WO2019021952A1

WO2019021952A1 - 照明装置及び表示装置

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Publication number: WO2019021952A1
Application number: PCT/JP2018/027238
Authority: WO
Inventors: 賢司高瀬
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2017-07-28
Filing date: 2018-07-20
Publication date: 2019-01-31
Also published as: US11156763B2; US20210132285A1

Abstract

トップビュー型の第１ＬＥＤ１５と、第１発光面１５ａと交差する第１反射面１７ａを有する第１反射部材１７と、第１発光面１５ａ及び第１反射面１７ａの双方と交差する第１入光端面１８ａと第１出光板面１８ｂと第１高輝度出光領域２８と第１低輝度出光領域２９とを有する第１導光板１８と、トップビュー型の第２ＬＥＤ１９と、第２発光面１９ａと交差する第２反射面２１ａを有する第２反射部材２１と、第２発光面１９ａ及び第２反射面２１ａの双方と交差する第２入光端面２２ａと第２出光板面２２ｂと第１低輝度出光領域２９と重畳する第２高輝度出光領域３０と第１高輝度出光領域２８と重畳する第２低輝度出光領域３１とを有していて第１導光板１８と重畳する第２導光板２２と、を備える。

Description

照明装置及び表示装置

　本発明は、照明装置及び表示装置に関する。

　従来の液晶表示装置に用いられる照明装置の一例として下記特許文献１に記載されたものが知られている。この特許文献１に記載された照明装置は、各々が光入射部と光出射面とを有すると共に、厚み方向に沿って積層された複数の導光板を含む導光部と、導光部の各導光板の光入射部へ向けて光を出射する複数の光源と、複数の光源を支持すると共に、各光源を駆動するための回路部が配置された基板とを備える。基板のうちの回路部が配置された第１部分が、導光部の背面に対向して配置されている。

国際公開第２０１６／１６３１７６号公報

（発明が解決しようとする課題）
　上記した特許文献１に記載された照明装置は、厚み方向に沿って積層された複数の導光板における各光出射面が複数の発光エリアに区分されており、各発光エリアの発光が複数の光源の点灯に個別に追従することで、いわゆるローカルディミングを実現している。しかしながら、複数の導光板の各光出射面における各発光エリアは、互いに非重畳の配置とされているため、ＨＤＲ（High Dynamic Range）と呼ばれる輝度差を拡張した照明を実現するのは困難であった。

　本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ＨＤＲを実現することを目的とする。

（課題を解決するための手段）
　本発明の照明装置は、光を発する第１発光面を有するトップビュー型の第１光源と、外周端面の一部からなり前記第１光源からの光が入射される第１入光端面と、片方の板面からなり光を出射させる第１出光板面と、を有する第１導光板であって、前記第１出光板面の一部からなり出射光量が相対的に多い第１高輝度出光領域と、前記第１出光板面の一部からなり出射光量が相対的に少ない第１低輝度出光領域と、を有する第１導光板と、前記第１発光面及び前記第１入光端面の双方と対向していて前記第１発光面から発せられた光を前記第１入光端面へ向けて反射させる第１反射面を有する第１反射部材と、光を発する第２発光面を有するトップビュー型の第２光源と、外周端面の一部からなり前記第２光源からの光が入射される第２入光端面と、片方の板面からなり光を出射させる第２出光板面と、を有していて前記第１導光板と重畳する第２導光板であって、前記第２出光板面の一部からなり前記第１低輝度出光領域と重畳して出射光量が相対的に多い第２高輝度出光領域と、前記第２出光板面の一部からなり前記第１高輝度出光領域と重畳して出射光量が相対的に少ない第２低輝度出光領域と、を有する第２導光板と、前記第２発光面及び前記第２入光端面の双方と対向していて前記第２発光面から発せられた光を前記第２入光端面へ向けて反射させる第２反射面を有する第２反射部材と、を備える。

　第１光源の第１発光面から発せられた光は、第１反射部材の第１反射面にて反射されることで第１導光板の第１入光端面に入射されるのに対し、第２光源の第２発光面から発せられた光は、第２反射部材の第２反射面にて反射されることで第２導光板の第２入光端面に入射される。第１導光板に入射された第１光源の光は、第１導光板内を伝播された後に第１出光板面から出射されるのに対し、第２導光板に入射された第２光源の光は、第２導光板内を伝播された後に第２出光板面から出射される。第１導光板の第１出光板面のうち、第１高輝度出光領域からの出射光量が相対的に多くなるものの、第１低輝度出光領域からの出射光量は相対的に少なくなっている。これに対し、第２導光板の第２出光板面のうち、第１低輝度出光領域と重畳する第２高輝度出光領域からの出射光量が相対的に多くなるものの、第１高輝度出光領域と重畳する第２低輝度出光領域からの出射光量は相対的に少なくなっている。

　このように、当該照明装置の出射光には、互いに重畳する第１低輝度出光領域及び第２高輝度出光領域からの出射光と、互いに重畳する第１高輝度出光領域及び第２低輝度出光領域からの出射光と、が含まれる。従って、第１光源の発光量と第２光源の発光量とを調整することで、当該照明装置の出射光に係る輝度分布を容易に変化させることが可能となる。これにより、当該照明装置の出射光を局所的に多くする、といった制御が容易になり、もってＨＤＲ（High Dynamic Range）と呼ばれる輝度差を拡張した照明を実現する上で好適となる。

　また、第１光源及び第２光源は、いずれもトップビュー型とされているので、サイドビュー型のものに比べて発光量が多くなっており、当該照明装置の高輝度化及びＨＤＲの実現を図る上でより好適とされる。しかも、第１反射部材の第１反射面を、第１光源の第１発光面及び第１導光板の第１入光端面の双方と対向させるとともに、第２反射部材の第２反射面を、第２光源の第２発光面及び第２導光板の第２入光端面の双方と対向させることで、第１反射面及び第２反射面によって第１発光面及び第２発光面から発せられた光を反射して第１入光端面及び第２入光端面に入光させることができるので、第１導光板及び第２導光板並びに当該照明装置を薄型化する上で好適とされる。

（発明の効果）
　本発明によれば、ＨＤＲを実現することができる。

本発明の実施形態１に係る液晶表示装置の側断面図液晶表示装置を構成するバックライト装置の平面図バックライト装置を構成する第１導光板の底面図バックライト装置を構成する第２導光板の底面図各導光板の各出光反対板面におけるＸ１端からＸ２端に至るまでの各出光反射部を構成する各単位反射部の分布密度の変化を示すグラフ各導光板の各出光板面におけるＸ１端からＸ２端に至るまでの出射光に係る輝度分布を示すグラフ本発明の実施形態２に係る液晶表示装置の側断面図本発明の実施形態３に係る液晶表示装置を構成するバックライト装置の平断面図図８のＡ－Ａ線断面図図８のＢ－Ｂ線断面図本発明の実施形態４に係る液晶表示装置を構成するバックライト装置の平面図図１１のＣ－Ｃ線断面図本発明の実施形態５に係る液晶表示装置を構成するバックライト装置に備わる各導光板の正断面図本発明の実施形態６に係る液晶表示装置の側断面図各導光板の各出光反対板面におけるＸ１端からＸ２端に至るまでの各出光反射部を構成する各単位反射部の分布密度の変化を示すグラフ本発明の実施形態７に係る液晶表示装置を構成するバックライト装置の平断面図バックライト装置を構成する第１導光板の底面図バックライト装置を構成する第２導光板の底面図各導光板の各出光反対板面におけるＸ１端からＸ２端に至るまでの各出光反射部を構成する各単位反射部の分布密度の変化を示すグラフ本発明の実施形態８に係る液晶表示装置の側断面図本発明の他の実施形態（１）に係る液晶表示装置を構成するバックライト装置に備わる各導光板の正断面図本発明の他の実施形態（２）に係る液晶表示装置を構成するバックライト装置に備わる各導光板の正断面図

　＜実施形態１＞
　本発明の実施形態１を図１から図６によって説明する。本実施形態では、液晶表示装置（表示装置）１０について例示する。なお、各図面の一部にはＸ軸、Ｙ軸及びＺ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、図１に示す上側を表側とし、同図下側を裏側とする。

　本実施形態に係る液晶表示装置１０は、図１に示すように、画像を表示する液晶パネル（表示パネル）１１と、液晶パネル１１に表示のための光を供給する外部光源であるバックライト装置（照明装置）１２と、を備え、これらが枠状のベゼル１３などにより一体的に保持される。

　液晶パネル１１は、図１に示すように、所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられる一対のガラス基板と、両ガラス基板間に封入され電界印加に伴って光学特性が変化する物質である液晶分子を含む液晶層と、を少なくとも備える。一方のガラス基板（アレイ基板、アクティブマトリクス基板）には、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子（例えばＴＦＴ）と、ソース配線とゲート配線とに囲まれた方形状の領域に配されてスイッチング素子に接続される画素電極と、がマトリクス状に平面配置される他、配向膜等が設けられている。他方のガラス基板（対向基板、ＣＦ基板）には、Ｒ（赤色），Ｇ（緑色），Ｂ（青色）等の各着色部が所定配列でマトリクス状に平面配置されたカラーフィルタが設けられる他、各着色部間に配されて格子状をなす遮光層（ブラックマトリクス）、画素電極と対向状をなすベタ状の対向電極、配向膜等が設けられている。なお、両ガラス基板の外側にはそれぞれ偏光板が配されている。

　バックライト装置１２は、全体として横長の方形状をなしており、図１及び図２に示すように、シャーシ（筐体）１４と、複数の第１ＬＥＤ（第１光源）１５と、複数の第１ＬＥＤ１５が実装される第１ＬＥＤ基板（第１光源基板）１６と、第１ＬＥＤ１５の光を反射する第１反射部材１７と、第１反射部材１７により反射された第１ＬＥＤ１５の光を導光する第１導光板１８と、複数の第２ＬＥＤ（第２光源）１９と、複数の第２ＬＥＤ１９が実装される第２ＬＥＤ基板（第２光源基板）２０と、第２ＬＥＤ１９の光を反射する第２反射部材２１と、第２反射部材２１により反射された第２ＬＥＤ１９の光を導光する第２導光板２２と、を少なくとも備える。なお、図２では、第２導光板２２を二点鎖線にて図示している。このうち、第１導光板１８及び第２導光板２２は、平面に視て互いに重畳する配置とされており、第１導光板１８が相対的に裏側に、第２導光板２２が相対的に表側に、それぞれ配されている。また、バックライト装置１２は、シャーシ１４と第１導光板１８との間に介在する第１反射シート２３と、第１反射部材１７と第２導光板２２との間に介在する第２反射シート２４と、第２導光板２２と液晶パネル１１との間に介在する光学シート２５と、光学シート２５の外周端部を裏側から受ける光学シート受け部材２６と、光学シート２５の外周端部を表側から押さえる光学シート押さえ部材２７と、を備える。そして、このバックライト装置１２は、各ＬＥＤ１５，１９の光が各導光板１８，２２に対して片側からのみ入光される片側入光タイプのエッジライト型（サイドライト型）とされている。続いて、バックライト装置１２の各構成部品について詳しく説明する。なお、本実施形態では、第２反射部材２１と光学シート受け部材２６とが別部品とされる場合を例示しているが、これらが一体型とされていても構わない。

