WO2017150408A1 - 映像投影システム - Google Patents

映像投影システム Download PDF

Info

Publication number
WO2017150408A1
WO2017150408A1 PCT/JP2017/007328 JP2017007328W WO2017150408A1 WO 2017150408 A1 WO2017150408 A1 WO 2017150408A1 JP 2017007328 W JP2017007328 W JP 2017007328W WO 2017150408 A1 WO2017150408 A1 WO 2017150408A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
transparent screen
light
reflective transparent
polarizing plate
image
Prior art date
Application number
PCT/JP2017/007328
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
涼 西村
彰 松尾
Original Assignee
Jxエネルギー株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jxエネルギー株式会社 filed Critical Jxエネルギー株式会社
Priority to JP2017557027A priority Critical patent/JPWO2017150408A1/ja
Publication of WO2017150408A1 publication Critical patent/WO2017150408A1/ja

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/54Accessories
    • G03B21/56Projection screens
    • G03B21/60Projection screens characterised by the nature of the surface

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

【課題】反射型透明スクリーンを用いた映像投影システムにおいて、反射型透明スクリーン以外の物体で不要な像を結像するのを防止し、さらに明所コントラストに優れた映像投影システムの提供。 【解決手段】本発明によれば、第1の反射型透明スクリーンと、前記第1の反射型透明スクリーンに対してフロント側に配置された第1の映像投影ユニットと、前記第1の反射型透明スクリーンに対してリア側に配置された第1の偏光板と、を備える映像投影システムであって、前記第1の映像投影ユニットから投影された映像光が第1の反射型透明スクリーンで結像し、前記第1の映像投影ユニットから投影された映像光のうちの前記第1の反射型透明スクリーンを透過した光が、偏光であり、かつ前記第1の偏光板で吸収されることを特徴とする、映像投影システムが提供される。

