WO2019069512A1 - 測定必要個数決定装置、測定必要個数決定プログラム及び測定必要個数決定方法、並びに、測定精度推定装置、測定精度推定プログラム及び測定精度推定方法 - Google Patents

測定必要個数決定装置、測定必要個数決定プログラム及び測定必要個数決定方法、並びに、測定精度推定装置、測定精度推定プログラム及び測定精度推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】離散材料を標本とした統計データの信頼性を保証することを課題とする。 【解決手段】測定必要個数決定装置は、標本中のクラス毎の存在個数の割合として与えられる比率P^から、下記式(1)に基づくクラス単位測定必要個数Nを取得可能とされるクラス単位測定必要個数取得手段と、前記クラス単位測定必要個数Nの最大値等とされる前記暫定測定必要個数Nを取得可能とされる暫定測定必要個数取得手段と、前記標本の数が前記暫定測定必要個数N以上となったときの前記暫定測定必要個数Nを真の測定必要個数として決定可能とされる測定必要個数決定手段と、を有することを特徴とする。 ただし、前記式(1)中、ξは、精度として前記クラス毎に設定される定数を示し、Kは、設定される信頼度に応じて決まる定数を示し、また、添え字のiは、前記クラス毎に割当てられたクラス番号を示す。

Description

測定必要個数決定装置、測定必要個数決定プログラム及び測定必要個数決定方法、並びに、測定精度推定装置、測定精度推定プログラム及び測定精度推定方法
 本発明は、母集団に属する一定数の離散材料に対する物理量の測定結果に基づき作成された統計データに信頼性を付与するための前記離散材料の測定必要個数を決定する測定必要個数決定装置、測定必要個数決定プログラム及び測定必要個数決定方法、並びに、実際に測定された前記物理量の統計データに対して信頼性を評価する測定精度推定装置、測定精度推定プログラム及び測定精度推定方法に関する。
 天然鉱石の選鉱において粉砕された鉱石粒子の片刃度(1つ又は複数の成分で構成される鉱石粒子の粒子群について、着目する成分の含有率毎に前記鉱石粒子を区分した場合の各区分における存在率を累積分布で示したもの)や、単体分離度(前記粒子群における1成分で構成される前記鉱石粒子の存在率)といった物理量の測定場面では、前記鉱石粒子を樹脂で固めたサンプルを作り、そのサンプルの切断面を分析装置で分析し、前記物理量を計測する一連の統計データの作成処理が行われる。
 前記統計データに信頼性を付与する方法としては、前記粒子群、つまり母集団に属する全ての前記鉱石粒子を対象として前記作成処理を行う方法が挙げられる。
 しかしながら、前記統計データの作成処理には、多大なコスト及び時間を要することから、前記母集団に属する全ての前記鉱石粒子を対象とすることは現実的ではない。
 こうしたことから、前記鉱石粒子の前記片刃度について、前記粒子群の中から数百個のサンプルを測定してサンプルデータベースを作成し、そこから一定数の標本を繰り返し引き抜いてバラつきを調べ、前記バラつきをフィッティングして、前記サンプルの数と前記バラつきとの関係式を推定するブートストラップ法が提案されている(非特許文献1参照)。
 しかしながら、この提案では、前記フィッティングに用いる関数の種類や前記フィッティングのためのデータ数によって誤差が発生する。この誤差の大きさを予測する手段はない。そのため、前記統計データの統計的信頼性を推定したとしても、そこに含まれる誤差の大きさを予測し得ないため、推定結果に対する信頼度を保証できない問題がある。
 また、前記鉱石粒子の前記単体分離度について、母集団比率の区間推定の手法を用いて、測定サンプル数と信頼区間との関係を推定する方法が提案されている(非特許文献2参照)。
 しかしながら、この提案では、前記単体分離度のみを対象としており、前記片刃度には適用できない問題がある。つまり、前記単体分離度及び前記片刃度は、いずれも着目成分の含有率に関する指標であるところ、前記天然鉱石の選鉱の場面において、ユーザーが求める指標は、前記天然鉱石の種類、産出地等によって異なることから、ユーザーの選択に応じて、いずれの指標の統計データに対しても高い信頼性を保証可能であることが要求される。
 また、前記天然鉱石の選鉱では、前記片刃度の一部分(例えば、特定成分の含有率が90%以上)にのみ高い精度が要求されることがあり、この場合、前記片刃度の全体で高い精度を保証するよりも少ない測定個数で済む可能性があることから、前記片刃度の一部分に注目したときの測定必要個数を決定する方法も必要となるが、このような方法としては、何ら存在していない状況である。
 更に、既に作成された前記統計データに対して精度を推定する手法も存在せず、現状では、前記統計データの信頼性を正しく評価することができない状況である。
 なお、こうした問題は、前記天然鉱石における前記鉱石粒子を対象とする場面のみならず、リサイクルにおける廃材を対象とする場面などの離散材料を対象とする場面全てに生じ得る問題である。また、前記物理量を、前記片刃度(及び前記単体分離度)から面積、体積、重量、密度等の尺度に変更しても、これらの物理量の測定必要個数の減少が望まれること及び測定済みの前記統計データの信頼性を評価する方法の提供が望まれることから、同様の問題が生じ得る。
Evans, C.L., Napier-Munn, T.J., 2013. Estimating error in measurements of mineral grain size distribution. Miner. Eng. 52, 198 - 203. doi:10.1016/j.mineng. 2013.09.005 Ueda, T., Oki, T., Koyanaka, S., 2016. Statistical effect of sampling particle number on mineral liberation assessment. Miner. Eng. 98, 204 - 212. doi:10.1016/j.mineng. 2016.08.026
 本発明は、従来技術における前記諸問題を解決し、離散材料を標本とした統計データの信頼性を保証するための測定必要個数決定装置、測定必要個数決定プログラム及び測定必要個数決定方法、並びに、測定精度推定装置、測定精度推定プログラム及び測定精度推定方法を提供することを課題とする。
 前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
