラーマルチレベル変換器によって構成されている。電力変換回路2は、直流線路14と、交流系統80との間で電力変換を行なう。
 電力変換回路2は、正極直流端子(すなわち、高電位側直流端子)Npと、負極直流端子(すなわち、低電位側直流端子)Nnとの間に互いに並列に接続された複数のレグ回路4u,4v,4wを含む。レグ回路4u,4v,4wのうち任意のものを示す場合、レグ回路4とも記載する。
 レグ回路4は、交流を構成する複数相の各々に設けられる。レグ回路4は、交流系統80と直流線路14との間に接続され電力変換を行なう。図2には、交流系統80が3相交流系統の場合が示され、U相、V相、W相にそれぞれ対応して3個のレグ回路4u,4v,4wが設けられている。
 レグ回路4u,4v,4wにそれぞれ設けられた交流入力端子Nu,Nv,Nwは、変圧器13および交流遮断器12を介して交流系統80に接続される。図2では、図解を容易にするために、交流入力端子Nv,Nwと変圧器13との接続は図示していない。各レグ回路4に共通に接続された高電位側直流端子Npおよび低電位側直流端子Nnは、それぞれ直流送電線14Pおよび14Nに接続される。
 交流入力端子Nu,Nv,Nwに代えてレグ回路4u,4v,4wにそれぞれ一次巻線を設け、この一次巻線と磁気結合する二次巻線を介してレグ回路4u,4v,4wが変圧器13に交流的に接続されるようにしてもよい。この場合、一次巻線を下記のリアクトル8A,8Bとしてもよい。すなわち、レグ回路4は、交流入力端子Nu,Nv,Nwまたは上記の一次巻線など、各レグ回路4u,4v,4wに設けられた接続部を介して電気的に(すなわち直流的または交流的に)交流系統80と接続される。
 レグ回路4uは、高電位側直流端子Npから交流入力端子Nuまでの上アーム5と、低電位側直流端子Nnから交流入力端子Nuまでの下アーム6とを含む。上アーム5と下アーム6との接続点である交流入力端子Nuが変圧器13と接続される。高電位側直流端子Npおよび低電位側直流端子Nnが、それぞれ直流送電線14Pおよび14Nに接続される。レグ回路4v,4wについても同様の構成を有しているので、以下、レグ回路4uを代表として説明する。
 上アーム5は、カスケード接続された複数のサブモジュール7と、リアクトル8Aとを含む。当該複数のサブモジュール7およびリアクトル8Aは互いに直列接続されている。
 同様に、下アーム6は、カスケード接続された複数のサブモジュール7と、リアクトル8Bとを含む。当該複数のサブモジュール7およびリアクトル8Bは互いに直列接続されている。
 リアクトル8Aが挿入される位置は、レグ回路4uの上アーム5のいずれの位置であってもよく、リアクトル8Bが挿入される位置は、レグ回路4uの下アーム6のいずれの位置であってもよい。リアクトル8A,8Bはそれぞれ複数個あってもよい。各リアクトルのインダクタンス値は互いに異なっていてもよい。さらに、上アーム5のリアクトル8Aのみ、もしくは、下アーム6のリアクトル8Bのみを設けてもよい。
 リアクトル8A,8Bは、交流系統80または直流線路14などの事故時に事故電流が急激に増大しないように設けられている。しかし、リアクトル8A,8Bのインダクタンス値を過大なものにすると電力変換器の効率が低下するという問題が生じる。したがって、事故時においては、各サブモジュール7の全てのスイッチング素子をできるだけ短時間で停止(すなわち、オフ)することが好ましい。
 制御装置50は、制御に使用される電気量(例えば、電流、電圧)を複数の検出器から取得する。具体的には、複数の検出器は、交流電圧検出器10と、交流電流検出器16と、直流電圧検出器11A,11Bと、各レグ回路4に設けられたアーム電流検出器9A,9Bとを含む。
 各検出器によって検出された信号は、制御装置50に入力される。制御装置50は、検出信号に基づいて各サブモジュールの運転状態を制御するための運転指令15pu,15nu,15pv,15nv,15pw,15nwを出力する。また、制御装置50は、各サブモジュールから、当該サブモジュールに設けられたコンデンサの電圧の検出値を表す信号17を受信する。
 本実施の形態の場合、運転指令15pu,15nu,15pv,15nv,15pw,15nwは、U相上アーム、U相下アーム、V相上アーム、V相下アーム、W相上アーム、およびW相下アームにそれぞれ対応して生成されている。以下の説明では、運転指令15pu,15nu,15pv,15nv,15pw,15nwについて、総称する場合または任意のものを示す場合、運転指令15と記載する。
 図2では図解を容易にするために、各検出器から制御装置50に入力される信号の信号線と、制御装置50および各サブモジュール7間で入出力される信号の信号線とは、一部まとめて記載されているが、実際には検出器ごとおよびサブモジュール7ごとに設けられている。各サブモジュール7と制御装置50との間の信号線は、送信用と受信用とが別個に設けられていてもよい。例えば、これらの信号は耐ノイズ性の観点から光ファイバを介して伝送される。
 以下、各検出器について具体的に説明する。交流電圧検出器10は、変圧器13から交流系統80に出力されるU相の交流電圧値Vacu、V相の交流電圧値Vacv、およびW相の交流電圧値Vacwを検出する。交流電流検出器16は、変圧器13から交流系統80に出力されるU相の交流電流値Iacu、V相の交流電流値Iacv、およびW相の交流電流値Iacwを検出する。直流電圧検出器11Aは、直流送電線14Pに接続された高電位側直流端子Npの直流電圧値Vdcpを検出する。直流電圧検出器11Bは、直流送電線14Nに接続された低電位側直流端子Nnの直流電圧値Vdcnを検出する。
