WO2018003319A1

WO2018003319A1 - 洗濯装置の操作方法、およびそのプログラム

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Publication number: WO2018003319A1
Application number: PCT/JP2017/018131
Authority: WO
Inventors: 吉村　康男; 伴　泰浩; 野村　博義; 巌徹松井
Original assignee: パナソニックＩｐマネジメント株式会社
Priority date: 2016-06-30
Filing date: 2017-05-15
Publication date: 2018-01-04
Also published as: JPWO2018003319A1; CN108603321A

Abstract

ユーザが操作表示部に描いた軌跡をタッチ操作部で検出する。そして、描いた軌跡大きさ判定部によって、その軌跡が閾値よりも小さいか、または大きいかを判定する（ステップＳ１０１、Ｓ１０２）。描いた軌跡が小さいと判定した場合、表示メニュー切替部は洗濯の対象物が小さい場合のメニュー（おしゃれ着洗いなど）を優先して表示部に表示する（ステップＳ１０３）。描いた軌跡が大きいと判定した場合、表示メニュー切替部は洗濯の対象物が大きい場合のメニュー（毛布洗いなど）を優先して表示部に表示する（ステップＳ１０４）。

Description

洗濯装置の操作方法、およびそのプログラム

　本発明は、ユーザによって操作を行なう洗濯装置の操作方法、およびそのプログラムに関するものである。

　従来の家電機器の一例として示されている洗濯装置には、ＬＥＤやセグメント液晶などの表示部と、操作ボタンからなる操作部とを備えた操作装置が搭載されている。洗い、すすぎ、脱水等の洗濯に関する設定項目は表示部に表示される。ユーザは、それぞれに対応する操作ボタンを押下することにより、ユーザの好みに応じて機能の選択や条件の設定など、洗濯に関する設定を行っている。

　しかしながら、運転コースの増加や機能の増加に伴い、設定項目や表示項目が増加し、表示部上に表示される情報が煩雑になる、といった課題や、操作ボタンが増加することにより操作性が損なわれるといった課題を有していた。

　そのため、タッチパネルと液晶画面を使用して、多数の表示項目の表示ができ、それぞれの表示を見やすくし、操作を容易とする技術が提案されている（例えば、特許文献１参照）。

特開２０１５－６２４４４号公報

　この特許文献１では、ユーザが運転コースを設定する場合、たとえば、最初の設定画面（ホーム画面）にて、まず、洗濯か、洗濯・乾燥か、乾燥かを操作ボタンで選択する。ここで洗濯を選んだ場合は、さらに次の設定画面にて、洗い方やすすぎ回数など複数の洗濯コースの中から所望の洗濯方法を操作ボタンで選ぶ。このように、複数の設定画面を順番に遷移させて、洗濯コースを選ぶのが一般的である。

　しかしながら、さらに使い勝手を向上させるために、設定画面数を減らしたり、個々の設定画面において選択させる操作ボタンを減らしたりすることでユーザが容易に運転コースや洗濯コースを選択できることが重要である。また、ユーザが一度選んだ洗濯内容を変更したい場合に簡単に変更したい設定の画面に戻れることも重要である。

　たとえば、タッチパネルでは、弱視者の操作性を向上させるための、操作ボタンの表示位置を示す場所に突起物や、操作ボタンの内容を示す点字を設けることが困難である。また、設定画面数が増えると設定画面毎に操作ボタンの内容と位置が変化し、操作が行いにくいという課題がある。

　本発明の洗濯装置の操作方法は、タッチパネル上で描かれる軌跡の大きさ、軌跡を描く速さ、軌跡を描く強さ、描いた軌跡の数、の少なくともいずれか１つに応じて、タッチパネルに表示される設定内容を異ならせる。

　これによれば、ユーザが直感的に操作でき、使い勝手が向上する。特に、弱視者など、細かい表示を認識することが困難なユーザの使い勝手が向上する。

図１は、本発明の第１の実施の形態における洗濯装置の外観の概略図である。図２は、本発明の第１の実施の形態における洗濯装置の洗濯コースにおける設定画面の遷移を説明する図である。図３は、本発明の第１の実施の形態における洗濯装置の洗濯～乾燥コースにおける設定画面の遷移を説明する図である。図４は、本発明の第１の実施の形態における洗濯装置の乾燥のみコースにおける設定画面の遷移を説明する図である。図５Ａは、本発明の第１の実施の形態における洗濯装置の「ナノイー（登録商標）」ボタンを押した場合における設定画面の遷移を説明する図である。図５Ｂは、本発明の第１の実施の形態における洗濯装置の「水温」ボタンを押した場合における設定画面の遷移を説明する図である。図５Ｃは、本発明の第１の実施の形態における洗濯装置の「便利メニュー」ボタンを押した場合における設定画面の遷移を説明する図である。図６は、本発明の第１の実施の形態における洗濯装置の操作表示部の構成図である。図７は、本発明の第１の実施の形態における洗濯装置の操作方法のフローチャートである。図８Ａは、本発明の第１の実施の形態における洗濯装置の設定画面の遷移を説明する別の図である。図８Ｂは、本発明の第１の実施の形態における洗濯装置の設定画面の遷移を説明する別の図である。図８Ｃは、本発明の第１の実施の形態における洗濯装置の設定画面の遷移を説明する別の図である。図９は、本発明の第２の実施の形態における洗濯装置の操作表示部の構成図である。図１０は、本発明の第２の実施の形態における洗濯装置の操作方法のフローチャートである。図１１Ａは、本発明の第２の実施の形態における洗濯装置の設定画面の遷移を説明する図である。図１１Ｂは、本発明の第２の実施の形態における洗濯装置の設定画面の遷移を説明する図である。図１２は、本発明の第３の実施の形態における洗濯装置の操作表示部の構成図である。図１３は、本発明の第３の実施の形態における洗濯装置の操作方法のフローチャートである。図１４Ａは、本発明の第３の実施の形態における洗濯装置の設定画面の遷移を説明する図である。図１４Ｂは、本発明の第３の実施の形態における洗濯装置の設定画面の遷移を説明する図である。図１５Ａは、本発明の第４の実施の形態における洗濯装置の設定画面の表示メニュー切替えを説明する図である。図１５Ｂは、本発明の第４の実施の形態における洗濯装置の設定画面の表示メニュー切替えを説明する図である。図１５Ｃは、本発明の第４の実施の形態における洗濯装置の設定画面の表示メニュー切替えを説明する図である。図１６は、本発明の第５の実施の形態における洗濯装置の操作表示部の構成図である。図１７は、本発明の第５の実施の形態における洗濯装置の操作方法のフローチャートである。図１８Ａは、本発明の第５の実施の形態における洗濯装置の設定画面の遷移を説明する図である。図１８Ｂは、本発明の第５の実施の形態における洗濯装置の設定画面の遷移を説明する図である。図１９Ａは、本発明の第６の実施の形態における洗濯装置の設定画面の表示メニュー切替えを説明する図である。図１９Ｂは、本発明の第６の実施の形態における洗濯装置の設定画面の表示メニュー切替えを説明する図である。図１９Ｃは、本発明の第６の実施の形態における洗濯装置の設定画面の表示メニュー切替えを説明する図である。図２０Ａは、本発明の第７の実施の形態における洗濯装置の設定画面の遷移を説明する図である。図２０Ｂは、本発明の第７の実施の形態における洗濯装置の設定画面の遷移を説明する図である。

　以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。

　（第１の実施の形態）
　図１に、本発明の第１の実施の形態における洗濯装置の外観の概略図を示す。

　図１に示すように、洗濯装置１０１は、マトリクス型の液晶ディスプレイからなる表示部１０２とタッチパネル１０３とで構成される操作表示部１１１を備える。また、洗濯装置１０１は、洗濯装置１０１の電源および洗濯動作の開始／停止を操作する操作キーや、表示部１０２に表示される設定画面を一つ前の画面に戻す「戻る」ボタンなどからなるハードウエアスイッチ１０４と、洗濯槽ドア１０５を備える。

　ここで、タッチパネル１０３は格子状に配列された電極パターンで構成された静電容量方式等のタッチパネルであり、表示部１０２上に粘着することにより、表示部１０２へのタッチ位置座標およびその時間的な移動座標（軌跡）を検出することが可能である。

　表示部１０２に表示される設定画面と、その設定画面の選択ボタン（操作ボタン）をタッチパネル１０３で操作した場合の画面遷移図の幾つかを例示する。

　図２から図５に示すように、最初（例えば、電源を入れたとき）に、表示部１０２に表示される、設定画面（ホーム画面）の上方には、運転コースを選択させる運転コース選択ボタンが表示される。運転コース選択ボタン１０２ａは、例えば、「洗濯」ボタン１０２ｂ、「洗濯～乾燥」ボタン１０２ｃ、「乾燥のみ」ボタン１０２ｄ、「ナノイー（登録商標）」ボタン１０２ｅの４つのボタンからなる。また、最初の設定画面（ホーム画面）の下方には、例えば、洗濯する水の温度を設定する「水温」ボタン１０２ｆと、使い方などを表示させる「便利メニュー」ボタン１０２ｇとが表示される。

　図２は、最初の設定画面（ホーム画面）にて「洗濯」ボタン１０２ｂをユーザが選んだ場合の例である。洗濯コースには、「わたし流プラス」、「おまかせ」、「他のコース」の３つの大きなメニューがある。最初の設定画面（ホーム画面）で、「わたし流プラス」、「おまかせ」、「他のコース」のいずれかの設定ボタンをユーザが押すと、次の設定画面でユーザはそれぞれの詳細コースを選ぶことができる。図示しないが、各詳細コースのメニュー設定ボタンをユーザが押すと、さらに別の設定画面を表示する。

　図３は、最初の設定画面（ホーム画面）にて「洗濯～乾燥」ボタン１０２ｃをユーザが選んだ場合の例である。洗濯～乾燥コースには、「わたし流プラス」、「おまかせ」、「他のコース」の３つの大きなメニューがある。最初の設定画面（ホーム画面）で、「わたし流プラス」、「おまかせ」、「他のコース」のいずれかの設定ボタンをユーザが押すと、次の設定画面でユーザはそれぞれの詳細コースを選ぶことができる。次の設定画面で表示される詳細コースの内容は「洗濯」ボタン１０２ｂをユーザが選んだときの詳細コースの内容と異なっている（図２参照）。図示しないが、各詳細コースのメニュー設定ボタンをユーザが押すと、さらに別の設定画面を表示する。

　図４は、最初の設定画面（ホーム画面）にて「乾燥のみ」ボタン１０２ｄをユーザが選んだ場合の例である。乾燥のみコースには、「わたし流プラス」、「おまかせ」、「他のコース」の３つの大きなメニューがある。最初の設定画面（ホーム画面）で、「わたし流プラス」、「おまかせ」、「他のコース」のいずれかの設定ボタンをユーザが押すと、次の設定画面でユーザはそれぞれの詳細コースを選ぶことができる。次の設定画面で表示される詳細コースの内容は、「洗濯」ボタン１０２ｂや、「洗濯～乾燥」ボタン１０２ｃをユーザが選んだときの詳細コースの内容とは異なっている（図２、図３参照）。図示しないが、各詳細コースのメニュー設定ボタンをユーザが押すと、さらに別の設定画面を表示する。

