WO2019163415A1 - 接眼光学系およびヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

接眼光学系およびヘッドマウントディスプレイ Download PDF

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Abstract

接眼光学系(EL)は、画像表示部(11)側のレンズ面に第1フレネル面(FSa)が形成された第1フレネルレンズ(第1レンズ(L1))と、第1フレネルレンズよりも画像表示部(11)側に配置されて画像表示部(11)側のレンズ面に第2フレネル面(FSb)が形成された第2フレネルレンズ(第2レンズ(L2))とを備え、第1フレネル面(FSa)および第2フレネル面(FSb)における光軸から少なくとも半径10mmの範囲内で、第1フレネル面(FSa)を構成する複数の壁面部および第2フレネル面(FSb)を構成する複数の壁面部において、第1フレネル面(FSa)の壁面部の光軸に対する傾斜角は、光軸側から数えて同じ順番の第2フレネル面(FSb)の壁面部の光軸に対する傾斜角よりも大きくなっている。

Description

接眼光学系およびヘッドマウントディスプレイ
 本発明は、接眼光学系およびヘッドマウントディスプレイに関する。
 例えば、特許文献1には、接眼光学系を備えるヘッドマウントディスプレイが開示されている。このような接眼光学系は、重量を軽くする観点から薄型であることが好ましい。
特開2015-49305号公報
 第1の態様に係る接眼光学系は、観察物体側のレンズ面に第1フレネル面が形成された第1フレネルレンズと、前記第1フレネルレンズよりも観察物体側に配置されて観察物体側のレンズ面に第2フレネル面が形成された第2フレネルレンズとを備え、前記第1フレネル面および前記第2フレネル面における光軸から少なくとも半径10mmの範囲内で、前記第1フレネル面を構成する複数の壁面部および前記第2フレネル面を構成する複数の壁面部において、前記第1フレネル面の壁面部の光軸に対する傾斜角は、光軸側から数えて同じ順番の前記第2フレネル面の壁面部の光軸に対する傾斜角よりも大きくなっている。
 第2の態様に係るヘッドマウントディスプレイは、画像を表示可能な画像表示部と、前記画像表示部に表示された画像を観察するための接眼光学系とを備え、前記接眼光学系が上述の接眼光学系となっている。
第1実施例に係る接眼光学系のレンズ構成図である。 第1実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。 第1実施例に係る接眼光学系の横収差図である。 第1実施例に係る接眼光学系のフレネル面の傾斜角を示すグラフである。 第2実施例に係る接眼光学系のレンズ構成図である。 第2実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。 第2実施例に係る接眼光学系の横収差図である。 第3実施例に係る接眼光学系のレンズ構成図である。 第3実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。 第3実施例に係る接眼光学系の横収差図である。 第4実施例に係る接眼光学系のレンズ構成図である。 第4実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。 第4実施例に係る接眼光学系の横収差図である。 第5実施例に係る接眼光学系のレンズ構成図である。 第5実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。 第5実施例に係る接眼光学系の横収差図である。 第6実施例に係る接眼光学系のレンズ構成図である。 第6実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。 第6実施例に係る接眼光学系の横収差図である。 (A)はフレネル面の一例を示す模式図であり、(B)はフレネル面のアスペクト比および傾斜角を説明するための模式図である。 ヘッドマウントディスプレイの外観図である。
 以下、本実施形態の接眼光学系、およびヘッドマウントディスプレイについて図を参照して説明する。本実施形態に係る接眼光学系ELの一例としての接眼光学系EL(1)は、図1に示すように、観察物体側のレンズ面に第1フレネル面FSaが形成された第1フレネルレンズ(第1レンズL1)と、第1フレネルレンズよりも観察物体側に配置されて観察物体側のレンズ面に第2フレネル面FSbが形成された第2フレネルレンズ(第2レンズL2)とを備えて構成される。第1フレネル面FSaおよび第2フレネル面FSbにおける光軸から少なくとも半径10mmの範囲内で、第1フレネル面FSaを構成する複数の壁面部および第2フレネル面FSbを構成する複数の壁面部において、第1フレネル面FSaの壁面部の光軸に対する傾斜角は、光軸側から数えて同じ順番の第2フレネル面FSbの壁面部の光軸に対する傾斜角よりも大きくなっている。これにより、薄型でありながら、広い視野角を有して、非点収差等の諸収差が良好に補正された接眼光学系を得ることが可能になる。また、各フレネル面の壁面部での光線の屈折や反射を低減させることも可能になる。なお、第1フレネル面FSaおよび第2フレネル面FSbにおける全体の(有効径の)範囲内で、第1フレネル面FSaの壁面部の光軸に対する傾斜角が、光軸側から数えて同じ順番の第2フレネル面FSbの壁面部の光軸に対する傾斜角よりも大きくなるようにしてもよい。また、光軸から少なくとも半径10mmの範囲内において、第1フレネル面FSaの全ての壁面部の光軸に対する傾斜角が、第2フレネル面FSbのいずれの壁面部の光軸に対する傾斜角よりも大きくなるようにしてもよい。
 本実施形態に係る接眼光学系ELは、観察物体として例えば画像表示部11で表示される画像を観察するために用いることができる。本実施形態に係る接眼光学系ELは、図5に示す接眼光学系EL(2)でもよく、図8に示す接眼光学系EL(3)でもよく、図11に示す接眼光学系EL(4)でもよく、図14に示す接眼光学系EL(5)でもよく、図17に示す接眼光学系EL(6)でもよい。
 なお、本実施形態における各フレネル面FSa,FSbは、光を屈折させることで光の進行方向を変える面である。各フレネル面FSa,FSbは、例えば図20(A)に示すように、断面視鋸歯形状の輪帯状に形成される。各フレネル面FSa,FSbのフレネル段差のピッチは、フレネルレンズにおける半径方向の位置ごとに異なっている。各フレネル面FSa,FSbの壁面部FWの中には、光軸に対して傾斜しているものがあり、各フレネル面FSa,FSbの壁面部FWの光軸に対する傾斜角は、フレネルレンズにおける半径方向の位置ごとに異なっている。ここで、図20(B)に示すように、フレネル面の接線と光軸とのなす角をαとし、θ=90°-αで表される角度を接線角θとする。本明細書では、この接線角θに基づいて|b/a|=|tanθ|で表される比を、各フレネル面のフレネル段差のアスペクト比と定義する。また、各フレネル面の壁面部の光軸に対する傾斜角をΦ1,Φ2とし、第1フレネル面FSaおよび第2フレネル面FSbにおける所定範囲内(例えば、光軸から少なくとも半径10mmの範囲内、もしくは全体の(有効径の)範囲内)での傾斜角の最大値をΦ1mx,Φ2mxとし、傾斜角の平均値をΦ1av,Φ2avとする。なお、フレネル面は球面形状に形成されていてよく、非球面形状に形成されていてもよく、断面視直線形状に形成されていてもよい。
 本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、第1フレネル面FSaおよび第2フレネル面FSbにおける光軸から少なくとも半径10mmの範囲内で、次の条件式(1)を満足することが好ましい。
 2.5≦Φ1mx/Φ2mx ・・・(1)
 但し、Φ1mx:第1フレネル面FSaの壁面部の光軸に対する傾斜角の最大値、
