以下、衣類処理装置の複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の洗濯機1は、衣類に対して洗濯、すすぎ、脱水、乾燥などの処理を行うための運転を実行することができるものであり、衣類処理装置の一例である。具体的には、洗濯機1は、洗濯運転、乾燥運転および洗濯乾燥運転を実行することが可能となっている。
洗濯機1は、乾燥機能を備えたドラム式洗濯乾燥機であって、筐体2、扉3、図2に符号4を付して示す制御装置、操作パネル5などを備えている。この場合、筐体2に対して扉3側を洗濯機1の前側とし、扉3と反対側を洗濯機1の後側とする。また、前後方向に対する直角水平方向を左右方向とする。また、前後方向および左右方向に直交する方向を上下方向とする。
洗濯機1の本体を構成する筐体2は、前面が滑らかに傾斜した矩形の箱状に形成されている。筐体2の前面中央部分には、開口6が設けられている。開口6は、筐体2の内部に設けられた図示しない回転槽に連通されている。洗濯物は、この開口6を通して回転槽内に出し入れされる。
扉3は、開口6を開閉可能に設けられている。扉3は、図示しない扉ボタンが操作されることにより開放される。筐体2の上面には、給水口7が設けられている。給水口7は、図示しない給水ホースによって水源となる水道の蛇口に接続される。そして、水道の蛇口からの水は、給水ホースおよび給水口7を通って、筐体2内に設けられた図示しない水槽内へ供給される。
制御装置4は、例えばマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、ROMなどの記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより洗濯機1の動作全般を制御する。制御装置4は、図2に示すように、モータ11、排水弁12、給水弁13、圧縮機14および送風機15などに接続されている。それぞれ詳細な説明は省略するが、モータ11は、筐体2内に設けられた図示しない回転槽を回転させるためのものである。
排水弁12は、図示しない水槽内の水を機外へ排水するためのものである。給水弁13は、給水口7と図示しない水槽内との連通を開閉し、水槽内へ給水を行うためのものである。圧縮機14は、乾燥機能用のヒートポンプユニットを構成するものである。送風機15は、ヒートポンプユニットにより生成された温風を図示しない回転槽内へ供給するためのものである。
また、制御装置4は、温度センサ16、水位センサ17、回転センサ18、扉スイッチ19などの入力機器および操作パネル5に接続されている。それぞれ詳細な説明は省略するが、温度センサ16は、図示しない水槽内の温度を検出するものである。水位センサ17は、水槽内の水位を検出するものである。回転センサ18は、図示しない回転槽の回転位置および回転速度を検出するものである。扉スイッチ19は、扉3の開閉を検出するものである。
図1に示すように、操作パネル5は、筐体2の上面前側に設けられている。操作パネル5は、例えば液晶ディスプレイからなる矩形状の表示部20を備えている。この場合、洗濯機1の前後方向に沿う方向を表示部20の上下方向とし、洗濯機1の左右方向に沿う方向を表示部20の左右方向とする。
表示部20には、洗濯機1の運転に関する各種の情報が含まれた各種の画面が表示される。表示部20の表示面は、ユーザによるタッチ操作が可能なタッチパネルとしても機能する。表示部20には、洗濯機1の運転に関する各種の操作を受け付けるための操作キーが含まれた各種の画面が表示される。ユーザは、上記操作キーをタッチ操作することにより、洗濯機1の運転に関する各種の操作を行うことができる。
このように、操作パネル5は、運転に関する各種の情報および運転に関する各種の操作を受け付けるための操作キーが含まれた各種の画面を表示するためのものであり、操作表示器に相当する。本実施形態では、表示部20のタッチパネルとしては、手指で触れた際に発生する静電容量の変化をセンサで感知する静電容量方式のタッチパネルが採用されている。なお、表示部20のタッチパネルとしては、例えば抵抗膜方式など、各種の方式を採用することができる。また、表示部20は、液晶ディスプレイに限らずともよく、例えば有機ELディスプレイなど、各種の表示装置を採用することができる。
制御装置4は、表示制御用のプログラムを実行することにより、操作パネル5の表示部20への表示を制御する。また、制御装置4は、表示部20に表示された上記操作キーに対する操作に応じて、運転の種類の選択、コースの選択、コースの内容の設定、運転の開始や一時停止など、様々な制御を実行する。このように、制御装置4は、表示部20への表示を制御するとともに、上記操作キーに対する操作に応じて所定の制御を行うものであり、制御部に相当する。
次に、上記構成における表示部20への表示に関する制御の内容について説明する。
[1]トップ画面について
ユーザにより図示しない電源スイッチが操作されると、洗濯機1への電源が投入される。そして、電源投入後、表示部20には、図3に示すようなトップ画面が表示される。なお、以下では、表示部20のことを画面とも呼ぶこととする。
このトップ画面は、電源投入後、最初の入力操作が行われる前の表示画面であり、設定画面に相当する。詳細は後述するが、トップ画面は、設定可能な運転の内容を表示するとともに、運転を設定するための画面となっている。また、トップ画面は、設定された運転に対応したコースの少なくとも一部を表示するとともにコースを設定するための画面となっている。
トップ画面および後述する各種の画面において、画面の下端部は、共通のフッター部21となっている。フッター部21には、洗濯運転アイコン22、洗濯乾燥運転アイコン23、乾燥運転アイコン24、その他設定キー25およびスタートキー26が、画面の左からこの順で画面の横方向に一列に並ぶように配置されている。洗濯運転アイコン22は、洗濯運転を選択するための操作キーとして機能する。洗濯乾燥運転アイコン23は、洗濯乾燥運転を選択するための操作キーとして機能する。乾燥運転アイコン24は、乾燥運転を選択するための操作キーとして機能する。
この場合、洗濯運転アイコン22、洗濯乾燥運転アイコン23および乾燥運転アイコン24は、画面の左から、この順に並ぶように配置されているが、これら3つのアイコンの並び順は適宜入れ替え可能である。また、運転の選択状態に応じて3つのアイコンの並び順が変更されるようにしてもよい。例えば、その時点で選択されている操作キーが常に中央に配置されるように、各アイコンの配置を随時変更するようにしてもよい。
洗濯運転アイコン22、洗濯乾燥運転アイコン23および乾燥運転アイコン24は、運転の種類ごとに対応して設けられた複数の運転種類アイコンであり、これら複数の運転種類アイコンのいずれかに対する操作が行われることにより、その操作が行われた運転種類アイコンに対応する運転が選択されて設定される、つまり運転の種類が決定されることになる。
具体的には、洗濯運転アイコン22に対する操作が行われると洗濯運転が選択され、洗濯乾燥運転アイコン23に対する操作が行われると洗濯乾燥運転が選択され、乾燥運転アイコン24に対する操作が行われると乾燥運転が選択される。なお、このような運転の種類の選択および決定は、運転が開始されるまでの期間には何度でも行うことができる。
制御装置4は、所定の運転種類アイコンに対する操作が行われると、その操作された運転種類アイコンの表示態様を、操作されていない運転種類アイコンの表示態様とは異なる表示態様へと変化させる。異なる表示態様としては、例えば、アイコンの背景色を変化させること、アイコン内の文字などを強調表示させること、アイコンの外枠を強調表示させること、などが挙げられる。これにより、ユーザは、その時点において選択されている運転の種類を容易に認識することができる。
図3に示すように、本実施形態では、操作が行われていない運転種類アイコンである洗濯運転アイコン22および乾燥運転アイコン24は、背景色が淡色であるとともに、運転種類を表す文字(洗濯、乾燥)が薄いグレーで表示されているのに対し、操作が行われた運転種類アイコンである洗濯乾燥運転アイコン23は、背景色が濃色であるとともに、運転種類を表す文字(洗乾)が黒色で表示されている。
その他設定キー25は、洗濯機1に関わる各種の設定を行うための操作キーである。その他設定キー25に対する操作が行われると、図4に示すような本体設定画面へと遷移する。本体設定画面では、液晶ディスプレイの輝度を設定するための「表示の明るさ設定」、洗濯機1の時計時刻を設定するための「時刻設定」、強制的にドアロックするための「チャイルドロック」などを実行することができる。
スタートキー26は、運転を開始するための操作キーであり、画面の端部、より具体的には画面の右下の端に表示されている。制御装置4は、スタートキー26を表示する際、常に同じ位置に表示させるようになっている。なお、制御装置4は、少なくとも、トップ画面、後述するコース情報表示画面およびコース詳細設定画面において、スタートキー26を共通の位置に表示させるようになっていればよい。