　図５Ａは、最初の設定画面（ホーム画面）にて「ナノイー（登録商標）」ボタン１０２ｅをユーザが選んだ場合の例であり、図５Ｂは、最初の設定画面（ホーム画面）で「水温」ボタン１０２ｆをユーザが選んだ場合の例であり、図５Ｃは最初の設定画面（ホーム画面）で「便利メニュー」ボタン１０２ｇをユーザが選んだ場合の例である。最初の設定画面（ホーム画面）で、「ナノイー（登録商標）」ボタン１０２ｅ、「水温」ボタン１０２ｆ、「便利メニュー」ボタン１０２ｇのいずれかの設定ボタンをユーザが押すと、次の設定画面でユーザはそれぞれの詳細コースや詳細設定を選ぶことができる。図示しないが、各詳細コースのメニュー設定ボタンをユーザが押すと、さらに別の設定画面を表示する。

　なお、図２において「わたし流プラス」ボタン１０２ｈは、ユーザが記憶させた運転コースを呼び出すメニューであり、「おまかせ」ボタン１０２ｉは、洗濯物の量などに応じて運転時間などを適切に設定するメニューである。「ナノイー（登録商標）」ボタン１０２ｅは、ＯＨラジカルを水で包んだ微粒子イオンによって、洗濯物に付着した皮脂を分解したり、洗濯物を除菌したり、消臭したりするコースを設定するメニューである。

　以上のように、遷移する設定画面は多数あり、最初の設定画面（ホーム画面）にて、「洗濯」ボタン１０２ｂ、「洗濯～乾燥」ボタン１０２ｃ、「乾燥のみ」ボタン１０２ｄのいずれをユーザが選択するかによって、以後に表示される設定画面は異なる。つまり、ユーザにとっては、遷移する設定画面の数や、個々の設定画面に表示される選択ボタンが多く、運転コースの詳細を設定することが煩雑である。

　また、ユーザが一度選んだ洗濯コースの内容を変更したい場合は、図１に示すハードウエアスイッチ１０４に設けた「戻る」ボタンを押して一つ前の設定画面を順番に戻っていくか、最初の設定画面（ホーム画面）に戻って設定画面をやり直すのが一般的である。つまり、ユーザは、設定内容を変更したい場合に、簡単に変更したい設定画面に戻ることができない。

　しかし、本実施の形態の洗濯装置または洗濯装置の操作方法では、以上に説明した構成、動作に加えて、以下に説明する構成、動作を備えることで、ユーザの操作性を向上させることができる。

　次に、図６に、操作表示部１１１の構成図を示す。

　図６において、操作表示部１１１は、タッチパネル１０３で検出された静電容量の変化を元にタッチ操作された内容を検知する操作検知部２０１と、操作検知部２０１で検知されたタッチ操作情報に基づいて、表示部１０２へ表示する画面を制御する表示制御部２１１と、表示部１０２から構成される。

　操作検知部２０１は、ユーザがタッチパネル１０３上に指などで描いた軌跡の大きさを判定する軌跡大きさ判定部２０２を備える。軌跡大きさ判定部２０２には、軌跡の大きさを判定する指標の閾値や領域が予め設定され、操作検知部２０１で検知された軌跡の大きさ（軌跡の長さを含む）をその閾値や領域と比較して軌跡の大きさの大小を判定する。

　たとえば、ユーザがタッチパネル１０３上に描いた軌跡の長さが所定値以上であることや、描いた軌跡の内側の領域が所定面積（例えば、操作表示部の面積の２／３）以上であることで判定する。また、軌跡の長さが短すぎたり、軌跡を描いた領域（面積）が小さすぎたりした場合は、ユーザの操作をタッチと判断して軌跡と区別する。

　軌跡の大小を判定する領域（面積）については、ユーザにわかりやすくするために表示部１０２またはタッチパネル１０３上に、軌跡の大きさの目安となる線や色を表示してもよい。たとえば、タッチパネル１０３上に円や四角形を表示して、ユーザがこの円よりも外側に軌跡を描くと軌跡大きさ判定部２０２は大きな軌跡と判定し、この円よりも内側に軌跡を描くと小さな軌跡と判定する。

　また、図６には図示しないが洗濯装置１０１は報知部を備え、軌跡大きさ判定部２０２が判定した軌跡の大きさを音でユーザにお知らせしてもよい。たとえば、軌跡が大きいときと小さいときとで報知音を異ならせる。また、軌跡が大きいときは表示部の表示を濃い色にさせ、軌跡が小さいときは表示を薄い色にする。このようなユーザへのお知らせは、ユーザが軌跡を描いている途中で行ってもよいし、軌跡を描き終わってから行ってもよい。また軌跡を描いている最中にユーザにお知らせする方法として、軌跡が大きいときはタッチパネル１０３を大きく振動させ、軌跡が小さいときは小さく振動させる。また、軌跡を大きいと判定する領域と小さいと判定する領域とで表面の材質を変えるなどユーザが感触で分かるようにしてもよい。

　表示制御部２１１は、操作検知部２０１で検知したユーザの操作内容と、軌跡大きさ判定部２０２で判定したユーザが描いた軌跡の大きさに応じて、表示部１０２で表示する内容を出力する。表示する内容は、表示メニュー切替部２１２によって決定される。

　表示部１０２は、表示メニュー切替部２１２によって決定された内容を表示する。これによって、表示部１０２には、ユーザがタッチパネル１０３上に描いた軌跡の大きさに応じて、異なる運転コースや洗濯コースの設定ボタンを含む設定画面が表示される。

　以上のように構成された洗濯装置の操作方法について、図７のフローチャートを使用して説明する。

　まず、タッチパネル１０３は、ユーザが操作表示部１１１に描いた軌跡を検出する。そして、ステップＳ１０１、またはステップＳ１０２において、軌跡大きさ判定部２０２によって、その軌跡の大きさが所定値（閾値）よりも小さいか、あるいは大きいかを判定する。

　なお、軌跡大きさ判定部２０２は、ユーザが描いた軌跡の長さが短すぎたり、ユーザの軌跡を描いた領域（面積）が小さすぎたりした場合は、ユーザの操作をタッチと判断して軌跡と区別する。

　軌跡大きさ判定部２０２によって、ユーザが描いた軌跡の大きさが第１の所定値（閾値）よりも小さいと判定した場合（ステップＳ１０１のＹｅｓ）、表示メニュー切替部２１２は、洗濯の対象物である洗濯物が小さい、または洗濯物が少ない場合に選択する運転コースや洗濯コースを優先して表示部１０２に表示する（ステップＳ１０３）。

　ユーザが描いた小さな軌跡の一例として図８Ａの円弧８０１を示す。図８Ａの円弧８０１はユーザがタッチパネル１０３に描いた軌跡である。矢印はユーザが描いた軌跡の始点から終点の方向を示す。なお、軌跡は右回転で描いても左回転で描いてもよい。

　たとえば、図８Ａに示すように、最初の設定画面（ホーム画面）にて小さな円弧をユーザが描いた場合は、「おしゃれ着」コースや「おうちクリーニング」コースなど、少量洗濯用のメニューを表示する。

　なお、「おしゃれ着」コースや「おうちクリーニング」コースは、ウール、カシミヤ、テルセン、シルク・レーヨン・キュプラなど、綿やナイロンなどより傷みやすい素材の洗濯物を洗濯するためのコースである。これらのコースでは、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、洗濯槽の回転を低減した運転を行う。すなわち、洗濯槽の回転時間を短くしたり、回転速度を低くしたりする運転を行う。また、これらのコースでは、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、洗濯槽に投入できる洗濯物の量が抑制される。たとえば、「おまかせ」コースでは、１０ｋｇの洗濯物を投入できる洗濯装置では、「おうちクリーニング」コースで投入できる洗濯物の上限は、１．５ｋｇである。

　軌跡大きさ判定部２０２によって、ユーザが描いた軌跡の大きさが第１の所定値（閾値）よりも小さいと判定されなかった場合（ステップＳ１０１のＮｏ）、つまり、ユーザが描いた軌跡の大きさが第１の所定値（閾値）よりも大きいと判定された場合には、ステップＳ１０２に移行する。軌跡大きさ判定部２０２によって、ユーザが描いた軌跡の大きさが第１の所定値より大きい第２の所定値（閾値）よりも大きいと判定した場合（ステップＳ１０２のＹｅｓ）、表示メニュー切替部２１２は洗濯の対象物である洗濯物が大きい、または洗濯物が多い場合に選択する運転コースや洗濯コースを、優先して表示部１０２に表示する（ステップＳ１０４）。

　ユーザが描いた大きな軌跡の一例として図８Ｂの円弧８０２を示す。図８Ｂの円弧８０２はユーザがタッチパネル１０３に描いた軌跡である。矢印はユーザが描いた軌跡の始点から終点の方向を示す。なお、軌跡は右回転で描いても左回転で描いてもよい。

　なお、図８Ａと図８Ｂとで円弧を同じ太さで示したが、円弧を描く太さは異なっていてもよい。

　たとえば、図８Ｂに示すように、最初の設定画面（ホーム画面）にて大きな円弧をユーザが描いた場合は、「毛布」コースや「おまかせ」コースなど、大物洗濯が可能なメニューを表示する。

　なお、「毛布」コースは、毛布や肌掛布団など、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、大きい、または、厚手の洗濯物を洗濯するためのコースである。

　また、軌跡大きさ判定部２０２によって、ユーザが描いた軌跡の大きさが第２の所定値（閾値）よりも大きいと判定されなかった場合（ステップＳ１０２のＮｏ）、つまり、軌跡大きさ判定部２０２によって、ユーザが描いた軌跡の大きさが第２の所定値（閾値）よりも小さく、かつ、第１の所定値（閾値）よりも大きいと判定した場合は、ステップＳ１０５に進む。すなわち、その軌跡の最初のタッチ位置座標または最後のタッチ位置座標に相当する設定ボタンをユーザがタッチ選択したと操作検知部２０１は判定して、表示メニュー切替部２１２はタッチされた設定ボタンに応じたメニューの設定画面を表示する（ステップＳ１０５）。なお、操作検知部２０１に、軌跡大きさ判定部２０２とは別に、さらにタッチ判定部（図示せず）を設けて、ユーザがタッチしたときの面積、時間、圧力などから軌跡とタッチとを区別させてもよい。

　なお、図８Ａ、図８Ｂでは最初の設定画面（ホーム画面）にて円弧を描いた場合を説明したが、最初の設定画面に限らず、図２～図５で説明したすべての設定画面のそれぞれにおいても、ユーザが円弧を描くことで、図８Ａや図８Ｂの下方に示した画面（表示されるメニューの画面）を表示することが望ましい。

