WO2018230668A1 - バルブ装置 - Google Patents

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    • F16K5/06Plug valves; Taps or cocks comprising only cut-off apparatus having at least one of the sealing faces shaped as a more or less complete surface of a solid of revolution, the opening and closing movement being predominantly rotary with plugs having spherical surfaces; Packings therefor

Abstract

隔壁部(60)は、内部空間(200)とハウジング本体(21)の外部とを隔てるようハウジング開口部(210)に設けられ、シャフト(32)を軸受け可能である。駆動部カバー(80)は、隔壁部(60)に対し内部空間(200)とは反対側に設けられ、隔壁部(60)との間に駆動部空間(800)を形成する。駆動部(70)は、駆動部空間(800)に設けられ、シャフト(32)を経由して弁体(31)を回転駆動可能である。

Description

バルブ装置 関連出願の相互参照
 本出願は、2018年5月31日に出願された特許出願番号2018-105599号に基づくものであり、ここにその記載内容を援用する。
 本開示は、バルブ装置に関する。
 従来、回転する弁体を有するバルブ装置が知られている。
米国特許出願公開第2016/0281585号明細書
 例えば特許文献1に記載されたバルブ装置では、バルブのシャフトを回転駆動する駆動部としてのモータが、バルブ装置と独立して設けられている。そのため、モータの外郭を形成するモータケースを必要とするとともに、モータの駆動力をシャフトに伝達するための接手等の部材がモータとシャフトとの間に必要である。
 本開示の目的は、駆動部周りの構成が簡単なバルブ装置を提供することにある。
<2-1>
 本開示は、車両の発熱体の冷却水を制御可能なバルブ装置であって、ハウジングとバルブと隔壁部と駆動部カバーと駆動部とを備える。
 隔壁部は、内部空間とハウジング本体の外部とを隔てるようハウジング開口部に設けられ、シャフトを軸受け可能である。駆動部カバーは、隔壁部に対し内部空間とは反対側に設けられ、隔壁部との間に駆動部空間を形成する。駆動部は、駆動部空間に設けられ、シャフトを経由して弁体を回転駆動可能である。
 本開示では、駆動部とシャフトとの間に、接手等の部材は不要である。そのため、駆動部周りの構成を簡単にできる。
 本開示についての上記目的およびその他の目的、特徴や利点は、添付の図面を参照しながら下記の詳細な記述により、より明確になる。その図面は、
図1は、第1実施形態のバルブ装置を適用した冷却システムを示す模式図であり、 図2は、第1実施形態のバルブ装置の車両における配置を示す模式図であり、 図3は、第1実施形態のバルブ装置を示す断面図であり、 図4は、第1実施形態のバルブ装置のシールユニットの近傍を示す断面図であり、 図5は、第1実施形態のバルブ装置を示す断面斜視図であり、 図6は、図3のVI-VI線断面図であり、 図7は、第1実施形態のバルブ装置の弁体の回転位置と弁体開口部の開閉状態との関係を示す図であり、 図8は、図3を矢印VIIIの方向から見た図であり、 図9は、図3を矢印IXの方向から見た図であり、 図10は、第1実施形態のバルブ装置の一部を示す斜視図であり、 図11は、第1実施形態のバルブ装置の駆動部の近傍を示す断面図であり、 図12は、第1実施形態のバルブ装置の駆動部の近傍を示す断面図であり、 図13は、第1実施形態のバルブ装置の駆動部の近傍を示す断面図であり、 図14は、第1実施形態のバルブ装置の駆動部の近傍を示す断面図であり、 図15は、第1実施形態のバルブ装置の駆動部を示す平面図であり、 図16は、第1実施形態のバルブ装置の駆動部の近傍を示す断面図であり、 図17は、第1実施形態のバルブ装置の駆動部カバーおよび駆動部の一部を示す分解斜視図であり、 図18は、第1実施形態のバルブ装置の駆動部カバーおよび駆動部の一部を示す分解斜視図であり、 図19は、第2実施形態のバルブ装置の駆動部を示す図であり、 図20は、第3実施形態のバルブ装置のバルブを示す図であり、 図21は、第3実施形態のバルブ装置のバルブの一部を示す図であり、 図22は、第3実施形態のバルブ装置のバルブを示す斜視図であり、 図23は、第3実施形態のバルブ装置のバルブを示す斜視図であり、 図24は、第3実施形態のバルブ装置のバルブの一部を示す図であり、 図25は、第3実施形態のバルブ装置のバルブの一部およびシールユニットを示す断面図であり、 図26は、第3実施形態のバルブ装置のバルブおよびシールユニットを示す斜視図であり、 図27は、第3実施形態のバルブ装置のバルブの一部を示す斜視図であり、 図28は、第3実施形態のバルブ装置のバルブの一部を示す断面図であり、 図29は、第3実施形態のバルブ装置のバルブの製造工程を説明するための図であり、 図30は、第3実施形態のバルブ装置のバルブの製造工程を説明するための図であり、 図31は、第3実施形態のバルブ装置のバルブの製造工程を説明するための図であり、 図32は、第3実施形態のバルブ装置のバルブの製造工程を説明するための図であり、 図33は、第4実施形態のバルブ装置のバルブの一部およびシールユニットを示す断面図であり、 図34は、第5実施形態のバルブ装置のバルブの一部を示す断面図であり、 図35は、第5実施形態のバルブ装置のバルブの製造工程で用いる型装置を示す斜視図であり、 図36は、第5実施形態のバルブ装置のバルブの製造工程で用いる型装置の一部を示す斜視図であり、 図37は、第5実施形態のバルブ装置のバルブの製造工程で用いる型装置の一部を示す斜視図であり、 図38は、第5実施形態のバルブ装置のバルブの製造工程で用いる型装置の一部を示す斜視図であり、 図39は、第5実施形態のバルブ装置のバルブの製造工程を説明するための図であり、 図40は、第5実施形態のバルブ装置のバルブの製造工程を説明するための図であり、 図41は、第5実施形態のバルブ装置のバルブの製造工程を説明するための図であり、 図42は、第6実施形態のバルブ装置を示す断面図であり、 図43は、第6実施形態のバルブ装置を示す図であり、 図44は、第6実施形態のバルブ装置の車両における配置を示す模式図であり、 図45は、第6実施形態のバルブ装置を示す図であり、 図46は、第6実施形態のバルブ装置を示す斜視図であり、 図47は、図42を矢印XLVII方向から見た図であり、 図48は、第6実施形態のバルブ装置を示す斜視図であり、 図49は、第6実施形態のバルブ装置の一部を示す図であり、 図50は、第6実施形態のバルブ装置のパイプ部材、シールユニット、ガスケットを示す断面図であり、 図51は、第6実施形態のバルブ装置の一部を示す分解図であり、 図52は、第6実施形態のバルブ装置の隔壁貫通穴の近傍を示す断面図であり、 図53は、第7実施形態のバルブ装置の隔壁貫通穴の近傍を示す断面図であり、 図54は、第8実施形態のバルブ装置の隔壁貫通穴の近傍を示す断面図であり、 図55は、第9実施形態のバルブ装置の隔壁貫通穴の近傍を示す断面図であり、 図56は、第10実施形態のバルブ装置の隔壁貫通穴を示す図であり、 図57は、第10実施形態のバルブ装置の隔壁貫通穴を示す図であり、 図58は、第11実施形態のバルブ装置の隔壁貫通穴を示す図であり、 図59は、第12実施形態のバルブ装置の隔壁貫通穴の近傍を示す断面図であり、 図60は、第13実施形態のバルブ装置の隔壁貫通穴を示す図である。
 以下、複数の実施形態によるバルブ装置を図面に基づき説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。また、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位は、同一または同様の作用効果を奏する。
  (第1実施形態)
 第1実施形態によるバルブ装置および冷却システムを図1に示す。バルブ装置10は、車両1の冷却システム9に適用される。車両1は、発熱体としての内燃機関(以下、「エンジン」という。)2、冷却システム9、ヒータ6、デバイス7等を搭載している。
<冷却システム>
 冷却システム9は、バルブ装置10、ウォーターポンプ4、ラジエータ5、電子制御ユニット(以下、「ECU」という)8等を備えている。ウォーターポンプ4は、冷却水をエンジン2のウォータージャケット3に向けて圧送する。バルブ装置10は、例えばウォータージャケット3の出口に設けられ、ラジエータ5、ヒータ6、デバイス7へ送る冷却水の流量を調整する。
 ラジエータ5は、熱交換器であり、冷却水と空気との間で熱交換を行い冷却水の温度を下げる。ヒータ6およびデバイス7は、バルブ装置10とウォーターポンプ4との間に設けられている。ここで、デバイス7は、例えばオイルクーラ、EGRクーラ、ATF(自動変速機油)クーラ等を含む。
 ヒータ6に冷却水を流すと車両1内の空気と冷却水との間で熱交換が行われる。デバイス7に冷却水を流すと、デバイス7を流れる流体(オイル、EGRガス等)と冷却水との間で熱交換が行われる。ECU8は、バルブ装置10の作動を制御し、ラジエータ5、ヒータ6、デバイス7へ送る冷却水の流量を制御可能である。
<バルブ装置>
 図3に示すように、バルブ装置10は、ハウジング20、バルブ30、シールユニット35、パイプ部材50、隔壁部60、駆動部70、駆動部カバー80等を備えている。
 ハウジング20は、ハウジング本体21等を有している。ハウジング本体21は、例えば樹脂により形成され、内側に内部空間200を形成している。ハウジング本体21の外壁には、平面状の取付面201が形成されている。ハウジング本体21の取付面201とは反対側の外壁には、平面状のパイプ取付面202が形成されている。ここで、取付面201は、パイプ取付面202に対し概ね平行となるよう形成されている。
 ハウジング本体21には、内部空間200とハウジング本体21の外部とを接続するハウジング開口部210が形成されている。また、ハウジング本体21は、一端がハウジング開口部210に接続し内部空間200を形成する筒状のハウジング内壁211を有している。ここで、ハウジング内壁211は、軸が取付面201およびパイプ取付面202に対し概ね平行となるよう形成されている。
 ハウジング20は、取付面201に開口し内部空間200とハウジング本体21の外部とを接続する入口ポート220を有している。取付面201における入口ポート220の開口は、円形である。ここで、入口ポート220は、「ポート」、「第1ポート」に対応している。ハウジング20は、パイプ取付面202に開口し内部空間200とハウジング本体21の外部とを接続する出口ポート221、222、223を有している。ここで、出口ポート221、222、223は、「ポート」、「第2ポート」に対応している。
 図8に示すように、ハウジング20は、パイプ取付面202に開口し内部空間200とハウジング本体21の外部とを接続するリリーフポート224を有している。
 出口ポート221、222、223は、ハウジング本体21のハウジング開口部210とは反対側の端部からハウジング開口部210側へ向かって、この順で並ぶよう形成されている。出口ポート221の内径は、出口ポート222、223の内径より大きい。
 バルブ30は、弁体31、シャフト32等を有している。弁体31は、例えば樹脂により形成されている。弁体31は、内部空間200において回転軸Axr1周りに回転可能に設けられている。ここで、回転軸Axr1は、ハウジング内壁211の軸と概ね平行になるよう設定されている。弁体31は、回転軸Axr1を含む仮想平面Vp1で2つに分割された第1分割体33と第2分割体34からなり、第1分割体33と第2分割体34とがそれぞれの接合面で接合されている(図6参照)。
 弁体31は、ボールバルブ41、42、43、筒状接続部44、筒状バルブ接続部45を有している。ここで、ボールバルブ41、42、43は、それぞれ、「第1ボールバルブ」、「第2ボールバルブ」、「第3ボールバルブ」に対応している。また、筒状接続部44、筒状バルブ接続部45は、「筒状部」に対応している。ボールバルブ41、42、43は、それぞれ略球体状に形成され、内側に弁体内流路300を形成している。ボールバルブ41、42、43の外周壁は、回転軸Axr1の径外側へ凸となる球面状に形成されている。ボールバルブ41、42、43の内周壁は、回転軸Axr1の径外側へ凹むよう球面状に形成されている。
 筒状接続部44は、ボールバルブ41とボールバルブ42とを接続するよう筒状に形成されている。筒状バルブ接続部45は、ボールバルブ42とボールバルブ43とを接続するよう筒状に形成されている。ここで、筒状バルブ接続部45は、内側に弁体内流路300を形成している。ボールバルブ41、筒状接続部44、ボールバルブ42、筒状バルブ接続部45、ボールバルブ43は、この順で一体に形成されている。
 ボールバルブ41、42、43のそれぞれには、弁体内流路300と弁体31の外側とを接続する弁体開口部410、420、430が形成されている。筒状接続部44の径方向外側においてボールバルブ41とボールバルブ42との間には、バルブ間空間400が形成されている。バルブ間空間400は、ボールバルブ41、42のそれぞれの弁体内流路300に連通している。
 弁体31は、回転軸Axr1方向において、弁体開口部410が出口ポート221の位置に対応し、バルブ間空間400が入口ポート220の位置に対応し、弁体開口部420が出口ポート222および入口ポート220の位置に対応し、弁体開口部430が出口ポート223の位置に対応するよう内部空間200に設けられる。
 シャフト32は、例えば金属により棒状に形成され、回転軸Axr1に設けられている。ここで、シャフト32は、弁体31と一体に設けられている。シャフト32は、弁体31とともに回転軸Axr1周りに回転可能である。
 パイプ部材50は、例えば樹脂により形成されている。図3、図8に示すように、パイプ部材50は、パイプ部511~517、パイプ連結部52等を有している。パイプ部511~517は、それぞれ筒状に形成されている。パイプ部511は、一端が出口ポート221の内側に位置するよう設けられている。パイプ部512は、一端が出口ポート222の内側に位置するよう設けられている。パイプ部513は、一端が出口ポート223の内側に位置するよう設けられている。パイプ部514は、一端がリリーフポート224の位置に対応するよう設けられている。
 パイプ部515は、一端がパイプ部511とパイプ部514とに接続するよう設けられている。パイプ部516は、一端がパイプ部511に接続するよう設けられている。パイプ部517は、一端がパイプ部512に接続するよう設けられている。
 パイプ連結部52は、パイプ部511~515の一端側を連結するよう形成されている。パイプ部材50は、パイプ連結部52がパイプ取付面202に当接するようハウジング本体21に固定されている。パイプ連結部52とパイプ取付面202との間には、パイプ部材50とハウジング本体21との間を液密に保持可能なガスケット509が設けられている。
 パイプ部511、514、515の他端は、ホース等を介してラジエータ5に接続される。パイプ部512の他端は、ホース等を介してヒータ6に接続される。パイプ部513の他端は、ホース等を介してデバイス7に接続される。パイプ部516の他端は、ホース等を介して、図示しないリザーバタンクに接続される。パイプ部517の他端は、ホース等を介して、図示しないスロットルに接続される。
 シールユニット35は、出口ポート221、222、223のそれぞれに設けられている。図4に示すように、シールユニット35は、バルブシール36、スリーブ371、スプリング372、シール部材373を有している。バルブシール36は、例えば樹脂により略円環状に形成され、内側にシール開口部360を有している。バルブシール36は、一方の面が弁体31の外周壁に当接するよう設けられ、弁体31の外周壁との間を液密に保持可能である。
 スリーブ371は、例えば金属により筒状に形成され、一端でバルブシール36を保持している。スリーブ371の他端は、パイプ部511の一端の内側に位置している。スプリング372は、スリーブ371の一端とパイプ部511の一端との間に設けられ、スリーブ371とともにバルブシール36を弁体31側へ付勢している。シール部材373は、例えばゴムにより環状に形成され、パイプ部511の一端とスリーブ371の外周壁との間に設けられ、パイプ部511とスリーブ371との間を液密に保持可能である。
 出口ポート222、223に設けられたシールユニット35も、出口ポート221に設けられたシールユニット35と同様の構成のため、説明を省略する。3つのシールユニット35は、それぞれ、パイプ部511、512、513の一端に組み付けられている。
 隔壁部60は、例えば樹脂により形成されている。隔壁部60は、ハウジング本体21とは別体に形成されている。隔壁部60は、隔壁部本体61等を有している。隔壁部本体61は、略円板状に形成されている。隔壁部60は、隔壁部本体61がハウジング開口部210を塞ぐようハウジング本体21に設けられている。隔壁部60は、隔壁部本体61の中央を板厚方向に貫くシャフト挿通穴62を有している。バルブ30は、シャフト32の一端がシャフト挿通穴62を挿通するようにして設けられている。シャフト32は、一端が隔壁部本体61により軸受けされ、他端がハウジング本体21により軸受けされている。
 駆動部カバー80は、隔壁部60に対し内部空間200とは反対側に設けられ、隔壁部60との間に駆動部空間800を形成している。
 駆動部70は、駆動部空間800に設けられ、シャフト32の一端を経由して弁体31を回転駆動可能である。駆動部70は、モータ71、ギア部72等を有している。ギア部72は、シャフト32の一端に接続している。ECU8がモータ71への供給電力を制御すると、モータ71の駆動力は、ギア部72を経由してシャフト32に伝達する。これにより、弁体31が回転駆動する。
 図5に示すように、リリーフポート224には、リリーフ弁39が設けられている。リリーフ弁39は、所定の条件、例えば冷却水の温度が所定の温度以上となったとき、開弁し、リリーフポート224を経由した内部空間200とハウジング本体21の外部すなわちパイプ部515の内側の空間との連通を許容し、冷却水の温度が所定の温度より低くなったとき、上記連通を遮断する。
 図3、図6に示すように、隔壁部60は、隔壁部本体61の内部空間200側の面から駆動部70側へ凹むC字状の規制凹部63が形成されている。規制凹部63の周方向の端部間には、規制部631が形成されている。図3、図6に示すように、弁体31には、駆動部70側の端面から規制凹部63側へ延びて先端部が規制凹部63内に位置する第1規制凸部332、第2規制凸部342が形成されている。そのため、弁体31は、第1規制凸部332が規制部631に当接したとき、および、第2規制凸部342が規制部631に当接したとき、その回転が規制される。つまり、弁体31は、第1規制凸部332が規制部631に当接する位置から第2規制凸部342が規制部631に当接する位置までの範囲で回転可能である。
 バルブ装置10は、入口ポート220がウォータージャケット3の出口に接続するようエンジン2に取り付けられる。そのため、入口ポート220から内部空間200に流入した冷却水は、バルブ間空間400を経由して弁体内流路300に流入する。また、弁体31の回転により、弁体開口部430、420、410とそれぞれのシール開口部360とが重なったとき、その重なり面積に応じて冷却水が弁体内流路300から弁体開口部430、420、410を経由してデバイス7、ヒータ6、ラジエータ5へ流れる。
 ECU8は、モータ71の作動を制御し、弁体31の回転位置を制御することにより、デバイス7に冷却水を流し、デバイス7において熱交換できるため、エンジンオイルやEGRガスを冷却して燃費を向上できる。また、ヒータ6に冷却水を流し、車両1内の空気と冷却水との間で熱交換できるため、車両1内を暖めることができる。
 図7は、弁体31の回転位置(横軸)と、弁体開口部430、420、410の開閉状態(縦軸)、すなわち、弁体開口部430、420、410とそれぞれのシール開口部360との重なり面積との関係を示す図である。ここで、弁体開口部430、420、410とそれぞれのシール開口部360との重なり面積は、デバイス7、ヒータ6、ラジエータ5への冷却水の流路面積に対応している。
 ECU8は、ヒータ6に冷却水を流す要求(ヒータ要求)がある場合に使用される「通常モード」と、ヒータ要求がない場合に使用される「ヒータカットモード」とを選択し、弁体31を回転させる。「通常モード」と「ヒータカットモード」とは、全ての弁体開口部430、420、410が弁体31の外周壁により閉じられて(全閉状態:図3参照)、デバイス7、ヒータ6、ラジエータ5への冷却水の流量がゼロとなる領域(領域d)を隔てている。領域dでは、デバイス7、ヒータ6、ラジエータ5への冷却水の流れは遮断されている。