    Φ2mx:第2フレネル面FSbの壁面部の光軸に対する傾斜角の最大値。
 条件式(1)は、第1フレネル面FSaの壁面部の光軸に対する傾斜角の最大値と、第2フレネル面FSbの壁面部の光軸に対する傾斜角の最大値との比について、適切な範囲を規定する条件式である。条件式(1)を満足することで、第1フレネル面FSaの壁面部の傾斜角が相対的に大きくなるため、第1フレネル面FSaを通過する光が第1フレネル面FSaの壁面部を通るのを防止することができ、フレアを低減させることが可能になる。
 条件式(1)の対応値が下限値を下回ると、第1フレネル面FSaの壁面部の傾斜角が相対的に小さくなるため、フレアを低減させることが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の下限値を好ましくは3.8としてもよい。また、条件式(1)の上限値を好ましくは20.0以下としてもよい。第1フレネル面FSaおよび第2フレネル面FSbにおける全体の(有効径の)範囲内で、条件式(1)を満足するようにしてもよい。
 本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、第1フレネル面FSaおよび第2フレネル面FSbにおける光軸から少なくとも半径10mmの範囲内で、次の条件式(2)を満足することが好ましい。
 2.5≦Φ1av/Φ2av ・・・(2)
 但し、Φ1av:第1フレネル面FSaの壁面部の光軸に対する傾斜角の平均値、
    Φ2av:第2フレネル面FSbの壁面部の光軸に対する傾斜角の平均値。
 条件式(2)は、第1フレネル面FSaの壁面部の光軸に対する傾斜角の平均値と、第2フレネル面FSbの壁面部の光軸に対する傾斜角の平均値との比について、適切な範囲を規定する条件式である。条件式(2)を満足することで、第1フレネル面FSaの壁面部の傾斜角が相対的に大きくなるため、第1フレネル面FSaを通過する光が第1フレネル面FSaの壁面部を通るのを防止することができ、フレアを低減させることが可能になる。
 条件式(2)の対応値が下限値を下回ると、第1フレネル面FSaの壁面部の傾斜角が相対的に小さくなるため、フレアを低減させることが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(2)の下限値を好ましくは3.8としてもよい。また、条件式(2)の上限値を好ましくは15.0以下としてもよい。第1フレネル面FSaおよび第2フレネル面FSbにおける全体の(有効径の)範囲内で、条件式(2)を満足するようにしてもよい。
 本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、次の条件式(3)を満足することが好ましい。
 0.3≦fR1/fR2≦1.5 ・・・(3)
 但し、fR1:第1フレネルレンズの焦点距離、
    fR2:第2フレネルレンズの焦点距離。
 条件式(3)は、第1フレネルレンズと第2フレネルレンズとの焦点距離の比について適切な範囲を規定する条件式である。条件式(3)を満足することで、アイポイントEPに近い側に配置された第1フレネルレンズに強いパワー(屈折力)を持たせることができ、非点収差やコマ収差等の諸収差を良好に補正することが可能になる。
 条件式(3)の対応値が下限値を下回ると、第1フレネルレンズのパワーが相対的に強くなりすぎて、非点収差やコマ収差等を補正することが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(3)の下限値を好ましくは0.4としてもよい。条件式(3)の対応値が上限値を上回ると、第1フレネルレンズのパワーが相対的に弱くなり、非点収差やコマ収差等を補正することが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(3)の上限値を好ましくは1.2としてもよい。
 本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、次の条件式(4)を満足することが好ましい。
 0<AS1≦1.4 ・・・(4)
 但し、AS1:第1フレネル面FSaのフレネル段差のアスペクト比の最大値。
 条件式(4)は、第1フレネル面FSaのフレネル段差のアスペクト比の最大値について適切な範囲を規定する条件式である。条件式(4)の対応値が上限値を上回ると、第1フレネル面FSaのフレネル段差のアスペクト比の最大値が大きくなりすぎて、第1フレネルレンズを備える接眼光学系ELの製造が困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(4)の上限値を好ましくは1.1としてもよい。
 本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、次の条件式(5)を満足することが好ましい。
 0<AS2≦1.7 ・・・(5)
 但し、AS2:第2フレネル面FSbのフレネル段差のアスペクト比の最大値。
 条件式(5)は、第2フレネル面FSbのフレネル段差のアスペクト比の最大値について適切な範囲を規定する条件式である。条件式(5)の対応値が上限値を上回ると、第2フレネル面FSbのフレネル段差のアスペクト比の最大値が大きくなりすぎて、第2フレネルレンズを備える接眼光学系ELの製造が困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(5)の上限値を好ましくは1.4としてもよい。
 本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、次の条件式(6)を満足することが好ましい。
 2.0≦(2×ω)/TL ・・・(6)
 但し、ω:接眼光学系ELの視野角、
    TL:接眼光学系ELの全長。
 条件式(6)は、接眼光学系ELの視野角と全長の比について適切な範囲を規定する条件式である。条件式(6)を満足することで、全長が短くて視野角が広い接眼光学系ELを実現することが可能になる。条件式(6)の対応値が下限値を下回ると、接眼光学系ELの全長を短くしつつ視野角を広げることが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(6)の下限値を好ましくは3.0[Deg/mm]としてもよい。また、条件式(6)の上限値を好ましくは4.5[Deg/mm]以下としてもよい。
 本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、次の条件式(7)を満足することが好ましい。
 0<X1/TL≦0.80 ・・・(7)
 但し、X1:第1フレネルレンズにおけるアイポイントEP側のレンズ面から観察物体までの距離、
    TL:接眼光学系ELの全長。
 条件式(7)は、第1フレネルレンズにおけるアイポイントEP側のレンズ面から観察物体までの距離と、接眼光学系ELの全長の比について適切な範囲を規定する条件式である。条件式(7)を満足することで、全長が短く視野角が広い接眼光学系ELを実現することが可能になる。条件式(7)の対応値が上限値を上回ると、接眼光学系ELの全長を短くしてアイレリーフを確保することが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(7)の上限値を好ましくは0.75としてもよい。
 本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、第1フレネルレンズの光軸上の厚さは、第2フレネルレンズの光軸上の厚さ以下であることが好ましい。これにより、第1フレネルレンズの光軸上の厚さが相対的に小さくなるため、第1フレネル面FSaをアイポイントEP側に近づけることができ、非点収差やコマ収差等の諸収差を良好に補正することが可能になる。
 本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、次の条件式(8)を満足することが好ましい。