Description

映像投影システム
 本発明は、反射型透明スクリーンと、反射型透明スクリーンに対してフロント側に配置された映像投影ユニットと、反射型透明スクリーンに対してリア側に配置された第1の偏光板と、を備える映像投影システムに関する。
 従来、映像投影システムにおいては、映像投影ユニットにより映像光をスクリーン等の映像被投影体に投影し、観察者がその映像を観察することが一般的である。近年、このような映像投影システムを用いて、デパート等のショウウィンドウやイベントスペースの透明パーティション等に商品情報や広告等を投影表示する要望が高まってきている。このような要望を実現するための映像投影システムにおいては、映像被投影体に対して観察者が映像投影ユニットと同じ側から映像を視認できる反射型スクリーンを用いることが多い。しかし、反射型スクリーンが透明である場合、映像投影ユニットから投影された映像光のうちの反射型スクリーンを透過した光が、透明スクリーン以外の物体に到達して結像し、快適な視認の妨げとなり、演出の邪魔になるという問題があった。また、コンビニエンスストア等の店舗のガラス面に反射型透明スクリーンを設置して映像を投影する際、歩行者や通行車両等に透過光が照射され、安全な交通の妨げになる可能性が想定される。
 上記のような問題に対して、映像投影ユニット側の面に特定の表面形状を有する表面層を備えた反射型スクリーンを用いることが提案されている(特許文献1および2)。しかしながら、特許文献1および2に記載の解決手段は、あくまで反射型スクリーンの表面で反射した映像光の天井への映り込み防止に留まるものであり、透過光の透明スクリーン以外の物体での結像を防止することはできていなかった。
特開2013-130837号公報 特開2014-71278号公報
 本発明は上記の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、反射型透明スクリーンを用いた映像投影システムにおいて、フロント側に配置された映像投影ユニットから投影された映像光のうちの反射型透明スクリーンを透過した光が、反射型透明スクリーンのリア側(反射型透明スクリーンに対して映像投影ユニットの反対側)に配置された偏光板により吸収されて、反射型透明スクリーン以外の物体で不要な像を結像するのを防止し、さらに明所コントラストに優れた映像投影システムを提供することにある。
 本発明者らは、上記の技術的課題を解決するため、鋭意検討した結果、反射型透明スクリーンを用いた映像投影システムにおいて、フロント側に配置された映像投影ユニットから投影された映像光を偏光とすることで、反射型透明スクリーンを透過した光を反射型透明スクリーンに対してリア側に配置した偏光板で吸収させて、上記の技術的課題を解決できることを知見した。本発明は、かかる知見に基づいて完成されたものである。
 すなわち、本発明の一態様によれば、
 第1の反射型透明スクリーンと、前記第1の反射型透明スクリーンに対してフロント側に配置された第1の映像投影ユニットと、前記第1の反射型透明スクリーンに対してリア側に配置された第1の偏光板と、を備える映像投影システムであって、
 前記第1の映像投影ユニットから投影された映像光が第1の反射型透明スクリーンで結像し、前記第1の映像投影ユニットから投影された映像光のうちの前記第1の反射型透明スクリーンを透過した光が、偏光であり、かつ前記第1の偏光板で吸収されることを特徴とする、映像投影システムが提供される。
 本発明の態様においては、前記第1の映像投影ユニットから投影された映像光が偏光であることが好ましい。
 本発明の態様においては、前記映像投影システムが、前記第1の映像投影ユニットと前記第1の反射型透明スクリーンとの間に第2の偏光板をさらに備え、
 前記第1の映像投影ユニットから投影されて、前記第2の偏光板を透過した光が偏光であることが好ましい。
 本発明の態様においては、前記第1の映像投影ユニットから投影された映像光のうちの前記第1の反射型透明スクリーンを透過した光が直線偏光であり、前記第1の偏光板が直線偏光板であり、前記直線偏光が前記直線偏光板に吸収されることが好ましい。
 本発明の態様においては、前記第1の映像投影ユニットから投影された映像光のうちの前記第1の反射型透明スクリーンを透過した光が円偏光であり、前記第1の偏光板が円偏光板であり、前記円偏光が前記円偏光板に吸収されることが好ましい。
 本発明の態様においては、前記第1の反射型透明スクリーンと前記第1の偏光板とが積層体であることが好ましい。
 本発明の態様においては、前記第1の偏光板に対して前記第1の反射型透明スクリーンと反対側に配置された第2の反射型透明スクリーンと、前記第2の反射型透明スクリーンに対してフロント側に配置された第2の映像投影ユニットと、をさらに備え、
 前記第2の映像投影ユニットから投影された映像光が第2の反射型透明スクリーンで結像し、前記第2の映像投影ユニットから投影された映像光のうちの前記第2の反射型透明スクリーンを透過した光が、偏光であり、かつ前記第1の偏光板で吸収されることを特徴とすることが好ましい。
 本発明の態様においては、前記第2の映像投影ユニットから投影された映像光が偏光であることが好ましい。
 本発明の態様においては、前記映像投影システムが、前記第2の映像投影ユニットと前記第2の反射型透明スクリーンとの間に第3の偏光板をさらに備え、
 前記第2の映像投影ユニットから投影されて、前記第3の偏光板を透過した光が偏光であることが好ましい。
 本発明の態様においては、前記第2の映像投影ユニットから投影された映像光のうちの前記第2の反射型透明スクリーンを透過した光が直線偏光であり、前記第1の偏光板が直線偏光板であり、前記第2の反射型透明スクリーンを透過した直線偏光が前記第1の直線偏光板に吸収されることが好ましい。
 本発明の態様においては、前記第2の映像投影ユニットから投影された映像光のうちの前記第2の反射型透明スクリーンを透過した光が、円偏光であり、前記第1の偏光板が円偏光板であり、前記第2の反射型透明スクリーンを透過した円偏光が前記第1の円偏光板に吸収されることが好ましい。
 本発明の態様においては、前記第1の反射型透明スクリーンと前記第1の偏光板と前記第2の反射型透明スクリーンとが積層体であることが好ましい。
 本発明の態様においては、前記第1の反射型透明スクリーンのヘイズ値が35%以下であることが好ましい。
 本発明の態様においては、前記第1の反射型透明スクリーンが、光反射性微粒子を含むことが好ましい。
 本発明の態様においては、前記第2の反射型透明スクリーンのヘイズ値が35%以下であることが好ましい。
 本発明の態様においては、前記第2の反射型透明スクリーンが、光反射性微粒子を含むことが好ましい。
 本発明によれば、反射型透明スクリーンを用いた映像投影システムにおいて、映像投影ユニットから投影された映像光のうちの反射型透明スクリーンを透過した光が反射型透明スクリーンのリア側に配置された偏光板により吸収されて、反射型透明スクリーン以外の物体で不要な像を結像するのを防止することができる。また、このように偏光板を配置することで、反射型透明スクリーンのリア側から入射する環境光の一部が偏光板で吸収されて、映像投影ユニット側から見た時の明所コントラストを向上することもできる。このような映像投影システムによれば、良好な演出、広告が可能となる。
本発明による投影映像システムにおいて、反射型透明スクリーンを透過した光の不要な結像を防止するメカニズムの概念図である。 本発明による投影映像システムにおいて、反射型透明スクリーンを透過した光の不要な結像を防止するメカニズムの概念図である。 本発明による投影映像システムを示す概念図である。 本発明による投影映像システムを示す概念図である。 本発明による投影映像システムを示す概念図である。 本発明による投影映像システムを示す概念図である。 実施例1の投影映像システムにおいて第1の反射型透明スクリーンのリア側(第1の映像投影ユニットと反対側)からの観察結果を示す図である。 比較例1の投影映像システムにおいて第1の反射型透明スクリーンのリア側(第1の映像投影ユニットと反対側)からの観察結果を示す図である。 実施例4の投影映像システムにおいて第1の反射型透明スクリーンのフロント側(第1の映像投影ユニット側)から第2の反射型透明スクリーンのフロント側へと順に撮影した観察結果を示す図である。
<映像投影システム>
 本発明による第1の実施形態の映像投影システムは、第1の反射型透明スクリーンと、第1の反射型透明スクリーンに対してフロント側に配置された第1の映像投影ユニットと、第1の反射型透明スクリーン対してリア側に配置された第1の偏光板とを備える。このような映像投影システムにおいては、第1の映像投影ユニットから投影された映像光が第1の反射型透明スクリーンで結像し、第1の映像投影ユニットから投影された映像光のうちの第1の反射型透明スクリーンを透過した偏光が第1の偏光板で吸収される。その結果、第1の反射型透明スクリーンを透過した偏光は、リア側の物体で不要な結像を起こさず、第1の反射型透明スクリーンに対して第1の映像投影ユニット側に位置する第1の観察者から視認されない。また、このように第1の偏光板を配置することで、第1の反射型透明スクリーンのリア側から入射する環境光の一部が第1の偏光板で吸収されて、映像投影ユニット側から見た時の明所コントラストを向上することができる。ここで、本発明の映像投影システムにおいて、第1の観察者は、第1の反射型透明スクリーンに対してフロント側に位置している。このような映像投影システムによれば、良好な演出、広告が可能となる。
 なお、本発明において、「透明」とは、用途に応じた透過視認性を実現できる程度の透明性があれば良く、半透明であることも含まれる。
 第1の映像投影ユニットから投影された映像光のうちの第1の反射型透明スクリーンを透過した光を偏光にする手段としては、第1の映像投影ユニットから投影された映像光を偏光にすることが挙げられる。このような投影映像システムにおいて、第1の反射型透明スクリーンを透過した光の不要な結像を防止するメカニズムについて、図1を参照しながら説明する。
 図1に示すように、第1の映像投影ユニットから投影された投影光(偏光)は、一部の投影光が第1の反射型透明スクリーンで結像し、第1の観察者によって映像が視認可能となる。一方、結像に寄与しない第1の反射型透明スクリーンを透過した偏光は、第1の偏光板で吸収されて、透過できない。その結果、第1の反射型透明スクリーンを透過した偏光は、リア側の壁に到達しないため不要な結像を起こさない。
 また、第1の映像投影ユニットから投影された映像光のうちの第1の反射型透明スクリーンを透過した光を偏光にする別の手段としては、第1の映像投影ユニットと第1の反射型透明スクリーンとの間に第2の偏光板を設け、第1の映像投影ユニットから投影された光(非偏光)を、第2の偏光板に透過させて偏光にすることが挙げられる。このような投影映像システムにおいて、第1の反射型透明スクリーンを透過した光の不要な結像を防止するメカニズムについて、図2を参照しながら説明する。
 図2に示すように、第1の映像投影ユニットから投影された投影光(非偏光)は、第1の偏光板を透過して偏光となった後、一部の投影光が第1の反射型透明スクリーンで結像し、第1の観察者によって映像が視認可能となる。一方、第1の反射型透明スクリーンを透過した偏光は、第1の偏光板で吸収されて、透過できない。その結果、第1の反射型透明スクリーンを透過した偏光は、リア側の壁に到達しないため不要な結像を起こさない。
 本発明による第1の実施形態の映像投影システムにおいて、第1の反射型透明スクリーンと第1の偏光板とは積層体であることが好ましい。第1の反射型透明スクリーンと第1の偏光板とを積層体とすることで、第1の反射型透明スクリーンや第1の偏光板の空気界面における透過光の界面反射や不要な乱反射を防止し、コントラストをより向上させることができる。また、積層体とすることで映像投影システムの設置が容易となる。このような映像投影システムをより詳細に説明するために映像投影システムの実施形態の概念図を図3および4に示す。
 図3に示す映像投影システムは、第1の反射型透明スクリーン11と、第1の反射型透明スクリーン11に対して第1の観察者14側に配置された第1の映像投影ユニット13と、第1の反射型透明スクリーン11に対して第1の観察者14と反対側に配置された第1の偏光板12とを備えている。ここで、第1の反射型透明スクリーン11と第1の偏光板12とは積層体である。このような映像投影システムにおいては、第1の映像投影ユニット13から投影された映像光15(偏光)が第1の反射型透明スクリーン11で結像し、反射光16として第1の観察者14によって視認可能となる。一方、第1の映像投影ユニット13から投影された映像光15のうち、結像に寄与せず反射型透明スクリーンを透過した光は、積層体の第1の偏光板12で吸収されて透過できず(点線矢印)、リア側の物体に到達しないために不要な結像を起こさない。
 図4に示す映像投影システムは、第1の反射型透明スクリーン21と、第1の反射型透明スクリーン21に対して第1の観察者24側に配置された第1の映像投影ユニット23と、第1の反射型透明スクリーン21に対して第1の観察者24と反対側に配置された第1の偏光板22と、第1の映像投影ユニット23と第1の反射型透明スクリーン21との間に配置された第2の偏光板27とを備えている。ここで、第1の反射型透明スクリーン21と第1の偏光板22とは積層体である。また、第2の偏光板27は、第1の映像投影ユニット23に備え付けられたものでもよい。
