WO2020044674A1 - 光コネクタ及び光コネクタシステム - Google Patents

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WO2020044674A1
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optical
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順也 渡辺
タオ チ タン グエン
貴治 松田
藤原 邦彦
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株式会社フジクラ
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/36Mechanical coupling means
    • G02B6/38Mechanical coupling means having fibre to fibre mating means

Definitions

  • the optical connector is an SC connector. This is particularly advantageous in the case of such an optical connector.
  • FIG. 1A is a reference diagram for explaining a state of the optical connector 20 of the present embodiment before connector connection.
  • FIG. 1B is a reference diagram for explaining a state of the optical connector 20 of the present embodiment when the deformable body 24 starts pressing the ferrule portion 23.
  • FIG. 1C is a reference diagram for explaining a state of the optical connector 20 of the present embodiment when the deformable body 24 presses the ferrule portion 23 with a predetermined pressing force.
  • the outer protrusion 31 is a portion where a housing (here, a receptacle housing 81 which will be described later) of a mating member of the optical connector 20 (here, an optical connector receptacle 80 which will be described later) is locked.
  • the deformable body 24 is formed such that the ferrule length (X) of the optical connector 20 at the time of connector connection falls within the predetermined range (6.9 mm to 7.1 mm).
  • the part 23 is pressed forward.
  • the deformable body 24 is formed. Presses the ferrule portion 23 forward with a predetermined pressing force.
  • the receptacle-side ferrule 82 is a member that holds an end of an optical fiber (not shown).
  • the length between the position of the rear surface of the locking portion 83 and the end surface position of the receptacle-side ferrule 82 is referred to as “receptacle length (Z)”.
  • the receptacle-side ferrule 82 is fixed to the receptacle housing 81. For this reason, in the optical connector 20 having the ferrule portion 23 that can be retracted with respect to the connector housing 22, the ferrule length (X) changes according to the stage of attachment / detachment.
  • the receptacle length (Z) is constant between them. As shown in FIG. 2A, the length (X) of the ferrule 20 before the connector is connected is X0.
  • FIG. 2B shows a state in which the connector housing 22 and the receptacle housing 81 are being fitted.
  • the end face of the connector-side ferrule 40 (ferrule portion 23) of the optical connector 20 and the end face of the receptacle-side ferrule 82 of the optical receptacle 80 are put together.
  • the ferrule portion 23 starts to retreat with respect to the connector housing 22 by being pushed rearward from the receptacle-side ferrule 82.
  • the front end of the deformable body 24 is not in contact with the ferrule part 23 in the optical connector 20 in a state of starting to retreat with respect to the connector housing 22.
  • the length (X) of the ferrule of the optical connector 20 at the time of starting to retreat with respect to the connector housing 22 remains at X0.
  • the ferrule length (X) when the connector is connected is the ferrule length (X1) when the deformable body 24 starts pressing the ferrule portion 23 (in the state shown in FIG. 1B).
  • the retreat amount (Y) of the ferrule portion 23 when the connector is connected is the retreat amount (Y1) of the ferrule portion 23 when the deformable body 24 starts pressing the ferrule portion 23 (in the state shown in FIG. 1B). is there.
  • the optical connector 20 of the second comparative example has a restricting portion 90 instead of the deformable body 24, similarly to the optical connector 20 of the first comparative example.
  • the optical connector 20 ferrule length (X) in the state before the connector connection of the second comparative example is XL0, which is larger than the optical connector 20 ferrule length (X0) in the state before the connector connection of the first comparative example. (XL0> X0). This is due to dimensional tolerances.
  • the receptacle length (Z) of the optical receptacle 80 to be attached / detached is the same as in the first comparative example.
  • FIG. 9A is a view for explaining an internal state of the optical connector 20 of the modified example before connection of the connector.
  • FIG. 9B is a diagram for explaining the internal state of the optical connector 20 of the modified example when the connector is connected.