 「通常モード」では、ヒータ6への通水が最優先される。図7において、領域dから右に進む方向に弁体31を回転させると、弁体31の回転位置が領域dの隣の領域(領域c)に移行する。領域cでは弁体開口部420が開き始め、ヒータ6に冷却水が流れ始める。さらに弁体31を回転させると、弁体開口部420が完全に開き、弁体31の回転位置が領域cの隣の領域(領域b)に移行する。領域bでは弁体開口部430が開き始め、デバイス7に冷却水が流れ始める。さらに弁体31を回転させると、弁体開口部430が完全に開き、弁体31の回転位置が領域bの隣の領域(領域a)に移行する。領域aでは弁体開口部410が開き始め、ラジエータ5に冷却水が流れ始める。さらに弁体31を回転させると、弁体開口部410が完全に開く(全開状態)。なお、弁体開口部410が完全に開かれる弁体31の回転位置が弁体31の回転限界(Rotation limit)に相当し、このとき、第1規制凸部332は規制部631に当接している(図6参照)。
 「ヒータカットモード」では、ヒータ6への通水は行われず、ラジエータ5よりもデバイス7への通水が優先される。図7において、領域dから左に進む方向に弁体31を回転させると、領域dの隣の領域(領域e)に移行する。領域eでは弁体開口部430が開き始め、デバイス7に冷却水が流れ始める。さらに弁体31を回転させると、弁体開口部430が完全に開き、弁体31の回転位置が領域eの隣の領域(領域f)に移行する。領域fでは弁体開口部430のみが開き、デバイス7にのみ冷却水が流れる。さらに弁体31を回転させると、弁体31の回転位置が領域fの隣の領域(領域g)に移行する。領域gでは弁体開口部410が開き始め、ラジエータ5に冷却水が流れ始める。さらに弁体31を回転させると、弁体開口部410が完全に開く。ECU8は、図7に示す「通常モード」と「ヒータカットモード」とに基づき弁体31を回転駆動することにより、燃費と空調性能の両立を図ることが可能である。
 図2に示すように、エンジン2には、インテークマニホールド11、オルタネータ12、ウォーターポンプ4、コンプレッサ13、スタータ14、トランスミッション15等が組付けられている。バルブ装置10は、オルタネータ12とインテークマニホールド11との間の狭小空間A1においてエンジン2に取り付けられる。ここで、バルブ装置10は、駆動部70側が鉛直方向下側を向くようにしてエンジン2に取り付けられる。そのため、内部空間200等で発生したベーパ等の空気は、鉛直方向上側へ移動し、パイプ部516を経由してリザーバタンクに排出される。
<1-2>
 図8、図9、図10に示すように、ハウジング20は、ハウジング本体21と一体に形成された締結部231、232、233を有している。締結部231、232、233は、ハウジング本体21の取付面201側の端部から取付面201の面方向に突出するよう形成されている。また、ハウジング20は、締結部231、232、233のそれぞれに対応して形成された締結穴241、242、243を有している。ここで、締結穴241、242、243は、それぞれ、「第1締結穴」、「第2締結穴」、「第3締結穴」に対応している。
 締結穴241、242、243には、締結部材240が挿通され、エンジン2に締結される。これにより、バルブ装置10がエンジン2に取り付けられる。取付面201の入口ポート220の径方向外側には、環状ゴム製のポートシール部材209が設けられる。ポートシール部材209は、バルブ装置10がエンジン2に取り付けられた状態において、締結部材240の軸力により圧縮された状態となる。これにより、ポートシール部材209は、取付面201とエンジン2との間を液密に保持し、入口ポート220から取付面201とエンジン2との間を経由して冷却水が漏れるのを抑制できる。
 図9、図10に示すように、締結穴241は、取付面201における入口ポート220の開口の径方向外側に形成されている。締結穴242は、締結穴241との間に入口ポート220の開口を挟むようにして形成されている。締結穴243は、締結穴241、242に対し駆動部70側に形成されている。
<1-2>
 上述のように、本実施形態は、車両1のエンジン2の冷却水を制御可能なバルブ装置10であって、ハウジング20とバルブ30と隔壁部60と駆動部70とを備える。
 ハウジング20は、内側に内部空間200を形成するハウジング本体21、ハウジング本体21の外壁に形成されエンジン2に取り付けられた状態においてエンジン2に対向する取付面201、取付面201に開口し内部空間200とハウジング本体21の外部とを接続する入口ポート220、ハウジング本体21と一体に形成された複数の締結部(231、232、233)、および、複数の締結部のそれぞれに対応して形成された複数の締結穴(241、242、243)を有する。
 バルブ30は、内部空間200内において回転軸Axr1周りに回転可能な弁体31、弁体31の内側に形成され入口ポート220に連通可能な弁体内流路300、および、回転軸Axr1に設けられたシャフト32を有する。
 隔壁部60は、内部空間200とハウジング本体21の外部とを隔てる。
 駆動部70は、隔壁部60に対し内部空間200とは反対側に設けられ、シャフト32を経由して弁体31を回転駆動可能である。
 ハウジング本体21は、締結穴(241、242、243)を通りエンジン2に螺合する締結部材240によりエンジン2に固定される。
 締結穴は、入口ポート220の開口の径方向外側に形成された第1締結穴(241)、第1締結穴との間に入口ポート220の開口を挟むよう形成された第2締結穴(242)、および、第1締結穴および第2締結穴に対し駆動部70側に形成された第3締結穴(243)を含む。
 そのため、入口ポート220の周りに環状の弾性部材からなるポートシール部材209を設けた場合、締結穴241および締結穴242を通る締結部材240によりハウジング本体21をエンジン2に固定したとき、ポートシール部材209をバランスよく圧縮できる。これにより、入口ポート220周りのシール性を効果的に確保できる。
 また、締結穴243を通る締結部材240により締結部233がエンジン2に固定されることにより、エンジン2の振動の駆動部70への影響を抑制することができる。
<1-2-1>
 入口ポート220の開口の中心Cp1は、締結穴241と締結穴242とを結ぶ直線である第1直線Li1上に位置している。
 そのため、ポートシール部材209をよりバランスよく圧縮できる。
<1-2-2>
 入口ポート220の開口の中心Cp1と締結穴241との距離は、入口ポート220の開口の中心Cp1と締結穴242との距離と同じである。
 そのため、ポートシール部材209をよりバランスよく圧縮できる。
<1-2-3>
 締結穴243と駆動部70との距離は、締結穴243と入口ポート220の開口の中心Cp1との距離より短い。
 そのため、エンジン2の振動の駆動部70への影響をより抑制することができる。
<1-2-4>
 締結穴243は、中心が、出口ポート223の中心を通り回転軸Axr1に直交する仮想平面Vp2に対し駆動部70側に位置するよう形成されている(図8参照)。なお、モータ71は、締結穴243の軸方向から見たとき、重心Cg1が回転軸Axr1に対し締結穴243側に位置するよう設けられている(図8、図9参照)。
 そのため、エンジン2の振動の駆動部70への影響をより抑制することができる。
<1-3>
 締結穴241と締結穴242とは、入口ポート220の開口の中心Cp1に対し点対称となるよう形成されている。
 そのため、ポートシール部材209をよりバランスよく圧縮できる。
<1-3-1>
 入口ポート220の開口の中心Cp1に対し点対称となる締結穴241および締結穴242は、入口ポート220の開口面に垂直で、かつ、入口ポート220の開口の中心Cp1を通る直線が回転軸Axr1を通るよう形成されている。
 そのため、ポートシール部材209をよりバランスよく圧縮できる。
<1-4>
 ハウジング20は、取付面201に形成され他部材と係合することでハウジング本体21の位置決めが可能な位置決め部205、206を有している。位置決め部205、206は、取付面201から円形に凹むよう形成されている。ここで、位置決め部205、206は、それぞれ、「第1位置決め部」、「第2位置決め部」に対応している。また、前記他部材は、例えばバルブ装置10の製造工程において用いられるパレットや、バルブ装置10の取り付け対象としてのエンジン2等が対応する。パレットやエンジン2に形成された突起等に位置決め部205、206を係合させることで、パレットやエンジン2に対するハウジング本体21の位置決めが可能である。
 位置決め部205は、入口ポート220の開口の径方向外側に形成されている。位置決め部206は、位置決め部205との間に入口ポート220の開口を挟むよう形成されている。
 そのため、製造工程においてハウジング本体21を精度よく位置決めし、加工精度を向上できる。また、エンジン2への取り付け時、ハウジング本体21を精度よく位置決めし、バルブ装置10による冷却水の制御を高精度に行うことができる。また、エンジン2への取り付け後は、エンジン2に対するハウジング本体21の位置が安定し、ポートシール部材209によるシール性を向上できる。
<1-4-1>
 位置決め部205および位置決め部206は、締結穴241と締結穴242とを結ぶ第1直線Li1に対し、位置決め部205と位置決め部206とを結ぶ直線である第2直線Li2が直交するよう形成されている。
 そのため、エンジン2に対するハウジング本体21の位置をより安定にすることができる。
<1-4-2>
 第1直線Li1の中心と第2直線Li2の中心とは一致する。
 そのため、エンジン2に対するハウジング本体21の位置をより安定にすることができる。
<1-5>
 ハウジング20は、取付面201からエンジン2とは反対側へ凹む取付面凹部207を有している。
 そのため、エンジン2の熱を取付面凹部207により断熱し、エンジン2からの熱の駆動部70への影響を抑制できる。
<1-5-1>
 取付面凹部207は、複数形成され、複数の取付面凹部207の間には凹部間リブ208が形成されている。
 そのため、エンジン2の熱を取付面凹部207により断熱しつつ、取付面201のエンジン2との接触面積を確保できる。
<1-1-5-1>
 ハウジング本体21は、フィラーを含むポリフェニレンスルファイド樹脂(PPS)により形成されている。より具体的には、ハウジング本体21は、「PPS-GF50」(PPS:50%、ガラス繊維:50%)により形成されている。フィラーとしては、ガラス繊維の他、炭素繊維、シリカ、タルク、珪素等を採用することができる。
 そのため、ハウジング本体21の耐熱性、耐吸水性、強度、寸法精度を向上できる。
<2-1>
 図11に示すように、隔壁部60は、内部空間200とハウジング本体21の外部とを隔てるようハウジング開口部210に設けられ、シャフト32を軸受け可能である。駆動部カバー80は、隔壁部60に対し内部空間200とは反対側に設けられ、隔壁部60との間に駆動部空間800を形成する。駆動部70は、駆動部空間800に設けられ、シャフト32を経由して弁体31を回転駆動可能である。
<2-1>
 上述のように、本実施形態は、車両1のエンジン2の冷却水を制御可能なバルブ装置10であって、ハウジング20とバルブ30と隔壁部60と駆動部カバー80と駆動部70とを備える。
 ハウジング20は、内側に内部空間200を形成するハウジング本体21、内部空間200とハウジング本体21の外部とを接続するポート(220、221、222、223)、および、内部空間200とハウジング本体21の外部とを接続するハウジング開口部210を有する。
 バルブ30は、内部空間200内において回転軸Axr1周りに回転可能な弁体31、弁体31の内側に形成された弁体内流路300、弁体内流路300と弁体31の外側とを接続する弁体開口部(410、420、430)、および、回転軸Axr1に設けられたシャフト32を有し、弁体開口部(410、420、430)を経由した弁体内流路300とポート(220、221、222、223)との連通状態を弁体31の回転位置により変更可能である。
 隔壁部60は、内部空間200とハウジング本体21の外部とを隔てるようハウジング開口部210に設けられ、シャフト32を軸受け可能である。
 駆動部カバー80は、隔壁部60に対し内部空間200とは反対側に設けられ、隔壁部60との間に駆動部空間800を形成する。
 駆動部70は、駆動部空間800に設けられ、シャフト32を経由して弁体31を回転駆動可能である。
 本実施形態では、駆動部70とシャフト32との間に、接手等の部材は不要である。そのため、駆動部70周りの構成を簡単にできる。
 また、シャフト32を軸受けする部材、および、駆動部70を収容する部材として隔壁部60を共用することにより、駆動部70と弁体31との同軸精度を向上できる。また、部材点数を削減できる。
<2-1-1>
 バルブ装置10は、ハウジング開口部210と隔壁部60との間に設けられ、ハウジング開口部210と隔壁部60との間を液密に保持可能な環状シール部材600をさらに備えている。環状シール部材600は、例えばゴム等の弾性部材により環状に形成されている。
 ハウジング開口部210は、内壁が筒状に形成されている。隔壁部60は、ハウジング開口部210の内側に位置し外壁が筒状に形成された隔壁部本体61を有している。環状シール部材600は、ハウジング開口部210と隔壁部本体61との間に設けられている。ハウジング開口部210の内径と隔壁部本体61の外径との差は、自由状態の環状シール部材600の内径と外径との差より小さい。よって、環状シール部材600は、ハウジング開口部210と隔壁部本体61との間において径方向に圧縮されている。
<2-2>
 環状シール部材600は、ハウジング開口部210と隔壁部60との間において径方向に圧縮されている。
 そのため、環状シール部材600によりシャフト32が調芯され、弁体31の位置精度、および、後述する回転角センサ86の検出精度を向上できる。
 また、後述する固定部材830の軸方向にかかる力を小さくでき、固定部材830の本数を低減できる。
<2-2-1>
 環状シール部材600の軸方向においてハウジング本体21との間に軸方向隙間SAxが形成されている。
 そのため、環状シール部材600を、ハウジング開口部210と隔壁部60との間において径方向により効果的に圧縮できる。
<2-3>
 バルブ装置10は、隔壁部60がハウジング本体21と駆動部カバー80との間に挟み込まれた状態でハウジング本体21と駆動部カバー80とを固定可能な固定部材830をさらに備えている。
 そのため、隔壁部60の位置が安定し、弁体31の軸精度を向上できる。
 また、隔壁部60および駆動部カバー80をハウジング本体21に一度に組み付けでき、組付けを簡素化できる。また、固定部材の数を低減できる。
 固定部材830は、例えばねじであり、駆動部カバー80に形成されたカバー締結穴831を通り、ハウジング本体21の締結穴に螺合する。これにより、駆動部カバー80は、ハウジング本体21との間に隔壁部60を挟んだ状態でハウジング本体21に固定される。なお、カバー締結穴は、駆動部カバー80に複数形成され、それぞれに固定部材830が挿通されている。なお、駆動部カバー80の外縁部と隔壁部60との間には、ゴム製環状のカバーシール部材809が設けられている。これにより、駆動部空間800は気密液密に保持されている。
<2-4>
 図11に示すように、隔壁部60は、シャフト32の一端を挿通可能なシャフト挿通穴62を有している。バルブ装置10は、シャフト挿通穴62において隔壁部60にインサート成型された金属環601を備えている。金属環601は、金属により環状に形成されており、シャフト挿通穴62と同軸に設けられている。バルブ装置10は、金属環601の内側に設けられ、シャフト32の一端を軸受けする軸受部602を備えている。軸受部602は、例えばボールベアリングであり、金属環601の内側に圧入されている。
 そのため、樹脂(隔壁部60)と金属(軸受部602)との線膨張差や樹脂劣化により、軸受部602が保持できなくなるのを抑制でき、シャフト32の軸受け精度を維持できる。
<2-5>
 図12に示すように、隔壁部60は、金属環601の径方向外側において駆動部カバー80側の面609から駆動部カバー80とは反対側へ凹む隔壁凹部64を有している。ここで、面609は、隔壁部60の駆動部カバー80側において金属環601の駆動部カバー80側の端面と同一平面上に形成されている平面状の部位である。
 そのため、隔壁部60の一体成型時のヒケや反り、軸受部602の圧入による変形を抑制できる。これにより、隔壁部60の外周部分の寸法精度を向上でき、弁体31の軸精度を向上できる。
<2-6>
 図12に示すように、駆動部70は、シャフト32を回転駆動可能なモータ71を有している。
<2-7>
 図12、図13に示すように、バルブ装置10は、モータ71と隔壁部60との間において圧縮された状態で設けられた弾性部材74をさらに備えている。弾性部材74は、例えばゴム等により形成されている。
 そのため、弾性部材74のダンパ効果により、モータ71に作用する振動を減衰させることができ、接触不良を抑制するとともに、モータ71の作動状態を良好に保つことができる。
 また、モータ71の組付けを簡素化でき、部品点数を低減できる。
<2-8>
 図14、図15に示すように、モータ71は、軸Axm1がシャフト32の軸Axs1と直交するよう設けられている。より正確には、軸Axm1と軸Axs1とは捩れの関係において直交している。
 そのため、パイプ部材50の搭載自由度を向上できる。
 また、ハウジング本体21の幅方向の体格を小さくでき、バルブ装置10を狭いスペースに搭載できる。
 また、モータ71周りの電気部品を冷却水(内部空間200)から遠ざけ、水濡れによるショートの懸念を減らすことができる。
 また、モータ71を冷却水(内部空間200)から遠ざけることで、モータ71への熱害を抑制できる。
<2-9>
 図15、図16に示すように、モータ71は、モータ本体710、モータシャフト711、ウォームギア712、モータ側端子713等を有している。モータ本体710は、略円筒状に形成され、図示しないステータ、コイル、ロータを内部に有している。モータシャフト711は、ロータの回転軸においてロータと一体に設けられ、一端がモータ本体710の軸方向の端部から突出している。モータ71の駆動力は、モータシャフト711から出力される。ここで、モータ71の軸Axm1は、モータシャフト711の軸と一致している。モータ71は、軸Axm1が駆動部カバー80の隔壁部60側を向く面808に対し平行となるよう設けられている(図16参照)。
 ウォームギア712は、モータシャフト711の一端に設けられ、モータシャフト711と一体に回転可能である。モータ側端子713は、例えば金属により長尺の板状に形成されている。モータ側端子713は、モータ本体710のウォームギア712とは反対側の端部から突出し、間にモータ71の軸Axm1を挟むようにして2つ設けられている。ここで、2つのモータ側端子713は、面方向が互いに平行となるよう設けられている。モータ側端子713のモータ本体710内の端部は、コイルに電気的に接続している。
 図16、図17に示すように、バルブ装置10は、給電端子85をさらに備えている。給電端子85は、例えば金属によりU字の平板状に形成され、端子開口851側の端部が隔壁部60側を向くよう駆動部カバー80にインサート成型されている。給電端子85は、間にモータ71の軸Axm1を挟むようにして2つ設けられている。ここで、2つの給電端子85は、同一平面上に設けられている。モータ71の2つのモータ側端子713は、2つの給電端子85の端子開口851のそれぞれに嵌合し、給電端子85と電気的に接続している。
 図12に示すように、駆動部カバー80は、コネクタ部84を有している。コネクタ部84は、内側に端子841を有している。端子841は、給電端子85に電気的に接続している。コネクタ部84には、図示しないワイヤーハーネスが接続される。これにより、車両1のバッテリからワイヤーハーネス、端子841、給電端子85、モータ側端子713を経由して電力が供給される。
 なお、駆動部カバー80の回転軸Axr1上には、回転角センサ86が設けられている。回転角センサ86は、端子841、ワイヤーハーネスを経由してECU8に電気的に接続される。回転角センサ86は、シャフト32の回転角に応じた信号をECU8に出力する。これにより、ECU8は、弁体31の回転位置を検出可能であり、弁体31の回転位置に応じてモータ71の作動を制御することができる。
 上述したように、バルブ装置10は、開口(端子開口851)側の端部が隔壁部60側を向くよう駆動部カバー80に設けられモータ71へ供給する電流が流れるU字状の給電端子85を備えている。モータ71は、軸方向の端部において給電端子85の開口(端子開口851)に接続するモータ側端子713を有し、軸Axm1が駆動部カバー80の隔壁部60側を向く面808に対し平行となるよう設けられている。
 そのため、モータ71を一方向から駆動部カバー80に容易に組み付けできる。また、部品点数を低減できる。
<2-10>
 図15に示すように、ギア部72は、第1ギア721、第2ギア722、第3ギア723を有している。第1ギア721は、モータ71のウォームギア712に噛み合うよう設けられている。第2ギア722は、外径が第1ギア721より大きく、第1ギア721に噛み合うようよう設けられている。第3ギア723は、外径が第2ギア722より大きく、第2ギア722に噛み合うようようシャフト32の一端に設けられている。第3ギア723は、シャフト32と同軸に設けられ、シャフト32と一体に回転可能である。