　シャーシ１４は、図１及び図２に示すように、全体として横長の方形状をなしており、大部分が第１導光板１８及び第１反射シート２３を裏側から支持する平坦な板状をなしている。シャーシ１４のうち、各ＬＥＤ１５，１９が配される側の端部には、第１ＬＥＤ基板１６が取り付けられる第１ＬＥＤ基板取付凹部１４ａと、第２ＬＥＤ基板２０が取り付けられる第２ＬＥＤ基板取付凸部１４ｂと、が設けられている。第１ＬＥＤ基板取付凹部１４ａは、シャーシ１４のうち、第１導光板１８及び第１反射シート２３を裏側から支持する支持面１４ｃから裏側に凹む形で設けられており、Ｘ軸方向について第２ＬＥＤ基板取付凸部１４ｂより内側に配されている。第２ＬＥＤ基板取付凸部１４ｂは、第１ＬＥＤ基板取付凹部１４ａ及び上記支持面１４ｃより表側に突出する形で設けられており、第２ＬＥＤ基板２０を第１ＬＥＤ基板１６よりＺ軸方向について相対的に高い位置（相対的に液晶パネル１１に近い位置）に支持する。第２ＬＥＤ基板取付凸部１４ｂは、Ｘ軸方向について第１ＬＥＤ基板取付凹部１４ａより外側に配されている。また、シャーシ１４は、その長辺方向がＸ軸方向と一致し、短辺方向がＹ軸方向と一致している。

　第１ＬＥＤ１５は、図１に示すように、第１ＬＥＤ基板１６上に表面実装されるとともに、光を発する第１発光面１５ａが第１ＬＥＤ基板１６側とは反対側を向いた、いわゆるトップビュー型（頂面発光型、上面発光型）とされている。第２ＬＥＤ１９は、第２ＬＥＤ基板２０上に表面実装されるとともに、光を発する第２発光面１９ａが第２ＬＥＤ基板２０側とは反対側を向いたトップビュー型とされている。第１ＬＥＤ１５及び第２ＬＥＤ１９における第１発光面１５ａ及び第２発光面１９ａは、Ｘ軸方向及びＹ軸方向に並行する水平面とされており、液晶パネル１１の板面及び各導光板１８，２２の板面に対しても並行している。各ＬＥＤ１５，１９の各発光面１５ａ，１９ａから発せられた光には、各発光面１５ａ，１９ａの法線方向、つまりＺ軸方向に沿って進行する光が最も多く含まれており、最も発光強度の高い光軸がＺ軸方向と一致している。このように、各ＬＥＤ１５，１９は、トップビュー型とされているので、例えば発光面がＬＥＤ基板に対する実装面に隣り合うサイドビュー型（側面発光型）のＬＥＤに比べると、発光量が多く、高輝度化などを図る上で好適とされる。各ＬＥＤ１５，１９は、ＬＥＤチップが例えば青色光を単色発光するものとされ、封止材に蛍光体（黄色蛍光体、緑色蛍光体、赤色蛍光体など）が分散配合されることで全体として白色光を発する。

　第１ＬＥＤ基板１６は、図１及び図２に示すように、シャーシ１４の短辺方向（Ｙ軸方向）に沿って延在する細長い板状をなしており、第１ＬＥＤ１５が実装された第１実装面１６ａが液晶パネル１１の板面及び各導光板１８，２２の板面に並行している。第１ＬＥＤ基板１６の第１実装面１６ａには、複数の第１ＬＥＤ１５が一定の間隔を空けてＹ軸方向に沿って一列に並ぶ形で実装されるとともに、各第１ＬＥＤ１５の給電のための配線パターン（図示せず）がパターニングされている。第１ＬＥＤ基板１６は、シャーシ１４の第１ＬＥＤ基板取付凹部１４ａ内に収容される形で取り付けられており、第１実装面１６ａとは反対側の板面が第１ＬＥＤ基板取付凹部１４ａに対する取付面となっている。第２ＬＥＤ基板２０は、第１ＬＥＤ基板１６に並行する形で延在する細長い板状をなしており、第２ＬＥＤ１９が実装された第２実装面２０ａが第１実装面１６ａ、液晶パネル１１の板面及び各導光板１８，２２の板面に並行している。第２ＬＥＤ基板２０の第２実装面２０ａには、複数の第２ＬＥＤ１９が一定の間隔を空けてＹ軸方向に沿って一列に並ぶ形で実装されるとともに、各第２ＬＥＤ１９の給電のための配線パターン（図示せず）がパターニングされている。第２ＬＥＤ基板２０は、第２実装面２０ａとは反対側の板面が、シャーシ１４の第２ＬＥＤ基板取付凸部１４ｂに接する形で取り付けられている。第１ＬＥＤ基板１６及び第２ＬＥＤ基板２０は、Ｘ軸方向（後述する各入光端面１８ａ，２２ａの法線方向）について間隔を空けた位置に配されており、第２ＬＥＤ基板２０がＸ軸方向について相対的に外側に、第１ＬＥＤ基板１６がＸ軸方向について相対的に内側（各導光板１８，２２に近い側）に、それぞれ配されている。第２ＬＥＤ基板２０は、シャーシ１４の第２ＬＥＤ基板取付凸部１４ｂにより支持されることで、第１ＬＥＤ基板取付凹部１４ａ内に収容された第１ＬＥＤ基板１６に対してＺ軸方向について段違いの配置とされる。

　第１反射部材１７及び第２反射部材２１は、表面が例えば白色または銀色を呈していて光の反射性に優れている。第１反射部材１７は、図１及び図２に示すように、シャーシ１４の短辺方向（Ｙ軸方向）に沿って延在する帯状をなしており、複数の第１ＬＥＤ１５及び第１ＬＥＤ基板１６に対して平面に視て重畳する形で配されている。第１反射部材１７は、第１ＬＥＤ１５及び第１ＬＥＤ基板１６側を向いた内面が、第１ＬＥＤ１５から発せられた光を反射する第１反射面１７ａとされる。第１反射面１７ａは、第１ＬＥＤ１５の第１発光面１５ａに対して交差する傾斜面とされており、第１発光面１５ａと後述する第１導光板１８の第１入光端面１８ａとの双方に対して対向するよう傾斜している。詳しくは、第１反射面１７ａは、Ｘ軸方向及びＺ軸方向の双方に対して傾斜しており、第１ＬＥＤ１５から発せられて概ねＺ軸方向に沿って進行する光を反射することで、反射光を概ねＸ軸方向に沿って進行させることができる。第１反射部材１７は、第２ＬＥＤ基板取付凸部１４ｂに沿ってＺ軸方向に沿って立ち上がるとともに、第１ＬＥＤ基板１６及び第２ＬＥＤ基板２０にそれぞれ当接されることで、第１反射部材１７を保持する第１反射部材保持部１７ｂを有する。この第１反射部材保持部１７ｂにより、第１ＬＥＤ１５が配置された空間と、第２ＬＥＤ１９が配置された空間と、が独立した状態に仕切られ、もって両空間の間を光が行き交うことが避けられている。第２反射部材２１は、第１反射部材１７に並行する形で延在する帯状をなしており、複数の第２ＬＥＤ１９及び第２ＬＥＤ基板２０に対して平面に視て重畳する形で配されている。第２反射部材２１は、第２ＬＥＤ１９及び第２ＬＥＤ基板２０側を向いた内面が、第２ＬＥＤ１９から発せられた光を反射する第２反射面２１ａとされる。第２反射面２１ａは、第２ＬＥＤ１９の第２発光面１９ａに対して交差する傾斜面とされており、第２発光面１９ａと後述する第２導光板２２の第２入光端面２２ａとの双方に対して対向するよう傾斜している。詳しくは、第２反射面２１ａは、Ｘ軸方向及びＺ軸方向の双方に対して傾斜しており、第２ＬＥＤ１９から発せられて概ねＺ軸方向に沿って進行する光を反射することで、反射光を概ねＸ軸方向に沿って進行させることができる。第２反射部材２１は、第２ＬＥＤ基板２０に当接されることで、第２反射部材２１を保持する第２反射部材保持部２１ｂを有する。従って、第２反射部材２１は、第１反射部材１７に対してＺ軸方向について段違いの配置とされており、その高さの差は、両ＬＥＤ基板１６，２０間の高さの差と同等とされている。従って、第１ＬＥＤ１５から第１反射部材１７の第１反射面１７ａまでの距離と、第２ＬＥＤ１９から第２反射部材２１の第２反射面２１ａまでの距離と、がほぼ等しくされている。

　第１導光板１８及び第２導光板２２は、ほぼ透明で屈折率が空気よりも十分に高い合成樹脂材料（例えばＰＭＭＡなどのアクリル樹脂材料）からなる。第１導光板１８及び第２導光板２２は、図１及び図２に示すように、平面に視て横長の方形状をなしており、その板面を液晶パネル１１及び光学シート２５の各板面に並行させた姿勢でもって液晶パネル１１及び光学シート２５の直下位置に配される形でシャーシ１４内に収容されている。第１導光板１８は、ほぼ全域にわたってシャーシ１４の支持面１４ｃによって支持されており、第２導光板２２に対してＺ軸方向について裏側に間隔を空けた位置に重畳配置されている。第１導光板１８は、その外周端面のうち図１に示す左側に位置する短辺側の端面が、第１ＬＥＤ１５から発せられて第１反射部材１７の第１反射面１７ａにより反射された光が入射される第１入光端面１８ａとされる。第１導光板１８は、表裏一対の板面のうち、表側（液晶パネル１１側）を向いた板面が、光を液晶パネル１１及び光学シート２５に向けて出射させる第１出光板面１８ｂとされ、裏側を向いた板面が第１出光板面１８ｂとは反対側の第１出光反対板面１８ｃとされる。また、第１導光板１８は、第１出光反対板面１８ｃが第１ＬＥＤ１５の第１発光面１５ａとほぼ面一となる配置とされる。第１出光板面１８ｂは、そのほぼ全域が次述する第２導光板２２によって表側から覆われている。第２導光板２２は、第１導光板１８に対してＺ軸方向について表側に間隔を空けた位置に重畳配置されている。第２導光板２２は、その外周端面のうち図１に示す左側に位置する短辺側の端面が、第２ＬＥＤ１９から発せられて第２反射部材２１の第２反射面２１ａにより反射された光が入射される第２入光端面２２ａとされる。第２導光板２２は、表裏一対の板面のうち、表側を向いた板面が、光を液晶パネル１１及び光学シート２５に向けて出射させる第２出光板面２２ｂとされ、裏側を向いた板面が第２出光板面２２ｂとは反対側の第２出光反対板面２２ｃとされる。第２導光板２２は、第２入光端面２２ａを有する部分が、第１導光板１８の第１入光端面１８ａに対してＸ軸方向について外側に突き出すとともに、第１反射部材１７に対して表側に重なる形で配されている。また、第２導光板２２は、第２出光反対板面２２ｃが第２ＬＥＤ１９の第２発光面１９ａとほぼ面一となる配置とされる。このような構成により、各導光板１８，２２は、各反射部材１７，２１の各反射面１７ａ，２１ａにて反射されてＸ軸方向に沿って進行する光を各入光端面１８ａ，２２ａから導入するとともに、その光を内部で伝播させた後にＺ軸方向に沿って立ち上げて各出光板面１８ｂ，２２ｂから光学シート２５側（表側、光出射側）へ向けて出射させる機能を有している。