　つまり、操作検知部２０１が検知したユーザの操作内容を、軌跡大きさ判定部２０２が判定した、描いた軌跡の大きさに応じて、表示メニュー切替部２１２が表示する設定画面の内容を切り替える動作は、最初の設定画面（ホーム画面）に限らず、運転コースや洗濯コースを設定する途中の設定画面でも受け付けられることが望ましい。

　これによって、ユーザが一度選んだ洗濯コースの内容を変更したい場合に、従来のようにユーザが「戻る」ボタンを使って、最初の設定画面（ホーム画面）に戻って設定画面をやり直す必要がない。このため、設定途中の設定画面からでも、ユーザは簡単に所望の別の洗濯コースの設定画面に表示を切り替えることができる。

　なお、図８Ｃのように、図８Ａにて「おしゃれ着」コースや「おうちクリーニング」コースなど、少量洗濯用のメニューを表示している画面にてユーザが所定回数（たとえば２回）画面をクリック（指でノック）したときに一つ前の画面に戻ってもよい。その所定回数より多い回数（たとえば３回以上）ユーザが画面をクリックしたときはホーム画面に戻るようにすればユーザがクリックする回数によって画面の切り替え操作が一層簡単になる。

　図８Ａにてユーザが画面を所定回数クリックしたときの場合を説明したが、最初の設定画面に限らず、図２～図５、図８Ｂで説明したすべての設定画面のそれぞれにおいても、ユーザが画面を所定回数クリックすることで、一つ前の画面に戻ったり、ホーム画面に戻ったりすることが望ましい。

　以上のようにして、タッチパネル上で描かれる軌跡の大きさに応じて、タッチパネルに表示される設定内容を異ならせる。これによれば、ユーザはタッチパネルに描く軌跡の大きさを異ならせることで直感的に操作できる。

　そして、描かれる軌跡の大きさに応じて、洗濯対象物の素材または洗濯対象物の量が異なる設定内容を表示することで、ユーザは洗濯対象物の素材または洗濯対象物の量に適する洗濯コースを選択することができる。

　なお、本実施の形態ではユーザの描く軌跡は円弧で説明した。これは洗濯装置のモータや洗濯槽の回転、洗濯するときの水流の渦をイメージしているため、円弧であることがより望ましい。しかし、ユーザの描く軌跡は弧に限らず、一筆書きの任意の形状、例えば、多角形であってもよい。

　また洗濯対象物の大きさや量をイメージして軌跡の大きさに応じて表示するメニューを切り替えているが、これに準じていれば軌跡の大きさ以外で表示するメニューを切り替える方法でもよい。

　たとえば、ユーザが描く軌跡の大きさの代わりに、ユーザが円を所定回転数（例えば２回転）以上描くことで、表示するメニューを異ならせる方法でもよい。すなわち、図６に示す軌跡大きさ判定部２０２の代わりに軌跡回転数判定部（図示せず）とし、図７に示すステップＳ１０１にてユーザが描いた軌跡が１回転以上２回転未満であれば少量洗濯用のメニューを表示し（ステップＳ１０３）、ステップＳ１０２にてユーザが描いた軌跡が２回転以上であれば大物洗濯用のメニューを表示する（ステップＳ１０４）。それ以外であれば（軌跡が１回転未満）であればユーザがタッチしたメニューを表示する（ステップＳ１０５）ものでもよい。

　なお、軌跡回転数によって表示するメニューを切り替える場合、ステップＳ１０１は例えば「軌跡の回転回数は１回以上２回未満？」となり、ステップＳ１０２は例えば「軌跡の回転回数は２回以上？」となる。もちろん軌跡回転数判定部は軌跡の回転角度を用いて判定してもよい。たとえばユーザの描く軌跡が７２０度のときは２回転、軌跡が１８０度のとき半回転と判定する。

　（第２の実施の形態）
　図９は、第２の実施の形態における洗濯装置の操作表示部１１１の構成図を示す。

　本実施の形態の洗濯装置は第１の実施の形態と同じであるので詳細な説明を省く。

　図９に示すように、第１の実施の形態で説明した図６と同様、操作表示部１１１は、タッチパネル１０３、操作検知部２０１、表示制御部２１１、表示部１０２から構成される。表示制御部２１１は、表示メニュー切替部２１２を備える。

　第２の実施の形態では、操作検知部２０１は、ユーザがタッチパネル１０３上に描いた軌跡を描く速さを判定する軌跡速さ判定部２０３を備える。軌跡速さ判定部２０３には、ユーザの軌跡を描く速さを判定する閾値が予め設定され、操作検知部２０１で検知された軌跡を描く速さをその閾値と比較してユーザの軌跡を描く速さを判定する。

　たとえば、タッチパネル１０３上に軌跡を描くためにユーザが要した時間やユーザの軌跡を描く速度が所定値以上であることで判定する。また、ユーザの軌跡を描く時間が短すぎたり、ユーザの描いた軌跡の長さが短すぎたりした場合は、ユーザの操作をタッチと判断して軌跡と区別する。

　図９には図示しないが洗濯装置１０１は報知部を備え、軌跡速さ判定部２０３が判定した軌跡を描く速さを音でユーザにお知らせしてもよい。たとえば、軌跡を描く速さが速いときと遅いときとで報知音を異ならせる。また、軌跡を描く速さが速いときは表示部の表示を濃い色にさせ、軌跡を描く速さが遅いときは表示を薄い色にする。このようなユーザへのお知らせは、ユーザが軌跡を描いている途中で行ってもよいし、軌跡を描き終わってから行ってもよい。また軌跡を描いている最中にユーザにお知らせする方法として、軌跡を描く速さが速いときはタッチパネル１０３を大きく振動させ、軌跡を描く速さが遅いときは小さく振動させる。

　表示制御部２１１は、操作検知部２０１で検知したユーザの操作内容と、軌跡速さ判定部２０３で判定したユーザが軌跡を描く速さに応じて、表示部１０２で表示する内容を出力する。表示する内容は、表示メニュー切替部２１２によって決定される。

　表示部１０２は、表示メニュー切替部２１２によって決定された内容を表示する。これによって、表示部１０２には、ユーザがタッチパネル１０３上に描いた軌跡を描く速さに応じて、異なる運転コースや洗濯コースの設定ボタンを含む設定画面が表示される。

　以上のように構成された洗濯装置の操作方法について、図１０のフローチャートを使用して説明する。

　まず、タッチパネル１０３は、ユーザが操作表示部１１１に描いた軌跡について軌跡を描く速さを検出する。そして、ステップＳ２０１、またはステップＳ２０２において、軌跡速さ判定部２０３によって、その軌跡を描く速さが所定値（閾値）よりも速いか、または遅いかを判定する。

　なお、軌跡速さ判定部２０３は、ユーザの軌跡を描く時間が短すぎたり、ユーザの軌跡を描いた長さが短すぎたりした場合は、ユーザの操作をタッチと判断して軌跡と区別する。

　軌跡速さ判定部２０３によって、ユーザの軌跡を描く速さが第３の所定値（閾値）よりも速いと判定した場合（ステップＳ２０１のＹｅｓ）、表示メニュー切替部２１２は、洗濯時間の短い運転コースや洗濯コースを優先して表示部１０２に表示する（ステップＳ２０３）。

　ユーザが速く描いた軌跡の一例として図１１Ａの円弧１１０１を示す。図１１Ａの円弧１１０１はユーザがタッチパネル１０３に描いた軌跡である。矢印はユーザが描いた軌跡の始点から終点の方向を示す。なお、軌跡は右回転で描いても左回転で描いてもよい。

　たとえば、図１１Ａに示すように、最初の設定画面（ホーム画面）にてユーザが円弧を速く描いた場合は、「スピード」コースや「洗濯のみ」コースなど、短時間の洗濯メニューを表示する。

　なお、「スピード」コースは、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、洗い、すすぎ、脱水などの各工程の少なくともいずれか１つの工程の運転時間を短くした運転を行うコースである。「洗濯のみ」コースは、通常のコース（例えば、運転コースが「洗濯～乾燥」である場合の「おまかせ」コース）に含まれる、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の工程のうち、洗い、すすぎ、脱水のみの工程を行うコースである。

　軌跡速さ判定部２０３によって、ユーザの軌跡を描く速さが第３の所定値（閾値）よりも速いと判定されなかった場合（ステップＳ２０１のＮｏ）、つまりユーザの軌跡を描く速さが第３の所定値（閾値）よりも遅いと判定された場合、には、ステップＳ２０２に移行する。軌跡速さ判定部２０３によって、ユーザの軌跡を描く速さが第３の所定値（閾値）よりも遅い速さである第４の所定値（閾値）よりも遅いと判定した場合（ステップＳ２０２のＹｅｓ）、表示メニュー切替部２１２は運転時間の長い運転コースや洗濯コースを優先して表示部１０２に表示する（ステップＳ２０４）。

　ユーザがゆっくり描いた軌跡の一例として図１１Ｂの円弧１１０２を示す。図１１Ｂの円弧１１０２はユーザがタッチパネル１０３に描いた軌跡である。矢印はユーザが描いた軌跡の始点から終点の方向を示す。なお、軌跡は右回転で描いても左回転で描いてもよい。

　なお、図１１Ａと図１１Ｂとで円弧の太さを異ならせて示したが、円弧の太さは同じでもよい。

　たとえば、図１１Ｂに示すように、最初の設定画面（ホーム画面）にてユーザが円弧をゆっくり描いた場合は、「つけおき」コースや「除菌」コースなど運転時間が長時間となる洗濯メニューを表示する。

　なお、「つけおき」コースは、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、洗いの工程の前に、洗濯物を洗浄液に浸しておく工程を加えた運転コースである。「除菌」コースは、ナノイー（登録商標）を用いて、乾いた衣類などの菌を抑制する運転コースである。

　また、軌跡速さ判定部２０３によって、ユーザの軌跡を描く速さが第４の所定値（閾値）よりも遅いと判定されなかった場合（ステップＳ２０２のＮｏ）、つまり、軌跡速さ判定部２０３によって、ユーザの軌跡を描く速さが第３の所定値（閾値）よりも遅く、かつ、第４の所定値（閾値）よりも速いと判定した場合は、ステップＳ２０５に進む。すなわち、ユーザの軌跡の最初のタッチ位置座標または最後のタッチ位置座標に相当する設定ボタンをユーザがタッチ選択したと操作検知部２０１は判定して、表示メニュー切替部２１２はタッチされた設定ボタンに応じたメニューの設定画面を表示する（ステップＳ２０５）。

　なお、図１１Ａ、図１１Ｂでは最初の設定画面（ホーム画面）にてユーザが円弧を描いた場合を説明したが、最初の設定画面に限らず、図２～図５で説明したすべての設定画面のそれぞれにおいても、ユーザが円弧を描くことで図１１Ａや図１１Ｂの下方に示した画面（表示されるメニューの画面）を表示することが望ましい。