トップ画面および後述する各種の画面において、画面の上端部は、共通のヘッダー部27となっている。ヘッダー部27において、画面左側はステータス表示領域28となっている。ステータス表示領域28には、時刻、外部の機器との間で行われる無線通信に関する電波状態、自動おそうじの設定有無、カビプロテクトの設定有無など、各種のステータスが常時固定表示される。ヘッダー部27において、画面右側は操作キー表示領域29となっている。
操作キー表示領域29には、予約設定キー30、温水設定キー31および照明オンオフキー32が、左からこの順で画面の横方向に一列に並ぶように配置されている。制御装置4は、これら3つの操作キー、つまり予約設定キー30、温水設定キー31および照明オンオフキー32を表示する際、常に同じ位置に表示させるようになっている。なお、これら3つの操作キーに関する詳細は、後述する。
トップ画面において、画面中央部は、その時点において選択(設定)されている運転に対応した全てのコースのそれぞれに対応したコースアイコン33が表示されるコース一覧表示領域34となっている。この場合、5つのコースアイコン33が画面の横方向に並ぶように表示されるとともに、それらの下側に別の5つのコースアイコン33が画面の横方向に並ぶように表示されている。
図3に示すコース一覧表示領域34には、洗濯乾燥運転に対応した「スピードコース」、「おやすみコース」、「標準コース」、「つけおきコース」、「少量60分コース」、「念入りコース」、「メモリーコース」、「毛布コース」、「おしゃれ着コース」および「とっても柔らかコース」のそれぞれに対応するコースアイコン33が表示されている。各コースアイコン33は、それぞれのコースを連想させ得る表示態様となっている。例えば、標準コースのコースアイコン33は、洗濯物の一例であるTシャツを模式的に表す表示態様となっている。また、おやすみコースのコースアイコン33は、夜を連想させる月および星を表す表示態様となっている。
制御装置4は、所定のコースアイコン33に対する操作が行われると、その操作されたコースアイコン33に対応したコースを選択して設定するとともに、その操作されたコースアイコン33の表示態様を、操作されていないコースアイコン33の表示態様とは異なる表示態様へと変化させる。異なる表示態様としては、例えば、アイコンの背景色を変化させること、アイコン内の図形および文字の少なくとも一方を拡大させること、アイコンの外枠を強調表示させること、などが挙げられる。これにより、ユーザは、その時点において選択されているコースがどのコースであるのかを容易に認識することができる。
図3に示すように、本実施形態では、操作が行われた標準コースに対応するコースアイコン33は、その外枠が他のコースアイコン33の外枠に比べて太い線で表示されるとともに、その背景色が他のコースアイコンの背景色に比べて濃い色で表示される。また、この場合、操作が行われた標準コースに対応するコースアイコン33内の図形および文字が、他のコースアイコン33内の図形および文字に比べて大きくなるように拡大表示される。
前述したように、制御装置4は、所定のコースアイコン33に対する操作が1度行われる(1回タッチ操作される)ことにより、その所定のコースアイコン33に対応したコースを選択して設定する。そして、制御装置4は、このように1度操作が行われた所定のコースアイコン33に対する操作が再び行われることにより、つまり2度以上連続して所定のコースアイコン33に対する操作が行われる(2回以上連続してタッチ操作される)ことにより、そのコースアイコン33に対応するコースの行程内容に関する情報を表示させる。
この場合、制御装置4は、所定のコースが設定されると、つまり所定のコースアイコン33に対して2回以上連続してタッチ操作がされると、トップ画面に代えて、そのコースアイコン33に対応するコースの行程内容に関する情報が表示されるコース情報表示画面を表示させる。したがって、図3に示すように、標準コースに対応するコースアイコン33に対する操作が1度行われている状態で、さらに標準コースに対応するコースアイコン33に対する操作が行われると、標準コースの行程内容に関する情報が表示される、つまり図5に示すようなコース情報表示画面へと遷移する。コース情報表示画面の詳細については後述する。
この場合、運転の種類ごとに互いに異なる色が対応付けられている。例えば、洗濯運転には青色が対応付けられ、洗濯乾燥運転には緑色が対応付けられ、乾燥運転には橙色が対応付けられている。これら対応付ける色は、例えば洗濯運転は水を連想させる青系統の色(例えば青色、水色)とし、例えば乾燥運転は温風を連想させる赤系統の色(例えば橙色、赤色)とする、といった具合に、各運転のイメージに合致するような色に設定するとよい。
制御装置4は、所定の運転種類アイコンに対する操作が行われて、その操作された運転種類アイコンに対応した運転が選択されると、その時点で表示されている画面上(この場合、トップ画面)および以降に表示される画面(例えばコース情報表示画面など)上の任意の領域について、その選択された運転に対応付けられた色と同系色の背景表示とするようになっている。
制御装置4は、運転が実行されてから洗濯機1への電源が再投入された後に表示させるトップ画面では、その実行された運転(前回の運転)に対応した運転種類アイコンが選択された状態とする。ただし、制御装置4は、前回の運転が乾燥運転であった場合、このような制御を実施しなくともよい。なぜなら、乾燥運転は、洗濯運転および洗濯乾燥運転に比べ、その使用頻度が低いからである。
また、制御装置4は、運転が実行されてから洗濯機1への電源が再投入された後に表示させるトップ画面では、洗濯運転、洗濯乾燥運転および乾燥運転のそれぞれについて、前回の運転におけるコースが選択されている状態とする。例えば、前回実施された洗濯運転がメモリーコースであり、前回実施された洗濯乾燥運転が標準コースである場合には、制御装置4は、次のような制御を行う。
すなわち、この場合、制御装置4は、電源再投入後のトップ画面において、洗濯運転アイコン22が選択された状態になると、コース一覧表示領域34に表示される各コースアイコン33の表示態様を、メモリーコースに対応したコースアイコン33が選択された表示態様とする。また、この場合、制御装置4は、電源再投入後のトップ画面において、洗濯乾燥運転アイコン23が選択された状態になると、コース一覧表示領域34に表示される各コースアイコン33の表示態様を、標準コースに対応したコースアイコン33が選択された表示態様とする。
ただし、制御装置4は、前回の運転のコースが標準コースおよびメモリーコース以外のコースであった場合、このような制御を実施しなくともよい。なぜなら、標準コースおよびメモリーコース以外のコースは、標準コースおよびメモリーコースに比べて、その使用頻度が低いからである。例えば、制御装置4は、前回の運転のコースが標準コースおよびメモリーコース以外のコースであった場合、コース一覧表示領域34に表示される各コースアイコン33の表示態様を、標準コースに対応したコースアイコン33が選択された表示態様としてもよい。
なお、このような前回実施された運転の種類、コースなどは、制御装置4を構成するマイクロコンピュータ内に設けられた不揮発性メモリに記憶させておけばよい。また、マイクロコンピュータの外部にEEPROMなどの不揮発性メモリが設けられた構成であれば、その外部のEEPROMに運転の種類、コースなどを記憶させてもよい。この場合、マイクロコンピュータは、各種のシリアル通信を介してEEPROMに対し、運転の種類、コースなどのデータの書き込み、読み出しを行えばよい。
[2]コース情報表示画面について
前述したように、トップ画面において、所定のコースアイコン33に対する操作が2度行われた場合、その時点において選択されているコースの行程内容などに関する情報を表示するコース情報表示画面へと遷移する。なお、ここでは、洗濯乾燥運転の標準コースに対応するコース情報表示画面を例示して説明するが、他のコース情報表示画面についても同様の内容となっている。
図5に示すように、コース情報表示画面では、トップ画面と同様のヘッダー部27およびフッター部21が設けられている。したがって、コース情報表示画面上にも、各運転種類アイコン、スタートキー26を初めとする各種の操作キーなどが表示されている。コース情報表示画面において、画面中央部の上側には、コースの名称およびコースの概略的な内容を表示するための概要表示領域35が設けられている。
