WO2018100878A1 - 提示制御装置、提示制御方法およびプログラム - Google Patents

提示制御装置、提示制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザによる作業の手間をさらに軽減するための技術が提供されることが望まれる。 【解決手段】第1のユーザが存在したエリアを示すエリア履歴情報と前記第1のユーザが前記エリアにおいて行った作業に関する作業履歴情報と前記作業の間に前記第1のユーザに提供された第1の機能に関する機能履歴情報とを取得する取得部と、第2のユーザが前記エリアにおいて前記作業を行った場合、前記機能履歴情報に基づいて、前記第2のユーザに提示される提示情報の提示を制御する提示制御部と、を備える、提示制御装置が提供される。

Description

提示制御装置、提示制御方法およびプログラム
 本開示は、提示制御装置、提示制御方法およびプログラムに関する。
 近年、ユーザによる作業の手間を軽減するための技術として様々な技術が開示されている。例えば、医療現場において、診療情報の入力支援装置が存在する位置を特定し、特定した診療情報の入力支援装置の位置に基づいて、ユーザが診療情報の入力を行うための画面を決定し、決定した画面が診療情報の入力支援装置によって表示されるように診療情報の入力支援装置を制御する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2014-199530号公報
 しかし、ユーザによる作業の手間をさらに軽減するための技術が提供されることが望まれる。
 本開示によれば、第1のユーザが存在したエリアを示すエリア履歴情報と前記第1のユーザが前記エリアにおいて行った作業に関する作業履歴情報と前記作業の間に前記第1のユーザに提供された第1の機能に関する機能履歴情報とを取得する取得部と、第2のユーザが前記エリアにおいて前記作業を行った場合、前記機能履歴情報に基づいて、前記第2のユーザに提示される提示情報の提示を制御する提示制御部と、を備える、提示制御装置が提供される。
 本開示によれば、第1のユーザが存在したエリアを示すエリア履歴情報と前記第1のユーザが前記エリアにおいて行った作業に関する作業履歴情報と前記作業の間に前記第1のユーザに提供された第1の機能に関する機能履歴情報とを取得することと、プロセッサによって、第2のユーザが前記エリアにおいて前記作業を行った場合、前記機能履歴情報に基づいて、前記第2のユーザに提示される提示情報の提示を制御することと、を備える、提示制御方法が提供される。
 本開示によれば、コンピュータを、第1のユーザが存在したエリアを示すエリア履歴情報と前記第1のユーザが前記エリアにおいて行った作業に関する作業履歴情報と前記作業の間に前記第1のユーザに提供された第1の機能に関する機能履歴情報とを取得する取得部と、第2のユーザが前記エリアにおいて前記作業を行った場合、前記機能履歴情報に基づいて、前記第2のユーザに提示される提示情報の提示を制御する提示制御部と、を備える提示制御装置として機能させるためのプログラムが提供される。
 以上説明したように本開示によれば、ユーザによる作業の手間をさらに軽減するための技術が提供される。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係る提示制御システムの構成例を示す図である。 同実施形態に係る通信端末の機能構成例を示すブロック図である。 同実施形態に係るサーバの機能構成例を示すブロック図である。 作業履歴の例を示す図である。 農家が管理対象のエリアに存在しない場合に農家から見える視野の例を示す図である。 農家が分娩牛エリアに存在する場合に農家から見える視野の例を示す図である。 農家が泌乳牛エリアに存在する場合に農家から見える視野の例を示す図である。 農家が傷病牛エリアに存在する場合に農家から見える視野の例を示す図である。 動作履歴の例を示す図である。 農家が異常動作パターンと一致または類似するように動作した場合に農家から見える視野の例を示す図である。 作業情報の表示例を示す図である。 作業者の通信端末によって提示されるアラートの例を示す図である。 進行状況変更後における作業情報の提示例を示す図である。 作業割り当て変更後における作業情報の提示例を示す図である。 初心者用の提示情報および通常の作業者用の提示情報の例を示す図である。 本開示の実施形態に係る提示制御システムによる提示情報の制御例および異常動作時の機能例を示すフローチャートである。 本開示の実施形態に係る提示制御システム1による作業管理の例を示すフローチャートである。 通信端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。
 以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
 また、本明細書および図面において、実質的に同一または類似の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する場合がある。ただし、実質的に同一または類似の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。また、異なる実施形態の類似する構成要素については、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合がある。ただし、類似する構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
 なお、説明は以下の順序で行うものとする。
 0.背景
 1.本開示の実施形態
  1.1.システム構成例
  1.2.通信端末の機能構成例
  1.3.サーバの機能構成例
  1.4.提示制御システムの機能詳細
   1.4.1.作業履歴の管理
   1.4.2.提示情報の制御
   1.4.3.異常動作時の機能
   1.4.4.作業の管理
   1.4.5.作業者の熟練度
   1.4.6.動作例
  1.5.ハードウェア構成例
 2.むすび
 <0.背景>
 近年、ユーザによる作業の手間を軽減するための技術として様々な技術が開示されている。例えば、医療現場において、診療情報の入力支援装置が存在する位置を特定し、特定した診療情報の入力支援装置の位置に基づいて、ユーザが診療情報の入力を行うための画面を決定し、決定した画面が診療情報の入力支援装置によって表示されるように診療情報の入力支援装置を制御する技術が開示されている(例えば、特開2014-199530号公報参照。)。
 本明細書においては、ユーザによる作業の手間をさらに軽減するための技術について主に説明する。特に、ユーザが家畜に対する作業(酪農作業)を行う場合、ユーザが存在するエリアに応じて、ユーザが必要とする情報が変化し得る。また、ユーザが行っている作業に応じて、ユーザが必要とする情報が変化し得る。現状においては、ユーザは必要な情報をその都度能動的に呼び出すのが一般的である。しかし、必要な情報をその都度能動的に呼び出す操作は、ユーザにとって手間がかかる。そこで、酪農作業においては、作業の手間の軽減は特に有効である。
 また、作業を行うユーザの人数および各作業を担当するユーザは、状況によって変化し得る。そこで、本明細書においては、ユーザごとに担当する作業を容易に管理するための技術について説明する。さらに、作業に対する熟練度が高くないユーザは、確認すべき情報を確認し忘れることがあり、行うべき作業を忘れることがあり得る。そして、作業に対する熟練度が高くないユーザは、作業を自己流で行っている限り、効率の良い作業手法に辿り着きにくい。そこで、本明細書においては、作業に対する熟練度が高くないユーザが、効率の良い作業手法に辿り着けるようにするための技術について説明する。
 なお、以下の説明においては、ユーザが行う作業が個体に対する作業を含み、個体が家畜である場合(特に、個体が牛である場合)を主に想定する。すなわち、ユーザが酪農作業を行う場合を主に想定する。しかし、ユーザが行う作業は、個体に対する作業を含まなくてもよい。また、ユーザが行う作業が個体に対する作業を含む場合であっても、個体は家畜でなくてもよい。例えば、管理対象物である個体は、他の生物(例えば、スポーツ選手など)であってもよいし、無生物(例えば、車両などの移動体)であってもよい。
 また、以下の説明においては、現実世界に対する拡張表現を単に「AR(Argmented Reality)表示」とも言う。より具体的には、AR表示は、ユーザの視野に存在する個体に依存した位置への表示を意味し得る。一方、以下の説明においては、現実世界に対する拡張とは異なる仮想的な表現(Virtual reality表現、VR表現)を単に「VR表示」とも言う。より具体的には、VR表示は、ユーザの視野に存在する個体には依存しない位置への表示を意味し得る。
 また、以下の説明においては、AR情報として、AR表示がなされる個体に関する情報(以下、「個体情報」とも言う。)を例に挙げて説明する。しかし、AR情報は、かかる例に限定されない。
 以上、本開示の一実施形態の背景について説明した。
 <1.本開示の実施形態>
 [1.1.システム構成例]
 続いて、図面を参照しながら、本開示の一実施形態に係る提示制御システムの構成例について説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る提示制御システムの構成例を示す図である。図1に示したように、提示制御システム1は、複数の提示装置(以下、「通信端末」とも言う。)10-1と、提示装置(以下、「通信端末」とも言う。)10-2と、提示制御装置(以下、「サーバ」とも言う。)20と、外部センサ30と、装着型デバイス40-1~40-Nと、中継器50-1、50-2と、ゲートウェイ装置60と、飼育用機械70と、ネットワーク931とを備える。
 本明細書においては、ネットワーク931が無線LAN(Local Area Network)である場合を主に想定するが、後にも説明するように、ネットワーク931の種類は限定されない。また、中継器50(中継器50-1、50-2)は、装着型デバイス40(装着型デバイス40-1~40-N)とサーバ20との間の通信を中継する。図1に示した例では、中継器50の数が2つであるが、中継器50の数は、2つに限定されず、複数であればよい。ゲートウェイ装置60は、ネットワーク931と中継器50(中継器50-1、50-2)および外部センサ30とを接続する。
 通信端末10-1は、農家K-1~K-n(nは2以上の整数)によって用いられる装置である。農家K-1~K-nは、牛B-1~B-N(Nは2以上の整数)を飼育する飼育者である。通信端末10-1は、ネットワーク931に接続されており、農家Kの視野に存在する牛Bの位置に応じてその牛Bの個体情報を表示し、サーバ20との間で適宜必要な情報を送受信することによって、農家Kによる牛の管理を円滑に行うことを可能にする。本明細書においては、個体情報が、サーバ20によって記憶される場合を主に想定するが、通信端末10-1によって記憶されていてもよい。
 なお、本明細書においては、農家Kが手作業を効率的に行うことを考慮し、通信端末10-1が農家Kに装着されるタイプ(例えば、グラスタイプ、ヘッドマウントディスプレイ)のデバイスである場合を想定する。しかし、通信端末10-1は、農家Kに装着されないタイプのデバイス(例えば、スマートフォン、壁に取り付けられるパネル型ディスプレイなど)であってもよい。また、本明細書においては、通信端末10-1がシースルー型のデバイスである場合を想定する。しかし、通信端末10-1は非シースルー型のデバイスであってもよい。
 通信端末10-2は、獣医Mによって用いられる装置である。獣医Mは、牛B-1~B-Nの怪我または病気を治療する。通信端末10-2は、ネットワーク931に接続されており、農家Kによって用いられる通信端末10-1との間でサーバ20を介して各種通信および情報共有が可能である。例えば、通信端末10-2は、農家Kによって用いられる通信端末10-1との間で通話が可能であり、農家Kの操作に基づいて登録された牛のチェック結果リストの閲覧を可能とする。獣医Mは、農家Kからの通話での要請によって、または、チェック結果リストの閲覧によって、その農家Kの牛のケアの必要性を確認し、農家Kへ赴いて医療行為を行う。
 なお、本明細書においては、獣医Mが手作業を効率的に行うことを考慮し、通信端末10-2が獣医Mに装着されるタイプ(例えば、グラスタイプ、ヘッドマウントディスプレイ)のデバイスである場合を想定する。しかし、通信端末10-2は、獣医Mに装着されないタイプのデバイス(例えば、スマートフォン、壁に取り付けられるパネル型ディスプレイなど)であってもよい。また、本明細書においては、通信端末10-2がシースルー型のデバイスである場合を想定する。しかし、通信端末10-2は非シースルー型のデバイスであってもよい。
 外部センサ30は、牛B(牛B-1~B-N)の身体に直接的には装着されないセンサである。本明細書においては、外部センサ30が監視カメラである場合を主に想定するが、外部センサ30は、監視カメラに限定されない。例えば、外部センサ30は、カメラ搭載型のドローンであってもよい。また、本明細書においては、外部センサ30が牛B(牛B-1~B-N)の一部または全部を俯瞰するように撮像することによって画像(以下、「俯瞰画像」とも言う。)を得る場合を主に想定する。しかし、外部センサ30の向きは限定されない。
 また、本明細書においては、外部センサ30が可視光カメラである場合を主に想定する。しかし、外部センサ30の種類は限定されない。例えば、外部センサ30は、赤外線サーモグラフィカメラであってもよい。外部センサ30が赤外線サーモグラフィカメラである場合、赤外線サーモグラフィカメラによって撮像される画像から牛の体表温度の測定が可能となる。あるいは、外部センサ30は、空間の3次元データを取得可能なデプスセンサ等、他の種類のカメラであってもよい。外部センサ30によって得られた画像は、外部センサ30からゲートウェイ装置60およびネットワーク931を介して、サーバ20に送信される。
 また、外部センサ30は、カメラ以外に、外気温センサおよび湿度センサなどの環境センサを有してもよい。かかる環境センサによって測定された値は、測定値としてサーバ20に送信される。
 サーバ20は、牛B(牛B-1~牛B-N)を管理するための各種の情報処理を行う装置である。具体的には、サーバ20は、牛B(牛B-1~牛B-N)の個体情報(識別情報を含む)と位置情報と装着型デバイスIDとが関連付けられた情報(以下、「牛情報」とも言う。)を記憶し、必要に応じて読み出し処理を行う。識別情報には、国から付与される個体識別情報、IOT(Internet of Things)デバイスの識別番号、農家Kによって付与されるIDなどが含まれ得る。そして、サーバ20は、必要に応じて、牛情報を更新したり、牛情報を読み出したりする。
 個体情報は、基本情報(識別情報、名号、生年月日、雄雌の別など)、健康情報(体長、体重、病歴、治療歴(処置)、妊娠歴、健康度、繁殖履歴、成育歴、BCS(Body Condition Score)など)、分娩情報(分娩歴、分娩処置など)、活動情報(運動量履歴など)、収穫情報(搾乳量履歴、乳成分など)、状態(現在の状況、牛が要する作業に関する情報など)、予定(治療予定、出産予定など)、センサデータログなどを含む。牛が要する作業に関する情報(以下、「作業内容」とも言う。)の例としては、定期測定、異常確認、発情確認などが挙げられる(その他、怪我確認、妊娠確認、体調確認などが挙げられる)。また、現在の状況の例としては、現在の居場所(放牧、牛舎、搾乳、搾乳待ち)が挙げられる。
