WO2018139587A1 - 水流発電装置 - Google Patents

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Abstract

水中に配置されて水流の力で発電する水流発電装置は、複数のブレードが水流から受ける力によって回転するロータと、ロータの回転軸に接続されてロータの回転力により発電する発電機と、発電機を収容するポッドとを含む装置本体10と、装置本体10を水底に係留する係留索50と、係留索50をポッドに連結する連結機構とを備える。装置本体10は、浮心10Bが重心10Gよりも鉛直方向上側に配置され、ロータの回転方向と反対方向の反動トルクT1が装置本体10に作用して装置本体10が垂直面に沿って傾斜した際に、浮心10Bでの浮力Bと重心10Gでの重力Gとにより装置本体10にロータの回転方向の回転トルクT2が作用する。

Description

水流発電装置
 本発明は、水流発電装置に関する。
 従来、海または河川の水流(海流、潮流、河川流)のエネルギーを利用して発電する水流発電装置に関する技術が知られている。例えば、特許文献1には、2組以上の二重反転ロータアセンブリを含む海流エネルギー抽出装置が開示されている。この装置では、1組ごとのロータアセンブリを反対方向に回転させることにより、ブレードの回転による反力により装置自体が水中で回転してしまうことを防いでいる。
 特許文献2には、上部のフロート部、下部のバラスト部を結合するシャフトの中間部に、プロペラが取り付けられた発電機を設置し、係留索により水底に係留される水流発電装置が開示されている。この装置では、プロペラの回転に伴う反力により装置が回転軸と直交する垂直面に沿って傾斜すると、フロート部に作用する浮力とバラスト部に作用する重力とにより、傾斜方向とは反対側に向かう力が装置本体に作用する。それにより、2組以上のロータアセンブリを用いることなく、プロペラの回転に伴う反力によって装置本体が水中で回転してしまうことを防いでいる。
特表2014-534375号公報 特開2014-58911号公報
 しかしながら、特許文献2に記載の水流発電装置は、複数のロータアセンブリを用いることなく装置本体の姿勢を水中において維持することができるものの、シャフトを介して装置本体の上部にフロート部、下部にバラスト部を設けるため、部品点数が多くなり、また、装置構成が複雑になってしまう。
 本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、一つのロータの回転力で発電を行う水流発電装置について、装置の簡易化を図りつつ、装置本体の姿勢を水中において安定に維持することを目的とする。
 上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、水中に配置されて水流の力で発電する水流発電装置であって、複数のブレードが水流から受ける力によって回転する一つのロータと、前記ロータの回転軸に接続されて前記ロータの回転力により発電する発電機と、前記発電機を収容するポッドとを含む装置本体と、前記装置本体を水底に係留する係留索と、前記係留索を前記ポッドに連結する連結機構と、を備え、前記連結機構は、前記係留索と前記ポッドとを前記ロータの前記回転軸の軸心と直交する垂直面に沿って相対移動自在に連結し、前記装置本体は、浮心が重心よりも鉛直方向上側に配置され、前記ロータの回転方向と反対方向の反動トルクが前記装置本体に作用して前記装置本体が前記垂直面に沿って傾斜した際に、浮心での浮力と重心での重力とにより前記装置本体に前記ロータの回転方向の回転トルクが作用することを特徴とする。
 本発明にかかる水流発電装置は、連結機構により、装置本体を水底に係留する係留索とポッドとをロータの回転軸の軸心と直交する垂直面に沿って相対移動自在に連結するため、この垂直面に沿った装置本体の傾斜が許容される。また、本発明にかかる水流発電装置は、装置本体の浮心が重心よりも鉛直方向上側に配置され、装置本体が傾斜したときに、浮心での浮力と重心での重力とによりロータの回転方向すなわち反動トルクとは反対方向に向けて装置本体に作用する回転トルクによって、装置本体が反動トルクで回転してしまうことを防ぐことができる。その結果、シャフトを介して装置本体の上部にフロート部、下部にバラスト部を設ける構成に比べて、装置を簡易化することができる。従って、本発明にかかる水流発電装置によれば、一つのロータの回転力で発電を行う水流発電装置について、装置の簡易化を図りつつ、装置本体の姿勢を水中において安定に維持することができる。
 また、前記装置本体は、前記浮心が前記ロータの前記回転軸の前記軸心よりも鉛直方向上側に配置されることが好ましい。これにより、浮心から回転軸の軸心までの距離を十分に大きくすることができる。その結果、装置本体が反動トルクの作用方向に傾斜した際に、回転軸の軸心を中心として浮力により装置本体に作用する回転トルクをより大きくすることができる。従って、装置本体の傾斜角度をより小さくすることが可能となる。
 また、前記装置本体は、前記重心が前記ロータの前記回転軸の前記軸心よりも鉛直方向下側に配置されることが好ましい。これにより、重心から回転軸の軸心までの距離を十分に大きくすることができる。その結果、装置本体が反動トルクの作用方向に傾斜した際に、回転軸の軸心を中心として重力により装置本体に作用する回転トルクをより大きくすることができる。従って、装置本体の傾斜角度をより小さくすることが可能となる。
 また、前記ポッドは、前記ロータの前記回転軸の前記軸心よりも鉛直方向上側の内部空間が前記回転軸の前記軸心よりも鉛直方向下側の内部空間よりも広いことが好ましい。これにより、ポッドの回転軸の軸心よりも鉛直方向上側の内部空間をできる限り広い空洞とすることができるため、装置本体の浮心をロータの回転軸の軸心よりも鉛直方向上側に容易に配置することが可能となる。
 また、前記係留索は、水平方向のうち水流方向と直交する方向において互いに離れた位置で前記水底に固定される複数の第一係留索を含み、前記連結機構は、前記複数の第一係留索を前記ポッドの同一位置に連結する第一連結機構を含むことが好ましい。これにより、複数の第一係留索によって、装置本体が水平方向のうち水流方向と直交する方向に移動することを抑制することができるため、装置本体を水中により安定に留めることが可能となる。また、第一連結機構により複数の第一係留索をポッドの同一位置に連結することで、装置本体がロータの回転軸と直交する垂直面に沿って傾斜した際に、第一連結機構を基点として装置本体を複数の第一係留索に対して回動させることができる。その結果、複数の第一係留索の一部だけが撓んだり捻じれたりすることを抑制することができるため、装置本体の姿勢を水中において安定に維持することが可能となる。
 また、前記係留索は、第二係留索をさらに含み、前記連結機構は、前記第一連結機構よりも前記複数のブレード側で前記第二係留索を前記ポッドに連結する第二連結機構を含み、前記第一連結機構と前記第二連結機構とは、前記回転軸の軸方向からみて重なる位置に配置されることが好ましい。これにより、第二係留索によって装置本体の複数のブレード側が浮き上がることを抑制し、水中における装置本体の姿勢のさらなる安定化を図ることができる。また、第一連結機構と第二連結機構とを回転軸の軸方向からみて重なる位置に配置することで、装置本体がロータの回転軸の軸心と直交する垂直面に沿って傾斜した際に、第一連結機構及び第二連結機構を基点にして装置本体を複数の第一係留索及び第二係留索に対して回動させることができる。その結果、複数の第一係留索及び第二係留索の一部だけが撓んだり捻じれたりすることを抑制することができるため、装置本体の姿勢を水中において安定に維持することが可能となる。