 第1ギア721、第2ギア722、第3ギア723は、軸がシャフト32の軸Axs1に対し平行となるよう、すなわち、モータ71の軸Axm1に対し直交するよう設けられている。モータ71の駆動力は、ウォームギア712、第1ギア721、第2ギア722、第3ギア723を経由してシャフト32に伝達される。
 図12、図18に示すように、バルブ装置10は、保持部材73をさらに備えている。保持部材73は、駆動部カバー80に対しスナップフィット結合可能なスナップフィット部731を有している。保持部材73は、駆動部カバー80との間に、モータ71、ギア部72の第1ギア721および第2ギア722を保持するよう駆動部カバー80にスナップフィット結合されている。ここで、弾性部材74は、モータ本体710と保持部材73との間において、圧縮された状態で設けられている。
 上述したように、駆動部70は、モータ71の駆動力をシャフト32に伝達可能なギア部72を有している。また、バルブ装置10は、駆動部カバー80に対しスナップフィット結合可能なスナップフィット部731を有し駆動部カバー80との間にモータ71およびギア部72を保持する保持部材73をさらに備えている。
 そのため、モータ71およびギア部72を駆動部カバー80に保持したまま、隔壁部60側へ組み付けることができる。また、部品点数を低減できる。
<6-7>
 図3に示すように、隔壁部60には、シャフト挿通穴62から外側へ延びて隔壁部本体61の外壁に開口する隔壁貫通穴65を有している。また、ハウジング20は、ハウジング開口部210の内壁から外側へ延びてハウジング本体21の外壁に開口し、隔壁貫通穴65と連通可能に形成されたハウジング貫通穴270を有している。
 そのため、内部空間200からシャフト挿通穴62を通り駆動部70側へ向かって流れる冷却水を隔壁貫通穴65へ流すことができる。これにより、内部空間200の冷却水が駆動部70側へ流れるのを抑制可能である。なお、隔壁貫通穴65へ流れた冷却水は、ハウジング貫通穴270から外部へ排出される。
 本実施形態では、ハウジング貫通穴270は、取付面201に開口している。つまり、バルブ装置10がエンジン2に取り付けられると、ハウジング貫通穴270は、エンジン2により覆われた状態となる。
 そのため、外部の水がハウジング貫通穴270、隔壁貫通穴65を経由してバルブ装置10の内部に侵入するのを抑制できる。
  (第2実施形態)
 第2実施形態によるバルブ装置の一部を図19に示す。
<2-11>
 図19に示すように、モータ71は、モータシャフト711がハウジング20の取付面201に対し垂直となるよう、かつ、ウォームギア712が取付面201とは反対側を向くよう駆動部空間800に設けられている。
 上述したように、モータ71は、駆動力を出力するモータシャフト711、および、モータシャフト711の先端に設けられたウォームギア712を有し、モータシャフト711が取付面201に対し垂直となるよう、かつ、ウォームギア712が取付面201とは反対側を向くよう設けられている。
 そのため、ギア高さを小さくでき、駆動部70の体格を小さくできる。
 また、モータ71のモータ本体710をエンジン2(取付面201)の近くに配置できるため、モータ71の耐振性を向上できるとともに、モータ71に作用する振動が小さくなり、断線に対するロバスト性を向上できる。
 また、モータ71、ギア部72を図19に示すように駆動部空間800に配置することで、駆動部70および駆動部カバー80の取付面201に対し垂直な方向Dv1の幅を、取付面201に対し平行な方向Dp1の幅より小さくできる。
  (第3実施形態)
 第3実施形態によるバルブ装置の一部を図20に示す。
<3-1>
 第3実施形態では、シャフト32における弁体31のボールバルブ41、42、43、筒状接続部44、筒状バルブ接続部45の配置が第1実施形態と異なる。図20に示すように、ボールバルブ41、筒状接続部44、ボールバルブ42、筒状バルブ接続部45、ボールバルブ43が、回転軸Axr1方向の駆動部70側から駆動部70とは反対側へ、この順で並ぶよう配置されている。
 弁体31のボールバルブ41、42、43は、外周壁の少なくとも一部が球面状に形成され、内周壁の少なくとも一部が外側へ凹むよう形成されている。
<3-1>
 上述のように、本実施形態は、車両1のエンジン2の冷却水を制御可能なバルブ装置10であって、ハウジング20とバルブ30とバルブシール36とを備えている。
 ハウジング20は、内部空間200と外部とを接続するポート(220、221、222、223)を有する。
 バルブ30は、内部空間200内において回転軸Axr1周りに回転可能な弁体31、弁体31の内側に形成された弁体内流路300、弁体内流路300と弁体31の外側とを接続する弁体開口部(410、420、430)、および、回転軸Axr1に設けられたシャフト32を有し、弁体開口部(410、420、430)を経由した弁体内流路300とポート(220、221、222、223)との連通状態を弁体31の回転位置により変更可能である。
 バルブシール36は、環状に形成され、弁体31の外周壁に当接可能なようポート(220、221、222、223)に対応する位置に設けられ、弁体31の回転位置により弁体開口部(410、420、430)に連通可能なシール開口部360を内側に形成し、弁体31の外周壁との間を液密に保持可能である。
 弁体31は、外周壁の少なくとも一部が球面状に形成され、内周壁の少なくとも一部が外側へ凹むよう形成されている。
 そのため、弁体31の外周壁の球面の成形精度を向上できる。これにより、弁体31の外周壁における冷却水の漏れを抑制可能である。
 また、弁体内流路300の流路面積を大きくでき、通水抵抗を小さくできる。
<3-2>
 弁体31のボールバルブ41、42、43は、内周壁の少なくとも一部が球面状に形成されている。
 そのため、弁体31の少なくとも一部を均肉に近付けることができる。これにより、弁体31の外周壁の球面の精度をより向上でき、弁体内流路300の流路面積をより大きくできる。
<3-3>
 弁体31のボールバルブ41、42、43は、回転軸Axr1方向および周方向の少なくとも一部の範囲において、内周壁と外周壁との距離が同じである。すなわち、弁体31のボールバルブ41、42、43の内周壁と外周壁とは、前記範囲において曲率が同じ球面状に形成されている。すなわち、弁体31は、少なくとも前記範囲において肉厚が均一(均肉)となるよう形成されている。
 そのため、弁体31の少なくとも一部を均肉にすることができる。これにより、弁体31の外周壁の球面の精度をより向上でき、弁体内流路300の流路面積をより大きくできる。
<3-4>
 弁体31のボールバルブ41、42、43は、回転軸Axr1方向および周方向の少なくともシール開口部360に対応する範囲において、内周壁と外周壁との距離が同じである。
 そのため、前記範囲において弁体31を均肉にすることができる。これにより、弁体31の外周壁の球面の精度をより向上でき、バルブシール36のシール性を向上できる。
<3-4-1>
 弁体31のボールバルブ41、42、43は、シール開口部360の全てが弁体31の外周壁で塞がれた全閉状態のとき、回転軸Axr1方向および周方向の少なくともシール開口部360に対応する範囲において、内周壁と外周壁との距離が同じである。
 そのため、全閉状態のときのバルブシール36のシール性をより向上できる。
<3-5>
 シャフト32は、インサート成型により弁体31と一体に形成されている。
 そのため、弁体31の制御性を向上できる。
 また、シャフト32の組付け工数を低減できる。
<3-6>
 弁体31は、回転軸Axr1を含む仮想平面Vp1で2つに分割された第1分割体33と第2分割体34とを有し、第1分割体33と第2分割体34とがそれぞれの接合面331、341で接合されている。
 そのため、後述するダイスライドインジェクション(DSI)により、弁体31を精度よく製造できる。
<3-7>
 図20、図23に示すように、第1分割体33は、隔壁部60側の面から規制凹部63側へ延びて先端部が規制凹部63に位置する第1規制凸部332を有している(規制凹部63については、図3、図6参照)。第2分割体34は、隔壁部60側の面から規制凹部63側へ延びて先端部が規制凹部63に位置する第2規制凸部342を有している。
 そのため、第1規制凸部332、第2規制凸部342が規制凹部63の規制部631に当接することにより、弁体31の回転を規制できる。ここで、第1規制凸部332、第2規制凸部342は、それぞれ、第1分割体33、第2分割体34に形成されているため、第1規制凸部332、第2規制凸部342が規制凹部63の規制部631に当接したとき、第1分割体33と第2分割体34とが接合面331、341で離れる(剥離する)のを抑制できる。
<3-8>
 第1規制凸部332は、接合面331に沿って規制凹部63側へ延びている。第2規制凸部342は、第1規制凸部332に当接しつつ、接合面331に沿って規制凹部63側へ延びている。
 そのため、第1規制凸部332、第2規制凸部342が規制凹部63の規制部631に当接したとき、第1分割体33と第2分割体34とが接合面331、341で離れるのをより効果的に抑制できる。
<3-9>
 図20、図21、図22に示すように、弁体31は、弁体開口部410の内縁端を接続する弁体開口リブ411を有している。弁体31は、弁体開口部420の内縁端を接続する弁体開口リブ421、422を有している。弁体31は、弁体開口部430の内縁端を接続する弁体開口リブ431、432を有している。そのため、弁体開口部410、420、430の強度を向上できる。
 弁体開口リブ411、421、431は、シャフト32の軸Axs1(回転軸Axr1)を含む仮想平面、すなわち、接合面331、341を含む仮想平面Vp1上に形成されている。つまり、弁体開口リブ411、421、431は、接合面331、341を挟むようにして形成されている。弁体開口リブ422、432は、シャフト32の軸Axs1(回転軸Axr1)を含み仮想平面Vp1に直交する仮想平面上に形成されている。
 図24、図25に示すように、弁体開口リブ411は、弁体31のボールバルブ41の外周壁に沿う仮想球面Vs1から径方向内側へ離れた位置に形成されている。
 そのため、弁体31の回転時、バルブシール36が弁体開口リブ411に引っ掛かり摺動抵抗が増大するのを抑制できる。
<3-9-1>
 図24、図25に示すように、弁体開口リブ411は、仮想球面Vs1から所定の距離を空けて円弧状に形成されている。なお、弁体開口リブ421、422、および、弁体開口リブ431、432についても、ボールバルブ42、43の外周壁に沿う仮想球面から所定の距離を空けて円弧状に形成されている。
 そのため、弁体31の回転時の摺動抵抗の増大を抑制できるとともに、弁体開口リブ411、421、422、431、432の内側の流路面積を大きくできる。
<3-11>
 図26に示すように、接合面331、341は、全てのバルブシール36のシール開口部360の全てが弁体31の外周壁で塞がれた全閉状態のとき、バルブシール36から離れた位置にある。
 そのため、弁体31の接合面331、341において外周壁に形成され得る段差により、弁体31が全閉状態のとき、バルブシール36と弁体31の外周壁との間から冷却水が漏れるのを抑制できる。
<3-12>
 図20に示すように、弁体31は、筒状接続部44において接合面331、341上に形成され筒状接続部44の外周壁の曲率と曲率が異なる外壁を有する特定形状部441を有している。弁体31は、筒状バルブ接続部45において接合面331、341上に形成され筒状バルブ接続部45の外周壁の曲率と曲率が異なる外壁を有する特定形状部451を有している。
 そのため、弁体31の回転時、特定形状部441、451とバルブシール36とが摺動することはなく、弁体31の作動不良を抑制できるとともに、バルブシール36の摩耗を抑制できる。
<3-12-1>
 特定形状部441、451は、それぞれ、外壁が筒状接続部44、筒状バルブ接続部45の外周壁から外側へ突出するよう形成されている。
<3-12-2>
 特定形状部441、451は、それぞれ、外壁が筒状接続部44、筒状バルブ接続部45の外周壁から内側へ凹むよう形成されていてもよい。
<3-12-3>
 特定形状部441、451は、それぞれ、外壁が平面状に形成されていてもよい。
<3-13>
 図22に示すように、弁体31は、筒状接続部44の径方向外側においてボールバルブ41とボールバルブ42との間に形成されるバルブ間空間400とボールバルブ41の弁体内流路300とを接続するようボールバルブ41の回転軸Axr1方向の端面に形成された端面開口部415、および、バルブ間空間400とボールバルブ42の弁体内流路300とを接続するようボールバルブ42の回転軸Axr1方向の端面に形成された端面開口部425を有している。ここで、端面開口部415、425は、それぞれ、「第1端面開口部」、「第2端面開口部」に対応している。
 入口ポート220は(図3参照)、バルブ間空間400に連通している。そのため、入口ポート220から内部空間200に流入した冷却水は、バルブ間空間400、端面開口部415、425を経由して弁体内流路300に流入可能である。
 バルブ間空間400は、周方向の全域にわたって開口している。そのため、入口ポート220から内部空間200に流入し弁体内流路300に向かう冷却水の通水抵抗を小さくできる。
<3-14>
 図27に示すように、シャフト32は、筒状接続部44においてインサート成型により弁体31と一体に形成されている。つまり、シャフト32は、筒状接続部44には溶着されているが、弁体31の筒状接続部44以外の部位には溶着されていない。
 弁体内流路300にシャフト32とのインサート成型部を設けた場合、弁体内流路300の流路面積が小さくなり通水抵抗が大きくなるおそれがあるが、本実施形態では、弁体内流路300の外の筒状接続部44にシャフト32とのインサート成型部が設けられているため、通水抵抗を小さくできる。
<3-15>
 図27に示すように、シャフト32は、筒状接続部44との相対回転を規制可能な回り止め部321を有している。回り止め部321は、断面形状が多角形となるよう形成されている。本実施形態では、断面形状が六角形となるよう形成されている。ここで、回り止め部321は、例えば円柱状のシャフト32の外周壁を周方向に6箇所、平面状に切削等することにより形成されている。そのため、回り止め部321の外壁は、シャフト32の外周壁に対し径方向内側に位置している。なお、筒状接続部44の内壁は、回り止め部321の形状に対応するよう断面形状が六角形となるよう形成されている。
 そのため、簡単な構成で、弁体31とシャフト32との相対回転を規制できる。
<3-16>
 図28に示すように、弁体31は、ボールバルブ42に対し筒状接続部44とは反対側においてボールバルブ42に接続し外周壁および内周壁が筒状に形成され内側に弁体内流路300を形成する筒状バルブ接続部45、および、筒状バルブ接続部45に対しボールバルブ42とは反対側において筒状バルブ接続部45に接続し外周壁が球面状に形成されたボールバルブ43を有している。
 筒状バルブ接続部45は、外周壁および内周壁が筒状に形成されている。そのため、内側の弁体内流路300の流路面積を確保できる。
<3-17>
 図20に示すように、ボールバルブ41の外周壁の外径は、ボールバルブ43の外周壁の外径と同じである。なお、ボールバルブ42の外周壁の外径も、ボールバルブ41の外周壁の外径、ボールバルブ43の外周壁の外径と同じである。
 ボールバルブ41の回転軸Axr1方向のボールバルブ43とは反対側の端面である第1最外端面301の面積は、ボールバルブ43の回転軸Axr1方向のボールバルブ41とは反対側の端面である第2最外端面302の面積と異なる。ここで、第2最外端面302の面積は、第1最外端面301の面積より大きい。よって、回転軸Axr1方向におけるボールバルブ43の長さは、ボールバルブ41の長さより短い。
 そのため、弁体31の軸方向の大きさを小さくでき、バルブ装置10の体格を小さくできる。
<3-18>
 図20、図22に示すように、弁体31は、ボールバルブ42の弁体開口部420の内縁端を接続する弁体開口リブ422、および、ボールバルブ43の弁体開口部430の内縁端を接続する弁体開口リブ432を有している。ここで、弁体開口リブ422、弁体開口リブ432は、それぞれ「第2弁体開口リブ」、「第3弁体開口リブ」に対応している。
 弁体開口リブ422と弁体開口リブ432とは、弁体31の周方向において同じ位置に形成されている。つまり、弁体開口リブ422、432は、回転軸Axr1と平行な方向に並ぶよう形成されている。なお、弁体開口リブ411と弁体開口リブ421とは、弁体31の周方向において同じ位置に形成されている。
 そのため、弁体開口リブ422、432の周囲を流れる冷却水の乱れを抑制でき、通水抵抗を低減できる。
<3-19>
 図20、図21、図22に示すように、弁体31は、端面開口部415を跨ぐようにして筒状接続部44とボールバルブ41とを接続する端面開口リブ416、417、および、端面開口部425を跨ぐようにして筒状接続部44とボールバルブ42とを接続する端面開口リブ426、427を有している。ここで、端面開口リブ416、417は「第1端面開口リブ」に対応し、端面開口リブ426、427は「第2端面開口リブ」に対応している。
 端面開口リブ416、426は、それぞれ、間に筒状接続部44を挟むようにして2つずつ形成されている。端面開口リブ417、427は、それぞれ、間に筒状接続部44を挟むようにして2つずつ形成されている。
 なお、端面開口リブ416、426は、仮想平面Vp1上に形成されている。つまり、端面開口リブ416、426は、接合面331、341を挟むようにして形成されている。よって、弁体開口リブ411、421、および、端面開口リブ416、426は、弁体31の周方向において同じ位置に形成されている。
<3-19-1>
 図20、図22に示すように、端面開口リブ417と端面開口リブ427と弁体開口リブ422と弁体開口リブ432とは、弁体31の周方向において同じ位置に形成されている。つまり、端面開口リブ417、427、弁体開口リブ422、432は、回転軸Axr1と平行な方向に並ぶよう形成されている。なお、端面開口リブ417、427、弁体開口リブ422、432は、シャフト32の軸Axs1(回転軸Axr1)を含み仮想平面Vp1に直交する仮想平面上に形成されている。
 そのため、端面開口リブ417、427、弁体開口リブ422、432の周囲を流れる冷却水の乱れを抑制でき、通水抵抗を低減できる。
<3-20>
 図20、図21、図22に示すように、端面開口リブ416、417は、ボールバルブ41の回転軸Axr1方向の端面との間にリブ端面隙間418を形成している。端面開口リブ426、427は、ボールバルブ42の回転軸Axr1方向の端面との間にリブ端面隙間428を形成している。ここで、リブ端面隙間418は「第1リブ端面隙間」に対応し、リブ端面隙間428は「第2リブ端面隙間」に対応している。
 図20、図21に示すように、回転軸Axr1に対し垂直な方向から見た場合、端面開口リブ426、427と、ボールバルブ42の回転軸Axr1方向の端面との間にリブ端面隙間428を目視することができる。
 そのため、端面開口部415、425における通水抵抗を低減できる。
<3-21>
 図20、図22に示すように、端面開口リブ417は、ボールバルブ42側の面が回転軸Axr1に対し傾斜するよう形成されている。端面開口リブ427は、ボールバルブ41側の面が回転軸Axr1に対し傾斜するよう形成されている。
 そのため、端面開口リブ417、427の周囲における通水抵抗を低減できる。
 次に、バルブ30の製造方法について説明する。本実施形態では、所謂ダイスライドインジェクション(DSI)を用いてバルブ30を製造する。
 図29に示すように、型装置100は、第1型110、第2型120等を備えている。第1型110は、第1外型111、第1内型112を有している。第2型120は、第2外型121、第2内型122を有している。
 第1外型111は、第1内型112側の端面から半球面状に凹む第1凹面113を有している。第1凹面113は、第1分割体33の外周壁のうちボールバルブ41、42、43の外周壁の形状に対応するよう形成されている。
 第1内型112は、第1外型111側の端面から半球面状に突出する第1凸面114を有している。第1凸面114は、第1分割体33の外周壁のうちボールバルブ41、42、43の内周壁の形状に対応するよう形成されている。ここで、第1外型111と第1内型112とが当接しているとき、弁体31の回転軸Axr1方向および周方向の少なくとも一部の範囲において、第1凹面113と第1凸面114との距離が同じになるよう設定されている。
 第2外型121は、第2内型122側の端面から半球面状に凹む第2凹面123を有している。第2凹面123は、第2分割体34の外周壁のうちボールバルブ41、42、43の外周壁の形状に対応するよう形成されている。