具体的には、図5に示す洗濯乾燥運転の標準コースに対応するコース情報表示画面における概要表示領域35には、コースの名称である「標準コース」という表示に加え、その標準コースの概要を表す文字「普段の洗濯物におすすめです。」が表示されている。これにより、ユーザは、現在選択されているコースの種類およびそのコース概要を容易に把握することができる。
コース情報表示画面において、画面中央部の下側には、コースの行程内容を表示するための行程表示領域36が設けられている。行程表示領域36には、全ての行程を表す行程表示が、画面の横方向に時系列に並ぶように表示される。具体的には、図5に示す洗濯乾燥運転の標準コースに対応したコース情報表示画面における行程表示領域36には、洗い行程を表す行程表示である洗いアイコン37、すすぎ行程を表す行程表示であるすすぎアイコン38、脱水行程を表す行程表示である脱水アイコン39および乾燥行程を表す行程表示である乾燥アイコン40が、左からこの順で、つまり時系列に並ぶように配置されている。
この場合、洗いアイコン37には、その行程の条件を表す行程条件表示「14分」が表示され、すすぎアイコン38には、その行程の条件を表す行程条件表示「2回」が表示され、脱水アイコン39には、その行程の条件を表す行程条件表示「自動」が表示され、乾燥アイコン40には、その行程の条件を表す行程条件表示「省エネ」が表示される。また、図5に示すように、行程表示領域36には、ふろ水の設定状況を表すための表示であるふろ水アイコン41も表示されている。
上述した各行程表示(洗いアイコン37、すすぎアイコン38、脱水アイコン39および乾燥アイコン40)には、それぞれ異なる色が対応付けられている。具体的には、洗いアイコン37には濃い青色が対応付けられ、すすぎアイコン38には薄い青色が対応付けられ、脱水アイコン39には水色が対応付けられ、乾燥アイコン40には橙色が対応付けられている。制御装置4は、洗いアイコン37、すすぎアイコン38、脱水アイコン39および乾燥アイコン40について、それぞれに対応付けられた色で表示させるようになっている。
コース情報表示画面において、画面中央部の上部左端には、戻るキー42が表示されている。戻るキー42は、コースの行程内容に関する情報を表示させた際、トップ画面の表示内容を元に戻すための操作キー、つまりコース情報表示画面を閉じてトップ画面へと戻るための操作キーである。したがって、戻るキー42に対する操作が行われると、コース情報表示画面からトップ画面へと遷移する。また、コース情報表示画面において、画面中央部の上部右端には、設定変更キー43が表示されている。設定変更キー43は、コースの詳細内容を設定するためのコース詳細設定画面へと遷移させるための操作キーである。
この場合、設定変更キー43が操作されると、その時点において選択されているコースの内容を設定するためのコース詳細設定画面へと遷移するようになっている。具体的には、図5に示すように、洗濯乾燥運転の標準コースに対応するコース情報表示画面において設定変更キー43に対する操作が行われると、洗濯乾燥運転の標準コースに対応したコース詳細設定画面(図6参照)へと遷移する。なお、制御装置4は、行程表示領域36の一部または全部を、コース詳細設定画面へと遷移させるための操作キー、つまり設定変更キー43と同等の操作キーとして機能させることもできる。行程表示領域36を設定変更キー43と同等の操作キーとして機能させる場合、設定変更キー43を設けてもよいし、省いてもよい。
[3]コース詳細設定画面について
前述したように、コース情報表示画面において、設定変更キー43または行程表示領域36に対する操作が行われた場合、コース詳細設定画面へと遷移する。なお、ここでは、洗濯乾燥運転の標準コースに対応するコース詳細設定画面を例示して説明するが、他のコース詳細設定画面についても同様の内容となっている。
図6に示すように、コース詳細設定画面では、トップ画面およびコース情報表示画面と同様のヘッダー部27およびフッター部21が設けられている。したがって、コース詳細設定画面上にも、各運転種類アイコン、スタートキー26を初めとする各種の操作キーなどが表示されている。コース詳細設定画面は、ユーザが、選択しているコースの詳細な内容を確認するとともに、その内容を設定(変更)することができるような表示となっている。具体的には、コース詳細設定画面において、画面中央部には、コースの詳細な内容およびコースの設定を行うための各種の操作キーが表示される領域44が設けられている。
制御装置4は、領域44に、コースの名称、全ての行程を表す行程表示、各行程の条件を表す行程条件表示、各行程の条件を変更するための操作キーである行程条件変更キーなどを表示させる。具体的には、図6に示すコース詳細設定画面における領域44において、画面上部の右端には、戻るキー45が表示されている。戻るキー45は、コース詳細設定画面を閉じて一つ前の画面、つまりコース情報表示画面に戻るための操作キーである。したがって、戻るキー45に対する操作が行われると、コース詳細設定画面からコース情報表示画面へと遷移する。
図6に示すコース詳細画面における領域44には、洗い行程を表す行程表示である洗いアイコン46、すすぎ行程を表す行程表示であるすすぎアイコン47、脱水行程を表す行程表示である脱水アイコン48および乾燥行程を表す行程表示である乾燥アイコン49が、画面の左からこの順に横方向に並ぶように、つまり時系列に並ぶように配置されている。上述した各行程表示(洗いアイコン46、すすぎアイコン47、脱水アイコン48および乾燥アイコン49)には、コース情報表示画面における各行程表示と同様、それぞれ異なる色が対応付けられている。制御装置4は、洗いアイコン46、すすぎアイコン47、脱水アイコン48および乾燥アイコン49について、それぞれに対応付けられた色で表示させるようになっている。
図6に示すコース詳細設定画面における領域44において、洗いアイコン46の下方には洗い行程の条件を表す行程条件表示「自動(14分)」が表示され、すすぎアイコン47の下方にはすすぎ行程の条件を表す行程条件表示「自動(2回)」が表示され、脱水アイコン48の下方には脱水行程の条件を表す行程条件表示「自動」が表示され、乾燥アイコン49の下方には乾燥行程の条件を表す行程条件表示「省エネ」が表示される。このように、制御装置4は、行程表示を画面の横方向に時系列に並ぶように表示させるとともに、行程条件表示を行程表示に対して並設するように表示させる。
洗いアイコン46の下方において、行程条件表示を挟んで上下に、行程条件変更キーに相当する加算キー50および減算キー51が配置されている。行程条件表示の上側に位置する加算キー50は、洗い時間を増やすための操作キーであり、加算キー50が1回操作される毎に洗い時間が1分増加するようになっている。また、行程条件表示の下側に位置する減算キー51は、洗い時間を減らすための操作キーであり、減算キー51が1回操作される毎に、洗い時間が1分減少するようになっている。コース詳細設定画面において、ユーザは、加算キー50および減算キー51を操作することにより、洗い行程における洗い時間を所望する時間に設定(変更)することができる。
すすぎアイコン47の下方において、行程条件表示を挟んで上下に、行程条件変更キーに相当する加算キー52および減算キー53が配置されている。行程条件表示の上側に位置する加算キー52は、すすぎ回数を増やすための操作キーであり、加算キー52が1回操作される毎に、すすぎ回数が1回増加するようになっている。また、行程条件表示の下側に位置する減算キー53は、すすぎ回数を減らすための操作キーであり、減算キー53が1回操作される毎に、すすぎ回数が1回減少するようになっている。コース詳細画面において、ユーザは、加算キー52および減算キー53を操作することにより、すすぎ行程におけるすすぎ回数を所望する回数に設定(変更)することができる。
脱水アイコン48の下方には、行程条件変更キーに相当する加算キーおよび減算キーは配置されていない。これは、洗濯乾燥運転における脱水時間のユーザによる変更を不可とする洗濯機1の仕様に起因している。したがって、図6に示すコース詳細設定画面において、ユーザは、脱水行程における脱水時間を設定(変更)することはできない。乾燥アイコン49の下方に表示される行程条件表示56は、乾燥行程の条件を設定(変更)するための操作キー(行程条件変更キー)としても機能する。この場合、行程条件表示56に対する操作が行われると、乾燥行程の条件を設定するための乾燥設定画面が表示されるようになっている。なお、乾燥設定画面の内容については後述する。
制御装置4は、領域44に、各行程についての実施の有無を設定するための操作キーである行程オンオフキーを表示させるようになっている。具体的には、図6に示すコース詳細設定画面における領域44では、減算キー51、53の下方には、それぞれ行程オンオフキー57、58が配置されている。行程オンオフキー57、58は、それぞれ洗い行程、すすぎ行程の実施の有無を設定するための操作キーである。ユーザは、行程オンオフキー57を操作することにより、洗い行程を実施する設定と実施しない設定とを切り替えることができる。ユーザは、行程オンオフキー58を操作することにより、すすぎ行程を実施する設定と実施しない設定とを切り替えることができる。