 <1> 複数の離散材料で構成される母集団の標本を構成する前記離散材料を物理量の相違に応じて複数のクラスに分類したときに、前記標本中の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率P^から、前記クラスの全部又は一部として選択される選択クラスに対し、下記式(1)に基づくクラス単位測定必要個数Nを取得可能とされるクラス単位測定必要個数取得手段と、前記選択クラスが複数の前記クラスから構成されるときの前記選択クラス中の前記クラス単位測定必要個数Nの最大値、及び、前記選択クラスが単一の前記クラスから構成されるときの前記選択クラスの前記クラス単位測定必要個数N自身のいずれかとされる前記暫定測定必要個数Nを取得可能とされる暫定測定必要個数取得手段と、1度の前記クラス単位測定必要個数取得手段及び前記暫定測定必要個数取得手段による処理で決定される前記標本の数及び前記暫定測定必要個数Nの関係において、前記標本の数が前記暫定測定必要個数Nを下回るときに前記標本の数が前記暫定測定必要個数N以上となるまで前記標本の数を取得された前記暫定測定必要個数Nと同数以上に更新して前記クラス単位測定必要個数取得手段及び前記暫定測定個数取得手段に対し前記クラス単位測定必要個数N及び前記暫定測定必要個数Nの取得を繰返し実行させることを条件として、前記標本の数が前記暫定測定必要個数N以上となったときの前記暫定測定必要個数Nを真の測定必要個数として決定可能とされる測定必要個数決定手段と、を有することを特徴とする測定必要個数決定装置。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000006
 ただし、前記式(1)中、ξは、精度として前記クラス毎に設定される定数を示し、Kは、前記母集団を構成する全ての前記離散材料を対象としたときの前記母集団における前記離散材料の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率Pが、次式、P^-ξ<P<P^+ξを満たす確率として設定される信頼度に応じて決まる定数を示し、また、添え字のiは、前記クラス毎に割当てられたクラス番号を示す。
 <2> 離散材料が多成分含有粒子であり、物理量が前記多成分含有粒子の片刃度である前記<1>に記載の測定必要個数決定装置。
 <3> 物理量が多成分含有粒子の片刃度及び断面積であり、前記断面積の相違に応じて設定されたクラスが前記片刃度の相違に応じて複数のサブクラスに細分化して設定されるか、又は、前記片刃度の相違に応じて設定されたクラスが前記断面積の相違に応じて複数のサブクラスに細分化して設定されるとともに、比率P^に代えて、各々の前記サブクラスに属する前記標本中の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率P^ が適用される前記<2>に記載の測定必要個数決定装置。
 ただし、前記比率P^ において、添え字のiは、前記クラス毎に割当てられるクラス番号を示し、添え字のjは、前記サブクラス毎に割当てられるサブクラス番号を示す。
 <4> コンピュータを前記<1>から<3>のいずれかに記載の測定必要個数決定装置として機能させることを特徴とする測定必要個数決定プログラム。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000007
 ただし、前記式(1)中、ξは、精度として前記クラス毎に設定される定数を示し、Kは、前記母集団を構成する全ての前記離散材料を対象としたときの前記母集団における前記離散材料の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率Pが、次式、P^-ξ<P<P^+ξを満たす確率として設定される信頼度に応じて決まる定数を示し、また、添え字のiは、前記クラス毎に割当てられたクラス番号を示す。
 <5> 複数の離散材料で構成される母集団の標本を構成する前記離散材料を物理量の相違に応じて複数のクラスに分類したときに、前記標本中の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率P^から、前記クラスの全部又は一部として選択される選択クラスに対し、下記式(1)に基づくクラス単位測定必要個数Nを取得するクラス単位測定必要個数取得工程と、前記選択クラスが複数の前記クラスから構成されるときの前記選択クラス中の前記クラス単位測定必要個数Nの最大値、及び、前記選択クラスが単一の前記クラスから構成されるときの前記選択クラスの前記クラス単位測定必要個数N自身のいずれかとされる前記暫定測定必要個数Nを取得する暫定測定必要個数取得工程と、1度の前記クラス単位測定必要個数取得工程及び前記暫定測定必要個数取得工程で決定される前記標本の数及び前記暫定測定必要個数Nの関係において、前記標本の数が前記暫定測定必要個数Nを下回るときに前記標本の数が前記暫定測定必要個数N以上となるまで前記標本の数を取得された前記暫定測定必要個数Nと同数以上に更新して前記クラス単位測定必要個数取得工程及び前記暫定測定個数取得工程を繰返し実施することを条件として、前記標本の数が前記暫定測定必要個数N以上となったときの前記暫定測定必要個数Nを真の測定必要個数として決定する測定必要個数決定工程と、を含むことを特徴とする測定必要個数決定方法。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000008
 ただし、前記式(1)中、ξは、精度として前記クラス毎に設定される定数を示し、Kは、前記母集団を構成する全ての前記離散材料を対象としたときの前記母集団における前記離散材料の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率Pが、次式、P^-ξ<P<P^+ξを満たす確率として設定される信頼度に応じて決まる定数を示し、また、添え字のiは、前記クラス毎に割当てられたクラス番号を示す。
 <6> 複数の離散材料で構成される母集団の標本を構成する前記離散材料を物理量の相違に基づき複数のクラスに分類したときに、前記標本中の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率P^と前記クラス毎の実測定個数Nとしての前記標本の数とに基づき、下記式(1)を精度ξについて解くことが可能とされる精度推定手段を有することを特徴とする測定精度推定装置。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000009
 ただし、前記式(1)中、ξは、前記クラス毎の前記精度を表す数値を示し、Kは、前記母集団を構成する全ての前記離散材料を対象としたときの前記母集団における前記離散材料の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率Pが、次式、P^-ξ<P<P^+ξを満たす確率として設定される信頼度に応じて決まる定数を示し、また、添え字のiは、前記クラス毎に割当てられたクラス番号を示す。
 <7> コンピュータを前記<6>に記載の測定精度推定装置として機能させることを特徴とする測定精度推定プログラム。
 <8> 複数の離散材料で構成される母集団の標本を構成する前記離散材料を物理量の相違に基づき複数のクラスに分類したときに、前記標本中の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率P^と前記クラス毎の実測定個数Nとしての前記標本の数とに基づき、下記式(1)を精度ξについて解く精度推定工程を有することを特徴とする測定精度推定方法。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000010