 このような映像投影システムにおいては、第1の映像投影ユニット23から投影された映像光(非偏光)が第2の偏光板27を透過して、偏光25となった後、第1の反射型透明スクリーン21で結像し、反射光26として第1の観察者24によって視認可能となる。一方、第1の映像投影ユニット23から投影された映像光のうち、結像に寄与せず第1の反射型透明スクリーン21を透過した光は、積層体の第1の偏光板22で吸収されて透過できず(点線矢印)、リア側の物体に到達しないために不要な結像を起こさない。
 本発明による第2の実施形態の映像投影システムは、第1の反射型透明スクリーンと、第1の反射型透明スクリーンに対してフロント側に配置された第1の映像投影ユニットと、第1の反射型透明スクリーンに対してリア側に配置された第1の偏光板と、第1の偏光板に対して第1の反射型透明スクリーンと反対側に配置された第2の反射型透明スクリーンと、第2の反射型透明スクリーンに対してフロント側に配置された第2の映像投影ユニットとを備える。
 このような映像投影システムにおいては、第1の映像投影ユニットから投影された映像光が第1の反射型透明スクリーンで結像し、第1の映像投影ユニットから投影された映像光のうちの第1の反射型透明スクリーンを透過した偏光が第1の偏光板で吸収される。
 また、第2の映像投影ユニットから投影された映像光が第2の反射型透明スクリーンで結像し、第2の映像投影ユニットから投影された映像光のうちの第2の反射型透明スクリーンを透過した偏光が第1の偏光板で吸収される。
 その結果、いずれの投影光も第1の偏光板を透過できず不要な結像は起こらずに、第1の反射型透明スクリーンと第2の反射型透明スクリーンにはそれぞれ異なる映像を投影することができ、良好な演出、広告が可能となる。
 本発明による第2の実施形態の映像投影システムにおいて、第2の反射型透明スクリーンと第1の偏光板と第1の反射型透明スクリーンとは積層体であることが好ましい。第2の反射型透明スクリーンと第1の偏光板と第1の反射型透明スクリーンとを積層体とすることで、第1または第2の反射型透明スクリーンの空気界面や第1の偏光板の空気界面における透過光の界面反射や不要な乱反射を防止し、コントラストを向上させることができる。また、積層体とすることで、映像投影システムの設置が容易となる。このような映像投影システムをより詳細に説明するために映像投影システムの実施形態の概念図を図5および6に示す。
 図5に示す映像投影システムは、第1の反射型透明スクリーン31と、第1の反射型透明スクリーン31に対して第1の観察者34側に配置された第1の映像投影ユニット33と、第1の反射型透明スクリーン31に対して第1の観察者34と反対側に配置された第1の偏光板32と、第1の偏光板32に対して第1の反射型透明スクリーン31と反対側に配置された第2の反射型透明スクリーン35と、第2の反射型透明スクリーン35に対して第2の観察者37側に配置された第2の映像投影ユニット36とを備えている。ここで、第2の反射型透明スクリーン35と第1の偏光板32と第1の反射型透明スクリーン31とは積層体である。
 このような映像投影システムにおいては、第1の映像投影ユニット33から投影された映像光38(偏光)が第1の反射型透明スクリーン31で結像し、反射光39として、第1の観察者34によって視認可能となる。一方、第1の映像投影ユニット33から投影された映像光38のうち、結像に寄与せず第1の反射型透明スクリーン31を透過した光は、積層体の第1の偏光板32で吸収されて透過できず、第2の観察者37には視認されない。
 また、第2の映像投影ユニット36から投影された映像光40は第2の反射型透明スクリーン35で結像し、反射光41として第2の観察者37によって視認可能となる。一方、第2の映像投影ユニット36から投影された映像光40のうち、結像に寄与せず第2の反射型透明スクリーン35を透過した光は、積層体の第1の偏光板32で吸収されて透過できず、第1の観察者34には視認されない。
 その結果、投影光38および40のいずれも第1の偏光板を透過できず、第1の反射型透明スクリーン31と第2の反射型透明スクリーン35にはそれぞれ異なる映像を投影ことができ、良好な演出、広告が可能となる。
 図6に示す映像投影システムは、第1の反射型透明スクリーン51と、第1の反射型透明スクリーン51に対して第1の観察者54側に配置された第1の映像投影ユニット53と、第1の反射型透明スクリーン51に対して第1の観察者54と反対側に配置された第1の偏光板52と、第1の映像投影ユニット53と第1の反射型透明スクリーン51との間に配置された第2の偏光板57と、第1の偏光板52に対して第1の反射型透明スクリーン51と反対側に配置された第2の反射型透明スクリーン58と、第2の反射型透明スクリーンに対して第2の観察者60側に配置された第2の映像投影ユニット59と、第2の映像投影ユニット59と第2の反射型透明スクリーン58との間に配置された第3の偏光板61とを備えている。ここで、第2の反射型透明スクリーン58と第1の偏光板52と第1の反射型透明スクリーン51とは積層体である。また、第2の偏光板57は、第1の映像投影ユニット53に備え付けられたものでもよく、第3の偏光板61は、第2の映像投影ユニット59に備え付けられたものでもよい。
 このような映像投影システムにおいては、第1の映像投影ユニット53から投影された映像光(非偏光)が第2の偏光板57を透過して、偏光55となった後、第1の反射型透明スクリーン51で結像し、反射光56となり、第1の観察者54によって視認可能となる。一方、第1の映像投影ユニット53から投影された映像光のうち、結像に寄与せず第1の反射型透明スクリーン51を透過した光は、積層体の第1の偏光板52で吸収されて透過できず、第2の観察者60には視認されない。
 また、第2の映像投影ユニット59から投影された映像光(非偏光)が第3の偏光板61を透過して、偏光62となった後、第2の反射型透明スクリーン58で結像し、反射光63となり、第2の観察者60によって視認可能となる。一方、第2の映像投影ユニット59から投影された映像光のうち、結像に寄与せず第2の反射型透明スクリーン58を透過した光は、積層体の第1の偏光板52で吸収されて透過できず、第1の観察者54には視認されない。
 その結果、投影光55および62のいずれも第1の偏光板を透過できず、第1の反射型透明スクリーン51と第2の反射型透明スクリーン58にはそれぞれ異なる映像を投影ことができ、良好な演出、広告が可能となる。
 以下、映像投影システムの構成要素である偏光板、映像投影ユニット、反射型透明スクリーンについて、詳述する。
<偏光板>
 本発明における第1の偏光板は、第1の反射型透明スクリーンおよび第2の反射型透明スクリーンを透過した光を吸収するものであればよく、直線偏光板、円偏光板、楕円偏光板のいずれも用いることができ、直線偏光板、円偏光板を用いることが好ましい。例えば、第1の反射型透明スクリーンおよび第2の反射型透明スクリーンを透過した光が直線偏光である場合、第1の偏光板としては直線偏光板を用いて、当該直線偏光の光軸と当該直線偏光板の透過軸とを直交させることで、第1の反射型透明スクリーンおよび第2の反射型透明スクリーンを透過した光を吸収することができる。また、第1の反射型透明スクリーンおよび第2の反射型透明スクリーンを透過した光が右円偏光である場合、第1の偏光板としては右円偏光を吸収する円偏光板を用いることで、第1の反射型透明スクリーンおよび第2の反射型透明スクリーンを透過した光を吸収することができる。同様に、第1の反射型透明スクリーンおよび第2の反射型透明スクリーンを透過した光が左円偏光である場合、第1の偏光板としては左円偏光を吸収する円偏光板を用いることで、第1の反射型透明スクリーンおよび第2の反射型透明スクリーンを透過した光を吸収することができる。
 本発明における第2および3の偏光板は、第1の偏光板が直線偏光板である場合には、直線偏光板を用いる。この場合、第1の偏光板(直線偏光板)の透過軸と、第2および3の偏光板(直線偏光板)の透過軸とが直交する状態で配置する。
 本発明における第2および3の偏光板は、第1の偏光板が円偏光板である場合には、円偏光板を用いる。第1の偏光板(円偏光板)が右円偏光を吸収(遮断)する場合、第2および3の偏光板(円偏光板)は右円偏光を透過させるものを用いる。また、第1の偏光板(円偏光板)が左円偏光を吸収(遮断)する場合、第2および3の偏光板(円偏光板)は左円偏光を透過させるものを用いる。
 本発明における第1、第2、第3の偏光板としては、反射型透明スクリーンの透明度を損なわないよう、透明なものを用いることが好ましい。第1、第2、第3の偏光板は、全光線透過率が40%以上であることが好ましく、43%以上であることがより好ましい。透明度の高い偏光板を用いることで、反射型透明スクリーンの透明性を維持することができる。
 一方、通常は透明度の高い偏光板を用いると明所コントラストは悪化するが、本発明における投影システムにおいては、以下の原理により明所コントラストを向上することができる。すなわち、一般にコントラストには、暗所コントラストと明所コントラストがあり、暗所コントラストは、環境光Aがない条件でディスプレイやプロジェクタが表示できる最大輝度Wと最小輝度Bの比W/Bで表される。これに対し、明所コントラストは、環境光Aが存在する条件でディスプレイやプロジェクタが表示できる最大輝度(W+A)と最小輝度(B+A)の比(W+A)/(B+A)で表される。反射型透明スクリーン上の結像は、環境光が反射型透明スクリーンのリア側から透過するため、映像の鮮明さは明所コントラストで議論される。反射型透明スクリーン単体の場合の明所コントラストを(W+A)/(B+A)とした場合、本発明のように反射型透明スクリーンと反射型透明スクリーンに対し観察者と反対側に配置された偏光板を備えた光学系の明所コントラストは(W+T×A)/(B+T×A)で表される。ここでTは偏光板の透過率を表し、Tは100%より小さく、一般的には30%から40%台となる。したがって、反射型透明スクリーン単体よりも偏光板を備える方が、明所コントラストが大きくなり、鮮明な映像が視認される。なお、本発明において、偏光板の全光線透過率は、濁度計(日本電色工業(株)製、品番:NDH-5000)を用いてJIS-K-7361に準拠して測定することができる。
<映像投影ユニット>
 映像投影システムで用いられる映像投影ユニットは、下記の反射型透明スクリーンに映像を投影できるものであれば特に限定されず、例えば、市販のリアプロジェクタやフロントプロジェクタを用いることができる。映像投影ユニットは偏光を投射可能な偏光プロジェクタであってもよい。
<反射型透明スクリーン>
 反射型透明スクリーンは、バインダと、微粒子とを含む光拡散層を備えるものであることが好ましい。当該透明スクリーンは、光拡散層のみからなる単層構成であってもよいし、保護層、基材層、粘着層、および反射防止層等の他の層をさらに備える複層構成の積層体であってもよい。また、当該透明スクリーンは、ガラスや透明パーティション等の支持体を備えてもよい。当該透明スクリーンは、映像投影ユニットから出射される投影光を異方的に拡散反射することにより投影光の視認性と透過光の視認性とを両立できる。
 当該透明スクリーンは、平面であってもよく、曲面であってもよい。例えば、当該透明スクリーンは、ガラスウィンドウ、ヘッドアップディスプレイ、およびウェアラブルディスプレイ等に好適に用いることができ、特に短焦点型プロジェクタ用透明スクリーンとして好適に用いることができる。
 当該透明スクリーンは、ヘイズ値が、好ましくは35%以下、より好ましくは1%以上30%以下であり、さらに好ましくは2%以上25%以下である。また、当該透明スクリーンは、全光線透過率が、好ましくは60%以上98%以下であり、より好ましくは65%以上96%以下であり、さらに好ましくは70%以上94%以下であり、さらにより好ましくは75%以上92%以下である。当該透明スクリーンのヘイズ値および全光線透過率が上記範囲内であれば、透明性が高く、透過視認性をより向上させることができる。なお、本発明において、透明スクリーンのヘイズ値および全光線透過率は、濁度計(日本電色工業(株)製、品番:NDH-5000)を用いてJIS-K-7361およびJIS-K-7136に準拠して測定することができる。
 当該透明スクリーンは、写像性が、好ましくは65%以上であり、より好ましくは70%以上98%以下であり、さらに好ましくは75%以上96%以下であり、さらにより好ましくは80%以上94%以下である。当該透明スクリーンの写像性が上記範囲内であれば、透明スクリーンを透過して見える像が極めて鮮明となる。なお、本発明において、写像性とは、JIS K7374に準拠して、光学くし幅0.125mmで測定した時の像鮮明度(%)の値である。
(光拡散層)
 光拡散層は、バインダと、微粒子とを含んでいてもよい。微粒子としては下記の光反射性微粒子を好適に用いることができる。このような微粒子を用いることで、光拡散層内で光を異方的に拡散反射させて、光の利用効率を高めることができる。
 光拡散層の厚さは、特に限定されるものではないが、用途、生産性、取扱い性、および搬送性の観点から、好ましくは0.1μm~20mmであり、より好ましくは0.2μm~15mmであり、さらに好ましくは1μm~10mmである。光拡散層の厚さが上記範囲内であれば、スクリーンとしての強度を保ち易い。光拡散層は、下記の有機系バインダや無機系バインダを用いて得られた成型体であってもよく、ガラスや樹脂等からなる基板に形成した塗膜であってもよい。光拡散層は単層構成であってもよく、塗布等で2種以上の層を積層させる、または2種以上の光拡散層を粘着剤等で貼り合わせた複層構成であってもよい。
