WO2017060997A1

WO2017060997A1 - リバーシブルパッケージ

Info

Publication number: WO2017060997A1
Application number: PCT/JP2015/078568
Authority: WO
Inventors: 靖国分
Original assignee: 日本たばこ産業株式会社
Priority date: 2015-10-08
Filing date: 2015-10-08
Publication date: 2017-04-13

Abstract

複数のデザイン等を表示させることができるパッケージ及びこのパッケージの製造方法を提供することである。　内部に被包装物を保持するためのパッケージが提供される。このパッケージは、前面部と、前記前面部と対向する後面部と、上面部と、前記上面部から延在し、前記前面部の少なくとも一部及び前記後面部の少なくとも一部を覆うように折り返される折り返し部と、前記折り返し部が前記前面部及び／又は前記後面部に向かって折り返された状態を保持するための保持部材と、を有する。

Description

リバーシブルパッケージ

　本発明は、リバーシブルパッケージに関する。

　従来、被包装物を包装するパッケージとして様々な種類のパッケージが開発されている。被包装物が例えばシガレットである場合、シガレットへの臭いの付着や、シガレットの吸湿等を防止するために、パッケージはシガレットを密閉して包装できるように構成される。シガレットに限られず、大気雰囲気等と接することにより性質が変化し得る被包装物に対しても、同様に密閉して包装可能なパッケージが求められる。

　例えば、従来のシガレットパッケージでは、被包装物であるシガレットを紙等で包装し、その外側をガスバリア性を有するプラスチックフィルム等で包装して密閉するか、或いはシガレットをガスバリア性を有するプラスチックフィルム等で包装して密閉し、その外表面を紙等で包装して保護する（例えば、特許文献１及び特許文献２参照）。即ち、従来のシガレットは、紙等の包装と、プラスチックフィルム等の包装とにより、二重に包装されている。

　従来の包装を簡略化したパッケージとして、一重の包装のみによりシガレットを包装することが知られている（例えば、特許文献３、特許文献４、及び特許文献５参照）。また、消費者に対する情報伝達、およびメッセージの広告などに利用可能な広い表面を有するタバコのための箱も知られている（特許文献６参照）。

特開平７－１４９３４３号公報特許第４５７３２３２号特許第５１９６６８８号特許第５２４０４４１号特許第３７４２７７３号特許第５４６３５５６号

　上記従来のシガレットパッケージ及び箱のようなパッケージには、一般的に、その表面に所定のデザイン、銘柄、メッセージ等（以下、デザイン等という）が印刷されている。特に、シガレットを包装するパッケージの場合、消費者は好んで同一のシガレットを喫煙することが多いので、消費者は同一のパッケージを使用し続けることになる。この場合、消費者は、そのパッケージのデザイン等に飽きてしまう恐れがある。

　本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、複数のデザイン等を表示させることができるパッケージ及びこのパッケージの製造方法を提供することである。

　本発明の一形態によれば、内部に被包装物を保持するためのパッケージが提供される。このパッケージは、前面部と、前記前面部と対向する後面部と、上面部と、前記上面部から延在し、前記前面部の少なくとも一部及び前記後面部の少なくとも一部を覆うように折り返される折り返し部と、前記折り返し部が前記前面部及び／又は前記後面部に向かって折り返された状態を保持するための保持部材と、を有する。

　この一形態によれば、パッケージは、前面部の少なくとも一部及び後面部の少なくとも一部を覆うように折り返される折り返し部を有する。この折り返し部の一方の面に印刷されるデザイン等と、他方の面に印刷されるデザイン等とをそれぞれ別のデザイン等にした場合、折り返し部の折り返される方向を変えることにより、少なくとも２つのデザインをパッケージの外面に表示させることができる。また、保持部材が、折り返し部を前面部及び後面部に向かって折り返した状態を保持するように構成されている場合は、消費者が折り返し部を前面部及び後面部のいずれに向かって折り返すかを選択することができる。したがって、消費者は、折り返し部のいずれかの面に印刷されたデザイン等のうち、好みのデザイン等を表示させることができる。一方で、保持部材が、例えば、折り返し部を前面部及び後面部のいずれか一方のみに向かって折り返した状態を保持するように構成されている場合においても、このパッケージは、少なくとも２つのデザイン等を表示させることができる。具体的には、例えば、折り返し部が後面部に向かって折り返された状態で被包装物を含むパッケージを展示又は販売し、使用時には、折り返し部を前面部に向かって折り返した状態を保持部材によって保持することができる。即ち、販売時と使用時とで折り返し部の折り返される方向を変えることで、少なくとも２つのデザインをパッケージの外面に表示させることができる。

　本発明の一形態において、前記上面部は、前面側上面部と、後面側上面部と、を有し、前記折り返し部は、前記前面側上面部から延在する第１折り返し部と、前記後面側上面部から延在する第２折り返し部と、を有し、前記前面部、前記前面側上面部、及び前記第１折り返し部の少なくとも一つ並びに／又は前記後面部、前記後面側上面部、及び前記第２折り返し部の少なくとも一つは、その一部を除去可能に構成される。

　この一形態によれば、除去可能に構成された部分を除去することにより、被包装物を取り出すための開口を容易に形成することができる。また、開口が形成された後、第１折り返し部及び第２折り返し部を開口が形成された側に折り返すことにより開口を閉止することができる。これにより、開口から被包装物が不意に飛び出すことを抑制することができる。

　本発明の一形態において、前記保持部材は、前記第２折り返し部の除去される部分に対向する前記第１折り返し部の面及び／又は前記第１折り返し部の除去される部分に対向する前記第２折り返し部の面に設けられる第１粘着部を含み、前記第１粘着部は、前記第１折り返し部の一部及び／又は前記第２折り返し部の一部が除去されることにより露出される。

　この一形態によれば、第１折り返し部及び第２折り返し部を前面部又は後面部に折り返したときに、露出された第１粘着部が前面部又は後面部に貼りつき、第１折り返し部及び第２折り返し部が折り返された状態を保持することができる。また、上記除去される部分を除去するまでは第１粘着部が露出されないので、消費者がパッケージを使用するまで第１粘着部を清浄な状態に保つことができる。

　本発明の一形態において、前記上面部は、前面側上面部と、後面側上面部と、を有し、前記折り返し部は、前記前面側上面部から延在する第１折り返し部と、前記後面側上面部から延在する第２折り返し部と、を有し、前記前面部、前記前面側上面部、及び前記第１折り返し部の少なくとも一つ並びに／又は前記後面部、前記後面側上面部、及び前記第２折り返し部の少なくとも一つは、被包装物を取り出すための開口を開閉可能な蓋部を有する。

　この一形態によれば、蓋部を開くことで被包装物を取り出すことができ、蓋部を閉じることで、開口を閉止することができる。したがって、被包装物がパッケージから不意に飛び出すことを抑制することができる。

　本発明の一形態において、前記蓋部は、前記蓋部が閉じた状態を維持するための第２粘着部と、を有する。

　この一形態によれば、第２粘着部によって蓋本体が閉じた状態を維持することができるので、被包装物がパッケージから不意に飛び出すことを防止することができる。

　本発明の一形態において、前記上面部は、前面側上面部と、後面側上面部と、を有し、前記折り返し部は、前記前面側上面部から延在する第１折り返し部と、前記後面側上面部から延在する第２折り返し部と、を有し、前記前面部、前記前面側上面部、及び前記第１折り返し部の少なくとも一つ並びに／又は前記後面部、前記後面側上面部、及び前記第２折り返し部の少なくとも一つは、被包装物を取り出す開口を形成するためのハーフカット部を有する。