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Abstract

【課題】コネクタ接続時の光コネクタのフェルール端面からハウジングの基準位置までの長さにおける寸法公差を吸収すると共に、フェルールの端面同士を突き合わせた状態を保持することができる光コネクタを提供する。 【解決手段】フェルールと、前記フェルールが後退可能に収容されるハウジングと、前記ハウジングに収容され、前記フェルールを押圧するスプリングとを有する光コネクタであって、前記ハウジングに収容され、前記フェルールの後退方向に変形可能である変形体をさらに有し、コネクタ接続時に前記フェルールが前記ハウジングに対して後退する後退量は、前記変形体が所定の押圧力で前記フェルールを押圧する時の前記フェルールの後退量以下であることを特徴とする光コネクタである。

Description

光コネクタ及び光コネクタシステム
 本発明は、光コネクタ及び光コネクタシステムに関する。
 フェルールを後退可能にハウジングに収容した光コネクタの一例として、例えばSC形光コネクタ(JIS C5973に制定されるF04形光コネクタ)が知られている。このような光コネクタでは、フェルールがスプリングによって前側(相手側の光コネクタの側)に押圧されている。光コネクタを相手側の光コネクタと接続する時(以下、「コネクタ接続時」と呼ぶことがある)、フェルールの端面同士が突き合わせられて、このとき、フェルールがスプリングの反発力を受けながらハウジング内で後退する。
 このような光コネクタとして、例えば、特許文献1には、コネクタ接続時のフェルールの位置から更にフェルールが後退しても、フェルールの端面同士を突き合わせた状態を保持する規制部を有する光コネクタが開示されている。特許文献1の光コネクタでは、コネクタ接続時の位置から更に後退しようとするフェルールの後端面に規制部が接触することによって、それ以上のフェルールの後側への移動が規制される。
特開2017-134310号公報
 コネクタ接続の相手側の光コネクタとして、例えば光コネクタレセプタクルが使用されることがある。光コネクタレセプタクルでは、コネクタ接続時においてフェルール端面からハウジングの基準位置まで所定の長さを有するようにして、フェルールの位置がハウジングに対して固定されている。一方、自分側の光コネクタでは、コネクタ接続時において当該所定の長さを有するようにして、フェルールの後退位置(及びフェルールの後端面に規制部が接触する位置)が決められる。これにより、コネクタ接続時に自分側の光コネクタのハウジングを相手側の光コネクタのハウジングに嵌合させることができる。しかし、例えば自分側の光コネクタにおいて、寸法公差分だけ当該所定の長さが長くなった場合、規制部によりフェルールの後側への移動が規制されているので、フェルールのプッシュバックだけでは寸法公差を吸収できない場合があった。このため、自分側の光コネクタのハウジングが相手側の光コネクタのハウジングに嵌合できないことがあった。
 本発明は、コネクタ接続時の光コネクタのフェルール端面からハウジングの基準位置までの長さにおける寸法公差を吸収すると共に、フェルールの端面同士を突き合わせた状態を保持することができる光コネクタを提供することを目的とする。
 本発明の幾つかの実施形態は、フェルールと、前記フェルールが後退可能に収容されるハウジングと、前記ハウジングに収容され、前記フェルールを押圧するスプリングとを有する光コネクタであって、前記ハウジングに収容され、前記フェルールの後退方向に変形可能である変形体をさらに有し、コネクタ接続時に前記フェルールが前記ハウジングに対して後退する後退量は、前記変形体が所定の押圧力で前記フェルールを押圧する時の前記フェルールの後退量以下であることを特徴とする光コネクタである。
 本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
 本発明の幾つかの実施形態によれば、コネクタ接続時の光コネクタのフェルール端面からハウジングの基準位置までの長さにおける寸法公差を吸収すると共に、フェルールの端面同士を突き合わせた状態を保持することができる。
図1Aは、コネクタ接続前の本実施形態の光コネクタ20の状態を説明するための参考図である。図1Bは、変形体24がフェルール部23の押圧を開始する時の本実施形態の光コネクタ20の状態を説明するための参考図である。図1Cは、変形体24が所定の押圧力でフェルール部23を押圧する時の本実施形態の光コネクタ20の状態を説明するための参考図である。 図2A~図2Cは、第1実施例の光コネクタ20と光コネクタレセプタクル80とのコネクタ接続の様子を説明するための参考図である。 図3A~図3Cは、第2実施例の光コネクタ20と光コネクタレセプタクル80とのコネクタ接続の様子を説明するための参考図である。 図4Aは、本実施形態の光コネクタ20の全体斜視図である。図4Bは、カップリング21とプラグフレーム22とを取り外した状態の本実施形態の光コネクタ20の斜視図である。 図5は、本実施形態の光コネクタ20の分解斜視図である。 図6Aは、コネクタ接続前の本実施形態の光コネクタ20の内部の状態を説明するための図である。図6Bは、コネクタ接続時の本実施形態の光コネクタ20と光コネクタレセプタクル80との内部の状態を説明するための図である。 図7Aは、コネクタ接続前の第1比較例の光コネクタ20の状態を説明するための参考図である。図7Bは、規制部90がフェルール部23の後退を規制する時の第1比較例の光コネクタ20の状態を説明するための参考図である。図7Cは、第1比較例において、コネクタハウジング22とレセプタクルハウジング81との嵌合が完了した状態を説明するための参考図である。 図8Aは、コネクタ接続前の第2比較例の光コネクタ20の状態を説明するための参考図である。図8Bは、規制部90がフェルール部23の後退を規制する時の第2比較例の光コネクタ20の状態を説明するための参考図である。図8Cは、第2比較例において、コネクタハウジング22とレセプタクルハウジング81との嵌合の途中の状態を説明するための参考図である。 図9Aは、コネクタ接続前の変形例の光コネクタ20の内部の状態を説明するための図である。図9Bは、コネクタ接続時の変形例の光コネクタ20の内部の状態を説明するための図である。