 光拡散層は、透明性の高いフィルムを得るために、透明性の高いバインダを用いることが好ましい。バインダとしては、有機系バインダ、無機系バインダがあり、有機系バインダとしては熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、自己架橋性樹脂、ならびに電離放射線硬化性樹脂等を用いることができ、例えば、アクリル系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、ポリウレタンアクリレート系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロース系樹脂、アセタール系樹脂、ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、シリコーン系樹脂、およびフッ素系樹脂等が挙げられる。
 熱可塑性樹脂としては、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、およびポリスチレン系樹脂が挙げられる。これらの中でも、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂、シクロオレフィン樹脂、セルロースアセテートプロピオネート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリカーボネート樹脂、およびポリスチレン樹脂を用いることがより好ましい。これらの樹脂は、1種単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。
 電離放射線硬化型樹脂としては、アクリル系やウレタン系、アクリルウレタン系やエポキシ系、シリコーン系樹脂等が挙げられる。これらの中でも、アクリレート系の官能基を有するもの、例えば比較的低分子量のポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジェン樹脂、ポリチオールポリエン樹脂、多価アルコール等の多官能化合物の(メタ)アルリレート等のオリゴマー又はプレポリマー及び反応性希釈剤としてエチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、スチレン、メチルスチレン、N-ビニルピロリドン等の単官能モノマー並びに多官能モノマー、例えば、ポリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート等を比較的多量に含有するものが好ましい。また、電離放射線硬化型樹脂は熱可塑性樹脂および溶剤と混合されたものであってもよい。
 熱硬化性樹脂としては、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、メラミン樹脂、ウレタン系樹脂、尿素樹脂等が挙げられる。これらの中でも、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂が好ましい。自己架橋性樹脂としては、シリコーン系樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。
 透明性の高い無機系バインダとしては、例えば、水ガラス、低軟化点を有するガラス材料、またはゾルゲル材料を挙げることができる。水ガラスとは、アルカリ珪酸塩の濃厚水溶液をいい、アルカリ金属としては通常ナトリウムが含まれている。代表的な水ガラスは、NaO・nSiO(n:正の任意の数)により示すことができ、市販品としては富士化学(株)社製珪酸ソーダを用いることができる。
 低軟化点を有するガラス材料は、軟化温度が好ましくは150~620℃の範囲にあるガラスであり、さらに好ましくは軟化温度が200~600℃の範囲であり、最も好ましくは軟化温度が250~550℃の範囲である。このようなガラス材料としては、PbO-B系、PbO-B-SiO系、PbO-ZnO-B系、酸成分及び金属塩化物を含む混合物を熱処理することにより得られる鉛フリー低軟化点ガラス等を挙げることができる。低軟化点ガラス材料には、微粒子の分散性および成形性向上のために、溶剤および高沸点有機溶剤等を混合することができる。
 ゾルゲル材料は、熱や光、触媒などの作用により、加水分解重縮合が進行し、硬化する化合物群である。例えば、金属アルコキシド(金属アルコラート)、金属キレート化合物、ハロゲン化金属、液状ガラス、スピンオングラス、またはこれらの反応物であり、これらに硬化を促進させる触媒を含ませたものであってもよい。また、金属アルコキシド官能基の一部にアクリル基などの光反応性の官能基を有するものであってもよい。これらは、要求される物性に応じて、単独で用いても良いし、複数種類を組み合わせて用いても良い。ゾルゲル材料の硬化体とは、ゾルゲル材料の重合反応が十分に進行した状態を指す。ゾルゲル材料は、重合反応の過程において無機基板の表面と化学的に結合して、強く接着する。そのため、硬化物層としてゾルゲル材料の硬化体を用いることで、安定した硬化物層を形成することができる。
 金属アルコキシドとは、加水分解触媒などによって任意の金属種を、水や有機溶剤と反応させて得られる化合物群であり、任意の金属種と、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ基、プロピル基、イソプロピル基等の官能基とが結合した化合物群である。金属アルコキシドの金属種としては、シリコン、チタン、アルミニウム、ゲルマニウム、ボロン、ジルコニウム、タングステン、ナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウム、スズなどが挙げられる。
 例えば、金属種がシリコンの金属アルコキシドとしては、ジメチルジエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン(MTES)、ビニルトリエトキシシラン、p-スチリルトリエトキシシラン、メチルフェニルジエトキシシラン、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-ウレイドプロピルトリエトキシシラン、3-メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、3-メルカプトプロピルトリエトキシシラン、トリエトキシシラン、ジフェニルシランジオール、ジメチルシランジオールなどや、これら化合物群のエトキシ基が、メトキシ基、プロピル基、イソプロピル基、ヒドロキシ基などに置き換わった化合物群などが挙げられる。これらのなかでも、トリエトキシシラン(TEOS)のエトキシ基をメトキシ基に置き換えたテトラメトキシシラン(TMOS)、TEOSが特に好ましい。これらは単独で用いても良く、複数種類を組み合わせて用いることもできる。
(溶剤)
 これらの有機系バインダ、無機系バインダは必要に応じて溶剤をさらに含むものであって良い。溶剤としては、有機溶剤に限定されず、一般の塗料組成物に用いられる溶剤が使用可能である。例えば、水をはじめとする親水性溶媒も使用可能である。また、本発明のバインダが液体である場合は溶剤を含有しなくてもよい。
 本発明による溶剤の具体例としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール(IPA)、n-プロパノール、ブタノール、2-ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラメチルベンゼン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、N-メチル-2-ピロリドン等のケトン類、ブトキシエチルエーテル、ヘキシルオキシエチルアルコール、メトキシ-2-プロパノール、ベンジルオキシエタノール等のエーテルアルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、セロソルブ、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、カルビトール、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、γ-ブチロラクトン等のエステル類、フェノール、クロロフェノール等のフェノール類、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン等のアミド類、クロロホルム、塩化メチレン、テトラクロロエタン、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン系溶媒、2硫化炭素等の含ヘテロ元素化合物、水、およびこれらの混合溶媒が挙げられる。溶剤の添加量は、バインダや微粒子の種類や後述する製造工程に好適な粘度範囲等に応じて、適宜調節することができる。
(光反射性微粒子)
 光反射性微粒子は、形状は特に問わず、略球状であっても、薄片状であっても、針状であってもよい。光反射性微粒子の形状が略球状である場合、一次粒子のメジアン径は好ましくは0.1~2500nmであり、より好ましくは0.2~1500nmであり、さらに好ましくは0.5~500nmである。光反射性微粒子の一次粒子のメジアン径が上記範囲内であると、透過視認性を損なわずに投影光の十分な拡散効果が得られることで、透明スクリーンに鮮明な映像を投影することができる。なお、本発明において、光反射性微粒子の一次粒子のメジアン径(D50)は、動的光散乱法により粒度分布測定装置(大塚電子(株)製、商品名:DLS-8000)を用いて測定した粒度分布から求めることができる。
 光反射性微粒子の形状が薄片状である場合、一次粒子の平均径が好ましくは0.01~100μm、より好ましくは0.05~80μm、さらに好ましくは0.1~50μm、さらにより好ましくは0.5~30μmであり、特に好ましくは0.6~5μmである。さらに、光反射性微粒子は、平均アスペクト比(=光反射性微粒子の平均径/平均厚さ)が好ましくは3~800、より好ましくは4~700、さらに好ましくは5~600、さらにより好ましくは10~500である。光反射性微粒子の平均径および平均アスペクト比が上記範囲内であると、透過視認性を損なわずに投影光の十分な散乱効果が得られることで、透明スクリーンに鮮明な映像を投影することができる。なお、本発明において、光反射性微粒子の平均径は、レーザー回折式粒子径分布測定装置((株)島津製作所製、品番:SALD-2300)を用いて測定した。平均アスペクト比は、SEM((株)日立ハイテクノロジーズ製、商品名:SU-1500)画像より算出した。
 薄片状の光反射性微粒子としては、薄片状に加工できる光輝性材料を好適に用いることができる。光反射性微粒子の正反射率は、好ましくは12.0%以上であり、より好ましくは15.0%以上であり、さらに好ましくは20.0%以上80.0%以下である。なお、本発明において、光反射性微粒子の正反射率は、以下のようにして測定した値である。
(正反射率)
 分光測色計(コニカミノルタ(株)製、品番:CM-3500dを用いて測定した。適切な溶媒(水またはメチルエチルケトン)に分散させた粉体材料をスライドガラス上に膜厚が0.5mm以上になるように塗布、乾燥させた。得られた塗膜付きガラス板について、ガラス面からの塗膜部の正反射率を測定した。
 光反射性微粒子としては、分散させるバインダの種類にもよるが、例えば、アルミニウム、銀、銅、白金、金、チタン、ニッケル、スズ、スズ-コバルト合金、インジウム、クロム、酸化チタン、酸化アルミニウム、および硫化亜鉛からなる金属系粒子、ガラスに金属または金属酸化物を被覆した光輝性材料、または天然雲母や合成雲母に金属酸化物を被覆した光輝性材料を用いることができる。光反射性微粒子は、市販のものを使用してもよく、例えば、大和金属粉工業(株)製アルミニウムパウダーを好適に使用することができる。
 光拡散層中の光反射性微粒子の含有量は、光反射性微粒子の形状や正反射率等に応じて適宜調節することができる。例えば、光反射性微粒子の含有量は、バインダに対して、好ましくは0.0001~5.0質量%であり、より好ましくは0.0005~3.0質量%であり、さらに好ましくは0.001~2.0質量%であり、さらにより好ましくは0.005~0.5質量%である。光反射性微粒子を上記範囲のように低濃度でバインダ中に分散させて光拡散層を形成することによって、光源から出射される投影光を異方的に拡散反射することにより、投影光の視認性と透過光の視認性とを向上することができる。
 光拡散層には、用途に応じて、微粒子以外にも従来公知の添加剤を加えてもよい。添加剤としては、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、離型剤、難燃剤、可塑剤、滑剤、および色材等が挙げられる。色材としては、カーボンブラック、アゾ系色素、アントラキノン系色素、ペリノン系色素等の色素または染料を用いることができる。また、液晶性化合物等を混合してもよい
(基材層)
 基材層は、上記の光拡散層を支持するための層であり、透明スクリーンの強度を向上させることができる。基材層は、透明スクリーンの透過視認性や所望の光学特性を損なわないような透明性の高い材料、例えばガラスまたは樹脂を用いて形成することが好ましい。このような樹脂としては、例えば、上記の光拡散層と同様の透明性の高い樹脂を用いることができる。また、上記した樹脂を2種以上積層した複合フィルムまたはシートを使用してもよい。なお、基材層の厚さは、その強度が適切になるように材料に応じて適宜変更することができ、例えば、10~1000μmの範囲としてもよい。
(保護層)
 保護層は、透明スクリーンのフロント側(観察者側)に積層されるものであり、耐光性、耐傷性、および防汚性等の機能を付与するための層である。保護層は、透明スクリーンの透過視認性や所望の光学特性を損なわないような樹脂を用いて形成することが好ましい。保護層としては、粘着剤等を用いて保護フィルムを貼り合わせてもよく、紫外線・電子線によって硬化する樹脂、即ち、電離放射線硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂に熱可塑性樹脂と溶剤を混合したもの、および熱硬化型樹脂を反射型透明スクリーン表面に塗布し、硬化して保護層を形成してもよい。これらの中でも電離放射線硬化型樹脂を用いた保護層形成が特に好ましい。