　つまり、操作検知部２０１が検知したユーザの操作内容を、軌跡速さ判定部２０３が判定したユーザが軌跡を描く速さに応じて、表示メニュー切替部２１２が表示する設定画面の内容を切り替える動作は、最初の設定画面（ホーム画面）に限らず、運転コースや洗濯コースを設定する途中の設定画面でも受け付けられることが望ましい。

　これによって、ユーザが一度選んだ洗濯コースの内容を変更したい場合に、従来のようにユーザが「戻る」ボタンを使って、最初の設定画面（ホーム画面）に戻って設定画面をやり直す必要がない。このため、設定途中の設定画面からでも、ユーザは簡単に所望の設定画面に表示を切り替えることができる。

　以上のようにして、タッチパネル上で描かれるユーザの軌跡を描く速さに応じて、タッチパネルに表示される設定内容を異ならせる。これによれば、ユーザはタッチパネルに描く軌跡の速さを異ならせることで直感的に操作できる。

　そして、ユーザの軌跡を描く速さに応じて、運転時間の長さが異なる設定内容を表示する。これによれば、タッチパネルに描く軌跡によって、ユーザは運転時間の長さを選択することができる。

　また、ユーザの軌跡を描く速さに応じて表示される設定画面は、運転の強度、すなわち、汚れを落とす力が異なる設定内容を表示してもよい。

　軌跡速さ判定部２０３によって、ユーザの軌跡を描く速さが例えば第３の所定値（閾値）よりも速いと判定した場合、表示メニュー切替部２１２は、運転の強度が強い、しっかり洗濯するメニューを優先して表示部１０２に表示する。軌跡速さ判定部２０３によって、ユーザの軌跡を描く速さが例えば第４の所定値（閾値）よりも遅いと判定した場合、表示メニュー切替部２１２は、運転の強度が弱い、やさしく洗濯するメニューを優先して表示部１０２に表示する。

　また、ユーザの軌跡を描く速さに応じて、短時間の選択メニュー、または、長時間の選択メニューの設定内容を表示する代わりに、第１の実施の形態のように、洗濯対象物の素材または洗濯対象物の量に適する洗濯コースを表示してもよい。たとえば、ユーザが軌跡をゆっくり描いたときは図８Ａのように少量洗濯用のメニューを表示し、ユーザが軌跡を速く描いたときは図８Ｂのように通常のコースに比較して、大きい、または、厚手の洗濯物を洗濯するためのコースを表示する。

　なお、本実施の形態ではユーザの描く軌跡は円弧で説明した。これは洗濯装置のモータや洗濯槽の回転、洗濯するときの水流の渦をイメージしているためであるが、ユーザの描く軌跡は弧に限らず、一筆書きの任意の形状、例えば、多角形であってもよい。

　また運転時間の長さをイメージしてユーザの軌跡を描く速さに応じて表示するメニューを切り替えているが、これに準じていればユーザの軌跡を描く速さ以外の方法でもよい。

　たとえば、ユーザが軌跡を速く描く代わりに、円を所定回転数（例えば２回転）以上描くことで、表示するメニューを異ならせる方法でもよい。図９に示す軌跡速さ判定部２０３の代わりに軌跡回転数判定部（図示せず）とし、図１０に示すステップＳ２０１にて軌跡が１回転以上２回転未満であれば短時間の運転メニューを表示し（ステップＳ２０３）、ステップＳ２０２にて軌跡が２回転以上であれば長時間の運転メニューを表示する（ステップＳ２０４）。それ以外であれば（軌跡が１回転未満）であればタッチしたメニューを表示する（ステップＳ２０５）ものでもよい。

　なお、軌跡回転数によって表示するメニューを切り替える場合、ステップＳ２０１は例えば「軌跡の回転回数は１回以上２回未満？」となり、ステップＳ２０２は例えば「軌跡の回転回数は２回以上？」となる。もちろん軌跡回転数判定部は軌跡の回転角度を用いて判定してもよい。たとえばユーザの描く軌跡が７２０度のときは２回転、軌跡が１８０度のとき半回転と判定する。

　（第３の実施の形態）
　図１２は、第３の実施の形態における洗濯装置の操作表示部１１１の構成図を示す。

　図１２に示すように、第１の実施の形態で説明した図６と同様、操作表示部１１１は、タッチパネル１０３、操作検知部２０１、表示制御部２１１、表示部１０２から構成される。表示制御部２１１は、表示メニュー切替部２１２を備える。

　第３の実施の形態では、操作検知部２０１は、ユーザがタッチパネル１０３上に描いた軌跡を描く強さ（タッチパネルを押す圧力）を判定する軌跡強さ判定部２０４を備える。軌跡強さ判定部２０４には、ユーザの軌跡を描く強さを判定する閾値が予め設定され、操作検知部２０１で検知されたユーザの軌跡を描く強さをその閾値と比較して軌跡を描く強さを判定する。

　また、ユーザの軌跡の長さが短すぎたり、ユーザの軌跡を描くために要した時間が短すぎたりした場合は、ユーザの操作をタッチと判断して軌跡と区別する。

　図１２には図示しないが洗濯装置１０１は報知部を備え、軌跡強さ判定部２０４が判定した軌跡を描く強さを音でユーザにお知らせしてもよい。たとえば、軌跡を描く強さが強いときと弱いときとで報知音を異ならせる。また、軌跡を描く強さが強いときは表示部の表示を濃い色にさせ、軌跡を描く強さが弱いときは表示を薄い色にする。このようなユーザへのお知らせは、ユーザが軌跡を描いている途中で行ってもよいし、軌跡を描き終わってから行ってもよい。また軌跡を描いている最中にユーザにお知らせする方法として、軌跡を描く強さが強いときはタッチパネル１０３を大きく振動させ、軌跡を描く強さが弱いときは小さく振動させる。

　表示制御部２１１は、操作検知部２０１で検知したユーザの操作内容と、軌跡強さ判定部２０４で判定したユーザの軌跡を描く強さに応じて、表示部１０２で表示する内容を出力する。表示する内容は、表示メニュー切替部２１２によって決定される。

　表示部１０２は、表示メニュー切替部２１２によって決定された内容を表示する。これによって、表示部１０２には、ユーザがタッチパネル１０３上に描いた軌跡を描く強さに応じて、異なる運転コースや洗濯コースの設定ボタンを含む設定画面が表示される。

　以上のように構成された洗濯装置の操作方法について、図１３のフローチャートを使用して説明する。

　まず、タッチパネル１０３は、ユーザが操作表示部１１１に描いた軌跡について軌跡を描く強さを検出する。そして、ステップＳ３０１、またはステップＳ３０２において、軌跡強さ判定部２０４によって、ユーザの軌跡を描く強さが所定値（閾値）よりも強いか、または弱いかを判定する。

　なお、軌跡強さ判定部２０４はユーザの軌跡の長さが短すぎたり、ユーザの軌跡を描くために要した時間が短すぎたりした場合は、ユーザの操作をタッチと判断して軌跡と区別する。

　軌跡強さ判定部２０４によって、ユーザの軌跡を描く強さが第５の所定値（閾値）よりも強いと判定した場合（ステップＳ３０１のＹｅｓ）、表示メニュー切替部２１２は、運転の強度が強い、しっかり洗濯する運転コースや洗濯コースを優先して表示部１０２に表示する（ステップＳ３０３）。

　ユーザが強く描いた軌跡の一例として図１４Ａの円弧１４０１を示す。図１１Ａの円弧１４０１はユーザがタッチパネル１０３に描いた軌跡である。矢印はユーザが描いた軌跡の始点から終点の方向を示す。なお、軌跡は右回転で描いても左回転で描いてもよい。

　たとえば、図１４Ａに示すように、最初の設定画面（ホーム画面）にてユーザが円弧を強く描いた場合は、「どろんこ」コースや「おまかせ」コースなどしっかりと洗濯が可能なメニューを表示する。

　なお、「どろんこ」コースは、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、洗濯槽の回転を増強した運転コースであり、例えば２度洗いなど洗い回数を増やすことであり、あるいは回転時間を長くすることであり、あるいは回転速度を高くすることである。

　軌跡強さ判定部２０４によって、ユーザの軌跡を描く強さが第５の所定値（閾値）よりも強いと判定されなかった場合（ステップＳ３０１のＮｏ）、つまり、ユーザの軌跡を描く強さが第５の所定値（閾値）よりも弱いと判定した場合には、ステップＳ３０２に移行する。軌跡強さ判定部２０４によって、ユーザの軌跡を描く強さが第５の所定値（閾値）より弱い強さである第６の所定値（閾値）よりも弱いと判定した場合（ステップＳ３０２のＹｅｓ）、表示メニュー切替部２１２は、運転の強度が弱い、やさしく洗濯する運転コースや洗濯コースを優先して表示部１０２に表示する（ステップＳ３０４）。

　ユーザが弱く描いた軌跡の一例として図１４Ｂの円弧１４０２を示す。図１４Ｂの円弧１４０２はユーザがタッチパネル１０３に描いた軌跡である。矢印はユーザが描いた軌跡の始点から終点の方向を示す。なお、軌跡は右回転で描いても左回転で描いてもよい。

　なお、図１４Ａと図１４Ｂとで円弧の太さを異ならせて示したが、円弧の太さは同じでもよい。

　たとえば、図１４Ｂに示すように、最初の設定画面（ホーム画面）にてユーザが円弧を弱く描いた場合は、「つけおき」コースや「おしゃれ着」コースなどやさしく洗濯するメニューを表示する。

　また、軌跡強さ判定部２０４によって、第６の所定値（閾値）よりも弱いと判定されなかった場合（ステップＳ３０２のＮｏ）、つまり、軌跡強さ判定部２０４によって、ユーザの軌跡を描く強さが第６の所定値（閾値）よりも強く、かつ、第５の所定値（閾値）よりも弱いと判定した場合は、ステップＳ３０５に進む。すなわち、ユーザの軌跡の最初のタッチ位置座標または最後のタッチ位置座標に相当するメニューをユーザがタッチ選択したと操作検知部２０１は判定して、表示メニュー切替部２１２はタッチされた設定ボタンに応じたメニューの設定画面を表示する（ステップＳ３０５）。

　なお、図１４Ａ、図１４Ｂでは最初の設定画面（ホーム画面）にてユーザが円弧を描いた場合を説明したが、最初の設定画面に限らず、図２～図５で説明したすべての設定画面のそれぞれにおいても、ユーザが円弧を描くことで図１４Ａや図１４Ｂの下方に示した画面（表示されるメニューの画面）を表示することが望ましい。

　つまり、操作検知部２０１が検知したユーザの操作内容を、軌跡強さ判定部２０４が判定したユーザの軌跡を描く強度に応じて、表示メニュー切替部２１２が表示する設定画面の内容を切り替える動作は、最初の設定画面（ホーム画面）に限らず、運転コースや洗濯コースを設定する途中の設定画面でも受け付けられることが望ましい。

　以上のようにして、タッチパネル上で描かれるユーザの軌跡を描く強さに応じて、タッチパネルに表示される設定内容を異ならせる。これによれば、ユーザはタッチパネルに描く軌跡の強さを異ならせることで直感的に操作できる。