 U相用のレグ回路4uに設けられたアーム電流検出器9Aおよび9Bは、上アーム5に流れる上アーム電流Ipuおよび下アーム6に流れる下アーム電流Inuをそれぞれ検出する。同様に、V相用のレグ回路4vに設けられたアーム電流検出器9Aおよび9Bは、上アーム電流Ipvおよび下アーム電流Invをそれぞれ検出する。W相用のレグ回路4wに設けられたアーム電流検出器9Aおよび9Bは、上アーム電流Ipwおよび下アーム電流Inwをそれぞれ検出する。
 (サブモジュールの構成例)
 図3は、図2の各レグ回路を構成するサブモジュールの一例を示す回路図である。図3に示すサブモジュール7は、ハーフブリッジ型のスイッチング回路20と、エネルギー蓄積器としてのコンデンサ24と、抵抗29と、制御回路200とを含む。
 ハーフブリッジ型のスイッチング回路20は、互いに直列接続されたスイッチング素子22A,22Bと、ダイオード23A,23Bとを含む。
 ダイオード23A,23Bは、スイッチング素子22A,22Bとそれぞれ逆並列(すなわち、並列かつ逆バイアス方向)に接続される。コンデンサ24は、スイッチング回路20と並列に接続される。より具体的には、コンデンサ24は、スイッチング素子22A,22Bの直列接続回路と並列に接続され、直流電圧を保持する。
 スイッチング素子22A,22Bの接続ノードは高電位側の入出力端子26Pと接続される。スイッチング素子22Bとコンデンサ24の接続ノードは低電位側の入出力端子26Nと接続される。詳細は後述するが、抵抗29は、サブモジュール7と制御装置50とが通信不能になった時点で、コンデンサ24に残っている電荷を自然放電するための抵抗であり、コンデンサ24と並列に接続される。ただし、サブモジュール7が通常動作しているときの損失をできるだけ小さくする必要があるため、抵抗29の抵抗値は高く設定されている。
 各スイッチング素子22A,22Bには、オン動作とオフ動作の両方を制御可能な自己消弧型のスイッチング素子が用いられる。スイッチング素子22A,22Bは、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。
 制御回路200は、ゲート制御部21と、電圧検出部27と、送受信部28とを含む。なお、制御回路200は、コンデンサ24の電圧を用いて制御用の電源を生成する電源回路を有している。
 ゲート制御部21は、制御装置50から受信した運転指令15に従って動作する。ゲート制御部21は、通常動作時(すなわち、入出力端子26P,26N間に零電圧または正電圧を出力する場合)には、スイッチング素子22A,22Bの一方をオン状態とし、他方をオフ状態となるように制御を行なう。
 スイッチング素子22Aがオン状態であり、スイッチング素子22Bがオフ状態のとき、入出力端子26P,26N間にはコンデンサ24の両端24P,24Nの間の電圧(以下、「セルキャパシタ電圧」とも称する。)が印加される。すなわち、サブモジュール7の出力電圧はセルキャパシタ電圧となる。逆に、スイッチング素子22Aがオフ状態であり、スイッチング素子22Bがオン状態のとき、入出力端子26P,26N間は0Vとなる。すなわち、サブモジュール7の出力電圧は零電圧となる。
 このように、図3に示すサブモジュール7は、スイッチング素子22A,22Bを交互にオン状態とすることによって、零電圧またはコンデンサ24の電圧に依存した正電圧(すなわち、セルキャパシタ電圧)を出力することができる。ダイオード23A,23Bは、スイッチング素子22A,22Bに逆方向電圧が印加されたときの保護のために設けられている。
 一方、制御装置50は、アーム電流の過電流を検出した場合、ゲートブロック(すなわち、スイッチング素子のオフ)指令を送受信部28に送信する。ゲート制御部21は、ゲートブロック指令を送受信部28を介して受け付けると、回路保護のためにスイッチング素子22A,22Bの両方をオフにする。この結果、例えば、交流系統80の地絡事故の場合に、スイッチング素子22A,22Bを保護することができる。
 電圧検出部27は、コンデンサ24の電圧(すなわち、セルキャパシタ電圧)を検出する。送受信部28は、制御装置50から受信した運転指令15をゲート制御部21に伝達するとともに、電圧検出部27によって検出されたセルキャパシタ電圧を表す信号17を制御装置50に送信する。
 上記のゲート制御部21、電圧検出部27、および送受信部28は、専用回路によって構成してもよいし、FPGA(Field Programmable Gate Array)などを利用して構成してもよい。
 <制御装置のハードウェア構成>
 図4は、実施の形態1に従う制御装置50のハードウェア構成の一例を示す図である。図4を参照して、出制御装置50は、補助変成器51と、AD(Analog to Digital)変換部52と、演算処理部70とを含む。
 補助変成器51は、各検出器からの電気量を取り込み、内部回路での信号処理に適した電圧信号に変換して出力する。AD変換部52は、補助変成器51から出力される電圧信号を取り込んでディジタルデータに変換する。具体的には、AD変換部52は、アナログフィルタと、サンプルホールド回路と、マルチプレクサと、AD変換器とを含む。
 アナログフィルタは、補助変成器51から出力される電圧信号から高周波のノイズ成分を除去する。サンプルホールド回路は、アナログフィルタから出力される信号を予め定められたサンプリング周期でサンプリングする。マルチプレクサは、演算処理部70から入力されるタイミング信号に基づいて、サンプルホールド回路から入力される信号を時系列で順次切り替えてAD変換器に入力する。AD変換器は、マルチプレクサから入力される信号をアナログデータからディジタルデータに変換する。AD変換器は、ディジタル変換した信号(すなわち、ディジタルデータ)を演算処理部70へ出力する。