 個体情報は、農家Kの手動または自動的に入力され、更新され得る。例えば、農家Kは、牛の様子を目視して牛の体調の良/不良を判断し、判断した牛の体調の良/不良を入力可能である。農家Kによって入力された牛の体調の良/不良によって、サーバ20の健康情報が更新される。一方、獣医Mは、牛を診断し、診断結果を入力可能である。獣医Mによって入力された診断結果によって、サーバ20の健康情報が更新される。
 サーバ20は、牛の状態推定を行うことが可能である。例えば、サーバ20は、装着型デバイス40および外部センサ30からセンサIDとセンサデータとを受信し、学習部214(図3)によってセンサデータを所定のアルゴリズムに基づく処理または機械学習処理にかけることで、各牛の状態推定を行う。例えば、サーバ20は、体温が急激に高まった牛を疫病であると状態推定したり、活動量が急激に高まった牛を発情兆候ありと状態推定したりする。なお、サーバ20は、センサデータ以外にこれまでの発情履歴などの繁殖履歴から発情などの状態を推定してもよく、センサデータと牛情報(データベース内のデータ)とを組み合わせて状態推定をしてもよい。
 なお、本明細書においては、牛情報がサーバ20の内部に格納されている場合を主に想定する。しかし、牛情報が格納される場所は限定されない。例えば、牛情報は、サーバ20とは異なるサーバの内部に格納されてもよい。あるいは、牛情報は、通信端末10の内部に格納されてもよい。
 装着型デバイス40(40-1~40-N)は、通信回路、センサ、メモリなどを含んで構成され、対応する牛B(牛B-1~牛B-N)の身体に装着されている。センサは、活動量センサを有してもよいし、体温センサを有してもよいし、反芻回数を測定する食事量測定センサを有してもよいし、他のセンサを有してもよい。装着型デバイス40(40-1~40-N)は、二次電池を電力源としてもよいし、太陽電池または振動発電の電力を少なくとも一部に用いる自己発電を電力源として駆動してもよい。
 装着型デバイス40の形状は、特に限定されない。例えば、装着型デバイス40は、タグ型のデバイスであってもよい。また、装着型デバイス40は、対応する牛BのIOTデバイスの識別番号とセンサデータ(例えば、位置情報を特定するための情報)と装着型デバイスIDとを、中継器50-1、中継器50-2、ゲートウェイ装置60、および、ネットワーク931を介して、サーバ20に送信する。ここで、牛Bの位置情報を特定するための情報としては、様々な情報が想定される。
 本明細書においては、牛Bの位置情報を特定するための情報は、中継器50-1および中継器50-2それぞれから所定の時間ごとに送信される無線信号の装着型デバイス40における受信強度を含む。そして、サーバ20は、これらの受信強度と中継器50-1および中継器50-2それぞれの位置情報とに基づいて、装着型デバイス40(牛B)の位置情報を特定する。これによって、サーバ20においては、牛Bの位置情報をリアルタイムに管理することが可能である。
 なお、牛Bの位置情報を特定するための情報は、かかる例に限定されない。例えば、牛Bの位置情報を特定するための情報は、中継器50-1および中継器50-2それぞれから所定の時間ごとに送信される無線信号のうち、装着型デバイス40において受信した無線信号の送信元の中継局の識別情報を含んでもよい。かかる場合には、サーバ20は、送信元の中継局の識別情報によって識別される中継局の位置を装着型デバイス40(牛B)の位置情報として特定してよい。
 例えば、牛Bの位置情報を特定するための情報は、装着型デバイス40によって各GPS(Global Positioning System)衛星から受信される信号の到達時間(送信時刻と受信時刻との差分)を含んでもよい。また、本明細書においては、サーバ20において牛Bの位置情報が特定される場合を主に想定するが、装着型デバイス40において牛Bの位置情報が特定されてもよい。かかる場合には、牛Bの位置情報を特定するための情報の代わりに、牛Bの位置情報がサーバ20に送信されてもよい。
 あるいは、牛Bの位置情報を特定するための情報は、外部センサ30によって得られた俯瞰画像であってもよい。例えば、サーバ20は、牛Bの模様を個体ごとにあらかじめ管理していれば、外部センサ30によって得られた俯瞰画像から認識した牛Bの模様の位置を牛Bの位置情報として特定することが可能である。
 また、装着型デバイス40には、識別情報(例えば、IOTデバイスの識別番号)が記載されており、農家Kは、装着型デバイス40を見れば、装着型デバイス40の識別情報を把握できるようになっている。装着型デバイス40は近接センサも備えており、装着型デバイス40が特定の設備に近づくと、近接センサは、特定の設備を検出することが可能である。装着型デバイス40の位置情報、および、装着型デバイス40が近づいた設備に関する情報の記録によって、牛の行動が自動的に記録され得る。
 例えば、特定の設備の例としての搾乳が行われる場所に近接センサが設けられ、この近接センサとの間で通信がなされた近接センサを有する装着型デバイス40と自動搾乳機による搾乳記録とが関連付けられれば、どの牛がいつどれくらいの乳を出したかについても記録され得る。
 飼育用機械70は、牛の飼育に使われる機械である。例えば、飼育用機械70は、自動フィーダ(給餌器)、自動搾乳機および自動畜舎清掃機などの各種のロボットであってもよい。飼育用機械70は、サーバ20または通信端末10からの指示コマンドに従って、給餌の量を変更したり、搾乳の要否を変更したり、清掃の頻度を変更したりすることが可能である。また、自動搾乳機は、乳成分を測定することが可能であり、測定結果は、外部センサデータの一部として扱われ得る。
 以上、本開示の実施形態に係る提示制御システム1の構成例について説明した。
 [1.2.通信端末の機能構成例]
 続いて、本開示の実施形態に係る通信端末10-1の機能構成例について説明する。図2は、本開示の実施形態に係る通信端末10-1の機能構成例を示すブロック図である。図2に示したように、通信端末10-1は、制御部110、検出部120、通信部130、記憶部150および出力部160を備える。以下、通信端末10-1が備えるこれらの機能ブロックについて説明する。図1に示したように、通信端末10-1が農家Kの頭部に装着可能な筐体を含む場合、筐体はこれらの機能ブロックを備えてよい。なお、ここでは、農家Kによって用いられる通信端末10-1の機能構成例について主に説明するが、獣医Mによって用いられる通信端末10-2の機能構成も農家Kによって用いられる通信端末10-1の機能構成と同様に実現され得る。
 制御部110は、通信端末10-1の各部の制御を実行する。なお、制御部110は、例えば、1または複数のCPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)などといった処理装置によって構成されてよい。制御部110がCPUなどといった処理装置によって構成される場合、かかる処理装置は電子回路によって構成されてよい。図2に示したように、制御部110は、データ取得部111、処理実行部112および通信制御部113を有する。制御部110が有するこれらのブロックについては、後に詳細に説明する。
 検出部120は、1または複数のセンサを含んで構成され、3次元空間における農家Kが注目する方向(以下、単に「注目方向」とも言う。)を検出することが可能である。本明細書においては、注目方向として農家Kの顔の向き(農家Kの視野の位置)が用いられる場合を主に説明する。ここで、農家Kの顔の向きは、どのように検出されてもよい。一例として、農家Kの顔の向きは、通信端末10-1の向きであってよい。通信端末10-1の向きは、地軸センサによって検出されてもよいし、モーションセンサによって検出されてもよい。
 検出部120は、3次元空間における農家Kが指示する方向(以下、単に「指示方向」とも言う。)を検出することが可能である。本明細書においては、指示方向として農家Kの視線が用いられる場合を主に説明する。ここで、農家Kの視線は、どのようにして検出されてもよい。一例として、農家Kの視線は、検出部120がイメージセンサを有する場合、イメージセンサによって得られた画像に写る目領域に基づいて検出されてよい。
 注目方向または指示方向は、農家Kの動きを検出するモーションセンサによる検出結果に基づいて検出されてもよい(モーションセンサによって検出された3次元空間における位置を先とする指示方向が検出されてもよい)。モーションセンサは、加速度センサによって加速度を検出してもよいし、ジャイロセンサ(例えば、指輪型ジャイロマウスなど)によって角速度を検出してもよい。あるいは、注目方向または指示方向は、触感型デバイスによる検出結果に基づいて検出されてもよい。触感型デバイスの例としては、ペン型の触感デバイスが挙げられる。
 あるいは、注目方向または指示方向は、所定の物体が指し示す方向(例えば、棒の先端が指し示す方向など)であってもよいし、農家Kの指が指し示す方向であってもよい。所定の物体が指し示す方向および農家Kの指が指し示す方向は、検出部120がイメージセンサを有する場合、イメージセンサによって得られた画像に写る物体および指に基づいて検出されてよい。
 あるいは、注目方向または指示方向は、農家Kの顔認識結果に基づいて検出されてもよい。例えば、検出部120がイメージセンサを有する場合、イメージセンサによって得られた画像に基づいて両目間の中心位置が認識され、両目間の中心位置から伸びる直線が指示方向として検出されてもよい。
 あるいは、注目方向または指示方向は、農家Kの発話内容に対応する方向であってもよい。農家Kの発話内容に対応する方向は、検出部120がマイクロフォンを有する場合、マイクロフォンによって得られた音情報に対する音声認識結果に基づいて検出されてもよい。例えば、農家Kが指示方向の先として、視野の奥を指定したい場合には、視野の奥を表現する発話(例えば、「奥の牛」などといった発話)を行えばよい。そうすれば、かかる発話に対する音声認識結果として、テキストデータ「奥の牛」が得られ、このテキストデータ「奥の牛」に基づいて、視野の奥を先とする指示方向が検出され得る。また、発話内容は、「俯瞰画像にして」「上から見せて」「奥の牛見せて」などであってもよい。
 また、検出部120は、農家Kによる各種の操作を検出することが可能である。なお、本明細書においては、農家Kによる各種の操作の例として、選択操作および切り替え操作を主に説明する。ここで、農家Kによる各種の操作は、どのように検出されてもよい。一例として、農家Kによる各種の操作は、農家Kの動きに基づいて検出されてよい。
 農家Kの動きの検出はどのようになされてもよい。例えば、検出部120がイメージセンサを有する場合、イメージセンサによって得られた画像から農家Kの動きが検出されてもよい。農家Kの動きは、まばたき、開いた手を握る、仮想的なタップジェスチャなどといった所定の動きであってもよい。あるいは、検出部120は、モーションセンサによって農家Kの動きを検出してもよい。モーションセンサは、加速度センサによって加速度を検出してもよいし、ジャイロセンサによって角速度を検出してもよい。あるいは、農家Kの動きは、音声認識結果に基づいて検出されてもよい。
 あるいは、農家Kによる各種の操作は、農家Kの身体の位置(例えば、頭部の位置など)に基づいて検出されてもよいし、農家Kの姿勢(例えば、全身の姿勢など)に基づいて検出されてもよい。あるいは、農家Kによる各種の操作は、筋電(例えば、顎の筋電、腕の筋電など)によって検出されてもよいし、脳波によって検出されてもよい。あるいは、農家Kによる各種の操作は、通信端末10-1または通信端末10-1と有線または無線で接続されたコントローラに設けられたスイッチ、レバーおよびボタンなどに対する操作、通信端末10-1に対するタッチ操作であってもよい。
 また、検出部120は、通信端末10-1の向きの他に、通信端末10-1の位置情報を検出することが可能である。ここで、通信端末10-1の位置情報は、どのように検出されてもよい。例えば、通信端末10-1の位置情報は、通信端末10-1によって各GPS衛星から受信される信号の到達時間(送信時刻と受信時刻との差分)に基づいて検出されてもよい。あるいは、通信端末10-1が装着型デバイス40-1~40-Nと同様に、中継器50-1および中継器50-2それぞれから送信される無線信号を受信できる場合、装着型デバイス40-1~40-Nの位置情報と同様にして通信端末10-1の位置情報も検出され得る。
 あるいは、通信端末10-1の位置情報は、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)用カメラ等の測位センサにより測定されたHMDの相対的な位置情報であってもよい。さらに、通信端末10-1の位置情報は、HMDの装着位置に基づいて、補正(オフセット)された位置情報であってもよい。
 通信部130は、通信回路を含んで構成され、ネットワーク931(図1)を介して他の装置との間で通信を行う機能を有する。例えば、通信部130は、通信インターフェースにより構成される。例えば、通信部130は、ネットワーク931(図1)を介して、サーバ20との間で通信を行うことが可能である。
 記憶部150は、メモリを含んで構成され、制御部110によって実行されるプログラムを記憶したり、プログラムの実行に必要なデータを記憶したりする記録デバイスである。また、記憶部150は、制御部110による演算のためにデータを一時的に記憶する。なお、記憶部150は、磁気記憶部デバイスであってもよいし、半導体記憶デバイスであってもよいし、光記憶デバイスであってもよいし、光磁気記憶デバイスであってもよい。
 出力部160は、各種の情報(例えば、提示情報)を出力する。例えば、出力部160は、農家Kに視認可能な表示を行うことが可能なディスプレイを含んでよく、ディスプレイは、液晶ディスプレイであってもよいし、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイであってもよい。
 また、出力部160は、スピーカ等の音声出力装置を含んでもよい(音声出力装置は、コイル、磁石、振動板を含んで構成される)。あるいは、出力部160は、農家Kに触覚を提示する触覚提示装置を含んでもよい(触覚提示装置は、所定の電圧によって振動する振動子を含んで構成される)。
 特に、家畜等に対する作業現場では、別の作業に手を使うために、家畜等に対する作業に手を使うことができない場合があるため、ハンズフリー操作が望ましい。そこで、ディスプレイは、農家Kの頭部に装着可能なデバイス(例えば、HMD(Head Mounted Display)など)であるのが望ましい。
 出力部160は、農家Kの頭部に装着可能な筐体を含む場合、筐体は牛に関する情報の表示を行うディスプレイを含んでよい。このとき、ディスプレイは、透過型ディスプレイであってもよいし、非透過型ディスプレイであってもよい。ディスプレイが非透過型ディスプレイである場合、検出部120が有するイメージセンサによって撮像された画像を表示することによって、視野に対応する空間を農家Kが視認可能になる。
 以上、本開示の実施形態に係る通信端末10-1の機能構成例について説明した。
 [1.3.サーバの機能構成例]
 続いて、本開示の実施形態に係るサーバ20の機能構成例について説明する。図3は、本開示の実施形態に係るサーバ20の機能構成例を示すブロック図である。図3に示したように、サーバ20は、制御部210、記憶部220および通信部230を備える。以下、サーバ20が備えるこれらの機能ブロックについて説明する。