　第１反射シート２３及び第２反射シート２４は、各反射部材１７，２１と同様に、表面が例えば白色または銀色を呈していて光の反射性に優れている。第１反射シート２３は、図１に示すように、Ｚ軸方向についてシャーシ１４と第１導光板１８との間に挟み込まれる形で配されるとともに、第１導光板１８の第１出光反対板面１８ｃをほぼ全域にわたって覆う形で配される。従って、第１反射シート２３は、第１導光板１８の第１出光反対板面１８ｃから漏れた光を表側（第１出光板面１８ｂ）に向けて効率的に立ち上げることができる。第２反射シート２４は、Ｚ軸方向について第２導光板２２と第１反射部材１７との間に挟み込まれる形で配されるとともに、第２導光板２２の第２出光反対板面２２ｃを部分的に覆う形で配される。詳しくは、第２反射シート２４は、第２出光反対板面２２ｃのうち、第１反射部材１７と重畳する部分を選択的に覆うような形成範囲とされる。従って、第２反射シート２４は、第２導光板２２のうち、第２入光端面２２ａを有する端部付近において第２出光反対板面２２ｃから漏れた光を表側（第２出光板面２２ｂ）に向けて効率的に立ち上げることができる。

　光学シート２５は、図１に示すように、Ｚ軸方向について液晶パネル１１と第２導光板２２との間に介在する形で配されることで、各導光板１８，２２からの出射光を透過するとともにその透過光に所定の光学作用を付与しつつ液晶パネル１１に向けて出射させる。光学シート２５は、複数枚が備えられ、その具体的な種類としては、例えば拡散シート、レンズシート（プリズムシート）、反射型偏光シートなどがあり、これらの中から適宜に選択して使用することが可能である。

　光学シート受け部材２６は、光学シート２５の外周端部に沿って延在する枠状をなしている。光学シート受け部材２６は、図１に示すように、その一部が第２反射部材２１に対して表側に重なる形で配され、光学シート２５の外周端部をほぼ全周にわたって裏側から支持することが可能とされる。光学シート押さえ部材２７は、光学シート２５の外周端部に沿って延在する枠状をなす部分を有しており、その部分が光学シート２５の外周端部をほぼ全周にわたって表側から押さえ、光学シート受け部材２６との間で挟み込むことが可能とされる。光学シート押さえ部材２７は、光学シート２５を押さえる部分の外周端から裏側に向けて延出し、第２反射部材２１及びシャーシ１４を外周側から覆う部分を有している。

　上記のような構成のバックライト装置１２のうち、第１導光板１８は、図３に示すように、第１出光板面１８ｂの一部からなり出射光量が相対的に多い第１高輝度出光領域２８と、第１出光板面１８ｂの一部からなり出射光量が相対的に少ない第１低輝度出光領域２９と、を有する。第１高輝度出光領域２８は、第１出光板面１８ｂのうち、Ｘ軸方向について第１入光端面１８ａ側とは反対側（第１ＬＥＤ１５から遠い側）の約半分の領域とされるのに対し、第１低輝度出光領域２９は、第１出光板面１８ｂのうち、Ｘ軸方向について第１入光端面１８ａ側（第１ＬＥＤ１５に近い側）の約半分の領域とされる。これに対し、第１導光板１８のほぼ全域と重畳する形で配される第２導光板２２は、図４に示すように、第２出光板面２２ｂの一部からなり第１低輝度出光領域２９と重畳して出射光量が相対的に多い第２高輝度出光領域３０と、第２出光板面２２ｂの一部からなり第１高輝度出光領域２８と重畳して出射光量が相対的に少ない第２低輝度出光領域３１と、を有する。第２高輝度出光領域３０は、第２出光板面２２ｂのうち、Ｘ軸方向について第２入光端面２２ａ側（第２ＬＥＤ１９に近い側）の約半分の領域とされるのに対し、第２低輝度出光領域３１は、第２出光板面２２ｂのうち、Ｘ軸方向について第２入光端面２２ａ側とは反対側（第２ＬＥＤ１９から遠い側）の約半分の領域とされる。

　詳しくは、第１導光板１８の第１出光反対板面１８ｃには、図３に示すように、光を反射することで第１出光板面１８ｂからの出光を促す多数の第１単位反射部３２ａからなる第１出光反射部３２が設けられている。同様に、第２導光板２２の第２出光反対板面２２ｃには、図４に示すように、光を反射することで第２出光板面２２ｂからの出光を促す多数の第２単位反射部３３ａからなる第２出光反射部３３が設けられている。第１出光反射部３２及び第２出光反射部３３を構成する第１単位反射部３２ａ及び第２単位反射部３３ａは、例えば酸化チタンなどの金属酸化物を含有する白色を呈するインクからなり、同インクを各導光板１８，２２の各出光反対板面１８ｃ，２２ｃに印刷（例えばディスペンサを用いた印刷、インクジェットを用いた印刷、スクリーン版を用いた印刷など）することで、図３及び図４に示される所定の分布のドットパターンとして形成される。なお、図３及び図４は、各出光反射部３２，３３に係るドットパターンを概略的に表したものである。第１単位反射部３２ａ及び第２単位反射部３３ａは、各導光板１８，２２を伝播する光のうち、各出光反対板面１８ｃ，２２ｃに達した光を散乱反射することで、各出光板面１８ｂ，２２ｂに対する入射角が臨界角を超えない値となる光を生じさせ、もって各出光板面１８ｂ，２２ｂからの光の出射を促すことができる。各出光板面１８ｂ，２２ｂにおける単位面積当たりの出射光量（輝度）は、各出光反対板面１８ｃ，２２ｃにおける各単位反射部３２ａ，３３ａの分布密度（各出光反対板面１８ｃ，２２ｃの単位面積当たりの各出光反射部３２，３３の面積比率）が高くなるほど多くなり、逆に同分布密度が低くなるほど少なくなる傾向にある。

　そして、第１出光反射部３２は、図３及び図５に示すように、第１単位反射部３２ａの分布密度が第１低輝度出光領域２９より第１高輝度出光領域２８の方が高くされる。なお、図５は、各導光板１８，２２の各出光反対板面１８ｃ，２２ｃにおいてＸ軸方向に沿ってＸ１端からＸ２端に至るまで、各出光反射部３２，３３を構成する各単位反射部３２ａ，３３ａの分布密度をプロットしたグラフとなっており、同図の横軸がＸ軸方向についての位置を、縦軸が各単位反射部の分布密度を、それぞれ表す。また、図５には、第１出光反射部３２に係るグラフが実線にて、第２出光反射部３３に係るグラフが二点鎖線にて、それぞれ示されており、また第２高輝度出光領域３０及び第２低輝度出光領域３１については括弧書きで示されている。具体的には、第１出光反射部３２は、第１単位反射部３２ａの分布密度が、第１低輝度出光領域２９における最小値から第１高輝度出光領域２８における最大値に向けて連続的に漸次高くなっており、第１入光端面１８ａ付近（Ｘ１端）にて最小値となり、第１入光端面１８ａとは反対側の端面（Ｘ２端）より手前の位置にて最大値となる。第１単位反射部３２ａの分布密度を上記のようにするため、本実施形態では、各第１単位反射部３２ａの径寸法及び面積をＸ軸方向についての位置に応じて変化させている。このようにすれば、第１ＬＥＤ１５の第１発光面１５ａから発せられた光は、第１反射部材１７の第１反射面１７ａにて反射されることで第１導光板１８の第１入光端面１８ａに入射されると、第１導光板１８内を伝播される過程で第１出光反射部３２を構成する第１単位反射部３２ａによって散乱反射されることで、第１出光板面１８ｂからの出光が促される。このとき、第１出光板面１８ｂのうちの第１高輝度出光領域２８では、高い分布密度とされる第１単位反射部３２ａによる散乱反射光量が多くされることで、第１高輝度出光領域２８からの出射光量が多くなっている。一方、第１出光板面１８ｂのうちの第１低輝度出光領域２９では、低い分布密度とされる第１単位反射部３２ａによる散乱反射光量が少なくされることで、第１低輝度出光領域２９からの出射光量が少なくなっている。これら第１高輝度出光領域２８及び第１低輝度出光領域２９からの各出射光量は、第１ＬＥＤ１５の発光量に応じて変動するものの、大小関係については常に維持される。

　これに対し、第２出光反射部３３は、図４及び図５に示すように、第２単位反射部３３ａの分布密度が第２低輝度出光領域３１より第２高輝度出光領域３０の方が高くされている。具体的には、第２出光反射部３３は、第２単位反射部３３ａの分布密度が、第２低輝度出光領域３１における最小値から第２高輝度出光領域３０における最大値に向けて連続的に漸次高くなっており、第２入光端面２２ａとは反対側の端面付近（Ｘ２端）にて最小値となり、第１入光端面１８ａ（Ｘ１端）より手前の位置にて最大値となる。第２単位反射部３３ａの分布密度を上記のようにするため、本実施形態では、各第２単位反射部３３ａの径寸法及び面積をＸ軸方向についての位置に応じて変化させている。このようにすれば、第２ＬＥＤ１９の第２発光面１９ａから発せられた光は、第２反射部材２１の第２反射面２１ａにて反射されることで第２導光板２２の第２入光端面２２ａに入射されると、第２導光板２２内を伝播される過程で第２出光反射部３３を構成する第２単位反射部３３ａによって散乱反射されることで、第２出光板面２２ｂからの出光が促される。このとき、第２出光板面２２ｂのうちの第２高輝度出光領域３０では、高い分布密度とされる第２単位反射部３３ａによる散乱反射光量が多くされることで、第２高輝度出光領域３０からの出射光量が多くなっている。一方、第２出光板面２２ｂのうちの第２低輝度出光領域３１では、低い分布密度とされる第２単位反射部３３ａによる散乱反射光量が少なくされることで、第２低輝度出光領域３１からの出射光量が少なくなっている。これら第２高輝度出光領域３０及び第２低輝度出光領域３１からの各出射光量は、第２ＬＥＤ１９の発光量に応じて変動するものの、大小関係については常に維持される。