 また、前記第二連結機構よりも前記複数のブレードとは反対側で前記ポッドに連結されると共に、前記第二係留索に固定される補助索をさらに備えることが好ましい。これにより、補助索によって、第二係留索の複数のブレード側へと撓んで複数のブレードと干渉することを抑制することができる。
 また、前記補助索と前記ポッドとの連結部と、前記補助索と前記第二係留索との固定部との相対位置を調節可能であることが好ましい。これにより、水中に装置本体を初期配置した際に、補助索とポッドとの連結部と、補助索と第二係留索との固定部との相対位置を調節すれば、装置本体の初期姿勢を水平に調節することができる。
 また、前記装置本体は、前記ポッドに取り付けられ、水流から受ける力によって前記ロータの回転方向の回転トルクを前記装置本体に作用させる複数の翼部を備えることが好ましい。これにより、ロータの回転方向すなわち反動トルクとは反対方向に向けて装置本体に作用する回転トルクによって、装置本体が反動トルクで回転してしまうことを防ぐことができる。従って、単一のロータの回転により発電を行う水流発電装置についても、装置本体の姿勢を水中において安定に維持することができる。
 また、前記複数の翼部は、前記装置本体に鉛直方向下向きの力を作用させることが好ましい。これにより、複数の翼部からの力によって装置本体を鉛直方向下側へと移動させ、水中において装置本体が最も安定的に留まる位置に速やかに位置づけることができる。
 本発明にかかる水流発電装置は、一つのロータの回転力で発電を行う水流発電装置について、装置の簡易化を図りつつ、装置本体の姿勢を水中において安定に維持することができるという効果を奏する。
図1は、第一実施形態にかかる水流発電装置を示す概略図である。 図2は、ポッドを示す側面図である。 図3は、ポッドを示す背面図である。 図4は、連結機構を示す拡大図である。 図5は、水流発電装置の装置本体が水中において姿勢を維持するための原理を説明するための模式図である。 図6は、ポッド内に収容される内部部品の支持機構の一例を示す説明図である。 図7は、ポッド内に収容される内部部品の支持機構の他の例を示す説明図である。 図8は、第二実施形態にかかる水流発電装置を示す概略図である。 図9は、第二実施形態にかかる水流発電装置の装置本体を示す左側面図である。 図10は、第二実施形態にかかる水流発電装置の装置本体を示す正面図である。 図11は、第二実施形態にかかる水流発電装置において装置本体が傾斜した状態を示す正面図である。 図12は、第一連結機構及び第二連結機構の構成を示す説明図である。 図13は、補助索の長さを調節することで装置本体の初期姿勢を調節する例を示す説明図である。 図14は、補助索の長さを調節することで装置本体の初期姿勢を調節する例を示す説明図である。 図15は、第二実施形態の変形例にかかる水流発電装置を示す概略図である。 図16は、変形例にかかるポッドを示す説明図である。 図17は、変形例にかかるポッドを示す説明図である。 図18は、変形例にかかるポッドを示す説明図である。 図19は、第三実施形態にかかる水流発電装置を示す概略図である。 図20は、第三実施形態にかかる水流発電装置の装置本体を正面側からみた模式図である。 図21は、第一翼部を示す断面図である。 図22は、第二翼部を示す断面図である。
 以下に、本発明にかかる水流発電装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[第一実施形態]
 図1は、第一実施形態にかかる水流発電装置を示す概略図である。水流発電装置100は、水中に配置され、海流エネルギー又は潮流エネルギーで発電する水中浮遊方式の発電装置である。なお、水流発電装置100は、河川中に配置され、河川流エネルギーで発電するものであってもよい。水流発電装置100は、図1に示すように、複数(本実施形態では、2つ)のブレード21が水流(海流または潮流)から受ける力によって回転するロータ20と、内部部品30と、内部部品30を収容するポッド40とを含む装置本体10と、装置本体10を水底(海底)に係留する係留索50と、係留索50をポッド40に連結する連結機構60とを備える。
 装置本体10のロータ20は、複数のブレード21が周面に等間隔に取り付けられたロータヘッド22と、ロータヘッド22から延出されて発電機31に接続される回転軸23とを有する。複数のブレード21に図1において白色矢印で示す方向に流れる水流が当たると、ブレード21に作用する水流エネルギーでロータヘッド22が回転軸23の軸心23a回りに回転する。以下の説明において、回転軸23の軸心23aと平行な方向を「軸方向」と称し、回転軸23の軸心23aと直交する方向を「径方向」と称する。また、以下の説明において、水流方向の上流側(図1に示す左側)が装置本体10の正面側であり、水流方向の下流側(図1に示す右側)が装置本体10の背面側である。
 内部部品30は、ロータ20の回転力により発電する発電機31を有する。内部部品30は、発電機31を回転軸23に連結する図示しないドライブトレイン等を含んでもよい。ロータ20の回転エネルギー(回転トルク)が回転軸23から発電機31へと伝達され、発電機31で発電が行われる。発電機31で発電された電力は、図示しない送電ケーブルを介して地上に送られる。本実施形態において、発電機31を含む内部部品30は、ポッド40の内部空間の下部に収容され、複数の支持部材32を介してポッド40の内面に固定される(図6参照)。
 ポッド40は、軸方向に沿って延びる筒状部材である。ポッド40は、内部空間に気体が満たされている。それにより、ポッド40の内部空間の圧力(内圧)が保持される。また、内部空間に満たされた気体により、装置本体10に作用する浮力B(図5参照)が調整される。水流発電装置100は、装置本体10に作用する重力G(図5参照)よりも浮力Bが大きく設定される。ポッド40の内部空間に満たされる気体は、空気でもよいし、空気以外の気体でもよい。気体の種類を選択して、ポッド40の内部空間の圧力を調整したり、装置本体10に作用する浮力Bを調整したりしてもよい。例えば、比重が軽く、耐火性がある気体が使用されてもよい。
 図2は、ポッドを示す側面図であり、図3は、ポッドを示す背面図である。図示するように、ポッド40は、頭部41と、頭部41から軸方向に沿って延びる大径部42と、大径部42から縮径しながら延びる小径部43とを有する。ポッド40は、小径部43の頭部41とは反対側の端部に開口部40aを有する。ロータ20の回転軸23は、この開口部40aを介してポッド40の内部に挿入される。開口部40aは、その中心が回転軸23の軸心23aと一致する。小径部43は、下端が大径部42の下端と水平に延びる。また、小径部43は、下端以外の部分において、大径部42から開口部40a側へと向かうにつれて外径が漸減するテーパ形状を呈している。なお、大径部42は、複数のブレード21への水流の流れを乱さない程度の大きさに形成される。また、小径部43をブレード21側に向かって外径が漸減するテーパ形状とすることによっても、複数のブレード21への水流の流れを乱さないようにすることができる。