 0<1-(SG1/TH1)≦0.97 ・・・(8)
 但し、SG1:第1フレネル面FSaのサグ量の平均値、
    TH1:第1フレネルレンズの光軸上の厚さ。
 条件式(8)は、第1フレネル面FSaのサグ量の平均値と、第1フレネルレンズの光軸上の厚さの比について適切な範囲を規定する条件式である。条件式(8)を満足することで、第1フレネル面FSaのサグ量が大きくなり、第1フレネル面FSaにおける輪帯の数を減らすことができるため、第1フレネル面FSaの不連続部、壁面部、先端部等に起因するフレアを低減させることが可能になる。条件式(8)の対応値が上限値を上回ると、第1フレネル面FSaのサグ量が小さくなり、フレアを低減させることが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(8)の上限値を好ましくは0.95としてもよい。
 本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、次の条件式(9)を満足することが好ましい。
 0<1-(SG2/TH2)≦0.97 ・・・(9)
 但し、SG2:第2フレネル面FSbのサグ量の平均値、
    TH2:第2フレネルレンズの光軸上の厚さ。
 条件式(9)は、第2フレネル面FSbのサグ量の平均値と、第2フレネルレンズの光軸上の厚さの比について適切な範囲を規定する条件式である。条件式(9)を満足することで、第2フレネル面FSbのサグ量が大きくなり、第2フレネル面FSbにおける輪帯の数を減らすことができるため、第2フレネル面FSbの不連続部、壁面部、先端部等に起因するフレアを低減させることが可能になる。条件式(9)の対応値が上限値を上回ると、第2フレネル面FSbのサグ量が小さくなり、フレアを低減させることが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(9)の上限値を好ましくは0.95としてもよい。
 本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、第1フレネルレンズおよび第2フレネルレンズが正の屈折力を有することが好ましい。これにより、収差を良好に補正しつつ、接眼光学系ELの視野角を広げて全長を短くすることができる。
 本実施形態に係る接眼光学系ELにおいて、第1フレネルレンズにおけるアイポイントEP側のレンズ面が平面であり、第2フレネルレンズにおけるアイポイントEP側のレンズ面が平面もしくは非球面であることが好ましい。これにより、収差を良好に補正しつつ、接眼光学系ELの視野角を広げて全長を短くすることができる。
 本実施形態に係る接眼光学系ELは、第1フレネルレンズと、第2フレネルレンズと、非球面を有する非球面レンズとからなり、非球面レンズは、第2フレネルレンズよりも像側に、もしくは、第1フレネルレンズと第2フレネルレンズとの間に配置されることが好ましい。これにより、収差を良好に補正しつつ、接眼光学系ELの視野角を広げて全長を短くすることができる。
 本実施形態のヘッドマウントディスプレイは、上述した構成の接眼光学系を備えて構成される。その具体例として、上記接眼光学系ELを備えたヘッドマウントディスプレイを図21に基づいて説明する。図21に示すヘッドマウントディスプレイ1は、使用者の頭部に固定された状態で使用される。ヘッドマウントディスプレイ1は、画像表示部11と、接眼光学系EL(図21においては不図示)と、これらを収容するハウジング12とを有して構成される。また、ハウジング12の左右側部に、使用者に音声情報を提供するためのスピーカ14が配設される。また、ハウジング12の後部に、ハウジング12を使用者の頭部に固定するためのバンド16が取り付けられる。
 画像表示部11および接眼光学系ELは、ハウジング12が使用者の頭部に固定された状態で、使用者の眼と対向して配置されるように構成される。画像表示部11は、詳細な図示を省略するが、例えば液晶表示素子等を用いて構成される。また、接眼光学系ELは、使用者の両眼に対応して2組設けられる。このようなヘッドマウントディスプレイ1において、画像表示部11が所定の画像を表示すると、画像表示部11からの光が接眼光学系ELを透過して使用者の眼に達する。これにより、使用者は、接眼光学系ELを介して画像表示部11で表示される画像を見ることができる。以上の構成によれば、接眼光学系ELを搭載することにより、薄型でありながら、広い視野角を有して、非点収差等の諸収差が良好に補正されたヘッドマウントディスプレイを得ることが可能になる。
 なお、画像表示部11が表示する画像は、静止画であってよいし動画であってもよい。また、画像表示部11は、右眼用の視差画像と左眼用の視差画像とをそれぞれ表示し、使用者が接眼光学系ELを介して当該視差画像を見ることにより立体画像として認識されるように構成されていてもよい。また、画像表示部11は、ハウジング12と一体的に設けられる構成に限られるものではない。例えば、ハウジングと別体に設けられて画像を表示可能な携帯端末等を、画像表示部としてハウジングに装着して用いる構成であってもよい。
 以下、本願の各実施例を添付図面に基づいて説明する。図1、図5、図8、図11、図14、および図17に、第1~第6実施例に係る接眼光学系EL{EL(1)~EL(6)}のレンズ構成および屈折力配分を示す。
 これら図1、図5、図8、図11、図14、および図17において、各レンズを符号Lと数字(もしくはアルファベット)の組み合わせにより、それぞれ表している。この場合において、符号、数字の種類および数が多くなって煩雑化するのを防止するため、実施例毎にそれぞれ独立して符号と数字の組み合わせを用いてレンズ群等を表している。このため、実施例間で同一の符号と数字の組み合わせが用いられていても、同一の構成であることを意味するものでは無い。
 以下に表1~表6を示すが、この内、表1は第1実施例、表2は第2実施例、表3は第3実施例、表4は第4実施例、表5は第5実施例、表6は第6実施例における諸元の値を示す表である。各実施例では収差特性の算出対象として、d線(波長λ=587.6nm)、e線(波長λ=546.1nm)、g線(波長λ=435.8nm)、C線(波長λ=656.3nm)、F線(波長λ=486.1nm)を選んでいる。
 各表の[諸元データ]において、fは接眼光学系の焦点距離を、fR1は第1フレネルレンズの焦点距離を、fR2は第2フレネルレンズの焦点距離を、fASは非球面レンズの焦点距離それぞれ示す。また、[諸元データ]において、ωは視野角(単位は「°」)を、ERはアイレリーフを、X1は第1フレネルレンズにおけるアイポイント側のレンズ面から画像表示部(観察物体)までの距離を、TLは接眼光学系の全長(アイポイントから画像表示部(観察物体)までの距離)をそれぞれ示す。[レンズデータ]において、面番号はアイポイント側から数えた各レンズ面の番号を、Rは各レンズ面の曲率半径を、Dは各レンズ面の間隔を、ndはd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率を、νdはd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数をそれぞれ示す。なお、第1カラム(面番号)の右に付した*aは、そのレンズ面が非球面であることを示す。第1カラム(面番号)の右に付した*bは、そのレンズ面が非球面形状のフレネル面であることを示す。曲率半径の「∞」は平面又は開口を示し、空気の屈折率nd=1.0000の記載は省略している。
 [非球面データ]において示す非球面係数は、光軸に垂直な方向の高さ(輪帯位置)をyとし、光軸方向のサグ量をX(y)とし、基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)をrとし、円錐定数をκとし、n次(n=2,4,6,8,10,12,14,16,18,20)の非球面係数をAnとしたとき、次式(A)で表される。なお、2次の非球面係数A2は0であり、その記載を省略する。「E-n」は「×10-n」を示す。例えば、「1.234E-05」は「1.234×10-5」を示す。