　この一形態によれば、ハーフカット部を破ることにより、開口を容易に形成することができる。また、開口が形成された後、第１折り返し部及び第２折り返し部を開口が形成された側に折り返すことにより開口を閉止することができる。これにより、開口から被包装物が不意に飛び出すことを抑制することができる。また、パッケージには貫通孔が形成されることなくハーフカット部が形成されるので、開口（貫通孔）を予め形成しておく場合に比べて、ハーフカット部によりパッケージ内の気密性を保つことができ、内容物の鮮度を保つことができる。

　本発明の一形態において、前記保持部材は、前記前面部及び／又は前記後面部に設けられた第３粘着部を含む。

　この一形態によれば、第１折り返し部及び第２折り返し部を前面部又は後面部に折り返したときに、第３粘着部が第１折り返し部又は第２折り返し部に貼りつき、第１折り返し部及び第２折り返し部が折り返された状態を保持することができる。

　本発明の一形態において、前記保持部材は、前記前面部及び／又は前記後面部に設けられた、前記折り返し部を挿入可能に構成される挿入部を含む。

　この一形態によれば、第１折り返し部及び第２折り返し部を前面部又は後面部に折り返したときに、挿入部によって第１折り返し部及び第２折り返し部が折り返された状態を保持することができる。

　本発明の一形態において、前記折り返し部は、第１面と、前記第１面とは異なるデザインを有する第２面とを有し、前記第１面は、前記折り返し部が前記前面部に向かって折り返されたときに、前記前面部に対向し、前記第２面は、前記折り返し部が前記後面部に向かって折り返されたときに、前記後面部に対向する。

　この一形態によれば、第１面に印刷されるデザイン等と、第２面に印刷されるデザイン等とをそれぞれ別のデザイン等にすることにより、折り返し部の折り返される方向を変えることにより、少なくとも２つのデザインをパッケージの外面に表示させることができる。

　本発明の一形態によれば、被包装物を包装するパッケージの製造方法が提供される。前記被包装物の前面と、底面と、後面と、上面とを、それぞれ、シート材の前面部と、後面部と、後面部と、前面側上面部及び後面側上面部で覆う工程と、前記シート材の底面側第１側面部を前記被包装物の第１側面に対して折り返し、前記被包装物の第１側面の少なくとも一部を覆う工程と、前記シート材の底面側第２側面部を前記被包装物の第２側面に対して折り返し、前記被包装物の第２側面の少なくとも一部を覆う工程と、前記シート材の前面側第１側面部を、前記被包装物の前記第１側面に対して折り返し、前記被包装物の前記第１側面の少なくとも一部を覆う工程と、前記シート材の前面側第２側面部を、前記被包装物の前記第２側面に対して折り返し、前記被包装物の前記第２側面の少なくとも一部を覆う工程と、前記シート材の後面側第１側面部を、前記被包装物の前記第１側面に対して折り返し、前記被包装物の前記第１側面の少なくとも一部を覆う工程と、前記シート材の後面側第２側面部を、前記被包装物の前記第２側面に対して折り返し、前記被包装物の前記第２側面の少なくとも一部を覆う工程と、前記シート材の前面側第１側面部を、前記シート材の前記底面側第１側面部及び後面側第１側面部に密着させる工程と、前記シート材の前面側第２側面部を、前記シート材の前記底面側第２側面部及び後面側第２側面部に密着させる工程と、前記前面側上面部から延在する第１折り返し部の側部を、前記後面側上面部から延在する第２折り返し部の側部に密着させる工程と、前記第１折り返し部の端部を前記第２折り返し部の端部に密着させる工程と、前記第１折り返し部及び前記第２折り返し部が前記前面部及び／又は前記後面部に向かって折り返された状態を保持するための保持部材を設ける工程と、を有する。前記第１折り返し部及び前記第２折り返し部は、前記前面部の少なくとも一部及び前記後面部の少なくとも一部を覆うことができる長さに形成される。

　この一形態によれば、製造されるパッケージは、前面部の少なくとも一部及び後面部の少なくとも一部を覆うように折り返される第１折り返し部及び第２折り返し部を有する。第１折り返し部の面に印刷されるデザイン等と、第２折り返し部の面に印刷されるデザイン等とをそれぞれ別のデザイン等にした場合、第１折り返し部及び第２折り返し部の折り返される方向を変えることにより、少なくとも２つのデザインをパッケージの外面に表示させることができる。また、保持部材が、第１折り返し部及び第２折り返し部を前面部及び後面部に向かって折り返した状態を保持するように構成されている場合は、消費者が第１折り返し部及び第２折り返し部を前面部及び後面部のいずれに向かって折り返すかを選択することができる。したがって、消費者は、第１折り返し部及び第２折り返し部のいずれかの面に印刷されたデザイン等のうち、好みのデザイン等を表示させることができる。一方で、保持部材が、例えば、第１折り返し部及び第２折り返し部を前面部又は後面部に向かって折り返した状態を保持するように構成されている場合においても、このパッケージは、少なくとも２つのデザイン等を表示させることができる。具体的には、例えば、第１折り返し部及び第２折り返し部が後面部に向かって折り返された状態で被包装物を含むパッケージを展示又は販売し、使用時には、第１折り返し部及び第２折り返し部を前面部に向かって折り返した状態を保持部材によって保持することができる。即ち、販売時と使用時とで第１折り返し部及び第２折り返し部の折り返される方向を変えることで、少なくとも２つのデザインをパッケージの外面に表示させることができる。

　本発明の一形態において、パッケージの製造方法は、前記前面部、前記前面側上面部、及び前記第１折り返し部の少なくとも一つ並びに／又は前記後面部、前記後面側上面部、及び前記第２折り返し部の少なくとも一つは、その一部が除去される領域を囲むハーフカット領域を形成する工程を有する。

　この一形態によれば、前面部、前面側上面部、及び第１折り返し部の少なくとも一つ並びに／又は後面部、後面側上面部、及び第２折り返し部の少なくとも一つの一部をハーフカット領域に沿って除去可能であるので、被包装物を取り出すための開口を容易に形成することができる。また、開口が形成された後、第１折り返し部及び第２折り返し部を開口が形成された側に折り返すことにより開口を閉止することができる。これにより、開口から被包装物が不意に飛び出すことを抑制することができる。また、パッケージには貫通孔が形成されることなくハーフカット領域が形成されるので、開口（貫通孔）を予め形成しておく場合に比べて、ハーフカット領域によりパッケージ内の気密性を保つことができ、内容物の鮮度を保つことができる。

　本発明の一形態において、前記保持部材を設ける工程は、前記第２折り返し部の前記除去される領域に対向する前記第１折り返し部の面及び／又は前記第１折り返し部の前記除去される領域に対向する前記第２折り返し部の面に第１粘着部を設ける工程を含む。

　本発明の一形態において、パッケージの製造方法は、前記前面部、前記前面側上面部、及び前記第１折り返し部の少なくとも一つ並びに／又は前記後面部、前記後面側上面部、及び前記第２折り返し部の少なくとも一つに、被包装物を取り出すための開口を開閉可能な蓋部を形成する工程を有する。