 ただし、前記式(1)中、ξは、前記クラス毎の前記精度を表す数値を示し、Kは、前記母集団を構成する全ての前記離散材料を対象としたときの前記母集団における前記離散材料の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率Pが、次式、P^-ξ<P<P^+ξを満たす確率として設定される信頼度に応じて決まる定数を示し、また、添え字のiは、前記クラス毎に割当てられたクラス番号を示す。
 本発明によれば、従来技術における前記諸問題を解決することができ、離散材料を標本とした統計データの信頼性を保証するための測定必要個数決定装置、測定必要個数決定プログラム及び測定必要個数決定方法、並びに、測定精度推定装置、測定精度推定プログラム及び測定精度推定方法を提供することができる。
実施形態1-1に係る測定必要個数決定装置の構成を示すブロック図である。 測定必要個数決定装置の動作を説明するフローチャート図である。 入力情報の例を示す図である。 ステップ3における精度の設定条件例を示す図である。 実施形態1-2に係る測定必要個数決定装置の構成を示すブロック図である。 実施形態2に係る測定精度推定装置の構成を示すブロック図である。 測定精度推定装置の動作を説明するフローチャート図である。 実施例に用いる粒子データの作成手順を説明する説明図である。 粒子タイプAの断面を示す図である。 粒子タイプBの断面を示す図である。
 先ず、本発明が利用する母集団比率の区間推定について説明する。前記母集団比率の前記区間推定とは、十分な数の母集団があり、前記母集団の特徴を表す物理量の比率を、前記母集団からランダムに抽出した標本の比率から一定精度で推定したい場合に、前記標本の比率と前記母集団の比率とのずれを正規分布で近似することにより推定するものである。
 ここで、前記標本の比率(P^)が一定の精度(±ξ)で前記母集団の比率(P)を表す、即ち、次式、P^-ξ<P<P^+ξとなるために必要な前記標本のサンプル数(N)は、下記式(A)で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000011
 ただし、前記式(A)中、Kは、設定する信頼度(P^-ξ<P<P^+ξとなる確率)に応じて決まる定数を示し、例えば信頼度95%とすると、K=1.96となる。
 本発明の実施形態は、大きく2つに分かれる。測定前に必要な精度(ξ)が決まっていて精度(ξ)を満足するような測定必要個数(N)を計算するもの(実施形態1)と、物理量を測定済みの統計データがあり、測定粒子数も分かっている場合に前記統計データの精度(ξ)を推定するもの(実施形態2)である。
 前記母集団としては、複数の離散材料で構成される。
 前記離散材料とは、自身と外部との空間を区別して識別できる材料を意味する。例えば、粒子、塊状物、結晶、細胞、気泡等が前記離散材料に該当し、同一種類のもので1つの前記母集団を構成する。
 また、前記物理量としては、前記離散材料自身又はその断面が固有の値を持ち得る、あらゆる物理量が該当し、例えば、体積、表面積、断面積、軸長、周長、成分含有率(前記片刃度、前記単体分離度)、密度、磁性、導電性、成分表面積比率(前記表面積における成分の占有比率)、アスペクト比(最大の軸長とそれと直行する最小の軸長の比)等が挙げられる。
 説明の簡便性から、前記母集団を構成する前記標本である前記離散材料を鉱石粒子、リサイクルにおける廃材等の多成分含有粒子とし、前記物理量を片刃度とする場合を例として説明する。
 前記片刃度とは、1つ又は複数の成分により構成された前記多成分含有粒子の群について、着目する成分の含有率毎に前記多成分含有粒子を区分した場合の各区分の存在率を累積分布で示したものである。区分については、着目する成分の割合をxとすると、xを12クラス(0.0、0.0を超え0.1以下(0.0~0.1)、0.1を超え0.2以下(0.1~0.2)、…、0.9を超え1.0未満(0.9~1.0)、1.0)に分けることが選鉱分野では一般的であるため、ここでもこのクラス分けを採用する。クラスiの比率は、Pと表す。
 一般に、前記多成分含有粒子の2次元断面像から観測される前記片刃度は、個数ベースで計算される場合と面積ベースで計算される場合とがある。
 前記個数ベースのPとしては、一般に、クラスiに含まれる粒子断面数をMとし、全粒子断面数をMallとした場合、次式、P=M/Mallで計算される。
 一方、前記面積ベースのPとしては、一般に、クラスiに含まれる粒子断面積の総和をS、全粒子の断面積の総和をSallとした場合、次式、P=S/Sallで計算される。
 前記個数ベースの前記片刃度では、前記粒子断面積の大きさに係わらず、存在率を等しく評価されるのに対して、前記面積ベースの前記片刃度では、前記粒子断面積が大きい粒子断面の存在率は大きく、前記粒子断面積が小さい粒子断面の存在率は小さく評価される。更に、前記多成分含有粒子の構造的特徴として、小さい粒子断面からは1成分のみが観測される可能性が高いのに対して、大きい粒子断面から1成分のみが観測される可能性は、小さい粒子断面よりも小さくなる。つまり、前記多成分含有粒子断面の前記片刃度の特性は、前記粒子断面積の大きさに依存する。
 前記母集団比率の区間推定では、各サンプルの重みが等しいことを前提としているため、前記面積ベースの前記片刃度を単純に前記母集団比率の区間推定で表すと、測定精度が低下する。そのため、本発明の一態様では、前記個数ベースを対象としつつ、前記面積ベースの考え方を一部採用して、前記統計データの信頼性を保証する。この点は、後述のサブクラス設定手法に関連して具体的に説明をする。
 実施形態1は、2つに分かれる。即ち、個々のサンプルの重みが等しい場合(実施形態1-1)と個々のサンプルの重みが異なる場合(実施形態1-2)との2つである。
 前記多成分含有粒子の前記片刃度を例に考えた場合、前記片刃度の捉え方によって、好適な実施形態が変わってくる。
 例えば、前記多成分含有粒子の2次元断面を観測対象とし、前記個数ベースで2次元的な前記片刃度を計測する場合(2D(number))は、サンプルの重みが等しいため実施形態1-1となる。
 一方で、前記多成分含有粒子の2次元断面を観測対象とし、断面積の相違に配慮した2次元的な前記片刃度を計測する場合(2D(area))は、サンプルの重みが異なるため実施形態1-2となる。
 更に、3次元的な前記片刃度を個数ベースで計測する場合、サンプルの重みが等しいことから、前記個数ベースの前記片刃度(3D(number))としては、実施形態1-1となる。
 以上の観点に基づき、本発明の実施形態1(実施形態1-1、実施形態1-2)及び実施形態2を、以下で説明する。
(実施形態1-1)
 本発明の実施形態1-1の構成を図1に基づき説明する。実施形態1-1は、本発明の測定必要個数決定装置の一実施形態に係る。なお、図1は、実施形態1-1に係る測定必要個数決定装置の構成を示すブロック図である。
 測定必要個数決定装置1は、目的の精度ξで母集団の比率を推定するために必要な前記離散材料の最低測定必要個数を決定するための情報処理装置であり、図1に示すように、入力部2、記憶部3、演算部4、出力部5を備える。
 入力部2は、キー入力、タッチ入力、データ読取部等の公知の情報入力手段により構成され、入力情報を演算部4に出力可能とされる。