 X(y)=(y2/r)/{1+(1-(1+κ)×y2/r21/2
     +A4×y4+A6×y6+A8×y8+A10×y10+A12×y12
     +A14×y14+A16×y16+A18×y18+A20×y20   …(A)
 [フレネル面データ]において、Φ1mxは第1フレネル面の壁面部の光軸に対する傾斜角の最大値を、Φ2mxは第2フレネル面の壁面部の光軸に対する傾斜角の最大値を、Φ1avは第1フレネル面の壁面部の光軸に対する傾斜角の平均値を、Φ2avは第2フレネル面の壁面部の光軸に対する傾斜角の平均値をそれぞれ示す。また、[フレネル面データ]において、AS1は第1フレネル面のフレネル段差のアスペクト比の最大値を、AS2は第2フレネル面のフレネル段差のアスペクト比の最大値を、SG1は第1フレネル面のサグ量の平均値を、SG2は第2フレネル面のサグ量の平均値をそれぞれ示す。なお、[フレネル面データ]においては、第1フレネル面FSaおよび第2フレネル面FSbにおける光軸から半径10mmの範囲内における値と、第1フレネル面FSaおよび第2フレネル面FSbにおける全体の(有効径の)範囲内における値をそれぞれ示す。[条件式対応値]には、各条件式の対応値をそれぞれ示す。
 なお、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径R、その他の長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。ここまでの表の説明は全ての実施例において共通であり、以下での重複する説明は省略する。
 (第1実施例)
 まず、本願の第1実施例について図1~図4および表1を用いて説明する。各実施例の接眼光学系は、画像表示部11で表示される画像を観察するための接眼光学系として用いられるものである。図1は第1実施例に係る接眼光学系EL(1)のレンズ構成図である。第1実施例に係る接眼光学系EL(1)は、アイポイントEP側から順に並んだ、正の屈折力を有する平凸形状の第1レンズL1と、正の屈折力を有する平凸形状の第2レンズL2と、負の屈折力を有するメニスカス形状の第3レンズL3とから構成される。
 第1レンズL1は、画像表示部11側(観察物体側)のレンズ面に非球面形状の第1フレネル面FSaが形成された第1フレネルレンズである。第2レンズL2は、画像表示部11側のレンズ面に非球面形状の第2フレネル面FSbが形成された第2フレネルレンズである。図4は、第1フレネル面FSaの壁面部の(光軸に対する)傾斜角Φ1と、第2フレネル面FSbの壁面部の傾斜角Φ2の変化を模式的に示したグラフである。図4に示すように、第1フレネル面FSaおよび第2フレネル面FSbにおける全体の(有効径の)範囲内で、第1フレネル面FSaを構成する複数の壁面部および第2フレネル面FSbを構成する複数の壁面部において、第1フレネル面FSaの壁面部の傾斜角Φ1は、光軸側から数えて同じ順番の第2フレネル面FSbの壁面部の傾斜角Φ2よりも大きくなっている。また、第1レンズL1(第1フレネルレンズ)の光軸上の厚さは、第2レンズL2(第2フレネルレンズ)の光軸上の厚さよりも小さくなっている。第3レンズL3は、両側のレンズ面が非球面形状に形成された非球面レンズである。第3レンズL3は、画像表示部11側に凹面を向けて配置される。
 下の表1に、第1実施例における各諸元を示す。
(表1)
[諸元データ]
 f=23.75
 fR1=41.06
 fR2=52.36
 fAS=-464.38
 ω=±60°
 ER=10.00
 X1=27.59
 TL=37.59
[レンズデータ]
 面番号     R       D      nd     νd
  1       ∞       1.32     1.6417    23.9
  2*b    -26.345       0.11
  3       ∞       1.43     1.4929    57.1
  4*b    -25.80658841    0.11
  5*a   -103.07       5.5      1.6417    23.9
  6*a    74.9845136     19.12174528
[非球面データ]
 第2面
 κ=0.0000
 A4=-3.02E-06,A6=4.26E-08,A8=4.40E-12,A10=-2.29E-14,A12=3.82E-18
 A14=-1.21E-20,A16=1.34E-22,A18=-1.71E-25,A20=1.54E-29
 第4面
 κ=-4.8481
 A4=0.00E+00,A6=-1.31E-08,A8=1.49E-11,A10=-1.72E-14,A12=-3.05E-17
 A14=2.43E-20,A16=3.81E-23,A18=-5.73E-27,A20=-1.08E-29
 第5面
 κ=0.0000
 A4=-3.64E-06,A6=5.06E-08,A8=-6.35E-11,A10=4.79E-14,A12=-1.06E-16
 A14=1.78E-19,A16=-1.82E-22,A18=1.21E-25,A20=-3.69E-29
 第6面
 κ=0.0000
 A4=-1.26E-05,A6=2.09E-08,A8=2.53E-12,A10=2.06E-14,A12=-9.58E-17
 A14=3.18E-20,A16=-5.92E-23,A18=1.08E-26,A20=1.67E-28
[フレネル面データ]
         半径10mmの範囲内   有効径の範囲内
 Φ1mx      14.52°          17.06°
 Φ2mx      3.75°          6.27°
 Φ1av      9.79°          13.33°
 Φ2av      2.54°          3.89°
  AS1      0.40           0.55
  AS2      0.32           0.78
  SG1      0.40           0.40
  SG2      0.40           0.40
[条件式対応値]
 条件式(1) Φ1mx/Φ2mx
          =3.9(半径10mm),2.7(有効径)
 条件式(2) Φ1av/Φ2av
          =3.9(半径10mm),3.4(有効径)
 条件式(3) fR1/fR2=0.8
 条件式(4) AS1=0.55
 条件式(5) AS2=0.78
 条件式(6) (2×ω)/TL=3.2
 条件式(7) X1/TL=0.73
 条件式(8) 1-(SG1/TH1)=0.70
 条件式(9) 1-(SG2/TH2)=0.72
 図2は、第1実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。図3は、第1実施例に係る接眼光学系の横収差図である。各収差図において、dはd線(波長λ=587.6nm)、eはe線(波長λ=546.1nm)、gはg線(波長λ=435.8nm)、CはC線(波長λ=656.3nm)、FはF線(波長λ=486.1nm)をそれぞれ示す。非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面をそれぞれ示す。横収差図において、RFHは像高比(Relative Field Height)を示す。なお、以下に示す各実施例の収差図においても、本実施例と同様の符号を用い、重複する説明は省略する。そして、各収差図より、第1実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
 (第2実施例)