　本発明の一形態において、パッケージの製造方法は、前記前面部、前記前面側上面部、及び前記第１折り返し部の少なくとも一つ並びに／又は前記後面部、前記後面側上面部、及び前記第２折り返し部の少なくとも一つに、前記被包装物を取り出す開口を形成するためのハーフカット部を形成する工程を有する。

　この一形態によれば、ハーフカット部を破ることにより、開口を容易に形成することができる。また、開口が形成された後、第１折り返し部及び第２折り返し部を開口が形成された側に折り返すことにより開口を閉止することができる。これにより、開口から被包装物が不意に飛び出すことを抑制することができる。

　本発明の一形態において、前記保持部材を設ける工程は、前記前面部及び／又は前記後面部に第３粘着部を設ける工程を含む。

　本発明の一形態において、前記保持部材を設ける工程は、前記前面部及び／又は前記後面部に、前記第１折り返し部及び前記第２折り返し部を挿入可能に構成される挿入部を設ける工程を含む。

　本発明によれば、複数のデザイン等を表示させることができるパッケージ及びこのパッケージの製造方法を提供することができる。

第１実施形態に係るパッケージの前面側からの下斜視図である。第１実施形態に係るパッケージの前面側からの上斜視図である。第１実施形態に係るパッケージの後面側からの下斜視図である。第１実施形態に係るパッケージの後面側からの上斜視図である。第１実施形態に係るパッケージの後面側からの正面図である。折り返し部を後面側に折り返した状態の第１実施形態に係るパッケージの斜視図である。第１実施形態に係るパッケージの前面側からの正面図である。折り返し部を前面側に折り返した状態の第１実施形態に係るパッケージの斜視図である。パッケージの展開図である。第２実施形態のパッケージの前面側からの上斜視図である。第２実施形態のパッケージの前面側からの正面図である。開口が形成される前の第３実施形態のパッケージの前面側からの正面図である。開口が形成された後の第３実施形態のパッケージの前面側からの正面図である。第４実施形態のパッケージの後面側からの正面図である。折り返し部を後面側に折り返した状態の第４実施形態に係るパッケージの斜視図である。

　以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一の又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。なお、以下で説明する図の一部には、Ｘ，Ｙ，Ｚ軸が付記されている。これらの図においては、Ｘ軸正方向が前方向、Ｘ軸負方向が後方向、Ｙ軸正方向が左方向、Ｙ軸負方向が右方向、Ｚ軸正方向が上方向、Ｚ軸負方向が下方向に、それぞれ相当するものとして説明する。また、以下の各実施形態において、「幅方向」及び「側方」とはＹ軸方向を意味し、「厚さ方向」とはＸ軸方向を意味するものとして説明する。

＜第１実施形態＞
　第１実施形態に係るパッケージの構造について詳細に説明する。図１は、第１実施形態に係るパッケージの前面側からの下斜視図である。図２は、第１実施形態に係るパッケージの前面側からの上斜視図である。図３は、第１実施形態に係るパッケージの後面側からの下斜視図である。図４は、第１実施形態に係るパッケージの後面側からの上斜視図である。

　図１ないし図４に示すように、パッケージ２０は、略直方体形状であり、その内部にシガレット等の喫煙物品を保持可能に構成される。ここで、喫煙物品としては、例えば、紙巻きたばこ（フィルタシガレット、両切シガレット（フィルタ無し））、シガー（葉巻）、シガリロ、スヌース、嗅ぎたばこ、チューイングたばこ、炭素熱源型の喫煙物品、電子たばこ（電子たばこのカートリッジ）等が含まれる。なお、第１実施形態に係るパッケージ２０に包装される被包装物は喫煙物品には限られない。パッケージ２０は、ポリプロピレン（ＰＰ）又はポリエチレンテレフタラート（ＰＥＴ）等のプラスチックフィルム、紙、布等の可撓性を有するガスバリア性のシート材から形成され得る。一実施例では、パッケージ２０は、ガスバリア性のシート材と紙との貼り合わせシートから形成され得る。

　一実施例では、パッケージ２０は、単位面積当たりの重量が５０ｇ／ｍ^２以上１５０ｇ／ｍ^２以下の紙材から形成され得る。また、一実施例では、パッケージ２０は、単位面積当たりの重量が０．０１ｇ／ｍ^２以上０．５ｇ／ｍ^２以下のプラスチックフィルム材から形成され得る。

　また、一実施例では、パッケージ２０は、１２μｍ以上５００μｍ以下の厚さを有するシート材から形成され得る。具体的には、パッケージ２０が紙材から形成される場合は、５０μｍ以上５００μｍ以下の厚さを有し、パッケージ２０がプラスチックフィルム材から形成される場合は、１２μｍ以上５００μｍ以下の厚さを有する。

　パッケージ２０は、前面部２２と、前面部２２と対向する後面部２３と、第１上面部２６（前面側上面部の一例に相当する）及び第２上面部２５（後面側上面部の一例に相当する）と、第１上面部２６及び第２上面部２５と対向する底面部２４と、第１側面部２９ａと、第１側面部２９ａと対向する第２側面部２９ｂとを有する。

　第１側面部２９ａは、被包装物の左側面を覆うように構成される。第１側面部２９ａは、前面部２２から延在する前面側第１側面部２２ａと、後面部２３から延在する後面側第１側面部２３ａと、底面部２４から延在する底面側第１側面部２４ａとを有する。前面側第１側面部２２ａは、後面側第１側面部２３ａと、底面側第１側面部２４ａとに、例えばヒートシールにより密着され、第１側面シール部３１が形成される。

　第２側面部２９ｂは、被包装物の右側面を覆うように構成される。第２側面部２９ｂは、前面部２２から延在する前面側第２側面部２２ｂと、後面部２３から延在する後面側第２側面部２３ｂと、底面部２４から延在する底面側第２側面部２４ｂとを有する。前面側第２側面部２２ｂは、後面側第２側面部２３ｂと、底面側第２側面部２４ｂとに、例えばヒートシールにより密着され、第２側面シール部３２が形成される。

　第１上面部２６と第２上面部２５は、共にパッケージの上面部を構成する。第１上面部２６は、前面部２２の上端に接続されて被包装物の上面の前方略半分を覆い、第２上面部２５は、後面部２３の上端に接続されて被包装物の上面の後方略半分を覆う。第１上面部２６は、前面側第１側面部２２ａから延在する第１上面側第１側面部２６ａと、前面側第２側面部２２ｂから延在する第１上面側第２側面部２６ｂとを有する。第２上面部２５は、後面側第１側面部２３ａから延在する第２上面側第１側面部２５ａと、後面側第２側面部２３ｂから延在する第２上面側第２側面部２５ｂとを有する。

　第１上面側第１側面部２６ａ及び第１上面側第２側面部２６ｂは、被包装物の上面の一部を覆い且つ第１上面部２６と重なるように、パッケージ２０の内側に折り返される。同様に、第２上面側第１側面部２５ａ及び第２上面側第２側面部２５ｂは、被包装物の上面の一部を覆い且つ第２上面部２５と重なるように、パッケージ２０の内側に折り返される。第１上面側第１側面部２６ａの側部は、第２上面側第１側面部２５ａの側部に、例えばヒートシールにより密着され、第１側面シール部３１の一部が構成される。第１上面側第２側面部２６ｂの側部は、第２上面側第２側面部２５ｂの側部に、例えばヒートシールにより密着され、第２側面シール部３２の一部が構成される。

