WO2020017616A1 - 車椅子用クッション - Google Patents

Abstract

【課題】新規な車椅子用クッションを提供することにある。 【解決手段】　車椅子用クッション１は、ユーザ側に設けられ、高通気性を有し、吸水性を備えた材質で形成されたユーザ側部分１２と、車椅子座面１０１ａ側に設けられ、ユーザ側部分１２よりも高摩擦抵抗で、防水加工された、材質で形成される座面側部分７１と、ユーザ側部分１２及び座面側部分７１を内部に収容するカバー９１と、を有する。

Description

車椅子用クッション

　本発明は、車椅子用クッションに関する。

　特許文献１には、車椅子用クッションの構造が開示されている。

特開２０１８－５１１４８号公報

　より使い勝手の良い車椅子用クッションが望まれている。
　本発明の目的は、新規な車椅子用クッションを提供することにある。

　本発明における第１の観点における車椅子用クッションは、ユーザ側に設けられ、高通気性を有し、非吸水性を備えた材質で形成されたユーザ側部分と、車椅子座面側に設けられ、前記ユーザ側部分よりも高摩擦抵抗で、防水加工された材質で形成される座面側部分と、少なくとも前記ユーザ側部分又は前記座面側部分を内部に収容するカバーと、を有する。

　好適には、前記ユーザ側部分及び前記座面側部分との間は固定されておらず、前記カバーから取り出しただけで分離されるように形成されている。

　好適には、前記座面側部分は、車椅子の前方向から後方向にいくにしたがって上下方向の厚さが薄くなる斜め部分を有している。

　好適には、前記斜め部分は、前記ユーザ側部分から離れていくように形成されている。

　好適には、前記ユーザ側部分は、第１部分と、第２部分と、を有し、前記第２部分は前記第１部分と前後方向及び左右方向に同一の長さを有し、前記第１部分の下方向位置に重層的に積み重ねられ、前記第１部分よりも高反発力を有する。

　好適には、前記ユーザ側部分は、立体網状構造体によって形成されている。

　好適には、修正部分を有し、前記修正部分は、前記斜め部分と同一の斜度の接合面を有する修正第１部分と、前記修正第１部分を前記斜め部分に接合した際に、　　　前記座面側部分と前記修正第１部分の前後方向の長さが前記ユーザ側部分の前後方向長さよりも短くなる様に、形成された修正第２部分と、を有する。

　本発明における第２の観点における車椅子用クッションは、ユーザ側に設けられたユーザ側部分と、車椅子座面側に設けられた座面側部分と、前記ユーザ側部分及び前記座面側部分を内部に収容するカバーと、を有し、前記座面側部分は、車椅子の前方向から後方向にいくにしたがって上下方向の厚さが薄くなる斜め部分を有している。

　好適には、前記斜め部分は、前記ユーザ側部分から離れていくように形成されている。

　本発明における第３の観点における車椅子用クッションは、ユーザ側に設けられたユーザ側部分と、車椅子座面側に設けられた座面側部分と、前記ユーザ側部分及び前記座面側部分を内部に収容するカバーと、を有し、前記ユーザ側部分は、第１部分と、第２部分と、を有し、前記第１部分、第２部分、前記座面側部分及び前記カバーは、互いに容易に分離できるように形成されている。

　本発明によれば、新規な車椅子用クッションを提供することができる。

車椅子用クッションの使用方法を表す説明図である。 クッション内容部の形状の説明図である。 カバーの構造、及び、このカバーへクッション内容部を収容する方法の説明図である。 座面側部分の機能の説明図である。 修正部分の説明図である。 修正部分の効果の説明図である。 別のアタッチメントの説明図である。 アタッチメントの効果の説明図である。

　図１は、車椅子用クッション１の使用方法を表す説明図である。

　車椅子１０１は、座面１０１ａを有している。
　ユーザは、この座面１０１ａに移動時等に着座して、この車椅子１０１を使用する。
　そして、ユーザは、この車椅子１０１をより快適に使用するために各種のクッションを使用する
　本発明の車椅子用クッション１は、座面１０１ａの上に配置して使用される。