 以下、本願の第2実施例について図5~図7および表2を用いて説明する。図5は第2実施例に係る接眼光学系EL(2)のレンズ構成図である。第2実施例に係る接眼光学系EL(2)は、アイポイントEP側から順に並んだ、正の屈折力を有する平凸形状の第1レンズL1と、正の屈折力を有する両凸形状の第2レンズL2と、正の屈折力を有するメニスカス形状の第3レンズL3とから構成される。
 第1レンズL1は、画像表示部11側(観察物体側)のレンズ面に非球面形状の第1フレネル面FSaが形成された第1フレネルレンズである。第2レンズL2は、画像表示部11側のレンズ面に非球面形状の第2フレネル面FSbが形成された第2フレネルレンズである。第1フレネル面FSaおよび第2フレネル面FSbにおける全体の(有効径の)範囲内で、第1フレネル面FSaを構成する複数の壁面部および第2フレネル面FSbを構成する複数の壁面部において、第1フレネル面FSaの壁面部の(光軸に対する)傾斜角Φ1は、光軸側から数えて同じ順番の第2フレネル面FSbの壁面部の傾斜角Φ2よりも大きくなっている。また、第1レンズL1(第1フレネルレンズ)の光軸上の厚さは、第2レンズL2(第2フレネルレンズ)の光軸上の厚さよりも小さくなっている。第3レンズL3は、両側のレンズ面が非球面形状に形成された非球面レンズである。第3レンズL3は、画像表示部11側に凹面を向けて配置される。
 下の表2に、第2実施例における各諸元を示す。
(表2)
[諸元データ]
 f=21.43
 fR1=38.85
 fR2=47.20
 fAS=5259.46
 ω=±60°
 ER=10.00
 X1=25.00
 TL=35.00
[レンズデータ]
 面番号     R       D      nd     νd
  1       ∞       1.1      1.6417    23.9
  2*b    -24.93289768    0.1
  3*a    285.5784198     3.0      1.4929    57.1
  4*b    -25.23933282    0.1
  5*a    62.44932864    2.2      1.6417    23.9
  6*a    62.75050821    18.49922142
[非球面データ]
 第2面
 κ=0.0000
 A4=-4.64E-07,A6=6.19E-08,A8=-1.98E-11,A10=-7.69E-14,A12=7.49E-17
 A14=-2.68E-19,A16=5.85E-22,A18=-7.31E-25,A20=1.26E-27
 第3面
 κ=131.6841
 A4=0.00E+00,A6=8.32E-09,A8=1.10E-11,A10=2.56E-16,A12=1.51E-17
 A14=-9.59E-20,A16=5.42E-23,A18=-1.52E-25,A20=-6.15E-28
 第4面
 κ=-2.8009
 A4=0.00E+00,A6=-8.67E-09,A8=1.23E-11,A10=-9.93E-15,A12=-3.43E-17
 A14=-3.00E-20,A16=0.00E+00,A18=0.00E+00,A20=0.00E+00
 第5面
 κ=5.6643
 A4=0.00E+00,A6=8.80E-08,A8=-1.01E-10,A10=-4.09E-14,A12=0.00E+00
 A14=0.00E+00,A16=0.00E+00,A18=0.00E+00,A20=0.00E+00
 第6面
 κ=0.0000
 A4=3.32E-06,A6=4.74E-08,A8=-4.93E-11,A10=9.21E-14,A12=-1.65E-16
 A14=1.81E-19,A16=-1.02E-22,A18=-3.35E-25,A20=-7.80E-28
[フレネル面データ]
         半径10mmの範囲内   有効径の範囲内
 Φ1mx      14.52°          17.23°
 Φ2mx      1.98°          2.27°
 Φ1av      9.74°          13.19°
 Φ2av      1.66°          1.94°
  AS1      0.40           0.63
  AS2      0.35           1.04
  SG1      0.40           0.40
  SG2      0.40           0.40
[条件式対応値]
 条件式(1) Φ1mx/Φ2mx
          =7.3(半径10mm),7.6(有効径)
 条件式(2) Φ1av/Φ2av
          =5.9(半径10mm),6.8(有効径)
 条件式(3) fR1/fR2=0.8
 条件式(4) AS1=0.63
 条件式(5) AS2=1.04
 条件式(6) (2×ω)/TL=3.4
 条件式(7) X1/TL=0.71
 条件式(8) 1-(SG1/TH1)=0.64
 条件式(9) 1-(SG2/TH2)=0.87
 図6は、第2実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。図7は、第2実施例に係る接眼光学系の横収差図である。そして、各収差図より、第2実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
 (第3実施例)
 以下、本願の第3実施例について図8~図10および表3を用いて説明する。図8は第3実施例に係る接眼光学系EL(3)のレンズ構成図である。第3実施例に係る接眼光学系EL(3)は、アイポイントEP側から順に並んだ、正の屈折力を有する平凸形状の第1レンズL1と、正の屈折力を有する平凸形状の第2レンズL2と、正の屈折力を有するメニスカス形状の第3レンズL3とから構成される。
 第1レンズL1は、画像表示部11側(観察物体側)のレンズ面に非球面形状の第1フレネル面FSaが形成された第1フレネルレンズである。第2レンズL2は、画像表示部11側のレンズ面に非球面形状の第2フレネル面FSbが形成された第2フレネルレンズである。第1フレネル面FSaおよび第2フレネル面FSbにおける全体の(有効径の)範囲内で、第1フレネル面FSaを構成する複数の壁面部および第2フレネル面FSbを構成する複数の壁面部において、第1フレネル面FSaの壁面部の(光軸に対する)傾斜角Φ1は、光軸側から数えて同じ順番の第2フレネル面FSbの壁面部の傾斜角Φ2よりも大きくなっている。また、第1レンズL1(第1フレネルレンズ)の光軸上の厚さは、第2レンズL2(第2フレネルレンズ)の光軸上の厚さよりも小さくなっている。第3レンズL3は、両側のレンズ面が非球面形状に形成された非球面レンズである。第3レンズL3は、画像表示部11側に凹面を向けて配置される。
 下の表3に、第3実施例における各諸元を示す。
(表3)
[諸元データ]
 f=21.83
 fR1=45.93
 fR2=45.72
 fAS=1697.11
 ω=±60°
 ER=10.00
 X1=25.02
 TL=35.02
[レンズデータ]
 面番号     R       D      nd     νd
  1       ∞       1.1      1.4929    57.1
  2*b    -22.63809936    0.1
  3       ∞       1.2      1.4929    57.1
  4*b    -22.53696051    0.1
  5*a    42.28425339    6.0      1.4929    57.1
  6*a    42.44901922    16.51779778
[非球面データ]
 第2面
 κ=0.0000
 A4=-6.48E-06,A6=5.57E-08,A8=-2.56E-12,A10=-1.96E-14,A12=1.12E-17
 A14=-2.83E-19,A16=6.60E-22,A18=-4.59E-25,A20=2.04E-27