 制御部210は、サーバ20の各部の制御を実行する。なお、制御部210は、例えば、1または複数のCPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)などといった処理装置によって構成されてよい。制御部210がCPUなどといった処理装置によって構成される場合、かかる処理装置は電子回路によって構成されてよい。図3に示したように、制御部210は、取得部211、処理部212、情報提供部213、学習部214および提示制御部215を有する。制御部210が有するこれらのブロックについては、後に詳細に説明する。
 記憶部220は、メモリを含んで構成され、制御部210によって実行されるプログラムを記憶したり、プログラムの実行に必要なデータ(例えば、牛情報221など)を記憶したりする記録デバイスである。また、記憶部220は、制御部210による演算のためにデータを一時的に記憶する。なお、記憶部220は、磁気記憶部デバイスであってもよいし、半導体記憶デバイスであってもよいし、光記憶デバイスであってもよいし、光磁気記憶デバイスであってもよい。
 通信部230は、通信回路を含んで構成され、ネットワーク931(図1)を介して他の装置との間で通信を行う機能を有する。例えば、通信部230は、通信インターフェースにより構成される。例えば、通信部230は、ネットワーク931(図1)を介して、通信端末10、外部センサ30、装着型デバイス40(装着型デバイス40-1~40-N)および飼育用機械70との間で通信を行うことが可能である。
 以上、本開示の実施形態に係るサーバ20の機能構成例について説明した。
 [1.4.提示制御システムの機能詳細]
 続いて、提示制御システム1の機能詳細について説明する。
  (1.4.1.作業履歴の管理)
 まず、農家K1~K-nそれぞれの作業履歴は、サーバ20によって記憶される。図4は、作業履歴の例を示す図である。図4を参照すると、作業履歴は、タイムスタンプ、ユーザID、行動パターン、エリア履歴情報、アクション(作業)に関する作業履歴情報、および、機能履歴情報を含んでいる。以下では、サーバ20によって作業履歴が記憶される過程について説明する。なお、以下の説明では、農家K-1~K~nのユーザIDが「001」~「n」であるとし、牛B-1~B-NのIDが「ID01」~「IDN」であるとする。
 具体的に、農家Kによって用いられる通信端末10-1において、通信制御部113は、通信端末10-1の装置ID(ユーザID)、検出部120によって検出されたセンサデータおよびセンサデータの検出時刻を、(例えば、所定の時間ごとに)通信部130を介してサーバ20に提供する。センサデータには、通信端末10-1(農家K)の位置情報を特定するための情報、および、農家Kの作業を特定するための情報が含まれる。なお、ここでは、農家Kの作業を特定するための情報として、検出部120によって検出されたセンサデータが用いられる場合を主に想定する。しかし、農家Kの作業を特定するための情報は、外部センサ30から送信されるセンサデータであってよい。あるいは、農家Kの作業を特定するための情報は、農家Kの身体に装着されたセンサ(例えば、ジャイロセンサ、加速度センサなど)によって検出されたセンサデータであってもよい。
 サーバ20において、取得部211は、ユーザID、センサデータおよびセンサデータの検出時刻を、通信端末10-1から通信部230を介してデータ受信により取得する。処理部212は、取得部211によって取得された農家Kの作業を特定するための情報に基づいて、農家Kの作業を特定する(農家Kの作業情報を生成する)。
 例として、処理部212は、農家Kの作業を特定するための情報に基づいて、農家Kがしゃがんでいる姿勢を検出した場合、農家Kの作業が搾乳であると特定してもよい。あるいは、処理部212は、農家Kによって用いられる通信端末10-1が有する近接センサ(または、農家Kの身体に装着された近接センサ)が、搾乳が行われる場所に設けられた近接センサとの間で通信を行った場合、農家Kの作業が搾乳であると特定してもよい。あるいは、処理部212は、農家Kの視野に存在する牛に搾乳機が装着されたことが検出された場合、農家Kの作業が搾乳であると特定してもよい。
 また、処理部212は、取得部211によって取得された通信端末10-1(農家K)の位置情報を特定するための情報に基づいて、通信端末10-1(農家K)の位置情報を特定する。
 ここで、記憶部220は、あらかじめ1または複数のエリアそれぞれの位置情報を記憶している。そこで、処理部212は、記憶部220によって記憶されている1または複数のエリアそれぞれの位置情報と取得部211によって取得された通信端末10-1(農家K)の位置情報とに基づいて、通信端末10-1(農家K)が存在するエリアを特定する。
 また、処理部212は、農家Kが存在するエリアに関連する行動パターンを認識する。より具体的には、処理部212は、農家Kがエリアに存在する前における農家Kの行動パターンを認識する。ここで、「農家Kがエリアに存在する前」は、特に限定されない。例えば、「農家Kがエリアに存在する前」は、農家Kがエリアに存在する直前から農家Kがエリアに存在する所定時間前までであってよい。
 例えば、処理部212は、農家Kがエリアに存在する前における通信端末10-1(農家K)の位置情報の時間的な変化に基づいて、農家Kの行動パターンの例として農家Kの移動経路パターンを認識する。また、例えば、処理部212は、農家Kがエリアに存在する前における農家Kの作業の時間的な変化に基づいて、農家Kの行動パターンの例として農家Kの作業遷移パターンを認識する。
 また、提示制御部215は、自動または農家Kによる手動により、通信端末10-1に各種の機能を提供することが可能である。例えば、各種の機能は、農家Kの作業に必要な機能であってよい。農家Kは、このようにして提示制御部215によって提供される各種の機能を利用することが可能である。処理部212は、農家Kによる作業の間に農家Kに提供された機能を特定することが可能である。
 記憶部220は、このようにして得られたセンサデータの検出時刻、ユーザID、農家Kがエリアに存在する前における農家Kの行動パターン、農家Kが存在するエリアを示すエリアを示す情報、農家Kの作業に関する情報、農家Kによって利用された機能に関する情報を、作業履歴として記憶する。
 図4には、1または複数のエリアとして、泌乳牛が存在するエリア(以下、単に「泌乳牛エリア」とも言う。)、分娩牛が存在するエリア(以下、単に「分娩牛エリア」とも言う。)、傷病牛が存在するエリア(以下、単に「傷病牛エリア」とも言う。)が示されている。このように、エリアは、牛の管理状態に対応するエリアであってよい。しかし、1または複数のエリアは、かかる例に限定されない。例えば、1または複数のエリアは、乾乳牛が存在するエリア(以下、単に「乾乳牛エリア」とも言う。)、育成牛が存在するエリア、経産牛が存在するエリア、放牧地、飼料置き場、搾乳房、パドック、牧草育成地、畑(デントコーン)、事務所、農機倉庫、ミルクタンク、自宅、飼料タンクなどを含んでもよい。経産牛が存在するエリアは、産次数ごとにエリアが分けられていてもよい。
 また、図4には、作業遷移パターンの例として、時刻の早いほうから順に、作業A1、作業A3および作業A4を組み合わせたパターンが示されている。また、図4には、移動経路パターンの例として、時刻の早いほうから順に、経路B1、経路B6および経路B2を組み合わせたパターンが示されている。また、図4には、移動経路パターンの例として、時刻の早いほうから順に、経路B1、経路B4および経路B7を組み合わせたパターンが示されている。
 また、図4には、作業の例として、牛B-2に対する搾乳開始、牛B-6の下部チェック、牛B-2に対する搾乳終了、および、牛B-4の状態チェックが示されている。また、図4には、機能の例として、牛B-2の成育履歴の参照、牛B-2のBCSの参照、牛B-6の分娩歴の参照、メモの記録、および、牛B-4の病歴の参照が示されている。
  (1.4.2.提示情報の制御)
 以上のようにして、作業履歴が記憶された場合を想定する。かかる場合に、第2のユーザの例として農家K-4によって機能が利用される場合を想定する(第1のユーザについては後に説明する)。かかる場合、農家K-4による機能の利用を支援するため、提示制御部215が、農家K-4に提供される提示情報または機能を自動的に制御すると、農家K-4による利便性が向上する。提示情報は、エリアで飼育される牛に対して作業を行う際に使用する機能を選択するための情報、又はエリアで飼育される家畜に対して作業を行う際に使用される情報であってよい。なお、以下では、第2のユーザの例として作業履歴に存在しない農家K-4を例として説明するが、第2のユーザは、作業履歴に存在してもよい。
 より具体的には、上記と同様にして、処理部212は、農家K-4が存在するエリア、および、農家K-4の作業を特定する。そして、取得部211は、記憶部220によって記憶されている作業履歴を取得する。図4に示した例では、取得部211は、作業履歴から、第1のユーザの例として農家K-2が存在したエリアを示すエリア履歴情報と、農家K-2がエリアにおいて行った作業に関する作業履歴情報と、第1の機能の例として作業の間に農家K-2に提供された機能に関する機能履歴情報とを取得する。取得部211は、作業履歴に存在する他のデータも同様に取得する。
 ここで、提示制御部215は、エリア履歴情報、作業履歴情報、機能履歴情報、農家K-4が存在するエリアを示すエリア情報、農家K-4の作業に関する情報(作業情報)に基づいて、提示情報の提示を制御する。例えば、提示制御部215が、農家K-4が農家K-1~K-3のいずれかの農家(ここでは、農家K-2とする)が存在したエリアと同じエリアにおいて、当該農家K-2と同じ作業を行ったと判断した場合を想定する。かかる場合、提示制御部215は、当該農家K-2に提供された機能に関する機能履歴情報に基づいて、農家K-4に提示される提示情報を制御する。例えば、サーバ20における提示情報の制御は、提示制御部215が、通信部230を介して提示情報が農家K-4によって用いられる通信端末10-1に送信されるように通信部230を制御することによって実現されてよい。また、農家K-4によって用いられる通信端末10-1において提示情報の制御がされる場合、制御部110は、出力部160によって提示情報が出力(例えば、ディスプレイによる表示、スピーカによる音声出力など)されるように出力部160を制御することによって提示情報の制御がされてよい。これによって、農家K-4による作業の手間をさらに軽減することが可能となる。ディプレイおよびスピーカは、農家K-4の頭部に装着可能に構成された筐体に備えられてよい。
 以下では、農家K-4に提示される提示情報が、機能を農家K-4に提供することを選択するための情報を含む例を主に想定する。しかし、農家K-4に提示される提示情報は、かかる例に限定されない。例えば、情報提供部213は、農家K-4による選択によらずに、自動的に機能を提供してもよい。かかる場合、農家K-4に提示される提示情報は、機能によって農家K-4に提示される情報を含んでもよい。
 なお、本明細書においては、提示情報がディスプレイによって視覚情報として表示される場合を主に説明する。しかし、提示情報の種類は、視覚情報に限定されない。例えば、提示情報は、音声出力装置によって音声として出力されてもよい。
 また、提示制御部215は、他の情報の提示を制御してもよい。例えば、提示制御部215は、農家K-4が存在するエリアを示すエリア情報に基づいて、個体情報の出力を制御してもよい。具体的には、提示制御部215は、農家K-4が存在するエリアを示すエリア情報に基づいて、個体に関する複数の情報から個体に関する情報を選択し、選択した個体に関する情報の出力を制御してもよい。あるいは、提示制御部215は、農家K-4が存在するエリアを示すエリア情報に基づいて、複数の個体から個体を選択し、選択した個体に関する情報の出力を制御してもよい。
 具体的な例について説明する。図5は、農家K-4が管理対象のエリアに存在しない場合に農家K-4から見える視野の例を示す図である。図5を参照すると、農家K-4が管理対象のエリア(上記した例では、泌乳牛エリア、分娩牛エリアおよび傷病牛エリア)に存在しない場合に農家K-4から見える視野V-1が示されている。ここで、視野V-1は、単に農家K-4の視界そのものでもよいし、検出部120のセンサ(例えば、カメラ)の撮像画像に対応する範囲でもよいし、透過/非透過ディスプレイを通して見ることができる領域でもよい。図5を参照すると、視野V-1には、牛B-11~B-14が存在している。
 図5に示した例において、処理部212は、取得部211によって取得された通信端末10-1(農家K-4)の位置情報を特定するための情報に基づいて、通信端末10-1(農家K-4)の位置情報を特定する。そして、処理部212は、記憶部220によって記憶されている1または複数のエリアそれぞれの位置情報と取得部211によって取得された通信端末10-1(農家K-4)の位置情報とに基づいて、通信端末10-1(農家K-4)が存在するエリアを特定する。ここでは、処理部212は、農家K-4が管理対象のエリア(上記した例では、泌乳牛エリア、分娩牛エリアおよび傷病牛エリア)に存在しないと判断する。
 このとき、提示制御部215は、グローバルビューGの提示を制御する。なお、図5に示した例では、グローバルビューGが視野V-1の右上隅に表示されているが、グローバルビューGの表示位置は限定されない。ここで、グローバルビューGは、牛群(牛B-1~B-N)を管理するための情報を含む。図5を参照すると、牛群を管理するための情報E-10は、最も重要度の高い作業を要する牛(以下、「最重要牛」とも言う。)に関する情報E-11、牛群の状況ごとの頭数E-21、および、牛群が要する作業内容の一部E-31を含んでいる。
 図6は、農家K-4が分娩牛エリアに存在する場合に農家K-4から見える視野の例を示す図である。図6を参照すると、農家K-4が分娩牛エリアに存在する場合に農家K-4から見える視野V-2が示されている。視野V-2には、牛B-6が存在している。ここで、処理部212は、通信端末10-1(農家K-4)が存在するエリアを特定する。処理部212は、農家K-4が分娩牛エリアに存在すると判断する。また、処理部212は、農家K-4の作業を特定する。ここでは、処理部212は、農家K-4が作業「牛B-6の下部チェック」を行っていると判断する。
 ここで、作業履歴(図4)を参照すると、農家K-2が分娩牛エリアにおいて、作業「牛B-6の下部チェック」の間に機能「牛B-6の分娩歴の参照」を利用している。そこで、提示制御部215は、農家K-4も農家K-2が存在した分娩牛エリアと同じエリアにおいて、農家K-2と同じ作業「牛B-6の下部チェック」を行ったと判断する。そして、提示制御部215は、当該農家K-2に提供された機能「牛B-6の分娩歴の参照」に関する情報に基づいて、農家K-4に提示される提示情報を制御する。
 例えば、提示制御部215は、農家K-2に提供された機能「牛B-6の分娩歴の参照」に関する情報(例えば、機能ID)を、農家K-4によって用いられる通信端末10-1に提供する。農家K-4によって用いられる通信端末10-1において、データ取得部111は、機能「牛B-6の分娩歴の参照」に関する情報を取得する。
 図6に示すように、出力部160は、分娩牛エリアにおける機能選択画面Ra-1を表示する。分娩牛エリアにおける機能選択画面Ra-1には、機能「牛B-6の分娩歴の参照」を提供することを選択するための分娩歴参照ボタンRb-11が含まれている。例えば、検出部120によって分娩歴参照ボタンRb-11に対する選択操作が検出された場合、データ取得部111は、サーバ20から牛B-6の分娩歴を取得し、出力部160は、牛B-6の分娩歴を提示すればよい。