 演算処理部70は、CPU(Central Processing Unit)72と、ROM73と、RAM74と、DI(digital input)回路75と、DO(digital output)回路76と、入力インターフェイス(I/F)77と、通信インターフェイス(I/F)78とを含む。これらは、バス71で結合されている。
 CPU72は、ROM73に格納されたプログラムを読み出して実行することによって、制御装置50の動作を制御する。なお、ROM73には、CPU72によって用いられる各種情報が格納されている。CPU72は、たとえば、マイクロプロセッサである。なお、当該ハードウェアは、CPU以外のFPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)およびその他の演算機能を有する回路などであってもよい。
 CPU72は、バス71を介して、AD変換部52からディジタルデータを取り込む。CPU72は、ROM73に格納されているプログラムに従って、取り込んだディジタルデータを用いて制御演算を実行する。
 CPU72は、制御演算結果に基づいて、DO回路76を介して、外部に制御指令を出力する。また、CPU72は、DI回路75を介して、その制御指令に対する応答を受け取る。入力インターフェイス77は、典型的には、各種ボタン等であり、系統運用者からの各種設定操作を受け付ける。また、CPU72は、通信インターフェイス78を介して、他の装置(中央制御装置90等)と各種情報を送受信する。
 中央制御装置90のハードウェア構成は、例えば、制御装置50のハードウェア構成と同様であってもよい。典型的には、制御装置50および中央制御装置90は、ディジタル保護制御装置として構成されている。
 <コンデンサの放電>
 図5は、実施の形態1に従うコンデンサ24の放電経路を説明するための図である。ここでは、中央制御装置90の指示によって、交流遮断器12が開放し、放電スイッチ32がオン状態であるものとする。また、電力変換回路2の各サブモジュール7は停止状態、すなわち、スイッチング素子22A,22Bがオフ状態であるものとする。また、説明の容易化のため、U相のレグ回路4uにおける放電経路を代表として説明する。
 制御装置50は、中央制御装置90から各サブモジュール7のコンデンサ24の放電開始指令を受信する。制御装置50は、放電開始指令に従って、N個のサブモジュール7内のコンデンサ24が放電されるように当該サブモジュール7を動作させる。
 具体的には、制御装置50は、レグ回路4uに含まれる各サブモジュール7のうち、N個のサブモジュール7を選択する。図5の例では、上アーム5および下アーム6の各々からNa個のサブモジュール7を選択することで、レグ回路4u全体としてN個のサブモジュール7が選択されている。なお、N=2Naである。
 制御装置50は、N個のサブモジュール7内のコンデンサ24が放電されるように当該サブモジュール7のスイッチング回路20を駆動させる。詳細には、制御装置50は、N個のサブモジュール7のスイッチング素子22Aをオン、スイッチング素子22Bをオフにする。図5の例では、上アーム5および下アーム6の各々におけるNa個のサブモジュール7のスイッチング素子22Aがオン状態となっている。この場合、N個のサブモジュール7においては、コンデンサ24の電荷がスイッチング素子22Aを介して流れていく。N個のサブモジュール7の各々の出力電圧はセルキャパシタ電圧である。
 一方、選択されなかった2Nb個のサブモジュール7においては、スイッチング素子22A,22Bがオフのままである。そのため、2Nb個のサブモジュール7においては、N個のサブモジュール7から流れ出た電荷がダイオード23Bを介して流れていく。2Nb個のサブモジュール7の各々の出力電圧は零電圧である。
 このことから、図5の矢印が示すように、N個のサブモジュール7の各々におけるコンデンサ24の電荷は、電力変換装置100の外部設備である放電回路30を介してグランドへ放電される。典型的には、コンデンサ24の電荷による放電電流は、下アーム6、上アーム5、放電回路30P、グランドの経路で流れる。
 図5の例では、上アーム5および下アーム6の各々からNa個のサブモジュール7を選択することで、レグ回路4u全体としてN個のサブモジュール7を選択する構成について説明したが、当該構成に限られない。例えば、制御装置50は、上アーム5のみからN個のサブモジュール7を選択してもよいし、下アーム6のみからN個のサブモジュール7を選択してもよい。すなわち、制御装置50は、レグ回路4uに含まれる複数のサブモジュール7の中からN個のサブモジュール7を選択する構成であればよい。
 レグ回路4uと同様にレグ回路4v,4wにおいても、N個のサブモジュール7が選択され、当該選択された各サブモジュール7のコンデンサ24の放電が行なわれる。
 次に、レグ回路4uに含まれる複数のサブモジュール7のうち、コンデンサ24を放電するように動作させるサブモジュール7の個数(すなわち、N個)の設定方式について説明する。
 コンデンサ24を放電する場合、レグ回路4uの出力電圧Vuは、レグ回路4uに含まれる各サブモジュール7の出力電圧の和である。上述したように、動作させたサブモジュール7の出力電圧はセルキャパシタ電圧であり、動作させていないサブモジュール7の出力電圧は零電圧である。そのため、出力電圧Vuは、動作させたサブモジュール7の出力電圧の和に相当する。