　ここで、本実施形態の車椅子用クッション１は、ユーザの体が左右へぐらつくことを防止するため、お尻が前に滑って移動していくことを防止するため、座圧を均一にするため、持ち運びを容易にするために軽量にするために、使用される。

　ここで、方向を定義する。
　車椅子１０１において、ユーザが座って正面が前方向である。この前方向の反対方向が後ろ方向である。また、ユーザが座って右手が右方向である。この右方向の反対側が左方向である。
　さらに、座面１０１ａに対してユーザが位置する方向が上方向（ユーザ側方向）である。この上方向の反対が下方向（座面側方向）である。

　また、車椅子１０１の座面１０１ａの前後方向の長さを座面前後方向長Ｌとし、左右方向の長さを座面左右方向長さＷとする。
　車椅子用クッション１は、この座面１０１ａの座面前後方向長さＬ及び座面左右方向長さＷとほぼ同様の大きさをと、所定の上下方向長さ（厚さ）を有している。

　車椅子用クッション１は、左側面から後側面を経由して右側面まで続くファスナー部９３を有している。
　そして、このファスナー部９３を開閉するためにファスナー金具９５を有している。

　図２は、クッション内容部１１の形状の説明図である。

　クッション内容部１１は、ユーザ側部分１２と座面側部分７１とを有している。
　また、ユーザ側部分１２は、第１部分３１と第２部分５１とを有している。
　第１部分３１と第２部分５１は、前後方向に座面前後方向長さＬとほぼ同様の長さ（Ｌ１）を有している。
　同様に、は、左右方向に座面左右方向長さＷとほぼ同様の長さ（Ｗ１）を有している。
　他方、第２部分５１は、第１部分３１よりも上下方向に長く形成されている。
　ユーザ側部分１２は、極めて高い通気性（空気透過率９０％以上）と、水等への非吸収性を備えた材質で形成されている。具体的には、プラスチック等の合成樹脂でできた立体網状構造体である。
　この立体網状構造体は、水を吸収しない材質の糸形状体を立体的に結合させて作った構造体であり、前述の極めて高い通気性（空気透過率９０％以上）と、水等への非吸収性を備えている。
　なお、立体網状構造体自体は既に一般的な材質であるので、説明を省略する。
　第１部分３１と第２部分５１は、同じ立体網状構造体で形成されているが、第１部分３１は、第２部分５１よりも反発力を低く形成してる。
　これは、第１部分３１は、ユーザ（車椅子利用者、以下省略）が、着座して接触する部分であるので、柔らかく、全体を包み込む素材であることが好適であり、また、第２部分５１は、左右のふらつきを抑えるため、しっかり硬めで安定性のある素材であることが好適であるからである。
　また、ユーザ側部分１２は、前述のように水等への非吸収性を備えているため、丸洗いが可能であり、かつ、短期間で乾燥させることが可能とできる。
　さらに、ユーザ側部分１２は、極めて高い通気性を有しているので、蒸れを防止することができる。
　さらに、通気性が高いということは、空気を立体網状構造体の間の空間に保持できるということでもある。そして、空気は断熱性が高い物質である。
　そのため、ユーザ側部分１２は、断熱性も有するということも可能である。
　つまり、ユーザ側部分１２は、断熱性と同時に通気性による蒸れ防止機能も有しているということができる。
　ユーザ側部分１２の寸法の一例は、Ｗ１＝３８０ｍｍ、Ｌ１＝３８０ｍｍである。あくまで一例である。また第１部分３１の厚さは２０ｍｍ、第２部分５１の厚さは３５ｍｍである。同じくあくまで一例である。