 その他、提示制御部215は、農家K-2に提供された機能「牛B-6の分娩処置の参照」を農家K-4に提供することを選択するための情報を、農家K-4によって用いられる通信端末10-1に提供してよい。図6を参照すると、分娩牛エリアにおける機能選択画面Ra-1には、機能「分娩処置の参照」を提供することを選択するための分娩処置参照ボタンRb-12が含まれている。例えば、検出部120によって分娩処置参照ボタンRb-12に対する選択操作が検出された場合、データ取得部111は、サーバ20から牛B-6の分娩処置に関する情報を取得し、出力部160は、牛B-6の分娩処置に関する情報を提示すればよい。
 また、分娩牛エリアにおける機能選択画面Ra-1には、機能「牛B-6の分娩処置の記録」を提供することを選択するための分娩処置記録ボタンRb-13が含まれている。例えば、検出部120によって分娩処置記録ボタンRb-13に対する選択操作が検出された場合、検出部120は、農家K-4から入力される牛B-6の分娩処置に関する情報を検出してよい。このとき、通信制御部113は、牛B-6の分娩処置に関する情報をサーバ20に提供し、サーバ20において、処理部212は、記憶部220によって記憶されている牛B-6の個体情報における分娩処置に関する情報を更新すればよい。
 また、分娩牛エリアにおける機能選択画面Ra-1には、機能「獣医へ連絡」を提供することを選択するための獣医連絡ボタンRb-14が含まれている。例えば、検出部120によって獣医連絡ボタンRb-14に対する選択操作が検出された場合、処理実行部112は、獣医Mによって用いられる通信端末10-2とのビデオ通話を開始してよい。なお、連絡先は獣医に限定されず、作業者と何らかの関係を有する組織(他の作業者など)であってもよい。あるいは、獣医への連絡の代わりに、あるいは、獣医への連絡とともに出力部160によってアラートが提示されてもよい。
 また、分娩牛エリアにおける機能選択画面Ra-1には、機能「その他の機能」を提供することを選択するための他機能ボタンRb-15が含まれている。例えば、検出部120によって他機能ボタンRb-15に対する選択操作が検出された場合、出力部160は、機能「牛B-6の分娩歴の参照」、機能「牛B-6の分娩処置の参照」、機能「牛B-6の分娩処置の記録」、および、機能「獣医へ連絡」とは異なる機能を提供することを選択するための各種ボタンを提示すればよい。
 学習部214は、作業履歴(図4)に含まれるエリア履歴情報、作業履歴情報および機能に関する機能履歴情報に基づいて、機械学習処理を行ってもよい。そうすれば、学習部214は、農家K-4に提供すべき機能を機械学習処理によって推定することが可能である。このとき、学習部214は、分娩歴参照ボタンRb-11、分娩処置参照ボタンRb-12、分娩処置記録ボタンRb-13、獣医連絡ボタンRb-14、他機能ボタンRb-15のいずれかの選択結果を、機械学習処理の正解データとして利用してもよい。さらに、学習部214は、農家K-4が存在したエリアを示す情報、農家K-4がそのエリアにおいて行った作業に関する情報および農家K-4に提供された機能に関する情報に基づいて、機械学習処理を行ってもよい。そうすれば、学習部214は、次の農家に提供すべき機能を機械学習処理によって推定することが可能である。
 分娩牛エリアにおける機能選択画面Ra-1(例えば、分娩歴参照ボタンRb-11など)が提示されるタイミングは限定されない。例えば、農家K-4が分娩牛エリアに入る前であっても、農家K-4が分娩牛エリアに入ると予想することが可能な場合もあり得る。かかる場合には、提示制御部215は、農家K-4が分娩牛エリアに入る前に、分娩牛エリアにおける機能選択画面Ra-1の提示を制御してもよい。
 具体的には、上記と同様に、処理部212は、農家K-4が存在するエリアに関連する行動パターンを認識する。より具体的には、処理部212は、農家K-4がエリアに存在する前における農家K-4の行動パターンを認識する。そして、取得部211は、記憶部220によって記憶されている作業履歴を取得する。図4に示した例では、取得部211は、作業履歴から、エリア履歴情報、作業履歴情報、および、機能履歴情報の他に、行動パターンを取得する。
 ここで、提示制御部215が、農家K-4の行動パターンが農家K-1~K-3のいずれかの農家(ここでは、農家K-2とする)の行動パターンと一致または類似すると判断した場合を想定する。かかる場合、提示制御部215は、農家K-4が分娩牛エリアにおいて作業を行う前に、当該農家K-2に提供された機能に関する機能履歴情報に基づいて、農家K-4に提示される提示情報を制御してもよい。これによって、農家K-4による作業の手間をさらに軽減することが可能となる。
 例えば、提示制御部215は、農家K-2に提供された機能「牛B-6の分娩歴の参照」に関する情報(例えば、機能ID)を、農家K-4によって用いられる通信端末10-1に提供すればよい。そして、農家K-4によって用いられる通信端末10-1において、出力部160は、この機能「牛B-6の分娩歴の参照」を提供することを選択するための分娩歴参照ボタンRb-11を提示すればよい。
 学習部214は、作業履歴(図4)に含まれるエリア履歴情報、作業履歴情報および機能履歴情報の他、行動パターンに基づいて、機械学習処理を行ってもよい。そうすれば、学習部214は、農家K-4に提供すべき機能を機械学習処理によって推定することが可能である。このとき、学習部214は、分娩歴参照ボタンRb-11、分娩処置参照ボタンRb-12、分娩処置記録ボタンRb-13、獣医連絡ボタンRb-14、他機能ボタンRb-15のいずれかの選択結果を、機械学習処理の正解データとして利用してもよい。さらに、学習部214は、農家K-4が存在したエリアを示す情報、農家K-4がそのエリアにおいて行った作業に関する情報および農家K-4に提供された機能に関する機能履歴情報の他、農家K-4の行動パターンに基づいて、機械学習処理を行ってもよい。
 また、上記したように、図6に示した例では、処理部212は、農家K-4が分娩牛エリアに存在すると判断している。したがって、提示制御部215は、牛群(牛B-1~牛B-N)それぞれの個体情報から分娩牛エリアに存在する牛B-6の個体情報を選択し、選択した牛B-6の個体情報を、通信部230を介して農家K-4によって用いられる通信端末10-1に提供してもよい。そうすれば、農家K-4にとってより必要な情報が農家K-4に提供され得る。そして、農家K-4によって用いられる通信端末10-1において、出力部160は、牛B-6の個体情報を提示すればよい。
 また、提示制御部215は、牛群(牛B-1~牛B-N)それぞれの個体情報から、(農家K-4が存在する分娩牛エリアに関連する)分娩に関する情報を選択し、選択した分娩に関する情報を、通信部230を介して農家K-4によって用いられる通信端末10-1に提供してもよい。そうすれば、農家K-4にとってさらに必要な情報が農家K-4に提供され得る。そして、通信端末10-1において、出力部160は、分娩に関する情報を提示すればよい。
 図6を参照すると、農家K-4によって用いられる通信端末10-1において、出力部160は、牛B-6の個体情報I-11を提示している。牛B-6の個体情報I-11には、牛B-6の出生、体重の他、分娩に関する情報(分娩歴、分娩処置に関する情報)が含まれている。このとき、図6に示すように、牛B-6の個体情報I-11は、出力部160によってAR表示されてよい。
 牛B-6の個体情報I-11のAR表示は、どのようにされてもよい。例えば、図6に示したように、処理実行部112は、通信端末10-1の向きと通信端末10-1の位置情報と牛B-6の位置情報とに基づいて、視野V-2における牛B-6の位置を特定し、出力部160は、視野V-2における牛B-6の位置と牛B-6の個体情報I-11とを結ぶラインを表示してもよい。あるいは、出力部160は、視野V-2における牛B-6の位置と所定の関係を有する位置に牛B-6の個体情報I-11を表示してもよい。
 上記のように、分娩牛エリアにおける機能選択画面Ra-1(例えば、分娩歴参照ボタンRb-11など)が提示されるタイミングは限定されないが、分娩牛エリアにおいて牛B-6の個体情報I-11が提示されるタイミングも限定されない。例えば、農家K-4が分娩牛エリアに入る前であっても、農家K-4が分娩牛エリアに入ると予想することが可能な場合もあり得る。かかる場合には、提示制御部215は、分娩牛エリアにおける牛B-6の個体情報I-11の提示を制御してもよい。
 ここで、提示制御部215が、農家K-4の行動パターンが農家K-1~K-3のいずれかの農家(ここでは、農家K-2とする)の行動パターンと一致または類似すると判断した場合を想定する。かかる場合、提示制御部215は、農家K-4が分娩牛エリアにおいて作業を行う前に、当該農家K-2が存在したエリア(図4に示した例では、分娩牛エリア)に基づいて、牛B-6の個体情報I-11の出力を制御してもよい。これによって、農家K-4による作業の手間をさらに軽減することが可能となる。
 例えば、提示制御部215は、農家K-2が存在したエリア「分娩牛エリア」に関する情報(例えば、エリアID)を、農家K-4によって用いられる通信端末10-1に提供すればよい。そして、農家K-4によって用いられる通信端末10-1において、出力部160は、このエリア「分娩牛エリア」に存在する牛B-6の個体情報I-11を提示すればよい。
 上記においては、提示制御部215は、農家K-4が分娩牛エリアに入る前に、分娩牛エリアにおける機能選択画面Ra-1の提示を制御する例を説明した。しかし、分娩牛エリアにおける機能選択画面Ra-1が提示されるタイミングは、かかる例に限定されない。すなわち、提示制御部215は、農家K-4の行動パターンが作業履歴に存在する農家(ここでは、農家K-3)の行動パターンと一致または類似した場合に、当該農家K-3によって利用された機能に関する機能履歴情報に基づいて、農家K-4への提示情報の提示を制御してもよい。
 具体的には、処理部212は、農家K-4の行動パターンを認識する。そして、取得部211は、記憶部220によって記憶されている作業履歴を取得する。図4に示した例では、取得部211は、作業履歴から、行動パターンおよび行動パターンに関連して提供された機能に関する機能履歴情報を取得する。ここで、提示制御部215が、農家K-4の行動パターンが農家K-1~K-3のいずれかの農家(第3のユーザ。ここでは、農家K-3とする)の行動パターンと一致または類似すると判断した場合を想定する。かかる場合、提示制御部215は、当該農家K-3に提供された機能に関する機能履歴情報(第2の機能に関する機能履歴情報)に基づいて、農家K-4に提示される提示情報を制御してもよい。これによって、農家K-4による作業の手間をさらに軽減することが可能となる。
 例えば、提示制御部215は、農家K-3に提供された機能「牛B-4の病歴の参照」に関する情報(例えば、機能ID)を、農家K-4によって用いられる通信端末10-1に提供すればよい。そして、農家K-4によって用いられる通信端末10-1において、出力部160は、この機能「牛B-4の病歴の参照」を提供することを選択するための分娩歴参照ボタンRb-31(図8)を提示すればよい。
 図7は、農家K-4が泌乳牛エリアに存在する場合に農家K-4から見える視野の例を示す図である。図7を参照すると、農家K-4が泌乳牛エリアに存在する場合に農家K-4から見える視野V-3が示されている。視野V-3には、牛B-2が存在している。ここで、処理部212は、通信端末10-1(農家K-4)が存在するエリアを特定する。処理部212は、農家K-4が泌乳牛エリアに存在すると判断する。また、処理部212は、農家K-4の作業を特定する。ここでは、処理部212は、農家K-4が作業「牛B-2の搾乳開始」を行ったと判断する。
 ここで、作業履歴(図4)を参照すると、農家K-1が泌乳牛エリアにおいて、作業「牛B-2の搾乳開始」のときに機能「牛B-2の成育歴の参照」「牛B-2のBCSの参照」を利用している。そこで、提示制御部215は、農家K-4も農家K-1が存在した泌乳牛エリアと同じエリアにおいて、農家K-1と同じ作業「牛B-2の搾乳開始」を行ったと判断する。そして、提示制御部215は、当該農家K-1に提供された機能「牛B-2の成育歴の参照」「牛B-2のBCSの参照」に関する情報に基づいて、農家K-4に提示される提示情報を制御する。
 例えば、提示制御部215は、農家K-1に提供された機能「牛B-2の成育歴の参照」に関する情報(例えば、機能ID)、および、「牛B-2のBCSの参照」に関する情報(例えば、機能ID)を、農家K-4によって用いられる通信端末10-1に提供する。農家K-4によって用いられる通信端末10-1において、データ取得部111は、機能「牛B-2の成育歴の参照」に関する情報、および、「牛B-2のBCSの参照」に関する情報を取得する。
 図7に示すように、出力部160は、泌乳牛エリアにおける機能選択画面Ra-2を表示する。泌乳牛エリアにおける機能選択画面Ra-2には、機能「牛B-2の成育歴の参照」を提供することを選択するための成育歴参照ボタンRb-21が含まれている。例えば、検出部120によって成育歴参照ボタンRb-21に対する選択操作が検出された場合、データ取得部111は、サーバ20から牛B-2の成育歴を取得し、出力部160は、牛B-2の成育歴を提示すればよい。
 また、泌乳牛エリアにおける機能選択画面Ra-2には、機能「牛B-2のBCSの参照」を提供することを選択するためのBCS参照ボタンRb-22が含まれている。例えば、検出部120によってBCS参照ボタンRb-22に対する選択操作が検出された場合、データ取得部111は、サーバ20から牛B-2のBCSを取得し、出力部160は、牛B-2のBCSを提示すればよい。
 また、泌乳牛エリアにおける機能選択画面Ra-2には、機能「牛B-2に対するメモの記録」を提供することを選択するためのメモ記録ボタンRb-23が含まれている。例えば、検出部120によってメモ記録ボタンRb-23に対する選択操作が検出された場合、検出部120は、農家K-4から(例えば、音声によって)入力される牛B-2に対するメモを検出してよい。このとき、通信制御部113は、牛B-2に対するメモをサーバ20に提供し、サーバ20において、処理部212は、記憶部220によって記憶されている牛B-2の個体情報に牛B-2に対するメモを追加すればよい。
 また、泌乳牛エリアにおける機能選択画面Ra-2には、機能「その他の機能」を提供することを選択するための他機能ボタンRb-24が含まれている。例えば、検出部120によって他機能ボタンRb-24に対する選択操作が検出された場合、出力部160は、機能「牛B-2の成育歴の参照」、機能「牛B-2のBCSの参照」、および、機能「牛B-2に対するメモの記録」とは異なる機能を提供することを選択するための各種ボタンを提示すればよい。
 なお、泌乳牛エリアにおける機能選択画面Ra-2には、機能「搾乳情報の参照」を提供することを選択するためのボタンが含まれてもよい。搾乳情報は特に限定されない。例えば、搾乳情報は、搾乳量、乳の成分(質)、搾乳がされた時期、および、牛が病気にかかっているか否かを示す情報の少なくともいずれか一つを含んでもよい。
 学習部214は、作業履歴(図4)に含まれるエリア履歴情報、作業履歴情報および機能履歴情報に基づいて、機械学習処理を行ってもよい。そうすれば、学習部214は、農家K-4に提供すべき機能を機械学習処理によって推定することが可能である。このとき、学習部214は、成育歴参照ボタンRb-21、BCS参照ボタンRb-22、メモ記録ボタンRb-23、他機能ボタンRb-24のいずれかの選択結果を、機械学習処理の正解データとして利用してもよい。さらに、学習部214は、農家K-4が存在したエリアを示す情報、農家K-4がそのエリアにおいて行った作業に関する情報および農家K-4に提供された機能に関する情報に基づいて、機械学習処理を行ってもよい。