　ここで、バックライト装置１２は、図１に示すように、第１導光板１８と第２導光板２２とが重畳する形で配されているので、その出射光には、互いに重畳する第１低輝度出光領域２９及び第２高輝度出光領域３０からの出射光と、互いに重畳する第１高輝度出光領域２８及び第２低輝度出光領域３１からの出射光と、が含まれる。従って、第１導光板１８の第１出光板面１８ｂにおける第１高輝度出光領域２８及び第１低輝度出光領域２９から出射する光を供給する第１ＬＥＤ１５の発光量と、第２導光板２２の第２出光板面２２ｂにおける第２高輝度出光領域３０及び第２低輝度出光領域３１から出射する光を供給する第２ＬＥＤ１９の発光量と、を調整することで、バックライト装置１２の出射光に係るＸ軸方向についての輝度分布を容易に変化させることが可能となる。以下では、図６を用いてバックライト装置１２の出射光に係る輝度分布について詳しく説明する。図６は、バックライト装置１２におけるＸ１端からＸ２端に至るまでの出射光量（輝度）をプロットしたグラフである。図６では、実線のグラフが第１ＬＥＤ１５及び第２ＬＥＤ１９の各発光量を５０％ずつとした場合を、細い一点鎖線のグラフが第２ＬＥＤ１９を非点灯として第１ＬＥＤ１５のみを点灯させた場合（第１ＬＥＤ１５の発光量が１００％で、第２ＬＥＤ１９の発光量が０％の場合）を、太い一点鎖線のグラフが第１ＬＥＤ１５を非点灯として第２ＬＥＤ１９のみを点灯させた場合（第２ＬＥＤ１９の発光量が１００％で、第１ＬＥＤ１５の発光量が０％の場合）を、細い二点鎖線のグラフが第１ＬＥＤ１５の発光量が７０％で、第２ＬＥＤ１９の発光量が３０％の場合を、太い二点鎖線のグラフが第１ＬＥＤ１５の発光量が３０％で、第２ＬＥＤ１９の発光量が７０％の場合を、それぞれ表している。

　例えば、第１ＬＥＤ１５及び第２ＬＥＤ１９の各発光量を同等（５０％ずつ）にすれば、図６における実線のグラフに示されるように、バックライト装置１２におけるＸ軸方向についての中央位置がピーク輝度となる出射光が得られる。次に、第２ＬＥＤ１９を非点灯として第１ＬＥＤ１５のみを点灯させれば、図６における細い一点鎖線のグラフに示されるように、バックライト装置１２におけるＸ軸方向についてのＸ２端付近がピーク輝度となる出射光が得られる。これとは逆に、第１ＬＥＤ１５を非点灯として第２ＬＥＤ１９のみを点灯させれば、図６における太い一点鎖線のグラフに示されるように、バックライト装置１２におけるＸ軸方向についてのＸ１端付近がピーク輝度となる出射光が得られる。続いて、第１ＬＥＤ１５の発光量を７０％とし、第２ＬＥＤ１９の発光量を３０％とすれば、図６における細い二点鎖線のグラフに示されるように、バックライト装置１２におけるＸ軸方向についての中央位置とＸ２端との間に中間位置がピーク輝度となる出射光が得られる。これとは逆に、第１ＬＥＤ１５の発光量を３０％とし、第２ＬＥＤ１９の発光量を７０％とすれば、図６における太い二点鎖線のグラフに示されるように、バックライト装置１２におけるＸ軸方向についての中央位置とＸ１端との間に中間位置がピーク輝度となる出射光が得られる。以上のように、第１ＬＥＤ１５及び第２ＬＥＤ１９の各発光量を適宜に調整することで、バックライト装置１２の出射光に係るピーク輝度の位置をＸ軸方向について任意に移動させて輝度分布を自在に制御することが可能となる。これにより、当該バックライト装置１２の出射光を局所的に多くする、といった制御が容易になり、もってＨＤＲ（High Dynamic Range）と呼ばれる輝度差を拡張した照明を実現する上で好適となる。しかも、第１ＬＥＤ１５及び第２ＬＥＤ１９は、いずれもトップビュー型とされているので、サイドビュー型のものに比べて発光量が多くなっており、バックライト装置１２の高輝度化及びＨＤＲの実現を図る上でより好適とされる。しかも、第１反射部材１７の第１反射面１７ａを、第１ＬＥＤ１５の第１発光面１５ａ及び第１導光板１８の第１入光端面１８ａの双方と交差させるとともに、第２反射部材２１の第２反射面２１ａを、第２ＬＥＤ１９の第２発光面１９ａ及び第２導光板２２の第２入光端面２２ａの双方と交差させることで、第１反射面１７ａ及び第２反射面２１ａによって第１発光面１５ａ及び第２発光面１９ａから発せられた光を反射して第１入光端面１８ａ及び第２入光端面２２ａに入光させることができるので、第１導光板１８及び第２導光板２２並びに当該バックライト装置１２を薄型化する上で好適とされる。

　また、第１反射部材１７は、図１に示すように、第１導光板１８のうち第１入光端面１８ａ側の端部に対して第１出光板面１８ｂ側に重畳する第１導光板重畳部３４を有する。第１導光板重畳部３４は、第１反射面１７ａにおける内端位置（第１入光端面１８ａに最も近い位置）からＸ軸方向に沿って第１導光板１８に向けて突出し、その突出先端が第１入光端面１８ａを超えている。これにより、第１導光板重畳部３４は、第１導光板１８における第１入光端面１８ａ側の端部に対して表側に重畳していて第１導光板１８の上記端部と第２導光板２２における第２入光端面２２ａ側の端部との間に挟み込まれる配置とされる。これに対し、第２反射部材２１は、第２導光板２２のうち第２入光端面２２ａ側の端部に対して第２出光板面２２ｂ側に重畳する第２導光板重畳部３５を有する。第２導光板重畳部３５は、第２反射面２１ａにおける内端位置（第２入光端面２２ａに最も近い位置）からＸ軸方向に沿って第２導光板２２に向けて突出し、その突出先端が第２入光端面２２ａを超えている。これにより、第２導光板重畳部３５は、第２導光板２２における第２入光端面２２ａ側の端部に対して表側に重畳する。このように、第１導光板重畳部３４及び第２導光板重畳部３５は、各導光板１８，２２のうち各入光端面１８ａ，２２ａ側の端部とそれぞれ重畳しているので、各入光端面１８ａ，２２ａに入射した光が上記各端部における各出光板面１８ｂ，２２ｂに達しても、その光を各導光板重畳部３４，３５によって反射することができ、直接的な出射が生じるのを避けることができる。これにより、各導光板１８，２２における各入光端面１８ａ，２２ａ側の端部付近に輝度ムラが生じ難くなる。

　以上説明したように本実施形態のバックライト装置（照明装置）１２は、光を発する第１発光面１５ａを有するトップビュー型の第１ＬＥＤ（第１光源）１５と、外周端面の一部からなり第１ＬＥＤ１５からの光が入射される第１入光端面１８ａと、片方の板面からなり光を出射させる第１出光板面１８ｂと、を有する第１導光板１８であって、第１出光板面１８ｂの一部からなり出射光量が相対的に多い第１高輝度出光領域２８と、第１出光板面１８ｂの一部からなり出射光量が相対的に少ない第１低輝度出光領域２９と、を有する第１導光板１８と、第１発光面１５ａ及び第１入光端面１８ａの双方と対向していて第１発光面１５ａから発せられた光を第１入光端面１８ａへ向けて反射させる第１反射面１７ａを有する第１反射部材１７と、光を発する第２発光面１９ａを有するトップビュー型の第２ＬＥＤ（第２光源）１９と、外周端面の一部からなり第２ＬＥＤ１９からの光が入射される第２入光端面２２ａと、片方の板面からなり光を出射させる第２出光板面２２ｂと、を有していて第１導光板１８と重畳する第２導光板２２であって、第２出光板面２２ｂの一部からなり第１低輝度出光領域２９と重畳して出射光量が相対的に多い第２高輝度出光領域３０と、第２出光板面２２ｂの一部からなり第１高輝度出光領域２８と重畳して出射光量が相対的に少ない第２低輝度出光領域３１と、を有する第２導光板２２と、第２発光面１９ａ及び第２入光端面２２ａの双方と対向していて第２発光面１９ａから発せられた光を第２入光端面２２ａへ向けて反射させる第２反射面２１ａを有する第２反射部材２１と、を備える。

　第１ＬＥＤ１５の第１発光面１５ａから発せられた光は、第１反射部材１７の第１反射面１７ａにて反射されることで第１導光板１８の第１入光端面１８ａに入射されるのに対し、第２ＬＥＤ１９の第２発光面１９ａから発せられた光は、第２反射部材２１の第２反射面２１ａにて反射されることで第２導光板２２の第２入光端面２２ａに入射される。第１導光板１８に入射された第１ＬＥＤ１５の光は、第１導光板１８内を伝播された後に第１出光板面１８ｂから出射されるのに対し、第２導光板２２に入射された第２ＬＥＤ１９の光は、第２導光板２２内を伝播された後に第２出光板面２２ｂから出射される。第１導光板１８の第１出光板面１８ｂのうち、第１高輝度出光領域２８からの出射光量が相対的に多くなるものの、第１低輝度出光領域２９からの出射光量は相対的に少なくなっている。これに対し、第２導光板２２の第２出光板面２２ｂのうち、第１低輝度出光領域２９と重畳する第２高輝度出光領域３０からの出射光量が相対的に多くなるものの、第１高輝度出光領域２８と重畳する第２低輝度出光領域３１からの出射光量は相対的に少なくなっている。

　このように、当該バックライト装置１２の出射光には、互いに重畳する第１低輝度出光領域２９及び第２高輝度出光領域３０からの出射光と、互いに重畳する第１高輝度出光領域２８及び第２低輝度出光領域３１からの出射光と、が含まれる。従って、第１ＬＥＤ１５の発光量と第２ＬＥＤ１９の発光量とを調整することで、当該バックライト装置１２の出射光に係る輝度分布を容易に変化させることが可能となる。これにより、当該バックライト装置１２の出射光を局所的に多くする、といった制御が容易になり、もってＨＤＲ（High Dynamic Range）と呼ばれる輝度差を拡張した照明を実現する上で好適となる。