 出力電圧Vuが過大である場合、電力変換回路2、直流線路14に設けられたリアクトル18P,18N等の機器が損傷する。そのため、これらの機器の絶縁設計を考慮して、出力電圧Vuが閾値Vth未満となるように、動作させるサブモジュール7の数を設定する必要がある。
 また、出力電圧Vuが直流線路14の線間電圧(以下、「直流線間電圧」とも称する。)未満である場合、直流線路14から電力変換回路2側に電流が流れ込む。電流が流れ込むことにより、サブモジュール7内の素子が損傷する可能性がある場合には、出力電圧Vuが直流線間電圧Vdc以上となるように、動作させるサブモジュール7の数を設定することが好ましい。ただし、直流線間電圧Vdcは閾値Vthよりも小さい。
 直流線間電圧Vdcは、直流電圧検出器11Aにより検出される高電位側直流端子Npの直流電圧値Vdcpから、直流電圧検出器11Bにより検出される低電位側直流端子Nnの直流電圧値Vdcnを減算することで算出される(すなわち、Vdc=Vdcp-Vdcn)。なお、直流線間電圧Vdcは、系統条件を変更しない限り概ね既知である。そのため、予めROM73、RAM74等に記憶された既知の直流線間電圧Vdcを用いてもよい。
 このように、例えば、制御装置50は、レグ回路4uの出力電圧Vuが直流線間電圧Vdc以上かつ閾値Vth未満となるように、動作させるサブモジュール7の個数であるNを設定する。
 次に、最初に選択したN個のサブモジュール7を動作させた後の制御装置50の処理について説明する。
 最初に選択したN個のサブモジュール7の各々のコンデンサ24の放電を開始すると、出力電圧Vuは徐々に低下していく。そのため、制御装置50は、出力電圧Vuが直流線間電圧Vdc以上かつ閾値Vth未満との条件を満たすように、未選択のサブモジュール7(例えば、2Nb個のサブモジュール7)の中から、動作させるサブモジュール7を随時追加することが好ましい。
 なお、各サブモジュール7の制御回路200は、コンデンサ24の電圧(すなわち、セルキャパシタ電圧)を用いて制御用の電源を生成しているため、コンデンサ24が放電されてセルキャパシタ電圧が低下すると、制御回路200は動作できなくなる。したがって、サブモジュール7は、制御装置50と通信できず、また、スイッチング素子22A,22Bの制御もできなくなる。これにより、スイッチング素子22A,22Bはオフ状態となるため、制御装置50と通信不能になったサブモジュール7では、電荷がダイオード23Bを介して流れていく。
 制御装置50は、コンデンサ24を放電するように動作させるサブモジュール7を随時追加することで、レグ回路4uの各サブモジュール7のコンデンサ24を放電する。なお、制御装置50とサブモジュール7とが通信不能になった時点で、当該サブモジュール7のコンデンサ24に残っている電荷は、抵抗29により自然に放電される。
 直流線路14から電力変換回路2側に流れ込む電流による、サブモジュール7内の素子の損傷を考慮しなくてもよい場合には、動作させるサブモジュール7を随時追加する構成ではなく、例えば、最初に選択したN個のサブモジュール7と通信不能になってから、新たな他のN個のサブモジュール7を動作させる構成であってもよい。
 コンデンサ24の放電方式の他の例について説明する。具体的には、制御装置50は、一定時間ごとに、N個のサブモジュール7を含むサブモジュール群と、他のN個のサブモジュール7を含む他のサブモジュール群とを交互に動作させることにより、各サブモジュール群に含まれるコンデンサ24を放電する。
 ここで、説明の容易化のため、レグ回路4uには2N個のサブモジュール7が含まれているものとする。また、第1サブモジュール群はN個のサブモジュール7を含み、第2サブモジュール群は他のN個のサブモジュール7を含むものとする。
 この場合、制御装置50は、まず、第1サブモジュール群に含まれる各サブモジュール7のスイッチング素子22Aをオン、スイッチング素子22Bをオフにする。このとき、第2サブモジュール群に含まれる各サブモジュール7のスイッチング素子22A,22Bはオフ状態である。これにより、第1サブモジュール群に含まれる各コンデンサ24が放電される。
 次に、制御装置50は、第1サブモジュール群に含まれる各サブモジュール7のスイッチング素子22A,22Bをオフにし、第2サブモジュール群に含まれる各サブモジュール7のスイッチング素子22Aをオン、スイッチング素子22Bをオフにする。これにより、第2サブモジュール群に含まれる各コンデンサ24が放電される。
 制御装置50は、一定間隔で周期的に、第1サブモジュール群に含まれる各サブモジュール7のスイッチング素子22Aと、第2サブモジュール群に含まれる各サブモジュール7のスイッチング素子22Aとを交互に駆動(すなわち、オン)する。これにより、第1サブモジュール群に含まれる各コンデンサ24の放電と、第2サブモジュール群に含まれる各コンデンサ24の放電とが交互に行われる。
 上記構成によると、各サブモジュール7のスイッチング素子が頻繁にスイッチングされることになるため、スイッチング損失によりコンデンサ24の放電が促進され、放電時間を短くすることができる。
 なお、レグ回路4uの各サブモジュール7を、3つ以上のサブモジュール群に振り分けた場合であっても同様である。具体的には、任意の順で、各サブモジュール群に含まれるスイッチング素子が交互に駆動される。
 <処理手順>
 図6は、実施の形態1に従う制御装置50の処理手順の一例を説明するための図である。典型的には、以下の各ステップは、制御装置50の演算処理部70によって実行される。なお、制御装置50は、各サブモジュール7から受信する信号17に基づいて、レグ回路4の出力電圧を常時監視しているものとする。