 また、分娩牛エリアにおける機能選択画面Ra-1と同様に、泌乳牛エリアにおける機能選択画面Ra-2(例えば、成育歴参照ボタンRb-21、BCS参照ボタンRb-22など)が提示されるタイミングは限定されない。
 また、上記したように、図7に示した例では、処理部212は、農家K-4が泌乳牛エリアに存在すると判断している。したがって、提示制御部215は、牛群(牛B-1~牛B-N)それぞれの個体情報から泌乳牛エリアに存在する牛B-2の個体情報を選択し、選択した牛B-2の個体情報を、通信部230を介して農家K-4によって用いられる通信端末10-1に提供してもよい。そして、農家K-4によって用いられる通信端末10-1において、出力部160は、牛B-2の個体情報を提示すればよい。
 また、提示制御部215は、牛群(牛B-1~牛B-N)それぞれの個体情報から、(農家K-4が存在する泌乳牛エリアに関連する)泌乳に関する情報を選択し、選択した泌乳に関する情報を、通信部230を介して農家K-4によって用いられる通信端末10-1に提供してもよい。そして、通信端末10-1において、出力部160は、泌乳に関する情報を提示すればよい。
 図7を参照すると、農家K-4によって用いられる通信端末10-1において、出力部160によって、牛B-2の個体情報I-21が提示されている。牛B-2の個体情報I-21には、牛B-2の出生、体重の他、成育に関する情報(成育歴、BCS)が含まれている。このとき、図7に示すように、牛B-2の個体情報I-21は、出力部160によってAR表示されてよい。牛B-6の個体情報I-11と同様に、牛B-2の個体情報I-11のAR表示は、どのようにされてもよい。
 上記のように、分娩牛エリアにおいて牛B-6の個体情報I-11が提示されるタイミングと同様に、泌乳牛エリアにおいて牛B-2の個体情報I-21が提示されるタイミングも限定されない。
 図8は、農家K-4が傷病牛エリアに存在する場合に農家K-4から見える視野の例を示す図である。図8を参照すると、農家K-4が傷病牛エリアに存在する場合に農家K-4から見える視野V-4が示されている。視野V-4には、牛B-4が存在している。ここで、処理部212は、通信端末10-1(農家K-4)が存在するエリアを特定する。処理部212は、農家K-4が傷病牛エリアに存在すると判断する。また、処理部212は、農家K-4の作業を特定する。ここでは、処理部212は、農家K-4が作業「牛B-4の状態チェック」を行っていると判断する。
 ここで、作業履歴(図4)を参照すると、農家K-3が傷病牛エリアにおいて、作業「牛B-4の状態チェック」のときに機能「牛B-4の病歴の参照」を利用している。そこで、提示制御部215は、農家K-4も農家K-3が存在した傷病牛エリアと同じエリアにおいて、農家K-3と同じ作業「牛B-4の状態チェック」を行ったと判断する。そして、提示制御部215は、当該農家K-3に提供された機能「牛B-4の病歴の参照」に関する情報に基づいて、農家K-4に提示される提示情報を制御する。
 例えば、提示制御部215は、農家K-3に提供された機能「牛B-4の病歴の参照」に関する情報(例えば、機能ID)を、農家K-4によって用いられる通信端末10-1に提供する。農家K-4によって用いられる通信端末10-1において、データ取得部111は、機能「牛B-4の病歴の参照」に関する情報を取得する。
 図8に示すように、出力部160は、傷病牛エリアにおける機能選択画面Ra-3を表示する。傷病牛エリアにおける機能選択画面Ra-3には、機能「牛B-4の病歴の参照」を提供することを選択するための病歴参照ボタンRb-31が含まれている。例えば、検出部120によって病歴参照ボタンRb-31に対する選択操作が検出された場合、データ取得部111は、サーバ20から牛B-4の病歴を取得し、出力部160は、牛B-4の病歴を提示すればよい。
 また、傷病牛エリアにおける機能選択画面Ra-3には、機能「牛B-4の処置の参照」を提供することを選択するための処置参照ボタンRb-32が含まれている。例えば、検出部120によって処置参照ボタンRb-32に対する選択操作が検出された場合、データ取得部111は、サーバ20から牛B-4の処置に関する情報を取得し、出力部160は、牛B-4の処置に関する情報を提示すればよい。
 また、傷病牛エリアにおける機能選択画面Ra-3には、機能「牛B-4の処置の記録」を提供することを選択するための処置記録ボタンRb-33が含まれている。例えば、検出部120によって処置記録ボタンRb-33に対する選択操作が検出された場合、検出部120は、農家K-4から入力される牛B-4の処置に関する情報を検出してよい。このとき、通信制御部113は、牛B-4の処置に関する情報をサーバ20に提供し、サーバ20において、処理部212は、記憶部220によって記憶されている牛B-4の個体情報における処置に関する情報を更新すればよい。
 また、傷病牛エリアにおける機能選択画面Ra-3には、機能「獣医へ連絡」を提供することを選択するための獣医連絡ボタンRb-34が含まれている。例えば、検出部120によって獣医連絡ボタンRb-34に対する選択操作が検出された場合、処理実行部112は、獣医Mによって用いられる通信端末10-2とのビデオ通話を開始してよい。
 また、傷病牛エリアにおける機能選択画面Ra-3には、機能「その他の機能」を提供することを選択するための他機能ボタンRb-35が含まれている。例えば、検出部120によって他機能ボタンRb-35に対する選択操作が検出された場合、出力部160は、機能「牛B-4の病歴の参照」、機能「牛B-4の処置の参照」、機能「牛B-4の処置の記録」、および、機能「獣医へ連絡」とは異なる機能を提供することを選択するための各種ボタンを提示すればよい。
 学習部214は、作業履歴(図4)に含まれるエリア履歴情報、作業履歴情報および機能履歴情報に基づいて、機械学習処理を行ってもよい。そうすれば、学習部214は、農家K-4に提供すべき機能を機械学習処理によって推定することが可能である。このとき、学習部214は、病歴参照ボタンRb-31、処置参照ボタンRb-32、処置記録ボタンRb-33、獣医連絡ボタンRb-34、他機能ボタンRb-35のいずれかの選択結果を、機械学習処理の正解データとして利用してもよい。さらに、学習部214は、農家K-4が存在したエリアを示す情報、農家K-4がそのエリアにおいて行った作業に関する情報および農家K-4に提供された機能に関する情報に基づいて、機械学習処理を行ってもよい。
 また、分娩牛エリアにおける機能選択画面Ra-1と同様に、傷病牛エリアにおける機能選択画面Ra-3(例えば、病歴参照ボタンRb-31など)が提示されるタイミングは限定されない。
 また、上記したように、図8に示した例では、処理部212は、農家K-4が傷病牛エリアに存在すると判断している。したがって、提示制御部215は、牛群(牛B-1~牛B-N)それぞれの個体情報から傷病牛エリアに存在する牛B-4の個体情報を選択し、選択した牛B-4の個体情報を、通信部230を介して農家K-4によって用いられる通信端末10-1に提供してもよい。そして、農家K-4によって用いられる通信端末10-1において、出力部160は、牛B-4の個体情報を提示すればよい。
 また、提示制御部215は、牛群(牛B-1~牛B-N)それぞれの個体情報から、(農家K-4が存在する傷病牛エリアに関連する)傷病に関する情報を選択し、選択した傷病に関する情報を、通信部230を介して農家K-4によって用いられる通信端末10-1に提供してもよい。そして、通信端末10-1において、出力部160は、傷病に関する情報を提示すればよい。
 図8を参照すると、農家K-4によって用いられる通信端末10-1において、出力部160によって、牛B-4の個体情報I-31が提示されている。牛B-4の個体情報I-31には、牛B-4の出生、体重の他、傷病に関する情報(病歴、処置)が含まれている。このとき、図8に示すように、牛B-4の個体情報I-31は、出力部160によってAR表示されてよい。牛B-6の個体情報I-11と同様に、牛B-4の個体情報I-31のAR表示は、どのようにされてもよい。
 上記のように、分娩牛エリアにおいて牛B-6の個体情報I-11が提示されるタイミングと同様に、傷病牛エリアにおいて牛B-4の個体情報I-31が提示されるタイミングも限定されない。
 なお、上記においては、学習部214は、作業履歴(図4)に含まれるエリア履歴情報、作業に関する作業履歴情報および機能履歴情報に基づいて、機械学習処理を行ってもよいことを説明した。このとき、学習部214は、機械学習処理によって機能ごとの利用頻度を算出することも可能である。これによって、提示制御部215は、出力部160によって利用頻度が高い順に(例えば、上から順に)機能ボタンが並べられるように制御することが可能となる。
 また、上記においては、泌乳牛エリアにおける機能選択画面、分娩牛エリアにおける機能選択画面、傷病牛エリアにおける機能選択画面について説明した。しかし、他のエリアにおける機能選択画面が出力部160によって提示されてもよい。例えば、乾乳牛エリアにおける機能選択画面が出力部160によって提示される場合、乾乳牛エリアにおける機能選択画面には、機能「病歴の参照」を提供することを選択するためのボタンが含まれてもよい。
 また、乾乳牛エリアにおける機能選択画面には、機能「妊娠情報の参照」を提供することを選択するためのボタンなどが含まれてもよい。ここで、妊娠情報は特に限定されない。例えば、妊娠情報は、牛が妊娠をしているか否かを示す情報、妊娠からの経過月に関する情報、過去の妊娠回数、過去の分娩が正常であったか否かを示す情報、相手牛の種、分娩予定日、子牛の雄雌の別、子牛が正常であるか否かを示す情報などを含んでもよい。
 また、農機倉庫における機能選択画面が出力部160によって提示される場合、農機倉庫における機能選択画面には、機能「農機の導入時期の参照」を提供することを選択するためのボタン、機能「農機のメンテナンス情報の参照」を提供することを選択するためのボタン、機能「農機の使用者と使用頻度の参照」を提供することを選択するためのボタンなどが含まれてもよい。
 また、ミルクタンクにおける機能選択画面が出力部160によって提示される場合、ミルクタンクにおける機能選択画面には、機能「ミルクの出荷情報の参照」を提供することを選択するためのボタン、機能「搾乳情報の参照」を提供することを選択するためのボタン、機能「ミルクタンクの清掃状況の参照」を提供することを選択するためのボタン、機能「ミルクタンクのメンテナンス情報の参照」を提供することを選択するためのボタンなどが含まれてもよい。
 また、事務所における機能選択画面が出力部160によって提示される場合、事務所における機能選択画面には、機能「農家の経営情報の参照」を提供することを選択するためのボタン、機能「すべての個体情報の参照」を提供することを選択するためのボタン、機能「すべての機材の参照」を提供することを選択するためのボタン、機能「すべてのエリア履歴情報の参照」を提供することを選択するためのボタン、機能「すべての作業者に関する情報の参照」を提供することを選択するためのボタンなどが含まれてもよい。
 また、上記においては、これらの機能選択画面に、機能を提供することを選択するためのボタンが含まれる例を説明した。しかし、これらの機能選択画面には、他の情報が含まれてもよい。例えば、これらの機能選択画面には、機能を提供することを選択するためのボタンに関連付けて、機能を利用した農家に関する情報(例えば、ユーザID、農家の名前など)が含まれてもよい。
  (1.4.3.異常動作時の機能)
 上記においては、一例として、提示制御部215が、農家K-2が存在したエリアと同じエリアにおいて、農家K-2と同じ作業を農家K-4が行ったと判断した場合、農家K-2に提供された機能に関する機能履歴情報に基づいて、農家K-4に提示される提示情報を制御する場合について主に説明した。
 一方、農家K-4が所定の動作パターン(以下、「異常動作パターン」とも言う。)と一致または類似するように動作した場合、異常動作パターンに関連する所定の機能(以下、「異常動作時の機能」とも言う。)が農家K-4によって利用される可能性もあり得る。かかる場合、農家K-4による機能の利用を支援するため、提示制御部215が、農家K-4に提供される提示情報または機能を自動的に制御すると、農家K-4による利便性が向上する。
 例えば、異常動作時の機能は、あらかじめ記憶部220によって記憶されていてよい。また、異常動作時の機能に関連する異常動作パターンもあらかじめ記憶部220によって記憶されていてよい。しかし、以下の説明においては、サーバ20によって、異常動作パターンが認識され、異常動作パターンと異常動作時の機能とが関連付けられて記憶される例を主に説明する。
 図9は、動作履歴の例を示す図である。図9を参照すると、動作履歴は、ユーザID、異常動作パターン、および、異常動作時の機能に関する情報を含んでいる。
 具体的に、農家Kによって用いられる通信端末10-1において、通信制御部113は、通信端末10-1の装置ID(ユーザID)および検出部120によって検出されたセンサデータを、通信部130を介してサーバ20に提供する。センサデータには、通信端末10-1(農家K)の動作パターンを認識するための情報が含まれる。農家Kの動作パターンを認識するための情報は限定されないが、例えば、外部センサ30から送信されるセンサデータであってよい。
 サーバ20において、取得部211は、ユーザIDおよびセンサデータを、通信部230を介して取得する。処理部212は、農家Kによって異常動作時の機能が利用された場合、取得部211によって取得されたセンサデータに基づいて、農家Kの異常動作パターンを認識する。異常動作パターンは、検出部120によって検出されたセンサデータ自体であってもよいし、センサデータの解析によって得られた解析データであってもよい。記憶部220は、このようにして得られたユーザIDおよび異常動作パターンを、異常動作時の機能に関連付けて動作履歴として記憶する。
 図9には、異常動作時の機能として、獣医への連絡が示されており、異常動作時の機能に関連する異常動作パターンとして、獣医への連絡前の動作パターンが示されている。また、図9には、異常動作時の機能として、処置の記録が示されており、異常動作時の機能に関連する異常動作パターンとして、処置の記録前の動作パターンが示されている。
 また、図9には、異常動作時の機能として、獣医への連絡が示されており、異常動作時の機能に関連する異常動作パターンとして、エリアへの出入りが示されている。例えば、乾乳牛エリアの出入りの頻度が高い場合には、分娩処置または傷病への処置が必要である可能性がある。そこで、エリアへの出入りは、エリアへの出入りの頻度であってもよい。あるいは、エリアへの出入りは、エリアに出入りした作業者が作業の割り当てられた作業者であるか否かを示す情報であってもよい。
 また、図9には、異常動作時の機能として、餌屋への連絡(例えば、メールを用いた餌の注文)が示されており、異常動作時の機能に関連する動作パターンとして、餌タンクに行ったにも関わらずその後に餌やり場に行かないという動作パターンが示されている。なお、以下では、農家K-4が動作履歴に存在しない場合を例として説明するが、農家K-4は、動作履歴に存在してもよい。