　座面側部分７１は、厚さが均一である板状部分７４と、後方向に行くにしたがって厚さが薄くなる形状の斜め部分７３を有している。
　板状部分７４は、ユーザ側部分１２の左右方向の長さＷ１よりも、２０ｍｍ短い左右方向の長さを有している。
　他方、板状部分７４の前後方向の長さＬ３を有している。
　この板状部分７４の後方向側に続いて、斜め部分７３が形成されている。
　斜め部分７３は、座面側の面が、板状部分７４の座面側の面と連続している。
　つまり、斜め部分７３の斜め部分７３の斜めの面は、ユーザ側部分１２（第２部分５１）に面して、おり、ユーザ側部分１２の座面側の面から後ろ方向に行くにしたがって離間するように形成されている（図４（１）を参照すると特に理解が容易である）。
　つまり、座面側部分７１は、左右方向を法線とする平面上での断面形状が座面側が長い台形形状を有している。
　斜め部分７３の長い座面側の端部は座面側部分７１の全面からは長さＬ２を有している。
　その結果、Ｌ３＜Ｌ２＜Ｌ１の長さの関係を有している。
　そして、Ｌ３は、Ｌ３＝０．３Ｌ１～０．７Ｌ１の範囲に形成される。
　そのうえで、Ｌ２は、Ｌ２＝０．４～０．９Ｌ１の範囲に形成される。
　なお、繰り返すが、Ｌ３＜Ｌ２である関係は維持される。
　以上の範囲が適切である理由は、ユーザの臀部（お尻）を適切に保持するにはこの範囲が適切であるからである。
　ここで、範囲を有する理由は、本実施形態の車椅子用クッション１は、ユーザに合わせてオーダメイドすることを予定している。そのため、ユーザの体格・嗜好・障害の程度・用途・要望に応じて対応するために幅を持たせている。
　しかしながら、一般に最も適切な範囲は、Ｌ３＝０．４Ｌ１～０．６Ｌ１の範囲である。この範囲であれば、ユーザの臀部（お尻）が斜め部分７３よりも後ろに位置するからである。また、このＬ３の値の範囲の時、Ｌ２は、Ｌ３＜Ｌ２を維持しつつ、Ｌ２＝０．６Ｌ１～０．８Ｌ１の範囲が好適である。この値の範囲であれば、ユーザの臀部（お尻）をしっかりと、斜め部７３よりも後ろで保持できるからである。
　なお、具体的な数字では、Ｌ３＝２２０ｍｍ（Ｌ３＝０．５７Ｌ１）、Ｌ２＝２６０ｍｍ（Ｌ２＝０．６８Ｌ１）が適切である。Ｗ２＝３６０ｍｍである。また厚さは、２０ｍｍである。
　斜め部分７３の前後方向の長さは４０ｍｍである。
　ここで、この実施形態において重要なところは、座面側部分７１の左右方向側の長さ及び前後方向の長さは、ユーザ側部１２よりもそれぞれ短い（具体的には、それぞれ２０ｍｍ）ということである。これによって、座面側部分７１を簡単に出し入れできるという効果がある。
　また、ユーザ自ら適切な長さに切断して調整することも可能である。

　座面側部分７１は、例えば、ポリウレタン（ウレタン）で形成されている。
　また、座面側部分７１はゴムの様な高い弾性を有した素材で形成されている。
　具体的には、第１部分３１よりも第２部分５１は高い弾性を有するように形成されていたが、座面側部分７１も第１部分３１よりも高い弾性を有するように形成されている。
　そして、好適には、座面側部分７１は第２部分５１よりも高い弾性を有するように形成されている。
　その理由は、図４のように、ユーザ側部分１２を変形（撓ませる）させるためである
　また、座面側部分７１は、例えば、ポリウレタン（ウレタン）のプレートで形成されている。
　そして、座面部分７１はゴムのような高い弾性を有した素材で形成されている。
プレート状にすることで車椅子側の座面１０１ａのたわみを小さくし座姿勢を安定させる
こともできる。
　さらに、ポリウレタン等で出来ているので、自ら適切な長さに切断して適切な長さに調整することも可能である。
　加えて、ユーザ側１２の立体網状構造体は糸形状体を結合させた構造体であることから
高反発であるので簡単に図４のようにユーザ側部分１２のようにフレキシブルに変形させることができる。