 上記構成により、ポッド40は、小径部43の開口部40a側の端面を除き、その軸心が回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向上側に位置する。従って、ポッド40は、回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向上側の内部空間が回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向下側の内部空間よりも広くなる。
 係留索50は、図1に示すように、一端がポッド40に連結機構60を介して連結されている。また、係留索50は、他端が水底に固定されている。係留索50は、装置本体10が浮力Bにより水面方向に浮かび上がったり、装置本体10が水流により流されたりすることを防止する。装置本体10は、係留索50の長さの範囲内において、図1に示すX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に自由に水中を浮遊することができる。その結果、装置本体10を水底に完全に固定する場合に比べて、水流から受ける力によって装置本体10に生じる応力を低減することができる。
 ここで、水流は、一般的に水面からの距離が長い位置ほど流速が小さくなる。装置本体10は、水中に初期配置されて水流を受けると、水中において安定的に留まることができる位置に到達するまで、鉛直方向に移動する。装置本体10は、水中において安定的に留まることができる位置に到達すると、水流に大きな変化がない限りは、その位置に留まる。
 連結機構60は、本実施形態において、ポッド40の大径部42の頭部41側の下端に設けられる。図4は、連結機構を示す拡大図である。連結機構60は、図4に実線矢印及び破線で示すように、係留索50とポッド40とをロータ20の回転軸23の軸心23aと直交する垂直面に沿って相対移動自在に連結する。これにより、装置本体10がロータ20の回転軸23の軸心23aと直交する垂直面に沿って傾斜することが許容される。その結果、装置本体10の傾斜に際して、係留索50とポッド40との連結部には引張応力のみが生じ、曲げモーメントによる応力が生じないため、連結部の応力低減を図ることができる。なお、「軸心23aと直交する垂直面」とは、回転軸23の軸心23aが図1に示すX軸方向と一致している場合には、図1に示すYZ平面を指す。
 図5は、水流発電装置の装置本体が水中において姿勢を維持するための原理を説明するための模式図である。図中左図は、水中に初期配置された水流発電装置100を正面側からみた模式図であり、図中右図は、水流によりロータ20が回転しているときの水流発電装置100を正面側からみた模式図である。なお、図5においては、説明の簡略化のため、装置本体10の各構成要素の記載を省略し、装置本体10を円形状で模式的に示している。
 上述したように、本実施形態において、内部部品30は、ポッド40の下部に配置される。その結果、装置本体10は、図5の左図に示すように、重心10Gがロータ20の回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向下側に配置される。また、上述したように、ポッド40は、回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向上側の内部空間が回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向下側の内部空間よりも広い。その結果、装置本体10は、図5の左図に示すように、浮心10Bがロータ20の回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向上側に配置される。これにより、ポッド40にシャフトを介してフロート部やバラスト部を取り付けることなく、浮心10Bを重心10Gよりも鉛直方向上側に配置することができる。本実施形態において、装置本体10の浮心10B、重心10G及び回転軸23の軸心23aは、一直線上に配置されている。装置本体10は、浮心10Bで鉛直方向上向きの浮力Bを受け、重心10Gで鉛直方向下向きの重力Gを受ける。また、装置本体10は、係留索50の張力に基づいて鉛直方向下向きの力Fを受ける。ここでの「力F」は、係留索50から装置本体10に作用する張力全体のうち、図1におけるZ軸方向(鉛直方向)成分の力を指す。
 図5の左図に示す状態から、複数のブレード21が水流から力を受けてロータ20が回転すると、装置本体10は、図5の右図中に破線矢印で示すロータ20の回転方向とは反対方向の反動トルクT1を受ける。その結果、図5の右図に示すように、装置本体10は、軸心23aと直交する垂直面に沿って、鉛直方向に対して傾斜する。それにより、浮心10Bと重心10Gとは、浮心10Bが軸心23aよりも鉛直方向上側、重心10Gが軸心23aよりも鉛直方向下側で、反動トルクT1の作用方向側へと移動する。
 その結果、浮心10Bでの浮力Bと重心10Gでの重力Gとにより装置本体10にロータ20の回転方向、すなわち反動トルクT1とは反対方向の回転トルクT2が作用する。また、装置本体10は、係留索50の張力に基づく鉛直方向下向きの力Fによっても、反動トルクT1とは反対方向の回転トルクTFを受ける。回転トルクT2と回転トルクTFとの合力と、反動トルクT1とが釣り合えば、装置本体10の姿勢が水中において維持される。それにより、反動トルクT1により装置本体10が水中で回転し、鉛直方向に対して所定角度(例えば90°)以上の傾斜角度θで傾斜してしまい、装置本体10が水流に安定に留まることができなくなることを抑制することができる。
 装置本体10の姿勢が水中において維持された状態における傾斜角度θの例について説明する。図5の左図に示すように、回転軸23の軸心23aから浮心10Bまでの距離を“Lb”とし、回転軸23の軸心23aから重心10Gまでの距離を“Lg”とする。また、回転軸23の軸心23aから係留索50が装置本体10に連結される位置までの距離を“Lm”とし、装置本体10から係留索50が水底に固定される位置までの距離を“La”とする。また、図5の右図に示すように、係留索50の鉛直方向に対する傾斜角度を“φ”とする。いま、図5の右図に示すように、浮心10Bと係留索50の水底への係留点とが鉛直方向において並んだ位置で装置本体10の姿勢が水中において維持されると仮定すると、式(1)が成立する。また、装置本体10に作用する鉛直方向の力の釣り合いから、式(2)が成立する。また、浮力B及び重力Gによる回転トルクT2及び係留索50からの張力に基づく力Fによる回転トルクTFと、反動トルクT1との力の釣り合いから、式(3)が成立する。式(1)から式(3)に基づき、“Lb”、“Lm”、“La”、“B”、“G”、“T1”の値を適宜設定することで、装置本体10の鉛直方向に対する傾斜角度θを所定範囲内とすることができる。
 (Lb+Lm)*sinθ=La*Sinφ …(1)
 B=G+Fcosφ …(2)
 T1=T2+TF=B*Lb*sinθ+G*Lg*sinθ+F*Lm*cos(π/2-φ-θ) …(3)