 図6を参照して、制御装置50は、中央制御装置90からコンデンサ24の放電開始指令を受信する(ステップS10)。ここで、中央制御装置90は、交流遮断器12を開放させ、放電回路30の放電スイッチ32を閉成させた後に、放電開始指令を制御装置50に送信する。そのため、放電開始指令が受信された時点においては、交流遮断器12が開放され、放電回路30の放電スイッチ32が閉じられた状態である。典型的には、放電開始指令は、電力変換回路2の保守点検時に制御装置50に送信される。
 制御装置50は、放電開始指令を受信すると、コンデンサ24を放電するように動作させるサブモジュール7の個数Nを設定する(ステップS12)。例えば、制御装置50は、各サブモジュール7の出力電圧の和が閾値Vth未満となるように、動作させるサブモジュール7の個数Nを設定する。
 制御装置50は、レグ回路4に含まれる各サブモジュール7の中から、N個のサブモジュール7を選択する(ステップS14)。具体的には、制御装置50は、レグ回路4u~4wの各々について、当該レグ回路に含まれる各サブモジュール7の中からN個のサブモジュール7を選択する。
 制御装置50は、選択した各サブモジュール7内のコンデンサ24が放電されるように、各サブモジュール7を動作させる(ステップS16)。具体的には、制御装置50は、選択した各サブモジュール7のスイッチング素子22Aをオン、スイッチング素子22Bをオフにすることにより、放電回路30を介して、当該各サブモジュール7のコンデンサ24を放電する。
 制御装置50は、ステップS12で選択したN個のサブモジュール7以外の他のサブモジュール7を動作させるか否かを判断する(ステップS18)。ある局面では、制御装置50は、ステップS14で選択したN個のサブモジュール7と通信不能になった場合に、他のサブモジュール7を動作させると判断する。他の局面では、制御装置50は、ステップS16においてN個のサブモジュール7を動作させてから一定時間が経過した場合に、他のサブモジュール7を動作させると判断する。
 他のサブモジュール7を動作させない場合(ステップS18においてNO)、制御装置50はステップS18の処理を繰り返す。他のサブモジュール7を動作させる場合(ステップS18においてYES)、制御装置50は、レグ回路4に含まれるすべてのサブモジュール7と通信不能になったか否かを判断する(ステップS20)。
 すべてのサブモジュール7と通信不能になった場合(ステップS20においてYES)、制御装置50は処理を終了する。この場合、各サブモジュール7内において、抵抗29によるコンデンサ24の自然放電が行なわれる。そうではない場合(ステップS20においてNO)、制御装置50は、ステップS14に戻って、前回とは異なるN個のサブモジュール7を選択し、ステップS16において当該選択したN個のサブモジュール7を動作させる。
 上記のように、制御装置50は、すべてのサブモジュール7と通信不能になるまで、ステップS14~S18の処理を繰り返し実行することにより、各コンデンサ24を放電させる。
 上記フローチャートでは、動作させるサブモジュール7を随時追加する構成については言及していないが、当該構成を採用する場合には制御装置50は次のような処理を実行する。例えば、レグ回路4uの場合について説明する。
 制御装置50は、ステップS10~S16までの処理を実行した後、出力電圧Vuが直流線間電圧Vdcよりも一定値だけ大きい閾値Vdcx未満になったか否かを判断する。当該一定値は、出力電圧Vuが直流線間電圧Vdc未満にならないようにするためのマージンである。制御装置50は、出力電圧Vuが閾値Vdcx未満であると判断した場合、出力電圧Vuが閾値Vdcx以上かつ閾値Vth未満になるように、他のサブモジュール7をさらに動作させる。ただし、Vdc<Vdcx<Vthである。
 このように、制御装置50は、出力電圧Vuが閾値Vdcx以上かつ閾値Vth未満との条件を満たしつつ、すべてのサブモジュール7と通信不能になるまで、サブモジュール7を随時追加していくことにより、各コンデンサ24を放電させる。
 <機能構成>
 図7は、実施の形態1に従う制御装置50の機能構成を示す模式図である。図7を参照して、制御装置50は、セルキャパシタ電圧受信部151と、設定部153と、指令部155とを含む。典型的には、これらの各機能は、演算処理部70のCPU72がROM73に格納されたプログラムを実行することによって実現される。なお、これらの機能の一部または全部は専用の回路を用いることによって実現されるように構成されていてもよい。
 セルキャパシタ電圧受信部151は、各サブモジュール7から、当該サブモジュールに設けられたコンデンサ24のセルキャパシタ電圧を表す信号17を受信する。
 設定部153は、各サブモジュール7から受信した各信号17に基づいて、レグ回路4に含まれる各サブモジュール7の出力電圧の和(すなわち、レグ回路4の出力電圧)を算出する。ある局面では、設定部153は、レグ回路4の出力電圧が閾値Vth未満となるように、レグ回路4に含まれる各サブモジュール7の中から、コンデンサ24を放電するように動作させるサブモジュール7の個数Nを設定する。他の局面では、設定部153は、レグ回路の出力電圧が閾値Vth未満かつ直流線間電圧Vdc以上になるように当該個数Nを設定する。