 記憶部3は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の公知のメモリにより構成され、各種のプログラム及びデータを記憶するとともに、演算部4の作業領域としても機能可能とされる。
 本実施形態においては、記憶部3は、プログラム30Aを記憶している。
 プログラム30Aは、測定必要個数決定プログラムであり、演算部4により実行可能とされる。プログラム30Aの内容については、後述する。
 演算部4は、CPU(Central Processing Unit)等の公知の演算手段により構成され、入力される指示に基づき、所定のプログラムに規定された処理を実行可能とされるとともに、各部へ指示を行い、測定必要個数決定装置1を統括的に制御可能とされる。
 具体的には、演算部4では、入力部2から入力されるデータや指示に基づき、記憶部3から所定のプログラムを読出し、処理を実行する。また、演算部4では、処理結果を記憶部3に保存させるとともに出力部5に出力させる。
 次に、測定必要個数決定装置1の動作及び前記測定必要個数決定プログラムとしてのプログラム30Aの内容について、図2を参照しつつ説明する。なお、図2は、測定必要個数決定装置の動作を説明するフローチャート図である。
 先ず、演算部4では、入力部2からの入力情報を受け付ける(ステップS1)。
 ここで、前記入力情報としては、複数の前記離散材料で構成される前記母集団の前記標本を構成する前記離散材料を前記物理量の相違に応じて複数の前記クラスに分類したときに、前記標本中の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率P^及び標本数Nである。
 例えば、前記離散材料を前記多成分含有粒子とし、前記物理量を前記片刃度とした場合、前記入力情報は、図3に示すような形となる。なお、図3は、入力情報の例を示す図である。
 また、前記入力情報の作成に必要な標本数Nとしては、多すぎると、測定必要個数決定装置1で決定される測定必要個数を超えた分について無駄となることから、比較的少ない数とし、後述の更新時に多くする形とすることが好ましい。
 次に、演算部4では、入力部2からの条件設定(入力)を受け付ける(ステップS2)。
 条件設定としては、ξ、K及び必要に応じて選択クラスの各条件となる。
 ξは、精度として前記クラス毎に設定される定数であり、小さい値である程(例えば、0.01~0.1)、高い精度となり、大きい値である程、低い精度となる。
 また、Kは、前記母集団を構成する全ての前記離散材料を対象としたときの前記母集団における前記離散材料の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率Pが、次式、P^-ξ<P<P^+ξを満たす確率として設定される信頼度に応じて決まる定数である。例えば、信頼度を90%に設定するとKは、1.65となり、信頼度を95%に設定するとKは、1.96となり、信頼度を99%に設定するとKは、2.58となる。つまり、信頼度を例えば90%~99%の中から設定する場合、Kは、1.65~2.58の値を取り得る(下記参考文献1参照)。
 前記選択クラスは、前記クラスの全部又は一部として選択されるクラスである。一部の前記クラスを選択するケースとしては、例えば、図3に示す12クラスのうち、単一成分で構成される粒子(単体分離粒子)であることを示すクラス1及びクラス12の情報を特に重要な情報と考えるケースが挙げられる。このような選択クラスの設定によれば、クラス1及びクラス12のみに対して高い精度が要求され、この他のクラスは測定必要個数の決定に関与しないことから、全12クラスに対して高い精度を保証する場合よりも少ない測定個数で測定が済む傾向となる。
 参考文献1:和達三樹、十河清「キーポイント確率・統計」岩波書店(1993年)
 次に、演算部4では、記憶部3からプログラム30Aを読出し、プログラム30Aの規定に従って以下の処理を実行する。
 先ず、前記入力情報と前記条件設定における情報から、下記式(1)による算出処理に基づき、前記選択クラス中の全てのクラスにおける測定必要個数であるクラス単位測定必要個数Nを取得する(ステップS3)。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000012
 次に、演算部4では、前記選択クラスが複数クラスで構成される場合、例えば、前記選択クラスが図3中の全12クラスやクラス1とクラス12との2クラスである場合、前記選択クラス中の全クラスで精度ξを保証するため、前記選択クラス中の全てのクラス単位測定必要個数Nの中から最大値をとるものを暫定測定必要個数Nとする処理を実行する(ステップS4,S5)。
 また、前記選択クラスが単一の前記クラスから構成される場合は、前記選択クラスの前記クラス単位測定必要個数N自身を暫定測定必要個数Nとする処理を実行する(ステップS4,S6)。
 ここで、ステップS2~ステップS6の処理については、次のように簡略化させることもできる。
 即ち、ステップS2における前記選択クラスの設定を省略し、一旦ステップS3の測定必要個数Nの算出を前記物理量により分類された全クラスについて行うこととしたうえで、前記選択クラスの設定は、ステップS3の測定必要個数Nの算出の際に、選択しない前記クラスでは、前記式(1)におけるξに∞を用いることとして、クラス単位測定必要個数N(=0)を無視できる数とし、ステップS5における暫定測定必要個数Nの決定時に前記選択クラスのみを関与させる簡略化処理を採用することもできる。
 このような簡略化処理によれば、ステップS3において、選択しない前記クラスに対し、ξを∞に設定するだけで、ステップS2における前記選択クラスの設定、ステップS4,5の各処理を省略させることができる。
 例えば、図3に示した前記多成分含有粒子の前記片刃度(全12クラス)を対象として説明すると、図4に示すケース1~3の精度設定に応じて、ステップS3でのξ設定を行うだけでケース1~3のいずれの場合も共通した処理を行うことができ、別途、ステップS2における前記選択クラスの設定、ステップS4,5の各処理を行う必要がない。なお、図4は、ステップ3における精度の設定条件例を示す図である。
 次に、演算部4では、標本数Nと暫定測定必要個数Nとを比較し、標本数Nと暫定測定必要個数Nとが、次式、N≦Nの条件を満たすか否か判定する(ステップS7)。
 N≦Nの条件を満たさない場合、標本数Nを暫定測定必要個数Nと同数以上に更新する(ステップS8)。なお、更新される標本数Nとしては、暫定測定必要個数Nと同数以上であれば更新条件を満たすが、多すぎると測定必要個数決定装置1で決定される測定必要個数を超えた分について無駄となることから、暫定測定必要個数Nと同数で更新することが好ましい。
 ここで、演算部4での処理は一旦待機状態とされ、ユーザーは、更新後の標本数Nに基づき、初期の標本数Nの対象とされた前記離散材料とは別の前記離散材料を前記母集団からランダムに抽出して前記物理量の再測定を行う。
 演算部4では、再測定結果に基づく比率P^及び更新後の標本数Nの再入力を受け付けると(ステップS9)、再入力設定に基づいてステップ3からの処理を実行し、標本数Nと暫定測定必要個数Nとが、次式、N≦Nの条件を満たすまで、ステップS3~ステップS9の処理を繰り返す。