 後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
 フェルールと、前記フェルールが後退可能に収容されるハウジングと、前記ハウジングに収容され、前記フェルールを押圧するスプリングとを有する光コネクタであって、前記ハウジングに収容され、前記フェルールの後退方向に変形可能である変形体をさらに有し、コネクタ接続時に前記フェルールが前記ハウジングに対して後退する後退量は、前記変形体が所定の押圧力で前記フェルールを押圧する時の前記フェルールの後退量以下であることを特徴とする光コネクタが明らかとなる。このような光コネクタによれば、コネクタ接続時の光コネクタのフェルール端面からハウジングの基準位置までの長さにおける寸法公差を吸収すると共に、フェルールの端面同士を突き合わせた状態を保持することができる。
 コネクタ接続時の前記フェルールの後退量は、前記変形体が前記フェルールの押圧を開始する時の前記フェルールの後退量以上であることが望ましい。これにより、コネクタ接続時のフェルールの端面同士を突き合わせた状態を保持することができる。
 コネクタ接続前の前記光コネクタの前記変形体は、前記スプリングの後端が固定されるスプリング受け部に固定されていることが望ましい。これにより、変形体がフェルールを確実に押圧することができる。
 コネクタ接続前の前記光コネクタの前記変形体は、前記フェルールに固定されていることが望ましい。これにより、変形体がフェルールを確実に押圧することができる。
 前記光コネクタは、単心の光ファイバ同士をコネクタ接続することが望ましい。このような光コネクタの場合に特に有利となる。
 前記光コネクタは、SCコネクタであることが望ましい。このような光コネクタの場合に特に有利となる。
 前記ハウジングは、前記フェルールの前記ハウジングに対する後退量を測る基準位置となる基準部を備え、コネクタ接続時における、前記フェルールの端面から前記基準部までの長さが6.9mm以上7.1mm以下であることが望ましい。これにより、フェルールの端面同士を突き合わせた状態を保持することができる。
 2つの光コネクタを接続させる光コネクタシステムであって、前記2つの光コネクタのうち、一方の前記光コネクタは、フェルールと、前記フェルールが後退可能に収容されるハウジングと、前記ハウジングに収容され、前記フェルールを押圧するスプリングと、前記ハウジングに収容され、前記フェルールの後退方向に変形可能である変形体とを有し、コネクタ接続時に前記フェルールが前記ハウジングに対して後退する後退量は、前記変形体が前記フェルールを所定の押圧力で押圧する時の前記フェルールの後退量以下であることを特徴とする光コネクタシステムが明らかとなる。このような光コネクタシステムによれば、コネクタ接続時の光コネクタのフェルール端面からハウジングの基準位置までの長さにおける寸法公差を吸収すると共に、フェルールの端面同士を突き合わせた状態を保持することができる。
 前記2つの光コネクタのうち、他方の前記光コネクタは、光コネクタレセプタクルであることが望ましい。このような光コネクタシステムの場合に特に有利となる。
 ===本実施形態===
 <光コネクタ20の概要>
 図1Aは、コネクタ接続前の本実施形態の光コネクタ20の状態を説明するための参考図である。図1Bは、変形体24がフェルール部23の押圧を開始する時の本実施形態の光コネクタ20の状態を説明するための参考図である。図1Cは、変形体24が所定の押圧力でフェルール部23を押圧する時の本実施形態の光コネクタ20の状態を説明するための参考図である。
 以下の説明では、後述する図2A~図3Cに示すように、前後方向を定義する。すなわち、光コネクタ20の着脱方向を「前後方向」とし、光コネクタ20の着脱の相手(光コネクタレセプタクル80)の側を「前」とし、逆側を「後」とする。
 光コネクタ20は、光ファイバを接続するためのコネクタである。本実施形態の光コネクタ20は、例えばSC形光コネクタである。但し、光コネクタ20は、SC形光コネクタ以外の単心用光コネクタであっても良い。例えば、光コネクタ20として、LC形光コネクタ、MU形光コネクタ等を使用することができる。
 光コネクタ20は、フェルール部23と、スプリング27と、コネクタハウジング22と、変形体24とを有する。
 フェルール部23は、不図示の光ファイバの端部を保持する部材である。なお、フェルール部23のことを単に「フェルール23」と呼ぶことがある。フェルール部23はコネクタハウジング22に後退可能に収容されている。フェルール部23は、コネクタ接続の接続端面を備えるコネクタ側フェルール40と、コネクタ側フェルール40の外周よりも突出した部位であるフランジ50とを有する。
 スプリング27は、フェルール部23を前側に押圧する弾性部材である。スプリング27は、圧縮変形してコネクタハウジング22に収容されている。なお、スプリング27の後側には、スプリング受け部28が設けられている。ここでは、スプリング受け部28がコネクタハウジング22に対して固定されている。スプリング27の後端がスプリング受け部28に固定されることによって、フェルール部23とスプリング受け部28との間でスプリング27が圧縮変形してコネクタハウジング22に収容されている。