 指令部155は、レグ回路4に含まれる各サブモジュール7の中から少なくとも1つ(例えば、N個)のサブモジュール7を選択する。指令部155は、中央制御装置90からの放電開始指令を受信した場合、放電回路30を介してN個のサブモジュール7内のコンデンサ24が放電されるように、N個のサブモジュール7のスイッチング回路20を駆動させる。具体的には、指令部155は、N個のサブモジュール7に運転指令15を送信することにより、当該駆動を実行させる。
 ある局面では、指令部155は、N個のサブモジュール7と通信不能になった場合に、他のN個のサブモジュール7を選択し、他のN個のサブモジュール7内のコンデンサ24が放電されるように、他のN個のサブモジュール7をのスイッチング回路20を駆動させる。例えば、指令部155は、サブモジュール7からセルキャパシタ電圧が受信されなくなった場合に、当該サブモジュール7と通信不能になったと判断する。
 他の局面では、指令部155は、N個のサブモジュール7と、他のN個のサブモジュール7とを交互に動作させる。具体的には、指令部155は、一定周期で、N個のサブモジュール7のスイッチング素子22Aと、他のN個のサブモジュール7のスイッチング素子22Aとを交互に駆動させる。これにより、放電回路30を介して、N個のサブモジュール7および他のN個のサブモジュール7の各々のコンデンサ24が放電される。
 さらに他の局面では、指令部155は、レグ回路4の出力電圧が閾値Vdcx以上かつ閾値Vth未満となるように、動作させるサブモジュール7を随時追加して、当該追加したサブモジュール7を動作させる。
 <利点>
 実施の形態1によると、放電機構を設けていない既存のサブモジュールであっても、サブモジュール内のコンデンサの放電を効率よく行なうことができる。また、サブモジュール内に放電機構を設ける必要がないため、サブモジュールが大型化することもない。
 実施の形態2.
 実施の形態1では、制御装置50およびサブモジュール7の通信不能後においては、コンデンサ24の電荷は自然放電される構成について説明した。実施の形態2では、制御装置50と各サブモジュール7とが通信不能になった場合であっても、サイリスタを用いて、コンデンサ24の電荷を放電回路30を介して放電する構成について説明する。
 実施の形態2では、サブモジュール内にサイリスタを設ける点で、実施の形態1と異なる。実施の形態2の全体構成、電力変換回路2の構成、制御装置50のハードウェア構成は、実施の形態1の当該構成と同様である。
 図8は、実施の形態2に従うサブモジュールの一例を示す回路図である。図8を参照して、サブモジュール7Aは、図3に示すサブモジュール7のスイッチング回路20を、スイッチング回路20Aに置き換えたものである。スイッチング回路20Aは、スイッチング回路20において、サイリスタ41をスイッチング素子22Aと並列接続したものである。
 サイリスタ41のスイッチング制御は、ゲート制御部21によって実行される。サブモジュール7Aの他の構成については、図3に示すサブモジュール7の構成と同様であるため、その詳細な説明は繰り返さない。
 図9は、実施の形態2に従うコンデンサ24の放電経路を説明するための図である。図5と同様に、電力変換回路2の各サブモジュール7Aは停止し、交流遮断器12が開放し、放電スイッチ32がオン状態であるものとする。また、説明の容易化のため、U相のレグ回路4uにおける放電経路を代表として説明する。
 図9を参照して、制御装置50は、中央制御装置90からの放電開始指令に従って、N個のサブモジュール7Aの各々のコンデンサ24が放電されるように、当該サブモジュール7Aを動作させる。図9の例では、上アーム5および下アーム6の各々からNa個のサブモジュール7Aを選択することで、レグ回路4u全体としてN個のサブモジュール7Aが選択されている。
 制御装置50は、N個のサブモジュール7A内のコンデンサ24が放電されるように当該サブモジュール7Aのスイッチング回路20Aを駆動させる。具体的には、制御装置50は、N個のサブモジュール7Aのサイリスタ41をオン、スイッチング素子22A,22Bをオフにする。この場合、N個のサブモジュール7Aにおいては、コンデンサ24の電荷はサイリスタ41を介して流れていく。
 一方、選択されなかった2Nb個のサブモジュール7Aにおいては、サイリスタ41、スイッチング素子22A,22Bがオフのままであるため、電荷はダイオード23Bを介して流れていく。そのため、図9の矢印が示すように、N個のサブモジュール7Aの各々のコンデンサ24の電荷は、電力変換装置100の外部設備である放電回路30を介してグランドへ放電される。
 このように、実施の形態2では、コンデンサ24が放電されるサブモジュール7Aにおいては、サイリスタ41がオンにされる。
 サイリスタ41は、ゲート電流を流すとアノードおよびカソード間が導通(すなわち、オン)するスイッチング素子であり、オンしている場合には一方向にしか電流を流さない。また、サイリスタ41は、一旦オンになると、ゲート電流が0になってもアノードおよびカソード間の電流がゼロになるまでオンのままである。
 実施の形態1では、サブモジュール7内のコンデンサ24が放電されてセルキャパシタ電圧が低下すると、サブモジュール7と制御装置50とが通信不能になるため、当該サブモジュール7のコンデンサ24に残っている電荷は、抵抗29により自然に放電されていた。
 しかし、実施の形態2では、一旦サイリスタ41がオンになると、サブモジュール7Aと制御装置50とが通信不能になった後でも、コンデンサ24が放電されている限り(すなわち、放電電流が流れている限り)サイリスタ41はオン状態を維持する。そのため、サブモジュール7Aと制御装置50とが通信不能になった後でも、放電回路30を介してコンデンサ24の放電を行なうことができる。