 即ち、演算部4では、1度のクラス単位測定必要個数N及び暫定測定必要個数Nによる処理で決定される標本数Nと暫定測定必要個数Nとの関係において、標本数Nが暫定測定必要個数Nを下回るときに標本数Nが暫定測定必要個数N以上となるまで標本数Nを暫定測定必要個数Nと同数以上に更新して、クラス単位測定必要個数N及び暫定測定必要個数Nの取得を繰返し実行する。
 次に、演算部4では、標本数Nと暫定測定必要個数NとがN≦Nの条件を満たす場合に、暫定測定必要個数Nを真の測定必要個数と決定し、決定結果を出力部5に出力する。
 なお、暫定測定必要個数Nが前記母集団の数以上となるときは、更新後の標本数Nで測定を行うことができないことから、ステップS7~S10に代えて、エンド入力に伴う打ち切り処理を実行し(不図示)、実行時の暫定測定必要個数Nをそのまま真の測定必要個数と決定し、決定結果を出力部5に出力する。
 以上の測定必要個数決定装置1によれば、設定精度(ξ)が保証されるため、最終的な標本数Nに基づく前記離散材料を前記標本とした前記統計データの信頼性を保証することができる。また、設定精度(ξ)が保証されたうえで、最小限となる測定必要個数が決定されるため、前記離散材料の測定個数を著しく減らすことができる。
(実施形態1-2)
 本発明の実施形態1-2の構成を図5に基づき説明する。実施形態1-2は、本発明の測定必要個数決定装置の一実施形態に係る。なお、図5は、実施形態1-2に係る測定必要個数決定装置の構成を示すブロック図である。
 測定必要個数決定装置10は、図5に示す通り、測定必要個数決定装置1におけるプログラム30Aに代えてプログラム30Bを記憶している。以下では、プログラム30Bによる測定必要個数決定装置10の動作について説明することとし、これ以外の構成については、測定必要個数決定装置1と同様であるため、説明を省略する。
 測定必要個数決定装置10では、サンプルの重みが等しい場合を対象とする測定必要個数決定装置1と異なり、サンプルの重みが異なる場合を対象とする。
 前記物理量が前記多成分含有粒子の前記片刃度及び前記多成分含有粒子の断面積である場合を例とすると、測定必要個数決定装置10では、前記断面積の相違に応じて設定されたクラスが前記片刃度の相違に応じて複数のサブクラスに細分化して設定されるか、又は、前記片刃度の相違に応じて設定されたクラスが前記断面積の相違に応じて複数のサブクラスに細分化して設定される。
 例えば、クラスiの数を前記片刃度に応じて12(本例でiは、1~12の整数)とし、前記サブクラスの数(nsize)を前記断面積の相違に応じて大・中・小の3つとすると、前記片刃度の12クラスのそれぞれは、更に前記断面積に応じて3つのサブクラスに細分化され、合計36クラスとなる。
 ここで、前記サブクラスをj(本例でjは、1~3の整数)として、前記式(1)における比率P^に代えて、各々の前記サブクラスに属する前記標本中の前記クラスi毎の存在個数の割合として与えられる比率P^ を適用することとする。
 具体的には、100個の前記多成分含有粒子を標本として、断面積に応じてサブクラス1(小)、サブクラス2(中)、サブクラス3(大)の3つのサブクラスjを設定し、各サブクラスjに属する前記標本の数を計数する。ここでは、サブクラス1(小)に属する前記標本の数が20個であり、サブクラス2(中)に属する前記標本の数が45個であり、サブクラス3(大)に属する前記標本の数が35個であるとする。各サブクラスjには、前記片刃度に応じて12のクラスiが設定され、各サブクラスjに属する前記標本中のクラスi毎の存在個数の割合を算出する。例えば、サブクラス1(小)に属する20個の前記標本のうち、着目する成分の割合が0であるクラス(クラスi=1)が8個である場合には、P^ =P^ =0.4、サブクラス1(小)に属する20個の前記標本のうち、着目する成分の割合が1.0であるクラス(クラスi=12)が10個である場合には、P^ =P^12 =0.5のように、クラスiがサブクラスjで細分化された36クラスについてP^ を算出する。なお、P^ は、全ての前記標本の数を総数としたときの個々のクラス(合計36クラス)に属する前記標本の割合ではなく、各サブクラスに属する前記標本の数を総数としたときの個々のクラス(合計36クラス)に属する前記標本の割合が該当し、ΣP^ =1、つまり、ΣP^ =1、ΣP^ =1、ΣP^ =1である。
 前記式(1)において、比率P^に代えて比率P^ を適用すると、各サンプルの重みが異なることに起因する悪影響を低減させることができる。以下、理由について述べる。
 前記多成分含有粒子では、粒子の端部近傍位置で断面像を取得した場合など、断面積が小さい場合には、実際には前記粒子が複数成分を含むにも関わらず、1成分のみが観測され易く、断面積が小さい程、クラス1,12における比率P^が大きく見積もられる。また、断面積が大きい程、クラス2~11における比率P^が大きく見積もられる。
 ここで、前記式(1)における「P^(1-P^)」は、比率P^が0.5のとき最大値をとり、0又は1に近づくにつれて減少する。また、クラス単位測定必要個数Nは、「P^(1-P^)」の値が大きい程、多くなり、暫定測定必要個数Nとして選定され易い。よって、どのクラスで比率P^が0.5に近くなるかは、どのように断面積を見積もるかによって影響を受け、延いては、測定必要個数の決定にも影響を与えることとなる。
 ところで、前記片刃度としては、本発明に採用される前記個数ベースの考え方と異なり、前記面積ベースの考え方で決定されることもある。
 しかしながら、前記面積ベースの前記片刃度では、断面積が大きい粒子断面の存在率は大きく、断面積が小さい粒子断面の存在率は小さく評価されることから、P^=S/Sallのように、比率P^をそのまま前記面積ベースで考え、前記式(1)に適用すると、大断面の影響度が大きくなり、前記個数ベースで計算した場合と比較して、クラス2~11における比率P^が大きく、クラス1,12の比率P^が小さくなり、測定必要個数の決定に誤りが生じ易い。
 これに対し、断面積が同等のものによって区分するサブクラスjを導入し、前記式(1)における測定必要個数Nを比率P^ を用いて計算することとすれば、断面積の大きさによる影響を排除することができ、延いては、高い信頼性で測定必要個数を決定することができる。
 つまり、暫定測定必要個数Nとして、選択クラスのクラス単位測定必要個数Nの中で最大のものが選定されるところ、クラス単位測定必要個数Nは、断面積の大きさによる影響が排除された比率P^ を用いて計算されるため、各サブクラス間を横断的に評価した上で、暫定測定必要個数Nを選定することができる。この考え方は、前記個数ベースを対象としつつ、前記面積ベースの考え方を一部に採用した片刃度と言える。
 なお、前記式(1)における比率P^を、各々の前記サブクラスに属する前記標本中の前記クラスi毎の存在個数の割合として与えられる比率P^ として扱う場合、前記式(1)におけるN,ξの取扱いには変更がなく、クラスi毎の値とされる。
 以上の観点から、測定必要個数決定装置10では、測定必要個数決定装置1における比率P^として、比率P^ を適用して動作させる。これ以外の動作は、測定必要個数決定装置1と同様であるため、説明を省略する。