　また、第１ＬＥＤ１５及び第２ＬＥＤ１９は、いずれもトップビュー型とされているので、サイドビュー型のものに比べて発光量が多くなっており、当該バックライト装置１２の高輝度化及びＨＤＲの実現を図る上でより好適とされる。しかも、第１反射部材１７の第１反射面１７ａを、第１ＬＥＤ１５の第１発光面１５ａ及び第１導光板１８の第１入光端面１８ａの双方と対向させるとともに、第２反射部材２１の第２反射面２１ａを、第２ＬＥＤ１９の第２発光面１９ａ及び第２導光板２２の第２入光端面２２ａの双方と対向させることで、第１反射面１７ａ及び第２反射面２１ａによって第１発光面１５ａ及び第２発光面１９ａから発せられた光を反射して第１入光端面１８ａ及び第２入光端面２２ａに入光させることができるので、第１導光板１８及び第２導光板２２並びに当該バックライト装置１２を薄型化する上で好適とされる。

　また、第１導光板１８の板面に設けられて光を反射することで第１出光板面１８ｂからの出光を促す複数の第１単位反射部３２ａからなる第１出光反射部３２と、第２導光板２２の板面に設けられて光を反射することで第２出光板面２２ｂからの出光を促す複数の第２単位反射部３３ａからなる第２出光反射部３３と、を備えており、第１出光反射部３２は、第１単位反射部３２ａの分布密度が第１低輝度出光領域２９より第１高輝度出光領域２８の方が高く、第２出光反射部３３は、第２単位反射部３３ａの分布密度が第２低輝度出光領域３１より第２高輝度出光領域３０の方が高い。このようにすれば、第１導光板１８に入射した光は、第１導光板１８内を伝播される過程で第１出光反射部３２を構成する第１単位反射部３２ａによって反射されることで、第１出光板面１８ｂからの出光が促される。同様に、第２導光板２２に入射した光は、第２導光板２２内を伝播される過程で第２出光反射部３３を構成する第２単位反射部３３ａによって反射されることで、第２出光板面２２ｂからの出光が促される。第１出光板面１８ｂ及び第２出光板面２２ｂからの出射光量は、第１出光反射部３２及び第２出光反射部３３を構成する第１単位反射部３２ａ及び第２単位反射部３３ａの分布密度に比例する関係にある。従って、第１導光板１８の第１出光板面１８ｂのうち、第１単位反射部３２ａの分布密度が相対的に高い第１高輝度出光領域２８からの出射光量が相対的に多くなるものの、第１単位反射部３２ａの分布密度が相対的に低い第１低輝度出光領域２９からの出射光量は相対的に少なくなる。これに対し、第２導光板２２の第２出光板面２２ｂのうち、第１低輝度出光領域２９と重畳するとともに第２単位反射部３３ａの分布密度が相対的に高い第２高輝度出光領域３０からの出射光量が相対的に多くなるものの、第１高輝度出光領域２８と重畳するとともに第２単位反射部３３ａの分布密度が相対的に低い第２低輝度出光領域３１からの出射光量は相対的に少なくなる。このように、第１単位反射部３２ａ及び第２単位反射部３３ａの分布密度を調整することで、第１出光板面１８ｂ及び第２出光板面２２ｂからの出射光量を制御することができる。

　また、第１ＬＥＤ１５は、複数が第１入光端面１８ａに沿って一列に並ぶのに対し、第２ＬＥＤ１９は、複数の第１ＬＥＤ１５に対して第１入光端面１８ａの法線方向について間隔を空けた位置にて複数が第２入光端面２２ａに沿って一列に並ぶ。このようにすれば、仮に第１ＬＥＤ及び第２ＬＥＤが一列に並ぶ場合に比べると、各ＬＥＤ１５，１９の分布密度が高くなるので、高輝度化を図る上で好適となる。

　また、複数の第１ＬＥＤ１５が実装される第１ＬＥＤ基板（第１光源基板）１６と、複数の第２ＬＥＤ１９が実装されて第１ＬＥＤ基板１６に対して段違いとなる配置の第２ＬＥＤ基板（第２光源基板）２０と、を備える。このようにすれば、第２ＬＥＤ基板２０が第１ＬＥＤ基板１６に対して段違いとなる配置とされることで、第１ＬＥＤ基板１６に実装された複数の第１ＬＥＤ１５の第１発光面１５ａと第１反射部材１７の第１反射面１７ａとの間の距離と、第２ＬＥＤ基板２０に実装された複数の第２ＬＥＤ１９の第２発光面１９ａと第２反射部材２１の第２反射面２１ａとの間の距離と、を同等にすることが可能となる。これにより、各導光板１８，２２の各入光端面１８ａ，２２ａへの光の入射効率を均等化する上で好適となる。

　また、第１反射部材１７は、第１導光板１８のうち第１入光端面１８ａ側の端部に対して第１出光板面１８ｂ側に重畳する第１導光板重畳部３４を有するのに対し、第２反射部材２１は、第２導光板２２のうち第２入光端面２２ａ側の端部に対して第２出光板面２２ｂ側に重畳する第２導光板重畳部３５を有する。各ＬＥＤ１５，１９から各入光端面１８ａ，２２ａに入射した光は、各導光板１８，２２のうち各入光端面１８ａ，２２ａ側の端部における各出光板面１８ｂ，２２ｂから直接出射することが懸念される。その点、上記のように各反射部材１７，２１は、各導光板１８，２２のうち各入光端面１８ａ，２２ａ側の端部とそれぞれ重畳する各導光板重畳部３４，３５を有しているので、各導光板１８，２２のうち各入光端面１８ａ，２２ａ側の端部における各出光板面１８ｂ，２２ｂに達した光を各導光板重畳部３４，３５によって反射し、直接的な出射が生じるのを避けることができる。これにより、各導光板１８，２２における各入光端面１８ａ，２２ａ側の端部付近に輝度ムラが生じ難くなる。

　また、本実施形態に係る液晶表示装置１０は、上記記載のバックライト装置１２と、バックライト装置１２から照射される光を利用して画像を表示する液晶パネル（表示パネル）１１と、を備える。このような構成の液晶表示装置１０によれば、液晶パネル１１に光を照射するバックライト装置１２がＨＤＲを実現する上で好適とされているので、優れた表示品位が得られる。

　＜実施形態２＞
　本発明の実施形態２を図７によって説明する。この実施形態２では、第２ＬＥＤ１１９の配置などを変更したものを示す。なお、上記した実施形態１と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　本実施形態に係る複数ずつの第１ＬＥＤ１１５及び第２ＬＥＤ１１９は、図７に示すように、共通ＬＥＤ基板（共通光源基板）３６に実装されている。共通ＬＥＤ基板３６は、シャーシ１１４におけるＸ軸方向についての端部に形成された共通ＬＥＤ基板取付凹部１４ｄ内に収容される形でシャーシ１１４に取り付けられている。共通ＬＥＤ基板３６は、第１反射部材１１７と第２反射部材１２１との双方に跨る形でこれらと重畳配置されており、その実装面３６ａのうち、第１反射面１１７ａと重畳する位置に第１ＬＥＤ１１５が、第２反射面１２１ａと重畳する位置に第２ＬＥＤ１１９が、それぞれ実装されている。第２反射部材１２１は、上記した実施形態１に記載されたものより、第２反射部材保持部１２１ｂが延長されており、それに伴って第２反射面１２１ａの勾配もやや急になるよう調整されている。このため、第２ＬＥＤ１１９から第２反射面１２１ａまでの距離は、第１ＬＥＤ１１５から第１反射面１１７ａまでの距離より大きくなっている。以上のように第１ＬＥＤ１１５及び第２ＬＥＤ１１９が同じ共通ＬＥＤ基板３６に実装されることで、バックライト装置１１２の部品点数が削減されるので、低コスト化を図ることができる。

　以上説明したように本実施形態によれば、複数ずつの第１ＬＥＤ１１５及び第２ＬＥＤ１１９が実装される共通ＬＥＤ基板（共通光源基板）３６を備える。このようにすれば、仮に複数の第１ＬＥＤと複数の第２ＬＥＤとを異なるＬＥＤ基板に実装した場合に比べると、低コスト化を図る上で好適となる。

　＜実施形態３＞
　本発明の実施形態３を図８から図１０によって説明する。この実施形態３では、上記した実施形態２から第１ＬＥＤ２１５及び第２ＬＥＤ２１９の配置などを変更したものを示す。なお、上記した実施形態２と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　本実施形態に係る複数ずつの第１ＬＥＤ２１５及び第２ＬＥＤ２１９は、図８から図１０に示すように、第１入光端面２１８ａ及び第２入光端面２２２ａの延在方向であるＹ軸方向に沿って同列に並ぶ形で共通ＬＥＤ基板２３６に実装されている。このようにすれば、上記した実施形態１，２のように第１ＬＥＤ及び第２ＬＥＤが個別に列をなして並ぶ場合に比べると、第１ＬＥＤ２１５及び第２ＬＥＤ２１９のＸ軸方向についての配置スペースを狭くすることができ、もってバックライト装置２１２の狭額縁化を図る上で好適となる。その上で、複数ずつの第１ＬＥＤ２１５及び第２ＬＥＤ２１９は、１つずつ交互に繰り返し並ぶ配列とされている。このようにすれば、仮に第１ＬＥＤ及び第２ＬＥＤが複数毎に繰り返し並ぶ配列とされる場合に比べると、各導光板２１８，２２２の各出光板面２１８ｂ，２２２ｂのうちの各ＬＥＤ２１５，２１９側の端部付近に輝度ムラが生じ難くなる。

　両ＬＥＤ２１５，２１９が上記のような配列とされるのに伴い、本実施形態に係るバックライト装置２１２は、図９及び図１０に示すように、第１反射部材２１７及び第２反射部材２２１を一体化してなる共通反射部材３７を備える。共通反射部材３７は、第１ＬＥＤ２１５の光を反射して第１導光板２１８の第１入光端面２１８ａに入射させる第１反射面２１７ａと、第２ＬＥＤ２１９の光を反射して第２導光板２２２の第２入光端面２２２ａに入射させる第２反射面２２１ａと、を有している。そして、共通反射部材３７には、第１反射面２１７ａ及び第２反射面２２１ａが第１入光端面２１８ａ及び第２入光端面２２２ａの延在方向であるＹ軸方向に沿って同列に並ぶ形で設けられている。詳しくは、第２反射面２２１ａを有する第２反射部材２２１は、共通反射部材３７においてＹ軸方向についてほぼ全長にわたって延在する形で設けられている。これに対し、第１反射面２１７ａを有する第１反射部材２１７は、図８及び図９に示すように、Ｚ軸方向について第２反射部材２２１より共通ＬＥＤ基板２３６の近くに配されるとともに、共通反射部材３７において複数（第１ＬＥＤ２１５と同数）がＹ軸方向について一定の間隔を空けて並ぶ形で設けられている。また、共通反射部材３７は、共通ＬＥＤ基板２３６に当接されることで、共通反射部材３７を保持する共通反射部材保持部３７ａを有する。このような構成によれば、Ｙ軸方向に沿って同列に並ぶ第１ＬＥＤ２１５及び第２ＬＥＤ２１９の第１発光面２１５ａ及び第２発光面２１９ａから発せられた光を、同列に並ぶ第１反射面２１７ａ及び第２反射面２２１ａにより反射して第１入光端面２１８ａ及び第２入光端面２２２ａに入射させることができる。第１反射部材２１７及び第２反射部材２２１を一体化してなる共通反射部材３７は、一部品となっているので、低コスト化を図る上で好適となる。