　また、座面側部分７１は、抗菌・耐水性素材（例えば、防水加工）から形成されている。
　加えて、座面側部分７１は単なる耐水性だけではなく、水の吸収力が低く・水の保持力が低い材料でかつ形状としている。
　また、ユーザ自ら適切な長さに切断して調整することも可能である。

　座面側部分７１は、高摩擦抵抗を有する材質で形成される。
　つまり、ユーザ側部分１２よりも高摩擦抵抗を有する材質・形状に形成される。
　カバー９１内で座面側部分７１は、ユーザ側部分１２との間で滑りが生じてしまうと、クッションとしての性能を減少させることになってしまうからである。
　また、座面側部分７１はクッション内部に入るので、直接座面１０１ａと触れることはない。
　もっとも、後述するように、座面側部分７１はカバー９１外で使用することもかのうである。この場合には、座面側部分７１はクッション内部に入るので、直接座面１０１ａと触れることになる。

　ここで、本実施形態では、座面側部分７１のみをウレタンで形成し、ユーザ側部分１２を立体網状構造体で形成している。これに対して、従来製品はユーザ側部分も含めてウレタンで形成してた。本発明に近い機能を持たせる製品の場合、ユーザ側を低反発ウレタンにし、座面１０１ａは、高反発ウレタンとするのが普通である。もちろん、より重層構造のものも存在する。
　しかし、これらのウレタンによるクッションの製造には、一般的に金型を必要とする。
　このことは、金型は一般的にコストが高いことから、コストがかかることを意味する。
　さらに、金型は、形が決まっており少しの形状変更にも金型を新たに作る必要がある。
　その為、コスト的に割りあわないために、ユーザの為のオーダメイドが難しいという特徴がある。
　それに対して、本実施形態の構造であると、この金型は、座面側部分７１だけであるから、オーダメイドが比較的容易（コスト的に割りにあう）に適している。
　座面側部分７１も、少し大きなものを作っておき、必要に応じてカットするなどすれば、１つの金型で対応できる。
　また、座面部分のウレタン素材は内部にも挿入しやすいようゴムのように弾力がある素材を採用しており、ウレタンの厚みも調整する事でクッションカバー内に程よく収まりずれないよう工夫してあり、軽量であることも特徴である。

　図３は、カバー９１への構造、及び、このカバー９１へクッション内容部１１を収容する方法の説明図である。

　図３の様に、カバー９１は、ファスナー部９３が形成されている。
　このファスナー部９３は、カバー９１の左側面から、後ろ側面を介して、右側面まで続いている。
　ファスナー部９３は、右側面及び左側面において、前方向に少しファスナーを形成しない部分がある。具体的には、ファスナー部９３は右側面（左側面）の長さＬ５に対して、ファスナー部９３が形成されている長さＬ５が短く（＝長さＬ４が残る）形成されている。
　これには重要な意味がある。
　図２では、クッション内容部１１を一緒に入れているように記載しているが、実際には、ユーザ側部分１２をカバー９１に入れた後に、座面側部分７１を挿入する。
　そして、前述したように、座面側部分７１は、ユーザ側部分１２よりも前後方向に短い。
　さらに、図４の様に、座面側部分７１の長さや形状は、ユーザの臀部（お尻）を固定するために重要で、それに合わせてオーダメイドで製造設計等されている。
　その為、座面側部分７１は、カバー９１の前方向に詰めて入れる必要がある。
　その際に、Ｌ４の部分があると、座面側部分７１を押し込んだときに安定する。