 なお、本発明の測定必要個数決定方法は、測定必要個数決定装置1,10により実施することができる。
(実施形態2)
 本発明の実施形態2の構成を図6に基づき説明する。実施形態2は、本発明の測定精度推定装置の一実施形態に係る。なお、図6は、実施形態2に係る測定精度推定装置の構成を示すブロック図である。
 測定精度推定装置20は、図6に示す通り、測定必要個数決定装置1におけるプログラム30Aに代えてプログラム30Cを記憶している。以下では、プログラム30Cによる測定精度推定装置20の動作について説明することとし、これ以外の構成については、測定必要個数決定装置1と同様であるため、説明を省略する。
 測定精度推定装置20では、前記物理量を測定済みの前記統計データがあり、前記測定数も分かっている場合に前記統計データの精度(ξ)を推定する。
 測定精度推定装置20の動作及び前記測定精度推定プログラムとしてのプログラム30Cの内容について、図7を参照しつつ説明する。なお、図7は、測定精度推定装置の動作を説明するフローチャート図である。
 先ず、演算部4では、入力部2からの入力情報を受け付ける(ステップT1)。
 ここで、前記入力情報としては、複数の前記離散材料で構成される前記母集団の前記標本を構成する前記離散材料を前記物理量の相違に基づき複数の前記クラスに分類したときに、前記標本中の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる前記比率P^及び前記クラス毎の実測定個数Nである。
 即ち、測定精度推定装置20では、測定必要個数決定装置1におけるクラス単位測定必要個数Nが予め実測定個数Nとして分っている場合に、実測定に係る前記統計データの精度(ξ)を算出する。
 次に、演算部4では、入力部2からの条件設定(入力)を受け付ける(ステップT2)。
 条件設定としては、Kとなる。
 次に、演算部4では、記憶部3からプログラム30Cを読出し、プログラム30Cの規定に従って以下の処理を実行する。
 先ず、前記入力情報と前記条件設定における情報(N,K,P^)から、下記式(1)による算出処理に基づき、前記クラス毎の精度ξを算出する(ステップT3)。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000013
 次に、演算部4では、算出された精度ξを出力部5に出力する(ステップT4)。
 この精度ξは、前記母集団を構成する全ての前記離散材料を対象としたときの前記母集団における前記離散材料の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率Pが、次式、P^-ξ<P<P^+ξを満たす否かに関与し、値が小さい程、前記実測定に係る前記統計データの精度が高く、値が大きい程、前記実測定に係る前記統計データの精度が低いと評価できる。
 これにより、測定精度推定装置20では、前記実測定に係る前記統計データの精度を推定することができ、延いては、前記離散材料を前記標本とした前記統計データの信頼性を保証することができる。
 なお、測定精度推定装置20では、前記式(1)に基づく算出処理を行う点で測定必要個数決定装置1,10と共通することから、測定必要個数決定装置1,10における各ステップ動作を採用して、ステップS1~S10の動作とステップT1~T4の動作とを、入力情報及び設定情報の入力に応じて、それぞれ実行する装置として構成することができる。
 また、本発明の測定精度推定方法は、測定精度推定装置20により実施することができる。
 本発明の実施形態1-1に係る測定必要個数決定装置及び実施形態1-2に係る測定必要個数決定装置の効果を、以下の成分A及びBの2成分から構成された粒子の片刃度分布測定の数値実験により検証する。
(数値実験のための粒子データ作成)
 各粒子における成分Aの割合をxとする。xを0.0、0.0を超え0.1以下(0.0~0.1)、0.1を超え0.2以下(0.1~0.2)、…、0.9を超え1.0未満(0.9~1.0)、1.0の12クラスに分けて片刃度分布を扱う。
 図8に2成分含有粒子のモデリング手順を示す。なお、図8は、実施例に用いる粒子データの作成手順を説明する説明図である。
 先ず、(a)直径dの球形粒子を作成する。
 次に、(b)ボロノイ分割に基づき、一定空間内に成分A,Bから成る2成分分布を作成する。前記ボロノイ分割とは、ある空間上の複数個の母点に対して、同一空間上の他の点がどの母点に近いかによって領域を分割する手法のことであり、具体的には、次の(1)~(3)の手順で前記2成分分布を作成した。
 先ず、(1)V/V個の母点を空間内のランダムな位置に配置する。ここで、Vは、前記空間の体積である。また、Vは、分割要素平均サイズ(d)を直径とする球の体積、即ち、次式、V=πd /6で与えられる体積である。dとdとの比をサイズパラメータF(=d/d)として定義する。
 次に、(2)前記母点に対して前記ボロノイ分割を行う。
 次に、(3)分割後の小要素を全て成分Bに仮置きする。ランダムに選んだ小要素を1つずつ成分Aに変換し、前記空間の体積に占める成分Aの総体積、即ち、成分Aの含有率を計算する。予め設定した成分Aの含有率(F)を超えるまで、この操作を繰り返す。
 この様に、FとFとの2つのパラメータ設定により、成分A及びBから成る前記2成分分布が作成される。
 次に、(c)前記球形粒子と前記2成分分布とを組み合わせて、球形の2成分含有粒子を作成し、前記2成分含有粒子の3次元的な単体分離情報を計算する。
 次に、(d)前記2成分含有粒子に対してランダム位置での断面を設定し、断面内の2次元的な単体分離情報を計算する。
 以上の(a)~(d)の手順を10万回繰り返して、10万個の粒子を作成した。
 F及びFの2通りの設定値(粒子タイプA及び粒子タイプB)を下記表1に示す。なお、本実験では、2通りの設置値ごとに10万個の粒子データを作成している。
 図9(a),(b)に、解析された球形粒子断面の例を示す。なお、図9(a)が粒子タイプAの断面を示す図であり、図9(b)が粒子タイプBの断面を示す図である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000014
(検証方法)
 測定必要個数決定装置1,10のステップS1の処理については、初期標本数N=100個とした。
 測定必要個数決定装置1,10のステップS2~ステップS6の処理については、図4を用いて説明した前記簡略化処理を採用し、前記式(1)におけるξは、図4に示す3通りのξで設定し、それぞれケース1,2,3とした。
 ケース1では全クラス、ケース2ではx≧0.8のクラス、ケース3ではx=0及びx=1における精度を厳しく設定している。
 また、前記式(1)におけるKを信頼度95%として1.96に設定した。
 ケース1~3について、3次元の個数ベースで求めた片刃度(3D(number))、個数ベースを対象としつつ、2次元の面積ベースの考え方を一部に採用した片刃度(2D(area))及び2次元の個数ベースで求めた片刃度(2D(number))の3通りの片刃度を考える。