　パッケージ２０は、さらに、第１上面部２６から延在する第１折り返し部２７と、第２上面部２５から延在する第２折り返し部２８と、を有する。具体的には、第１折り返し部２７は、第１上面部２６の前面部２２と接続される端部に対向する端部から延在し、第２折り返し部２８は、第２上面部２５の後面部２３と接続される端部に対向する端部から延在する。

　第１折り返し部２７は、第１上面側第１側面部２６ａから延在する第１折り返し第１側面部２７ａと、第１上面側第２側面部２６ｂから延在する第１折り返し第２側面部２７ｂとを有する。また、第２折り返し部２８は、第２上面側第１側面部２５ａから延在する第２折り返し第１側面部２８ａと、第２上面側第２側面部２５ｂから延在する第２折り返し第２側面部２８ｂとを有する。

　第１折り返し第１側面部２７ａ及び第１折り返し第２側面部２７ｂは、第１折り返し部２７に重なるように、内側に折り返される。同様に、第２折り返し第１側面部２８ａ及び第２折り返し第２側面部２８ｂは、第２折り返し部２８に重なるように、内側に折り返される。第１折り返し第１側面部２７ａの側部は、第２折り返し第１側面部２８ａの側部に、例えばヒートシールにより密着され、第１側部シール部３３が形成される。第１折り返し第２側面部２７ｂの側部は、第２折り返し第２側面部２８ｂの側部に、例えばヒートシールにより密着され、第２側部シール部３４が形成される。また、第１折り返し部２７の端部２７ｃは、第２折り返し部２８の端部２８ｃに、例えばヒートシールにより密着され、端部シール部３５が形成される。パッケージ２０は、端部シール部３５、第１側部シール部３３、第２側部シール部３４、第１側面シール部３１、及び第２側面シール部３２により密閉される。したがって、パッケージ２０の内部が密閉され、シガレット等の被包装物への臭いの付着や、シガレットの吸湿等を防止することができる。

　端部シール部３５、第１側部シール部３３、及び第２側部シール部３４が形成されることにより、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８は、共に前面部２２の少なくとも一部及び後面部２３の少なくとも一部を覆うように折り返される折り返し部を形成する。即ち、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８は、前面部２２の少なくとも一部及び後面部２３の少なくとも一部を覆うことができる長さ（上下方向長さ）に形成される。

　第１実施形態のパッケージ２０においては、前面部２２の表面及び第１折り返し部２７の表面には「Ｄｅｓｉｇｎ　Ａ」と印刷され、後面部２３の表面及び第２折り返し部２８の表面には「Ｄｅｓｉｇｎ　Ｂ」と印刷されている。これは、前面部２２と後面部２３とで、それぞれ異なるデザイン等（デザイン、銘柄、メッセージ等）が印刷されていることを意味している。同様に、第１折り返し部２７と第２折り返し部２８とから構成される折り返し部の一方の面（第１折り返し部２７の表面）と、他方の面（第２折り返し部２８の表面）とで、異なるデザイン等が印刷されていることを意味している。

　第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８が前面部２２に向かって折り返されたとき、第１折り返し部２７の表面（第１面の一例に対応する）が、前面部２２に対向する。即ち、このとき、後面部２３の表面及び第２折り返し部２８の表面が、パッケージ２０の外面を形成し、「Ｄｅｓｉｇｎ　Ｂ」がパッケージ２０に表示される。一方で、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８が後面部２３に向かって折り返されたとき、第２折り返し部２８の表面（第２面の一例に対応する）が、後面部２３に対向する。即ち、このとき、前面部２２の表面及び第１折り返し部２７の表面が、パッケージ２０の外面を形成し、「Ｄｅｓｉｇｎ　Ａ」がパッケージ２０に表示される。したがって、パッケージ２０は、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８の折り返す方向に応じて、表示されるデザインを変更することができる。

　図１及び図２に示されるように、ハーフカット領域４３が、前面部２２、第１上面部２６、及び第１折り返し部２７に渡って形成される。ハーフカット領域４３は、前面部２２、第１上面部２６、及び第１折り返し部のそれぞれの一部が除去される領域を囲んでいる。このハーフカット領域４３で囲まれる部分は、除去可能に構成される。除去された部分は、被包装物を取り出すための後述する開口５２（図７参照）を構成する。

　第１折り返し部２７に形成されるハーフカット領域４３の一部は、図１及び図２に示すように、第１折り返し部２７を貫通する貫通部４３ａを有してもよい。このようにハーフカット領域４３が貫通部４３ａを有することにより、つまみ部４３ｂを形成することができる。これにより、つまみ部４３ｂをつまんで、ハーフカット領域４３で囲まれる部分を容易に除去することができる。なお、ハーフカット領域４３は、貫通部４３ａを有さず、全体がハーフカットにより形成されていてもよい。この場合、ハーフカット領域４３を容易に除去するために、別途つまみ片を接着等によりハーフカット領域４３に設けてもよい。

　同様に、図３及び図４に示されるように、ハーフカット領域４１が、後面部２３、第２上面部２５、及び第２折り返し部２８に渡って形成される。ハーフカット領域４１は、後面部２３、第２上面部２５、及び第２折り返し部２８のそれぞれの一部が除去される領域を囲んでいる。このハーフカット領域４１で囲まれる部分は、除去可能に構成される。除去された部分は、被包装物を取り出すための後述する開口５０（図５参照）を構成する。

　第２折り返し部２８に形成されるハーフカット領域４１の一部は、図３及び図４に示すように、第２折り返し部２８を貫通する貫通部４１ａを有してもよい。このようにハーフカット領域４１が貫通部４１ａを有することにより、つまみ部４１ｂを形成することができる。これにより、つまみ部４１ｂをつまんで、ハーフカット領域４１で囲まれる部分を容易に除去することができる。なお、ハーフカット領域４１は、貫通部４１ａを有さず、全体がハーフカットにより形成されていてもよい。この場合、ハーフカット領域４１を容易に除去するために、別途つまみ片を接着等によりハーフカット領域４１に設けてもよい。

　なお、ハーフカット領域４３は、前面部２２、第１上面部２６、及び第１折り返し部２７の全てに渡って形成される必要はなく、前面部２２、第１上面部２６、及び第１折り返し部２７の少なくとも一つに形成されていればよい。また、ハーフカット領域４１は、後面部２３、第２上面部２５、及び第２折り返し部２８の全てに渡って形成される必要はなく、後面部２３、第２上面部２５、及び第２折り返し部２８の少なくとも一つに形成されていればよい。第１実施形態のパッケージ２０は、ハーフカット領域４１及びハーフカット領域４３を備えているが、これに限らず、ハーフカット領域４１及びハーフカット領域４３のうち少なくとも一つを備えていればよい。

　図１及び図２に示されるように、前面部２２は、その下端部近傍に、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８が、前面部２２に向かって折り返された状態を保持するための前面側粘着部４６（第３粘着部の一例に相当する）を有する。前面側粘着部４６は、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８が前面部２２に向かって折り返されたときに、第１折り返し部２７の表面に接触して、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８が折り返された状態を保持することができる。

　また、図３及び図４に示されるように、後面部２３は、その下端部近傍に、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８が、後面部２３に向かって折り返された状態を保持するための後面側粘着部４８（第３粘着部の一例に相当する）を有する。後面側粘着部４８は、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８が後面部２３に向かって折り返されたときに、第２折り返し部２８の表面に接触して、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８が折り返された状態を保持することができる。