 第2内型122は、第2外型121側の端面から半球面状に突出する第2凸面124を有している。第2凸面124は、第2分割体34の外周壁のうちボールバルブ41、42、43の内周壁の形状に対応するよう形成されている。ここで、第2外型121と第2内型122とが当接しているとき、弁体31の回転軸Axr1方向および周方向の少なくとも一部の範囲において、第2凹面123と第2凸面124との距離が同じになるよう設定されている。
 バルブ30の製造方法は、以下の工程を含む。
<3-22>
 (1次成形工程)
 1次成形工程では、第1分割体33と第2分割体34とをそれぞれ第1型110と第2型120とにより樹脂成形する。具体的には、図29の(A)に示すように、第1外型111と第1内型112とを当接させ、第2外型121と第2内型122とを当接させ、第1凹面113と第1凸面114との間、および、第2凹面123と第2凸面171との間に溶融した樹脂を射出する。
 図30に示すように、型装置100の射出部130から射出された樹脂は、スプール131、ランナー132、ゲート133、134を経由して第1型110、第2型120に流れる。第1分割体33、第2分割体34が冷え固まると、1次成形工程が完了する。
<3-22-1>
 1次成形工程において第1分割体33と第2分割体34とを樹脂成形するとき、回転軸Axr1方向および周方向の少なくとも一部の範囲において、第1凹面113と第1凸面114との距離、ならびに、第2凹面123と第2凸面171との距離は同じである。
 そのため、弁体31の少なくとも一部を均肉にすることができる。これにより、弁体31の外周壁の球面の精度をより向上でき、弁体内流路300の流路面積をより大きくできる。
<3-23>
 (スライド工程)
 1次成形工程の後のスライド工程では、第1分割体33と第2分割体34とのそれぞれの接合面331、341が対向するよう、第1分割体33または第2分割体34を第1型110または第2型120ごとスライドさせる。具体的には、図29の(B)に示すように、第1内型112を第1外型111から外し、第2内型122を第2外型121から外し、第1分割体33と第2分割体34とのそれぞれの接合面331、341が対向するよう、第1分割体33を第1外型111ごとスライドさせる。
 スライド工程により、バルブ30を効率よく製造できる。
<3-24>
 (シャフト配置工程)
 スライド工程の後のシャフト配置工程では、シャフト32を弁体31の回転軸Axr1に配置する。具体的には、図29の(C)に示すように、第1分割体33と第2分割体34との間の回転軸Axr1にシャフト32を配置する。
 そのため、弁体31成型後にシャフト32を組み付ける場合と比べ、シャフト32の組付け工数等を低減できる。
<3-22>
 (2次成形工程)
 シャフト配置工程の後の2次成形工程では、第1分割体33の接合面における溶着部と第2分割体34の接合面における溶着部との間に樹脂を射出し、第1分割体33と第2分割体34とを溶着する。
 図31に示すように、1次成形工程後の第2分割体34には、接合面341において溶着部311、312、313が形成されている。溶着部311は、第2分割体34のボールバルブ41に対応する部位の接合面341から凹むよう溝状に形成されている。溶着部312は、第2分割体34の筒状接続部44に対応する部位の接合面341から凹むよう溝状に形成されている。溶着部313は、第2分割体34のボールバルブ42、筒状バルブ接続部45、ボールバルブ43に対応する部位の接合面341から凹むよう溝状に形成されている。第1分割体33にも、第2分割体34と同様に、溶着部311、312、313が形成されている。
 溶着部311の一端には型装置100のゲート入口141が配置され、溶着部311の他端にはゲート出口145が配置される。溶着部312の一端には型装置100のゲート入口142が配置され、溶着部312の他端にはゲート出口146が配置される。溶着部313の中央には型装置100のゲート入口143が配置され、溶着部313の両端にはゲート出口147が配置される。ここで、ゲート入口142、ゲート出口146は、筒状接続部44の軸方向の中央に配置される。また、ゲート入口143は、筒状バルブ接続部45の軸方向の中央に配置される。なお、ゲート入口141は、ボールバルブ41の第1最外端面301に配置される。ゲート出口145は、ボールバルブ41の第1最外端面301とは反対側の端面に配置される。ゲート出口147は、ボールバルブ43の第2最外端面302、および、ボールバルブ42のボールバルブ41側の端面に配置される。
 図32に示すように、2次成形工程では、型装置100の射出部140からゲート入口141、142、143を経由して溶着部311、312、313に、溶融した樹脂を射出する。ゲート入口141、142、143から溶着部311、312、313に流入した樹脂は、それぞれ、ゲート出口145、146、147へ向かって流れ、ゲート出口145、146、147から流出する。溶着部311、312、313内の樹脂が冷え固まると、第1分割体33と第2分割体34とシャフト32とが溶着され、2次成形工程が完了する。ここで、弁体31の筒状接続部44のゲート入口142、ゲート出口146に対応する位置に残存した樹脂は、特定形状部441を形成する。また、弁体31の筒状バルブ接続部45のゲート入口143に対応する位置に残存した樹脂は、特定形状部451を形成する。
<3-22>
 上述のように、本実施形態は、回転軸Axr1周りに回転可能な弁体31、および、弁体31の内側に形成された弁体内流路300を有するバルブ30の製造方法であって、1次成形工程と第2成形工程とを含む。
 弁体31は、外周壁の少なくとも一部が球面状に形成され、内周壁の少なくとも一部が外側へ凹むよう形成され、回転軸Axr1を含む仮想平面Vp1で2つに分割された第1分割体33と第2分割体34とを有し、第1分割体33と第2分割体34とがそれぞれの接合面331、341で接合される。
 1次成形工程では、第1分割体33と第2分割体34とをそれぞれ第1型110と第2型120とにより樹脂成形する。
 第2成形工程では、第1分割体33の接合面331における溶着部(311、312、313)と第2分割体34の接合面341における溶着部(311、312、313)との間に樹脂を射出し、第1分割体33と第2分割体34とを溶着する。
 上記製造方法でバルブ30を製造することにより、弁体31の外周壁の球面の成形精度を向上できる。これにより、弁体31の外周壁における冷却水の漏れを抑制可能である。
 また、弁体内流路300の流路面積を大きくでき、通水抵抗を小さくできる。
  (第4実施形態)
 第4実施形態によるバルブ装置の一部を図33に示す。
<3-10>
 図33に示すように、弁体開口リブ411は、仮想球面Vs1から所定の距離を空けて直線状に形成されている。なお、弁体開口リブ421、422、および、弁体開口リブ431、432についても、ボールバルブ42、43の外周壁に沿う仮想球面から所定の距離を空けて直線状に形成されている。
 そのため、弁体31の回転時、バルブシール36が弁体開口リブ411に引っ掛かり摺動抵抗が増大するのをより効果的に抑制できる。
  (第5実施形態)
 第5実施形態によるバルブ装置の一部を図34に示す。
 バルブ30の弁体31は、ボールバルブ46を有している。シャフト32は、弁体31の回転軸Axr1に設けられている。ボールバルブ46は、外周壁461、内周壁462を有している。外周壁461は、ボールバルブ46の径方向外側へ膨らむよう球面状に形成されている。内周壁462は、ボールバルブ46の径方向外側へ凹むよう球面状に形成されている。ここで、弁体31は、回転軸Axr1方向および周方向の少なくとも一部の範囲において外周壁461と内周壁462との距離が同じである。すなわち、弁体31は、少なくとも前記範囲において肉厚が均一(均肉)となるよう形成されている。
 次に、バルブ30の製造方法について説明する。
 図35に示すように、型装置150は、上ベース151、下ベース152、上支持柱153、下支持柱154、型駆動体155、第1内側型160、第2内側型170、外側型180等を備えている。
 上ベース151は、板状に形成されている。下ベース152は、板状に形成され、上ベース151に対し平行となるよう設けられている。上支持柱153は、棒状に形成され、一端が上ベース151の下ベース152とは反対側に接続している。上支持柱153は、一端が上ベース151において型装置150の中心軸CAx1周りに環状をなすよう8本設けられている(図36参照)。上支持柱153は、一端を支点として他端側が中心軸CAx1側へ揺動可能である。
 下支持柱154は、棒状に形成され、一端が下ベース152の上ベース151側に接続している。下支持柱154は、他端が上ベース151の穴を通り上ベース151に対し下ベース152とは反対側に位置するよう設けられている。下支持柱154は、一端が下ベース152において中心軸CAx1周りに環状をなすよう8本設けられている(図37参照)。下支持柱154は、一端を支点として他端側が中心軸CAx1側へ揺動可能である。
 第1内側型160は、8本の上支持柱153のそれぞれの他端に設けられている。すなわち、第1内側型160は、合計8個設けられている。第2内側型170は、8本の下支持柱154のそれぞれの他端に設けられている。すなわち、第2内側型170は、合計8個設けられている。
 図38に示すように、第1内側型160は、外壁の一部に第1凸面161を有している。第1凸面161は、球面状に形成されている。第2内側型170は、外壁の一部に第2凸面171を有している。第2凸面171は、球面状に形成されている。
 図35に示すように、第1内側型160と第2内側型170とは、第1凸面161、第2凸面171が中心軸CAx1とは反対側を向くよう周方向に交互に配置されている。これにより、第1凸面161と第2凸面171とは、周方向に連続する球面を形成可能である。
 外側型180は、内壁に凹面181を有している(図39参照)。凹面181は、球面状に形成されている。外側型180は、凹面181が第1凸面161および第2凸面171に対向するよう第1内側型160および第2内側型170の外側に配置される。
 型駆動体155は、筒状に形成されている。型駆動体155は、中心軸CAx1と同軸に第1内側型160および第2内側型170の内側に配置される。型駆動体155の外周壁には、係合溝部156が形成されている。係合溝部156は、型駆動体155の一端から他端へ延びるよう形成されている。係合溝部156は、型駆動体155の周方向に等間隔で8つ形成されている。
 第1内側型160は、第1凸面161とは反対側に係合凸部162を有している。係合凸部162は、型駆動体155の係合溝部156に係合可能である。また、型駆動体155は、係合溝部156に係合凸部162が係合した状態で、中心軸CAx1方向に移動可能である。型駆動体155の外周壁は、テーパ状に形成されている。そのため、型駆動体155が第1内側型160および第2内側型170に対し中心軸CAx1方向の上ベース151側へ相対移動すると、8個の第1内側型160は、中心軸CAx1側へ集まるようにして移動する(図39、図40参照)。これにより、第1凸面161で形成される球状の面の内径が縮小する。なお、第1内側型160が中心軸CAx1側へ集まるようにして移動すると、8個の第2内側型170も中心軸CAx1側へ集まるようにして移動可能である。すなわち、第1内側型160と第2内側型170とが中心軸CAx1側へ集まるようにして移動すると、第1凸面161および第2凸面171で形成される球状の面の内径が縮小する。
 バルブ30の製造方法は、以下の工程を含む。
<3-25>
 (樹脂成形工程)
 樹脂成形工程では、外側型180と外側型180の内側に配置される第1内側型160および第2内側型170との間において弁体31を樹脂成形する。具体的には、図35、図39の(A)に示すように、第1凸面161および第2凸面171で形成される球状の面と外側型180の凹面181との間に形成される空間に、溶融した樹脂を射出する。当該樹脂が冷え固まると、樹脂成形工程が完了する。
<3-25-1>
 樹脂成形工程において弁体31を樹脂成形するとき、回転軸Axr1方向および周方向の少なくとも一部の範囲において、凹面181と第1凸面161および第2凸面171との距離が同じである(図39の(A)参照)。
 そのため、弁体31の少なくとも一部を均肉にすることができる。これにより、弁体31の外周壁の球面の精度をより向上でき、弁体内流路300の流路面積をより大きくできる。
 (型移動工程)
 樹脂成形工程の後の型移動工程では、第1内側型160および第2内側型170を弁体31の内側へ移動させる。具体的には、図39の(A)、(B)、図40の(A)~(E)に示すように、第1内側型160および第2内側型170に対し型駆動体155を中心軸CAx1方向へ相対移動させ、第1内側型160および第2内側型170を中心軸CAx1側へ移動させ、第1凸面161および第2凸面171により形成される球状の面を縮径させる。これにより、弁体31の内周壁462と第1凸面161および第2凸面171との間に隙間が形成される。そして、弁体31に対し第1内側型160および第2内側型170を中心軸CAx1方向に相対移動させることで、第1内側型160および第2内側型170を弁体31内から抜き出す。
<3-26>
 図41の(A)、(B)に示すように、第1凸面161および第2凸面171の突出高さH1は、型移動工程において第1内側型160および第2内側型170が移動可能な距離Dm1より小さく設定されている。
 そのため、第1内側型160および第2内側型170を弁体31内から抜き出すとき、第1凸面161および第2凸面171が弁体31の内周壁462に干渉することなく、第1内側型160および第2内側型170を弁体31から容易に抜き出すことができる。
<3-25>
 上述のように、本実施形態は、回転軸Axr1周りに回転可能な弁体31、および、弁体31の内側に形成された弁体内流路300を有するバルブ30の製造方法であって、樹脂成形工程と型移動工程とを含む。
 弁体31は、外周壁の少なくとも一部が球面状に形成され、内周壁の少なくとも一部が外側へ凹むよう形成される。
 樹脂成形工程では、外側型180と外側型180の内側に配置される内側型(160、170)との間において弁体31を樹脂成形する。
 型移動工程では、樹脂成形工程の後、内側型(160、170)を弁体31の内側へ移動させる。
 上記製造方法でバルブ30を製造することにより、、弁体31の外周壁の球面の成形精度を向上できる。これにより、弁体31の外周壁における冷却水の漏れを抑制可能である。
 また、弁体内流路300の流路面積を大きくでき、通水抵抗を小さくできる。
  (第6実施形態)
 第6実施形態によるバルブ装置を図42に示す。第6実施形態は、バルブ30の構成等が第1実施形態と異なる。
 弁体31のボールバルブ41、42、筒状接続部44、ボールバルブ43は、回転軸Axr1方向の駆動部70側から駆動部70とは反対側へ向かって、この順で並ぶよう一体に形成されている。弁体31は、筒状に形成され、ボールバルブ41、42、筒状接続部44、ボールバルブ43の内周壁が、回転軸Axr1を中心とする略円筒面状に形成されている。なお、弁体31の内周壁は、回転軸Axr1方向の駆動部70側から駆動部70とは反対側へ向かうに従い内径が大きくなるようテーパ状に形成されている。弁体31は、ボールバルブ41、42、43において外周壁が球面状となるよう形成されている。シャフト32は、回転軸Axr1において弁体31と一体に設けられている。
 出口ポート221、222、223は、それぞれ、ボールバルブ41、42、43に対応する位置に形成されている。パイプ部511の出口ポート221とは反対側の端部は、ホース等を経由してラジエータ5に接続される。パイプ部512の出口ポート222とは反対側の端部は、ホース等を経由してヒータ6に接続される。パイプ部513の出口ポート223とは反対側の端部は、ホース等を経由してデバイス7に接続される。
 取付面201は、パイプ取付面202に対し直交するよう形成されている(図43参照)。入口ポート220は、取付面201に開口するよう形成されている。取付面201における入口ポート220の開口は、円形である。
 図44に示すように、バルブ装置10は、エンジン2とインバータ16との間の狭小空間A2においてエンジン2に取り付けられる。ここで、バルブ装置10は、パイプ部材50がバルブ30に対し鉛直方向上側に位置するようにしてエンジン2に取り付けられる。
<1-1>
 図42、図43に示すように、ハウジング20は、ハウジング本体21と一体に形成された締結部231、232、233を有している。締結部231、232、233は、ハウジング本体21の取付面201側の端部から取付面201の面方向に突出するよう形成されている。また、ハウジング20は、締結部231、232、233のそれぞれに対応して形成された締結穴241、242、243を有している。
 締結穴241、242、243には、締結部材240が挿通され、エンジン2に締結される。これにより、バルブ装置10がエンジン2に取り付けられる。取付面201の入口ポート220の径方向外側には、ゴム製のポートシール部材209が設けられる。ポートシール部材209は、バルブ装置10がエンジン2に取り付けられた状態において、締結部材240の軸力により圧縮された状態となる。これにより、ポートシール部材209は、取付面201とエンジン2との間を液密に保持し、入口ポート220から取付面201とエンジン2との間を経由して冷却水が漏れるのを抑制できる。
 図43に示すように、入口ポート220の開口は、3つの締結穴、すなわち、締結穴241、242、243を結んで形成される三角形Ti1の内側に形成されている。
<1-1>
 上述のように、本実施形態は、車両1のエンジン2の冷却水を制御可能なバルブ装置10であって、ハウジング20とバルブ30とを備える。
 ハウジング20は、内側に内部空間200を形成するハウジング本体21、エンジン2に取り付けられた状態においてエンジン2に対向するようハウジング本体21の外壁に形成された取付面201、取付面201に開口し内部空間200とハウジング本体21の外部とを接続する入口ポート220、ハウジング本体21と一体に形成された複数の締結部(231、232、233)、および、複数の締結部のそれぞれに対応して形成された複数の締結穴(241、242、243)を有する。
 バルブ30は、内部空間200内において回転軸Axr1周りに回転可能な弁体31、および、弁体31の内側に形成され入口ポート220に連通可能な弁体内流路300を有する。
 ハウジング本体21は、締結穴(241、242、243)を通りエンジン2に螺合する締結部材240によりエンジン2に固定される。
 締結穴は、少なくとも3つ形成されている。
 入口ポート220の開口は、3つの締結穴(241、242、243)を結んで形成される三角形Ti1の内側に形成されている。
 そのため、入口ポート220の周りに環状の弾性部材からなるポートシール部材209を設けた場合、3つの締結穴(231、232、233)を通る締結部材240によりハウジング本体21をエンジン2に固定したとき、ポートシール部材209をバランスよく圧縮できる。これにより、入口ポート220周りのシール性を効果的に確保できる。
<4-1>
 図45、図46に示すように、駆動部カバー80は、駆動部空間800を形成するカバー本体81、および、カバー本体81の外縁部に形成されハウジング本体21に固定されるカバー固定部821~826を有している。
 カバー固定部821~826のそれぞれには、カバー締結穴831~836が形成されている。カバー締結穴831~836には、固定部材830が挿通され、ハウジング本体21に締結される。
 ここで、カバー固定部823、824は、ハウジング本体21の取付面201に対し垂直な方向Dv1の両端部のうち少なくとも一方より外側へ突出しないよう形成されている。
 具体的には、カバー固定部823、824は、ハウジング本体21の取付面201に対し垂直な方向Dv1の取付面201とは反対側の端部であるハウジング端部215より外側、すなわち、取付面201とは反対側へ突出しないよう形成されている。
 図45に示す仮想平面Vp3は、ハウジング端部215を通り取付面201に対し平行な仮想平面である。カバー固定部823、824は、当該仮想平面Vp3に対し取付面201側に位置している。
 また、カバー固定部821、826は、ハウジング本体21の取付面201に対し垂直な方向Dv1の取付面201側の端部であるハウジング端部216より外側、すなわち、取付面201側へ突出しないよう形成されている。つまり、カバー固定部821、826は、取付面201に対し仮想平面Vp3側に位置している。
<4-1>
 上述のように、本実施形態は、車両1のエンジン2の冷却水を制御可能なバルブ装置10であって、ハウジング20とバルブ30と隔壁部60と駆動部カバー80と駆動部70とを備える。
 ハウジング20は、内側に内部空間200を形成するハウジング本体21、エンジン2に取り付けられた状態においてエンジン2に対向するようハウジング本体21の外壁に形成された取付面201、および、内部空間200とハウジング本体21の外部とを接続するポート(220、221、222、223)を有する。