 3D(number)及び2D(number)については、実施形態1-1に係る測定必要個数決定装置1で検証を行い、2D(area)については、実施形態1-2に係る測定必要個数決定装置10で検証を行い、それぞれ測定必要個数(N)を決定する。なお、ここでは、Nの語をステップS10で決定された真の測定必要個数の意味で使用する。
 先ず、10万個の粒子データ全てによる、3通り(3D(number)、2D(area)、2D(number))の片刃度分布を計算して、この片刃度分布を正解値とする。即ち、本来、取得されない母集団全ての統計データ(母集団統計データ)を、本発明の効果を検証する目的で、前記2成分含有粒子の設定により予め取得しておき、これを正解値とする。
 次に、10万個の粒子データから、測定必要個数決定装置1,10から導き出された測定必要個数(N)の真値と同数の粒子データをランダムに選択し、3通りの片刃度分布を作成する。即ち、測定必要個数決定装置1,10で決定された測定必要個数Nを標本数とした統計データ(標本統計データ)を取得する。
 次に、前記標本統計データにおける前記標本の比率P^(P^ )が、一定の精度(±ξ)で前記母集団統計データにおける前記母集団の比率(P)を表す、即ち、次式、P^-ξ<P<P^+ξの条件に対して、精度(±ξ)に範囲を与えてこれを正解範囲(±ξ)とし、前記標本統計データにおける比率P^が、P^-ξ<P<P^+ξの条件における正解範囲(±ξ)の範囲に入るかどうかを解析する。
 この解析を1,000回繰り返し、前記標本統計データにおける比率P^が正解範囲(±ξ)の範囲に入った確率(正答率(R))を計算する。
(実施例1:粒子タイプA、実施形態1-1、3D(number),2D(number))
 粒子タイプAの3D(number),2D(number)に対する実施形態1-1に係る測定必要個数決定装置1を用いた検証結果として、各条件での測定必要個数N及び正答率Rを下記表2に示す。なお、「N」のセルの右側にあるセルが測定必要個数を示し、「1」~「12」のセルの右側にあるセルがクラス1~12における正答率Rの値を示している。
 また、下記表2中、グレーに色付けしたセルが高い精度を要求した区間に相当する。
 また、下記表2の下段の最小値とは、各測定毎の全12クラス中の最小値を示している。最小値は、K=1.96として設定した信頼度(95%)と同程度か、それ以上の値となっており、良好な結果が得られている。
 なお、初期標本数Nを100個としているところ、計算の結果、測定必要個数Nが100に満たない場合(ケース3の3D(number)、N=0)には、Nr=100として、検証を行っている。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000015
(実施例2:粒子タイプA、実施形態1-1、1-2、2D(area)
 粒子タイプAの2D(area)に対して、実施形態1-1に係る測定必要個数決定装置1及び実施形態1-2に係る測定必要個数決定装置10のそれぞれを用いた検証を行った。
 それぞれのケース1のξ設定条件下における測定必要個数N及び正答率Rを下記表3に示す。なお、実施形態1-2に係る測定必要個数決定装置10では、nsize=12として断面積のサイズに応じたサブクラスj(jは、1~12の整数)の設定を行った。また、表中のグレーの色付けや下段の最小値の意味は、表2と同じである。
 実施形態1-1に係る測定必要個数決定装置1では、最小値が91.7%であるのに対し、サブクラスの設定を行う実施形態1-2に係る測定必要個数決定装置10では、最小値94.9%と高くなり、サブクラスの設定を行う場合の効果が確認される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000016
(実施例3:粒子タイプB、実施形態1-1、3D(number),2D(number))
 粒子タイプBの3D(number),2D(number)に対して、実施形態1-1に係る測定必要個数決定装置1を用いて検証を行った。
 ケース1のξ設定条件下における測定必要個数N及び正答率Rを表4に示す。表中のグレーの色付けや下段の最小値の意味は、表2と同じである。グレーに色付けしたセルの最小値は、K=1.96として設定した信頼度(95%)と同程度か、それ以上の値となっており、良好な結果が得られている。
 なお、初期標本数Nを100個としているところ、計算の結果、測定必要個数Nが100に満たない場合(ケース2の2D(number)、N=88とケース2の3D(number、Nr=0)には、Nr=100として、検証を行っている。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000017
(実施例4:粒子タイプB、実施形態1-1、1-2、2D(area))
 粒子タイプBの2D(area)に対して、実施形態1-1に係る測定必要個数決定装置1及び実施形態1-2に係る測定必要個数決定装置10のそれぞれを用いた検証を行った。
 それぞれのケース1のξ設定条件下における測定必要個数N及び正答率Rを下記表5に示す。なお、実施形態1-2に係る測定必要個数決定装置10では、nsize=12として断面積のサイズに応じたサブクラスjの設定を行った。また、表中のグレーの色付けや下段の最小値の意味は、表2と同じである。
 実施形態1-1に係る測定必要個数決定装置1では、最小値が92.7%であるのに対し、サブクラスの設定を行う実施形態1-2に係る測定必要個数決定装置10では、最小値94.4%と高くなり、サブクラスの設定を行う場合の効果が確認される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000018
  1,10 測定必要個数決定装置
   2   入力部
   3   記憶部
   4   演算部
   5   出力部
  20   測定精度推定装置
 30A,30B,30C プログラム

Claims (8)

  1.  複数の離散材料で構成される母集団の標本を構成する前記離散材料を物理量の相違に応じて複数のクラスに分類したときに、前記標本中の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率P^から、前記クラスの全部又は一部として選択される選択クラスに対し、下記式(1)に基づくクラス単位測定必要個数Nを取得可能とされるクラス単位測定必要個数取得手段と、
     前記選択クラスが複数の前記クラスから構成されるときの前記選択クラス中の前記クラス単位測定必要個数Nの最大値、及び、前記選択クラスが単一の前記クラスから構成されるときの前記選択クラスの前記クラス単位測定必要個数N自身のいずれかとされる前記暫定測定必要個数Nを取得可能とされる暫定測定必要個数取得手段と、
     1度の前記クラス単位測定必要個数取得手段及び前記暫定測定必要個数取得手段による処理で決定される前記標本の数及び前記暫定測定必要個数Nの関係において、前記標本の数が前記暫定測定必要個数Nを下回るときに前記標本の数が前記暫定測定必要個数N以上となるまで前記標本の数を取得された前記暫定測定必要個数Nと同数以上に更新して前記クラス単位測定必要個数取得手段及び前記暫定測定個数取得手段に対し前記クラス単位測定必要個数N及び前記暫定測定必要個数Nの取得を繰返し実行させることを条件として、前記標本の数が前記暫定測定必要個数N以上となったときの前記暫定測定必要個数Nを真の測定必要個数として決定可能とされる測定必要個数決定手段と、