行程オンオフキー57、58の操作により、対応する行程を実施する設定となっている場合、行程オンオフキー57、58は、行程を実施する旨を表すような表示態様となる。例えば、行程オンオフキー57の操作により洗い行程を実施する設定となっている場合、図6に示すように、行程オンオフキー57上に、対応する行程を実施する旨を表す「ON」が表示される。行程オンオフキー57、58の操作により、対応する行程を実施しない設定となっている場合、行程オンオフキー57、58は、行程を実施しない旨を表すような表示態様となる。例えば、行程オンオフキー57の操作により洗い行程を実施しない設定となっている場合、図示は省略するが、行程オンオフキー57上に、対応する行程を実施しない旨を表す「OFF」が表示される。
また、このとき、洗い行程の条件を表す行程条件表示と、加算キー50および減算キー51とが、薄いグレーで表示された、いわゆるグレーアウトの状態となり、洗い行程の条件に関する設定の変更を受け付けない状態となる。つまり、制御装置4は、行程オンオフキー57、58が操作されることにより、それに対応する行程の実施が無しに設定されると、その行程の条件を変更するための行程条件変更キーによる操作の受付を無効化するようになっている。
また、制御装置4は、行程条件変更キーが操作されることにより、その行程条件変更キーに対応する行程の条件が変更された後、行程オンオフキーが操作されることにより、行程の実施が無しに設定されると、行程条件変更キーの操作に応じて設定された行程の条件を初期化するようになっている。
例えば、加算キー50および減算キー51の一方または双方が操作されることにより、洗い行程における洗い時間が初期設定である「自動(14分)」から「5分」へと変更されたとする。この状態から、行程オンオフキー57が操作されることにより洗い行程を実施しない設定とされると、洗い行程における洗い時間は初期設定である「自動(14分)」へと自動的に変更される、つまり初期化される。したがって、この後、再び行程オンオフキー57が操作されることにより、洗い行程を実施する設定とされると、洗い行程の条件を表す行程条件表示には、初期設定である「自動(14分)」が表示される。
領域44の中央部右端には、給水手法としてのふろ水の設定を変更するための操作キーであるふろ水設定キー60が配置されている。ふろ水設定キー60には、その時点におけるふろ水の設定状況(図6では「なし」)が表示される。この場合、ふろ水設定キー60に対する操作が行われると、ふろ水に関する設定を行うためのふろ水設定画面が表示されるようになっている。なお、ふろ水設定画面の内容については後述する。
領域44において、戻るキー45の左側には、設定クリアキー61が配置されている。設定クリアキー61は、全ての行程の条件を初期化するための操作キーである。ただし、設定クリアキー61は、各行程の条件がいずれも変更されておらず全て初期設定のままである場合、図6に示すように、グレーアウトの状態となり、制御装置4が、その操作を受け付けない状態となる。設定クリアキー61は、各行程の条件の少なくとも1つが変更されている場合、図示は省略するが、通常の表示状態となり、制御装置4が、その操作を受け付ける状態となる。したがって、この状態において、設定クリアキー61に対する操作が行われると、全ての行程の条件が初期設定へと自動的に変更される、つまり初期化される。
[4]乾燥設定画面について
前述したように、コース詳細設定画面において、行程条件表示56に対する操作が行われた場合、乾燥設定画面が表示される。例えば、図6に示すコース詳細設定画面において、行程条件表示56に対する操作が行われると、図7に示すように、コース詳細設定画面上に重なる形で乾燥設定画面が表示される。乾燥設定画面の大きさは、コース詳細設定画面よりも小さくなっており、コース詳細設定画面の一部は表示されている。なお、この場合、コース詳細設定画面に表示されているスタートキー26の少なくとも一部は、乾燥設定画面により覆われている。
ただし、この場合、コース詳細設定画面は、影がかけられた状態、つまりグレーアウトの状態となり、スタートキー26を含む全ての操作キーに対する操作を受け付けない状態となる。つまり、制御装置4は、スタートキー26が表示されている画面であるコース詳細設定画面上に別の画面である乾燥設定画面を重ねて表示させる際、スタートキー26による操作の受付を無効化するようになっている。
乾燥設定画面には、複数の乾燥仕上がり設定(この場合、省エネ、お急ぎ、上質乾燥、念入り、タイマ30分)のそれぞれに対応するアイコン62が配置されている。ユーザは、これらのアイコン62のうち、所望する設定に対応するアイコンを操作することにより、乾燥行程の条件を所望するものに設定することができる。
なお、タイマ30分に対応するアイコン62を挟んで上下には、乾燥時間を増減するための2つの操作キーが配置されている。ユーザは、これらの操作キーを操作することにより、乾燥仕上がり設定をタイマ30分にする場合における乾燥時間を所望する時間に設定することができる。
乾燥設定画面には、乾燥仕上がり設定に関する情報が表示される設定情報表示領域63が設けられている。制御装置4は、所定のアイコン62に対する操作が行われると、その操作されたアイコン62を強調表示するとともに、その操作されたアイコン62に対応する乾燥仕上がり設定に関する情報を設定情報表示領域63に表示させるようになっている。
具体的には、「省エネ」に対応するアイコン62に対する操作が行われると、図7に示すように、「省エネ」に対応するアイコン62の外枠が、他のアイコン62の外枠に比べ、太い線で表示される。また、このとき、設定情報表示領域63には、乾燥仕上がり設定「省エネ」についての概略的な内容が表示される。これにより、ユーザは、現在選択されている乾燥仕上がり設定を容易に認識することができるとともに、その設定の概要を把握することができる。
乾燥設定画面の下部左側には閉じるキー64が配置され、下部右側には決定キー65が配置されている。閉じるキー64は、乾燥設定画面での設定変更の操作を反映せずに、乾燥設定画面を閉じるための操作キーである。決定キー65は、乾燥設定画面での設定変更の操作を反映したうえで、乾燥設定画面を閉じるための操作キーである。
[5]ふろ水設定画面について
前述したように、コース詳細画面において、ふろ水設定キー60に対する操作が行われた場合、ふろ水設定画面が表示される。例えば、図6に示すコース詳細設定画面において、ふろ水設定キー60に対する操作が行われると、図8に示すように、コース詳細設定画面上に重なる形でふろ水設定画面が表示される。ふろ水設定画面の大きさは、コース詳細設定画面よりも小さくなっており、コース詳細設定画面の一部は表示されている。なお、この場合、コース詳細設定画面に表示されているスタートキー26の少なくとも一部は、ふろ水設定画面により覆われている。
ただし、この場合、コース詳細設定画面は、影がかけられた状態、つまりグレーアウトの状態となり、スタートキー26を含む全ての操作キーに対する操作を受け付けない状態となる。つまり、制御装置4は、スタートキー26が表示されている画面であるコース詳細設定画面上に別の画面であるふろ水設定画面を重ねて表示させる際、スタートキー26による操作の受付を無効化するようになっている。
ふろ水設定画面には、複数のふろ水設定(この場合、なし、洗い、洗いとすすぎ1、すすぎ1)のそれぞれに対応するアイコン67が配置されている。ユーザは、これらのアイコン67のうち、所望する設定に対応するアイコンを操作することにより、ふろ水設定を所望するものに設定することができる。
ふろ水設定画面には、ふろ水設定に関する情報が表示される設定情報表示領域68が設けられている。制御装置4は、所定のアイコン67に対する操作が行われると、その操作されたアイコン67を強調表示するとともに、その操作されたアイコン67に対応するふろ水設定に関する情報を設定情報表示領域68に表示させるようになっている。
具体的には、「なし」に対応するアイコン67に対する操作が行われると、図8に示すように、「なし」に対応するアイコン67の外枠が、他のアイコン67の外枠に比べ、太い線で表示される。また、このとき、設定情報表示領域68には、ふろ水設定「なし」についての概略的な内容が表示される。これにより、ユーザは、現在選択されているふろ水設定を容易に認識することができるとともに、その設定の概要を把握することができる。
ふろ水設定画面の下部左側には閉じるキー69が配置され、下部右側には決定キー70が配置されている。閉じるキー69は、ふろ水設定画面での設定変更の操作を反映せずに、ふろ水設定画面を閉じるための操作キーである。決定キー70は、ふろ水設定画面での設定変更の操作を反映したうえで、ふろ水設定画面を閉じるための操作キーである。