 電離放射線硬化型樹脂組成物の被膜形成成分は、好ましくは、アクリレート系の官能基を有するもの、例えば比較的低分子量のポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、スピロアセタール樹脂、ポリブタジェン樹脂、ポリチオールポリエン樹脂、多価アルコール等の多官能化合物の(メタ)アルリレート等のオリゴマー又はプレポリマー及び反応性希釈剤としてエチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、スチレン、メチルスチレン、N-ビニルピロリドン等の単官能モノマー並びに多官能モノマー、例えば、ポリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート等を比較的多量に含有するものが使用できる。
 上記電離放射線硬化型樹脂組成物を紫外線硬化型樹脂組成物とするには、この中に光重合開始剤としてアセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α-アミロキシムエステル、テトラメチルチュウラムモノサルファイド、チオキサントン類や、光増感剤としてn-ブチルアミン、トリエチルアミン、ポリ-n-ブチルホソフィン等を混合して用いることができる。特に本発明では、オリゴマーとしてウレタンアクリレート、モノマーとしてジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等を混合するのが好ましい。
 電離放射線硬化型樹脂組成物の硬化方法としては、前記電離放射線硬化型樹脂組成物の硬化方法は通常の硬化方法、即ち、電子線又は紫外線の照射によって硬化することができる。例えば、電子線硬化の場合には、コックロフトワルトン型、バンデグラフ型、共振変圧型、絶縁コア変圧器型、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速機から放出される50~1000KeV、好ましくは100~300KeVのエネルギーを有する電子線等が使用され、紫外線硬化の場合には超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、キセノンアーク、メタルハライドランプ等の光線から発する紫外線等が利用できる。
 保護層は、上記の光拡散層上に上記電離放射(紫外線)線硬化型樹脂組成物の塗工液をスピンコート、ダイコート、ディップコート、バーコート、フローコート、ロールコート、グラビアコート等の方法で、光拡散層の表面に塗布し、上記のような手段で塗工液を硬化させることにより形成することができる。また、保護層の表面には、目的に応じて、凹凸構造、プリズム構造、マイクロレンズ構造等の微細構造を付与することもできる。
(粘着層)
 粘着層は、透明スクリーンに偏光板や保護フィルム等を貼付するための層である。粘着層は、透明スクリーンの透過視認性や所望の光学特性を損なわないような粘着剤組成物を用いて形成することが好ましい。粘着剤組成物としては、例えば、天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル樹脂系、ポリビニルエーテル樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコーン樹脂系等が挙げられる。合成ゴム系の具体例としては、スチレン-ブタジエンゴム、アクリロニトリル-ブタジエンゴム、ポリイソブチレンゴム、イソブチレン-イソプレンゴム、スチレン-イソプレンブロック共重合体、スチレン-ブタジエンブロック共重合体、スチレン-エチレン-ブチレンブロック共重合体が挙げられる。シリコーン樹脂系の具体例としては、ジメチルポリシロキサン等が挙げられる。これらの粘着剤は、1種単独または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、アクリル系粘着剤が好ましい。
 アクリル系樹脂粘着剤は、少なくとも(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーを含んで重合させたものである。炭素原子数1~18程度のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーとカルボキシル基を有するモノマーとの共重合体であるのが一般的である。なお、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸および/またはメタクリル酸をいう。(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーの例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n-プロピル、(メタ)アクリル酸sec-プロピル、(メタ)アクリル酸n-ブチル、(メタ)アクリル酸sec-ブチル、(メタ)アクリル酸tert-ブチル、(メタ)アクリル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸n-ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸n-オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ウンデシルおよび(メタ)アクリル酸ラウリル等を挙げることができる。また、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、通常は、アクリル系粘着剤中に30~99.5質量部の割合で共重合されている。
 また、アクリル系樹脂粘着剤を形成するカルボキシル基を有するモノマーとしては、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、マレイン酸モノブチルおよびβ-カルボキシエチルアクリレート等のカルボキシル基を含有するモノマーを挙げることができる。
 アクリル系樹脂粘着剤には、上記の他に、アクリル系樹脂粘着剤の特性を損なわない範囲内で他の官能基を有するモノマーが共重合されていても良い。他の官能基を有するモノマーの例としては、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシプロピルおよびアリルアルコール等の水酸基を含有するモノマー;(メタ)アクリルアミド、N-メチル(メタ)アクリルアミドおよびN-エチル(メタ)アクリルアミド等のアミド基を含有するモノマー;N-メチロール(メタ)アクリルアミドおよびジメチロール(メタ)アクリルアミド等のアミド基とメチロール基とを含有するモノマー;アミノメチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートおよびビニルピリジン等のアミノ基を含有するモノマーのような官能基を有するモノマー; アリルグリシジルエーテル、(メタ)アクリル酸グリシジルエーテルなどのエポキシ基含有モノマーなどが挙げられる。この他にもフッ素置換(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリロニトリルなどのほか、スチレンおよびメチルスチレンなどのビニル基含有芳香族化合物、酢酸ビニル、ハロゲン化ビニル化合物などを挙げることができる。
 アクリル系樹脂粘着剤には、上記のような他の官能基を有するモノマーの他に、他のエチレン性二重結合を有するモノマーを使用することができる。エチレン性二重結合を有するモノマーの例としては、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジオクチルおよびフマル酸ジブチル等のα,β-不飽和二塩基酸のジエステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル;ビニルエーテル;スチレン、α-メチルスチレンおよびビニルトルエン等のビニル芳香族化合物;(メタ)アクリロニトリル等を挙げることができる。また、上記のようなエチレン性二重結合を有するモノマーの他に、エチレン性二重結合を2個以上有する化合物を併用することもできる。このような化合物の例としては、ジビニルベンゼン、ジアリルマレート、ジアリルフタレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレ-ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、メチレンビス(メタ)アクリルアミド等を挙げることができる。
 さらに、上記のようなモノマーの他に、アルコキシアルキル鎖を有するモノマー等を使用することができる。(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステルの例としては、(メタ)アクリル酸2-メトキシエチル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸2-メトキシプロピル、(メタ)アクリル酸3-メトキシプロピル、(メタ)アクリル酸2-メトキシブチル、(メタ)アクリル酸4-メトキシブチル、(メタ)アクリル酸2-エトキシエチル、(メタ)アクリル酸3-エトキシプロピル、(メタ)アクリル酸4-エトキシブチルなどを挙げることができる。
 粘着剤組成物としては、上記したアクリル系樹脂粘着剤の他、(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーの単独重合体であっても良い。例えば、(メタ)アクリル酸エステル単独重合体としては、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸プロピル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、ポリ(メタ)アクリル酸オクチル等が挙げられる。 アクリル酸エステル単位2種以上を含む共重合体としては、(メタ)アクリル酸メチル-(メタ)アクリル酸エチル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル-(メタ)アクリル酸ブチル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル-(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシエチル共重合体、(メタ)アクリル酸メチル-(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシ3-フェニルオキシプロピル共重合体等が挙げられる。(メタ)アクリル酸エステルと他の官能性単量体との共重合体としては、(メタ)アクリル酸メチル-スチレン共重合体、(メタ)アクリル酸メチル-エチレン共重合体、(メタ)アクリル酸メチル-(メタ)アクリル酸2-ヒドロキシエチル-スチレン共重合体が挙げられる。
 粘着剤は市販のものを使用してもよく、例えば、SKダイン2094、SKダイン2147、SKダイン1811L、SKダイン1442、SKダイン1435、およびSKダイン1415(以上、綜研化学(株)製)、オリバインEG-655、およびオリバインBPS5896(以上、東洋インキ(株)製)等(以上、商品名)を好適に使用することができる。
(反射防止層)
 反射防止層は、透明スクリーンの最表面での反射や、外光からの映りこみを防止するための層である。反射防止層は、透明スクリーンの少なくとも片面側、好ましくはフロント側(観察者側)に積層されるものであってもよく、フロント側およびリア側の両面に積層されるものであってもよい。特に透明スクリーンとして用いる際にはフロント側に積層するのが好ましい。反射防止層は、透明スクリーンの透過視認性や所望の光学特性を損なわないような樹脂を用いて形成することが好ましい。このような樹脂としては、例えば、紫外線・電子線によって硬化する樹脂、即ち、電離放射線硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂に熱可塑性樹脂と溶剤を混合したもの、および熱硬化型樹脂を用いることができるが、これらの中でも電離放射線硬化型樹脂が特に好ましい。また、反射防止層の表面には、目的に応じて、凹凸構造、プリズム構造、マイクロレンズ構造等の微細構造を付与することもできる。
 反射防止層の形成方法としては、特に限定されないが、コーティングフィルムの貼合、フィルム基板に直接蒸着またはスパッタリング等でドライコートする方式、グラビア塗工、マイクログラビア塗工、バー塗工、スライドダイ塗工、スロットダイ塗工、デイップコート等のウェットコート処理などの方式を用いることができる。
(機能性層)
 本発明による透明スクリーンは、上記の各層以外にも、従来公知の様々な機能性層を備えてもよい。機能性層としては、染料や着色剤等を含んだ光吸収層、プリズムシート、マイクロレンズシート、フレネルレンズシート、およびレンチキュラーレンズシート等の光拡散層、紫外線および赤外線等の光線カット層等が挙げられる。
(透明スクリーンの製造方法)
 透明スクリーンの製造方法は、光拡散層を形成する工程を含むものである。光拡散層を形成する工程は、混練工程と製膜工程からなるからなる押出成形法、キャスト成膜法、グラビア塗工、マイクログラビア塗工、バー塗工、スライドダイ塗工、スロットダイ塗工、デイップコート、スプレー法等を含む塗布法、射出成形法、カレンダー成形法、ブロー成形法、圧縮成形法、セルキャスト法など公知の方法により成型加工でき、押出成形法、射出成形法、塗布法を好適に用いることができる。