　また、第１導光板２１８及び第２導光板２２２は、図９及び図１０に示すように、第１入光端面２１８ａ及び第２入光端面２２２ａが面一状となるよう配されており、それにより互いに全域が重畳し合う関係となっている。そして、第１導光板２１８の第１出光反対板面２１８ｃに設けられた第１出光反射部２３２における第１単位反射部２３２ａの分布と、第２導光板２２２の第２出光反対板面２２２ｃに設けられた第２出光反射部２３３における第２単位反射部２３３ａの分布と、がＸ軸方向について対称の関係とされる。このようにすれば、第１導光板２１８及び第２導光板２２２を同一部品とし、それらを反転配置して使用することが可能となるので、低コスト化を図る上で好適となる。

　以上説明したように本実施形態によれば、第１ＬＥＤ２１５及び第２ＬＥＤ２１９は、第１入光端面２１８ａ及び第２入光端面２２２ａに沿って同列に並ぶ。このようにすれば、仮に第１ＬＥＤ及び第２ＬＥＤが個別に列をなして並ぶ場合に比べると、第１ＬＥＤ２１５及び第２ＬＥＤ２１９の配置スペースを狭くすることができ、もって当該バックライト装置２１２の狭額縁化を図る上で好適となる。

　また、第１ＬＥＤ２１５及び第２ＬＥＤ２１９は、複数ずつ備えられるとともに交互に繰り返し並ぶ配列とされる。このようにすれば、仮に第１ＬＥＤ及び第２ＬＥＤが複数毎に繰り返し並ぶ配列とされる場合に比べると、各導光板２１８，２２２の各出光板面２１８ｂ，２２２ｂのうちの各ＬＥＤ２１５，２１９側の端部付近に輝度ムラが生じ難くなる。

　また、第１反射部材２１７及び第２反射部材２２１を一体化してなる共通反射部材３７であって、第１反射面２１７ａ及び第２反射面２２１ａが第１入光端面２１８ａ及び第２入光端面２２２ａに沿って一列に並ぶ共通反射部材３７を備える。このようにすれば、一列に並ぶ第１ＬＥＤ２１５及び第２ＬＥＤ２１９の第１発光面２１５ａ及び第２発光面２１９ａから発せられた光を、一列に並ぶ第１反射面２１７ａ及び第２反射面２２１ａにより反射して第１入光端面２１８ａ及び第２入光端面２２２ａに入射させることができる。第１反射部材２１７及び第２反射部材２２１を一体化してなる共通反射部材３７は、一部品となっているので、低コスト化を図る上で好適となる。

　また、第１出光反射部２３２は、第１単位反射部２３２ａの分布が、第２出光反射部２３３における第２単位反射部２３３ａの分布と対称の関係とされる。このようにすれば、第１導光板２１８及び第２導光板２２２を同一部品とし、それらを反転配置して使用することが可能となるので、低コスト化を図る上で好適となる。

　＜実施形態４＞
　本発明の実施形態４を図１１または図１２によって説明する。この実施形態４では、上記した実施形態３から第１導光板３１８及び第２導光板３２２の構造を変更したものを示す。なお、上記した実施形態３と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　本実施形態に係る第１導光板３１８及び第２導光板３２２の各出光板面３１８ｂ，３２２ｂには、図１１及び図１２に示すように、出射光に集光作用を付与する第１集光部（第１プリズム部）３８及び第２集光部（第２プリズム部）３９がそれぞれ設けられている。第１集光部３８及び第２集光部３９は、各出光板面３１８ｂ，３２２ｂからＺ軸方向に沿って表側に向けて突出する複数ずつの第１単位集光部（第１単位プリズム）３８ａ及び第２単位集光部（第２単位プリズム）３９ａによりそれぞれ構成されている。第１単位集光部３８ａ及び第２単位集光部３９ａは、Ｘ軸方向（各ＬＥＤ３１５，３１９の並び方向、各入光端面３１８ａ，３２２ａの法線方向と直交する方向）に沿って切断した断面形状が略山形をなすとともに、Ｙ軸方向（各入光端面３１８ａ，３２２ａの法線方向）に沿って直線的に延在しており、各出光板面３１８ｂ，３２２ｂにおいてＸ軸方向に沿って複数ずつがほぼ隙間無く並んで配置されている。各単位集光部３８ａ，３９ａは、Ｘ軸方向に沿って切断した断面形状が三角形状をなしており、頂部を挟んで一対の斜面を有している。各単位集光部３８ａ，３９ａは、頂角が例えば９０°程度でほぼ同一とされるとともに、Ｙ軸方向についての配列間隔（配列ピッチ）もほぼ同一とされる。このような構成によれば、各導光板３１８，３２２内を伝播して各出光板面３１８ｂ，３２２ｂに到達した光には、各集光部３８，３９を構成する複数ずつの各単位集光部３８ａ，３９ａによってＹ軸方向（各単位集光部３８ａ，３９ａの並び方向）について選択的に集光作用が付与される。これにより、各導光板３１８，３２２内を伝播する光は、Ｘ軸方向に沿って進行する直進性を持つことになるので、Ｙ軸方向（各入光端面３１８ａ，３２２ａの延在方向）に沿って並ぶ複数ずつの各ＬＥＤ３１５，３１９から発せられた光が、各出光板面３１８ｂ，３２２ｂにおけるＹ軸方向について特定の範囲から出射し易くなる。従って、Ｙ軸方向に沿って並ぶ複数ずつの各ＬＥＤ３１５，３１９の発光量をそれぞれ調整することで、各出光板面３１８ｂ，３２２ｂにおけるＹ軸方向について特定の範囲毎に出射光量を制御することが可能となる。

　以上説明したように本実施形態によれば、第１ＬＥＤ３１５及び第２ＬＥＤ３１９は、複数ずつが第１入光端面３１８ａ及び第２入光端面３２２ａに沿ってそれぞれ並んで配されており、第１導光板３１８には、第１出光板面３１８ｂにおいて第１入光端面３１８ａの法線方向に沿って延在するとともに第１ＬＥＤ３１５の並び方向に沿って並ぶ複数の第１単位集光部３８ａからなる第１集光部３８が設けられるのに対し、第２導光板３２２には、第２出光板面３２２ｂにおいて第２入光端面３２２ａの法線方向に沿って延在するとともに第２ＬＥＤ３１９の並び方向に沿って並ぶ複数の第２単位集光部３９ａからなる第２集光部３９が設けられる。このようにすれば、各導光板３１８，３２２内を伝播して各出光板面３１８ｂ，３２２ｂに到達した光には、各集光部３８，３９を構成する複数ずつの各単位集光部３８ａ，３９ａによって各単位集光部３８ａ，３９ａの並び方向について選択的に集光作用が付与される。これにより、各導光板３１８，３２２内を伝播する光は、各入光端面３１８ａ，３２２ａの法線方向に沿って進行する直進性を持つことになるので、各入光端面３１８ａ，３２２ａに沿って並ぶ複数ずつの各ＬＥＤ３１５，３１９から発せられた光が、各出光板面３１８ｂ，３２２ｂにおける各単位集光部３８ａ，３９ａの並び方向について特定の範囲から出射し易くなる。従って、各入光端面３１８ａ，３２２ａに沿って並ぶ複数ずつの各ＬＥＤ３１５，３１９の発光量をそれぞれ調整することで、各出光板面３１８ｂ，３２２ｂにおける各単位集光部３８ａ，３９ａの並び方向について特定の範囲毎に出射光量を制御することが可能となる。

　＜実施形態５＞
　本発明の実施形態５を図１３によって説明する。この実施形態５では、上記した実施形態４から第２集光部４３９の構成を変更したものを示す。なお、上記した実施形態４と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　本実施形態に係る第２集光部４３９は、図１３に示すように、第２単位集光部４３９ａにおける断面形状及び配列間隔が、第１集光部４３８の第１単位集光部４３８ａにおける断面形状及び配列間隔とは異なるものとされる。詳しくは、第２単位集光部４３９ａは、頂角が第１単位集光部４３８ａの頂角（９０°）より大きくされるとともに、Ｙ軸方向についての配列間隔が第１単位集光部４３８ａの配列間隔より広くされる。このようにすれば、第１導光板４１８内を伝播して第１出光板面４１８ｂに達した光に対して第１単位集光部４３８ａによって付与される集光作用と、第２導光板４２２内を伝播して第２出光板面４２２ｂに達した光に対して第２単位集光部４３９ａによって付与される集光作用と、が同一ではなくなる。特に、第２集光部４３９を構成する第２単位集光部４３９ａの配列間隔が相対的に広くされることで、第１出光板面４１８ｂから出射した光が第２導光板４２２を透過してから第２集光部４３９によって再び集光作用を付与され難くなっている。これにより、第１出光板面４１８ｂの出射光と、第２出光板面４２２ｂの出射光と、に干渉が生じ難くなる。

　以上説明したように本実施形態によれば、第１集光部４３８及び第２集光部４３９は、第１単位集光部４３８ａ及び第２単位集光部４３９ａの断面形状と配列間隔との少なくとも一方が異なる。このようにすれば、第１導光板４１８内を伝播して第１出光板面４１８ｂに達した光に対して第１単位集光部４３８ａによって付与される集光作用と、第２導光板４２２内を伝播して第２出光板面４２２ｂに達した光に対して第２単位集光部４３９ａによって付与される集光作用と、が同一ではなくなる。これにより、第１出光板面４１８ｂの出射光と、第２出光板面４２２ｂの出射光と、に干渉が生じ難くなる。