　なお、第１実施形態のパッケージ２０は、前面側粘着部４６及び後面側粘着部４８を有しているが、これに限らず、前面側粘着部４６及び後面側粘着部４８のうち少なくとも一つを備えていればよい。前面側粘着部４６及び後面側粘着部４８をパッケージ２０に設けるか否かは、ハーフカット領域４１又はハーフカット領域４３の有無に応じて決定することができる。具体的には、例えば、パッケージ２０がハーフカット領域４１のみを有する場合は、ハーフカット領域４１が除去されて開口が形成されたときに、開口を閉じるために第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８が前面部２２に向かって折り返され得る。したがって、この場合は、パッケージ２０は、前面側粘着部４６のみを有していればよい。同様に、パッケージ２０がハーフカット領域４３のみを有する場合は、パッケージ２０は、後面側粘着部４８のみを有していればよい。

　次に、第１実施形態のパッケージ２０が開封され、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８が折り返された状態を説明する。図５は、第１実施形態に係るパッケージ２０の後面側からの正面図である。図６は、折り返し部を後面側に折り返した状態の第１実施形態に係るパッケージ２０の斜視図である。図７は、第１実施形態に係るパッケージ２０の前面側からの正面図である。図８は、折り返し部を前面側に折り返した状態の第１実施形態に係るパッケージ２０の斜視図である。

　消費者がパッケージ２０から被包装物を取り出すときは、ハーフカット領域４１に囲まれた後面部２３、第２上面部２５、及び第２折り返し部２８の一部を除去する。図５に示されるように、ハーフカット領域４１に囲まれた後面部２３、第２上面部２５、及び第２折り返し部２８の一部を除去することにより、ハーフカット領域４１に沿って開口５０を容易に形成することができる。図示の例では、被包装物の一例としてシガレット５１がパッケージ２０に包装されている。消費者は、開口５０からシガレット５１を取り出すことができる。

　また、図５に示されるように、パッケージ２０は、第２折り返し部２８の除去される部分に対向する第１折り返し部２７の面に、粘着部４４（第１粘着部の一例に相当する）を有する。粘着部４４は、第２折り返し部２８の除去される部分をハーフカット領域４１に沿って除去することにより、露出される。言い換えれば、第２折り返し部２８の除去される部分を除去するまでは粘着部４４が露出されないので、消費者がパッケージ２０を使用するまで粘着部４４を清浄な状態に保つことができる。

　図３及び図４に示したように、ハーフカット領域４１が貫通部４１ａを有する場合、この貫通部４１ａを通じてパッケージ２０の内部が外部雰囲気と連通して、パッケージ２０の被包装物（シガレット５１）の気密性を保つことが困難になる。このため、本実施形態のパッケージ２０は、粘着部４４が、パッケージ２０の幅方向に延長された延長部４４ａ（図中破線で示される）を有する。粘着部４４及び延長部４４ａにより、ハーフカット領域４１を除去して開口５０が形成されるまで、第１折り返し部２７と第２折り返し部２８とがその左端から右端まで密着される。これにより、ハーフカット領域４１が貫通部４１ａを有していても、粘着部４４及び延長部４４ａによって形成される密着部分により、パッケージ２０の内部が外部雰囲気から遮断されるので、空気の出入りを防止することができる。なお、ハーフカット領域４１が貫通部４１ａを有さず、全体がハーフカットにより形成されている場合は、延長部４４ａは設けなくてもよい。

　図６に示されるように、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８を、後面部２３に向かって折り返すと、図５に示した粘着部４４が後面部２３に貼りつき、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８が後面部２３に向かって折り返された状態が保持される。このとき、図６に示されるように、前面部２２の表面及び第１折り返し部２７の表面が、パッケージ２０の外面を形成し、「Ｄｅｓｉｇｎ　Ａ」がパッケージ２０に表示される。図６に示されるように第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８を開口５０が形成された側に折り返すことにより、開口５０を閉止することができる。これにより、開口５０からシガレット５１が不意に飛び出すことを抑制することができる。

　また、図６に示されるように、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８を、後面部２３に向かって折り返すと、図５に示した後面側粘着部４８が第２折り返し部２８に貼りつき、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８が後面部２３に向かって折り返された状態が一層確実に保持される。

　消費者がパッケージ２０から被包装物を取り出すときは、ハーフカット領域４３に囲まれた前面部２２、第１上面部２６、及び第１折り返し部２７の一部を除去してもよい。図７に示されるように、ハーフカット領域４３に囲まれた前面部２２、第１上面部２６、及び第１折り返し部２７の一部を除去することにより、ハーフカット領域４３に沿って開口５２を容易に形成することができる。消費者は、開口５２からシガレット５１を取り出すことができる。

　また、図７に示されるように、パッケージ２０は、第１折り返し部２７の除去される部分に対向する第２折り返し部２８の面に、粘着部４２（第１粘着部の一例に相当する）を有する。粘着部４２は、第１折り返し部２７の除去される部分をハーフカット領域４３に沿って除去することにより、露出される。言い換えれば、第１折り返し部２７の除去される部分を除去するまでは粘着部４２が露出されないので、消費者がパッケージを使用するまで粘着部４２を清浄な状態に保つことができる。

　図１及び図２に示したように、ハーフカット領域４３が貫通部４３ａを有する場合、この貫通部４３ａを通じてパッケージ２０の内部が外部雰囲気と連通して、パッケージ２０の被包装物（シガレット５１）の気密性を保つことが困難になる。このため、本実施形態のパッケージ２０は、粘着部４２が、パッケージ２０の幅方向に延長された延長部４２ａ（図中破線で示される）を有する。粘着部４２及び延長部４２ａにより、ハーフカット領域４３を除去して開口５０が形成されるまで、第１折り返し部２７と第２折り返し部２８とがその左端から右端まで密着される。これにより、ハーフカット領域４３が貫通部４３ａを有していても、粘着部４２及び延長部４２ａによって形成される密着部分により、パッケージ２０の内部が外部雰囲気から遮断されるので、空気の出入りを防止することができる。なお、ハーフカット領域４３が貫通部４３ａを有さず、全体がハーフカットにより形成されている場合は、延長部４２ａは設けなくてもよい。

　図８に示されるように、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８を、前面部２２に向かって折り返すと、図７に示した粘着部４２が前面部２２に貼りつき、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８が前面部２２に向かって折り返された状態が保持される。このとき、図８に示されるように、後面部２３の表面及び第２折り返し部２８の表面が、パッケージ２０の外面を形成し、「Ｄｅｓｉｇｎ　Ｂ」がパッケージ２０に表示される。図８に示されるように第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８を開口５２が形成された側に折り返すことにより、開口５２を閉止することができる。これにより、開口５２からシガレット５１が不意に飛び出すことを抑制することができる。

　また、図８に示されるように、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８を、前面部２２に向かって折り返すと、図７に示した前面側粘着部４６が第１折り返し部２７に貼りつき、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８が前面部２２に向かって折り返された状態が一層確実に保持される。

　第１実施形態のように、パッケージ２０が前面側粘着部４６及び後面側粘着部４８並びに／又は粘着部４２及び粘着部４４を有している場合は、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８は、前面部２２及び後面部２３に向かって折り返した状態を保持され得る。この場合、消費者は、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８を前面部２２及び後面部２３のいずれに向かって折り返すかを選択することができる。したがって、消費者は、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８のいずれかの面に印刷されたデザイン等のうち、好みのデザイン等を表示させることができる。