 装置本体10が所定範囲内の傾斜角度θで傾斜したとしても、ポッド40内に収容される発電機31及び図示しないドライブトレイン等の内部部品30の機能維持に影響がないように、各部品を設計すると共にポッド40で支持しておけば、水流発電装置100による発電機能が損なわれることはない。図6は、ポッド内に収容される内部部品の支持機構の一例を示す説明図である。図中左図は、水中に初期配置された水流発電装置100を正面側からみた模式図であり、図中右図は、水流によりロータ20が回転しているときの水流発電装置100を正面側からみた模式図である。なお、図6においては、説明の簡略化のため、水流発電装置100の内部部品30、支持部材32、ポッド40、及び係留索50以外の構成要素の記載を省略している。
 図示するように、本実施形態において、内部部品30は、下面に取り付けられた複数の第一支持部材32aを介して、ポッド40の下面に固定される。また、内部部品30は、側面に取り付けられた第二支持部材32bを介して、ポッド40の側面に固定される。第二支持部材32bは、内部部品30の装置本体10が反動トルクT1によって傾斜した際に鉛直方向下側へと移動する側面に取り付けられている。それにより、図6の右図に示すように、反動トルクT1により装置本体10が鉛直方向に対して傾斜したとしても、第二支持部材32bによって内部部品30を安定的に支持することができる。
 ただし、第二支持部材32bの取り付け位置は、図6に示す例に限られない。図7は、ポッド内に収容される内部部品の支持機構の他の例を示す説明図である。図示するように、第二支持部材32bを、内部部品30の装置本体10が反動トルクT1によって傾斜した際に鉛直方向上側に移動する側面に取り付けられてもよい。この場合でも、第二支持部材32bを内部部品30の側面とポッド40の内周面とに強固に固定することさえできれば、反動トルクT1により装置本体10が鉛直方向に対して傾斜したとしても、内部部品30を安定的に支持することができる。
 以上説明したように、第一実施形態にかかる水流発電装置100は、連結機構60により、装置本体10を水底に係留する係留索50とポッド40とをロータの回転軸23の軸心23aと直交する垂直面に沿って相対移動自在に連結するため、この垂直面に沿った装置本体10の傾斜が許容される。また、第一実施形態にかかる水流発電装置100は、装置本体10の浮心10Bが重心10Gよりも鉛直方向上側に配置され、装置本体10が傾斜したときに、浮心10Bでの浮力Bと重心10Gでの重力Gとによりロータ20の回転方向すなわち反動トルクT1とは反対方向に向けて装置本体10に作用する回転トルクT2によって、装置本体10が反動トルクT1で回転してしまうことを防ぐことができる。その結果、シャフトを介して装置本体10の上部にフロート部、下部にバラスト部を設ける構成に比べて、装置を簡易化することができる。従って、第一実施形態にかかる水流発電装置100によれば、一つのロータ20の回転力で発電を行う水流発電装置100について、装置の簡易化を図りつつ、装置本体10の姿勢を水中において安定に維持することができる。
 このように、単一のロータ20の回転により発電を行う水流発電装置100によれば、互いに反回転するブレード及びロータを備えた2つ以上の装置本体10を構造体により連結して、装置全体に作用する反動トルクT1を打ち消す構成に比べて、装置構成を簡易化することできる。また、2つ以上の装置本体10を構造体に連結すると、連結部に応力が集中的に発生してしまうが、水流発電装置100によれば、応力集中箇所が発生せず、装置全体の耐久性を高めることができる。さらに、水流発電装置100によれば、装置本体10を連結する構造体による水流の乱れを発生させることがない。そのため、発電機31による発電効率を向上させることができ、また、水流の乱れにより装置本体10に局所的に大きな応力が生じることを抑制することができる。また、2つ以上の装置本体10を構造体により連結して、装置全体に作用する反動トルクT1を打ち消す構成では、一方の装置本体10に含まれる発電機等に故障が生じると、他方の装置本体10の運転も停止しなければ、水中で装置全体の姿勢を維持することができない。本実施形態にかかる水流発電装置100では、他の装置本体10(他の水流発電装置100)の故障状況に関わらず、運転を継続的に行うことができるため、安定的な発電を行うことができる。さらに、複数の水流発電装置100を製造する場合、ロータ20の回転方向を一方向に定めることで、部品の種類を半減させることができるため、装置の製造コストやメンテナンスコストを削減することができる。
 また、装置本体10は、浮心10Bがロータ20の回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向上側に配置される。これにより、浮心10Bから回転軸23の軸心23aまでの距離Lbを十分に大きくすることができる。その結果、装置本体10が反動トルクT1の作用方向に傾斜した際に、回転軸23の軸心23aを中心として浮力Bにより装置本体10に作用する回転トルクT2をより大きくすることができる。従って、装置本体10の傾斜角度θをより小さくすることが可能となる。
 また、装置本体10は、重心10Gがロータ20の回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向下側に配置される。これにより、重心10Gから回転軸23の軸心23aまでの距離Lgを十分に大きくすることができる。その結果、装置本体10が反動トルクT1の作用方向に傾斜した際に、回転軸23の軸心23aを中心として重力Gにより装置本体10に作用する回転トルクT2をより大きくすることができる。従って、装置本体10の傾斜角度θをより小さくすることが可能となる。
 また、ポッド40は、ロータ20の回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向上側の内部空間が回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向下側の内部空間よりも広い。これにより、ポッド40の回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向上側の内部空間をできる限り広い空洞とすることができるため、装置本体10の浮心10Bをロータ20の回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向上側に容易に配置することが可能となる。
 なお、連結機構60は、反動トルクT1の作用により装置本体10が反動トルクT1の作用方向に傾斜した際に、回転トルクT2と回転トルクTFとの合力と、反動トルクT1とが釣り合って装置本体10の姿勢を維持することさえできれば、ポッド40のいかなる位置に設けられてもよい。
[第二実施形態]
 次に、第二実施形態にかかる水流発電装置200について説明する。図8は、第二実施形態にかかる水流発電装置を示す概略図であり、図9は、第二実施形態にかかる水流発電装置の装置本体を示す左側面図であり、図10は、第二実施形態にかかる水流発電装置の装置本体を示す正面図であり、図11は、第二実施形態にかかる水流発電装置において装置本体が傾斜した状態を示す正面図である。
 水流発電装置200は、図8から図10に示すように、係留索50が複数の第一係留索51と、1つの第二係留索52とを含む。また、水流発電装置200は、連結機構60が第一連結機構61と第二連結機構62とを含む。また、水流発電装置200は、補助索53を備える。水流発電装置200のその他の構成は、水流発電装置100と同様であるため、説明を省略する。