　＜実施形態６＞
　本発明の実施形態６を図１４または図１５によって説明する。この実施形態６では、上記した実施形態３に記載した構成に第３ＬＥＤ４０、第３反射部材４１及び第３導光板４２などを追加したものを示す。なお、上記した実施形態３と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　本実施形態に係る共通ＬＥＤ基板５３６には、図１４に示すように、第１ＬＥＤ及び第２ＬＥＤ（本実施形態では図示を省略する）に加えて、第３ＬＥＤ４０が実装されている。第３ＬＥＤ４０は、第１ＬＥＤ及び第２ＬＥＤと共にＹ軸方向に沿って一列に交互に繰り返し並ぶ形で複数が配されている。共通反射部材５３７には、第１反射部材５１７及び第２反射部材５２１に加えて、第３ＬＥＤ４０の第３発光面４０ａから発せられた光を反射する第３反射面４１ａを有する第３反射部材４１が一体に設けられている。第３反射部材４１は、Ｚ軸方向について第１反射部材５１７と第２反射部材５２１との間に介在する位置に配されている。さらには、Ｚ軸方向について第１導光板５１８と第２導光板５２２との間には、第３導光板４２が介在する形で配されている。第３導光板４２は、第１入光端面５１８ａ及び第２入光端面５２２ａと面一状をなしていて第３反射面４１ａにより反射された第３ＬＥＤ４０の光が入射される第３入光端面４２ａを有する。第３導光板４２は、第２導光板５２２の第２出光反対板面５２２ｃと対向状をなしていて内部を伝播した光が出射される第３出光板面４２ｂを有する。第３導光板４２は、第１導光板５１８の第１出光板面５１８ｂと対向状をなす第３出光反対板面４２ｃを有する。第３導光板４２の第３出光反対板面４２ｃには、光を反射することで第３出光板面４２ｂからの出光を促す多数の第３単位反射部４３ａからなる第３出光反射部４３が設けられている。

　上記のような構成のバックライト装置５１２のうち、第１導光板５１８の第１出光板面５１８ｂには、図１５に示すように、第１高輝度出光領域５２８及び第１低輝度出光領域５２９に加えて、出射光量が第１高輝度出光領域５２８より少ないものの第１低輝度出光領域５２９より多い第１中間輝度出光領域４４が含まれるよう、第１出光反射部５３２がパターニングされている。同様に、第２導光板５２２の第２出光板面５２２ｂには、第２高輝度出光領域５３０及び第２低輝度出光領域５３１に加えて、出射光量が第２高輝度出光領域５３０より少ないものの第２低輝度出光領域５３１より多い第２中間輝度出光領域４５が含まれるよう、第２出光反射部５３３がパターニングされている。そして、第３導光板４２の第３出光板面４２ｂには、出射光量が相対的に多い第３高輝度出光領域４６と、出射光量が相対的に少ない一対の第３低輝度出光領域４７と、が含まれるよう、第３出光反射部４３がパターニングされている。なお、図１５は、図５と同様のグラフであり、第３出光反射部４３に係るグラフが実線にて、第１出光反射部５３２及び第２出光反射部５３３に係るグラフが二点鎖線にて、それぞれ示されており、また第３高輝度出光領域４６及び第３低輝度出光領域４７以外の領域については括弧書きで示されている。第１中間輝度出光領域４４及び第２中間輝度出光領域４５は、第１出光板面５１８ｂ及び第２出光板面５２２ｂのうち、Ｘ軸方向について中間位置にそれぞれ配されるとともに、互いに重畳している。一方、第３高輝度出光領域４６は、第３出光板面４２ｂのうち、Ｘ軸方向について中間位置に配されるとともに、第１中間輝度出光領域４４及び第２中間輝度出光領域４５に対して重畳している。一対の第３低輝度出光領域４７は、第３出光板面４２ｂのうち、Ｘ軸方向について間に第３高輝度出光領域４６を挟み込む形で両端側（第３入光端面４２ａ側とその反対側）にそれぞれ配されており、そのうちの一方が第１高輝度出光領域５２８及び第２低輝度出光領域５３１と、他方が第１低輝度出光領域５２９及び第２高輝度出光領域５３０と、それぞれ重畳している。以上のような構成によれば、第１ＬＥＤ、第２ＬＥＤ及び第３ＬＥＤ４０の各発光量を調整することで、バックライト装置５１２の出射光に係るＸ軸方向についての輝度分布をより容易に変化させることが可能となる。

　＜実施形態７＞
　本発明の実施形態７を図１６から図１９によって説明する。この実施形態７では、上記した実施形態３からバックライト装置６１２を両側入光タイプに変更したものを示す。なお、上記した実施形態１と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　本実施形態に係るバックライト装置６１２は、図１６に示すように、第１導光板６１８及び第２導光板６２２をそれぞれＸ軸方向について両側から挟み込む形で第１ＬＥＤ６１５及び第２ＬＥＤ６１９が配されており、いわゆる両側入光タイプとされている。従って、第１導光板６１８及び第２導光板６２２は、第１入光端面６１８ａ及び第２入光端面６２２ａを一対ずつ有している。また、バックライト装置６１２は、共通ＬＥＤ基板及び共通反射部材６３７を一対ずつ有している。

　上記のような構成のバックライト装置６１２のうち、第１導光板６１８の第１出光板面６１８ｂには、図１７及び図１９に示すように、第１高輝度出光領域６２８Ｌ，６２８Ｒ及び第１低輝度出光領域６２９Ｌ，６２９Ｒが一対ずつ含まれるよう、第１出光反対板面６１８ｃの第１出光反射部６３２がパターニングされている。なお、図１９は、図５と同様に各出光反射部６３２，６３３を構成する各単位反射部６３２ａ，６３３ａの分布密度をプロットしたグラフであり、第１出光反射部６３２に係るグラフが実線にて、第２出光反射部６３３に係るグラフが二点鎖線にて、それぞれ示されている。一対ずつの第１高輝度出光領域６２８Ｌ，６２８Ｒ及び第１低輝度出光領域６２９Ｌ，６２９Ｒは、第１出光板面６１８ｂにおいてＸ軸方向について交互に並ぶ形で配されている。具体的には、第１出光板面６１８ｂのうち、図１７に示す左端に第１高輝度出光領域６２８Ｌが、その右隣となる位置に第１低輝度出光領域６２９Ｌが、さらにその右隣となる位置に第１高輝度出光領域６２８Ｒが、図１７に示す右端に第１低輝度出光領域６２９Ｒが、それぞれ配されている。第１導光板６１８に対して図１６に示す左側に配された第１ＬＥＤ６１５が発光すると、第１出光板面６１８ｂのうち、図１７に示す左側の第１高輝度出光領域６２８Ｌと、図１７に示す左側の第１低輝度出光領域６２９Ｌと、から主に光が出射される。一方、第１導光板６１８に対して図１６に示す右側に配された第１ＬＥＤ６１５が発光すると、第１出光板面６１８ｂのうち、図１７に示す右側の第１低輝度出光領域６２９Ｒと、図１７に示す右側の第１高輝度出光領域６２８Ｒと、から主に光が出射される。

　第２導光板６２２の第２出光板面６２２ｂには、図１８及び図１９に示すように、第２高輝度出光領域６３０Ｌ，６３０Ｒ及び第２低輝度出光領域６３１Ｌ，６３１Ｒが一対ずつ含まれるよう、第２出光反対板面６２２ｃの第２出光反射部６３３がパターニングされている。一対ずつの第２高輝度出光領域６３０Ｌ，６３０Ｒ及び第２低輝度出光領域６３１Ｌ，６３１Ｒは、第２出光板面６２２ｂにおいて、Ｘ軸方向について交互に並ぶ形で配されている。具体的には、第２出光板面６２２ｂのうち、図１８に示す左端に第２低輝度出光領域６３１Ｌが、その右隣となる位置に第２高輝度出光領域６３０Ｌが、さらにその右隣となる位置に第２低輝度出光領域６３１Ｒが、図１８に示す右端に第２高輝度出光領域６３０Ｒが、それぞれ配されている。従って、一対の第２高輝度出光領域６３０Ｌ，６３０Ｒは、一対の第１低輝度出光領域６２９Ｌ，６２９Ｒと、一対の第２低輝度出光領域６３１Ｌ，６３１Ｒは、一対の第１高輝度出光領域６２８Ｌ，６２８Ｒと、それぞれ重畳する配置とされる。第２導光板６２２に対して図１６に示す左側に配された第２ＬＥＤ６１９が発光すると、第２出光板面６２２ｂのうち、図１８に示す左側の第２低輝度出光領域６３１Ｌと、図１８に示す左側の第２高輝度出光領域６３０Ｌと、から主に光が出射される。一方、第２導光板６２２に対して図１６に示す右側に配された第２ＬＥＤ６１９が発光すると、第２出光板面６２２ｂのうち、図１８に示す右側の第２高輝度出光領域６３０Ｒと、図１８に示す右側の第２低輝度出光領域６３１Ｒと、から主に光が出射される。そして、図１７に示される第１導光板６１８の第１出光反対板面６１８ｃに設けられた第１出光反射部６３２における第１単位反射部６３２ａの分布と、図１８に示される第２導光板６２２の第２出光反対板面６２２ｃに設けられた第２出光反射部６３３における第２単位反射部６３３ａの分布と、がＸ軸方向について対称の関係とされる。このようにすれば、第１導光板６１８及び第２導光板６２２を同一部品とし、それらを反転配置して使用することが可能となるので、低コスト化を図る上で好適となる。

　＜実施形態８＞
　本発明の実施形態８を図２０によって説明する。この実施形態８では、上記した実施形態１から各ＬＥＤ基板７１６，７２０の配置を変更したものを示す。なお、上記した実施形態１と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。

　本実施形態に係るバックライト装置７１２は、図２０に示すように、第１ＬＥＤ基板７１６と第２ＬＥＤ基板７２０とがＸ軸方向について互いに反対側に配される構成となっている。詳しくは、第１ＬＥＤ基板７１６は、第１導光板７１８に対して図１８に示される右側に、第２ＬＥＤ基板７２０は、第２導光板７２２に対して図１８に示される左側に、それぞれ配されている。これに伴い、第１反射部材７１７と第２反射部材７２１とについてもＸ軸方向について互いに反対側に配されている。また、第１導光板７１８の第１入光端面７１８ａと、第２導光板７２２の第２入光端面７２２ａと、についても、Ｘ軸方向について互いに反対側に配されている。このような構成では、第１導光板７１８及び第２導光板７２２として同一のものを用いることが可能となる。