　また、カバー９１も通気性がよく、水の吸収力が低く・水の保持力が低い材料でかつ形状としている。具体的には、メッシュ生地で生成されている。
　このカバー９１の座面１０１ａ側の面は、滑り止め加工がされている。例えば、滑り止め加工とはエンボス加工されている。これによって、座面１０１ａと車椅子用クッション１が滑らないようにしている。
　なお、このカバー９１の左右方向、前後方向の長さは、クッション内容物のそれぞれの長さよりも長くなっている。
　具体的には、それぞれ、２０ｍｍほど長く作成されている。
　一例では、前後方向の長さが４００ｍｍであり、左右方向の長さが４００ｍｍである。
なお念のために記載するが、本実施形態の重要な点の一つは、オーダメイドであるので、あくまで製品の一例である。
　これによって、クッション内容部１１の各パーツをカバー９１内に入れやすいように工夫している。
　図３では、ユーザ側部分１２及び座面側部分７１の両方を、カバー９１内に収納していたが、一方のみを収納させることでも本実施形態の効果を発揮することができる。
　特に、座面側部分７１は、カバー９１の外などに出しておいた方が、いちいちカバー９１内に入れる手間が無いためこの場合は適切である。

　以上の様に、カバー９１、第１部分３１、第２部分５１及び座面側部分７１がそれぞれ分離容易である。さらに、カバー９１、第１部分３１、第２部分５１及び座面側部分７１が全て低吸収力・水の保持力が低い材料でかつそのような形状を有している。
　その為以下のことが可能となっている。
　まず、全て個別であるため、製造が容易である。また、ユーザに応じたオーダメイドが可能である。
　さらに、失禁等の汚れが生じたときでも、分解して、個別に丸洗いして乾かすこともできる。当然、乾燥時間も短くてすむ。
　したがって、簡単な構造でありながらより高性能な、車椅子用クッション１を提供することができる。

　図４は、座面側部分７１の機能の説明図である。

　図４（１）の様に、座面側部分７１の斜め部分７３は、ユーザ側部分１２から後方向に行くにしたがって離間するように形成されている。
　その為、図４（２）の様に、ユーザが着座した時には、ユーザ側部分１２が座面１０１ａ側に変形する。
　これによって、ユーザは、太もも部分が少し上がり、後ろにもたれる形となる。
　その為、ユーザの姿勢が安定する。
　また、第１部分３１は、比較的柔らかく形成されているので、全体として包み込むことができる。
　他方、ユーザ側部分１２全体としては、比較的高弾性を有しているので不必要に撓むことが無く、しっかりユーザを支えることが可能となる。

　図５は、修正部分７７の説明図である。

　修正部分７７は、座面側部分７１の斜め部分７３と斜度が同一で、斜め部分７３と接合する接合面を有する修正第１部分７６と、座面側部分７１の板状部分７４と同じ厚さの板形状を有する修正第２部分７５を有する。
　座面側部分７１と、修正部分７７を組み合わせた場合には、ユーザ側部分１２と前後方向の長さが同じになるように形成される。
　もっとも、修正部分７７を組み合わせた場合に、ユーザ側部分１２よりも左右方向の長さが短く形成することも可能である。

　図６は、修正部分７７の効果の説明図である。

　図６のように、ユーザの中には、体が傾いた状態で車椅子１０１の座面１０１ａに座るユーザもいる。
　その場合、通常のクッションでは、図６（１）のように、傾いたままになってしまう。
　そこで、修正部分７７を挿入することによって、図６（２）のように、姿勢を修正することが可能となる。
　なお、修正部分７７の、具体的な数字では、左右方向１８０ｍｍ、前後方向１４０ｍｍである。
　そして、ここでも重要なところは、座面側部分７１と修正部分を加えても、前後方向の長さは、ユーザ側部１２よりも短い（具体的には、２０ｍｍ）ということである。これによって、修正部分７７を簡単に出し入れできるという効果がある。
　また、図６は前方向から左に骨盤が傾いている場合の修正図例だが７７をクッション内で左右に動かす事によりユーザに合わせ骨盤の左右の曲がりの修正することもできる。
　また、必要に応じてユーザが自ら適切な長さに切断して適切な長さに調整することも可能である。アタッチメント７７のみを使用することも可能である。