 コネクタハウジング22は、フェルール部23を後退可能に収容する部材である。なお、コネクタハウジング22のことを単に「ハウジング22」と呼ぶことがある。また、コネクタハウジング22のことを「プラグフレーム22」と呼ぶことがある。コネクタハウジング22には、内側突起30が設けられている。図1Aに示すコネクタ接続前の光コネクタ20では、フェルール部23のフランジ50が内側突起30に接している。フェルール部23のフランジ50がコネクタハウジング22の内側突起30に接することによって、スプリング27により前側へ押圧されているフェルール部23の前抜けが防止されている。また、コネクタハウジング22には、外側突起31が設けられている。外側突起31は、光コネクタ20の着脱の相手(ここでは、後述する光コネクタレセプタクル80)のハウジング(ここでは、後述するレセプタクルハウジング81)が係止する部位である。
 図1A~図1Cに示すように、コネクタハウジング22の外側突起31の後側の面の位置を基準位置(A)とする。基準位置(A)は、例えばSC形光コネクタの機械的基準面であり、後述する係止部83に係止される部位である。なお、基準位置(A)のことを「基準部(A)」と呼ぶことがある。ここでは、基準位置(A)と、フェルール部23のコネクタ側フェルール40の端面の位置(B)との間の長さを「フェルール長さ(X)」とする。前述したように、フェルール部23はコネクタハウジング22に対して後退可能に設けられている。このため、フェルール部23の後退量(Y)に応じてフェルール長さ(X)も変化する。具体的には、フェルール部23の後退量(Y)が大きくなると、フェルール長さ(X)は小さくなる。
 以下の説明では、フェルール部23の後退の各時点におけるフェルール長さ(X)について、添え字をつけて呼ぶことがある。例えば、フェルール部23が後述する変形体24に接した時点におけるフェルール長さ(X)をX1と呼ぶことがある(図1B参照)。また、後述する変形体24が所定の押圧力でフェルール部23を押圧する時点におけるフェルール長さ(X)をX2と呼ぶことがある(図1C参照)。
 フェルール長さ(X)と同様に、以下の説明では、フェルール部23の後退の各時点におけるフェルール部23の後退量(Y)について、添え字をつけて呼ぶことがある。例えば、フェルール部23が後述する変形体24に接した時点におけるフェルール部23の後退量(Y)をY1と呼ぶことがある(図1B参照)。また、後述する変形体24が所定の押圧力でフェルール部23を押圧する時点におけるフェルール部23の後退量(Y)をY2と呼ぶことがある(図1C参照)。
 変形体24は、前後方向(フェルール部23の後退方向)に変形可能である部材であると共に、フェルール部23を前側に押圧する部材である。変形体24は、コネクタハウジング22に収容されている。また、変形体24の後端はスプリング受け部28に固定されている。本実施形態の光コネクタ20では、変形体24は弾性部材で形成されている。但し、前後方向に変形可能であり、フェルール部23を前側に押圧することができれば、変形体24は弾性部材以外で形成されても良い。
 図1Aに示す光コネクタ20は、コネクタ接続前の状態である。コネクタ接続前では、光コネクタ20のコネクタ側フェルール40(フェルール部23)の端面は、光コネクタ20の着脱の相手(ここでは、後述する光コネクタレセプタクル80)のフェルール(ここでは、後述するレセプタクル側フェルール82)の端面と突き合わせられていない。このため、コネクタ接続前では、光コネクタ20のフェルール部23はコネクタハウジング22に対して未だ後退していない。なお、このとき、フェルール部23のフランジ50は内側突起30に接したままである。また、このとき、変形体24の前端は、フェルール部23と接していない。このため、コネクタ接続前では、変形体24は、フェルール部23を前側に押圧していない。
 図1Bに示す光コネクタ20は、変形体24がフェルール部23の押圧を開始する時の状態である。作業者が光コネクタ20を前方(後述する光コネクタレセプタクル80側の方向)に移動させ、光コネクタ20のコネクタ側フェルール40(フェルール部23)の端面を、後述する光コネクタレセプタクル80のレセプタクル側フェルール82の端面と突き合わせる。これにより、フェルール部23がレセプタクル側フェルール82から後方に力を受け、フェルール部23が後退し始める。図1Bでは、後退したフェルール部23が変形体24の前端に接した時の状態を示している。これにより、変形体24は、フェルール部23を前側に押圧し始める。なお、このときのフェルール長さ(X)はX1であり、フェルール部23の後退量(Y)はY1である。
 ここで、光コネクタ20のコネクタ接続後に、光コネクタ20のフェルール部23が保持する光ファイバが後側へ引っ張られると、コネクタ接続時のフェルール部23の位置から更にフェルール部23が後退することがある。この結果、突き合わせられていたフェルール(コネクタ側フェルール40及びレセプタクル側フェルール82)の端面同士が離れてしまい、光接続が切断するおそれがある。
 そこで、本実施形態では、変形体24がフェルール部23を前側に押圧することで、突き合わせられていたフェルール(コネクタ側フェルール40及びレセプタクル側フェルール82)の端面同士が離れてしまい、コネクタ接続時の光接続が切断することを抑制すること(コネクタ接続時の光接続を維持すること)ができる。具体的には、コネクタ接続時の光コネクタ20のフェルール長さ(X)の値が所定の範囲に収まるように、変形体24が後側へ引っ張られようとするフェルール部23を前側に押圧することで、コネクタ接続時のフェルール(コネクタ側フェルール40及びレセプタクル側フェルール82)の端面同士を突き合わせた状態が保持され、コネクタ接続時の光接続が維持されている。