 第4面
 κ=-3.0432
 A4=0.00E+00,A6=-1.36E-08,A8=1.99E-11,A10=-6.89E-14,A12=-6.72E-17
 A14=-1.51E-21,A16=3.45E-22,A18=0.00E+00,A20=0.00E+00
 第5面
 κ=0.0000
 A4=-2.98E-06,A6=7.93E-08,A8=-1.48E-10,A10=1.42E-13,A12=-2.25E-16
 A14=7.13E-19,A16=-7.41E-22,A18=3.69E-25,A20=-1.01E-27
 第6面
 κ=0.0000
 A4=-1.24E-05,A6=4.50E-08,A8=2.30E-11,A10=2.93E-14,A12=-2.78E-16
 A14=9.06E-20,A16=-1.03E-22,A18=-1.48E-26,A20=5.03E-29
[フレネル面データ]
         半径10mmの範囲内   有効径の範囲内
 Φ1mx      15.98°          18.60°
 Φ2mx      3.71°          4.46°
 Φ1av      10.58°          14.22°
 Φ2av      2.46°          3.47°
  AS1      0.49           1.00
  AS2      0.38           1.01
  SG1      0.40           0.40
  SG2      0.40           0.40
[条件式対応値]
 条件式(1) Φ1mx/Φ2mx
          =4.3(半径10mm),4.2(有効径)
 条件式(2) Φ1av/Φ2av
          =4.3(半径10mm),4.1(有効径)
 条件式(3) fR1/fR2=1.0
 条件式(4) AS1=1.00
 条件式(5) AS2=1.01
 条件式(6) (2×ω)/TL=3.4
 条件式(7) X1/TL=0.71
 条件式(8) 1-(SG1/TH1)=0.64
 条件式(9) 1-(SG2/TH2)=0.67
 図9は、第3実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。図10は、第3実施例に係る接眼光学系の横収差図である。そして、各収差図より、第3実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
 (第4実施例)
 以下、本願の第4実施例について図11~図13および表4を用いて説明する。図11は第4実施例に係る接眼光学系EL(4)のレンズ構成図である。第4実施例に係る接眼光学系EL(4)は、アイポイントEP側から順に並んだ、正の屈折力を有する平凸形状の第1レンズL1と、正の屈折力を有する両凸形状の第2レンズL2と、正の屈折力を有する両凸形状の第3レンズL3とから構成される。
 第1レンズL1は、画像表示部11側(観察物体側)のレンズ面に非球面形状の第1フレネル面FSaが形成された第1フレネルレンズである。第2レンズL2は、両側のレンズ面が非球面形状に形成された非球面レンズである。第3レンズL3は、画像表示部11側のレンズ面に非球面形状の第2フレネル面FSbが形成された第2フレネルレンズである。第1フレネル面FSaおよび第2フレネル面FSbにおける全体の(有効径の)範囲内で、第1フレネル面FSaを構成する複数の壁面部および第2フレネル面FSbを構成する複数の壁面部において、第1フレネル面FSaの壁面部の(光軸に対する)傾斜角Φ1は、光軸側から数えて同じ順番の第2フレネル面FSbの壁面部の傾斜角Φ2よりも大きくなっている。また、第1レンズL1(第1フレネルレンズ)の光軸上の厚さは、第3レンズL3(第2フレネルレンズ)の光軸上の厚さよりも小さくなっている。
 下の表4に、第4実施例における各諸元を示す。
(表4)
[諸元データ]
 f=22.88
 fR1=41.82
 fR2=88.17
 fAS=96.83
 ω=±55°
 ER=10.00
 X1=27.30
 TL=37.29
[レンズデータ]
 面番号     R       D      nd     νd
  1       ∞       1.0      1.6417    23.9
  2*b    -26.83854337    0.23
  3*a    169.4608931     4.02     1.4929    57.1
  4*a    -65.92241449    0.1
  5*a    242.729204     2.0      1.4929    57.1
  6*b    -52.78935144    19.9392062
[非球面データ]
 第2面
 κ=0.0000
 A4=-1.14E-05,A6=5.21E-08,A8=-8.48E-11,A10=9.98E-14,A12=0.00E+00
 A14=0.00E+00,A16=0.00E+00,A18=0.00E+00,A20=0.00E+00
 第3面
 κ=0.0000
 A4=7.15E-07,A6=0.00E+00,A8=0.00E+00,A10=0.00E+00,A12=0.00E+00
 A14=0.00E+00,A16=0.00E+00,A18=0.00E+00,A20=0.00E+00
 第4面
 κ=0.0000
 A4=1.80E-05,A6=-5.08E-08,A8=2.05E-10,A10=-7.54E-13,A12=2.43E-15
 A14=-5.85E-18,A16=9.73E-21,A18=-9.48E-24,A20=4.12E-27
 第5面
 κ=0.0000
 A4=-5.31E-06,A6=8.07E-09,A8=7.20E-12,A10=8.05E-15,A12=0.00E+00
 A14=0.00E+00,A16=0.00E+00,A18=0.00E+00,A20=0.00E+00
 第6面
 κ=0.0000
 A4=-1.26E-06,A6=-3.27E-09,A8=-1.03E-11,A10=2.41E-14,A12=-8.99E-17
 A14=2.24E-19,A16=-2.88E-22,A18=3.28E-25,A20=-1.26E-28
[フレネル面データ]
         半径10mmの範囲内   有効径の範囲内
 Φ1mx      14.28°          15.47°
 Φ2mx      0.99°          0.99°
 Φ1av      9.83°          8.02°
 Φ2av      0.81°          0.28°
  AS1      0.42           0.83
  AS2      0.20           0.58
  SG1      0.40           0.40
  SG2      0.40           0.40
[条件式対応値]
 条件式(1) Φ1mx/Φ2mx
          =14.4(半径10mm),15.6(有効径)
 条件式(2) Φ1av/Φ2av
          =12.1(半径10mm),28.6(有効径)
 条件式(3) fR1/fR2=0.5
 条件式(4) AS1=0.83
 条件式(5) AS2=0.58
 条件式(6) (2×ω)/TL=2.9
 条件式(7) X1/TL=0.73
 条件式(8) 1-(SG1/TH1)=0.60
 条件式(9) 1-(SG2/TH2)=0.80
 図12は、第4実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。図13は、第4実施例に係る接眼光学系の横収差図である。そして、各収差図より、第4実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