 2つの第一係留索51は、同一の長さとされている。2つの第一係留索51は、一端がポッド40の同一位置に第一連結機構61を介して連結されている。本実施形態において、第一連結機構61は、図8に示すように、ポッド40の複数のブレード21とは反対側の端部近傍に設けられる。また、2つの第一係留索51は、他端が水底に固定される。2つの第一係留索51は、図10に示すように、第一連結機構61によりポッド40と連結される位置から水底に向かうにつれて、互いに離れる方向に延びる。その結果、2つの第一係留索51は、水平方向のうち水流方向と直交する方向(図8に示すY軸方向)において互いに離れた位置で水底に固定される。2つの第一係留索51は、装置本体10の水平方向のうち水流方向と直交する方向(図8に示すY軸方向)の移動を抑制する。
 第二係留索52は、図8に示すように、一端がポッド40に第二連結機構62を介して連結されている。本実施形態において、第二連結機構62は、図8に示すように、ポッド40の第一連結機構61よりも複数のブレード21側に設けられる。また、第二係留索52は、他端が水底に固定されている。第二係留索52は、水流発電装置200を水中に初期配置した時点で、鉛直方向に沿って延びる。第二係留索52は、装置本体10の複数のブレード21側が反対側に比して浮き上がろうとすることを抑制する。
 これにより、水流発電装置200において、装置本体10は、2つの第一係留索51と第二係留索52の長さの範囲内で、図8に示すX軸方向及びZ軸方向に自由に浮遊することができる。また、水流発電装置200においても、装置本体10は、水中に初期配置されて水流を受けると、水中において安定的に留まることができる位置に到達するまで、鉛直方向に移動する。装置本体10は、水中において安定的に留まることができる位置に到達すると、水流に大きな変化がない限りは、その位置に留まる。
 図12は、第一連結機構及び第二連結機構の構成を示す説明図である。第一連結機構61は、ポッド40の大径部42の頭部41側の下端に設けられる。第一連結機構61は、図12に示すように、ポッド40の下端部から径方向に突出する一対の突出部611と、一対の突出部611にピン接合されると共に、2つの第一係留索51が取り付けられた平板部612とを有する。一対の突出部611は、軸方向に沿って互いに離れた位置に形成される。また、一対の突出部611は、軸方向に沿って延びる貫通孔611aを有する。平板部612は、一対の突出部611の間に挟みこまれる。また、平板部612は、軸方向に沿って延びる図示しない貫通孔を有している。一対の突出部611と平板部612とは、一対の突出部611の貫通孔611a及び平板部612の図示しない貫通孔に回動自在に挿入されるピン613により、ピン接合される。これにより、2つの第一係留索51がポッド40の同一位置に連結される。また、2つの第一係留索51とポッド40とがロータ20の回転軸23の軸心23aと直交する垂直面に沿って相対移動自在に連結される。その結果、装置本体10は、図11に示すように、第一連結機構61を基点として2つの第一係留索51に対して回動可能となる。
 第二連結機構62は、ポッド40の大径部42の下端に設けられる。第二連結機構62は、第一連結機構61と軸方向からみて重なる位置に形成される。第二連結機構62は、図12に示すように、ポッド40の下端部から径方向に突出する一対の突出部621と、一対の突出部621にピン接合されると共に、第二係留索52が取り付けられた平板部622とを有する。一対の突出部621は、軸方向に沿って互いに離れた位置に形成される。また、一対の突出部621は、軸方向に沿って延びる貫通孔621aを有する。平板部622は、一対の突出部621の間に挟みこまれる。また、平板部622は、軸方向に沿って延びる図示しない貫通孔を有している。一対の突出部621と平板部622とは、一対の突出部621の貫通孔621a及び平板部622の図示しない貫通孔に回動自在に挿入されるピン623により、ピン接合される。これにより、第二係留索52とポッド40とがロータ20の回転軸23の軸心23aと直交する垂直面に沿って相対移動自在に連結される。その結果、装置本体10は、図11に示すように、第一連結機構61及び第二連結機構62(図11においては図示省略)を基点として2つの第一係留索51及び第二係留索52に対して回動可能となる。
 補助索53は、図12に示すように、一端が第一連結機構61の平板部612に取り付けられる。つまり、補助索53は、図8に示すように、一端が第二連結機構62よりも複数のブレード21とは反対側でポッド40に連結されている。また、補助索53は、図8に示すように、他端が固定部70において第二係留索52の中途に固定される。補助索53は、図8に破線で示すように、第二係留索52が複数のブレード21側へと撓むことを抑制する。
 また、本実施形態において、補助索53は、第一連結機構61と、第二係留索52との固定部70との間で、長さを調節可能とされている。図13及び図14は、補助索の長さを調節することで装置本体の初期姿勢を調節する例を示す説明図である。例えば、図13に示すように、装置本体10を水中に初期配置した際に、装置本体10の複数のブレード21とは反対側が想定よりも浮き上がった場合、図14に示すように、補助索53の長さを短くする。すなわち、補助索53とポッド40との連結部を補助索53と第二係留索52との固定部70に対して近づける。その結果、補助索53により装置本体10の複数のブレード21とは反対側が鉛直方向下側へと移動する。それにより、装置本体10の初期姿勢を水平に調節することができる。仮に、装置本体10を水中に初期配置した際に、装置本体10の複数のブレード21側が想定よりも浮き上がっている場合は、補助索53の長さを長くする。すなわち、補助索53とポッド40との連結部を補助索53と第二係留索52との固定部70に対して遠ざける。その結果、装置本体10の複数のブレード21とは反対側を鉛直方向上側へと移動させて、装置本体10の初期姿勢を水平に調節することができる。
 水流発電装置200においても、複数のブレード21が水流から力を受けてロータ20が回転すると、図11に示すように、装置本体10に反動トルクT1が作用して鉛直方向に対して傾斜する。その結果、第一実施形態の水流発電装置100と同様に、浮心10Bでの浮力Bと重心10Gでの重力G(いずれも図示省略)により、ロータ20の回転方向と同じ方向、すなわち反動トルクT1とは反対方向の回転トルクT2が装置本体10に作用する。それにより、回転トルクT2と2つの第一係留索51、第二係留索52の張力に基づく力による回転トルクTFとの合力と、反動トルクT1とが釣り合えば、装置本体10の姿勢が水中において維持される。従って、第二実施形態にかかる水流発電装置200においても、第一実施形態にかかる水流発電装置100と同様に、単一のロータ20の回転により発電を行うことできる。
 また、第一連結機構61により、2つの第一係留索51とポッド40とがロータ20の回転軸23の軸心23aと直交する垂直面に沿って相対移動自在に連結され、第二連結機構62により、第二係留索52とポッド40とがロータ20の回転軸23の軸心23aと直交する垂直面に沿って相対移動自在に連結される。これにより、装置本体10がロータ20の回転軸23の軸心23aと直交する垂直面に沿って傾斜することが許容される。その結果、装置本体10の傾斜に際して、2つの第一係留索51及び第二係留索52とポッド40との連結部には引張応力のみが生じ、曲げモーメントによる応力が生じないため、連結部の応力低減を図ることができる。従って、第二実施形態にかかる水流発電装置200によれば、第一実施形態にかかる水流発電装置100と同様に、装置本体10を水底に係留する係留索50と装置本体10との連結部の損傷をより良好に抑制することができる。