 前述したように、本実施形態の光コネクタ20は、SC形光コネクタである。光コネクタ20がSC形光コネクタである場合、コネクタ接続時の光コネクタ20のフェルール長さ(X)の寸法は、IEC61754-4において規定されている。すなわち、コネクタ接続時の光コネクタ20のフェルール長さ(X)は、6.9mm~7.1mmとなっている。そこで、本実施形態では、コネクタ接続時のフェルールの端面同士を突き合わせた状態が保持され、コネクタ接続時の光接続が維持されるために、コネクタ接続時の光コネクタ20のフェルール長さ(X)の範囲が6.9mm~7.1mmに収まるように設けられる。
 図1Cに示す光コネクタ20は、変形体24が所定の押圧力でフェルール部23を押圧する時の状態である。作業者が光コネクタ20を図1Bに示す状態からさらに前方に移動させることでフェルール部23がさらに後退すると、変形体24が圧縮する方向に変形する。図1Cでは、フェルール部23が図1Bに示すL1から図1Cに示すL2まで所定量後退した状態を示している。なお、このときのフェルール長さ(X)はX2であり、フェルール部23の後退量(Y)はY2である。
 前述したように、本実施形態では、変形体24は、コネクタ接続時の光コネクタ20のフェルール長さ(X)が当該所定の範囲(6.9mm~7.1mm)内に収まるように、フェルール部23を前側に押圧することになる。図1Cに示す光コネクタ20では、光コネクタ20のフェルール長さ(X)が当該所定の範囲内の最小値であるX2(=6.9)に達するまでフェルール部23が後退した時に変形体24が所定の押圧力でフェルール部23を前側に押圧することになる。
 ここでは、フェルール部23が所定の引張力(例えば、2kg重)で引っ張られた時に光ファイバの伝送損失が所定値(例えば、0.5dB)以下であれば、コネクタ接続時のフェルールの端面同士を突き合わせた状態が保持され、コネクタ接続時の光接続が維持されると規定する。したがって、変形体24がフェルール部23を前側に押圧する所定の押圧力は、フェルール部23に付与される所定の引張力(例えば、2kg重)に耐え得るように決められる。なお、光コネクタ20は、フェルール部23を前側に押圧する部材としては、変形体24の他に、前述のスプリング27も有する。スプリング27は、前述のIEC61754-4において、押圧力が7.8N~11.8N(約800g重~約1kg重)であるため、変形体24がフェルール部23を前側に押圧する所定の押圧力としては、例えば1kg重である。
 本実施形態では、変形体24が所定の押圧力でフェルール部23を押圧する時以前(図1Cの時点以前)に、光コネクタ20がコネクタ接続される。言い換えれば、コネクタ接続時のフェルール長さ(X)は、変形体24が所定の押圧力でフェルール部23を押圧する時(図1Cに示す状態の時)のフェルール長さ(X1)以上である。また、コネクタ接続時にフェルール部23がコネクタハウジング22に対して後退する後退量(Y)は、変形体24が所定の押圧力でフェルール部23を押圧する時(図1Cに示す状態の時)のフェルール部23の後退量以下である。これにより、コネクタ接続時のフェルール(コネクタ側フェルール40及びレセプタクル側フェルール82)の端面同士を突き合わせた状態を保持することができる。
 また、本実施形態では、後退したフェルール部23が変形体24の前端に接した時以降(図1Bの時点以降)に、光コネクタ20がコネクタ接続される。言い換えれば、コネクタ接続時のフェルール長さ(X)は、変形体24がフェルール部23の押圧を開始する時(図1Bに示す状態の時)のフェルール長さ(X1)以下である。また、コネクタ接続時のフェルール部23の後退量(Y)は、変形体24がフェルール部23の押圧を開始する時(図1Bに示す状態の時)のフェルール部23の後退量(Y1)以上である。これにより、コネクタ接続時のフェルール(コネクタ側フェルール40及びレセプタクル側フェルール82)の端面同士を突き合わせた状態を保持することができる。
 したがって、前述した事項をまとめると、本実施形態の光コネクタ20では、変形体24が前後方向(フェルール部23の後退方向)に変形可能であることにより、図1Bの時点以降、図1Cの時点以前にコネクタ接続を行うことが可能である。これにより、後述する第1実施例及び第2実施例のように、コネクタ接続時の光コネクタ20のフェルール長さ(X)における寸法公差を吸収すると共に、コネクタ接続時のフェルール(コネクタ側フェルール40及びレセプタクル側フェルール82)の端面同士を突き合わせた状態を保持することができる。
 ・第1実施例
 図2A~図2Cは、第1実施例の光コネクタ20と光コネクタレセプタクル80とのコネクタ接続の様子を説明するための参考図である。
 図2Aは、光コネクタ20と光コネクタレセプタクル80とのコネクタ接続前の状態を示している。なお、光コネクタ20と光コネクタレセプタクル80とを合わせて「光コネクタシステム10」と呼ぶことがある。光コネクタレセプタクル80は、光ファイバを接続するための光コネクタレセプタクルである。光コネクタレセプタクル80は、単に「光レセプタクル80」と呼ぶことがある。光レセプタクル80は、レセプタクルハウジング81と、レセプタクル側フェルール82とを有する。
 レセプタクルハウジング81は、レセプタクル側フェルール82を収容する部材である。レセプタクルハウジング81には、係止部83が設けられている。コネクタ接続時に係止部83が光コネクタ20のコネクタハウジング22に設けられた外側突起31に係止することで、光コネクタ20のコネクタハウジング22と、光レセプタクル80のレセプタクルハウジング81とが嵌合する。これにより、光コネクタ20と光レセプタクル80とのコネクタ接続の状態を保持することができる。