　＜他の実施形態＞
　本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
　（１）上記した実施形態４の変形例として、図２１に示すように、第１集光部３８－１及び第２集光部３９－１を構成する第１単位集光部３８ａ－１及び第２単位集光部３９ａ－１を、レンチキュラーレンズとすることも可能である。
　（２）上記した実施形態５の変形例として、図２２に示すように、第１集光部４３８－２の第１単位集光部４３８ａ－２の頂角を、第２集光部４３９－２の第２単位集光部４３９ａ－２の頂角（９０°）より大きくし、第１単位集光部４３８ａ－２におけるＹ軸方向についての配列間隔を第２単位集光部４３９ａ－２の配列間隔より広くすることも可能である。このようにすれば、第２単位集光部４３９ａ－２の配列間隔が相対的に狭くされることで、第２出光板面４２２ｂ－２から出射する光に高い集光作用を付与することができる。
　（３）上記した各実施形態では、各反射面の断面形状が傾斜面（直線状の面）とされる場合を示したが、各反射面の断面形状を例えば円弧状などの曲面とすることも可能である。
　（４）上記した各実施形態では、各出光反射部を構成する各単位反射部の分布密度を調整するに際して、各単位反射部の径寸法及び面積をＸ軸方向についての位置に応じて変化させるようにした場合を示したが、例えば、各単位反射部の径寸法及び面積をＸ軸方向についての位置に拘わらず一定とし、隣り合う単位反射部の間の間隔（配列間隔）をＸ軸方向についての位置に応じて変化させることで、各単位反射部の分布密度を調整することも可能である。また、各単位反射部の径寸法及び面積と配列間隔とをそれぞれＸ軸方向についての位置に応じて変化させることで、各単位反射部の分布密度を調整することも可能である。
　（５）上記した各実施形態では、各出光反射部が各導光板の各出光反対板面に設けられる場合を示したが、各出光反射部が各導光板の各出光板面に設けられていても構わない。
　（６）上記した各実施形態では、各出光反射部が印刷により各導光板に設けられた場合を示したが、それ以外にも例えば各導光板の板面に粗面加工を施すなどして各出光反射部を設けることも可能である。
　（７）上記した各実施形態以外にも、各出光反射部の具体的なドットパターンの分布や各単位反射部の平面形状などは適宜に変更可能である。
　（８）上記した実施形態３から実施形態７の変形例として、共通反射部材に、一列に並ぶ第１ＬＥＤと第２ＬＥＤとの間を仕切る形で仕切壁を設けることも可能である。このようにすれば、第１ＬＥＤの光が第２導光板の第２入光端面に入射したり、第２ＬＥＤの光が第１導光板の第１入光端面に入射したりする事態を防ぐことができる。
　（９）上記した実施形態３から実施形態７では、第１入光端面と第２入光端面とが面一状に配される場合を示したが、第１入光端面と第２入光端面とがＸ軸方向について位置が揃わない配置であっても構わない。
　（１０）上記した実施形態６では、３枚の導光板が重畳配置される構成を示したが、４枚以上の導光板を重畳配置する構成を採ることも可能である。
　（１１）上記した実施形態４，５に記載した構成を、実施形態６から実施形態８に記載した構成に組み合わせることも可能である。また、上記した（１），（２）に記載した構成を、実施形態６から実施形態８に記載した構成に組み合わせることも可能である。
　（１２）上記した実施形態６に記載した構成を、実施形態７，８に記載した構成に組み合わせることも可能である。
　（１３）上記した実施形態４から実施形態７に記載した構成を、実施形態１，２に記載した構成に組み合わせることも可能である。また、上記した（１），（２）に記載した構成を、実施形態１，２に組み合わせることも可能である。
　（１４）上記した各実施形態以外にも、各ＬＥＤの具体的な設置数や配列間隔などは適宜に変更可能である。
　（１５）上記した各実施形態では、光源としてＬＥＤを用いたものを示したが、有機ＥＬなどの他の光源を用いることも可能である。
　（１６）上記した各実施形態以外にも、バックライト装置に用いる光学シートの具体的な枚数や種類は適宜に変更可能である。
　（１７）上記した各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを備える液晶表示装置について示したが、表示パネルとしてＭＥＭＳ（Micro Electro Mechanical Systems）表示パネルを備えるＭＥＭＳ表示装置にも本発明は適用可能である。

　１０…液晶表示装置（表示装置）、１１…液晶パネル（表示パネル）、１２，１１２，２１２，５１２，６１２，７１２…バックライト装置（照明装置）、１５，１１５，２１５，３１５，６１５…第１ＬＥＤ（第１光源）、１５ａ，２１５ａ…第１発光面、１６，７１６…第１ＬＥＤ基板（第１光源基板）、１７，１１７，２１７，５１７，７１７…第１反射部材、１７ａ，１１７ａ，２１７ａ…第１反射面、１８，２１８，３１８，４１８，５１８，６１８，７１８…第１導光板、１８ａ，２１８ａ，３１８ａ，５１８ａ，６１８ａ，７１８ａ…第１入光端面、１８ｂ，２１８ｂ，３１８ｂ，４１８ｂ，５１８ｂ，６１８ｂ…第１出光板面、１９，１１９，２１９，３１９，６１９…第２ＬＥＤ（第２光源）、１９ａ，２１９ａ…第２発光面、２０，７２０…第２ＬＥＤ基板（第２光源基板）、２１，１２１，２２１，５２１，７２１…第２反射部材、２１ａ，１２１ａ，２２１ａ…第２反射面、２２，２２２，３２２，４２２，５２２，６２２，７２２…第２導光板、２２ａ，２２２ａ，３２２ａ，５２２ａ，６２２ａ，７２２ａ…第２入光端面、２２ｂ，２２２ｂ，３２２ｂ，４２２ｂ，４２２ｂ－２，５２２ｂ，６２２ｂ…第２出光板面、２８，５２８，６２８Ｌ，６２８Ｒ…第１高輝度出光領域、２９，５２９，６２９Ｌ，６２９Ｒ…第１低輝度出光領域、３０，５３０，６３０Ｌ，６３０Ｒ…第２高輝度出光領域、３１，５３１，６３１Ｌ，６３１Ｒ…第２低輝度出光領域、３２，２３２，５３２，６３２…第１出光反射部、３２ａ，２３２ａ，５３２ａ，６３２ａ…第１単位反射部、３３，２３３，５３３，６３３…第２出光反射部、３３ａ，２３３ａ，５３３ａ，６３３ａ…第２単位反射部、３６，２３６，５３６…共通ＬＥＤ基板（共通光源基板）、３７，５３７，６３７…共通反射部材、３８，３８－１，４３８，４３８－２…第１集光部、３８ａ，３８ａ－１，４３８ａ，４３８ａ－２…第１単位集光部、３９，３９－１，４３９，４３９－２…第２集光部、３９ａ，３９ａ－１，４３９ａ，４３９ａ－２…第２単位集光部

Claims

　光を発する第１発光面を有するトップビュー型の第１光源と、
　外周端面の一部からなり前記第１光源からの光が入射される第１入光端面と、片方の板面からなり光を出射させる第１出光板面と、を有する第１導光板であって、前記第１出光板面の一部からなり出射光量が相対的に多い第１高輝度出光領域と、前記第１出光板面の一部からなり出射光量が相対的に少ない第１低輝度出光領域と、を有する第１導光板と、
　前記第１発光面及び前記第１入光端面の双方と対向していて前記第１発光面から発せられた光を前記第１入光端面へ向けて反射させる第１反射面を有する第１反射部材と、
　光を発する第２発光面を有するトップビュー型の第２光源と、
　外周端面の一部からなり前記第２光源からの光が入射される第２入光端面と、片方の板面からなり光を出射させる第２出光板面と、を有していて前記第１導光板と重畳する第２導光板であって、前記第２出光板面の一部からなり前記第１低輝度出光領域と重畳して出射光量が相対的に多い第２高輝度出光領域と、前記第２出光板面の一部からなり前記第１高輝度出光領域と重畳して出射光量が相対的に少ない第２低輝度出光領域と、を有する第２導光板と、
　前記第２発光面及び前記第２入光端面の双方と対向していて前記第２発光面から発せられた光を前記第２入光端面へ向けて反射させる第２反射面を有する第２反射部材と、を備える照明装置。
　前記第１導光板の板面に設けられて光を反射することで前記第１出光板面からの出光を促す複数の第１単位反射部からなる第１出光反射部と、
　前記第２導光板の板面に設けられて光を反射することで前記第２出光板面からの出光を促す複数の第２単位反射部からなる第２出光反射部と、を備えており、
　前記第１出光反射部は、前記第１単位反射部の分布密度が前記第１低輝度出光領域より前記第１高輝度出光領域の方が高く、前記第２出光反射部は、前記第２単位反射部の分布密度が前記第２低輝度出光領域より前記第２高輝度出光領域の方が高い請求項１記載の照明装置。
　前記第１出光反射部は、前記第１単位反射部の分布が、前記第２出光反射部における前記第２単位反射部の分布と対称の関係とされる請求項２記載の照明装置。
　前記第１光源及び前記第２光源は、前記第１入光端面及び前記第２入光端面に沿って同列に並ぶ請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記第１光源及び前記第２光源は、複数ずつ備えられるとともに交互に繰り返し並ぶ配列とされる請求項４記載の照明装置。
　前記第１反射部材及び前記第２反射部材を一体化してなる共通反射部材であって、前記第１反射面及び前記第２反射面が前記第１入光端面及び前記第２入光端面に沿って一列に並ぶ共通反射部材を備える請求項４または請求項５記載の照明装置。
　前記第１光源は、複数が前記第１入光端面に沿って一列に並ぶのに対し、前記第２光源は、複数の前記第１光源に対して前記第１入光端面の法線方向について間隔を空けた位置にて複数が前記第２入光端面に沿って一列に並ぶ請求項１から請求項３のいずれか１項に記載の照明装置。
　複数の前記第１光源が実装される第１光源基板と、
　複数の前記第２光源が実装されて前記第１光源基板に対して段違いとなる配置の第２光源基板と、を備える請求項７記載の照明装置。
　複数ずつの前記第１光源及び前記第２光源が実装される共通光源基板を備える請求項７記載の照明装置。
　前記第１反射部材は、前記第１導光板のうち前記第１入光端面側の端部に対して前記第１出光板面側に重畳する第１導光板重畳部を有するのに対し、前記第２反射部材は、前記第２導光板のうち前記第２入光端面側の端部に対して前記第２出光板面側に重畳する第２導光板重畳部を有する請求項１から請求項９のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記第１光源及び前記第２光源は、複数ずつが前記第１入光端面及び前記第２入光端面に沿ってそれぞれ並んで配されており、
　前記第１導光板には、前記第１出光板面において前記第１入光端面の法線方向に沿って延在するとともに前記第１光源の並び方向に沿って並ぶ複数の第１単位集光部からなる第１集光部が設けられるのに対し、前記第２導光板には、前記第２出光板面において前記第２入光端面の法線方向に沿って延在するとともに前記第２光源の並び方向に沿って並ぶ複数の第２単位集光部からなる第２集光部が設けられる請求項１から請求項１０のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記第１集光部及び前記第２集光部は、前記第１単位集光部及び前記第２単位集光部の断面形状と配列間隔との少なくとも一方が異なる請求項１１記載の照明装置。
　請求項１から請求項１２のいずれか一項に記載の照明装置と、
　前記照明装置から照射される光を利用して画像を表示する表示パネルと、を備える表示装置。