 以上説明したように、第二実施形態にかかる水流発電装置200において、係留索50は、水平方向のうち水流方向と直交する方向において互いに離れた位置で水底に固定される複数の第一係留索51を含み、連結機構60は、複数の第一係留索51をポッド40の同一位置に連結する第一連結機構61を含む。これにより、複数の第一係留索51によって、装置本体10が水平方向のうち水流方向と直交する方向(図8に示すY軸方向)に移動することを抑制することができるため、装置本体10を水中により安定に留めることが可能となる。また、第一連結機構61により複数の第一係留索51をポッド40の同一位置に連結することで、装置本体10がロータ20の回転軸23の軸心23aと直交する垂直面に沿って傾斜した際に、第一連結機構61を基点として装置本体10を複数の第一係留索51に対して回動させることができる。その結果、複数の第一係留索51の一部だけが撓んだり捻じれたりすることを抑制することができるため、装置本体10の姿勢を水中において安定に維持することが可能となる。
 また、係留索50は、第二係留索52をさらに含み、連結機構60は、第一連結機構61よりも複数のブレード21側で第二係留索52をポッド40に連結する第二連結機構62を含み、第一連結機構61と第二連結機構62とは、回転軸23の軸方向からみて重なる位置に配置される。これにより、第二係留索52によって装置本体10の複数のブレード21側が浮き上がることを抑制し、水中における装置本体10の姿勢のさらなる安定化を図ることができる。また、第一連結機構61と第二連結機構62とを回転軸23の軸方向からみて重なる位置に配置することで、装置本体10がロータ20の回転軸23の軸心23aと直交する垂直面に沿って傾斜した際に、第一連結機構61及び第二連結機構62を基点にして装置本体10を複数の第一係留索51及び第二係留索52に対して回動させることができる。その結果、複数の第一係留索51及び第二係留索52の一部だけが撓んだり捻じれたりすることを抑制することができるため、装置本体10の姿勢を水中において安定に維持することが可能となる。
 また、第二連結機構62よりも複数のブレード21とは反対側でポッド40に連結されると共に、第二係留索52に固定される補助索53をさらに備える。これにより、補助索53によって、第二係留索52の複数のブレード21側への撓みを抑制することができる。その結果、水流の流速が想定よりも大きい場合に、図8に破線で示すように、第二係留索52が複数のブレード21側に撓んで複数のブレード21と干渉することを抑制することが可能となる。
 また、補助索53とポッド40との連結部と、補助索53と第二係留索52との固定部70との距離を調節可能である。これにより、水中に装置本体10を初期配置した際に、補助索53とポッド40との連結部と、補助索53と第二係留索52との固定部70との距離を調節すれば、装置本体10の初期姿勢を水平に調節することができる。
 なお、第二実施形態では、2つの第一係留索51を用いるものとしたが、第一係留索51を3つ以上用いてもよい。また、第二実施形態では、1つの第二係留索52を用いるものとしたが、第二係留索52を2つ以上用いてもよい。また、第二係留索52及び第二連結機構62は、水流発電装置200から省略してもよい。また、補助索53は、水流発電装置200から省略してもよい。
 また、第二実施形態では、第一連結機構61と第二係留索52との固定部70との間で補助索53の長さを調節することで、装置本体10の水中における初期姿勢を水平に調節するものとしたが、装置本体10の水中における初期姿勢を水平に調節する手法は、これに限られない。例えば、補助索53を第一連結機構61とは異なる連結部でポッド40に連結しておき、この連結部を軸方向に沿って移動可能としてもよい。この場合、装置本体10の複数のブレード21とは反対側が想定よりも浮き上がっていれば、補助索53とポッド40との連結部を複数のブレード21とは反対側へと移動させる。すなわち、補助索53とポッド40との連結部を補助索53と第二係留索52との固定部70から軸方向において遠ざける。その結果、装置本体10の複数のブレード21とは反対側を鉛直方向下側に移動させて、装置本体10の初期姿勢を水平に調節することができる。また、装置本体10の複数のブレード21側が想定よりも浮き上がっていれば、補助索53とポッド40との連結部を複数のブレード21側へと移動させる。すなわち、補助索53とポッド40との連結部を補助索53と第二係留索52との固定部70から軸方向において近づける。その結果、装置本体10の複数のブレード21とは反対側を鉛直方向上側に移動させて、装置本体10の初期姿勢を水平に調節することができる。
 図15は、第二実施形態の変形例にかかる水流発電装置を示す概略図である。図示するように、変形例にかかる水流発電装置200Aは、補助索53と第二係留索52との固定部70と、第二連結機構62との間に接続された棒状部材80を備える。水流発電装置200Aのその他の構成は、水流発電装置200と同様であるため、説明を省略する。棒状部材80は、例えば金属等の比較的硬質の材料で形成される。また、棒状部材80は、第二連結機構62により、ポッド40に回転軸23の軸心23a回りに移動自在に連結される。このように、補助索53と第二係留索52との固定部70と、第二連結機構62との間に比較的硬質の棒状部材80を接続することで、第二係留索52が複数のブレード21側に撓んで複数のブレード21と干渉することを、より良好に抑制することができる。
 第一実施形態にかかる水流発電装置100及び第二実施形態にかかる水流発電装置200は、ポッド40の回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向上側の内部空間が回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向下側の内部空間よりも広くすることで、装置本体10の浮心10Bを回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向上側に配置するものとした。ただし、装置本体10の浮心10Bを回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向上側に配置する手法は、これに限られない。以下、図面を参照しながら、装置本体10の浮心10Bを回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向上側に配置する他の手法について説明する。図16から図18は、変形例にかかるポッドを示す説明図である。