 バルブ30は、内部空間200内において回転軸Axr1周りに回転可能な弁体31、弁体31の内側に形成された弁体内流路300、弁体内流路300と弁体31の外側とを接続する弁体開口部(410、420、430)、および、回転軸Axr1に設けられたシャフト32を有し、弁体開口部(410、420、430)を経由した弁体内流路300とポート(220、221、222、223)との連通状態を弁体31の回転位置により変更可能である。
 隔壁部60は、内部空間200とハウジング本体21の外部とを隔てるよう設けられ、シャフト32の一端を挿通可能なよう形成されたシャフト挿通穴62を有する。
 駆動部カバー80は、隔壁部60に対し内部空間200とは反対側に設けられ、隔壁部60との間に駆動部空間800を形成する。
 駆動部70は、駆動部空間800に設けられ、シャフト32の一端を経由して弁体31を回転駆動可能である。
 駆動部カバー80は、駆動部空間800を形成するカバー本体81、および、カバー本体81の外縁部に形成されハウジング本体21に固定されるカバー固定部(821~826)を有する。
 カバー固定部(821~826)は、ハウジング本体21の取付面201に垂直な方向Dv1の両端部(215、216)のうち少なくとも一方より外側へ突出しないよう形成されている。
 そのため、駆動部カバー80の取付面201に垂直な方向Dv1の体格を小さくでき、バルブ装置10の取付面201に垂直な方向Dv1の体格を小さくできる。これにより、バルブ装置10を車両1の狭小空間A2に搭載できる。
 図44に示すように、エンジン2の周りには、様々な装置等が搭載される。そのため、バルブ装置10を配置できるスペースはエンジンルーム内において限られている。本実施形態では、バルブ装置10の体格を小さくできるため、バルブ装置10を車両1の狭小空間A2に容易に搭載できる(図44参照)。
<4-1-1>
 図45に示すように、カバー固定部821~826は、取付面201に対し垂直な仮想平面Vp4上に位置している。なお、仮想平面Vp4は、回転軸Axr1、シャフト32の軸Axs1に対しても垂直な平面である。
 そのため、駆動部カバー80の高さを小さくできる。
<4-2>
 図45に示すように、ハウジング本体21の取付面201とは反対側の端部であるハウジング端部215は、カバー本体81の取付面201とは反対側の端部であるカバー端部815より外側へ突出しないよう形成されている。なお、カバー端部815は、仮想平面Vp3に沿うよう形成されている。
 そのため、ハウジング本体21の取付面201に垂直な方向Dv1の体格を小さくでき、バルブ装置10の取付面201に垂直な方向Dv1の体格をより小さくできる。
<4-2-1>
 図46に示すように、ハウジング本体21は、取付面201とは反対側の端部であるハウジング端部215において隔壁部60が露出する程度の切欠き部212を有している。
 そのため、バルブ装置10の取付面201に垂直な方向Dv1の体格をより小さくできる。
<4-3>
 図45に示すように、コネクタ部84は、カバー本体81の取付面201に垂直な方向Dv1の両端部のうち少なくとも一方より外側へ突出しないよう形成されている。
 具体的には、コネクタ部84は、カバー本体81の取付面201に垂直な方向Dv1の取付面201とは反対側の端部であるカバー端部815より外側、すなわち、取付面201とは反対側へ突出しないよう形成されている。つまり、コネクタ部84は、仮想平面Vp3に対し取付面201側に位置している。
 また、コネクタ部84は、カバー本体81の取付面201に垂直な方向Dv1の取付面201側の端部であるカバー端部816より外側、すなわち、取付面201側へ突出しないよう形成されている。つまり、コネクタ部84は、取付面201に対し仮想平面Vp3側に位置している。
<4-3-1>
 図45に示すように、コネクタ部84は、カバー本体81の外縁部から取付面201に対し垂直な方向Dv1以外の方向へ突出するよう形成されている。
<4-3-2>
 具体的には、コネクタ部84は、カバー本体81の外縁部から取付面201に対し平行な方向Dp1へ突出するよう形成されている。なお、平行な方向Dp1は、回転軸Axr1、シャフト32の軸Axs1に対して垂直な方向である。
 そのため、駆動部カバー80の取付面201に垂直な方向Dv1の体格をより小さくでき、バルブ装置10の取付面201に垂直な方向Dv1の体格をより小さくできる。
<5-1>
 図47に示すように、ハウジング20は、ハウジング本体21と一体に形成されたハウジング側固定部251~256を有している。ここで、ハウジング側固定部251~253は、回転軸Axr1を含み取付面201に対し平行な仮想平面Vp5に対し取付面201とは反対側において回転軸Axr1と平行な方向に並ぶよう形成されている。また、ハウジング側固定部254~256は、仮想平面Vp5に対し取付面201側において回転軸Axr1と平行な方向に並ぶよう形成されている。つまり、ハウジング側固定部251~253とハウジング側固定部254~256とは、間に仮想平面Vp5を挟むようにして形成されている。
 なお、ハウジング側固定部251とハウジング側固定部252との距離は、ハウジング側固定部252とハウジング側固定部253との距離より大きい。ハウジング側固定部254とハウジング側固定部255との距離は、ハウジング側固定部255とハウジング側固定部256との距離と同じである。また、ハウジング側固定部252とハウジング側固定部253との距離は、ハウジング側固定部255とハウジング側固定部256との距離より小さい。
 また、ハウジング側固定部251は、回転軸Axr1方向においてハウジング側固定部254に対し駆動部70側に形成されている。ハウジング側固定部252は、回転軸Axr1方向においてハウジング側固定部255に対しハウジング側固定部256側に形成されている。ハウジング側固定部253は、回転軸Axr1方向においてハウジング側固定部256に対しやや駆動部70とは反対側に形成されている。
 ハウジング側固定部251~256のそれぞれには、ハウジング側締結穴261~266が形成されている。なお、ハウジング側締結穴261~266は、略円筒状に形成され、軸が取付面201、仮想平面Vp5、鉛直方向に対し平行となるよう形成されている。また、ハウジング側締結穴261~266の内周壁には、ねじ溝は予め形成されていない。
 図47に示すように、パイプ部材50は、パイプ部511~514、パイプ連結部52、パイプ側固定部531~536等を有している。パイプ部511~513は、それぞれ、内側の空間が出口ポート221~223に連通するよう設けられている。パイプ部514は、内側の空間がリリーフポート224に連通するよう設けられている。パイプ部511とパイプ部514とは、一体に形成され、内側の空間が互いに連通している。なお、パイプ部512とパイプ部514とは、外壁が接続するよう一体に形成されているものの、内側の空間は互いに連通していない。パイプ連結部52は、パイプ部511~514のハウジング本体21側の端部を互いに連結するようパイプ部511~514と一体に形成されている。
 パイプ側固定部531~536は、それぞれ、パイプ連結部52の外縁部においてハウジング側固定部251~256に対応する位置に形成されている。パイプ側固定部531~536のそれぞれには、パイプ側締結穴541~546が形成されている。なお、パイプ側締結穴541~546は、略円筒状に形成され、それぞれの軸がハウジング側締結穴261~266の軸と概ね一致するよう形成されている。
 バルブ装置10は、パイプ締結部材540を備えている。パイプ締結部材540は、パイプ側締結穴541~546を通りハウジング側締結穴261~266に螺合することでパイプ側固定部531~536とハウジング側固定部251~256とを固定する。
 図48、図49に示すように、ハウジング側固定部251~256は、略円柱状に形成されている。ハウジング側固定部251~256は、軸方向の一方の端面がパイプ取付面202と同一平面上に位置するよう設けられている。ハウジング20は、ハウジング側固定部251~256の軸方向の他方の端部側の外周壁とハウジング本体21の外壁とを接続するハウジング接続部259を有している。これにより、ハウジング側固定部251~256は、ハウジング本体21の外壁との間に隙間としてのハウジング間隙間Sh1を形成している。ハウジング間隙間Sh1は、ハウジング接続部259とパイプ側固定部531~536との間に形成されている。
 なお、ハウジング側締結穴261~266は、それぞれ、ハウジング側固定部251~256と同軸となるよう形成されている。また、ハウジング側締結穴261~266のパイプ部材50とは反対側の端部は、ハウジング接続部259よりパイプ部材50側に位置している。
<5-1>
 上述のように、本実施形態は、車両1のエンジン2の冷却水を制御可能なバルブ装置10であって、ハウジング20とバルブ30とパイプ部材50とパイプ締結部材540とを備える。
 ハウジング20は、内側に内部空間200を形成するハウジング本体21、ハウジング本体21と一体に形成されたハウジング側固定部(251~256)、ハウジング側固定部に形成されたハウジング側締結穴(261~266)、および、内部空間200とハウジング本体21の外部とを接続するポート(220、221、222、223、224)を有する。
 バルブ30は、内部空間200内において回転軸Axr1周りに回転可能な弁体31、弁体31の内側に形成された弁体内流路300、および、弁体内流路300と弁体31の外側とを接続する弁体開口部(410、420、430)を有し、弁体開口部を経由した弁体内流路300とポートとの連通状態を弁体31の回転位置により変更可能である。
 パイプ部材50は、内側の空間がポート(221、222、223、224)に連通する筒状のパイプ部(511、512、513、514)、パイプ部と一体に形成されハウジング側固定部に固定されるパイプ側固定部(531~536)、および、パイプ側固定部に形成されたパイプ側締結穴(541~546)を有する。
 パイプ締結部材540は、パイプ側締結穴(541~546)を通りハウジング側締結穴(261~266)に螺合することでパイプ側固定部(531~536)とハウジング側固定部(251~256)とを固定する。
 ハウジング側固定部(251~256)は、ハウジング本体21の外壁との間に隙間(Sh1)を形成している。
 そのため、パイプ部材50を締結部材240によりハウジング20に締結したとき、ハウジング側固定部(251~256)に割れが生じても、この割れがハウジング本体21にまで及ぶことを抑制できる。これにより、ハウジング20へのパイプ部材50の締結によって生じ得る冷却水の漏れを抑制できる。
 本実施形態では、出口ポート221がラジエータ5と接続され流量が多いため、ハウジング側固定部(251~256)のうち特に出口ポート221近傍のハウジング側固定部251、254からの割れがハウジング本体21に及ぶのを抑制することで、冷却水の漏れを効果的に抑制できる。
<5-2>
 図42に示すように、ハウジング20は、出口ポート221から223を有している。図42、図50、図51に示すように、パイプ部材50は、互いに連結するパイプ部511~513を有している。バルブ装置10は、パイプ部511~513のそれぞれに設けられ、弁体31の外周壁との間を液密に保持可能な複数のシールユニット35を備えている。
 そのため、タッピング、ワッシャ、スプリングワッシャ等について部品点数を低減できる。また、パイプ部材50の組付け工数を低減できる。
 パイプ部511~513のシールユニット35が設けられる端部は、パイプ連結部52により互いに連結されている。パイプ部511~513のシールユニット35が設けられる端部は、それぞれの軸が互いに平行となるよう形成されている。
<5-2-1>
 図42に示すように、入口ポート220、出口ポート221~223のうちシールユニット35が設けられた出口ポート221~223は、互いの軸が平行となり、パイプ取付面202に開口するよう形成されている。出口ポート221~223は、パイプ部511~513のシールユニット35が設けられる端部と同軸となるよう形成されている。
 そのため、複数のシールユニット35を組み付けたパイプ部材50を一方向からハウジング本体21に組み付けることができる。
<5-3>
 図42、図50、図51に示すように、バルブ装置10は、ガスケット509を備えている。ガスケット509は、例えばゴム等の弾性部材により形成され、パイプ部511~513のそれぞれの径方向外側においてパイプ部材50とハウジング本体21のパイプ取付面202との間に設けられ、パイプ部材50とハウジング本体21との間を液密に保持可能である。
 図51に示すように、パイプ部材50は、3つのシールユニット35をパイプ部511~513に保持した状態で、ハウジング本体21に組み付けることが可能である。ここで、ガスケット509は、パイプ連結部52に形成されたガスケット溝521に嵌め込まれた状態でパイプ部材50とともにハウジング本体21に組み付けられる。すなわち、複数のシールユニット35およびガスケット509を組み付けたパイプ部材50を一方向からハウジング本体21に対し一度に組み付けることができる。
 また、複数の部材を一度に組み付けることで組付け工数を低減することにより、複数の部材の組付け時に発生し得る複数の不具合を1つにでき、バルブ装置10の品質を向上できる。このことは、車両1に搭載される装置には高い品質が求められるため、重要である。
<5-4>
 図47に示すように、出口ポート221~223、リリーフポート224は、複数のハウジング側締結穴(261~266)のうち2つのハウジング側締結穴を結ぶ直線上、または、3つのハウジング締結穴で形成される三角形の内側に中心が位置するよう形成されている。
 具体的には、出口ポート221は、ハウジング側締結穴261の中心とハウジング側締結穴262の中心とハウジング側締結穴264の中心とを結んで形成される三角形To1の内側に中心が位置するよう形成されている。出口ポート222は、ハウジング側締結穴262の中心とハウジング側締結穴265の中心とを結ぶ直線Lo1上に中心が位置するよう形成されている。出口ポート223は、ハウジング側締結穴262の中心とハウジング側締結穴263の中心とハウジング側締結穴266の中心とを結んで形成される三角形To2の内側に中心が位置するよう形成されている。リリーフポート224は、三角形To1の内側に中心が位置するよう形成されている。
 そのため、出口ポート221~223、リリーフポート224の径方向外側におけるガスケット509のシール荷重を分散および安定化できる。
<5-5>
 図42に示すように、ハウジング20は、ハウジング本体21にパイプ部材50が取り付けられた状態においてパイプ部材50に対向するようハウジング本体21の外壁に形成されたパイプ取付面202を有している。ハウジング本体21に形成されるポートは、パイプ取付面202に開口する3つの出口ポート(221~223)、および、1つのリリーフポート224を含む。
 図47に示すように、バルブ装置10は、リリーフ弁39を備える。リリーフ弁39は、リリーフポート224に設けられ、条件に応じてリリーフポート224を経由した内部空間200とハウジング本体21の外部との連通を許容または遮断する。具体的には、リリーフ弁39は、所定の条件、例えば冷却水の温度が所定の温度以上となったとき、開弁し、リリーフポート224を経由した内部空間200とハウジング本体21の外部すなわちパイプ部511の内側の空間との連通を許容し、冷却水の温度が所定の温度より低くなったとき、上記連通を遮断する。
 図47に示すように、3つの出口ポート(221~223)のうち少なくとも2つ(221~223)は、それぞれの開口の中心が、パイプ取付面202上の1つの直線であるポート配列直線Lp1上に位置するよう形成されている。ここで、ポート配列直線Lp1は、取付面201に対し平行であって、仮想平面Vp5上に位置している。
 リリーフポート224は、開口の中心が、ポート配列直線Lp1から取付面201とは反対側へ離れた位置に位置するよう形成されている。
 そのため、3つの出口ポート(221~223)を直線状に並べて配置することでハウジング本体21の体格を小さくしつつ、ハウジング本体21にリリーフポート224を形成できる。
 なお、リリーフポート224は、出口ポート221と出口ポート222との間に一部が位置するようハウジング本体21に形成されている。
<5-6>
 図47に示すように、ポート配列直線Lp1の方向から見たとき、3つの出口ポート(221~223)のうち少なくとも2つ(221~223)と、リリーフポート224とは、一部が重なるよう形成されている。
 そのため、リリーフポート224を形成したハウジング本体21の体格をより小さくできる。
<5-7>
 図47に示すように、リリーフポート224は、開口の中心が、ポート配列直線Lp1に平行なパイプ取付面202上の直線であるリリーフ配置直線Lr1上に位置するよう形成されている。ここで、リリーフ配置直線Lr1は、ポート配列直線Lp1に対し取付面201とは反対側に位置している。
 ポート配列直線Lp1の方向から見たとき、3つの出口ポート(221~223)のうち少なくとも2つ(221~223)のポート配列直線Lp1に対しリリーフ配置直線Lr1側の部位と、リリーフポート224のリリーフ配置直線Lr1に対しポート配列直線Lp1側の部位とは、一部が重なるようにして形成されている。
 そのため、リリーフポート224を形成したハウジング本体21の体格をより小さくできる。
<5-8>
 図47に示すように、複数のハウジング側締結穴(261~266)のうち少なくとも2つ(261~263)は、ポート配列直線Lp1に対しリリーフポート224側に位置する直線である締結穴配列直線Lh1上に形成されている。ここで、締結穴配列直線Lh1は、ポート配列直線Lp1およびリリーフ配置直線Lr1に対し平行で、リリーフ配置直線Lr1に対しポート配列直線Lp1とは反対側に位置している。
 図47に示すように、リリーフポート224は、締結穴配列直線Lh1の一部と重なるよう形成されている。
 そのため、リリーフポート224を形成したハウジング本体21の体格をより小さくできる。
<5-9>
 図50に示すように、パイプ部511~513は、パイプ部本体501、および、パイプ部本体501の出口ポート221~223(パイプ連結部52)とは反対側に形成され内径がパイプ部本体501の内径より大きく外径がパイプ部本体501の外径より大きいパイプ部端部502を有している。
 そのため、パイプ部端部502を例えば無理抜きにより形成する場合、パイプ部端部502を内側へ容易に変形させつつ型を抜くことができ、パイプ部端部502の割れを抑制できる。これにより、パイプ部端部502からの冷却水の漏れを抑制できる。
 なお、パイプ部端部502の外径がパイプ部本体501の外径より大きいため、パイプ部端部502に接続したホース等の抜けを抑制できる。
<5-10>
 図50に示すように、パイプ部511~513は、パイプ部本体501の外壁から外側へ突出するパイプ部突起503を有している。
 パイプ部突起503により、パイプ部511~513に対するホースの固定位置を容易に決定でき、かつ、パイプ部511~513にホースが深く刺さり過ぎるのを抑制できる。
<5-11>
 図47に示すように、パイプ部突起503は、取付面201に対し平行な仮想平面Vp5上に形成されている。
 そのため、パイプ部材50の取付面201に対し垂直な方向の大きさを小さくでき、バルブ装置10の体格を小さくできる。
 なお、パイプ部突起503は、パイプ部511に対し1つ形成されている。パイプ部突起503は、パイプ部512を間に挟むようにしてパイプ部512に対し2つ形成されている。パイプ部突起503は、パイプ部513を間に挟むようにしてパイプ部513に対し2つ形成されている(図50参照)。
<5-12>
 図50に示すように、パイプ部材50は、複数のパイプ部(511~514)、および、複数のパイプ部(511~514)のハウジング本体21側の部位を連結するパイプ連結部52を有している。
 そのため、部材点数を低減できるとともに、パイプ連結部52とハウジング本体21との間にガスケット509を配置することでパイプ部材50とハウジング本体21との間のシール性を確保できる。
<5-13>
 図42に示すように、ハウジング20は、内部空間200とハウジング本体21の外部とを接続するハウジング開口部210、および、一端がハウジング開口部210に接続し内部空間200を形成する筒状のハウジング内壁211を有している。バルブ30は、回転軸Axr1に設けられたシャフト32を有している。
 バルブ装置10は、内部空間200とハウジング本体21の外部とを隔てるようハウジング開口部210に設けられた隔壁部本体61、および、シャフト32の一端を挿通可能なよう隔壁部本体61に形成されたシャフト挿通穴62を有する隔壁部60を備えている。
 ハウジング開口部210の内径は、ハウジング内壁211のハウジング開口部210とは反対側の端部の内径より大きい。
 そのため、内部空間200のハウジング開口部210側の流路面積を大きくできる。これにより、特にハウジング開口部210側に形成された出口ポート221(ラジエータ5)側へ流す冷却水の流量を増大できる。
<5-13-1>
 図42に示すように、ハウジング開口部210と隔壁部60の隔壁部本体61との間に設けられ、ハウジング開口部210と隔壁部60との間を液密に保持可能な環状シール部材600を備えている。