 より具体的には、上記と同様にして、取得部211は、農家K-4の異常動作パターンを取得する。そして、取得部211は、記憶部220によって記憶されている動作履歴を取得する。図9に示した例では、取得部211は、動作履歴から、第4のユーザの例として農家K-1の異常動作パターン「獣医への連絡前の動作パターン」と、異常動作時の機能に関する情報(第3の機能に関する情報)「獣医への連絡」とを取得する。取得部211は、動作履歴に存在する他のデータも同様に取得する。
 ここで、提示制御部215が、農家K-4が農家K-1~K-3のいずれかの農家(ここでは、農家K-1とする)の異常動作パターン「獣医への連絡前の動作パターン」と一致または類似するように農家K-4が動作したと判断した場合を想定する。かかる場合、提示制御部215は、当該農家K-1に提供された機能に関する情報に基づいて、農家K-4に提示される提示情報(第3の提示情報)を制御する。これによって、農家K-4による作業の手間をさらに軽減することが可能となる。
 以下では、農家K-4に提示される提示情報が、機能を農家K-4に提供することを選択するための情報を含む例を主に想定する。しかし、農家K-4に提示される提示情報は、かかる例に限定されない。例えば、情報提供部213は、農家K-4による選択によらずに、自動的に機能を提供してもよい。かかる場合、農家K-4に提示される提示情報は、機能によって農家K-4に提示される情報を含んでもよい。
 具体的な例について説明する。図10は、農家K-4が異常動作パターンと一致または類似するように動作した場合に農家K-4から見える視野の例を示す図である。図10を参照すると、農家K-4が獣医への連絡前に農家K-1の異常動作パターンと一致または類似するように動作した場合に農家K-4から見える視野V-5が示されている。図10を参照すると、視野V-5には、牛B-4が存在している。
 図10に示した例において、取得部211は、農家K-4の動作パターンを取得する。そして、取得部211は、記憶部220によって記憶されている動作履歴を取得する。そして、提示制御部215は、農家K-4が農家K-1の異常動作パターン「獣医への連絡前の動作パターン」と一致または類似するように農家K-4が動作したと判断する。提示制御部215は、農家K-1に提供された機能「獣医への連絡」に基づいて、農家K-4に提示される提示情報を制御する。
 例えば、提示制御部215は、農家K-1に提供された機能「獣医への連絡」に関する情報(例えば、機能ID)を、農家K-4によって用いられる通信端末10-1に提供する。農家K-4によって用いられる通信端末10-1において、データ取得部111は、機能「獣医への連絡」に関する情報を取得する。
 図10に示すように、出力部160は、機能「獣医への連絡」を提供することを選択するための獣医連絡ボタンL-1を表示する。例えば、検出部120によって獣医連絡ボタンL-1に対する選択操作が検出された場合、処理実行部112は、獣医Mによって用いられる通信端末10-2とのビデオ通話を開始してよい。
 なお、処理部212は、農家K-1の異常動作パターンと一致または類似するように農家K-4が動作したと判断した場合、所定の処理が実行されるように制御してもよい(所定の処理の実行指示を出力してよい)。所定の処理は、特に限定されないが、自動的な録画開始であってもよい。録画開始を行う装置も限定されない。例えば、録画開始を行う装置は、外部センサ30であってもよいし。あるいは、録画開始を行う装置は、農家K-4によって用いられる通信端末10-1の検出部120がイメージセンサを有する場合、当該イメージセンサであってもよい。
 学習部214は、動作履歴(図9)に含まれる異常動作パターンおよび異常動作時の機能に関する情報に基づいて、機械学習処理を行ってもよい。そうすれば、学習部214は、農家K-4に提供すべき機能を機械学習処理によって推定することが可能である。このとき、学習部214は、異常動作時の機能を提供することを選択するためのボタン(例えば、獣医連絡ボタンL-1)が選択されたか否かを、機械学習処理の正解データとして利用してもよい。さらに、学習部214は、農家K-4の異常動作パターンおよび異常動作時に農家K-4によって利用された機能に関する情報に基づいて、機械学習処理を行ってもよい。
  (1.4.4.作業の管理)
 上記においては、農家K-4が異常動作パターンと一致または類似するように動作した場合、異常動作パターンに関連する異常動作時の機能が農家K-4によって利用される例について説明した。また、上記したように、作業を行う農家K(以下、「作業者」とも言う。)の人数および各作業を担当する作業者は、状況によって変化し得る。以下の説明においては、作業者ごとに担当する作業を容易に管理するための技術について主に説明する。
 サーバ20においては、記憶部220によって、作業者ごとの担当作業および作業の進行状況に関する情報(以下、「作業情報」とも言う。)が記憶されている。提示制御部215は、作業情報の出力を制御する。具体的には、提示制御部215は、通信部230を介して作業情報を農家Kによって用いられる通信端末10-1に提供する。農家Kによって用いられる通信端末10-1においては、データ取得部111が、通信部130を介して作業情報を取得し、出力部160が作業情報を提示する。
 図11は、作業情報の表示例を示す図である。図11には、一例として農家K-4から見える視野V-6が示されている。また、図11を参照すると、出力部160が作業情報H-1を提示している。作業情報H-1には、作業者-1(ここでは、農家K-3とする)に割り当てられている作業に関する情報および作業の進行状況として「牛(ID37)に対する妊娠確認(50%)」「牛(ID18)に対する体調確認(50%)」が含まれており、作業者-2(ここでは、農家K-4とする)に割り当てられている作業および作業の進行状況として「牛(ID11)に対する怪我確認(0%)」が含まれている。
 なお、図11に示した例では、作業可能な作業者が2人であるが、作業可能な作業者の数は特に限定されない(作業可能な作業者の数は複数であってよい)。そして、提示制御部215は、いずれかの作業者の位置および動作の少なくともいずれかの時間変化が所定の条件を満たした場合、他の作業者(または管理者)の通信端末10-1における出力部160による所定のアラートの提示を制御してもよい。管理者は、農家K-1~農家K-nのいずれかであってよい。
 ここで、所定の条件は、限定されない。所定の条件は、作業者の位置が所定時間を超えて所定の範囲に収まっているという条件であってもよいし、作業者の動作(または作業)が所定時間を超えて変化しないという条件であってもよい。ここでは、一例として、作業者-2の作業が所定時間を超えて変化しないという条件を満たした場合に、提示制御部215が、アラートを作業者-1の通信端末10-1に提供する場合を想定する。
 図12は、作業者-1の通信端末10-1によって提示されるアラートの例を示す図である。図12を参照すると、作業者-1の視野V-7が示されている。作業者-1の通信端末10-1においては、データ取得部111が通信部130を介してアラートT-11を取得し、出力部160がアラートT-11を提示する。なお、ここでは、アラートT-11がディスプレイによって視覚情報として表示される場合を主に説明する。しかし、アラートT-11の種類は、視覚情報に限定されない。例えば、アラートT-11は、音声出力装置によって音声として出力されてもよい。
 また、作業の進行状況は、処理部212によって動的に更新されてよい。上記したように、処理部212は、通信端末10-1(作業者)が存在するエリアを特定することが可能である。また、処理部212は、作業者の作業を特定することが可能である。そこで、処理部212は、あるエリアにおいて作業者-1による作業を検出してから所定時間の経過後に、作業者-1による当該エリアからの脱出を検出した場合、作業者-1の作業の進行状況を作業完了に設定してもよい。
 そして、提示制御部215は、作業者-1の作業の進行状況が変更された後の作業情報の提示を制御してもよい。例えば、提示制御部215は、作業者-1の作業の進行状況が変更された後の作業情報を農家K-1~K-nの通信端末10-1に提供する。ここでは、一例として、作業者-1の作業の進行状況が変更された後の作業情報が、作業者-1によって用いられる通信端末10-1によって提示される場合を想定する。
 図13は、進行状況変更後における作業情報の提示例を示す図である。図13を参照すると、作業者-1の視野V-8が示されている。図13に示すように、作業者-1の作業の進行状況が変更された後の作業情報H-2が、作業者-1によって用いられる通信端末10-1によって提示されてよい。作業情報H-2を参照すると、作業者-1の牛(ID37)に対する妊娠確認の進行状況に、作業完了が設定されている。なお、牛群が要する作業内容の一部E-32に示すように、かかる作業完了に伴って、牛群が要する作業内容の一部E-31(図12)から作業内容「ID37:妊娠確認」が削除されてもよい。
 また、各作業者に対する作業の割り当ても、処理部212によって動的に更新されてよい。すなわち、処理部212は、作業可能な作業者の人数が変更された場合、作業可能な作業者への作業の割り当てを動的に変更してもよい。なお、作業可能な作業者の人数は、どのように管理されてもよい。例えば、作業可能になった旨および作業不可能になった旨を作業者が通信端末10-1に対して、(例えば、音声によって)入力可能であってよい。かかる場合、サーバ20において、取得部211によって、作業可能になった旨および作業不可能になった旨が通信部230を介して取得され、処理部212によって作業可能な作業者の人数が更新されてよい。
 図14は、作業割り当て変更後における作業情報の提示例を示す図である。図14を参照すると、作業者-1の視野V-9が示されている。図14に示すように、作業割り当てが変更された後の作業情報H-3が、作業者-1によって用いられる通信端末10-1によって提示されてよい。作業情報H-3を参照すると、作業者-2に割り当てられていた作業内容「ID11:怪我確認(0%)」が作業者-1に割り当てられている。
  (1.4.5.作業者の熟練度)
 上記においては、作業者ごとに担当する作業を容易に管理するための技術について説明した。また、上記したように、作業に対する熟練度が高くない作業者は、作業を自己流で行っている限り、効率の良い作業手法に辿り着きにくい。そこで、以下の説明においては、作業に対する熟練度が高くないユーザが、効率の良い作業手法に辿り着けるようにするための技術について説明する。
 サーバ20においては、記憶部220によって、作業者ごとの熟練度が記憶されている。作業者ごとの熟練度は、処理部212によって適宜に更新され得る。例えば、処理部212は、作業を行う頻度、作業を初めて行った時点から経過した年数(作業の経験年数)、作業開始から作業終了までの平均的な所要時間(作業速度)、マニュアルを見る頻度の少なくともいずれか一つに基づいて、作業者ごとの熟練度を算出してもよい。
 提示制御部215は、作業者の熟練度に基づいて、当該作業者に提示される提示情報を制御する。例えば、提示制御部215は、作業者の熟練度が閾値よりも低い場合には、初心者用の提示情報が当該作業者に提示されるように制御すればよい。一方、提示制御部215は、作業者の熟練度が閾値よりも高い場合には、通常の作業者用の提示情報が当該作業者に提示されるように制御すればよい。
 具体的な例について説明する。図15は、初心者用の提示情報および通常の作業者用の提示情報の例を示す図である。図15には、初心者用の提示情報の例として、泌乳牛エリアにおける機能選択画面Ra-4が示されている。泌乳牛エリアにおける機能選択画面Ra-4には、初心者用の機能として、機能「管理者への音声通話」を提供することを選択するための音声通話ボタンRb-41が含まれている。また、泌乳牛エリアにおける機能選択画面Ra-4には、初心者用の機能として、機能「マニュアル参照」を提供することを選択するためのマニュアル参照ボタンRb-42が含まれている。
 その他、泌乳牛エリアにおける機能選択画面Ra-4には、機能「牛B-2に対するメモの記録」を提供することを選択するためのメモ記録ボタンRb-23が含まれている。また、泌乳牛エリアにおける機能選択画面Ra-4には、機能「その他の機能」を提供することを選択するための他機能ボタンRb-44が含まれている。また、図15には、通常の作業者用の提示情報の例として、泌乳牛エリアにおける機能選択画面Ra-2が示されている。泌乳牛エリアにおける機能選択画面Ra-2は、既に述べた通りである。
  (1.4.6.動作例)
 続いて、本開示の実施形態に係る提示制御システム1による提示情報の制御例および異常動作時の機能例を説明する。図16は、本開示の実施形態に係る提示制御システム1による提示情報の制御例および異常動作時の機能例を示すフローチャートである。なお、図16に示したフローチャートは、提示制御システム1による提示情報の制御および異常動作時の機能の一例を示したに過ぎない。したがって、提示制御システム1による提示情報の制御および異常動作時の機能は、図16に示したフローチャートの動作例に限定されない。
 まず、農家Kによって用いられる通信端末10-1において、通信制御部113は、通信端末10-1の装置ID(ユーザID)、検出部120によって検出されたセンサデータおよびセンサデータの検出時刻を、(例えば、所定の時間ごとに)通信部130を介してサーバ20に提供する。センサデータには、通信端末10-1(農家K)の位置情報を特定するための情報、農家Kの作業を特定するための情報、および、農家Kの動作パターンを認識するための情報が含まれる。
 サーバ20において、取得部211は、ユーザID、センサデータおよび検出時刻を、通信部230を介して取得する。処理部212は、取得部211によって取得された通信端末10-1(農家K)の位置情報を特定するための情報に基づいて、通信端末10-1(農家K)の位置情報を特定する。処理部212は、記憶部220によって記憶されている1または複数のエリアそれぞれの位置情報と取得部211によって取得された通信端末10-1(農家K)の位置情報とに基づいて、通信端末10-1(農家K)が存在するエリアを判定する(S11)。
 提示制御部215は、農家Kが異常動作を行ったか否かを判断する(S13)。すなわち、提示制御部215は、農家Kがいずれかの農家の異常動作パターンと一致または類似するように動作したか否かを判断する。処理部212は、農家Kが異常動作を行っていないと判断した場合(S13において「No」)、取得部211によって取得された農家Kの作業を特定するための情報に基づいて、農家Kの作業を特定する(S14)。
 そして、提示制御部215は、農家Kがいずれかの農家が存在したエリアと同じエリアにおいて、当該農家と同じ作業を行ったと判断した場合、当該農家に提供された機能に関する機能履歴情報に基づいて、農家Kに提示情報(UI(User interface)提示)が提示されるように制御する。具体的には、提示制御部215は、農家Kによって用いられる通信端末10-1に提示情報(UI提示)を提供し、農家Kによって用いられる通信端末10-1においては、出力部160が、提示情報(UI提示)を農家Kに提示し、動作を終了する。例えば、サーバ20における提示情報の制御は、提示制御部215が、通信部230を介して提示情報が農家Kによって用いられる通信端末10-1に送信されるように通信部230を制御することによって実現されてよい。また、農家Kによって用いられる通信端末10-1において提示情報の制御がされる場合、制御部110は、出力部160によって提示情報が出力(例えば、表示、音声出力など)されるように出力部160を制御することによって提示情報の制御がされてよい。