 一方、サイリスタ41が一旦オン状態になると、オフ状態に制御することができない。そのため、制御装置50は、最初のN個のサブモジュール7A内のコンデンサ24の放電開始後においては、レグ回路4uの出力電圧Vuが閾値Vth未満になるように他のサブモジュール7Aのサイリスタ41をさらに駆動させることで、当該他のサブモジュール7Aのコンデンサ24の放電を開始する。
 また、制御装置50は、最初のN個のサブモジュール7A内のコンデンサ24の放電開始後においては、レグ回路4uの出力電圧Vuが閾値Vth未満かつ直流線間電圧Vdc以上になるように他のサブモジュール7Aのサイリスタ41をさらに駆動させることで、当該他のサブモジュール7Aのコンデンサ24の放電を開始してもよい。
 このように、実施の形態2では、制御装置50は、コンデンサ24を放電するように動作させるサブモジュール7Aを随時追加することで、レグ回路4uの各サブモジュール7Aのコンデンサ24を放電する。そして、制御装置50とサブモジュール7Aとが通信不能になった後でも、当該サブモジュール7Aのコンデンサ24に残っている電荷は、放電回路30を介して放電される。
 図10は、実施の形態2に従う制御装置50の処理手順の一例を説明するための図である。図10を参照して、ステップS50~S54の処理は、それぞれ図6に示すステップS10~S14の処理と同様であるため、その詳細な説明は繰り返さない。
 制御装置50は、選択した各サブモジュール7A内のコンデンサ24が放電されるように、各サブモジュール7Aを動作させる(ステップS56)。具体的には、制御装置50は、選択した各サブモジュール7Aのサイリスタ41をオン、スイッチング素子22A,22Bをオフにすることにより、放電回路30を介して、当該各サブモジュール7Aのコンデンサ24を放電する。
 制御装置50は、ステップS52で選択したN個のサブモジュール7A以外の他のサブモジュール7を動作させるか否かを判断する(ステップS58)。具体的には、制御装置50は、レグ回路4の出力電圧が直流線間電圧Vdcよりも一定値だけ大きい閾値Vdcx未満になった場合に、他のサブモジュール7を動作させると判断する。
 他のサブモジュール7Aを動作させない場合(ステップS58においてNO)、制御装置50はステップS58の処理を繰り返す。他のサブモジュール7Aを動作させる場合(ステップS58においてYES)、制御装置50は、レグ回路4に含まれるすべてのサブモジュール7Aと通信不能になったか否かを判断する(ステップS60)。
 すべてのサブモジュール7Aと通信不能になった場合(ステップS60においてYES)、制御装置50は処理を終了する。この場合でも、各サブモジュール7A内のサイリスタ41を通って放電電流が放電回路30へ流れ込むため、コンデンサ24の放電が引き続き効率的に行なわれる。そうではない場合(ステップS60においてNO)、制御装置50は、通信可能な他のサブモジュール7Aのサイリスタ41をオンにして(ステップS62)、ステップS58の処理を実行する。ステップS58では、前回とは異なる他のサブモジュール7Aを動作させるか否かが判断される。
 上記のように、制御装置50は、すべてのサブモジュール7Aと通信不能になるまで、ステップS58,S62の処理を繰り返し実行することにより、各コンデンサ24を放電させる。
 <機能構成>
 実施の形態2に従う制御装置50は、図7に示す機能構成と同様に、セルキャパシタ電圧受信部151と、設定部153と、指令部155とを含む。実施の形態2のセルキャパシタ電圧受信部151と、設定部153とは、実施の形態1の当該構成と同様である。以下では、実施の形態2に従う指令部155の機能について説明する。
 指令部155は、レグ回路4に含まれる各サブモジュール7Aの中から少なくとも1つ(例えば、N個)のサブモジュール7Aを選択する。指令部155は、中央制御装置90からの放電開始指令を受信した場合、放電回路30を介して少なくとも1つのサブモジュール7A内のコンデンサ24が放電されるように、N個のサブモジュール7Aのスイッチング回路20Aを駆動させる。具体的には、指令部155は、N個のサブモジュール7Aのサイリスタ41を駆動させる(すなわち、オンにする)。指令部155は、少なくとも1つのサブモジュール7Aに運転指令15を送信することにより、当該駆動を実行させる。
 ある局面では、指令部155は、少なくとも1つのサブモジュール7A内のコンデンサ24の放電開始後、レグ回路4に含まれる各サブモジュール7Aの出力電圧の和(すなわち、レグ回路4の出力電圧)が閾値Vth未満となるように1以上の他のサブモジュール7Aのサイリスタ41をさらに駆動させる。これにより、放電回路30を介して1以上の他のサブモジュール7A内のコンデンサ24が放電される。
 他の局面では、指令部155は、少なくとも1つのサブモジュール7A内のコンデンサ24の放電開始後、レグ回路4に含まれる各サブモジュール7Aの出力電圧の和が閾値Vth未満かつ直流線間電圧Vdc以上となるように、1以上の他のサブモジュール7Aのサイリスタ41をさらに駆動させる。これにより、放電回路30を介して1以上の他のサブモジュール7A内のコンデンサ24が放電される。
 <利点>
 実施の形態2によると、制御装置およびサブモジュールが通信不能になった後でも、外部の放電回路を介してコンデンサの放電が行なわれるため、放電時間を短くすることができる。また、実施の形態2では、サブモジュール内に抵抗等が最適化された放電回路を別途設ける必要がなく、サブモジュール内にサイリスタを追加するだけでよいため、既存の設備をできるだけ利用して、比較的容易に実現することができる。
 その他の実施の形態.