 そのため、ハウジング開口部210の内径を一定に形成すれば、内径および外径が一定の標準的な形状の環状シール部材600を採用でき、コストを低減できる。
<5-14>
 図42に示すように、ハウジング内壁211は、ハウジング開口部210側からハウジング開口部210とは反対側へ向かうに従い内径が小さくなるようテーパ状に形成されている。
 そのため、内部空間200の流路面積を、ハウジング開口部210側へ向かって徐々に大きくすることができる。また、ハウジング内壁211に段差が形成されないことにより、内部空間200における通水抵抗を低減できる。
<5-15>
 図47に示すように、ハウジング本体21に形成された複数のポートのうち少なくとも2つ(出口ポート221~223)は、取付面201に対し平行な方向へ並ぶよう形成されている。
 そのため、ハウジング本体21の取付面201に対し垂直な方向の大きさを小さくでき、バルブ装置10の体格を小さくできる。
<5-16>
 図49に示すように、パイプ締結部材540は、ハウジング側締結穴261~266に対しねじ立てしながら螺合可能なタッピングスクリューである。
 そのため、ねじ溝を有する金属部材等をハウジング側固定部251~256にインサート成型する必要がない。また、ハウジング側固定部251~256とハウジング本体21の外壁との間にはハウジング間隙間Sh1が形成されているため、パイプ締結部材540のハウジング側締結穴261~266への螺合時にハウジング側固定部251~256が割れたとしても、この割れがハウジング本体21に及ぶのを抑制できる。
<6-1>
 図52に示すように、隔壁部60は、シャフト挿通穴62から外側へ延びて隔壁部本体61の外壁に開口する隔壁貫通穴65を有している。
<6-1>
 上述のように、本実施形態は、車両1のエンジン2の冷却水を制御可能なバルブ装置10であって、ハウジング20とバルブ30と隔壁部60と駆動部70とを備える。
 ハウジング20は、内側に内部空間200を形成するハウジング本体21、内部空間200とハウジング本体21の外部とを接続するポート(220、221、222、223)、および、内部空間200とハウジング本体21の外部とを接続するハウジング開口部210を有する。
 バルブ30は、内部空間200内において回転軸Axr1周りに回転可能な弁体31、弁体31の内側に形成された弁体内流路300、弁体内流路300と弁体31の外側とを接続する弁体開口部(410、420、430)、および、回転軸Axr1に設けられたシャフト32を有し、弁体開口部を経由した弁体内流路300とポートとの連通状態を弁体31の回転位置により変更可能である。
 隔壁部60は、内部空間200とハウジング本体21の外部とを隔てるようハウジング開口部210に設けられた隔壁部本体61、および、シャフト32の一端を挿通可能なよう隔壁部本体61に形成されたシャフト挿通穴62を有する。
 駆動部70は、隔壁部60に対し内部空間200とは反対側に設けられ、シャフト32の一端を経由して弁体31を回転駆動可能である。
 隔壁部60は、シャフト挿通穴62から外側へ延びて隔壁部本体61の外壁に開口する隔壁貫通穴65を有している。
 そのため、内部空間200からシャフト挿通穴62を通り駆動部70側へ向かって流れる冷却水を隔壁貫通穴65へ流すことができる。これにより、内部空間200の冷却水が駆動部70側へ流れるのを抑制可能である。
<6-1-1>
 隔壁貫通穴65は、軸に垂直な断面形状が長円形または長方形となるよう形成されている。
 そのため、隔壁部本体61の体格を小さくしつつ、隔壁貫通穴65における表面張力の影響を抑制し、隔壁貫通穴65において冷却水が流れ易くすることができる。
 なお、隔壁貫通穴65は、断面の短手方向がシャフト挿通穴62の軸Axh1に対し平行となるよう形成されている。そのため、隔壁部本体61の軸Axh1方向の体格を小さくできる。
<6-2>
 図52に示すように、ハウジング20は、ハウジング開口部210の内壁から外側へ延びてハウジング本体21の外壁に開口し、隔壁貫通穴65と連通可能に形成されたハウジング貫通穴270を有している。なお、ハウジング貫通穴270は、ハウジング本体21のパイプ取付面202とは反対側の端面に開口している。
 そのため、隔壁貫通穴65へ流れた冷却水を、ハウジング貫通穴270から外部へ排出できる。
 ここで、内部空間200から駆動部70側へ流れる冷却水の量が多い場合、隔壁貫通穴65、ハウジング貫通穴270を経由して冷却水を外部に排出でき、シャフト挿通穴62における冷却水の漏れをユーザに気付かせることができる。これにより、対応の必要がある漏れについて、ユーザに対応させることができる。
 一方、内部空間200から駆動部70側へ流れる冷却水の量が少ない場合、隔壁貫通穴65、ハウジング貫通穴270に冷却水を留めておくことができ、シャフト挿通穴62における冷却水の漏れをユーザに気付かせないようにすることができる。これにより、対応の必要がない漏れについてまで、ユーザに対応させることを抑制できる。
<6-2-1>
 ハウジング貫通穴270は、軸に垂直な断面形状が長円形または長方形となるよう形成されている。
 そのため、ハウジング本体21の体格を小さくしつつ、ハウジング貫通穴270における表面張力の影響を抑制し、ハウジング貫通穴270において冷却水が流れ易くすることができる。
 なお、ハウジング貫通穴270は、断面の短手方向がシャフト挿通穴62の軸Axh1に対し平行となるよう形成されている。そのため、ハウジング本体21の軸Axh1方向の体格を小さくできる。
<6-2-2>
 図52に示すように、隔壁貫通穴65とハウジング貫通穴270とは、同軸に形成されている。
 そのため、隔壁貫通穴65へ流れた冷却水を、ハウジング貫通穴270から外部へ容易に排出できる。
<6-3>
 図52に示すように、バルブ装置10は、軸シール部材603、環状シール部材600を備えている。軸シール部材603は、例えば主にゴム等の弾性部材から環状に形成され、隔壁貫通穴65に対し内部空間200側においてシャフト32とシャフト挿通穴62との間に設けられ、シャフト32とシャフト挿通穴62との間を液密に保持可能である。
 環状シール部材600は、例えばゴム等の弾性部材により環状に形成され、ハウジング貫通穴270に対し内部空間200側において隔壁部本体61とハウジング開口部210の内壁との間に設けられ、隔壁部本体61とハウジング開口部210の内壁との間を液密に保持可能である。ここで、軸シール部材603、環状シール部材600は、それぞれ、「第1シール部材」、「第2シール部材」に対応している。
 そのため、軸シール部材603により、シャフト挿通穴62を経由した内部空間200から駆動部70側への冷却水の漏れを抑制できる。また、環状シール部材600により、隔壁部本体61とハウジング開口部210との間を経由した内部空間200から外部への冷却水の漏れを抑制できる。
 また、軸シール部材603は、隔壁貫通穴65に対し内部空間200側へ所定距離離れた位置に設けられているため、隔壁貫通穴65と軸シール部材603との間に空間を形成できる。そのため、冷却水の漏れが少ない場合、当該空間に冷却水を留めておき、ユーザに気付かせないようにすることができる。
 また、環状シール部材600は、ハウジング貫通穴270に対し内部空間200側へ所定距離離れた位置に設けられているため、ハウジング貫通穴270と環状シール部材600との間に空間を形成できる。そのため、冷却水の漏れが少ない場合、当該空間に冷却水を留めておき、ユーザに気付かせないようにすることができる。
<6-4>
 図52に示すように、軸シール部材603と隔壁貫通穴65との距離Ds1は、環状シール部材600とハウジング貫通穴270との距離Ds2より短い。
 そのため、ハウジング貫通穴270と環状シール部材600との間に形成される空間を、隔壁貫通穴65と軸シール部材603との間に形成される空間より大きくすることができる。これにより、ハウジング貫通穴270と環状シール部材600との間に形成される空間側に、より多くの冷却水を留めておくことができる。
<6-5>
 図52に示すように、隔壁部60は、シャフト挿通穴62の隔壁貫通穴65と軸シール部材603との間において段差を形成する隔壁内側段差面661を有している。ここで、隔壁内側段差面661は、内部空間200側を向くよう環状の平面状に形成されている。軸シール部材603は、隔壁内側段差面661に当接可能に設けられている。
 ハウジング20は、ハウジング開口部210の内壁のハウジング貫通穴270と環状シール部材600との間において段差を形成するハウジング段差面281を有している。ここで、ハウジング段差面281は、駆動部70側を向くよう環状に形成されている。
 そのため、冷却水の漏れが少ない場合、隔壁内側段差面661、ハウジング段差面281に冷却水を留めておくことで、少量の漏れについてユーザに気付かせないようにすることができる。
 また、ハウジング貫通穴270を経由して外部から水等が侵入したとしても、隔壁内側段差面661、ハウジング段差面281に水等を留めておくことで、水等が軸シール部材603、環状シール部材600まで流れるのを抑制できる。
<6-6>
 図52に示すように、ハウジング段差面281は、内部空間200側から駆動部70側へ向かうに従い内径が大きくなるようテーパ状に形成されている。
 そのため、ハウジング貫通穴270と環状シール部材600との間に形成される空間を大きくでき、当該空間に多くの冷却水を留めておくことができる。
 なお、ハウジング20は、ハウジング開口部210の内壁のハウジング貫通穴270の駆動部70側において段差を形成するハウジング段差面282を有している。ハウジング段差面282は、駆動部70側を向くよう環状に形成されている。
 また、隔壁部60は、隔壁部本体61の外壁の隔壁貫通穴65の駆動部70側において段差を形成する隔壁外側段差面671を有している。隔壁外側段差面671は、内部空間200およびハウジング段差面281、282側を向くよう環状に形成されている。
 図52に示すように、隔壁部本体61の外壁とハウジング開口部210の内壁との間においてハウジング段差面281と隔壁外側段差面671との間には、略円筒状の筒状空間St1が形成されている。隔壁貫通穴65とハウジング貫通穴270とは、筒状空間St1を経由して連通している。
 冷却水の漏れが少ない場合、筒状空間St1に冷却水を留めておくことができる。
<6-8>
 図52に示すように、ハウジング20がエンジン2に取り付けられた状態において、隔壁貫通穴65は、シャフト32に対し鉛直方向下側に位置する。
 そのため、冷却水の漏れが多い場合、冷却水を隔壁貫通穴65へ速やかに流すことができる。
<6-9>
 図52に示すように、ハウジング20がエンジン2に取り付けられた状態において、ハウジング貫通穴270は、シャフト32に対し鉛直方向下側に位置する。
 そのため、冷却水の漏れが多い場合、冷却水をハウジング貫通穴270から外部へ速やかに排出できる。
<6-10>
 図52に示すように、隔壁貫通穴65とハウジング貫通穴270とは、軸に垂直な断面において互いに断面積が異なる。ここで、ハウジング貫通穴270の断面積は、隔壁貫通穴65の断面積より大きい。
 そのため、ハウジング本体21と隔壁部60とが位置ずれしても、隔壁貫通穴65とハウジング貫通穴270との連通を確保できる。また、ハウジング貫通穴270の断面積が隔壁貫通穴65の断面積より大きいため、冷却水をハウジング貫通穴270から外部へ速やかに排出できる。また、外部からハウジング貫通穴270、隔壁貫通穴65を経由してシャフト挿通穴62側に水等が侵入するのを抑制できる。
  (第7実施形態)
 第7実施形態によるバルブ装置の一部を図53に示す。
<6-5>
 図53に示すように、隔壁部60は、シャフト挿通穴62の隔壁貫通穴65と軸シール部材603との間において段差を形成する隔壁内側段差面662を有している。ここで、隔壁内側段差面662は、内部空間200側を向くよう環状の平面状に形成されている。隔壁内側段差面662は、隔壁内側段差面661に対し隔壁貫通穴65側に形成されている。
 そのため、隔壁内側段差面662と軸シール部材603との間に空間を形成できる。これにより、冷却水の漏れが少ない場合、当該空間に冷却水を留めておくことで、少量の漏れについてユーザに気付かせないようにすることができる。
 また、ハウジング貫通穴270を経由して外部から水等が侵入したとしても、当該空間に水等を留めておくことで、水等が軸シール部材603まで流れるのを抑制できる。
 ハウジング段差面281は、内部空間200側を向くよう環状に形成されている。隔壁外側段差面671は、ハウジング段差面281と環状シール部材600との間において駆動部70およびハウジング段差面281側を向くよう環状に形成されている。ここで、隔壁外側段差面671とハウジング段差面281とは、対向しながら所定距離離れている。そのため、隔壁部本体61の外壁とハウジング開口部210の内壁との間において環状シール部材600とハウジング貫通穴270との間にラビリンス状の通路P1が形成されている。
 そのため、ハウジング貫通穴270を経由して外部から水等が侵入したとしても、通路P1に水等を留めておくことで、水等が環状シール部材600まで流れるのを抑制できる。
  (第8実施形態)
 第8実施形態によるバルブ装置の一部を図54に示す。第8実施形態は、ハウジング貫通穴270の位置等が第6実施形態と異なる。
<6-11>
 図54に示すように、隔壁貫通穴65とハウジング貫通穴270とは、シャフト挿通穴62の軸(Axh1)方向において互いの軸の位置が異なる。ここで、ハウジング貫通穴270は、隔壁貫通穴65に対し駆動部70側に形成されている。
 そのため、ハウジング貫通穴270を経由して外部から水等が侵入したとしても、隔壁貫通穴65を経由してシャフト挿通穴62側へ水等が流れるのを抑制できる。
<6-11-1>
 図54に示すように、隔壁貫通穴65の軸とハウジング貫通穴270の軸との距離をL、シャフト挿通穴62の軸(Axh1)方向におけるハウジング貫通穴270の大きさをDとすると、隔壁貫通穴65およびハウジング貫通穴270は、D≦L≦10Dの関係を満たすよう形成されている。
 そのため、ハウジング貫通穴270を経由して外部から水等が侵入したとしても、隔壁貫通穴65を経由してシャフト挿通穴62側へ水等が流れるのをより効果的に抑制できる。
<6-12>
 図54に示すように、隔壁部60は、隔壁部本体61の外壁の隔壁貫通穴65とハウジング貫通穴270との間において段差を形成する隔壁外側段差面671を有している。
 そのため、ハウジング貫通穴270を経由して外部から水等が侵入したとしても、隔壁外側段差面671に水等を留めておくことで、隔壁貫通穴65を経由してシャフト挿通穴62側へ水等が流れるのを抑制できる。
 図54に示すように、ハウジング貫通穴270は、ハウジング段差面282、隔壁外側段差面671に対し駆動部70側に形成されている。ここで、隔壁外側段差面671とハウジング段差面282とは、対向しながら所定距離離れている。そのため、隔壁部本体61の外壁とハウジング開口部210の内壁との間においてハウジング貫通穴270と隔壁貫通穴65との間にラビリンス状の通路P2が形成されている。
 そのため、ハウジング貫通穴270を経由して外部から水等が侵入したとしても、通路P2に水等を留めておくことで、隔壁貫通穴65を経由してシャフト挿通穴62側へ水等が流れるのを抑制できる。
  (第9実施形態)
 第9実施形態によるバルブ装置の一部を図55に示す。
<6-13>
 図55に示すように、バルブ装置10は、軸受部602を備えている。軸受部602は、シャフト挿通穴62の隔壁貫通穴65に対し駆動部70側に設けられ、シャフト32の一端を軸受けする。
 そのため、内部空間200から駆動部70側へ流れる冷却水を隔壁貫通穴65へ流すことで、冷却水が軸受部602まで流れるのを抑制できる。
<6-14>
 図55に示すように、シャフト挿通穴62は、内側に軸受部602が設けられる小径部621、小径部621より内径が大きく隔壁貫通穴65が開口する大径部622、および、小径部621と大径部622との間に形成された挿通穴内段差面623を有している。
 挿通穴内段差面623は、内部空間200側を向くよう環状に形成されている。図55に示すように、シャフト32の径方向外側において軸シール部材603と軸受部602との間には、略円筒状の筒状空間St2が形成されている。隔壁貫通穴65は、筒状空間St2に接続している。
 そのため、内部空間200から駆動部70側へ流れる冷却水を筒状空間St2に留めておくことで、冷却水が軸受部602まで流れるのを抑制できる。また、ハウジング貫通穴270を経由して外部から水等が侵入したとしても、当該水等を筒状空間St2に留めておくことで、水等が軸受部602まで流れるのを抑制できる。
  (第10実施形態)
 第10実施形態によるバルブ装置の一部を図56、図57に示す。
<6-15>
 図56、図57に示すように、隔壁貫通穴65には、隔壁貫通穴65の一端と他端との間において段差を形成する隔壁貫通穴内段差面651が形成されている。
 隔壁貫通穴内段差面651は、バルブ装置10がエンジン2に取り付けられた状態において、鉛直方向下側を向くよう形成されている。よって、隔壁貫通穴65の鉛直方向下側の断面積は、鉛直方向上側の断面積より大きい。
 そのため、ハウジング貫通穴270を経由して外部から水等が侵入したとしても、当該水等を隔壁貫通穴内段差面651に留めておくことで、水等がシャフト挿通穴62まで流れるのを抑制できる。
  (第11実施形態)
 第11実施形態によるバルブ装置の一部を図58に示す。
<6-15>
 図58に示すように、隔壁貫通穴内段差面651は、バルブ装置10がエンジン2に取り付けられた状態において、鉛直方向上側を向くよう形成されている。よって、隔壁貫通穴65の鉛直方向上側の断面積は、鉛直方向下側の断面積より大きい。
 そのため、冷却水の漏れが少ない場合、隔壁貫通穴内段差面651に冷却水を留めておくことで、少量の漏れについてユーザに気付かせないようにすることができる。
  (第12実施形態)
 第12実施形態によるバルブ装置の一部を図59に示す。
<6-16>
 図59に示すように、隔壁貫通穴65およびハウジング貫通穴270は、それぞれの軸が、シャフト挿通穴62の軸Axh1に対し直交しないよう形成されている。
 そのため、ハウジング貫通穴270を経由して外部から水等が侵入したとしても、当該水等が隔壁貫通穴65を経由してシャフト挿通穴62まで流れるのを抑制できる。
 なお、隔壁貫通穴65とハウジング貫通穴270とは、互いの軸が交差するよう形成されている。
  (第13実施形態)
 第13実施形態によるバルブ装置の一部を図60に示す。
<6-17>
 図60に示すように、隔壁貫通穴65は、シャフト挿通穴62の径方向内側から径方向外側へ向かうに従い、その断面積が徐々に大きくなるよう形成されている。
 そのため、冷却水の漏れが多い場合、隔壁貫通穴65を経由して冷却水をハウジング貫通穴270から外部へ速やかに排出できる。
  (他の実施形態)
<3-7-1>
 第3実施形態に対し、第1規制凸部332は、第2規制凸部342から離れた位置に形成されていてもよい。
<3-7-2>
 また、第1規制凸部332と回転軸Axr1との距離は、第2規制凸部342と回転軸Axr1との距離と同じでもよいし、異なっていてもよい。
 なお、第1規制凸部332と回転軸Axr1との距離と、第2規制凸部342と回転軸Axr1との距離とが同じ場合、第1規制凸部332、第2規制凸部342が規制部631に当接し弁体31の回転が規制されるときの当接荷重を同じにすることができる。
<6-1-16-1>
 第13実施形態に対し、隔壁貫通穴65は、シャフト挿通穴62の径方向外側から径方向内側へ向かうに従い、その断面積が徐々に大きくなるよう形成されていてもよい。
 この場合、ハウジング貫通穴270を経由して外部から水等が侵入したとしても、当該水等が隔壁貫通穴65を経由してシャフト挿通穴62まで流れるのを抑制できる。
 上述の実施形態では、ハウジング本体21と隔壁部60とを別体に形成する例を示した。これに対し、他の実施形態では、ハウジング本体21と隔壁部60とを一体に形成してもよい。
 また、上述の実施形態では、入口ポート220、出口ポート221~223、リリーフポート224がシャフト32の軸に対し直交する方向に形成される例を示した。これに対し、他の実施形態では、入口ポート220、出口ポート221~223、リリーフポート224は、シャフト32の軸方向に形成されていてもよい。また、出口ポート221~223から冷却水が流入し、入口ポート220から冷却水が流出するようバルブ装置10を用いてもよい。また、入口ポート、出口ポート、リリーフポートは、ハウジング本体21にいくつ形成されていてもよい。
 上述の実施形態では、バルブ装置10を発熱体としてのエンジン2に適用する例を示した。これに対し、他の実施形態では、ハイブリッド車や電気自動車等に搭載される発熱体としてのバッテリの冷却水を制御するバルブ装置として採用してもよい。
 また、バルブ装置10は、発熱体に対し、どのような姿勢で取り付けてもよい。
 このように、本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
<1><課題>