[6]ヘッダー部の3つの操作キーについて
前述した通り、トップ画面、コース情報表示画面およびコース詳細設定画面には、同様のヘッダー部27が設けられており、そのヘッダー部27の操作キー表示領域29には、3つの操作キー(予約設定キー30、温水設定キー31および照明オンオフキー32)が配置されている。つまり、これら3つの操作キーは、運転が開始される前の各種の表示画面において、常に固定表示されている。なお、これら3つの操作キーは、洗濯機1の運転に関する設定を行うための操作キーであり、使用頻度が比較的高い操作キーである。
予約設定キー30は、運転の予約に関する設定を行うための操作キーである。予約設定キー30に対する操作が行われると、図9に示すような予約設定画面が表示される。予約設定画面の大きさは、トップ画面、コース情報表示画面およびコース詳細設定画面よりも小さくなっている。ただし、この場合、トップ画面、コース情報表示画面およびコース詳細設定画面のほぼ全域が予約設定画面により覆われている。
予約設定画面には、複数の予約設定(この場合、なし、おはよう予約、おかえり予約、外から予約)のそれぞれに対応するアイコン71が配置されている。ユーザは、これらのアイコン71のうち、所望する設定に対応するアイコンを操作することにより、予約設定を所望するものに設定することができる。
また、予約設定画面には、運転の終了時刻を設定するための4つの操作キー72~75が設けられるとともに、設定した終了時刻を表示する時刻表示領域76が設けられている。さらに、予約設定画面には、現在選択されている運転およびコースについて、現時点において設定可能な終了時刻を表す設定可能時間表示領域77が設けられている。ユーザは、時刻表示領域76に表示される時刻および設定可能時間表示領域77に表示される設定可能な終了時刻を確認しながら、4つの操作キー72~75を操作することにより、運転の終了時刻を所望する時刻に設定することができる。
予約設定画面には、予約設定に関する情報が表示される設定情報表示領域78が設けられている。制御装置4は、所定のアイコン71に対する操作が行われると、その操作されたアイコン71を強調表示するとともに、その操作されたアイコン71に対応する予約設定に関する情報を設定情報表示領域78に表示させるようになっている。
具体的には、「おはよう予約」に対応するアイコン71に対する操作が行われると、図9に示すように、「おはよう予約」に対応するアイコン71の外枠が、他のアイコン71の外枠に比べ、太い線で表示される。また、このとき、設定情報表示領域78には、予約設定「おはよう予約」についての概略的な内容が表示される。これにより、ユーザは、現在選択されている予約設定を容易に認識することができるとともに、その設定の概要を把握することができる。
予約設定画面の下部左側には閉じるキー79が配置され、下部右側には決定キー80が配置されている。閉じるキー79は、予約設定画面での設定変更の操作を反映せずに、予約設定画面を閉じるための操作キーである。決定キー80は、予約設定画面での設定変更の操作を反映したうえで、予約設定画面を閉じるための操作キーである。なお、この場合、決定キー80が操作されることにより、予約運転が開始されるようになっている。このようにする理由は、次の通りである。
すなわち、仮に、決定キー80が操作された際に運転前の各種画面へと遷移するようにした場合、その後、コース内容などに変更が加えられる可能性が生じる。予約設定が行われた状態で、コース内容などに変更が加えられると、設定された終了時刻までに運転を終了することができなくなるおそれがある。そこで、本実施形態では、このような事態、つまり予約設定実行後にコース内容などに変更が加えられて予約した終了時刻までに運転が終了できなくなる事態を防止するため、決定キー80が操作されると、予約運転が開始されるようにしている。
温水設定キー31は、運転において用いられる水の温度を設定するための操作キーである。温水設定キー31に対する操作が行われると、洗濯運転または洗濯乾燥運転の洗い行程において水温を何度まで加熱するかなどの設定を行うための温水設定画面が表示される。例えば、図6に示すコース詳細設定画面において、温水設定キー31に対する操作が行われると、図10に示すように、コース詳細設定画面上に重なる形で温水設定画面が表示される。温水設定画面の大きさは、コース詳細設定画面よりも小さくなっており、コース詳細設定画面の一部は表示されている。なお、この場合、コース詳細設定画面に表示されているスタートキー26の少なくとも一部は、温水設定画面により覆われている。
ただし、この場合、コース詳細設定画面は、影がかけられた状態、つまりグレーアウトの状態となり、スタートキー26を含む全ての操作キーに対する操作を受け付けない状態となる。つまり、制御装置4は、スタートキー26が表示されている画面であるコース詳細設定画面上に別の画面である温水設定画面を重ねて表示させる際、スタートキー26による操作の受付を無効化するようになっている。
温水設定画面には、複数の温水設定(この場合、なし、15℃、30℃、40℃、50℃、60℃除菌)のそれぞれに対応するアイコン81が配置されている。ユーザは、これらのアイコン81のうち、所望する設定に対応するアイコンを操作することにより、温水設定を所望するものに設定することができる。
温水設定画面には、温水設定に関する情報が表示される設定情報表示領域82が設けられている。制御装置4は、所定のアイコン81に対する操作が行われると、その操作されたアイコン81を強調表示するとともに、その操作されたアイコン81に対応する温水設定に関する情報を設定情報表示領域82に表示させるようになっている。
具体的には、「なし」に対応するアイコン81に対する操作が行われると、図10に示すように、「なし」に対応するアイコン81の外枠が、他のアイコン81の外枠に比べ、太い線で表示される。また、このとき、設定情報表示領域82には、温水設定「なし」についての概略的な内容が表示される。これにより、ユーザは、現在選択されている温水設定を容易に認識することができるとともに、その設定の概要を把握することができる。
温水設定画面の下部左側には閉じるキー83が配置され、下部右側には決定キー84が配置されている。閉じるキー83は、温水設定画面での設定変更の操作を反映せずに、温水設定画面を閉じるための操作キーである。決定キー84は、温水設定画面での設定変更の操作を反映したうえで、温水設定画面を閉じるための操作キーである。
照明オンオフキー32は、洗濯機1の槽内を照らすための照明(例えばLED)をオン(点灯)またはオフ(消灯)するための操作キーである。照明オンオフキー32の操作に応じて照明をオンすることにより、洗濯機1の槽内がLEDの光で照らされ、薄暗い槽内を明るくし、ユーザによる洗濯物(衣類)の出し入れに寄与することができる。
制御装置4は、予約設定キー30、温水設定キー31および照明オンオフキー32による操作に応じて初期設定とは異なる設定が実行されると、その操作された操作キーの表示態様を変更する。なお、通常、3つの操作キーの背景色は、例えば白色となっている。例えば、予約設定キー30による操作に応じて、予約設定が初期設定である「なし」から「おかえり予約」へと変更されるとともに、その終了時刻が「19:00」に設定された場合、予約設定キー30の表示態様が変更される。具体的には、この場合、予約設定キー30の背景色が変更されるとともに、予約設定キー30上に終了時刻を表す「19:00」という表示が加えられる。
また、温水設定キー31による操作に応じて、温水設定が、初期設定である「なし」から「50℃」へと変更された場合、温水設定キー31の表示態様が変更される。具体的には、この場合、温水設定キー31の背景色が白色から、温水を連想させ得る色(例えば赤色)へと変更されるとともに、温水設定キー31上に「50℃」という表示が加えられる。
また、照明オンオフキー32による操作に応じて、照明の設定が、初期設定である「オフ」から「オン」へと変更された場合、照明オンオフキー32の表示態様が変更される。具体的には、この場合、照明オンオフキー32は、その背景色が白色から、照明がオンされたことを連想させ得る色(例えば黄色)へと変更される。このように、制御装置4は、予約設定キー30および温水設定キー31による操作に応じて初期設定とは異なる設定が実行されると、その実行された設定の状態(ステータス)を表すように操作キーの表示態様を変更するようになっている。
[7]スタートキーについて