 レセプタクル側フェルール82は、不図示の光ファイバの端部を保持する部材である。ここでは、係止部83の後側の面の位置と、レセプタクル側フェルール82の端面位置との間の長さを「レセプタクル長さ(Z)」とする。レセプタクル側フェルール82は、レセプタクルハウジング81に固定されている。このため、コネクタハウジング22に対して後退可能なフェルール部23を有する光コネクタ20では、着脱の段階に応じてフェルール長さ(X)が変化するが、光レセプタクル80では、光コネクタ20の着脱の間でレセプタクル長さ(Z)が一定である。なお、図2Aに示すように、コネクタ接続前の状態における光コネクタ20フェルール長さ(X)はX0である。
 なお、レセプタクル側フェルール82は、光コネクタ20と同様に、レセプタクルハウジング81に対して後退可能であっても良い。この場合、以下の説明でのレセプタクル長さ(Z)は、光コネクタ20のコネクタ接続時に後退したレセプタクル側フェルール82における係止部83の後側の面の位置と、レセプタクル側フェルール82の端面位置との間の長さである。
 図2Bは、コネクタハウジング22とレセプタクルハウジング81との嵌合の途中の状態を示している。図2Bに示す状態では、光コネクタ20のコネクタ側フェルール40(フェルール部23)の端面と、光レセプタクル80のレセプタクル側フェルール82の端面とが付き合わされる。この状態から、フェルール部23は、レセプタクル側フェルール82から後側に押されることで、コネクタハウジング22に対して後退し始める。なお、第1実施例において、コネクタハウジング22に対して後退し始める状態の光コネクタ20では、変形体24の前端は、フェルール部23と接していない。また、図2Bに示すように、コネクタハウジング22に対して後退し始める時点における光コネクタ20フェルール長さ(X)はX0のままである。
 図2Cは、本実施形態において、コネクタハウジング22とレセプタクルハウジング81との嵌合が完了した状態を示している。言い換えれば、光コネクタ20と光レセプタクル80とのコネクタ接続が完了した状態を示している。図2Cの状態では、変形体24の前端は、フェルール部23と接している。このため、変形体24は、フェルール部23を前側に押圧することになる。変形体24がフェルール部23を押圧することで、突き合わせられていたフェルール(コネクタ側フェルール40及びレセプタクル側フェルール82)の端面同士が離れてしまい、光接続が切断することを抑制することができる。
 第1実施例では、コネクタ接続時のフェルール長さ(X)は、変形体24がフェルール部23の押圧を開始する時(図1Bに示す状態の時)のフェルール長さ(X1)である。また、コネクタ接続時のフェルール部23の後退量(Y)は、変形体24がフェルール部23の押圧を開始する時(図1Bに示す状態の時)のフェルール部23の後退量(Y1)である。
 ・第2実施例
 図3A~図3Cは、第2実施例の光コネクタ20と光コネクタレセプタクル80とのコネクタ接続の様子を説明するための参考図である。
 図3Aは、光コネクタ20と光コネクタレセプタクル80とのコネクタ接続前の状態を示している。図3Aに示すコネクタ接続前の状態おいて、第2実施例の光コネクタ20のフェルール長さ(XL0)は、第1実施例の光コネクタ20のフェルール長さ(X0)よりも長くなっている(XL0>X0)。例えば、第2実施例の光コネクタ20のフェルール長さ(XL0)は、寸法公差分により第1実施例の光コネクタ20のフェルール長さ(X0)よりも長くなっている(XL0>X0)。
 図3Bは、コネクタハウジング22とレセプタクルハウジング81との嵌合の途中の状態を示している。なお、図3Bに示す状態では、フェルール長さ(X)は、変形体24がフェルール部23の押圧を開始する時(図1Bに示す状態の時)のフェルール長さ(X1)である。また、フェルール部23の後退量(Y)は、変形体24がフェルール部23の押圧を開始する時(図1Bに示す状態の時)のフェルール部23の後退量(Y1)である。
 前述したように、第2実施例の光コネクタ20のフェルール長さ(XL0)は、第1実施例の光コネクタ20のフェルール長さ(X0)よりも長くなっている(XL0>X0)。なお、着脱対象である光レセプタクル80のレセプタクル長さ(Z)は第1実施例の時と同じである。このため、作業者が光コネクタ20を光レセプタクル80側に移動させた時に、コネクタ側フェルール40の端面が、レセプタクル側フェルール82の端面に対して、第1実施例と比べて早く突き当たってしまう。変形体24がフェルール部23の押圧を開始する時のフェルール長さ(X)の状態で比較すると、第1実施例では、コネクタハウジング22とレセプタクルハウジング81との嵌合が完了したのに対し、第2実施例では、図3Bに示すように、コネクタハウジング22とレセプタクルハウジング81とは嵌合の途中の状態である。したがって、コネクタハウジング22とレセプタクルハウジング81とを嵌合させるためには、フェルール部23を第1実施例の時よりさらに後退させる必要がある。本実施形態では、光コネクタ20の変形体24は、フェルール部23の後退方向(前後方向)に変形可能である部材である。したがって、変形体24が圧縮する方向に変形することで、フェルール部23を第1実施例の時よりさらに後退させることができる。