     を有することを特徴とする測定必要個数決定装置。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
     ただし、前記式(1)中、ξは、精度として前記クラス毎に設定される定数を示し、Kは、前記母集団を構成する全ての前記離散材料を対象としたときの前記母集団における前記離散材料の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率Pが、次式、P^-ξ<P<P^+ξを満たす確率として設定される信頼度に応じて決まる定数を示し、また、添え字のiは、前記クラス毎に割当てられたクラス番号を示す。
  2.  離散材料が多成分含有粒子であり、物理量が前記多成分含有粒子の片刃度である請求項1に記載の測定必要個数決定装置。
  3.  物理量が多成分含有粒子の片刃度及び断面積であり、前記断面積の相違に応じて設定されたクラスが前記片刃度の相違に応じて複数のサブクラスに細分化して設定されるか、又は、前記片刃度の相違に応じて設定されたクラスが前記断面積の相違に応じて複数のサブクラスに細分化して設定されるとともに、比率P^に代えて、各々の前記サブクラスに属する前記標本中の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率P^ が適用される請求項2に記載の測定必要個数決定装置。
     ただし、前記比率P^ において、添え字のiは、前記クラス毎に割当てられるクラス番号を示し、添え字のjは、前記サブクラス毎に割当てられるサブクラス番号を示す。
  4.  コンピュータを請求項1から3のいずれかに記載の測定必要個数決定装置として機能させることを特徴とする測定必要個数決定プログラム。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
     ただし、前記式(1)中、ξは、精度として前記クラス毎に設定される定数を示し、Kは、前記母集団を構成する全ての前記離散材料を対象としたときの前記母集団における前記離散材料の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率Pが、次式、P^-ξ<P<P^+ξを満たす確率として設定される信頼度に応じて決まる定数を示し、また、添え字のiは、前記クラス毎に割当てられたクラス番号を示す。
  5.  複数の離散材料で構成される母集団の標本を構成する前記離散材料を物理量の相違に応じて複数のクラスに分類したときに、前記標本中の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率P^から、前記クラスの全部又は一部として選択される選択クラスに対し、下記式(1)に基づくクラス単位測定必要個数Nを取得するクラス単位測定必要個数取得工程と、
     前記選択クラスが複数の前記クラスから構成されるときの前記選択クラス中の前記クラス単位測定必要個数Nの最大値、及び、前記選択クラスが単一の前記クラスから構成されるときの前記選択クラスの前記クラス単位測定必要個数N自身のいずれかとされる前記暫定測定必要個数Nを取得する暫定測定必要個数取得工程と、
     1度の前記クラス単位測定必要個数取得工程及び前記暫定測定必要個数取得工程で決定される前記標本の数及び前記暫定測定必要個数Nの関係において、前記標本の数が前記暫定測定必要個数Nを下回るときに前記標本の数が前記暫定測定必要個数N以上となるまで前記標本の数を取得された前記暫定測定必要個数Nと同数以上に更新して前記クラス単位測定必要個数取得工程及び前記暫定測定個数取得工程を繰返し実施することを条件として、前記標本の数が前記暫定測定必要個数N以上となったときの前記暫定測定必要個数Nを真の測定必要個数として決定する測定必要個数決定工程と、
     を含むことを特徴とする測定必要個数決定方法。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
     ただし、前記式(1)中、ξは、精度として前記クラス毎に設定される定数を示し、Kは、前記母集団を構成する全ての前記離散材料を対象としたときの前記母集団における前記離散材料の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率Pが、次式、P^-ξ<P<P^+ξを満たす確率として設定される信頼度に応じて決まる定数を示し、また、添え字のiは、前記クラス毎に割当てられたクラス番号を示す。
  6.  複数の離散材料で構成される母集団の標本を構成する前記離散材料を物理量の相違に基づき複数のクラスに分類したときに、前記標本中の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率P^と前記クラス毎の実測定個数Nとしての前記標本の数とに基づき、下記式(1)を精度ξについて解くことが可能とされる精度推定手段を有することを特徴とする測定精度推定装置。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-M000004
     ただし、前記式(1)中、ξは、前記クラス毎の前記精度を表す数値を示し、Kは、前記母集団を構成する全ての前記離散材料を対象としたときの前記母集団における前記離散材料の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率Pが、次式、P^-ξ<P<P^+ξを満たす確率として設定される信頼度に応じて決まる定数を示し、また、添え字のiは、前記クラス毎に割当てられたクラス番号を示す。
  7.  コンピュータを請求項6に記載の測定精度推定装置として機能させることを特徴とする測定精度推定プログラム。
  8.  複数の離散材料で構成される母集団の標本を構成する前記離散材料を物理量の相違に基づき複数のクラスに分類したときに、前記標本中の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率P^と前記クラス毎の実測定個数Nとしての前記標本の数とに基づき、下記式(1)を精度ξについて解く精度推定工程を有することを特徴とする測定精度推定方法。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-M000005
     ただし、前記式(1)中、ξは、前記クラス毎の前記精度を表す数値を示し、Kは、前記母集団を構成する全ての前記離散材料を対象としたときの前記母集団における前記離散材料の前記クラス毎の存在個数の割合として与えられる比率Pが、次式、P^-ξ<P<P^+ξを満たす確率として設定される信頼度に応じて決まる定数を示し、また、添え字のiは、前記クラス毎に割当てられたクラス番号を示す。
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