　さらに、ユーザの軌跡を描く強さに応じて、洗濯の強さが異なる設定内容を表示する。これによれば、タッチパネルに描く軌跡によって、ユーザは洗濯のしかたを選択することができる。

　また、ユーザの軌跡を描く強さに応じて、しっかり洗う運転モード、または、やさしく洗う運転モードの設定内容を表示する代わりに、第１の実施の形態のように、洗濯対象物の素材または洗濯対象物の量に適する洗濯コースを表示してもよい。たとえば、ユーザが軌跡を弱く描いたときは図８Ａのように少量洗濯用のメニューを表示し、ユーザが軌跡を強く描いたときは図８Ｂのように通常のコースに比較して、大きい、または、厚手の洗濯物を洗濯するためのコースを表示する。

　また、ユーザの軌跡を描く強さに応じて、しっかり洗う運転モード、または、やさしく洗う運転モードの設定内容を表示する代わりに、第２の実施の形態のように、運転時間の長さが異なる設定内容を表示してもよい。たとえば、ユーザが軌跡を強く描いたときは図１１Ａのように短時間の洗濯メニューを表示する。ユーザが軌跡を弱く描いたときは図１１Ｂのように運転時間が長時間となる洗濯メニューを表示する。

　なお、本実施の形態ではユーザの描く軌跡は円弧で説明した。これは洗濯装置のモータや洗濯槽の回転、洗濯するときの水流の渦をイメージしているためであるが、ユーザの描く軌跡は弧に限らず、一筆書きの任意の計上、例えば、多角形であってもよい。

　また運転の強さをイメージしてユーザの軌跡を描く強さに応じて表示するメニューを切り替えているが、これに準じていればユーザの軌跡を描く強さ以外の方法でもよい。

　たとえば、ユーザは軌跡を強く描く代わりに、ユーザは円を所定回転数（例えば、２回転）以上描くことで、表示するメニューを異ならせる方法でもよい。すなわち、図１２に示す軌跡強さ判定部２０４の代わりに軌跡回転数判定部（図示せず）とし、図１３に示すステップＳ３０１にてユーザの描く軌跡が２回転以上であればしっかり洗う運転メニューを表示し（ステップＳ３０３）、ステップＳ３０２にてユーザの描く軌跡が１回転以上２回転未満であればやさしく洗う運転メニューを表示する（ステップＳ３０４）。それ以外であれば（軌跡が１回転未満）であればユーザのタッチした洗濯メニューを表示する（ステップＳ３０５）。

　なお、軌跡回転数によって表示するメニューを切り替える場合、ステップＳ３０２は例えば「軌跡の回転回数は１回以上２回未満？」となり、ステップＳ３０１は例えば「軌跡の回転回数は２回以上？」となる。もちろん軌跡回転数判定部は軌跡の回転角度を用いて判定してもよい。たとえばユーザの描く軌跡が７２０度のときは２回転、軌跡が１８０度のとき半回転と判定する。

　（第４の実施の形態）
　図１５は、第４の実施の形態における洗濯装置の操作表示部１１１の表示メニュー切替えを説明する図である。

　洗濯装置の操作表示部１１１の構成図は、第１の実施の形態、第２の実施の形態、第３の実施の形態のそれぞれの形態を組み合わせたものである。すなわち、操作検知部２０１は、軌跡大きさ判定部２０２、軌跡速さ判定部２０３、軌跡強さ判定部２０４を備える。

　また、本実施の形態の操作方法のフローチャートは第１の実施の形態で説明した図７、第２の実施の形態で説明した図１０、第３の実施の形態で説明した図１３を組み合わせたものである。すなわち、操作検知部２０１は、ユーザの描いた軌跡の大きさを軌跡大きさ判定部２０２で判定し（図７参照）、それとほぼ同時にユーザの軌跡を描く速さを軌跡速さ判定部２０３で判定し（図１０参照）、それとほぼ同時にユーザの軌跡を描く強さを軌跡強さ判定部２０４で判定し（図１３参照）、その結果を組み合わせる。

　そして、ユーザの描く軌跡の大きさとユーザの軌跡を描く速さとから図１５Ａのように判定し、表示メニュー切替部２１２は最適なメニューを優先して表示部１０２に表示する。

　つまり、最初の設定画面（ホーム画面）にてユーザが大きい円弧を速く描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、大きい、または、厚手の洗濯物を短い時間で洗濯するための運転コースの設定ボタンを表示する。また、ユーザが大きい円弧を遅く描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、大きい、または、厚手の洗濯物を、長い時間で洗濯するための運転コースの設定ボタンを優先して表示する。

　また、ユーザが小さい円弧を速く描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、小さい、または、薄手の洗濯物を短い時間で洗濯するための運転コースの設定ボタンを表示する。また、ユーザが小さい円弧を遅く描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、小さい、または、薄手の洗濯物を、長い時間でゆっくり洗濯するための運転コースの設定ボタンを優先して表示する。

　すなわち、図１５Ａで操作検知部２０１はユーザの軌跡の大きさに応じて洗濯物の量や素材（おしゃれ着洗いなど）を判定し、ユーザの軌跡を描く速さに応じて運転時間を判定する。

　あるいは、ユーザの描く軌跡の大きさとユーザの軌跡を描くときの力の強さとから図１５Ｂのように判定し、表示メニュー切替部２１２は最適なメニューを優先して表示部１０２に表示する。

　つまり、最初の設定画面（ホーム画面）にてユーザが大きい円弧を強く描いた場合（円弧を強い力で描いた場合）は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、大きい、または、厚手の洗濯物を、運転の強度が強い、しっかり洗濯するための運転コースの設定ボタンを表示する。また、ユーザが大きい円弧を弱く描いた場合（円弧を弱い力で描いた場合）は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、大きい、または、厚手の洗濯物を、運転の強度が弱い、やさしく洗濯するための運転コースの設定ボタンを優先して表示する。

　また、ユーザが小さい円弧を強く描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、小さい、または、薄手の洗濯物を、運転の強度が強い、しっかり洗濯するための運転コースの設定ボタンを表示する。また、ユーザが小さい円弧を弱く描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、小さい、または、薄手の洗濯物を、運転の強度が弱い、やさしく洗濯するための運転コースの設定ボタンを優先して表示する。

　すなわち、図１５Ｂで操作検知部２０１はユーザの描く軌跡の大きさに応じて洗濯物の量や素材（おしゃれ着洗いなど）を判定し、ユーザの軌跡を描く強さに応じて洗い方を判定する。

　あるいは、ユーザの軌跡を描く速さとユーザの軌跡を描く強さとから図１５Ｃのように判定し、表示メニュー切替部２１２は最適なメニューを優先して表示部１０２に表示する。

　つまり、最初の設定画面（ホーム画面）にてユーザが円弧を速く、強く描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、短い時間で、運転の強度が強い、しっかり洗濯するための運転コースの設定ボタンを表示する。また、ユーザが円弧を速く、弱く描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、短い時間で、運転の強度が弱い、やさしく洗濯するための運転コースの設定ボタンを優先して表示する。

　また、ユーザが円弧を遅く、強く描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、長い時間で、運転の強度が強い、しっかり洗濯するための運転コースの設定ボタンを表示する。また、ユーザが円弧を遅く、弱く描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、長い時間で、運転の強度が弱い、やさしく洗濯するための運転コースの設定ボタンを優先して表示する。

　すなわち、図１５Ｃで操作検知部２０１はユーザの軌跡を描く速さに応じて運転時間を判定し、ユーザの軌跡を描く強さに応じて洗い方を判定する。

　なお、図１５Ａ～図１５Ｃは組み合わせの一例であって、ユーザの描く軌跡の大きさ、ユーザの軌跡を描く速さ、ユーザの軌跡を描く強さを洗濯物の量や質、運転時間、洗い方とどのように対応させるかについてはこれ以外であってもよい。また、ユーザの描く軌跡の大きさ、ユーザの軌跡を描く速さ、ユーザの軌跡を描く強さのいずれかを、ユーザが円を描くときの回転数や回転方向、回転角度に代えてもよい。

　ユーザの描く軌跡の大きさとユーザの軌跡を描く速さとユーザの軌跡を描く強さとからの判定によるメニューがおのおの異なる場合は、大きさ、速さ、強さ、の数値を閾値と比較してより顕著なほう（閾値よりも大きいほう）を優先して表示する。

　また、ユーザの描く軌跡の大きさとユーザの軌跡を描く速さとユーザの軌跡を描く強さとからの判定によるメニューが１つに決まる場合はそのメニュー（運転コース）をユーザにお知らせし、ユーザによる運転開始の指示後にその運転コースを開始してもよい。運転コースの内容に応じて（たとえば槽洗浄などメンテナンスに関わる運転コースなど）はメニューをユーザにお知らせしてユーザによる運転開始の指示がなくても所定時間後に運転を開始してもよい。

　なお、第４の実施の形態では、軌跡大きさ判定部２０２、軌跡速さ判定部２０３、軌跡強さ判定部２０４を操作検知部２０１に備えた例を説明したが、軌跡大きさ判定部２０２と軌跡速さ判定部２０３の２つを備える構成でもよい。この場合には、ユーザの描く軌跡の大きさとユーザの軌跡を描く速さから、図１５Ａのように判定できる。

　または、軌跡大きさ判定部２０２と軌跡強さ判定部２０４の２つを操作検知部２０１に備える構成でもよい。この場合には、ユーザの描く軌跡の大きさとユーザの軌跡を描く強さから、図１５Ｂのように判定できる。

　または、軌跡速さ判定部２０３と軌跡強さ判定部２０４の２つを操作検知部２０１に備える構成でもよい。この場合には、ユーザの描く軌跡を描く速さとユーザの軌跡を描く強さから、図１５Ｃのように判定できる。

　以上によれば、ユーザは所望する運転コースをより簡単な操作で選択することが可能となる。

　（第５の実施の形態）
　図１６は、第５の実施の形態における洗濯装置の操作表示部１１１の構成図を示す。

　図１６において、第１の実施の形態で説明した図６と同様、操作表示部１１１は、タッチパネル１０３、操作検知部２０１、表示制御部２１１、表示部１０２から構成される。表示制御部２１１は、表示メニュー切替部２１２を備える。

　第５の実施の形態では、操作検知部２０１は、ユーザがタッチパネル１０３上に同時に描いた軌跡の数を判定する軌跡数判定部２０５を備える。軌跡数判定部２０５には、同時に描かれる軌跡の数を判定する閾値が予め設定され、操作検知部２０１で検知されたユーザの描いた軌跡をその閾値と比較して軌跡の数を判定する。

　また、ユーザの描く軌跡の長さが短すぎたり、ユーザの軌跡を描くために要した時間が短すぎたりした場合は、その軌跡は無視する。また、ユーザがほぼ同時に描いた全ての軌跡の長さが短すぎたり、ユーザの軌跡を描くために要した時間が短すぎたりした場合は、ユーザの操作をタッチと判断して軌跡と区別する。