 図16に示す変形例にかかるポッド40Aは、第一ポッド401と、第二ポッド402とを備える。第一ポッド401は、図16に示すように、ロータ20の回転軸23の軸方向に沿って延びる筒状部材である。第一ポッド401は、ポッド40とは異なり、大径部42及び小径部43を有さず、一定の径で軸方向に沿って延びる。第二ポッド402は、第一ポッド401の上端部に固定されている。第二ポッド402は、ロータ20の回転軸23の軸方向に沿って延びる筒状部材である。第二ポッド402は、内部空間に気体が満たされている。これにより、第一ポッド401の内部空間に満たされた気体により装置本体10に作用する浮力Bに加えて、第二ポッド402の内部空間に満たされた気体によっても装置本体10に浮力が作用する。その結果、装置本体10の浮心10Bを回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向上側に配置することができる。また、装置本体10の上部にシャフトを介して第二ポッド402(すなわち、フロート部)を設ける場合に比べて、装置の簡易化を図ることができる。さらに、装置本体10の下部にシャフトを介してバラスト部を設けることなく、浮心10Bを重心10Gよりも鉛直方向上側に配置することができるため、装置の簡易化を図ることができる。
 図17に示す変形例にかかるポッド40Bは、図16に示すポッド40Aの構成に加えて、第一ポッド401と第二ポッド402との間に接続された連結部材403を備える。連結部材403は、図17に示すように、第一ポッド401と第二ポッド402との間を鉛直方向に沿って延びる一対の棒状部材403aと、一対の棒状部材403aの間を延びる複数の支持部材403bとを備える。複数の支持部材403bは、連結部材403の剛性を高めるために設けられる。これにより、第二ポッド402をより鉛直方向上側に配置することができるため、装置本体10の浮心10Bを、さらに鉛直方向上側に配置することができる。この場合でも、装置本体10の下部にシャフトを介してバラスト部を設けることなく、浮心10Bを重心10Gよりも鉛直方向上側に配置することができるため、装置の簡易化を図ることができる。
 図18に示す変形例にかかるポッド40Cは、図17に示す装置本体10の連結部材403に代えて、連結部材404を備える。連結部材404は、図18に示すように、第一ポッド401と第二ポッド402との間を鉛直方向に沿って延びる一体の柱状部材である。連結部材404を一体の柱状部材とすることにより、連結部材403に比べて、連結部材404の剛性をさらに高めることができる。
 また、第一実施形態にかかる水流発電装置100及び第二実施形態にかかる水流発電装置200において、装置本体10は、浮心10Bがロータ20の回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向上側に配置され、重心10Gがロータ20の回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向下側に配置されるものとした。ただし、浮心10Bと重心10Gの位置関係は、装置本体10が反動トルクT1により傾斜した際に、浮心10Bに作用する浮力Bと重心10Gに作用する重力Gとにより回転トルクT2が装置本体10に作用しさえすれば、これに限られない。例えば、重心10Gを回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向下側に配置し、浮心10Bを回転軸23の軸心23aと鉛直方向において並ぶ位置に配置してもよい。また、浮心10Bを回転軸23の軸心23aよりも鉛直方向上側に配置し、重心10Gを回転軸23の軸心23aと鉛直方向において並ぶ位置に配置してもよい。また、浮心10B、重心10G及び回転軸23の軸心23aは、必ずしも一直線上に配置されなくてもよい。
 なお、第一連結機構61及び第二連結機構62は、反動トルクT1の作用により装置本体10が反動トルクT1の作用方向に傾斜した際に、上記回転トルクT2と回転トルクTFとの合力と、反動トルクT1とが釣り合って装置本体10の姿勢を維持することさえできれば、ポッド40のいかなる位置に設けられてもよい。
[第三実施形態]
 次に、第三実施形態にかかる水流発電装置300について説明する。図19は、第三実施形態にかかる水流発電装置を示す概略図である。水流発電装置300は、ポッド40に取り付けられた複数の翼部90を備える。水流発電装置300のその他の構成は、第一実施形態にかかる水流発電装置100と同様であるため、説明を省略する。
 図20は、第三実施形態にかかる水流発電装置の装置本体を正面側からみた模式図である。なお、図20においては、説明の簡略化のため、装置本体10の各構成要素の記載を省略し、装置本体10を円形状で模式的に示している。複数の翼部90は、図20に示すように、装置本体10の一方の側面に取り付けられた第一翼部91と、装置本体10の他方の側面に取り付けられた第二翼部92とを有する。以下、第一翼部91及び第二翼部92の具体的な構成について、図面を参照しながら説明する。図21は、第一翼部を示す断面図であり、図22は、第二翼部を示す断面図である。
 第一翼部91は、ポッド40(図21の破線参照)の一方の側面に取り付けられる。本実施形態において、第一翼部91は、図21に示すように、上下対称の翼である。第一翼部91は、前縁91aが後縁91bよりも鉛直方向下側に位置する。すなわち、第一翼部91は、図中に白色矢印で示す方向に流れる水流を受けると、図中に実線矢印で示すように鉛直方向下向きの力を発生させる迎角α1を有している。
 第二翼部92は、ポッド40(図22の破線参照)の他方の側面に取り付けられる。本実施形態において、第二翼部92は、図22に示すように、第一翼部91と同様の上下対称の翼である。第二翼部92は、前縁92aが後縁92bよりも鉛直方向下側に位置する。すなわち、第二翼部92は、図中に白色矢印で示す方向に流れる水流を受けると、図中に実線矢印で示すように鉛直方向下向きの力を発生させる迎角α2を有している。また、図21及び図22に示すように、第二翼部92の迎角α2は、第一翼部91の迎角α1よりも大きく設定されている。そのため、第二翼部92に作用する鉛直方向下向きの力は、第一翼部91に作用する鉛直方向下向きの力よりも大きくなる。
 これにより、装置本体10は、図20に示すように、第一翼部91及び第二翼部92から鉛直方向下向きの力を受ける。上述したように、第二翼部92に作用する鉛直方向下向きの力が、第一翼部91に作用する鉛直方向下向きの力よりも大きいため、ロータ20の回転方向すなわち反動トルクT1とは反対方向の回転トルクT3が装置本体10に作用する。従って、第一実施形態で説明した浮力B及び重力Gによる回転トルクT2、係留索50の張力に基づく力Fによる回転トルクTF、及び回転トルクT3の合力と、反動トルクT1とが釣り合えば、装置本体10の姿勢が水中において維持される。それにより、反動トルクT1により装置本体10が水中で回転し、所定角度(例えば90°)以上に傾斜してしまい、装置本体10が水流に安定に留まることができなくなることを抑制することができる。また、回転トルクT2、回転トルクTFに加えて、回転トルクT3を作用させることにより、装置本体10の傾斜角度θをさらに小さくすることができる。
 また、装置本体10が第一翼部91及び第二翼部92から鉛直方向下向きの力を受けることで、装置本体10は、水中に初期配置されて水流を受けると、水中において安定的に留まることができる位置に到達するまで、鉛直方向下側に移動する。それにより、第三実施形態の水流発電装置300は、水中に初期配置された装置本体10を水中において安定的に留まることができる位置まで、速やかに移動させることができる。