前述した通り、運転前の画面であるトップ画面、コース情報表示画面およびコース詳細設定画面には、いずれもスタートキー26が表示されている。これら運転前の画面において、スタートキー26に対する操作が行われると、その時点において選択されている運転種類およびコースでの運転が開始される。運転が開始されると、現在進行中の行程を含む運転における全行程および運転が終了するまでに要する時間である運転残り時間などが含まれた運転中画面が表示される。
以上説明した本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
制御装置4は、電源投入後、表示部20にトップ画面を表示させるようになっている。トップ画面は、設定可能な運転の内容を表示するとともに運転を設定するための画面であり、且つ、設定された運転に対応したコースを表示するとともにコースを設定するための画面である。このようにすれば、ユーザは、運転内容と設定可能なコースを1つの画面で確認するとともにその設定を行うことができるため、画面の切り替え操作を行うことなく、運転およびコースを設定することが可能となる。そのため、本実施形態によれば、ユーザによる運転およびコースの設定に余分な負荷を与えることなく、操作性および利便性の高いユーザインターフェースを実現することができる。つまり、本実施形態によれば、洗濯機1の運転設定に関する視認性および操作性を一層向上させることができるという優れた効果が得られる。
制御装置4は、トップ画面上に、運転を開始するための操作キーであるスタートキー26を表示させるようになっている。そのため、ユーザは、トップ画面において、前述した運転およびコースの設定を行った後、そのトップ画面から他の画面へと遷移させるための操作を伴うことなく、同じ画面上に設けられたスタートキー26に対する操作を行うことにより、直ちに運転を開始することができるため、利便性が向上する。
この場合、制御装置4は、操作パネル5の画面の端部、より具体的には画面の下部右端に、運転を開始するためのスタートキー26を表示させるようになっている。つまり、本実施形態では、画面の右下にスタートキー26が配置される。一般に、人の視線の流れは、画面の左上から右下へと移行することが知られている。そのため、本実施形態のようにスタートキー26が画面の右下に配置されることにより、その画面を見るユーザの視線の流れがスムーズに進行し、ユーザの目の流れについて負荷や混乱を招くことが防止される。したがって、ユーザは、各種の運転に関する設定を一通り眺めて確認し、その内容を把握したうえで最後にスタートキー26を操作することができる。つまり、本実施形態の操作パネル5は、操作性の高い画面レイアウトとなっている。
タッチパネル式の液晶ディスプレイとは別にスタートキーが設けられた従来の構成では、ユーザは、液晶ディスプレイから視線を離す必要が生じることから、その操作性および視認性が損なわれていた。これに対し、本実施形態によれば、液晶ディスプレイである表示部20にスタートキー26が表示(配置)されており、ユーザは、液晶ディスプレイ内で設定状況の把握を含めた一連の運転操作を完結することができるようになっている。
また、スタートキー26は、一般的な人の視線の流れに沿った形となるように画面の下部右端に配置されている。そのため、本実施形態によれば、ユーザによる運転設定に余分な負荷を与えることなく、操作性および利便性の高いユーザインターフェースを実現することができる。つまり、本実施形態によれば、洗濯機1の運転設定に関する視認性および操作性を一層向上させることができるという優れた効果が得られる。
制御装置4は、スタートキー26を表示する際、常に同じ位置に表示させるようになっている。つまり、制御装置4は、運転前の各種画面(トップ画面、コース選択画面およびコース詳細画面)において、スタートキー26を共通の位置に表示させるようになっている。また、この場合、スタートキー26の大きさも共通となっている。このようにすれば、ユーザは、運転前の各種画面のいずれにおいても、スタートキー26がどこに配置されているのかを容易に理解することが可能となり、その視線を大きく移動させる必要がない。したがって、本実施形態によれば、ユーザの操作に関する理解に係る負荷を軽減するとともに、ユーザに余計な視線移動をさせることなく、所望する設定内容での運転を容易に実行することができる操作性の高いユーザインターフェースを実現することができる。
液晶ディスプレイとは別にスタートキーが設けられた従来の構成では、スタートキーが独立していることから、ユーザは、現在の設定状態でスタートキーが有効であるか否か、つまり運転を開始できるか否かを容易に把握することができない。これに対し、本実施形態では、制御装置4は、スタートキー26が表示されている画面上に別の画面(例えばふろ水設定画面、温水設定画面など)を重ねて表示させる際、スタートキー26による操作の受付を無効化する。このような本実施形態によれば、ユーザは、スタートキー26による操作が有効であるか否か、つまり運転を開始できるか否かを容易に判断することができ、操作性の高いユーザインターフェースを実現することができる。
この場合、別の画面の大きさは、スタートキー26が表示されている画面よりも小さくなっており、スタートキー26が表示されている画面の一部は、ユーザにより視認可能となっている。ただし、スタートキー26が表示されている画面は、グレーアウトの状態とされており、これにより、ユーザは、スタートキー26による操作が無効である、つまり運転を開始することができない、ということを容易に認識することができる。また、このように、スタートキー26が表示されている画面の一部が視認可能となっていることから、ユーザは、別の画面が重ねて表示された状態でも、その前に表示されていた画面がどのような画面であったのかを把握することができる。
制御装置4は、トップ画面において所定のコースが選択されて設定されると、そのトップ画面に代えてコース情報表示画面を表示させるようになっている。コース情報表示画面には、設定されたコースの行程内容に関する内容などが表示される。このようにすれば、ユーザは、コース情報表示画面の表示内容に基づいて、設定されたコースの概要と行程内容、つまり自身が選択したコースがどのような構成で行程が設定されているかなどを容易に確認することができる。コース情報表示画面には、全ての行程を表す行程表示が画面の横方向に時系列に並ぶように表示させた行程表示領域36が含まれている。このようにすれば、ユーザは、行程表示領域36の表示内容に基づいて、選択しているコースの行程構成を一層容易に理解することができる。
制御装置4は、コース情報表示画面上に、コースの内容を設定するためのコース詳細設定画面へと遷移させるための操作キーである設定変更キー43を表示させるようになっている。また、制御装置4は、行程表示領域36の少なくとも一部をコース詳細設定画面へと遷移させるための操作キーとして機能させるようになっている。このようにすれば、ユーザは、コース情報表示画面においてコースの概要などを確認した結果、そのコースの内容について変更を加えたいと考える場合には、設定変更キー43または行程表示領域36を操作することにより、コース詳細設定画面を表示させてコース内容を変更することができる。
本実施形態では、コース情報表示画面上にも、運転を開始するための操作キーであるスタートキー26が表示されている。そのため、ユーザは、コース情報表示画面において、自身が選択したコースの概要などを確認した結果、そのコースの内容について変更を加える意図がない場合には、そのコース情報表示画面から他の画面へと遷移させるための操作を伴うことなく、同じ画面上に設けられたスタートキー26に対する操作を行うことにより、直ちに運転を開始することができるため、利便性が向上する。
制御装置4は、コース情報表示画面上に、コース情報表示画面を閉じてトップ画面へと戻るための操作キーである戻るキー42を表示させるようになっている。このようにすれば、ユーザは、コース情報表示画面において、自身が選択したコースの概要などを確認した結果、コースを再選択したいと考えた場合、同じ画面上に設けられた戻るキー42に対する操作を行うことにより、トップ画面を再度表示させてコースの再選択などを行うことが可能となる。このようにすれば、液晶ディスプレイとは別に戻るキーが設けられた従来の構成に比べ、コースの再選択を行う際における操作性を向上させることができる。
制御装置4は、ヘッダー部27に洗濯機1の運転に関わる設定を行うための3つの操作キー(予約設定キー30、温水設定キー31および照明オンオフキー32)が配置される操作キー表示領域29を設け、それら3つの操作キーを表示する際、常に同じ位置に表示させるようになっている。このようにすれば、ユーザは、運転前の各種画面(トップ画面、コース情報表示画面およびコース詳細設定画面)において、同じ位置に配置された3つの操作キーに対して同じ操作を行うことにより、それら3つの操作キーを用いた各種の設定を行うことが可能となる。