　一方で、パッケージ２０が前面側粘着部４６及び後面側粘着部４８のいずれか一方のみ、又は粘着部４２及び粘着部４４のいずれか一方のみを有している場合も、パッケージ２０は、少なくとも２つのデザイン等を表示させることができる。具体的には、例えば、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８が後面部２３に向かって折り返された状態で被包装物を含むパッケージ２０を展示又は販売し、使用時には、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８を前面部２２に向かって折り返した状態を前面側粘着部４６又は粘着部４２によって保持することができる。即ち、販売時と使用時とで第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８の折り返される方向を変えることで、少なくとも２つのデザインをパッケージ２０の外面に表示させることができる。

　被包装物を含むパッケージ２０を展示又は販売するとき、前面部２２と第１折り返し部２７、又は後面部２３と第２折り返し部２８を、一度剥離すると再度接着することができない接着剤で、部分的に接着してもよい。前面部２２と第１折り返し部２７、又は後面部２３と第２折り返し部２８が剥離されているか否かを確認することで、包装物を含むパッケージ２０が開封されたものか否か、開封されそうになったものか否か、又は新品のものであるか否かを判断することができる。

　なお、第１実施形態のパッケージ２０は、前面側粘着部４６及び粘着部４２の両方を有するが、これに限らず、前面側粘着部４６及び粘着部４２のいずれか一方のみを有していれば、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８を前面部２２に向かって折り返した状態を保持することができる。即ち、例えば、ハーフカット領域４３で囲まれる部分を除去することで粘着部４２が露出される場合は、前面側粘着部４６は設けなくてもよい。一方で、パッケージ２０が前面側粘着部４６を有する場合は、粘着部４２は設けなくてもよい。同様に、第１実施形態のパッケージ２０は、後面側粘着部４８及び粘着部４４のいずれか一方のみを有していれば、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８を後面部２３に向かって折り返した状態を保持することができる。即ち、例えば、ハーフカット領域４１で囲まれる部分を除去することで粘着部４４が露出される場合は、後面側粘着部４８は設けなくてもよい。一方で、パッケージ２０が後面側粘着部４８を有する場合は、粘着部４４は設けなくてもよい。

　次に、第１実施形態に係るパッケージ２０の製造方法について、パッケージ２０の展開図を参照して説明する。図９は、パッケージ２０の展開図である。図９に示すように、パッケージ２０は、略長方形の一枚のシート材から形成され得る。

　シガレット等の被包装物を包装するパッケージ２０を製造するときは、まず、被包装物の前面と、底面と、後面と、上面とを、それぞれ、略矩形のシート材の前面部２２と、底面部２４と、後面部２３と、第１上面部２６及び第２上面部２５とで覆う。続いて、底面側第１側面部２４ａを被包装物の第１側面に対して折り返し、被包装物の第１側面の少なくとも一部を覆う。同様に、底面側第２側面部２４ｂを被包装物の第２側面に対して折り返し、被包装物の第２側面の少なくとも一部を覆う。

　続いて、前面側第１側面部２２ａ及び後面側第１側面部２３ａを、被包装物の第１側面に対して折り返し、被包装物の少なくとも一部を覆う。同様に、前面側第２側面部２２ｂ及び後面側第２側面部２３ｂを、被包装物の第２側面に対して折り返し、被包装物の少なくとも一部を覆う。さらに、前面側第１側面部２２ａを、底面側第１側面部２４ａ及び後面側第１側面部２３ａに、例えばヒートシールにより密着させる。この密着された部分は、第１側面シール部３１に相当する。同様に、前面側第２側面部２２ｂを、底面側第２側面部２４ｂ及び後面側第２側面部２３ｂに、例えばヒートシールにより密着させる。この密着された部分は、第２側面シール部３２に相当する。

　第１上面側第１側面部２６ａ及び第１上面側第２側面部２６ｂを、被包装物の上面の一部を覆い且つ第１上面部２６と重なるように、パッケージ２０の内側に折り返される。同様に、第２上面側第１側面部２５ａ及び第２上面側第２側面部２５ｂは、被包装物の上面の一部を覆い且つ第２上面部２５と重なるように、パッケージ２０の内側に折り返される。第１上面側第１側面部２６ａの側部を、第２上面側第１側面部２５ａの側部に、例えばヒートシールにより密着させる。これにより、第１側面シール部３１の一部が構成される。また、第１上面側第２側面部２６ｂの側部を、第２上面側第２側面部２５ｂの側部に、例えばヒートシールにより密着させる。これにより、第２側面シール部３２の一部が構成される。

　続いて、第１上面部２６から延在する第１折り返し部２７の両側部を、第２上面部から延在する第２折り返し部２８の両側部に、例えばヒートシールにより密着させる。この密着された部分は、第１側部シール部３３及び第２側部シール部３４に相当する。

　さらに、第１折り返し部２７の端部２７ｃを、第２折り返し部２８の端部２８ｃに、例えばヒートシールにより密着させる。以上のようにして、一枚の略矩形のシート材から、シート材を切り貼り等する必要なく、被包装物を密封して包装可能なパッケージ２０を製造することができる。即ち、パッケージ２０は、省資源且つ低コストで製造することができる。

　加えて、パッケージ２０には、前面部２２、第１上面部２６、及び第１折り返し部２７の少なくとも一つに、ハーフカット領域４３を形成してもよい。また、パッケージ２０には、後面部２３、第２上面部２５、及び第２折り返し部２８の少なくとも一つに、ハーフカット領域４１を形成してもよい。

　ハーフカット領域４３の一部は、図１及び図２に関連して説明したように、第１折り返し部２７を貫通する貫通部４３ａを有してもよい。これにより、つまみ部４３ｂが形成される。ハーフカット領域４３は、貫通部４３ａを有さず、全体がハーフカットにより形成されていてもよい。この場合、ハーフカット領域４３を容易に除去するために、別途つまみ片を接着等によりハーフカット領域４３に設けてもよい。

　ハーフカット領域４１の一部は、図３及び図４に関連して説明したように、第２折り返し部２８を貫通する貫通部４１ａを有してもよい。これにより、つまみ部４１ｂが形成される。ハーフカット領域４１は、貫通部４１ａを有さず、全体がハーフカットにより形成されていてもよい。この場合、ハーフカット領域４１を容易に除去するために、別途つまみ片を接着等によりハーフカット領域４１に設けてもよい。

　第１折り返し部２７にハーフカット領域４３が形成される場合は、第１折り返し部２７のハーフカット領域４３で囲まれる除去される領域に対向する第２折り返し部２８の面に、粘着部４２を設けてもよい。また、第２折り返し部２８にハーフカット領域４１が形成される場合は、第２折り返し部２８のハーフカット領域４１で囲まれる除去される領域に対向する第１折り返し部２７の面に、粘着部４４を設けてもよい。

　ハーフカット領域４３が貫通部４３ａを有する場合は、図９に示すように、粘着部４４は、パッケージ２０の幅方向に延長された延長部４４ａを有してもよい。ハーフカット領域４３が貫通部４３ａを有さず、全体がハーフカットにより形成されている場合は、延長部４４ａは設けなくてもよい。