 以上説明したように、第三実施形態にかかる水流発電装置300において、装置本体10は、ポッド40に取り付けられ、水流から受ける力によってロータ20の回転方向の回転トルクT3を装置本体10に作用させる複数の翼部90を備える。これにより、ロータ20の回転方向すなわち反動トルクT1とは反対方向に向けて装置本体10に作用する回転トルクT3によって、装置本体10が反動トルクT1で回転してしまうことを防ぐことができる。従って、単一のロータ20の回転により発電を行う水流発電装置300についても、装置本体10の姿勢を水中において安定に維持することができる。
 また、複数の翼部90は、装置本体10に鉛直方向下向きの力を作用させる。これにより、複数の翼部90からの力によって装置本体10を鉛直方向下側へと移動させ、水中において装置本体10が最も安定的に留まる位置に速やかに位置づけることができる。
 なお、第一翼部91及び第二翼部92の構成は、図21及び図22に示したものに限られない。第一翼部91及び第二翼部92は、その形状や迎角α1、α2の値を適宜調整することにより、水流を受けることで装置本体10に回転トルクT3を作用させることができ、かつ、装置本体10に鉛直方向下向きの力を作用させることさえできればよい。例えば、第一翼部91及び第二翼部92を鉛直方向下側に凸形状を呈する上下非対称の翼とし、水流を受けた際に鉛直方向下向きの力を発生させるものとしてもよい。この場合、第二翼部92の凸形状を第一翼部91の凸形状よりも大きく形成すれば、仮に第一翼部91の迎角α1、第二翼部92の迎角α2を同じ値としても、装置本体10に回転トルクT3を作用させることができる。その場合、迎角α1、α2は、値0(deg)に設定されてもよい。
 また、第一翼部91及び第二翼部92は、水流を受けることで装置本体10に回転トルクT3を作用させることさえできれば、必ずしも装置本体10に鉛直方向下向きの力を作用させるものでなくてもよい。
 また、複数の翼部90は、3つ以上の翼部を有するものであってもよい。さらに、複数の翼部90は、装置本体10に回転トルクT3を作用させるための翼部と、装置本体10に鉛直方向下向きの力を作用させるための翼部とが、別部材としてポッド40に取り付けられてもよい。
 第三実施形態では、第一実施形態にかかる水流発電装置100の構成に複数の翼部90を追加するものとしたが、第二実施形態にかかる水流発電装置200の構成に複数の翼部90を追加してもよい。また、複数の翼部90による回転トルクT3で反動トルクT1を打ち消し、装置本体10の姿勢を維持することができれば、装置本体10は、反動トルクT1の作用により傾斜した際に、浮心10Bに作用する浮力Bと重心10Gに作用する重力Gとにより回転トルクT2を自らに作用させるものでなくてもよい。具体的には、浮心10B及び重心10Gは、ロータ20の回転軸23の軸心23aと一致する位置に配置されてもよい。
 10 装置本体
 10B 浮心
 10G 重心
 20 ロータ
 21 ブレード
 22 ロータヘッド
 23 回転軸
 23a 軸心
 30 内部部品
 31 発電機
 32 支持部材
 32a 第一支持部材
 32b 第二支持部材
 40、40A、40B、40C ポッド
 40a 開口部
 401 第一ポッド
 402 第二ポッド
 403、404 連結部材
 403a 棒状部材
 403b 支持部材
 41 頭部
 42 大径部
 43 小径部
 50 係留索
 51 第一係留索
 52 第二係留索
 53 補助索
 60 連結機構
 61 第一連結機構
 611、621 一対の突出部
 611a、621a 貫通孔
 612、622 平板部
 613、623 ピン
 62 第二連結機構
 70 固定部
 80 棒状部材
 90 翼部
 91 第一翼部
 91a 前縁
 91b 後縁
 92 第二翼部
 92a 前縁
 92b 後縁
 100、200、200A、300 水流発電装置

Claims (10)

  1.  水中に配置されて水流の力で発電する水流発電装置であって、
     複数のブレードが水流から受ける力によって回転する一つのロータと、前記ロータの回転軸に接続されて前記ロータの回転力により発電する発電機と、前記発電機を収容するポッドとを含む装置本体と、
     前記装置本体を水底に係留する係留索と、
     前記係留索を前記ポッドに連結する連結機構と、を備え、
     前記連結機構は、前記係留索と前記ポッドとを前記ロータの前記回転軸の軸心と直交する垂直面に沿って相対移動自在に連結し、
     前記装置本体は、浮心が重心よりも鉛直方向上側に配置され、
     前記ロータの回転方向と反対方向の反動トルクが前記装置本体に作用して前記装置本体が前記垂直面に沿って傾斜した際に、浮心での浮力と重心での重力とにより前記装置本体に前記ロータの回転方向の回転トルクが作用することを特徴とする水流発電装置。
  2.  前記装置本体は、前記浮心が前記ロータの前記回転軸の前記軸心よりも鉛直方向上側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の水流発電装置。
  3.  前記装置本体は、前記重心が前記ロータの前記回転軸の前記軸心よりも鉛直方向下側に配置されることを特徴とする請求項2に記載の水流発電装置。
  4.  前記ポッドは、前記ロータの前記回転軸の前記軸心よりも鉛直方向上側の内部空間が前記回転軸の前記軸心よりも鉛直方向下側の内部空間よりも広いことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の水流発電装置。
  5.  前記係留索は、水平方向のうち水流方向と直交する方向において互いに離れた位置で前記水底に固定される複数の第一係留索を含み、
     前記連結機構は、前記複数の第一係留索を前記ポッドの同一位置に連結する第一連結機構を含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の水流発電装置。
  6.  前記係留索は、第二係留索をさらに含み、
     前記連結機構は、前記第一連結機構よりも前記複数のブレード側で前記第二係留索を前記ポッドに連結する第二連結機構を含み、
     前記第一連結機構と前記第二連結機構とは、前記回転軸の軸方向からみて重なる位置に配置されることを特徴とする請求項5に記載の水流発電装置。
  7.  前記第二連結機構よりも前記複数のブレードとは反対側で前記ポッドに連結されると共に、前記第二係留索に固定される補助索をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の水流発電装置。
  8.  前記補助索と前記ポッドとの連結部と、前記補助索と前記第二係留索との固定部との相対位置を調節可能であることを特徴とする請求項7に記載の水流発電装置。
  9.  前記装置本体は、前記ポッドに取り付けられ、水流から受ける力によって前記ロータの回転方向の回転トルクを前記装置本体に作用させる複数の翼部を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の水流発電装置。
  10.  前記複数の翼部は、前記装置本体に鉛直方向下向きの力を作用させることを特徴とする請求項9に記載の水流発電装置。
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