 透明スクリーンの製造方法は、製膜工程で得られた樹脂フィルム(光拡散層)に、基材層、保護層、および粘着層等をさらに積層する工程を含んでもよい。各層の積層方法は、特に限定されず、従来公知の方法により行うことができる。各層をドライラミネートにより積層する場合には、透明スクリーンの透過視認性や所望の光学特性を損なわない範囲で接着剤等を使用してもよい。
<測定方法>
 実施例および比較例における性能評価の測定方法は次のとおりである。
(白表示輝度、黒表示輝度およびコントラスト比)
 第1の反射型透明スクリーンのリア側におけるコントラスト比は以下のように算出した。すなわち、暗室において、第1の映像投影ユニットとしてプロジェクタ(AddTronTechnology(株)製、QUMI Q6)を、第1の反射型透明スクリーンの法線方向に75cm離れたフロント側に設置した。さらに二次元色彩輝度計(コニカミノルタ(株)製、型番:CA-2000)を、第1の反射型透明スクリーンを挟んでプロジェクタと反対側に75cm離れたリア側に、プロジェクタの光源が入らないよう20度傾けて設置し、白を表示したときの輝度(白表示輝度)と黒表示を表示したときの輝度(黒表示輝度)を測定し、白表示輝度値を黒表示輝度値で除ずることにより算出した。
(明所コントラスト)
 第1の反射型透明スクリーンのフロント側における明所コントラスト比は以下のように算出した。すなわち、明所環境(300ルクス条件下)において、第1の映像投影ユニットとしてプロジェクタ(AddTronTechnology(株)製、QUMI Q6)を、第1の反射型透明スクリーンの法線方向に75cmに離れたフロント側に設置した。さらに二次元色彩輝度計(コニカミノルタ(株)製、型番:CA-2000)を第1の反射型透明スクリーンに対してプロジェクタと同じフロント側に150cm離して設置し、白を表示したときの輝度(白表示輝度)と黒表示を表示したときの輝度(黒表示輝度)を測定し、白表示輝度値を黒表示輝度値で除ずることにより算出した。このとき、第1の反射型透明スクリーンとプロジェクタは同一水平面上に設置し、二次元色彩輝度計は、プロジェクタの下方に20度傾けて設置した。
<映像投影システムの作製>
[実施例1]
 まず、ポリエチレンテレフタレート(PET)ペレット((株)ベルポリエステル製、銘柄IFG8L)と、PETペレットに対して0.012質量%の薄片状アルミニウム微粒子A(光反射性微粒子、一次粒子の平均径1μm、アスペクト比300、正反射率62.8%)とを、タンブラー混合器にて30分間混合して、表面に均一に薄片状アルミニウムが付着したPETペレットを得た。得られたペレットを、ストランドダイスを備えた二軸混練押出機のホッパーへ供給し、押出温度250℃で薄片状アルミニウムが練り込まれたマスターバッチを得た。得られたマスターバッチとPETペレット(銘柄IFG8L)とを1:2の割合で均一に混合した後、Tダイを備えた二軸押出機のホッパーに投入し、押出温度250℃で押し出して、厚み75μmのフィルムを製膜した。得られたフィルムを、厚さ2mmの透明ガラス板に粘着フィルム(パナック(株)製、パナクリーンPD-S1厚み25μm)を用いて貼り合わせることで、第1の反射型透明スクリーンを得た。第1の反射型透明スクリーンのヘイズ値は3.9%であり、全光線透過率は86%であり、写像性は88%であった。次に、第1の偏光板として直線偏光板(偏光度99.82%、単体透過率:40%、(株)ポラテクノ製、商品名:SHC-125U)を用意した。続いて、第1の反射型透明スクリーンと第1の偏光板(直線偏光板)とを積層して、積層体Aを得た。
 上記で得た積層体Aを設置した後、当該積層体Aの第1の反射型透明スクリーン側に、第1の映像投影ユニットとして第2の偏光板(第1の偏光板と同じもの)を備えた非偏光を投影できる映像投影ユニット(AddTronTechnology(株)製、QUMI Q6)を設置して、映像投影システムを作製した(図4の実施形態)。続いて、第1の映像投影ユニットから映像光を第1の反射型透明スクリーンに向けて投影したところ、投影光は積層体Aを透過できず、リア側には不要な結像は観察されなかった。上述の方法により白表示輝度、黒表示輝度、コントラスト比および明所コントラスト比を測定したところ、第1の反射型透明スクリーンのリア側における白表示輝度は0.55cd/mであり、第1の偏光板がない場合(比較例1、白表示輝度:33.5cd/m)と比べて光漏れが大幅に減少した。すなわち、実施例1のリア側の透過光は、比較例1の透過光の1.6%に過ぎず、第1の偏光板により透過光を大幅に吸収できた。さらに、第1の反射型透明スクリーンのリア側における黒表示輝度は0.30cd/mであり、コントラスト比は1.85と低く、投影光は積層体Aを透過しておらず画像としてまったく視認できなかった。また、第1の反射型透明スクリーンをフロント側(映像投影ユニット側)から見た時の明所コントラスト比は1.41(白表示輝度:24.9cd/m、黒表示輝度:17.7cd/m)であり、第1の偏光板がない場合(比較例1の1.26)と比べて明所コントラストが向上していることが分かった。ここで、第1の反射型透明スクリーンのリア側(第1の映像投影ユニットと反対側)からの観察結果を図7に示した。図7においては、投影光は積層体Aを透過できず、リア側には不要な結像が見られなかった。
[実施例2]
 第1の映像投影ユニットとして偏光を投影できる映像投影ユニットを用いた以外は、実施例1と同様にして、映像投影システムを作製した(図3の実施形態)。続いて、第1の映像投影ユニットから映像光を第1の反射型透明スクリーンに向けて投影したところ、投影光は積層体Aを透過できず、リア側には不要な結像は観察されなかった。また、目視観察の結果、第1の偏光板がない場合(比較例2)と比べて、明所コントラストが改善していることが分かった。
[比較例1]
 積層体Aの代わりに第1の偏光板を積層していない上記の反射型透明スクリーンをそのまま用いた以外は、実施例1と同様にして、映像投影システムを作製した。続いて、第1の映像投影ユニットから映像光を第1の反射型透明スクリーンに向けて投影したところ、投影光は反射型透明スクリーンを透過して、リア側には不要な結像が観察された。上述の方法により白表示輝度、黒表示輝度、コントラスト比および明所コントラスト比を測定したところ、第1の反射型透明スクリーンのリア側における白表示輝度は33.5cd/mであり、第1の偏光板がある場合(実施例1、白表示輝度:0.55cd/m)と比べて光漏れが大幅に悪化した。さらに、第1の反射型透明スクリーンのリア側における黒表示輝度は1.52cd/mであり、コントラスト比は22.0と高く、投影光は積層体Aを透過して画像として視認された。また、第1の反射型透明スクリーンをフロント側(映像投影ユニット側)から見た時の明所コントラスト比は1.26(白表示輝度:56.3cd/m、黒表示輝度:44.6cd/m)であり、第1の偏光板がある場合(実施例1)と比べて、明所コントラストが低下していることが分かった。ここで、第1の反射型透明スクリーンのリア側(第1の映像投影ユニットと反対側)からの観察結果を図8に示した。図8においては、第1の映像投影ユニットから出射した光は第1の反射型透明スクリーンを透過するため、リア側には不要な結像が観察された。
[比較例2]
 積層体Aの代わりに第1の偏光板を積層していない上記の反射型透明スクリーンをそのまま用いた以外は、実施例2と同様にして、映像投影システムを作製した。続いて、第1の映像投影ユニットから映像光を第1の反射型透明スクリーンに向けて投影したところ、投影光は反射型透明スクリーンを透過して、リア側には不要な結像が観察された。また、目視観察の結果、第1の偏光板がある場合(実施例2)と比べて、明所コントラストが悪化していることが分かった。
[実施例3]
 実施例1で得た積層体Aの第1の偏光板側(第1の反射型透明スクリーンと反対側)の面に、第2の反射型透明スクリーンとして第1の反射型透明スクリーンと同一のものを積層して、積層体Bを得た。
 上記で得た積層体Bを設置した後、当該積層体Bの第1の反射型透明スクリーン側に偏光を投影できる第1の映像投影ユニットを設置し、また当該積層体Bの第2の反射型透明スクリーン側に偏光を投影できる第2の映像投影ユニットを設置し、映像投影システムを作製した(図5の実施形態)。続いて、第1の映像投影ユニットから映像光を第1の反射型透明スクリーンに向けて投影し、同時に、第2の映像投影ユニットから映像光を第2の反射型透明スクリーンに向けて投影したところ、いずれの投影光も積層体Bを透過せず不要な結像は起こらずに、積層体Bの両面にはそれぞれ異なる画像を投影できた。また、目視観察の結果、第1の偏光板がない場合(比較例3)と比べて、明所コントラストが改善していることが分かった。
[実施例4]
 第1の映像投影ユニットとして第2の偏光板を備え付けた非偏光を投影できる映像投影ユニットを用い、かつ 第2の映像投影ユニットとして第3の偏光板(第1の偏光板と同一のもの)を備え付けた非偏光を投影できる映像投影ユニットを用いた以外は、実施例3と同様にして、映像投影システムを作製した(図6の実施形態)。続いて、第1の映像投影ユニットから映像光を第1の反射型透明スクリーンに向けて投影し、同時に、第2の映像投影ユニットから映像光を第2の反射型透明スクリーンに向けて投影したところ、いずれの投影光も積層体Bを透過せず不要な結像は起こらずに、積層体Bの両面にはそれぞれの異なる画像を投影できた。ここで、第1の反射型透明スクリーンのフロント側(第1の映像投影ユニット側)から第2の反射型透明スクリーンのフロント側へと順に撮影した観察結果を図9に示した。図9において、積層体Bの両面にはそれぞれの異なる画像を投影でき、第1および第2の映像投影ユニットから出射した光はいずれも第1の偏光板を透過せずに不要な結像が観察されなかった。なお、第1の反射型透明スクリーンのフロント側の下方(机上面)に映っている画像は、透過光ではなく反射光によるものである。また、目視観察の結果、第1の偏光板がない場合(比較例4)と比べて、明所コントラストが改善していることが分かった。
[比較例3]
 積層体Bの代わりに第1の偏光板を積層していない積層体C(第1の反射型透明スクリーンと第2の反射型透明スクリーンの積層体)を用いた以外は、実施例3と同様にして、映像投影システムを作製した。続いて、続いて、第1の映像投影ユニットから映像光を第1の反射型透明スクリーンに向けて投影し、同時に、第2の映像投影ユニットから映像光を第2の反射型透明スクリーンに向けて投影したところ、いずれの投影光も積層体Cを透過して、互いの反射型透明スクリーン上に不要な結像が起こり、画像が重なって見えた。また、目視観察の結果、第1の偏光板がある場合(実施例3)と比べて、明所コントラストが悪化していることが分かった。 
[比較例4]
 積層体Bの代わりに第1の偏光板を積層していない積層体C(第1の反射型透明スクリーンと第2の反射型透明スクリーンの積層体)を用いた以外は、実施例4と同様にして、映像投影システムを作製した。続いて、第1の映像投影ユニットから映像光を第1の反射型透明スクリーンに向けて投影し、同時に、第2の映像投影ユニットから映像光を第2の反射型透明スクリーンに向けて投影したところ、いずれの投影光も積層体Cを透過して、互いの反射型透明スクリーン上に不要な結像が起こり、画像が重なって見えた。また、目視観察の結果、第1の偏光板がある場合(実施例4)と比べて、明所コントラストが悪化していることが分かった。
[実施例5]
 第1の偏光板を右回りの円偏光板(単体透過率:40%、(株)美舘イメージング製、品番:CP125R-2)とし、第2の偏光板を左回りの円偏光板(単体透過率:40%、(株)美舘イメージング製、品番:CP125L-2)を備えた非偏光を投影できる映像投影ユニットを設置した以外は、実施例1と同様にして映像投影システムを作製した(図4の実施形態)。続いて、第1の映像投影ユニットから映像光を第1の反射型透明スクリーンに向けて投影したところ、投影光は積層体Aを透過できず、リア側には不要な結像は観察されなかった。上述の方法により白表示輝度、黒表示輝度、コントラスト比および明所コントラスト比を測定したところ、第1の反射型透明スクリーンのリア側における白表示輝度は0.53cd/mであり、第1の偏光板がない場合(比較例1、白表示輝度:33.5cd/m)と比べて光漏れが大幅に減少した。すなわち、実施例1のリア側の透過光は、比較例1の透過光の1.6%に過ぎず、第1の偏光板により透過光を大幅に吸収できた。さらに、第1の反射型透明スクリーンのリア側における黒表示輝度は0.31cd/mであり、コントラスト比は1.71と低く、投影光は積層体Aを透過しておらず画像としてまったく視認できなかった。また、第1の反射型透明スクリーンをフロント側(映像投影ユニット側)から見た時の明所コントラスト比は1.37(白表示輝度:24.6cd/m、黒表示輝度:17.9cd/m)であり、第1の偏光板がない場合(比較例1の1.26)と比べて明所コントラストが向上していることが分かった。
 11、21、31、51 第1の反射型透明スクリーン
 12、22、32、52 第1の偏光板
 13、23、33、53 第1の映像投影ユニット
 14、24、34 第1の観察者
 15、25、38、40、55、62 映像光
 16、26、39、41、56、63 反射光
 27、57 第2の偏光板
 35、58 第2の反射型透明スクリーン
 36、59 第2の映像投影ユニット
 37、60 第2の観察者
 61、 第3の偏光板