例えば、ユーザは、トップ画面において所望のコースを選択した後に温水設定を追加で実行したい場合、コース詳細設定画面において所望の行程動作を設定し終えた後に予約設定を実行したい場合など、これらの設定を行うための温水設定キー31および予約設定キー30がヘッダー部27の固定位置に表示されているため、それら操作キーの位置を容易に認識して迅速且つ確実に操作することができる。
このように、本実施形態では、洗濯機1の運転に関わる設定を行うための3つの操作キーがヘッダー部27の固定位置に表示され、運転前の各種画面のいずれからもアクセスできるレイアウトとなっており、3つの操作キーを操作する際に画面の切り替えを伴う必要がない。したがって、本実施形態によれば、洗濯機1の運転に関わる設定を行う際における視認性および操作性を向上させることができる。
制御装置4は、予約設定キー30、温水設定キー31および照明オンオフキー32による操作に応じて初期設定とは異なる設定が実行されると、その操作キーの表示態様を変更するようになっている。このようにすれば、ユーザは、予約設定キー30、温水設定キー31および照明オンオフキー32を操作して各種の設定を行った際、操作キーの表示態様が変更されることによって、自身が行った設定が確実に反映されていることを確認することができる。
制御装置4は、予約設定キー30および温水設定キー31による操作に応じて初期設定とは異なる設定が実行されると、その実行された設定の状態を表すように、具体的には操作キー上に設定されたステータスが付与されるように、操作キーの表示態様を変更するようになっている。このようにすれば、ユーザは、予約設定キー30および温水設定キー31を操作して各種の設定を行った際、操作キーの表示態様を確認することによって、自身が行った設定状態(例えば、運転の終了時刻、温水の温度など)を容易に確認することができる。
操作キー表示領域29に配置された3つの操作キーのうち、予約設定キー30および温水設定キー31は、洗濯機1の運転を実行するうえで重要なものとなる。まず、予約設定キー30は、ユーザが運転の予約設定(終了時刻の設定)を行うためのものであり、予約設定がなされた場合、その設定内容(終了時刻)の視認性を向上させることが望ましい。そこで、本実施形態では、このような重要な要素に係る予約設定キー30をヘッダー部27に固定表示することにより、ユーザが頻繁に視認できるようにしている。
また、温水設定キー31は、洗い行程に用いられる水温の設定が可能であり、その水温は洗浄性能に大きく関係する重要な要素である。そこで、本実施形態では、このような重要な要素に係る温水設定キー31をヘッダー部27に固定表示することにより、ユーザが頻繁に視認できるようにしている。
このように、本実施形態では、予約設定キー30および温水設定キー31は、運転前の各種画面のいずれにおいても、同じ位置、同じアイコン且つ同じレイアウトにて表示されるようになっている。このようにすれば、ユーザは、洗濯機1の運転において重要な設定である予約設定および温水設定について、その設定を行うための操作キーの位置を容易に視認できるとともに、その設定内容を容易に確認することができる。
本実施形態では、運転の種類ごとに互いに異なる色が対応付けられており、制御装置4は、所定の運転種類アイコンに対する操作が行われて、その操作された運転種類アイコンに対応した運転が選択されると、その時点で表示されている画面上および以降に表示される画面上の任意の領域について、その選択された運転に対応付けられた色と同系色の背景表示とするようになっている。
このようにすれば、ユーザは、各種の画面において、任意の領域の背景色を確認することで、選択されている運転の種類を容易に判断することができる。なお、この場合、運転の種類ごとに、各運転のイメージに合致するような色を対応付けるようにするとよい。このようにすれば、ユーザは、任意の領域の背景色に基づいて運転の種類を一層容易に判断することが可能となる。このように、本実施形態によれば、運転設定に関する視認性を一層向上させることができる。
制御装置4は、運転が実行されてから洗濯機1への電源が再投入された後に表示させるトップ画面では、その実行された運転(前回の運転)に対応した運転種類アイコンが選択された状態とする。このようにすれば、ユーザは、前回の運転と同様の種類の運転を実行させたい場合、運転の種類を選択するための操作を行うことなく、スタートキー26を操作することにより、直ちに運転を開始することができるため、利便性が向上する。
また、制御装置4は、運転が実行されてから洗濯機1への電源が再投入された後に表示させるトップ画面では、洗濯運転、洗濯乾燥運転および乾燥運転のそれぞれについて、前回の運転におけるコースが選択されている状態とする。このようにすれば、ユーザは、所定の運転について、前回のコースと同様のコースでもって実行させたい場合、コースを選択するための操作を行うことなく、スタートキー26を操作することにより、直ちに運転を開始することができるため、利便性が向上する。
制御装置4は、運転に対応したコースの内容を設定するためのコース詳細設定画面上に、全ての行程を表す行程表示、行程の条件を表す行程条件表示、各行程の条件を変更するための操作キーである行程条件変更キーなどを表示させるようになっている。行程ごとに専用の画面が用意されている従来の構成では、ユーザは、各行程の詳細内容の設定を変更する際には画面の切り替えを行うための操作を頻繁に行わなければならない。これに対し、本実施形態によれば、ユーザは、1つの画面(コース詳細設定画面)上で、全ての行程に関する内容確認および設定の変更などを行うことができる。したがって、本実施形態によれば、コースの内容を設定する際における操作性を向上させることができる。
本実施形態では、コース詳細設定画面上にも、運転を開始するための操作キーであるスタートキー26が表示されている。そのため、ユーザは、コース詳細設定画面において、コースの内容を設定した際、そのコース詳細設定画面から他の画面へと遷移させるための操作を伴うことなく、同じ画面上に設けられたスタートキー26に対する操作を行うことにより、直ちに運転を開始することができるため、利便性が向上する。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について図11を参照して説明する。
第2実施形態では、表示部20への表示に関する制御の内容が第1実施形態と異なっている。本実施形態では、制御装置4は、トップ画面において、所定のコースが設定されると、つまり所定のコースアイコン33に対して2回以上連続してタッチ操作がされると、トップ画面に表示された内容の一部に代えて設定されたコースの行程内容に関する情報を表示させるようになっている。
この場合、制御装置4は、所定のコースアイコン33に対して2回以上連続してタッチ操作がされると、他のコースアイコン33の一部、具体的には操作されたコースアイコン33と同じ列に並ぶ他のコースアイコン33を、上側に縮ませるように縮小して表示させる。制御装置4は、このような縮小表示により確保されたスペースに、操作されたコースアイコン33に対応するコースの行程内容に関する情報を表示させる。
例えば、図11に示すように、標準コースに対応するコースアイコン33に対して2回以上連続してタッチ操作がされた場合、スピードコース、おやすみコース、つけおきコースおよび少量60分コースに対応する各コースアイコン33が縮小して表示される。この場合、縮小表示されたコースアイコン33には、そのコース名を表す文字だけが表示される。
また、この場合、標準コースに対応するコースアイコン33が、画面の左端に表示されるように、各コースアイコン33の配置が変更されている。そして、その標準コースに対応するコースアイコン33の右下端に連なる形で、行程表示領域91が設けられる。行程表示領域91には、第1実施形態の行程表示領域36と同様、全ての行程を表す行程表示が、画面の横方向に時系列に並ぶように表示される。
具体的には、図11に示すように、行程表示領域91には、行程表示領域36に表示されていた各アイコンと同等のアイコン、つまり洗いアイコン92、すすぎアイコン93、脱水アイコン94および乾燥アイコン95が、左からこの順で、つまり時系列に並ぶように配置されている。また、行程表示領域91には、行程表示領域36と同様、ふろ水アイコン96も表示されている。
さらに、この場合、コース一覧表示領域34の下部右端には、戻るキー97が表示されている。戻るキー97は、コースの行程内容に関する情報を表示させた際、トップ画面の表示内容を元に戻すための操作キーである。したがって、戻るキー97に対する操作が行われると、トップ画面の表示が、図11に示すような行程内容に関する情報を表示させるための態様から、図3に示すような全てのコースアイコン33を均等に表示する態様、つまり当初の表示態様へと戻る。