 図3Cは、本実施形態において、コネクタハウジング22とレセプタクルハウジング81との嵌合が完了した状態を示している。図3Cの状態では、コネクタ接続時のフェルール長さ(X)は、変形体24が所定の押圧力でフェルール部23を押圧する時(図1Cに示す状態の時)のフェルール長さ(X2)である。また、コネクタ接続時のフェルール部23の後退量(Y)は、変形体24が所定の押圧力でフェルール部23を押圧する時(図1Cに示す状態の時)のフェルール部23の後退量(Y2)である。図3Cに示す光コネクタ20では、光コネクタ20のフェルール長さ(X)がX2(=6.9)の時に変形体24が所定の押圧力でフェルール部23を押圧することになる。これにより、コネクタ接続時のフェルール(コネクタ側フェルール40及びレセプタクル側フェルール82)の端面同士を突き合わせた状態を保持することができる。
 <光コネクタ20の構成>
 図4Aは、本実施形態の光コネクタ20の全体斜視図である。図4Bは、カップリング21とプラグフレーム22とを取り外した状態の本実施形態の光コネクタ20の斜視図である。図5は、本実施形態の光コネクタ20の分解斜視図である。
 光コネクタ20は、フェルール部23、スプリング27、コネクタハウジング22及び変形体24の他に、カップリング21と、ブーツ29とを有する。カップリング21は、コネクタハウジング22の外側に設けられた部材であり、コネクタハウジング22に対して前後方向にスライド可能である。コネクタ接続時にカップリング21を後側にスライドさせると、光コネクタ20を抜去させることが可能となる。ブーツ29は、光ファイバを保護するための部材であり、コネクタハウジング22の後部に配置されている。
 図4A~図5に示すように、変形体24は、前後方向に挿通部が形成された円筒形状に形成されている。そして、変形体24の挿通部の内部には、スプリング27が挿通されている。すなわち、変形体24は、スプリング27の外側に設けられている。但し、変形体24は、スプリング27の内側に設けられても良い。また、変形体24は、前後方向に変形可能であり、フェルール部23を前側に押圧することができれば、円筒形状以外で形成されても良い。
 図6Aは、コネクタ接続前の本実施形態の光コネクタ20の内部の状態を説明するための図である。図6Bは、コネクタ接続時の本実施形態の光コネクタ20と光コネクタレセプタクル80との内部の状態を説明するための図である。
 図6Aに示すように、コネクタ接続前の光コネクタ20において、変形体24の後端は、スプリング27の後端が固定されるスプリング受け部28に固定されている。そして、前述したように、図6Bに示すように、フェルール部23が後退することで、変形体24がフェルール部23のフランジ50を押圧することになる。但し、コネクタ接続前の光コネクタ20において、変形体24の前端は、フェルール部23のフランジ50に固定されていても良い。なお、このとき、コネクタ接続前においては、変形体24の後端は、スプリング受け部28と接していない。そして、フェルール部23が後退することで、変形体24がスプリング受け部28に接し、反発力によりフェルール部23のフランジ50を押圧することになる。これによっても、変形体24がフェルール部23を確実に押圧することができる。
 <比較例>
 比較例(第1比較例及び第2比較例)の光コネクタ20は、変形体24に代えて規制部90を有する。規制部90は、フェルール部23の後側限界位置を規制する部材である。規制部90は、本実施形態の変形体24と違い、図1B及び図1Cに示すようなL1からL2への変形をすることができない。仮にコネクタ接続時のフェルール部23の位置から更にフェルール部23が後側に移動しても、規制部90がフェルール部23の後端面と接触することによって、それ以上のフェルール部23の後側への移動が規制される。
 ・第1比較例
 図7Aは、コネクタ接続前の第1比較例の光コネクタ20の状態を説明するための参考図である。図7Bは、規制部90がフェルール部23の後退を規制する時の第1比較例の光コネクタ20の状態を説明するための参考図である。図7Cは、第1比較例において、コネクタハウジング22とレセプタクルハウジング81との嵌合が完了した状態を説明するための参考図である。
 第1比較例では、コネクタ接続前の状態における光コネクタ20フェルール長さ(X)はX0である。また、コネクタ接続時(図7C参照)のフェルール長さがX1となるようにして、規制部90の位置が決められる。すなわち、コネクタ接続時に規制部90が後退したフェルール部23に接するようにして、規制部90の位置が決められる。なお、フェルール長さ(X1)は、レセプタクル長さ(Z)と等しくなるようにして設けられている。このため、図7Bに示すように、コネクタハウジング22とレセプタクルハウジング81とが嵌合したと同時に、規制部90がフェルール部23の後退の規制をすることになる。
 ・第2比較例
 図8Aは、コネクタ接続前の第2比較例の光コネクタ20の状態を説明するための参考図である。図8Bは、規制部90がフェルール部23の後退を規制する時の第2比較例の光コネクタ20の状態を説明するための参考図である。図8Cは、第2比較例において、コネクタハウジング22とレセプタクルハウジング81との嵌合の途中の状態を説明するための参考図である。