　図１６には図示しないが洗濯装置１０１は報知部を備え、軌跡数判定部２０５が判定した軌跡数を音でユーザにお知らせしてもよい。たとえば、軌跡数が多いときと少ないときとで報知音を異ならせる。また、軌跡数が多いときは表示部の表示を濃い色にさせ、軌跡が少ないときは表示を薄い色にする。このようなユーザへのお知らせは、ユーザが軌跡を描いている途中で行ってもよいし、軌跡を描き終わってから行ってもよい。また軌跡を描いている最中にユーザにお知らせする方法として、軌跡数が多いときはタッチパネル１０３を大きく振動させ、軌跡数が少ないときは小さく振動させる。

　表示制御部２１１は、操作検知部２０１で検知した操作内容と、軌跡数判定部２０５で判定したユーザの描いた軌跡数に応じて、表示部１０２で表示する内容を出力する。表示する内容は、表示メニュー切替部２１２によって決定される。

　表示部１０２は、表示メニュー切替部２１２によって決定された内容を表示する。これによって、表示部１０２には、ユーザがタッチパネル１０３上に描いた軌跡数に応じて、異なる運転コースや洗濯コースの設定ボタンを含む設定画面が表示される。

　以上のように構成された洗濯装置の操作方法について、図１７のフローチャートを使用して説明する。

　まず、タッチパネル１０３は、ユーザが操作表示部１１１に描いた軌跡を検出する。そして、ステップＳ４０１、またはＳ４０２で、軌跡数判定部２０５によって、ユーザの描いた軌跡の数が所定値（閾値）以上か否かを判定する。

　なお、軌跡数判定部２０５はユーザの描いた軌跡の長さが短すぎたり、ユーザの軌跡を描くために要した時間が短すぎたりした場合は、ユーザの操作をタッチと判断して軌跡と区別する。

　軌跡数判定部２０５によって、ユーザが描いた軌跡の数が第７の所定値（閾値、たとえば２本）以上と判定した場合（ステップＳ４０１のＹｅｓ）、表示メニュー切替部２１２は、運転の強度が強い、しっかり洗濯する運転コースや洗濯コースを優先して表示部１０２に表示する（ステップＳ４０３）。

　ユーザが第７の所定値以上の軌跡を描いた一例として図１８Ａの円弧１８０１を示す。図１８Ａの円弧１８０１はユーザがタッチパネル１０３に２本の軌跡を描いたものである。矢印はユーザが描いた軌跡の始点から終点の方向を示す。なお、軌跡は右回転で描いても左回転で描いてもよい。

　たとえば、図１８Ａのように、最初の設定画面（ホーム画面）にてユーザが円弧を２本同時に描いた場合は、「どろんこ」コースや「おまかせ」コースなどしっかりと洗濯が可能なメニューを表示する。

　軌跡数判定部２０５によって、ユーザの描いた軌跡の数が第７の所定値（閾値）以上と判定されなかった場合（ステップＳ４０１のＮｏ）、つまり、ユーザの描いた軌跡の数が第７の所定値（閾値）未満と判定された場合には、ステップＳ４０２に移行する。軌跡数判定部２０５によって、ユーザの描いた軌跡の数が第７の所定値（閾値）より少ない第８の所定値（閾値、たとえば１本）以上と判定した場合（ステップＳ４０２のＹｅｓ）、表示メニュー切替部２１２は、運転の強度が弱い、やさしく洗濯する運転コースや洗濯コースを優先して表示部１０２に表示する（ステップＳ４０４）。

　ユーザが第８の所定値以上の軌跡を描いた一例として図１８Ｂの円弧１８０２を示す。図１８Ｂの円弧１８０２はユーザがタッチパネル１０３に１本の軌跡を描いたものである。矢印はユーザが描いた軌跡の始点から終点の方向を示す。なお、軌跡は右回転で描いても左回転で描いてもよい。

　なお、図１８Ａと図１８Ｂとで円弧を描く太さと長さは同じで示したが、円弧を描く太さや長さは異なっていてもよい。

　たとえば、図１８Ｂのように、最初の設定画面（ホーム画面）にてユーザが円弧を１本描いた場合は、「つけおき」コースや「おしゃれ着」コースなどやさしく洗濯するメニューを表示する。

　また、軌跡数判定部２０５によって、第８の所定値（閾値）以上と判定されなかった場合（ステップＳ４０２のＮｏ）、つまり、軌跡数判定部２０５によって、ユーザが描いた軌跡の数が第８の所定値（閾値）未満、かつ、第７の所定値（閾値）未満と判定した場合は、ユーザが描いた軌跡の最初のタッチ位置座標または最後のタッチ位置座標に相当するメニューをユーザがタッチ選択したと操作検知部２０１は判定する。そして、表示メニュー切替部２１２はユーザのタッチされた設定ボタンに応じたメニューの設定画面を表示する（ステップＳ４０５）。

　このときユーザが描いた軌跡が複数本あるときは、その軌跡の中でユーザが最も始めにタッチパネル１０３に描いた軌跡について、操作検知部２０１は最初のタッチ位置座標または最後のタッチ位置座標に相当するメニューをユーザがタッチ選択したと判定する。あるいは、ユーザが描いた軌跡が複数本あるときは、その軌跡の中で軌跡を描く強さ（タッチパネル１０３を押す圧力）が最も強い軌跡について、操作検知部２０１は最初のタッチ位置座標または最後のタッチ位置座標に相当するメニューをユーザがタッチ選択したと判定する。

　なお、図１８Ａ、図１８Ｂは最初の設定画面（ホーム画面）にてユーザが円弧を描いた場合を説明したが、最初の設定画面に限らず、図２～図５で説明したすべての設定画面のそれぞれにおいても、ユーザが円弧を描くことで図１８Ａや図１８Ｂの下方に示した画面（表示されるメニューの画面）を表示することが望ましい。

　つまり、操作検知部２０１が検知したユーザの操作内容を、軌跡数判定部２０５が判定したユーザが描いた軌跡数に応じて、表示メニュー切替部２１２が表示する設定画面の内容を切り替える動作は、最初の設定画面（ホーム画面）に限らず、運転コースや洗濯コースを設定する途中の設定画面でも受け付けられることが望ましい。

　これによって、ユーザが一度選んだ洗濯コースの内容を変更したい場合に、従来のようにユーザが「戻る」ボタン（図１参照）を使って、最初の設定画面（ホーム画面）に戻って設定画面をやり直す必要がない。このため、ユーザは設定途中の設定画面からでも、簡単に所望の設定画面に表示を切り替えることができる。

　以上のようにして、タッチパネル上でユーザが描いた軌跡数に応じて、タッチパネルに表示される設定内容を異ならせる。これによれば、ユーザはタッチパネルに描く軌跡の数（軌跡を描く指の本数）を異ならせることで直感的に操作できる。

　さらに、ユーザが描いた軌跡の数に応じて、洗濯の強さが異なる設定内容を表示する。これによれば、タッチパネルに描く軌跡によって、ユーザは洗濯のしかたを選択することができる。

　また、ユーザが描いた軌跡の数に応じて、しっかり洗う運転モード、または、やさしく洗う運転モードの設定内容を表示する代わりに、第１の実施の形態のように、洗濯対象物の素材または洗濯対象物の量に適する洗濯コースを表示してもよい。たとえば、ユーザが軌跡を１本描いたときは図８Ａのように少量洗濯用のメニューを表示し、ユーザが軌跡を２本描いたときは図８Ｂのように通常のコースに比較して、大きい、または、厚手の洗濯物を洗濯するためのコースを表示する。

　また、ユーザが描いた軌跡の数に応じて、しっかり洗う運転モード、または、やさしく洗う運転モードの設定内容を表示する代わりに、第２の実施の形態のように、運転時間の長さが異なる設定内容を表示してもよい。たとえば、ユーザが軌跡を１本描いたときは図１１Ａのように短時間の洗濯メニューを表示する。ユーザが軌跡を２本描いたときは図１１Ｂのように運転時間が長時間となる洗濯メニューを表示する。

　運転の強さ（水流の渦の強さ）をイメージしてユーザが描いた軌跡の数に応じて表示するメニューを切り替えているが、これに準じていればユーザの描く軌跡数以外の方法でもよい。

　（第６の実施の形態）
　図１９Ａ～図１９Ｃは、第６の実施の形態における洗濯装置の操作表示部１１１の表示メニュー切替えを説明する図である。

　洗濯装置の操作表示部１１１の構成図は、第１の実施の形態、第２の実施の形態、第３の実施の形態、第５の実施の形態のそれぞれの形態を組み合わせたものである。すなわち、操作検知部２０１は、軌跡大きさ判定部２０２、軌跡速さ判定部２０３、軌跡強さ判定部２０４、軌跡数判定部２０５を備える。

　また、本実施の形態の操作方法のフローチャートは第１の実施の形態で説明した図７、第２の実施の形態で説明した図１０、第３の実施の形態で説明した図１３、第５の実施の形態で説明した図１７を組み合わせたものである。操作検知部２０１は、ユーザが描いた軌跡の大きさを軌跡大きさ判定部２０２で判定し（図７）、それとほぼ同時にユーザの軌跡を描く速さを軌跡速さ判定部２０３で判定し（図１０）、それとほぼ同時にユーザの軌跡を描く強さを軌跡強さ判定部２０４で判定し（図１３）、それとほぼ同時にユーザが描いた軌跡の数を軌跡数判定部２０５で判定し（図１７）その結果を組み合わせる。

　但し、本実施の形態で、軌跡大きさ判定部２０２、軌跡速さ判定部２０３、軌跡強さ判定部２０４および軌跡数判定部２０５で判定した結果の組み合わせに基づいて表示部１０２に表示するメニューは、図７、図１０、図１３および図１７に示す表示メニューと必ずしも一致するものではない。

　例えば、第５の実施の形態で説明した図１７においては、ユーザが描いた軌跡の数によって洗い方を判定し「しっかり洗うメニュー」や「やさしく洗うメニュー」を表示しているが、ユーザが描いた軌跡の数によって運転時間を判定し「短時間の洗濯のメニュー」や「長時間の洗濯のメニュー」を表示する場合がある。また、ユーザが描いた軌跡の数によって洗濯物の量や素材を判定し、「少量洗濯のメニュー」や「大物洗濯のメニュー」を表示する場合もある。

　そして、本実施の形態では、ユーザが描いた軌跡の大きさと数から図１９Ａのように判定し、表示メニュー切替部２１２は最適なメニューを優先して表示部１０２に表示する。

　つまり、最初の設定画面（ホーム画面）にて第２の所定値（図７参照）より大きい円弧を第７の所定値（図１７参照）以上の軌跡数（例えば２本）でユーザが描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、大きい、または、厚手の洗濯物を短い時間で洗濯するための運転コースの設定ボタンを表示する。また、第２の所定値より大きい円弧を第８の所定値以上の軌跡数（例えば１本）でユーザが描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、大きい、または、厚手の洗濯物を、長い時間で洗濯するための運転コースの設定ボタンを優先して表示する。