　図７は、別のアタッチメント７９の説明図である。
　図８は、アタッチメント７９の効果の説明図である。

　アタッチメント７９は、座面側部分７１に加えて使用される。
　アタッチメント７９は、例えば、直方体形状を有している。もちろん、座面側部分７１の左右方向を短くした形状にすることも可能である。また、必要に応じて、ユーザが自ら適切な長さに切断して適切な長さに調整することも可能である。
　それによって、ユーザの太ももを強制的にある程度開かせて、ユーザの姿勢を安定させ、太もも分が常に接触強いることによる蒸れ等の不具合を防止することができる。
　なお、座面側部分７１を除去し、アタッチメント７９のみを使用することも可能である。

＜実施形態の構成及び効果＞
　車椅子用クッション１は、ユーザ側に設けられ、高通気性を有し、非吸収性を備えた材質で形成されるユーザ側部分１２と、車椅子座面１０１ａ側に設けられ、ユーザ側部分１２よりも高摩擦抵抗で、防水加工された材質で形成される座面側部分７１と、少なくともユーザ側部分１２又は座面側部分７１を内部に収容するカバー９１と、を有する。
　このような構成を有することから、新規な車椅子用クッションを提供することができる。

　ユーザ側部分１２及び座面側部分７１との間は固定されておらず、カバー９１から取り出しただけで分離されるように形成されている。
　このような構成を有することから、丸洗いが可能であり、かつ、ユーザに合わせたオーダメイドの車椅子用クッション１を容易に製造することが可能である。

　座面側部分７１は、車椅子の前方向から後方向にいくにしたがって上下方向の厚さが薄くなる斜め部分７３を有している。
　このような構成を有することから、ユーザの臀部（お尻）に対して従来に比べて保持力を高めて、安定した姿勢を維持させるのに役立てることができる。

　斜め部分７３は、ユーザ側部分１２から離れていくように形成されている。
　このような構成を有することから、ユーザの臀部（お尻）に対して従来に比べて保持力を高めて、姿勢を維持させるのに役立てることができる。

　ユーザ側部分１２は、第１部分３１と、第２部分５１と、を有し、第２部分５１は第１部分３１と前後方向及び左右方向に同一の長さを有し、第１部分３１の下方向位置に重層的に積み重ねられ、第１部分３１よりも高反発力を有する。
　このような構成を有することから、ユーザに当接する部分側は柔らかく、かつ、しっかりとした保持をすることができる。

　ユーザ側部分１２は、立体網状構造体によって形成されている。
　このような構成を有することから、高通気で蒸れを防止することが可能となる。

　修正部分７７を有し、修正部分７７は、斜め部分７３と同一の斜度の接合面を有する修正第１部分７６と、修正第１部分７６を斜め部分に接合した際に、前記座面側部分と前記修正第１部分の前後方向の長さが前記ユーザ側部分の前後方向長さよりも短くなる様に、
、形成された修正第２部分７５と、を有する。
　このような構成を有することから、斜めに座るユーザに対しても有効に姿勢を維持することが可能となる。

　車椅子用クッション１は、ユーザ側に設けられたユーザ側部分１２と、車椅子座面側１０１ａに設けられた座面側部分７１と、ユーザ側部分１２及び座面側部分７１を内部に収容するカバー９１と、を有し、座面側部分７１は、車椅子の前方向から後方向にいくにしたがって上下方向の厚さが薄くなる斜め部分７３を有している。
　このような構成を有することから、新規な車椅子用クッションを提供することができる。

　斜め部分７３は、ユーザ側部分１２から離れていくように形成されている。
　このような構成を有することから、ユーザの臀部（お尻）に対して従来に比べて保持力を高めて、姿勢を維持させるのに役立てることができる。

　車椅子用クッション１は、ユーザ側に設けられたユーザ側部分１２と、車椅子座面側１０１ａに設けられた座面側部分７１と、ユーザ側部分１２及び座面側部分７１を内部に収容するカバー９１と、を有し、ユーザ側部分１２は、第１部分３１と、第２部分５１と、を有し、第１部分３１、第２部分５１、座面側部分７１及びカバー９１は、互いに容易に分離できるように形成されている。
　このような構成を有することから、ユーザに合わせたオーダメイドの車椅子用クッション１を容易に製造することが可能である。