 (第5実施例)
 以下、本願の第5実施例について図14~図16および表5を用いて説明する。図14は第5実施例に係る接眼光学系EL(5)のレンズ構成図である。第5実施例に係る接眼光学系EL(5)は、アイポイントEP側から順に並んだ、正の屈折力を有する平凸形状の第1レンズL1と、正の屈折力を有する両凸形状の第2レンズL2とから構成される。
 第1レンズL1は、画像表示部11側(観察物体側)のレンズ面に非球面形状の第1フレネル面FSaが形成された第1フレネルレンズである。第2レンズL2は、画像表示部11側のレンズ面に非球面形状の第2フレネル面FSbが形成された第2フレネルレンズである。第1フレネル面FSaおよび第2フレネル面FSbにおける全体の(有効径の)範囲内で、第1フレネル面FSaを構成する複数の壁面部および第2フレネル面FSbを構成する複数の壁面部において、第1フレネル面FSaの壁面部の(光軸に対する)傾斜角Φ1は、光軸側から数えて同じ順番の第2フレネル面FSbの壁面部の傾斜角Φ2よりも大きくなっている。また、第1レンズL1(第1フレネルレンズ)の光軸上の厚さは、第2レンズL2(第2フレネルレンズ)の光軸上の厚さよりも小さくなっている。
 下の表5に、第5実施例における各諸元を示す。
(表5)
[諸元データ]
 f=22.40
 fR1=45.48
 fR2=40.54
 ω=±55°
 ER=10.00
 X1=27.50
 TL=37.50
[レンズデータ]
 面番号     R       D      nd     νd
  1       ∞       1.0      1.4929    57.1
  2*b    -22.41921895    0.1
  3*a    80.0        7.0      1.4929    57.1
  4*b    -25.86626893    19.4
[非球面データ]
 第2面
 κ=-0.9038
 A4=0.00E+00,A6=-1.21E-08,A8=-9.16E-11,A10=-2.85E-14,A12=5.48E-16
 A14=0.00E+00,A16=0.00E+00,A18=0.00E+00,A20=0.00E+00
 第3面
 κ=8.0000
 A4=0.00E+00,A6=0.00E+00,A8=0.00E+00,A10=0.00E+00,A12=0.00E+00
 A14=0.00E+00,A16=0.00E+00,A18=0.00E+00,A20=0.00E+00
 第4面
 κ=-0.9318
 A4=0.00E+00,A6=2.60E-08,A8=1.75E-10,A10=-9.77E-13,A12=2.57E-16
 A14=4.85E-18,A16=-6.10E-21,A18=0.00E+00,A20=0.00E+00
[フレネル面データ]
         半径10mmの範囲内   有効径の範囲内
 Φ1mx      16.09°          18.83°
 Φ2mx      1.36°          1.36°
 Φ1av      10.65°          9.29°
 Φ2av      1.27°          0.53°
  AS1      0.46           1.06
  AS2      0.37           0.64
  SG1      0.40           0.40
  SG2      0.40           0.40
[条件式対応値]
 条件式(1) Φ1mx/Φ2mx
          =11.8(半径10mm),13.8(有効径)
 条件式(2) Φ1av/Φ2av
          =8.4(半径10mm),17.5(有効径)
 条件式(3) fR1/fR2=1.1
 条件式(4) AS1=1.06
 条件式(5) AS2=0.64
 条件式(6) (2×ω)/TL=2.9
 条件式(7) X1/TL=0.73
 条件式(8) 1-(SG1/TH1)=0.60
 条件式(9) 1-(SG2/TH2)=0.94
 図15は、第5実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。図16は、第5実施例に係る接眼光学系の横収差図である。そして、各収差図より、第5実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
 (第6実施例)
 以下、本願の第6実施例について図17~図19および表6を用いて説明する。図17は第6実施例に係る接眼光学系EL(6)のレンズ構成図である。第6実施例に係る接眼光学系EL(6)は、アイポイントEP側から順に並んだ、正の屈折力を有する平凸形状の第1レンズL1と、正の屈折力を有する両凸形状の第2レンズL2とから構成される。
 第1レンズL1は、画像表示部11側(観察物体側)のレンズ面に非球面形状の第1フレネル面FSaが形成された第1フレネルレンズである。第2レンズL2は、画像表示部11側のレンズ面に非球面形状の第2フレネル面FSbが形成された第2フレネルレンズである。第1フレネル面FSaおよび第2フレネル面FSbにおける全体の(有効径の)範囲内で、第1フレネル面FSaを構成する複数の壁面部および第2フレネル面FSbを構成する複数の壁面部において、第1フレネル面FSaの壁面部の(光軸に対する)傾斜角Φ1は、光軸側から数えて同じ順番の第2フレネル面FSbの壁面部の傾斜角Φ2よりも大きくなっている。また、第1レンズL1(第1フレネルレンズ)の光軸上の厚さは、第2レンズL2(第2フレネルレンズ)の光軸上の厚さよりも小さくなっている。
 下の表6に、第6実施例における各諸元を示す。
(表6)
[諸元データ]
 f=23.82
 fR1=44.35
 fR2=49.98
 ω=±55°
 ER=10.00
 X1=26.10
 TL=36.10
[レンズデータ]
 面番号     R       D      nd     νd
  1       ∞       1.0      1.4929    57.1
  2*b    -21.85902417    0.1
  3*a    200.0        2.0      1.4929    57.1
  4*b    -28.0       22.96794732
[非球面データ]
 第2面
 κ=-0.8947
 A4=0.00E+00,A6=-1.03E-08,A8=-7.80E-11,A10=-2.51E-15,A12=7.46E-16
 A14=4.47E-20,A16=0.00E+00,A18=0.00E+00,A20=0.00E+00
 第3面
 κ=8.0000
 A4=0.00E+00,A6=0.00E+00,A8=0.00E+00,A10=0.00E+00,A12=0.00E+00
 A14=0.00E+00,A16=0.00E+00,A18=0.00E+00,A20=0.00E+00
 第4面
 κ=-0.7110
 A4=0.00E+00,A6=1.41E-08,A8=3.51E-12,A10=-1.96E-13,A12=2.81E-15
 A14=-1.26E-17,A16=1.50E-20,A18=0.00E+00,A20=0.00E+00
[フレネル面データ]
         半径10mmの範囲内   有効径の範囲内
 Φ1mx      15.94°          18.53°
 Φ2mx      3.12°          3.12°
 Φ1av      10.58°          9.19°
 Φ2av      2.32°          1.46°
  AS1      0.47           0.84
  AS2      0.36           1.17
  SG1      0.40           0.40
  SG2      0.40           0.40
[条件式対応値]
 条件式(1) Φ1mx/Φ2mx