　また、第１の所定値（図７参照）より小さい円弧を第７の所定値以上の軌跡数（例えば２本）でユーザが描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、小さい、または、薄手の洗濯物を短い時間で洗濯するための運転コースの設定ボタンを表示する。また、第１の所定値より小さい円弧を第８の所定値以上の軌跡数（例えば１本）でユーザが描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、小さい、または、薄手の洗濯物を、長い時間で洗濯するための運転コースの設定ボタンを優先して表示する。

　すなわち、図１９Ａでは操作検知部２０１はユーザが描いた軌跡の大きさに応じて洗濯物の量や素材（おしゃれ着洗いなど）を判定し、ユーザが描いた軌跡の数に応じて運転時間を判定する。

　あるいは、ユーザが描いた軌跡の強さとユーザが描いた軌跡の数から図１９Ｂのように判定し、表示メニュー切替部２１２は最適なメニューを優先して表示部１０２に表示する。

　つまり、最初の設定画面（ホーム画面）にて第７の所定値以上の軌跡数（例えば２本）を第５の所定値（図１３参照）より強くユーザが描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、大きい、または、厚手の洗濯物を、運転の強度が強い、しっかり洗濯するための運転コースの設定ボタンを表示する。また、第７の所定値以上の軌跡数（例えば２本）を第６の所定値（図１３参照）より弱くユーザが描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、大きい、または、厚手の洗濯物を、運転の強度が弱い、やさしく洗濯するための運転コースの設定ボタンを優先して表示する。

　また、第８の所定値以上の軌跡数（例えば１本）を第５の所定値より強くユーザが描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、小さい、または、薄手の洗濯物を、運転の強度が強い、しっかり洗濯するための運転コースの設定ボタンを表示する。また、第８の所定値以上の軌跡数（例えば１本）を第６の所定値より弱くユーザが描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、小さい、または、薄手の洗濯物を、運転の強度が弱い、やさしく洗濯するための運転コースの設定ボタンを優先して表示する。

　すなわち、図１９Ｂでは操作検知部２０１はユーザが描いた軌跡の数に応じて洗濯物の量や素材（おしゃれ着洗いなど）を判定し、ユーザの軌跡を描く強さに応じて洗い方を判定する。

　あるいは、ユーザが描いた軌跡の速さとユーザが描いた軌跡の数から図１９Ｃのように判定し、表示メニュー切替部２１２は最適なメニューを優先して表示部１０２に表示する。

　つまり、最初の設定画面（ホーム画面）にて円弧を第３の所定値(図１０参照)より速く、第７の所定値以上の軌跡数（例えば２本）をユーザが描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、短い時間で、運転の強度が強い、しっかり洗濯するための運転コースの設定ボタンを表示する。また、円弧を第３の所定値より速く、第８の所定値以上の軌跡数（例えば１本）をユーザが描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、短い時間で、運転の強度が弱い、やさしく洗濯するための運転コースの設定ボタンを優先して表示する。

　また、円弧を第４の所定値（図１０参照）より遅く、第７の所定値以上の軌跡数（例えば２本）でユーザが描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、長い時間で、運転の強度が強い、しっかり洗濯するための運転コースの設定ボタンを表示する。また、円弧を第４の所定値より遅く、第８の所定値以上の軌跡数（例えば１本）をユーザが描いた場合は、通常のコース（例えば、「おまかせ」コース）に比較して、長い時間で、運転の強度が弱い、やさしく洗濯するための運転コースの設定ボタンを優先して表示する。

　すなわち、図１９Ｃでは操作検知部２０１はユーザの軌跡を描く速さに応じて運転時間を判定し、ユーザが描いた軌跡の数に応じて洗い方を判定する。

　なお、図１９Ａ～図１９Ｃはユーザが描いた軌跡の大きさ、軌跡を描く速さ、軌跡を描く強さ、ユーザが描いた軌跡の数の組み合わせの一例である。そして、ユーザが描いた軌跡の大きさ、ユーザの軌跡を描く速さ、ユーザの軌跡を描く強さ、ユーザが描いた軌跡の数、のうちの少なくともいずれか２つを洗濯物の量や質、運転時間、洗い方、のうちの少なくともいずれか２つとどのように対応させるかについては図１９Ａ～図１９Ｃに示した組み合わせ以外であってもよい。また、ユーザが描いた軌跡の大きさ、ユーザの軌跡を描く速さ、ユーザの軌跡を描く強さ、ユーザが描いた軌跡の数のいずれかを、ユーザの円を描くときの回転数や回転方向、回転角度に代えてもよい。

　ユーザが描いた軌跡の大きさと、ユーザの軌跡を描く速さと、ユーザの軌跡を描く強さと、ユーザが描いた軌跡の数、のうちの少なくともいずれか２つからの判定によるメニューがおのおの異なる場合は、ユーザが描いた軌跡の大きさ、ユーザの軌跡を描く速さ、ユーザの軌跡を描く強さ、ユーザが描いた軌跡の数、の数値を閾値と比較してより顕著なほう（閾値よりも大きいほう）を優先して表示する。

　また、ユーザが描いた軌跡の大きさと、ユーザの軌跡を描く速さと、ユーザの軌跡を描く強さと、ユーザが描いた軌跡の数、のうちの少なくともいずれか２つからの判定によるメニューが１つに決まる場合はそのメニュー（運転コース）をユーザにお知らせし、ユーザによる運転開始の指示後にその運転コースを開始してもよい。運転コースの内容に応じて（たとえば槽洗浄などメンテナンスに関わる運転コースなど）はメニューをユーザにお知らせしてユーザによる運転開始の指示がなくても所定時間後に運転を開始してもよい。

　なお、第６の実施の形態では、軌跡大きさ判定部２０２、軌跡速さ判定部２０３、軌跡強さ判定部２０４、軌跡数判定部２０５を操作検知部２０１に備えた例を説明したが、軌跡大きさ判定部２０２と軌跡数判定部２０５の２つを備える構成としてもよい。この場合には、ユーザが描いた軌跡の大きさとユーザが描いた軌跡の数から、図１９Ａのように判定できる。

　または、軌跡強さ判定部２０４と軌跡数判定部２０５の２つを操作検知部２０１に備える構成としてもよい。この場合には、ユーザの軌跡を描く強さとユーザが描いた軌跡の数から、図１９Ｂのように判定できる。

　または、軌跡速さ判定部２０３と軌跡数判定部２０５の２つを操作検知部２０１に備える構成としてもよい。この場合には、ユーザの軌跡を描く速さとユーザが描いた軌跡の数から、図１９Ｃのように判定できる。

　また、軌跡数判定部２０５で判定する軌跡の数を予め定めた機能を選択する（ショートカットメニュー機能）に用いてもよい。たとえば、第１～第４の実施の形態において操作検知部２０１はユーザがタッチパネル１０３上に同時に描いた軌跡の数を判定する軌跡数判定部２０５も備える。ユーザが描いた軌跡の数が第７の所定値または第８の所定値以上であれば、表示メニュー切替部２１２は図７、図１０、図１３や図１５Ａ～図１５Ｃで表示したメニューにおいて併用可能な便利機能を追加する。たとえば、指２本を使って２本の軌跡を描いた場合は静音運転を行い、指３本を使って同時に３本の軌跡を描いた場合は省エネ運転を行う。このようなショートカットメニュー機能は、静音運転や省エネ運転のほかに、ナノイー（登録商標）、大風量乾燥、脱水後の衣類ほぐし、衣類運転後の洗濯槽の洗浄等であってもよい。

　また、本実施の形態において図示しないが、最初の設定画面（ホーム画面）にて、まず、「洗濯」、「洗濯～乾燥」、および「乾燥」のいずれかの運転コース選択ボタンをユーザが選択するときに、軌跡回転数判定部でユーザが描いた軌跡の数を判定し、ユーザが円を１回転描けば洗濯コースの設定ボタンを含む設定画面を表示し、ユーザが円を２回転描けば洗濯～乾燥コースの設定ボタンを含む設定画面を表示し、ユーザが円を３回転描けば乾燥のみのコースの設定ボタンを含む設定画面を表示メニュー切替部２１２は表示部１０２に表示するというように、ユーザが描いた軌跡数に応じて運転コースを表示する方法でもよい。また、「洗濯～乾燥」の行程を時計の１２時間と見なして、「洗濯～脱水」であれば０時～６時までの０～１８０度の半円をユーザは描き、「洗濯～乾燥」であれば０時～１２時までの０～３６０度の円をユーザは描き、「乾燥のみ」であれば６時～１２時までの１８０～３６０度の半円をユーザは描くというように、軌跡回転数判定部は角度を含めて軌跡を判定してもよい。

　但し、軌跡回転数判定部で判定した結果に基づいて表示部１０２に表示するメニューは上述と必ずしも一致するものではない。

　たとえば、ユーザが円を１回転描けば洗濯～乾燥コースの設定ボタンを含む設定画面を表示し、ユーザが円を２回転描けば洗濯コースの設定ボタンを含む設定画面を表示し、ユーザが円を３回転描けば乾燥のみのコースの設定ボタンを含む設定画面を表示メニュー切替部２１２は表示部１０２に表示する場合もある。

　また、「洗濯～脱水」であれば０時～３時までの０～９０度の半円をユーザは描き、「洗濯～乾燥」であれば０時～６時までの０～１８０度の円をユーザは描き、「乾燥のみ」であれば３時～６時までの９０～１８０度の半円をユーザは描く場合もある。

　また、右回転の軌跡と左回転の軌跡とを区別して、たとえばユーザが右回転で円を描いた場合は衣類の洗濯～乾燥コースのメニューを、ユーザが左回転で円を描いた場合は槽洗浄などメンテナンスに関わる運転コースのメニューを表示メニュー切替部２１２は表示部１０２に表示する方法としてもよい。

　（第７の実施の形態）
　以上の第１～第６の実施の形態では、ユーザがタッチパネル１０３上に描いた軌跡を操作検知部２０１で検知して、異なる運転コースや洗濯コースの設定ボタンを含む設定画面を表示制御部２１１が表示部１０２に表示する場合を説明したが、洗濯装置の運転中であってもユーザがタッチパネル１０３上に描いた軌跡を操作検知部２０１で検知して、表示制御部２１１が表示部１０２に異なる運転コースや洗濯コースの設定ボタンを含む設定画面を表示したり、運転動作を変更したりさせてもよい。

　洗濯装置の運転中にユーザが描いた軌跡の一例として図２０Ａの円弧２００１を示す。図２０Ａの円弧２００１はユーザがタッチパネル１０３に描いた軌跡である。矢印はユーザが描いた軌跡の始点から終点の方向を示す。

　たとえば、図２０Ａのように運転中にユーザが軌跡を右方向（時計方向）に描いたときは運転時間を短縮し、ユーザが軌跡を左方向に描いたときは運転時間を延長するように操作検知部２０１は判定し表示メニュー切替部２１２は運転時間延長のメニューを表示部１０２に表示させてもよい。