 例えば特許文献1に記載されたバルブ装置では、インレットポートまたはアウトレットポートは、ホース等を介して車両の内燃機関に接続される。ここで、ホース等を介さず、インレットポートまたはアウトレットポートを内燃機関に直接接続する場合、バルブ装置と内燃機関との締結箇所の配置によっては、インレットポートまたはアウトレットポートと内燃機関との間のシール性が低下し、冷却水が外部に漏れるおそれがある。
 本開示の目的は、車両の発熱体との間からの冷却水の漏れを抑制可能なバルブ装置を提供することにある。
<1><手段>
<1-1>
 本開示の第1の態様は、車両の発熱体の冷却水を制御可能なバルブ装置であって、ハウジングとバルブとを備える。ハウジング本体は、締結穴を通り発熱体に螺合する締結部材により発熱体に固定される。締結穴は、少なくとも3つ形成されている。ポートの開口は、3つの締結穴を結んで形成される三角形の内側に形成されている。
 そのため、ポートの周りに環状の弾性部材からなるシール部材を設けた場合、3つの締結穴を通る締結部材によりハウジング本体を発熱体に固定したとき、シール部材をバランスよく圧縮できる。これにより、ポート周りのシール性を効果的に確保できる。
<1-2>
 本開示の第2の態様は、車両の発熱体の冷却水を制御可能なバルブ装置であって、ハウジングとバルブと隔壁部と駆動部とを備える。ハウジング本体は、締結穴を通り発熱体に螺合する締結部材により発熱体に固定される。締結穴は、ポートの開口の径方向外側に形成された第1締結穴、第1締結穴との間にポートの開口を挟むよう形成された第2締結穴、および、第1締結穴および第2締結穴に対し駆動部側に形成された第3締結穴を含む。
 そのため、ポートの周りに環状の弾性部材からなるシール部材を設けた場合、第1締結穴および第2締結穴を通る締結部材によりハウジング本体を発熱体に固定したとき、シール部材をバランスよく圧縮できる。これにより、ポート周りのシール性を効果的に確保できる。
 また、第3締結穴を通る締結部材により締結部が発熱体に固定されることにより、発熱体の振動の駆動部への影響を抑制することができる。
 以下、各実施形態から把握される代表的な技術的思想について説明する。
[A01]
 車両の発熱体の冷却水を制御可能なバルブ装置であって、
 内側に内部空間を形成するハウジング本体、発熱体に取り付けられた状態において発熱体に対向するようハウジング本体の外壁に形成された取付面、取付面に開口し内部空間とハウジング本体の外部とを接続するポート、ハウジング本体と一体に形成された複数の締結部、および、複数の締結部のそれぞれに対応して形成された複数の締結穴を有するハウジングと、
 内部空間内において回転軸周りに回転可能な弁体、および、弁体の内側に形成されポートに連通可能な弁体内流路を有するバルブと、を備え、
 ハウジング本体は、締結穴を通り発熱体に螺合する締結部材により発熱体に固定され、
 締結穴は、少なくとも3つ形成されており、
 ポートの開口は、3つの締結穴を結んで形成される三角形の内側に形成されているバルブ装置。
[A02]
 車両の発熱体の冷却水を制御可能なバルブ装置であって、
 内側に内部空間を形成するハウジング本体、ハウジング本体の外壁に形成され発熱体に取り付けられた状態において発熱体に対向する取付面、取付面に開口し内部空間とハウジング本体の外部とを接続するポート、ハウジング本体と一体に形成された複数の締結部、および、複数の締結部のそれぞれに対応して形成された複数の締結穴を有するハウジングと、
 内部空間内において回転軸周りに回転可能な弁体、弁体の内側に形成されポートに連通可能な弁体内流路、および、回転軸に設けられたシャフトを有するバルブと、
 内部空間とハウジング本体の外部とを隔てる隔壁部と、
 隔壁部に対し内部空間とは反対側に設けられ、シャフトを経由して弁体を回転駆動可能な駆動部と、を備え、
 ハウジング本体は、締結穴を通り発熱体に螺合する締結部材により発熱体に固定され、
 締結穴は、ポートの開口の径方向外側に形成された第1締結穴、第1締結穴との間にポートの開口を挟むよう形成された第2締結穴、および、第1締結穴および第2締結穴に対し駆動部側に形成された第3締結穴を含むバルブ装置。
[A03]
 第1締結穴と第2締結穴とは、ポートの開口の中心に対し点対称となるよう形成されている[A02]に記載のバルブ装置。
[A04]
 ハウジングは、取付面に形成され他部材と係合することでハウジング本体の位置決めが可能な位置決め部を有し、
 位置決め部は、ポートの開口の径方向外側に形成された第1位置決め部、および、第1位置決め部との間にポートの開口を挟むよう形成された第2位置決め部を含む[A02]または[A03]に記載のバルブ装置。
[A05]
 ハウジングは、取付面から発熱体とは反対側へ凹む取付面凹部を有している[A01]~[A04]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[A06]
 ポートの開口の中心は、第1締結穴と第2締結穴とを結ぶ直線上に位置している[A02]に記載のバルブ装置。
[A07]
 ポートの開口の中心と第1締結穴との距離は、ポートの開口の中心と第2締結穴との距離と同じである[A02]に記載のバルブ装置。
[A08]
 第3締結穴と駆動部との距離は、第3締結穴とポートの開口の中心との距離より短い[A02]に記載のバルブ装置。
[A09]
 第3締結穴は、中心が、出口ポートの中心を通り回転軸に直交する仮想平面に対し駆動部側に位置するよう形成されている[A02]に記載のバルブ装置。
[A10]
 ポートの開口の中心に対し点対称となる第1締結穴および第2締結穴は、ポートの開口面に垂直で、かつ、ポートの開口の中心を通る直線が回転軸を通るよう形成されている[A03]に記載のバルブ装置。
[A11]
 第1位置決め部および第2位置決め部は、第1締結穴と第2締結穴とを結ぶ第1直線に対し、第1位置決め部と第2位置決め部とを結ぶ第2直線が直交するよう形成されている[A04]に記載のバルブ装置。
[A12]
 第1直線の中心と第2直線の中心とは一致する[A11]に記載のバルブ装置。
[A13]
 取付面凹部は、複数形成され、複数の取付面凹部の間には凹部間リブが形成されている[A05]に記載のバルブ装置。
[A14]
 ハウジング本体は、フィラーを含むポリフェニレンスルファイド樹脂により形成されている[A01]~[A13]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[B01]
 車両の発熱体の冷却水を制御可能なバルブ装置であって、
 内側に内部空間を形成するハウジング本体、内部空間とハウジング本体の外部とを接続するポート、および、内部空間とハウジング本体の外部とを接続するハウジング開口部を有するハウジングと、
 内部空間内において回転軸周りに回転可能な弁体、弁体の内側に形成された弁体内流路、弁体内流路と弁体の外側とを接続する弁体開口部、および、回転軸に設けられたシャフトを有し、弁体開口部を経由した弁体内流路とポートとの連通状態を弁体の回転位置により変更可能なバルブと、
 内部空間とハウジング本体の外部とを隔てるようハウジング開口部に設けられ、シャフトを軸受け可能な隔壁部と、
 隔壁部に対し内部空間とは反対側に設けられ、隔壁部との間に駆動部空間を形成する駆動部カバーと、
 駆動部空間に設けられ、シャフトを経由して弁体を回転駆動可能な駆動部と、
 を備えるバルブ装置。
[B02]
 ハウジング開口部と隔壁部との間に設けられ、ハウジング開口部と隔壁部との間を液密に保持可能な環状シール部材をさらに備え、
 環状シール部材は、ハウジング開口部と隔壁部との間において径方向に圧縮されている[B01]に記載のバルブ装置。
[B03]
 隔壁部がハウジング本体と駆動部カバーとの間に挟み込まれた状態でハウジング本体と駆動部カバーとを固定可能な固定部材をさらに備える[B01]または[B02]に記載のバルブ装置。
[B04]
 隔壁部は、シャフトの一端を挿通可能なシャフト挿通穴を有し、
 シャフト挿通穴において隔壁部にインサート成型された金属環と、
 金属環の内側に設けられ、シャフトの一端を軸受けする軸受部と、
 をさらに備える[B01]~[B03]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[B05]
 隔壁部は、金属環の径方向外側において駆動部カバー側の面から駆動部カバーとは反対側へ凹む隔壁凹部を有している[B04]に記載のバルブ装置。
[B06]
 駆動部は、シャフトを回転駆動可能なモータを有している[B01]~[B05]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[B07]
 モータと隔壁部との間において圧縮された状態で設けられた弾性部材をさらに備える[B06]に記載のバルブ装置。
[B08]
 モータは、軸がシャフトの軸と直交するよう設けられている[B06]または[B07]に記載のバルブ装置。
[B09]
 開口側の端部が隔壁部側を向くよう駆動部カバーに設けられ、モータへ供給する電流が流れるU字状の給電端子をさらに備え、
 モータは、軸方向の端部において給電端子の開口に接続するモータ側端子を有し、軸が駆動部カバーの隔壁部側を向く面に対し平行となるよう設けられている[B06]~[B08]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[B10]
 駆動部は、モータの駆動力をシャフトに伝達可能なギア部を有し、
 駆動部カバーに対しスナップフィット結合可能なスナップフィット部を有し、駆動部カバーとの間にモータおよびギア部を保持する保持部材をさらに備える[B06]~[B09]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[B11]
 ハウジングは、発熱体に取り付けられた状態において発熱体に対向するようハウジング本体の外壁に形成された取付面を有し、
 モータは、駆動力を出力するモータシャフト、および、モータシャフトの先端に設けられたウォームギアを有し、モータシャフトが取付面に対し垂直となるよう、かつ、ウォームギアが取付面とは反対側を向くよう設けられている[B06]~[B10]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[B12]
 ハウジング開口部と隔壁部との間に設けられ、ハウジング開口部と隔壁部との間を液密に保持可能な環状シール部材をさらに備え、
 ハウジング開口部は、内壁が筒状に形成され、
 隔壁部は、ハウジング開口部の内側に位置し外壁が筒状に形成された隔壁部本体を有し、
 環状シール部材は、ハウジング開口部と隔壁部本体との間に設けられ、
 ハウジング開口部の内径と隔壁部本体の外径との差は、自由状態の環状シール部材の内径と外径との差より小さい[B01]に記載のバルブ装置。
[B13]
 環状シール部材の軸方向においてハウジング本体または隔壁部との間の少なくとも一方に軸方向隙間が形成されている[B02]に記載のバルブ装置。
[C01]
 車両の発熱体の冷却水を制御可能なバルブ装置であって、
 内部空間と外部とを接続するポートを有するハウジングと、
 内部空間内において回転軸周りに回転可能な弁体、弁体の内側に形成された弁体内流路、弁体内流路と弁体の外側とを接続する弁体開口部、および、回転軸に設けられたシャフトを有し、弁体開口部を経由した弁体内流路とポートとの連通状態を弁体の回転位置により変更可能なバルブと、
 弁体の外周壁に当接可能なようポートに対応する位置に設けられ、弁体の回転位置により弁体開口部に連通可能なシール開口部を内側に形成し、弁体の外周壁との間を液密に保持可能な環状のバルブシールと、を備え、
 弁体は、外周壁の少なくとも一部が球面状に形成され、内周壁の少なくとも一部が外側へ凹むよう形成されているバルブ装置。
[C02]
 弁体は、内周壁の少なくとも一部が球面状に形成されている[C01]に記載のバルブ装置。
[C03]
 弁体は、回転軸方向および周方向の少なくとも一部の範囲において、内周壁と外周壁との距離が同じである[C02]に記載のバルブ装置。
[C04]
 弁体は、回転軸方向および周方向の少なくともシール開口部に対応する範囲において、内周壁と外周壁との距離が同じである[C03]に記載のバルブ装置。
[C05]
 弁体は、樹脂により形成され、
 シャフトは、インサート成型により弁体と一体に形成されている[C01]~[C04]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[C06]
 弁体は、回転軸を含む仮想平面で2つに分割された第1分割体と第2分割体とを有し、第1分割体と第2分割体とがそれぞれの接合面で接合されている[C01]~[C05]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[C07]
 内部空間とハウジングの外部とを隔てる隔壁部本体、シャフトの一端を挿通可能なよう隔壁部本体に形成されたシャフト挿通穴、および、隔壁部本体の内部空間側の面から内部空間とは反対側へ凹む規制凹部を有する隔壁部をさらに備え、
 第1分割体は、隔壁部側の面から規制凹部側へ延びて先端部が規制凹部に位置する第1規制凸部を有し、
 第2分割体は、隔壁部側の面から規制凹部側へ延びて先端部が規制凹部に位置する第2規制凸部を有している[C06]に記載のバルブ装置。
[C08]
 第1規制凸部は、接合面の面方向に沿って規制凹部側へ延び、
 第2規制凸部は、第1規制凸部に当接しつつ、接合面の面方向に沿って規制凹部側へ延びている[C07]に記載のバルブ装置。
[C09]
 弁体は、弁体開口部の内縁端を接続する弁体開口リブを有し、
 弁体開口リブは、弁体の外周壁に沿う仮想球面から径方向内側へ離れた位置に形成されている[C06]~[C08]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[C10]
 弁体開口リブは、直線状に形成されている[C09]に記載のバルブ装置。
[C11]
 接合面は、シール開口部の全てが弁体の外周壁で塞がれた全閉状態のとき、バルブシールから離れた位置にある[C06]~[C10]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[C12]
 弁体は、外周壁が球面状に形成されたボールバルブ、ボールバルブに対し回転軸方向に位置し外周壁が筒状に形成された筒状部、および、筒状部において接合面上に形成され筒状部の外周壁の曲率と曲率が異なる外壁を有する特定形状部を有している[C06]~[C11]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[C13]
 弁体は、外周壁が球面状に形成された第1ボールバルブ、回転軸方向において第1ボールバルブに接続し外周壁が筒状に形成された筒状接続部、筒状接続部に対し第1ボールバルブとは反対側において筒状接続部に接続し外周壁が球面状に形成された第2ボールバルブ、筒状接続部の径方向外側において第1ボールバルブと第2ボールバルブとの間に形成されるバルブ間空間と第1ボールバルブの弁体内流路とを接続するよう第1ボールバルブの回転軸方向の端面に形成された第1端面開口部、および、バルブ間空間と第2ボールバルブの弁体内流路とを接続するよう第2ボールバルブの回転軸方向の端面に形成された第2端面開口部を有し、
 ポートは、バルブ間空間に連通している[C06]~[C12]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[C14]
 弁体は、樹脂により形成され、
 シャフトは、筒状接続部においてインサート成型により弁体と一体に形成されている[C13]に記載のバルブ装置。
[C15]
 シャフトは、筒状接続部との相対回転を規制可能な回り止め部を有し、
 回り止め部は、断面形状が多角形または非真円形状となるよう形成されている[C14]に記載のバルブ装置。
[C16]
 弁体は、第2ボールバルブに対し筒状接続部とは反対側において第2ボールバルブに接続し外周壁および内周壁が筒状に形成され内側に弁体内流路を形成する筒状バルブ接続部、および、筒状バルブ接続部に対し第2ボールバルブとは反対側において筒状バルブ接続部に接続し外周壁が球面状に形成された第3ボールバルブを有している[C13]~[C15]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[C17]
 第1ボールバルブの外周壁の外径は、第3ボールバルブの外周壁の外径と同じであり、
 第1ボールバルブの回転軸方向の第3ボールバルブとは反対側の端面である第1最外端面の面積は、第3ボールバルブの回転軸方向の第1ボールバルブとは反対側の端面である第2最外端面の面積と異なる[C16]に記載のバルブ装置。
[C18]
 弁体は、第2ボールバルブの弁体開口部の内縁端を接続する第2弁体開口リブ、および、第3ボールバルブの弁体開口部の内縁端を接続する第3弁体開口リブを有し、
 第2弁体開口リブと第3弁体開口リブとは、弁体の周方向において同じ位置に形成されている[C16]~[C17]に記載のバルブ装置。
[C19]
 弁体は、第1端面開口部を跨ぐようにして筒状接続部と第1ボールバルブとを接続する第1端面開口リブ、および、第2端面開口部を跨ぐようにして筒状接続部と第2ボールバルブとを接続する第2端面開口リブを有している[C13]~[C18]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[C20]
 第1端面開口リブは、第1ボールバルブの回転軸方向の端面との間に第1リブ端面隙間を形成し、
 第2端面開口リブは、第2ボールバルブの回転軸方向の端面との間に第2リブ端面隙間を形成している[C19]に記載のバルブ装置。
[C21]
 第1端面開口リブは、第2ボールバルブ側の面が回転軸に対し傾斜するよう形成され、
 第2端面開口リブは、第1ボールバルブ側の面が回転軸に対し傾斜するよう形成されている[C19]または[C20]に記載のバルブ装置。
[C22]
 回転軸周りに回転可能な弁体、および、弁体の内側に形成された弁体内流路を有するバルブの製造方法であって、
 弁体は、外周壁の少なくとも一部が球面状に形成され、内周壁の少なくとも一部が外側へ凹むよう形成され、回転軸を含む仮想平面で2つに分割された第1分割体と第2分割体とを有し、第1分割体と第2分割体とがそれぞれの接合面で接合され、
 第1分割体と第2分割体とをそれぞれ第1型と第2型とにより樹脂成形する1次成形工程と、
 第1分割体の接合面における溶着部と第2分割体の接合面における溶着部との間に樹脂を射出し、第1分割体と第2分割体とを溶着する第2成形工程と、
 を含むバルブの製造方法。
[C23]
 1次成形工程と第2成形工程との間において、第1分割体と第2分割体とのそれぞれの接合面が対向するよう、第1分割体または第2分割体を第1型または第2型ごとスライドさせるスライド工程をさらに含む[C22]に記載のバルブの製造方法。
[C24]
 バルブは、回転軸に設けられたシャフトを有し、
 1次成形工程と第2成形工程との間において、シャフトを回転軸に配置するシャフト配置工程をさらに含む[C22]または[C23]に記載のバルブの製造方法。
[C25]
 回転軸周りに回転可能な弁体、および、弁体の内側に形成された弁体内流路を有するバルブの製造方法であって、
 弁体は、外周壁の少なくとも一部が球面状に形成され、内周壁の少なくとも一部が外側へ凹むよう形成され、
 外側型と外側型の内側に配置される内側型との間において弁体を樹脂成形する樹脂成形工程と、
 樹脂成形工程の後、内側型を弁体の内側へ移動させる型移動工程と、
 を含むバルブの製造方法。
[C26]
 内側型は、弁体の内周壁の形状に対応する凸面を有し、
 凸面の突出高さは、型移動工程において内側型が移動可能な距離より小さく設定されている[C25]に記載のバルブの製造方法。
[C27]
 弁体は、シール開口部の全てが弁体の外周壁で塞がれた全閉状態のとき、回転軸方向および周方向の少なくともシール開口部に対応する範囲において、内周壁と外周壁との距離が同じである[C04]に記載のバルブ装置。
[C28]
 第1規制凸部は、第2規制凸部から離れた位置に形成されている[C07]に記載のバルブ装置。
[C29]
 第1規制凸部と回転軸との距離は、第2規制凸部と回転軸との距離と同じである[C07]に記載のバルブ装置。
[C30]
 弁体開口リブは、仮想球面から所定の距離を空けて円弧状に形成されている[C09]に記載のバルブ装置。
[C31]
 特定形状部は、外壁が筒状部の外周壁から外側へ突出するよう形成されている[C12]に記載のバルブ装置。
[C32]
 特定形状部は、外壁が筒状部の外周壁から内側へ凹むよう形成されている[C12]に記載のバルブ装置。
[C33]
 特定形状部は、外壁が平面状に形成されている[C12]に記載のバルブ装置。
[C34]
 シャフトの一端を経由して弁体を回転駆動可能な駆動部をさらに備え、
 バルブは、第2最外端面が駆動部側を向くよう設けられ、
 第2最外端面の面積は、第1最外端面の面積より大きい[C17]に記載のバルブ装置。
[C35]
 第1端面開口リブと第2端面開口リブと第2弁体開口リブと第3弁体開口リブとは、弁体の周方向において同じ位置に形成されている[C19]に記載のバルブ装置。