Claims (16)

  1.  第1の反射型透明スクリーンと、前記第1の反射型透明スクリーンのフロント側に配置された第1の映像投影ユニットと、前記第1の反射型透明スクリーンのリア側に配置された第1の偏光板と、を備える映像投影システムであって、
     前記第1の映像投影ユニットから投影された映像光が第1の反射型透明スクリーンで結像し、前記第1の映像投影ユニットから投影された映像光のうちの前記第1の反射型透明スクリーンを透過した光が、偏光であり、かつ前記第1の偏光板で吸収されることを特徴とする、映像投影システム。
  2.  前記第1の映像投影ユニットから投影された映像光が偏光である、請求項1に記載の映像投影システム。
  3.  前記映像投影システムが、前記第1の映像投影ユニットと前記第1の反射型透明スクリーンとの間に第2の偏光板をさらに備え、
     前記第1の映像投影ユニットから投影されて、前記第2の偏光板を透過した光が偏光である、請求項1に記載の映像投影システム。
  4.  前記第1の映像投影ユニットから投影された映像光のうちの前記第1の反射型透明スクリーンを透過した光が直線偏光であり、前記第1の偏光板が直線偏光板であり、前記直線偏光が前記直線偏光板に吸収される、請求項1~3のいずれか一項に記載の映像投影システム。
  5.  前記第1の映像投影ユニットから投影された映像光のうちの前記第1の反射型透明スクリーンを透過した光が円偏光であり、前記第1の偏光板が円偏光板であり、前記円偏光が前記円偏光板に吸収される、請求項1~3のいずれか一項に記載の映像投影システム。
  6.  前記第1の反射型透明スクリーンと前記第1の偏光板とが積層体である、請求項1~5のいずれか一項に記載の映像投影システム。
  7.  前記第1の偏光板に対して前記第1の反射型透明スクリーンと反対側に配置された第2の反射型透明スクリーンと、前記第2の反射型透明スクリーンに対してフロント側に配置された第2の映像投影ユニットと、をさらに備え、
     前記第2の映像投影ユニットから投影された映像光が第2の反射型透明スクリーンで結像し、前記第2の映像投影ユニットから投影された映像光のうちの前記第2の反射型透明スクリーンを透過した光が、偏光であり、かつ前記第1の偏光板で吸収されることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の映像投影システム。
  8.  前記第2の映像投影ユニットから投影された映像光が偏光である、請求項7に記載の映像投影システム。
  9.  前記映像投影システムが、前記第2の映像投影ユニットと前記第2の反射型透明スクリーンとの間に第3の偏光板をさらに備え、
     前記第2の映像投影ユニットから投影されて、前記第3の偏光板を透過した光が偏光である、請求項7に記載の映像投影システム。
  10.  前記第2の映像投影ユニットから投影された映像光のうちの前記第2の反射型透明スクリーンを透過した光が直線偏光であり、前記第1の偏光板が直線偏光板であり、前記第2の反射型透明スクリーンを透過した直線偏光が前記第1の直線偏光板に吸収される、請求項7~9のいずれか一項に記載の映像投影システム。
  11.  前記第2の映像投影ユニットから投影された映像光のうちの前記第2の反射型透明スクリーンを透過した光が、円偏光であり、前記第1の偏光板が円偏光板であり、前記第2の反射型透明スクリーンを透過した円偏光が前記第1の円偏光板に吸収される、請求項7~9のいずれか一項に記載の映像投影システム。
  12.  前記第1の反射型透明スクリーンと前記第1の偏光板と前記第2の反射型透明スクリーンとが積層体である、請求項7~11のいずれか一項に記載の映像投影システム。
  13.  前記第1の反射型透明スクリーンのヘイズ値が35%以下である、請求項1~12のいずれか一項に記載の映像投影システム。
  14.  前記第1の反射型透明スクリーンが、光反射性微粒子を含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の映像投影システム。
  15.  前記第2の反射型透明スクリーンのヘイズ値が35%以下である、請求項7~14のいずれか一項に記載の映像投影システム。
  16.  前記第2の反射型透明スクリーンが、光反射性微粒子を含む、請求項7~15のいずれか一項に記載の映像投影システム。
PCT/JP2017/007328 2016-03-04 2017-02-27 映像投影システム WO2017150408A1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017557027A JPWO2017150408A1 (ja) 2016-03-04 2017-02-27 映像投影システム