 上述の実施の形態として例示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能である。また、上述した実施の形態において、その他の実施の形態で説明した処理や構成を適宜採用して実施する場合であってもよい。
 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
 2 電力変換回路、4u,4v,4w レグ回路、5 上アーム、6 下アーム、7,7A サブモジュール、8A,8B リアクトル、9A,9B アーム電流検出器、10 交流電圧検出器、11A,11B 直流電圧検出器、12 交流遮断器、13 変圧器、14 直流線路、14N,14P 直流送電線、15,15nu,15nv,15nw,15pu,15pv,15pw 運転指令、16 交流電流検出器、17 信号、20,20A スイッチング回路、21 ゲート制御部、22A,22B スイッチング素子、23A,23B ダイオード、24 コンデンサ、24N,24P 両端、26N,26P 入出力端子、27 電圧検出部、28 送受信部、29 抵抗、30N,30P 放電回路、31N,31P 放電抵抗、32N,32P 放電スイッチ、41 サイリスタ、50 制御装置、51 補助変成器、52 AD変換部、70 演算処理部、71 バス、72 CPU、73 ROM、74 RAM、75 DI回路、76 DO回路、77 入力インターフェイス、78 通信インターフェイス、80 交流系統、90 中央制御装置、100 電力変換装置、151 セルキャパシタ電圧受信部、153 設定部、155 指令部、200 制御回路。

Claims (8)

  1.  直流線路と交流系統との間で電力変換を行なう電力変換装置であって、
     互いに直列接続された複数のサブモジュールを含む電力変換回路と、
     前記複数のサブモジュールの各々を制御する制御装置とを備え、
     各前記サブモジュールは、スイッチング回路と、前記スイッチング回路に並列接続されたコンデンサとを含み、
     前記交流系統と前記電力変換回路との間に設けられた遮断器が開放されている場合に、前記制御装置は、前記直流線路に接続された放電回路を介して前記複数のサブモジュールのうちの少なくとも1つのサブモジュール内のコンデンサが放電されるように、前記少なくとも1つのサブモジュールのスイッチング回路を駆動させる、電力変換装置。
  2.  前記制御装置は、各前記サブモジュールの出力電圧の和が閾値未満となるように、前記少なくとも1つのサブモジュールの個数を設定する、請求項1に記載の電力変換装置。
  3.  前記制御装置は、各前記サブモジュールの出力電圧の和が閾値未満であって、かつ前記閾値よりも小さい前記直流線路の線間電圧以上となるように前記少なくとも1つのサブモジュールの個数を設定する、請求項1に記載の電力変換装置。
  4.  前記制御装置は、前記少なくとも1つのサブモジュール内のスイッチング回路と、前記少なくとも1つのサブモジュールの個数と同一の個数の他のサブモジュールのスイッチング回路とを交互に駆動させることにより、前記少なくとも1つのサブモジュールおよび前記他のサブモジュールの各々のコンデンサを放電する、請求項2または請求項3に記載の電力変換装置。
  5.  前記スイッチング回路は、スイッチング素子と、前記スイッチング素子に並列接続されたサイリスタとを含み、
     前記制御装置は、前記少なくとも1つのサブモジュール内のサイリスタを駆動させることにより、前記放電回路を介して前記少なくとも1つのサブモジュール内のコンデンサを放電する、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6.  前記制御装置は、前記少なくとも1つのサブモジュール内のコンデンサの放電開始後、各前記サブモジュールの出力電圧の和が閾値未満となるように1以上の他のサブモジュールのサイリスタをさらに駆動させることにより、前記放電回路を介して前記1以上の他のサブモジュール内のコンデンサを放電する、請求項5に記載の電力変換装置。
  7.  前記制御装置は、前記少なくとも1つのサブモジュール内のコンデンサの放電開始後、各前記サブモジュールの出力電圧の和が閾値未満であって、かつ前記閾値よりも小さい前記直流線路の線間電圧以上となるように、1以上の他のサブモジュールのサイリスタをさらに駆動させることにより、前記放電回路を介して前記1以上の他のサブモジュール内のコンデンサを放電する、請求項5に記載の電力変換装置。
  8.  直流線路と交流系統との間で電力変換を行なう電力変換システムであって、
     電力変換装置と、
     前記直流線路に接続された放電回路とを備え、
     前記電力変換装置は、
      互いに直列接続された複数のサブモジュールを含む電力変換回路と、
      前記複数のサブモジュールの各々を制御する制御装置とを含み、
     各前記サブモジュールは、スイッチング回路と、前記スイッチング回路に並列接続されたコンデンサとを含み、
     前記交流系統と前記電力変換回路との間に設けられた遮断器が開放されている場合に、前記制御装置は、前記直流線路に接続された放電回路を介して前記複数のサブモジュールのうちの少なくとも1つのサブモジュール内のコンデンサが放電されるように、前記少なくとも1つのサブモジュールのスイッチング回路を駆動させる、電力変換システム。
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