　表示メニュー切替部２１２が表示部１０２に表示させるメニューは時間変更のほかに温度設定の変更でもよい。たとえば、運転中にユーザが軌跡を右方向に描いたときは洗濯水や乾燥の温度を高めに設定するように操作検知部２０１は判定して表示メニュー切替部２１２は表示部１０２に温度設定のメニューを表示させてもよい。ユーザが軌跡を左方向に描いたときは洗濯水や乾燥の温度を低めに設定するように操作検知部２０１は判定し表示メニュー切替部２１２は表示部１０２に温度設定のメニューを表示させてもよい。

　また運転中にユーザが軌跡を左方向に描いたときは、たとえば図２０Ｂのように乾燥運転を一時停止させるように操作検知部２０１は判定し洗濯装置１０１の制御部（図示せず）を制御して表示部１０２に一時停止の画面を表示させてもよい。短時間で停止可能にさせることを考慮して操作検知部２０１は他の軌跡の判定時に比べて短い軌跡でも左方向の判定を有効とする。

　これらのユーザによる軌跡による操作は乾燥運転中だけでなく洗濯中やすすぎ中にも有用である。

　さらに上述の第２の実施の形態では、軌跡速さ判定部２０３によりユーザの軌跡を描く速さが判定できるので同じ方向の軌跡についても、運転中にユーザが軌跡をたとえば右方向に速く描いたときは運転時間を短くするように操作検知部２０１は判定し表示メニュー切替部２１２は運転時間短縮のメニューを表示部１０２に表示することも可能である。ユーザが軌跡をたとえば右方向に遅く描いたときには運転時間を長くするように操作検知部２０１は判定して表示メニュー切替部２１２は運転時間延長のメニューを表示部１０２に表示することも可能である。

　なお、本実施の形態ではユーザが描く軌跡は円弧で説明した。これは洗濯装置のモータや洗濯槽の回転、洗濯するときの水流の渦をイメージしているためであるが、ユーザが描く軌跡は弧に限らず、一筆書きの任意の計上、例えば、多角形であってもよい。軌跡を円とし洗濯槽の回転円とが概同一軸方向になればユーザにとって操作がより直感的になりわかりやすくなる。

　また、第１～第７の実施の形態の洗濯装置の操作方法の一部をコンピュータやコンピュータプログラムで実現してもよい。

　なお、第１～第７の実施の形態では、図１のように洗濯装置の操作表示部１１１を洗濯装置１０１に備える構成で説明したが、操作表示部１１１を洗濯装置１０１と別体にしてもよい。たとえば、操作表示部は洗濯装置１０１と通信するリモコンや携帯端末（遠隔操作部）であり、操作表示部を操作して洗濯コースを選択した後、洗濯機に洗濯コースを送信して設定する構成でも構わない。

　なお、第１～第７の実施の形態では、ユーザが軌跡を描くのは図１の操作表示部１１１で説明したが洗濯槽ドア１０５が操作表示部１１１の一部を兼ねて、ユーザは洗濯槽ドア１０５に軌跡を描いても構わない。洗濯槽ドア１０５のほうが本実施の形態の軌跡による操作と洗濯物の回転とがユーザに直接的に理解しやすく、操作表示部１１１よりも洗濯槽ドア１０５のほうが大きいので軌跡を描きやすい。また、第１～第７の実施の形態では、図１においてドラム式で説明したが縦型でも構わない。縦型であればユーザは洗濯槽ドア１０５に軌跡を描きやすい。

　以上説明したように、本発明は、タッチパネルに、洗濯装置の運転モードまたは運転条件を設定するための設定画面を表示する洗濯装置の操作方法であって、タッチパネルに入力される軌跡の大きさに応じて、設定画面が異なる洗濯装置の操作方法である。

　これによれば、ユーザはタッチパネルに描く軌跡の大きさを異ならせることで直感的に洗濯装置を操作できる。

　また、本発明は、設定画面が、タッチパネルに入力される軌跡の大きさに応じた、洗濯対象物の素材または洗濯対象物の量のための、運転モードまたは運転条件を設定する設定ボタンを含むものであってもよい。

　これによれば、タッチパネルに描く軌跡によって、ユーザは洗濯対象物の素材またはその量に適する運転コースなどを選択することができる。

　特に、設定画面は、タッチパネルに入力される軌跡が大きい場合には、洗濯対象物が大きいまたは厚手、または、洗濯対象物の量が多い場合の運転モードまたは運転条件を設定する設定ボタンを含むことが望ましい。さらに、入力される軌跡が小さい場合には、洗濯対象物が小さいまたは薄手またはドライ洗濯表示のあるようなデリケートなもの、または、洗濯対象物の量が少ない場合の運転モードまたは運転条件を設定する設定ボタンを含むことが望ましい。

　また、本発明は、タッチパネルに、洗濯装置の運転モードまたは運転条件を設定するための設定ボタンを表示する洗濯装置の操作方法であって、タッチパネルに入力される（描かれる）軌跡の速さまたは強さに応じて、設定画面が異なる洗濯装置の操作方法である。

　これによれば、ユーザはタッチパネルに描く軌跡の速さまたは強さを異ならせることで直感的に洗濯装置を操作できる。

　また、本発明は、設定画面が、タッチパネルに入力される（描かれる）軌跡の速さまたは強さに応じた、洗濯装置の運転時間のための、運転モードまたは運転条件を設定する設定ボタンを含むものであってもよい。

　これによれば、タッチパネルに描く軌跡によって、ユーザは運転時間の長さを選択することができる。

　特に、設定画面は、タッチパネルに入力される（描かれる）軌跡が速いまたは強い場合には、運転時間が短い運転モードまたは運転条件を設定する設定ボタンを含み、描かれる軌跡が遅いまたは弱い場合には、運転時間が長い運転モードまたは運転条件を設定する設定ボタンを含むことが望ましい。

　また、本発明は、設定画面がタッチパネルに入力される（描かれる）軌跡の速さまたは強さに応じた、洗濯装置の運転の強度を設定する設定ボタンを含むものであってもよい。

　これによれば、タッチパネルに描く軌跡によって、ユーザは洗濯の強さを選択することができる。

　特に、設定画面は、タッチパネルに入力される（描かれる）軌跡が速いまたは強い場合には、運転の強度が強い、しっかり洗濯するための運転モードまたは運転条件を設定する設定ボタンを含み、軌跡が遅いまたは弱い場合には、運転の強度が弱い、やさしく洗濯するための運転モードまたは運転条件を設定する設定ボタンを含むことが望ましい。

　また、本発明は、タッチパネルに、洗濯装置の運転モードまたは運転条件を設定するための設定画面を表示する洗濯装置の操作方法であって、タッチパネルに入力される（描かれる）軌跡の数に応じて設定画面が異なる、洗濯装置の操作方法である。

　これによれば、ユーザはタッチパネルに描く軌跡の数を異ならせることで直感的に洗濯装置を操作できる。

　また、本発明は、設定画面が、タッチパネルに入力される軌跡の数に応じた、洗濯対象物の素材、洗濯対象物の量、および運転時間の少なくともいずれか１つのための、運転モードまたは運転条件を設定する設定ボタンを含むものであってもよい。

　これによれば、タッチパネルに描く軌跡の数によって、ユーザは洗濯対象物の素材、洗濯対象物の量、運転時間、および運転の強度、の少なくともいずれか１つに適する運転コースなどを選択することができる。

　特に、設定画面は、タッチパネルに入力される軌跡が多い場合には、洗濯対象物が大きいまたは厚手、または洗濯対象物の量が多い、または運転時間が短い、または運転の強度が強い運転モードまたは運転条件を設定する設定ボタンを含み、軌跡が少ない場合には、洗濯対象物が小さいまたは薄手またはドライ表示のあるデリケートなもの、または洗濯対象物の量が少ない、または運転時間が長い、または運転の強度が弱い運転モードまたは運転条件を設定する設定ボタンを含むことが望ましい。

　また、本発明は、これまで説明した本発明の洗濯装置の操作方法をコンピュータに実行させるプログラムである。

　以上のように、本発明の洗濯装置の操作方法、およびそのプログラムは、洗濯装置（洗濯機や洗濯乾燥機）、乾燥装置、コインランドリー装置やドライクリーニング装置に限らずモータ機器の回転数や運転時間などの制御に有用である。そして、家庭、オフィス、工場、施設、店舗、建物等の場所で利用可能である。また衣類以外の洗浄装置（たとえば食器洗い洗浄機や工業用洗浄装置）などの洗浄装置においてもタッチパネルを用いた操作方法として利用可能である。

　１０１　洗濯装置
　１０２　表示部
　１０３　タッチパネル
　１０４　ハードウエアスイッチ
　１０５　洗濯槽ドア
　１１１　操作表示部
　２０１　操作検知部
　２０２　軌跡大きさ判定部
　２０３　軌跡速さ判定部
　２０４　軌跡強さ判定部
　２０５　軌跡数判定部
　２１１　表示制御部
　２１２　表示メニュー切替部
　８０１，８０２，１１０１，１１０２，１４０１，１４０２，１８０１，１８０２　軌跡

Claims

　タッチパネルに、洗濯装置の運転モードまたは運転条件を設定するための設定画面を表示する洗濯装置の操作方法であって、
　前記タッチパネルに入力される軌跡の大きさに応じて、前記設定画面が異なる洗濯装置の操作方法。
　前記設定画面は、前記タッチパネルに入力される軌跡の大きさに応じた、洗濯対象物の素材または洗濯対象物の量のための、運転モードまたは運転条件を設定する設定ボタンを含む、請求項１に記載の洗濯装置の操作方法。
　タッチパネルに、洗濯装置の運転モードまたは運転条件を設定するための設定ボタンを表示する洗濯装置の操作方法であって、
　前記タッチパネルに入力される軌跡の速さまたは強さに応じて、前記設定画面が異なる洗濯装置の操作方法。
　前記設定画面は、前記タッチパネルに入力される軌跡の速さまたは強さに応じた、洗濯装置の運転時間のための、運転モードまたは運転条件を設定する設定ボタンを含む、請求項３に記載の洗濯装置の操作方法。
　前記設定画面は、前記タッチパネルに入力される軌跡の速さまたは強さに応じた、洗濯装置の運転の強度を設定する設定ボタンを含む、請求項３に記載の洗濯装置の操作方法。
　タッチパネルに、洗濯装置の運転モードまたは運転条件を設定するための設定画面を表示する洗濯装置の操作方法であって、
　前記タッチパネルに入力される軌跡の数に応じて、前記設定画面が異なる洗濯装置の操作方法。
　前記設定画面は、前記タッチパネルに入力される軌跡の数に応じた、洗濯対象物の素材、洗濯対象物の量、運転時間、および運転の強度、の少なくともいずれか１つのための、運転モードまたは運転条件を設定する設定ボタンを含む、請求項６に記載の洗濯装置の操作方法。
　請求項１または３または６のいずれか１項に記載の洗濯装置の操作方法をコンピュータに実行させるプログラム。