 一方、提示制御部215は、農家Kが異常動作を行ったと判断した場合(S13において「Yes」)、当該農家に提供された機能に関する情報に基づいて、農家Kに提示情報(アラート用UI)が提示されるように制御する(S16)。具体的には、提示制御部215は、農家Kによって用いられる通信端末10-1に提示情報(アラート用UI)を提供し、農家Kによって用いられる通信端末10-1においては、出力部160によって、提示情報(アラート用UI)が農家Kに提示される。
 処理実行部112は、提示情報(アラート用UI)において、検出部120によって機能「獣医へ連絡」に対する農家Kによる選択操作が検出された場合(S17において「Yes」)、獣医Mによって用いられる通信端末10-2とのビデオ通話を開始し、動作を終了する。一方、処理実行部112は、提示情報(アラート用UI)において、検出部120によって機能「獣医へ連絡」に対する農家Kによる選択操作が検出されなかった場合(S17において「No」)、動作を終了する。
 続いて、本開示の実施形態に係る提示制御システム1による作業管理の例を説明する。図17は、本開示の実施形態に係る提示制御システム1による作業管理の例を示すフローチャートである。なお、図17に示したフローチャートは、提示制御システム1による作業管理の一例を示したに過ぎない。したがって、提示制御システム1による作業管理は、図17に示したフローチャートの動作例に限定されない。
 まず、サーバ20において、処理部212は、各作業者の作業の進行状況を判定する(S21)。そして、提示制御部215は、作業が滞っている作業者が存在するか否かを判定する(S22)。具体的には、提示制御部215は、位置および動作の少なくともいずれかの時間変化が所定の条件を満たす作業者を、作業が滞っている作業者として認識する。提示制御部215は、作業が滞っている作業者が存在しない場合(S22において「No」)、S21に戻る。一方、処理部212は、作業が滞っている作業者が存在する場合(S22において「Yes」)、作業の再割り当てを行う(S23)。
 情報提供部213は、作業が再割り当てされた作業者(または管理者)によって用いられる通信端末10-1に対して作業割り当て変更の連絡を行う(S24)。作業が再割り当てされた作業者(または管理者)によって用いられる通信端末10-1においては、データ取得部111が、作業割り当て変更の連絡を受け付ける。検出部120によって変更に対して承認を示す旨の入力が検出された場合、変更に対して承認を示す旨をサーバ20に提供する。
 サーバ20において、処理部212は、取得部211によって変更に対して承認を示す旨が取得された場合(S25において「Yes」)、作業の割り当てを更新し(S26)、動作を終了する。一方、処理部212は、取得部211によって変更に対して承認を示す旨が取得されない場合(S25において「No」)、動作を終了する。
 以上、本開示の実施形態に係る提示制御システム1の動作の例について説明した。
 [1.5.ハードウェア構成例]
 次に、図18を参照して、本開示の実施形態に係る通信端末10のハードウェア構成について説明する。図18は、本開示の実施形態に係る通信端末10のハードウェア構成例を示すブロック図である。なお、ここでは、本開示の実施形態に係る通信端末10のハードウェア構成について説明するが、本開示の実施形態に係るサーバ20のハードウェア構成も、本開示の実施形態に係る通信端末10のハードウェア構成と同様にして実現され得る。
 図18に示すように、通信端末10は、CPU(Central Processing unit)901、ROM(Read Only Memory)903、およびRAM(Random Access Memory)905を含む。CPU901、ROM903およびRAM905によって、制御部110が実現され得る。また、通信端末10は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インターフェース913、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、ドライブ921、接続ポート923、通信装置925を含んでもよい。さらに、通信端末10は、必要に応じて、撮像装置933、およびセンサ935を含んでもよい。通信端末10は、CPU901に代えて、またはこれとともに、DSP(Digital Signal Processor)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)と呼ばれるような処理回路を有してもよい。
 CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM903、RAM905、ストレージ装置919、またはリムーバブル記録媒体927に記録された各種プログラムに従って、通信端末10内の動作全般またはその一部を制御する。ROM903は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータなどを記憶する。RAM905は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータなどを一時的に記憶する。CPU901、ROM903、およびRAM905は、CPUバスなどの内部バスにより構成されるホストバス907により相互に接続されている。さらに、ホストバス907は、ブリッジ909を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス911に接続されている。
 入力装置915は、例えば、ボタンなど、ユーザによって操作される装置である。入力装置915は、マウス、キーボード、タッチパネル、スイッチおよびレバーなどを含んでもよい。また、入力装置915は、ユーザの音声を検出するマイクロフォンを含んでもよい。入力装置915は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、通信端末10の操作に対応した携帯電話などの外部接続機器929であってもよい。入力装置915は、ユーザが入力した情報に基づいて入力信号を生成してCPU901に出力する入力制御回路を含む。ユーザは、この入力装置915を操作することによって、通信端末10に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。また、後述する撮像装置933も、ユーザの手の動き、ユーザの指などを撮像することによって、入力装置として機能し得る。このとき、手の動きや指の向きに応じてポインティング位置が決定されてよい。なお、入力装置915によって、上記した検出部120が実現され得る。
 出力装置917は、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。出力装置917は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの表示装置、スピーカおよびヘッドホンなどの音出力装置などであり得る。また、出力装置917は、PDP(Plasma Display Panel)、プロジェクタ、ホログラム、プリンタ装置などを含んでもよい。出力装置917は、通信端末10の処理により得られた結果を、テキストまたは画像などの映像として出力したり、音声または音響などの音として出力したりする。また、出力装置917は、周囲を明るくするためライトなどを含んでもよい。なお、出力装置917によって、上記した出力部160が実現され得る。
 ストレージ装置919は、通信端末10の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置919は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイスなどにより構成される。このストレージ装置919は、CPU901が実行するプログラムや各種データ、および外部から取得した各種のデータなどを格納する。
 ドライブ921は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体927のためのリーダライタであり、通信端末10に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体927に記録されている情報を読み出して、RAM905に出力する。また、ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体927に記録を書き込む。
 接続ポート923は、機器を通信端末10に直接接続するためのポートである。接続ポート923は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポートなどであり得る。また、接続ポート923は、RS-232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ポートなどであってもよい。接続ポート923に外部接続機器929を接続することで、通信端末10と外部接続機器929との間で各種のデータが交換され得る。
 通信装置925は、例えば、ネットワーク931に接続するための通信デバイスなどで構成された通信インターフェースである。通信装置925は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カードなどであり得る。また、通信装置925は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または、各種通信用のモデムなどであってもよい。通信装置925は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、TCP/IPなどの所定のプロトコルを用いて信号などを送受信する。また、通信装置925に接続されるネットワーク931は、有線または無線によって接続されたネットワークであり、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信または衛星通信などである。なお、通信装置925によって、上記した通信部130が実現され得る。
 撮像装置933は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子、および撮像素子への被写体像の結像を制御するためのレンズなどの各種の部材を用いて実空間を撮像し、撮像画像を生成する装置である。撮像装置933は、静止画を撮像するものであってもよいし、また動画を撮像するものであってもよい。なお、撮像装置933によって、上記した検出部120が実現され得る。
 センサ935は、例えば、測距センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、振動センサ、光センサ、音センサなどの各種のセンサである。センサ935は、例えば通信端末10の筐体の姿勢など、通信端末10自体の状態に関する情報や、通信端末10の周辺の明るさや騒音など、通信端末10の周辺環境に関する情報を取得する。また、センサ935は、GPS(Global Positioning System)信号を受信して装置の緯度、経度および高度を測定するGPSセンサを含んでもよい。なお、センサ935によって、上記した検出部120が実現され得る。
 <2.むすび>
 以上説明したように、本開示の実施形態によれば、第1のユーザが存在したエリアを示すエリア履歴情報と前記第1のユーザが前記エリアにおいて行った作業に関する作業履歴情報と前記作業の間に前記第1のユーザに提供された第1の機能に関する機能履歴情報とを取得する取得部と、第2のユーザが前記エリアにおいて前記作業を行った場合、前記機能履歴情報に基づいて、前記第2のユーザに提示される提示情報の提示を制御する提示制御部と、を備える、提示制御装置が提供される。そうすれば、ユーザによる作業の手間をさらに軽減することが可能となる。
 以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
 例えば、上記した通信端末10およびサーバ20の動作が実現されれば、各構成の位置は特に限定されない。通信端末10における各部の処理の一部はサーバ20によって行われてもよい。具体的な一例として、通信端末10における制御部110が有する各ブロック(データ取得部111、処理実行部112、通信制御部113)の一部または全部は、サーバ20などに存在していてもよい。また、サーバ20における制御部210が有する各ブロック(取得部211,処理部212、情報提供部213、学習部214、提示制御部215)一部または全部は、通信端末10によって行われてもよい。また、例えば、表示制御装置10とサーバ20の他に各構成の一部の処理を行う1または複数の中継装置(図示なし)が表示制御システム1に存在してもよい。この場合、中継装置は、例えば、ユーザが持つスマートフォンとすることができる。例えば、中継装置は、中継装置の筐体の中に表示制御装置10およびサーバ20と通信する通信回路と、上記実施例中の各ブロックが行う処理のうちの一部の処理を行う処理回路を有する。そして、中継装置は、例えば、サーバ20の通信部230から所定のデータを受信し各構成のうちの一部の処理を行い、処理結果に基づきデータを表示制御装置10の通信部130に送信したり、またその逆方向の通信と処理を行ったりすることで、上記した表示制御装置10およびサーバ20の動作の実施例と同様の効果をもたらす。
 また、上記においては、作業者に提示される提示情報を制御するタイミングが限定されない旨を説明した。例えば、作業者に提示される提示情報を制御するタイミングは、作業者によって作業が開始されたタイミングであってもよい。すなわち、提示制御部215は、作業者による作業開始を検出したタイミングで、作業者に提示される提示情報を制御してもよい。
 また、上記においては、提示制御部215が、作業者の熟練度に応じて作業者に提示される提示情報を制御する例を説明した。しかし、作業者に提示される提示情報は、他のパラメータに基づいて制御されてもよい。例えば、提示制御部215は、作業者の役割、時間帯、季節および天候の少なくともいずれか一つに基づいて、作業者に提示される提示情報を制御してもよい。
 上記では、外部センサ30が監視カメラである場合について説明した。このとき、外部センサ30によって撮像された画像に写る牛が、他の物体に隠れてしまっている場合なども想定される。かかる場合には、外部センサ30の代わりに、他のセンサによって牛の検出がなされてもよい。
 上記では、作業者によって入力可能な各種の操作として、様々な種類の操作(例えば、視線による操作、および、音声による操作など)が利用可能である旨を説明した。しかし、作業者が視線をよく使う作業を行っている場合には、視線によって各種の操作を入力するのが困難な可能性もある。かかる場合には、処理実行部112は、作業者によって入力可能な操作を自動的に音声による操作に切り替えてもよい。このとき、提示制御部215は、作業者によって入力可能な操作が音声による操作に切り替えられた旨が出力部160によって提示されるように制御してもよい。視線をよく使う作業は、あらかじめ決められていてもよい。
 通信端末10-1において、出力部160によって提示される提示情報の色は限定されない。例えば、出力部160によって提示される提示情報の色は固定されていてもよいし、変化してもよい。検出部120によって検出されたセンサデータに応じて周囲の環境が得られた場合、出力部160は、環境に応じて提示情報の色を変化させてもよい。
 また、上記した例では、一つあたりの作業が一人の作業者に割り当てられる例を主に説明した。しかし、一つあたりの作業が複数の作業者に割り当てられることも可能である。このとき、処理部212によって、複数の作業者に割り当てられた作業がいずれかの作業者によって完了されたことが検出された場合、提示制御部215は、他の作業者に提示される作業情報から、完了した作業が削除されるように制御してもよい。