[C36]
 第1型は、第1分割体の外周壁の形状に対応する第1凹面が形成された第1外型、および、第1分割体の内周壁の形状に対応する第1凸面が形成された第1内型を有し、
 第2型は、第2分割体の外周壁の形状に対応する第2凹面が形成された第2外型、および、第2分割体の内周壁の形状に対応する第2凸面が形成された第2内型を有し、
 1次成形工程において第1分割体と第2分割体とを樹脂成形するとき、回転軸方向および周方向の少なくとも一部の範囲において、第1凹面と第1凸面との距離、ならびに、第2凹面と第2凸面との距離は同じである[C22]~[C24]のいずれか一項に記載のバルブの製造方法。
[C37]
 外側型は、弁体の外周壁の形状に対応する凹面を有し、
 内側型は、弁体の内周壁の形状に対応する凸面を有し、
 樹脂成形工程において弁体を樹脂成形するとき、回転軸方向および周方向の少なくとも一部の範囲において、凹面と凸面との距離が同じである[C25]または[C26]に記載のバルブの製造方法。
[D01]
 車両の発熱体の冷却水を制御可能なバルブ装置であって、
 内側に内部空間を形成するハウジング本体、発熱体に取り付けられた状態において発熱体に対向するようハウジング本体の外壁に形成された取付面、および、内部空間とハウジング本体の外部とを接続するポートを有するハウジングと、
 内部空間内において回転軸周りに回転可能な弁体、弁体の内側に形成された弁体内流路、弁体内流路と弁体の外側とを接続する弁体開口部、および、回転軸に設けられたシャフトを有し、弁体開口部を経由した弁体内流路とポートとの連通状態を弁体の回転位置により変更可能なバルブと、
 内部空間とハウジング本体の外部とを隔てるよう設けられ、シャフトの一端を挿通可能なよう形成されたシャフト挿通穴を有する隔壁部と、
 隔壁部に対し内部空間とは反対側に設けられ、隔壁部との間に駆動部空間を形成する駆動部カバーと、
 駆動部空間に設けられ、シャフトの一端を経由して弁体を回転駆動可能な駆動部と、を備え、
 駆動部カバーは、駆動部空間を形成するカバー本体、および、カバー本体の外縁部に形成されハウジング本体に固定されるカバー固定部を有し、
 カバー固定部は、ハウジング本体の取付面に垂直な方向の両端部のうち少なくとも一方より外側へ突出しないよう形成されているバルブ装置。
[D02]
 ハウジング本体の取付面とは反対側の端部は、カバー本体の取付面とは反対側の端部より外側へ突出しないよう形成されている[D01]に記載のバルブ装置。
[D03]
 駆動部カバーは、カバー本体の外縁部に形成され外部と電気的に接続する端子を有するコネクタ部を有し、
 コネクタ部は、カバー本体の取付面に垂直な方向の両端部のうち少なくとも一方より外側へ突出しないよう形成されている[D01]または[D02]に記載のバルブ装置。
[D04]
 カバー固定部は、複数形成されており、
 複数のカバー固定部は、取付面に対し垂直な仮想平面上に位置している[D01]に記載のバルブ装置。
[D05]
 隔壁部は、ハウジング本体と別体に形成され、
 ハウジング本体は、取付面とは反対側の端部において隔壁部が露出する程度の切欠き部を有している[D02]に記載のバルブ装置。
[D06]
 コネクタ部は、カバー本体の外縁部から取付面に対し垂直な方向以外の方向へ突出するよう形成されている[D03]に記載のバルブ装置。
[D07]
 コネクタ部は、カバー本体の外縁部から取付面に対し平行な方向へ突出するよう形成されている[D03]に記載のバルブ装置。
[E01]
 車両の発熱体の冷却水を制御可能なバルブ装置であって、
 内側に内部空間を形成するハウジング本体、ハウジング本体と一体に形成されたハウジング側固定部、ハウジング側固定部に形成されたハウジング側締結穴、および、内部空間とハウジング本体の外部とを接続するポートを有するハウジングと、
 内部空間内において回転軸周りに回転可能な弁体、弁体の内側に形成された弁体内流路、および、弁体内流路と弁体の外側とを接続する弁体開口部を有し、弁体開口部を経由した弁体内流路とポートとの連通状態を弁体の回転位置により変更可能なバルブと、
 内側の空間がポートに連通する筒状のパイプ部、パイプ部と一体に形成されハウジング側固定部に固定されるパイプ側固定部、および、パイプ側固定部に形成されたパイプ側締結穴を有するパイプ部材と、
 パイプ側締結穴を通りハウジング側締結穴に螺合することでパイプ側固定部とハウジング側固定部とを固定するパイプ締結部材と、を備え、
 ハウジング側固定部は、ハウジング本体の外壁との間に隙間を形成しているバルブ装置。
[E02]
 ハウジングは、複数のポートを有し、
 パイプ部材は、互いに連結する複数のパイプ部を有し、
 複数のパイプ部のそれぞれに設けられ、弁体の外周壁との間を液密に保持可能な複数のシールユニットを備える[E01]に記載のバルブ装置。
[E03]
 複数のパイプ部のそれぞれの径方向外側においてパイプ部材とハウジング本体との間に設けられ、パイプ部材とハウジング本体との間を液密に保持可能なガスケットを備える[E02]に記載のバルブ装置。
[E04]
 ハウジングは、複数のハウジング側締結穴を有し、
 ポートは、複数のハウジング側締結穴のうち2つのハウジング側締結穴を結ぶ直線上、または、3つのハウジング締結穴を結んで形成される三角形の内側にポートの中心が位置するよう形成されている[E01]~[E03]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[E05]
 ハウジングは、ハウジング本体にパイプ部材が取り付けられた状態においてパイプ部材に対向するようハウジング本体の外壁に形成されたパイプ取付面を有し、
 ポートは、パイプ取付面に開口する3つの出口ポート、および、1つのリリーフポートを含み、
 リリーフポートに設けられ、条件に応じてリリーフポートを経由した内部空間とハウジング本体の外部との連通を許容または遮断するリリーフ弁を備え、
 3つの出口ポートのうち少なくとも2つは、それぞれの開口の中心が、パイプ取付面上の1つの直線であるポート配列直線上に位置するよう形成され、
 リリーフポートは、開口の中心が、ポート配列直線から離れた位置に位置するよう形成されている[E01]~[E04]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[E06]
 ポート配列直線の方向から見たとき、3つの出口ポートのうち少なくとも2つと、リリーフポートとは、一部が重なるよう形成されている[E05]に記載のバルブ装置。
[E07]
 リリーフポートは、開口の中心が、ポート配列直線に平行なパイプ取付面上の直線であるリリーフ配置直線上に位置するよう形成され、
 ポート配列直線の方向から見たとき、3つの出口ポートのうち少なくとも2つのポート配列直線に対しリリーフ配置直線側の部位と、リリーフポートのリリーフ配置直線に対しポート配列直線側の部位とは、一部が重なるようにして形成されている[E05]または[E06]に記載のバルブ装置。
[E08]
 ハウジングは、複数のハウジング側締結穴を有し、
 複数のハウジング側締結穴のうち少なくとも2つは、ポート配列直線に対しリリーフポート側に位置する直線である締結穴配列直線上に形成され、
 リリーフポートは、締結穴配列直線の一部と重なるよう形成されている[E05]~[E07]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[E09]
 パイプ部は、パイプ部本体、および、パイプ部本体のポートとは反対側に形成され内径がパイプ部本体の内径より大きく外径がパイプ部本体の外径より大きいパイプ部端部を有している[E01]~[E08]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[E10]
 パイプ部は、パイプ部本体、および、パイプ部本体の外壁から外側へ突出するパイプ部突起を有している[E01]~[E09]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[E11]
 ハウジングは、発熱体に取り付けられた状態において発熱体に対向するようハウジング本体の外壁に形成された取付面を有し、
 パイプ部突起は、取付面に対し平行な仮想平面上に形成されている[E10]に記載のバルブ装置。
[E12]
 パイプ部材は、複数のパイプ部、および、複数のパイプ部のハウジング本体側の部位を連結するパイプ連結部を有している[E01]~[E11]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[E13]
 ハウジングは、内部空間とハウジング本体の外部とを接続するハウジング開口部、および、一端がハウジング開口部に接続し内部空間を形成する筒状のハウジング内壁を有し、
 バルブは、回転軸に設けられたシャフトを有し、
 内部空間とハウジング本体の外部とを隔てるようハウジング開口部に設けられた隔壁部本体、および、シャフトの一端を挿通可能なよう隔壁部本体に形成されたシャフト挿通穴を有する隔壁部を備え、
 ハウジング開口部の内径は、ハウジング内壁のハウジング開口部とは反対側の端部の内径より大きい[E01]~[E12]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[E14]
 ハウジング内壁は、ハウジング開口部側からハウジング開口部とは反対側へ向かうに従い内径が小さくなるようテーパ状に形成されている[E13]に記載のバルブ装置。
[E15]
 ハウジングは、複数のポート、および、発熱体に取り付けられた状態において発熱体に対向するようハウジング本体の外壁に形成された取付面を有し、
 複数のポートのうち少なくとも2つは、取付面に対し平行な方向へ並ぶよう形成されている[E01]~[E14]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[E16]
 パイプ締結部材は、ハウジング側締結穴に対しねじ立てしながら螺合可能なタッピングスクリューである[E01]~[E15]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[E17]
 複数のポートのうち少なくともシールユニットが設けられたポートは、互いの軸が平行となるよう形成されている[E02]に記載のバルブ装置。
[E18]
 ハウジング開口部と隔壁部との間に設けられ、ハウジング開口部と隔壁部との間を液密に保持可能な環状シール部材を備える[E13]に記載のバルブ装置。
[F01]
 車両の発熱体の冷却水を制御可能なバルブ装置であって、
 内側に内部空間を形成するハウジング本体、内部空間とハウジング本体の外部とを接続するポート、および、内部空間とハウジング本体の外部とを接続するハウジング開口部を有するハウジングと、
 内部空間内において回転軸周りに回転可能な弁体、弁体の内側に形成された弁体内流路、弁体内流路と弁体の外側とを接続する弁体開口部、および、回転軸に設けられたシャフトを有し、弁体開口部を経由した弁体内流路とポートとの連通状態を弁体の回転位置により変更可能なバルブと、
 内部空間とハウジング本体の外部とを隔てるようハウジング開口部に設けられた隔壁部本体、および、シャフトの一端を挿通可能なよう隔壁部本体に形成されたシャフト挿通穴を有する隔壁部と、
 隔壁部に対し内部空間とは反対側に設けられ、シャフトの一端を経由して弁体を回転駆動可能な駆動部と、を備え、
 隔壁部は、シャフト挿通穴から外側へ延びて隔壁部本体の外壁に開口する隔壁貫通穴を有しているバルブ装置。
[F02]
 ハウジングは、ハウジング開口部の内壁から外側へ延びてハウジング本体の外壁に開口し、隔壁貫通穴と連通可能に形成されたハウジング貫通穴を有している[F01]に記載のバルブ装置。
[F03]
 隔壁貫通穴に対し内部空間側に設けられ、シャフトとシャフト挿通穴との間を液密に保持可能な第1シール部材と、
 ハウジング貫通穴に対し内部空間側に設けられ、隔壁部本体とハウジング開口部の内壁との間を液密に保持可能な第2シール部材と、
 をさらに備える[F02]に記載のバルブ装置。
[F04]
 第1シール部材と隔壁貫通穴との距離は、第2シール部材とハウジング貫通穴との距離より短い[F03]に記載のバルブ装置。
[F05]
 隔壁部は、シャフト挿通穴の隔壁貫通穴と第1シール部材との間において段差を形成する隔壁内側段差面を有し、
 ハウジングは、ハウジング開口部の内壁のハウジング貫通穴と第2シール部材との間において段差を形成するハウジング段差面を有している[F03]または[F04]に記載のバルブ装置。
[F06]
 ハウジング段差面は、内部空間側から駆動部側へ向かうに従い内径が大きくなるようテーパ状に形成されている[F05]に記載のバルブ装置。
[F07]
 ハウジングは、発熱体に取り付けられた状態において発熱体に対向するようハウジング本体の外壁に形成された取付面を有し、
 ハウジング貫通穴は、取付面に開口している[F02]~[F06]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[F08]
 ハウジングが発熱体に取り付けられた状態において、隔壁貫通穴は、シャフトに対し鉛直方向下側に位置する[F02]~[F07]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[F09]
 ハウジングが発熱体に取り付けられた状態において、ハウジング貫通穴は、シャフトに対し鉛直方向下側に位置する[F02]~[F08]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[F10]
 隔壁貫通穴とハウジング貫通穴とは、互いに断面積が異なる[F02]~[F09]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[F11]
 隔壁貫通穴とハウジング貫通穴とは、シャフト挿通穴の軸方向において互いの軸の位置が異なる[F02]~[F10]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[F12]
 隔壁部は、隔壁部本体の外壁の隔壁貫通穴とハウジング貫通穴との間において段差を形成する隔壁外側段差面を有している[F11]に記載のバルブ装置。
[F13]
 シャフト挿通穴の隔壁貫通穴に対し駆動部側に設けられ、シャフトの一端を軸受けする軸受部をさらに備える[F02]~[F12]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[F14]
 シャフト挿通穴は、内側に軸受部が設けられる小径部、小径部より内径が大きく隔壁貫通穴が開口する大径部、および、小径部と大径部との間に形成された挿通穴内段差面を有している[F13]に記載のバルブ装置。
[F15]
 隔壁部は、隔壁貫通穴の一端と他端との間において段差を形成する隔壁貫通穴内段差面を有している[F02]~[F14]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[F16]
 隔壁貫通穴およびハウジング貫通穴は、それぞれの軸が、シャフト挿通穴の軸に対し直交しないよう形成されている[F02]~[F15]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[F17]
 隔壁貫通穴は、シャフト挿通穴の径方向内側から径方向外側へ向かうに従い、その断面積が徐々に大きくなるよう形成されている[F01]~[F16]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
[F18]
 隔壁貫通穴は、断面形状が長円形または長方形となるよう形成されている[F01]に記載のバルブ装置。
[F19]
 ハウジング貫通穴は、断面形状が長円形または長方形となるよう形成されている[F02]に記載のバルブ装置。
[F20]
 隔壁貫通穴とハウジング貫通穴とは、同軸に形成されている[F02]に記載のバルブ装置。
[F21]
 隔壁貫通穴の軸とハウジング貫通穴の軸との距離をL、シャフト挿通穴の軸方向におけるハウジング貫通穴の大きさをDとすると、
 隔壁貫通穴およびハウジング貫通穴は、D≦L≦10Dの関係を満たすよう形成されている[F11]に記載のバルブ装置。
[F22]
 隔壁貫通穴は、シャフト挿通穴の径方向外側から径方向内側へ向かうに従い、その断面積が徐々に大きくなるよう形成されている[F01]~[F16]のいずれか一項に記載のバルブ装置。
 本開示は、実施形態に基づき記述された。しかしながら、本開示は当該実施形態および構造に限定されるものではない。本開示は、様々な変形例および均等の範囲内の変形をも包含する。また、様々な組み合わせおよび形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせおよび形態も、本開示の範疇および思想範囲に入るものである。

Claims (11)

  1.  車両(1)の発熱体(2)の冷却水を制御可能なバルブ装置(10)であって、
     内側に内部空間(200)を形成するハウジング本体(21)、前記内部空間と前記ハウジング本体の外部とを接続するポート(220、221、222、223)、および、前記内部空間と前記ハウジング本体の外部とを接続するハウジング開口部(210)を有するハウジング(20)と、
     前記内部空間内において回転軸(Axr1)周りに回転可能な弁体(31)、前記弁体の内側に形成された弁体内流路(300)、前記弁体内流路と前記弁体の外側とを接続する弁体開口部(410、420、430)、および、前記回転軸に設けられたシャフト(32)を有し、前記弁体開口部を経由した前記弁体内流路と前記ポートとの連通状態を前記弁体の回転位置により変更可能なバルブ(30)と、
     前記内部空間と前記ハウジング本体の外部とを隔てるよう前記ハウジング開口部に設けられ、前記シャフトを軸受け可能な隔壁部(60)と、
     前記隔壁部に対し前記内部空間とは反対側に設けられ、前記隔壁部との間に駆動部空間(800)を形成する駆動部カバー(80)と、
     前記駆動部空間に設けられ、前記シャフトを経由して前記弁体を回転駆動可能な駆動部(70)と、
     を備えるバルブ装置。
  2.  前記ハウジング開口部と前記隔壁部との間に設けられ、前記ハウジング開口部と前記隔壁部との間を液密に保持可能な環状シール部材(600)をさらに備え、
     前記環状シール部材は、前記ハウジング開口部と前記隔壁部との間において径方向に圧縮されている請求項1に記載のバルブ装置。
  3.  前記隔壁部が前記ハウジング本体と前記駆動部カバーとの間に挟み込まれた状態で前記ハウジング本体と前記駆動部カバーとを固定可能な固定部材(830)をさらに備える請求項1または2に記載のバルブ装置。
  4.  前記隔壁部は、前記シャフトの一端を挿通可能なシャフト挿通穴(62)を有し、
     前記シャフト挿通穴において前記隔壁部にインサート成型された金属環(601)と、
     前記金属環の内側に設けられ、前記シャフトの一端を軸受けする軸受部(602)と、
     をさらに備える請求項1~3のいずれか一項に記載のバルブ装置。
  5.  前記隔壁部は、前記金属環の径方向外側において前記駆動部カバー側の面(609)から前記駆動部カバーとは反対側へ凹む隔壁凹部(64)を有している請求項4に記載のバルブ装置。
  6.  前記駆動部は、前記シャフトを回転駆動可能なモータ(71)を有している請求項1~5のいずれか一項に記載のバルブ装置。
  7.  前記モータと前記隔壁部との間において圧縮された状態で設けられた弾性部材(74)をさらに備える請求項6に記載のバルブ装置。
  8.  前記モータは、軸(Axm1)が前記シャフトの軸(Axs1)と直交するよう設けられている請求項6または7に記載のバルブ装置。
  9.  開口側の端部が前記隔壁部側を向くよう前記駆動部カバーに設けられ、前記モータへ供給する電流が流れるU字状の給電端子(85)をさらに備え、
     前記モータは、軸方向の端部において前記給電端子の開口に接続するモータ側端子(713)を有し、軸(Axm1)が前記駆動部カバーの前記隔壁部側を向く面(808)に対し平行となるよう設けられている請求項6~8のいずれか一項に記載のバルブ装置。
  10.  前記駆動部は、前記モータの駆動力を前記シャフトに伝達可能なギア部(72)を有し、
     前記駆動部カバーに対しスナップフィット結合可能なスナップフィット部(731)を有し、前記駆動部カバーとの間に前記モータおよび前記ギア部を保持する保持部材(73)をさらに備える請求項6~9のいずれか一項に記載のバルブ装置。
  11.  前記ハウジングは、前記発熱体に取り付けられた状態において前記発熱体に対向するよう前記ハウジング本体の外壁に形成された取付面(201)を有し、
     前記モータは、駆動力を出力するモータシャフト(711)、および、前記モータシャフトの先端に設けられたウォームギア(712)を有し、前記モータシャフトが前記取付面に対し垂直となるよう、かつ、前記ウォームギアが前記取付面とは反対側を向くよう設けられている請求項6~10のいずれか一項に記載のバルブ装置。
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