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016042665 2016-03-04
JP2016-042665 2016-03-04

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2017150408A1 true WO2017150408A1 (ja) 2017-09-08

Family

ID=59743812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2017/007328 WO2017150408A1 (ja) 2016-03-04 2017-02-27 映像投影システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2017150408A1 (ja)
WO (1) WO2017150408A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021014963A1 (ja) * 2019-07-23 2021-01-28 株式会社デンソー 投影表示装置
WO2022181166A1 (ja) * 2021-02-25 2022-09-01 ソニーグループ株式会社 スクリーン、画像投影システム、及び車両
JP7347278B2 (ja) 2020-03-12 2023-09-20 住友電気工業株式会社 描画システム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6992822B2 (en) * 2002-05-16 2006-01-31 3M Innovative Properties Company Projection display system using a diffuse reflecting polarizer
US20060232749A1 (en) * 2005-04-18 2006-10-19 Quach Cang V Polarized projection display
WO2015159829A1 (ja) * 2014-04-14 2015-10-22 国立大学法人東京工業大学 透明スクリーン用フィルムおよびその製造方法ならびにそれを備えた透明スクリーン

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05107660A (ja) * 1991-10-18 1993-04-30 Fujitsu General Ltd 投射型液晶プロジエクシヨンシステム
JP2007147939A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Sony Corp 前面投射型スクリーン及び車載用プロジェクタシステム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6992822B2 (en) * 2002-05-16 2006-01-31 3M Innovative Properties Company Projection display system using a diffuse reflecting polarizer
US20060232749A1 (en) * 2005-04-18 2006-10-19 Quach Cang V Polarized projection display
WO2015159829A1 (ja) * 2014-04-14 2015-10-22 国立大学法人東京工業大学 透明スクリーン用フィルムおよびその製造方法ならびにそれを備えた透明スクリーン

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021014963A1 (ja) * 2019-07-23 2021-01-28 株式会社デンソー 投影表示装置
JP7347278B2 (ja) 2020-03-12 2023-09-20 住友電気工業株式会社 描画システム
WO2022181166A1 (ja) * 2021-02-25 2022-09-01 ソニーグループ株式会社 スクリーン、画像投影システム、及び車両

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2017150408A1 (ja) 2018-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6815952B2 (ja) 反射型透明スクリーンの製造方法
JP6133522B1 (ja) 透明スクリーンおよびそれを備えた映像投影システム
JP6480081B2 (ja) 視認性向上フィルム、およびそれを備えた積層体、およびそれを備えた画像表示装置
JP6563383B2 (ja) 透明スクリーン用フィルムおよびその製造方法ならびにそれを備えた透明スクリーン
US10488565B2 (en) Dispersion liquid for forming transparent light scattering layer of transparent screen, transparent screen, and method for manufacture of transparent screen
JP6266844B2 (ja) シート状透明積層体、それを備えた透明スクリーン、およびそれを備えた映像投影システム
WO2016190137A1 (ja) 透明積層体、それを備えた透明スクリーン、およびそれを備えた映像投影システム
WO2020171167A1 (ja) 映像投影システム
WO2017150408A1 (ja) 映像投影システム
JP6691815B2 (ja) 映像投影システム
WO2019159529A1 (ja) 映像投影システム
JP6313919B2 (ja) 透明光散乱体、それを備えた反射型透明スクリーン、およびそれを備えた映像投影システム
JP6765912B2 (ja) 映像を投影可能な積層体、およびそれを備えた映像投影システム
JP6691809B2 (ja) 映像投影システム
JP7134123B2 (ja) 映像投影システム
WO2020116431A1 (ja) 微粒子配向光反射制御フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
ENP Entry into the national phase

Ref document number: 2017557027

Country of ref document: JP

Kind code of ref document: A

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 17759874

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 17759874

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1