１　　　　：車椅子用クッション
１１　　　：クッション内容部
１２　　　：ユーザ側部分
３１　　　：第１部分
５１　　　：第２部分
７１　　　：座面側部分
７３　　　：部分
７３　　　：部
７４　　　：板状部分
７５　　　：修正第２部分
７６　　　：修正第１部分
７７　　　：修正部分
７９　　　：アタッチメント
９１　　　：カバー
９３　　　：ファスナー部
９５　　　：ファスナー金具
１０１　　：車椅子
１０１ａ　：座面

 

Claims (10)

1. 　ユーザ側に設けられ、高通気性を有し、非吸水性を備えた材質で形成されたユーザ側部
   分と、
   　車椅子座面側に設けられ、
   　　前記ユーザ側部分よりも高摩擦抵抗で、
   　　防水加工された、
   　材質で形成される座面側部分と、
   　少なくとも前記ユーザ側部分又は前記座面側部分を内部に収容するカバーと、
   　を有する車椅子用クッション。
2. 　前記ユーザ側部分及び前記座面側部分との間は固定されておらず、
   　前記カバーから取り出しただけで分離されるように形成されている
   　請求項１に記載の車椅子用クッション。
3. 　前記座面側部分は、
   　　車椅子の前方向から後方向にいくにしたがって上下方向の厚さが薄くなる斜め部分を
   有している
   　請求項１又は２に記載の車椅子用クッション。
4. 　前記斜め部分は、
   　　前記ユーザ側部分から離れていくように形成されている
   　請求項３に記載の車椅子用クッション。
5. 　前記ユーザ側部分は、第１部分と、第２部分と、を有し、
   　前記第２部分は
   　　前記第１部分と前後方向及び左右方向に同一の長さを有し、
   　　前記第１部分の下方向位置に重層的に積み重ねられ、
   　　前記第１部分よりも高反発力を有する
   　請求項２～４いずれか１項に記載の車椅子用クッション。
6. 　前記ユーザ側部分は、立体網状構造体によって形成されている
   　請求項５に記載の車椅子用クッション。
7. 　修正部分を有し、
   　前記修正部分は、
   　　前記斜め部分と同一の斜度の接合面を有する修正第１部分と、
   　　　前記修正第１部分を前記斜め部分に接合した際に、
   　　　前記座面側部分と前記修正第１部分の前後方向の長さが前記ユーザ側部分の前後方
   向長さよりも短くなる様に、
   　　形成された修正第２部分と、を有する
   　請求項６に記載の車椅子用クッション。
8. 　ユーザ側に設けられたユーザ側部分と、
   　車椅子座面側に設けられた座面側部分と、
   　前記ユーザ側部分及び前記座面側部分を内部に収容するカバーと、
   　を有し、
   　前記座面側部分は、
   　　車椅子の前方向から後方向にいくにしたがって上下方向の厚さが薄くなる斜め部分を
   有している
   　車椅子用クッション。
9. 　前記斜め部分は、
   　　前記ユーザ側部分から離れていくように形成されている
   　請求項８に記載の車椅子用クッション。
10. 　ユーザ側に設けられたユーザ側部分と、
    　車椅子座面側に設けられた座面側部分と、
    　前記ユーザ側部分及び前記座面側部分を内部に収容するカバーと、
    　を有し、
    　前記ユーザ側部分は、第１部分と、第２部分と、を有し、
    　前記第２部分は
    　　前記第１部分と前後方向及び左右方向に同一の長さを有し、
    　　前記第１部分の下方向位置に重層的に積み重ねられ、
    　　前記第１部分よりも高反発力を有する
    　前記第１部分、前記第２部分、前記座面側部分及び前記カバーは、互いに容易に分離できる
    ように形成されている
    　車椅子用クッション。
    
     

Images