 第2比較例の光コネクタ20では、第1比較例の光コネクタ20と同様に、変形体24に代えて規制部90を有する。しかし、第2比較例のコネクタ接続前の状態における光コネクタ20フェルール長さ(X)はXL0であり、第1比較例のコネクタ接続前の状態における光コネクタ20フェルール長さ(X0)よりも大きく設けられている(XL0>X0)。これは、寸法公差によるものである。なお、着脱対象である光レセプタクル80のレセプタクル長さ(Z)は第1比較例の時と同じである。このため、作業者が光コネクタ20を光レセプタクル80側に移動させた時に、コネクタ側フェルール40の端面が、レセプタクル側フェルール82の端面に対して、第1比較例と比べて早く突き当たってしまう。規制部90がフェルール部23の後退を規制する時のフェルール長さ(X)の状態で比較すると、第1比較例では、コネクタハウジング22とレセプタクルハウジング81との嵌合が完了したのに対し、第2比較例では、図8Bに示すように、コネクタハウジング22とレセプタクルハウジング81とは嵌合の途中の状態である。このため、第2比較例では、コネクタハウジング22とレセプタクルハウジング81とを嵌合させようとしても、規制部90がフェルール部23の後端面と接触しており、フェルール部23の後退を規制している。このため、コネクタハウジング22とレセプタクルハウジング81とが嵌合できなくなってしまう。すなわち、フェルール部23の後退だけでは寸法公差を吸収できなくなってしまう。
 <変形例>
 図9Aは、コネクタ接続前の変形例の光コネクタ20の内部の状態を説明するための図である。図9Bは、コネクタ接続時の変形例の光コネクタ20の内部の状態を説明するための図である。
 前述した本実施形態の光コネクタ20は、単心用光コネクタであった。しかし、本変形例のように、多心用光コネクタであっても良い。例えば、光コネクタ20として、MPOコネクタであっても良い。本変形においても、前後方向(フェルール部23の後退方向)に変形可能である部材であると共に、フェルール部23を前側に押圧する変形体24が設けられている。これにより、コネクタ接続時の光コネクタ20のフェルール長さ(X)における寸法公差を吸収すると共に、コネクタ接続時のフェルール(コネクタ側フェルール40及びレセプタクル側フェルール82)の端面同士を突き合わせた状態を保持することができる。
 ===その他===
 前述した光コネクタシステム10では、光コネクタ20と、光コネクタレセプタクル80とがコネクタ接続する例を示したが、光コネクタ同士がアダプタを介しコネクタ接続する場合でも良い。この場合、一方の光コネクタ20のみに変形体24が設けられても良いし、両方の光コネクタ20に変形体24が設けられても良い。
 前述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 光ファイバケーブル、10 光コネクタシステム、20 光コネクタ、
21 カップリング、22 コネクタハウジング(プラグフレーム)、
23 フェルール部、24 変形体、27 スプリング、
28 スプリング受け部、29 ブーツ、30 内側突起、31 外側突起、
40 コネクタ側フェルール、50 フランジ、
80 光コネクタレセプタクル、81 レセプタクルハウジング、
82 レセプタクル側フェルール、83 係止部、90 規制部

Claims (9)

  1.  フェルールと、
     前記フェルールが後退可能に収容されるハウジングと、
     前記ハウジングに収容され、前記フェルールを押圧するスプリングと
    を有する光コネクタであって、
     前記ハウジングに収容され、前記フェルールの後退方向に変形可能である変形体をさらに有し、
     コネクタ接続時に前記フェルールが前記ハウジングに対して後退する後退量は、前記変形体が所定の押圧力で前記フェルールを押圧する時の前記フェルールの後退量以下である
     ことを特徴とする光コネクタ。
  2.  請求項1に記載の光コネクタであって、
      コネクタ接続時の前記フェルールの後退量は、前記変形体が前記フェルールの押圧を開始する時の前記フェルールの後退量以上である
     ことを特徴とする光コネクタ。
  3.  請求項1又は2に記載の光コネクタであって、
      コネクタ接続前の前記光コネクタの前記変形体は、前記スプリングの後端が固定されるスプリング受け部に固定されている
     ことを特徴とする光コネクタ。
  4.  請求項1又は2に記載の光コネクタであって、
      コネクタ接続前の前記光コネクタの前記変形体は、前記フェルールに固定されている
     ことを特徴とする光コネクタ。
  5.  請求項1~4のいずれか1項に記載の光コネクタであって、
      前記光コネクタは、単心の光ファイバ同士をコネクタ接続する
     ことを特徴とする光コネクタ。
  6.  請求項5に記載の光コネクタであって、
      前記光コネクタは、SCコネクタである
     ことを特徴とする光コネクタ。
  7.  請求項6に記載の光コネクタであって、
     前記ハウジングは、前記フェルールの前記ハウジングに対する後退量を測る基準位置となる基準部を備え、
      コネクタ接続時における、前記フェルールの端面から前記基準部までの長さが6.9mm以上7.1mm以下である
     ことを特徴とする光コネクタ。
  8.  2つの光コネクタを接続させる光コネクタシステムであって、
     前記2つの光コネクタのうち、一方の前記光コネクタは、
     フェルールと、
     前記フェルールが後退可能に収容されるハウジングと、
     前記ハウジングに収容され、前記フェルールを押圧するスプリングと、
     前記ハウジングに収容され、前記フェルールの後退方向に変形可能である変形体と
    を有し、
      コネクタ接続時に前記フェルールが前記ハウジングに対して後退する後退量は、前記変形体が前記フェルールを所定の押圧力で押圧する時の前記フェルールの後退量以下である
     ことを特徴とする光コネクタシステム。
  9.  請求項8に記載の光コネクタシステムであって、
      前記2つの光コネクタのうち、他方の前記光コネクタは、光コネクタレセプタクルである
     ことを特徴とする光コネクタシステム。
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