以上説明した本実施形態によれば、トップ画面において所定のコースが設定されると、トップ画面から画面が遷移することなく、その設定されたコースの行程内容に関する内容などが表示される。このような本実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。さらに、本実施形態によれば、ユーザは、各コースアイコン33と同じ画面に表示される行程表示領域91の表示内容に基づいて、選択しているコースの行程内容を確認しながら、コースを選択して設定することができる。また、本実施形態によれば、ユーザは、選択するコースを変更した場合、行程表示領域91の表示内容の変化に基づいて、変更前後のコースの行程構成の差異を容易に認識することができる。したがって、本実施形態によれば、コース設定に関する利便性が一層向上するという効果が得られる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について図12を参照して説明する。
第3実施形態では、表示部20への表示に関する制御の内容が第1実施形態と異なっている。本実施形態では、制御装置4は、トップ画面において、所定のコースが設定されると、つまり所定のコースアイコン33に対して2回以上連続してタッチ操作がされると、トップ画面に表示された内容の一部に代えて設定されたコースの行程内容に関する情報を表示させるようになっている。
この場合、制御装置4は、所定のコースアイコン33に対して2回以上連続してタッチ操作がされると、他のコースアイコン33の一部、具体的には操作されたコースアイコン33と別の列に並ぶ他のコースアイコン33上に重なるように、または、他のコースアイコン33の一部を非表示とし、それにより確保された領域に、操作されたコースアイコン33に対応するコースの行程内容に関する情報を表示させる。
例えば、図12に示すように、標準コースに対応するコースアイコン33に対して2回以上連続してタッチ操作がされた場合、念入りコース、メモリーコース、毛布コース、おしゃれ着コースおよびとっても柔らかコースに対応する各コースアイコン33を非表示とし、それにより確保された領域に、行程表示領域101が設けられる。なお、この場合、コース一覧表示領域34の右端に送りキー108が表示されている。ユーザは、その送りキー108を操作することにより、非表示とされた各コースアイコン33を表示させるとともに選択することができる。この場合も、標準コースに対応するコースアイコン33が、画面の左端に表示されるように、各コースアイコン33の配置が変更されている。行程表示領域101には、第1実施形態の行程表示領域36と同様、全ての行程を表す行程表示が、画面の横方向に時系列に並ぶように表示される。
具体的には、図12に示すように、行程表示領域101には、行程表示領域36に表示されていた各アイコンと同等のアイコン、つまり洗いアイコン102、すすぎアイコン103、脱水アイコン104および乾燥アイコン105が、左からこの順で、つまり時系列に並ぶように配置されている。また、行程表示領域91には、行程表示領域36と同様、ふろ水アイコン106も表示されている。なお、標準コースに対応するコースアイコン33と行程表示領域101との間には、それらが対応付けられていることを示すマーク107が表示されている。コース一覧表示領域34の下部右端には、第2実施形態と同様の戻るキー97が表示されている。
以上説明した本実施形態によれば、第2実施形態と同様、トップ画面において所定のコースが設定されると、トップ画面から画面が遷移することなく、その設定されたコースの行程内容に関する内容などが表示される。したがって、本実施形態によっても、第2実施形態と同様の効果が得られる。
(第4実施形態)
以下、第4実施形態について図13を参照して説明する。
第4実施形態では、表示部20への表示に関する制御の内容が第1実施形態と異なっている。本実施形態では、制御装置4は、トップ画面におけるヘッダー部27の操作キー表示領域29の左端に、詳細確認キー111を追加して表示させるようになっている。詳細確認キー111は、設定されたコースの行程内容に関する情報を表示させるための操作キーである。
この場合、制御装置4は、所定のコースアイコン33に対して2度以上連続して操作が行われたとしても、そのコースアイコン33に対応するコースの行程内容に関する情報を表示させることはなく、詳細確認キー111が操作されると、その時点において選択されているコースアイコン33に対応するコースの行程内容に関する情報を表示させるようになっている。なお、コースの行程内容に関する情報の表示方法としては、第1実施形態のようにトップ画面からコース情報表示画面へと画面遷移させる方法でもよいし、第2および第3実施形態のようにトップ画面に表示された内容の一部に代えてコースの行程内容に関する情報を表示させる方法でもよい。
以上説明した本実施形態によっても、第1実施形態などと同様、制御装置4は、トップ画面において所定のコースが設定されると、そのトップ画面に代えてコース情報表示画面を表示させるようになっているため、第1実施形態などと同様の効果が得られる。さらに、本実施形態によれば、次のような効果も得られる。すなわち、第1実施形態のように、所定のコースアイコン33に対して2度以上連続して操作が行われるとコース情報表示画面を表示させる構成では、コースアイコン33へのタッチ操作の具合によっては(例えば1回タッチ操作したつもりが2回タッチ操作してしまう、など)、ユーザの意図に反してコース情報表示画面へと画面遷移が行われてしまうおそれがある。これに対し、本実施形態のように、詳細確認キー111が操作された場合にだけコース情報表示画面を表示させる構成とすれば、ユーザの意図に反する画面遷移が行われることを防止できる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で任意に変形、組み合わせ、あるいは拡張することができる。
上記各実施形態で示した数値などは例示であり、それに限定されるものではない。
本発明は、ドラム式洗濯乾燥機である洗濯機1に限らず、例えば縦軸型の洗濯機や洗濯乾燥機、乾燥機など、衣類に対する所定の処理(洗濯、乾燥、脱臭など)を行うための運転を実行する衣類処理装置全般に適用することができる。
操作表示器としては、洗濯機1に設けられた操作パネル5に限らずともよく、例えば洗濯機1を利用するユーザが所持するスマートフォン、タブレット端末などの携帯端末の操作表示部であってもよい。この場合、洗濯機1は、携帯端末との間で、通信などを介して、表示のためのデータ、表示された操作キーに対する操作結果を表すデータなどをやり取りすることができる構成とすればよい。
フッター部21およびヘッダー部27は、画面の端部に設けられていればよく、例えば、画面の左端部や右端部などに設けられていてもよい。
トップ画面などにおいて、スタートキー26は、任意の箇所に表示されていればよい。例えば、スタートキー26は、画面の下部右端に配置されていてもよい。また、制御装置4は、スタートキー26を画面の左側の端部に表示させる態様と、図3に示したトップ画面のように、スタートキー26を画面の右側の端部に表示させる態様とを切り替え可能な構成としてもよい。
一般に、右利きの人であれば、画面の右側の端部に設けられた操作キーを操作し易く、左利きの人であれば、画面の左側に設けられた操作キーを操作し易い。上記構成によれば、ユーザは、自身の利き手に応じて、スタートキー26の配置を操作しやすい位置に変更することができるため、スタートキー26の操作性を一層向上させることができる。
トップ画面のコース一覧表示領域34には、設定された運転に対応したコースの少なくとも一部が表示されていればよく、例えば、その時点において選択されている運転に対応した一部のコースのそれぞれに対応したコースアイコン33を表示するようにしてもよい。ただし、その場合、画面をスクロールさせるための操作キーをコース一覧表示領域34の近傍などに設け、その操作キーの操作に応じて、他のコースに対応するコースアイコンを表示させるようにすればよい。また、コース一覧表示領域34に表示するコースアイコン33の配列は、図3に示したような配列に限らずともよく、例えば各コースアイコン33が環状に並ぶ配列など、適宜変更することができる。
コース情報表示画面において、概要表示領域35と行程表示領域36との配置を入れ替えてもよい。
コース詳細設定画面において、行程表示、行程条件および行程条件変更キーの配置、表示態様などは適宜変更することができる。コース詳細設定画面において、各行程の動作種類(強め、弱め、仕上がり具合など)を設定可能としてもよい。このようにすれば、ユーザは、自身の好みに一層合致した内容で所望する運転を行うことができる。
以上、本発明の複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。