　ハーフカット領域４１が貫通部４１ａを有する場合は、図９に示すように、粘着部４２は、パッケージ２０の幅方向に延長された延長部４２ａを有してもよい。ハーフカット領域４１が貫通部４１ａを有さず、全体がハーフカットにより形成されている場合は、延長部４２ａは設けなくてもよい。

　さらに、図９には図示されていないが、粘着部４４及び粘着部４２に加えて、又はこれらに代えて、前面側粘着部４６及び／又は後面側粘着部４８を、それぞれ、前面部２２及び／又は後面部２３に設けてもよい。

＜第２実施形態＞
　第２実施形態のパッケージについて説明する。図１０は、第２実施形態のパッケージ２０の前面側からの上斜視図であり、図１１は、第２実施形態のパッケージ２０の前面側からの正面図である。第２実施形態は、第１実施形態と比べて、ハーフカット領域４１，４３（図１ないし図４参照）に代えて、蓋部５３を設けた点が異なる。その他の構成は第１実施形態と同様であるので、第１実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。

　図１１に示すように、パッケージ２０は、被包装物の一例であるシガレット５１を取り出すための開口５４を有する。また、図１０及び図１１に示すように、パッケージ２０は、開口５４を開閉可能な蓋部５３を有する。第２実施形態においては、蓋部５３は、前面部２２及び第１上面部２６に渡って形成される。しかしながら、これに限らず、蓋部５３は、前面部２２、第１上面部２６、及び第１折り返し部２７の少なくとも一つ、並びに／又は後面部２３、第２上面部２５、及び第２折り返し部２８の少なくとも一つに設けることができる。

　図１１に示すように、蓋部５３は、開口５４を閉止するための蓋本体５３ａと、蓋部５３が閉じた状態を維持するための粘着シール部５３ｂ（第２粘着部の一例に相当する）とを有する。消費者は、蓋部５３を開けて開口５４からシガレット５１を取り出すことができる。また、粘着シール部５３ｂにより再び蓋部５３を閉じることで、開口５４を閉止することができる。したがって、被包装物がパッケージ２０から不意に飛び出すことを抑制することができる。

　蓋部５３を閉じた後、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８を、前面部２２に向かって折り返すことで、前面側粘着部４６が第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８が折り返された状態を保持することができる。これにより、蓋部５３が保護され、蓋部５３を繰り返し開閉することができる。また、図示されていないが、蓋部５３が後面部２３、第２上面部２５、及び第２折り返し部２８の少なくとも一つに設けられている場合は、第２実施形態のパッケージ２０は、図３等に示した後面側粘着部４８を備えていてもよい。

　第２実施形態のパッケージ２０を製造するためには、図９に示したシート材に予め蓋部５３を形成しておくことで、第１実施形態のパッケージ２０と同様に製造することができる。また、第２実施形態のパッケージには、粘着部４４及び粘着部４２は設けなくてもよい。

＜第３実施形態＞
　第３実施形態のパッケージについて説明する。図１２は、開口が形成される前の第３実施形態のパッケージ２０の前面側からの正面図であり、図１３は、開口が形成された後の第３実施形態のパッケージ２０の前面側からの正面図である。第３実施形態は、第１実施形態と比べて、ハーフカット領域４１，４３（図１ないし図４参照）に代えて、ハーフカット部５５を設けた点が異なる。その他の構成は第１実施形態と同様であるので、第１実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。

　図１２に示すように、パッケージ２０は、前面部２２と第１上面部２６との接続部（境界部）に、ハーフカット部５５を有する。ハーフカット部５５は、前面部２２、第１上面部２６、及び第１折り返し部２７の少なくとも一つ、並びに／又は後面部２３、第２上面部２５、及び第２折り返し部２８の少なくとも一つに設けることができる。

　ハーフカット部５５を破ることにより、図１３に示すように、被包装物の一例であるシガレット５１を取り出すための開口５７が形成される。消費者は、開口５７からシガレット５１を取り出すことができる。ハーフカット部５５を破ることで開口５７を形成することができるので、開口５７を形成するためにパッケージ２０の一部を除去する必要がない。したがって、第３実施形態のパッケージ２０では、開封後にごみが発生することがないので、利便性を高めることができる。

　第３実施形態のパッケージ２０では、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８を、前面部２２に向かって折り返すことで、前面側粘着部４６が第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８が折り返された状態を保持することができる。これにより、開口５７が閉止され、シガレット５１がパッケージ２０から不意に飛び出すことを抑制することができる。

　また、後面部２３、第２上面部２５、及び第２折り返し部２８の少なくとも一つがハーフカット部５５を有する場合は、パッケージ２０は、図３等に示した後面側粘着部４８を備えていてもよい。これにより、ハーフカット部５５を破って開口が形成された後、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８を、後面部２３に向かって折り返すことで、後面側粘着部４８が第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８が折り返された状態を保持することができる。

　第３実施形態のパッケージ２０を製造するためには、図９に示したシート材に予めハーフカット部５５を形成しておくことで、第１実施形態のパッケージ２０と同様に製造することができる。また、第３実施形態のパッケージには、粘着部４４及び粘着部４２は設けなくてもよい。

＜第４実施形態＞
　第４実施形態のパッケージについて説明する。図１４は、第４実施形態のパッケージ２０の後面側からの正面図であり、図１５は、折り返し部を後面側に折り返した状態の第４実施形態に係るパッケージ２０の斜視図である。第４実施形態は、第１実施形態と比べて、前面側粘着部４６（図１及び図２参照）及び後面側粘着部４８を設けずに、挿入部を設けた点が異なる。その他の構成は第１実施形態と同様であるので、第１実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。

　図１４に示すように、パッケージ２０は、後面部２３の下端近傍に、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８の端部を挿入可能に構成される挿入部５８を有する。挿入部５８は、例えばパッケージ２０と同様の材料からなるフィルムであり、その側方端部が後面部２３に、例えばヒートシールにより密着されている。第４実施形態のパッケージ２０では、挿入部５８は前面部２２には設けられていないが、挿入部５８は、前面部２２及び／又は後面部２３に設けることができる。

　図１５に示すように、第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８は、後面側に折り返されたときに、後面部２３と挿入部５８との隙間に挿入される。このように、第４実施形態のパッケージ２０によれば、挿入部５８によって第１折り返し部２７及び第２折り返し部２８が折り返された状態を保持することができる。

　図１４に示した例では、パッケージ２０は粘着部４４（延長部４４ａを含む）を有するものとして説明しているが、後面部２３に挿入部５８が設けられているので、粘着部４４を設けなくてもよい。同様に、前面部２２に挿入部５８が設けられている場合には、図７に示した粘着部４２を設けなくてもよい。

　以上に本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。

２０　パッケージ
２２　前面部
２２ａ　前面側第１側面部
２２ｂ　前面側第２側面部
２３　後面部
２３ａ　後面側第１側面部
２３ｂ　後面側第２側面部
２４　底面部
２４ａ　底面側第１側面部
２４ｂ　底面側第２側面部
２５　第２上面部
２６　第１上面部
２７　第１折り返し部
２８　第２折り返し部
４１，４３　ハーフカット領域
４２，４４　粘着部
４６　前面側粘着部
４８　後面側粘着部
５０，５２，５４，５７　開口
５３　蓋部
５３ａ　蓋本体
５３ｂ　粘着シール部
５５　ハーフカット部
５８　挿入部