          =5.1(半径10mm),5.9(有効径)
 条件式(2) Φ1av/Φ2av
          =4.6(半径10mm),6.3(有効径)
 条件式(3) fR1/fR2=0.9
 条件式(4) AS1=0.84
 条件式(5) AS2=1.17
 条件式(6) (2×ω)/TL=3.0
 条件式(7) X1/TL=0.72
 条件式(8) 1-(SG1/TH1)=0.60
 条件式(9) 1-(SG2/TH2)=0.80
 図18は、第6実施例に係る接眼光学系の諸収差図である。図19は、第6実施例に係る接眼光学系の横収差図である。そして、各収差図より、第6実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
 以上、各実施例によれば、薄型でありながら、広い視野角を有して、非点収差等の諸収差が良好に補正された接眼光学系を実現することができる。
 なお、以下の内容は、本実施形態の光学系の光学性能を損なわない範囲で適宜採用することが可能である。
 本実施形態の接眼光学系の数値実施例として2枚および3枚構成のものを示したが、本願はこれに限られず、その他の構成(例えば、4枚等)の接眼光学系を構成することもできる。具体的には、本実施形態の接眼光学系の最も物体側や最も像面側にレンズ又はレンズ群を追加した構成でも構わない。
 レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されても構わない。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工および組立調整が容易になり、加工および組立調整の誤差による光学性能の劣化を防ぐことができる。
 レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれでも構わない。また、レンズ面は回折光学面としても良く、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)あるいはプラスチックレンズとしても良い。
 各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減し、コントラストの高い光学性能を達成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施しても良い。これにより、フレアやゴーストを軽減し、高コントラストの高い光学性能を達成することができる。
  1 ヘッドマウントディスプレイ   11 画像表示部(観察物体)
 EL 接眼光学系
 L1 第1レンズ           L2 第2レンズ
 L3 第3レンズ
 EP アイポイント
FSa 第1フレネル面        FSb 第2フレネル面

Claims (16)

  1.  観察物体側のレンズ面に第1フレネル面が形成された第1フレネルレンズと、前記第1フレネルレンズよりも観察物体側に配置されて観察物体側のレンズ面に第2フレネル面が形成された第2フレネルレンズとを備え、
     前記第1フレネル面および前記第2フレネル面における光軸から少なくとも半径10mmの範囲内で、前記第1フレネル面を構成する複数の壁面部および前記第2フレネル面を構成する複数の壁面部において、前記第1フレネル面の壁面部の光軸に対する傾斜角は、光軸側から数えて同じ順番の前記第2フレネル面の壁面部の光軸に対する傾斜角よりも大きい接眼光学系。
  2.  前記光軸から少なくとも半径10mmの範囲内で、前記第1フレネル面の壁面部の光軸に対する傾斜角は、前記第2フレネル面の壁面部の光軸に対する傾斜角よりも大きい請求項1に記載の接眼光学系。
  3.  前記第1フレネル面および前記第2フレネル面における光軸から少なくとも半径10mmの範囲内で、以下の条件式を満足する請求項1または2に記載の接眼光学系。
     2.5≦Φ1mx/Φ2mx
     但し、Φ1mx:前記第1フレネル面の壁面部の光軸に対する傾斜角の最大値、
        Φ2mx:前記第2フレネル面の壁面部の光軸に対する傾斜角の最大値。
  4.  前記第1フレネル面および前記第2フレネル面における光軸から少なくとも半径10mmの範囲内で、以下の条件式を満足する請求項1~3のいずれか一項に記載の接眼光学系。
     2.5≦Φ1av/Φ2av
     但し、Φ1av:前記第1フレネル面の壁面部の光軸に対する傾斜角の平均値、
        Φ2av:前記第2フレネル面の壁面部の光軸に対する傾斜角の平均値。
  5.  以下の条件式を満足する請求項1~4のいずれか一項に記載の接眼光学系。
     0.3≦fR1/fR2≦1.5
     但し、fR1:前記第1フレネルレンズの焦点距離、
        fR2:前記第2フレネルレンズの焦点距離。
  6.  以下の条件式を満足する請求項1~5のいずれか一項に記載の接眼光学系。
     0<AS1≦1.4
     但し、AS1:前記第1フレネル面のフレネル段差のアスペクト比の最大値。
  7.  以下の条件式を満足する請求項1~6のいずれか一項に記載の接眼光学系。
     0<AS2≦1.7
     但し、AS2:前記第2フレネル面のフレネル段差のアスペクト比の最大値。
  8.  以下の条件式を満足する請求項1~7のいずれか一項に記載の接眼光学系。
     2.0≦(2×ω)/TL
     但し、ω:前記接眼光学系の視野角、
        TL:前記接眼光学系の全長。
  9.  以下の条件式を満足する請求項1~8のいずれか一項に記載の接眼光学系。
     0<X1/TL≦0.80
     但し、X1:前記第1フレネルレンズにおけるアイポイント側のレンズ面から観察物体までの距離、
        TL:前記接眼光学系の全長。
  10.  前記第1フレネルレンズの光軸上の厚さは、前記第2フレネルレンズの光軸上の厚さ以下である請求項1~9のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  11.  以下の条件式を満足する請求項1~10のいずれか一項に記載の接眼光学系。
     0<1-(SG1/TH1)≦0.97
     但し、SG1:前記第1フレネル面のサグ量の平均値、
        TH1:前記第1フレネルレンズの光軸上の厚さ。
  12.  以下の条件式を満足する請求項1~11のいずれか一項に記載の接眼光学系。
     0<1-(SG2/TH2)≦0.97
     但し、SG2:前記第2フレネル面のサグ量の平均値、
        TH2:前記第2フレネルレンズの光軸上の厚さ。
  13.  前記第1フレネルレンズおよび前記第2フレネルレンズが正の屈折力を有する請求項1~12のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  14.  前記第1フレネルレンズにおけるアイポイント側のレンズ面が平面であり、前記第2フレネルレンズにおけるアイポイント側のレンズ面が平面もしくは非球面である請求項1~13のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  15.  前記第1フレネルレンズと、前記第2フレネルレンズと、非球面を有する非球面レンズとからなり、
     前記非球面レンズは、前記第2フレネルレンズよりも観察物体側に、もしくは、前記第1フレネルレンズと前記第2フレネルレンズとの間に配置される請求項1~14のいずれか一項に記載の接眼光学系。
  16.  画像を表示可能な画像表示部と、
     前記画像表示部に表示された画像を観察するための接眼光学系とを備え、
     前記接眼光学系が請求項1~15のいずれか一項に記載の接眼光学系であるヘッドマウントディスプレイ。
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