 また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏し得る。
 なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
 第1のユーザが存在したエリアを示すエリア履歴情報と前記第1のユーザが前記エリアにおいて行った作業に関する作業履歴情報と前記作業の間に前記第1のユーザに提供された第1の機能に関する機能履歴情報とを取得する取得部と、
 第2のユーザが前記エリアにおいて前記作業を行った場合、前記機能履歴情報に基づいて、前記第2のユーザに提示される提示情報の提示を制御する提示制御部と、
 を備える、提示制御装置。
(2)
 前記作業は、家畜に対する作業を含み、
 前記エリアは家畜の管理状態に対応するエリアであり、
 前記提示情報は、前記エリアで飼育される家畜に対して前記作業を行う際に使用する機能を選択するための情報、又は前記エリアで飼育される家畜に対して前記作業を行う際に使用される情報である、
 
 前記(1)または(2)に記載の提示制御装置。
(3)
 前記提示制御部は、前記エリア履歴情報、前記作業履歴情報、前記機能履歴情報、前記第2のユーザが存在するエリアを示すエリア情報、前記第2のユーザの作業情報に基づいて、前記提示情報の提示を制御する、
 前記(1)~(3)のいずれか一項に記載の提示制御装置。
(4)
 前記作業情報は、前記第2のユーザの頭部に装着可能に構成された筐体に備えられたセンサが出力するセンサデータに基づいて生成され、
 前記提示情報は、前記筐体に備えられたディスプレイ、又はスピーカを介して出力される、
 前記(3)に記載の提示制御装置。
(5)
 前記第2のユーザに提示される前記提示情報は、前記第1の機能を前記第2のユーザに提供することを選択するための情報、または、前記第1の機能によって前記第2のユーザに提示される情報を含む、
 前記(1)~(4)のいずれか一項に記載の提示制御装置。
(6)
 前記提示制御部は、前記第2のユーザが存在する前記エリアを示すエリア情報に基づいて、個体に関する複数の情報から前記個体に関する情報を選択し、前記個体に関する情報の出力を制御する、
 前記(1)~(5)のいずれか一項に記載の提示制御装置。
(7)
 前記提示制御部は、前記第2のユーザが存在する前記エリアを示すエリア情報に基づいて、複数の個体から個体を選択し、前記個体に関する情報の出力を制御する、
 前記(1)~(6)のいずれか一項に記載の提示制御装置。
(8)
 前記取得部は、前記エリアに関連する前記第1のユーザの行動パターンを取得し、
 前記提示制御部は、前記第1のユーザの行動パターンと一致または類似するように前記第2のユーザが行動した場合、前記第2のユーザが前記エリアにおいて前記作業を行う前に、前記第1の機能に関する情報に基づいて、前記第2のユーザに提示される前記提示情報を制御する、
 前記(1)~(7)のいずれか一項に記載の提示制御装置。
(9)
 前記取得部は、前記エリアに関連する前記第1のユーザの行動パターンを取得し、
 前記提示制御部は、前記第1のユーザの行動パターンと一致または類似するように前記第2のユーザが行動した場合、前記第2のユーザが前記エリアにおいて前記作業を行う前に、前記エリアを示すエリア情報に基づいて、個体に関する情報の出力を制御する、
 前記(1)~(8)のいずれか一項に記載の提示制御装置。
(10)
 前記取得部は、第3のユーザの行動パターンおよび前記第3のユーザの行動パターンに関連して前記第3のユーザに提供された第2の機能に関する情報を取得し、
 前記提示制御部は、前記第3のユーザの行動パターンと一致または類似するように前記第2のユーザが行動した場合、前記第2の機能に関する情報に基づいて、前記第2のユーザに提示される提示情報を制御する、
 前記(1)~(9)のいずれか一項に記載の提示制御装置。
(11)
 前記取得部は、第4のユーザの動作パターンおよび前記第4のユーザの動作パターンに関連して前記第4のユーザに提供された第3の機能に関する情報を取得し、
 前記提示制御部は、前記第4のユーザの動作パターンと一致または類似するように前記第2のユーザが動作した場合、前記第3の機能に関する情報に基づいて、前記第2のユーザに提示される第3の提示情報を制御する、
 前記(1)~(10)のいずれか一項に記載の提示制御装置。
(12)
 前記取得部は、第4のユーザの動作パターンおよび前記第4のユーザの動作パターンに関連して前記第4のユーザに提供された第3の機能に関する情報を取得し、
 前記提示制御装置は、
 前記第4のユーザの動作パターンと一致または類似するように前記第2のユーザが動作した場合、前記第2のユーザに前記第3の機能を提供する情報提供部を備える、
 前記(1)~(10)のいずれか一項に記載の提示制御装置。
(13)
 前記提示制御装置は、
 前記第4のユーザの動作パターンと一致または類似するように前記第2のユーザが動作した場合、所定の処理が実行されるように制御する処理部を備える、
 前記(11)または(12)に記載の提示制御装置。
(14)
 前記提示制御部は、作業可能な複数のユーザそれぞれに割り当てられた作業に関する情報および前記作業の進行状況の出力を制御する、
 前記(1)~(13)のいずれか一項に記載の提示制御装置。
(15)
 前記提示制御装置は、
 前記提示制御部は、前記エリアにおいて前記第2のユーザによる前記作業が検出されてから所定時間の経過後に、前記第2のユーザによる前記エリアからの脱出が検出された場合、前記作業の進行状況を作業完了に設定する処理部を備える、
 前記(14)に記載の提示制御装置。
(16)
 前記提示制御装置は、
 作業可能なユーザの人数が変更された場合、前記作業可能なユーザへの作業の割り当てを動的に変更する処理部を備える、
 前記(1)~(14)のいずれか一項に記載の提示制御装置。
(17)
 前記提示制御部は、前記第2のユーザの位置および動作の少なくともいずれかの時間変化が所定の条件を満たした場合、所定のアラートの提示を制御する、
 前記(1)~(16)のいずれか一項に記載の提示制御装置。
(18)
 前記提示制御部は、前記第2のユーザの熟練度に基づいて、前記第2のユーザに提示される前記提示情報を制御する、
 前記(1)~(17)のいずれか一項に記載の提示制御装置。
(19)
 前記提示制御部は、前記エリアが示すエリア情報に基づいて、個体に関する情報の出力を制御する、
 前記(1)~(5)のいずれか一項に記載の提示制御装置。
(20)
 前記提示制御装置は、
 前記エリアが示すエリア情報、前記作業に関する情報および前記機能に関する情報に基づいて、機械学習処理を行う学習部を備える、
 前記(1)~(19)のいずれか一項に記載の提示制御装置。
(21)
 第1のユーザが存在したエリアを示すエリア履歴情報と前記第1のユーザが前記エリアにおいて行った作業に関する作業履歴情報と前記作業の間に前記第1のユーザに提供された第1の機能に関する機能履歴情報とを取得することと、
 プロセッサによって、第2のユーザが前記エリアにおいて前記作業を行った場合、前記機能履歴情報に基づいて、前記第2のユーザに提示される提示情報の提示を制御することと、
 を備える、提示制御方法。
(22)
 コンピュータを、
 第1のユーザが存在したエリアを示すエリア履歴情報と前記第1のユーザが前記エリアにおいて行った作業に関する作業履歴情報と前記作業の間に前記第1のユーザに提供された第1の機能に関する機能履歴情報とを取得する取得部と、
 第2のユーザが前記エリアにおいて前記作業を行った場合、前記機能履歴情報に基づいて、前記第2のユーザに提示される提示情報の提示を制御する提示制御部と、
 を備える提示制御装置として機能させるためのプログラム。
 1   提示制御システム
 10  通信端末
 110 制御部
 111 データ取得部
 112 処理実行部
 113 通信制御部
 120 検出部
 130 通信部
 150 記憶部
 160 出力部
 20  サーバ
 210 制御部
 211 取得部
 212 処理部
 213 情報提供部
 214 学習部
 215 提示制御部
 220 記憶部
 221 牛情報
 230 通信部
 30  外部センサ
 40  装着型デバイス
 50  中継器
 60  ゲートウェイ装置
 70  飼育用機械

Claims (20)

  1.  第1のユーザが存在したエリアを示すエリア履歴情報と前記第1のユーザが前記エリアにおいて行った作業に関する作業履歴情報と前記作業の間に前記第1のユーザに提供された第1の機能に関する機能履歴情報とを取得する取得部と、
     第2のユーザが前記エリアにおいて前記作業を行った場合、前記機能履歴情報に基づいて、前記第2のユーザに提示される提示情報の提示を制御する提示制御部と、
     を備える、提示制御装置。
  2.  前記作業は、家畜に対する作業を含み、
     前記エリアは家畜の管理状態に対応するエリアであり、
     前記提示情報は、前記エリアで飼育される家畜に対して前記作業を行う際に使用する機能を選択するための情報、又は前記エリアで飼育される家畜に対して前記作業を行う際に使用される情報である、
     
     請求項1に記載の提示制御装置。
  3.  前記提示制御部は、前記エリア履歴情報、前記作業履歴情報、前記機能履歴情報、前記第2のユーザが存在するエリアを示すエリア情報、前記第2のユーザの作業情報に基づいて、前記提示情報の提示を制御する、
     請求項1に記載の提示制御装置。
  4.  前記作業情報は、前記第2のユーザの頭部に装着可能に構成された筐体に備えられたセンサが出力するセンサデータに基づいて生成され、
     前記提示情報は、前記筐体に備えられたディスプレイ、又はスピーカを介して出力される、
     請求項3に記載の提示制御装置。
  5.  前記第2のユーザに提示される前記提示情報は、前記第1の機能を前記第2のユーザに提供することを選択するための情報、または、前記第1の機能によって前記第2のユーザに提示される情報を含む、
     請求項1に記載の提示制御装置。
  6.  前記提示制御部は、前記第2のユーザが存在する前記エリアを示すエリア情報に基づいて、個体に関する複数の情報から前記個体に関する情報を選択し、前記個体に関する情報の出力を制御する、
     請求項1に記載の提示制御装置。
  7.  前記提示制御部は、前記第2のユーザが存在する前記エリアを示すエリア情報に基づいて、複数の個体から個体を選択し、前記個体に関する情報の出力を制御する、
     請求項1に記載の提示制御装置。
  8.  前記取得部は、前記エリアに関連する前記第1のユーザの行動パターンを取得し、
     前記提示制御部は、前記第1のユーザの行動パターンと一致または類似するように前記第2のユーザが行動した場合、前記第2のユーザが前記エリアにおいて前記作業を行う前に、前記第1の機能に関する情報に基づいて、前記第2のユーザに提示される前記提示情報を制御する、
     請求項1に記載の提示制御装置。
  9.  前記取得部は、前記エリアに関連する前記第1のユーザの行動パターンを取得し、
     前記提示制御部は、前記第1のユーザの行動パターンと一致または類似するように前記第2のユーザが行動した場合、前記第2のユーザが前記エリアにおいて前記作業を行う前に、前記エリアを示すエリア情報に基づいて、個体に関する情報の出力を制御する、
     請求項1に記載の提示制御装置。
  10.  前記取得部は、第3のユーザの行動パターンおよび前記第3のユーザの行動パターンに関連して前記第3のユーザに提供された第2の機能に関する情報を取得し、
     前記提示制御部は、前記第3のユーザの行動パターンと一致または類似するように前記第2のユーザが行動した場合、前記第2の機能に関する情報に基づいて、前記第2のユーザに提示される提示情報を制御する、
     請求項1に記載の提示制御装置。
  11.  前記取得部は、第4のユーザの動作パターンおよび前記第4のユーザの動作パターンに関連して前記第4のユーザに提供された第3の機能に関する情報を取得し、
     前記提示制御部は、前記第4のユーザの動作パターンと一致または類似するように前記第2のユーザが動作した場合、前記第3の機能に関する情報に基づいて、前記第2のユーザに提示される第3の提示情報を制御する、
     請求項1に記載の提示制御装置。
  12.  前記取得部は、第4のユーザの動作パターンおよび前記第4のユーザの動作パターンに関連して前記第4のユーザに提供された第3の機能に関する情報を取得し、
     前記提示制御装置は、
     前記第4のユーザの動作パターンと一致または類似するように前記第2のユーザが動作した場合、前記第2のユーザに前記第3の機能を提供する情報提供部を備える、
     請求項1に記載の提示制御装置。
  13.  前記提示制御装置は、
     前記第4のユーザの動作パターンと一致または類似するように前記第2のユーザが動作した場合、所定の処理が実行されるように制御する処理部を備える、
     請求項11に記載の提示制御装置。
  14.  前記提示制御部は、作業可能な複数のユーザそれぞれに割り当てられた作業に関する情報および前記作業の進行状況の出力を制御する、
     請求項1に記載の提示制御装置。
  15.  前記提示制御装置は、
     前記提示制御部は、前記エリアにおいて前記第2のユーザによる前記作業が検出されてから所定時間の経過後に、前記第2のユーザによる前記エリアからの脱出が検出された場合、前記作業の進行状況を作業完了に設定する処理部を備える、
     請求項14に記載の提示制御装置。
  16.  前記提示制御装置は、
     作業可能なユーザの人数が変更された場合、前記作業可能なユーザへの作業の割り当てを動的に変更する処理部を備える、
     請求項1に記載の提示制御装置。
  17.  前記提示制御部は、前記第2のユーザの位置および動作の少なくともいずれかの時間変化が所定の条件を満たした場合、所定のアラートの提示を制御する、
     請求項1に記載の提示制御装置。
  18.  前記提示制御部は、前記第2のユーザの熟練度に基づいて、前記第2のユーザに提示される前記提示情報を制御する、
     請求項1に記載の提示制御装置。
  19.  第1のユーザが存在したエリアを示すエリア履歴情報と前記第1のユーザが前記エリアにおいて行った作業に関する作業履歴情報と前記作業の間に前記第1のユーザに提供された第1の機能に関する機能履歴情報とを取得することと、
     プロセッサによって、第2のユーザが前記エリアにおいて前記作業を行った場合、前記機能履歴情報に基づいて、前記第2のユーザに提示される提示情報の提示を制御することと、
     を備える、提示制御方法。
  20.  コンピュータを、
     第1のユーザが存在したエリアを示すエリア履歴情報と前記第1のユーザが前記エリアにおいて行った作業に関する作業履歴情報と前記作業の間に前記第1のユーザに提供された第1の機能に関する機能履歴情報とを取得する取得部と、
     第2のユーザが前記エリアにおいて前記作業を行った場合、前記機能履歴情報に基づいて、前記第2のユーザに提示される提示情報の提示を制御する提示制御部と、
     を備える提示制御装置として機能させるためのプログラム。
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