Claims

　内部に被包装物を保持するためのパッケージであって、
　前面部と、
　前記前面部と対向する後面部と、
　上面部と、
　前記上面部から延在し、前記前面部の少なくとも一部及び前記後面部の少なくとも一部を覆うように折り返される折り返し部と、
　前記折り返し部が前記前面部及び／又は前記後面部に向かって折り返された状態を保持するための保持部材と、を有する、パッケージ。
　請求項１に記載されたパッケージにおいて、
　前記上面部は、前面側上面部と、後面側上面部と、を有し、
　前記折り返し部は、前記前面側上面部から延在する第１折り返し部と、前記後面側上面部から延在する第２折り返し部と、を有し、
　前記前面部、前記前面側上面部、及び前記第１折り返し部の少なくとも一つ並びに／又は前記後面部、前記後面側上面部、及び前記第２折り返し部の少なくとも一つは、その一部を除去可能に構成される、パッケージ。
　請求項２に記載されたパッケージにおいて、
　前記保持部材は、前記第２折り返し部の除去される部分に対向する前記第１折り返し部の面及び／又は前記第１折り返し部の除去される部分に対向する前記第２折り返し部の面に設けられる第１粘着部を含み、
　前記第１粘着部は、前記第１折り返し部の一部及び／又は前記第２折り返し部の一部が除去されることにより露出される、パッケージ。
　請求項１に記載されたパッケージにおいて、
　前記上面部は、前面側上面部と、後面側上面部と、を有し、
　前記折り返し部は、前記前面側上面部から延在する第１折り返し部と、前記後面側上面部から延在する第２折り返し部と、を有し、
　前記前面部、前記前面側上面部、及び前記第１折り返し部の少なくとも一つ並びに／又は前記後面部、前記後面側上面部、及び前記第２折り返し部の少なくとも一つは、被包装物を取り出すための開口を開閉可能な蓋部を有する、パッケージ。
　請求項４に記載されたパッケージにおいて、
　前記蓋部は、前記蓋部が閉じた状態を維持するための第２粘着部と、を有する、パッケージ。
　請求項１に記載されたパッケージにおいて、
　前記上面部は、前面側上面部と、後面側上面部と、を有し、
　前記折り返し部は、前記前面側上面部から延在する第１折り返し部と、前記後面側上面部から延在する第２折り返し部と、を有し、
　前記前面部、前記前面側上面部、及び前記第１折り返し部の少なくとも一つ並びに／又は前記後面部、前記後面側上面部、及び前記第２折り返し部の少なくとも一つは、被包装物を取り出す開口を形成するためのハーフカット部を有する、パッケージ。
　請求項１ないし６のいずれか一項に記載されたパッケージにおいて、
　前記保持部材は、前記前面部及び／又は前記後面部に設けられた第３粘着部を含む、パッケージ。
　請求項１ないし７のいずれか一項に記載されたパッケージにおいて、
　前記保持部材は、前記前面部及び／又は前記後面部に設けられた、前記折り返し部を挿入可能に構成される挿入部を含む、パッケージ。
　請求項１ないし８のいずれか一項に記載されたパッケージにおいて、
　前記折り返し部は、第１面と、前記第１面とは異なるデザインを有する第２面とを有し、
　前記第１面は、前記折り返し部が前記前面部に向かって折り返されたときに、前記前面部に対向し、
　前記第２面は、前記折り返し部が前記後面部に向かって折り返されたときに、前記後面部に対向する、パッケージ。
　被包装物を包装するパッケージの製造方法であって、
　前記被包装物の前面と、底面と、後面と、上面とを、それぞれ、シート材の前面部と、底面部と、後面部と、前面側上面部及び後面側上面部で覆う工程と、
　前記シート材の底面側第１側面部を前記被包装物の第１側面に対して折り返し、前記被包装物の第１側面の少なくとも一部を覆う工程と、
　前記シート材の底面側第２側面部を前記被包装物の第２側面に対して折り返し、前記被包装物の第２側面の少なくとも一部を覆う工程と、
　前記シート材の前面側第１側面部を、前記被包装物の前記第１側面に対して折り返し、前記被包装物の前記第１側面の少なくとも一部を覆う工程と、
　前記シート材の前面側第２側面部を、前記被包装物の前記第２側面に対して折り返し、前記被包装物の前記第２側面の少なくとも一部を覆う工程と、
　前記シート材の後面側第１側面部を、前記被包装物の前記第１側面に対して折り返し、前記被包装物の前記第１側面の少なくとも一部を覆う工程と、
　前記シート材の後面側第２側面部を、前記被包装物の前記第２側面に対して折り返し、前記被包装物の前記第２側面の少なくとも一部を覆う工程と、
　前記シート材の前面側第１側面部を、前記シート材の前記底面側第１側面部及び後面側第１側面部に密着させる工程と、
　前記シート材の前面側第２側面部を、前記シート材の前記底面側第２側面部及び後面側第２側面部に密着させる工程と、
　前記前面側上面部から延在する第１折り返し部の側部を、前記後面側上面部から延在する第２折り返し部の側部に密着させる工程と、
　前記第１折り返し部の端部を前記第２折り返し部の端部に密着させる工程と、
　前記第１折り返し部及び前記第２折り返し部が前記前面部及び／又は前記後面部に向かって折り返された状態を保持するための保持部材を設ける工程と、を有し、
　前記第１折り返し部及び前記第２折り返し部は、前記前面部の少なくとも一部及び前記後面部の少なくとも一部を覆うことができる長さに形成される、パッケージの製造方法。
　請求項１０に記載されたパッケージの製造方法において、
　前記前面部、前記前面側上面部、及び前記第１折り返し部の少なくとも一つ並びに／又は前記後面部、前記後面側上面部、及び前記第２折り返し部の少なくとも一つは、その一部が除去される領域を囲むハーフカット領域を形成する工程を有する、パッケージの製造方法。
　請求項１１に記載されたパッケージの製造方法において、
　前記保持部材を設ける工程は、前記第２折り返し部の前記除去される領域に対向する前記第１折り返し部の面及び／又は前記第１折り返し部の前記除去される領域に対向する前記第２折り返し部の面に第１粘着部を設ける工程を含む、パッケージの製造方法。
　請求項１０に記載されたパッケージの製造方法において、
　前記前面部、前記前面側上面部、及び前記第１折り返し部の少なくとも一つ並びに／又は前記後面部、前記後面側上面部、及び前記第２折り返し部の少なくとも一つに、被包装物を取り出すための開口を開閉可能な蓋部を形成する工程を有する、パッケージの製造方法。
　請求項１０に記載されたパッケージの製造方法において、
　前記前面部、前記前面側上面部、及び前記第１折り返し部の少なくとも一つ並びに／又は前記後面部、前記後面側上面部、及び前記第２折り返し部の少なくとも一つに、前記被包装物を取り出す開口を形成するためのハーフカット部を形成する工程を有する、パッケージの製造方法。
　請求項１０ないし１４のいずれか一項に記載されたパッケージにおいて、
　前記保持部材を設ける工程は、前記前面部及び／又は前記後面部に第３粘着部を設ける工程を含む、パッケージの製造方法。
　請求項１０ないし１５のいずれか一項に記載されたパッケージの製造方法において、
　前記保持部材を設ける工程は、前記前面部及び／又は前記後面部に、前記第１折り返し部及び前記第２折り返し部を挿入可能に構成される挿入部を設ける工程を含む、パッケージの製造方法。